JP5387532B2 - 車両用計器 - Google Patents

車両用計器 Download PDF

Info

Publication number
JP5387532B2
JP5387532B2 JP2010189585A JP2010189585A JP5387532B2 JP 5387532 B2 JP5387532 B2 JP 5387532B2 JP 2010189585 A JP2010189585 A JP 2010189585A JP 2010189585 A JP2010189585 A JP 2010189585A JP 5387532 B2 JP5387532 B2 JP 5387532B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dial
light
convex
pointer
scale
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010189585A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012047577A (ja
Inventor
真哉 石垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2010189585A priority Critical patent/JP5387532B2/ja
Publication of JP2012047577A publication Critical patent/JP2012047577A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5387532B2 publication Critical patent/JP5387532B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Measuring Devices (AREA)
  • Instrument Panels (AREA)

Description

本発明は、文字板上を指針が移動する車両用計器に関するものであり、例えば自動車のダッシュボードに取付けられ、目盛が立体的に見える構造を有する車両用計器に関する。
従来、特許文献1に、速度やエンジン回転数を指針で表示する計器装置において、文字板の表面側に凸目盛を形成して立体目盛を実現する構造が開示されている。これは、立体感に富んだ見栄えを実現することが可能な計器装置を提供するために、以下の構造を採用している。
特許文献1に記載の従来構造を示す図8において、指針5と、この指針5の指示対象となる指標部15が設けられた文字板4を有する。この文字板4の前方(図8上方)に配置され、指針5の作動範囲である文字板4の表示領域を取り巻く光が不透過性の筒状部材17を備えている。文字板4の前方(図8上方)に照明光源L1からの光を受けて発光する立体構造物でなる複数の透光体18を設けている。
透光体18は、図8の平面方向(図中上方)から見たときに馬蹄形の形状を有し、馬蹄形の両端部に照明光源を有している。この照明光源からの光は、透光体18内に進入し、透光体18を立体的に浮かびあがらせる。
筒状部材17に透光体18を収容すると共に、その一部を突出させる収容部20を設けている。これにより、照明光源L1の点灯時に、立体的な見栄えを実現することができている。すなわち、立体造形物でなる複数の透光体18を文字板4上に配置するだけでなく、筒状部材17の収容部20から透光体18を突出させたことにより、透光体18の立体造形を際だたせることができ、立体感に富んだ見栄えを実現できている。
特許文献2では、図9のように、指標部4aを有する文字板4の外周に、くし歯状の目盛部25aを持つ導光性樹脂よりなる受光部25を設け、受光部25の下から照明光源L1とは別の立体指標光源L2で受光部25内に導光して、くし歯状の目盛部25aの先端25bを強く光らせている。
また、受光部25の上に装飾リング26が被せられている。また、装飾リング26の外周に見返し板27が取り付けられている。装飾リング26と、見返し板27とは別体で構成され互いに接合されている。
特許文献3では、図10のように、計器の速度やエンジン回転数を指針5で表示する装置において、文字板4の裏面側から文字板4を貫通する隆起部52を形成し、立体目盛を実現する構造が提案されている。具体的には、透光部材の質感を維持しながらも、照明のアンバランスを低減することが可能な指針式計器を提供するために、次の構成を採用している。
