JP5218194B2 - 移動体用計器 - Google Patents

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Description

本発明は、車両、船舶、航空機などの移動体用計器に関するものであり、特に、計測量を表示する計器表示部と、車両の状態に応じてアンビエント表示するアンビエント表示部とを備える移動体用計器に関するものである。
従来技術として、下記の特許文献1には、計測量を表示する計器表示部の発光表示像を暗色系の半透過パネルを通して視認させる計器装置において、計器表示部の背後に光源を配置し、計器表示部と半透過パネルとの間に、計器表示部の周囲を取り巻いて半透過パネル側に延び、光源からの照明光供給を受けて枠状に光輝する導光体を設けている。
そして、この導光体の一端側は計器表示部を越えて光源と対向する位置まで延長され、この延長部分から入光する光源の照明光で光輝する導光体の発光表示像を、半透過パネル上で計器表示部の発光表示像を囲む表示像として視認させることを特徴とする計器装置が開示されている。そして、計器表示部の発光表示像の発光色と、導光体の発光表示色像の発光色とを異ならせて、導光体の発光表示像にて警報表示をアンビエント(周囲、環境)表示にて行うものである。
特許第3714640号公報
しかしながら、上記した従来技術の計器装置では、警告時に導光体でのアンビエント表示像にて警報表示を行う場合、警告を発しない通常時は導光体でのアンビエント表示像を発光させることができないため、通常時は奥行き感もしくは立体感のある表示意匠として視認させることができないという問題点がある。
アンビエント表示用光源に多色発光ダイオードなどを使って、通常時も警告時などとは異なる発光色にてアンビエント表示部を発光させる手段も考えられるが、多色発光ダイオードを多数使う構成は、コスト的な問題が生じることとなる。
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目して成されたものであり、その目的は、多色発光ダイオードなどを使うことなく、通常時も警告時などとは異なる発光色にてアンビエント表示部を発光させることのできる移動体用計器を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、下記の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、計測量を表示する計器表示部(21、22)と、計器表示部(21、22)の背後に配置された第1光源(5a)と、計器表示部(21、22)の背後に配置されて第1光源(5a)が発する光を前記計器表示部(21、22)に導く第1導光部(62)と、車両の状態に応じてアンビエント表示するアンビエント表示部(10)と、アンビエント表示部(10)の背後に配置された第2光源(5c、5d)と、アンビエント表示部(10)の背後に配置されて第2光源(5c、5d)が発する光をアンビエント表示部(10)に導く第2導光部(65)と、構造部材としてのケース(8)とを備え、計器表示部(21、22)の発光表示像を視認させるとともに、アンビエント表示部(10)にて車両の状態をアンビエント表示する移動体用計器において、
第1導光部(62)の一部を延出させて、第1光源(5a)が発する光をアンビエント表示部(10)に導く第3導光部(66)を構成し、
ケース(8)の一部に計器表示部(21、22)の表示面よりも視認側へ突出させた突出部(81)を形成し、突出部(81)を第2導光部(65)と第3導光部(66)との間に差し入れて洩光防止壁としていることを特徴としている。
この請求項1に記載の発明によれば、通常時は、第1導光部(62)と第3導光部(66)とを通して、計器表示部(21、22)とアンビエント表示部(10)とを同じ第1光源(5a)が発する光で発光させることができる。また、警告時には、第2導光部(65)を通して、アンビエント表示部(10)を第1光源(5a)とは異なる第2光源(5c、5d)の発する光で発光させることができる。
つまり、アンビエント表示部(10)を常に発光させて、常に奥行き感もしくは立体感のある表示意匠として視認させることができるうえ、多色発光ダイオードなどを使うことなく、通常時と警告時とでアンビエント表示部(10)を異なる発光色にて発光させることができる。また、第1〜第3導光部(62、65、66)を一体に形成しても、警告表示時に第2光源(5c、5d)の発する光が計器表示部(21、22)へ混ざり込む「色混ざり」を防止することができる。
また、請求項2に記載の発明では、計測量を表示する計器表示部(21、22)と、計器表示部(21、22)の背後に配置された第1光源(5a)と、計器表示部(21、22)の背後に配置されて第1光源(5a)が発する光を計器表示部(21、22)に導く第1導光部(62)と、車両の状態に応じてアンビエント表示するアンビエント表示部(10)と、アンビエント表示部(10)の背後に配置された第2光源(5c、5d)と、
