JP2002257601A - 計器装置 - Google Patents

計器装置

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JP2002257601A
JP2002257601A JP2001053603A JP2001053603A JP2002257601A JP 2002257601 A JP2002257601 A JP 2002257601A JP 2001053603 A JP2001053603 A JP 2001053603A JP 2001053603 A JP2001053603 A JP 2001053603A JP 2002257601 A JP2002257601 A JP 2002257601A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リング状発光部を通じて目盛板の照明意匠に
立体感を付与し得る計器装置を提供する。 【解決手段】 駆動装置3の回転軸2によって軸回り駆
動される指針4と、この指針4に対応した計測値表示部
52を有する目盛板5と、指針4の外周を取り巻く透光
部材6と、この透光部材6を発光させる光源8とを備え
ており、透光部材6に中心側に光を放射する照射部64
を設け、目盛板5には回転軸2付近から外側に延在する
第1の板面部56とこの第1の板面部56を取り巻いて
背後に延びるリング状の第2の板面部57とを設け、第
2の板面部57を照射部64に対向配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばオートバイ
や自動車をはじめとする各種車両に搭載されるメータ装
置に関し、詳しくはその照明構造に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】各種車両に搭載されるメータ装置は、回
路基板に回転軸を突設した計器本体を装着し、回転軸の
先端に指針を装着し、この指針の背後に、指針に対応し
て複数配列される透光性の計測値表示部とこれら透光性
表示部の背景となる遮光性の地色部とを有する目盛板を
配置し、この目盛板の背後に配置した光源により、目盛
板の計測値表示部を透過照明する構造が一般的である。
【0003】この種メータ装置は、通常、複数種の計測
値の指針式表示を可能とするため、複数の計器本体にて
駆動される複数の指針とこれら各指針に応じた複数の計
測値表示部とでなる複数種の指針式表示部、例えば速度
計,回転計,水温計,燃料計からなる指針式表示部を有
し、これら複数種の指針式表示部を照明する際、その視
認性、識別性、デザイン性等を向上させる目的から、各
指針式表示部に指針の回転軌道に対応したリング状発光
部を設けるものが例えば特開平10−207408号公
報にて知られている。
【0004】当該公報に開示のものは、リング状導光体
を用いて指針先端の回転軌道に対応したライン状の発光
部を形成するもので、発光部自体をシャープ(明確)に
表現できる点では優れるものの、単調で平面的な照明意
匠とならざるを得ないという事情がある。
【0005】一方、本件出願人は、リング状導光体から
放射される光を筒状に設けた遮光部材の内周面で反射さ
せてリング状発光部を形成する、間接照明タイプの照明
構造を特開平9−68442号公報にて提案している。
かかる構造によれば、遮光部材内周面のライトアップ照
明によりリング状発光部が形成されるため、明暗のグラ
デーションによる立体的なリング状発光部を形成するこ
とができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前掲特
開平9−68442号公報のリング照明構造は、目盛板
ではなくその周囲前方に配置された遮光部材をライトア
ップ照明してリング状発光部を形成し、このライトアッ
プ照明によるリング状発光部を目盛板の手前側(前方)
に表示するだけであるため、目盛板の照明に立体感を持
たせることまでは不可能であった。本発明はこの点に鑑
みてなされたものであり、その主な目的は、リング状発
光部を通じて目盛板の照明意匠に立体感を付与し得る計
器装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、駆動装置の回転軸によって軸回り駆動される
