JP2008064636A - 計器装置 - Google Patents

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孝紀 茂野
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Abstract

【課題】 指標板に所定の照明意匠を重ねて発光表示させるにあたって、新規性のある見栄えを演出することが可能な計器装置を提供する。
【解決手段】 指針4によって指示される指標部51と指標部51の背景をなす光沢を有する背景部52(傾斜部57)とが形成された指標板5と、指針4の外周を取り巻くように指標板5の前方側に配設される装飾部材Dと、装飾部材Dに光を供給する光源10とを備え、装飾部材Dは、光源10からの光を、指針4の回転中心部Rを挟んで向かい合う傾斜部57側の前面に向けて照射する照射部73を備えている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば自動車を代表とする各種車両に搭載される計器装置に関する。
従来、この種の計器装置にあっては、例えば下記特許文献1に記載されているものが知られている。この特許文献1に記載の計器装置は、駆動装置の回転軸と略直交方向に長手状に伸びる指示部を有する指針と、前記指示部によって指示される数字や目盛からなる指標部と前記指標部の背景をなす背景部とを有する指標板と、前記指針の外周を取り巻くように配設されるリング状の透光部材と、この透光部材及び前記指標部を照明する光源とを備えている。そして、リング状の前記透光部材が、その内周側面に中心側(前記回転軸側)に光を照射する照射部を備えるとともに、前記指標板における前記背景部が、前記回転軸付近から外側に延在し、前記数字の背景をなす円板部と、この円板部を取り巻くように背後に傾斜して延び、前記目盛の背景をなす金属調の環状傾斜部とを備え、前記環状傾斜部と前記照射部とを対向配置させ、前記環状傾斜部は、前記照射部から照射される照射光を受けてリング状に発光する構成であった。
特開2002−257601号公報
しかしながら、特許文献1に記載の計器装置の場合、前記環状傾斜部を取り囲むように配設されるリング状の前記透光部材における前記照射部が、前記環状傾斜部と僅かなクリアランスを有するように対向配置される構成である。従って、前記照射部から照射される光が、前記照射部と僅かなクリアランスを隔てて位置する前記環状傾斜部にあたって、前記環状傾斜部を光輝させることで、前記環状傾斜部は、所定の照明意匠(例えばリング状発光部)を形成するものであるが、かかるリング状発光部は、単に前記環状傾斜部上に平面的に発光表示されるだけであるため(言い換えると、前記環状傾斜部と同一面上に重ねて発光表示されるだけであるため)、前記指標板の照明意匠が単調にならざるを得なく斬新さに欠けていた。
そこで本発明は、前述の課題に対して対処するため、指標板に所定の照明意匠を重ねて発光表示させるにあたって、新規性のある見栄えを演出することが可能な計器装置の提供を目的とするものである。
本発明は、指針によって指示される指標部と前記指標部の背景をなす光沢を有する背景部と前記指針の外周を取り巻くように前記背景部の所要部を前記背景部の前方側に隆起させた隆起部とが形成された立体形状からなる指標板と、前記隆起部に光を供給する光源とを備え、前記隆起部は、前記光源からの光を、前記指針の回転中心部を挟んで向かい合う前記背景部の前面に向けて照射する照射部を備えてなることを特徴とする。
また本発明は、指針によって指示される指標部と前記指標部の背景をなす光沢を有する背景部とが形成された指標板と、前記指針の外周を取り巻くように前記指標板の前方側に配設される装飾部材と、前記装飾部材に光を供給する光源とを備え、前記装飾部材は、前記光源からの光を、前記指針の回転中心部を挟んで向かい合う前記背景部の前面に向けて照射する照射部を備えてなることを特徴とする。
また本発明は、前記隆起部または前記装飾部材は、前記光源からの光を前記照射部側に反射する反射部を備えてなることを特徴とする。
また本発明は、前記隆起部または前記装飾部材と前記光源との間に導光部材を配設し、前記導光部材は、前記光源からの光を前記照射部側に反射する反射部を備えてなることを特徴とする。
また本発明は、前記光源から前記照射部に至る照明経路中に、前記光源の発光色とは異なる色調を有する着色部を設けてなることを特徴とする。
また本発明は、前記背景部は、前記隆起部または前記装飾部材の背後側に、前記指標板を絞り加工することで形成される傾斜部を備えてなることを特徴とする。
また本発明は、前記傾斜部は、金属調の光沢を備え、前記指針の回転中心部を取り巻くように配設されてなることを特徴とする。
本発明によれば、初期の目的を達成でき、指標板に所定の照明意匠を重ねて発光表示させるにあたって、新規性のある見栄えを演出することが可能な計器装置を提供できる。
(第1実施形態)図1から図4は、本発明の第1実施形態を示すもので、以下、これらに基づいて本発明の実施形態を例えば車両に搭載される指針式速度計に適用した場合について説明する。なお、図1は本発明の第1実施形態による計器装置の正面図、図2は図1のA−A断面図、図3は図2の一部を拡大して示す要部断面図、図4は同実施形態による虚像が表示された状態を示す計器装置の正面図である。
