JP6597496B2 - 車両用表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の状態を表示する車両用表示装置に関する。
従来、車両の状態を表示する車両用表示装置が知られている。特許文献1に開示の車両用表示装置は、回転軸まわりに回転する回転指針部と、当該回転指針部よりも後面側に配置された後面側表示部と、を備え、後面側表示部において回転軸を中心とした円周方向に配列形成された後面側指標を、回転指針部が指示する。
この装置は、回転指針部よりも前面側に配置された前面側表示部をさらに備えている。前面側表示部は、回転軸を中心とした円周方向に前面側指標を配列形成している。
特開2016−17891号公報
こうした2つの表示部が前後に立体的に配置された装置では、回転指針部と後面側指標及び前面側指標のうち少なくとも一方との間に距離が生じ、車両の状態の読取りにおいて視差誤差が発生することがある。そこで特許文献1の装置は、前面側指標が前面側表示部の外周縁において前面側から後面側へ延伸する構成により、当該前面側指標を回転指針部に近づけて、視差誤差を低減している。
しかしながら、上述の前面側指標を採用したとしても、視差誤差は低減するものの、完全に無くすことはできない。このため、指標が示す車両の状態の読取りを一層容易にするために、他のアプローチによる視認性の改善が求められている。
本発明は、以上説明した問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、視認性が良好な車両用表示装置を提供することにある。
本発明は、回転軸(AR)まわりに回転する回転指針部(64)と、回転指針部よりも後面側に配置された後面側表示部(20)と、を備え、後面側表示部において回転軸を中心とした円周方向に配列形成された後面側指標(21)を、回転指針部が指示することにより、車両の状態を表示する車両用表示装置であって、
回転指針部よりも前面側に配置され、回転軸を中心とした円周方向に前面側指標(31)を後面側指標とは異なる配列ピッチで配列形成している前面側表示部(30)と、
光を発する光源部(40)と、
回転指針部と共に回転軸まわりに回転しながら、前面側指標のうち回転指針部の指示方向(PD)に配置された指示方向指標(31a)へ向けて、光源部からの光を導光して光束状に照射する回転照射部(70)と、をさらに備え
回転照射部は、
円周方向に配列された前面側指標の内周側に位置して、光源部からの光を集光して指示方向指標へ向けて照射する集光面(76)、を有し、
前面側指標の配列ピッチよりも光束幅が小さくなるように集光面から照射された光により、指示方向指標を、他の前面側指標よりも高輝度となるように光らせる。
このような発明によると、回転照射部は、回転指針部と共に回転軸まわりに回転しながら、前面側指標のうち回転指針部の指示方向に配置された指示方向指標へ向けて、光源部からの光を光束状に照射する。これにより、指示方向指標が他の前面側指標よりも高輝度で光る。回転指針部に回転に伴って回転指針部の指示方向が変わるため、光る指示方向指標もまた、当該指示方向の変化に対応して変わることとなる。したがって、車両の乗員は、指示方向に対応する後面側指標又は前面側指標を参照することと共に、あるいは参照することに代えて、前面側指標のうち視差誤差とは関係なく光る指示方向指標を視認することによっても、車両の状態を認識することが可能となる。したがって、車両の状態の読取りが一層容易となることによって、視認性が良好な車両用表示装置を提供することができる。
なお、括弧内の符号は、記載内容の理解を容易にすべく、後述する実施形態において対応する構成を例示するものに留まり、発明の内容を限定することを意図したものではない。
本実施形態における車両用表示装置を部分的に示す正面図である。 図1のII−II線断面図である。 本実施形態における前面側表示部(文字指標を除く)を示す正面図である。 本実施形態における前面側表示部及び周状照射部を示す側面図である。 図3のV−V線断面図である。 図3のVI−VI線断面図である。 図5の回転照射部を示す拡大図である。 本実施形態における回転照射部の照射を説明するための模式図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
本発明の一実施形態における車両用表示装置100は、図1に示すように、車両に搭載され、当該装置100を視認する車両の乗員が着座する座席と対向するインストルメントパネルに設置されている。車両用表示装置100は、乗員に向けて車両の状態を表示可能となっている。
