JP7452453B2 - 車両のデッキサイドパネルの補強構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の後部荷室の左右の内壁であるデッキサイドパネルを補強する、車両のデッキサイドパネルの補強構造に関する。
例えば、いわゆるハッチバックと呼ばれる型式の車両は、跳ね上げ式の後部ドアを有し、後部座席と後部ドアの間には、広い後部荷室が設けられている。ユーザは、当該後部荷室に種々の荷物を積み込んで、レジャーや買い物等に車両を利用している。
ここで図8を用いて、従来の車両の後部荷室の構造等の例について説明する。後部荷室には、縦及び横の長さがそれぞれ1[m]前後もある着脱可能な板状形状のデッキボード110が載置され、載置されたデッキボード110が後部荷室の床面とされている。デッキボード110の下は、ジャッキ181、車載工具182、パンク修理キット183等が収容された床下収納部120とされている。従ってデッキボード110は、床下収納部120の蓋と後部荷室の床面とを兼用している。また後部荷室の左右の内壁として、樹脂製のデッキサイドパネル130が取り付けられている。つまり、左右のデッキサイドパネル130の間に床下収納部120が設けられており、床下収納部120の上、かつ、左右のデッキサイドパネル130の間に、デッキボード110が載置されている。載置されたデッキボード110の左右の縁部であるボード縁部110L、110Rは、左右のデッキサイドパネル130のそれぞれに設けられたボード係止部130L、130Rに係止されている。
また図8の例に示す従来の車両の床下収納部120には、ジャッキ181、車載工具182、パンク修理キット183等の収納品が収納されている。しかし、これらの収納品は、ジャッキ収納用凹部191、工具等収納用凹部192が形成された収納品用スペーサ190に収納され、収納品用スペーサ190が床下収納部120に収納されている。従って、床下収納部120におけるユーザが自由に利用できる収納領域は非常に狭い。
図8の例に示す従来の車両では、後部荷室のデッキボード110の上に重量物が載置されると、その荷重は、デッキボード110のボード縁部110L、110Rから、ボード縁部110L、110Rが係止されているボード係止部130L、130Rへ伝達され、ボード係止部130L、130Rが設けられているデッキサイドパネル130へと伝達される。そしてデッキサイドパネル130へと伝達された荷重は、左右のデッキサイドパネル130の間隔が広がるように樹脂製のデッキサイドパネル130を変形させる。荷重が非常に大きい場合、デッキサイドパネル130の変形量が大きくなって左右のデッキサイドパネル130の間隔がさらに広がることで左右のボード係止部130L、130Rの間隔がさらに広がり、デッキボード110が脱落する可能性がある。そこで、デッキサイドパネル130の下端部には、デッキボード110に重量物が載置された際、デッキサイドパネル130を下から支持してデッキサイドパネル130の変形量を抑制してデッキボード110の脱落を防止する補強部材140が取り付けられている。そして当該補強部材140は、上述したデッキサイドパネル130の変形量を抑制する補強機能のみを有している。補強部材140に、デッキサイドパネル130の補強機能とジャッキ等の収納機能とを兼用させて、床下収納部120におけるユーザが自由に利用できる収納領域を拡大することが望まれている。
ここで、特許文献1には、車体の後部の外側に設けられたクォータアウタロアパネルと、このクォータアウタロアパネルの内側に対向して設けられたフロアサイドパネルと、の間に設けられたジャッキ格納用スペースに、中央部にジャッキ差込用の差込孔を有する環状のブラケットを略水平に設け、当該ブラケットをクォータアウタロアパネルとフロアサイドパネルに結合した車体構造が開示されている。
実開平1-165738号公報
特許文献1に記載された車体構造には、後部荷室の床面に重量物が載置されて床面の縁部からフロアサイドパネルに荷重がかかった際、フロアサイドパネルの変形を抑制するように下から支持する補強部材について記載がされていない。またジャッキを格納するブラケットは、上記の荷重を下から支持できる位置に配置されていない。従って、引用文献1では、仮に補強部材があったとしても、ジャッキ用のブラケットは、フロアサイドパネルの変形を抑制するように下から支持していないので、ジャッキ等の収納機能と補強機能とを兼ね備えているものではない。