図1,図2において、本実施形態による計器装置は、回路基板1と、この回路基板1に導通装着され回転軸2が前方に延びる駆動装置3と、回転軸2にて回転駆動される指針4と、この指針4によって指示される後述する第1の指標部を有する指標板(第1の指標板)5と、この第1の指標板5を支持する第1の支持部材6と、指針4の外周を取り巻くように第1の指標板5の前方側に配設され、指針4によって指示される後述する第2の指標部を有する第2の指標板7と、この第2の指標板7を支持する第2の支持部材8と、指針4を照明する指針用光源9と、第1、第2の指標板5,7を照明する光源10と、回路基板1と第1の支持部材6との間に配設されるケース体11と、第1の支持部材6や第2の指標板7を包囲する見返し部材12とから構成される。
回路基板1は、例えばガラスエポキシ系基材に配線パターン(図示せず)を施した硬質回路基板からなり、指針用光源9と、光源10と、駆動装置3の駆動・制御を行う駆動手段(図示せず)や抵抗、コンデンサ等の各種回路部品(図示せず)が前記配線パターンに導通接続されている。
駆動装置3は、可動磁石式計器またはステッピングモータからなり、回転軸2が回路基板1を貫通するように、その主要部が回路基板1の背後に装着され、且つ半田付け等の適宜導通手段により前記配線パターンに電気接続される。
指針4は、第1の指標板5の前記第1の指標部及び第2の指標板7の前記第2の指標部を指示する透光性合成樹脂からなる指示部41と、この指示部41の回転中心部Rの外周を覆う遮光性合成樹脂からなる略半球形状の指針キャップ42とを備え、指示部41の回転中心部Rには、背後に配置された指針用光源9から発せられる光を受光し、その光を指示部41の先端側に反射導光する図示しない受光面が形成されている。
なお、本実施形態の場合、第1の指標板5における前記第1の指標部の形成される面(指標板5の後述する傾斜部)は、後述するように略すり鉢状傾斜面に形成されていることから、指針4の指示部41は、前記傾斜部に沿って線状に延び、前記第1,第2の指標部を指示しているものとする。
第1の指標板5は、車両の速度を数字にて表示するための表示板からなり、指針4の回転軌道に沿った円弧状の配列形状を有し、図3に示すように指示部41の指示対象となる速度数字からなる第1の指標部(指標部)51と、この第1の指標部51の背景をなす金属光沢を有する背景部52と、この背景部52に対応して形成される反射層53とを有している。
第1の指標部51及び背景部52は、第1の指標部51が白色系の透光性インクにより、また背景部52が略銀色からなるメタリック調(金属調)のインクにより、それぞれ第1の指標板5の母材となる薄板状の透光性基板54の前面に印刷形成される。また、反射層53は、光反射率の高い白色系インクにより指標部51の形成範囲を除く透光性基板54の背面に印刷形成される。なお、反射層53は、半透過性の白色系インクを用いて背景部52の形成範囲だけではなく指標部51の形成範囲にも設けてもよい。
この際、本実施形態における金属調の背景部52並びに反射層53は、後述する第1の指標板5の平板部、傾斜部(第1の指標部51の非形成領域に対応する傾斜部箇所)並びに平坦部に形成されるものとする。なお、第1の指標部51、背景部52並びに反射層53の各印刷層は、スクリーン印刷等の手段を用いて印刷形成されている。55は、回転軸2が貫通する略円形の貫通孔であり、この貫通孔55は、第1の指標板5の略中央部に開口形成されている。
また第1の指標板5は、立体形状を有するように絞り加工されており、略中央部に回転軸2を貫通させるための貫通孔55が形成された環状の平板部56と、この平板部56(指針4の回転中心部R)を取り巻くように前方側(図2中、上側)に傾斜して延び、すり鉢形状の傾斜面を構成する傾斜部57と、この傾斜部57から外周に向け平板部56と略平行に延びる環状の平坦部58とを有し、本実施形態では、第1の指標部51と背景部52と反射層53とを透光性基板54に印刷形成した後、透光性基板54を熱変形させる、所謂、絞り加工(絞り成形)により立体形状を有する第1の指標板5が形成されている。
なお、第1の指標板5の主要部を構成する傾斜部57は、平板部56に対し所定角度、本実施形態では略45度前方に傾いており、この領域内の周縁側に速度数字からなる第1の指標部51が形成されている。そして、傾斜部57は、この場合、後述する装飾部材の背後側(内側)に位置しているものとする。また、貫通孔55は、前記絞り加工後に打ち抜き加工により得られる。
第1の支持部材6は、透光性合成樹脂からなり、第1の指標板5の平板部56、傾斜部57並びに平坦部58を支持するように第1の指標板5の背面に沿い配設され、平板部56を支持する第1の支持部61と、傾斜部57を支持する第2の支持部62と、平坦部58を支持し、且つ光源10からの光を透過する機能を有する第1の透光部63とを有している。
第1の支持部61は、第1の指標板5の貫通孔55に対応する略円形の孔部64を有する略円環板形状からなり、かかる孔部64には駆動装置3の回転軸2が貫通している。また、第2の支持部62は、第1の指標板5の傾斜部57と同様に略すり鉢状傾斜面を構成し、円環板形状からなる第1の支持部61を取り巻くように前方側(図2中、上側)に傾斜して延び、第1の支持部61に対し所定角度、本実施形態では略45度前方に傾いている。
さらに、第1の透光部63は、第2の支持部62から外周に向け第1の支持部61と略平行に延びる略円環板形状からなり、その内縁部65にて平坦部58を支持する支持部としての機能、内縁部65を除いた第1の透光部63部分にて光源10からの光を透過し、この透過光を第2の指標板7側に導く導光部としての機能を有している。