アンビエント表示部(10)の背後に配置されて第2光源(5c、5d)が発する光をアンビエント表示部(10)に導く第2導光部(65)と、構造部材としてのケース(8)とを備え、計器表示部(21、22)の発光表示像を視認させるとともに、アンビエント表示部(10)にて車両の状態をアンビエント表示する移動体用計器において、
第1導光部(62)の一部を延出させて、第1光源(5a)が発する光をアンビエント表示部(10)に導く第3導光部(66)を構成し、
計器表示部(21、22)を構成している透光性部材で形成された文字板(2)の一部の周縁部(2a)に、所定の色が印刷されているとともに、その印刷された周縁部(2a)が第3導光部(66)の発光面(64a)の上に重なるように構成されて色レンズとなっていることを特徴としている。
この請求項2に記載の発明によれば、通常時は、第1導光部(62)と第3導光部(66)とを通して、計器表示部(21、22)とアンビエント表示部(10)とを同じ第1光源(5a)が発する光で発光させることができる。また、警告時には、第2導光部(65)を通して、アンビエント表示部(10)を第1光源(5a)とは異なる第2光源(5c、5d)の発する光で発光させることができる。
つまり、アンビエント表示部(10)を常に発光させて、常に奥行き感もしくは立体感のある表示意匠として視認させることができるうえ、多色発光ダイオードなどを使うことなく、通常時と警告時とでアンビエント表示部(10)を異なる発光色にて発光させることができる。
また、通常時においては、同じ第1光源(5a)が発する光でも計器表示部(21、22)とは異なる発光色でアンビエント表示部(10)を発光させることができる。また、警告時においては、同じ第2光源(5c、5d)が発する光でも、印刷された周縁部(2a)が重なっている部分だけ、他のアンビエント表示部(10)とは異なる発光色で発光させることができる。
また、請求項に記載の発明では、請求項1または2に記載の移動体用計器において、第1ないし第3導光部(62、65、66)を、導光体(6)として一体に形成していることを特徴としている。この請求項に記載の発明によれば、移動体用計器を製造し易い構造とすることができ、コストを抑えることができる。
また、請求項4に記載の発明では、請求項に記載の移動体用計器において、突出部(81)を第2導光部(65)と第3導光部(66)との間に差し入れるとともに、第3導光部(66)の部分に、反視認側へ凹ませたラビリンス構造部(67)を形成し、ラビリンス構造部(67)に、計器表示部(21、22)の周りに構成されたバイザー部(9)の一部、もしくは計器表示部(21、22)を構成している文字板(2)の一部を差し入れて洩光防止壁としていることを特徴としている。
この請求項4に記載の発明によれば、第1〜第3導光部(62、65、66)を一体に形成しても、警告表示時に第2光源(5c、5d)の発する光が計器表示部(21、22)へ混ざり込む「色混ざり」を、より確実に防止することができうえ、バイザー部(9)として計器表示部(21、22)よりも視認側へ突出させた部分を低く構成できることより、移動体用計器を視認方向においてコンパクトに構成することができる。
また、請求項に記載の発明では、請求項1ないしのいずれかに記載の移動体用計器において、第2光源(5c、5d)が発する光の一部にて、アンビエント表示部(10)での表示と関連するシンボルマーク(23a)を発光表示させていることを特徴としている。
この請求項に記載の発明によれば、例えば、アンビエント表示部(10)と、関連するシンボルマーク(23a)とが隣接して配置されている部分などにおいては、第2導光部(65)の受光部(63)とシンボルマーク(23a)との中程に第2光源(5c、5d)を配設することにより、アンビエント表示部(10)と、その表示に関連するシンボルマーク(23a)との両方を第2光源(5c、5d)の光で発光表示させることができる。これにより、移動体用計器を製造し易い簡素な構造とすることができて、コストを抑えることができる。
また、請求項に記載の発明では、請求項1ないしのいずれかに記載の移動体用計器において、アンビエント表示部(10)は、計器表示部(21、22)を取り囲むように配設されていることを特徴としている。
この請求項に記載の発明によれば、運転者が計器表示部(21、22)に表示される計測量に目を配るだけで、その周りを取り囲むアンビエント表示部(10)から発せられる警告を認識することができる。また、運転者は、計器表示部(21、22)に表示される計測量に目を配るだけで、その計器表示部(21、22)に表示される計測量と、その周りを取り囲むアンビエント表示部(10)との間の位置関係によって、運転者に奥行き感もしくは立体感を感じさせることができる。
