JP2005098279A - 内燃機関の動弁機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関が高回転の時でも、ローラと接触面との凝着摩耗を防止し、確実な作動により高い信頼性を実現する内燃機関の動弁機構の提供。
【解決手段】クランクシャフトにより駆動される回転カム3により揺動される揺動カム5と、該揺動カム5により揺動され、吸気バルブ11又は排気バルブを開閉するロッカーアーム6とを有する動弁機構であって、揺動カム5は、揺動シャフト4を中心に所定範囲で揺動し、ロッカーアーム6は、揺動カム5に連動して所定範囲で揺動し、ロッカーアーム6には揺動カム5の揺動をロッカーアーム6に連動させるローラ14が設けられ、揺動カム5にはローラ14が接触するカム面5aが設けられ、ローラ14がカム面5aのベース円部5eに位置する時に、隙間Aを、ローラ14とカム面5aとの接触部位を基準として、力の伝達経路中の下流側の部品間に設け、常にローラ14とカム面5aとを接触させるばね部材17を有する。
【選択図】図1

Description

この発明は、内燃機関の吸気バルブ又は排気バルブを開閉する内燃機関の動弁機構に関するものである。
従来から、内燃機関の吸気バルブ又は排気バルブを開閉する内燃機関の動弁機構にあっては、内燃機関のクランクシャフトに連動し、カムシャフトを介して回転駆動される回転カムと各バルブとの間に、その回転カムに連動し、所定範囲で揺動して往復運動される揺動カム及び、この揺動カムに連動して吸気バルブ又は排気バルブを開閉するロッカーアームを有しているものが知られている。また、揺動カムと、揺動カムに連動されるロッカーアームとの摩擦抵抗を小さくするために、ロッカーアームにローラが設けられ、揺動カムにローラが接触する接触面が形成され、揺動カムはローラを介してロッカーアームを揺動して各バルブを駆動し、開閉するものが多い。
また、従来の内燃機関の動弁機構においては、ロッカーアームと各バルブとを常に接触させた状態にしておくと、内燃機関の温度上昇により各バルブが熱膨張したときに、各バルブがロッカーアームを揺動カム側に押圧するバルブの突き上げを起こしてバルブの閉弁が不確実となり、ガス漏れが生じて出力の低下の原因となる。そのため、このバルブの突き上げを防ぐために、ロッカーアームと各バルブとの間に所定のバルブクリアランスが設けられている。
このように、バルブクリアランスを設けた状態で、各バルブを開閉させるために揺動カムを往復運動させると、揺動カムのベース円上において、この揺動カムの揺動方向が反転したときに、上述したようにローラと接触面との間にクリアランスがある場合には、揺動カムにより回転されたローラは慣性力により回転が保持されるため、揺動カムの揺動方向とローラが回転する回転方向とが逆方向の状態になる。そして、この揺動カムの揺動方向と、慣性力により回転するローラの回転方向とが逆方向の状態でローラが接触面に接触すると凝着摩耗により、耐久性が低下し、揺動カムの揺動が正確にロッカーアームに伝わらず、各バルブを確実に作動させることができないという問題があった。
特に、ローラの回転が慣性によって完全に保持される場合は、ローラが揺動カムから離れる時と接触する時は相対速度の大きさが同じで方向が逆になるために接触時の両者の接触面は逆方向に同じ大きさの速度を持つことになる。弾性流体潤滑理論では、この条件は最も油膜を形成し難いとされており、容易に油膜切れを発生して凝着摩耗が発生しやすいと言える。
そこで、ローラと接触面との凝着摩耗を防ぐ内燃機関の動弁機構としては、ロッカーアームを油圧式ラッシュアジャスタにて揺動可能に支持することで、この油圧式ラッシュアジャスタでロッカーアームの支持位置を適正に補正してロッカーアームのローラと揺動カムの接触面との間を補正できるものがある。これにより、揺動カムの往復運転時には、揺動カムとローラとを常に接触させることが可能になるので、揺動カムの揺動方向とローラの回転方向とが逆方向になることがないため、接触面とローラとの凝着摩耗を防ぐことができる(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−263015号公報(第10頁 段落番号0089、第24図)。
しかしながら、このようなロッカーアームが油圧式ラッシュアジャスタにて揺動可能に支持された内燃機関の動弁機構にあっては、油圧式ラッシュアジャスタは構造が複雑で製造や組立てに多くの工程を要し、高価であるためコストが増大してしまう問題があった。
さらに、油圧式ラッシュアジャスタは、内燃機関の潤滑用の油がその作動流体となっているため、特に内燃機関が高回転時に、その油に空気を吸い込むことや、油温で粘度が変化するため確実な作動ができなくなる問題があった。
そこで、この発明は、以上のような従来の問題点を解消するためになされたもので、簡素な構造で、且つ内燃機関が高回転のときにおいても、ローラと接触面との凝着摩耗を防止し、確実な作動により高い信頼性を実現する内燃機関の動弁機構を提供することである。
かかる課題を達成するため、請求項1に記載の発明は、ベース円部及びリフト部を有するカム面を備えたカムと、前記カム面に接触して回転するローラとを有し、これらが相対的に往復運動することにより、吸気バルブ又は排気バルブを開閉するようにした内燃機関の動弁機構において、前記ローラが前記ベース円部に位置する時に、動弁系各部の誤差及び熱膨張を吸収するための隙間を、前記ローラと前記カム面との接触部位を基準として、力の伝達経路中の相対的に往復運動するローラ以外の下流側の部品間に設け、前記カムと前記ローラとの相対的な往復運動時において、常に前記ローラと前記カム面とを接触させるばね部材を設けた内燃機関の動弁機構としたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記ローラを支持すると共に往復運動するローラ支持部材と、前記吸気バルブ又は排気バルブを押圧するバルブ押圧部及び、前記ローラ支持部材に当接する当接部を有すると共に、該当接部を介して前記ローラ支持部材と連動するように往復運動するバルブ押圧部材とを有し、前記ばね部材は、前記ローラ支持部材と前記バルブ押圧部材との間に設けられ、それらの間の前記当接部を開く方向に付勢することを特徴とする。 請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の構成に加え、前記バルブ押圧部材は、枢支軸により揺動自在に枢支されたロッカーアーム、前記ローラ支持部材は前記枢支軸に枢支されたローラアームであることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の構成に加え、前記ローラアームの枢支軸心は、前記ロッカーアームの枢支軸心に対して偏心しており、前記ロッカーアームの枢支軸をその軸心を中心に回転させることにより、前記ロッカーアームと前記ローラアームとの間の当接部の位置が可変となり、これにより前記バルブのリフト量等を可変可能とすることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載の構成に加え、前記ばね部材は、前記ローラアームと前記ロッカーアームとを前記枢支軸を中心として拡開する方向に付勢する板ばねであることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、内燃機関のクランクシャフトにより回転駆動されるシャフトと、該シャフトに設けられた駆動力伝達手段と、前記シャフトに同軸又は平行に設けられた揺動シャフトと、該揺動シャフトに支持され、前記駆動力伝達手段により揺動自在とされる揺動カムと、該揺動カムにより往復運動させられ、内燃機関の吸気バルブ又は排気バルブを開閉するローラフォロアとを有する内燃機関の動弁機構であって、前記揺動カムは、前記揺動シャフトを中心に所定範囲で揺動して往復運動し、前記ローラフォロアは、前記揺動カムに連動して所定範囲で往復運動し、前記揺動カム又は前記ローラフォロアのうち、どちらか一方には前記揺動カムの揺動を前記ローラフォロアに連動させるローラが設けられ、他方には前記ローラが接触する接触面が設けられており、前記ローラが前記接触面のベース円部に位置する時に、動弁系各部の誤差及び熱膨張を吸収するための隙間を、前記ローラと前記接触面との接触部位を基準として、力の伝達経路中の相対的に往復運動するローラ以外の下流側の部品間に設け、前記揺動カム及び前記ローラフォロアの往復運転時において、常に前記ローラと前記接触面とを接触させるばね部材を有する内燃機関の動弁機構としたことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