JP3928841B2 - 計器装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばオートバイや自動車をはじめとする各種車両に搭載されるメータ装置に関し、詳しくはその照明構造に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】
各種車両に搭載されるメータ装置は、回路基板に回転軸を突設した計器本体を装着し、回転軸の先端に指針を装着し、この指針の背後に、指針に対応して複数配列される透光性の計測値表示部とこれら透光性表示部の背景となる遮光性の地色部とを有する目盛板を配置し、この目盛板の背後に配置した光源により、目盛板の計測値表示部を透過照明する構造が一般的である。
【0003】
この種メータ装置は、通常、複数種の計測値の指針式表示を可能とするため、複数の計器本体にて駆動される複数の指針とこれら各指針に応じた複数の計測値表示部とでなる複数種の指針式表示部、例えば速度計,回転計,水温計,燃料計からなる指針式表示部を有し、これら複数種の指針式表示部を照明する際、その視認性、識別性、デザイン性等を向上させる目的から、各指針式表示部に指針の回転軌道に対応したリング状発光部を設けるものが例えば特開平10−207408号公報にて知られている。
【0004】
当該公報に開示のものは、リング状導光体を用いて指針先端の回転軌道に対応したライン状の発光部を形成するもので、発光部自体をシャープ(明確)に表現できる点では優れるものの、単調で平面的な照明意匠とならざるを得ないという事情がある。
【0005】
一方、本件出願人は、リング状導光体から放射される光を筒状に設けた遮光部材の内周面で反射させてリング状発光部を形成する、間接照明タイプの照明構造を特開平9−68442号公報にて提案している。かかる構造によれば、遮光部材内周面のライトアップ照明によりリング状発光部が形成されるため、明暗のグラデーションによる立体的なリング状発光部を形成することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前掲特開平9−68442号公報のリング照明構造は、目盛板ではなくその周囲前方に配置された遮光部材をライトアップ照明してリング状発光部を形成し、このライトアップ照明によるリング状発光部を目盛板の手前側(前方)に表示するだけであるため、目盛板の照明に立体感を持たせることまでは不可能であった。
本発明はこの点に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、リング状発光部を通じて目盛板の照明意匠に立体感を付与し得る計器装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
発明は、駆動装置の回転軸によって軸回り駆動される指針と、この指針に対応した計測値表示部を有する目盛板と、少なくともその一部が前記目盛板上に位置し前記指針の外周を取り巻くリング状の透光部材と、この透光部材を発光させる光源とを備え、前記透光部材の少なくとも内周側面に、中心側に光を放射する照射部を設け、前記目盛板に、前記回転軸付近から外側に延在する第1の板面部とこの第1の板面部を取り巻いて背後に延びるリング状の第2の板面部とを設け、前記第2の板面部を前記照射部に対向配置し、前記目盛板が前記第1の板面部と前記第2の板面部とで色の異なる地色部を有し、前記第1の板面部に設けられる地色部の色よりも前記第2の地色部の色を光反射率の高い色に設定したことを特徴とする。
【0011】
また本発明は、前記透光部材が前記照射部に対向する外周側面に、前記照射部側に光を反射する反射部を設けたことを特徴とする。
【0012】
また本発明は、前記透光部材の内周側面が少なくとも前記第1の板面部を超えて前方側に延び、前記照射部よりも前方側に位置する内周側面に遮光部を設けたことを特徴とする。
【0013】
また本発明は、前記透光部材が前記リング状発光部を取り巻く第2のリング状発光部を有することを特徴とする。
【0014】