指針と、この指針に対応した計測値表示部を有する目盛
板と、少なくともその一部が前記目盛板上に位置し前記
指針の外周を取り巻くリングの透光部材と、この透光部
材を発光させる光源とを備え、前記透光部材の少なくと
も内周側面に、中心側に光を放射する照射部を設け、前
記目盛板に、前記回転軸付近から外側に延在する第1の
板面部とこの第1の板面部を取り巻いて背後に延びるリ
ング状の第2の板面部とを設け、前記第2の板面部を前
記照射部に対向配置したことを特徴とする。
【0008】また本発明は、駆動装置の回転軸によって
軸回り駆動される指針と、この指針に対応した計測値表
示部を有する目盛板と、少なくともその一部が前記目盛
板上に位置し前記指針の外周を取り巻くリング状の透光
部材と、この透光部材を発光させる光源とを備え、前記
透光部材の少なくとも内周側面に、中心側に光を放射す
る照射部を設け、前記目盛板に、前記回転軸付近から外
側に延在する第1の板面部とこの第1の板面部を取り巻
いて背後に延びるリング状の第2の板面部とを設け、前
記第2の板面部を前記照射部に対向配置し、前記内周側
面から中心側に放射される光を受けて前記第2の板面部
がリング状発光部を形成することを特徴とする。
【0009】また本発明は、前記第2の板面部が前記第
1の板面部に対して斜めに延びる傾斜面であることを特
徴とする。
【0010】また本発明は、前記目盛板が前記第1の板
面部と前記第2の板面部とで色の異なる地色部を有し、
前記第1の板面部に設けられる地色部の色よりも前記第
2の地色部の色を光反射率の高い色に設定したことを特
徴とする。
【0011】また本発明は、前記透光部材が前記照射部
に対向する外周側面に、前記照射部側に光を反射する反
射部を設けたことを特徴とする。
【0012】また本発明は、前記透光部材の内周側面が
少なくとも前記第1の板面部を超えて前方側に延び、前
記照射部よりも前方側に位置する内周側面に遮光部を設
けたことを特徴とする。
【0013】また本発明は、前記透光部材が前記リング
状発光部を取り巻く第2のリング状発光部を有すること
を特徴とする。
【0014】また本発明は、前記指針と前記計測値表示
部とでなる指針式表示部を複数有すると共にこれら指針
式表示部の各々に対応して前記透光部材の前記照射部、
前記目盛板の前記第1,第2の板面部を設けたことを特
徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明による計器装置は、所定の
駆動装置から突出する回転軸によって軸回り駆動される
指針と、この指針に対応した例えば目盛や文字からなる
計測値表示部を有する目盛板と、指針の外周を取り巻く
リング状構造体からなり目盛板上に配置される透光部材
と、この透光部材を発光させる光源とを備えており、透
光部材の少なくとも内周側面には中心側に光を放射する
照射部を設け、目盛板には指針の延長方向に沿って回転
軸付近から外側に延在する第1の板面部とこの第1の板
面部を取り巻いて背後に延びるリング状の第2の板面部
とを設け、第2の板面部を照射部に対向配置したもので
ある。このように構成したことにより、光源が点灯する
と、その光が透光部材に供給されて透光部材が発光し、
透光部材の内周側面に設けられた照射部を通じて中心側
に光が放射され、この放射光によって目盛板の第2の板
面部が光輝してリング状発光部を形成し、リング状発光
部に包囲された第1の板面部が前方に浮き上がるように
立体感、浮遊感を有して視認される。これによってリン
グ状発光部を通じて目盛板の照明意匠に立体感を付与す
ることができ、視認性、識別性、装飾性等の表示品質を
向上させ、商品性を高めることができる。
【0016】また本発明による計器装置は、第2の板面
部を第1の板面部に対して斜め背後方向に延びる傾斜面
としたものである。これにより、透光部材の照射部から
中心側に向かう光を良好に前方側に反射でき、第2の板
面部を明るく照明することができる。なお第2の板面部
は傾斜面として設けることが好ましいが、必ずしも傾斜
面である必要はなく、照射部に対向する板面であれば、
適宜設定が可能である。
【0017】また本発明による計器装置は、目盛板が第
1の板面部と第2の板面部とで色の異なる地色部を有
し、第1の板面部に設けられる地色部の色よりも第2の
板面部に設けられる地色部の色を光反射率の高い色に設
