JP4820224B2 - 車両用計器 - Google Patents

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本発明は、車両用計器に関し、より詳細には、1つの文字板上に2つの指針を配置して別々の指標を指示させる車両用計器に関するものである。
例えば、車両の運転席に広く配設されているコンビネーションメータ内には、速度計、エンジン回転計、フューエルゲージ、ラジエータの水温計等の計器が配設されている。
上述した各計器の大きさは、個々の重要度や、速度の常時表示を規定した法令、意匠上の見栄え等に応じて異なる場合があるが、いずれにしてもこれらの計器は、コンビネーションメータ内にそれぞれ独立して配設されるのが通常である。
しかし、コンビネーションメータ内の限られたスペースの中に各計器を独立してそれぞれ配設するには、それぞれの計器どうしの文字板の大きさを一定の大きさに統一したり、文字板をある程度の大きさに制約する等の手当てを講じなければならない等の不具合がある。
そこで従来より、上述したように法令によって常時表示が義務付けられている速度計のスペースに他の計器を一体化し、一つのメータのスペースで二つの計器の機能を果たすメータが提案されている。
その一つとして、指針軸を挟んで一直線上に長針及び短針を延設し、指針軸から下半分の文字板部分を見返し板で隠すと共に、長針の指示位置に応じた目盛と短針の指示位置に応じた目盛とを上半分の文字板部分に同心円状に配置して、長針による指示値の指示と短針による指示値の指示とを選択して行わせる、本出願人が過去に出願したものがある(例えば特許文献1)。
他には、文字板の裏側に大小の円弧状ケースを取り付けて、各ケース内にそれぞれ配設したブロックを、モータ駆動のプーリによりケース内で周回される無端ベルトに取り付けて各ケース内でそれぞれスライドさせ、各ケースに沿って文字板にそれぞれ形成された円弧状のスリットから各ブロックの一部を露出させてポインタとし、各スリットの周縁の文字板部分に形成した目盛を各ブロックのポインタによりそれぞれ指示させるようにしたものがある(例えば特許文献2)。
特開平9−105651号公報 特開2005−98751号公報
上述した本出願人の過去の出願に係るものは、二つの指示値を同時に指示することが構造上不可能であることから使用できる状況に大きな制約があり、もう一つのものは、二つの指針により同時に二つの指示値を指示することができるので、使用できる状況についての制約は少ないが、指針として機能するブロックのポインタを目盛の指示値に移動させるための構成が大がかりであるため、折角一つのメータのスペースで二つの指針により別々の目盛を指示させる構成としても、省スペース化を十分に図ることができない。
また、指針により指示値を指示するアナログタイプのメータの分野では、文字板のセンターの指針軸に取り付けた指針が指針軸を中心とする円弧状にレイアウトされた目盛の計測値に応じた箇所を指示するという、オーソドックスなスタイルのものに根強い人気があり、その点、指針として機能するブロックのポインタが目盛に沿って円弧上に移動する従来のメータは意匠的に違和感のあるものとなってしまう。
かといって、二つの指針を独立してそれぞれ回転させるようにしただけでは、指針軸が中心にレイアウトされてその周囲に円弧状の目盛がレイアウトされるという、オーソドックスなスタイルのメータのイメージを醸し出すことが困難である。
また、車両に搭載される車両用計器にあっては、車種(価格帯の異なる車)毎の差別化を図る方法として、表示デザイン、斬新さなどで区別を付ける必要があり、より斬新な表示形態が望まれていた。
よって本発明は、上述した問題点に鑑み、1つの計器のスペースで2つの指針による表示対象の異なる2つの表示形態の斬新な表現を支援することができる車両用計器を提供することを課題としている。
上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項1記載の車両用計器は、第1指針軸によって回動される第1指針と、前記第1指針軸とは異なる第2指針軸によって回動される第2指針と、前記第1指針及び前記第2指針の背後に設けられる文字板と、前記第1指針の第1回動許容範囲に対応するように前記文字板に設けられた第1目盛及び第1数字、第1文字または第1記号等の第1指標と、前記第2指針の第2回動許容範囲に対応するように前記文字板に設けられた第2目盛及び第2数字、第2文字または第2記号等の第2指標と、を有する車両用計器において、前記第2指針の前方に設けられ且つ少なくとも前記第2指針の回動中心を前方側から視認不能に覆うカバー部と、前記第2回