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、デッキサイドパネルを補強する補強機能を備えた補強部材に、ジャッキ等の収納機能を兼用させ、床下収納部におけるユーザの利用可能な収納領域をより拡大することが可能な、車両のデッキサイドパネルの補強構造を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の発明は、車両の後部荷室の左右の内壁であるデッキサイドパネルを補強する、車両のデッキサイドパネルの補強構造である。前記後部荷室は、前記後部荷室を形成している左右の車体内壁である左右一対の車体インナパネルと、左右一対の前記車体インナパネルのそれぞれの前記後部荷室の側に取り付けられた樹脂製の左右一対の前記デッキサイドパネルと、前記後部荷室の床面とされて板状であるとともに、補強部材が取り付けられた左右一対の前記デッキサイドパネルのそれぞれに設けられたボード係止部に、左右のボード縁部が係止されたデッキボードと、前記デッキボードの下に形成された床下収納部の下方に設けられているとともに、左右一対の前記車体インナパネルに左右が接続された車体フロアパネルと、左右一対の前記デッキサイドパネルのそれぞれの下方に取り付けられているとともに、前記ボード係止部に係止された前記デッキボードの前記ボード縁部を、前記車体フロアパネルとともに下方から支持可能とされていることで、前記デッキボードに荷物が載置された場合に前記デッキサイドパネルの変形を抑制するように補強する、左右一対の前記補強部材と、を有している。そして左右一対の前記補強部材の少なくとも一方は、ジャッキ、車載工具、パンク修理キットの少なくとも1つを収納可能とされた収納BOXと一体化されている、車両のデッキサイドパネルの補強構造である。
次に、本発明の第2の発明は、上記第1の発明に係る車両のデッキサイドパネルの補強構造であって、前記補強部材と一体化された前記収納BOXには、前記収納BOXの左右の上端の縁部のうち前記デッキボードの側の縁部である収納BOX縁部に、前記ボード係止部が設けられている、車両のデッキサイドパネルの補強構造である。
次に、本発明の第3の発明は、上記第1の発明または第2の発明に係る車両のデッキサイドパネルの補強構造であって、前記補強部材と一体化された前記収納BOXは、前記ボード係止部に係止された前記デッキボードの前記ボード縁部を、前記補強部材と一体となって前記車体フロアパネルとともに下方から支持可能とされていることで、前記デッキボードに荷物が載置された場合に前記デッキサイドパネルの変形を抑制するように補強する、車両のデッキサイドパネルの補強構造である。
次に、本発明の第4の発明は、上記第1の発明~第3の発明のいずれか1つに係る車両のデッキサイドパネルの補強構造であって、一体化された前記補強部材と前記収納BOXは、樹脂製の一体成形品とされている、車両のデッキサイドパネルの補強構造である。
次に、本発明の第5の発明は、上記第1の発明~第4の発明のいずれか1つに係る車両のデッキサイドパネルの補強構造であって、前記デッキボードに荷物が載置されていない場合では、前記補強部材の下方に配置されている前記車体フロアパネルと前記補強部材の底部との間には所定距離の隙間が設けられており、前記デッキボードに所定重量以上の荷物が載置されている場合では、前記デッキサイドパネルが変形して前記補強部材の底部が前記車体フロアパネルに突き当たり、前記補強部材は、前記ボード係止部に係止されている前記デッキボードの前記ボード縁部を、前記車体フロアパネルとともに下方から支持することで前記デッキサイドパネルの変形を抑制するように補強する、デッキサイドパネルの補強構造である。
第1の発明によれば、後部荷室の左右の内壁である樹脂製のデッキサイドパネルのそれぞれの下方に設けられた左右一対の補強部材の少なくとも一方は、ジャッキ等を収納する収納BOXと一体化されている。従って、ジャッキ、車載工具、パンク修理キットの少なくとも1つを、床下収納部から後部荷室の左右の補強部材に一体化された収納BOXに移動させることができる。これにより、デッキサイドパネルを補強する補強機能を備えた補強部材に、ジャッキ等の収納機能を兼用させ、床下収納部におけるユーザの利用可能な収納領域をより拡大することが可能となる。
第2の発明によれば、補強部材と一体化された収納BOXの左右の上端のデッキボード側の縁部に、ボード係止部が設けられていることで、適切な位置にボード係止部を設けることができる。
第3の発明によれば、補強部材と収納BOXとを一体化した部材では、補強部材についてはもともと備えている補強機能に、収納機能を追加しているが、収納BOXについてはもともと備えている収納機能に、補強機能を追加している。つまり、収納BOXと一体化した補強部材は、補強の剛性が向上されており、デッキサイドパネルの変形をより抑制するように補強することができる。
