JP2005112055A - 車両の後部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】
この発明は、スペアタイヤを備えない、または必要としない車両であっても、ユーザーの選択でスペアタイヤを搭載する場合に、スペアタイヤが車両走行時に自由に移行しないようにした車両の後部構造を提供することを目的とする。
【解決手段】
スペアタイヤ30を搭載する場合には、スペアタイヤ30は、面一部材20の上面に載置され、ホイール31のボルト穴を挿通する取り付けボルト32を介して、スペアタイヤ取付用ブラケット10に固定される。
【選択図】 図8

Description

この発明は、車両の後部構造、特に車両の後部にスペアタイヤや小物を収納するように構成した車両の後部構造に関する。
従来より、車両の後部(荷室)にスペアタイヤや小物を収納するため、後部のフロアパネルに凹部を形成し、スペアタイヤハウスや小物収納部を構成することが知られている。(例えば特許文献1参照)。
すなわち、特許文献1に記載されているように、車両後部のフロアパネルを凹ませることによりスペアタイヤハウスを形成し、そのスペアタイヤハウス内にスペアタイヤと小物収納用のトレイを重合配置することで、スペアタイヤと小物を収納している。
このように、フロアパネルの凹部にスペアタイヤや小物を収納することにより、そのフロアパネル上の空間(荷室空間)を有効に利用できる。
特開平9−193715号公報。
ところで、車両によってはフロアパネルの凹部を大きく形成することができなかったり、または、タイヤの性能等によりスペアタイヤを必要としないものがある。
このような車両の場合、前述のようなスペアタイヤハウスは車両後部のフロアパネルに形成されない。しかし、パンク修理工具等の小物の収納は必要であるため、車両後部のフロアパネルを若干凹ませて小物収納部を形成することが考えられる。
このように構成することで、スペアタイヤは備えないものの、フロアパネルの凹部にパンク修理工具を収納してパンク修理に対応することで、その上方のフロアパネル上の空間を有効利用できる車両にすることができる。
しかしながら、このようにスペアタイヤを備えない、または必要としない車両であっても、パンク修理を行うよりタイヤ交換の方が安心であると考えるユーザーにしてみれば、交換用のスペアタイヤを車両に搭載したい。
そこで、こうした要望に応えるために、さらに選択部品としてスペアタイヤを設定することが考えられる。しかし、単にスペアタイヤを荷室に搭載するだけでは、車両走行時にスペアタイヤが自由に前後左右に移行してしまい、騒音発生や走行安定性を害するという問題がある。
そこで、この発明は、スペアタイヤを備えない、または必要としない車両であっても、ユーザーの選択でスペアタイヤを搭載する場合に、スペアタイヤが車両走行時に自由に移行しないようにした車両の後部構造を提供することを目的とする。
この発明による車両の後部構造は、車両後部のフロアパネルに凹設した凹設空間を形成し、該凹設空間を覆い前記フロアパネルに対して略面一となり、且つスペアタイヤをその上面に載置しうる面一部材と、前記凹設空間の底面から上方へ突出し、上端部でスペアタイヤを固定しうるスペアタイヤ取付部材とを備えたものである。
上記構成によれば、フロアパネルに凹設空間を形成し、その凹設空間を上面にスペアタイヤを載置しうる面一部材で覆い、その面一部材上に載置しうるスペアタイヤを凹設空間の底面から上方に突出したスペアタイヤ取付部材で固定しうることになる。
よって、フロアパネルに凹設空間を設けつつも、その底面から上方へ突出するスペアタイヤ取付部材を設けることで、ユーザーの選択でスペアタイヤを搭載する場合にはその凹設空間の上方でスペアタイヤを確実に固定することができる。
この発明の一実施態様においては、前記スペアタイヤ取付部材をフロアパネル下部に設けた補強部材に固定したものである。
上記構成によれば、スペアタイヤ取付部材が補強部材により強固に固定されるため、スペアタイヤを固定した場合に取付部としての強度を確実に確保することができる。また、仮にスペアタイヤ上にさらに荷物等を積載した場合にも、強度が確保されるため、スペアタイヤが凹設空間内に落ち込むおそれをなくすことができる。さらに、車両が衝突した場合等にも、スペアタイヤの固定が外れて移動してしまうのを防ぐことができる。