また、請求項に記載の発明では、請求項1ないしのいずれかに記載の移動体用計器において、アンビエント表示部(10)は、計器表示部(21、22)の周りに構成されたバイザー部(9)の一部として配設されていることを特徴としている。
この請求項に記載の発明によれば、バイザー部(9)は、計器表示部(21、22)の周りに構成されることより、運転者が計器表示部(21、22)に目を配った際に、アンビエント表示で警告を認識させるのに好適である。また、バイザー部(9)は、計器表示部(21、22)よりも視認側へ突出させて構成されることより、運転者に奥行き感もしくは立体感を感じさせ易い。なお、特許請求の範囲および上記各手段に記載の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
本発明の第1実施形態における車両用計器1の斜視図である。 図1中のII−II断面図である。 車両での省エネルギー度と、アンビエント表示部10の両発光ダイオード5c、5dでの輝度(光量)との関係を表した特性例である。 本発明の第2実施形態における車両用計器1の部分断面図である。 本発明の第3実施形態における車両用計器1の部分断面図である。 本発明の第4実施形態における車両用計器1の部分断面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図1〜3を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態における車両用計器1の斜視図であり、図2は、図1中のII−II断面図である。また、図3は、車両での省エネルギー度と、アンビエント表示部10の両発光ダイオード5c、5dでの輝度(光量)との関係を表した特性例である。本実施形態は、車両に搭載される車両用計器1としてのコンビネーションメータ1に、本発明による表示構造を適用したものである。
なお、図1中に矢印で示す方向が、車両搭載状態での上下および左右方向である。コンビネーションメータ1は、車両の運転席前方に配置され、車両に関する各種情報を表示する。なお、図1のコンビネーションメータ1は、車両走行用の図示しないエンジンの回転数を表示するタコメータ部21と、車両の走行速度を表示するスピードメータ部22と、エンジン回転数と車両走行速度以外の車両情報を表示するインジケータ部23とを備えている。
計器表示部としてのタコメータ部21およびスピードメータ部22は、エンジン回転数および車両走行速度という計測量を表示し、その計測量を表示して運転者に視認させるための文字板2と指針3とを備えている。文字板2は、透光性を有する材料、例えば透明なポリカーボネート樹脂などの板材にて形成されており、本実施形態では、タコメータ部21、スピードメータ部22およびインジケータ部23の文字板を一体にして形成している。
文字板2の表面や裏面には、数字を含む文字部と、目盛部とが設けられ、これらが透光状態になるよう、これらの文字部や目盛部の背景部分がつや消しの不透光状態、または、つや消しの透光性が低い状態となるよう印刷あるいはホットスタンプが施されている。また、インジケータ部23には、図示しないウインカー表示や、車両状態の異常に対して注意を喚起するため、異常を警告する警告表示が設けられている。
本実施形態では、各表示に対応する図示しない発光ダイオードの表示方向表側に、文字板2を配置している。そして、文字板2には、図示しない発光ダイオードが点灯したときに各シンボルマーク23aが透過照明されるように印刷が施されている。図1に示す例では、シンボルマーク23aの例として、車両走行時の省エネルギー度合いを、後述するアンビエント表示部10にアンビエント表示するECO表示モードであることを示すシンボルマーク「ECO」を示す。
なお、インジケータ部23は、表示時以外の通常時には、各シンボルマーク23aが見えないようになっている。つまり、警告表示などのシンボルマーク23aおよびその背景部が半透光性着色層で形成されており、背景部がリフレクタとなるケース8(図2参照)の表面色と同じ色調(以下、背景色)の半透光性着色層で形成されている。
また、警告表示などのシンボルマーク23aは、注意を喚起する赤色などの色調(以下、注意表示色)の半透光性着色層と、上記背景色の半透光性着色層とを積層して形成される。そして、警告表示においては、異常時のみ図示しない発光ダイオードを点灯し、このときのみ、シンボルマーク23aの表示意匠が注意表示色の半透光性を発揮して表示されるようになっている。
次に、主に図2を用いて、内部構造を説明する。図2に示すように、計器表示部21、22の文字板2の略中央部には、後述するムーブメント(回動内機)4のシャフト4aを通すための円筒部8aが設けられており、文字板2の裏側(図2の下側)には、ムーブメント4、発光ダイオード5a〜5d、導光プリズム(導光体)6、ケース8、回路基板としてのプリント基板7などが配置されている。