また本発明は、前記指針と前記計測値表示部とでなる指針式表示部を複数有すると共にこれら指針式表示部の各々に対応して前記透光部材の前記照射部、前記目盛板の前記第1,第2の板面部を設けたことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明による計器装置は、所定の駆動装置から突出する回転軸によって軸回り駆動される指針と、この指針に対応した例えば目盛や文字からなる計測値表示部を有する目盛板と、指針の外周を取り巻くリング状構造体からなり目盛板上に配置される透光部材と、この透光部材を発光させる光源とを備えており、透光部材の少なくとも内周側面には中心側に光を放射する照射部を設け、目盛板には指針の延長方向に沿って回転軸付近から外側に延在する第1の板面部とこの第1の板面部を取り巻いて背後に延びるリング状の第2の板面部とを設け、第2の板面部を照射部に対向配置したものである。このように構成したことにより、光源が点灯すると、その光が透光部材に供給されて透光部材が発光し、透光部材の内周側面に設けられた照射部を通じて中心側に光が放射され、この放射光によって目盛板の第2の板面部が光輝してリング状発光部を形成し、リング状発光部に包囲された第1の板面部が前方に浮き上がるように立体感、浮遊感を有して視認される。これによってリング状発光部を通じて目盛板の照明意匠に立体感を付与することができ、視認性、識別性、装飾性等の表示品質を向上させ、商品性を高めることができる。
【0016】
また本発明による計器装置は、第2の板面部を第1の板面部に対して斜め背後方向に延びる傾斜面としたものである。これにより、透光部材の照射部から中心側に向かう光を良好に前方側に反射でき、第2の板面部を明るく照明することができる。なお第2の板面部は傾斜面として設けることが好ましいが、必ずしも傾斜面である必要はなく、照射部に対向する板面であれば、適宜設定が可能である。
【0017】
また本発明による計器装置は、目盛板が第1の板面部と第2の板面部とで色の異なる地色部を有し、第1の板面部に設けられる地色部の色よりも第2の板面部に設けられる地色部の色を光反射率の高い色に設定したものである。これにより、第1の板面部よりも第2の板面部の光反射効率を高くし、第1の板面部に対して第2の板面部を明るく光輝させてコントラストを大きくし、第1の板面部の浮遊感、立体感を強調または助長することができる。
【0018】
また本発明による計器装置は、透光部材の照射部に対向する外周側面に、照射部側に光を反射する反射部を設けたものである。これにより第2の板面部の照明効率を向上させることができる。
【0019】
また本発明による計器装置は、透光部材の内周側面が少なくとも第1の板面部を超えて前方側に延びる構成で、照射部よりも前方側に位置する内周側面に遮光部を設けたものである。これにより、指針や第1の板面部側に光が放射されるのを抑制し、リング状発光部をより際だたせることができる。
【0020】
また本発明による計器装置は、透光部材が第2の板面部を照明するだけでなく、それ自体が第2の板面部を取り巻いてリング状に発光するよう構成したものである。これにより第2の板面部を通じた反射光によるリング状発光部(第1のリング状発光部)に加えて、その外周に透光部材を通じた透過光によるリング状発光部(第2のリング状発光部)を形成でき、2重のリング状発光部により斬新で装飾性の優れた照明意匠を形成でき、商品性を高めることができる。なお第2の板面部に光を供給してリング状発光部を形成できれば、透光部材それ自体を視認者から不可視となるように配置することもできる。
【0021】
また本発明による計器装置は、指針と計測値表示部とでなる指針式表示部を複数有すると共にこれら指針式表示部の各々に対応して透光部材の照射部、目盛板の第1,第2の板面部を設けたものである。これにより、各指針式表示部ごとの視認性、識別性、装飾性等の表示品質を向上させることができる。
【0022】
【実施例】
以下、添付図面に基づき、本発明による計器装置の実施例を説明する。
【0023】
図1及び図2は、本発明の実施例を示し、図1は計器装置の外観を示す正面図、図2は図1のA−A線に沿った部分断面図である。
【0024】
