JP2002284073A - 自動二輪車 - Google Patents
自動二輪車Info
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Abstract
ること。 【解決手段】 自動二輪車10は、車体前部にレッグシ
ールド、ウインドスクリーン31及びメータパネル92
を備えたスクータ型車両である。ウインドスクリーン3
1とメータパネル92との間に少なくとも車体前面に導
風口96を設けるとともに、メータパネル92のメータ
の周囲に排風口92d,92f,92gを設けた。
Description
おける風防構造に関する。
ルド、ウインドスクリーン及びメータパネルを備えて、
高速走行できる比較的大型のものがある。高速走行が可
能な自動二輪車であるから、運転者への風防性を配慮す
る必要がある。この種の風防装置を備える自動二輪車と
して、例えば特開平10−203453号公報「スクー
ター型車両の風防装置」(以下、「従来の技術」と言
う。)が知られている。
に示される通り、ハンドル7(番号は公報に記載された
ものを引用した。以下同じ。)にハンドルカバー33及
びウインドスクリーン34を備え、ウインドスクリーン
34の前面下部にスクリーンガーニッシュ35を備え、
このスクリーンガーニッシュ35の前面に導風口35a
を備え、ハンドルカバー33の前面とウインドスクリー
ン34の背面との間に導風路37を備えた、スクータ型
車両1に関する。
ーニッシュ35の前面に発生した走行風(前面流)Fw
は、導風口35aに入って導風路37を通り、ウインド
スクリーン34の背面の上方や側方に後面流Rwとして
流れる。ウインドスクリーン34を越えた前面流Fwに
後面流Rwを合流させることにより、ウインドスクリー
ン34の背面に発生する負圧を小さくして、風防効果
(ウインドプロテクション効果)を高めるというもので
ある。
風防効果をより高めるには、ウインドスクリーン34の
周縁から回り込む前面流Fwを緩和させるだけではな
く、レッグシールドを含む車体前部から回り込む前面流
Fwを緩和させることが求められる。
者への風防効果をより高めることができる技術を提供す
ることにある。
に請求項1は、車体前部にレッグシールド、ウインドス
クリーン及びメータパネルを備えた自動二輪車におい
て、ウインドスクリーンとメータパネルとの間に少なく
とも車体前面に導風口を設けるとともに、メータパネル
のメータの周囲に排風口を設けたことを特徴とする。
クリーンの周縁から回り込む走行風(前面流)を、ウイ
ンドスクリーンとメータパネルとの間に少なくとも車体
前面に設けた導風口からの後面流で緩和させることがで
きる。さらに、レッグシールドを含む車体前部から回り
込む前面流を、メータパネルのメータの周囲に設けた排
風口からの後面流によって概ね緩和させることができ
る。従って運転者への風防効果は、より高まる。
ドルカバーで覆い、このハンドルカバーに排風口を設け
たことを特徴とする。レッグシールドを含む車体前部か
ら回り込む前面流を、メータパネルの排風口からの後面
流にハンドルカバーの排風口からの後面流を加えた、よ
り多量で適切な箇所から吹出す後面流によって緩和させ
ることができる。従って運転者への風防効果は、より一
層高まる。
ドルカバーの下部開口とをオーバーラップさせたことを
特徴とする。メータパネルの裏側(車体前方)からの走
行風を、メータパネルの排風口からハンドルカバー内を
通すことにより効率良く吹出させることができる。従っ
て運転者への風防効果は、より一層高まる。
づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、
「左」、「右」、「上」、「下」は運転者から見た方向
に従う。また、図面は符号の向きに見るものとする。図
1は本発明に係る自動二輪車の左側外観図であり、自動
二輪車10が低床式フロア25を有するスクータ型車両
であることを示す。
車体カバー20は、後述する車体フレームの前部並びに
前輪の上部を覆うフロントカウル21と、フロントカウ
ル21の上部開口を覆うアッパカバー22と、フロント
カウル21の後部を覆うインナカバー23と、インナカ
バー23の後端から後方へ延ばし車体フレームの長手中
央を覆うセンタカバー24と、センタカバー24の下端
外縁から外方へ延し運転者の足を載せる低床式フロア2
5と、低床式フロア25の外縁から下方へ延ばしたフロ