の構成に加え、前記ばね部材は、前記ローラを有するロッカーアームを揺動自在に支持するロッカーアームシャフトに嵌合され、一端が前記ロッカーアームに係止され、他端がシリンダヘッド本体に係止されており、前記ロッカーアームを前記揺動カム側に付勢する捩ればねを有することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項6に記載の構成に加え、前記ばね部材は、前記ローラを有するロッカーアームとシリンダヘッド本体との間に設けられ、前記ロッカーアームを前記揺動カム側に付勢するコイルばねを有することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、ベース円部及びリフト部を有するカム面を備えたカムと、前記カム面に接触して回転するローラとを有し、これらが相対的に往復運動することにより、吸気バルブ又は排気バルブを開閉するようにした内燃機関の動弁機構において、前記ローラが前記ベース円部に位置する時に、往復運転する前記ローラと前記カム面部との間に隙間を設けると共に、前記ローラが慣性により回り続けるのを抑制するブレーキ手段を設けた内燃機関の動弁機構としたことを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、内燃機関のクランクシャフトにより回転駆動されるシャフトと、該シャフトに設けられた駆動力伝達手段と、前記シャフトに同軸又は平行に設けられた揺動シャフトと、該揺動シャフトに支持され、前記駆動力伝達手段により揺動自在とされる揺動カムと、該揺動カムにより往復運動させられ、内燃機関の吸気バルブ又は排気バルブを開閉するローラフォロアとを有する内燃機関の動弁機構であって、前記揺動カムは、前記揺動シャフトを中心に所定範囲で揺動して往復運動し、前記ローラフォロアは、前記揺動カムに連動して所定範囲で往復運動し、前記揺動カム又は前記ローラフォロアのうち、どちらか一方には前記揺動カムの揺動を前記ローラフォロアに連動させるローラが設けられ、他方には前記ローラが接触する接触面が設けられており、前記揺動カム及び前記ローラフォロアの往復運転時で、前記接触面と前記ローラとが接していない状態において、前記ローラの慣性力による回転を抑制するブレーキ手段を有する内燃機関の動弁機構としたことを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項9又は10に記載の構成に加え、前記ブレーキ手段は、前記ローラと、該ローラが設けられた前記揺動カム又は前記ローラフォロアであるロッカーアームとの間に配設され、前記ローラの慣性力による回転を抑制するブレーキ部材であることを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、回転カムが回転されることにより、ローラがロッカーアームの上面上を往復運動して、該往復運動時のローラの押圧力により前記ロッカーアームが揺動されて、吸気バルブ又は排気バルブを開閉するようにした内燃機関の動弁機構において、前記バルブが閉状態の時に、動弁系各部の誤差及び熱膨張を吸収するための隙間を、前記ロッカーアームと前記バルブとの間に設け、前記ロッカーアーム上面と前記ローラとの相対的な往復運動時において、常に前記ローラと前記ロッカーアーム上面とを接触させるばね部材を設けた内燃機関の動弁機構としたことを特徴とする。
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、ローラがベース円部に位置する時に、動弁系各部の誤差及び熱膨張を吸収するための隙間を、前記ローラと前記カム面との接触部位を基準として、力の伝達経路中の相対的に往復運動するローラ以外の下流側の部品間に設けたため、従来のような油圧式ラッシュアジャスタを使用することがないことから、簡素な構造で、且つ内燃機関が高回転のときにおいても、ローラと接触面との凝着摩耗を防止し、確実な作動により高い信頼性を実現することができる。
また、カムとローラとの相対的な往復運動時において、常にローラとカム面とを接触させるばね部材を設けたため、簡単な構造を追加するだけで、凝着摩耗を防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、ローラを支持すると共に往復運動するローラ支持部材と、吸気バルブ又は排気バルブを押圧するバルブ押圧部及び、ローラ支持部材に当接する当接部を有すると共に、該当接部を介してローラ支持部材と連動するように往復運動するバルブ押圧部材とを有し、ばね部材は、ローラ支持部材とバルブ押圧部材との間に設けられ、それらの間の当接部を開く方向に付勢するため、ばね部材は、ローラ支持部材とバルブ押圧部材との間に設けられたクリアランス分のストロークを有するものであれば良く、コンパクトなものにて構成できる。
請求項3に記載の発明によれば、バルブ押圧部材は、枢支軸により揺動自在に枢支されたロッカーアーム、ローラ支持部材は枢支軸に枢支されたローラアームであるため、ロッカーアーム及びローラアームが別部品となり、部品点数は増えるが、それらは共通の枢支軸により枢支されるので支持構造における構成を簡単にできる。
請求項4に記載の発明によれば、ローラアームの枢支軸心は、ロッカーアームの枢支軸心に対して偏心しており、ロッカーアームの枢支軸をその軸心を中心に回転させることにより、ロッカーアームとローラアームとの間の当接部の位置が可変となり、これによりバルブのリフト量等を可変可能としているため、可変動弁機構を有するものにおいても凝着摩耗を防止できる。
請求項5に記載の発明によれば、ばね部材は、ローラアームとロッカーアームとを枢支軸を中心として拡開する方向に付勢する板ばねであるため、板ばねを用いることにより、簡単な構造のものにて構成できる。
請求項6に記載の発明によれば、揺動カムは、揺動シャフトを中心に所定範囲で揺動して往復運動し、ローラフォロアは、揺動カムに連動して所定範囲で往復運動し、揺動カム又はローラフォロアのうち、どちらか一方には揺動カムの揺動をローラフォロアに連動させるローラが設けられ、他方にはローラが接触する接触面が設けられており、ローラが接触面のベース円部に位置する時に、動弁系各部の誤差及び熱膨張を吸収するための隙間を、ローラと接触面との接触部位を基準として、力の伝達経路中の相対的に往復運動するローラ以外の下流側の部品間に設け、揺動カム及びローラフォロアの往復運転時において、常にローラと接触面とを接触させるばね部材を有するため、従来のような油圧式ラッシュアジャスタを使用することがないことから、簡素な構造で、且つ内燃機関が高回転のときにおいても、ローラと接触面との凝着摩耗を防止し、確実な作動により高い信頼性を実現することができる。
請求項7に記載の発明によれば、ばね部材は、ローラを有するロッカーアームシャフトに嵌合され、一端がロッカーアームに係止され、他端がシリンダヘッド本体に係止されており、ロッカーアームを揺動カム側に付勢する捩ればねを有するので、動弁機構を簡素な構成とすることができるため、コストを削減することが可能となる。また、捩りばねをロッカーアームシャフトに嵌合して動弁機構に設けているため、組立て作業工程が簡素となると共に、コンパクトに動弁機構を構成することができる。
請求項8に記載の発明によれば、ばね部材は、ロッカーアームとシリンダヘッド本体との間に設けられ、ロッカーアームを揺動カム側に付勢するコイルばねを有するので、ロッカーアームとシリンダヘッド本体との間にコイルばねを配設すればよいだけなので、動弁機構の組立て作業工程を簡素にすることができる。
請求項9に記載の発明によれば、ローラがベース円部に位置する時に、往復運転するローラとカム面部との間に隙間を設けると共に、ローラが慣性により回り続けるのを抑制するブレーキ手段を設けたため、従来のような油圧式ラッシュアジャスタを使用することがないことから、簡素な構造で、且つ内燃機関が高回転のときにおいても、ローラと接触面との凝着摩耗を抑制することができる。
請求項10に記載の発明によれば、揺動カムは、揺動シャフトを中心に所定範囲で揺動して往復運動し、ローラフォロアは、前記揺動カムに連動して所定範囲で往復運動し、前記揺動カム又はローラフォロアのうち、どちらか一方には前記揺動カムの揺動を前記ローラフォロアに連動させるローラが設けられ、他方には前記ローラが接触する接触面が設けられており、前記揺動カム及び前記ローラフォロアの往復運転時で、前記接触面と前記ローラとが接していない状態において、前記ローラの慣性力による回転を抑制するブレーキ手段を有するので、従来のような油圧式ラッシュアジャスタを使用することがないため、簡素な構造で、且つ内燃機関が高回転のときにおいても、ローラと接触面との凝着摩耗を抑制することができる。
