JP3719109B2 - 車両用ルーフモール構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両用ルーフモール構造、特に車外装備品を取付けるための開口部を備えた車両用ルーフモール構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車のルーフには、左右両側に前後方向に沿うモールを取付けた構造のものがある(類似技術として、実開平6−57749号公報参照)。この種のモールは、ルーフに形成された溝部内に取付けられている。このモールの前後2カ所には、開口部が形成され、該開口部が形成された溝部の底面には、溶接ナットを備えたブラケットが固定されている。
【0003】
この開口部は、通常はキャップにて塞がれている。キャップは、下面に脚部を有し、その脚部を開口部の内側に係合させることにより開口部を塞いでいる。従って、キャップの脚部以外の部分は、その部分の厚さ分だけ、モールの上面よりも上側に突出した状態となってる。
【0004】
そして、開口部を使用する時は、このキャップを外し、開口部から臨むブラケットに対して、ルーフキャリア等の車外装備品を取付けることができる。このような車外装備品は、取付けた状態で左右に揺れるため、モールの左右両端部に当たり上下方向に撓ませる。上下に撓んだモールの左右両端部が下方の強固なブラケットに干渉すると、不快な打音が発生したり、或いは、モールが永久変形してしまうおそれもあるため、従来はモールとブラケットとの干渉を回避するために、溝部の深さを増すことにより、モールとブラケットとの間に十分な上下間隔を確保していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の技術にあっては、キャップがモールの上面よりも上側に突出しているため、キャップの存在が目立ち、見映えの点で好ましくない。
【0006】
また、モールとブラケットとの間に十分な上下間隔を確保するために、溝部の深さを増す必要があるため、限られた車高において、車室内スペースの上下寸法を圧迫している。
【0007】
この発明は、このような従来の技術に着目してなされたものであり、見映えが良く且つモールを取付ける溝部を浅くして車室内スペースの拡大を図ることができる車両用ルーフモール構造を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の本発明は、ルーフに形成された前後方向に沿う溝部の底面に車外装備品取付け用のブラケットを固定し、該溝部の上部にモールを取付けると共に、該モールに前記ブラケットを臨ませる開口部を形成し、該開口部をキャップにて塞ぐ車両用ルーフモール構造であって、前記ブラケットは、前記モールの上面に近接する近接面部と、該近接面部から前後方向に離れた該ブラケットの長手方向中央部に位置すると共に前記キャップの脚部を受容する受容部とを有し、前記近接面部の下面には、前記車外装備品を取付ける締結手段を配し、前記キャップは、前記モール又はブラケットに対して、モールの上面と略面一となるように取付けた。
【0009】
請求項1記載の発明によれば、キャップがモールの上面と面一状態のため、見映えが良い。また、前記ブラケットは、前記モールの上面に近接する近接面部と、該近接面部から前後方向に離れた該ブラケットの長手方向中央部に位置すると共に前記キャップの脚部を受容する受容部とを有し、前記近接面部の下面には、前記車外装備品を取付ける締結手段を配したため、近接面部から前後方向に離れたブラケット14の長手方向中央部に受容部を設けることで、上下に重ならない分、両者の上下寸法が小さくなり、それを収納する溝部も浅くて済む。従って、車室内スペースの上下寸法を圧迫せず、車室内スペースの拡大を図ることができる。そして、車体装備品を取付けた時に、モールに対して車外装備品から外力が加わっても、すでにモールとブラケットとは接した状態になっているため、両者間において不快な打音が発生したり、モールが永久変形したりすることはない(ブラケットにより直接的にモールの変形が防止されるため)。
【0010】
請求項2記載の発明は、前記モールが、断面C形の押出成形品よりなるモール本体と、該モール本体の内部に一体的に係合されたスペーサとから成り、前記キャップをスペーサに対して取付けた。
【0011】