アスカート26と、センタカバー24から後方へ延ばし
車体フレームの後側部を覆うリヤサイドカバー27と、
リヤサイドカバー27の後端から後方へ延ばし車体フレ
ームの後部を覆うリヤカバー28と、からなる。
ンドスクリーン31を備える。インナカバー23は、運
転者の脚部前部を覆うレッグシールド91を備える。さ
らに自動二輪車10は、車体前部にハンドル203を備
えるとともに、車体後部にシート208及びステップホ
ルダ300を備える。
208aと乗員が座るシート後部208bとからなるダ
ブルシートである。ステップホルダ300は、センタカ
バー24の後部に隣接して配置したものであり、乗員が
足を載せるピリオンステップ(乗員用ステップ)310
を格納・露出可能に取付けたものである。図中、261
はヘッドランプ、262はウインカ、263,263は
ミラー、264はフロントフェンダ、265はシートロ
ック用錠、266はリヤエアスポイラ、267はテール
ランプ、268はリヤフェンダ、269はサブスタン
ド、320はメインスタンドである。なお、271,2
72はマスタシリンダであり、ブレーキレバー273,
274の操作によって制動用液圧を発生するものであ
る。
図であり、フロントカウル21の上部に且つウインドス
クリーン31の後方にメータパネル92を備えたことを
示す。以上の説明から明らかなように、車体前部にウイ
ンドスクリーン31、レッグシールド91及びメータパ
ネル92を備えることができる。さらにこの図は、自動
二輪車10の左側にも、ピリオンステップ310を備え
るステップホルダ300を配置したことを示す。275
は排気用消音器である。
図であり、自動二輪車10を左側方から見たものであ
る。自動二輪車10は、車体フレーム110と、車体フ
レーム110のヘッドパイプ111に左右スイング可能
に取付けたフロントフォーク201と、フロントフォー
ク201に取付けた前輪202と、フロントフォーク2
01に連結した上記ハンドル203と、車体フレーム1
10の後部に取付けたエンジン211と、エンジン21
1とは独立してエンジン211のクランク軸を中心に上
下スイング可能な動力伝達機構212と、動力伝達機構
212の後部に取付けた後輪205と、車体フレーム1
10に動力伝達機構212の後端部を懸架したリヤクッ
ションユニット206と、車体フレーム110の後部上
部に取付けた収納ボックス207と、収納ボックス20
7の上に配置し開閉可能に取付けた上記シート208と
を、主要構成としたスクータ型車両である。
1から後下方へ左右一対のアッパフレーム113を垂下
させ、一対のアッパフレーム113の下方で、ヘッドパ
イプ111から下方へ左右一対のダウンチューブ114
を垂下させたものである。
111の下方に配置した門型のフォークである。このフ
ロントフォーク201の上部並びにヘッドパイプ111
をフロントカウル21で覆うようにした。エンジン21
1は、左右2つのシリンダヘッド215を前上方へ向け
て若干傾斜し、略水平配置した水冷式2気筒エンジンで
ある。動力伝達機構212は、エンジン211の動力を
後輪205に伝達するようにした、遠心クラッチ付きベ
ルトコンバータ無段変速機である。
メットHf,Hrを収納することができるように、車体
前後方向に細長いボックスであり、下部ボックス207
aとこの下部ボックス207aの後上部に重ね合わせた
上部ボックス207bとからなる。
ア25(図1参照)の後部にエンジン211を配置し、
フロア25の前部にエンジン冷却用ラジエータ221を
配置し、エンジン211とラジエータ221との間に燃
料タンク230を配置したものである。この図は、ラジ
エータ221の前をフロントロアカバー93で覆うとと
もに、ラジエータ221及び燃料タンク230の下をア
ンダーカバー94で覆うようにしたこと、給油口234
を通じて燃料タンク230へ燃料を供給するときに開け
る給油用リッド330、及び、エンジン211の点火プ
ラグ(図示せず)を点検するときに開ける点検用リッド
360を、車体カバー20に備えたことを示す。
に配置されたエアクリーナ、282はコネクティングチ
ューブ、283は収納ボックス207の前方に配置され
たエアチャンバ、284はスロットルバルブ、285は
インレットパイプ、286はバッテリである。
の側面断面図であり、自動二輪車10の前部上部を左側
方から見たものである。この図は、フロントカウル21
