JP2009049108A - 基板処理装置および処理液成分補充方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】薬液キャビネット制御部72は、処理ユニット4〜7の薬液バルブ33の開時間を取得し、その薬液バルブ33に関する累積開時間を算出するとともに、4つの処理ユニット4〜7の4つの薬液バルブ33の累積開時間の合計を算出する。薬液バルブ33の累積開時間の合計が予め定める時間に到達すると、成分補充ユニット3は予め定める量の第1成分、第2成分および第3成分を、それぞれ、薬液タンク40に補充する。
【効果】薬液タンクに溜められている薬液の濃度をほぼ一定に保つことができる。
【選択図】図2
Description
この構成によれば、補充手段は、処理液吐出手段からの処理液の吐出量の合計が所定量に達すると、処理液供給手段に成分を補充する。処理液供給手段の処理液を構成する成分の濃度変化は、基板に供給された処理液の消費量に依存する。このため、処理液吐出手段からの吐出量の合計に基づき、補充手段が成分を補充することにより、処理液供給手段の処理液を構成する成分の濃度(処理液の組成比(混合比))をほぼ一定に保つことができる。ゆえに、処理液を用いた処理を、安定的に基板に施すことができる。
これに対し、処理液吐出手段からの吐出量の合計に基づいて、補充手段が成分を補充する構成では、処理液を構成する成分の濃度を測定することなく、適正な量の成分を補充することができる。したがって、センサが不要となるので、コストダウンを図ることができる。
この構成によれば、成分補充部と処理チャンバとが1つの処理ユニットに内蔵される。このため、成分補充部を、別ユニット内に設ける場合と比較して、成分補充部のユニットのための設置スペースを省略することができ、しかも、各処理ユニットの占有面積が拡大することがない。したがって、基板処理装置の占有面積を小さくすることができ、基板処理装置の省スペース化を図ることができる。
また、この構成に代えて、処理液供給配管の途中部に積算流量計を介装し、その積算流量計の出力に基づいて、処理液吐出手段から吐出される処理液の量の検知する構成とすることもできる。この場合も、処理液吐出手段から吐出される処理液の量を、比較的簡単な構成で検知することができる。
また、処理液としてふっ酸を用いることもできる。この場合、ふっ酸が高濃度(約50wt%)である場合、光学式の濃度センサを用いて、その濃度を測定することができない。これに対し、処理液吐出手段からの吐出量の合計に基づいて、補充手段が成分を補充する構成では、処理液の濃度を測定することなく、適正な量の成分を補充することができる。したがって、処理液供給手段の高濃度のふっ酸の濃度を一定に保つことができる。
請求項8記載の発明は、処理液を基板(W)に吐出する処理液吐出手段(11)と前記処理液吐出手段に処理液を供給する処理液供給手段(2)とを備えた基板処理装置において、処理液を構成する成分を前記基板供給手段に補充する処理液成分補充方法であって、前記処理液吐出手段からの処理液の吐出量の合計が所定量に達した際に、前記処理液供給手段に前記成分を補充することを特徴とする、処理液成分補充方法である。
図1は、この発明の一実施形態(第1の実施形態)に係る基板処理装置100のレイアウトを示す図解的な平面図である。基板処理装置100は、基板の一例としての半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」という。)Wの表面に薬液による処理を1枚ずつ施す枚葉式の装置であり、装置本体1と、装置本体1に接続されて、装置本体1の薬液吐出ノズル11(後述する。)に対して薬液を供給する処理液供給手段としての薬液キャビネット2と、薬液キャビネット2に接続されて、薬液キャビネット2に対し薬液を構成する成分を補充する補充手段としての成分補充ユニット3とを備えている。
処理部PCには、搬送路TPと、搬送路TPの両側に、この搬送路TPに沿って並べて並べて形成された複数(この実施形態では、4つ)の処理ユニット4,5,6,7とが配置されている。
インデクサ部INDの処理部PCと反対側には、複数のカセットCが並べて配置されるカセット載置部CSが設けられている。カセットCは、複数枚のウエハWを多段に積層した状態で収容することができる。
処理ユニット4の処理チャンバ9内には、ウエハWをほぼ水平に保持するとともに、その中心を通るほぼ鉛直な回転軸線方向まわりにウエハWを回転させるスピンチャック10と、このスピンチャック10に保持されたウエハWの表面に薬液を供給する処理液吐出手段としての薬液吐出ノズル11と、スピンチャック10に保持されたウエハWの表面にリンス液を供給するためのリンス液ノズル12と、このスピンチャック10を収容する処理カップ13とが配置されている。
