JP6146379B2 - 計器 - Google Patents

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本発明は、車両の速度等の計測対象の値を指針により表示する計器に関し、詳細には、その計測値を異なる2種類の単位で併記表示を可能とした計器に関する。
従来、車両の速度等の計測対象の値を指針により表示する車両用計器に関し、指針の回転中心側であって指針計器の前面側に、所望の情報を表示する液晶パネル等の表示手段を設けた車両用計器が知られている(例えば特許文献1参照)。この種の車両用計器では、車両の速度等を表示する主表示部を下側に、車両機器の動作状態を示したテルテール(警告灯)やODO、TRIP(走行距離)などを表示する従表示部を主表示部の上側(前面側)に立体配置している。そして、表示される性能に誤差が生じないよう、上下表示部は異なった個別機能表示をするのが一般的となっていた。
特許第4894371号公報
ところで、車両の仕向け地によっては、一方がMile、他方がKmというように異なる2つの種類の単位で速度を表示(併記速度表示)することが必要となる場合がある。この場合、下側表示部(主表示部)に併記速度(主:Mile/従:Km、又は主:Km/従:Mile)を表示しようとすると、上側表示部の形状によっては下側表示部の可視範囲(表示範囲)に制約が伴い、併記速度表示における指標部が小さくなって視認性が悪くなるという問題がある。
また、その問題対策で上側表示部に併記速度表示の従目盛、数字、文字(従指標部)を移しても、限られた表示範囲のため、従指標部が小さくなってしまう。また、上側表示部は下側表示部から間隔を空けて配置されていることから、指針や下側の主表示との間で従表示の視認誤差が生じてしまうという問題がある。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、計測対象の計測値を異なる2種類の単位で併記表示を可能とした計器において、その併記表示の視認性を向上できる計器を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の計器は、所定の計測対象の値を第1単位の値として表した第1の指標部が円周方向に設けられた第1の表示部と、
前記第1の表示部の前面側、かつ前記第1の指標部の内側に前記第1の表示部と間隔を空けて配置され、正面視で前記第1の指標部と同心の円形又は円弧状の外周を有し、前記第1の指標部と同じ計測対象の値を前記第1単位とは異なる第2単位の値として表した第2の指標部が前記外周に沿って設けられた第2の表示部と、
前記第1の表示部の前面側、かつ前記第2の表示部の背面側において、基部が前記第1の指標部及び前記第2の指標部の円中心に位置し、先端が前記第1の指標部に向く形で配置され、前記円中心の周りに回転して前記第1の指標部及び前記第2の指標部を指示する指針とを備え、
前記第2の表示部の外周縁には、その外周縁から径方向に凸状であり、かつ前記外周縁において前記第2の表示部の前面から背面方向に伸びた複数の凸状部が形成され、各凸状部は導光体で形成され、
前記第2の指標部は、前記複数の凸状部を目盛部として含み、
前記目盛部を照明する照明手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、第1の表示部(主表示部、下側表示部)の前面側に第2の表示部(従表示部、上側表示部)を立体配置して、それら第1、第2の表示部には異なる種類の単位(第1単位、第2単位)で表された指標部(第1の指標部、第2の指標部)が設けられる。そして、第1の表示部と第2の表示部の間に設けられた指針により、これら第1、第2の指標部が指示されるので、計測対象の値を異なる2種類の単位による併記表示が可能となる。また、第2の表示部の外周縁には、外周縁から径方向に凸状の導光体の目盛部が形成されており、照明手段によりこの目盛部が照明されるので、目盛部の視認性を向上できる。さらに、この目盛部は、第2の表示部の外周縁において第2の表示部の前面から背面方向に伸びているので、目盛部を指針や第1の表示部に近づけることができる。よって、第1の表示部による主表示や指針との間で、第2の表示部による従表示の視認誤差を低減でき、併記表示の視認性を向上できる。