図1及び図2において、本実施例による計器装置は、回路基板1と、回転軸2が前方に延びる計器本体3と、回転軸2にて回転駆動される指針4と、この指針4の背後に位置する目盛板5と、この目盛板5の周囲に配置された透光部材6と、目盛板5と透光部材6を含む前方側を露出する見返し板7と、回路基板1に設けられた光源8と、目盛板5と回路基板1との間に配置される枠体9とから構成される。
【0025】
回路基板1は、例えばガラスエポキシ系基材に配線パターン(図示せず)を施した硬質回路基板からなり、光源8と、例えば計器本体3の駆動・制御を行う駆動手段(図示せず)や例えば抵抗、コンデンサ等の各種回路部品(図示せず)が前記配線パターンに導通接続されている。
【0026】
計器本体3は、可動磁石式計器またはステッピングモータからなり、回転軸2が回路基板1を貫通するように、その主要部が回路基板1の背後に装着され、且つ半田付け等の適宜導通手段により前記配線パターン(前記駆動手段)に電気接続される。
【0027】
指針4は、透光性の合成樹脂からなり、回転軸2の先端に連結され、その回転中心部には遮光性カバーが装着されている。そしてこの指針4は光源8からの光を受けて発光する発光式指針である。
【0028】
目盛板5は、回転軸2と指針4との連結を可能とする貫通孔51と、指針4先端部の回動軌道に沿って複数配列される文字部52a及び目盛部52bでなる計測値表示部52と、これら計測値表示部52の背景となる地色部53,54と、光源8側となる背面に設けられる反射層55を有し、計測値表示部52は、文字部52aの外側に目盛部52が位置するように各々が円弧状の配列形状を有して複数個配置されている。
【0029】
これら計測値表示部52、地色部53,54、反射層55は、目盛板5のベース材となる基板(図示しない)の表面に形成された印刷層からなり、計測値表示部52が適宜色を有する透光性インクにより、地色部53,54と反射層55が遮光性インクにより、それぞれ印刷形成され、遮光性を有する地色部53,54と反射層55は透光性を有する計測値表示部52に対応する箇所を除く所定領域に設けられ、また反射層55は光反射性の高い白色の色調を有している。
【0030】
目盛板5はまた、その断面形状が前方側が突出する略凸形状に形成され、回転軸2付近となる貫通孔51の周縁から外側に向けて延びる第1の板面部56と、この第1の板面部を取り巻いて背後(枠体9または回路基板1側)に屈曲して延びる第2の板面部57と、この第2の板面部57から外周に向けて第1の板面部56と平行に延びる第3の板面部58とを有し、計測値表示部52、地色部53,54、反射層55を形成した平板状の前記基材を熱変形させて段部を設ける絞り加工、または予め段部を形成しておいた前記基材に計測値表示部52、地色部53,54、反射層55の箔を転写する箔成形により形成されている。
【0031】
第1の板面部56は、指針4の延長方向に沿って平面形状を有し、この部分に形成される地色部53は、第2の板面部56とその外周に形成される地色部54とは異なる色に形成され、本実施例では例えば黒色に設定されている。
【0032】
第2の板面部57は、第1の板面部56に対し所定角度、本実施例では略45度背後に傾く傾斜面に形成され、透光部材6の後述する内周側面に対向し、透光部材6から放射される光を受け、その光を前方側に反射することによりリング状に光輝し、反射光による第1のリング状発光部R1を形成するものである。そして第2の板面部57と第3の板面部58に形成される地色部54は、地色部53の色よりも光反射率の高い色で形成され、本実施例では例えば金属調シルバー色に設定されている。
【0033】
なおこれら第1,第2の板面部56,57のうち、第1の板面部56には、計測量表示部52を構成する文字部52aが形成され、第2の板面部57には、計測量表示部52を構成する目盛部52bが形成されている。
【0034】
また計測値表示部52は、指針4と組み合わされて指針式表示部Dを構成するが、本実施例の場合、指針式表示部Dは、計測表示対象に応じて複数(図1中、左から燃料計表示部、回転計表示部、速度計表示部、水温計表示部)設けられている。
【0035】