指針5と、この指針5の指示対象となる透過意匠部51を有する文字板4と、文字板4の前方側に位置する隆起部52を有する透光部材53と、文字板4の背面に対向配置される反射壁部を成すケース10a、10bと、透過意匠部51及び隆起部52を照明する複数の照明光源L1とを備える。
そして、透過意匠部51を含む文字板4の領域と第1の反射壁部10aとの間に空間部S1を設け、隆起部52を含む透光部材53を外周側の第2の反射壁部10bに密接させて空間部S1を閉塞し、この閉塞部の入口に受光部54を設けている。
特開2006−126048号公報 特開2008−116303号公報 特開2007−121049号公報
特許文献1に記載の構造は、本来、車両用計器に基本的に使用される部品以外の照明光源を馬蹄形の両端部に伴う透光体18、及び透光体18を収容可能な筒状部材17を追加するものであるため、立体感を与えるという商品力向上を実現するために、構造が複雑になるとともにコストアップを伴うという欠点がある。
特許文献2においても同様に、立体指標光源L2と、導光性樹脂よりなる受光部25を追加しなければならないと言う問題を有する。
特許文献3は、隆起部52と受光部54を含む透光部材53を、基本的に計器に使用される部品以外の凸目盛専用部品として追加する構成であるため、立体感を与えるという商品力向上のために構造が複雑になるとともにコストアップを伴うという欠点がある。近年、コストは低く抑えるが、商品力は向上させたいという要請があり、この構成では、時代の要請に対応することができない。
本発明は、上記問題点に鑑み、基本的に計器に使用される部品以外の追加の部品を必要とせず、コストアップを抑制しながら、車両用計器に立体感を与える車両用計器を提供することを目的とする。
従来技術として列挙された特許文献の記載内容は、この明細書に記載された技術的要素の説明として、参照によって導入ないし援用することができる。
本発明は上記目的を達成するために、下記の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、表示領域を持つ文字板、文字板の後方に配置され、光に対して不透過部材からなるケース、表示領域において文字板を貫通して前方へ突出し、ケースと連続して一体に形成された複数の凸目盛、凸目盛を指示する指針、文字板の後方に配設された照明光源、及び少なくとも凸目盛の周囲において凸目盛の各々を囲むように文字板に形成され、照明光源からの光を凸目盛の各々の周囲に透過させる光透過部を備えたことを特徴としている。
この発明によれば車両用計器として必須の構成要件は、文字板、指針、ケースからなるが、ケースと連続して一体に凸目盛を形成している。従って、ケースを形成するときに凸目盛が形成されているから、新たな追加部品が不要である。そして、凸目盛の周囲の文字板上において凸目盛を囲むように形成され、照明光源からの光を凸目盛の周囲に透過させる光透過部を備えたから、昼間は、文字板の表側からの光により凸目盛が立体的に見え、夜間においては、光透過部の中にシルエットとして凸目盛が浮かびあがる。従って、新たな追加部品なしでコストアップを抑制しながら、凸目盛に立体感を与える車両用計器を提供することができる。
請求項2に記載の発明では、光透過部は、文字板上において、凸目盛を取り巻くように、半透過に形成された半透過部からなることを特徴としている。
この発明によれば、光透過部は、文字板上において、凸目盛を取り巻くように、半透過に形成された半透過部からなるから、この半透過部を透過する光によって凸目盛が立体的に浮かびあがり、凸目盛に立体感を与える車両用計器を提供することができる。
請求項3に記載の発明では、光透過部を成す半透過部の前方の一部に、不透過部が形成され、不透過部が形成されていない半透過部のうち、不透過部の周囲において前方に露出する部分が、凸目盛を取り巻いていることを特徴としている。
この発明によれば、半透過部の前方に、不透過部が形成され、不透過部が形成されていない半透過部の露出部分が凸目盛を取り巻いているから、必要な部分のみを半透過部の露出部分として構成でき、夜間において、文字板の表示領域の暗い中に半透過部の露出部分を発光させ、この発光部分の中に凸目盛がシルエットとして浮かびあがるから、凸目盛に立体感を与えることができる。
請求項4に記載の発明では、文字板の前方に配置され文字板の周囲を囲む不透過部材から成る見返し部材を更に有し、凸目盛の前方に、見返し部材と連続して一体に形成されたリング部材が重ねられ、かつリング部材によって、文字板を、表示領域を有するリング内文字板部と、リング外文字板部とに区画していることを特徴としている。
