JP2002225748A - 自動車の前部車体構造 - Google Patents

自動車の前部車体構造

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JP2002225748A JP2001023671A JP2001023671A JP2002225748A JP 2002225748 A JP2002225748 A JP 2002225748A JP 2001023671 A JP2001023671 A JP 2001023671A JP 2001023671 A JP2001023671 A JP 2001023671A JP 2002225748 A JP2002225748 A JP 2002225748A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】自動車の前部車体構造において、フードロック
の補強を図る為の部品を低減し構造を簡単化すると共
に、耐盗難性に優れたフードロックを提供する。 【解決手段】シュラウド部材4のシュラウドアッパ16
にフードロック収納部29を一体成形することにより、
部品点数を増やすことなくフードロック収納部29を簡
単に形成することができ、フードロック40を上面開放
状のフードロック収納部29に収納する構成にしたの
で、フードとの間の隙間(前方側)からロック状態を解
除しようとしてもフードロック収納部29に遮断される
から耐盗難性に優れた構造にできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、自動車の前部車
体構造に関し、特に、合成樹脂製のシュラウド部材のシ
ュラウドアッパにフードロック収納部を一体成形し、部
品点数を増やすことなくフードロックの補強を図った技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、自動車の前部車体構造におい
て、前開き方式のフードをロックする為のフードロック
をシュラウド部材に設けた技術が広く実用に供されてい
る(特開平7−186739号公報、特開平7−300
083号公報、実開昭63−255188号公報参
照)。
【0003】特開平7−186739号公報の自動車の
前部車体構造においては、ラジエータの前側にシュラウ
ド部材のシュラウドアッパが配設され、シュラウドアッ
パの下側近傍にフードロックが設けられている。このフ
ードロックは、シュラウドアッパの下側近傍でその前壁
にブラケットを介して連結され、フード側のストライカ
と係合可能なラッチの上端部が、シュラウドアッパに形
成されたスリットから上方に突出するように構成されて
いる。フードを閉じロックする際、フードロックに作用
する衝撃力を連結部材を介してクロスメンバに伝達する
ようになっている。
【0004】前記特開平7−300083号公報の自動
車の前部車体構造においては、シュラウド部材を合成樹
脂材料で構成したものが開示されている。このシュラウ
ド部材はラジエータの前方に配設され、シュラウド部材
の前壁の上端部にフードロックが連結され、フードロッ
クは補強用のステー(連結部材)を介してクロスメンバ
に連結されている。
【0005】一方、本願出願人は前記実開昭63−25
5188号公報において、クロスメンバを廃止し、シュ
ラウドアッパにフードロックを連結した自動車の前部車
体構造を提案している。このフードロックは連結部材を
介してバンパーレインフォースメントに連結されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 前記特開平7−18
6739号公報に記載のものでは、シュラウドアッパに
スリット加工が必要になるし、シュラウドアッパに連結
されたフードロックからクロスメンバまで延びる長尺の
連結部材やブラケットが必要になる。それ故、シュラウ
ド部材を含め車体前部の重量が大きくなるし、部品点数
が増えて構造が複雑化し、これら複数の部品の組立工数
も増大するので、製作費が高くなる。
【0007】前記特開平7−300083号公報に記載
のものでは、フードロックからクロスメンバまで延びる
長尺の連結部材が必要であるし、合成樹脂製のシュラウ
ド部材の剛性強度を確保するため、ラジエータをシュラ
ウド部材よりも後方に配置したうえで、シュラウド部材
を中空部分の少ない立体構造に構成しているので、シュ
ラウド部材自体の材料費が高くなるし、シュラウド部材
の構造が複雑化して製作費用が高くなる。