第4の発明によれば、収納BOXと一体化した補強部材を、樹脂製の一体成形品とすることで、一体化する接着剤や工程が不要となり、剛性をより向上させることができる。
第5の発明によれば、デッキボードに重量物が載置されていない場合では、補強部材の底部と車体フロアパネルとの間には所定距離の隙間がある。多数の車両を製造した場合において、個体差によって、重量物が載置されていない場合に隙間の有る/無しが発生した場合、隙間が無い場合(あるいは非常に小さな隙間の場合)には車両の振動で、補強部材と車体フロアパネルとが衝突と跳ね返りを繰り返して異音が発生する可能性がある。第5発明によれば、個体差があっても隙間ができるように適切な所定距離の隙間が設けられている。従って、デッキボードに重量物が載置されていない場合では、この隙間によって、補強部材と車体フロアパネルとの衝突が防止され、異音の発生が防止されている。また、デッキボードに重量物が載置されている場合には、補強部材の底部が車体フロアパネルに突き当たり、隙間がなくなる。しかし、デッキボードに重量物が載置されているので、車両が振動しても、補強部材と車体フロアパネルとの跳ね返りが抑制され、異音が発生しにくい。そして補強部材は車体フロアパネルとともに下から支持して、デッキサイドパネルの変形を適切に抑制できる。
車両の後部ドアを開けて車両の後方から後部荷室を見た図である。 図1の状態からデッキボードを取り外した状態を説明する図である。 収納BOXと一体化された補強部材が取り付けられた状態のデッキサイドパネルの外観の例を説明する斜視図である。 デッキサイドパネルの外観の例を説明する斜視図である。 収納BOXと一体化された補強部材の外観の例を説明する斜視図である。 デッキボードに重量物が載置されていない場合における、車体インナパネル、車体フロアパネル、デッキサイドパネル、収納BOXと一体化された補強部材、デッキボード等の配置の例を説明する断面図である。 デッキボードに重量物が載置されている場合における、車体インナパネル、車体フロアパネル、デッキサイドパネル、収納BOXと一体化された補強部材、デッキボード等の配置の例(変形、移動の例)を説明する断面図である。 従来の車両の後部荷室、ジャッキ等の収納の例を説明する図である。
[車両1の後部荷室13の構造と、床下収納部20の周囲の構造(図1、図2)]
以下、本発明を実施するための形態を図面を用いて説明する。図1は、車両1の後部に設けられた跳ね上げ式の後部ドア10を開口し、車両1の後方から後部荷室13を見た図である。また図2は、図1の状態からデッキボード40を取り外して床下収納部20を露出させた状態を示している。なお図中に、前、後、左、右、上、下が記載されている場合、「前」は車両1の前方向、「後」は車両1の後方向、「左」は車両1の左方向、「右」は車両1の右方向、「上」は車両1の上方向、「下」は車両1の下方向、をそれぞれ示している。
図1及び図2に示すように、後部荷室13は、車体インナパネル14(図6参照)、車体インナパネル14に取り付けられたデッキサイドパネル30、デッキボード40、車体フロアパネル15(図6参照)、床下収納部20、収納BOX60と一体化された補強部材50等を有している。図1に示す例では、デッキボード40は、車両1の後部座席11の後方に設けられた後部荷室13の床面として載置されている。またデッキボード40の左右には、補助デッキボード41L、42L、41R、42Rが載置されている。
車体インナパネル14(図6参照)は、板金等にて形成され、図示省略した車体アウタパネルに貼り付けられて車両の側面ボディを形成している。車体インナパネル14は、後部荷室13を形成している左右の車体内壁であり、左右一対で設けられている。
デッキサイドパネル30は、図1及び図2に示すように、左右一対の車体インナパネル14(図6参照)のそれぞれの後部荷室13の側に取り付けられた樹脂製の左右一対のパネル状部材である。左右一対のデッキサイドパネル30は、後部荷室13の左右の内壁を形成している。なおデッキサイドパネル30の下方には、補強部材50(補強ユニット68)が取り付けられている。
デッキボード40は、補強部材50(補強ユニット68)が取り付けられた左右一対のデッキサイドパネル30のそれぞれに設けられたボード係止部21L、21R(図2参照)に、左右のボード縁部40L、40Rが係止され、床下収納部20を覆う板状形状の蓋となっている。なお図2の例では、デッキボード40の前方の縁部は、ボード係止部21Fに係止される。そしてデッキボード40は、後部荷室13から着脱可能とされており、後部荷室13に載置された場合、後部荷室13の床面となる。またデッキボード40の左右には、後部荷室13から着脱可能とされた補助デッキボード41L、42L、41R、42Rが載置されている。図2に示す例では、補助デッキボード41L、42Lの下方は、収納BOX60が配置されている。つまり、補助デッキボード41L、42Lは、後部荷室13に載置された場合、収納BOX60の蓋であるとともに後部荷室13の床面の一部である。