この発明によれば、凸目盛の前方に、見返し部材と連続して一体に形成されたリング部材が重ねられているから、凸目盛とリング部材とに立体感を与えることができる。また、リング部材によって、表示領域を有するリング内文字板部とリング外文字板部に文字板を区画しているから、文字板の任意の領域に指針を有する計器を目立つように構成できる。
請求項5に記載の発明では、文字板のうちリング部材の周囲において前方に露出する部分に、リング部材の円弧形状に沿って照明光源からの光で円弧状に発光するアーチ形半透過部が設けられていることを特徴としている。
この発明によれば、リング部材の周囲の文字板部分に、リング部材に沿うアーチ形半透過部が設けられているから、夜間において、リング部材に沿ってアーチ形半透過部が発光し凸目盛が存在する文字板の領域を目立つようにして、斬新な見栄えを提供できる。
請求項6に記載の発明では、指針の回転の中心部を覆うように、見返し部材と連続して一体に形成された指針カバーが設けられており、指針は文字板と指針カバーの間において回転し、照明光源からの光が指針の中心部及び指針カバーに反射して、凸目盛を文字板の表面に沿って照射することを特徴としている。
この発明によれば、昼間は、文字板の表側からの光により凸目盛が立体的に見え、夜間においては、光透過部の中にシルエットとして凸目盛が浮かびあがると共に、照明光源からの光が指針の中心部及び指針カバーに反射して、凸目盛が文字板に沿って照射されるから、更に凸目盛に立体感を与えることができる。
請求項7に記載の発明では、指針カバーの文字板側に、文字板の平面に対して傾斜した斜面が形成され、照明光源からの光が斜面に反射して凸目盛を文字板の表面に沿って照射することを特徴としている。
この発明によれば、照明光源からの光が指針カバーの斜面にて反射するから、凸目盛を効率よく文字板に沿った光で照射することができる。
請求項8に記載の発明では、照明光源の光の色とは異なる着色層からなる光透過部が、凸目盛を囲んで形成されていることを特徴としている。
この発明によれば、照明光源からの光が着色層からなる光透過部を通るときに着色層によって着色されるから、この着色された光によって、凸目盛が淡く着色されて浮かび上がるように凸目盛を照射することができ、より斬新な見栄えを提供できる。
請求項9に記載の発明では、ケースは、照明光源からの光を光透過部に導くために、文字板の裏面に沿って、指針の回転の中心部から凸目盛までに皿状に延在していることを特徴としている。
この発明によれば、ケースによって、照明光源の光を凸目盛に導くことができるから、単一の照明光源からの光を広範囲に分布させることができる。
本発明の第1実施形態をなす車両用計器の昼間時の正面図である。 図1の車両用計器に用いた見返し部材リング、凸目盛、及び文字板目盛の一部斜視図である。 図1の車両用計器の夜間時における正面図である。 図3の文字板の平面が延在する方向である矢印Z4−Z4方向から見た一部断面図である。 図4の一点鎖線で囲った領域部分である凸目盛部分の拡大断面図である。 図4の矢印Z6−Z6方向から見た一部断面図である。 本発明の第2実施形態を示す車両用計器の夜間時における正面図である。 特許文献1に記載の車両用計器の従来構造を示す一部断面図である。 特許文献2に記載の車両用計器の従来構造を示す一部断面斜視図である。 特許文献3に記載の車両用計器の従来構造を示す一部断面図である。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。
各実施形態で具体的に組合せが可能であることを明示している部分同士の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図1ないし図6を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態をなす車両用計器の昼間時の正面図である。図2は図1の車両用計器となる速度計に用いた見返し部材リング1、凸目盛2、及び文字板目盛3の一部斜視図である。図3は、図1の車両用計器の夜間時の正面図である。
図1において、文字板4の表面側に、円弧状の見返し部材リング1を設けている。見返し部材リング1は、本発明に言うリング部材を形成する。見返し部材リング1の文字板4側、つまり図1の紙面奥方向には、文字板裏の後述するケースと一体に連続して、速度を表示する指標となる目盛に相当する位置に、凸目盛2を設けている。凸目盛2は設定された間隔を置いて複数設けられ、見返し部材リング1の下において盛り上がり、見返し部材リング1の円弧の中心側に夫々突出している。