また、第1の支持部材6は、本実施形態の場合、第1の指標板5とインサート成形なる手段を用いて一体形成されている。具体的には、前記絞り加工後に貫通孔55を打ち抜き加工した第1の指標板5を図示しない成形金型内にセットし、前記成形金型を閉じた後、図示しない射出成形機を用いて第1の支持部材6となる溶融樹脂を前記成形金型内に射出する。前記溶融樹脂を射出した後、前記溶融樹脂を冷却することにより固化させ、前記成形金型を開いて取り出すことにより、第1の支持部材6と第1の指標板5とが一体形成される。このことから第1の支持部材6は、第1の指標板5を補強する補強部材としての機能を有していることになる。
第2の指標板7は、第1の指標板5を取り巻くように円環板形状の第1の透光部63上に載置された略リング形状からなり、指示部41の指示対象となる速度目盛からなる第2の指標部71と、この第2の指標部71の背景をなす金属光沢を有する地色部72と、後述する反射光を透過し、この透過光を指針4の回転中心部Rを越えた側に位置する傾斜部57の前面箇所に向けて照射するための照射部73とを有している。
第2の指標部71及び地色部72は、第2の指標部71が白色系の透光性インクにより、また地色部72が略銅色からなるメタリック調(金属調)のインクにより、それぞれ第2の指標板7の母材となる薄板状の透光性基材74の前面に印刷形成される。また、照射部73は、地色部72を形成するメタリック調インクを抜き印刷することにより、地色部72が形成されない抜き部からなり、従って、照射部73は、透光性基材74が部分的に露出し、この透光性基材74の露出部分(光透過部)を通じて前記反射光を傾斜部57側に照射できるようになっている。
この際、本実施形態における第2の指標部71は、後述する第2の指標板7の内側環状壁部、地色部72は、前記内側環状壁部(第2の指標部71の非形成領域に対応する内側環状壁部箇所)と後述する第2の指標板7の外側環状壁部、照射部73は、後述する第2の指標板7の環状立壁部に各々形成されるものとする。なお、第2の指標部71、地色部72の各印刷層は、スクリーン印刷等の手段を用いて印刷形成されている。
また略リング形状からなる第2の指標板7は、第1の指標板5と同様に立体形状を有するように絞り加工されており、第1の指標板5の傾斜部57と略平行に配設され、第1の指標部51に対応する第1の指標部71の施された内側環状壁部75と、この内側環状壁部75を取り巻くように内側環状壁部75の外方に延設され、その先端側が第1の透光部63の外縁(見返し部材12)に当接するように傾斜して延びる外側環状壁部76と、内側環状壁部75の内縁から真下(第1の透光部63側)に垂下する環状立壁部77(照射部73)とを有し、本実施形態では、第2の指標部71と地色部72とを透光性基材74に印刷形成した後、透光性基材74を熱変形させる、所謂、絞り加工(絞り成形)により立体形状からなる略リング形状の第2の指標板7が形成されている。
なお、第2の指標板7の内側環状壁部75は、円環板形状からなる第1の透光部63の板面に対し所定角度、本実施形態では略40度の角度を有するように環状立壁部77を介して第1の透光部63の内縁上に載置され、第2の指標板7の外側環状壁部76は、円環板形状からなる第1の透光部63の板面に対し所定角度、本実施形態では略45度の角度を有するように第1の透光部63の外縁上に載置される。このことは、第1の支持部材6と第2の指標板7とで囲まれる領域、つまり第1の透光部63と環状立壁部77と内側環状壁部75と外側環状壁部76とで囲まれる領域に第1の空間部(第1の照明室)S1が形成されることを意味している。
第2の支持部材8は、透光性合成樹脂からなり、第2の指標板7の内側環状壁部75、外側環状壁部76並びに環状立壁部77を支持するように第2の指標板7の背面に沿い配設され、内側環状壁部75を支持する第3の支持部81と、外側環状壁部76を支持する第4の支持部82と、環状立壁部77を支持し、且つ光源10からの光(前記反射光)を透過する機能を有する第2の透光部83とを有している。
第3の支持部81は、第2の指標板7の内側環状壁部75と同様に環状傾斜壁を構成し、環状立壁部77を取り巻くように前方側(図2中、上側)に傾斜して延び、第1の透光部63に対し所定角度、本実施形態では略40度前方に傾いている。一方、第4の支持部82は、第2の指標板7の外側環状壁部76と同様に環状傾斜壁を構成し、内側環状壁部75を取り巻くように背後側(図2中、下側)に傾斜して延び、第1の透光部63に対し所定角度、本実施形態では略45度の傾斜角度を有している。
また第2の透光部83は、環状立壁部77と同様に環状立壁を構成し、環状立壁部77を取り巻くように形成され、前記反射光を透過するとともにこの透過光を環状立壁部77に導くことが可能である。なお、第2の支持部材8は、第2の指標板7と前述したインサート成形なる手段を用いて一体形成され、本実施形態の場合、一体形成された第2の指標板7と第2の支持部材8とで装飾部材Dを形成している。また、第2の支持部材8は、第2の指標板7を補強する補強部材としての機能を有していることになる。
そして、このインサート成形後に、第2の支持部材8における第4の支持部82の背面には、鏡面層からなる反射部84が蒸着や塗装等の手段により形成される。かかる反射部84は、第1の支持部材6の第1の透光部63を透過して第1の照明室S1内に供給される光源10の光を、第2の支持部材8の第2の透光部83側に反射光として反射導光する機能を有する。なお、反射部84は、必要に応じて、第4の支持部82の背面に加えて第2の指標部71に対応する部分を除いた第3の支持部81の背面箇所に設けてもよい。