動許容範囲に設けられて前記第2指標及び前記第2指針の先端を前方側から視認可能に露出させる円弧状の開口部と、を有し、そして、前記第2指針軸が、前記第1指針軸寄りに設けられたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の車両用計器において、前記第1指標又は前記第2指標を光輝する構成とし、そして、少なくとも光輝する前記第1指標又は前記第2指標を覆い且つ光輝したときに視認可能とし、光輝しないときは視認を阻止する着色透光性部材を有することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載の車両用計器において、前記第1指標を照明する第1光源と、第2指標を照明する第2光源と、前記第1光源と前記第2光源からの光が他の指標を照明することを阻止する遮光部材と、を有することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載の車両用計器において、前記文字板を間接光により照明する間接照明部を有することを特徴とする。
以上説明したように請求項1に記載した本発明の車両用計器によれば、文字板における第1回動範囲内で第1指針を回動させるとともに、その第2回動範囲内で第2指針を回動させるに当たり、カバー部が少なくとも第2指針の回動中心を視認不能に覆い、開口部から第2指標と第2指針の指示部等を視認させるようにしたことから、第2指針の回動中心は第1指針の回動中心の近くに位置し且つカバー部よって覆い隠されるため、1つの計器内で第1指針と第2指針を1つの指針軸で回動させているように利用者に視認させることができる。よって、1つの文字板に設けた第1指標と第2指標の表示形態、照明等を異ならせることができるため、1つの計器のスペースで表示対象の異なる2つの表示形態の斬新な表現を支援することができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、光輝する第1指標又は第2指標を着色透光性部材で覆い、指標が光輝したときに視認可能とし、また、光輝していないときに視認を阻止するようにしたことから、1つの計器内において何れか一方をブラックフェース式の表示形態とすることができるため、第1指標と第2指標とを目的に合わせて異なる表示形態とすることができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、第1光源と第2光源の各々により第1指標と第2指標を照明しても、遮光部材によって他の指標を照明することを阻止するようにしたことから、例えば、何れか一方のみを照明させたり、第1光源と第2光源の異なる発光色とすることで、1つの計器内で異なる表示形態を容易に実現することができる。また、1つの計器が部分的に消灯するため、より斬新な表示形態とすることができる。さらに、車両の停止時における回転計のように表示が不要な場合、照明しないようにすることで、消費電力の低減を図ることができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜3の何れか1項に記載の発明の効果に加え、間接照明部からの間接光によって文字板を照明するようにしたことから、照明の多様化を図ることが可能となり、見栄えを向上させるとともに、より斬新な表示形態を支援することができる。
以下、本発明に係る車両用計器をコンビネーションメータに適用した場合の一実施の形態を、図1〜図6の図面を参照して説明する。
図1乃至図3において、コンビネーションメータ1は、中央に配置された本発明の車両用計器10と、距離計、燃料計、インジケータ、ウォーニング等を組み合わせて表示する第1表示装置30と、インジケータ、ウォーニング等を組み合わせて表示する第2表示装置40と、を有している。
コンビネーションメータ1は、それらをケース2内に収容して表ガラスで覆った状態で、ケース2に設けられた複数の取付部(図示せず)によって車両に取り付けられている。そして、ケース2は、その前方側が黒色等の見返し3で覆われ、その裏面側が裏カバー4で覆われている。なお、第1表示装置30と第2表示装置40は、本発明とは関係ないことから詳細な説明は省略する。
本最良の形態では、本発明の車両用計器10が、速度計と回転計とを1つの計器とする場合について説明するが、本発明はこれに限定するものではなく、例えば、速度計と温度計、回転計と温度計など種々異なる組み合わせとすることができる。
車両用計器10は、第1指針11と、第2指針12と、文字板13と、第1指標14と、第2指標15と、カバー部16と、開口部17と、導光板18と、配線板19と、光源20と、着色透光性部材21と、パネル部材22と、第2ケース23と、を有している。