【0008】前記実開昭63−255188号公報に記
載のものでは、シュラウド部材が金属製であるから車体
前部の重量が大きくなるし、フードロック自体がシュラ
ウドアッパの前壁に剥出しの状態で連結されているだけ
なので、フード(ボンネット)との間の隙間からロック
状態を解除される虞があり車両部品の耐盗難性が劣る。
本発明の目的は、自動車の前部車体構造において、フー
ドロックの補強用の部品を少なくし構造を簡単化すると
共に、耐盗難性に優れたフードロックを提供すること、
等である。
【0009】
【課題を解決するための手段】 請求項1の自動車の前
部車体構造は、少なくともシュラウド部材のシュラウド
アッパにラジエータ頂部を取付けると共に、このラジエ
ータの前側でシュラウドアッパにフードロックを設けた
自動車の前部車体構造において、前記シュラウド部材を
合成樹脂材料で構成し、ラジエータをシュラウド部材に
対し自動車の前後方向でラップするように直接支持する
と共に、フードロックを収納する為の上面開放状のフー
ドロック収納部をシュラウドアッパに一体成形したこと
を特徴とするものである。
【0010】シュラウド部材を合成樹脂材料で構成し、
このシュラウド部材のシュラウドアッパにフードロック
収納部を一体成形することにより、部品点数を増やすこ
となくフードロック収納部を簡単に形成することができ
る。しかも、ラジエータをシュラウド部材に対し自動車
の前後方向でラップするように直接支持したので、シュ
ラウド部材の下側のデッドスペースを有効利用すること
ができ、ラジエータを小型化することなくつまりラジエ
ータの冷却性能の低下を抑えつつ前部車体形状を低ボン
ネット化したデザインにすることが可能になる。
【0011】請求項2の自動車の前部車体構造は、合成
樹脂材料で構成されたシュラウド部材に車両部品を取付
け、シュラウド部材のシュラウドアッパにフードロック
を設けると共に、このフードロックとシュラウド部材の
前側の車体部材とを連結するように構成した自動車の前
部車体構造において、前記フードロックを収納する為の
上面開放状のフードロック収納部をラジエータの前側で
シュラウドアッパに一体成形したことを特徴とするもの
である。
【0012】シュラウド部材を合成樹脂材料で構成し、
フードロック収納部をシュラウドアッパに一体成形する
ことで、部品点数を増やすことなくフードロック収納部
を簡単に形成することができる。さらにフードロックを
上面開放状のフードロック収納部に収納する構成にした
ので、フードとの間の隙間(前方側)からロック状態を
解除しようとしてもフードロック収納部に遮断されるか
ら耐盗難性に優れた構造にできる。
【0013】請求項3の自動車の前部車体構造は、請求
項1または2の発明において、前記シュラウド部材を、
略矩形状のラジエータ全周を囲繞して保持可能に上下1
対の横部材と左右1対の縦部材とで略矩形状に形成し、
少なくとも上側の横部材と左右の縦部材とを夫々連結す
る1対の斜部材を設け、各斜部材の上端部を前記フード
ロック収納部に連結したことを特徴とするものである。
【0014】シュラウド部材を、上下1対の横部材と左
右1対の縦部材とで略矩形状に形成したので、シュラウ
ド部材の構造を簡単化すると共にシュラウド部材の材料
費の低減を図ることができる。シュラウド部材を、ラジ
エータ全周を囲繞して保持可能に略矩形状に形成したの
で、シュラウド部材の内側のデッドスペースを利用して
ラジエータを配置することができる。上側の横部材と左
右の縦部材とを夫々連結する1対の斜部材を設け、各斜
部材の上端部をフードロック収納部に連結したので、フ
ードロック収納部の補強を図ることができる。
【0015】請求項4の自動車の前部車体構造は、請求
項1または2の発明において、前記フードロック収納部
の前壁に補強部材を介して衝突検知センサを設け、フー
ドロックを前記前壁を挟んで補強部材に取付けることを
特徴とするものである。例えば、バッテリに接続された
制御ユニットに、前記衝突検知センサと、この衝突検知
センサからの信号を受けて作動するエアバッグユニット
等を接続する。フードロックをフードロック収納部の前
壁を挟んで補強部材に取付けるから、フードロックを強
固に取付けることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。本実施形態は、自動車の
前部車体構造において、合成樹脂材料で構成したシュラ
ウド部材のシュラウドアッパにフードロックを設けた構
造に本発明を適用した場合のものである。尚、自動車の