請求項2記載の発明によれば、キャップを断面C形のモール本体の内部に一体的に係合されたスペーサに取付けるため、キャップを押出部品であるモール本体に取付ける場合に比べて、キャップを取付けるための形状を形成し易い。また、キャップをスペーサ側に取付けても、スペーサとモール本体とは一体的に係合しているため、キャップのモール本体に対する面一状態は保持される。
【0012】
請求項3記載の発明は、モールの左右両端部を上下方向に撓み易くした。
【0013】
請求項3記載の発明によれば、モールの左右両端部を下方向に撓み易くしたため、万一、車外装備品がモールの左右両端部に当たっても、モールの破損は防止される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な図面に基づいて説明する。
【0015】
図1〜図7は、この発明の第1実施形態を示す図である。自動車のルーフ1は、左右両側に溝部2、2が形成されている。溝部2それぞれ内には、装飾用のモール3が取付けられている。このモール3は、図5に示すように、断面C形のモール本体4と、その内部に左右両端を係合させたスペーサ5とから構成されている。モール本体4は、C形に押出成形した金属製で、表面には塩ビの被膜が形成され、その一部には、溝部2の側面に当接するリップ6が形成されている。
【0016】
そして、図3及び図4に示すように、このモール本体4の前後2カ所(但し、図示はその前側のみ)には、概略長方形の開口部7が形成されている。スペーサ5は、合成樹脂成形品で、このスペーサ5にも前記開口部7に対応する開口部8が形成されている。この開口部8の前後方向中央部分には、それぞれ対向する方向に突出した凸部9が形成されている。また、その凸部9の前後両側部位には、互いに対向する位置に凹部10が形成されている。
【0017】
この開口部7、8が、開口部7に相応する形状のキャップ11にて塞がれている。キャップ11の下面には、下側が開いた状態の脚部12が形成され、該脚部12がスペーサ5側の開口部8に形成された凸部9に係合している。キャップ11の上面は、係合した状態で、モール本体4の上面と連続した面一状態となる。図3に示すように、キャップ11の前後中央の一方側の端部には、キャップ11を取り外すための切欠き13が形成されている。この実施形態では、キャップ11を小さい方の部品であるスペーサ5に取付けるため、長尺で且つ押出部品であるモール本体4に取付ける場合に比べて、キャップ11を取付けるための形状(凸部9)を形成し易い。
【0018】
そして、開口部7,8に対応する溝部2の底面には、ブラケット14が、前後両端の溶接ボルト15により固定されている。このブラケット14の前後中央部は、前記キャップ11の脚部12を受容しつつ干渉を回避する受容部16として一段低く形成されている。また、その前後両側には、モール本体4の上面に近接する近接面部14aが設けられ、該近接面部14aの下面にルーフキャリア18等の車外装備品を取り付けるための「締結手段」である溶接ナット17が設けられている。この溶接ナット17が設けられた部分は、前記スペーサ5の凹部10内に予め係合されて一体化されている。つまり、この実施形態では、モール3及びブラケット14が予め組み付けられ、両者をその状態のまま溝部2内にセットし、ブラケット14の両端の溶接ボルト15を図示せぬ取付孔に挿入し、裏側から図示せぬナットにより締結することで、ルーフ1に支持している。
【0019】
そして、開口7、8は、キャップ11を取付けることで、塞がれる。このキャップ11は、前述のように、モール本体4の上面と面一状態になっているため、見映えが良い。このように、キャップ11をスペーサ5側に取付けても、スペーサ5とモール本体4とは一体的に係合しているため、キャップ11のモール本体4に対する面一状態は保持される。
【0020】
次に、ルーフ1に、図7に示すように、ルーフキャリア18等の車外装備品を取付ける場合は、先ずキャップ11を外す。そして、ルーフキャリア18をボルト19により、ブラケット14の溶接ナット17に取付ける。ルーフキャリア18とブラケット14との間には、ルーフキャリア18とモール3との直接の干渉を回避するための中間部材20を介在させる。
【0021】
ルーフキャリア18を取付けた状態で、ルーフキャリア18からモール3に対して外力が加わっても、すでにモール3とブラケット14とは接した状態になっているため、両者間において不快な打音が発生したり、モール3が変形したりすることはない(ブラケット14により直接的にモール3の変形が防止されるため)。
【0022】
