JP5454425B2 - 車両用計器 - Google Patents

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Description

本発明は、文字板上を指針が移動する車両用計器に関するものであり、特に、文字板前面側にリング部材を設定し、このリング部材を部分的に切欠いて形成した切欠き目盛と、文字板面に設定した文字板目盛とにより、昼と夜とで目盛長さを変化させる車両用計器に関するものである。
従来、特許文献1において、昼と夜とで目盛長さを変化させる車両用計器を提供するために、以下の構造を採用している。図6は、従来の特許文献1に記載の車両用計器の正面図である。図6において、計器装置の文字板4は、前方平面部4cと、通常不透明である遮光部46、及び遮光部46の外周部50の周囲に配設されたC字型の半透明部48を有する。また、文字板4の背後側において、文字板4と重ねて配設されるカバー部材34を有する。半透明部48は、文字板4の外周部に配置されている。
カバー部材34は、複数の目盛線を形成している。少なくともその一つの目盛線は、半透明部の背後側に延びる第1の目盛線部分45と、文字板30の外周部から外側に延びる第2の目盛線部分47を有する。第1の目盛線部分45は、カバー部材34の背後に設けられた照明光源により照明されるとき半透明部48を通して視認できるようになり、一方、上記照明光源により照明されていないときは視認できない。
このように、照明光源により照明されるときとされないときとで、半透明部48を通して視認できたり視認できなかったりする第1の目盛線部分45を設定することにより、昼と夜とで目盛長さを変化させる車両用計器を得ている。
特開2009−210572号公報
上記特許文献1の技術によると、目盛長さを変えてみせるために専用の部品(C字型の半透明部48)を追加する必要があり、見栄えを変え商品力を向上させることが、複雑になるとともにコストアップを伴うという欠点がある。近年、コストは低く抑えるが、商品力は向上させたいという要請があり、この構成では、時代の要請に対応することができない。
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目して成されたものであり、その目的は、車両用計器としての最低限の構成を維持して製品コストをアップさせることなく、昼と夜とで目盛長さを変えてみせる車両用計器を提供することにある。
従来技術として列挙された特許文献の記載内容は、この明細書に記載された技術的要素の説明として、参照によって導入ないし援用することができる。
本発明は上記目的を達成するために、下記の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、表示領域を持つ文字板、表示領域において文字板よりも前方へ突出して形成されたリング部材、リング部材の内側の文字板上に円弧状に配置された文字板目盛、文字板目盛を指示する指針、文字板の後方に配設された照明光源、文字板目盛の外周で文字板目盛に連続してリング部材の切欠き部として放射状に複数形成された切欠き目盛、及び文字板のうち切欠き目盛の内部に露出する露出部に位置し照明光源からの光を切欠き目盛の内部に透過させる光透過部を備え、光透過部は、リング部材の表面の色よりも暗色で光透過性を有する暗色透過部から成ることを特徴としている。
この発明によれば、リング部材の内側の文字板上に円弧状に配置された文字板目盛、文字板目盛の外周で文字板目盛に連続してリング部材の切欠き部として放射状に複数形成された切欠き目盛、及び文字板のうち切欠き目盛の内部に露出する露出部に位置し照明光源からの光を切欠き目盛の内部に透過させる光透過部を備えるから、文字板目盛に連続してリング部材の切欠き部として放射状に、昼間は目立たない切欠き目盛が複数形成できる。また、夜に光透過部を透過して照明光源からの光が切欠き目盛の内部を照射して、切欠き目盛を目立たせることができる。そして、切欠き目盛を目立たせたときに、照明光源で透過照明されて発光する文字板目盛の延長部分として切欠き目盛が発光する。従って、文字板目盛と切欠き目盛とが一体となって昼間よりも長い目盛を構成する。このように、文字板目盛から切欠き目盛が延長されて目盛長さが長くなるため、昼と夜とで目盛長さを変えることができる車両用計器を提供することができる。また、文字板、リング部材、文字板目盛、指針、及び照明光源は、いずれも計器に必要なもので特別な部品を必要とせずコストを抑えることができる。また、光透過部は、リング部材の表面の色よりも暗色で光透過性を有する暗色透過部から成るから、照明光源の照明光が透過しない昼間は、文字板目盛が、目盛として認識される。一方、切欠き目盛は、昼間の外光による反射で、暗い色で見えることから、目盛としての存在感を余り感じさせない。よって、昼間は、切欠き目盛が目立つことが無く、文字板目盛のみが目立って視認される。