薬液供給配管30の他端は、供給集合配管38の一端に接続されている。供給集合配管38は、4つの処理ユニット4,5,6,7の薬液供給配管30に薬液を供給するためのものであり、その他端が後述する薬液タンク40に接続されている。
薬液タンク40には供給集合配管38の他端が接続されている。この供給集合配管38の途中部には、薬液タンク40内の薬液を汲み出すための薬液ポンプ41が介装されている。また、供給集合配管38の途中部には、薬液ポンプ41の上流側に、温度調節器42が介装されている。温度調節器42は、供給集合配管38内を流通する薬液の温度を、処理に適した一定温度に調節するためのものである。また、供給集合配管38の途中部には、薬液ポンプ41の下流側に、フィルタ44が介装されている。また、フィルタ44は、供給集合配管38内を流通する薬液中に含まれる比較的小さな異物を捕捉して除去するためのものである。
第1成分タンク47には、第1成分供給配管50が接続されている。第1成分供給配管50の先端は、薬液キャビネット2の薬液タンク40へと延びている。第1成分供給配管50の途中部には、第1成分タンク47内の第1成分を汲み出すための第1成分ポンプ51が介装されている。第1成分ポンプ51は、たとえばダイヤフラムポンプであり、1回の吐出動作(1ショット)で予め定められた量(たとえば4mL)の第1成分を吐出するものである。また、第1成分供給配管50の途中部には、第1成分ポンプ51の下流側に、第1成分バルブ52が介装されている。第1成分供給配管50には、第1成分ポンプ51と第1成分バルブ52との間において、第1成分帰還配管53が分岐して接続されている。第1成分帰還配管53の先端は、第1成分タンク47へ延びており、その途中部には第1成分帰還バルブ54が介装されている。
処理ユニット4〜7は、同様の電気的構成を有している。処理ユニット4を例にとって、各処理ユニット4〜7の電気的構成を説明する。処理ユニット4には、CPUおよびメモリを含む構成のローカル制御部71が設けられている。ローカル制御部71には、チャック回転駆動機構28、ガード昇降機構24、流量調整バルブ32、薬液バルブ33および薬液帰還バルブ39などが制御対象として接続されている。ローカル制御部71には、流量計31の出力信号が入力されるようになっている。また、ローカル制御部71は、メイン制御部70と接続されており、メイン制御部70との間で、処理条件や進行状況等を表す各種のデータ(薬液バルブ33の開時間に関するデータを含む。)を授受する。
また、薬液キャビネット制御部72は、メイン制御部70と接続されており、メイン制御部70との間で、処理ユニット4における処理の進行状況や薬液キャビネット2からの薬液供給を表す各種のデータ(薬液バルブ33の開時間に関するデータを含む。)を授受する。
処理対象のウエハWは、搬送ロボットTRによって処理チャンバ9内に搬入されて(S0)、その表面を上方に向けた状態でスピンチャック10に保持される。ウエハWがスピンチャック10に保持されると、ローカル制御部71はチャック回転駆動機構28を制御して、ウエハWを所定の液処理回転速度で回転させる。なお、スピンチャック10へのウエハWの受け渡し時には、ウエハWの搬入を阻害しないように、スプラッシュガード20は廃液位置よりもさらに下方の退避位置に退避している。
その後、スプラッシュガード20が廃液位置まで下降するようにローカル制御部71がガード昇降駆動機構24を制御した後、リンス液ノズル12から回転中のウエハWにリンス液が供給されて、ウエハW上の薬液が洗い流される。ウエハWに供給されたリンス液は、ウエハWの表面の周縁からウエハWの側方へ飛散し、スプラッシュガード20の廃液捕獲部21に捕獲された後、この廃液捕獲部21を伝って廃液捕獲部21の下端縁から処理カップ13の廃液溝14へ液下する。廃液溝14に集められたリンス液は、廃液管17を通して図外の図示しない廃液設備に廃液される。リンス処理後には、ローカル制御部71は、さらにチャック回転駆動機構28を制御して、スピンチャック10の回転速度を所定の乾燥回転速度に加速する。これによって、ウエハWの表面の液滴が遠心力によって振り切られ、ウエハWが乾燥処理される。乾燥処理後には、ローカル制御部71は、チャック回転駆動機構28を制御して、スピンチャック10の回転を停止させる。また、ガード昇降駆動機構24を駆動して、スプラッシュガード20を退避位置まで下降させる。その後、処理済みのウエハWが基板搬送ロボットTRによって搬出されていく(ステップS8)。