計器の正面図である。 図1のII−II線で計器を切ったときの断面図である。 非照明時における従表示部の正面図である。 従表示部を背面側から見た図(背面図)である。 図3のV−V線で従表示部を切ったときの断面図である。 従表示部及び支持部の側面図である。 図3のVII−VII線で従表示部及び支持部を切ったときの断面図である。 図1のVIII−VIII線で計器を切ったときの断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態の計器の正面図を示している。図1の計器1は、車両の運転手が視認できる位置(例えば、車室内の運転席に対向する位置)に搭載されて、計測対象として車両の速度を表示する車速メータとして構成されている。なお、計器1は、例えば、計器1の表示領域の隣にエンジン回転数等の他のメータの表示領域を有したコンビネーションメータの一部として構成されている。以下、計器1の構成の詳細を説明する。
図2は、図1のII−II線で計器1を切ったときの図(II−II線断面図)を示している。図2に示すように、計器1は、ポリカーボネート板材などの光を透過する透過性板(透明板)から構成された文字板2を備えている。その文字板2の前面は、外周にいくほど前方に突出するとともに、面の法線と計器1の軸線811(指針8の回転軸線)との角度が外周にいくほど大きくなる曲面状に形成されている。文字板2の前面は計器1の主表示面を形成する。すなわち、図1に示すように、文字板2は、正面から見て円状の外周形状を有し、文字板2の前面には、外周に沿った方向である円周方向に、速度の指標部3が形成されている。図1では、指標部3は円弧状に形成されている。なお、文字板2の外周形状は、指標部3が形成された外周部分を円弧状とし、それ以外を直線状とした扇形状であっても良いし、指標部3の配置形状と無関係な形状(例えば四角形状、楕円状)であっても良い。
指標部3は、速度の値を示す数字4と目盛5とから構成されている。指標部3の単位は、1時間当たりに何マイル移動したかを示すMPH(Mile Per Hour)である。文字板2の前面には、指標部3の単位(「MPH」)を示す意匠6が形成されている。図1では、0MPHから160MPHの間で20MPHおきに数字4が形成されている。その数字4の外側に目盛5が形成されている。文字板2の前面は、指標部3及び単位の意匠6を除き遮光性のインク材料で印刷されている。言い換えると、指標部3及び意匠6が形成された部分は光を透過し、それ以外の部分は遮光する。なお、この遮光性のインク材料の印刷層は、文字板2の背面に形成されたとしても良い。
図2に示すように、文字板2の背面側の文字板2に隣接した領域には、透過用導光体28が配置されている。その透過用導光体28は、アクリル樹脂等の透明な導光材料で形成されている。また、透過用導光体28の中央側には、基板9に実装されたLED(図示外)に対向した対向部281が形成されている。そして、LEDからの光が対向部281から透過用導光体28内に入射して、その入射光が透過用導光体28内を進行し、透過用導光体28の前面から出射することで、背面側から文字板2に光が供給される。文字板2に供給された光が、指標部3及び意匠6から出射することで、これら指標部3、意匠6が照明(表示)されるようになっている。
図1、図2に示すように、文字板2の前面側には指針8が配置されている。指針8の回転軸となる基部81(シャフト)が、指標部3及び後述する従表示部12の指標部14の円中心O(図1参照)に一致する位置で、円中心Oの周りに回転可能にムーブメント11(図2参照)に支持されている。また、指針8の先端82は指標部3に向いている。そして、ムーブメント11により、指針8の基部81(回転軸)が回転することで、先端82が指標部3上を移動し、その先端82で指標部3のいずれかの部分(現在の車速値)を指示するとともに、指針8の露出した部分における先端82と反対側の部分で後述する従指標部14を指示するようになっている。
また、指針8は、アクリル樹脂、ポリカーボネート等の光を透過する材料(導光体)で形成されている。そして、LED10(図2参照)からの光が指針8に入射して、入射した光が指針8内を進行し、出射することで、指針8が照明されるようになっている。
文字板2の背面側には、計器1を作動させるのに必要な各種電子部品を実装した基板9、アッパーケース29及びロアケース39が配置されている。基板9には、例えば各部品に光を供給するLED(図2では、指針8用のLED10、後述する加飾導光曲面板30用のLED34を図示)や、指針8を回転駆動するムーブメント11や、各LED、ムーブメント11などを制御する制御部38(図8参照)などが実装されている。ムーブメント11は、ステッピングモータ、交差コイル式回転機等の電気アクチュエータからなり、外部からの電気信号(本実施形態では、車両の速度信号)に対応した角度だけ指針8の基部81(シャフト)を回転させるものである。