この発明の一実施態様においては、前記面一部材を前記凹設空間を充填する充填部材で構成したものである。
上記構成によれば、面一部材を充填部材としたことで、面一部材上にスペアタイヤ等の重量物が載置されたとしても、面一部材が凹設空間内に落ち込み変形するおそれがないため、安定してフロアパネル上の空間を有効利用できる。
この発明の一実施態様においては、前記充填部材の上面に小物収納部を形成したものである。
上記構成によれば、充填部材による効果を得つつも、小物収納部を設けたことで小物を有効に収納することができる。
この発明の一実施態様においては、前記面一部材を前記凹設空間を閉塞する板部材で構成し、前記スペアタイヤ取付部材の上端を前記板部材の下面に当接させたものである。
上記構成によれば、面一部材を板部材とすることで、凹設空間を全て有効に使用できるスペースとしつつ、スペアタイヤ取付部材の上端で板部材の下面を支持するため、板部材の凹設空間内への落ち込み変形をできるだけ抑制することができる。
この発明の一実施態様においては、前記板部材に開口部を設け、該開口部から前記凹設空間に対して小物を出し入れ可能として、該凹設空間を小物収納部としたものである。
上記構成によれば、開口部を設けたことにより、凹設空間の小物収納部から小物の出し入れを行う場合に、その都度、板部材を取り外さなくても小物の出し入れを行うことができる。
この発明の一実施態様においては、前記小物収納部を開閉自在に覆う蓋部材を設けたものである。
上記構成によれば、蓋部材により小物収納部とフロアパネル上の空間を完全に遮断できるため、小物収納部内にフロアパネル上の荷物等が落ち込むことを防ぐことができる。このため、小物収納部内に収納する物品に余計な荷重を掛けるおそれをなくすことができる。
この発明の一実施態様においては、前記面一部材に、車両装着時に前記スペアタイヤ取付部材に係合する係合部を設けたものである。
上記構成によれば、面一部材を車両に装着する際に、面一部材は係合部によりスペアタイヤ取付部材に係合するため、スペアタイヤ取付部材は装着の際の位置決め及びガイド部材として機能し、面一部材を容易に装着することができる。
この発明の一実施態様においては、前記スペアタイヤ取付部材を前記凹設空間の略中央に設定したものである。
上記構成によれば、スペアタイヤをスペアタイヤ取付部材に取り付けた場合にスペアタイヤが凹設空間の略中央位置の上方、すなわち面一部材の中央で固定されることになる。このように面一部材の中央でスペアタイヤを固定することで、スペアタイヤ全体で面一部材を押圧するような状態となるため、面一部材の装着位置が確実に保持され、走行時等に面一部材が装着位置からずれるのを防止することができる。
この発明によれば、車両後部のフロアパネルに凹設した凹設空間を形成し、該凹設空間を覆い前記フロアパネルに対して略面一となり、且つスペアタイヤをその上面に載置しうる面一部材と、前記凹設空間の底面から上方へ突出し、上端部でスペアタイヤを固定しうるスペアタイヤ取付部材とを備えることにより、フロアパネルに凹設空間を設けつつも、その底面から上方へ突出するスペアタイヤ取付部材を設けることで、ユーザーの選択でスペアタイヤを搭載する場合には、その凹設空間の上方でスペアタイヤを確実に固定することができる。
よって、スペアタイヤを備えない、または必要としない車両であっても、ユーザーの選択でスペアタイヤを搭載する場合には、スペアタイヤが車両走行時に自由に移行しないようにすることができる。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
まず、全体構造について図1〜図3により説明する。図1は本実施例の車両の後部構造の概略斜視図、図2は面一部材を取り除いた車両の後部構造の概略斜視図、図3は車体フレーム等も含めて開示した車両の後部構造の平面図である。
車両の後部には、図3に示すように、車両前後方向に延びるリアサイドフレーム1を左右一対に配置し、そのリアサイドフレーム1の間に、車幅方向に延びる第4クロスメンバ2、及び第5クロスメンバ3を配置している。
これらフレームやクロスメンバの上方には、荷室の床面を構成するリアフロアパネル4を全面にわたり貼設している。