請求項11に記載の発明によれば、ブレーキ手段は、ローラと、ローラが設けられた揺動カム又はローラフォロアであるロッカーアームとの間に配設され、ローラの慣性力による回転を抑制するブレーキ部材としたため、動弁機構をより簡素な構成とすることができるため、コストを削減することが可能となる。また、抑制部材を配設するだけなので、組立て作業工程が簡素となると共に、コンパクトに動弁機構を構成することができる。
請求項12に記載の発明によれば、バルブが閉状態の時に、動弁系各部の誤差及び熱膨張を吸収するための隙間を、ロッカーアームとバルブとの間に設けたため、従来のような油圧式ラッシュアジャスタを使用することがないことから、簡素な構造で、且つ内燃機関が高回転のときにおいても、ローラと接触面との凝着摩耗を防止し、確実な作動により高い信頼性を実現することができる。
また、ロッカーアーム上面とローラとの相対的な往復運動時において、常にローラとロッカーアーム上面とを接触させるばね部材を設けたため、簡単な構造を追加するだけで、凝着摩耗を防止することができる。
以下、この発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
[発明の実施の形態1]
図1及び図2は、この発明の実施の形態1に係る図であり、図1は、内燃機関の動弁機構を示した、吸気バルブが閉弁した状態の要部縦断面図であり、図2は、内燃機関の動弁機構を示した、吸気バルブが開弁した状態の要部縦断面図である。
まず構成を説明すると、図1中符号1は、内燃機関の吸気バルブ11の動弁機構で、この動弁機構1は、内燃機関のクランクシャフト(図示せず)により回転駆動される「シャフト」としてのカムシャフト2と、このカムシャフト2に設けられた「駆動力伝達手段」としての回転カム3と、カムシャフト2に平行に設けられた揺動シャフト4と、揺動シャフト4に支持され、回転カム3により揺動自在とされている揺動カム5と、この揺動カム5により揺動自在(往復運動自在)とされ、内燃機関の吸気バルブ11を開閉する「ローラフォロア」としてのロッカーアーム6とを有している。
なお、内燃機関の吸気バルブ11及び排気バルブの動弁機構の構成は、同一であるため、実施の形態1では吸気弁側の機構を示し、排気弁側の機構はその説明を省略する。
上記カムシャフト2は、図1に示すように、その長手方向を図1中の表裏方向(紙面に対して垂直な方向)に向けて配置しており、中心軸O1を中心に内燃機関のクランクシャフトの1/2の回転速度で回転駆動する。
また、回転カム3は、カムシャフト2の外周面に固定されており、外周部は、図1に示すように、平面視において円弧状のベース面3aと、ベース面3aから突出しているノーズ面3bとから構成されている。
揺動シャフト4の中心軸O2は、カムシャフト2の中心軸O1に対して平行である。すなわち、揺動シャフト4は、カムシャフト2と異なる位置に平行に配置されている。
揺動カム5は、揺動シャフト4の外周面に嵌合しており、揺動シャフト4の中心軸O2を中心に揺動自在に支持されている。また、この揺動カム5の下端部には、揺動シャフト4側に凹状に湾曲し、後述するロッカーアーム6に設けられたローラ14が転動可能な接触面5aが形成されている。
さらに、揺動カム5の中間部には、貫通孔5cが形成されており、この貫通孔5cには、揺動シャフト4の中心軸O2に対して平行な中心軸O3を有するローラシャフト7が回動自在に設けられている。そして、このローラシャフト7には、回転カム3のベース面3a又はノーズ面3bに接触して連動するローラ8が設けられている。
このローラ8は、図1に示すように、側面視において円形状に形成され、ローラシャフト7の外周面に配設されており、ローラ8の外周面は、回転カム3のベース面3a及びノーズ面3bに摺動可能となっている。
また、揺動シャフト4には、揺動カム5を回転カム3側に付勢する捩りばね15が嵌合されている。詳しくは、捩りばね15の一端は揺動カム5に係止されており、他端はシリンダヘッド本体19に係止されている。これにより、揺動カム5は、捩りばね15の付勢力により回転カム3側に付勢され、ローラ8の外周面が常に回転カム3のベース面3a又はノーズ面3bに接触し、揺動カム5は回転カム3に連動して所定範囲で揺動して往復運動する。
そして、揺動カム5の下側には、ロッカーアーム6が、揺動シャフト4の中心軸O2に対して平行な中心軸O5を有するロッカーアームシャフト12に揺動自在に支持されて配設されている。
このロッカーアーム6は、先端部に、後述する吸気バルブ11に冠着されたシム23の上面を押圧するバルブ押圧部6aが形成されていると共に、ロッカーアーム6の中間部には、ロッカーアームシャフト12の中心軸O5に対して平行な中心軸O6を有するローラシャフト13が回動自在に設けられている。
このローラシャフト13には、回転可能にローラ14が配設され、ローラ14の外周面は、揺動カム5のカム面5aに接触して摺動可能となっている。このカム面5aには、ベース円部5e、リフト部5f及びそれらを繋ぐランプ部5gを有している。
また、ロッカーアームシャフト12には、ローラ14とカム面5aとを接触させる「ばね部材」としての捩りばね17を有している。
この捩りばね17は、ロッカーアームシャフト12に嵌合されており、その一端17aはロッカーアーム6の下面部6bに係止され、他端17bはシリンダヘッド本体19に係止され、ロッカーアーム6を揺動カム5側に付勢している。また、捩りばね17のばね力は、ロッカーアーム6を揺動カム5側に付勢してローラ14を揺動カム5のカム面5aに押圧し、且つ揺動カム5が揺動されたときには、ロッカーアーム6が連動して揺動できる程度に設定されている。これにより、ロッカーアーム6は、捩りばね17の付勢力により揺動カム5側に付勢され、ローラ14の外周面が常に揺動カム5のカム面5aに接触し、ロッカーアーム6は揺動カム5に連動して所定範囲で揺動して往復運動するように構成されている。
そして、ロッカーアーム6のバルブ押圧部6aの下側には、このバルブ押圧部6aで押圧される吸気バルブ11が、内燃機関の温度上昇により熱膨張して吸気バルブ11の閉弁が不確実となるようなことがないように、所定の隙間Aを設けた位置に上下動自在に配設されている。
この隙間Aは、大きすぎると異音が発生したり吸気バルブ11を確実に開弁できなくなる。また、隙間Aが小さすぎると、バルブの突き上げにより、吸気バルブ11を確実に閉弁することができなくなるので、ロッカーアーム6の揺動範囲や吸気バルブ11の熱膨張等を考慮して設定されてい
る。
この吸気バルブ11は、上部にコレット20及びアッパーリテーナ21が設けられ、アッパーリテーナ21の下側には、バルブスプリング22が配設されており、バルブスプリング22の付勢力で吸気バルブ11をロッカーアーム6側に付勢している。さらに、吸気バルブ11の上端部には、バルブクリアランスを調整するためのシム23が冠着されている。
これにより、揺動カム5の揺動でロッカーアーム6を連動させ、揺動させることにより、吸気バルブ11を上下動させることができるため、吸気バルブ11を開閉することが可能となる。
次に、以上のように構成された動弁機構1の作用について図1及び図2にて詳しく説明する。
吸気バルブ11が閉弁状態から開弁状態となるには以下のように動弁機構1が作動する。
まず、この動弁機構1は、内燃機構のクランクシャフトにより、このクランクシャフトの1/2の回転速度でカムシャフト2が回転され、このカムシャフト2の回転により、回転カム3が、図1中矢視方向に、カムシャフト2の中心軸O1を中心に回転駆動している。
そして、図1に示すように、回転カム3のベース面3aに揺動カム5に設けられたローラ8が接触しているときは、揺動カム5が吸気バルブ11側に揺動されず、ロッカーアーム6が捩りばね17の付勢力により揺動カム5側に付勢されると共に、吸気バルブ11がバルブスプリング22の付勢力によりロッカーアーム6側に付勢されているので、吸気バルブ11のリフト量は発生せずに吸気バルブ11は閉弁状態となっている。
そして、内燃機関のクランクシャフトにより、回転カム3がカムシャフト2を介して回転駆動し、図2に示すように、ノーズ面3bでローラ8が押圧されると、ローラシャフト7を介して揺動カム5が押圧され、揺動カム5が捩りばね15の付勢力に抗して図1中反時計回りに揺動される。
さらに、揺動カム5が、図1中反時計回りに揺動されると、ローラ14は捩りばね17の付勢力により揺動カム5のカム面5aに接触しているので、揺動カム5に連動して、図1中時計回りに回転しながらカム面5aを摺動して吸気バルブ11側に押圧され、ローラシャフト13を介してロッカーアーム6が捩りばね17の付勢力に抗して、吸気バルブ側に揺動される。
