JP2000255380A - チャイルドシートのアンカー取付構造 - Google Patents

チャイルドシートのアンカー取付構造

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JP2000255380A
JP2000255380A JP11060383A JP6038399A JP2000255380A JP 2000255380 A JP2000255380 A JP 2000255380A JP 11060383 A JP11060383 A JP 11060383A JP 6038399 A JP6038399 A JP 6038399A JP 2000255380 A JP2000255380 A JP 2000255380A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チャイルドシート8をフロアパネル1に取付
固定するアンカープレート13をアンカーカバー27で
カバーする場合において、そのアンカーカバー27の取
付固定を容易化し、アンカーカバー27に対する不要な
取付荷重の作用を防止する。 【解決手段】 アンカープレート13を、基部14と、
チャイルドシート保持用ベルト9端部のフック10が係
止される延長部15とからなし、このアンカープレート
13を収納するアンカーカバー27に、アンカープレー
ト13の基部14を貫通させる開口部35と、アンカー
プレート13の延長部15に当接可能な当接部36,3
6とを設けて、アンカープレート13の基部14をアン
カーカバー27の開口部35を挿通してフロアパネル1
に固定し、アンカーカバー27を当接部36,36にて
アンカープレート13の延長部15とフロアパネル1と
の間に挟持して固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チャイルドシート
を車両シート等に保持するベルトを車体に係止するため
のアンカー取付構造の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種のチャイルドシート用
アンカー取付構造として、例えば実開平4―98628
号公報に示されるように、チャイルドシートを取り付け
る車両シートの後側の車体下部において、そのクロスメ
ンバ内にアンカリンホースを配置して、クロスメンバ及
びアンカリンホースに対し固定具を介してブラケット
(アンカープレート)を取付固定し、車両シート上に取
り付けられたチャイルドシートの保持用ベルトの後端部
を上記ブラケットに係止するようにしたものは知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、チャイルド
シートは通常、子供が乗車するときに限定して使用され
るものであるので、子供の非乗車状態では上記チャイル
ドシート用のアンカープレートをカバー部材で覆ってお
くのが使用性や外観見映え上の点で望ましい。
【0004】そこで、上記カバー部材をアンカープレー
トと共締めして車体部材に取付固定することが考えられ
るが、その場合、その共締めのための作業が面倒でカバ
ー部材の取付固定が難しいばかりでなく、車体に強固に
固定されるアンカープレートの取付けによりカバー部材
が不要な取付荷重を受けて損傷する虞れがある。
【0005】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、アンカープレートの取付構造を利
用してカバー部材を車体部材に取り付けるようにするこ
とで、カバー部材の取付固定を容易化し、カバー部材に
対する不要な荷重の作用を防止することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明では、カバー部材にアンカープレートの
車体への取付部を避ける開口部を形成し、アンカープレ
ートにおいてチャイルドシート保持用ベルトが係止され
る部分を用いてカバー部材を車体との間に挟持して固定
するようにした。
【0007】具体的には、請求項1の発明では、車体部
材に取り付けられる基部、及び該基部から延び、チャイ
ルドシート保持用ベルトが係止される延長部からなるア
ンカープレートと、このアンカープレートを収納するカ
バー部材とを備え、上記カバー部材にはアンカープレー
トの基部を貫通させる開口部と、アンカープレートの延
長部に当接可能な当接部とが設けられており、アンカー
プレートの基部は上記カバー部材の開口部を挿通して車
体部材に固定され、カバー部材は当接部において上記ア
ンカープレートの延長部と車体部材との間に挟持された
状態で固定されている構造としている。
【0008】上記の構成により、車体部材に基部にて取
り付けられたアンカープレートの延長部と車体部材との
間にカバー部材がその当接部にて挟持された状態で固定
されているので、アンカープレートを車体部材に取り付
けるときに、それと同時に、カバー部材の当接部をアン
カープレートの延長部で車体部材に押し付けて挟持すれ
ばよく、そのカバー部材を車体部材に容易に固定するこ
とができる。しかも、上記カバー部材には開口部が形成