図4は、図3の文字板の平面が延在する方向である矢印Z4−Z4方向から見た一部断面図である。図4において、文字板4の裏側の照明光の反射壁部を成すケース10と、複数の凸目盛2(図4では1個しか図示されていない)とは一体に不透過性の樹脂等で連続して成形されている。
また、図2の見返し部材リング1は、図1の見返し部材40と共に複数の凸目盛2の上から被せられる部品として構成されており、光に対しては不透過性である。また、凸目盛2及び見返し部材リング1は文字板4から突出した立体物として形成されている。なお、図4は、見返し部材リング1を除去して図示している。
図1において、文字板4には、凸目盛2相互間の中間の位置に文字板目盛3が設けられている。この文字板目盛3は、文字板4の裏面側(図1、図2の紙面裏側)からの照明光が透過するように文字板4の表示領域に半透過印刷され、半透過部から成る光透過部として形成されている。また、120等の数字表記からなる指標部4aも半透過印刷されている。
なお、半透過部とは、昼間においては外来光を反射して視認可能、もしくは、暗色系でほとんど目立つことがないが、夜間においては、透過する光により発光して確実に視認できる部分を言い、例えば着色処理、及びスモーク処理によって形成される。
昼間(図4の照明光源L1がオフ)時は、図1のように、凸部から成る凸目盛2と光透過部から成る文字板目盛3が、外来光を反射して共に目盛として認識される。なお、図1の5は指針、6は見返し部材40と一体の指針カバーである。
図1の車両用計器の夜間時における正面図である図3において、文字板4の後方の照明光源L1が点灯して、光が透過しないケース10(図4)と一体の凸目盛2は、シルエット(後方から照明光源の光が当たって浮かび上がった物の輪郭)として見える。
図4において、指針5の回転の中心部7を覆うように、指針カバー6を設けている。文字板4の指針中心周囲部4cは、光透過処理されている。よって、指針中心周囲部4cを透過した光が、指針5の回転の中心部7や指針カバー6より矢印A61、A62、A63のように反射して、凸目盛2の特に傾斜部2bを照射して、傾斜部2b等を発光させるようにしている。
文字板4の裏面側に配置されているケース10の更に裏面側に、照明光源L1、指針駆動用のステッパモ−タ9、及び回路素子が搭載された回路基板11が配置されている。ケース10は、回路基板11や文字板4等といった計器を構成する部品を組立・固定する役割を担っており、本来は計器使用者(車両運転者)が直接目視することはない部材であるが、この発明においては、一部を凸目盛2として目視可能となるように、ケース10と一体にリブ状の凸目盛2を設定している。この凸目盛2は文字板4を貫通して、本来は文字板4上に別個に設定される速度やエンジン回転数の指標である目盛として活用している。
文字板4には通常、速度やエンジン回転数の指標である目盛の他、目盛に対応する数字や文字が設定され、これらが夜間照明時に発光し、これら発光部以外は不透過にするが、この第1実施形態においては、凸目盛2の周囲は、矢印A64のように、夜間照明時に文字板4裏面側に配置された照明光源L1の光を透過させる。このように、凸目盛2が矢印A61、A62、A63、A64の光で照射されることにより、凸目盛2に陰影が発生して、さらに立体感をかもし出すことができる。
図5は、図4の一点鎖線で囲った領域R5の部分である凸目盛2部分の拡大断面図である。図5において、2は凸目盛、3aは凸目盛2を取り巻くように、凸目盛2の周囲に位置する文字板4の半透過部であり、本発明の光透過部を構成している。この半透過部3aは、図3において中心側半透過部3a1、側方半透過部3a2、3a3から成り、凸目盛2を3方から囲むように形成されている。
この半透過部3aは、文字板4の裏面側(図5の下側)からの矢印A64で示す照明光が透過するように半透過印刷された部分からなる。また、半透過部3a以外の部分には、光が透過しない不透過部8が印刷されている。そして、半透過部3aから発せられる光により、凸目盛2の立ち壁2aが光ることにより立体感を出すものである。
なお、立ち壁2aが、矢印A64で示す照明光で発光し易いように、凸目盛2は、正面方向から見た図1及び図4において、照明光源L1が存在する指針中心周囲部4c側に向けて放射状に、かつ見返し板リング1側が太い先細り形状に構成されている。
図5において、文字板4と凸目盛2の間には、文字板4の貫通孔に凸目盛2を通すクリアランスCLが存在するが、このクリアランスCLはできるだけ小さくされている。よって、クリアランスCLから矢印A64のように光が漏れるのを期待するのでなく、スモーク調の印刷部からなる寸法が予め決められた半透過部3aから光が漏れ、凸目盛2を立体的に照明するようにしている。