さらに、本実施形態の場合、光源10から照射部73に至る照明経路中となる第2の透光部83の背面(反射部84と向かい合う面)には、光源10の発光色とは異なる色調(例えば青色)の透光性インクからなる着色部85がスクリーン印刷等の手段を用いて形成されており、かかる着色部85に前記反射光が供給されると、前記反射光は着色部85を通過して着色され、さらにこの着色光が第2の透光部83、環状立壁部77(照射部73)を透過し、この照射部73を通過する光が、照射部73の前面(第2の透光部83側とは反対側の面)から指針4の回転中心部Rを越えた側に位置する傾斜部57の前面箇所に向けて照射される構成となる。
指針用光源9は、例えば赤色光を発するチップ型発光ダイオードからなり、指示部41の回転中心部Rに対応する回路基板1上に複数個配置され、指示部41を発光させる発光体である。
光源10は、例えば白色光を発するチップ型発光ダイオードからなり、第1の支持部材6における第2の支持部62の下端側に対応する回路基板1上に複数個配置され、第1,第2の指標部51,71を発光させる発光体である。さらに、本実施形態の場合、光源10は、装飾部材Dの背後側から装飾部材Dに光を供給しているものである。
ケース体11は、例えば白色系の合成樹脂からなり、第1の指標板5の平板部56を保持するための保持部である筒状部111と、この筒状部111を取り巻くように配設され、第1の支持部材6における第1の透光部63の外縁を保持するための保持部である略円筒状の周壁部112とを備えている。また、この場合、筒状部111は、指針用光源9を収納するための収納部としての機能、指針用光源9から発せられる光を指針4側へ反射する反射部としての機能を有している。
なお、113は、見返し部材12を載置するための載置面であり、この載置面113は、周壁部112における外壁面の略上端部から外方、つまり前記外壁面と略直交する方向に向けて延在しているものとする。一方、周壁部112における内壁面の略上端部から内方には、第1の指標板5(第1の支持部材6)と所定間隔を有するように回路基板1側に傾斜して延びる傾斜面114が形成されている。かかる傾斜面114と回路基板1との当接箇所は、光源10よりもやや外側に位置しているため、光源10は、傾斜部114と筒状部111と第1の支持部材6とで囲まれる領域となる第2の空間部(第2の照明室)S2内に収納される構成となる。
見返し部材12は、例えば黒色の合成樹脂からなり、第1の支持部材6や第2の指標板7を取り巻くようにケース体11の載置面113上に載置され、第1の支持部材6における第1の透光部63の外周面に対応する位置に略円形の開口部121を備えている。
以上の各部により計器装置が構成される。このような構成において、各光源10が点灯すると、各光源10から発せられる白色光は、まず主にその真上に位置する傾斜壁からなる第2の支持部62の下端側領域に進み、この第2の支持部62の下端側領域(前記傾斜壁)を通じて外側(傾斜面114の略中央位置)に向けて反射導光される。その後、傾斜面114の略中央位置に反射導光された光は、第2の支持部62の上端側、傾斜面114の上端側へと装飾部材D側に順次反射導光され、この傾斜面114の上端側にて前方側に反射された光が第1の透光部63を透過する。
言い換えると、各光源10から発せられる白色光は、真上に進み、第2の空間部である第2の照明室S2内に供給され、この第2の照明室S2内に供給された光が、第1の支持部材6背面や傾斜面114前面を通じて、第2の照明室S2の上端側(つまり、第1の透光部63側)に反射導光され、白色透過光として第1の透光部63を透過するものである。
なお、第1の支持部材6背面に供給される光の一部は、第1の支持部材6を透過して第1の指標板5側にも導かれるが、第1の支持部材6と第1の指標板5との間には、白色の反射層53が形成されているため、第1の支持部材6を透過する光は、白色の反射層53によって第1の支持部材6背面側(第2の照明室S2側)反射される構成となる。つまり、このことは、白色の反射層53が、第1の透光部63を透過する透過光量を補う目的として設けられていることを意味している。一方、光源10からの光が第1の透光部63に到達する途中において、反射層53の非形成領域(反射層53の形成されない抜き印刷部)に供給される光は、反射層53の非形成領域を通過して、第1の指標部を透過することで、第1の指標部51が白色で発光する構成となる。
そして、第1の透光部63を透過する前記白色透過光は、装飾部材D側となる第1の照明室S1に供給される。かかる第1の照明室S1に供給される前記白色透過光は、第2の支持部材8の第3の支持部81側に向かう光と、第2の支持部材8の第4の支持部82側に向かう光とに大別される。第3の支持部81側に向かう前記白色透過光は、第3の支持部81を透過し、さらに第2の指標部71を透過することで、第2の指標部71が白色で発光する構成となる。
一方、第4の支持部82側に向かう前記白色透過光は、第4の支持部82背面に形成された鏡面層からなる反射部84を通じて第2の支持部材8における第2の透光部83側に反射光(白色反射光)として反射される。この際、第2の透光部83の背面には青色からなる着色部85が形成されていることから、前記白色反射光は着色部85を透過する際に青色に着色され、青色反射光ととなって照射部73内へと導かれる。
