JP2004500745A - カスケード・シグマデルタ変調器 - Google Patents
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Abstract
とりわけ時間的に離散したサンプリング値を相応のアナログ信号にデジタル無線通信受信装置で変換するためのカスケード・シグマデルタ変調器であって、
カスケードのシグマデルタ変調器のエラー信号がそれぞれ当該カスケードの次のシグマデルタ変調器に供給され、
前記エラー信号は量子化ノイズを表すものである形式のカスケード・シグマデルタ変調器において、
カスケードのi番目のシグマデルタ変調器(M2,M3,...)の判定器に付加的に、先行するi−1番目のシグマデルタ変調器(M1,M2,...)の出力信号yi−1(k)が供給される。
カスケードのシグマデルタ変調器のエラー信号がそれぞれ当該カスケードの次のシグマデルタ変調器に供給され、
前記エラー信号は量子化ノイズを表すものである形式のカスケード・シグマデルタ変調器において、
カスケードのi番目のシグマデルタ変調器(M2,M3,...)の判定器に付加的に、先行するi−1番目のシグマデルタ変調器(M1,M2,...)の出力信号yi−1(k)が供給される。
Description
【0001】
本発明は、カスケード接続されたシグマデルタ変調器に関し、このシグマデルタ変調器は時間的に離散したサンプリング値ないしサンプルを相応するアナログ信号にデジタル無線通信受信装置で変換するためのものであり、ここではカスケードのシグマデルタ変調器の量子化ノイズを表すエラー信号がこのカスケードの次のシグマデルタ変調器に供給される。
【0002】
例えばデジタル無線通信受信装置で使用されるデジタルアナログ変換器では通常、2nの信号状態を有するデジタル入力信号が固定のサンプリング周波数faによりアナログ信号に変換される。このアナログ信号は−fa/2から+fa/2の周波数領域でデジタル信号とできるだけ良好に一致すべきである。
【0003】
とりわけビット幅nが大きい場合には、アナログ回路技術により実現すべき信号状態の数が重大な問題となる。この理由からデジタル信号がデジタルフィルタにより補間され、いわゆるシグマデルタ変調器が使用される。このシグマデルタ変調器はデジタル信号のビット幅nをサンプリング周波数が高められた場合でも格段に低減する。
【0004】
ここで形成された量子化ノイズはこれまで未使用の周波数領域に変換される。とりわけこのためには、ノイズ信号の形成を高次のIIRフィルタ(Infinite Impulse Response−Filter)の使用により達成する構造が効率的である。
【0005】
IIRフィルタを補間素子として使用し、1つまたは複数のシグマデルタ変調器を使用した、補間された信号を変換するためのデジタル/アナログ変換器は例えばUS5786779に記載されている。デジタル/アナログ変換器に対してカスケード接続されたシグマデルタ変調器はさらにDE19722434C1に示されている。シグマデルタ変調器の詳細な構造および作用については、S.R. Norswothy, R. Schreier, G. Temes: Delta−Sigma Data Converters, Theory, Design and Simulation, IEEE Press 1997, ISBN 0−7803−1045−4 に記載されている。
【0006】
シグマデルタ変調器には、ノイズ形成を達成するのに2つのアプローチがある。第1のアプローチでは、高次のフィードバックループが使用される。このことは2つの信号状態(1ビット信号技術)まで低減することを可能にするが、しかし3次からのノイズ形成は入力信号が高い場合、不安定性につながる。また値領域の急上昇が容易に発生する。このことに対処するため実際には、振幅の減少された入力信号、並びにクリッピング特性を有する状態メモリが使用され、これにより回路の安定性が経験的に求められ得る程度にまで達成される。別のアプローチによれば、1次および/または2次のカスケード接続された構造体が使用される。この構造体は多段構造であり、このことにより安定した動作特性を有している。
【0007】
