JP2003075207A

JP2003075207A - 車両用計器

Info

Publication number: JP2003075207A
Application number: JP2001272680A
Authority: JP
Inventors: Satoru Tamura; 覚田村
Original assignee: Denso Corp
Current assignee: Denso Corp
Priority date: 2001-09-07
Filing date: 2001-09-07
Publication date: 2003-03-12

Abstract

(57)【要約】【課題】車両用計器であるコンビネーションメータ１
の指針として円盤５２を採用すると共にその照明方法に
工夫を凝らし、見栄えのある斬新な視認性を有するコン
ビネーションメータ１を提供する。【解決手段】表示盤４の指針であるの円盤５２の裏面
側に円盤５２照明用のＬＥＤ９を設け、円盤５２に透明
な光透過部５２ｄを設け、円盤５２の表面側に配置され
た遮光カバー７の内側に反射面である反射器６を設け、
ＬＥＤ９が発する光を光透過部５２ｄを介して反射器６
に入射させ円盤５２に向けて反射させて、それにより円
盤５２の表面を照射、照明するような構成とした。これ
により、円盤５２を従来のような裏側からの透過光では
なく、円盤５２の表面側からの照射光により照明できる
ので、指示部５２ｃの立体感を強調して視認させて、見
栄えのある斬新な視認性を有するコンビネーションメー
タ１を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等に採用す
るに適した車両用計器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、自動車に装備される車両用計器に
おいて、見栄えのある斬新な視認性を確保するために様
々な方法が採られている。例えば、実開平５−２０２２
号公報に開示される車両用表示装置では、計器の指針と
して円盤状の指針盤を採用しそれを回動させて表示を行
なっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開平
５−２０２２号公報に開示される車両用表示装置では、
円盤状の指針盤にスリットを設け背後の光源により照射
させて、いわゆる発光指針を形成しているため、計器が
平面的に視認され、面白味に欠け、見栄えのしない車両
用表示装置になり易いという問題がある。

【０００４】一方、円盤状指針の表面、すなわち運転者
側に視認される側を照射することにより立体感を強調す
ることができるが、そのための光源を円盤状指針の外
側、つまり運転者側に配置すると、車両用表示装置の奥
行き寸法が大きくなり、車室内への搭載が困難になると
いう問題がある。

【０００５】本発明は、以上のような点に鑑みてなされ
たものであり、車両用計器の指針として円盤を採用する
と共にその照明方法に工夫を凝らし、見栄えのある斬新
な視認性を有する車両用計器を提供することを目的とす
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
する為、以下の技術的手段を採用する。

【０００７】本発明の請求項１に記載の車両用計器は、
円盤の裏面側に設けられた円盤照明用の光源と、円盤に
設けられた光透過部と、カバー内側に設けられた反射面
とを備え、光源からの光は、光透過部を通過し反射面に
て反射して円盤の表面を照射、照明するような構成とし
た。これにより、光源を円盤の外側、すなわち運転者側
ではなく表示盤の裏面側に配置した状態で円盤表面を照
射し、円盤の立体感を強調できるので、車両用計器の奥
行き寸法を増大させずに、見栄えのある斬新な視認性を
有する車両用計器を提供できる。

【０００８】本発明の請求項２に記載の車両用計器は、
表示盤の裏面側に配設されて表示盤を通して第２の指針
軸を延出してなる第２の回動内機と、表示盤の表面に沿
い回動するように第２の指針軸の先端部に支持される指
針とを備え、第２の指針軸はカバーの内側に位置するよ
うに配置される構成とした。これにより、たとえば第１
の指針軸と第２の指針軸を近接させては位置し、カバー
の下側に円盤を、上側に指針を視認可能に配置し、あた
かも両者が同軸上に回動するかの如く視認させることが
できるので、見栄えのある斬新な視認性を有する車両用
計器を提供することができる。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明による車両用計器を
自動車用コンビネーションメータに適用した場合を例に
図面に基づいて説明する。

【００１０】図１は、本発明の一実施形態によるコンビ
ネーションメータ１の断面図であり、図２のＩ−Ｉ線断
面図である。

【００１１】図２は、コンビネーションメータ１の正面
図である。図１における左右方向が自動車の前後方向と
なっており、図１の右側が自動車の前方、左側が自動車
の後方、つまり運転者側となっている。また、図２にお
ける上下方向が自動車の上下方向となっている。