透光部材6は、例えば青色に着色された光透過性の合成樹脂からなり、指針4並びに目盛板5の外周を取り巻くリング状に形成されている。またこの透光部材6は、目盛板5の背後から目盛板5を越えて指針4と同程度まで延び、目盛板5の背後に位置し光源8からの光を受光する受光部61と、この受光部61に対向する受光反射部62と、外周側面に位置し受光反射部62に対向する反射部63と、内周側面であって反射部63と目盛板5の第2の板面部57との間に位置し両者に対向する照射部64と、前面側に位置し見返し板7より露出する円弧状の表面部65と、この表面部65と照射部64との間に位置する内周側面に形成される遮光部66とを有している。
【0036】
このように構成された透光部材6は、光源8からの光が受光部61に入光すると、受光部61からの光を受光反射部62で前方側に反射し、受光反射部62で反射された光の一部を反射部63を通じて照射部64側に反射し、これにより照射部64から透光部材6の中心側に向けて光が放射されるように設定されており、この放射光によって目盛板5の第2の板面部57を光輝させ、文字部52aを取り巻く第1のリング状発光部R1を形成させるものである。また受光反射部62を通じて導かれた光の一部は、反射部63を経ずに前方側に進んで表面部65から外部に放射(透過)するように設定されており、これにより目盛板5の第2の板面部57による第1のリング状発光部R1の外側に、もう一つ別の第2のリング状発光部R2を形成するものである。
【0037】
また遮光部66は、遮光性塗料を塗布してなる遮光層、または透光部材6を構成する合成樹脂とは異なる遮光性合成樹脂よりなり、照射部64よりも前方に位置する内周側面箇所から目盛板5の第1の板面部56側に向かう光を遮断し、第1の板面部56や指針4に当たる光を抑制するものである。
【0038】
さらに遮光部66を除く透光部材6の表面部65と照射部64の表面には、目盛板5の第2,第3の板面部57,58に形成される地色部54の色と同色または同系色となる金属調シルバー色を有する半透過性着色層(図示しない)が被着されており、光源8の非点灯時には透光部材6と第2,第3の板面部57,58とが同色または同系色にて一体的に視認されるようになっている。
【0039】
見返し板7は、透光部材6の一部とこれに囲まれた指針式表示部Dを露出し、それ以外の所要領域を隠蔽するもので、透光部材6に対応する箇所に開口部71を備えている。
【0040】
光源8は、回転軸2の周囲に複数個、集中的に配置された例えば表面実装型の発光ダイオードからなり、これら複数の光源8のうち、回転軸2を挟んで隣接する光源8は、指針4を照明するもので、これら光源8の外側に位置する光源8は、目盛板5の計測値表示部52と透光部材6とを照明するものである。
【0041】
枠体9は、例えば白色系の合成樹脂よりなり、目盛板5と回路基板1との間に位置して目盛板5を支持するケース体である。この枠体9には、指針式表示部Dと透光部材6に応じて反射部91,92が形成され、これら反射部91,92は、光源8からの光を主に外周に反射する第1の反射部91と、第1の反射部91側からの光を目盛板5及び透光部材6側に反射する第2の反射部92とからなり、しかもこれら反射部91,92は、目盛板5の反射層55との間で照明室を形成している。この際、目盛板5の反射層55は、この反射層55により光を前記照明室内に再反射させ、照明効率を高める機能を有している。なお本実施例では図2にて回転計表示部からなる指針式表示部Dを構成する計器部分の断面図のみを示したが、これに隣接する速度計表示部からなる指針式表示部Dを有する計器も回転計表示部からなる指針式表示部Dを構成する計器と同様の構成を有している。
【0042】
このような構成において、光源8が発光すると、回転軸2に近接する光源8から発せられた光によって指針4が照明され、指針4が線状に発光する。また回転軸2に対し最も外側に配置された光源8から発せられた光は、前記照明室を通じて反射・拡散され、目盛板5の計測値表示部52を照明すると共に、受光部61を通じて透光部材6に導入され透光部材6を発光させる。
【0043】