定したものである。これにより、第1の板面部よりも第
2の板面部の光反射効率を高くし、第1の板面部に対し
て第2の板面部を明るく光輝させてコントラストを大き
くし、第1の板面部の浮遊感、立体感を強調または助長
することができる。
【0018】また本発明による計器装置は、透光部材の
照射部に対向する外周側面に、照射部側に光を反射する
反射部を設けたものである。これにより第2の板面部の
照明効率を向上させることができる。
【0019】また本発明による計器装置は、透光部材の
内周側面が少なくとも第1の板面部を超えて前方側に延
びる構成で、照射部よりも前方側に位置する内周側面に
遮光部を設けたものである。これにより、指針や第1の
板面部側に光が放射されるのを抑制し、リング状発光部
をより際だたせることができる。
【0020】また本発明による計器装置は、透光部材が
第2の板面部を照明するだけでなく、それ自体が第2の
板面部を取り巻いてリング状に発光するよう構成したも
のである。これにより第2の板面部を通じた反射光によ
るリング状発光部(第1のリング状発光部)に加えて、
その外周に透光部材を通じた透過光によるリング状発光
部(第2のリング状発光部)を形成でき、2重のリング
状発光部により斬新で装飾性の優れた照明意匠を形成で
き、商品性を高めることができる。なお第2の板面部に
光を供給してリング状発光部を形成できれば、透光部材
それ自体を視認者から不可視となるように配置すること
もできる。
【0021】また本発明による計器装置は、指針と計測
値表示部とでなる指針式表示部を複数有すると共にこれ
ら指針式表示部の各々に対応して透光部材の照射部、目
盛板の第1,第2の板面部を設けたものである。これに
より、各指針式表示部ごとの視認性、識別性、装飾性等
の表示品質を向上させることができる。
【0022】
【実施例】以下、添付図面に基づき、本発明による計器
装置の実施例を説明する。
【0023】図1及び図2は、本発明の実施例を示し、
図1は計器装置の外観を示す正面図、図2は図1のA−
A線に沿った部分断面図である。
【0024】図1及び図2において、本実施例による計
器装置は、回路基板1と、回転軸2が前方に延びる計器
本体3と、回転軸2にて回転駆動される指針4と、この
指針4の背後に位置する目盛板5と、この目盛板5の周
囲に配置された透光部材6と、目盛板5と透光部材6を
含む前方側を露出する見返し板7と、回路基板1に設け
られた光源8と、目盛板5と回路基板1との間に配置さ
れる枠体9とから構成される。
【0025】回路基板1は、例えばガラスエポキシ系基
材に配線パターン(図示せず)を施した硬質回路基板か
らなり、光源8と、例えば計器本体3の駆動・制御を行
う駆動手段(図示せず)や例えば抵抗、コンデンサ等の
各種回路部品(図示せず)が前記配線パターンに導通接
続されている。
【0026】計器本体3は、可動磁石式計器またはステ
ッピングモータからなり、回転軸2が回路基板1を貫通
するように、その主要部が回路基板1の背後に装着さ
れ、且つ半田付け等の適宜導通手段により前記配線パタ
ーン(前記駆動手段)に電気接続される。
【0027】指針4は、透光性の合成樹脂からなり、回
転軸2の先端に連結され、その回転中心部には遮光性カ
バーが装着されている。そしてこの指針4は光源8から
の光を受けて発光する発光式指針である。
【0028】目盛板5は、回転軸2と指針4との連結を
可能とする貫通孔51と、指針4先端部の回動軌道に沿
って複数配列される文字部52a及び目盛部52bでな
る計測値表示部52と、これら計測値表示部52の背景
となる地色部53,54と、光源8側となる背面に設け
られる反射層55を有し、計測値表示部52は、文字部
52aの外側に目盛部52が位置するように各々が円弧
状の配列形状を有して複数個配置されている。
【0029】これら計測値表示部52、地色部53,5
4、反射層55は、目盛板5のベース材となる基板(図
示しない)の表面に形成された印刷層からなり、計測値
表示部52が適宜色を有する透光性インクにより、地色
部53,54と反射層55が遮光性インクにより、それ
ぞれ印刷形成され、遮光性を有する地色部53,54と
反射層55は透光性を有する計測値表示部52に対応す
る箇所を除く所定領域に設けられ、また反射層55は光