そして、吸気バルブ11側に揺動されたロッカーアーム6は、その先端部に形成されたバルブ押圧部6aでシム23の上面を押圧して吸気バルブ11を押下げ、吸気バルブ11が開弁される。このように、ロッカーアーム6は捩りばね17及びバルブスプリング22により揺動カム5側に付勢され、ロッカーアーム6のローラ14は揺動カム5のカム面5aに常に接触しているので、揺動カム5の揺動方向とローラ14の回転方向とが常に同方向となり、図2に示すように、吸気バルブ11を開弁状態とすることができる。
次いで、吸気バルブ11が開弁状態から閉弁状態となるには以下のように動弁機構1が作動する。
まず、前述したような動弁機構1の作動で、図2に示すように、回転カム3のノーズ面3bでローラ8が押圧されることで吸気バルブ11が開弁された状態から、内燃機関のクランクシャフトにより、回転カム3がカムシャフト2を介して回転駆動されると、揺動カム5のローラ8が回転カム3のノーズ面3bから、図1に示すように、ベース面3aを摺動する。すると、揺動カム5が捩りばね15の付勢力により、ローラ8が回転カム3に接触した状態で、揺動カム5の揺動方向が反転されて図1中時計回りに揺動される。
そして、揺動カム5の揺動方向が反転され、図1中時計回りに揺動すると、ロッカーアーム6は捩りばね17の付勢力によりローラ14が揺動カム5のカム面5aに接触した状態で揺動カム5側に揺動される。このとき、ローラ14は、揺動カム5のカム面5aに接触しているので、揺動カム5の揺動方向が反転すると同時に、図1中時計回りに回転されていた状態から図1中反時計回りに回転が反転してカム面5a上を転動する。
そして、ロッカーアーム6が揺動カム5側に揺動すると、吸気バルブ11はバルブスプリング22の付勢力によりロッカーアーム6側に付勢され、吸気バルブ11が閉弁される。このように、ロッカーアーム6は捩りばね17により揺動カム5側に付勢され、ロッカーアーム6のローラ14は揺動カム5のカム面5aに常に接触しているので、揺動カム5の揺動方向とローラ14の回転方向とが常に同方向となり、図1に示すように、吸気バルブ11を閉弁状態とすることができる。
このように捩りばね17によりローラ14が常に揺動カム5のカム面5aに圧接されて、揺動カム5の揺動方向とローラ14の回転方向とが常に同方向となるようにしているため、揺動カム5の揺動方向とローラ14の回転方向が逆になることにより生じる凝着摩耗の発生を防止できる。
すなわち、従来では、バルブ開状態から閉状態に移行し、ローラがベース円部まで移動した場合に、このローラとベース円部との間に隙間が発生していると、このローラが所定の方向に回転し続ける。そして、この状態から、バルブ開状態に移行すると、ローラがランプ部に当接して上記の回転が停止させられると同時に急激に逆方向に回転させられる。これにより、凝着摩耗が発生するものである。
これに対して、この発明では、図2に示すように、バルブ開状態において、揺動カム5のリフト部5fにてローラ14が押圧されている状態から、図1に示すように、バルブ閉状態とされて、ローラ14が揺動カム5のベース円部5eまで移動した状態でも、捩りばね17により、ローラ14はベース円部5eに常に接触した状態で移動するようにしている。そして、下流側の部位、ここでは、ロッカーアーム6のバルブ押圧部6aと、吸気バルブ11との間に隙間Aが発生するようにしている。従って、このバルブ閉状態において、ローラ14が、従来と異なり、慣性で所定の方向に回転し続けるようなことがない。そして、再度、バルブ閉状態からバルブ開状態に移行する場合でも、ローラ14がベース円部5eからランプ部5gを経てリフト部5fへ移動する際に、ローラ14が、ベース円部5e上からリフト部5f上へ転動して行くため、従来のように、ローラ14がベース円部5eからリフト部5fに移動する段階で急激に逆方向に回転させられるようなことがなく、凝着摩耗の発生を防止できるものである。
なお、ロッカーアーム6にローラ14を設け、揺動カム5の下端部にローラ14が接触するカム面5aを形成しているが、これに限定されず、揺動カム5の下端部にローラ14を設け、ロッカーアーム6の上端部にローラ14が接触するカム面5aを形成しても、ローラ14とカム面5aとが凝着摩耗することなく揺動カム5でロッカーアーム6を揺動させることができる。
このように構成された内燃機関の動弁機構1にあっては、揺動シャフト4を中心に所定範囲で揺動して往復運動する揺動カム5には、ローラ14が接触するカム面5aが設けられ、その揺動カム5に連動して所定範囲で揺動して往復運動するロッカーアーム6には、揺動カム5の揺動をロッカーアーム6に連動させるローラ14が設けられており、揺動カム5及びロッカーアーム6の往復運転時において、常にローラ14とカム面5aとを接触させる捩りばね17を有するので、従来のような油圧式ラッシュアジャスタを使用することがないため、簡素な構造で、且つ内燃機関が高回転のときにおいても、ローラ14とカム面5aとの凝着摩耗を防止し、確実な作動により高い信頼性を実現することができる。
さらに、捩りばね17は、ロッカーアーム6を揺動自在に支持するロッカーアームシャフト12に嵌合され、一端17aがロッカーアーム6に係止され、他端17bがシリンダヘッド本体19に係止されており、ロッカーアーム6を揺動カム5側に付勢しているので、動弁機構をより簡素な構成とすることができるため、コストを削減することが可能となる。また、捩りばね17をロッカーアームシャフト12に嵌合して動弁機構1に設けているため、組立て作業工程が簡素となると共に、コンパクトに動弁機構1を構成することができる。
なお、この実施の形態1では、「駆動力伝達手段」としてカムシャフト2の回転カム3を用いているが、これに限らず、回転カム3を備えていないシャフトからの駆動力をリンクを介して揺動カム5に伝達させるようにすることもできる。また、「ローラフォロア」としてロッカーアーム6を用いているが、このロッカーアーム6を使用せず、揺動カム5からの駆動力をローラ8を介してバルブ11側に直接伝達することもできる。
[発明の実施の形態2]
図3及び図4は、この実施の形態2に係る内燃機関の動弁機構を示した吸気バルブが閉弁した状態の要部縦断面図である。
この実施の形態2は、実施の形態1のばね部材とは異なり、ロッカーアーム6とシリンダヘッド本体19との間に設けられたコイルばね26で、ロッカーアーム6を揺動カム5側に付勢し、ロッカーアーム6に設けられたローラ14と揺動カム5のカム面5aとを接触させている。
具体的には、図3に示すように、コイルばね26は、吸気バルブ11とほぼ平行となるように配設されており、その一端26aはロッカーアーム6の下面部6bに係止され、他端26bはシリンダヘッド本体19に係止され、ロッカーアーム6を揺動カム5側に付勢している。また、コイルばね26のばね力は、実施の形態1と同様に、ロッカーアーム6を揺動カム5側に付勢してローラ14を揺動カム5のカム面5aに押圧し、且つ揺動カム5が揺動されたときには、ロッカーアーム6が連動して揺動できる程度に設定されている。これにより、ロッカーアーム6は、コイルばね26の付勢力により揺動カム5側に付勢され、ローラ14の外周面が常に揺動カム5のカム面5aに接触している。
なお、この実施の形態2では、ロッカーアーム6の下面部6bとシリンダヘッド本体19との間にコイルばね26を設けてローラ14の外周面を揺動カム5のカム面5aに接触させているが、これに限定されず、図4に示すように、ロッカーアーム6をロッカーアームシャフト12を中心として揺動するシーソ形状に形成し、ロッカーアーム6の一端部6cには、前述したように先端部にバルブ押圧部6aが形成されると共に、このバルブ押圧部6aとロッカーアームシャフト1との間には、ローラシャフト13及びローラ14が設けられている。そして、他端部6dの上面部とシリンダ本体19との間に、コイルばね26を設け、その一端26aはロッカーアーム6の上面部に係止され、他端26bはシリンダヘッド本体19に係止することにより、ロッカーアーム6を揺動カム5側に付勢し、ロッカーアーム6に設けられたローラ14と揺動カム5のカム面5aとを接触させることも可能である。
このように構成された内燃機関の動弁機構1にあっては、実施の形態1のばね部材とは異なるコイルばね26を用いて構成しているが、ローラ14は、実施の形態1と同様な方向に付勢力が働いているので、実施の形態1と同様な作用となるため、実施の形態2の作用の説明は省略する。