この際、透光部材6は前述のように青色に着色されているため、照射部64より前記半透過性着色層(非照明時は金属調シルバー色)を通過して中心側に向かう光は青色となり、この青色の放射光を反射して光輝する第2の板面部57(非照明時は金属調シルバー色)は、青色を帯びた第1のリング状発光部R1を形成する。また表面部65より前記半透過性着色層(非照明時は金属調シルバー色)を通過して前方側に放射される光も青色となり、青色を帯びた第2のリング状発光部R2を形成する。これにより光源8の点灯、非点灯によって透光部材6を含む目盛板5の周縁部が全く異なる色にて視認されるため、照明意匠に斬新性、意外性、変化を与え、商品性を高めている。
【0044】
一方、目盛板5の第1の板面部56の地色部53は黒色であり、この部分は照明されずに暗い黒色のままであり、第1の板面部56は、青色を帯びた第1のリング状発光部R1に背後から包囲されるため、第1のリング状発光部R1からなる背景内を浮遊するように前方に浮かび上って視認される。
【0045】
以上のように本実施例によれば、駆動装置3の回転軸2によって軸回り駆動される指針4と、この指針4に対応した計測値表示部52を有する目盛板5と、指針4の外周を取り巻く透光部材6と、この透光部材6を発光させる光源8とを備えており、透光部材6に中心側に光を放射する照射部64を設け、目盛板5には回転軸2付近から外側に延在する第1の板面部56とこの第1の板面部56を取り巻いて背後に延びるリング状の第2の板面部57とを設け、第2の板面部57を照射部64に対向配置したことにより、第2の板面部57を光輝させてリング状発光部R1を形成し、このリング状発光部R1で第1の板面部56を背後から包囲して立体感、浮遊感を有して視認させ、これによってリング状発光部R1を通じて目盛板5の照明意匠に立体感を付与することができ、視認性、識別性、装飾性等の表示品質を向上させ、商品性を高めることができる。
【0046】
また本実施例では、第2の板面部57を第1の板面部56に対して斜め背後方向に延びる傾斜面に設定したことにより、透光部材6の照射部64から中心側に向かう光を良好に前方側に反射でき、第2の板面部57を明るく照明することができる。なお本実施例では第2の板面部56を一つの連続面として設けているが、背後に向かって階段状または多段状に延びる板面として形成することもできる。
【0047】
また本実施例では、目盛板5が第1の板面部56と第2の板面部57とで色の異なる地色部53,54を有し、第1の板面部56に設けられる地色部53の色よりも第2の板面部57に設けられる地色部54の色を光反射率の高い色に設定したことにより、第1の板面部56よりも第2の板面部57の光反射効率を高くし、第1の板面部56に対して第2の板面部57を明るく光輝させてコントラストを大きくし、第1の板面部56の浮遊感、立体感を強調または助長することができる。
【0048】
また本実施例では、透光部材6の照射部64に対向する外周側面に、照射部64側に光を反射する反射部63を設けたことにより、第2の板面部57の照明効率を向上させることができる。
【0049】
また本実施例では、透光部材6の内周側面が少なくとも第1の板面部56を超えて前方側に延びており、照射部64よりも前方側に位置する内周側面に遮光部66を設けたことにより、指針4や第1の板面部56側に光が放射されるのを抑制し、第1のリング状発光部R1をより際だたせることができる。
【0050】
また本実施例では、透光部材6が第2の板面部57を照明するだけでなく、それ自体が第2の板面部57を取り巻いてリング状に発光するよう構成したことにより、第1のリング状発光部R1に加えて、その外周に透光部材6による第2のリング状発光部R2を形成でき、2重のリング状発光部により斬新で装飾性の優れた照明意匠を形成でき、商品性を高めることができる。
【0051】
また本実施例では、指針4と計測値表示部52とでなる指針式表示部Dを複数有すると共にこれら指針式表示部Dの各々に対応して透光部材6の前記照射部64、目盛板5の第1,第2の板面部56,57を設けたことにより、各指針式表示部Dごとの視認性、識別性、装飾性等の表示品質を向上させることができる。
