JP2009210302A - 表示装置 - Google Patents

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【課題】表示部に複数の色の表示を可能とし、表示品質を高めることができる表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】液晶表示部17とこの液晶表示部17を第1導光体23、第2導光体24を介して照明する光源を有する表示装置であって、前記光源は、それぞれが異なる色で発光する第1光源25と第2光源26とから成り、導光体は光源の色ごとに互いに遮光する遮光部材30を介して第1導光体23と第2導光体24に分割され、第1導光体23は、第1光源25や第2光源26からの光を液晶表示部17に導光する照射部51と、照射部51に連設し第2導光体24及び遮光部材30の端部30Tと液晶表示部17の背面全体との間に介在する介在部53とから成り、第1導光体23には第1光源25と第2光源26を配置し、第2導光体24には第1光源25を配置した。
【選択図】図2

Description

この発明は、例えば、自動車等の車両用のメータに使用される表示装置に関する。
自動車等の車両用のメータに使用される表示装置の中には指針を用いて表示する部分に加えて液晶の表示部に情報を表示できるものがある。
表示部に多種類の表示を行うことで、運転者が一目で各種情報をまとめて認識できるようにしている。このような表示部は光源から光を照射することにより照明するようになっていて、通常は光源からの光を表示部の裏側から照射するために導光体を用いて、表示部の裏側に光を導いている(特許文献1参照)。
特開2003−254794号公報
表示部に表示される情報には、その種類に応じて光源の色を変える要望があるが、このように色を部分的に変えるために導光体を複数設けこれに対応した光源を設ける必要がある。ところが、表示部に異なる色の光を照射する際に、異なる色の境界部分をどのように処理するかによっては、表示品質に大きな影響を与えてしまう。
そこで、この発明は、表示部に複数の色の表示を可能とし、表示品質を高めることができる表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載した発明は、表示部(例えば、実施形態における液晶表示部17)と、該表示部を導光体を介して照明する光源とを有する表示装置であって、
前記光源は、それぞれが異なる色で発光する複数の光源(例えば、実施形態における第1光源25、第2光源26)から成り、
前記導光体(例えば、実施形態における第1導光体23、第2導光体24)は、前記光源の色ごとに互いに遮光する遮光部材(例えば、実施形態における遮光部材30)を介して分割され、
前記導光体のうちの一つの導光体(例えば、実施形態における第1導光体23)は、前記光源(例えば、実施形態における第1光源25、第2光源26)からの光を前記表示部に導光する導光部(例えば、実施形態における照射部51)と、該導光部に連設し前記他の導光体(例えば、実施形態における第2導光体24)及び遮光部材の端部(例えば、実施形態における端部30T)と前記表示部背面全体との間に介在する介在部(例えば、実施形態における介在部53)とから成り、
前記光源は、前記表示部全体に導光され所定の色で発光する第1光源と、前記表示部のうち一部にのみ導光され前記第1光源とは異なる色で発光する第2光源とを少なくとも有し、前記一つの導光体には第1光源と第2光源を配置し、他の導光体には第1光源を配置したことを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、表示部の背後にこの表示部に光源からの光を照射する複数の導光体を設け、これら複数の導光体により表示部の表示パターンに合わせて異なる色の光源で照明可能に構成した表示装置であって、一つの導光体とこの一つの導光体と表示部において色の境界部分を接し合う他の導光体を一つの導光体の背後から遮光部材を挟んで重ね合わせるように配置し、一つの導光体には第1光源と第1光源とは異なる色の第2光源を配置し、前記他の導光体には第1光源を配置し、前記一つの導光体の遮光部材を配置した側の面を光源からの光を全反射させる傾斜面(例えば、実施形態における第2傾斜面S2)で構成し、前記他の導光体と前記表示部の背面との間に一つの導光体の傾斜面及び遮光部材の端部位置から延出し、かつ他の導光体の光源からの光のみを通過させて表示部に照射可能な薄肉の介在部を設けたことを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、一つの導光体の介在部を透過させて、他の導光体からの光を介在部ごしに照射できるため、一つの導光体の導光部と介在部との間において、一つの導光部から照射される光と他の導光体からの光との境界線を目立たなくすることができ、複数の色での表示を可能とすると共に、表示品質を高めることができる効果がある。