されていて、この開口部を挿通した状態でアンカープレ
ートが基部にて直接車体部材に取り付けられているの
で、そのアンカープレートの基部からカバー部材に対し
過大で不要の取付荷重が作用することはなく、そのカバ
ー部材の損傷等を防止することができる。
【0009】請求項2の発明では、上記アンカープレー
トに、カバー部材に係合してカバー部材がアンカープレ
ートと車体部材とによる当接部の挟圧方向と直交する方
向に移動するのを規制する係合片が設けられている構造
とする。このことで、カバー部材が移動しようとして
も、アンカープレートの係合片との係合によって規制さ
れることとなり、カバー部材を位置決めして確実に固定
することができる。
【0010】請求項3の発明では、車体部材に、アンカ
ープレートの基部に当接してアンカープレートの移動を
規制する規制部が設けられている構成とする。こうする
と、アンカープレートの例えば回転移動を規制でき、そ
の取付時の位置ずれ等を確実に防ぐことができる。
【0011】請求項4の発明では、上記カバー部材にお
ける開口部はカバー部材の底壁に形成されているものと
する。このことで、開口部が車室内側から隠蔽されるよ
うになり、チャイルドシートの使用状態での見映えを向
上することができる。
【0012】請求項5の発明では、上記車体部材はフロ
アパネルで、その上側にフロアマットが敷設されてお
り、カバー部材は表面が上記フロアマットの表面と略面
一になるように配設されている構造とする。こうすれ
ば、カバー部材の表面がフロアマットの表面に略面一で
あるので、チャイルドシートの非使用状態での見映えを
向上でき、カバー部材が車室内の乗員の邪魔になること
も防止できる。
【0013】
【発明の実施の形態】図8及び図9において、1は自動
車等の車両において車体の一部を構成する車体部材とし
てのフロアパネル、2はその上側に位置する車室で、上
記フロアパネル1の上面にはフロアマット3が敷設され
ている(図9参照)。また、フロアパネル1上には、車
室2内の前部に位置する運転席及び助手席シート(いず
れも図示せず)が、またこれら運転席及び助手席シート
の後側にセパレートシートからなる左右の2列目シート
5,5がそれぞれ左右に並んで設置され、この左右の2
列目シート5,5の後側にはベンチシートからなる3列
目シート6が設置されている。上記左右の2列目シート
5,5の各々はチャイルドシート8を取付可能なシート
とされていて、そのチャイルドシート8の左右両側部は
各2列目シート5のシートベルト(図示せず)により取
付固定される。チャイルドシート8の上部にはチャイル
ドシート保持用ベルト9の前端が連結され、このチャイ
ルドシート保持用ベルト9は各2列目シート5のシート
バック5aを上側から越えて後側下方に延び、その後端
部(フック10)は3列目シート6前側のフロアパネル
1に位置するアンカー部12に係止固定されるようにな
っており、このチャイルドシート保持用ベルト9及びシ
ートベルトによりチャイルドシート8を2列目シート5
に装着して保持する。
【0014】上記チャイルドシート保持用ベルト9の後
端部が係止される各アンカー部12の構造について図1
〜図3により説明すると、そのアンカー部12における
フロアマット3は後述のアンカーカバー27が嵌装可能
な大きさの矩形状の切欠孔4が形成されて、その切欠孔
4内にフロアパネル1が露出され(図2参照)、そのフ
ロアパネル1には金属製等のアンカープレート13がカ
バー部材としてのアンカーカバー27に収納された状態
で取付固定されている。このアンカープレート13は、
図6及び図7に拡大して示すように、フロアパネル1に
取り付けられる矩形板状の基部14と、この基部14か
ら車両前側に向かって上側に斜めに延び、前端に基部1
4と略平行に折り曲げられた押圧部15aを有する延長
部15とからなる。この延長部15の左右中央部には、
その前端押圧部15aから傾斜部分の中間部に亘り矩形
状の開口からなる係止部16が形成されており、この係
止部16にチャイルドシート保持用ベルト9後端のフッ
ク10を挿入して係止固定するようにしている。
【0015】そして、アンカープレート13の基部14
の中央部にはボルト挿通孔17が貫通形成されており、
このボルト挿通孔17にボルト19を挿通してそれをフ
ロアパネル1に締結することで、アンカープレート13
がフロアパネル1に取付固定されている。すなわち、図
10に示すように、2列目シート5と3列目シート6と
の間のフロアパネル1の下面には車幅方向(左右方向)
に延びるクロスメンバ20がフロアパネル1とで閉断面
を形成するように前後のフランジ20a,20bにて溶
接され、そのクロスメンバ20の内部には部分的にレイ
ンフォースメント21が配置されている。この各レイン
フォースメント21はフロアパネル1下面及びクロスメ
ンバ20内面に溶接されており、このレインフォースメ
ント21に対応する部分でクロスメンバ20後側のフロ
アパネル1にボルト孔22が貫通形成されてその下側に
溶接固定状態のナット23が配置されており、ボルト1
9を、アンカープレート13の基部14のボルト挿通孔
17及びフロアパネル1のボルト孔22に挿通した状態