このリアフロアパネル4は、図2に示すように、車室の床面を構成するキャビンフロアパネル5から一段隆起して車両後端位置まで前後方向に水平に延びるように貼設しているが、中央でその一部を凹ませて凹設空間6を形成している。
この凹設空間6は、リアフロアパネル4の上端面4aから一段低く形成された第1凹部4bと、その内側でさらに低く形成され車両後端から前方に延びる第2凹部4cと、その第2凹部の前方位置で最も低く形成される第3凹部4dとからなる。
これら第1〜第3凹部4b、4c、4dで構成される凹設空間6は、内部にスペアタイヤを収納できるほどは凹んでおらず、小物を収納しうる程度の容量を確保するにとどまる。
また、このリアフロアパネル4の両側には、荷室の側壁を構成するリアサイドパネル7を上下方向に延びるように配置すると共に、車両後端には荷室の後壁を構成するリアエンドパネル8を上下方向に延びるように配置している。
前述のリアフロアパネル4の第2凹部4cの中央上面(底面)には、略ハット状断面のスペアタイヤ取付用ブラケット10を配設している。この配設位置は、図3に示すように、第5クロスメンバ3がその下側に固定される位置であり、スペアタイヤ取付用ブラケット10はこの第5クロスメンバ3にリアフロアパネル4を介して溶接固定される。
スペアタイヤ取付用ブラケット10の詳細構造について、図4により説明する。スペアタイヤ取付用ブラケット10は、前述のように略ハット状断面構造をしており、上端に後述のスペアタイヤ30側から延びる取り付けボルト32を螺合固定するナット11を溶接した取付け部12を設け、その両側に上下方向に延びる立上り部13を設け、下端に前述のリアフロアパネルに溶接されるフランジ部14を設けている。
このうち立上り部13は、取付け部12の高さ位置がリアフロアパネルの上端面4aと略一致する高さになるように上下方向長さを設定している。また、立上り部13の両側端には絞り部13aを形成している。この絞り部13aは、後述の面一部材を凹設空間6に装着する際にその絞り部13aにガイド機能を持たせ、装着作業を容易に行えるようにするために設定している。
一方、凹部空間の装着される面一部材20は、図1に示すように装着状態でその上面22が、リアフロアパネルの上端面4aと略一致するように設定され、面一部材20を装着することで、リアフロアパネル4上を平坦面とすることができる。
このようにリアフロアパネル4上を平坦面とすることで、リアフロアパネルの上方空間である荷室空間を有効に利用できる。
この面一部材の詳細構造について、図5〜図8により説明する。図5は面一部材の全体平面図、図6は図5のA−A線矢視断面図、図7は図5のB−B線矢視断面図、図8は図5のC−C線矢視断面図である。
面一部材20は、所謂発泡ビーズと呼ばれる合成樹脂で成形しており、内部をその発泡ビーズで充填した充填部材として構成している。すなわち、樹脂製の充填部材で面一部材20を構成して、車両装着時には、その面一部材20で凹設空間6を完全に充填するように設定されている(図6〜図8参照)。
面一部材20の外形は、その下面21を前述の第1〜第3凹部4b、4c、4dに略一致する凸形状とし、その周縁を前端から側方にわたり円弧状として後端を直線状に形成することで略かまぼこ形状とし、上面22を平面形状としている。
面一部材の上面22には、パンク修理工具である修理キット23、ジャッキアップハンドル24、ソケットレンチ25等を収納する小物収納部26…を形成している。この小物収納部26…は、各工具の形状に一致するように面一部材の上面22を凹設して形成している。
このように工具の形状に一致する小物収納部26…を形成することにより、パンク修理作業の際に工具を載せ忘れるといった問題を解消することができ、また、工具が小物収納部26…内でがたつき、異音が生じるといった問題も解消することができる。
また、このうち修理キット23は溶剤23a、ノズル23b、コンプレッサ23cからなるが、この上方には面ファスナー(図示せず)によって開閉自在とされた平板状のハードボード27を配設している。すなわち、ハードボード27が修理キットを収納する小物収納部26の蓋部材として機能するように構成している。このようにハードボード27を蓋部材として機能させることにより、修理キット23に対して直接荷室に載置した荷物等の荷重が掛らないようにしている。
