JP2004352079A - ジャッキの収納構造 - Google Patents

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Yoshio Sugimori
喜生 杉森
Hiroyuki Imagama
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Abstract

【課題】簡単な構造で収縮状態のジャッキを容易かつ確実に収納保持することができ、しかも充分な強度を確保し得るような構成のジャッキの収納構造を提供することにある。
【解決手段】ジャッキ6の収縮状態での高さよりも僅かに大きい間隔を隔てて互いに対向する一対の対向面M,Nをジャッキ収納部2内のジャッキ保持部16に設けると共に、一対の対向面M,Nのうちの何れか一方の対向面Mに内側に向けて突出するビード部18を形成し、ジャッキ保持部16の上部に設けられた開放口Rを通して収縮状態のジャッキ6をジャッキ保持部16に差し込んでジャッキ6の車体保持部4又は基台部3をジャッキ6の自重によりビード部18に載置状態で当接させることによって、ジャッキ6をビード部18と一方の対向面Mに対向する他方の対向面Nとで仮保持し、この状態の下でジャッキ6を伸張させてジャッキ6を一対の対向面M,Nの間に固定する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ジャッキの取付構造に関し、さらに詳しくは、基台部と車体保持部との間にパンタグラフ状の伸縮部を有するパンタグラフ型のジャッキ(車両用ジャッキ)を、収縮状態にしてその長手方向を上下に向けて(いわゆる縦置き状態にして)ジャッキ収納部に収納するようにしたジャッキの収納構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のジャッキの収納構造としては、例えば、特開平10−181464号(特許文献1)に記載の構造が提案されている。この特許文献1に記載のジャッキの収納構造は、図8に示すように、自動車のバックピラー30の根元部に配設されており、パンタグラフ型のジャッキ31を縦置きに固定して収納するための水平断面ほぼハット形状のジャッキブラケット32が、サイドボディアウタパネル33とサイドボディインナパネル34との間に配置されてその一対のフランジ片32a,32bがサイドボディインナパネル34に溶接結合されている。そして、ジャッキブラケット32の断面ほぼコ字形状の本体部32cに対応するジャッキ収納口35がサイドボディインナパネル34に設けられると共に、このジャッキ収納口35を覆うためのリッド36がリヤクオータトリム37に着脱可能に取付けられている。なお、図8において、38はリッド36をロック及びロック解除するハンドル、39はリヤコンビネーションランプである。
【0003】
また、図9〜図11に示すように、ジャッキブラケット32の一対の対向壁部α,βのうちの一方の対向辺部αにはその上下方向の中間箇所に傾斜面40が設けられる一方、他方の対向辺部βにはその下端箇所に前記対向辺部αの側に向けて屈曲された支持フランジ41が設けられている。かくして、ジャッキ31を収納するに当たっては、まず、ジャッキ31を収縮状態にしてその長手方向を上下に向けて、ジャッキブラケット32の水平断面ほぼコ字形状の本体部32cにて構成されたジャッキ保持部の中にジャッキの下方部分を上方側から差し込んで、ジャッキ31の車体保持部(ボディホルダ)42をジャッキブラケット32の傾斜面40上に載置すると共に、ジャッキの基台部43をジャッキブラケット32の支持フランジ41に載置した状態の下でジャッキ31を仮保持する(図9参照)。しかる後に、ジャッキ31の伸縮操作具44を図外のジャッキレバーにて回転操作して基台部43と車体保持部42との間の間隔を伸張させることによってこれらをジャッキブラケット32の一対の対向辺部α,βに圧着せしめて固定保持するようにしている。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−181464号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述のようなジャッキの収納構造によれば、自動車後部の荷室の隅部のデッドスペースを有効に利用してパンタグラフ型のジャッキ31を収納することが可能であるが、ジャッキの固定保持を簡単な構造で容易かつ確実に行うことができ、しかも製作が容易でかつ強度も充分に確保することができるような構成のジャッキの収納構造が要望されているのが実状である。