の前面の左右に2個の導風口21aを備え、フロントカ
ウル21に対するウインドスクリーン31の取付部分の
周囲をガーニッシュ32で覆い、ガーニッシュ32の前
面中央に導風口32aを備え、ウインドスクリーン31
とメータパネル92との間に、少なくとも車体前面に導
風口96を備えたことを示す。導風口32aは導風口9
6に連通する。
21aは、フロントカウル21内に走行風を導入する前
後貫通した孔である。ガーニッシュ32の導風口32a
は、ウインドスクリーン31の背面へ走行風を導入する
前後貫通した孔である。メータカバー95は、メータパ
ネル92の上部からウインドスクリーン31の下部へ向
って、ウインドスクリーン31の内面に沿うように延び
たカバー部材である。ウインドスクリーン31とメータ
パネル92との間の導風口96は、ウインドスクリーン
31の背面とメータカバー95の上面との間に、ガーニ
ッシュ32の導風口32aから導入した走行風をウイン
ドスクリーン31の背面へ導くための導風路である。
03a,203aを比較的高くするととに後方へ引いた
形状である。このハンドル203をハンドルカバー10
1で覆うようにした。ハンドルカバー101の詳細構造
については後述する。
部でメータパネル92の前に、上部ステー(カウルステ
ー)40を通したことを示す。ステー40は、ヘッドパ
イプ111のカウルステー用ブラケット111aに着脱
可能に取付ける下部ステー41と、この下部ステー41
に着脱可能に取付ける上部ステー51と、からなる上下
二分割ステーである。下部・上部ステー41,51は丸
棒やパイプの組合せ構造体である。
フロントカウル21の前部内面を着脱可能に取付けると
ともに、下部ステー41の第2カウル取付部43にフロ
ントカウル21の上部内面を着脱可能に取付けること
で、車体フレーム110にステー40を介してフロント
カウル21を取付けることができる。
ークブリッジ201a上に水平に渡した仕切板60で、
フロントカウル21内を上下に区分けしたことを特徴と
する。フロントカウル21内のうち、仕切板60の下方
は開放した空間であり、仕切板60の上方は概ね閉塞し
た空間であり導風口21aに連通する。なお、上部ステ
ー51の上部に予備の取付部52・・・(・・・は複数
を示す。以下同じ。)を設け、寸法の異なるウインドス
クリーン31を取付ける場合に用いるようにした。
分解図であり、フロントカウル21、ウインドスクリー
ン31、ガーニッシュ32、ガーニッシュ用シール材3
3、メータパネル92、メータカバー95、フロントロ
アカバー93、下部ステー41、上部ステー51を示
す。
ン取付部21b・・・を備える。ウインドスクリーン3
1は、フロントカウル21のスクリーン取付部21b・
・・に取付けるための、取付部31a・・・を備える。
フロントロアカバー93は、前面に複数のラジエータ用
導風口93a・・・を備える。
部44に上部ステー51の前部結合部53をボルト止め
するとともに、下部ステー41の後部結合部45に上部
ステー51の後部結合部54をボルト止めすることで、
一体化することができる。下部ステー41は、平面視で
前開放略コ字状の下ステー部46の上に平面視で略ロ字
状の上ステー部47を組合せてなる、パイプの立体構造
体である。下ステー部46は、左右のサイドメンバ4
8,48と、左のサイドメンバ48の後端と右のサイド
メンバ48の後端との間に掛け渡したクロスメンバ49
との一体成形品である。
55,55と、左右の起立部55,55の前端間に掛け
渡した前部クロスメンバ56と、左右の起立部55,5
5の後端間に掛け渡した後部クロスメンバ57と、前部
クロスメンバ56の左端と後部クロスメンバ57の左端
との間に掛け渡した左クロスメンバ58と、前部クロス
メンバ56の右端と後部クロスメンバ57の右端との間
に掛け渡した右クロスメンバ59と、からなる。
面断面図であり、フロントカウル21の上部にウインド
スクリーン31の下部を、ゴムブッシュ34を介してボ
ルト35にて取付けることでラバーマウントし、そのマ
ウント部分の正面をガーニッシュ32で覆ったことを示
す。35aはインサートナットである。
ウル21の上部、すなわちスクリーン取付部21bを上
部ステー51の左・右クロスメンバ58,59で支える
ことによって、ウインドスクリーン31を上部ステー5
1で支持することができる。特に、高速走行中にはウイ