第1指針11は、指示部11aと基部とからなる導光性の指針本体11bと、該基部を覆う黒色等の不透明な合成樹脂材料からなる指針キャップ11cと、を有している。指針本体11bは、指針袴を介して周知であるステッパモータ、クロスコイルムーブメント等の内機(図示せず)の第1指針軸51に固着されることで、該第1指針軸51によって回動される。指針本体11bは、透明なアクリル樹脂で形成されており、その内部を光源20からの光を導光することで、指示部11aを発光させている。
第2指針12は、指示部12aと基部とからなる導光性の指針本体12bと、該基部を覆う黒色等の不透明な合成樹脂材料からなる指針キャップ12cと、を有している。指針本体12cは、指針袴を介して内機(図示せず)の第2指針軸52に固着されることで、該第1指針軸52によって回動される。指針本体12bは、透明なアクリル樹脂で形成されており、その内部を光源20からの光を導光することで、指示部11aを発光させている。
なお、本最良の形態では、第1指針11及び第2指針12の双方を光輝させる場合について説明するが、何れか一方を光輝させ、他方を光輝させないなど種々異なる実施形態とすることができる。
文字板13は、例えば、ポリカーボネイト等の透光性の合成樹脂で、見返し3に形成された円形窓状の輪郭部3aよりも大きな平板状に形成されている。つまり、利用者は、見返し3の輪郭部3aを介して文字板13を円状に視認する。そして、文字板13の指標部分以外の表面には遮光層が形成されている。文字板13は、その中央付近に形成されて第1指針軸51が挿通される第1挿通孔13aと、該第1挿通孔13a寄りに形成されて第2指針軸52が挿通される第2挿通孔13bと、を有している。
文字板13は、その円状の視認範囲における約2/3を占める第1指針11の第1回動許容範囲R1と、該第1回動許容範囲R1外である第2指針12の第2回動許容範囲R2と、を有している。なお、文字板13の視認範囲における第1回動許容範囲R1と第2回動許容範囲R2との割合については任意に設定することができる。
文字板13は、その外周縁に沿うように、速度計としての第1回動許容範囲R1に対応するように第1指標14が形成されるとともに、回転計としての第2回動許容範囲R2に対応するように第2指標15が形成されている。文字板13は、第1指標14と第2指標15との部分が背後からの光を前方(利用者側)に透過可能な構成となっている。つまり、第1指標14と第2指標15は透光性となっている。第1指標14と第2指標15は、第1指針軸51を中心とする同一円周上に位置するように文字板13上に配置されている。
第1指標14は、文字板13の外周縁寄りに形成された第1目盛14aと、該第1目盛14aに対応するように第1指針11の回動中心(第1指針軸51)寄りに形成された第1数字14bと、を有している。第1目盛14aは、略四角形状の複数の印を有している。第1目盛14bは、「0〜200」の数字を有している。なお、本実施例1では、第1指標14が文字板13の後述する着色透光性部材21に覆われていない部分且つ該着色透光性部材21に沿うように設けられた目盛14cを有する場合について説明するが、この目盛14cは構成から削除することもできる。
第2指標15は、文字板13の外周縁に沿って円弧状に形成された第2目盛15aと、該第2目盛15aに対応するように文字板13の外周縁寄りに形成された第2数字15bと、を有しいている。第2指標15は、第1指針11の第1指針軸51を中心とする第1指標14と同一円周上に位置するように配置されている。第2目盛15aは、略四角形状の複数の印を有している。第2目盛15bは、「0〜8」の数字を有している。
カバー部16は、第1指針11と第2指針12の前方に設けられ且つ第2回動許容範囲R2を前方側から視認不能に覆うように、見返し3に一体的に形成されている。そして、カバー部16は、見返し3とともに非透光性の合成樹脂部材で形成されている。このカバー部16によって、第2指針12の回動中心に位置する指針キャップ12cと該指針キャップ12c寄りの指示部12aとが視認不能に覆い隠されている。
開口部17は、第2指標15を前方側から視認可能に露出させるようにカバー部16に設けられている。つまり、開口部17は、見返し3によって文字板13が覆われたときに、文字板13上に配設された第2指標15の全てを露出するように形成されている。なお、本最良の形態では、開口部17をカバー部16と見返し3の輪郭部3aとの間に介在するように形成する場合について説明するが、本発明はこれに限定するものではなく、カバー部16の任意の箇所に穴等として形成するなど種々異なる実施形態とすることができる。