そして、ばね部材は、ロッカーアーム6とシリンダ本体19との間に設けられ、ロッカーアーム6を揺動カム5側に付勢するコイルばね26を有するので、ロッカーアーム6とシリンダヘッド本体19との間にコイルばね26を配設するだけでローラ14とカム面5aとを接触させることが可能なため、動弁機構1の組立て作業工程を簡素にすることができる。
その他の構成及び作用は発明の実施の形態1と同様であるので重複した説明は省略する。
[発明の実施の形態3]
図5は、この実施の形態3に係る内燃機関の動弁機構を示した吸気バルブが閉した状態の要部縦断面図である。
この実施の形態3は、揺動シャフト4を所定位置に移動自在とすることで、各バルブのリフト量等を調整することが可能な内燃機関の動弁機構1である。
具体的には、図5に示すように、揺動シャフト4の外周面には、ローラ33が配設され、このローラ33は、シリンダヘッド本体19に形成された揺動シャフト4を所定位置に案内する案内部19aに接触している。また、揺動シャフト4は、次に説明するコントロールカム34で揺動カム5が押圧されると、それに連動して、図5中実線から図5中二点鎖線に示す範囲で移動可能なようにシリンダヘッド本体19に設けられている。
このコントロールカム34は、カムシャフト2に対して平行に設けられたコントロールシャフト35の外周面に固定されている。また、コントロールカム34の外周部は揺動カム5に接触し、コントロールカム34を所定角度で回転駆動することにより、揺動シャフト4を所定の位置に案内できる形状に形成されている。
そして、コントロールシャフト35の一方の端部には、コントロールシャフト35の中心軸O8を中心にコントロールシャフト35を所定角度範囲で回転駆動させるアクチュエータ(図示せず)が連結され、このアクチュエータには、内燃機関の運転状態に応じてアクチュエータの角度を制御する制御手段(図示せず)が接続されている。
そして、揺動カム5に連動して所定範囲で揺動して往復運動するロッカーアーム6は、実施の形態1と同様な構成で、バルブ押圧部6aが形成されると共に、ローラシャフト13及びローラ14が設けられ、ロッカーアームシャフト12に揺動自在に支持されて配設されている。
また、ロッカーアームシャフト12には、実施の形態1と同様に、常にローラ14とカム面5aとを接触させるばね部材としての捩りばね17が配設されている。
これにより、コントロールシャフト35がアクチュエータにより所定角度回動すると、コントロールカム34がコントロールシャフト35の中心軸O8を中心に所定角度回転する。さらに、コントロールカム34が所定角度回転されると、コントロールカム34により、揺動カム5を介してローラ33がシリンダ本体の案内部19aを摺動し、例えば、図5中実線に示す位置から図5中二点鎖線に示すような所定位置に揺動シャフト4が移動される。そして、揺動シャフト4が移動されると揺動カム5のカム面5aの位置が変化するので、ロッカーアーム6の揺動量を変化させることができ、ロッカーアーム6に上下動される吸気バルブ11のリフト量等を調整することが可能となる。
なお、この実施の形態3では、ばね部材として、実施の形態1と同様な捩りばね17により、ローラ14とカム面5aと接触させているが、これに限定されず、例えば、実施の形態2と同様なばね部材としてのコイルばね26を用いてローラ14とカム面5aとを接触させることも可能である。
このように構成された、揺動シャフト4を所定位置に移動することで各バルブのリフト量等を可変する動弁機構1においても、ロッカーアーム6は捩りばね17で揺動カム5側に付勢されているので、揺動シャフト4が所定位置に移動され、揺動カム5のカム面5aの位置が変化しても、ロッカーアーム6のローラ14と揺動カム5のカム面5aは接触するため、凝着摩耗を防止することが可能となる。
その他の構成及び作用は発明の実施の形態1と同様であるので重複した説明は省略する。
[発明の実施の形態4]
図6は、この実施の形態4に係る内燃機関の動弁機構を示した吸気バルブが閉した状態の要部縦断面図である。
この実施の形態4は、回転カム3をテーパ形状とし、この回転カム3をカムシャフト2の中心軸O1方向に移動することにより、回転カム3の外周部と揺動カム5との接触位置を変化させることで、各バルブのリフト量等を調節することが可能な内燃機関の動弁機構1である。
具体的には、図6に示すように、回転カム3は、カムシャフト2の外周面に固定されており、回転カム3の外周部は、平面視において円弧状のベース面3aとベース面3aから突出しているノーズ面3bとから構成されている。また、図6中の表裏方向(紙面に対して垂直な方向)に向けてテーパ形状に形成されている。すなわち、回転カム3の外周面部のベース面3a及びノーズ面3bは、カムシャフト2の中心軸O1に対して傾斜している。
そして、カムシャフト2の一方の端部には、カムシャフト2を中心軸O1方向に所定範囲で移動させるアクチュエータ(図示せず)が連結され、このアクチュエータには、内燃機関の運転状態に応じてアクチュエータの移動を制御する制御手段(図示せず)が接続されている。
また、回転カム3に揺動される揺動カム5に設けられたローラ8の外周面は、テーパ形状に形成された回転カム3のベース面3a及びベース面3bに摺動可能な外周面となっている。
そして、揺動カム5に連動して所定範囲で揺動して往復運動するロッカーアーム6は、実施の形態1と同様な構成で、バルブ押圧部6aが形成されると共に、ローラシャフト13及びローラ14が設けられ、ロッカーアームシャフト12に揺動自在に支持されて配設されている。
また、ロッカーアームシャフト12には、実施の形態1と同様に、常にローラ14とカム面5aとを接触させるばね部材としての捩りばね17が配設されている。
これにより、カムシャフト2がアクチュエータにより中心軸O1方向に所定範囲で移動すると、回転カム3がカムシャフト2の中心軸O1方向に所定範囲で移動する。さらに、回転カム3が所定範囲で移動されると、回転カム3は、テーパ形状に形成されているので、回転カム3により、ローラシャフト7及びローラ8を介して、例えば、図6中実線に示す位置から図6中二点鎖線に示すような所定位置に揺動カム5が移動される。そして、揺動カム5が所定位置に移動されると、揺動カム5のカム面5aの位置が変化するので、ロッカーアーム6の揺動量を変化させることができ、ロッカーアーム6に上下動される吸気バルブ11のリフト量等を調整することが可能となる。
なお、この実施の形態4では、ばね部材として、実施の形態1と同様な捩りばね17により、ローラ14とカム面5aと接触させているが、これに限定されず、例えば、実施の形態2と同様なばね部材としてのコイルばね26を用いてローラ14とカム面5aとを接触させることも可能である。
このように構成された、回転カム3をテーパ形状とし、この回転カム3をカムシャフト2の中心軸O1方向に移動することにより、回転カム3の外周部と揺動カム5との接触位置を変化させることで各バルブのリフト量等を可変する動弁機構1においても、ロッカーアーム6は捩りばね17で揺動カム5側に付勢されているので、揺動シャフト4が所定位置に移動され、揺動カム5のカム面5aの位置が変化しても、ロッカーアーム6のローラ14と揺動カム5のカム面5aは接触するため、凝着摩耗を防止することが可能となる。
その他の構成及び作用は発明の実施の形態1と同様であるので重複した説明は省略する。
[発明の実施の形態5]
図7は、この実施の形態5に係る内燃機関の動弁機構を示した吸気バルブが閉弁した状態の要部縦断面図である。
この実施の形態5は、揺動カム5に設けられ、回転カム3に接触するローラ8が配設されたローラシャフト7を所定範囲で移動してローラシャフト7の中心軸O3と揺動シャフト4の中心軸O2との相対距離を可変することで、各バルブのリフト量等を調整することが可能な内燃機関の動弁機構1である。
具体的には、図7に示すように、揺動カム5のローラシャフト7が貫通される貫通孔5cが、そのローラシャフト7の長手方向に沿って所定距離案内するように形成されており、この案内方向がカムシャフト2の半径方向に対して傾斜するように形成されている。
そして、動弁機構1には、貫通孔5cに挿通されたローラシャフト7を所定距離案内するローラ可変機構が設けられている。このローラ可変機構は、揺動シャフト4に固定された状態で設けられた偏心シャフト9と、一方の先端部10aがローラシャフト7に連結され、他方の先端部10bが偏心シャフト9に連結されたアーム10とを有している。
偏心シャフト9は、この中心軸O4が揺動シャフト4の中心軸O2に対して平行であり、且つ偏心した位置となるように揺動シャフト4に設けられている。
また、揺動シャフト4の一方の端部には、中心軸O2を中心に揺動シャフト4を所定角度範囲で回転駆動させるアクチュエータ(図示せず)が連結されており、さらに、このアクチュエータには、内燃機関の運転状態に応じてアクチュエータの角度を制御する制御手段(図示せず)が接続されている。
