JP2005045206A - 基板処理方法および基板処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ノズルから基板にリンス液を供給してリンス処理を実行する基板処理装置および方法において、リンス液中の溶存酸素による基板への酸化膜の発生を抑制する。
【解決手段】 純水に窒素を溶解させてなる窒素豊富なリンス液をリンス処理直前に生成する。これによって、リンス液の溶存酸素濃度は低下する。また、ノズルから吐出後におけるリンス液中の溶存酸素濃度の上昇速度が低く抑えられる。したがって、リンス液がノズル6,25から基板Wに向けて吐出されてから基板Wより除去されるまでの期間(例えば30秒程度)に、リンス液の溶存酸素濃度が急速に上昇することはなく、リンス液中の溶存酸素による基板への酸化膜の発生を抑制することができる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、半導体ウエハ、フォトマスク用ガラス基板、液晶表示用ガラス基板、プラズマ表示用ガラス基板、光ディスク用基板などの各種基板(以下、単に「基板」という)にリンス液を供給してリンス処理を行う基板処理方法および基板処理装置に関するものである。
半導体装置や液晶表示装置などの電子部品の製造工程では、基板の表面に成膜やエッチングなどの処理を繰り返し施して微細パターンを形成していく工程が含まれる。ここで、微細加工を良好に行うためには基板表面を清浄な状態に保つ必要があり、必要に応じて基板の洗浄処理が行われる(特許文献1参照)。この特許文献1に記載の発明では、洗浄処理に適した処理液、つまり洗浄液によって基板表面を洗浄した後、その基板表面に残留している処理液を、純水をリンス液としてリンス除去している。また、リンス処理終了後、基板を高速回転させることによって基板表面に残留しているリンス液を振切って乾燥させている。
特開平5−29292号公報(段落[0013]〜[0015])
ところが、リンス液として純水を用いた場合、純水に含まれる溶存酸素によって、せっかく洗浄液で洗浄した基板表面の全部または一部が酸化して、基板表面に酸化膜が形成されてしまう、という問題があった。そこで、この問題を解決するために、リンス液として用いる純水を脱気して、リンス液の溶存酸素濃度を低くする、という対策が講じられていた。
しかしながら、実際のリンス処理においては、リンス用ノズルからリンス液が基板表面に向けて吐出されるため、ノズルから吐出した途端にリンス液が空気に晒される。このため、予め脱気処理によりリンス液中の溶存酸素濃度を低下させていたとしても、ノズルからの吐出直後から空気中の酸素がリンス液に溶込み、リンス液中の溶存酸素濃度が急速に高まる。また、このように空気中に存在する酸素のリンス液への溶込みはノズルからの吐出直後のみならず、その後も所定の上昇速度で継続して進行していく。したがって、ノズルから吐出された後にリンス液に溶け込む酸素量を低減させることが重要となる。すなわち、基板表面がリンス液で濡れている間、つまりリンス処理の開始から乾燥処理の終了までの期間(例えば30秒程度)でのリンス液中の溶存酸素濃度を低減させることがリンス処理に伴う基板表面の酸化を防止する上で非常に重要となっていた。しかしながら、この点に関して従来では効果的な対策が講じられておらず、改善の余地が大きく残されていた。
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、ノズルから基板に向けてリンス液を吐出した後にリンス液中の溶存酸素濃度が上昇することを抑制することで、リンス液中の溶存酸素による基板への酸化膜の発生を抑制することができる基板処理方法および基板処理装置を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明にかかる基板処理方法は、基板に処理液を供給して所定の湿式処理を施す湿式処理工程と、純水に窒素を添加してリンス液を生成するリンス液生成工程と、前記湿式処理工程後に、前記リンス液をノズルから前記基板に供給することで前記基板に対して前記リンス液によるリンス工程を施すリンス工程とを備えている。
このような構成によれば、処理液による湿式処理が実行された基板に対してリンス工程を実行することで基板表面に付着している処理液が洗い流され、湿式処理が完全に停止される。また、リンス工程で使用されるリンス液は予めリンス液生成工程を実行することで純水中に窒素を添加されている。このように純水中に窒素を添加してなるリンス液では、窒素添加によって溶存酸素濃度が低下する。また、このリンス液がノズルから基板に向けて供給されると、それ以降、リンス液が空気に晒されることとなり、溶存酸素濃度の上昇を招くが、窒素添加により上昇速度が抑制される。したがって、このようなリンス液を用いることによって、リンス液がノズルから基板に向けて吐出されてから基板より除去されるまでの期間(例えば30秒程度)に、リンス液の溶存酸素濃度が急速に上昇することはなく、リンス液中の溶存酸素による基板への酸化膜の発生を抑制することができる。