このようにカバー部16を形成して文字板13の前方に配置することで、カバー部16の開口部17から第2指標15と第2指針12の指示部12aの先端寄りのみを利用者に視認させることができる。
導光板18は、文字板13の第1指標14及び第2指標15に光源20からの光を導光するように、見返し3の輪郭部3aと同等の略円盤状に形成されている。導光板18は、文字板13の第1挿通孔13aと第2挿通孔13bに連通する第1孔18aと第2孔18bとを有している。そして、第1孔18aと第2孔18bの周囲には、すり鉢状の反射部18cを形成している。反射部18cは、光源20からの光を導光板18の縁部18d方向に反射して、その光を導光板18の縁部18dに向かわせる。つまり、文字板13の第1指標14及び第2指標15に向かって導光板18内を光源20からの光が導光されることになり、その光は第1指標14及び第2指標15を透過することで、第1指標14及び第2指標15を光輝させる。そして、導光板18は、ケース2に形成された取付部2aに填め込まれ、文字板13とケース2とに挟持された状態で固定される。
配線板19は、複数の光源20が文字板13と対向する表面側に設けられるとともに、その背面側には第1指針軸51と第2指針軸52の対応した2つの内機(図示せず)が指針軸51,52を表面側に突出させた状態で設けられている。配線板19は、図示していないがCPU等の制御部と、該制御部と各内機及び各光源20とを電気的に接続する回路パターンとが設けられており、制御部によって各内機の駆動、及び各光源20の点灯、消灯等が制御可能な構成となっている。配線板19は、ケース2に取り付けられるとともに、裏カバー4で覆われる。
光源20は、LED、バルブ等が用いられ、図示しない前記制御部によって点灯、消灯が制御される。なお、本最良の形態では、光源20が同一の発光色であることを前提にした場合について説明するが、表示形態に応じて異なる発光色の光源20を組み合わせる構成とすることもできる。
着色透光性部材21は、一部が切り欠かれたリング状に、透過率の低いスモークパネル等で形成されている。なお、本最良に形態では、着色透光性部材21が、文字板13における第1指標14が配設された領域に対応した形状に形成された場合について説明するが、第1回動許容範囲R1の全ても覆う形状など種々異なる実施形態とすることができる。着色透光性部材21は、見返し3と第2ケース23とに挟持された状態で文字板13の前方に配置される。よって、光輝する第1指標14を覆った着色透光性部材21は、第1指標14が光輝したときにその光を透過して第1指標14を利用者に視認可能とし、また、光輝していないときには第1指標14の視認を阻止する。
パネル部材22は、透過性のパネルによって形成されている。パネル部材22は、文字板13の第1指標14が配設されていない中心部付近を覆う略円形状の円形部22aと、該円形部22aから延在し且つ第2回動許容範囲R2を覆う略扇状に扇部22bと、を有している。パネル部材22は、見返し3と遮光部材23とに挟持された状態で文字板13の第2回動許容範囲R2の前方に配置される。よって、パネル部材22は、常時文字板13を利用者等に視認させる。
第2ケース23は、遮光性の合成樹脂部材等によって形成されている。第2ケース23は、見返し3と文字板13との間に介在するように組み付けられる。第2ケース23は、上述した着色透光性部材21とパネル部材22を組み合わせた形状の外フレーム23aと、該外フレーム23aの内側に着色透光性部材21の外形に対応した形状に形成された内フレーム23bと、を有している。
よって、第2ケース23は、一端側が文字板13に取り付けられ、他端側に着色透光性部材21とパネル部材22が取り付けられることで、外フレーム23aと内フレーム23bと文字板13と着色透光性部材21とに囲まれた閉空間としての室24が形成される。この室24は、第1指針11、第2指針12等の外部からの光の入射が遮断されているため、第1指標14が光輝したときにのみ着色透光性部材21を介して第1指標が視認可能となり、光輝していないときは確実に第1指標14の視認を阻止することを可能としている。
次に、上述した構成の本発明に係る車両用計器10のコンビネーションメータ1に対する組み付け例を以下に説明する。
光源20、内機等が取り付けられた配線板19がケース2に取り付けられると、ケース2の取付部2aに導光板18が取り付けられ、文字板13は導光板18を覆うようにケース2に取り付けられる。そして、文字板13がケース2に固定されると、第2ケース23が文字板13に取り付けられ、その第2ケース23に着色透光性部材21とパネル部材22とが取り付けられて見返し3で覆われ、且つケース2の裏側が裏カバー4で覆われることで、車両用計器10はコンビネーションメータ1に組み付けられる。