ンドスクリーン31が受ける風圧は比較的大きい。これ
に対して、ウインドスクリーン31を上部ステー51で
十分に支えることができる。なお、フロントカウル21
の上部と上部ステー51との間の隙間の有無は任意であ
り、必要に応じて設ければよい。
であり、運転者側から見た構造を示す。メータパネル9
2は、各種のメータ85〜88を備えた中央のパネル部
92aと、パネル部92aから左右に延びた側部延長部
92b,92bと、パネル部92aから後方へ(図の手
前側へ)延びた後部延長部92cとからなる、樹脂製一
体成形品である。左右の側部延長部92b,92bは第
1排風口92d,92dを備える。第1排風口92dは
多数のルーバ(整流板)92e・・・を備える。
パカバー22側へ延びた部分であって、車幅中央の基部
に第2排風口92fを備え、第2排風口92fの左右後
方に左右一対の第3排風口92g,92gを備え、車幅
中央の先端に円弧状の開口用凹部92hを備える。第3
排風口92gは多数のルーバ92i・・・を備える。こ
のようにして、メータパネル92のメータ85〜88の
周囲に排風口92d,92f,92gを設けることがで
きる。
92cを後方へ、すなわち想像線にて示すハンドルカバ
ー101側へ延し、メータパネル92の後部延長部92
cの上にハンドルカバー101を重ねるようにしたの
で、メータパネル92の第3排風口92g,92gとハ
ンドルカバー101の下部開口105とを、前後左右に
オーバーラップさせることができる。すなわち、メータ
パネル92をハンドルカバー101の下方に重なり合う
ようにしたので、メータパネル92の第3排風口92
g,92gとハンドルカバー101の下部開口105と
を、オーバーラップさせることができる。従って、メー
タパネル92の裏側(車体前方)からの走行風を、ハン
ドルカバー101内を通すことことができ、ハンドルカ
バー101の空気抵抗を減らすことができる。このた
め、運転者への風防効果は高まる。
タパネル92から後方へ延ばしたカバー部材であって、
車幅中央の先端に円弧状の開口用凹部22aを備える。
メータパネル92の開口用凹部92h及びアッパカバー
22の開口用凹部22aを合せることで、上部開口97
を形成することができる。図中、92j,92k,92
m,92nはメータ表示用開口、92o,92oはアッ
パカバー22の前端を取付ける取付部である。
は、フロントカウル21(図4参照)内に導入されて、
メータパネル92の裏側へ流れる。メータパネル92の
裏側からの走行風を、左右の第1排風口92d,92
d、中央の第2排風口92f、左右の第3排風口92
g,92gから後方へ、後面流Rwとして吹出させるこ
とができる。
タパネル92において、パネル部92aの下端から後方
へ後部延長部92cを延し、この後部延長部92cの基
部に上下貫通した第2排風口92fを開けたことを示
す。
92fが車幅方向に細長い孔であること、及び、後部延
長部92cの下面に、第2排風口92fを前後方向に横
切るように延びる多数のルーバ92p・・・を備えたこ
とを示す。
解図である。ハンドルカバー101は、ハンドル203
の左右の下部を覆う左右の下部ハンドルカバー102,
102と、ハンドル203の上部を覆う正面視略V字状
の上部ハンドルカバー103とからなる。
203b,203bを、左右の下部ハンドルカバー10
2,102及び上部ハンドルカバー103の側板部10
3a,103aで覆う。左右の下部ハンドルカバー10
2,102を上部ハンドルカバー103に着脱可能に取
付けることで、両者を一体化することができる。さらに
は、上部ハンドルカバー103をハンドル203にボル
ト止めすることで、ハンドルカバー101をハンドル2
03に着脱可能に取付けることができる。
ドルカバーの構成図であり、(a)はハンドルカバー1
01の左側面構造を示し、(b)は(a)のb−b線断
面構造である。(a)は、ハンドル203を覆ったハン
ドルカバー101の内部を空洞104としたこと、ハン
ドルカバー101の下端を開放することで下部開口10
5を設けたこと、及び、ハンドルカバー101における
左右の起立部分に縦長の排風口102aを設けたことを
示す。すなわち、左右の下部ハンドルカバー102,1
02の起立部分に縦長の排風口102aを設ける。下部
開口105は、図7に示すメータパネル92並びにアッ
パカバー22の合せ部分に設けた上部開口97よりも大