(詳しくはクロスメンバ20もしくはレインフォースメ
ント21の各フランジ20b,21b又はブラケット2
4の各々に形成したボルト孔20c,21c,24aに
も挿通している)でナット23に螺合することで、アン
カープレート13をフロアパネル1に締結固定してい
る。
【0016】より具体的には、上記ナット23の溶接構
造は図10(a)〜(c)に示すように3つのタイプが
あり、これらが適宜選択される。図10(a)に示す構
造では、各レインフォースメント21の前後のフランジ
21a,21bはフロアパネル1下面にクロスメンバ2
0の前後のフランジ20a,20bと重なって溶接さ
れ、そのレインフォースメント21の後側フランジ21
bが部分的にクロスメンバ20の後側フランジ20bよ
りも後側に延びており、このレインフォースメント21
の後側フランジ21bの延長部分の下面にナット23が
溶接されている。また、図10(b)に示すものでは、
レインフォースメント21の後側フランジ21bがな
く、クロスメンバ20の後側フランジ20bが部分的に
後側に延びていて、この延長部分の下面にナット23が
溶接されている。さらに、図10(c)に示すもので
は、図10(b)に示す構造において、クロスメンバ2
0の後側フランジ20bの延長部分がなく、その代わ
り、クロスメンバ20の後面から後側フランジ20bを
経てフロアパネル1下面に至る略L字状のブラケット2
4が溶接され、このブラケット24の後部下面にナット
23が溶接されている。
【0017】また、フロアパネル1には上記アンカープ
レート13における基部14の左右両側位置に、そのフ
ロアパネル1を部分的に上側にビード状に膨出させてな
る左右1対の規制部25,25が形成されている。この
ことで、アンカープレート13の基部14は左右の規制
部25,25間に収容された状態でフロアパネル1に取
り付けられており、これら規制部25,25を基部14
に当接させることによってアンカープレート13のボル
ト19回りの回動(移動)を規制するようにしている。
【0018】さらに、上記アンカープレート13の基部
14の後端部(延長部15と反対側端部)には、その左
右両側部に前側に向かう切り込みを入れて左右中央部を
上側に起立状に折り曲げてなる係合片18が形成され、
この係合片18は後述の如くアンカーカバー27と係合
する。
【0019】一方、上記アンカーカバー27は、図2及
び図3に示すように、上記アンカープレート13を収納
する収納空間28を内有する例えば樹脂製のもので、上
側に開放された有底箱状のカバー本体29と、このカバ
ー本体29の開放口を閉じる蓋31とからなる。上記カ
バー本体29は、上記フロアマット3の切欠孔4に嵌装
される大きさの矩形状のもので、その開放口の外周全体
には切欠孔4周縁のフロアマット3にそれと略面一にな
るように被さるフランジ29aが一体に形成されてい
る。また、カバー本体29の開放口の内周全体には外側
に段差状に膨らんだ蓋収容部29bが形成され、カバー
本体29の前壁上端の左右中央部には上記蓋収容部29
bの上側に係合孔30が貫通形成されている。
【0020】また、図4及び図5に示す如く、上記蓋3
1にはその周縁全体に下側に延びる縦壁部31aが形成
されている。また、蓋31の前端に位置する縦壁部31
a外面には左右中央部に上記カバー本体29の係合孔3
0に嵌入係合する係合突起32が形成され、左右両端部
に位置する縦壁部31a外面には後側寄り部分にカバー
本体29の開放口周縁に係合する爪部33,33が突設
されており、図2に示すように、蓋31はカバー本体2
9の開放口に対し、蓋31前端の係合突起32がカバー
本体29の係合孔30に、また左右の爪部33,33が
カバー本体29の開放口周縁にそれぞれ係合し、かつ蓋
31の縦壁部31aがカバー本体29の開放口内周の蓋
収容部29b内に載置収容されて蓋31上面がカバー本
体29のフランジ29a上面と面一になる状態で嵌挿さ
れ、この蓋31の嵌挿状態でカバー本体29の開放口が
塞がれて閉じるようになっている。つまり、この蓋31
がカバー本体29の開放口を塞いだ閉じ状態、又はカバ
ー本体29の開放口から蓋31が取り除かれた開き状態
のいずれでも、アンカーカバー27は全体として上表面
がフロアマット3の表面に略面一になるように配設され
ている。
【0021】尚、上記カバー本体29におけるフランジ
29a後部の左右中央部には前側に向かって下方に傾斜
するように凹陥する凹部29cが形成されており、カバ
ー本体29の開放口を閉じている蓋31を開いて取り除
くときには、乗員が凹部29c内に指を入れて蓋31の
後端部を持ち上げることで、その蓋31を係合突起32
を支点として前回りに回動させながら取り外すようにし
ている。
【0022】上記アンカーカバー27においてカバー本
体29の底壁後部には上記アンカープレート13の基部
14を貫通させる開口部35が形成されている。つま
り、アンカープレート13の基部14は上記アンカーカ
バー27の開口部35を挿通してフロアパネル1にボル
ト19の締結により固定されており、このアンカープレ
ート13の基部14がカバー本体29の開口部35を貫