タイヤがパンクした場合には、これら修理キット23等を使ってパンク修理を行う。すなわち、車両をジャッキアップした上で、タイヤ内にノズル23bを使って溶剤23aを流し込み、コンプレッサ23cを使って、空気の漏れたタイヤの空気圧を上昇させることでパンク修理を行う。このように修理キット23等を使ってパンク修理を行うことで、スペアタイヤを搭載しなくても車両の走行を継続することができる。
なお、28は車両牽引時に車両前端に装着するトーイングフックである。
さらに、面一部材20の中央位置には、前述のスペアタイヤ取付用ブラケット10に嵌合するブラケット嵌合穴29を穿設している。このブラケット嵌合穴29は、その下部に面取り部29aを形成し上部に係合部29bを形成している。
すなわち、ブラケット嵌合穴29に面取り部29aを設けることで、面一部材20を装着する際のガイド手段として機能させ、装着作業を容易にしている。また、係合部29bを設けることで、面一部材20の装着位置の位置決めを行い、面一部材20のがたつきを抑えるようにしている。
ところで、ユーザーの選択によりスペアタイヤ30を搭載する場合には、スペアタイヤ30は、図6、図8に示すように面一部材20の上面に載置され、ホイール31のボルト穴を挿通する取り付けボルト32を介して、前述のスペアタイヤ取付用ブラケット10に固定される。
取り付けボルト32を介してスペアタイヤ取付用ブラケット10にスペアタイヤ30を固定することで、スペアタイヤ30をユーザーの選択により搭載した場合であっても、スペアタイヤ30を強固な車体に対して確実に固定することができる。すなわち、荷室内に単に搭載するのではなく、車体に固定されたスペアタイヤ取付用ブラケット10に固定することで、凹設空間6の上方にスペアタイヤ30を確実に固定配置することができる。
また、このスペアタイヤ30の固定位置を面一部材20の略中央に設定したことにより、スペアタイヤ30全体で面一部材20を押圧するような状態でスペアタイヤ30を面一部材20上に載置できるため、面一部材20の装着位置が確実に保持され、走行時等に面一部材20が装着位置からずれるのを防止できる。
次に、以上のように構成した本実施例の車両の後部構造の作用及び効果について、詳述する。
このように本実施例の車両の後部構造は、車両後部のリアフロアパネル4に凹設した凹設空間6を形成し、該凹設空間6を覆い前記リアフロアパネル4に対して略面一となり、且つスペアタイヤ30をその上面に載置しうる面一部材20と、前記凹設空間6の底面から上方へ突出し、上端部でスペアタイヤ30を固定しうるスペアタイヤ取付用ブラケット10とを備えたものである。
上記構成によれば、リアフロアパネル4に凹設空間6を形成し、その凹設空間6を上面にスペアタイヤ30を載置しうる面一部材20で覆い、その面一部材20上に載置しうるスペアタイヤ30を凹設空間6の底面から上方に突出したスペアタイヤ取付用ブラケット20で固定しうることになる。
よって、リアフロアパネル4に凹設空間6を設けつつも、その底面から上方へ突出するスペアタイヤ取付ブラケット10を設けることで、スペアタイヤ30を搭載する場合にはその凹設空間6の上方でスペアタイヤ30を確実に固定することができる。
したがって、スペアタイヤを備えない、または必要としない車両であっても、ユーザーの選択でスペアタイヤ30を搭載する場合には、スペアタイヤ30が車両走行時に自由に移行しないようにできる。
また、本実施例の車両の後部構造は、前記スペアタイヤ取付用ブラケット10をリアフロアパネル4下部に設けた第5クロスメンバ3に固定したものである
上記構成によれば、スペアタイヤ取付用ブラケット10が第5クロスメンバ3により強固に固定されるため、スペアタイヤ30を固定した場合に取付部としての強度を確実に確保することができる。また、仮にスペアタイヤ30上にさらに荷物等を積載した場合にも強度が確保されるため、スペアタイヤ30が凹設空間内に落ち込むおそれをなくすことができる。さらに、車両が衝突した場合等にも、スペアタイヤ30の固定が外れて移動してしまうのを防ぐことができる。
また、本実施例の車両の後部構造は、前記面一部材20を前記凹設空間6を充填する充填部材で構成したものである。
上記構成によれば、面一部材20を充填部材としたことで、面一部材上にスペアタイヤ30等の重量物が載置されたとしても、面一部材20が凹設空間6内に落ち込み変形するおそれがないため、安定してリアフロアパネル上の空間を有効利用できる。