このような車両用表示装置100は、基板10、回転指針部64、後面側表示部20、光源部40、合流導光部50、受光部62、前面側表示部30、周状照射部80、及び回転照射部70を備えている。回転指針部64、受光部62及び回転照射部70は、透光性を有する回転部材60として、一体的に形成されている。これらは、詳細は図示しないが、背面ケース、見返し板、及び透光板を有したケース体の内部に収容されている。
なお、以下の説明において前面側とは、座席に着座する乗員から車両用表示装置100を正面視した場合に、より近距離となる側である。後面側とは、座席に着座する乗員から車両用表示装置100を正面視した場合に、より遠距離となる側である。
基板10は、図2に示すように、例えばガラスエポキシ樹脂等の合成樹脂により平板状に形成されている。基板10は、制御回路を実装すると共に、光源部40及びステッピングモータ12等を保持している。基板10は、後面側表示部20よりもさらに後面側に隠れて配置されているため、乗員が基板10を視認することはできない。
回転指針部64は、図1,2に示すように、後面側表示部20よりも前面側に配置されると共に、前面側表示部30よりも後面側に配置されている。回転指針部64は、回転部材60の一部分として、透光性を有する合成樹脂により先端64eへ向かう程先細る指針状に形成されている。回転指針部64は、ステッピングモータ12の内機シャフト12aと間接的に連結されている。これにより、回転指針部64は、ステッピングモータ12による回転の出力に応じて、内機シャフト12aの中心線に対応する回転軸ARまわりに回転するようになっている。
後面側表示部20は、回転指針部64よりも後面側に配置されている。後面側表示部20は、例えば透光性を有する合成樹脂の前面側表面である表示面20aに、透光性の印刷層又は遮光性の印刷層が形成された板状に形成されており、一般的には文字板とも呼ばれている。後面側表示部20の中央には、合流導光部50と回転指針部64とを連結させるために貫通して設けられた貫通穴26が開けられている。後面側表示部20は、貫通穴26が設けられた箇所を最も後面側に配置した湾曲面状に形成されており、その表示面20aは凹面状となっている。
また、後面側表示部20の表示面20aには、前述の印刷層によって、回転軸ARを中心とした円周方向に配列形成された後面側指標21が設けられている。具体的に、後面側表示部20は、後面側指標21として、外周目盛22及び文字指標23を有している。これら外周目盛22及び文字指標23は、車両の状態として、車両の速度をマイル単位により表すようになっている。外周目盛22は、文字指標23よりも外周側に配置され、主目盛22a及び副目盛22bにより構成されている。主目盛22aは、0MPH、10MPH、20MPH、…、と10MPHピッチで配置されている。副目盛22bは、主目盛22aよりも径方向寸法が小さい目盛であり、5MPH、15MPH、25MPH、…、と主目盛22aの中間位置に10MPHピッチで配置されている。したがって、外周目盛22は、全体として5MPHピッチで配置されている。文字指標23は、対応する主目盛22aの数値を数字で表しており、20MPHピッチで配置されている。
こうした後面側指標21を回転指針部64の先端64eが指示することにより、車両用表示装置100は、車両の状態としての車両の速度を表示可能となっている。
光源部40は、基板10上に配置された発光素子42を複数有している。発光素子42として、例えば発光ダイオード素子が採用されている。各発光素子42は、基板10上の配線パターンを通じて電源と接続されており、電流量に応じた光量で前面側へ向けて光を発する。
合流導光部50は、基板10と後面側表示部20との間に配置されている。合流導光部50は、導光本体52及び導光カバー54を有している。導光本体52は、光源部40の各発光素子42からの光を合流させつつ、回転部材60へ向けて導光するようになっている。導光本体52は、例えば透光性を有する合成樹脂により形成されている。
導光本体52は、各発光素子42へ向かって回転軸ARを中心とした円筒状に突出することで、光源部40と対向している光源対向部52aを形成している。光源対向部52aは、各発光素子42と少ない隙間で対向していることで、各発光素子42からの光を効率的に受光して、導光本体52の内部に取り込むことが可能となっている。
導光本体52のうち光源対向部52aよりも内周側には、光源対向部52aよりも前面側に凹み、ステッピングモータ12の内機シャフト12aが圧入により挿入されている挿入穴52bが設けられている。
導光本体52のうち挿入穴52bよりも前面側には、回転部材60の受光部62へ向けて円柱状に突出する合流射出部52cが設けられている。合流射出部52cは、各発光素子42から光源対向部52aを経た光を合流させた後、受光部62へ向けて光を射出させる。