車体フロアパネル15(図6参照)は、板金等にて形成され、図6及び図7に示すように、デッキボード40の下に形成された床下収納部20の下方に設けられている。また図6及び図7に示すように、車体フロアパネル15の左右は、左右一対の車体インナパネル14に溶接等にて接続されている。
床下収納部20については、図1に示すデッキボード40を取り外すと、図2に示すように床下収納部20が露出される。また図1に示す補助デッキボード41L、42Lを取り外すと、図2に示すように収納BOX60が露出される。図6及び図7に示すように、床下収納部20の上方の内壁は床下収納上部材23L等にて形成され、床下収納部20の下方の内壁及び底面は床下収納下部材24にて形成されている。
なお図8に示す従来の床下収納部120には、収納品用スペーサ190とともにジャッキ181等が収容されていたので、床下収納部120におけるユーザが利用できる空間は非常に狭い。しかし図2に示す本実施形態では、収納品用スペーサ190(図8参照)の代わりとなる収納BOX60(ジャッキ等を収納可能)が、補強部材50と一体化されて床下収納部20の左右に移動されているので、床下収納部20におけるユーザが利用可能な領域が非常に広くなっている。
補強部材50は、図3に示すように収納BOX60と一体化された補強ユニット68とされて、左右一対のデッキサイドパネル30のそれぞれの下方に取り付けられている。そして補強部材50は、後述するように、デッキボード40に重量物が載置された場合、ボード係止部21L、21Rに係止されたデッキボード40のボード縁部40L、40Rを、車体フロアパネル15とともに下方から支持して(支持可能であり)、デッキサイドパネル30の変形を抑制するように補強する。なお収納BOX60は、左右一対の補強部材50の少なくとも一方と一体化されている。
収納BOX60は、図3に示すように補強部材50と一体化された補強ユニット68とされている。収納BOX60は、図2に示すように、床下収納部20の左右(または左と右の一方)に配置され、ジャッキ、車載工具、パンク修理キット、の少なくとも1つを収納可能とされている。例えば収納BOX60を床下収納部20の左右に配置し、ジャッキ、車載工具、パンク修理キットを収容させることで、床下収納部20におけるユーザが利用可能な空間を大きく広げることができる。
また収納BOX60と補強部材50とを一体化させる場合、収納BOX60と補強部材50を別々に作成して補強部材50に収納BOXを接着剤や締結部材等にて固定して一体化してもよいし、樹脂等による一体成形品としてもよい。また補強部材50と一体化させた収納BOX60に、ジャッキ等の収納機能(もともとの機能)の他に、補強部材50と同じ補強機能(新たな機能)を持たせることも可能である。
[デッキサイドパネル30、補強部材50と収納BOX60が一体化された補強ユニット68の外観と構造(図3~図5)]
図3は、図2に示す車両1の左側のデッキサイドパネル30に、補強部材50と収納BOX60を一体化した補強ユニット68が取り付けられたデッキサイドパネルユニット30Aの外観を説明する斜視図である。また図4は、図3に示すデッキサイドパネル30の外観を示し、図5は、図3に示す補強ユニット68の外観を示している。
デッキサイドパネル30は、樹脂等にて形成されており、図4に示すように、下方の一部に、補強部材50の補強本体部51(図5参照)を固定する面である補強部材固定面31と、収納BOX60を固定する面である収納BOX固定面32とを有している。また補強部材固定面31には、補強部材50の補強アーム部52(図5参照)を挿通する貫通孔33が形成されている。補強部材固定面31には、補強本体部51(図5参照)が接着剤や締結部材等にて固定され、収納BOX固定面32には、収納BOX60(図5参照)が接着剤や締結部材等にて固定され、図3に示すデッキサイドパネルユニット30Aが構成される。
補強ユニット68は、図5に示すように、補強部材50、収納BOX60、床下収納上部材23L等が一体化されている。補強部材50、収納BOX60、床下収納上部材23L等は、それぞれを別々に作成して接着剤や締結部材等にて一体化してもよいし、樹脂等による一体成形品としてもよい。