ここで、リンス液生成工程直前に脱気工程を経た純水を用いてリンス液を生成するのが望ましい。その理由は以下のとおりである。純水に対して脱気処理を施して溶存酸素濃度を低減させること自体は従来より多用されている。ところが、脱気処理からの時間経過とともに酸素が脱気処理された純水に溶解してしまい、その結果、溶存酸素濃度が上昇してしまうことについてはあまり考慮されていない。したがって、純水の脱気をリンス液生成工程直前に行うことによって脱気処理からの時間経過を短くすることができ、その結果、生成されたリンス液の溶存酸素濃度をさらに低減させることができる。
また、不活性ガス雰囲気中でリンス工程を行ってもよい。このような構成を採用することによって、リンス液および基板の周辺雰囲気の酸素濃度が低くなる。よって、リンス液に溶解することのできる酸素自体が低減され、リンス液がノズルから基板に向けて吐出されてから基板より除去されるまでの期間(例えば30秒程度)におけるリンス液の溶存酸素濃度の上昇をさらに抑制することができる。
また、本発明の基板処理装置は上記した目的を達成するために、純水に窒素を添加して窒素豊富なリンス液を生成するリンス液生成手段と、前記リンス液生成手段から供給される前記リンス液をノズルから基板に向けて吐出することで前記基板にリンス液を供給して前記基板に対するリンス処理を施すリンス手段とを備えている。
このような構成によれば、純水に窒素が豊富に添加されたリンス液が生成される。そして、このリンス液を基板に向けて吐出することによって、基板のリンス処理が行われる。このように、リンス液を生成するにあたって、純水に窒素を豊富に添加しているので、リンス液の溶存酸素濃度は低減されている。また、リンス液がノズルから基板に向けて供給されると、それ以降、リンス液が空気に晒されることとなるが、上記したように、窒素添加により溶存酸素濃度の上昇速度を抑制することができるため、リンス液がノズルから基板に向けて吐出されてから基板より除去されるまでの期間(例えば30秒程度)に、リンス液の溶存酸素濃度が急速に上昇することはなく、リンス液中の溶存酸素による基板への酸化膜の発生を抑制することができる。
ここで、リンス液生成手段とリンス手段を同一の処理ユニット本体内に設けるようにすると、純水に窒素が豊富に添加されてなるリンス液が生成されてからノズルより吐出されるまでの流通経路を短くすることができる。そのため、生成されたリンス液は速やかに基板に供給されることとなり、リンス液の溶存酸素濃度の上昇をさらに効果的に抑制することができる。一方で、リンス手段を処理ユニット本体内に設けて、リンス液生成手段を処理ユニット本体外に設けるようにしてもよい。この場合には、処理ユニット本体をコンパクトに構成することができる。さらに、純水が基板処理装置の外部(工場の用力など)から供給される場合には、上記した課題、つまり純水が工場の用力から処理ユニット本体に到達する間に酸素が溶け込み溶存酸素濃度が上昇するという課題が発生するが、処理ユニット本体外に設けられたリンス液生成手段が純水に窒素を豊富に添加されてなるリンス液を生成することで、処理ユニット本体に供給されるリンス液の溶存酸素濃度の上昇を抑制することができる。また、処理ユニット本体の外側にリンス液生成手段を設ける装置では、リンス液生成手段の配設位置を任意に設定することができる。
また、リンス液の溶存酸素濃度の上昇を抑制するためには、リンス液生成手段からノズルの吐出口に至るまでのリンス液の流通経路内の容量が200L以内になるようにリンス液生成手段を配設することが望ましい。このようにリンス液生成手段を配設することで、リンス液への酸素の溶解を抑制する窒素添加の効果が持続している間に、リンス液をノズルから吐出させて基板にリンス処理を施すとともに基板より除去させることが可能となる。したがって、リンス液中の溶存酸素による基板への酸化膜の発生を抑制することができる。
また、脱気手段をさらに設け、該脱気手段によって脱気処理された純水に窒素を添加してリンス液を生成するのが望ましい。というのも、脱気処理された純水を用いることでリンス液の溶存酸素濃度をさらに低減させることができるからである。なお、上記したように脱気処理からの時間経過が長くなる程、純水の溶存酸素濃度が高くなるので、リンス液生成手段と脱気手段とを隣接配置するのがより好適である。また、脱気手段についても、上記したリンス液生成手段と同様に、脱気手段からノズルの吐出口に至るまでのリンス液の流通経路内の容量が200L以内になるように配設することが望ましい。
また、前記リンス液が供給される前記基板に対向させながら前記基板から離間配置された雰囲気遮断手段と、前記雰囲気遮断手段と前記基板との間に形成される空間に不活性ガスを供給する不活性ガス供給手段とを設けてもよい。
このような構成を採用することで、リンス液および基板の周辺雰囲気が、窒素などの不活性ガスで満たされるため、リンス液に溶解することのできる酸素自体を低減することができる。その結果、リンス液がノズルから基板に向けて吐出されてから基板より除去されるまでの期間(例えば30秒程度)におけるリンス液の溶存酸素濃度の上昇をさらに抑制することができる。