プリント基板7は、コンビネーションメータ1の電気回路部を形成するものであり、ムーブメント4、発光ダイオード5a〜5dなどがプリント基板7上に実装されている。ムーブメント4は、例えば交差コイル式のアクチュエータ、あるいはステッピングモータなどで構成され、外部からの電気信号(本実施形態においてはエンジン回転数信号)に対応した角度だけシャフト4aを回動させるものである。
シャフト4aは、文字板2下の円筒部8aを通して車両後方の視認側(図2における上側)へ延出し、その先端には指針3が固定されている。ケース8は、文字板2、導光プリズム6、プリント基板7などを保持する構成部材を成すとともに、各発光ダイオード5a〜5dからの光を、必要部以外には洩らさないよう隔離する洩光防止壁の役割も成している。
導光プリズム6は、発光ダイオード5a(本発明で言う第1光源であり、以下、文字板用光源とする)からの光(例えば白色光)を、受光部61から取り入れて、第1導光部62内から文字板2の文字部および目盛部へと導くものである。文字板2の文字部および目盛部は、導光プリズム6によって導かれた文字板用光源5aからの光により、例えば白色で発光表示されるように構成されており、文字部および目盛部の背景部分は、例えば青色表示されるように構成されている。
シャフト4a周りの円筒部は、発光ダイオード5b(以下、指針用光源とする)からの光(例えば赤色光)を指針3へ導くものである。指針3は、円筒部8aにより導かれた指針用光源5bからの光により、例えば赤色で発光表示されるように形成されている。コンビネーションメータ1の筐体は、ケース8以外に、文字板2や指針3の車両後方の視認側(図2における上側)を覆う透明な図示しないフロントカバーと、プリント基板7の車両前方の反視認側(図2における下側)を覆う図示しないケースなどがある。
次に、本実施形態の特徴部分について説明する。本実施形態のコンビネーションメータ1は、その特徴構成の一部として、タコメータ部21やスピードメータ部22などの計器表示部の周りに、計器表示部21、22よりも視認側へ突出させたバイザー部9を設けている(図1参照)。そして、そのバイザー部9の一部として、本実施形態ではその先端部に、車両の状態に応じてアンビエント(周囲、環境)表示するアンビエント表示部10を備えている(図1参照)。
このアンビエント表示部10は、タコメータ部21やスピードメータ部22などの計器表示部を取り囲むように配設されている。具体的に本実施形態でのアンビエント表示部10は、略円筒形に突出したバイザー部9の先端部に、略円形のスリット部を形成し、そのスリット部から光が投光されるようになっている。
本実施形態では、アンビエント表示部10に光を導く経路を二つ構成している。一つは、図2に示すように、発光ダイオード5c、5d(本発明で言う第2光源であり、以下、アンビエント表示用光源とする)からの光を、受光部63から取り入れて、第2導光部65によって、アンビエント表示部10のスリット部内の発光面64まで導くものである。
また、もう一つの経路は、上述した導光プリズム6の第1導光部62の一部を、図2における上方へ延出した第3導光部66によって、文字板用光源5aからの光をアンビエント表示部10のスリット部内の発光面64まで導くものである。これらの第2、第3導光部65、66は、バイザー部9の内部に構成されている。
そして、ケース8の一部に、計器表示部21、22の文字板2の表示面よりも視認側へ突出させた突出部81を形成し、この突出部81を第2導光部65と第3導光部66との間に差し入れて洩光防止壁としている。また、上記した第1〜第3導光部62、65、66は、本実施形態では導光プリズム6として一体に形成している。
アンビエント表示用光源5c、5dは、アンビエント表示部10の略下方において、複数色がセットとなって複数箇所に配置されている。本実施形態では、緑色の発光ダイオード5cと、アンバー色の発光ダイオード5dとがセットになっている。なお、多色発光の発光ダイオードを複数個配置した構成であっても良い。
次に、上述したように構成された本実施形態のコンビネーションメータ1の作動について説明する。図示しない制御装置は、車両に設けられたエンジンの回転数センサや、車速センサからの検出信号に基づいてムーブメント4を駆動させ、シャフト4aを介して、指針3を回動させる。また、制御装置は、文字板用光源5aや指針用光源5bを点灯させることによって、文字板2を白色に透過照明し、指針3を赤色に発光表示させる。
また、アンビエント表示部10は、通常時の表示として、文字板用光源5aからの光が導光プリズム6の受光部61→第1導光部62→第3導光部66→発光面64と導かれて白色に発光する。なお、このような通常時において、アンビエント表示用光源5c、5dは点灯されない。