反射性の高い白色の色調を有している。
【0030】目盛板5はまた、その断面形状が前方側が
突出する略凸形状に形成され、回転軸2付近となる貫通
孔51の周縁から外側に向けて延びる第1の板面部56
と、この第1の板面部を取り巻いて背後(枠体9または
回路基板1側)に屈曲して延びる第2の板面部57と、
この第2の板面部57から外周に向けて第1の板面部5
6と平行に延びる第3の板面部58とを有し、計測値表
示部52、地色部53,54、反射層55を形成した平
板状の前記基材を熱変形させて段部を設ける絞り加工、
または予め段部を形成しておいた前記基材に計測値表示
部52、地色部53,54、反射層55の箔を転写する
箔成形により形成されている。
【0031】第1の板面部56は、指針4の延長方向に
沿って平面形状を有し、この部分に形成される地色部5
3は、第2の板面部56とその外周に形成される地色部
54とは異なる色に形成され、本実施例では例えば黒色
に設定されている。
【0032】第2の板面部57は、第1の板面部56に
対し所定角度、本実施例では略45度背後に傾く傾斜面
に形成され、透光部材6の後述する内周側面に対向し、
透光部材6から放射される光を受け、その光を前方側に
反射することによりリング状に光輝し、反射光による第
1のリング状発光部R1を形成するものである。そして
第2の板面部57と第3の板面部58に形成される地色
部54は、地色部53の色よりも光反射率の高い色で形
成され、本実施例では例えば金属調シルバー色に設定さ
れている。
【0033】なおこれら第1,第2の板面部56,57
のうち、第1の板面部56には、計測量表示部52を構
成する文字部52aが形成され、第2の板面部57に
は、計測量表示部52を構成する目盛部52bが形成さ
れている。
【0034】また計測値表示部52は、指針4と組み合
わされて指針式表示部Dを構成するが、本実施例の場
合、指針式表示部Dは、計測表示対象に応じて複数(図
1中、左から燃料計表示部、回転計表示部、速度計表示
部、水温計表示部)設けられている。
【0035】透光部材6は、例えば青色に着色された光
透過性の合成樹脂からなり、指針4並びに目盛板5の外
周を取り巻くリング状に形成されている。またこの透光
部材6は、目盛板5の背後から目盛板5を越えて指針4
と同程度まで延び、目盛板5の背後に位置し光源8から
の光を受光する受光部61と、この受光部61に対向す
る受光反射部62と、外周側面に位置し受光反射部62
に対向する反射部63と、内周側面であって反射部63
と目盛板5の第2の板面部57との間に位置し両者に対
向する照射部64と、前面側に位置し見返し板7より露
出する円弧状の表面部65と、この表面部65と照射部
64との間に位置する内周側面に形成される遮光部66
とを有している。
【0036】このように構成された透光部材6は、光源
8からの光が受光部61に入光すると、受光部61から
の光を受光反射部62で前方側に反射し、受光反射部6
2で反射された光の一部を反射部63を通じて照射部6
4側に反射し、これにより照射部64から透光部材6の
中心側に向けて光が放射されるように設定されており、
この放射光によって目盛板5の第2の板面部57を光輝
させ、文字部52aを取り巻く第1のリング状発光部R
1を形成させるものである。また受光反射部62を通じ
て導かれた光の一部は、反射部63を経ずに前方側に進
んで表面部65から外部に放射(透過)するように設定
されており、これにより目盛板5の第2の板面部57に
よる第1のリング状発光部R1の外側に、もう一つ別の
第2のリング状発光部R2を形成するものである。
【0037】また遮光部66は、遮光性塗料を塗布して
なる遮光層、または透光部材6を構成する合成樹脂とは
異なる遮光性合成樹脂よりなり、照射部64よりも前方
に位置する内周側面箇所から目盛板5の第1の板面部5
6側に向かう光を遮断し、第1の板面部56や指針4に
当たる光を抑制するものである。
【0038】さらに遮光部66を除く透光部材6の表面
部65と照射部64の表面には、目盛板5の第2,第3
の板面部57,58に形成される地色部54の色と同色
または同系色となる金属調シルバー色を有する半透過性
着色層(図示しない)が被着されており、光源8の非点
灯時には透光部材6と第2,第3の板面部57,58と
が同色または同系色にて一体的に視認されるようになっ