本発明によれば、純水に窒素を添加してなるリンス液を用いて基板に対するリンス処理を行うように構成しているので、リンス液の溶存酸素濃度を低下することができるとともに、そのリンス液がノズルから吐出されて空気に晒される状態であっても溶存酸素濃度の上昇速度を抑えることができる。その結果、リンス液がノズルから基板に向けて吐出されてから基板より除去されるまでの期間(例えば30秒程度)に、リンス液の溶存酸素濃度が急速に上昇することはなく、リンス液中の溶存酸素による基板への酸化膜の発生を抑制することができる。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態にかかる基板処理装置全体の構成を示す断面図である。また、図2は図1の基板処理装置の制御構成を示すブロック図である。この基板処理装置100は、図1に示すように、スピンチャック1により基板Wを保持した状態で、その基板Wに対して膜除去処理、リンス処理、乾燥処理を同一の処理ユニット本体101内で実行する。
このスピンチャック1は、基板裏面側の遮断部材としての機能を兼ねた円盤状のベース部材2と、その上面に設けられた3個以上の保持部材3とを備えている。これらの保持部材3のそれぞれは基板Wの外周端部を下方から載置支持する支持部3aと、基板Wの外周端縁の位置を規制する規制部3bとを有している。そして、これらの保持部材3はベース部材2の外周端部付近に設けられている。また、各規制部3bは、基板Wの外周端縁に接触して基板Wを保持する作用状態と、基板Wの外周端縁から離れて基板Wの保持を解除する非作用状態とを採り得るように構成されており、非作用状態で搬送ロボット(図示省略)によって支持部3aに対する基板Wの搬入/搬出を行う一方、基板Wの表面を上側にして支持部3aに載置された後で各規制部3bを作用状態に切替えることで基板Wがスピンチャック1に保持される。なお、この保持部材3(規制部3b)の動作は、例えば、特開昭63−153839号公報に開示されているリンク機構などで実現することができる。
また、ベース部材2の下面には、回転軸4の上方端部が取付けられている。そして、この回転軸4の下方端部にプーリ5aが固着されるとともに、このプーリ5aとモータ5の回転軸に固着されたプーリ5bとの間にベルト5cを介してモータ5の回転駆動力が回転軸4に伝達されるように構成されている。このため、モータ5を駆動することでスピンチャック1に保持された基板Wは基板Wの中心周りに回転される。
ベース部材2の中央部にはノズル6が設けられている。ノズル6は中空の回転軸4の中心軸に沿って内接された管7や、管8を介して基板裏面に処理液やリンス液を供給する液供給部50に接続されている。なお、液供給部50の構成および動作について後で後述する。
また、ベース部材2の中央部にはノズル6と同軸に開口16が設けられている。この開口16は、上記管7と同軸に回転軸4内に設けられた中空部17や、開閉弁18を介装した管19を介してガス供給部20に連通接続されている。このため、開閉弁18を開にすることにより、本発明の「雰囲気遮断手段」として機能するベース部材2と基板Wの裏面との間に不活性ガス(例えば、窒素ガス)を供給し、その空間を不活性ガス雰囲気にパージし得るように構成されている。
スピンチャック1の上方には本発明の「雰囲気遮断手段」として機能する遮断部材21が設けられている。この遮断部材21は、鉛直方向に配設された懸垂アーム22の下端部に取り付けられている。また、この懸垂アーム22の上方端部には、モータ23が設けられ、モータ23を駆動することにより、遮断部材21が懸垂アーム22を回転中心として回転されるようになっている。なお、スピンチャック1の回転軸4の回転軸芯と懸垂アーム22の回転軸芯とは一致されていて、雰囲気遮断手段としてのベース部材2,および遮断部材21、ならびにスピンチャック1に保持された基板Wは同軸周りに回転されるようになっている。また、モータ23は、スピンチャック1(に保持された基板W)と同じ方向でかつ略同じ回転速度で遮断部材21を回転させるように構成されている。
遮断部材21の中央部にはノズル25が設けられている。ノズル25は、中空の懸垂アーム22の中心軸に沿って内設された管26や、管27を介して基板表面に処理液やリンス液を供給する液供給部70に接続されている。なお、液供給部70の構成および動作について後で詳述する。
また、遮断部材21の中央部にはノズル25と同軸に開口35が設けられている。この開口35は、上記管26と同軸に懸垂アーム22内に設けられた中空部36や、開閉弁37を介装した管38を介してガス供給部39に連通接続されている。そして、スピンチャック1に保持された基板Wの表面に遮断部材21が近接配置された状態で、開閉弁37を開にすることにより、遮断部材21と基板Wの表面との間に不活性ガス(例えば、窒素ガス)を供給し、その空間を不活性ガス雰囲気にパージし得るように構成されている。このように、この実施形態では、中空部17,36、開閉弁18,37、管19,38、ガス供給部20,39によって「不活性ガス供給手段」が構成されている。