そして、この実施形態では、前記ブラケット14は、前記モール3の上面に近接する近接面部14aと、該近接面部14aから前後方向に離れて位置すると共に前記キャップ11の脚部12を受容する受容部16とを有し、前記近接面部14aの下面には、前記ルーフキャリア18等の車外装備品を取り付ける溶接ナット17を配したため、近接面部14aから前後方向に離れた位置に受容部16を設けることで、上下に重ならない分、両者の上下寸法が小さくなり、それを収納する溝部2も浅くて済む。従って、溝部2が車室内スペースの上下寸法を圧迫せず、車室内スペースの拡大を図ることができる。尚、この実施形態では、スペーサ5を合成樹脂成形品としたが、合成樹脂成形品に限らず適用可能である。
【0023】
図8〜図11は、この発明の第2実施形態を示す図である。この第2実施形態では、ブラケット21の左右幅を第1実施形態よりも狭くすると共に、2つのカシメ孔22と「受容部」としての1つの取付孔23を形成した。符号24は、スペーサで、該スペーサ24は、断面H形に薄く(水平部分24a)形成しておき、左右両端部が取付けられた状態に対し下方向に撓み易くしておく。また、スペーサ24側の中央部には、カシメ孔22に下側から挿入して熱カシメする円柱部25が形成されている。前記取付孔23には、キャップ26の下面に形成された円筒状の脚部27が係合する。
【0024】
この第2実施形態によれば、スペーサ24の中央部をブラケット21に固定することにより、モール28の左右両端部を下方向に撓み易くしたため、万一、ルーフキャリア18が取付位置のばらつきや取付け面の幅広さ等により、モール28の左右両端部に当たっても、モール28の破損は防止される。そして、スペーサ24とブラケット21とは、熱カシメという簡単な構造で一体化しているため、両者を一体化する作業が容易である。
【0025】
その他の構成及び作用効果は、第1実施形態と同様のため、共通部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。尚、この実施形態に限らず、モールの左右両端部を下方向に撓み易くした構造であれば、同様にモールの破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態に係るルーフモール構造を示す斜視図。
【図2】図1のブラケットを示す斜視図。
【図3】図1のモールを示す平面図。
【図4】図3中矢示SA−SA線に沿うモールの断面図。
【図5】図3中矢示SB−SB線に沿うモールの断面図。
【図6】図3中矢示SC−SC線に沿うモール断面図。
【図7】ルーフキャリアを取付けた状態を示す図6相当の断面図。
【図8】この発明の第2実施形態に係るブラケットを示す斜視図。
【図9】図8中矢示SD−SD線に沿うモール断面図。
【図10】図8中矢示SE−SE線に沿うモール断面図。
【図11】ルーフキャリアを取付けた状態を示す図8中矢示SF−SF線に沿うモールの断面図。
【符号の説明】
1 ルーフ
2 溝部
3、28 モール
4 モール本体
5、24 スペーサ
7、8 開口部
9 凸部
10 凹部
11、26 キャップ
14、21 ブラケット
14a 近接面部
16 受容部
18 ルーフキャリア(車外装備品)
22 カシメ孔
23 取付孔(受容部)
25 円柱部
Claims (3)
- ルーフに形成された前後方向に沿う溝部の底面に車外装備品取付け用のブラケットを固定し、該溝部の上部にモールを取付けると共に、該モールに前記ブラケットを臨ませる開口部を形成し、該開口部をキャップにて塞ぐ車両用ルーフモール構造であって、
前記ブラケットは、前記モールの上面に近接する近接面部と、該近接面部から前後方向に離れた該ブラケットの長手方向中央部に位置すると共に前記キャップの脚部を受容する受容部とを有し、前記近接面部の下面には、前記車外装備品を取付ける締結手段を配し、前記キャップは、前記モール又はブラケットに対して、モールの上面と略面一となるように取付けたことを特徴とする車両用ルーフモール構造。 - 請求項1に記載の車両用ルーフモール構造であって、
前記モールが、断面C形の押出成形品よりなるモール本体と、該モール本体の内部に一体的に係合されたスペーサとから成り、前記キャップをスペーサに対して取付けたことを特徴とする車両用ルーフモール構造。 - 請求項2に記載の車両用ルーフモール構造であって、
前記モールの左右両端部を、上下方向に撓み易くしたことを特徴とする車両用ルーフモール構造。
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