きい。排風口102aは、車幅方向外側に開くように、
下部ハンドルカバー102に形成したものである。
bをハンドルカバー101の起立部分で覆ったこと、及
び、排風口102aに斜め後を向いたルーバ102bを
備えたことを示す。
は、フロントカウル21(図4参照)内に導入されて、
上部開口97を通って上方へ流れ、下部開口105から
空洞104に入る。空洞104内の走行風の流れをルー
バ102bで整え、排風口102aから斜め後方へ後面
流Rwとして吹出させることができる。
ステー及び仕切板周りの正面図であり、門型のフロント
フォーク201のフォークブリッジ201aの上に仕切
板60を渡し、この仕切板60を左右二分割し、この分
割部60aに設けた開口60bに2本の油圧ブレーキホ
ース81,82を通したことを示す。油圧ブレーキホー
ス81,82は、上記図1に示すマスタシリンダ27
1,272と前・後輪202,205のブレーキとの間
に接続したホースである。
り、仕切板60を背面から見たものである。仕切板60
は、左側に配置した左仕切板61と右側に配置した右仕
切板71との組合せ構造体である。これら左・右仕切板
61,71は、それぞれ分割部60aに臨む開口部6
2,72を形成した樹脂成形品である。
後の結合部63,64に右仕切板71の前後の結合部7
3,74をビス83,83にて分割可能に結合すること
で、一体化した仕切板60を得ることができる。左・右
仕切板61,71を結合することで、分割部60aに設
けた左右の開口62,72同士が連通し、左右に細長い
開口60bができる。左・右仕切板61,71は、背面
にそれぞれ掛止めフック65,75を一体に形成したも
のであり、これらの掛止めフック65,75を下部ステ
ー41のクロスメンバ49に引掛けることができる。
側面断面図であり、メータパネル92の背面にメータボ
ックス84を取付けたこと、及び、フロントカウル21
(図4参照)の内部でメータパネル92の前に上部ステ
ー51の前部・後部クロスメンバ56,57を通したを
示す。メータボックス84はメータ85〜88(図7参
照)を内蔵する。さらにこの図は、メータパネル92の
左右の後端部をアッパカバー22の前端にビス98にて
取付けたこと、及びメータパネル92の左右の上端部を
メータカバー95の後端にビス98にて取付けたことを
示す。
の組立手順を図1、図3、図4及び図14に基づき説明
する。 (1)先ず図1及び図3に示すように、車体フレーム1
10にフロントフォーク201並びにハンドル203を
組付け、ハンドル203にブレーキレバー273,27
4、マスタシリンダ271,272並びに油圧ブレーキ
ホース81,82(図12参照)を組付け、さらにハン
ドルカバー101を組付ける。
ネル92にメータボックス84(メータ85〜88)を
組付ける。 (3)次に図4に示すように、ヘッドパイプ111のカ
ウルステー用ブラケット111aに下部ステー41を取
付ける。 (4)次に図4及び図14に示すように、車体フレーム
110にアッパカバー22を組付け、アッパカバー22
(車体側)にメータパネル92を前下方から差込んでメ
ータパネル92を組付ける。
タパネル92の前方の空きスペースに上部ステー51を
通すことで、メータパネル92の前上に前部クロスメン
バ56を通すとともに、メータボックス84の前上に後
部クロスメンバ57を通す。 (6)次に図4に示すように、下部ステー41に上部ス
テー51を取付ける。 (7)次に図14に示すように、メータパネル92にメ
ータカバー95を取付ける。 (8)次に図12に示すように、下部ステー41に左右
二分割の仕切板60を取付ける。 (9)その後に図4に示すように、ウインドスクリーン
31を備えたフロントカウル21を前方から被せて下部
ステー41に取付ける。
狭い空きスペースで、メータパネル92に干渉すること
なく、上部ステー51を容易に通すことができる。従っ
て、上下二分割ステー40の剛性を、より一層容易に高
めることができる。しかも大型のメータパネル92、上
下二分割ステー40並びにフロントカウル21であって
も容易に組付けることができるので、組付性が高まる。
置するステー40を上下二分割ステーとしたので、ステ
ー40を他の部品に干渉しないように適宜の形状にする
ことが容易である。このため、ステー40を配置する上
で、他の部品のレイアウトの制約が比較的緩くなる。こ
の結果、ステー40を大型化することができる。大型で
