JP2014076742A - 車両用荷室構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車体の後部に位置して、荷物を収納する車両用荷室構造であって、荷室4のリヤフロアパネルに配置されたフロアカーペット31と、フロアカーペット31の車幅方向外側に配置されたトランクサイドボックス33と、フロアカーペット31及びトランクサイドボックス33を開閉可能とするフロアボード41と、を備え、フロアボード41は、フロアカーペット31とトランクサイドボックス33とを区画する縁部上に支持されていることを特徴とする。
【選択図】図4
Description
この車両用荷室構造によれば、リヤシート103の後方であって、フロアボード102とルーフパネル104との高さ範囲H’で形成された荷室空間内に荷物が収納されるようになっている。
そのため、上述した従来技術のように、凹部101内にスペアタイヤ100を収納すると、荷室の高さがフロアボード102とルーフパネル104との高さ範囲H’に限られ、荷室の低床化(荷室高さH’の拡大)を実現することが難しい。
しかしながら、この場合には、パンク修理キット等の収納スペースを考慮する必要があり、レイアウト性の向上に対して改善の余地があった。
このように、メンテナンス用品等の収納スペースを確保した上で、荷室を有効活用できるため、レイアウト性を向上させた上で、荷室高さの拡大を図ることができる。
図1〜図3に示す車両1は、後端開口部2がテールゲート3(図1参照)によって開閉可能とされた、いわゆるハッチバックタイプの車両であって、その車体後部に各種荷物を収納可能な荷室4が形成されている。具体的に、荷室4は、その床面を構成するリヤフロアパネル(荷室フロア)5と、左右方向の両側壁を構成する一対のトランクサイドライニング6と、天壁を構成するルーフパネル7と、リヤフロアパネル5上に設けられたリヤシート8と、上述したテールゲート3と、で画成されている。
図1〜図5に示すように、リヤフロアパネル5のうち、小径凹部21b内には、PP(ポリプロピレン)ビーズ等からなる収納ボックス(第3収納部)23が設けられている。この収納ボックス23は、上方が開口する箱状に形成されるとともに、その外面形状が小径凹部21bの内面に倣って形成されている。なお、収納ボックス23内には、ジャッキ等、故障時やメンテナンス時のメンテナンス用品M1(例えば、図1参照)等を収納できるようになっている。
ここで、図1〜図6に示すように、上述したトランクサイドボックス33及びフロアカーペット31の上方には、フロアボード41が設けられている。フロアボード41は、荷室4全体に亘って広がる板状の部材であり、その上面がリヤパネルライニング22の上面(掃き出し面)と面一になるように配置されている。具体的に、フロアボード41は、車体側に固定される固定部42と、固定部42の前端縁から前方に向けて二又で延びるフラップ44と、固定部42の後端縁から後方に向けて延びるフロアリッド46と、が一体に形成されて構成されている。
次に、上述した荷室4の使用方法について説明する。なお、以下の説明では、フロアボード41のフロアリッド46が閉位置にある状態をノーマルモードとして説明する。図7は本実施形態の作用を説明するための図であって、図1に相当する断面図である。
まず、図1、図2に示すように、ノーマルモードでは、ルーフパネル7からフロアボード41までの高さ範囲が荷室高さH1になっており、日常使用する荷物や、短尺の荷物等をフロアボード41上に搭載できるようになっている。
また、図3、図7に示すように、メンテナンス時や車両の故障時等は、フロアリッド46を開位置にしてフロアカーペット31を開放した後、さらにフロアカーペット31の蓋部32を上方に引き上げて収納ボックス23を開放させる。その後、収納ボックス23からジャッキ等のメンテナンス用品M1を取り出して、メンテナンス等を行うことができる。
この構成によれば、フロアボード41下をフロアカーペット31とトランクサイドボックス33と、に区画することで、トランクサイドボックス33の開口縁によりフロアボード41を閉位置で安定して支持できるとともに、パンク修理キット等のようなメンテナンス用品M2はトランクサイドボックス33内に収納できる。そのため、フロアボード41下の第2空間S2内の収納スペースを有効活用して、第2空間S2内における残ったスペース(例えば、フロアカーペット41上等)に種々の荷物を収納できる。さらに、フロアボード41(フロアリッド46)を開位置にした場合には、荷室4の高さ範囲が拡大されるため、長尺の荷物等であっても簡単に収納できる。
その結果、メンテナンス用品M2等の収納スペースを確保した上で、フロアボード41下の空間(第2空間S2)を有効活用できるため、レイアウト性を向上させた上で、荷室高さの拡大を図ることができる。
また、フロアカーペット31の下方に収納ボックス23を設け、フロアカーペット31の底部が収納ボックス23を開閉可能とする蓋部32を構成しているため、例えばメンテナンス用品M1等、使用頻度の少ない荷物等をフロアカーペット31下に収納しておくことができる。これにより、荷室4のうち、フロアカーペット31よりも上方の空間をより有効活用することができる。また、収納ボックス23に荷物を出し入れする場合には、フロアカーペット31の蓋部32を開くことで、収納ボックス23を簡単に開放させることができる。
例えば、上述した実施形態では、ハッチバックタイプの車両1に本発明を採用する場合について説明したが、これに限らず、種々のタイプの車両に本発明を採用することが可能である。
また、上述した実施形態では、トランクサイドボックス33内や収納ボックス23内にパンク修理キットやジャッキ等のメンテナンス用品を収納する構成について説明したが、これに限らず、各空間S1〜S3には種々の荷物を収納して構わない。
さらに、上述した実施形態では、第1収納部となるフロアカーペット31と、第2収納部となるトランクサイドボックス33(収納部37)とを別体で形成した場合について説明したが、これに限らず、両収納部を一体で形成するとともに、両収納部間を隔壁等で区画し、この隔壁によりフロアボードを支持する等の構成にしても構わない。
さらに、左右方向で対応するトランクサイドライニング6及びトランクサイドボックス33を一体で形成しても構わない。
Claims (3)
- 車体の後部に位置して、荷物を収納する車両用荷室構造であって、
荷室のフロアに配置された第1収納部と、
前記第1収納部の車幅方向外側に配置された第2収納部と、
前記第1収納部及び前記第2収納部を開閉可能とするフロアボードと、を備え、
前記フロアボードは、前記第1収納部と前記第2収納部とを区画する縁部上に支持されていることを特徴とする車両用荷室構造。 - 前記フロアボードには、前記車体のうち前記第1収納部の前方に配置されたシートに係止されることで、前記フロアボードを起立姿勢に保持する係止手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載の車両用荷室構造。
- 前記第1収納部の下方には、第3収納部が配置され、前記第1収納部の底部は、前記第3収納部を開閉可能とする蓋部を構成していることを特徴とする請求項1または請求項2記載の車両用荷室構造。
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ID=50782437
Family Applications (1)
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- 2012-10-11 JP JP2012225791A patent/JP2014076742A/ja active Pending
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