また、上述の如き従来のジャッキの収納構造にあっては、ジャッキブラケット32のフランジ片32a,32bがサイドボディインナパネル34に溶接結合されてジャッキブラケット32の開放空間部Sとサイドボディインナパネル34のジャッキ収納口35とにより空き断面部が構成されるので、ジャッキ31の固定保持のためにジャッキ31を伸張(拡開)させる際に、ジャッキ伸張荷重(拡開力)がジャッキブラケット32の一対の対向壁部α,β及びフランジ片32a,32bを介してサイドボディインナパネル34に過大な負荷として直接的に加わるおそれがある。
【0006】
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、簡単な構造で収縮状態のジャッキを容易かつ確実に収納保持することができ、しかも充分な強度を確保し得るような構成のジャッキの収納構造を提供することにある。また、本発明の別の目的は、パンタグラフ型のジャッキの収納だけでなくジャッキレバーやホイールナットレンチなどの付属工具をも前記ジャッキと一緒に良好な状態で収納することができるような構成のジャッキの収納構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明では、基台部と車体保持部との間にパンタグラフ状の伸縮部を有するパンタグラフ型のジャッキを、収縮状態にしてその長手方向を上下に向けてジャッキ収納部に収納するようにしたジャッキの収納構造において、前記ジャッキの収縮状態での高さよりも僅かに大きい間隔を隔てて互いに対向する一対の対向面を前記ジャッキ収納部内のジャッキ保持部に設けると共に、前記一対の対向面のうちの何れか一方の対向面に内側に向けて突出するビード部を形成し、前記ジャッキ保持部の上部に設けられた開放口を通して収縮状態の前記ジャッキを前記ジャッキ保持部に差し込んで前記ジャッキの車体保持部又は基台部を前記ジャッキの自重により前記ビード部に載置状態で当接させることによって、前記ジャッキを前記ビード部と前記一方の対向面に対向する他方の対向面とで仮保持し、この状態の下で前記ジャッキを伸張させて前記ジャッキを前記一対の対向面の間に固定保持するようにしている。
また、本発明では、車体パネルに取付けられるベースブラケットと、前記ベースブラケットに取付けられるステイブラケットとの組合体から成るジャッキ保持金具を用い、前記ベースブラケットとステイブラケットとにより形成される筒状の囲い部を前記ジャッキ保持部として前記ジャッキ保持金具に設け、ジャッキ固定時におけるジャッキ伸張荷重が実質的に前記ジャッキ保持金具のみに作用するように構成している。
また、本発明では、前記ステイブラケット又はベースブラケットの車体上下方向の中間位置に前記ビード部をプレス加工により一体成形している。
また、本発明では、前記ビード部を垂直断面ほぼ半円形状に形成している。
また、本発明では、前記ベースブラケットに付属工具収納用ケースを取付け、前記付属工具収納用ケース内に前記ジャッキ保持部を収容配置すると共に、前記ジャッキ保持部の両側において前記ジャッキの付属工具をその長手方向を上下に向けてかつ収納状態の前記ジャッキにほぼ沿って収納配置するように構成している。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について図1〜図7を参照して説明する。
【0009】
図1は、本発明の一実施形態に係るジャッキの収納構造を備えた自動車1を示すものであって、自動車1の後部荷室にはその側方箇所(図1において符号Xで示すトランクサイド)にジャッキ収納部2が設けられている。このジャッキ収納部2は、図2及び図3に示すように基台部3と車体保持部4との間にパンタグラフ状の伸縮部(リンク部)5を有するパンタグラフ型のジャッキ6を、収縮状態にしてその長手方向を上下に向けてジャッキ収納部2に収容し得るように構成されている。
【0010】
ここで、上述のジャッキ収納部2について詳細に述べると、次の通りである。このジャッキ収納部2は、図2に示すように、自動車1のトランクサイドXに配設されたサイドボディアウタパネル7とサイドボディインナパネル8との間に配置されている。そして、ジャッキ収納部2は、図3に示すように、ジャッキ保持金具9(図5参照)と、このジャッキ保持金具9に組付けられた樹脂製一体成形品の付属工具収納用ケース10と、この付属工具収納用ケース10に対応して配置されるリッド11とから構成されている。