アッパーケース29及びロアケース39は、樹脂材料から形成されており、アッパーケース29は、LEDからの光を所定の部品まで導くリフレクタ(言い換えると、LEDからの光が他の領域に漏れるのを防ぐ遮光壁)としての機能を有する。文字板2、基板9、透過用導光体28等の各種部品は、アッパーケース29とロアケース39とから構成されるケース内に収容保持されている。
図1、図2に示すように、主表示部としての文字板2の前面側、かつ指針8の回転中心側(指標部3の内側)には、文字板2と間隔を空けて従表示部12が配置されている。その従表示部12は、正面視で指標部3と同心の、つまり指標部3の円中心Oを中心とした円形の外周形状を有する(図1参照)。従表示部12の前面の外周には、その外周に沿った方向である円周方向に速度の指標部14が形成されている。以下では、文字板2の指標部3を主指標部3といい、従表示部12の指標部14を従指標部14という。従指標部14は、主指標部3の配置形状(円弧状)と相似形の円弧状に配置されている。なお、従表示部12の外周形状は、従指標部14が形成された外周部分を円弧状とし、それ以外は直線状などの他の形状とした形状(例えば扇形状)であっても良い。
従指標部14は、速度の値を示す数字15と目盛部16とから構成されている。従指標部14の単位は、1時間当たりに何キロメートル(km)移動したかを示すkm/hである。従表示部12の前面には、従指標部14の単位(「km/h」)を示す意匠17が形成されている。
従表示部12の構成についてさらに詳細に説明する。図2に示すように、従表示部12は、その前面側に文字板13(以下、前面文字板という)を備えている。その前面文字板13は、ポリカーボネート板材などの光を透過する透過性板(透明板)から構成されている。前面文字板13は、正面視で、指針8の回転軸線811(図2参照)(主指標部3の円中心O)を中心とした円状の外周形状を有する(図1参照)。前面文字板13の前面の外周には、その外周に沿って(円周方向に)従指標部14のうちの数字15が形成されている。その数字15は、主指標部3の速度範囲(0MPH〜160MPH)をkm/hの単位に換算した速度範囲を示す数字に設定され、具体的には、0km/hから260km/hの間で20km/hおきに設定されている。また、指針8で指示した値が主指標部3の値と従指標部14の値とで同じ速度を示すように、数字15は主指標部3の配置角度(円中心Oを基準とした回転角度)と同じ配置角度となるように、形成されている。また、前面文字板13の前面には単位の意匠17も形成されている。
数字15及び意匠17は、前面文字板13の前面又は背面に数字15及び意匠17以外の部分を遮光性のインク材料で印刷した印刷層を設けることで、形成される。つまり、数字15及び意匠17が形成された部分は光を透過し、それ以外の部分は遮光する。これら数字15、意匠17は基板9に実装されたLEDからの光により照明される。図3は、数字15、意匠17の非照明時における従表示部12の正面図を示している。非照明時の図3と比較して、照明時の図1では、数字15や意匠17が視認しやすくなっている。
また、従表示部12では、前面文字板13の外周を取り囲むように、円形リング状のデコレーションプレート20(図1参照)が配置されている。そのデコレーションプレート20の外周縁201(従表示部12の外周縁)に沿って、従指標部14の一部を構成する目盛部16が形成されている。その目盛部16は、外周縁201のうち、デコレーションプレート20を挟んで数字15に隣接した円弧部分に形成されている。目盛部16は、外周縁201から従表示部12の径方向外側に凸状の、つまり正面から見て径方向外側に細長い長方形状に形成された複数の凸状部161から構成されている。各凸状部161間の間隔は等間隔となっている。
また、図2に示すように、各凸状部161は、従表示部12の外周縁において、従表示部12の前面から背面方向(指針8の回転軸線811に平行な方向であって、指針8や文字板2に近づく方向)に伸びた形状となっている。言い換えると、各凸状部161は、従表示部12の前面から指針8や文字板2に近づく方向に下りた形状となっている。凸状部161の直下に指針8が位置しているときの、凸状部161と指針8との間隔d(図2参照)は、例えば1mm〜2mm程度となっている。