適宜の形状にすることができるステー40であるから、
容易に剛性を高めて、フロントカウル21やウインドス
クリーン31をより十分に支持することができる。そし
て、走行時の振動等による影響を極力低減することがで
きる。しかも、上下二分割ステー40であるから、下部
ステー41でフロントカウル21を支持させるととも
に、上部ステー51でウインドスクリーン31を支持さ
せるように、役割分担をさせ、それぞれ支持するのに好
適な構造にすることができる。
ともに、この分割部60aに設けた開口60bに油圧ブ
レーキホース81,82を通す構造にしたので、油圧ブ
レーキホース81,82を配管した後に仕切板60を取
付けることができる。従って、油圧ブレーキホース8
1,82の組付け性が高まる。
7及び図15〜図17に基づき説明する。図15は本発
明に係るフロントカウル周りの作用図である。自動二輪
車10を走行中に、フロントカウル21の前面に向った
走行風(前面流)Fwは導風口21aに入り、フロント
カウル21内における仕切板60の上方へ流れ、その一
部がメータパネル92の各排風口92d,92f,92
gからハンドルカバー101の周辺の後方へ後面流Rw
として吹き出るとともに、他がハンドルカバー101の
排風口102aから後方へ後面流Rwとして吹き出る。
一方、フロントカウル21の下方に流れた走行風Fwは
仕切板60で遮られる。
走行風(前面流)Fwは導風口32aに入り、ウインド
スクリーン31の背面の導風口96から、ウインドスク
リーン31の背面の上方並び側方へ後面流Rwとして流
れる。このウインドスクリーン31の背面からの多量の
走行風Rwは、ウインドスクリーン31を越えた前面流
Fwと合流する。この結果、ウインドスクリーン31の
背面に発生する負圧は、より小さくなる。このため、前
面流Fwをウインドスクリーン31の背面側へ巻き込む
力が弱くなるので、前面流Fwはウインドスクリーン3
1の縁から回り込まずに、そのまま後方へ流れる。従っ
て、運転者への風防効果は高まる。
下部に吹き付けたときに、走行風Fwを仕切板60で遮
ることができる。このため、走行風Fwがフロントカウ
ル21内を通過することはない。このようにして、フロ
ントカウル21の下部の開口面積を大きくした場合であ
っても、フロントカウル21内に走行風Fwが入らない
ようにできる。この結果、フロントカウル21の下部に
吹き付ける走行風Fwの影響を、簡単な構造で極力低減
させることができる。
ル21の上部及び前部を、ステー(カウルステー)40
を介して車体フレーム110に取付けたので、走行風F
wがフロントカウル21の下部に吹き付けたときに、フ
ロントカウル21をステー40で堅固に支えることがで
きる。
の作用図(その1)である。自動二輪車10を走行中
に、フロントカウル21の前面に向った走行風Fwは導
風口21aに入り、ハンドルカバー101の排風口10
2aから後方へ後面流Rwとして吹き出る。この排風口
102aからの多量の走行風Rwは、フロントカウル2
1における左右の上部後端、すなわちレッグシールド9
1の上部側端を越えた前面流Fwと合流する。この結
果、レッグシールド91の上部背面に発生する負圧は、
より小さくなる。このため、前面流Fwをレッグシール
ド91の上部背面側へ巻き込む力が弱くなるので、前面
流Fwはレッグシールド91の上部の縁から回り込まず
に、そのまま後方へ流れる。従って、運転者への風防効
果が高まる。
の作用図(その2)である。自動二輪車10を走行中
に、フロントカウル21の前面に向った走行風Fwはフ
ロントカウル21の導風口21a(図16参照)に入
り、メータパネル92の排風口92d,92f,92g
から後方へ後面流Rwとして吹き出る。これらの排風口
92d,92f,92gからの多量の走行風Rwは、フ
ロントカウル21における左右の上部後端、すなわちレ
ッグシールド91の上部側端を越えた前面流Fwと合流
する。この結果、レッグシールド91の上部背面に発生
する負圧は、より小さくなる。このため、前面流Fwを
レッグシールド91の上部背面側へ巻き込む力が弱くな
るので、前面流Fwはレッグシールド91の上部の縁か
ら回り込まずに、そのまま後方へ流れる。従って、運転
者への風防効果が高まる。
スクリーン31とメータパネル92との間に導風口96
を設けたので、ウインドスクリーン31の周縁から回り
込む前面流Fwを、導風口96からの後面流Rwで緩和