次に、液供給部50,70の構成について説明する。なお、液供給部50,70はともに同一構成を有しているため、ここでは一方の液供給部50の構成について説明し、他方の液供給部70の構成については相当の符号を付して説明を省略する。この液供給部50は、処理ユニット本体101内に配置されており、フッ酸を供給するフッ酸供給源51と、窒素溶解ユニット58とを備えている。そして、フッ酸供給源51が開閉弁53を介装した管54を介してミキシングユニット55に接続される一方、処理ユニット本体101とは別個に設けられた純水供給部200が管201を介して窒素溶解ユニット58のインレットに接続されている。また、この窒素溶解ユニット58には、別のインレットが設けられており、図示を省略する窒素ガス供給源と接続されている。そして、純水供給部200からの純水に対して窒素ガス供給源からの窒素ガスを溶解させて窒素豊富な純水を生成する。さらに、この窒素溶解ユニット58は開閉弁56を介装した管57を介してミキシングユニット55に接続されている。そして、装置全体を制御する制御部80からの制御指令に応じて開閉弁53,56の開閉の切換えによりミキシングユニット55から管8にフッ酸水溶液または窒素が溶解された純水を選択的に基板Wの表面に向けて供給可能となっている。すなわち、開閉弁53,56をすべて開にすると、フッ酸および純水がミキシングユニット55に供給されて所定濃度のフッ酸水溶液が調合される。そして、このフッ酸水溶液が管8を介してノズル6から基板Wの裏面に向けて吐出されて該基板裏面に付着する膜をエッチング除去する。また、開閉弁56のみを開とすると、管8を介してノズル6から窒素が溶解された純水によるリンス液が基板Wの裏面に供給されてリンス処理を行うことができる。このように、基板Wの裏面側については、管7、8、ノズル6が本発明の「リンス手段」として機能するとともに、窒素溶解ユニット58が本発明の「リンス液生成手段」として機能している。この窒素溶解ユニット58は、例えばタンクを用いたバブリング装置や中空糸を用いた既存の装置が用いられる。なお、基板Wの表面側については、管26、27、ノズル25が本発明の「リンス手段」として機能するとともに、窒素溶解ユニット78が本発明の「リンス液生成手段」として機能している。
また、スピンチャック1の周囲には処理液の周囲への飛散を防止するカップ40が配設されている。カップ40に補集された処理液は装置外へ排液され、図示省略されているが、カップ40の下方に設けられたタンクに蓄えられる。
次に上記のように構成された基板処理装置の動作について図3を参照しつつ説明する。図3は、図1の基板処理装置の動作を示すフローチャートである。この基板処理装置100では、搬送ロボットにより未処理基板Wがスピンチャック1に搬送され、保持部材3により保持された(ステップS1)後、装置全体を制御する制御部80に装置各部が以下のように制御されて膜除去処理、リンス処理、乾燥処理がこの順序で行われる。
ステップS2で、スピンチャック1に保持された基板Wの表面に遮断部材21を近接配置させた後、基板Wがベース部材2と遮断部材21とに挟まれた状態で、モータ5の駆動を開始してスピンチャック1とともに基板Wを回転させる。また、開閉弁53,73,56,76をすべて開いてフッ酸および純水をミキシングユニット55,75に供給し、所定濃度のフッ酸水溶液を調合するとともに、該フッ酸水溶液をノズル6,25に圧送する。これにより該ノズル6,25から基板Wの両面へのフッ酸水溶液の供給が開始される(ステップS3)。これにより基板Wの両面に付着する膜のエッチング除去が開始される。
ステップS4で膜除去処理が完了したことが確認されると、開閉弁53,73,56,76をすべて閉じ、ノズル6,25から基板Wへのフッ酸水溶液の供給を停止した後、基板Wを高速回転させてフッ酸水溶液を振り切って装置外へ排液する。
こうしてフッ酸水溶液の液切りが完了すると(ステップS5)、開閉弁18,37を開いて、基板Wとベース部材2および遮断部材21との間の空間に不活性ガスを供給する。基板Wの周辺雰囲気を不活性ガス雰囲気にした後、開閉弁56,76を一定時間だけ開いて基板Wの両主面に窒素豊富な純水をリンス液として供給して基板Wに対してリンス処理を行う(ステップS6)。そして、開閉弁56,76を閉じてリンス処理終了後、基板Wが乾燥するまで基板Wを回転させ続け、基板Wの乾燥終了後、基板の回転を停止するとともに開閉弁18,37を閉じて不活性ガスの供給を停止する(ステップS7)。
こうして、一連の基板処理(膜除去処理、リンス処理および乾燥処理)が完了すると、遮断部材21をスピンチャック1に保持された基板Wの表面から離間させるとともに、保持部材3による基板保持を解除した後、搬送ロボットが処理済の基板Wを次の基板処理装置に搬出する(ステップS8)。