【0011】
上述のジャッキ保持金具9は、図4及び図5に明示するように、水平断面ほぼハット形状に屈曲形成された鋼板製のベースブラケット12と、このベースブラケット12の水平断面ほぼコ字形状の本体部12a内に収容配置された状態で一対のフランジ部13a,13bが前記本体部12aの頂面部12bに溶接により取付けられる鋼板製のステイブラケット13との組合体として構成されている。そして、ベースブラケット12の本体部12aの頂面部12bとステイブラケット13のフランジ13a,13b間の胴部(ブラケット本体部)13cとにより形成された囲い部がジャッキ保持部16として設けられている。
【0012】
図4に示すように、ベースブラケット12の本体部12a及びこの本体部12a内に組付けられたステイブラケット13の胴部13cがサイドボディインナパネル8に形成された開口を通してサイドボディインナパネル8とサイドアボディアウタパネル7との間の領域内に配置された状態の下で、ジャッキ保持金具9のフランジ部すなわちベースブラケット12の両端側のフランジ部12c,12dが車両前後方向にほぼ沿って配置されると共にサイドボディインナパネル8の開口の周縁部分に当てがわれ(図4参照)、それらのフランジ部12c,12dにそれぞれ設けられた各一対のボルト挿通孔15を利用してサイドボディインナパネル8にボルト締めにて取付けられている。かくして、ベースブラケット12の本体部12aの頂面部12bとステイブラケット13の胴部13cとにより取り囲まれた囲い部がジャッキ保持部16として後述の如く付属工具収納用ケース10内の下方位置に収容配置されると共に、このジャッキ保持部16の上方側の開放口R(図2,図3及び図5参照)がジャッキ差込口となされている。
【0013】
また、本実施形態においては、図2,図4及び図5に示す如く、ジャッキ差込部16を構成するステイブラケット13の胴部13cの頂面部13d、及び、ベースブラケット12の本体部12aの頂面部12bがそれぞれ平坦面として構成されると共に、これらの頂面部12b,13dの内面が一対の対向面M,Nとして互いに平行に配置されている。そして、ステイブラケット13の胴部13cには、図2,図3,図5及び図6(a)に示すように、車体上下方向の中間位置に水平方向に沿って延びかつベースブラケット12の本体部12aの頂面部12bの側に向けて内側に突出する1つのジャッキ仮保持用のビード部18が形成されている。なお、このビード部18は、ステイブラケット13の製作時にプレス加工にて湾曲状突出部(垂直断面ほぼ半円形状の突出部)を屈曲成形することにより設けられており、その垂直断面は、図6(a)に明示するようにほぼ半円形状となされている。一方、ベースブラケット12にも、図5及び図6(b)に明示するように、ステイブラケット13とは反対側に向けて外側に突出する断面湾曲形状の強度向上用のビード部19が複数箇所にプレス加工により設けられている。さらに、ベースブラケット12及びステイブラケット13の下端箇所であって、かつ、ジャッキ保持部16に対応する箇所に、強度向上のために屈曲フラジ20a,20bがそれぞれ設けられている(図2及び図6(b)参照)。
【0014】
また、図2〜図5に示すように、ステイブラケット13の平坦状の頂面部13dとベースブラケット12の平坦状の頂面部12bとは既述の如く互いに平行に対向する一対の対向面M,Nとして配設されている。そして、図2に示す如く、これらの対向面M,Nの間の間隔Lは、ジャッキ6を収縮状態にした場合のジャッキ6の高さすなわちジャッキ6の収縮状態での高さHより僅かに大きく設定されると共に(L>H)、ステイブラケット13のビード部18の頂部(最突出部)Gとベースブラケット12の頂面部12bとの間の間隔Lは、前記高さHよりも小さく設定されている(L<H)。なお、ステイブラケット13の胴部13cの左右両側面M,Nの間の間隔は、収縮状態のジャッキ6を入れることができる寸法に設定されている。
【0015】