【0052】
また本実施例では、透光部材6を連続するリング状に形成したが、部分的に破断または部分的にリング状となる構造体であればよく、さらに本実施例では透光部材6をリング状の専用部品として設けたが、他の透光性を有する部材、例えば目盛板5を照明する導光体(本実施例では採用されていない)の一部に連続して形成することもできる。さらに透光部材6に目盛や指標、文字、各種図形パターン等の付加表示部を設けることもできる。
【0053】
また本実施例では、目盛板5の計測値表示部52を照明する光源8によって透光部材6を発光させる場合を示したが、専用の光源を用いて発光させることもできる。
【0054】
また透光部材6は複数に分割形成することもでき、例えば目盛板5の前方に位置する部分と目盛板5の背後に位置する部分とで分割形成したり、あるいは照射部64を有する部分とリング状発光部を形成する部分とで分割形成することもできる。
【0056】
【発明の効果】
発明は、駆動装置の回転軸によって軸回り駆動される指針と、この指針に対応した計測値表示部を有する目盛板と、少なくともその一部が前記目盛板上に位置し前記指針の外周を取り巻くリング状の透光部材と、この透光部材を発光させる光源とを備え、前記透光部材の少なくとも内周側面に、中心側に光を放射する照射部を設け、前記目盛板に、前記回転軸付近から外側に延在する第1の板面部とこの第1の板面部を取り巻いて背後に延びるリング状の第2の板面部とを設け、前記第2の板面部を前記照射部に対向配置し、前記目盛板が前記第1の板面部と前記第2の板面部とで色の異なる地色部を有し、前記第1の板面部に設けられる地色部の色よりも前記第2の地色部の色を光反射率の高い色に設定したことにより、リング状発光部を通じて目盛板の照明意匠に立体感を付与し得る計器装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による計器装置の正面図。
【図2】図1のA−A線に沿った断面図。
【符号の説明】
1 回路基板
2 回転軸
3 計器本体
4 指針
5 目盛板
6 透光部材
7 見返し板
8 光源
9 枠体
51 貫通孔
52 計測値表示部
52a 文字部
52b 目盛部
53,54 地色部
55 反射層
56 第1の板面部
57 第2の板面部
58 第3の板面部
61 受光部
62 受光反射部
63 反射部
64 照射部
65 表面部
66 遮光部
71 開口部
91,92 反射部
D 指針式表示部

Claims (4)

  1. 駆動装置の回転軸によって軸回り駆動される指針と、
    この指針に対応した計測値表示部を有する目盛板と、
    少なくともその一部が前記目盛板上に位置し前記指針の外周を取り巻くリング状の透光部材と、
    この透光部材を発光させる光源とを備え、
    前記透光部材の少なくとも内周側面に、中心側に光を放射する照射部を設け、
    前記目盛板に、前記回転軸付近から外側に延在する第1の板面部とこの第1の板面部を取り巻いて背後に延びるリング状の第2の板面部とを設け、
    前記第2の板面部を前記照射部に対向配置し、
    前記目盛板が前記第1の板面部と前記第2の板面部とで色の異なる地色部を有し、前記第1の板面部に設けられる地色部の色よりも前記第2の地色部の色を光反射率の高い色に設定したことを特徴とする計器装置。
  2. 前記透光部材が前記照射部に対向する外周側面に、前記照射部側に光を反射する反射部を設けたことを特徴とする請求項1記載の計器装置。
  3. 前記透光部材の内周側面が少なくとも前記第1の板面部を超えて前方側に延び、前記照射部よりも前方側に位置する内周側面に遮光部を設けたことを特徴とする請求項1もしくは請求項2記載の計器装置。
  4. 前記指針と前記計測値表示部とでなる指針式表示部を複数有すると共にこれら指針式表示部の各々に対応して前記透光部材の前記照射部、前記目盛板の前記第1,第2の板面部を設けたことを特徴とする請求項1から請求項3のうち何れか一つに記載の計器装置。
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