本発明の課題は、シグマデルタ変調器において、動作特性が安定しており、カスケード接続されたアプローチにより簡単に実現可能であるという利点と、比較的高次のフィードバックループの段数が少ないという利点とを組み合わせることである。
【0008】
本発明によればこの課題は請求項1の特徴部分によって解決される。有利な改善形態は従属請求項に記載されている。
【0009】
本発明はカスケード接続されたシグマデルタ変調器に基づく。付加的論理回路を収容することにより、信号状態の数が2まで(1ビットに相当する)低減される。面倒なクリッピング回路は省略され、しかもそれにより回路の安定性が脅かされることはない。回路をモジュール構成することにより、既存のi次シグマデルタ変調器の設計を、付加的段を追加することにより、i+1次の回路に簡単に移行することができる。
【0010】
本発明の別の利点は、シグマデルタ変調器の論理回路、変調器の判定器および判定出力信号の加算によって、計数表示の最下位ビットが影響を受けないことである。計数値は通常のように二乗和(例えば2つの補数表現)として符号化される。シグマデルタ変調器で実行される演算、すなわち特別の加算中に、絶対値として比較的大きな総和項は絶対値として比較的小さな総和項の結果に影響を及ぼさない。本発明の実施例による判定出力信号は絶対値として大きな計数値を有する。この計数値も比較的低位の総和項(ビット)に影響を及ぼさず、この総和項は別個に非常に効率的に算出される。シグマデルタ変調器の第2の部分では、計算から生じるオーバフロー、判定出力信号、およびシグマデルタ変調器の入力信号の比較的高位部分が計算される。
【0011】
本発明を以下、実施例に基づき詳細に説明する。
【0012】
図1は、本発明の条件付けを備えるカスケード・シグマデルタ変調器の基本回路図である。
【0013】
図2は、第1実施例である。
【0014】
図3は、第1実施例を説明するための線形等価モデルである。
【0015】
図4は、第2実施例である。
【0016】
図5は、第2実施例を説明するための線形等価モデルである。
【0017】
図1は本発明のカスケード・シグマデルタ変調器の基本原理を示す。第1段として従来形式の1次または2次シグマデルタ変調器M1が使用される。この変調器はデジタル入力信号シーケンスx(k)から、一方では段数の少ない出力信号シーケンスy(k)を形成し、他方では量子化ノイズを表すエラー信号シーケンスe(k)を形成する。
【0018】
公知のカスケード構造では、エラー信号e(k)は専ら第2シグマデルタ変調器M2の入力側に供給される。この第2シグマデルタ変調器は、信号e(k)の段数の少ないシミュレーションと、量子化エラーe2(k)を形成する。前記シミュレーションはデジタルフィルタF2により次のようにスペクトル形成される。すなわち、エラーe(k)が加算器S1の出力側で補償されるようにスペクトル形成される。前記量子化エラーe2(k)は第3シグマデルタ変調器M3の入力側に供給される。加算器S1は2つの正入力側を有し、ここで第1の正入力側は第1シグマデルタ変調器M1の出力側と接続されており、第2の正入力側は第2シグマデルタ変調器のデジタルフィルタF2の出力側と接続されている。加算器S1の出力側は補償された信号y2(k)を送出し、別の加算器S2の正入力側と接続されている。別の加算器S2の第2の正入力側には第3シグマデジタル変調器M3のデジタルフィルタF3の出力信号が供給される。
【0019】
第2シグマデルタ変調器M2の出力信号も、フィルタF2での構造のスペクトル形成も信号y2(k)の段数を高める。同じことが後置接続されたシグマデルタ変調器M3でも行われる。
【0020】
出力信号yi(k)の段数が高くなるのを阻止するため、本発明では付加的にi−1番目のシグマデルタ変調器の出力信号がi番目のシグマデルタ変調器の判定プロセスに供給される。このことは図1に破線により示されている。これによればシグマデルタ変調器M1の出力信号は付加的に第2段のシグマデルタ変調器M2の判定入力側に供給され、補償された信号y2(k)の印加される加算器S1の出力は付加的に第3段のシグマデルタ変調器M3の判定入力側に供給される。別のシグマデルタ変調器をこのようにして接続することも本発明の枠内である。
【0021】
【外4】
【0022】