そして例えば、運転者が図示しないスイッチを操作して、走行中の省エネルギー度合いをアンビエント表示する「ECO表示」を選択した場合、アンビエント表示用光源5c、5dが点灯される。このとき、図3に示すように、省エネルギー度合いが高い状態で走行しているときには、緑色の発光ダイオード5cの輝度が高く(つまりは光量が多く)、もしくは緑色の発光ダイオード5cだけが発光されるため、アンビエント表示部10はタコメータ部21およびスピードメータ部22の周りでグリーン色に光ることとなる。
また逆に、省エネルギー度合い低い状態で走行しているときには、アンバー色の発光ダイオード5dの輝度が高く(つまりは光量が多く)、もしくはアンバー色の発光ダイオード5dだけが発光されるため、アンビエント表示部10はタコメータ部21およびスピードメータ部22の周りでアンバー色に光ることとなる。
これにより運転者は、タコメータ部21もしくはスピードメータ部22に目を移した際に、アンビエント表示部10における色が、グリーン色が濃いのかアンバー色が濃いのかにより、そのときの走行状態による省エネルギー度合いが高いのか低いのかを認識することができる。
次に、本実施形態の特徴と、その効果について述べる。まず、導光プリズム6の第1導光部62の一部を延出させて、文字板用光源5aが発する光をアンビエント表示部10に導く第3導光部66を構成している。これによれば、通常時は、第1導光部62と第3導光部66とを通して、計器表示部21、22とアンビエント表示部10とを同じ文字板用光源5aが発する光で発光させることができる。
また、警告時などには、第2導光部65を通して、アンビエント表示部10を文字板用光源5aとは異なる色のアンビエント表示用光源5c、5dの発する光で発光させることができる。つまり、アンビエント表示部10を常に発光させて、常に奥行き感もしくは立体感のある表示意匠として視認させることができるうえ、多色発光ダイオードなどを使うことなく、通常時と警告時などとで、アンビエント表示部10を異なる発光色にて発光させることができる。
また、第1〜第3導光部62、65、66を、導光プリズム6として一体に形成している。これによれば、車両用計器を製造し易い構造とすることができ、コストを抑えることができる。
また、ケース8の一部に計器表示部21、22の表示面よりも視認側へ突出させた突出部81を形成し、突出部81を第2導光部65と第3導光部66との間に差し入れて洩光防止壁としている。これによれば、第1〜第3導光部62、65、66を一体に形成しても、警告表示時にアンビエント表示用光源5c、5dの発する光が計器表示部21、22へ混ざり込む「色混ざり」を防止することができる。
また、アンビエント表示部10は、計器表示部21、22を取り囲むように配設されている。これによれば、運転者が計器表示部21、22に表示される計測量に目を配るだけで、その周りを取り囲むアンビエント表示部10から発せられる警告を認識することができる。また、運転者は、計器表示部21、22に表示される計測量に目を配るだけで、その計器表示部21、22に表示される計測量と、その周りを取り囲むアンビエント表示部10との間の位置関係によって、運転者に奥行き感もしくは立体感を感じさせることができる。
また、アンビエント表示部10は、計器表示部21、22の周りに構成されたバイザー部9の一部として配設されている。これによれば、バイザー部9は、計器表示部21、22の周りに構成されることより、運転者が計器表示部21、22に目を配った際に、アンビエント表示で警告を認識させるのに好適である。また、バイザー部9は、計器表示部21、22よりも視認側へ突出させて構成されることより、運転者に奥行き感もしくは立体感を感じさせ易い。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図4は、本発明の第2実施形態における車両用計器1の部分断面図である。なお、以降の各実施形態においては、上述した第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略し、異なる構成および特徴について説明する。
本実施形態は、計器表示部21、22を構成している透光性部材で形成された文字板2の一部の周縁部2aに、所定の色(例えば、青色)が印刷されている。これとともに、その印刷された周縁部2aが、導光プリズム6における第3導光部66の発光面64aの上に重なるように構成されて色レンズとなって機能している。
これによれば、通常時においては、同じ文字板用光源5aが発する光でも計器表示部21、22とは異なる発光色(例えば、青色)でアンビエント表示部10を発光させることができる。また、警告時などにおいては、同じアンビエント表示用光源5c、5dが発する光でも、先の印刷された周縁部2aが重なっている部分だけ、他のアンビエント表示部10とは異なる発光色で発光させることができる。