ここで、導光本体52の外周壁面52dは、導光カバー54によって覆われている。導光カバー54は、例えば遮光性を有する合成樹脂により両端部に開口する略筒状に形成され、特に本実施形態では白色となっている。導光カバー54は、光源対向部52aから合流射出部52cに亘って、導光本体52を外周側から囲んでいる。導光本体52の内部に取り込まれた光が当該導光本体52の外周壁面52dに入射した場合、白色の導光カバー54によって外部への漏光が抑制される。こうして発光素子42からの光は、効率よく回転指針部64へ向けて導光される。
受光部62は、回転部材60の一部分として、透光性を有する合成樹脂により形成されている。受光部62は、後面側表示部20の貫通穴26が開けられた箇所において、合流導光部50の合流射出部52cと少ない隙間で対向している。こうした受光部62が合流射出部52cから射出された光を効率的に受光して、回転部材60内に取り込むことが可能となっている。
受光部62から回転部材60内に取り込まれた光は、回転軸ARの延伸方向に沿って、前面側へと導光される。受光部62は、その前面側において前述の回転指針部64と接続されているため、導光された光は回転指針部64の接続箇所64aに入る。回転指針部64の接続箇所64aは、その前面側において回転照射部70とも接続されている。したがって、回転指針部64の接続箇所64aに入った光は、回転指針部64の先端64e側へ進む光と、回転照射部70へ進む光とに分岐する。回転指針部64の先端64e側へ進んだ光は、回転指針部64の各箇所から射出されることで、回転指針部64が光って視認される。こうして光源部40から受光した光のうち一部が回転指針部64を光らせるのである。
ここで、回転指針部64の詳細形状に言及しておく。回転指針部64は、特に図2に示すように、接続箇所64aから先端64e側へ順に、第1延伸部64b、傾斜部64c、及び第2延伸部64dを有している。第1延伸部64bは、外周側に延伸している。傾斜部64cは、第1延伸部64bと接続され、先端64e側へ向かう程、前面側へ傾斜している。そして第2延伸部64dは、傾斜部64cと接続され、外周側へ延伸すると共に、先端64eを構成している。このように回転指針部64の中間箇所に傾斜部64cが設けられることにより、凹面状の後面側表示部20に回転指針部64が衝突するのを回避しつつ、回転指針部64の先端と後面側指標21との距離が小さくなっている。また、傾斜部64cが後述する突出目盛32よりも内周側に設けられることにより、回転指針部64の第2延伸部64dと突出目盛32との距離が小さくなっている。
また、回転指針部64のうち、接続箇所64a及び第1延伸部64bは、指針カバー65に覆われている。指針カバー65は、例えば遮光性を有する合成樹脂により形成されていることで、接続箇所64aからの外部への光を遮光している。また、指針カバー65は、受光部62の外周を囲むカバー筒部65aを有している。カバー筒部65aが後面側へ延伸し、合流射出部52cと導光カバー54との間に設けられた隙間に圧入されていることで、合流導光部50と回転部材60とが連結されている。こうして、ステッピングモータ12による回転の出力に応じて、回転指針部64と回転照射部70とは共に回転する。
前面側表示部30は、回転指針部64よりも前面側に配置され、回転軸ARを中心とした円周方向に前面側指標31を配列形成している。前面側表示部30は、全体としては回転軸ARを中心とした円盤浮島状に形成されている。前面側表示部30は、図3〜6に示すように、円盤本体36、表示板37、加飾プレート38、及びカバーフィルタ39を有している。
円盤本体36は、透光性を有する合成樹脂により、円盤状に形成されている。円盤本体36のうち中心部の回転軸AR上には、後述する光の照射のための照射穴36aが設けられている。円盤本体36のうち外周側には、円弧状に設けられた外周縁36bからさらに外周側に突出する突出目盛32が、前面側指標31として設けられている。図5に示すように、突出目盛32は、外周側へ向かう程、前面側へ傾斜する傾斜面32aを有している。傾斜面32aは、鏡面状であってもよく、シボ加工等により粗面状に形成されていてもよい。
また、円盤本体36において、照射穴36aと突出目盛32との間には、延伸目盛34が前面側指標31として設けられている。延伸目盛34は、内周側から外周側へ径方向に沿った放射状に延伸すると共に、前面側に突出して設けられている。延伸目盛34の延伸寸法は、他の目盛22,32の径方向寸法よりも大きく設定されている。
表示板37は、円盤本体36を前面側から覆う円盤薄板状に形成され、例えば前面側への黒色印刷により遮光性を有している。表示板37の延伸目盛34と重なる箇所は、延伸目盛34を前面側に露出させる露出窓37aが開口していることで、延伸目盛34は、表示板37の遮光部37bに囲まれて視認される。また、表示板37は円盤本体36の外周縁36bまで達しているので、突出目盛32は、表示板37から外周側に突出して視認される。