請求項2に記載の発明では、文字板目盛は、文字板の後方からの照明光源の光が透過するように文字板の表示領域に半透過部として形成され、照明光源からの光を切欠き目盛の内部に透過させる光透過部は、文字板目盛の半透過部よりも暗色で形成されていることを特徴としている。
この発明によれば、照明光源からの光を切欠き目盛の内部に透過させる光透過部は、文字板目盛の半透過部よりも暗色で形成されているから、照明光源の照明光が透過しない昼間は、切欠き目盛が、昼間の外光による反射で、暗い色で見えることから、目盛としての存在感を余り感じさせない。よって、昼間は、切欠き目盛が目立つことが無く、文字板目盛のみが目立って視認され、照明光源の照明光が透過する夜間は、切欠き目盛も目立つことで、目盛の長さが長くなったように視認させることができる。
請求項3に記載の発明では、暗色透過部が、露出部から、文字板目盛りの後方まで延在して設けられていることを特徴としている。
この発明によれば、リング部材の表面の色よりも暗色で光透過性を有する暗色透過部が、露出部から、文字板目盛の後方まで延在して設けられているから、照明光源の照明光が透過しない昼間は、文字板目盛が、目盛として認識される。一方、切欠き目盛は、昼間の外光による反射で、暗い色で見えることから、目盛としての存在感を余り感じさせない。よって、昼間は、切欠き目盛が目立つことが無く、文字板目盛のみが目立って視認され、照明光源の照明光が透過する夜間は、切欠き目盛が一層目立つことで、目盛の長さが長くなったように視認させることができる。
請求項4に記載の発明では、暗色透過部は文字板の後面に設けられていることを特徴としている。
この発明によれば、暗色透過部は文字板の後面に設けられているから、文字板目盛が、その直下にある暗色透過部の影響を受けて鮮やかさが減少し昼間の見栄えが暗くなることを防止することができる。これにより、暗色透過部の影響を受けることなく、文字板目盛を昼間において良好に視認させることができる。
請求項5に記載の発明では、照明光源からの光を切欠き目盛の内部に透過させる光透過部は、リング部材の色と同色系の色で形成されていることを特徴としている。
この発明によれば、光透過部は、リング部材の色と同色系の色で形成されているから、照明光源の光が透過しない昼間は切欠き目盛が目立つことが無く、文字板目盛のみが目立って視認され、照明光源の光が透過する夜間は切欠き目盛が目立つことで、目盛の長さが長くなったように視認させることができる。
請求項6に記載の発明では、リング部材は、文字板からリング部材の外周側に向けて傾斜部を有して立ち上がっており、切欠き目盛は、リング部材の傾斜部に形成されていることを特徴としている。
この発明によれば、リング部材は、文字板からリング部材の外周側に向けて傾斜部を有して立ち上がっており、切欠き目盛は、リング部材の傾斜部に形成されているから、切欠き目盛が文字板上の文字板目盛から連続して立ち上がるように視認させることができ、夜間において文字板目盛と切欠き目盛とが連続一体化されて単一の長い目盛として視認させ易い。また、傾斜部に形成された切欠き目盛の影によってリング部材の構造を複雑化して特異な立体感を際立たせることができる。
請求項7に記載の発明では、表示領域を持つ文字板、表示領域において文字板よりも前方へ突出して形成されたリング部材、リング部材の内側の文字板上に円弧状に配置された文字板目盛、文字板目盛を指示する指針、文字板の後方に配設された照明光源、文字板目盛の外周で文字板目盛に連続してリング部材の切欠き部として放射状に複数形成された切欠き目盛、及び文字板のうち切欠き目盛の内部に露出する露出部に位置し照明光源からの光を切欠き目盛の内部に透過させる光透過部を備え、更に、文字板の前方に配置され文字板の周囲を囲む見返し部材を備えリング部材は見返し部材と連続して一体に成型されていることを特徴としている。
この発明によれば、リング部材の内側の文字板上に円弧状に配置された文字板目盛、文字板目盛の外周で文字板目盛に連続してリング部材の切欠き部として放射状に複数形成された切欠き目盛、及び文字板のうち切欠き目盛の内部に露出する露出部に位置し照明光源からの光を切欠き目盛の内部に透過させる光透過部を備えるから、文字板目盛に連続してリング部材の切欠き部として放射状に、昼間は目立たない切欠き目盛が複数形成できる。また、夜に光透過部を透過して照明光源からの光が切欠き目盛の内部を照射して、切欠き目盛を目立たせることができる。そして、切欠き目盛を目立たせたときに、照明光源で透過照明されて発光する文字板目盛の延長部分として切欠き目盛が発光する。従って、文字板目盛と切欠き目盛とが一体となって昼間よりも長い目盛を構成する。このように、文字板目盛から切欠き目盛が延長されて目盛長さが長くなるため、昼と夜とで目盛長さを変えることができる車両用計器を提供することができる。また、文字板、リング部材、文字板目盛、指針、及び照明光源は、いずれも計器に必要なもので特別な部品を必要とせずコストを抑えることができる。かつ、リング部材は見返し部材と連続して一体に成型されているから、部品点数が減少しコストを削減することができる。