第1の実施例として図2には本発明によりコンディショニングされた2次カスケード・シグマデルタ変調器が示されている。この変調器は2段の出力信号(1ビット)を送出する。第1段は、従来の1次シグマデルタ変調器を形成し、この変調器は1ビット出力信号(−1,1)を送出する。この変調器は入力信号x(k)が数値領域−1<x<+1であるときは安定して動作する。この変調器のうち判定器E1と遅延器V1が詳細に示されている。エラー信号e(k)の大きさは常に1以下である。従って第2段に対しては数値領域の制限された入力信号が生成される。
【0023】
【外5】
【0024】
【外6】
【0025】
第2の手段は、図2の図1の変形として示されているように、図1のフィルタF2の機能を第2シグマデルタ変調器M2の機能と結合することである。このために第1シグマデルタ変調器M1の出力信号y(k)は第2シグマデルタ変調器M2の判定器E2に供給され(破線の接続)、判定器E2の出力信号は積分器I2で積分され、積分結果が近似信号と比較される。積分器I2と判定器E2は共通して1つの拡張された判定器を形成する。
【0026】
【外7】
【0027】
【外8】
【0028】
図3は、線形代替モデルに基づき、カスケード・アプローチの機能を示す。第1デルタシグマ変調器M1は、量子化ノイズを表すエラー信号e(k)を元の信号x(k)に加算する。この元の信号は1次のFIRフィルタ(フィルタD1)に相応してハイパス成形される。このエラー信号e(k)は同時に第2シグマデルタ変調器M2の入力信号を形成する。この入力信号も一次のカラー化量子化エラー信号に加算される。エラー信号のフィルタD2/1によるスペクトル形成が示されている。図3に図示されていない第2判定器のアーキテクチュアに基づき、微分器D2/2で微分された、第2シグマデルタ変調器M2の出力信号が得られる。この信号は、第1段の微分エラー信号(この微分エラー信号はy(k)のエラーを補償する)と2次のカラー化ノイズ信号とからなる。
【0029】
図4は別の実施例として、3段カスケード・シグマデルタ変調器を示す。この変調器は3次であり、シグマデルタ変調器M1からM3を有し、1.5ビットの3段出力信号y3(k)を送出する。
【0030】
第1シグマデルタ変調器M1の出力信号y(k)は、加算器S1の正入力側の他、アナログ構成された第2シグマデルタ変調器M2の判定器E2の入力側に本発明により供給される(破線)。この判定器の出力は微分器D2を介して加算器S1の第2正入力側に供給される。加算器S1の出力側にはエラー信号y2(k)が送出される。このエラー信号は、出力エラー信号y3(k)を形成するため加算器S2の第1正入力側に供給される他、判定器E3と積分器I3から形成される、第3シグマデルタ変調器M3の拡張判定器にも本発明により供給される。
【0031】
第2シグマデルタ変調器M2で形成された量子化エラーe2(k)には加算器S3でディザ信号シーケンスr(k)が離散的障害ラインを抑圧するために加算され、第3シグマデルタ変調器M3の入力側に供給される。
【0032】
第3シグマデルタ変調器M3の出力は微分器D3を介して加算器S2の第2正入力側に供給される。加算器S2の出力側には出力信号y3(k)がさらなる処理、例えば増幅のために送出される。
【0033】
判定プロセスに使用される数式は、第1段の出力信号y(k)に対しては次のとおりである。
【0034】
【外9】
【0035】
【外10】
【0036】
【外11】
【0037】
第3シグマデルタ変調器M3の出力は微分器D3を介して加算器S2の第2正入力側に供給される。加算器S2の出力側には段数の少ない出力信号シーケンスy3(k)がさらなる処理、例えば増幅のために送出される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の条件付けを備えるカスケード・シグマデルタ変調器の基本回路図である。
【図2】図2は、第1実施例である。
【図3】図3は、第1実施例を説明するための線形等価モデルである。
【図4】図4は、第2実施例である。
【図5】図5は、第2実施例を説明するための線形等価モデルである。