さらに、本実施形態においては、図7に示すように箱状凹部10aとこの箱状凹部10aの周囲に設けられたフランジ状の周縁部10bとを有する樹脂製の一体成形品から成る付属工具収納用ケース10が上述のジャッキ保持金具9に組付けられている。上述の付属工具収納用ケース10の箱状凹部10aには、車体後方側の箇所に、ホイールナットレンチ21のヘッド側部分21aを保持する嵌め込み式の一対の上方取付部22a,22b、及び、ホイールナットレンチ21の柄側部分21bを保持する差し込み式の下方取付部22cが形成されており、箱状凹部10aの車体前方側の箇所には、ジャッキレバー23のフック部分23aを保持する嵌め込み式の上方取付部24a、及び、ジャッキレバー23の柄側部分23bを保持する差し込み式の下方取付部24bが形成されている。かくして、付属工具収納用ケース10の周縁部10bの下方側部分がベースブラケット12にねじ25にて締付固定されている(図3参照)。そして、ステイブラケット13が、上述の付属工具収納用ケース10の箱状凹部10aの底面の下端側部分に設けられた開口28(図7参照)を通して前記箱状凹部10aの内部に挿入された状態の下で、既述の下方取付部22cと下方取付部24bとの間の位置に配置されている。
【0016】
また、ジャッキ保持金具9及び付属工具収納用ケース10を備えるジャッキ収納部2を覆い隠すためのリッド11が、サイドボディインナパネル8に着脱可能に装着されるようになっている(図2参照)。
【0017】
本実施形態に係るジャッキの収納構造によってジャッキ6を収納する際には、まず、ジャッキ6の伸縮操作具26の孔部27にジャッキレバー23のフック部分23aを引っ掛けて、このジャッキレバー23の柄側部分23bの先端部に係着させたホイールナットレンチ21を回転させることにより、ジャッキ6を収縮させてその高さを最小(高さH)にする。そして、リッド11を取り外して収縮状態のジャッキ6の伸縮操作具26を上側にしてその長手方向を上下に向けて手で持ち、ジャッキ6の下方部分をジャッキ保持部16の上方側から開放口Rを通してジャッキ保持部16内に差し込む。これに伴い、ジャッキ6は自重により下方に落下して例えばジャッキ6の車体保持部4の先端部4aが図2に示すようにステイブラケット13のビード部18上に線接触の当接状態で載置されると共に、ジャッキ6の基台部3がベースブラケット12の頂面部12bに面接触状態で当接され、これよりジャッキ6がビード部18と頂面部12b(一方の対向面)とで仮保持された状態となる。
【0018】
しかる後に、この状態の下で、ジャッキ6の伸縮操作具26の孔部27にジャッキレバー23の柄側部分23bを差し込んで、ジャッキレバー23のフック部23aを手で持って回動させることによって、ジャッキ6を伸張(拡開)させてその高さを少しずつ高くする(なお、この際に生じるジャッキ伸張荷重は、実質的にジャッキ保持金具9のみに作用することとなり、サイドボディインナパネル8には直接的にジャッキ伸張荷重が作用することはない。)これに応じて、ジャッキ6の車体保持部4が垂直断面ほぼ半円形状のビード部18の上にスムースに乗り上げてステイブラケット13の頂面部13bに圧着すると共に、ジャッキ6の基台部3の平坦状下面がベースブラケット12の頂面部12bに圧着する。その結果、ジャッキ6は、その下方部分がジャッキ保持部16内に収納された状態の下で、ジャッキ保持部16を構成する頂面部12b,13bの間(すなわち、一対の対向面M,Nの間)に挟持状態で固定保持される。
【0019】
上述のようにして固定保持されたジャッキ6は、付属工具収納用ケース10内に縦置き状態で固定保持される。次いで、付属工具収納用ケース10の上方取付部22a,22b及び下方取付部22cを利用してホイールナットレンチ21を前記ケース10に装着すると共に、付属工具収納用ケース10の上方取付部24a及び下方取付部24bを利用してジャッキレバー23を前記ケース10に装着し、これにより、前記ケース10の箱状凹部10a内におけるジャッキ保持部16の両側の位置に、ホイールナットレンチ21及びジャッキレバー23をその長手方向を上下に向けてかつ収納状態のジャッキ6にほぼ沿って収納配置する。
【0020】
このような構成のジャッキの収納構造によれば、ジャッキ保持部16を構成する一対の対向面M,Nのうちの一方の対向面(本実施形態では、ベースブラケット12の頂面部12b、すなわち、対応面M)と、ステイブラケット13のビード部18とで収縮状態のジャッキ6を収納して固定保持することができる。また、ジャッキ固定時におけるジャッキ伸張荷重は、実質的にジャッキ保持金具9のみに作用するように構成されているので、サイドボディインナパネル8にはジャッキ伸張荷重が直接作用することがなく、従ってサイドボディインナパネル8に特別な補強部材を設ける必要がないという利点がある。さらに、収縮状態のジャッキ6の下方部分をジャッキ保持部16に差し込むだけで、ジャッキ6が重力作用にて自然落下してジャッキ6の車体保持部4がビード部18に当接し、これによりジャッキ6の収納位置が決まるので、ジャッキ収納時におけるジャッキ保持部16へのジャッキ6の組付操作性が良いという利点も有する。また、ジャッキ保持部16を構成するベースブラケット12及びステイブラケット13にはビード部18,19がそれぞれ設けられているので、これらのビード部18,19の存在により、ジャッキ保持金具9ひいてはジャッキ保持部16の強度を向上させることができ、ジャッキ6の固定保持を堅牢な構造によって行うことができる。