【００１２】コンビネーションメータ１は、自動車の運
転席前方の運転者から視認可能な位置に配設されてい
る。コンビネーションメータ１は、各種情報を表示して
運転者に視認させるための表示盤４を備えている。本発
明の一実施形態においては、図２に示すように、表示盤
４の上半部には自動車の走行速度を表示する車速計部４
１が、また表示盤４の下半部にはエンジン回転数を表示
するタコメータ部４２がそれぞれ形成されている。

【００１３】表示盤４は、透明なポリカーボネード等の
薄板からなり、その表面には複数の文字部４ａ、目盛部
４ｂが半透光性を有する着色層を印刷あるいはホットス
タンプ等により形成されている。

【００１４】表示盤４の裏面には、表示盤４を照明する
光源であるＬＥＤ８の発する光を集光し表示盤４に導光
して、複数の文字部４ａおよび目盛部４ｂを発光表示さ
せるための導光板１０が固定されている。導光板１０
は、透明の樹脂、たとえばアクリル樹脂等から形成され
ている。

【００１５】表示盤４の裏面にはケーシング３が装着さ
れ、ケーシング３内には、コンビネーションメータ１の
電気回路部を形成するプリント基板５が収容されてい
る。プリント基板５には上述のＬＥＤ８が実装されてい
る。また、プリント板５には、後述する円盤５２を照射
するための光源であるＬＥＤ９が実装されている。ま
た、プリント基板５には、図１に示すように、第１の回
動内機であるムーブメント５０および第２の回動内機で
あるムーブメント６０が隣接して取付けられている。

【００１６】ムーブメント５０は、タコメータ部４２を
構成しており、エンジン回転数検出手段（図示せず）か
らの電気信号に対応した角度だけ指針軸であるシャフト
５１を回動させる。シャフト５１は、表示盤４の略中央
部に設けられた中央孔部４ｃを通して運転者側に延出
し、その先端には、表示盤４の表面に沿い回動可能に円
盤５２が固定されている。円盤５２は、透明な樹脂、た
とえばアクリル樹脂等から形成され、円盤状の指示体５
２ａとシャフト５１に嵌合固定されるボス部５２ｂとか
ら構成されている。指示体５２ａは、図１に示すよう
に、運転者側に凸となるように緩やかに湾曲している。
これにより、指示体５２ａの表面側から、つまり図１の
左側から光を当てると中心部から外周部に向かうに連れ
て表面の明るさを変化させることができ、円盤５２の立
体感を強調して視認させることができる。指示体５２ａ
の表面には、指示部５２ｃが略半円状に印刷あるいはホ
ットスタンプ等により着色されて形成されている。着色
されない透明な部分が光透過部５２ｄを形成している。
プリント基板５に実装されたＬＥＤ９が発する光は、表
示盤４の中央孔部４ｃをとおり、この光透過部５２ｄを
透過して後述する遮光カバー７に達する。また、円盤５
２の表面側、つまり運転者側には、図１および図２に示
すように、円盤５２を回動可能に覆い円盤５２と略同心
状に略円形の遮光カバー７が配置されている。

【００１７】遮光カバー７は樹脂成形あるいは金属薄板
のプレス加工により形成され、表示盤４に固定されてい
る。遮光カバー７には、図２に示すように、略扇形の切
欠き部７ａが、円盤５２の指示体５２ａを視認可能に露
出させるように設けられている。また、遮光カバー７の
内側には、円盤５２の光透過部５２ｄを透過してきたＬ
ＥＤ９から発せられた光を円盤５２の指示体５２ａの表
面に向けて反射するための反射面である反射器６が固定
されている。反射器６は、たとえば樹脂の表面に金属メ
ッキを施しもの、あるいは表面を平滑に仕上げたアルミ
板等から形成されている。