ている。
【0039】見返し板7は、透光部材6の一部とこれに
囲まれた指針式表示部Dを露出し、それ以外の所要領域
を隠蔽するもので、透光部材6に対応する箇所に開口部
71を備えている。
【0040】光源8は、回転軸2の周囲に複数個、集中
的に配置された例えば表面実装型の発光ダイオードから
なり、これら複数の光源8のうち、回転軸2を挟んで隣
接する光源8は、指針4を照明するもので、これら光源
8の外側に位置する光源8は、目盛板5の計測値表示部
52と透光部材6とを照明するものである。
【0041】枠体9は、例えば白色系の合成樹脂よりな
り、目盛板5と回路基板1との間に位置して目盛板5を
支持するケース体である。この枠体9には、指針式表示
部Dと透光部材6に応じて反射部91,92が形成さ
れ、これら反射部91,92は、光源8からの光を主に
外周に反射する第1の反射部91と、第1の反射部91
側からの光を目盛板5及び透光部材6側に反射する第2
の反射部92とからなり、しかもこれら反射部91,9
2は、目盛板5の反射層55との間で照明室を形成して
いる。この際、目盛板5の反射層55は、この反射層5
5により光を前記照明室内に再反射させ、照明効率を高
める機能を有している。なお本実施例では図2にて回転
計表示部からなる指針式表示部Dを構成する計器部分の
断面図のみを示したが、これに隣接する速度計表示部か
らなる指針式表示部Dを有する計器も回転計表示部から
なる指針式表示部Dを構成する計器と同様の構成を有し
ている。
【0042】このような構成において、光源8が発光す
ると、回転軸2に近接する光源8から発せられた光によ
って指針4が照明され、指針4が線状に発光する。また
回転軸2に対し最も外側に配置された光源8から発せら
れた光は、前記照明室を通じて反射・拡散され、目盛板
5の計測値表示部52を照明すると共に、受光部61を
通じて透光部材6に導入され透光部材6を発光させる。
【0043】この際、透光部材6は前述のように青色に
着色されているため、照射部64より前記半透過性着色
層(非照明時は金属調シルバー色)を通過して中心側に
向かう光は青色となり、この青色の放射光を反射して光
輝する第2の板面部57(非照明時は金属調シルバー
色)は、青色を帯びた第1のリング状発光部R1を形成
する。また表面部65より前記半透過性着色層(非照明
時は金属調シルバー色)を通過して前方側に放射される
光も青色となり、青色を帯びた第2のリング状発光部R
2を形成する。これにより光源8の点灯、非点灯によっ
て透光部材6を含む目盛板5の周縁部が全く異なる色に
て視認されるため、照明意匠に斬新性、意外性、変化を
与え、商品性を高めている。
【0044】一方、目盛板5の第1の板面部56の地色
部53は黒色であり、この部分は照明されずに暗い黒色
のままであり、第1の板面部56は、青色を帯びた第1
のリング状発光部R1に背後から包囲されるため、第1
のリング状発光部R1からなる背景内を浮遊するように
前方に浮かび上って視認される。
【0045】以上のように本実施例によれば、駆動装置
3の回転軸2によって軸回り駆動される指針4と、この
指針4に対応した計測値表示部52を有する目盛板5
と、指針4の外周を取り巻く透光部材6と、この透光部
材6を発光させる光源8とを備えており、透光部材6に
中心側に光を放射する照射部64を設け、目盛板5には
回転軸2付近から外側に延在する第1の板面部56とこ
の第1の板面部56を取り巻いて背後に延びるリング状
の第2の板面部57とを設け、第2の板面部57を照射
部64に対向配置したことにより、第2の板面部57を
光輝させてリング状発光部R1を形成し、このリング状
発光部R1で第1の板面部56を背後から包囲して立体
感、浮遊感を有して視認させ、これによってリング状発
光部R1を通じて目盛板5の照明意匠に立体感を付与す
ることができ、視認性、識別性、装飾性等の表示品質を
向上させ、商品性を高めることができる。
【0046】また本実施例では、第2の板面部57を第
1の板面部56に対して斜め背後方向に延びる傾斜面に
設定したことにより、透光部材6の照射部64から中心
側に向かう光を良好に前方側に反射でき、第2の板面部
57を明るく照明することができる。なお本実施例では
第2の板面部56を一つの連続面として設けているが、