薬液キャビネット制御部72は、各処理ユニット4〜7の薬液バルブ33の開時間を、ローカル制御部71から、メイン制御部70を通して取得し(ステップS10)、その薬液バルブ33に関する累積開時間を算出する(ステップS11)。そして、薬液キャビネット制御部72は、4つの処理ユニット4〜7の4つの薬液バルブ33の累積開時間の合計を算出し(ステップS12)、その累積開時間の合計が、予め定める時間(たとえば100hr)に到達するか否かを監視している(ステップS13)。薬液吐出ノズル11からの薬液の吐出流量が一定に保たれているため、薬液バルブ33の累積開時間を監視することによって、各薬液吐出ノズル11からの薬液の吐出量を監視している。
薬液タンク40から各薬液吐出ノズル11に供給される薬液は、ウエハWの処理のために用いられ各成分が消費された後、薬液タンク40に回収される。そのため、薬液タンク40に溜められている薬液を構成する成分の濃度変化は、4つの薬液吐出ノズル11から吐出された薬液の総量に依存する。
図5Aおよび図5Bは、この発明の他の実施形態(第2の実施形態)に係る基板処理装置200を示す図である。図5Aは、基板処理装置200のレイアウトを示す図解的な平面図である。図5Bは、図5Aの矢印C方向からみた処理ユニット74の構成を示す図である。
この実施形態の構成は、図1に示す構成とは異なり、成分補充ユニット3が省略されるとともに、基板処理装置200の4つの処理ユニット74,75,76,77に、それぞれ成分補充部3A,3B,3C,3Dが内蔵されている。図5Bに示すように、各処理ユニット74〜77において各成分補充部3A〜3Dは処理チャンバ9の下方位置に、言い換えれば、平面視において処理チャンバ9と重なる位置に配置されている。
図6の処理ユニット74の成分補充部3Aの内部構成は、図2の成分補充ユニット3の内部構成と共通している。
図7は、成分補充部3Aによる成分の補充動作を説明するためのフローチャートである。
ローカル制御部81は、同一の処理ユニット74内の薬液バルブ33の開時間を参照し(ステップS20)、この薬液バルブ33の累積開時間を算出する(ステップS21)。そして、ローカル制御部81は、累積開時間が予め定める時間(たとえば100hr)に到達するか否かを監視している(ステップS22)。薬液吐出ノズル11からの薬液の吐出流量が一定に保たれているため、薬液バルブ33の累積開時間を監視することによって、薬液吐出ノズル11からの薬液の吐出量を監視している。
薬液タンク40から各薬液吐出ノズル11に供給される薬液は、ウエハWの処理のために用いられ各成分が消費された後、薬液タンク40に回収される。そのため、薬液タンク40に溜められている薬液を構成する成分の濃度変化は、4つの薬液吐出ノズル11から吐出された薬液の総量に依存する。各成分補充部3A〜3Dが各薬液吐出ノズル11からの薬液の累積吐出量に基づき、薬液を構成する成分を補充するので、全体として、薬液タンク40に溜められている薬液を構成する成分の濃度をほぼ一定に保つことができる。ゆえに、薬液を用いた処理を、安定的にウエハWに施すことができる。
図8では、前述した第1実施形態の各部に相当する部分には、それら各部と同一の参照符号が付されている。また、以下では、その同一の参照符号を付した各部についての詳細な説明を省略する。
薬液キャビネット制御部72は、薬液ポンプ41、温度調節器42およびDIWポンプ93の駆動を制御する。また、DIWバルブ94、DIW帰還バルブ97およびバッファバルブ98の開閉を制御する。
薬液キャビネット制御部72は、各処理ユニット4〜7の薬液バルブ33の開時間を、ローカル制御部71から、メイン制御部70を通して取得し(ステップS30)、その薬液バルブ33に関する累積開時間を算出する(ステップS31)。そして、薬液キャビネット制御部72は、4つの処理ユニット4〜7の4つの薬液バルブ33の累積開時間の合計を算出し(ステップS32)、その累積開時間の合計が、予め定める時間(たとえば100hr)に到達するか否かを監視している(ステップS33)。薬液吐出ノズル11からの薬液の吐出流量が一定に保たれているため、薬液バルブ33の累積開時間を監視することによって、各薬液吐出ノズル11からの薬液の吐出量を監視している。