【００１８】ムーブメント６０は、車速計部４１を構成
しており、走行速度検出手段（図示せず）からの電気信
号に対応した角度だけ指針軸であるシャフト６１を回動
させる。シャフト６１は、表示盤４の略中央部に設けら
れた中央孔部４ｃを通して運転者側に延出し、その先端
には、表示盤４の表面に沿い回動可能に指針６２が固定
されている。指針６２は、透明な樹脂、たとえばアクリ
ル樹脂等から形成され、シャフト６１に固定されるボス
部６２ｂとボス部６２ｂから延出してなる略棒状の指針
本体６２ａとから構成されている。また、指針６２はＬ
ＥＤ６２ｃを備えており、このＬＥＤ６２ｃを点灯させ
ることにより指針本体６２ａが発光表示される。ここ
で、ムーブメント６０は、そのシャフト６１が、図２に
示すように、シャフト６１の軸方向から見て遮光カバー
７の内側に位置するように設置されている。さらに、指
針６２は、図１に示すように、シャフト６１の軸方向に
おいて円盤５２と表示盤４の中間に位置している。そし
て、シャフト６１の回動範囲、つまり指針６２の指示範
囲において、指針６２が円盤５２に干渉しないようにし
つつ、シャフト６１はシャフト５１にできるだけ近接さ
せて配置されている。これにより、コンビネーションメ
ータ１を運転者側から見ると、円盤５２と指針６２があ
たかも同軸上に配置されているかの如く視認されるの
で、コンビネーションメータ１の見栄えを斬新なものと
することができる。

【００１９】一方、表示盤４の表面には、環状の見返し
板２を介し透明カバー１２が装着されている。

【００２０】次に、以上説明した、本発明の一実施形態
によるコンビネーションメータ１における、円盤５２と
指針６２の視認状態について説明する。

【００２１】本発明の一実施形態によるコンビネーショ
ンメータ１においては、図２に示すように、遮光カバー
７の切欠き部７ａの外周部がタコメータ部４２の指示範
囲となっている。そして、エンジン回転数に応じて円盤
５２が回動し、円盤５２の指示部５２ｃの端部５２ｅに
よりエンジン回転数が指示される。一方、円盤５２の回
動に対応して切欠き部７ａから露出する指示部５２ｃの
面積が変化する。つまり、エンジン回転数が低い時は指
示部５２ｃの面積は小さくなり、エンジン回転数が高い
時は指示部５２ｃの面積は大きくなる。これにより、端
部５２ｅの位置だけではなく、指示部５２ｃの面積によ
ってもエンジン回転数を指示することができる。自動車
の運転中、運転者はほとんどの時間を前方注視に費やし
ており、コンビネーションメータ１を確認する時間はわ
ずかである。その場合でも、端部５２ｅの位置に比べて
指示部５２ｃの面積の変化は運転者は容易に認識するこ
とができる。さらに、指示部５２ｃには、ＬＥＤ９の発
する光が照射されているが、指示体５２ａが運転者側に
凸となるように緩やかに湾曲して形成されているため、
指示部５２ｃの表面の明るさは、中心部から外周部に向
かうにしたがって暗くなっている。これにより、指示部
５２ｃの立体感を強調して視認させることができる。

【００２２】一方、車速計部４１自体は、従来の発光指
針表示式の計器と同様の構成であるが、シャフト６１
を、タコメータ部４２のシャフト５１にできるだけ近づ
けると共に、シャフト６１がその軸方向から見て遮光カ
バー７の内側に位置するように配置した。このため、タ
コメータ部４２の円盤５２と車速計部４１指針６２とが
あたかも同軸上に配置されて回動しているかの如く視認
されるので、見栄えのある斬新な視認性を有するコンビ
ネーションメータ１をを実現することができる。

【００２３】なお、円盤５２を照射するためのＬＥＤ９
は、円盤５２の回動範囲において、常に円盤５２の光透
過部５２ｄを介して遮光カバー７の反射器７ａと対向す
るような位置に実装されている。