さらに、照射部73内に導かれた前記青色反射光は、照射部73を透過して、照射部73の前面(第2の透光部83と当接する面とは反対側の面)から第1の指標板5における傾斜部57の前面に向けて照射される。このとき、本実施形態では、照射部73から照射される青色照射光は、図2中の点線矢印部分に示すように、指針4の回転中心部Rを挟んで向かい合う(反対側となる)傾斜部57の前面を照射する構成となっている。言い換えると、照射部73の各部分から照射される前記青色照射光は、回転軸2の略軸線L上を通過して、指針4の回転中心部Rを越えた側に位置する傾斜部57の前面箇所を照射する構成となっている(一例として図4中、矢印で示す光路Kのように光が導かれる)。
なお、本実施形態の場合、ある所定の照射部73箇所から照射される前記青色照射光は、指針4の回転中心部Rを越えた側に位置する傾斜部57の前面箇所を照射する前に、指示部41における所要部の前面箇所を照射するものが存在するが、この指示部41前面を照射する前記青色照射光は、指針用光源9からの光を受けて発光する指示部41の赤色発光色に比べて発光強度が弱いことから、指示部41の赤色発光色によって吸収されるものとする。つまり、本実施形態における後述する略リング状の虚像は、より詳細に言えば、指示部41に対応する部分が切断(分断)された状態の略「C」字形状の虚像となる。
最後に、前述したように指針4の回転中心部Rを越えた側に位置する傾斜部57の前面箇所を照射してなる前記青色照射光は、この傾斜部57の前面箇所を通じて観察者側(運転者側)に反射されることで、前記観察者は、略リング状の青色発光表示像である照明意匠、つまり虚像Xを視認することができる(図4参照)。
かかる虚像Xは、照射部73の前面から回転軸2の軸線L上を経て回転中心部Rを越えた側に位置する傾斜部57の前面箇所に至る距離(前記光路L1、L2、L3)が従来に比べて遠距離に設定され、且つ傾斜部57が金属調に設定されていることに伴い、実際の第1の指標板5(傾斜部57)の位置よりも奥まった位置に浮かんだ状態で発光表示される。言い換えると、略青色リング状の虚像Xは、指針キャップ42を取り巻いて、実際の第1の指標板5(傾斜部57)の位置よりも奥行き側(回路基板1側)に浮遊感を有して視認される構成となることから、第1の指標板5に略リング状の虚像(前記青色発光表示像)Xを重ねて発光表示させるにあたって、新規性のある斬新な見栄えを演出することができる。なお、傾斜部57を金属調に設定したことで、この傾斜部57での前記青色照射光の反射率(反射効率)が若干、低下する(例えば傾斜部を鏡面とした場合に比べて低下する)ことから、略リング状の虚像Xは、この場合、くっきりとは発光表示されず、ややぼやけた状態で発光表示される。
また本実施形態では、装飾部材Dは、光源10からの光を照射部73側に反射する反射部(鏡面層)84を備えてなることにより、反射部84にて反射される反射光(つまり、照射部73の前面から照射される照射光)が遠距離である指針4の回転中心部Rを越えた側の傾斜部57の前面に減衰することなく照射されることから、虚像Xの照明効率を高めることができる。
また本実施形態では、光源10から照射部73に至る照明経路中に、光源10の発光色とは異なる色調を有する着色部85を設けてなることにより、略リング状からなる虚像Xが第1の指標部51とは異なる色調を有するように発光表示されることから、虚像Xと第1の指標部51とを異なる色で発光させる際に有利である。
また本実施形態では、背景部52は、装飾部材Dの背後側に、指標板5を絞り加工することで形成される傾斜部57を備えてなることにより、傾斜部57と装飾部材Dの照射部73とを比較的容易に対向配置させることが可能となるため、照射部73から照射される光を用いて第1の指標板5に虚像Xを重ねて表示させる際に有利な構成となる。
また本実施形態では、虚像Xが、略リング状に発光表示されてなる例について説明したが、虚像Xの表示形態は任意であり、例えば環状立壁形状に形成される照射部73の前面(内壁面)のうち、連続する半周部分を遮光部(金属調等)に設定することで、虚像Xを略半円環状に発光表示させることも可能である。
なお本実施形態では、着色部85が、第2の透光部83の背面全体に一様に形成されてなる例について説明したが、例えば本実施形態の変形例として図5に示すように着色部85を第2の透光部83の背面の一部にだけ形成してもよい。具体的には、第2の透光部83の略中央部分から上方部分のみに着色部85を設ける構成とすることで、着色部85を通過する前記白色反射光は、着色部85自体の色調である青色光に着色されて青色反射光として第2の透光部83、環状立壁部77を透過するとともに、着色部85を通過しない第2の透光部83の下方部分を通過する前記白色反射光は、着色されずに白色光のまま前記白色反射光として第2の透光部83、環状立壁部77を透過する。
従って、環状立壁部77(照射部73)の前面から回転中心部Rを越えて傾斜部57の前面に照射される照射光は、青色照射光とこの青色照射光の照射される傾斜部57部分よりもやや内側の傾斜部57部分に照射される白色照射光とからなり、これら各照射光が傾斜部57を通じて前記観察者側に反射されることで、前記観察者は略リング状の虚像Xを第1の指標板5に重ねて視認することができる。このとき視認される虚像Xは、傾斜部57が金属調に設定されていることで、全体的にややぼやけた状態となる。特に、前記青色照射光の反射によって生じる青色発光表示像と前記白色照射光の反射によって生じる白色発光表示像との境界がぼやけた状態となることで、略リング状の虚像Xは、この場合、内側から外側に向かうに従って色が徐々に濃くなる(つまり、内側から外側に向かうに従って色が白色から青色に変化する)、あたかもグラデーション風の虚像のように発光表示され、より一層斬新な見栄えを実現できる。