アーム10は、ローラシャフト7の中心軸O3と偏心シャフト9の中心軸O4との距離が一定に保持できる形状に形成されている。
これにより、揺動シャフト4がアクチュエータにより所定角度で回転駆動すると、揺動シャフト4に設けられている偏心シャフト9が揺動シャフト4の中心軸O2を中心に所定角度で回動され、これに伴って、ローラシャフト7がアーム10を介して連動される。そして、アーム10でローラシャフト7の中心軸O3と偏心シャフト9の中心軸O4との距離を一定に保持しながらローラシャフト7が案内部5b内を移動することが可能となり、揺動シャフト4の中心軸O2とローラシャフト7の中心軸O3との相対距離を可変させることができる。
そして、揺動カム5に連動して所定範囲で揺動して往復運動するロッカーアーム6は、実施の形態1と同様な構成で、バルブ押圧部6aが形成されると共に、ローラシャフト13及びローラ14が設けられ、ロッカーアームシャフト12に揺動自在に支持されて配設されている。
また、ロッカーアームシャフト12には、実施の形態1と同様に、常にローラ14とカム面5aとを接触させるばね部材としての捩りばね17が配設されている。
これにより、ローラシャフト7が所定範囲で移動すると、ローラシャフト7の中心軸O3と揺動シャフト4の中心軸O2との相対距離を可変することにより、例えば、図7中実線に示す位置から図7中二点鎖線に示すような所定位置に揺動カム5が移動される。そして、揺動カム5が所定位置に移動すると、揺動カム5のカム面5aの位置が変化するので、ロッカーアーム6の揺動量を変化させることができ、ロッカーアーム6に上下動される吸気バルブ11のリフト量等を調整することが可能となる。
なお、この実施の形態5では、ばね部材として、実施の形態1と同様な捩りばね17により、ローラ14とカム面5aと接触させているが、これに限定されず、例えば、実施の形態2と同様なばね部材としてのコイルばね26を用いてローラ14とカム面5aとを接触させることも可能である。
このように構成された、ローラシャフト7を所定範囲で移動してローラシャフト7の中心軸O3と揺動シャフト4の中心軸O2との相対距離を可変することで各バルブのリフト量等を可変する動弁機構1においても、ロッカーアーム6は捩りばね17で揺動カム5側に付勢されているので、揺動シャフト4が所定位置に移動され、揺動カム5のカム面5aの位置が変化しても、ロッカーアーム6のローラ14と揺動カム5のカム面5aは接触するため、凝着摩耗を防止することが可能となる。
その他の構成及び作用は発明の実施の形態1と同様であるので重複した説明は省略する。
[発明の実施の形態6]
図8は、この実施の形態6に係る内燃機関の動弁機構を示した吸気バルブが閉弁した状態の要部縦断面図である。
この実施の形態6は、「バルブ押圧部材」としてのロッカーアーム6が揺動カム5のカム面5aに接触するローラ14が設けられ、揺動カム5の揺動に連動する「ローラ支持部材」としてのローラアーム6cと、ローラアーム6cに連動して揺動して吸気バルブ11を上下動させるロッカーアーム本体6dとを有している。さらに、実施の形態1のばね部材とは異なり、板ばね28によりローラアーム6cを揺動カム5側に付勢してローラ14と揺動カム5のカム面5aとを接触させている。さらに、ローラアーム6cを所定位置に移動自在とし、ローラアーム6cに設られたローラ14と揺動カム5のカム面5aとの接触位置を変化させることで、各バルブのリフト量等を調整することが可能な内燃機関の動弁機構1である。
具体的には、図8に示すように、「枢支軸」としてのロッカーアームシャフト12に、このロッカーアームシャフト12の中心軸O5に対して中心軸O7が平行であり、且つ偏心した位置となるように偏心シャフト29が固定された状態で設けられており、この偏心シャフト29に板ばね28により回転自在にロッカーアーム6のローラアーム6cが係止されている。
このローラアーム6cは、一端に偏心シャフト29の外周面に係合し、且つ偏心シャフト29の外周面を摺動可能な形状の係合部6eが形成されている。さらに、係合部6eと隣接する位置には、このローラアーム6cと偏心シャフト29とを一体に係止する板ばね28が外れないように嵌合される嵌合部6fが形成されている。また、他端には、揺動カム5のカム面5aを摺動するローラ14が支持されるローラシャフト13が嵌合される貫通孔6gが形成されると共に、貫通孔6gの下側には揺動カム5の揺動でローラアーム6cが連動して吸気バルブ11側に揺動したときに、ロッカーアーム本体6dを吸気バルブ11側に押圧する押圧部6hが形成されている。
さらに、ロッカーアーム6のロッカーアーム本体6dは、ロッカーアームシャフト12に揺動自在に支持され配設され、先端部に吸気バルブ11に冠着されたシム23の上面を押圧するバルブ押圧部6aが形成されている。さらに、バルブ押圧部6aの上側には、後述する板ばね28の先端部28bが接触する接触面6iが形成されると共に、接触面6iの上側には、ローラアーム6cに形成された押圧部6hにより押圧される押圧面6jが形成されている。
そして、ばね部材としての板ばね28は、平板状のばねを複数箇所屈曲させることにより所定形状に形成されたものである。詳しくは、ローラアーム6cの嵌合部6fに嵌合される形状及び偏心シャフト29に嵌合される形状に屈曲され、且つローラアーム6cと偏心シャフト29とを一体に係止する係止部28aが形成されている。また、ローラアーム6c側の先端部28bは、ロッカーアーム本体6d側に延び、ロッカーアーム本体6dに形成された接触面6iに接触している。さらに、板ばね28は、ローラアーム6cと偏心シャフト29とを係止部28aで一体に係止したときに、ローラアーム6cとロッカーアーム本体6dとが広げる方向に付勢される形状に形成されている。
また、ローラアーム6cのバルブ押圧部6aとロッカーアーム本体6dの押圧面6jとの間に所定の隙間Aを設けている。この隙間Aは、実施の形態1のバルブ押圧部6aと吸気バルブ11との間の隙間Aと同一である。
これにより、ローラアーム6cが偏心シャフト29の外周面を摺動可能となるように板ばね28でローラアーム6cを偏心シャフト29に一体に係止しているので、揺動カム5が揺動されると、ローラ14及びローラシャフト13を介してローラアーム6cが板ばね28の付勢力に抗して吸気バルブ11側に揺動される。さらに、ローラアーム6cが吸気バルブ11側に揺動されるとローラアーム6cの押圧部6hでロッカーアーム本体6dの押圧面6jを押圧してロッカーアーム本体6dを吸気バルブ11側に揺動させ、吸気バルブ11を開閉することが可能となる。
さらに、ローラアーム6cは、板ばね28により揺動カム5側に付勢され、ローラアーム6cに設けられたローラ14の外周面が常に揺動カム5のカム面5aに接触している。
また、ロッカーアームシャフト12の一方の端部には、中心軸O5を中心にロッカーアームシャフト12を所定角度範囲で回転駆動させるアクチュエータ(図示せず)が連結されており、さらに、このアクチュエータには、内燃機関の運転状態に応じてアクチュエータの角度を制御する制御手段(図示せず)が接続されている。
これにより、ロッカーアームシャフト12がアクチュエータにより所定角度で回転駆動すると、ロッカーアームシャフト12に設けられている偏心シャフト29がロッカーアームシャフト12の中心軸O5を中心に所定角度で回動される。さらに、偏心シャフト29が所定角度で回動されるとローラアーム6cが連動され、例えば、図8中実線に示す位置から図8中二点鎖線に示すような所定位置にローラアーム6cが移動される。そして、ローラアーム6cが所定位置に移動されると、揺動カム5のカム面5aとローラアーム6cに設けられたローラ14とが接触する接触点が変化するので、ロッカーアーム本体6dの揺動量を変化させることができ、ロッカーアーム6に上下動される吸気バルブ11のリフト量等を調整することが可能となる。
そして、ロッカーアーム本体6dのバルブ押圧部6aと吸気バルブ11との間に所定の隙間を設けなくても、押圧部6hと押圧面6jとの間に所定の隙間Aが設けられているため、内燃機関の温度上昇により吸気バルブ11が熱膨張してバルブの突き上げがおきても吸気バルブ11は確実に開閉される。
このように構成された、ローラアーム6cを所定位置に移動自在とし、ローラアーム6cに設られたローラ14と揺動カム5のカム面5aとの接触位置を変化させることで各バルブのリフト量等を調整することが可能な内燃機関の動弁機構1においても、ローラアーム6cは板ばね28で揺動カム5側に付勢されているので、ローラアーム6cが所定位置に移動され、ローラ14とカム面5aとの接触位置が変化しても、ロッカーアーム6のローラ14と揺動カム5のカム面5aは接触するため、凝着摩耗を防止することが可能となる。