【００２４】以上説明した、本発明の一実施形態による
コンビネーションメータ１においては、表示盤４の下半
部に設けられたタコメータ部４２の円盤５２の裏面側、
つまりプリント基板５上に円盤５２照明用の光源である
ＬＥＤ９を設け、円盤５２に透明な光透過部５２ｄを設
け、円盤５２の表面側、つまり運転席側に配置された遮
光カバー７の内側に反射面である反射器６を設け、ＬＥ
Ｄ９が発する光を光透過部５２ｄを介して反射器６に入
射させ、そこで円盤５２に向けて反射させ、それにより
円盤５２の表面を照射、照明するような構成とした。こ
れにより、円盤５２を従来のようにその裏側からの透過
光ではなく、円盤５２の表面側からの照射光により照明
して指示部５２ｃの立体感を強調して視認させることが
できるので、見栄えのある斬新な視認性を有するコンビ
ネーションメータ１を提供することができる。

【００２５】また、表示盤４の上半部に設けられた車速
計４１のシャフト６１を、シャフト６１を、タコメータ
部４２のシャフト５１にできるだけ近づけると共に、シ
ャフト６１がその軸方向から見て遮光カバー７の内側に
位置するように配置した。このため、タコメータ部４２
の円盤５２と車速計部４１指針６２とがあたかも同軸上
に配置されて回動しているかの如く視認されるので、見
栄えのある斬新な視認性を有するコンビネーションメー
タ１をを実現することができる。

【００２６】以上説明した、本発明の一実施形態におい
ては、光源としてＬＥＤ８、９を用いているが、どちら
か一方、あるいは両方を他の光源、たとえば電球に置換
えてもよい。

【００２７】また、指針６２を発光させるための光源と
してＬＥＤ６２ｃを用いているが、他の光源、たとえば
電球に置換えてもよい。さらに、直管状冷陰極管自体を
指針６２としてもよい。

【００２８】また、本発明の一実施形態における反射器
６の形状を、図３に示すような形状としてもよい。この
場合、遮光カバー７と円盤５２との隙間を小さくしてコ
ンビネーションメータ１の厚さ寸法、つまり図１の左右
方向寸法を薄くして、自動車への搭載性を向上すること
ができる。

【００２９】また、図４に示すように、遮光カバー７と
反射器６を透明な樹脂、たとえばアクリル樹脂により一
体的に成形し、さらに反射器６の表面に高反射率化処
理、たとえばクロムめっき、銀色塗装等を施すと共に、
遮光カバー７の表面を表示盤４と調和するような色に塗
装してもよい。これによりコンビネーションメータ１の
部品点数を低減することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態によるコンビネーションメ
ータ１の断面図で、図２中のＩ−Ｉ線断面図である。

【図２】本発明の一実施形態によるコンビネーションメ
ータ１の正面図である。

【図３】本発明の一実施形態による反射器６の変形例を
示す部分断面図である。

【図４】本発明の一実施形態による反射器６の他の変形
例を示す部分断面図である。

【符号の説明】

１コンビネーションメータ（車両用計器）４表示盤６反射器（反射面）７遮光カバー９ＬＥＤ（光源）５０ムーブメント（第１の回動内機）５１シャフト（第１の指針軸）５２円盤５２ａ指示体５２ｂボス部５２ｃ指示部５２ｄ光透過部５２ｅ端部６０ムーブメント（第２の回動内機）６１シャフト（第２の指針軸）６２指針６２ａ指針本体６２ｂボス部６２ｃＬＥＤ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】表示盤と、前記表示盤の裏面側に配設されて前記表示盤を通して第
１の指針軸を延出してなる第１の回動内機と、前記表示盤の表面に沿い回動するように前記第１の指針
軸の先端部に支持される円盤と、前記円盤の表面側に前記円盤を覆うように前記円盤と略
同心状に配設された略円形のカバーとを備え、前記カバーには前記円盤を視認可能に露出させる切欠き
が設けられている車両用計器において、前記円盤の裏面側に設けられた前記円盤照明用の光源
と、前記円盤に設けられた光透過部と、前記カバー内側に設けられた反射面とを備え、前記光源からの光は、前記光透過部を通過し前記反射面
にて反射して前記円盤の表面を照射、照明することを特
徴とする車両用計器。
【請求項２】前記表示盤の裏面側に配設されて前記表
示盤を通して第２の指針軸を延出してなる第２の回動内
機と、前記表示盤の表面に沿い回動するように前記第２の指針
軸の先端部に支持される指針とを備え、前記第２の指針軸は前記カバーの内側に位置するように
配置されることを特徴とする請求項１に記載の車両用計
器。