図1に示すように、表示板37において露出窓37aよりも外周側において、部分的に、黒色印刷の代わりに白色印刷が採用されることにより、車両の状態を文字にて表示する文字指標33が前面側指標31として設けられている。
加飾プレート38は、図3〜6に示すように、遮光性を有する合成樹脂により、円盤本体36との間に表示板37の外周部を挟むリング状に形成されている。また加飾プレート38は、外周縁36bのうち突出目盛32が形成されなかった箇所を覆っている。
こうして形成された突出目盛32、延伸目盛34、及び文字指標33は、図1に示すように、車両の状態として、車両の速度をキロメートル単位により表すようになっている。突出目盛32は、0km/h、10km/h、20km/h、…、と10km/hピッチで配置されている。延伸目盛34は、0km/h、20km/h、40km/h、…、と突出目盛32よりも大きいピッチの20km/hピッチで配置されている。文字指標33は、対応する延伸目盛34の数値を数字で表しており、20km/hピッチで配置されている。
回転指針部64と、前面側指標31のうち当該回転指針部64の指示方向PDに配置された指示方向指標31aとが前後に重なることにより、車両用表示装置100は、車両の状態としての車両の速度を表示可能となっている。
また図4,5に示すカバーフィルタ39は、後面側から円盤本体36を覆う円盤薄板状に形成された半透光性の着色フィルタとなっている。
周状照射部80は、図6に示すように、円周方向に配列された前面側指標31の全体を均一照明するように設けられている。具体的に、周状照射部80は、周状照射用光源82、周状照射用導光体83、及び周状照射筒84を有している。
周状照射用光源82は、基板10上において、光源部40よりも外周側に、遮光壁14を隔てて配置された発光素子82aを有している。発光素子82aとして、例えば発光ダイオードが採用されている。発光素子82aは、基板10上の配線パターンを通じて電源と接続されており、電流量に応じた光量で前面側へ向けて光を発する。
周状照射用導光体83は、基板10と前面側表示部30との間に配置されている。周状照射用導光体83は、透光性の合成樹脂により形成されている。周状照射用導光体83は、周状照射用光源82の発光素子82aからの光を周状照射筒84へ向けて導光するようになっている。
周状照射筒84は、円盤本体36の照射穴36aの内部に配置されている。周状照射筒84は、透光性の合成樹脂により、中心穴84aが回転軸ARに沿って貫通している円筒状に形成されている。周状照射筒84のうち前面側の端部は、外周側へ向かう程、前面側へ傾斜する部分円錐面状の傾斜面84bとなっている。周状照射用導光体83により後面側から周状照射筒84に入射した光は、この傾斜面84bに反射されることで、外周側の各方向に放射状に照射される。こうして周状照射筒84は、円周方向に配列された前面側指標31に向けて光を照射する。照射された光により前面側指標31としての突出指標、文字指標33、延伸目盛34が光るのである。
回転照射部70は、図2〜7に示すように、回転部材60の一部分として、透光性を有する合成樹脂により形成されている。回転照射部70は、導光棒72、反射面74、及び集光面76を一体的に有している。導光棒72は、前述の回転指針部64の接続箇所64aにおいて、回転軸ARから回転指針部64の指示方向PDとは逆方向に少し偏心した位置から前面側へ延伸する棒状を呈している。導光棒72において前面側先端部は、周状照射筒84の中心穴84aに挿入された状態となっていることで、円盤本体36の照射穴36aの内部に配置されている。接続箇所64aから分岐して回転照射部70に入射した光は、導光棒72によって前面側の反射面74へと導光される。すなわち、受光部62が光源部40から受光した光のうち、一部が反射面74に向かうこととなる。
反射面74は、導光棒72の前面側先端部において、当該導光棒72と同様に回転軸ARから回転指針部64の指示方向PDとは逆方向に少し偏心して配置されている。反射面74は、指示方向PDに向かう程前面側へ傾斜する滑らかな平面状に形成されている。導光棒72から反射面74に入射した光は、反射により進行方向を指示方向PDに沿う方向に変え、集光面76に入射する。
集光面76は、回転照射部70における照射窓として、指示方向PDに向かって凸となる滑らかな凸面状に形成されている。図7に示すように、集光面76の外縁部76aは、指示方向PDと実質垂直かつ回転軸ARと重なるように配置されている。反射面74に反射されて集光面76に入射した光は、当該集光面76により集光されつつ、指示方向PDに沿って射出される。ここで図5に示すように、集光面76と周状照射筒84の傾斜面84bとは、回転軸ARの延伸方向に少しずれて配置されているため、集光面76から射出された光は、基本的に、傾斜面84bに入射しないようになっており、周状照射筒84を透過して円盤本体36の内部に取り込まれる。