本発明の第1実施形態をなす車両用計器の昼間時の正面図である。 図1の矢印F2−F2線に沿う文字板並びに見返し部材リングの一部断面図である。 図1の車両用計器の夜間時の正面図である。 本発明の第2実施形態における図1の矢印F2−F2線相当部に沿う文字板並びに見返し部材リングの一部断面図である。 本発明の第3実施形態をなす車両用計器の昼間時の正面図である。 従来の特許文献1に記載の車両用計器の正面図である。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。
各実施形態で具体的に組合せが可能であることを明示している部分同士の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組合せることも可能である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図1ないし図3を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態をなす車両用計器の昼間時の正面図である。図2は図1の矢印F2−F2線に沿う文字板4並びに見返し部材リング1の一部断面図である。図3は、図1の車両用計器の夜間時の正面図である。
図1において、文字板4の表面側に、円弧状の見返し部材リング1を設けている。見返し部材リング1は、本発明に言うリング部材を形成する。見返し部材リング1の内側の文字板4上には、速度を表示する指標となる文字板目盛3が半透過部を形成するように印刷されている。
この文字板目盛3は、文字板4の後方側(図1、図3の紙面裏側)からの照明光源の光が透過するように文字板4の表示領域に半透過印刷され、半透過部として形成されている。また、120等の数字表記からなる指標部4aも半透過印刷されている。
見返し部材リング1は、後述する見返し部材40と共に同一樹脂(ポリプロピレン)で連続して一体成型されており、光に対しては不透過性である。また、見返し部材リング1は文字板4から突出し樹脂成型された立体物として形成されている。
文字板4表面の文字板目盛3外周で文字板4の直上の見返し部材リング1の、文字板目盛3に対応する位置に、見返し部材リング1の切欠き部からなる切欠き目盛2を設置している。
切欠き目盛2は、見返し部材リング1の表面側から裏面側にかけて完全に貫通して切り込まれて形成されている。この切欠き目盛2の底に位置する文字板4の部分(露出部)には、図2のように、無色透明部4hの背後(図2の下方)に暗色で光透過性を有する暗色透過部4e(スモーク印刷部)が設定されている。
これにより、露出部に位置する光透過部は、文字板目盛3の半透過部よりも暗色に構成される。この暗色透過部4eは、上記露出部から文字板目盛3すなわち白色透過部4dの後方まで延在している。
4fは黒色不透過部と成る印刷部、4gは光の透過性を有する文字板素材(文字板基材)である。
なお、無色透明部4hは、無色透明のUV印刷された層からなり、他の黒色不透過部4fや白色透過部4dの上に印刷され、印刷面を保護(傷付き防止)する役目を担っている。UV印刷とは、紫外線を照射することにより硬化乾燥するインキを使用して行う印刷を言う。そして、文字板4は、これら無色透明部4hと黒色不透過部4fと文字板素材4gと暗色透過部4eと白色透過部4dとで構成されている。
また、本発明に言う切欠き目盛2の各々の底部の文字板4部分(露出部)に位置し照明光源61からの光62を切欠き目盛2の内部に透過させる光透過部は、この実施形態においては、無色透明部4hと文字板素材4gと暗色透過部4eとから形成された光透過性の層構造からなる。
また、文字板目盛3は、文字板4の後方側からの照明光源61の光62が透過するように文字板4の表示領域に半透過部として形成されているが、この本発明に言う半透過部は、無色透明部4hと白色透過部4dと文字板素材4gと暗色透過部4eとから形成された半透過性の層構造からなる。
図2において、見返し部材リング1は、図1の平面方向から見た場合に円弧状(C字状)の形状を持ち、図2の断面図に示すように、円弧の中心方向に下るスロープ形状部(傾斜部)1aを持つ。また、スロープ形状部1aの途中に、切欠き目盛2が凹部として形成されている。
文字板4の後方側には、光の反射壁部と成る仮想線にて示すケース60が配設され、このケース60の他に、照明光源61、図示しない指針駆動用ステッパモ−タ及び回路素子が搭載された回路基板が配置されている。ケース60は、回路基板や文字板4等といった計器を構成する部品を組立・固定する役割を担っている。