さらに、各凸状部161は、アクリル樹脂等の導光体(光を透過する透明材料)で形成されている。具体的には、図2に示すように、従表示部12は、前面文字板13の背面側の前面文字板13に隣接する位置に、アクリル樹脂等の導光体18を備えている。その導光体18は、従表示部12の形状に合わせて略円板状に形成されている。各凸状部161は、導光体18の外周部において導光体18と一体的に形成されている。つまり、導光体18の外周部が凸状部161を構成する。また、導光体18の中央部には、回転軸線811方向に貫通する正面視円状の貫通穴181が形成されている。その貫通穴181には、アクリル樹脂等の導光体で形成されたプリズム19が配置されている。そのプリズム19の先端191は円錐状に窪んでいる。その窪み形状である円錐部191は、頂点が背面側(指針8や文字板2側)に向き、底面が前面側に向くように形成されている。また、円錐部191の斜面の角度は回転軸線811に対して例えば45度となっている。
また、従表示部12は、導光体18の背面側に、ポリカーボネート板材などの光を透過する透過性板(透明板)から構成された背面文字板21を備えている。その背面文字板21は、中央部に貫通穴を有した円板状に形成され、前面文字板13の板面と略平行となるように配置されている。ここで、図4は、従表示部12を背面側から見た図を示している。図4に示すように、背面文字板21には、円周方向に沿って複数のスリット状意匠211が形成されている。各スリット状意匠211は、円状の背面文字板21の径方向に細長い直線状に形成されている。具体的には、背面文字板21の背面又は前面は、スリット状意匠211の部分は光を透過し、スリット状意匠211以外の部分212は遮光するインク材料で印刷されている。
従表示部12は、その背面側に樹脂製のカバーフィルター22を備えている(図2、図4参照)。そのカバーフィルター22は、図4に示すように、従表示部12を背面から見たときに円形リング状に形成されている。カバーフィルター22の開口部に背面文字板21が配置されている。具体的には、カバーフィルター22の開口部付近には係止部が形成されており、背面文字板21はその係止部によりカバーフィルター22に取り付けられている。
また、前面文字板13、導光体18及びカバーフィルター22は、熱かしめにより複数箇所で相互に固定されている。図4には、前面文字板13、導光体18及びカバーフィルター22を固定する熱かしめ部25を図示している。図4に示すように、熱かしめ部25は、カバーフィルター22の円周方向に沿った4箇所に設けられている。また、図5は、図3のV−V線で従表示部12を切ったときの断面図(V−V線断面図)を示している。図5では、熱かしめ部25により、前面文字板13、導光体18及びカバーフィルター22が固定されていることを示している。
図6は、従表示部12及び支持部24を側面(図3のVII−VII線の方向)から見たときの図(側面図)である。また、図7は、図3のVII−VII線で従表示部12及び支持部24を切ったときの断面図(VII−VII線断面図)である。また、図8は、図1のVIII−VIII線で計器1を切ったときの断面図(VIII−VIII線断面図)である。図6、図7に示すように、従表示部12の背面には熱かしめ部23(図7参照)により支持部24が取り付けられている。従表示部12は、この支持部24により支持されている。支持部24は、従表示部12の背面から文字板2の背面側までの間をかけ渡す形で設けられている。具体的には、支持部24は、従表示部12の背面から間隔が空いた位置かつ回転軸線811からずれた位置において、回転軸線811と平行に伸びた下側部241と、下側部241の上端と従表示部12の背面中央部との間を接続する上側部242(屈曲部)とを有する。これら下側部241、上側部242は、内部に空間を有した筒状に形成されている。そして、その空間には、アクリル樹脂等の導光体26が配置されている(図7参照)。この導光体26の先端側が上述したプリズム19を構成している。図7に示すように、基板9には、導光体26の下端に対向した位置に、LED37が実装されている。そのLED37からの光が導光体26に入射される。