前後左右を前後左右として説明する。
【0017】図1〜図3に示すように、自動車のフロン
トボディ1は、前後方向に延びる左右1対のフロントサ
イドフレーム2と、フロントサイドフレーム2の外側に
設けられ、フロントフェンダ3の内側にある左右1対の
ホイールエプロンを有し、フロントサイドフレーム2の
前端部分にシュラウド部材4が連結され、このシュラウ
ド部材4の左右両端部には、左右のヘッドランプ5を保
持する為の左右1対のランプ保持部6が連結されてい
る。
【0018】図2〜図4に示すように、各フロントサイ
ドフレーム2の前端部には、フランジ部材7を介してバ
ンパーレインフォースメント8を含むバンパー9を支持
する為のブラケット10が連結されている。バンパーレ
インフォースメント8は左右方向に延びる閉断面形状に
構成され、左右両端部には、ボックス形状の1対のブラ
ケット10が夫々固着されて各ブラケット10がフラン
ジ部材7に連結されている。
【0019】次に、シュラウド部材4、ランプ保持部6
について説明する。図2〜図7に示すように、シュラウ
ド部材4は、エンジンの冷却水を冷却するラジエータ1
1と、空調用の冷媒を冷却するコンデンサー12等を保
持する部材として活用され、このシュラウド部材4の左
右両端部には、左右1対のランプ保持部6が設けられて
いる。各ランプ保持部6は上枠部13とフランジ部材7
と下枠部14と連結部15とを有し、これらランプ保持
部6とシュラウド部材4は合成樹脂材料で一体成形され
ている。
【0020】合成樹脂材料製のシュラウド部材4は、上
下1対の横部材としてのシュラウドアッパ16及びシュ
ラウドロア17と、左右1対の縦部材18,19と4本
の斜部材20〜23とを有し、このうちシュラウドアッ
パ16と、シュラウドロア17と、左右1対の縦部材1
8,19とで略矩形枠状に一体成形され、略矩形状のラ
ジエータ全周を囲繞して保持可能に構成されている。
【0021】図2〜図7、図9に示すように、シュラウ
ドアッパ16は、略上下方向に所定長さ延びる前壁24
と、この前壁24の上縁部より後方に延びる下壁25
と、下壁25の後端より上方に延びる後縦壁26と、後
縦壁26の上縁部から後方上り傾斜状に延びる傾斜壁2
7とを有する。シュラウドロア17は、シュラウドアッ
パ16の下方に所定間隔をあけて平行に配設されてい
る。1対の縦部材18,19は、シュラウドアッパ16
の左右両端部とシュラウドロア17の左右両端部を上下
に夫々連結する左右1対の縦部材18,19であり、各
縦部材18,19の上端部からランプ保持部6の上枠部
13が連結されている。尚、シュラウドアッパ16、シ
ュラウドロア17、縦部材18,19には、適当間隔お
きにある複数の補強用リブ28が一体成形されている。
【0022】各縦部材18,19の側面にはフランジ部
材7が接合され、各フランジ部材7の外縁部には後方に
延びる下枠部14が連結され、上枠部13と下枠部14
の先端が連結部15で連結されている。尚、上枠部1
3、下枠部14、連結部15にも、複数の補強用リブ2
8が夫々一体成形されている。
【0023】次に、斜部材20〜23について説明す
る。図5〜図8に示すように、4本の斜部材20〜23
は、シュラウド部材4を前記略矩形枠状に成形したとき
の変形を抑制する機能を有するものであり、4本の斜部
材20〜23のうち上側2本の斜部材20,21は、シ
ュラウドアッパ16と左右の縦部材18,19とを夫々
連結するように一体成形されている。シュラウドアッパ
16の前壁24の中間部分には、後述するフードロック
収納部29が一体成形され、上側の各斜部材20,21
の上端部がフードロック収納部29に連結され、下端部
が縦部材18,19の略中段部に連結されている。下側
2本の斜部材22,23のうち右側の斜部材22は、シ
ュラウドロア17の右半部の中間部と、縦部材19の中
段下部とを連結し、左側の斜部材23はこの右側の斜部
材22に対し左右対称に設けられている。
【0024】次に、ラジエータ11及びラジエータ11
の取付け構造について説明する。図2、図3、図9、図
10に示すように、ラジエータ11の下端部の左右両端
部には、下方に突出する左右1対のピン30が付設され
ているシュラウドロア17の左右両端部には、このピン
30よりも大径の1対の係合穴17aが形成され、各ピ
ン30にダイナミックダンパー用の弾性部材31が外装
された状態で1対のピン30がこれら弾性部材31を介
して1対の係合穴17aに夫々嵌入されシュラウドロア
17に直接支持されている。