こうして光源部40からの光は、回転照射部70により前面側指標31のうち指示方向PDに配置された指示方向指標31aへ向けて照射される。図8に示すように、照射された光により、前面側指標31のうち指示方向指標31aは、他の前面側指標31よりも高輝度となるように光るのである。具体的に、突出目盛32のうち指示方向PDに配置された指示方向指標31aは、他の突出目盛32よりも高輝度で光る。延伸目盛34のうち指示方向PDに配置された指示方向指標31aは、他の延伸目盛34よりも高輝度で光る。文字指標33のうち指示方向PDに配置された指示方向指標31aは、他の文字指標33よりも高輝度で光る。
ここで集光面76の曲率半径は、前面側指標31が配列されるピッチに合わせて設定されている。すなわち、集光面76の曲率半径が大き過ぎることにより、照射された光の光束幅WBが前面側指標31の配列ピッチPTよりも大きい場合には、互いに円周方向に配列された複数の前面側指標31が光ってしまうため、乗員がどちらの前面側指標31の値が正しいか迷ってしまう懸念が生じる。そこで、照射された光の光束幅WBが前面側指標31の配列ピッチPTよりも小さくなるように、集光面76の曲率半径が設定されることにより、そのような懸念を解消することができる。例えば本実施形態においては、照射された光の光束幅WBは、最も細かい突出目盛32の配列ピッチPTよりも小さく設定されることが好適である。なお、図8において、照射された光が一点鎖線で模式的に示されている。
(作用効果)
以上説明した本実施形態の作用効果を以下に説明する。
本実施形態によると、回転照射部70は、回転指針部64と共に回転軸ARまわりに回転しながら、前面側指標31のうち回転指針部64の指示方向PDに配置された指示方向指標31aへ向けて、光源部40からの光を光束状に照射する。これにより、指示方向指標31aが他の前面側指標31よりも高輝度で光る。回転指針部64に回転に伴って回転指針部64の指示方向PDが変わるため、光る指示方向指標31aもまた、当該指示方向PDの変化に対応して変わることとなる。したがって、車両の乗員は、指示方向PDに対応する後面側指標21又は前面側指標31を参照することと共に、あるいは参照することに代えて、前面側指標31のうち視差誤差とは関係なく光る指示方向指標31aを視認することによっても、車両の状態を認識することが可能となる。したがって、車両の状態の読取りが一層容易となることによって、視認性が良好な車両用表示装置100を提供することができる。
また、本実施形態によると、回転照射部70は、回転指針部64と一体的に形成されている。このため、回転照射部70を回転指針部64と共に回転させることを容易に実現することができる。そして、回転照射部70と回転指針部64とを一体的に形成した回転部材60により、光源部40から受光した光のうち一部が回転指針部64を光らせ、他の一部が指示方向指標31aを光らせる。すなわち、指示方向指標31aが回転指針部64と同じ光源によって光ることとなるため、光る指示方向指標31aが回転指針部64の指示方向PDに対応していることが直感的に理解され得る。したがって、車両の状態の読取りが一層容易となる。
また、本実施形態によると、回転照射部70において集光面76は、光源部40からの光を集光して指示方向指標31aへ向けて照射する。したがって、照射される光の光束幅WBが絞られることで、狭い範囲の指示方向指標31aをより高輝度で光らせることが可能となる。したがって、車両の乗員は、車両の状態をより正確に読取ることができる。
また、本実施形態によると、前面側指標31としての突出目盛32が円盤本体36の外周縁36bからさらに外周側へ突出している。こうした突出目盛32により、外周側にて前面側指標31を円周方向に配列可能となるので、当該突出目盛32の配列ピッチPTを細かく設定することができる。突出目盛32が指示方向指標31aとして光ることによって、車両の乗員は、車両の状態をより細かく読取ることができる。
また、本実施形態によると、前面側指標31としての文字指標33は、車両の状態を文字にて表示する。こうした文字指標33が指示方向指標31aとして光ることとなるので、車両の乗員は、光る文字を認識することによっても、車両の状態を読取ることが可能となる。したがって、車両の状態の読取りが一層容易となる。