(第2実施形態)次に、図6を用いて、本発明の第2実施形態を説明するが、前述した第1実施形態と同一もしくは相当個所には、同一符号を付してその詳細な説明は省略する。なお、図6は本発明の第2実施形態による計器装置の要部断面図を示している。
この第2実施形態が、前記第1実施形態と比べて異なる点は、第1の指標板5と第2の指標板7とを一体化(一体形成)してなる単一の指標板150を設け、この指標板150とこれを支持する単一の支持部材160とを前記インサート成形なる手段を用いてさらに一体形成した点である。
この場合、指標板150は、指示部41によって指示される速度数字151a、速度目盛151bからなる指標部151と、速度数字151aの背景をなす光沢を有する第1の背景部152aと速度目盛151bの背景をなす光沢を有する第2の背景部152bとからなる背景部152と、第1の背景部152a(あるいは速度数字151a並びに第1の背景部152a)に対応して形成される反射層153とを有し、指標部151、背景部152は、指標板150の母材となる透光性基板154の前面に印刷形成され、反射層153は透光性基板154の背面に印刷形成される。
ここで言う、速度数字151a、第1の背景部152a、反射層153は、前記第1実施形態にて採用した第1の指標板5における第1の指標部51、背景部52、反射層53にそれぞれ相当するものである。また、速度目盛151b、第2の背景部152bは、前記第1実施形態にて採用した第2の指標板7における第2の指標部71、地色部72にそれぞれ相当するものである。
また指標板150は、立体形状からなり、平板部155と、傾斜部156と、環状立壁部(照射部)157と、内側環状壁部158と、外側環状壁部159とを有するように前記絞り成形なる手段を用いて絞り加工される。ここで、指標板150の平板部155、傾斜部156は、前記第1実施形態にて採用した第1の指標板5における平板部56、傾斜部57にそれぞれ相当するものである。なお、前記第1実施形態にて採用した第1の指標板5における平坦部58に相当する箇所は、指標板150には存在しないものとする。
一方、指標板150の環状立壁部157、内側環状壁部158、外側環状壁部159は、前記第1実施形態にて採用した第2の指標板7における環状立壁部77(照射部73)、内側環状壁部75、外側環状壁部76にそれぞれ相当するものである。そして、本第2実施形態では、環状立壁部157と、内側環状壁部158と、外側環状壁部159と、後述する第3の保持部と、後述する第4の保持部と、後述する第5の保持部とで隆起部170が構成されているものとする。このことは、傾斜部156(指針4の外周)を取り巻くように背景部152の一部(所要部)である指標板150の外縁を傾斜部156のさらに前方側に突出(隆起)させた隆起部170が、前記第1実施形態にて採用した装飾部材Dに相当するものであることを意味している。
支持部材160は、指標板150の背面に沿うように配設され、平板部155を支持(保持)する第1の保持部161と、傾斜部156を保持する第2の保持部162と、環状立壁部157を保持する第3の保持部163と、内側環状壁部158を保持する第4の保持部164と、外側環状壁部159を保持する第5の保持部165とを備えている。この場合、第3の保持部163は、前記第1実施形態と同様に光源10からの光(前記反射光)を透過する透光部としての機能を有しており、前記第1実施形態における第2の支持部材8の第2の透光部83に相当するものである。なお、本第2実施形態の場合、前記第1実施形態にて採用した第1の支持部材6における第1の透光部63に相当する箇所は、支持部材160には存在しないものとする。
そして、支持部材160における第5の保持部165の背面には、前記第1実施形態にて採用した反射部84に相当する反射部166が形成されているとともに、第3の保持部(透光部)163の背面(反射部166と向かい合う面)には、前記第1実施形態にて採用した着色部85に相当する着色部167が形成されている。なお、着色部167は、透光部163の背面ではなく、環状立壁部157の背面に設けてもよい。
かかる第2実施形態においても、各光源10から発せられる光は、前記第1実施形態にて採用した第2の照明室S2を通じて前方側(隆起部170)側に反射導光され、さらに第2の照明室S2に連通する第1の照明室S1内へと導かれる。この際、前記第1実施形態と同様に速度数字151aが白色で照明されることは言うまでもない。そして、第1の照明室S1へ導かれた光のうち、隆起部170における第4の保持部164に向かう光は、第4の保持部164を透過し、さらに速度目盛151bを透過することで、速度目盛151bが白色で発光する構成となる。
また、第1の照明室S1へ導かれた光のうち、隆起部170における第5の保持部165に向かう光は、鏡面層からなる反射部166を通じて第3の保持部(透光部)163側に反射光(白色反射光)として反射される。この際、透光部163の背面には青色からなる着色部167が形成されていることから、前記白色反射光は着色部167を透過する際に青色に着色され、青色反射光ととなって環状立壁部(照射部)157内へと導かれる。
さらに、環状立壁部(照射部)157内に導かれた前記青色反射光は、照射部157を透過して、照射部157の前面(透光部163と当接する面とは反対側の面)から指針4の回転中心部Rを越えて向かい合う側に位置する傾斜部156の前面に向けて照射され、この傾斜部156の前面箇所を通じて観察者側(運転者側)に反射されることで、前記観察者は、略リング状の青色発光表示像である虚像Xを視認することができる。