図4のケース10は、凸目盛2と同一の不透明樹脂(光を透過しない)で連続的に一体成形されている。また、ケース10は、照明光源L1の光を文字板4とケース10の間に反射させて凸目盛2側に導く導光作用を成しており、指針5の回転軸の付け根から凸目盛2までに延在した皿状の形状を有する。
なお、図4の指針中心周囲部4cの光透過部に着色層を設け、この着色層を照明光源L1の色調とは異なる色にすることにより、凸目盛2周囲の矢印A64の光による発光色とは異なる光が、矢印A61、A62、A63のように、凸目盛2を照射することができる。
このように、凸目盛2周囲の裏面からの発光色とは異なる光で、表面から凸目盛2を照射することにより、文字板4の裏面からの光による色調と表面からの光による色調とに差が発生して、立体感に加えて、より斬新な見栄えを提供できる。
また、図4の照明光源L1の光が図5の凸目盛2の周囲の文字板4の半透過部3a(図5)を透過した橙色もしくはアンバー色の光が、シルエット化した凸目盛2の側面において反射する。この反射により、図3のように、凸目盛2の側面が、夜間において淡く発光して、シルエットで見える部分と上記反射で淡く発光して見える部分により、凸目盛2の立体感をかもし出すことができる。
なお、図1において、見返し部材リング1及び指針カバー6は、文字板4の外周を取り巻く不透過性の樹脂より成形された見返し部材40(見返し板、周壁部材、ウインドプレート等とも呼ばれる)に一体に射出成形されている。
また、文字板4は表示領域と成るリング内文字板部41とリング外文字板部42とに分かれ、リング外文字板部42は暗色(スモーク調)の印刷が成され、背面の照明(LED)点灯時に浮かびあがる警告表示43が設けられている。また、指針カバー6を四角形に切り取った部分に、燃料計等の液晶表示部44が形成されている。
図6は、第1実施形態を示す車両用計器の文字板4の平面が延在する方向、つまり図4の矢印Z6−Z6線方向から見た領域R6部分の一部断面図である。図6において、透光性の文字板4の指針中心周囲部4cは、中心半透過部4c1が露出して光を透過する。よって、中心半透過部4c1を透過した光が、指針の回転の中心部7や指針カバー6より、図4に示す矢印A61、A62、A63のように反射して、凸目盛2を照射するようにしている。
また、図6において、指針カバー6の文字板4側は、平面ではなく、斜面6aとして構成されている。これにより、斜面6aからの反射光が、図4の凸目盛2側へ矢印A61、A62,A63のように一層進行し易くなる。なお、斜面6aは、斜面中央6cを中心として円錐状に形成された突起の表面に存在する。
以上のように、図6の文字板4の指針中心周囲部4cの周囲に不透過部8を設けないで中心半透過部4c1を露出させ、この中心半透過部4c1を透過した光が指針5の回転の中心部7や指針カバー6の斜面6aより反射して、図4の凸目盛2を照射することができる。
このように構成することにより、凸目盛2に強い陰影が発生して、さらに立体感をかもし出すことができる。また、上述したように、この指針中心周囲部4cの中心半透過部4c1を照明光源L1(図4)の色調とは異なる色を持つ着色層にすることにより、凸目盛2周囲の発光色とは異なる光が、凸目盛2を文字板4の表面に沿って照射することになり、文字板4の裏面からの色調、表面からの色調とに差が発生して、立体感に加えて、より斬新な見栄えを提供できる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。この第2実施形態は、上述した第1実施形態を変形したものであるため、第1実施形態と異なる特徴部分を説明する。図7は、本発明の第2実施形態を示す車両用計器の夜間時の正面図である。
図7において、文字板4の表面側に、円弧状の見返し板リング1を設けている。見返し板リング1は、本発明に言うリング部材を形成する。文字板4の裏側のケース(図4の10相当部)と一体に、速度を表示する指標となる目盛に相当する位置に、凸目盛2が設けられている。凸目盛2は設定された間隔を置いて複数設けられ、文字板4の表面から盛り上がり、見返し板リング1の円弧の中心側に夫々突出している。
上記ケース(10)と、複数の凸目盛2とは一体に樹脂等で光を透過しない樹脂で成型されている。よって、ケース(10)は、複数の凸目盛2を保持する一部品として構成されており、光に対しては不透過性である。
一方、文字板4には、凸目盛 2の周囲に図5と同様の半透過部(3a)が設けられている。また、見返し部材リング1の外側周辺の文字板4部分にも、半透過部(3a)と同様の構成で見返し部材リング1に沿うアーチ形半透過部3a5が設けられている。