また、本実施形態によると、後面側表示部20は、後面側指標21を用いて、車両の状態(具体的には、車両の速度)を所定の単位(具体的には、マイル単位)により表示し、前面側表示部30は、前面側指標31を用いて、車両の状態をマイル単位とは別の単位(具体的には、キロメートル単位)により表示する。こうした両表示部20,30に対する回転照射部70の適用においては、視差誤差を感じさせずに、各単位における表示をそれぞれ正確に読み取らせることが可能となる。したがって、視認性が良好な車両用表示装置100を提供することができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、当該実施形態に限定して解釈されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用することができる。
具体的に変形例1としては、回転照射部70は、回転指針部64と別部品になっていてもよい。この場合に、回転指針部64は、例えば遮光性の合成樹脂により形成されていてもよい。
変形例2としては、周状照射部80は、設けられていなくてもよい。
変形例3としては、前面側表示部30は、透光性の円盤本体36を有していなくてもよい。この例として、回転照射部70は、表示板37上に形成された前面側指標31に、直接的に光を照射することで、前面側指標31を光らせるものであってもよい。
変形例4としては、後面側表示部20及び前面側表示部30は、車両の状態を同じ単位により表示するものであってもよい。この例として、前面側表示部30は、後面側表示部20と同じように、車両の速度を、キロメートル単位により表示するものであってもよい。
変形例5としては、突出目盛32の代わりに、外周縁36bにおいて前面側から後面側へ延伸する目盛が設けられていてもよい。
変形例6としては、車両の状態としては、車両の速度以外に、エンジン回転数、燃料残量、エンジン冷却水の水温、電動モータの電流値等を採用することができる。
100 車両用表示装置、20 後面側表示部、21 後面側指標、30 前面側表示部、31 前面側指標、31a 指示方向指標、33 文字指標、32 突出目盛、36円盤本体、36b 外周縁、40 光源部、60 回転部材、62 受光部、64 回転指針部、70 回転照射部、76集光面、AR 回転軸、PD 指示方向

Claims (5)

  1. 回転軸(AR)まわりに回転する回転指針部(64)と、前記回転指針部よりも後面側に配置された後面側表示部(20)と、を備え、前記後面側表示部において前記回転軸を中心とした円周方向に配列形成された後面側指標(21)を、前記回転指針部が指示することにより、車両の状態を表示する車両用表示装置であって、
    前記回転指針部よりも前面側に配置され、前記回転軸を中心とした円周方向に前面側指標(31)を前記後面側指標とは異なる配列ピッチで配列形成している前面側表示部(30)と、
    光を発する光源部(40)と、
    前記回転指針部と共に前記回転軸まわりに回転しながら、前記前面側指標のうち前記回転指針部の指示方向(PD)に配置された指示方向指標(31a)へ向けて、前記光源部からの光を導光して光束状に照射する回転照射部(70)と、をさらに備え
    前記回転照射部は、
    円周方向に配列された前記前面側指標の内周側に位置して、前記光源部からの光を集光して前記指示方向指標へ向けて照射する集光面(76)、を有し、
    前記前面側指標の前記配列ピッチよりも光束幅が小さくなるように前記集光面から照射された光により、前記指示方向指標を、他の前記前面側指標よりも高輝度となるように光らせる車両用表示装置。
  2. 前記回転照射部は、前記光源部からの光を受光する受光部(62)を有する透光性の回転部材(60)として、前記回転指針部と一体的に形成され、
    前記光源部から受光した光のうち一部が前記回転指針部を光らせ、他の一部が前記指示方向指標を光らせる請求項1に記載の車両用表示装置。
  3. 前記前面側表示部は、円盤状に形成された円盤本体(36)を有し、
    前記円盤本体は、
    外周側において円弧状に設けられた外周縁(36b)と、
    前記前面側指標として、前記外周縁からさらに外周側へ突出する突出目盛(32)と、
    を有する請求項1又は2に記載の車両用表示装置。
  4. 前記前面側表示部は、前記前面側指標として、前記車両の状態を文字にて表示する文字指標(33)を有する請求項1からのいずれか1項に記載の車両用表示装置。
  5. 前記後面側表示部は、前記後面側指標を用いて、前記車両の状態を所定の単位により表示し、
    前記前面側表示部は、前記前面側指標を用いて、前記車両の状態を前記単位とは別の単位により、表示する請求項1からのいずれか1項に記載の車両用表示装置。
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