例えば、図4の例では、導光プリズム6における第3導光部66の発光面64aからの光は青色に着色され、第2導光部65の発光面64bからの光は緑色で発光することとなる。また、アンビエント表示用光源5c、5dが発する光の一部にて、アンビエント表示部10での表示と関連するシンボルマーク23a(例えば「ECO」)を発光表示させている。
これによれば、例えば、アンビエント表示部10と、関連するシンボルマーク23aとが隣接して配置されている部分などにおいては、第2導光部65の受光部63とシンボルマーク23aとの中程にアンビエント表示用光源5c、5dを配設することにより、アンビエント表示部10と、その表示に関連するシンボルマーク23aとの両方をアンビエント表示用光源5c、5dの光(例えば、緑色〜アンバー色)で発光表示させることができる。これにより、車両用計器を製造し易い簡素な構造とすることができて、コストを抑えることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。図5は、本発明の第3実施形態における車両用計器1の部分断面図である。上述した各実施形態と異なる特徴部分を説明する。本実施形態は、ケース8からの突出部81を、導光プリズム6の第2導光部65と第3導光部66との間に差し入れるとともに、第3導光部66の部分に、反視認側へ凹ませたラビリンス構造部67を形成している。
そして、そのラビリンス構造部67に、計器表示部21、22の周りに構成されたバイザー部9の一部を、文字板2を貫通させて差し入れて洩光防止壁としたものである。これによれば、第1〜第3導光部62、65、66を一体に形成しても、警告表示時などにアンビエント表示用光源5c、5dの発する光が計器表示部21、22へ混ざり込む「色混ざり」を、より確実に防止することができる。
また、バイザー部9として計器表示部21、22よりも視認側へ突出させた部分を低く構成できることより、車両用計器を視認方向においてコンパクトに構成することができる。なお、本実施形態において、導光プリズム6の発光面64と重なる文字板2の周縁部2aは、透明に構成しても良いし、部分的に所定の色で印刷を施しても良い。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について説明する。図6は、本発明の第4実施形態における車両用計器1の部分断面図である。上述した第3実施形態と異なる特徴部分を説明する。本実施形態は、ケース8からの突出部81を、導光プリズム6の第2導光部65と第3導光部66との間に差し入れるとともに、第3導光部66の部分に、反視認側へ凹ませたラビリンス構造部67を形成している。
そして、そのラビリンス構造部67に、計器表示部21、22を構成している文字板2の一部を差し入れて洩光防止壁としたものである。これによれば、第1〜第3導光部62、65、66を一体に形成しても、警告表示時などにアンビエント表示用光源5c、5dの発する光が計器表示部21、22へ混ざり込む「色混ざり」を、より確実に防止することができる。
また、バイザー部9として計器表示部21、22よりも視認側へ突出させた部分を低く構成できることより、車両用計器を視認方向においてコンパクトに構成することができる。また、文字板2でバイザー部9を形成していることから、構成部品の点数削減が可能となる。なお、本実施形態において、アンビエント表示部10ともなる文字板2の周縁部2aは、透明に構成しても良いし、部分的に所定の色で印刷を施しても良い。
(その他の実施形態)
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。例えば、上述の実施形態では、本発明による計器を車両に搭載して用いる実施形態を示したが、船舶用や航空機用などの移動体に搭載される計器として適用しても良い。
また、上述の実施形態では、車両に搭載される車両用計器1としてのコンビネーションメータ1に、本発明による表示構造を適用したものであるが、車両用計器1としてはコンビネーションメータ1に限らず、何らかの計測量を表示する計器表示部を持つものであれば良い。
また、上述の実施形態では、アンビエント表示部10をタコメータ部21やスピードメータ部22などの計器表示部を取り囲むように配設しているが、アンビエント表示部10は、文字板2全体の上方や側方に突出された図示しないフード部の先端部などに構成されていても良い。
また、上述の実施形態では、第1、第3導光部62、66と第2導光部65とを一体に構成しているが、図2中に二点鎖線で示すように、第1、第3導光部62、66と第2導光部65とは、別体にして構成されていても良い。
1…コンビネーションメータ、車両用計器(移動体用計器)
2…文字板
2a…周縁部
5a…文字板用光源(第1光源)
5c、5d…アンビエント表示用光源(第2光源)