【0025】図3、図10に示すように、コンデンサー
12は、ラジエータ11の直ぐ前方に配設され、このコ
ンデンサー12の上部及び下部が図示外の連結部材を介
してラジエータ11に連結された状態で支持されてい
る。
【0026】図3、図9に示すように、ラジエータ頂部
の左右両端部には、上方に突出する左右1対のピンが付
設され、各ピン33を支持する為の凹部34がシュラウ
ドアッパ16の下壁25と後縦壁26とにわたって形成
されている。各凹部34は、ラジエータ11を略鉛直姿
勢に保持した状態における各ピン33の上方に配設さ
れ、各凹部34の下壁25と後縦壁26の中央部には、
矩形状の導入穴25a,26aが連続的に形成され、こ
の導入穴25a,26aからラジエータ頂部のピン33
を後方から導入可能に構成されている。これら導入穴2
5a,26aのうち導入穴25aは、凹部34の下壁2
5のうち車幅方向の中央約1/3部分が後端開放状に切
欠き形成され、導入穴26aは、凹部34の後縦壁26
のうち車幅方向の中央約1/3部分が下端開放状に切欠
き形成されている。
【0027】次に、ラジエータ11の組付け時にピン3
3の前後方向の移動を規制する係合部材35について説
明する。図3、図9に示すように、係合部材35は硬質
のゴムなどの弾性部材からなり矩形状に形成されてい
る。この係合部材35の車幅方向長さは、凹部34の車
幅方向長さよりも若干小さく形成され、且つ、凹部34
の導入穴25aの幅寸法よりも幅広に形成され、前後方
向長さは凹部34の前後方向長さよりもやや小さくなる
ように形成されている。
【0028】係合部材35の平面視における中央付近部
には、挿通孔35aが形成されている。挿通孔35aは
車幅方向に長い長孔に形成され、この挿通孔35aによ
り係合部材35がピン33に外嵌係合可能に構成される
と共に、係合部材35に対してピン33の車幅方向位置
が調整可能に構成されている。従って、係合部材35の
挿通孔35aがピン33に外嵌係合した状態で、この係
合部材35を凹部34の後縦壁26に当接させることで
ラジエータ11の前後方向移動を規制するようになって
いる。また、係合部材35の車幅方向長さと、シュラウ
ドアッパ16の凹部34の車幅方向長さを略同一長さに
形成したことにより、凹部34の左右の側部縦壁(図示
略)により係合部材35の車幅方向の移動を規制するよ
うになっている。
【0029】次に、凹部34の上面側を覆うカバー部材
36について説明する。図9に示すように、シュラウド
アッパ16には、各凹部34の上面側を覆う合成樹脂製
のカバー部材36が設けられている。このカバー部材3
6は、傾斜壁27の斜面に連なる傾斜角度を有するカバ
ー本体37と、カバー本体37の前端部と後端部に夫々
一体形成された係合爪38,39とで構成されている。
前側の係合爪38は水平方向に延びる板状に形成され、
後側の係合爪39は、断面略U字状に形成され、基端側
部分39aと、平坦部39bと、先端側部分39cとで
構成されると共に、基端側部分39aに対して先端側部
分39cが低く且つその先端部が後方下り傾斜状に形成
されている。シュラウドアッパ16の前壁24には、凹
部付近部において水平方向向きのスリット状係合孔24
aが形成され、前側の係合爪38をこの係合孔24aに
水平方向から係合させると共に、後側の係合爪39の先
端側部分39cを下方にやや弾性変形させて後縦壁26
の導入穴26aに導入させて平坦部39bを導入穴26
aの上端に係合させるように構成されている。
【0030】次に、フードロック40とフードロック収
納部29について説明する。図5〜図8に示すように、
シュラウドアッパ16の前壁24の左右方向中間部分に
は、フードロック40を収納する為の上面開放状のフー
ドロック収納部29が一体成形されている。このフード
ロック収納部29は正面視長方形状に構成され、その前
壁24には鋼板製の補強部材41が取付けられ、補強部
材41の左半部に衝突検知センサ42が取付けられてい
る。自動車のバッテリに接続された図示外の制御ユニッ
トに、衝突検知センサ42と、この衝突検知センサ42
とその他の衝突検知センサからの信号を受けて作動する
エアバッグユニット(図示略)が接続されている。
【0031】図2、図4、図8に示すように、補強部材
41には、フードロック40の前端の取付けフランジ4
3が前壁29aを挟んで左右1対のボルト・ナット44
で取付けられている。この補強部材41の左右方向中間
部分には、前方にやや突出する凸部41aが形成され、