また、その板ばね28は、ローラアーム6cとロッカーアーム6との間に設けられた隙間A分のストロークを有するものであれば良く、コンパクトなものにて構成できると共に、板ばね28を用いることにより、簡単な構造のものにて構成できる。
さらに、ローラアーム6cとロッカーアーム6とが別部品となり、部品点数は増えるが、それらは共通のロッカーアームシャフト12により枢支されるので支持構造における構成を簡単にできる。
その他の構成及び作用は発明の実施の形態1と同様であるので重複した説明は省略する。
[発明の実施の形態7]
図9は、この発明の実施の形態7に係る図であり、内燃機関の動弁機構を示した吸気バルブが閉弁した状態の要部縦断面図である。
この実施の形態7は、請求項12に対応した実施の形態であり、ロッカーアーム6がロッカーアームシャフト12を介してシリンダヘッド本体19に対して上下動自在に配設され、このロッカーアーム6の押圧部6aにより、吸気バルブ11の上端部に設けられたシム23が押圧されて、バルブスプリング22の付勢力に抗して吸気バルブ11が下方に押し下げられて開かれるようになっている。
また、そのロッカーアーム6の下面部6bには、基端部40aがシリンダヘッド本体19に固定された「ばね部材」としての押付けばね40の先端部40bが当接されて、そのロッカーアーム6が反時計回りに回動するように付勢されている。
このロッカーアーム6の上面6cには、ローラ部材41の小径の「ローラ」としての第1ローラ41aが当接され、これら第1ローラ41aと上面6cとが相対的に往復運動するように構成されている。そして、このローラ部材41の大径の第2ローラ41bが回転カム3とコントロール部材42との間に当接している。このコントロール部材42は、ランプ部及びリフト部を有するカム面42aと、ベース円42bとが形成され、前記上面6cは、そのベース円42bと同心円に形成されている。それら第1,第2ローラ41a,41bは、軸41cを中心に回転するように構成されている。
これにより、ローラ部材41が、ロッカーアーム6、回転カム3及びコントロール部材42の三者の間に配置され、押付けばね40により、ロッカーアーム6が上方に付勢されることにより、そのローラ部材41が常に三者の間に挟持されるようになっている。そして、図9に示すように、吸気バルブ11の閉状態で、ローラ部材41の第2ローラ41bが、回転カム3のベース面3a及びコントロール部材42のベース円42bに接触し、且つ、ローラ部材41の第1ローラ41aが、ロッカーアーム6の上面6cに接触した状態で、ロッカーアーム6の押圧部6aと、吸気バルブ11との間に、隙間Aが発生するように構成されている。
さらに、このローラ部材41がリターンスプリング43により付勢されて、このローラ部材41が回転カム3とコントロール部材42とに圧接されるようになっている。
このリターンスプリング43は、基端部43aが吸気バルブ11側に取り付けられ、先端部43bがローラ部材41に当接されることにより、このリターンスプリング43にて、ローラ部材41が付勢されて、回転カム3とコントロール部材42とに当接されるようになっている。
次に、作用について説明する。
回転カム3が図中矢印方向に回動されると、ローラ部材41に対する回転カム3の押圧位置が、ベース面3aからノーズ面3bに移行することにより、このノーズ面3bにてローラ部材41が押圧され、このローラ部材41は、リターンスプリング43の付勢力に抗して、コントロール部材42のベース面42bからカム面42aに沿って図中下方に向けて移動させられる。
このローラ部材41の移動により、ロッカーアーム6の上面6cが押圧され、このロッカーアーム6がロッカーアームピボット12を中心に回動させられる。そして、そのロッカーアーム6の押圧部6aが下降して隙間Aが閉じ吸気バルブ11のシム23に当接し、この押圧部6aにて押圧されてバルブスプリング22の付勢力に抗して吸気バルブ11が押し下げられて開かれることとなる。
一方、ローラ部材41に対する回転カム3の押圧位置が、ノーズ面3bからベース面3aに移行することにより、ロッカーアーム6がバルブスプリング22の付勢力により上方に回動されて、吸気バルブ11が閉じられることとなる。
また、そのロッカーアーム6は、押付けばね40により、上方に付勢されているため、このロッカーアーム6により、ローラ部材41が上方に押圧されると共に、リターンスプリング43により、このローラ部材41が上方に押圧されて、このローラ部材41は、常に、回転カム3,ロッカーアーム6及びコントロール部材42の三者の間に挟持された状態となる。
この状態では、ロッカーアーム6の押圧部6aと、吸気バルブ11のシム23との間に隙間Aが形成されている。
このように、吸気バルブ11が閉じた状態で、ローラ部材41の第2ローラ41bが、コントロール部材42のベース円42bに位置する時に、動弁系各部の誤差及び熱膨張を吸収するための隙間Aを、ロッカーアーム6の押圧部6aと、吸気バルブ11のシム23との間に設けたため、従来のような油圧式ラッシュアジャスタを使用することがないことから、簡素な構造で、且つ内燃機関が高回転のときにおいても、ローラ部材41の第1ローラ41aとロッカーアーム6の上面6cとの凝着摩耗を防止し、確実な作動により高い信頼性を実現することができる。
また、ロッカーアーム6とローラ部材41との相対的な往復運動時において、常にローラ部材41の第1ローラ41aとロッカーアーム6の上面6cとを接触させる押付けばね40を設けたため、簡単な構造を追加するだけで、凝着摩耗を防止することができる。
[発明の実施の形態8]
図10及び図11は、この実施の形態8に係る図であり、図10は、内燃機関の動弁機構を示した吸気バルブが閉弁した状態の要部縦断面図であり、図11は、図10の矢印B方向から見たロッカーアームの要部拡大図である。
この実施の形態7は、ロッカーアーム6には、実施の形態1のばね部材ではなく、揺動カム5及びロッカーアーム6の往復運転時で、揺動カム5のカム面5aとローラ14とが接していない状態において、ロッカーアーム6に設けられたローラ14の慣性力による回転を抑制するブレーキ手段を有している。
そして、このブレーキ手段は、図10及び図11に示すように、ローラ14と、このローラ14が設けられたロッカーアーム6との間に抑制部材としてのウェーブワッシャ37が配設されている。具体的には、ウェーブワッシャ37は、ローラシャフト13の外周面に嵌合してローラ14の側面側に配設することで、ロッカーアーム6とローラ14との間に配設されている。
これにより、揺動カム5がリフトを終えてカム面5aとローラ14とが離れても、ローラ14は慣性力により回り続けようとするが、ローラシャフト3にはウェーブワッシャ37が配設されているので、摩擦抵抗によりローラ14の回転が抑制される。そして、揺動カム5が再びリフトしようとして、カム面5aとローラ14が接触するとき、揺動カム5とローラ14の相対速度は低下しているので、ローラ14とカム面5aとの凝着摩耗を抑制することができる。
なお、この実施の形態7では、抑制部材としてウェーブワッシャ37をローラシャフト13に嵌合することでローラ14の慣性力による回転を抑制しているが、ローラ14の慣性力による回転を抑制可能な抑制部材であれば特に限定されるものではない。
このように構成された内燃機関の動弁機構1にあっては、揺動シャフト4を中心に所定範囲で揺動して往復運動する揺動カム5には、ローラ14が接触するカム面5aが設けられ、その揺動カム5に連動して所定範囲で揺動して往復運動するロッカーアーム6には、揺動カム5の揺動をロッカーアーム6に連動させるローラ14が設けられており、揺動カム5及びロッカーアーム6の往復運転時で、揺動カム5のカム面5aとローラ14とが接していない状態において、ローラ14の慣性力による回転を抑制するブレーキ手段を有するので、従来のような油圧式ラッシュアジャスタを使用することがないため、簡素な構造で、且つ内燃機関が高回転のときにおいても、ローラ14とカム面5aとの凝着摩耗を抑制することができる。
さらに、ブレーキ手段は、ローラ14と、このローラ14が設けられた揺動カム5又はロッカーアーム6との間に配設され、ローラ14の慣性力による回転を抑制する抑制部材としてのウェーブワッシャ37であるので、動弁機構をより簡素な構成とすることができるため、コストを削減することが可能となる。また、ウェーブワッシャ37をローラシャフト13に嵌合するだけなので、組立て作業工程が簡素となると共に、コンパクトに動弁機構1を構成することができる。