背後に向かって階段状または多段状に延びる板面として
形成することもできる。
【0047】また本実施例では、目盛板5が第1の板面
部56と第2の板面部57とで色の異なる地色部53,
54を有し、第1の板面部56に設けられる地色部53
の色よりも第2の板面部57に設けられる地色部54の
色を光反射率の高い色に設定したことにより、第1の板
面部56よりも第2の板面部57の光反射効率を高く
し、第1の板面部56に対して第2の板面部57を明る
く光輝させてコントラストを大きくし、第1の板面部5
6の浮遊感、立体感を強調または助長することができ
る。
【0048】また本実施例では、透光部材6の照射部6
4に対向する外周側面に、照射部64側に光を反射する
反射部63を設けたことにより、第2の板面部57の照
明効率を向上させることができる。
【0049】また本実施例では、透光部材6の内周側面
が少なくとも第1の板面部56を超えて前方側に延びて
おり、照射部64よりも前方側に位置する内周側面に遮
光部66を設けたことにより、指針4や第1の板面部5
6側に光が放射されるのを抑制し、第1のリング状発光
部R1をより際だたせることができる。
【0050】また本実施例では、透光部材6が第2の板
面部57を照明するだけでなく、それ自体が第2の板面
部57を取り巻いてリング状に発光するよう構成したこ
とにより、第1のリング状発光部R1に加えて、その外
周に透光部材6による第2のリング状発光部R2を形成
でき、2重のリング状発光部により斬新で装飾性の優れ
た照明意匠を形成でき、商品性を高めることができる。
【0051】また本実施例では、指針4と計測値表示部
52とでなる指針式表示部Dを複数有すると共にこれら
指針式表示部Dの各々に対応して透光部材6の前記照射
部64、目盛板5の第1,第2の板面部56,57を設
けたことにより、各指針式表示部Dごとの視認性、識別
性、装飾性等の表示品質を向上させることができる。
【0052】また本実施例では、透光部材6を連続する
リング状に形成したが、部分的に破断または部分的にリ
ング状となる構造体であればよく、さらに本実施例では
透光部材6をリング状の専用部品として設けたが、他の
透光性を有する部材、例えば目盛板5を照明する導光体
(本実施例では採用されていない)の一部に連続して形
成することもできる。さらに透光部材6に目盛や指標、
文字、各種図形パターン等の付加表示部を設けることも
できる。
【0053】また本実施例では、目盛板5の計測値表示
部52を照明する光源8によって透光部材6を発光させ
る場合を示したが、専用の光源を用いて発光させること
もできる。
【0054】また透光部材6は複数に分割形成すること
もでき、例えば目盛板5の前方に位置する部分と目盛板
5の背後に位置する部分とで分割形成したり、あるいは
照射部64を有する部分とリング状発光部を形成する部
分とで分割形成することもできる。
【0055】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、駆動装
置の回転軸によって軸回り駆動される指針と、この指針
に対応した計測値表示部を有する目盛板と、少なくとも
その一部が前記目盛板上に位置し前記指針の外周を取り
巻くリングの透光部材と、この透光部材を発光させる光
源とを備え、前記透光部材の少なくとも内周側面に、中
心側に光を放射する照射部を設け、前記目盛板に、前記
回転軸付近から外側に延在する第1の板面部とこの第1
の板面部を取り巻いて背後に延びるリング状の第2の板
面部とを設け、前記第2の板面部を前記照射部に対向配
置したことにより、リング状発光部を通じて目盛板の照
明意匠に立体感を付与し得る計器装置を提供できる。
【0056】また本発明は、駆動装置の回転軸によって
軸回り駆動される指針と、この指針に対応した計測値表
示部を有する目盛板と、少なくともその一部が前記目盛
板上に位置し前記指針の外周を取り巻くリング状の透光
部材と、この透光部材を発光させる光源とを備え、前記
透光部材の少なくとも内周側面に、中心側に光を放射す
る照射部を設け、前記目盛板に、前記回転軸付近から外
側に延在する第1の板面部とこの第1の板面部を取り巻
いて背後に延びるリング状の第2の板面部とを設け、前
記第2の板面部を前記照射部に対向配置し、前記内周側
面から中心側に放射される光を受けて前記第2の板面部