本発明は、カスケード接続されたシグマデルタ変調器に関し、このシグマデルタ変調器は時間的に離散したサンプリング値ないしサンプルを相応するアナログ信号にデジタル無線通信受信装置で変換するためのものであり、ここではカスケードのシグマデルタ変調器の量子化ノイズを表すエラー信号がこのカスケードの次のシグマデルタ変調器に供給される。
【0002】
例えばデジタル無線通信受信装置で使用されるデジタルアナログ変換器では通常、2nの信号状態を有するデジタル入力信号が固定のサンプリング周波数faによりアナログ信号に変換される。このアナログ信号は−fa/2から+fa/2の周波数領域でデジタル信号とできるだけ良好に一致すべきである。
【0003】
とりわけビット幅nが大きい場合には、アナログ回路技術により実現すべき信号状態の数が重大な問題となる。この理由からデジタル信号がデジタルフィルタにより補間され、いわゆるシグマデルタ変調器が使用される。このシグマデルタ変調器はデジタル信号のビット幅nをサンプリング周波数が高められた場合でも格段に低減する。
【0004】
ここで形成された量子化ノイズはこれまで未使用の周波数領域に変換される。とりわけこのためには、ノイズ信号の形成を高次のIIRフィルタ(Infinite Impulse Response−Filter)の使用により達成する構造が効率的である。
【0005】
IIRフィルタを補間素子として使用し、1つまたは複数のシグマデルタ変調器を使用した、補間された信号を変換するためのデジタル/アナログ変換器は例えばUS5786779に記載されている。デジタル/アナログ変換器に対してカスケード接続されたシグマデルタ変調器はさらにDE19722434C1に示されている。シグマデルタ変調器の詳細な構造および作用については、S.R. Norswothy, R. Schreier, G. Temes: Delta−Sigma Data Converters, Theory, Design and Simulation, IEEE Press 1997, ISBN 0−7803−1045−4 に記載されている。
【0006】
シグマデルタ変調器には、ノイズ形成を達成するのに2つのアプローチがある。第1のアプローチでは、高次のフィードバックループが使用される。このことは2つの信号状態(1ビット信号技術)まで低減することを可能にするが、しかし3次からのノイズ形成は入力信号が高い場合、不安定性につながる。また値領域の急上昇が容易に発生する。このことに対処するため実際には、振幅の減少された入力信号、並びにクリッピング特性を有する状態メモリが使用され、これにより回路の安定性が経験的に求められ得る程度にまで達成される。別のアプローチによれば、1次および/または2次のカスケード接続された構造体が使用される。この構造体は多段構造であり、このことにより安定した動作特性を有している。
【0007】
本発明の課題は、シグマデルタ変調器において、動作特性が安定しており、カスケード接続されたアプローチにより簡単に実現可能であるという利点と、比較的高次のフィードバックループの段数が少ないという利点とを組み合わせることである。
【0008】
本発明によればこの課題は請求項1の特徴部分によって解決される。有利な改善形態は従属請求項に記載されている。
【0009】
本発明はカスケード接続されたシグマデルタ変調器に基づく。付加的論理回路を収容することにより、信号状態の数が2まで(1ビットに相当する)低減される。面倒なクリッピング回路は省略され、しかもそれにより回路の安定性が脅かされることはない。回路をモジュール構成することにより、既存のi次シグマデルタ変調器の設計を、付加的段を追加することにより、i+1次の回路に簡単に移行することができる。
【0010】
本発明の別の利点は、シグマデルタ変調器の論理回路、変調器の判定器および判定出力信号の加算によって、計数表示の最下位ビットが影響を受けないことである。計数値は通常のように二乗和(例えば2つの補数表現)として符号化される。シグマデルタ変調器で実行される演算、すなわち特別の加算中に、絶対値として比較的大きな総和項は絶対値として比較的小さな総和項の結果に影響を及ぼさない。本発明の実施例による判定出力信号は絶対値として大きな計数値を有する。この計数値も比較的低位の総和項(ビット)に影響を及ぼさず、この総和項は別個に非常に効率的に算出される。シグマデルタ変調器の第2の部分では、計算から生じるオーバフロー、判定出力信号、およびシグマデルタ変調器の入力信号の比較的高位部分が計算される。