【0021】
以上、本発明の一実施形態について述べたが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。例えば、既述の実施形態においては、ステイブラケット12のビード部18にジャッキ6の車体保持部4を当接させて載置するようにしたが、このビード部18にジャッキ6の基台部3を当接させて載置するようにしてもよい。この場合には、ジャッキ6の基台部3がビード部18に当接すると、ジャッキ6の車体保持部4がベースブラケット12の頂面部12b(すなわち対向面N)に当接し、ジャッキ6が仮保持される。また、既述の実施形態では、ステイブラケット12の頂面部12bに設けられたビード部18をジャッキ6の車体保持部4の当接・載置箇所としているが、前記頂面部12bの両側の一対の対向面の一方にビード部を設けてその他方を平坦面にして、そのビード部をジャッキ6の車体保持部4又は基台部3の当接・載置箇所としてもよい。また、ジャッキ6の車体保持部4又は基台部3を当接させて載置するためのビード部18をベースブラケット13に設け、ステイブラケット12の頂面部12bを平坦面として形成するようにしてもよい。
【0022】
【発明の効果】
請求項1に記載の本発明は、ジャッキの収縮状態での高さよりも僅かに大きい間隔を隔てて互いに対向する一対の対向面をジャッキ収納部内のジャッキ保持部に設けると共に、一対の対向面のうちの何れか一方の対向面に内側に向けて突出するビード部を形成し、ジャッキ保持部の上部に設けられた開放口を通して収縮状態のジャッキをジャッキ保持部に差し込んでジャッキの車体保持部又は基台部をジャッキの自重によりビード部に載置状態で当接させることによって、ジャッキをビード部と前記一方の対向面に対向する他方の対向面とで仮保持し、この状態の下でジャッキを伸張させてジャッキを一対の対向面の間に固定保持するようにしたものであるから、ジャッキの形状を有効に利用して、ビード部及びこのビード部に対向する対向面のみによる簡単な構造でジャッキを確実に収納して固定保持することができる。しかも、ジャッキの収納時には、収縮状態のジャッキの下方部分をジャッキ保持部に差し込むだけでジャッキが重力作用にて自然落下して前記ビード部に当接して載置されることとなるため、ジャッキの収納作業を容易かつ迅速に行うことができる。さらに、ビード部の存在により、ジャッキ保持部の強度の向上を図ることができて充分な強度を確保することができる。
【0023】
また、請求項2に記載の本発明は、車体パネルに取付けられるベースブラケットと、ベースブラケットに取付けられるステイブラケットとの組合体から成るジャッキ保持金具を用い、ベースブラケットとステイブラケットとにより形成される筒状の囲い部をジャッキ保持部としてジャッキ保持金具に設け、ジャッキ固定時におけるジャッキ伸張荷重が実質的にジャッキ保持金具のみに作用するように構成したものであるから、ジャッキの固定保持のためにジャッキを伸張(拡開)させる際のジャッキ伸張荷重をジャッキ保持金具で確実に受け止めることができ、車体パネルに過大な作用力が加わるのを回避することができる。
【0024】
また、請求項3に記載の本発明は、ステイブラケット又はベースブラケットの車体上下方向の中間位置にビード部をプレス加工により一体成形するようにしてものであるから、ビード部を簡単に設けることができると共に、プレス加工によるビード部の存在により、このビード部が設けられるステイブラケット又はベースブラケットの強度を向上させることができる。
【0025】
また、請求項4に記載の本発明は、ビード部を垂直断面ほぼ半円形状に形成するようにしたものであるから、ジャッキを仮保持した後にジャッキを伸張させて固定保持する際に、このビード部に当接されて載置されているジャッキの車体保持部又は基台部がジャッキ伸張荷重にて前記ビード部の表面を円滑に摺動してその上に乗り上げ、ジャッキ保持部を構成する一方の対向面に圧着することとなるので、ジャッキの固定保持の動作をスムースに行うことが可能となる。