図6に示すように、下側部241の下部には取付部243が設けられている。その取付部243は、図4に示すように、下側部241を間に挟んで左右に1つずつ設けられている。各取付部243にはスクリュ挿入穴が形成されている。そして、そのスクリュ挿入穴にスクリュ27(図8参照)が挿入されることで、取付部243(従表示部12)は、基板9、アッパーケース29及び透過用導光体28と共に締付け固定されている。また、従表示部12、アッパーケース29、透過用導光体28及び基板9には、ピン及びそのピンが嵌る穴などで位置決め構造(図示外)が形成されている。その位置決め構造により、締付け時に、文字板2の意匠(主指標部3)と従表示部12との間で細かな位置調整が可能となり、主表示部2(文字板)と従表示部12との性能誤差(主指標部3と従指標部14とのズレ)を防止している。
図2に示すように、文字板2と従表示部12の間(文字板2の前面側、かつ従表示部12の背面側)には、ポリカーボネート、アクリル樹脂等の透明な導光体(光を透過する材料)で形成された加飾導光曲面板30が配置されている。加飾導光曲面板30は透明であるので、文字板2の意匠(主指標部3など)の視認が損なわれることはない。加飾導光曲面板30は、正面(図1の方向)から見たときに文字板2の前面を覆うとともに、従表示部12の周りを取り囲むように設けられる。具体的には、加飾導光曲面板30は、その中央側の、従表示部12よりも基板9に寄った高さ位置に、回転軸線811と同軸となるように形成された筒状部31を有する。その筒状部31は、文字板2の中央に形成された開口部7(図2参照)に嵌る形でアッパーケース29内(文字板2の背面側)に配置されている。
また、加飾導光曲面板30は、正面から見て回転軸線811を中心とした円形状の外周を有するとともに、加飾導光曲面板30の中心側から外周側にいくに従って次第に従表示部12の高さ位置に近づいていく曲面板部32を有する。その曲面板部32の内周部が筒状部31の上端に接続している。曲面板部32は文字板2より前面側、指針8より背面側に配置される。また、曲面板部32は、その法線と回転軸線811との角度が外周にいくほど大きくなる曲面状に形成されている。なお、加飾導光曲面板30(曲面板部32)の外周縁には加飾リング33が設けられている。また、基板9には、筒状部31の下端に対向する位置にLED34が実装されている。そのLED34からの光が筒状部31に入射されて、加飾導光曲面板30の照明が可能となっている。
図2、図8に示すように、筒状部31の上方(前面側)にあって曲面板部32の内周側には、遮光性の樹脂で形成された遮光壁部36が配置されている。この遮光壁部36は、従表示部12の背面側に配置され、従表示部12で隠れて従表示部12の前面側から見えないようになっている。その遮光壁部36は、曲面板部32の内周に沿って指針8の基部81を取り囲むように、回転軸線811の方向に伸びた(回転軸線811と同軸の)筒状に形成されている。この遮光壁部36により、文字板2や指針8の照明光が曲面板部32の前面に漏れるのを防止している。
次に、計器1の照明に関する作用を説明する。制御部38(図8参照)により文字板照明用のLEDが点灯すると、そのLEDからの光は透過用導光体28を介して文字板2に供給されて、文字板2に形成された意匠(主指標部3、単位の意匠6)が照明される。また、制御部38により従表示部照明用のLED37(図7参照)が点灯すると、そのLED37からの光は、支持部24内に設けられた導光体26に入射する。導光体26に入射した光は、導光体26内を進行して、導光体26の先端側であるプリズム19に到達する。プリズム19に到達した光は、プリズム19の先端面(円錐面)191で側方に屈折して、その屈折光が従表示部12内の導光体18に入射する。導光体18に入射した光は、導光体18内を進行して、一部の光が前面文字板13に供給される。前面文字板13に供給された光が前面文字板13の意匠(数字15、単位の意匠17)から出射することで、その意匠が照明される。
また、導光体18に供給された光の一部は、目盛部16(凸状部161)から出射することで、目盛部16(凸状部161)が照明される。さらに、導光体18に供給された光の一部は、背面文字板21に供給される。そして、背面文字板21に供給された光がスリット状意匠211(図4参照)から出射する。スリット状意匠211から出射した光L(図8参照)は、加飾導光曲面板30の曲面板部32の方向に進行して、曲面板部32の前面のうちの一部領域35(図1、図8参照)に照射される。その一部領域35は、図1に示すように、正面から見ると従表示部12を取り囲むように設定され、円中心Oを中心とした円形リング状の面である。以下、一部領域35をリング状面という。これによって、リング状面35に、スリット状意匠211の虚像(加飾光)が表示される。なお、図1では、リング状面35の境界線を破線351で図示している。このリング状面35には、速度表示は行っていない。