以上のように、この実施形態によれば、純水に窒素を溶解させてなる窒素豊富なリンス液をリンス処理直前に生成しているので、次のような作用が得られる。まず、リンス液の溶存酸素濃度を低下させることができる。また、リンス液がノズル6,25から基板Wに向けて吐出されてから乾燥処理の完了(つまり、リンス液が基板Wより除去される)までの期間(例えば30秒程度)に、リンス液の溶存酸素濃度が急速に上昇するのを効果的に抑えることができる。このような作用からリンス処理および乾燥処理中にリンス液に溶存している酸素濃度を低くすることができ、その結果、リンス液中の溶存酸素による基板への酸化膜の発生を抑制することができる。なお、上記作用のうち後者、つまり、溶存酸素濃度の上昇速度の低減については、本願発明者が種々の実験等により今回初めて見い出した知見によるものである。そこで、この点について図4を参照しつつ詳述する。
図4は時間経過にともなう溶存酸素濃度の上昇の様子を、窒素を微量溶解させた純水(以下、「低濃度窒素含有水」という)と窒素を豊富に溶解させた純水(以下、「高濃度窒素含有水」という)の2種類について表したものである。同図中の曲線の各々は次の計測により求められたものである。まず、低濃度窒素含有水と高濃度窒素含有水がそれぞれ満たされた2つの容器を用意して、一定時間ごとに両容器から液体を採取するとともに、その採取した液体の溶存酸素濃度を東亜電波工業(株)社製のDO−32Aで計測したものである。ここで、tはノズル6,25からリンス液が吐出された時点(両容器に両濃度窒素含有水が満たされた直後)に相当し、tはノズル6,25から基板Wにリンス液を吐出し終えた時点に相当し、tは乾燥処理の完了(つまり基板Wからリンス液が除去された)時点に相当している。
本来、基板処理装置の中で実際にリンス処理および乾燥処理を実行しつつリンス液の溶存酸素濃度を計測するのが望ましいが、現在、技術的には処理中に基板W上のリンス液の溶存酸素濃度を計測することは出来ない。よって、上記手段により計測した両濃度窒素含有水の溶存酸素濃度の値からリンス処理および乾燥処理中の基板W上のリンス液の溶存酸素濃度を推測した。
ノズル6,25からリンス液が吐出された時点(t)のリンス液の溶存酸素濃度には、リンス液の溶存窒素濃度による大きな差は無い。ところが、リンス液を基板Wに吐出し終える時刻(t)に至った時、リンス液の溶存酸素濃度には既に差が生じている。このことから次のように結論付けることができる。すなわち、予めリンス液中に豊富に窒素を溶解させておくことによって、リンス液の溶存酸素濃度がノズルから基板Wに向けて吐出された直後から上昇するのを抑制することができる。したがって、リンス処理の初期段階でリンス液中の溶存酸素による基板Wへの酸化膜の発生を抑制することができる。
また、リンス処理を継続している間はもちろんのこと、それに続く乾燥処理が完了するまで基板Wにリンス液が存在することとなるため、乾燥処理が完了するまでの間についてもリンス液中の溶存酸素濃度を考慮する必要がある。この期間についても、図4に示すように、リンス液の溶存酸素濃度に大きな差が生じている。このことから次のように結論付けることができる。すなわち、予めリンス液中に豊富に窒素を溶解させておくことによって、リンス処理および乾燥処理におけるリンス液の溶存酸素濃度の上昇速度を抑制することができる。したがって、基板W上に存在するリンス液中の溶存酸素が低いレベルに保たれたままリンス処理および乾燥処理を行うことができ、その結果、基板Wへの酸化膜の発生を抑制することができる。
また、リンス処理と乾燥処理とを実行している間、基板Wの周辺雰囲気を不活性ガス雰囲気にしていることから、リンス液に溶解できる基板Wの周りの酸素量を低減することができる。したがって、リンス液がノズルから基板Wに向けて吐出されてから基板Wより除去されるまでの期間(例えば30秒程度)におけるリンス液の溶存酸素濃度の上昇をさらに抑制できる。その結果、基板Wへの酸化膜の発生をより効果的に抑制することができる。
また、この実施形態によれば、窒素溶解ユニット58、78を処理ユニット本体101内に設けているので、純水に窒素が豊富に添加されてなるリンス液が生成されてからノズル6、25より吐出されるまでの流通経路を短くすることができる。そのため、生成されたリンス液は速やかに基板Wに供給されることとなり、リンス液の溶存酸素濃度の上昇をさらに効果的に抑制することができる。
ここで、窒素溶解ユニット58、78の配設位置に関して、窒素溶解ユニット58、78からそれぞれ、ノズル6、25の吐出口に至るまでのリンス液の流通経路内の容量が1L以内になるようにすることが望ましい。というのも、リンス処理に使用されるリンス液は基板1枚当たり通常1L〜4L程度であるため、上記のように前記流通経路内の容量が基板1枚当たりの使用量よりも小さくなるように窒素溶解ユニット58、78を配設することで、窒素溶解ユニット58、78において生成されたリンス液は残らず、1枚の基板Wのリンス処理に使用されることとなる。このため、例えば、複数の基板Wを連続して処理する場合に、先のリンス処理時に使用されたリンス液が後の基板Wのリンス処理が開始されるまで前記流通経路内に滞留することがない。その結果、リンス液への酸素の溶解を抑制する窒素添加の効果を最大限に発揮させることができ、効果的にリンス液の溶存酸素濃度の上昇を抑制することができる。