補強部材50は、図7に示すようにデッキボード40に重量物が載置された際の荷重を、車体フロアパネル15とともに下から支える補強本体部51と、当該荷重によるデッキサイドパネル30の車体インナパネル14側への変形を抑制する補強アーム部52と、を有している。
収納BOX60は、ジャッキ、車載工具、パンク修理キット等の少なくとも1つを収納可能な形状及びサイズの空間を有し、補強部材50と一体化されている。そして図6及び図7に示すように、収納BOX60の左右の上端の縁部のうち、デッキボード40の側の縁部である収納BOX縁部61に、ボード係止部21Lが設けられている。
床下収納上部材23Lは、図1及び図6に示すように、床下収納部20の上方の内壁を形成しており、収納BOX60と一体化されている。そして図5及び図6に示すように、床下収納上部材23Lの上端部には、車両1の内側に向かって略水平方向に延びるように形成されたボード係止部21Lが一体化されている。
[デッキボード40に重量物(荷物)が載置されていない場合における補強ユニット68の周囲の部材の配置(図6)]
次に図6を用いて、デッキボード40に重量物(荷物)が載置されていない場合における補強ユニット68の周囲の部材の配置等について説明する。
デッキサイドパネル30は、車体インナパネル14に複数個所で固定されている。またデッキサイドパネル30の下方に取り付けられた補強部材50の補強本体部51の下端と車体フロアパネル15との間には、第1の所定距離とされた第1隙間D1が設けられている。またデッキサイドパネル30の下方に取り付けられた補強部材50の補強アーム部52の先端と車体インナパネル14との間には、第2の所定距離とされた第2隙間D2が設けられている。
多数の車両を製造した場合において、個体差によって、デッキボード40に重量物が載置されていない場合に第1隙間D1や第2隙間D2の有る/無しが発生した場合、隙間が無い場合(あるいは非常に小さな隙間の場合)には車両の振動で、補強部材50と車体フロアパネル15(または補強部材50と車体インナパネル14)とが衝突と跳ね返りを繰り返して異音を発生する可能性がある。そのため、個体差があっても第1隙間D1や第2隙間D2を確保できるように、第1隙間D1と第2隙間D2の値は適切な離に設定されている。
図6に示すように、補強部材50、収納BOX60、床下収納上部材23Lは一体化されて補強ユニット68を形成している。なお、図6及び図7に示す例では、収納BOX60に補強機能を追加しているので、補強本体部51の底面と、収納BOX60の底面は、ほぼ面一とされている。つまり、車体フロアパネル15から上方の補強本体部51の底面までの高さと、車体フロアパネル15から上方の収納BOX60の底面までの高さは、どちらも第1隙間D1とされている。ボード係止部21Lにはデッキボード40のボード縁部40Lが係止され、収納BOX60及び補強本体部51の上には、補助デッキボード41Lが載置される。
[デッキボード40に重量物(荷物)が載置されている場合における補強ユニット68の周囲の部材の配置(変形、移動状態)(図7)]
次に図7を用いて、デッキボード40に重量物(所定重量以上の荷物)が載置されている場合における補強ユニット68の周囲の部材の配置等について説明する。
デッキボード40に重量物が載置されると、その荷重はデッキボード40のボード縁部40Lからボード係止部21Lを介して補強ユニット68に伝達される。ボード係止部21Lに下方に向かう荷重がかかると、デッキサイドパネル30に固定された補強ユニット68は、デッキサイドパネル30を変形させながら下方及び車体インナパネル14の側へ移動する。
そして図7に示すように、補強ユニット68の車体インナパネル14の側への移動は、第2隙間D2が無くなって補強部材50の補強アーム部52の先端が車体インナパネル14に突き当たったところで停止される。また補強ユニット68の下方への移動は、第1隙間D1が無くなって補強部材50の補強本体部51(及び収納BOX60)の底部が車体フロアパネル15に突き当たったところで停止される。そして補強ユニット68(この場合、補強部材50と収納BOX60)は、デッキボード40のボード縁部40Lを、車体フロアパネル15とともに、下方から支持することで、デッキサイドパネル30の変形を抑制するように補強する。
以上に説明したとおり、デッキサイドパネル30を補強する補強機能を備えた補強部材50に収納BOX60を一体化することで、ジャッキ等の収納機能を兼用させ、床下収納部20におけるユーザの利用可能な収納領域をより拡大することが可能となる。また一体化した収納BOX60に、収納機能に加えて補強機能を追加することもできる。