このように、本実施形態の計器1によれば、単一の指針8によって、車両の現在の速度をマイル表示(MPH)とキロメートル表示(km/h)の2種類の単位で併記表示することができる。また、従表示部12の目盛部16が従表示部12の外周縁201(図1参照)から径方向外側に形成されているので、従指標部14の数字15の表示スペースを大きくとることができる。よって、数字15の視認性を向上できる。
また、目盛部16(凸状部161)は、外周縁201から径方向外側に凸状で、従表示部12の前面から下方に伸びた形状となっているとともに、照明されるので、指針8がどの凸状部161を指示しているのかをユーザに容易に把握させることができる。つまり、従表示部12の表示と、文字板2の表示との間の視認誤差を低減できる。また、キロメートル表示を従表示部12で行うことで、文字板2(主表示部)の表示スペースを確保することができ、主指標部3を大きくすることができる。これにより、文字板2によるマイル表示の視認性も向上できる。
さらに、加飾導光曲面板30のリング状面35に加飾光が表示されるので、従表示部12が立体配置されていることを認識させることができる。これによって、計器1の意匠効果を向上できるとともに、主表示部2(文字板)と従表示部12とが分離されていることを際立たせることができるので、それら主表示部2、従表示部12の視認性を向上できる。
また、曲面状に形成された曲面板部32に加飾光を照射しているので、その加飾光の照射範囲が必要以上に広がってしまうのを防止でき、速度表示領域に虚像が表示されてしまうのを防ぐことができる。また、曲面板部32の内側には遮光壁部36が設けられているので、文字板2や指針8の照明光がリング状面35に漏れるのを防止でき、そのリング状面35に表示される虚像(加飾光)の視認性を向上できる。
また、従表示部12の照明光及びリング状面35の加飾光のLEDは、文字板2の背面側(基板9)に配置されているので、従表示部12の構造を簡素化できる。また、従表示部12の前面文字板13の照明光と、目盛部16の照明光と、リング状面35の加飾光とを共通のLED37(図7参照)から得ているので、LEDの個数を低減することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載を逸脱しない限度で種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、主表示部に速度のマイル表示、従表示部にキロメートル表示を行っていたが、主表示部にキロメートル表示、従表示部にマイル表示を行っても良い。また、マイル表示、キロメートル表示以外の他の単位で速度を表示しても良い。また、速度以外の計測対象の値を表示する計器に本発明を適用しても良い。
また、リング状面に表示する虚像は、スリット状意匠の虚像に限定されるわけではなく、他の虚像を表示しても良い。また、上記実施形態では、加飾導光曲面板(曲面板部)に虚像を表示していたが、加飾導光曲面板を省略して、主表示部の文字板に虚像を表示するようにしても良い。また、従表示部の照明光や、リング状面に照射する加飾光のLEDを従表示部内に配置しても良い。また、主表示部の表示、従表示部の表示(目盛部の除く)及び指針の表示を液晶ディスプレイなど、文字板以外の表示手段で行っても良い。
なお、上記実施形態において、文字板2が本発明の「第1の表示部」に相当する。主指標部3が本発明の「第1の指標部」に相当する。従表示部12が本発明の「第2の表示部」に相当する。従指標部14が本発明の「第2の指標部」に相当する。LED37、導光体18、26及びプリズム19が本発明の「照明手段」に相当する。導光体18、26及びプリズム19が本発明の「導光手段」に相当する。LED37、導光体18、26、プリズム19及びスリット状意匠211が本発明の「照射手段」に相当する。スリット状意匠211が本発明の「光透過部」に相当する。加飾導光曲面板30が本発明の「透明板部材」に相当する。曲面板部32が本発明の「斜面板部」に相当する。
1 計器
2 文字板(第1の表示部)
3 主指標部(第1の指標部)
8 指針
12 従表示部(第2の表示部)
14 従指標部(第2の指標部)
16 目盛部
161 凸状部