以上により、この実施形態(第3の実施形態)によれば、成分補充ユニット90は、4つの処理ユニット4〜7の薬液吐出ノズル11からの有機系薬液の累積吐出量の合計が予め定める量に達すると、薬液キャビネット2の薬液タンク40にDIWを補充する。これにより、薬液タンク40に溜められている有機系薬液の濃度をほぼ一定に保つことができる。これにより、有機系薬液を用いた処理を、安定的にウエハWに施すことができる。
以上、この発明の3つの実施形態について説明したが、この発明は、さらに他の形態で実施することもできる。
具体的には、薬液バルブ33の累積開時間の合計が予め定める時間に到達すると、その後のリンス処理時において、ガード昇降駆動機構24が駆動されてスプラッシュガード20が回収位置に上昇され、予め定められた補充量に相当するリンス液が薬液タンク40に回収される。これにより、薬液タンク40に溜められている有機系薬液の濃度をほぼ一定に保つことができる。この場合、処理ユニット4〜7内に補充手段を設けるので、補充手段を別のユニットに設ける場合と比較して、省スペース化を図ることができる。
また、第3の実施形態で説明したインターロック処理を第1および第2の実施形態に適用することもできる。この場合、インターロック処理は第1成分バルブ52、第2成分バルブ57、第3成分バルブ62を開成するタイミングで実行される。
1 装置本体
2 薬液キャビネット(処理液供給手段)
3,90 成分補充ユニット(補充手段)
3A〜3D 成分補充部
4〜7,74〜77 処理ユニット
9 処理チャンバ
10 スピンチャック
11 薬液吐出ノズル(処理液吐出手段)
30 薬液供給配管
40 薬液タンク
47 第1成分タンク
48 第2成分タンク
49 第3成分タンク
70 メイン制御部
71,81 ローカル制御部
72 薬液キャビネット制御部
91 DIWタンク
99 レベルセンサ
W ウエハ(基板)
Claims (8)
- 処理液を基板に吐出する処理液吐出手段と、
前記処理液吐出手段に処理液を供給する処理液供給手段と、
前記処理液供給手段に、処理液を構成する成分を補充する補充手段と、
前記処理液吐出手段からの処理液の吐出量の合計が所定量に達した際に、前記補充手段に前記成分の補充動作を実行させる補充制御手段とを含むことを特徴とする、基板処理装置。 - 前記処理液吐出手段が複数個備えられており、
前記処理液供給手段は、前記複数の処理液吐出手段に処理液を供給するものであり、
前記補充制御手段は、前記複数の処理液吐出手段から吐出される処理液の量の合計が所定量に達したことに基づいて前記補充手段に前記成分の補充動作を実行させることを特徴とする、請求項1記載の基板処理装置。 - 前記処理液吐出手段が複数個備えられており、
前記処理液供給手段は、前記複数の処理液吐出手段に処理液を供給するものであり、
前記補充手段は、前記複数の処理液吐出手段にそれぞれ対応付けられた複数の成分補充部を備え、
前記補充制御手段は、前記処理液吐出手段から吐出される処理液の量が所定量に達したことに基づいて、その処理液吐出手段に対応する前記成分補充部に前記成分の補充動作を実行させることを特徴とする、請求項1記載の基板処理装置。 - 前記処理液吐出手段をそれぞれ収容する複数の処理チャンバをさらに備え、
前記処理チャンバおよび対応する成分補充部が1つの処理ユニットに内蔵されていることを特徴とする、請求項3記載の基板処理装置。 - 前記処理液供給手段は、前記処理液吐出手段に処理液を供給する処理液供給配管と、この前記処理液供給配管の途中部に介装された開閉可能なバルブとを備え、
前記補充制御手段は、前記バルブの開時間に基づいて前記補充手段を制御することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の基板処理装置。 - 前記処理液吐出手段から吐出される処理液は、アンモニア過酸化水素水混合液であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の基板処理装置。
- 前記処理液吐出手段から吐出される処理液は、有機系薬液であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の基板処理装置。
- 処理液を基板に吐出する処理液吐出手段と前記処理液吐出手段に処理液を供給する処理液供給手段とを備えた基板処理装置において、処理液を構成する成分を前記基板供給手段に補充する処理液成分補充方法であって、
前記処理液吐出手段からの処理液の吐出量の合計が所定量に達した際に、前記処理液供給手段に前記成分を補充することを特徴とする、処理液成分補充方法。
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