また、一つの導光体に第1光源からの光を照射し、他の導光体にも第1光源からの光を照射するモードと、一つの導光体には第2光源からの光を照射し、他の導光体には第1光源からの光を照射するモードとを使い分けることができるため、表示装置に様々な表示形態を持たせることができる効果がある。
請求項2に記載した発明によれば、一つの導光体の傾斜面で光源からの光を反射させて薄肉の介在部には照射されないようにしつつ、一つの導光体の介在部を透過させて、他の導光体からの光を介在部ごしに照射でき、一つの導光体の導光部と介在部との間において、一つの導光部から照射される光と他の導光体からの光との境界線を目立たなくすることができ、複数の色での表示を可能とすると共に、表示品質を高めることができる効果がある。
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は車両用のメータなどに使用される表示装置1を示している。表示装置1は左側に大型のタコメータ2、右側に大型のスピードメータ3を備え、タコメータ2の外側には小型の油温計4がスピードメータ3の外側には小型の燃料計5が配置されている。
タコメータ2、スピードメータ3、油温計4、燃料計5はカバー6で覆われていて表示部が前面に配置されている。
図2はスピードメータ3の断面図を示している。スピードメータ3は裏側を覆う裏側カバー10を備え、裏側カバー10の内部には回路基板11が図示しないビス等により取り付けられている。
回路基板11の裏側には中央部にスピードメータ3の指針12を駆動するステッピングモータ13が固定され、ステッピングモータ13の軸部14は回路基板11の表側に突出している。回路基板11には下側の端子部15にフレキシブルハーネス16が接続され、このフレキシブルハーネス16が後述する液晶表示部17に接続されている。
回路基板11の周囲にはカバー6が設けられ、このカバー6に筒状のフード18が取り付けられている。フード18は上側が下側より前側に張り出しており、上側からの入射光を制限してスピードメータ3の視認性を確保している。
フード18の開口部には弧状部を下側に向け反射光が前側に向かないようにしたクリアレンズ19が取り付けられている。
回路基板11の下側部位には、フレキシブルハーネス16の内側にサブケース20が配置されている。サブケース20は運転者からみて円形状の部材であって、側面から視ると回路基板11の下側に位置する基部21から後壁22が斜め上側に向かって延びる部材であって、内部に遮光部材30で仕切られた2つの第1導光体23、第2導光体24を収納している。
サブケース20の後壁22の周縁には円形の文字盤32が支持され、この文字盤32の背後に文字盤32を照明するための環状導光体33が設けられている。この文字盤32の背後に液晶表示部17が配置されている。
指針12は軸部14に直結され、軸部14から上側に延びサブケース20の後壁22の周囲を背後から前面に周り込むように折れ曲がった所謂外周指針タイプであり、透光性を備えている。指針12の先端部12aは文字盤32の内側に向かって延出し、文字盤32に設けた透光性の数字部34(図1参照)に重なるような位置まで文字盤32の中心に向かって延出している。尚、指針12には軸部14を挟んで先端部12aとは反対側にバランサ31が取り付けられている。
指針12は回路基板11に設けた例えば3個の照明用のLEDの赤色光の光源39により照射され、この光源39により照射される赤色光を先端部12aに至る経路に順次設けた第1傾斜部1K、第2傾斜部2K、第3傾斜部3Kで反射させて先端部12aを赤色に照明している。
指針12の軌道を取り囲むように、筒状のリング部35が設けられている。このリング部35の上縁には内側に折れ曲がるフランジ部36が形成され、このフランジ部36には光透過性のある樹脂製の大目盛り37が設けられている。また、この大目盛り37の間には、フランジ部36に透過性のスリットが設けられ、ここに小目盛り38が表示可能に形成されている。したがって、指針12はリング部35のフランジ部36から先端部12aを中心側に向けて延びるように視認される。
回路基板11と指針12との間にはカバー6の上部に至る範囲に導光体40が介装されている。この導光体40には、指針12照明用の光源39からの赤色光を受けて指針12の第1傾斜部1Kに照射するための受光部42と、リング部35に設けた大目盛り37、小目盛り38を照射するための第1傾斜面K1、第2傾斜面K2が設けられている。第1傾斜面K1に対向する回路基板11にはLEDの赤色光の光源43が取り付けられ、この光源43からの光が導光体40の第1傾斜面K1で反射し、更に第2傾斜面K2で反射して前側に向きを変更し大目盛り37、小目盛り38を赤色光で照明している。尚、導光体40には光源43として赤色光ではなく白色光を利用する場合に外光との差を持たせるための着色フィルタ44が前面に設けられている。導光体40の背後には回路基板11との間に導光体受け45が設けられている。