【0011】
本発明を以下、実施例に基づき詳細に説明する。
【0012】
図1は、本発明の条件付けを備えるカスケード・シグマデルタ変調器の基本回路図である。
【0013】
図2は、第1実施例である。
【0014】
図3は、第1実施例を説明するための線形等価モデルである。
【0015】
図4は、第2実施例である。
【0016】
図5は、第2実施例を説明するための線形等価モデルである。
【0017】
図1は本発明のカスケード・シグマデルタ変調器の基本原理を示す。第1段として従来形式の1次または2次シグマデルタ変調器M1が使用される。この変調器はデジタル入力信号シーケンスx(k)から、一方では段数の少ない出力信号シーケンスy(k)を形成し、他方では量子化ノイズを表すエラー信号シーケンスe(k)を形成する。
【0018】
公知のカスケード構造では、エラー信号e(k)は専ら第2シグマデルタ変調器M2の入力側に供給される。この第2シグマデルタ変調器は、信号e(k)の段数の少ないシミュレーションと、量子化エラーe2(k)を形成する。前記シミュレーションはデジタルフィルタF2により次のようにスペクトル形成される。すなわち、エラーe(k)が加算器S1の出力側で補償されるようにスペクトル形成される。前記量子化エラーe2(k)は第3シグマデルタ変調器M3の入力側に供給される。加算器S1は2つの正入力側を有し、ここで第1の正入力側は第1シグマデルタ変調器M1の出力側と接続されており、第2の正入力側は第2シグマデルタ変調器のデジタルフィルタF2の出力側と接続されている。加算器S1の出力側は補償された信号y2(k)を送出し、別の加算器S2の正入力側と接続されている。別の加算器S2の第2の正入力側には第3シグマデジタル変調器M3のデジタルフィルタF3の出力信号が供給される。
【0019】
第2シグマデルタ変調器M2の出力信号も、フィルタF2での構造のスペクトル形成も信号y2(k)の段数を高める。同じことが後置接続されたシグマデルタ変調器M3でも行われる。
【0020】
出力信号yi(k)の段数が高くなるのを阻止するため、本発明では付加的にi−1番目のシグマデルタ変調器の出力信号がi番目のシグマデルタ変調器の判定プロセスに供給される。このことは図1に破線により示されている。これによればシグマデルタ変調器M1の出力信号は付加的に第2段のシグマデルタ変調器M2の判定入力側に供給され、補償された信号y2(k)の印加される加算器S1の出力は付加的に第3段のシグマデルタ変調器M3の判定入力側に供給される。別のシグマデルタ変調器をこのようにして接続することも本発明の枠内である。
【0021】
【外4】
【0022】
第1の実施例として図2には本発明によりコンディショニングされた2次カスケード・シグマデルタ変調器が示されている。この変調器は2段の出力信号(1ビット)を送出する。第1段は、従来の1次シグマデルタ変調器を形成し、この変調器は1ビット出力信号(−1,1)を送出する。この変調器は入力信号x(k)が数値領域−1<x<+1であるときは安定して動作する。この変調器のうち判定器E1と遅延器V1が詳細に示されている。エラー信号e(k)の大きさは常に1以下である。従って第2段に対しては数値領域の制限された入力信号が生成される。
【0023】
【外5】
【0024】
【外6】
【0025】
第2の手段は、図2の図1の変形として示されているように、図1のフィルタF2の機能を第2シグマデルタ変調器M2の機能と結合することである。このために第1シグマデルタ変調器M1の出力信号y(k)は第2シグマデルタ変調器M2の判定器E2に供給され(破線の接続)、判定器E2の出力信号は積分器I2で積分され、積分結果が近似信号と比較される。積分器I2と判定器E2は共通して1つの拡張された判定器を形成する。
【0026】
【外7】
【0027】
【外8】
【0028】