次に、上述した本発明に係る車両用計器10の動作(作用)の一例を説明する。
まず、光源20が点灯されていない状態では、速度計に対応する第1指標14は光輝していないため、着色透光性部材21によって第1指標14の利用者による視認が阻止される。また、パネル部材22によって覆われた部分は、カバー部16によって第2指針12の回動中心である指針キャップ12cと指示部12aの一部の利用者による視認が阻止されるが、それ以外の第1指針11、第2指針12の先端部、及び第2指標15はパネル部材を介して視認される。即ち、車両用計器10は、光源20を光輝させていない状態においては、図4に示すように、速度計の第1指標14が文字板13上に存在しないように利用者に認識させる。
そして、図示しない制御部の制御によって光源20が点灯されると、その光は導光板18内に入射し、その光は第1指標14及び第2指標15に向かって導光板18内を導光される。そして、その光が第1指標14及び第2指標15を透過することで、第1指標14及び第2指標15は光輝する。そして、第1指標14を透過した光は、着色透光性部材21を透過して利用者に向かう。また、光源20の光は、上述したように第1指針11の指示部11a及び第2指針12の指示部12aをそれぞれ光輝させる。
即ち、車両用計器10は、光源20を光輝させている状態においては、図1に示すように、1つの文字板13上に速度計の第1指針11及び第1指標14と回転計の第2指針12の先端寄り及び第2指標15の全てを利用者に認識させることができる。また、第2指標15は、視認可能になった第1指標14と同一円周上に利用者に認識され、且つ、カバー部16によって覆い隠された第2指針12の回動中心が第1指針11の近くに位置していることから、第1指針11と第2指針12とが同一の指針軸で回動しているように利用者に視認させることができる。
以上説明した車両用計器10によれば、文字板13における第1回動範囲R1内で第1指針11を回動させるとともに、その第2回動範囲R2内で第2指針12を回動させるに当たり、カバー部16が少なくとも第2指針12の回動中心を視認不能に覆い、開口部17から第2指標15と第2指針12の指示部12a等を視認させるようにしたことから、第2指針12の回動中心は第1指針11の回動中心の近くに位置し且つカバー部16よって覆い隠されるため、1つの計器内で第1指針11と第2指針12を1つの指針軸で回動させているように利用者に視認させることができる。よって、1つの文字板13に設けた第1指標14と第2指標15の表示形態、照明等を異ならせることができるため、1つの計器のスペースで表示対象の異なる2つの表示形態の斬新な表現を支援することができる。
また、光輝する第1指標14を着色透光性部材21で覆い、第1指標14が光輝したときに視認可能とし、また、光輝していないときに視認を阻止するようにしたことから、1つの計器内において一方、つまり速度計をブラックフェース式の表示形態とすることができるため、第1指標14と第2指標15とを目的に合わせて異なる表示形態とすることができる。
なお、上述した車両用計器10は、速度計における第1指標14の部分のみをブラックフェースとする場合について説明したが、第1指針11と第1回動許容範囲R1の全てもブラックフェースとしたり、回転計をブラックフェースとするなど種々異なる実施形態とすることができる。
上述した実施例1では、車両用計器の一部をブラックフェースとする実施形態について説明したが、実施例2では、異なる表示色の光源を用いて別々の発色効果による視認を可能とする実施形態について説明する。なお、実施例1のところで説明したものと同一あるいは相当する部分には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
図5において、コンビネーションメータ1は、その中央に配置した実施例2にかかる車両用計器10を有している。この車両用計器10は、実施例1と同様に速度計と回転計とを1つの計器となっている。
車両用計器10は、第1指針11と、第2指針12と、文字板13と、第1指標14と、第2指標15と、カバー部16と、開口部17と、導光板18と、配線板19と、光源20と、パネル部材22と、第3ケース25と、遮光部材26と、間接照明部27と、を有している。