本発明の、車両のデッキサイドパネルの補強構造は、本実施の形態で説明した各部材の外観、構成、構造等に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば補強部材50や収納BOX60の形状等は、本実施の形態にて説明した形状等に限定されるものではない。
収納BOX60を、左右一対の補強部材50のそれぞれに一体化させても良いし(収納BOX60を左右に設けても良い)、いずれか一方の補強部材50に一体化させても良い(左右のいずれか一方に収納BOX60を設けても良い)。
1 車両
10 後部ドア
11 後部座席
13 後部荷室
14 車体インナパネル
15 車体フロアパネル
20 床下収納部
21F、21L、21R ボード係止部
23L 床下収納上部材
24 床下収納下部材
30 デッキサイドパネル
30A デッキサイドパネルユニット
40 デッキボード
40L、40R ボード縁部
41L、42L、41R、42R 補助デッキボード
50 補強部材
51 補強本体部
52 補強アーム部
60 収納BOX
61 収納BOX縁部
68 補強ユニット
D1 第1隙間
D2 第2隙間

Claims (4)

  1. 車両の後部荷室の左右の内壁であるデッキサイドパネルを補強する、車両のデッキサイドパネルの補強構造であって、
    前記後部荷室は、
    前記後部荷室を形成している左右の車体内壁である左右一対の車体インナパネルと、
    左右一対の前記車体インナパネルのそれぞれの前記後部荷室の側に取り付けられた樹脂製の左右一対の前記デッキサイドパネルと、
    前記後部荷室の床面とされて板状であるとともに、補強部材が取り付けられた左右一対の前記デッキサイドパネルのそれぞれに設けられたボード係止部に、左右のボード縁部が係止されたデッキボードと、
    前記デッキボードの下に形成された床下収納部の下方に設けられているとともに、左右一対の前記車体インナパネルに左右が接続された車体フロアパネルと、
    左右一対の前記デッキサイドパネルのそれぞれの下方に取り付けられているとともに、前記ボード係止部に係止された前記デッキボードの前記ボード縁部を、前記車体フロアパネルとともに下方から支持可能とされていることで、前記デッキボードに荷物が載置された場合に前記デッキサイドパネルの変形を抑制するように補強する、左右一対の前記補強部材と、
    を有し、
    左右一対の前記補強部材の少なくとも一方は、ジャッキ、車載工具、パンク修理キットの少なくとも1つを収納可能とされた収納BOXと一体化されているとともに、前記収納BOXにおける車両の幅方向の車両外側に向かう方向の面に設けられて一体化されており、
    前記収納BOXは、上方に開口部を有し、
    前記収納BOXにおける車両の幅方向の車両内側に向かう方向の面の上端の縁部であって前記開口部の縁部である収納BOX縁部には、前記ボード係止部が設けられて前記ボード係止部が前記収納BOXと一体化されている、
    車両のデッキサイドパネルの補強構造。
  2. 請求項1に記載の車両のデッキサイドパネルの補強構造であって、
    前記補強部材と一体化された前記収納BOXは、
    前記ボード係止部に係止された前記デッキボードの前記ボード縁部を、前記補強部材と一体となって前記車体フロアパネルとともに下方から支持可能とされていることで、前記デッキボードに荷物が載置された場合に前記デッキサイドパネルの変形を抑制するように補強する、
    車両のデッキサイドパネルの補強構造。
  3. 請求項1または2に記載の車両のデッキサイドパネルの補強構造であって、
    一体化された前記補強部材と前記収納BOXは、樹脂製の一体成形品とされている、
    車両のデッキサイドパネルの補強構造。
  4. 請求項1~3のいずれか一項に記載の車両のデッキサイドパネルの補強構造であって、
    前記デッキボードに荷物が載置されていない場合では、前記補強部材の下方に配置されている前記車体フロアパネルと前記補強部材の底部との間には所定距離の隙間が設けられており、
    前記デッキボードに所定重量以上の荷物が載置されている場合では、前記デッキサイドパネルが変形して前記補強部材の底部が前記車体フロアパネルに突き当たり、前記補強部材は、前記ボード係止部に係止されている前記デッキボードの前記ボード縁部を、前記車体フロアパネルとともに下方から支持することで前記デッキサイドパネルの変形を抑制するように補強する、
    デッキサイドパネルの補強構造。

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