【0026】
また、請求項5に記載の本発明は、ベースブラケットに付属工具収納用ケースを取付け、付属工具収納用ケース内にジャッキ保持部を収容配置すると共に、ジャッキ保持部の両側においてジャッキの付属工具をその長手方向を上下に向けてかつ収納状態のジャッキにほぼ沿って収納配置するように構成したものであるから、ジャッキの伸張作業を行うのに必要なジャッキレバーやホイールナットレンチなどの付属工具をジャッキ収納箇所の狭いデッドスペースを有効に利用して収容することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るジャッキの収納構造を備えた自動車を後方側から見た斜視図である。
【図2】自動車のトランクサイドに設けられるジャッキ収納部の縦断面図である。
【図3】ジャッキ収納部の分解斜視図である。
【図4】図2におけるA−A線拡大断面図である。
【図5】ジャッキ保持金具の斜視図である。
【図6】図6(a)は図5におけるB−B線断面図、図6(b)は図5におけるC−C線断面図である。
【図7】付属工具収納用ケースの斜視図である。
【図8】従来のジャッキの収納構造を示す横断面図である。
【図9】従来のジャッキの収納構造におけるジャッキブラケットへのジャッキの収納状態を示す側面図である。
【図10】ジャッキブラケットの斜視図である。
【図11】ジャッキブラケットの取付状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 自動車
2 ジャッキ収納部
3 基台部
4 車体保持部
5 伸縮部
6 ジャッキ
7 サイドボディアウタパネル
8 サイドボディインナパネル
9 ジャッキ保持金具
10 付属工具収納用ケース
12 ベースブラケット
12a 本体部
12b 頂面部
13 ステイブラケット
13c 胴部
13d 頂面部
18,19 ビード部
21 ホイールナットレンチ
23 ジャッキレバー
M,N 対向面
R 開放口

Claims (5)

  1. 基台部と車体保持部との間にパンタグラフ状の伸縮部を有するパンタグラフ型のジャッキを、収縮状態にしてその長手方向を上下に向けてジャッキ収納部に収納するようにしたジャッキの収納構造において、前記ジャッキの収縮状態での高さよりも僅かに大きい間隔を隔てて互いに対向する一対の対向面を前記ジャッキ収納部内のジャッキ保持部に設けると共に、前記一対の対向面のうちの何れか一方の対向面に内側に向けて突出するビード部を形成し、前記ジャッキ保持部の上部に設けられた開放口を通して収縮状態の前記ジャッキを前記ジャッキ保持部に差し込んで前記ジャッキの車体保持部又は基台部を前記ジャッキの自重により前記ビード部に載置状態で当接させることによって、前記ジャッキを前記ビード部と前記一方の対向面に対向する他方の対向面とで仮保持し、この状態の下で前記ジャッキを伸張させて前記ジャッキを前記一対の対向面の間に固定保持するようにしたことを特徴とするジャッキの収納構造。
  2. 車体パネルに取付けられるベースブラケットと、前記ベースブラケットに取付けられるステイブラケットとの組合体から成るジャッキ保持金具を用い、前記ベースブラケットとステイブラケットとにより形成される筒状の囲い部を前記ジャッキ保持部として前記ジャッキ保持金具に設け、ジャッキ固定時におけるジャッキ伸張荷重が実質的に前記ジャッキ保持金具のみに作用するように構成したことを特徴とする請求項1に記載のジャッキの収納構造。
  3. 前記ステイブラケット又はベースブラケットの車体上下方向の中間位置に前記ビード部をプレス加工により一体成形したことを特徴とする請求項2に記載のジャッキの収納構造。
  4. 前記ビード部を垂直断面ほぼ半円形状に形成したことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のジャッキの収納構造。
  5. 前記ベースブラケットに付属工具収納用ケースを取付け、前記付属工具収納用ケース内に前記ジャッキ保持部を収容配置すると共に、前記ジャッキ保持部の両側において前記ジャッキの付属工具をその長手方向を上下に向けてかつ収納状態の前記ジャッキにほぼ沿って収納配置するように構成したことを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項に記載のジャッキの収納構造。
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