また、見返し部材リング1の内側周辺に文字板目盛3を複数設けている。この文字板目盛3は、上記アーチ形半透過部3a5と同様に、文字板4の裏面側(図7の紙面裏側)からの照明光が透過するように文字板4の一部に半透過印刷され、光透過部として形成されている。
また、120等の数字表記からなる指標部4aも半透過部として形成(印刷)されている。文字板4の凸目盛2の周囲には半透過部(図5の3a相当部)が設けられ、この半透過部(3a)は、凸目盛2を三方から取り巻いている。5は指針、6は指針カバーである。
上記構成において、昼間(図4の照明光源L1相当部がオフ)時は、図1と同様に、凸目盛2と文字板4上の文字板目盛3が、共に目盛として認識される。一方、夜間においては、図7に示すように、文字板4の後方の照明光源(L1)が点灯して、光が透過しない凸目盛2は、シルエットとして見える。また、上記後方からの照明光源(L1)の光が文字板目盛3を透過して、文字板目盛3が目盛として認識される。
また、半透過部として印刷された120等の数字表記からなる指標部4aと、同じく半透過部として印刷されたアーチ形半透過部3a5とが、文字板4の裏面からの照明光源(L1)からの光で浮かびあがる。
なお、この第2実施形態では、指標部4a、及びアーチ形半透過部3a5を、文字板4の裏面の照明光源(L1)で白色に発光させているが、凸目盛2周囲の半透過部(3a)、及びエンジン回転計42aの円弧状半透過部3a6は、暗色透過部として、青色透過部を追加することにより、図7のように青く発光させ、昼夜間の見栄えをさらに変化させている。図7おいて(BL)と有るのは、青みを帯びて発光する部分である。
このとき、上記半透過部(3a)を透過した青みを帯びた光が、シルエット化した凸目盛2の側面において反射する。この反射により、凸目盛2の側面が淡く発光して、シルエットで見える部分と上記反射で淡く発光して見える部分により、凸目盛2の立体感をかもし出すことができる。
なお、見返し板リング1及び指針カバー6は、図7の見返し板(計器側壁板)40と共に不透過性樹脂で一体形成されている。また、文字板4は表示領域と成るリング内文字板部41とリング外文字板部42とに分かれ、リング外文字板部42には、エンジン回転計(タコメータ)42a及び警告表示43が設けられている。また、液晶表示部44は指針カバー6上に設けられている。
以上のように、第1実施形態では白色部と半透過部(スモーク調の暗色部)を同じ色(例えば橙色)で発光させているが、第2実施形態においては、図7のように、照明光源を白色にして、暗色部をなす半透過部(3a)に例えば青色透過部を追加することにより、凸目盛2の昼夜間の見栄えをさらに変化させることができる。
また、指針の回転の中心部(7)を覆うように見返し板40から一体に指針カバー6を設け、文字板4の指針中心周囲部(4c)を光が透過するように処理し、指針中心周囲部(4c)を透過した光が、指針の回転の中心部(7)や指針カバー6の斜面(6a)より反射して、凸目盛2の特に傾斜部2bを照射することにより、凸目盛2に陰影が発生して、さらに立体感を出すことができる。
(その他の実施形態)
本発明は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。例えば、上述の実施形態では、図1及び図7のように、0km/h、20km/h、40km/h・・・160km/h、180km/h等のように20km/h毎の目盛部分を凸目盛2としているが、他の目盛部分を凸目盛2にしても良い。また、図1においては、液晶表示部44が、指針カバー6上に形成されたが、液晶表示部44をリング外文字板部42上に設けても良い。また、印刷以外の転写、塗布、吹きつけ等により半透過部を形成することができる。
ケースと凸目盛は合成樹脂で一体成型したが、合成樹脂以外の材料を用いても良い。また、成型以外の加工方法である、例えば、切削等によって、同一材料が連続して一体に形成することもできる。
1 見返し部材リング
2 ケースと一体の凸目盛
2b 傾斜部
3 半透過印刷された文字板目盛
3a、3a1、3a2、3a3 凸目盛周囲の光透過部(半透過部)
3a5 アーチ形半透過部
3a6 円弧状半透過部
4 文字板
4c 文字板の指針中心周囲部
5 指針
6 指針カバー
6a 指針カバーの斜面
7 指針の中心部
8 不透過部
9 指針駆動機構を成すステッパモータ
10 ケース(反射壁部)
11 回路基板
40 見返し部材
41 リング内文字板部
42 リング外文字板部
42a エンジン回転計
43 警告表示
44 液晶表示部
L1 照明光源