その他の構成及び作用は発明の実施の形態1と同様であるので重複した説明は省略する。
この発明の実施の形態1に係る内燃機関の動弁機構を示した、吸気バルブが閉弁した状態の要部縦断面図である。 同実施の形態1に係る内燃機関の動弁機構を示した、吸気バルブが開弁した状態の要部縦断面図である。 この発明の実施の形態2に係る内燃機関の動弁機構を示した、吸気バルブが閉弁した状態の要部縦断面図である。 同実施の形態2に係る内燃機関の動弁機構の変形例を示した、吸気バルブが閉弁した状態の要部縦断面図である。 この発明の実施の形態3に係る内燃機関の動弁機構を示した、吸気バルブが閉弁した状態の要部縦断面図である。 この発明の実施の形態4に係る内燃機関の動弁機構を示した、吸気バルブが閉弁した状態の要部縦断面図である。 この発明の実施の形態5に係る内燃機関の動弁機構を示した、吸気バルブが閉弁した状態の要部縦断面図である。 この発明の実施の形態6に係る内燃機関の動弁機構を示した、吸気バルブが閉弁した状態の要部縦断面図である。 この発明の実施の形態7に係る内燃機関の動弁機構を示した、吸気バルブが閉弁した状態の要部縦断面図である。 この発明の実施の形態8に係る内燃機関の動弁機構を示した、吸気バルブが閉弁した状態の要部縦断面図である。 同実施の形態8に係る図10の矢印B方向から見たロッカーアームの要部拡大図である。
符号の説明
1 動弁機構
2 カムシャフト(シャフト)
3 回転カム(駆動力伝達手段)
4 揺動シャフト
5 揺動カム
5a 接触面
6 ロッカーアーム(ローラフォロア)
11 吸気バルブ
12 ロッカーアームシャフト
14 ローラ
17 捩りばね(ばね部材)
17a 捩りばねの一端
17b 捩りばねの他端
19 シリンダヘッド本体
26 コイルばね(ばね部材)
28 板ばね(ばね部材)
37 ウェーブワッシャ(ブレーキ手段,ブレーキ部材)
40 押付けばね
41 ローラ部材
41a 第1ローラ(ローラ)
41b 第2ローラ
A 隙間

Claims (12)

  1. ベース円部及びリフト部を有するカム面を備えたカムと、前記カム面に接触して回転するローラとを有し、これらが相対的に往復運動することにより、吸気バルブ又は排気バルブを開閉するようにした内燃機関の動弁機構において、
    前記ローラが前記ベース円部に位置する時に、動弁系各部の誤差及び熱膨張を吸収するための隙間を、前記ローラと前記カム面との接触部位を基準として、力の伝達経路中の相対的に往復運動するローラ以外の下流側の部品間に設け、
    前記カムと前記ローラとの相対的な往復運動時において、常に前記ローラと前記カム面とを接触させるばね部材を設けたことを特徴とする内燃機関の動弁機構。
  2. 前記ローラを支持すると共に往復運動するローラ支持部材と、 前記吸気バルブ又は排気バルブを押圧するバルブ押圧部及び、前記ローラ支持部材に当接する当接部を有すると共に、該当接部を介して前記ローラ支持部材と連動するように往復運動するバルブ押圧部材とを有し、
    前記ばね部材は、前記ローラ支持部材と前記バルブ押圧部材との間に設けられ、それらの間の前記当接部を開く方向に付勢することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の動弁機構。
  3. 前記バルブ押圧部材は、枢支軸により揺動自在に枢支されたロッカーアーム、前記ローラ支持部材は前記枢支軸に枢支されたローラアームであることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の動弁機構。
  4. 前記ローラアームの枢支軸心は、前記ロッカーアームの枢支軸心に対して偏心しており、前記ロッカーアームの枢支軸をその軸心を中心に回転させることにより、前記ロッカーアームと前記ローラアームとの間の当接部の位置が可変となり、これにより前記バルブのリフト量等を可変可能とすることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の動弁機構。
  5. 前記ばね部材は、前記ローラアームと前記ロッカーアームとを前記枢支軸を中心として拡開する方向に付勢する板ばねであることを特徴とする請求項3又は4に記載の内燃機関の動弁機構。
  6. 内燃機関のクランクシャフトにより回転駆動されるシャフトと、該シャフトに設けられた駆動力伝達手段と、前記シャフトに同軸又は平行に設けられた揺動シャフトと、該揺動シャフトに支持され、前記駆動力伝達手段により揺動自在とされる揺動カムと、該揺動カムにより往復運動させられ、内燃機関の吸気バルブ又は排気バルブを開閉するローラフォロアとを有する内燃機関の動弁機構であって、
    前記揺動カムは、前記揺動シャフトを中心に所定範囲で揺動して往復運動し、 前記ローラフォロアは、前記揺動カムに連動して所定範囲で往復運動し、
    前記揺動カム又は前記ローラフォロアのうち、どちらか一方には前記揺動カムの揺動を前記ローラフォロアに連動させるローラが設けられ、他方には前記ローラが接触する接触面が設けられており、
    前記ローラが前記接触面のベース円部に位置する時に、動弁系各部の誤差及び熱膨張を吸収するための隙間を、前記ローラと前記接触面との接触部位を基準として、力の伝達経路中の相対的に往復運動するローラ以外の下流側の部品間に設け、
    前記揺動カム及び前記ローラフォロアの往復運転時において、常に前記ローラと前記接触面とを接触させるばね部材を有することを特徴とする内燃機関の動弁機構。
  7. 前記ばね部材は、前記ローラを有するロッカーアームを揺動自在に支持するロッカーアームシャフトに嵌合され、一端が前記ロッカーアームに係止され、他端がシリンダヘッド本体に係止されており、前記ロッカーアームを前記揺動カム側に付勢する捩ればねを有することを特徴とする請求項6に記載の内燃機関の動弁機構。
  8. 前記ばね部材は、前記ローラを有するロッカーアームとシリンダヘッド本体との間に設けられ、
    前記ロッカーアームを前記揺動カム側に付勢するコイルばねを有することを特徴とする請求項6に記載の内燃機関の動弁機構。
  9. ベース円部及びリフト部を有するカム面を備えたカムと、前記カム面に接触して回転するローラとを有し、これらが相対的に往復運動することにより、吸気バルブ又は排気バルブを開閉するようにした内燃機関の動弁機構において、
    前記ローラが前記ベース円部に位置する時に、往復運転する前記ローラと前記カム面部との間に隙間を設けると共に、前記ローラが慣性により回り続けるのを抑制するブレーキ手段を設けたことを特徴とする内燃機関の動弁機構。
  10. 内燃機関のクランクシャフトにより回転駆動されるシャフトと、該シャフトに設けられた駆動力伝達手段と、前記シャフトに同軸又は平行に設けられた揺動シャフトと、該揺動シャフトに支持され、前記駆動力伝達手段により揺動自在とされる揺動カムと、該揺動カムにより往復運動させられ、内燃機関の吸気バルブ又は排気バルブを開閉するローラフォロアとを有する内燃機関の動弁機構であって、
    前記揺動カムは、前記揺動シャフトを中心に所定範囲で揺動して往復運動し、 前記ローラフォロアは、前記揺動カムに連動して所定範囲で往復運動し、
    前記揺動カム又は前記ローラフォロアのうち、どちらか一方には前記揺動カムの揺動を前記ローラフォロアに連動させるローラが設けられ、他方には前記ローラが接触する接触面が設けられており、
    前記揺動カム及び前記ローラフォロアの往復運転時で、前記接触面と前記ローラとが接していない状態において、前記ローラの慣性力による回転を抑制するブレーキ手段を有することを特徴とする内燃機関の動弁機構。
  11. 前記ブレーキ手段は、前記ローラと、該ローラが設けられた前記揺動カム又は前記ローラフォロアであるロッカーアームとの間に配設され、前記ローラの慣性力による回転を抑制するブレーキ部材であることを特徴とする請求項9又は10に記載の内燃機関の動弁機構。
  12. 回転カムが回転されることにより、ローラがロッカーアームの上面上を往復運動して、該往復運動時のローラの押圧力により前記ロッカーアームが揺動されて、吸気バルブ又は排気バルブを開閉するようにした内燃機関の動弁機構において、
    前記バルブが閉状態の時に、動弁系各部の誤差及び熱膨張を吸収するための隙間を、前記ロッカーアームと前記バルブとの間に設け、
    前記ロッカーアーム上面と前記ローラとの相対的な往復運動時において、常に前記ローラと前記ロッカーアーム上面とを接触させるばね部材を設けたことを特徴とする内燃機関の動弁機構。
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