上記構成において、昼間(照明光源61がオフ)時は、図1のように、光透過部から成る文字板目盛3の白色の印刷部分が、全体として円弧状の目盛として認識される。また、切欠き目盛2は、昼間は外光による反射で、暗い色で見えることから目盛としての存在感を余り感じさせない。
つまり、昼間は、切欠き目盛2が黒っぽい凹部として視認され、目盛であるのかどうか分かり難いが、見返し部材リング1が立体的に見えることに寄与している。なお、図1の5は指針、6は液晶表示装置からなる燃料計である。
図1の車両用計器の夜間時における正面図である図3において、文字板4の後方の照明光源(図2の61)が点灯して、この照明光源61の光62で見返し部材リング1の切欠き目盛2が透過照明される。光62が透過しない見返し部材リング1の切欠き目盛2の周辺部は、シルエット(後方から照明光源61の橙色もしくはアンバー色の光62が当たって浮かび上がった物の輪郭)として見える。
このため、夜間になると上記照明光源61で透過照明されて発光する文字板目盛3の延長部分として切欠き目盛2が発光する。従って、文字板目盛3と切欠き目盛2とが一体となって昼間よりも長い目盛2、3を構成する。
この長い目盛2、3は、文字板目盛3相互間を結ぶ全体としてアーチ状の橋絡部3aから放射状に突出している。このように、夜間は透過照明で発光するため、昼夜で目盛長さが変化したように見える。
なお、見返し部材リング1は、図1の文字板4の外周を取り巻く不透光性の樹脂(ポリプロピレン)より成形された見返し部材40(見返し板、周壁部材、ウインドプレート等とも呼ばれる)に一体に射出成形されている。
また、文字板目盛3の橋絡部3aは、文字板目盛3相互間を橋絡して文字板4上に帯状に延在しており、橋絡部3aの中間部には、不透光性の四角形の切欠きポインタ部4bが形成されている。なお、橋絡部3a及び切欠きポインタ部4bは、省略することも可能である。
また、文字板4は、見返し部材リング1を境として、表示領域と成るリング内文字板部41とリング外文字板部42とに分かれている。リング外文字板部42は暗色(スモーク色)の印刷が成され、後方の照明光源(LED)点灯時に浮かび上がる警告表示43が設けられている。また、リング内文字板部41を四角形に切り取った部分に燃料計等の液晶表示部44が形成されている。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、以降の各実施形態においては、上述した第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略し、異なる構成および特徴について説明する。図4は、図1の矢印F2−F2線相当部に沿う第2実施形態における文字板4並びに見返し部材リング1の一部断面図である。
図2に示した第1実施形態の構成では、文字板目盛を成す白色透過部4dが、その直下にある暗色透過部4eの影響を受けて白色の鮮やかさが減少し、昼間の見栄えが暗くなることがある。
これを考慮して図4においては、暗色透過部4eを文字板4の最後方側(後面)に設定している。これにより、暗色透過部4eの影響を受けることなく、文字板目盛3を成す白色透過部4dにおいて鮮やかな白色を昼間において視認させることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。上述した実施形態と異なる特徴部分を説明する。図5は、本発明の第3実施形態をなす車両用計器の昼間時の正面図である。第1の実施形態では、白色部と暗色部を同じ色(例えば橙色)で発光させているが、この第3実施形態の図5のように照明光源(図2の61相当)を白色(W)にして、図2の暗色透過部4e相当部に例えば青色(BL)を追加することにより、昼夜間の見栄えをさらに変化させている。
(その他の実施形態)
また、本発明は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。例えば、上述の第1実施形態では、図1の文字板4の外周を取り巻く、光に対して不透過性の樹脂より成形された見返し部材40に一体に見返し部材リング1を射出成形しているが、見返し部材40が透過性のある樹脂で形成されている場合は、見返し部材リング1を印刷により部分的に不透過性にしてもよい。
上述の第1実施形態では、切欠き目盛2の底に位置する文字板4の部分(露出部)に半透過部となる暗色透過部4eを印刷して、昼間は見え難いように暗色形の印刷(スモーク印刷等)で構成しているが、暗くて視認し難い色であればよく、濃い緑でも良い。
この場合、見返し部材リング1の色調と同じか、または近い色調の暗色の光透過部としても良い。つまり、切欠き目盛2の内部に光を透過させる光透過部は、見返し部材リング1の色と同色系の色で構成しても良い。また、印刷以外の転写、塗布、吹きつけ等により光透過部を形成することができる。