かかる虚像Xは、照射部157の前面から回転軸2の軸線L上を経て回転中心部Rを越えた側に位置する傾斜部156の前面箇所に至る距離が従来に比べて遠距離に設定され、且つ傾斜部156が金属調に設定されていることに伴い、実際の指標板150(傾斜部156)の位置よりも奥まった位置に浮かんだ状態で発光表示されるため、前記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(第3実施形態)次に、図7を用いて、本発明の第3実施形態を説明するが、前述した第1,第2実施形態と同一もしくは相当個所には、同一符号を付してその詳細な説明は省略する。なお、図7は本発明の第3実施形態による計器装置の要部断面図を示している。
この第3実施形態が、前記第1実施形態と比べて異なる点は、第1の支持部材6における第1の透光部63のうち内縁部65以外の部分を廃止した点、第2の支持部材8における第2の反射部84を廃止した点、ケース体11における傾斜面114の略中央部分から上方部分を傾斜面ではなく立壁部115とした点、ケース体11の立壁部115と周壁部112との間に形成される間隙に略円筒状の導光部材180を配設した点、この導光部材180の直下となる回路基板1上に複数の光源190を実装した点である。つまり、本第3実施形態では、前記第1、第2実施形態にて採用した光源10ではなく、光源190から発せられる光により虚像Xが発光表示されるものである。
ケース体11の立壁部115は、傾斜面114の略中央部分から第1の指標板5の平坦部58に向けて延びる外周壁からなり、平坦部58を保持する保持部としての機能を有している。なお、本第3実施形態の場合、第2の照明室S2は、傾斜部114と立壁部115と第1の支持部材6と筒状部111とで囲まれる空間領域となる。
導光部材180は、アクリル等の透光性合成樹脂からなり、各光源190と装飾部材Dとの間に配設される。かかる導光部材180は、各光源190から発せられる光を入射するための入射部181と、この入射部181を通じて導光部材180内に採り入れられた光を第2の透光部83(着色部85)側に反射させるための反射部182と、第2の透光部83(着色部85)と対向する出射部183とを有している。
光源190は、例えば白色光を発するチップ型発光ダイオードからなり、導光部材180の入射部181と対向するように回路基板1上に複数個配置され、導光部材180内に光を供給する発光体である。
かかる第3実施形態によれば、光源190から発せられる白色光は、その真上に位置する導光部材180の入射部181を通じて導光部材180内に入射され、この導光部材180内に入射された入射光は、そのまま直進して反射部182に到達し、この反射部182に到達した光が反射部182によって出射部183側に白色反射光として反射される。
そして、前記白色反射光は、出射部183から出射され、その後、着色部85を透過する際に青色に着色され、この青色に着色された青色反射光が、第2の透光部83及び照射部73を通過して、照射部73から指針4の回転中心部Rを越えた側に位置する傾斜部57の前面に向けて青色照射光として照射される。従って、前記青色照射光は、回転中心部Rを越えた側の傾斜部57前面にあたって前記観察者側に反射され、これにより前記観察者は、前記第1実施形態と同様に、実際の傾斜部57の位置よりも奥まった位置に略リング状の虚像Xを第1の指標板5に重ねて視認することができる。
また前記第1,第3実施形態では、着色部85が第2の透過部83の背面に形成されてなる例について説明したが、着色部85は光源10から照射部73に至る照明経路中であればあらゆる部分に設けることが可能であり、例えば着色部85を第1の透光部63の前面や背面、あるいは環状立壁部77(照射部73)の背面に設けてもよい。なお、前記第3実施形態では、上記に加えて着色部85を反射部182と対向する出射部183箇所に設けてもよい。
また本第3実施形態では、光源190が、白色光を発するチップ型発光ダイオードからなる場合について説明したが、例えば光源190が青色光を発するチップ型発光ダイオードからなる構成とした場合であっても、青色からなる略リング状の虚像Xを実際の第1の指標板5の位置よりも奥まった位置に発光表示させることが可能となる。なお、この場合、青色からなる着色部85を廃止することができることは言うまでもない。
なお本第3実施形態では、第1の指標板5と第2の指標板7とが別部材で構成されていたが、第1の指標板5と第2の指標板7とを一体形成してもよい。具体的には、前記第2実施形態にて採用したような第1の指標板5と第2の指標板7とを一体形成した単一の指標板150を採用してもよい。かかる指標板150を採用した場合、これを支持する支持部材(例えば指標板150と前記インサート成形なる手段を用いて一体形成される、前記第2実施形態にて採用した支持部材160)が必要であることは言うまでもない。
また前記各実施形態では、照射部73,157が、光を透過する光透過部からなる場合について説明したが、例えば照射部73,157を、光を通過させるための貫通孔部からなる間隙部とすることも可能である。この場合、前記間隙部は、前記第1,第3実施形態に基づいて説明するなら、第2の指標板7における内側環状壁部75と第1の指標板5における平坦部58との間に開口形成される開口部形状からなり、前記第2実施形態に基づいて説明するなら、指標板150における傾斜部156と内側環状壁部158との間に開口形成される開口部形状からなる。なお、場合によっては、照射部73,157に加えて照射部73,157に対応する第2の透光部(透光部)83,163を前記間隙部として形成してもよい。第2の透光部(透光部)83,163を前記間隙部とした場合、着色部85,167は上述したように環状立壁部77,157の背面等に設ける必要がある。