また、本実施例の車両の後部構造は、前記面一部材の上面22に小物収納部26…を形成したものである。
上記構成によれば、面一部材20を充填部材とした効果を得つつも、小物収納部26…を設けたことで凹設空間6に小物を有効に収納することができる。特に小物収納部26…の形状を工具23〜25等の形状と一致するように形成することで、工具23〜25等の載せ忘れをなくすことができ、また工具23〜25等のがたつきもなくすことができる。
また、本実施例の車両の後部構造は、前記小物収納部26…を開閉自在に覆うハードボード27を設けたものである。
上記構成によれば、ハードボード27により小物収納部26…とリアフロアパネル4上の荷室空間を完全に遮断できるため、小物収納部26内に荷室空間の荷物等が落ち込むことを防ぐことができる。このため、小物収納部26内に収納した修理キット23に余計な荷重を掛けるおそれをなくすことができる。
また、本実施例の車両の後部構造は、前記面一部材20のブラケット嵌合穴29に、車両装着時に前記スペアタイヤ取付用ブラケット10に係合する係合部29bを設けたものである。
上記構成によれば、面一部材20を車両に装着する際に、面一部材20は係合部29bによりスペアタイヤ取付用ブラケット10に係合するため、スペアタイヤ取付用ブラケット10は装着の際の位置決め及びガイド部材として機能し、面一部材20を容易に装着することができる。
また、本実施例の車両の後部構造は、前記スペアタイヤ取付用ブラケット10を前記凹設空間6の略中央に設定したものである。
上記構成によれば、スペアタイヤ30をスペアタイヤ取付用ブラケット10に取り付けた場合にスペアタイヤ30が凹設空間6の略中央位置の上方、すなわち面一部材20の中央で固定されることになる。このように面一部材20の中央でスペアタイヤ30を固定することで、スペアタイヤ30全体で面一部材20を押圧するような状態となるため、面一部材20の装着位置が確実に保持され、走行時等に面一部材20が装着位置からずれるのを防止することができる。
次に、他の実施例について図9を利用して説明する。図9は前述の実施例の図8に対応するC−C線矢視断面図である。
本実施例は、面一部材40を板部材で構成したものである。その他の部材については前述の実施例と同じ符号を付して、説明を省略する。
本実施例では、面一部材40を板部材とすることで、前述の実施例とは異なり、凹設空間6を全て小物収納部41とするものである。すなわち、小物収納部41に収納できる小物の種類をパンク修理工具以外にも広げて、ユーザーのニーズに応じて収納小物を変更することができるようにしたものである。
面一部材40は、凹設空間6を閉塞するように、その後端部42をリアエンドパネル8の開口位置まで立上げ、そのまま前方に延びるよう水平方向に広がる平面部43を形成し、その前端部44をリアフロアパネルの上端面4aに支持させている。また、平面部43の中央にはスペアタイヤ取付用ブラケット10の上端を当接させ、このスペアタイヤ取付用ブラケット10で面一部材40を支持している。なお、図示しないものの、面一部材40の周縁もその端部をリアフロアパネルの上端面4aに支持される。
この面一部材40の平面部43の中央には、スペアタイヤ取付用ブラケット10の取付け部12を上方(荷室側)に露出させるための取付け孔45を穿設している。この取付け孔45を設けたことにより、面一部材40が板部材であっても面一部材40を装着したままで、スペアタイヤ30を車両に装着することができる。
また、この面一部材40の下側面にはスペアタイヤ取付用ブラケット10に係合する係合部46を設けている。この係合部46を設けることで、面一部材の位置決め及び固定が行なえる。
さらに、面一部材の平面部43にはその一部に開口部47を穿設し、その開口部47を開閉自在に覆うハードボード48を設けている。このように開口部47及びハードボード48を設けることで凹設空間6を小物収納部41とした場合に、ハードボード48を開閉するだけで、その都度、面一部材40を取り外さなくても、小物の出し入れを行うことができる。
次に、以上のように構成した本実施例の車両の後部構造の作用及び効果について、詳述する。
このように本実施例の車両の後部構造は、面一部材40を凹設空間6を閉塞する板部材で構成し、前記スペアタイヤ取付用ブラケット10の上端を前記面一部材40の下面に当接させたものである。