上述の第1実施形態では、図3において、文字板目盛3と、切欠き目盛2とが、夜間において、同色に発光するようにしたが、文字板目盛3と、切欠き目盛2とを異なる色で発光させても良い。
この場合は、切欠き目盛2の底に位置する文字板4の部分(露出部)には、任意の色に着色された光透過部を印刷等により形成すればよい。なお、図5の第3実施形態においては、この考え方を取入れて、白(W)と青(BL)で着色した光透過部を形成したが、その他の色の組合せを用いても良い。
上述の第1実施形態では、車速計において、図1のように円弧状の文字板目盛3全体を同色にしたが、一部の領域(例えば高速域)だけレッドゾーンにしても良い。また、車速計以外の計器に本発明を適用できることは勿論である。また、図1においては、液晶表示部44が、リング内文字板部41上に形成されたが、液晶表示部44をリング外文字板部42上に設けても良い。
上述の第1実施形態では、図3のように、0km/h、20km/h、40km/h・・・160km/h、180km/h等のように20km/h毎の目盛部分を切欠き目盛2としているが、他の目盛部分を切欠き目盛2にしても良い。
1 見返し部材リング(リング部材)
1a スロープ形状部(傾斜部)
2 切欠き目盛
2、3 長い目盛
3 文字板目盛
3a 文字板目盛の橋絡部
4 文字板
4a 指標部
4b 切欠きポインタ部
4d 白色透過部
4e 暗色透過部
4f 黒色不透過部
4g 文字板基材
4h 無色透明部
5 指針
6 液晶表示装置
40 見返し部材
41 リング内文字板部
42 リング外文字板部
43 警告表示
44 液晶表示部

Claims (7)

  1. 表示領域を持つ文字板、
    前記表示領域において前記文字板よりも前方へ突出して形成されたリング部材、
    前記リング部材の内側の前記文字板上に円弧状に配置された文字板目盛、
    前記文字板目盛を指示する指針、
    前記文字板の後方に配設された照明光源、
    前記文字板目盛の外周で前記文字板目盛に連続して前記リング部材の切欠き部として放射状に複数形成された切欠き目盛、及び
    前記文字板のうち前記切欠き目盛の内部に露出する露出部に位置し前記照明光源からの光を前記切欠き目盛の前記内部に透過させる光透過部を備え、
    前記光透過部は、前記リング部材の表面の色よりも暗色で光透過性を有する暗色透過部から成ることを特徴とする車両用計器。
  2. 前記文字板目盛は、前記文字板の後方からの前記照明光源の光が透過するように前記文字板の表示領域に半透過部として形成され、前記照明光源からの光を前記切欠き目盛の内部に透過させる前記光透過部は、前記文字板目盛の前記半透過部よりも暗色で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用計器。
  3. 前記暗色透過部、前記露出部から、前記文字板目盛の後方まで延在して設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用計器。
  4. 前記暗色透過部は前記文字板の後面に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の車両用計器。
  5. 前記照明光源からの光を前記切欠き目盛の前記内部に透過させる前記光透過部は、前記リング部材の色と同色系の色で形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の車両用計器。
  6. 前記リング部材は、前記文字板から前記リング部材の外周側に向けて傾斜部を有して立ち上がっており、前記切欠き目盛は、前記リング部材の前記傾斜部に形成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の車両用計器。
  7. 表示領域を持つ文字板、
    前記表示領域において前記文字板よりも前方へ突出して形成されたリング部材、
    前記リング部材の内側の前記文字板上に円弧状に配置された文字板目盛、
    前記文字板目盛を指示する指針、
    前記文字板の後方に配設された照明光源、
    前記文字板目盛の外周で前記文字板目盛に連続して前記リング部材の切欠き部として放射状に複数形成された切欠き目盛、及び
    前記文字板のうち前記切欠き目盛の内部に露出する露出部に位置し前記照明光源からの光を前記切欠き目盛の前記内部に透過させる光透過部を備え、
    更に、前記文字板の前方に配置され前記文字板の周囲を囲む見返し部材を備え、前記リング部材は前記見返し部材と連続して一体に形成されていることを特徴とする車両用計器。
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