文字板13は、見返し3の輪郭部3aよりも若干大きな略円形状に形成されている。文字板13は、第2指標15が配設される部分が外周から突出して形成されている。文字板13は、図示していないが実施例1と同様に、第1回動許容範囲R1に対応するように第1指標14が形成されるとともに、第2回動許容範囲R2に対応するように第2指標15が形成されている。そして、第1指標14と第2指標15は、第1指針軸51を中心とする同一円周上に位置するように文字板13上に配置されている。
カバー部16は、第2回動許容範囲R2における第2指針12の回動中心寄りを覆うように非透光性部材によって略扇状に形成されている。そして、カバー部16は、パネル部材22の表面の所定領域に取り付けられることで、第2指針12の回動中心に位置する指針キャップ12cと該指針キャップ12c寄りの指示部12aとを視認不能に覆い隠している。そして、カバー部16の円周部16aと見返し3の輪郭部3aとの間に、第2指標15を前方側から視認可能に露出させる開口部17が形成される。なお、カバー部16及び開口部17については、上述した実施例1と同様に、見返し3に一体的に形成するようにしても良い。
導光板18は、第1回動許容範囲R1に対応した形状の第1導光部18dと、第2回動許容範囲R2に対応した形状の第2導光部18eと、を有している。導光板18は、第1導光部18dと第2導光部18eを組み合わせた時に略円形状となる。そして、第1導光部18dは第1孔18aを有し、また、第2導光部18eは第1孔18aの近くに位置するように形成された第2孔18bを有している。
光源20は、第1指針11及び第1指標14を光輝させる複数の第1光源20aと、第2指針12及び第2指標15を光輝させる複数の第2光源20bと、を有している。第1光源20aと第2光源20bとは、異なる発光色のLED、バルブ等が用いられる。なお、第1光源20aと第2光源20bの各々については、その中でさらに複数種類の発光色の光源を用いるようにしても良い。
パネル部材22は、文字板13の表面全体を覆うように透過性のパネルによって形成されている。第3ケース25は、ABS(Acrylonitrile butadiene styrene plastics)、PP(Polypropylene)等の樹脂部材で形成されており、パネル部材22を文字板13の前方に位置付けて固定するようにケース2等に固定される。
遮光部材26は、第2導光部18eの形状に対応した略L字状板状に非透光性部材によって形成されている。遮光部材26は、第1導光部18dと第2導光部18eとの間に介在するようにケース2に設けられる。遮光部材26は、第1導光部18dから第2導光部18e、及び、第2導光部18eから第1導光部18dへの光の出射を阻止している。即ち、遮光部材26は、第1光源20aと第2光源20bからの各光が他の指標を照明することを阻止している。なお、遮光部材26は、遮光性塗料を第1導光部18d又は第2導光部18eの対向面に塗布したり、金属部材を用いるなど種々異なる実施形態とすることができる。
間接照明部27は、突出カバー27aと、間接照明用光源27bと、間接照明用導光部材27cと、を有している。突出カバー27aは、前方に突出するようにカバー2から立設している。間接照明用光源27bは、配線板19に実装されて前記制御部によって点灯、消灯が制御される。間接照明用導光部材27cは、透光性部材によって形成されており、間接照明用光源27bから入射された光を文字板13の前方に導光し、その先端部から文字板13に向かって光を出射する。間接照明用導光部材27cは、突出カバー27a内に収容されている。このように構成した間接照明部27は、文字板13の前方上方に位置する間接照明用導光部材27cから出射した間接光Lによって文字板13を間接照明している。
次に、上述した実施例2に係る車両用計器10の動作(作用)の一例を説明する。
図示しない制御部の制御によって第1光源20a,第2光源20bが点灯されると、第1光源20aからの光は第1導光部18dに入射し、また、第2光源20bからの光は第2導光部18eに入射する。そして、第1導光部18d内を導光された光が第1指標14を透過することで、第1指標14は第1光源20aの発光色に応じた色で光輝する。また、第2導光部18e内を導光された光が第2指標15を透過することで、第2指標は第2光源20bの発光色に応じた色、つまり、第1指標14とは異なる色で光輝する。
また、車両の停止中に速度計に対応した第1光源20aに消灯させ、回転計に対応した第2光源20bは点灯したままというように前記制御部によって制御することで、第1指針11及び第1指標14は光輝していない状態とし、第2指針12及び第2指標15のみが光輝した状態とすることができる。