Claims (9)

  1. 表示領域を持つ文字板、
    前記文字板の後方に配置され、光に対して不透過部材からなるケース、
    前記表示領域において前記文字板を貫通して前方へ突出し、前記ケースと連続して一体に形成された複数の凸目盛、
    前記凸目盛を指示する指針、
    前記文字板の後方に配設された照明光源、及び
    少なくとも前記凸目盛の周囲において前記凸目盛の各々を囲むように前記文字板に形成され、前記照明光源からの光を前記凸目盛の各々の周囲に透過させる光透過部を備えたことを特徴とする車両用計器。
  2. 前記光透過部は、前記文字板上において、凸目盛を取り巻くように、半透過に形成された半透過部からなることを特徴とする請求項1に記載の車両用計器。
  3. 前記光透過部を成す前記半透過部の前方の一部に、不透過部が形成され、前記不透過部が形成されていない前記半透過部のうち、前記不透過部の周囲において前方に露出する部分が、前記凸目盛を取り巻いていることを特徴とする請求項2に記載の車両用計器。
  4. 前記文字板の前方に配置され前記文字板の周囲を囲む不透過部材から成る見返し部材を更に有し、
    前記凸目盛の前方に、前記見返し部材と連続して一体に形成されたリング部材が重ねられ、かつ前記リング部材によって、前記文字板を、前記表示領域を有するリング内文字板部と、リング外文字板部とに区画していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の車両用計器。
  5. 前記文字板のうち前記リング部材の周囲において前方に露出する部分に、前記リング部材の円弧形状に沿って前記照明光源からの光で円弧状に発光するアーチ形半透過部が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の車両用計器。
  6. 前記指針の回転の中心部を覆うように、前記見返し部材と連続して一体に形成された指針カバーが設けられており、前記指針は前記文字板と前記指針カバーの間において回転し、前記照明光源からの光が前記指針の前記中心部及び前記指針カバーに反射して、前記凸目盛を前記文字板の表面に沿って照射することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の車両用計器。
  7. 前記指針カバーの前記文字板側に、前記文字板の平面に対して傾斜した斜面が形成され、前記照明光源からの光が前記斜面に反射して前記凸目盛を前記文字板の表面に沿って照射することを特徴とする請求項6に記載の車両用計器。
  8. 前記照明光源の光の色とは異なる着色層からなる前記光透過部が、前記凸目盛を囲んで形成されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一項に記載の車両用計器。
  9. 前記ケースは、前記照明光源からの光を前記光透過部に導くために、前記文字板の裏面に沿って、前記指針の回転の中心部から前記凸目盛までに皿状に延在していることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一項に記載の車両用計器。
JP2010189585A 2010-08-26 2010-08-26 車両用計器 Active JP5387532B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010189585A JP5387532B2 (ja) 2010-08-26 2010-08-26 車両用計器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010189585A JP5387532B2 (ja) 2010-08-26 2010-08-26 車両用計器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012047577A JP2012047577A (ja) 2012-03-08
JP5387532B2 true JP5387532B2 (ja) 2014-01-15