図3は、線形代替モデルに基づき、カスケード・アプローチの機能を示す。第1デルタシグマ変調器M1は、量子化ノイズを表すエラー信号e(k)を元の信号x(k)に加算する。この元の信号は1次のFIRフィルタ(フィルタD1)に相応してハイパス成形される。このエラー信号e(k)は同時に第2シグマデルタ変調器M2の入力信号を形成する。この入力信号も一次のカラー化量子化エラー信号に加算される。エラー信号のフィルタD2/1によるスペクトル形成が示されている。図3に図示されていない第2判定器のアーキテクチュアに基づき、微分器D2/2で微分された、第2シグマデルタ変調器M2の出力信号が得られる。この信号は、第1段の微分エラー信号(この微分エラー信号はy(k)のエラーを補償する)と2次のカラー化ノイズ信号とからなる。
【0029】
図4は別の実施例として、3段カスケード・シグマデルタ変調器を示す。この変調器は3次であり、シグマデルタ変調器M1からM3を有し、1.5ビットの3段出力信号y3(k)を送出する。
【0030】
第1シグマデルタ変調器M1の出力信号y(k)は、加算器S1の正入力側の他、アナログ構成された第2シグマデルタ変調器M2の判定器E2の入力側に本発明により供給される(破線)。この判定器の出力は微分器D2を介して加算器S1の第2正入力側に供給される。加算器S1の出力側にはエラー信号y2(k)が送出される。このエラー信号は、出力エラー信号y3(k)を形成するため加算器S2の第1正入力側に供給される他、判定器E3と積分器I3から形成される、第3シグマデルタ変調器M3の拡張判定器にも本発明により供給される。
【0031】
第2シグマデルタ変調器M2で形成された量子化エラーe2(k)には加算器S3でディザ信号シーケンスr(k)が離散的障害ラインを抑圧するために加算され、第3シグマデルタ変調器M3の入力側に供給される。
【0032】
第3シグマデルタ変調器M3の出力は微分器D3を介して加算器S2の第2正入力側に供給される。加算器S2の出力側には出力信号y3(k)がさらなる処理、例えば増幅のために送出される。
【0033】
判定プロセスに使用される数式は、第1段の出力信号y(k)に対しては次のとおりである。
【0034】
【外9】
【0035】
【外10】
【0036】
【外11】
【0037】
第3シグマデルタ変調器M3の出力は微分器D3を介して加算器S2の第2正入力側に供給される。加算器S2の出力側には段数の少ない出力信号シーケンスy3(k)がさらなる処理、例えば増幅のために送出される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の条件付けを備えるカスケード・シグマデルタ変調器の基本回路図である。
【図2】図2は、第1実施例である。
【図3】図3は、第1実施例を説明するための線形等価モデルである。
【図4】図4は、第2実施例である。
【図5】図5は、第2実施例を説明するための線形等価モデルである。
Claims (9)
- とりわけ時間的に離散したサンプリング値を相応のアナログ信号にデジタル無線通信受信装置で変換するためのカスケード・シグマデルタ変調器であって、
カスケードのシグマデルタ変調器のエラー信号がそれぞれ当該カスケードの次のシグマデルタ変調器に供給され、
前記エラー信号は量子化ノイズを表すものである形式のカスケード・シグマデルタ変調器において、
カスケードのi番目のシグマデルタ変調器(M2,M3,...)の判定器に付加的に、先行するi−1番目のシグマデルタ変調器(M1,M2,...)の出力信号yi−1(k)が供給される、
ことを特徴とするカスケード・シグマデルタ変調器。 - 出力信号yi(k)は少数の信号状態しか有していない、請求項1記載のカスケード・シグマデルタ変調器。
- 信号状態の数は2まで低減される、請求項2記載のカスケード・シグマデルタ変調器。
- 任意の数のカスケード段(M1,M2,M3...)が設けられている、請求項1記載のカスケード・シグマデルタ変調器。
- 少なくとも1つのカスケード段(M2,M3...)の判定器(E)は積分器(I2,I3...)だけ拡張されている、請求項1記載のカスケード・シグマデルタ変調器。
- 少なくとも1つのカスケード段(M2,M3...)の判定器(E)は積分器(I2,I3...)だけ拡張されており、
積分器(I2,I3...)の出力値は最小ないし最大の値に制限されている、請求項1記載のカスケード・シグマデルタ変調器。
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