以上説明した車両用計器10によれば、文字板13における第1回動範囲R1内で第1指針11を回動させるとともに、その第2回動範囲R2内で第2指針12を回動させるに当たり、カバー部16が第2回動範囲R2を視認不能に覆い、その開口部17から第2指標15と第2指針12の指示部12a等を視認させるようにしたことから、第2指針12の回動中心は第1指針11の回動中心の近くに位置し且つカバー部16よって覆い隠されるため、1つの計器内で第1指針11と第2指針12を1つの指針軸で回動させているように利用者に視認させることができる。よって、1つの文字板13に設けた第1指標14と第2指標15の表示形態、照明等を異ならせることができるため、1つの計器のスペースで表示対象の異なる2つの表示形態の斬新な表現を支援することができる。
また、第1光源20aと第2光源20bの各々により第1指標14と第2指標15を照明しても、遮光部材26によって他の指標を照明することを阻止するようにしたことから、1つの計器内で異なる表示形態を容易に実現することができる。また、1つの計器が部分的に消灯するため、より斬新な表示形態とすることができる。さらに、車両の停止時における回転計のように表示が不要な場合、照明しないようにすることで、消費電力の低減を図ることができる。
さらに、間接照明部27からの間接光Lによって文字板13を照明するようにしたことから、照明の多様化を図ることが可能となり、見栄えを向上させるとともに、より斬新な表示形態を支援することができる。
なお、上述した実施例2にかかる車両用計器10においては、パネル部材22が透明である場合について説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、パネル部材22をスモークパネルとしてブラックフェースとすることもできる。
なお、前述した実施例1及び実施例2は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明に係る車両用計器を適用したコンビネーションメータの一例を示す正面図である。 図1中のA−Aを通る矢印方向の断面拡大図である。 図1に示す実施例1に係るコンビネーションメータの分解斜視図である。 実施例1に係る車両用計器の表示例を示すコンビネーションメータの正面図である。 図1に示す実施例2に係るコンビネーションメータの分解斜視図である。 間接照明部を説明するための断面模式図である。
符号の説明
1 コンビネーションメータ
10 車両用計器
11 第1指針
12 第2指針
13 文字板
14 第1指標
15 第2指標
16 カバー部
17 開口部
18 導光板
19 配線板
20 光源
20a 第1光源
20b 第2光源
21 着色透光性部材
26 遮光部材
27 間接照明部
51 第1指針軸
52 第2指針軸

Claims (4)

  1. 第1指針軸によって回動される第1指針と、前記第1指針軸とは異なる第2指針軸によって回動される第2指針と、前記第1指針及び前記第2指針の背後に設けられる文字板と、前記第1指針の第1回動許容範囲に対応するように前記文字板に設けられた第1目盛及び第1数字、第1文字または第1記号等の第1指標と、前記第2指針の第2回動許容範囲に対応するように前記文字板に設けられた第2目盛及び第2数字、第2文字または第2記号等の第2指標と、を有する車両用計器において、
    前記第2指針の前方に設けられ且つ少なくとも前記第2指針の回動中心を前方側から視認不能に覆うカバー部と、
    前記第2回動許容範囲に設けられて前記第2指標及び前記第2指針の先端を前方側から視認可能に露出させる円弧状の開口部と、
    を有し、そして、
    前記第2指針軸が、前記第1指針軸寄りに設けられたことを特徴とする車両用計器。
  2. 前記第1指標又は前記第2指標を光輝する構成とし、そして、
    少なくとも光輝する前記第1指標又は前記第2指標を覆い且つ光輝したときに視認可能とし、光輝しないときは視認を阻止する着色透光性部材を有することを特徴とする請求項1に記載の車両用計器。
  3. 前記第1指標を照明する第1光源と、第2指標を照明する第2光源と、前記第1光源と前記第2光源からの光が他の指標を照明することを阻止する遮光部材と、を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用計器。
  4. 前記文字板を間接光により照明する間接照明部を有することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の車両用計器。
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