Family

ID=45902633

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010189585A Active JP5387532B2 (ja) 2010-08-26 2010-08-26 車両用計器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5387532B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6110502B2 (ja) * 2013-09-17 2017-04-05 矢崎総業株式会社 目盛構造および車両用計器
JP6406960B2 (ja) * 2014-09-30 2018-10-17 矢崎総業株式会社 計器装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007101358A (ja) * 2005-10-04 2007-04-19 Denso Corp 車両用計器
JP2007121049A (ja) * 2005-10-27 2007-05-17 Nippon Seiki Co Ltd 指針式計器
JP4977447B2 (ja) * 2006-11-02 2012-07-18 矢崎総業株式会社 車両用表示装置
JP2009128088A (ja) * 2007-11-21 2009-06-11 Nippon Seiki Co Ltd 照明装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012047577A (ja) 2012-03-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4977447B2 (ja) 車両用表示装置
JP5246593B2 (ja) 車両用計器
JP2005338059A (ja) 計器装置
JP5387532B2 (ja) 車両用計器
JP4113689B2 (ja) 車両用計器
JP5158457B2 (ja) 指示計器
JP4977403B2 (ja) 車両用表示装置
JP3735862B2 (ja) 指示計器
JP4379812B2 (ja) 指示計器
JP4834327B2 (ja) 自動車計器用の導光部材及びこれを用いた自動車計器
JP4821026B2 (ja) 計器装置
JP3719418B2 (ja) 指示計器
JP5348087B2 (ja) 車両用計器
JP5207136B2 (ja) 指針式表示装置
JP5134491B2 (ja) 計器装置
JP2006300644A (ja) 車両用計器
JP5239834B2 (ja) 車両用計器
JP5583931B2 (ja) 計器
JP5454425B2 (ja) 車両用計器
JP2007271426A (ja) 表示装置
JP2008102092A (ja) 計器
JP5429546B2 (ja) 指示計器
JP5263512B2 (ja) 計器装置
JP2011186281A (ja) 表示装置
JP2004301688A (ja) 表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121018

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130830

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130910

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130923

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5387532

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250