凸部41aとバンパーレインフォースメント8とが前方
下り傾斜状の鋼製の連結部材45により連結されてい
る。
【0032】次に、以上説明した自動車の前部車体構造
の作用について説明する。シュラウド部材4を合成樹脂
材料で構成し、シュラウド部材4のシュラウドアッパ1
6にフードロック収納部29を一体成形したので、部品
点数を増やすことなくフードロック収納部29を簡単に
形成することができる。それ故、部品の組立工数を低減
することができ、製作費用の低減を図ることができる。
さらにフードロック40を上面開放状のフードロック収
納部29に収納する構成にしたので、フードとの間の隙
間(前方側)からロック状態を解除しようとしてもフー
ドロック収納部29に遮断されるから耐盗難性に優れた
構造にすることができる。
【0033】しかも、ラジエータ11をシュラウド部材
4に対し自動車の前後方向でラップするように直接支持
したので、シュラウド部材4の内側のデッドスペースを
有効利用することができ、ラジエータ11を小型化する
ことなくつまりラジエータ11の冷却性能の低下を抑え
つつ前部車体形状を低ボンネット化したデザインにする
ことが可能になる。ラジエータ11をシュラウド部材4
にラップするように直接支持したので、大重量のラジエ
ータ11を確実に組付けることもできる。
【0034】シュラウド部材4を、シュラウドアッパ1
6、シュラウドロア17と左右1対の縦部材18,19
とで略矩形状に形成したので、シュラウド部材4の構造
を簡単化すると共にシュラウド部材4の材料費の低減を
図ることができる。シュラウド部材4を、ラジエータ1
1全周を囲繞して保持可能に略矩形状に形成したので、
シュラウド部材4の内側のデッドスペースを有効利用し
てラジエータ11を配置することができ、前部車体構造
をコンパクト化することができる。
【0035】シュラウド部材4を略矩形枠状に成形する
ときの変形を抑制するための各斜部材20,21の上端
部をフードロック収納部29に連結したので、新たに補
強部材を追加することなくフードロック収納部29を補
強することができ、フードロック収納部29の薄肉化を
図り製作費を更に低減することができる。フードロック
40をフードロック収納部29の前壁29aを挟んで補
強部材41に取付けるから、フードロック40を強固に
取付けることができる。
【0036】次に、本実施形態を部分的に変更した変更
形態について説明する。 1)シュラウドアッパ16の上壁に左右1対の取付穴を
形成し、これら取付穴から略T字形状のピンを上方から
夫々挿入してラジエータ頂部を支持するように構成して
もよい。 2)シュラウドアッパ16の下壁25に、上面開放状の
フードロック収納部を一体成形する構造にすることも可
能である。 3)下側2本の斜部材22,23を省略することもあり
得る。その他、本願発明の趣旨を逸脱しない範囲におい
て前記実施形態に種々の変更を付加した形態で実施可能
である。
【0037】
【発明の効果】 請求項1の発明によれば、シュラウド
部材を合成樹脂材料で構成し、このシュラウド部材のシ
ュラウドアッパにフードロック収納部を一体成形するこ
とにより、部品点数を増やすことなくフードロック収納
部を簡単に形成することができる。それ故、部品の組立
工数を小さくすることができ、設備費用の低減を図るこ
とができる。さらにフードロックを上面開放状のフード
ロック収納部に収納する構成にしたので、フードとの間
の隙間(前方側)からロック状態を解除しようとしても
フードロック収納部に遮断されるから耐盗難性に優れた
構造にできる。
【0038】ラジエータをシュラウド部材に対し自動車
の前後方向でラップするように直接支持したので、シュ
ラウド部材のデッドスペースを有効利用するでき、ラジ
エータを小型化することなくつまりラジエータの冷却性
能の低下を抑えつつ前部車体形状を低ボンネット化した
デザインにすることが可能になる。ラジエータをシュラ
ウド部材にラップするように直接支持したので、大重量
のラジエータを確実に組付けることもできる。
【0039】請求項2の発明によれば、シュラウド部材
を合成樹脂材料で構成し、フードロック収納部をシュラ
ウドアッパに一体成形することで、部品点数を増やすこ
となくフードロック収納部を簡単に形成することができ
るから、請求項1と同様の効果を奏する。
【0040】請求項3の発明によれば、シュラウド部材
を、上下1対の横部材と左右1対の縦部材とで略矩形状
に形成したので、シュラウド部材の構造を簡単化すると
共にシュラウド部材の材料費の低減を図ることができ