このようなリンス液の溶存酸素濃度の上昇を抑制することができる範囲としては、窒素溶解ユニット58、78からそれぞれ、ノズル6、25の吐出口に至るまでのリンス液の流通経路内の容量が200L以内になるように窒素溶解ユニット58、78を配設すればよい。これは、生成されたリンス液の窒素添加の効果が持続している期間内に該リンス液をすべて基板Wに送り込んでリンス処理を施すとともに基板Wより除去させることが可能である、リンス液の上限量によって決定される。このようなリンス液の上限量について図5を参照しつつ、詳細に説明する。
図5は、窒素溶解ユニットからノズル吐出口に至るまでのリンス液の状態を示す概念図である。各々の棒状グラフは窒素溶解ユニット58、78(右端)からノズル6,25の吐出口(左端)に至るまでの流通経路内におけるリンス液の状態を示しており、縦に配列される時刻T0、T1、T2…は、複数の基板Wを一枚ずつ処理(枚葉処理)する場合における各基板Wのリンス処理開始時刻であることを示している。ここで基板Wの1枚当たりのリンス液の使用量をUとすると、1枚目のリンス処理では時刻T0に生成されたリンス液L(T0)のうちノズル6,25の吐出口(左端)からリンス液Uが使用される。その結果、2枚目のリンス処理の開始時刻T1には、窒素溶解ユニット58、78(右端)から新たに生成されたリンス液L(T1)が上記流通経路内に補充される。同様に3枚目のリンス処理の開始時刻T2には、さらにL(T0)のうちノズル6,25の吐出口(左端)からリンス液Uが使用されて、窒素溶解ユニット58、78(右端)から新たに生成されたリンス液L(T2)が上記流通経路内に補充される。
このように、窒素溶解ユニット58、78からそれぞれ、ノズル6、25の吐出口に至るまでのリンス液の流通経路内の容量が、基板1枚当たりのリンス液の使用量Uよりも大きい場合には、時刻T1、T2…においても、時刻T0に生成されたリンス液L(T0)が上記流通経路内に滞留することとなる。そのため、リンス液の滞留時間が長くなる場合には、時間経過とともにリンス液への酸素の溶解を抑制する窒素添加の効果が薄れてリンス液への酸素の溶存を許してしまうこととなる。その結果、ノズル6、25からの吐出後におけるリンス液の溶存酸素濃度の上昇を招いてしまう。したがって、上記流通経路内にリンス液が滞留する場合であっても、窒素添加の効果が持続する期間内にリンス処理を実行するとともにリンス液を各基板Wより除去させる必要がある。
例えば、窒素添加の効果が持続する時間がTN(N:自然数)である場合には、N枚目のリンス処理時(時刻TN)に上記流通経路内に時刻T0に生成されたリンス液L(T0)が残留していれば、当該リンス液がノズル6、25から吐出されると窒素添加の効果が薄れているためリンス液の溶存酸素濃度の上昇を招くこととなる。このため、時刻TNに時刻T0に生成されたリンス液L(T0)が残留することのないように上記流通経路内の容量を制限する必要がある。
そこで、本願発明者は、種々の実験データ等にもとづいて、基板1枚当たりに要する処理時間(先の基板Wのリンス処理が実行されてから後の基板Wのリンス処理が実行されるまでの時間間隔)と、基板1枚当たりのリンス液の使用量と、窒素添加の効果が持続する時間とを総合的に検討した結果、リンス液生成手段からノズルの吐出口に至るまでのリンス液の流通経路内の容量が200L以内であれば、生成されたリンス液の窒素添加の効果が持続する時間内に、該リンス液をすべて基板W(複数の基板W)に送り込んでリンス処理を施すとともに各基板Wより除去させることが可能であることを明らかにした。
<第2実施形態>
図6は、本発明の第2実施形態にかかる基板処理装置の構成を示す図である。この第2実施形態が第1実施形態と大きく相違する点は、第1実施形態では、基板処理装置100が設置される工場の用力から供給される純水を直接、窒素溶解ユニット58,78に供給してリンス液を生成しているのに対し、この第2実施形態では、純水を脱気ユニット59,79で脱気処理をした直後に窒素溶解ユニット58,78に供給してリンス液を生成している点である。このように本実施形態では、本発明の「脱気手段」に相当する脱気ユニット59,79を処理ユニット本体101内に追加的に設けている。そのため、次のような作用効果をさらに得ることができる。
従来、基板処理装置100が設置される工場では、工場に隣接された脱気処理施設によって純水に対して脱気処理が施されて純水中の溶存酸素濃度が低減されている。そして、この脱気処理済の純水が工場の用力ライン(管201)に供給されている。しかしながら、この純水には、脱気処理施設から用力ラインを介して基板処理装置100に到達するまでの期間に酸素が溶解してしまい、純水の溶存酸素濃度は脱気処理直後より上昇してしまっている。これに対し、本実施形態では、窒素溶解ユニット58,78に隣接して脱気ユニット59,79が設けられている。このため、脱気ユニット59,79による脱気処理により低溶存酸素濃度となった純水が直ちに窒素溶解ユニット58,78に供給されることとなるため、第1実施形態よりも溶存酸素濃度が低いリンス液を生成することができる。