6…導光プリズム(導光体)
8…ケース
9…バイザー部
10…アンビエント表示部
21…タコメータ部(計器表示部)
22…スピードメータ部(計器表示部)
23a…シンボルマーク
62…第1導光部
65…第2導光部
66…第3導光部
66a…発光端部
67…ラビリンス部
81…突出部

Claims (7)

  1. 計測量を表示する計器表示部(21、22)と、
    前記計器表示部(21、22)の背後に配置された第1光源(5a)と、
    前記計器表示部(21、22)の背後に配置されて前記第1光源(5a)が発する光を前記計器表示部(21、22)に導く第1導光部(62)と、
    車両の状態に応じてアンビエント表示するアンビエント表示部(10)と、
    前記アンビエント表示部(10)の背後に配置された第2光源(5c、5d)と、
    前記アンビエント表示部(10)の背後に配置されて前記第2光源(5c、5d)が発する光を前記アンビエント表示部(10)に導く第2導光部(65)と、
    構造部材としてのケース(8)とを備え、
    前記計器表示部(21、22)の発光表示像を視認させるとともに、前記アンビエント表示部(10)にて車両の状態をアンビエント表示する移動体用計器において、
    前記第1導光部(62)の一部を延出させて、前記第1光源(5a)が発する光を前記アンビエント表示部(10)に導く第3導光部(66)を構成し、
    前記ケース(8)の一部に前記計器表示部(21、22)の表示面よりも視認側へ突出させた突出部(81)を形成し、前記突出部(81)を前記第2導光部(65)と前記第3導光部(66)との間に差し入れて洩光防止壁としていることを特徴とする移動体用計器。
  2. 計測量を表示する計器表示部(21、22)と、
    前記計器表示部(21、22)の背後に配置された第1光源(5a)と、
    前記計器表示部(21、22)の背後に配置されて前記第1光源(5a)が発する光を前記計器表示部(21、22)に導く第1導光部(62)と、
    車両の状態に応じてアンビエント表示するアンビエント表示部(10)と、
    前記アンビエント表示部(10)の背後に配置された第2光源(5c、5d)と、
    前記アンビエント表示部(10)の背後に配置されて前記第2光源(5c、5d)が発する光を前記アンビエント表示部(10)に導く第2導光部(65)と、
    構造部材としてのケース(8)とを備え、
    前記計器表示部(21、22)の発光表示像を視認させるとともに、前記アンビエント表示部(10)にて車両の状態をアンビエント表示する移動体用計器において、
    前記第1導光部(62)の一部を延出させて、前記第1光源(5a)が発する光を前記アンビエント表示部(10)に導く第3導光部(66)を構成し、
    前記計器表示部(21、22)を構成している透光性部材で形成された文字板(2)の一部の周縁部(2a)に、所定の色が印刷されているとともに、その印刷された前記周縁部(2a)が前記第3導光部(66)の発光面(64a)の上に重なるように構成されて色レンズとなっていることを特徴とする移動体用計器。
  3. 前記第1ないし第3導光部(62、65、66)を、導光体(6)として一体に形成していることを特徴とする請求項1または2に記載の移動体用計器。
  4. 前記突出部(81)を前記第2導光部(65)と前記第3導光部(66)との間に差し入れるとともに、前記第3導光部(66)の部分に、反視認側へ凹ませたラビリンス構造部(67)を形成し、前記ラビリンス構造部(67)に、前記計器表示部(21、22)の周りに構成されたバイザー部(9)の一部、もしくは前記計器表示部(21、22)を構成している文字板(2)の一部を差し入れて洩光防止壁としていることを特徴とする請求項に記載の移動体用計器。
  5. 前記第2光源(5c、5d)が発する光の一部にて、前記アンビエント表示部(10)での表示と関連するシンボルマーク(23a)を発光表示させていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか一項に記載の移動体用計器。
  6. 前記アンビエント表示部(10)は、前記計器表示部(21、22)を取り囲むように配設されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか一項に記載の移動体用計器。
  7. 前記アンビエント表示部(10)は、前記計器表示部(21、22)の周りに構成されたバイザー部(9)の一部として配設されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか一項に記載の移動体用計器。
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