また前記各実施形態では、傾斜部57,156に速度数字を設け、内側環状壁部75,158(つまり、装飾部材D、隆起部170)に速度目盛を設けた場合について説明したが、例えば傾斜部57,156に速度目盛を設け、内側環状壁部75,158(装飾部材D、隆起部170)に速度数字を設けてもよい。さらに傾斜部57,156に速度数字と速度目盛の両方を設け、内側環状壁部75,158(装飾部材D、隆起部170)には速度数字や速度目盛等の指標を全く設けない構成(つまり、略リング状に形成された装飾部材Dや隆起部170を純粋な金属調の装飾体とした構成)としてもよい。
また前記各実施形態では、傾斜部57,156が金属調を有するように形成されてなる場合について説明したが、例えば金属調の傾斜部57,156の前面に貫通孔55と同心円状のスピン状のヘアライン模様を形成してもよい。このような構成とすることで指標板の質感を向上させることができる。なお、前記ヘアライン模様は、例えば前記絞り加工の際に傾斜部57,156の前面に形成(転写)されるようになっている。さらに、傾斜部57,156に加えて内側環状壁部75,158や外側環状壁部76,159にも前記ヘアライン模様を形成してもよい。前記ヘアラインは、速度数字や速度目盛の形成箇所を除いた部分に形成されるものとする。
また前記各実施形態では、傾斜部57,156が、速度数字からなる指標部51,151と、この指標部51,151の背景をなす金属調の背景部52,152とからなる場合について説明したが、例えば黒色系の遮光性インクを用いて印刷形成された背景部52,152上に半艶消し層を設けて、背景部52,152前面が光沢を有する構成としてもよい。なお、前記半艶消し層は、背景部52,152前面に加えて指標部51,151前面に形成してもよい。
また前記各実施形態では、傾斜部57,156が、略すり鉢状の傾斜面を構成してなる場合について説明したが、傾斜部57,156の形状はあらゆる形状を採用することが可能であり、例えば傾斜部57,156を略椀形状の曲面からなる傾斜面に設定してもよい。さらには、例えば指標板における板面の面積が、比較的大きい(広い)構成にあっては、傾斜部57,156を傾斜面ではなく平板部56,155と略同一面からなる平坦面に設定してもよい。この場合、照射部73,157から照射される光は、回転中心部Rを越えて、前記平坦面の所定箇所へ導かれることになる。
本発明の第1実施形態による計器装置の正面図である。 図1のA−A断面図である。 図2の一部を拡大して示す要部断面図である。 同実施形態による虚像が表示された状態を示す計器装置の正面図である。 同実施形態の変形例を示す図である。 本発明の第2実施形態による計器装置の要部断面図である。。 本発明の第3実施形態による計器装置の要部断面図である。
符号の説明
2 回転軸
4 指針
5 第1の指標板(指標板)
6 第1の支持部材
7 第2の指標板
8 第2の支持部材
10,190 光源
51 第1の指標部(指標部)
52,152 背景部
57,156 傾斜部
63 第1の透光部
71 第2の指標部
72 地色部
73,157 照射部
83 第2の透光部
84,166,182 反射部
85,167 着色部
150 指標板
151 指標部
160 支持部材
163 透光部
170 隆起部
180 導光部材
D 装飾部材
L 軸線
L1,L2,L3 光路
R 回転中心部
S1 第1の照明室
S2 第2の照明室
X 虚像

Claims (7)

  1. 指針によって指示される指標部と前記指標部の背景をなす光沢を有する背景部と前記指針の外周を取り巻くように前記背景部の所要部を前記背景部の前方側に隆起させた隆起部とが形成された立体形状からなる指標板と、
    前記隆起部に光を供給する光源とを備え、
    前記隆起部は、前記光源からの光を、前記指針の回転中心部を挟んで向かい合う前記背景部の前面に向けて照射する照射部を備えてなることを特徴とする計器装置。
  2. 指針によって指示される指標部と前記指標部の背景をなす光沢を有する背景部とが形成された指標板と、
    前記指針の外周を取り巻くように前記指標板の前方側に配設される装飾部材と、
    前記装飾部材に光を供給する光源とを備え、
    前記装飾部材は、前記光源からの光を、前記指針の回転中心部を挟んで向かい合う前記背景部の前面に向けて照射する照射部を備えてなることを特徴とする計器装置。
  3. 前記隆起部または前記装飾部材は、前記光源からの光を前記照射部側に反射する反射部を備えてなることを特徴とする請求項1または請求項2記載の計器装置。
  4. 前記隆起部または前記装飾部材と前記光源との間に導光部材を配設し、前記導光部材は、前記光源からの光を前記照射部側に反射する反射部を備えてなることを特徴とする請求項1または請求項2記載の計器装置。
  5. 前記光源から前記照射部に至る照明経路中に、前記光源の発光色とは異なる色調を有する着色部を設けてなることを特徴とする請求項1または請求項2記載の計器装置。
  6. 前記背景部は、前記隆起部または前記装飾部材の背後側に、前記指標板を絞り加工することで形成される傾斜部を備えてなることを特徴とする請求項1または請求項2記載の計器装置。
  7. 前記傾斜部は、金属調の光沢を備え、前記指針の回転中心部を取り巻くように配設されてなることを特徴とする請求項6記載の計器装置。
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