がリング状発光部を形成することにより、リング状発光
部を通じて目盛板の照明意匠に立体感を付与し得る計器
装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による計器装置の正面図。
【図2】図1のA−A線に沿った断面図。
【符号の説明】
1 回路基板 2 回転軸 3 計器本体 4 指針 5 目盛板 6 透光部材 7 見返し板 8 光源 9 枠体 51 貫通孔 52 計測値表示部 52a 文字部 52b 目盛部 53,54 地色部 55 反射層 56 第1の板面部 57 第2の板面部 58 第3の板面部 61 受光部 62 受光反射部 63 反射部 64 照射部 65 表面部 66 遮光部 71 開口部 91,92 反射部 D 指針式表示部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動装置の回転軸によって軸回り駆動さ
    れる指針と、この指針に対応した計測値表示部を有する
    目盛板と、少なくともその一部が前記目盛板上に位置し
    前記指針の外周を取り巻くリング状の透光部材と、この
    透光部材を発光させる光源とを備え、前記透光部材の少
    なくとも内周側面に、中心側に光を放射する照射部を設
    け、前記目盛板に、前記回転軸付近から外側に延在する
    第1の板面部とこの第1の板面部を取り巻いて背後に延
    びるリング状の第2の板面部とを設け、前記第2の板面
    部を前記照射部に対向配置したことを特徴とする計器装
    置。
  2. 【請求項2】 駆動装置の回転軸によって軸回り駆動さ
    れる指針と、この指針に対応した計測値表示部を有する
    目盛板と、少なくともその一部が前記目盛板上に位置し
    前記指針の外周を取り巻くリング状の透光部材と、この
    透光部材を発光させる光源とを備え、前記透光部材の少
    なくとも内周側面に、中心側に光を放射する照射部を設
    け、前記目盛板に、前記回転軸付近から外側に延在する
    第1の板面部とこの第1の板面部を取り巻いて背後に延
    びるリング状の第2の板面部とを設け、前記第2の板面
    部を前記照射部に対向配置し、前記内周側面から中心側
    に放射される光を受けて前記第2の板面部がリング状発
    光部を形成することを特徴とする計器装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の板面部が前記第1の板面部に
    対して斜めに延びる傾斜面であることを特徴とする請求
    項1または請求項2記載の計器装置。
  4. 【請求項4】 前記目盛板が前記第1の板面部と前記第
    2の板面部とで色の異なる地色部を有し、前記第1の板
    面部に設けられる地色部の色よりも前記第2の地色部の
    色を光反射率の高い色に設定したことを特徴とする請求
    項1から請求項3のうち何れか一つに記載の計器装置。
  5. 【請求項5】 前記透光部材が前記照射部に対向する外
    周側面に、前記照射部側に光を反射する反射部を設けた
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のうち何れか一
    つに記載の計器装置。
  6. 【請求項6】 前記透光部材の内周側面が少なくとも前
    記第1の板面部を超えて前方側に延び、前記照射部より
    も前方側に位置する内周側面に遮光部を設けたことを特
    徴とする請求項1から請求項5のうち何れか一つに記載
    の計器装置。
  7. 【請求項7】 前記透光部材が前記リング状発光部を取
    り巻く第2のリング状発光部を有することを特徴とする
    請求項1から請求項6のうち何れか一つに記載の計器装
    置。
  8. 【請求項8】 前記指針と前記計測値表示部とでなる指
    針式表示部を複数有すると共にこれら指針式表示部の各
    々に対応して前記透光部材の前記照射部、前記目盛板の
    前記第1,第2の板面部を設けたことを特徴とする請求
    項1から請求項7のうち何れか一つに記載の計器装置。
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