なお、このように構成された基板処理装置100においても、図3に示す動作手順にて一連の基板処理(膜除去処理、リンス処理および乾燥処理)が実行され、先の実施形態と同様の作用効果が得られる。すなわち、ノズル6、25から基板Wへ向けてリンス液が吐出されてから乾燥処理が完了する(つまり、基板Wよりリンス液が除去される)までの期間(例えば30秒程度)にリンス液の溶存酸素濃度が上昇するのを抑制することができる。その結果、従来方法に比べ、基板Wへの酸化膜の発生を抑制することができる。また、本実施形態では、先の実施形態よりも溶存酸素濃度が低減されたリンス液を生成することができるので、基板Wへの酸化膜の発生をさらに効果的に抑制することができる。
また、この第2実施形態においても、脱気ユニット59、79を窒素溶解ユニット58、78とともに処理ユニット本体101内に設けているので、純水が脱気されてから窒素添加を経てリンス液が生成され、ノズル6、25より吐出されるまでの流通経路を短くすることができる。そのため、生成されたリンス液は速やかに基板Wに供給されることとなり、リンス液の溶存酸素濃度の上昇をさらに効果的に抑制することができる。
ここで、脱気ユニット59、79の配設位置に関して、第1実施形態における窒素溶解ユニット58、78と同様な理由で、脱気ユニット59、79からそれぞれ、ノズル6、25の吐出口に至るまでのリンス液の流通経路内の容量が1L以内になるようにすることが望ましい。また、リンス液の溶存酸素濃度の上昇を抑制することができる範囲としては、脱気ユニット59、79からそれぞれ、ノズル6、25の吐出口に至るまでのリンス液の流通経路内の容量が200L以内になるように脱気ユニット59、79を配設するのが望ましい。
<第3実施形態>
図7は、本発明の第3実施形態にかかる基板処理装置の概略構成を示す図である。この第3実施形態が第1実施形態と大きく相違する点は、第1実施形態は、窒素溶解ユニット58,(78)を処理ユニット本体101内に設けているのに対し、この第3実施形態では、窒素溶解ユニット58,(78)を処理ユニット本体101外に設けている点である。より具体的には、純水供給部200と処理ユニット本体101とを連通する工場の用力ライン(管201)に窒素溶解ユニット58,(78)を介挿している点である。このように窒素溶解ユニット58、(78)を処理ユニット本体101外に設けることで、処理ユニット本体101をコンパクトに構成することができるという利点が得られる。
ここで、純水供給部200について、図7を参照しつつ詳しく説明すると、純水供給部200は、純水を供給する純水供給源200aと、純水供給源200aからの純水を純水供給源200aに戻すことによって循環させる循環経路200bとを備えており、循環経路200bを循環する純水は、脱気処理施設(図示省略)によって脱気処理が施されて純水中の溶存酸素濃度が低減されている。しかしながら、このように予め脱気処理によって溶存酸素濃度を低減させていたとしても、循環経路200bから分岐して処理ユニット本体101に連通する用力ライン(管201)を介して純水が処理ユニット本体101に到達するまでの期間に酸素が溶解してしまい、純水の溶存酸素濃度は脱気処理直後より上昇することとなる。
これに対し、本実施形態では、処理ユニット本体101外に窒素溶解ユニット58、(78)を設けている。このため、窒素溶解ユニット58,(78)により純水に窒素が豊富に添加されることによって、処理ユニット本体101に到達する純水の溶存酸素濃度の上昇を抑制することができる。このような観点から窒素溶解ユニット58、(78)は、純水への酸素の溶存が懸念される循環経路200bから分岐した直後に設けることが望ましいが、一方で窒素添加の効果の持続時間を考慮して、窒素溶解ユニット58、(78)からそれぞれ、ノズル6、(25)の吐出口に至るまでのリンス液の流通経路内の容量が200L以内に窒素溶解ユニット58、(78)を配設することが望ましい。
なお、この第3実施形態においても、上記第2実施形態と同様にして、脱気ユニット59,(79)を追加的に設けて、純水を脱気ユニット59,(79)で脱気処理をした直後に窒素溶解ユニット58,(78)に供給してリンス液を生成するようにしてもよい。また、リンス液の溶存酸素濃度の上昇を抑制することができる範囲としては、脱気ユニット59、(79)からそれぞれ、ノズル6、(25)の吐出口に至るまでのリンス液の流通経路内の容量が200L以内になるように脱気ユニット59、(79)を配設するのが望ましい。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記した実施形態では、基板Wの両面に一連の処理を施しているが、一方面に対してのみ基板処理を施す基板処理装置に本発明を適用することができる。