る。シュラウド部材を、ラジエータ全周を囲繞して保持
可能に略矩形状に形成したので、シュラウド部材の内側
のデッドスペースを有効利用してラジエータを配置する
ことができ、前部車体構造をコンパクト化することがで
きる。シュラウド部材を略矩形枠状に成形するときの変
形を抑制するための各斜部材の上端部をフードロック収
納部に連結したので、新たに補強部材を追加することな
くフードロック収納部の補強を図ることができ、フード
ロック収納部の薄肉化を図り製作費を更に低減すること
ができる。その他請求項1または2と同様の効果を奏す
る。
【0041】請求項4の発明によれば、例えば、バッテ
リに接続された制御ユニットに、前記衝突検知センサ
と、この衝突検知センサからの信号を受けて作動するエ
アバッグユニット等を接続する。フードロックをフード
ロック収納部の前壁を挟んで補強部材に取付けるから、
フードロックを強固に取付けることができる。その他請
求項1または2と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る自動車の前部の斜視図
である。
【図2】前部車体構造の斜視図である。
【図3】前部車体構造の分解斜視図である。
【図4】シュラウド部材、ランプ保持部、バンパーレイ
ン等の斜視図である。
【図5】シュラウド部材とランプ保持部の正面図であ
る。
【図6】シュラウド部材とランプ保持部の平面図であ
る。
【図7】シュラウド部材とランプ保持部の側面図であ
る。
【図8】フードロック収納部付近の部分拡大平面図であ
る。
【図9】シュラウド部材の上部のラジエータ支持構造を
示す縦断面図である。
【図10】シュラウド部材の下部のラジエータ支持構造
を示す縦断面図である。
【符号の説明】
4 シュラウド部材 11 ラジエータ 16 シュラウドアッパ 17 シュラウドロア 18,19 縦部材 20,21 斜部材 29 フードロック収納部 29a 前壁 40 フードロック 41 補強部材 42 衝突検知センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷口 雅敏 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 Fターム(参考) 3D003 AA00 AA01 AA04 AA18 BB02 CA02 CA04 DA04 DA16 3D004 AA01 AA03 BA02 CA41

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともシュラウド部材のシュラウド
    アッパにラジエータ頂部を取付けると共に、このラジエ
    ータの前側でシュラウドアッパにフードロックを設けた
    自動車の前部車体構造において、 前記シュラウド部材を合成樹脂材料で構成し、ラジエー
    タをシュラウド部材に対し自動車の前後方向でラップす
    るように直接支持すると共に、フードロックを収納する
    為の上面開放状のフードロック収納部をシュラウドアッ
    パに一体成形したことを特徴とする自動車の前部車体構
    造。
  2. 【請求項2】 合成樹脂材料で構成されたシュラウド部
    材に車両部品を取付け、シュラウド部材のシュラウドア
    ッパにフードロックを設けると共に、このフードロック
    とシュラウド部材の前側の車体部材とを連結するように
    構成した自動車の前部車体構造において、 前記フードロックを収納する為の上面開放状のフードロ
    ック収納部をラジエータの前側でシュラウドアッパに一
    体成形したことを特徴とする自動車の前部車体構造。
  3. 【請求項3】 前記シュラウド部材を、略矩形状のラジ
    エータ全周を囲繞して保持可能に上下1対の横部材と左
    右1対の縦部材とで略矩形状に形成し、 少なくとも上側の横部材と左右の縦部材とを夫々連結す
    る1対の斜部材を設け、各斜部材の上端部を前記フード
    ロック収納部に連結したことを特徴とする請求項1また
    は2に記載の自動車の前部車体構造。
  4. 【請求項4】 前記フードロック収納部の前壁に補強部
    材を介して衝突検知センサを設け、フードロックを前記
    前壁を挟んで補強部材に取付けることを特徴とする請求
    項1または2に記載の自動車の前部車体構造。
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