18、26 導光体
19 プリズム
37 LED(光源)

Claims (9)

  1. 所定の計測対象の値を第1単位の値として表した第1の指標部(3)が円周方向に設けられた第1の表示部(2)と、
    前記第1の表示部の前面側、かつ前記第1の指標部の内側に前記第1の表示部と間隔を空けて配置され、正面視で前記第1の指標部と同心の円形又は円弧状の外周を有し、前記第1の指標部と同じ計測対象の値を前記第1単位とは異なる第2単位の値として表した第2の指標部(14)が前記外周に沿って設けられた第2の表示部(12)と、
    前記第1の表示部の前面側、かつ前記第2の表示部の背面側において、基部(81)が前記第1の指標部及び前記第2の指標部の円中心に位置し、先端(82)が前記第1の指標部に向く形で配置され、前記円中心の周りに回転して前記第1の指標部及び前記第2の指標部を指示する指針(8)とを備え、
    前記第2の表示部の外周縁(201)には、その外周縁から径方向に凸状であり、かつ前記外周縁において前記第2の表示部の前面から背面方向に伸びた複数の凸状部(161)が形成され、各凸状部は導光体で形成され、
    前記第2の指標部は、前記複数の凸状部を目盛部(16)として含み、
    前記目盛部を照明する照明手段(18、19、26、37)を備えることを特徴とする計器(1)。
  2. 前記第2の表示部の背面側において前記第2の表示部の背面から前記第1の表示部の背面側までの間をかけ渡す形で設けられた支持部(24)を備え、
    前記照明手段は、
    前記第1の表示部の背面側に配置された光源(37)と、
    前記光源からの光を前記支持部内を通して前記第2の表示部に導くとともに、前記第2の表示部に導いた光を前記第2の表示部内を通して前記目盛部に導く導光手段(18、19、26)とを備えることを特徴とする請求項1に記載の計器。
  3. 正面から見て前記第2の表示部の周りを取り囲むように設定されたリング状面(35)と、
    前記リング状面に加飾光を照射する照射手段(18、19、211、26、37)とを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の計器。
  4. 前記第1の表示部の前面側、かつ前記第2の表示部の背面側にあって、正面から見て前記第2の表示部の周りを取り囲むように設けられた透明板部材(30)を備え、
    前記リング状面は前記透明板部材の前面に設定されたことを特徴とする請求項3に記載の計器。
  5. 前記透明板部材は、正面から見て前記指針の回転中心を中心とした円形状の外周を有するとともに、前記透明板部材の中心側から外周側にいくに従って次第に前記第2の表示部の高さ位置に近づいていく斜面板部(32)を備え、
    前記リング状面は、前記斜面板部の前面に設定されたことを特徴とする請求項4に記載の計器。
  6. 前記照射手段は、前記第2の表示部の背面から前記リング状面に加飾光を照射することを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の計器。
  7. 前記第2の表示部の背面側において前記第2の表示部の背面から前記第1の表示部の背面側までの間をかけ渡す形で設けられた支持部(24)を備え、
    前記照射手段は、
    前記第2の表示部の背面に特定の像の形状に形成された光透過部(211)と、
    前記第1の表示部の背面側に配置された光源(37)と、
    前記光源からの光を前記支持部内を通して前記第2の表示部に導くとともに、前記第2の表示部に導いた光を前記第2の表示部内を通して前記光透過部に導く導光手段(18、19、26)とを備えることを特徴とする請求項6に記載の計器。
  8. 前記第2の表示部の背面側にあって前記リング状面より前記指針の回転中心側に、前記指針の回転中心軸の軸線方向に伸びた遮光壁部(36)を備えることを特徴とする請求項3〜7のいずれか1項に記載の計器。
  9. 前記計測対象は車両の速度であり、
    前記第1単位と前記第2単位の一方は、単位時間当たりの移動距離としてキロメートルを用いた単位であり、他方は単位時間当たりの移動距離としてマイルを用いた単位であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の計器。
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