させることができる。しかも、メータパネル92のメー
タ85〜88の周囲に排風口92d,92f,92gを
設けたので、フロントカウル21やレッグシールド91
を含む車体前部から回り込む前面流Fwをも、排風口9
2d,92f,92gからの後面流Rwによって概ね緩
和させることができる。従って運転者への風防効果は、
より高まる。
ドルカバー101にも排風口102aを設けたので、フ
ロントカウル21やレッグシールド91を含む車体前部
から回り込む前面流Fwを、メータパネル92の排風口
92d,92f,92gからの後面流Rwに、ハンドル
カバー101の排風口102aからの後面流Rwを加え
た、より多量で適切な箇所から吹出す後面流によって緩
和させることができる。従って運転者への風防効果は、
より一層高まる。
ル92の第3排風口92g,92gとハンドルカバー1
01の下部開口105とを、前後左右にオーバーラップ
させたので、メータパネル92の裏側(車体前方)から
の走行風、すなわちフロントカウル21(図15参照)
内に導入された走行風を、メータパネル92の排風口9
2g,92gや上部開口97からハンドルカバー101
内を通すことにより、効率良く吹出させることができ
る。すなわち、ハンドルカバー101内を通した走行風
を、図11に示す排風口102aから効率良く吹出させ
ることができる。従って運転者への風防効果は、より一
層高まる。
車10から突出した防風装置を設ける必要がない。突出
した防風装置がないので、自動二輪車10の外観形状や
寸法は変わらず、従って、自動二輪車10の大型化を抑
制し、外観性を高めることができる。
自動二輪車10はスクータ型車両に限定されるものでは
ない。また、上記図2に示すように、アッパカバー22
やインナカバー23の適宜の位置に排風口99・・・を
設け、これらの排風口99・・・から後面流Rwを吹出
すようにすれば、風防効果は更に高まる。さらにまた、
仕切板60に図示せぬホーン用孔並びにラジエータ用リ
ザーブタンクの水量確認孔を開けてもよい。
する。請求項1は、ウインドスクリーンとメータパネル
との間に少なくとも車体前面に導風口を設けるととも
に、メータパネルのメータの周囲に排風口を設けたの
で、ウインドスクリーンの周縁から回り込む前面流を緩
和させるとともに、メータパネルの排風口からの後面流
によって、レッグシールドを含む車体前部から回り込む
前面流をも概ね緩和させることができる。従って、運転
者への風防効果は、より高まる。
ドルカバーで覆い、このハンドルカバーにも排風口を設
けたので、レッグシールドを含む車体前部から回り込む
前面流を、メータパネルの排風口からの後面流にハンド
ルカバーの排風口からの後面流を加えた、より多量で適
切な箇所から吹出す後面流によって緩和させることがで
きる。従って運転者への風防効果は、より一層高まる。
ドルカバーの下部開口とをオーバーラップさせたので、
メータパネルの裏側(車体前方)からの走行風を、メー
タパネルの排風口からハンドルカバー内を通すことによ
り効率良く吹出させることができる。従って運転者への
風防効果は、より一層高まる。
図
仕切板周りの正面図
(その1)
(その2)
スクリーン、85〜88…メータ、91…レッグシール
ド、92…メータパネル、92d,92f,92g…メ
ータパネルの排風口(メータの周囲の排風口)、96…
ウインドスクリーンとメータパネルとの間の導風口、1
01…ハンドルカバー、102a…ハンドルカバーの排
風口、105…ハンドルカバーの下部開口、203…ハ
ンドル、Fw…走行風(前面流)、Rw…後面流。
Claims (3)
- 【請求項1】 車体前部にレッグシールド、ウインドス
クリーン及びメータパネルを備えた自動二輪車におい
て、前記ウインドスクリーンと前記メータパネルとの間
に少なくとも車体前面に導風口を設けるとともに、前記
メータパネルのメータの周囲に排風口を設けたことを特
徴とする自動二輪車。 - 【請求項2】 請求項1記載の自動二輪車のハンドルを
ハンドルカバーで覆い、このハンドルカバーに排風口を
設けたことを特徴とする自動二輪車。 - 【請求項3】 前記メータパネルの排風口と前記ハンド
ルカバーの下部開口とをオーバーラップさせたことを特
徴とする請求項2記載の自動二輪車。
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