ここで、サブケース20の基部21に対向する回路基板11の下部には、第1導光体23に対応して、白色光で発光するLEDで構成された第1光源25と、アンバー色光で発光するLEDで構成された第2光源26とが前方に向かって選択的に照射可能に配置されている。尚、図2においては、第1光源25と、第2光源26は紙面の表裏に並べて配置されている。この第1光源25と第2光源26の照射方向前側に第1導光体23が配置されている。
また、回路基板11には第1光源25と第2光源26に隣接して白色光で発光するLEDで構成された他の第1光源25が第2導光体24に対応して前方に向かって照射可能に配置されている。
そして、第1導光体23に対応する第1光源25及び第2光源26と、第2導光体24に対応する第1光源25との間に、回路基板11から前側に延出して前記遮光部材30が設けられている。
ここで、この第1導光体23に用いられる第1光源25と第2光源26とを複数組、周方向に配置してもよく、第2導光体24に用いられる第1光源25も複数個配置してもよい。
第1導光体23は、前側に延び第1光源25と第2光源26からの光を受光する基部50と、この基部50に連続して光を前側に導く照射部51を備えている。照射部51には基部50から受けた光を反射する第1傾斜部S1を備えた屈曲部52が設けられている。照射部51の背面には第1傾斜部S1からの光を受けて前側に反射する第2傾斜部S2が斜め上方に延びるように設けられている。ここで、照射部51の上部の端部51Tは図3において水平方向に形成されている。
照射部51の端部51Tには、上側に延び、かつ液晶表示部17の背面と第2導光体24との間に介在される薄肉の介在部53が連続して設けられている。第1導光体23の照射部51及び介在部53は液晶表示部17の背面全前に密接し連続した平坦な形状に形成されている。照射部51の後面は照射部51の端部51Tに至る範囲で遮光部材30により覆われており、第2導光体24の下半部を半円形状で覆っている。したがって、第2傾斜面S2の端部に位置する照射部51の端部51Tと遮光部材30の端部30Tとは整合し、照射部51の端部51Tと遮光部材30の端部30Tの位置から突出するようにして介在部53が設けられていることとなる。
第2導光体24は、前側に延び第1光源25からの光を受光する基部60と、この基部60に連続して光を前側に導く照射部61を備えている。照射部61には基部60から受けた光を反射する第1傾斜部Y1を備えた屈曲部62が設けられている。照射部61の背面には第1傾斜部Y1からの光を受けて前側に反射する第2傾斜部Y2が斜め上方に延びるように設けられている。この第2傾斜部Y2の背面はサブケース20により密接されて覆われている。
ここで、第1導光体23の第1傾斜部S1で反射した光は、背面を遮光部材30で覆われた第2傾斜部S2に照射されるようになっている。
したがって、第1導光体23では、第1光源25及び第2光源26からの光は基部50から入射し、屈曲部52の第1傾斜部S1で反射し、更に照射部51の第2傾斜部S2で反射して前側に照射され液晶表示部17の半円形の下半部を照明するが、介在部53においては第2傾斜部S2で反射した後の光の向きが前側であるため、第1傾斜部S1で反射した光が介在部53の基部付近をわずかに照射するにとどまり先端部側には至らない。また、第2傾斜部S2の裏側に設けた遮光部材30により、第1導光体23の光が第2導光体24側へ漏れ出すことはない。
また、第2導光体24では第1光源25からの光は基部60から入射し、屈曲部62の第1傾斜部Y1で反射し、更に照射部61の第2傾斜部Y2で反射して第1導光体23の介在部53を貫いて透過し前側に照射され液晶表示部17の半円形状の上半部を照射する。したがって、第1導光体23と第2導光体24とにより照射される液晶表示部17には第1導光体23と第2導光体24の照射光による境界部分が生ずることはなく、遮光部材30の端部30Tの陰影が写り込むこともない。
図1、図3に示すように、液晶表示部17は、液晶で表示された文字、図形、記号などを、前述した第1導光体23、第2導光体24から照射される光によって背後から照明して文字盤32の中央部に形成されたクリア部32Cを透過し前側から視認できるものである。図1に示すように、外気温度表示部、トリップ距離表示部、走行距離表示部を白色光で照明する通常表示モードと、図3に示すように、例えば、前方を走行している車両との距離が近づくと警報を発するブレーキ補助装置の作動時において下半部にアンバー色光で文字「BRAKE」を表示すると共に、上半部においては車両の図形と共に運転者にブレーキ操作を促す表示等を行う注意喚起表示モードとを表示することができる。
通常表示モードの際には、第1導光体23を第1光源25で白色光に照射すると共に、第2導光体24も第1光源25で白色光に照明する。注意喚起表示モードの際には、第1導光体23に対する光源をそれまでの第1光源25から第2光源26に切り替えて、この第2光源26でアンバー色光に照射すると共に、第2導光体24は第1光源で白色光に照明する。
ここで、この通常表示モード及び注意喚起表示モードにおいて大目盛り37、小目盛り38は光源39と光源43により赤色光で照明されている。