また、上記実施形態では、フッ酸水溶液を処理液として基板Wに供給して基板に対する湿式処理を行っているが、これ以外の処理液(例えば洗浄液や現像液など)を基板に供給して所定の湿式処理(例えば洗浄処理や現像処理など)を行う基板処理装置に対して本発明を適用することができる。要は、リンス液を基板に供給してリンス処理を行う基板処理装置全般に本発明を適用することができる。
また、上記実施形態では、生成されたリンス液をそのまま基板Wに供給してリンス処理を施しているが、生成されたリンス液のPH値が6以下となるようにフッ酸を添加したリンス液を用いてリンス処理を施すようにしてもよい。このようなリンス液を用いることで、酸化(ウォーターマークの発生)を防止することができる。この場合は、リンス処理時に開閉弁56を開にするとともに開閉弁53を調整することで、リンス液に所定量のフッ酸が添加される。これによって、リンス液を所望のPH値にコントロールすることができる。なお、リンス液を生成(純水に窒素を添加)した後にPH値をコントロールする場合に限らず、純水に窒素を添加させる前に予めPH値をコントロールするようにしてもよい。また、リンス液のPH値のコントロールに用いる酸はフッ酸に限定されず、例えば、塩酸を用いるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、純水に窒素を溶解させて窒素豊富なリンス液を生成したが、純水の代わりに超純水を用いてリンス液を生成すればより好ましい。
基板に処理液を供給して所定の湿式処理を施した後に、リンス液として純水を用いて基板に対してリンス処理を施す基板処理装置に適用される。
本発明の第1実施形態にかかる基板処理装置全体の構成を示す断面図である。 図1の基板処理装置の制御構成を示すブロック図である。 図1の基板処理装置の動作を示すフローチャートである。 溶存酸素濃度と時間との関係図である。 窒素溶解ユニットからノズル吐出口に至るまでのリンス液の状態を示す概念図である。 本発明の第2実施形態にかかる基板処理装置の構成を示す図である。 本発明の第3実施形態にかかる基板処理装置の概略構成を示す図である。
符号の説明
2…ベース部材(雰囲気遮断手段)
6、25…ノズル(リンス手段)
7、8、26、27…管(リンス手段)
20、39…ガス供給部(不活性ガス供給手段)
21…遮断部材(雰囲気遮断手段)
58、78…窒素溶解ユニット(リンス液生成手段)
59、79…脱気ユニット(脱気手段)
100…基板処理装置
101…処理ユニット本体
W…基板

Claims (11)

  1. 基板に処理液を供給して所定の湿式処理を施す湿式処理工程と、
    純水に窒素を添加してリンス液を生成するリンス液生成工程と、
    前記湿式処理工程後に前記リンス液をノズルから前記基板に供給することで前記基板に対して前記リンス液によるリンス処理を施すリンス工程と
    を備えたことを特徴とする基板処理方法。
  2. 前記リンス液生成工程直前に前記純水を脱気する脱気工程をさらに備える請求項1記載の基板処理方法。
  3. 前記リンス工程を不活性ガス雰囲気中で行う請求項1または2記載の基板処理方法。
  4. 純水に窒素を添加して窒素豊富なリンス液を生成するリンス液生成手段と、
    前記リンス液生成手段から供給される前記リンス液をノズルの吐出口から基板に向けて吐出することで前記基板にリンス液を供給して前記基板に対するリンス処理を施すリンス手段と
    を備えたことを特徴とする基板処理装置。
  5. 前記リンス液生成手段と前記リンス手段とは同一の処理ユニット本体内に設けられる請求項4記載の基板処理装置。
  6. 前記リンス手段は処理ユニット本体内に設けられる一方、前記リンス液生成手段は前記処理ユニット本体外に設けられる請求項4記載の基板処理装置。
  7. 前記リンス液生成手段は、該リンス液生成手段から前記ノズルの吐出口に至るまでの前記リンス液の流通経路内の容量が200L以内になるように配設される請求項4ないし6のいずれかに記載の基板処理装置。
  8. 前記処理ユニット本体内に純水を脱気する脱気手段をさらに備え、
    前記リンス液生成手段は前記脱気手段により脱気された純水に窒素を添加して前記リンス液を生成する請求項5記載の基板処理装置。
  9. 前記処理ユニット本体外に純水を脱気する脱気手段をさらに備え、
    前記リンス液生成手段は前記脱気手段により脱気された純水に窒素を添加して前記リンス液を生成する請求項5または6記載の基板処理装置。
  10. 前記脱気手段は、該脱気手段から前記ノズルの吐出口に至るまでの前記リンス液の流通経路内の容量が200L以内になるように配設される請求項8または9記載の基板処理装置。
  11. 前記リンス液が供給される前記基板に対向させながら前記基板から離間配置された雰囲気遮断手段と、
    前記雰囲気遮断手段と前記基板との間に形成される空間に不活性ガスを供給する不活性ガス供給手段と
    をさらに備える請求項4ないし10のいずれかに記載の基板処理装置。
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