上記構成によれば、面一部材40を板部材とすることで、凹設空間6を全て有効に使用できる収納スペースとすることができ、ユーザーのニーズに応じて収納小物を変更することができる。よって凹設空間6をより有効に利用できる。また、スペアタイヤ取付用ブラケット10の上端でこの面一部材40の下面を支持するため、面一部材40の凹設空間6内への落ち込み変形もできるだけ抑制することができる。
また、本実施例の車両の後部構造は、前記面一部材40に開口部47を設け、該開口部47により前記凹設空間6に対して小物の出し入れを可能としたものである。
上記構成によれば、開口部47を設けたことにより、凹設空間6を小物収納部41として使用する際、小物の出し入れを行う場合に、その都度、面一部材40を取り外さなくても小物の出し入れを行うことができる。
なお、ハードボード27を設けた点については、前述の実施例と同様の効果を有する。
以上、この発明の構成と、前述の二つの実施例との対応において、
この発明のフロアパネルは、実施例のリアフロアパネル4に対応し、
以下同様に、
スペアタイヤ取付部材は、スペアタイヤ取付用ブラケット10に対応し、
補強部材は、第5クロスメンバ3に対応し、
蓋部材は、ハードボード27に対応するも、
この発明は、前述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
特に面一部材については、凹設空間上に位置してフロアパネルと平坦面を構成すれば、形状、材質について限定されるものではなく、様々なものを含む。例えば、ラバー等の弾性材やプラスチック材、木材等を含む。
また、スペアタイヤ取付部材も、前述の実施例の構造に限定されるものではなく、上端に取付部が設けられていれば、L字状断面のブラケットや円柱、円筒状の部材等の構造を含むものである。
なお、スペアタイヤ取付部材の他の使い方として、上端にロープなどを掛けるフック部を設け、荷物の係止を行う係合フック部材として使用することも考えられる。この場合も、凹設空間の上方で車体剛性を利用した載置作業を行うことができる。
本発明を採用した車両の後部構造の概略斜視図。 面一部材を取り除いた車両の後部構造の概略斜視図。 車体フレーム等も含めて開示した車両の後部構造の平面図。 スペアタイヤ取付用ブラケットの全体斜視図。 面一部材の全体平面図。 図5のA−A線矢視断面図。 図5のB−B線矢視断面図。 図5のC−C線矢視断面図。 他の実施例のC−C線矢視断面図。
符号の説明
4…リアフロアパネル(フロアパネル)
6…凹設空間
10…スペアタイヤ取付用ブラケット(スペアタイヤ取付部材)
20,40…面一部材

Claims (9)

  1. 車両後部のフロアパネルに凹設した凹設空間を形成し、
    該凹設空間を覆い前記フロアパネルに対して略面一となり、且つスペアタイヤをその上面に載置しうる面一部材と、
    前記凹設空間の底面から上方へ突出し、上端部でスペアタイヤを固定しうるスペアタイヤ取付部材とを備えた
    車両の後部構造。
  2. 前記スペアタイヤ取付部材をフロアパネル下部に設けた補強部材に固定した
    請求項1記載の車両の後部構造。
  3. 前記面一部材を前記凹設空間を充填する充填部材で構成した
    請求項1又は2記載の車両の後部構造。
  4. 前記充填部材の上面に小物収納部を形成した
    請求項3記載の車両の後部構造。
  5. 前記面一部材を前記凹設空間を閉塞する板部材で構成し、前記スペアタイヤ取付部材の上端を前記板部材の下面に当接させた
    請求項1又は2記載の車両の後部構造。
  6. 前記板部材に開口部を設け、該開口部から前記凹設空間に対して小物を出し入れ可能として、該凹設空間を小物収納部とした
    請求項5記載の車両の後部構造。
  7. 前記小物収納部を開閉自在に覆う蓋部材を設けた
    請求項4又は6記載の車両の後部構造。
  8. 前記面一部材に、車両装着時に前記スペアタイヤ取付部材に係合する係合部を設けた
    請求項1〜7のうち一つに記載の車両の後部構造。
  9. 前記スペアタイヤ取付部材を前記凹設空間の略中央に設定した
    請求項1〜8のうち一つに記載の車両の後部構造。
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