上記実施形態によれば、第1導光体23を第1光源25で白色光に照射すると共に、第2導光体24も第1光源25で白色光に照明する通常表示モードでは、図1に示すように、液晶表示部17において外気温度表示部、トリップ距離表示部、走行距離表示部を白色光で照明され、大目盛り37、小目盛り38は光源39と光源43により赤色光で照明される。この通常表示モードの際には、第1導光体23と第2導光体24が双方とも白色光で液晶表示部17を照明するため、一連の情報が特別に注意する必要がないことを、一目で運転者に認識させることができる。
次に、例えば走行時においてブレーキ補助装置が作動したような場合には、これを検出して注意喚起表示モードに切り替わり、運転者にこれをいち早く知らせるため、第1導光体23を第2光源26に切り替えて、図3に示すように、第2光源26でアンバー色光に照射すると共に、第2導光体24は第1光源で白色光に照明する。
これにより、液晶表示部17には下半部にアンバー色光で文字「BRAKE」を表示すると共に、上半部においては車両の図形等が白色光で表示される。
これにより、運転者は一目で現時点での前方走行車両の近接状況を把握することができる。
ところで、注意喚起表示モードにおいて、液晶表示部17の上半部と下半部とを色分けして表示するために、単純に第1導光体23と第2導光体24とを境界部分で隣接配置し、両者間に遮光部材30を介装し遮光部材30の端部30Tを液晶表示部17の背面に突き当てる構造を採用することも考えられる。
しかしながら、このようにすると注意喚起表示モードに比較して表示時間が長い通常表示モードにおいて、遮光部材30の端部30Tの部分で完全に光が遮断されるため、裏側から照明光が当たりやや明るい走行距離表示部等以外の部分に比較して黒が目立ってしまう。その結果、液晶表示部17の上半部と下半部との間に黒ラインが表示されてしまう。
この実施形態では、第1導光体23に介在部53を設けたため、第1導光体23と第2導光体24とにより照射される液晶表示部17には第1導光体23と第2導光体24の照射光による境界部分が生ずることはなく、遮光部材30の端部30Tの陰影が写り込むこともない。よって、液晶表示部12に複数の色での表示を可能としつつ、表示品質を高めることができるのである。
尚、この発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、第1導光体23と第2導光体24の二種類の導光体を用いて、第1光源25と第2光源26の二種類の色を用いて表示を切り替える場合について説明したが、更に他の導光体を設けて色分けを行ってもよい。この場合に、例えば、第1導光体24の介在部53を拡大し、その背後に他の導光体及び導光部材を配置することができる。
この発明の表示装置の通常表示モードを示す正面図である。 図1のA−Aに沿う断面図である。 この発明の表示装置の注意喚起表示モードを示す正面図である。
符号の説明
17 液晶表示部(表示部)
23 第1導光体(一つの導光体)
24 第2導光体(他の導光体)
25 第1光源
26 第2光源
30 遮光部材
30T 端部
51 照射部(導光部)
53 介在部
S2 第2傾斜面

Claims (2)

  1. 表示部と、該表示部を導光体を介して照明する光源とを有する表示装置であって、
    前記光源は、それぞれが異なる色で発光する複数の光源から成り、
    前記導光体は、前記光源の色ごとに互いに遮光する遮光部材を介して分割され、
    前記導光体のうちの一つの導光体は、前記光源からの光を前記表示部に導光する導光部と、該導光部に連設し前記他の導光体及び遮光部材の端部と前記表示部背面全体との間に介在する介在部とから成り、
    前記光源は、前記表示部全体に導光され所定の色で発光する第1光源と、前記表示部のうち一部にのみ導光され前記第1光源とは異なる色で発光する第2光源とを少なくとも有し、前記一つの導光体には第1光源と第2光源を配置し、他の導光体には第1光源を配置したことを特徴とする表示装置。
  2. 表示部の背後にこの表示部に光源からの光を照射する複数の導光体を設け、これら複数の導光体により表示部の表示パターンに合わせて異なる色の光源で照明可能に構成した表示装置であって、一つの導光体とこの一つの導光体と表示部において色の境界部分を接し合う他の導光体を一つの導光体の背後から遮光部材を挟んで重ね合わせるように配置し、一つの導光体には第1光源と第1光源とは異なる色の第2光源を配置し、前記他の導光体には第1光源を配置し、前記一つの導光体の遮光部材を配置した側の面を光源からの光を全反射させる傾斜面で構成し、前記他の導光体と前記表示部の背面との間に一つの導光体の傾斜面及び遮光部材の端部位置から延出し、かつ他の導光体の光源からの光のみを通過させて表示部に照射可能な薄肉の介在部を設けたことを特徴とする表示装置。
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