通した状態では、その開口部35後側の後壁下端にアン
カープレート13の係合片18が前側から当接してい
て、この係合片18とカバー本体29の後壁との係合に
より、アンカーカバー27がアンカープレート13とフ
ロアパネル1とによる後述の当接部36,36の挟圧方
向(上下方向)と直交する方向である前方向に移動する
のを規制している。
【0023】また、上記カバー本体29の開口部35前
側の左右壁内面にはそれぞれ相対向する左右壁側(内
側)に向かって突出する左右1対の当接部36,36が
形成されている。これら両当接部36,36は上記アン
カープレート13の延長部15前端における押圧部15
aの左右端部に当接可能で、その各々の上面は互いに同
じ高さ位置に設定されており、アンカープレート13の
基部14をフロアパネル1にボルト19により締結固定
した状態で、アンカーカバー27が左右の当接部36,
36においてアンカープレート13の延長部15とフロ
アパネル1との間に上下方向に挟持された状態で固定さ
れている。
【0024】次に、この実施形態において、車両のフロ
アパネル1の各アンカー部12にアンカープレート13
をアンカーカバー27と共に取り付ける作業について説
明するに、各アンカー部12のフロアマット3の切欠孔
4にアンカーカバー27のカバー本体29を嵌め込み、
次いで、そのカバー本体29内にアンカープレート13
を挿入し、アンカープレート13の基部14をカバー本
体29の開口部35に挿通させかつ基部14の後端部を
開口部35後側の後壁下側に挿入しながらボルト挿通孔
17をフロアパネル1のボルト孔22に一致させる。こ
の状態では、カバー本体29における左右壁内の当接部
36,36上に上記アンカープレート13の延長部15
前端における押圧部15aの左右端部が対応して位置し
ている。その後、ボルト19をボルト挿通孔17及びボ
ルト孔22(クロスメンバ20もしくはレインフォース
メント21の各フランジ20b,21b又はブラケット
24のボルト孔20c,21c,24aも含む)に挿通
してナット23に螺合締結すると、アンカープレート1
3がフロアパネル1に取付固定される。
【0025】そのとき、上記フロアパネル1に、アンカ
ープレート13の基部14に当接するビード状の規制部
25,25が突設されているので、ボルト19の螺合締
結に連れてアンカープレート13が回るのを規制部2
5,25により規制でき、そのアンカープレート13の
取付時の位置ずれ等を確実に防ぐことができる。
【0026】また、このようなボルト19の締結による
アンカープレート13の取付固定に伴い、そのアンカー
プレート13の延長部15前端における押圧部15aが
カバー本体29の左右当接部36,36の上面をフロア
パネル1側(下側)に向けて押圧する。このことで、ア
ンカーカバー27のカバー本体29は左右の当接部3
6,36にてアンカープレート13の延長部15前端の
押圧部15aとフロアパネル1との間に挟持された状態
で固定保持される。
【0027】そのとき、上記アンカープレート13の基
部14の後端部に、アンカーカバー27におけるカバー
本体29の後壁下端に係合する係合片18が形成されて
いるので、アンカーカバー27が前方向(アンカープレ
ート13とフロアパネル1とによる当接部36,36の
挟圧方向と直交する方向)に移動しようとしても、その
移動はアンカープレート13の係合片18との係合によ
って規制されることとなり、アンカーカバー27を位置
決めして確実に固定することができる。
【0028】そして、このようにしてアンカープレート
13をアンカーカバー27のカバー本体29と共にフロ
アパネル1に取り付けた後にカバー本体29の開放口に
蓋31を嵌め込んで閉じればよい。
【0029】尚、チャイルドシート8の使用時には、上
記アンカーカバー27の蓋31を開いてカバー本体29
から取り除き、アンカープレート13の延長部15の係
止部16に対し、2列目シート5に載置されたチャイル
ドシート8の保持用ベルト9後端のフック10を係止す
ることで、チャイルドシート8を後側に引張った状態で
2列目シート5に装着する。
【0030】したがって、この実施形態においては、車
両における車室2内のフロアパネル1の各アンカー部1
2にアンカープレート13が基部14にて取り付けら
れ、このアンカープレート13の延長部15前端の押圧
部15aとフロアパネル1との間にアンカーカバー27
のカバー本体29がその左右の当接部36,36にて挟
持された状態で固定されているので、上記の如く、アン
カープレート13をフロアパネル1にボルト19により
取付固定するのと同時に、カバー本体29の当接部3
6,36がフロアパネル1に押し付けられて挟持される
ことなり、そのアンカーカバー27のカバー本体29を
フロアパネル1に容易に固定することができる。
【0031】しかも、上記アンカーカバー27のカバー
本体29の底壁に開口部35が形成され、この開口部3
5を挿通した状態でアンカープレート13が基部14に
て直接フロアパネル1に取り付けられるので、そのアン
カーカバー27のカバー本体29がアンカープレート1
3の基部14とフロアパネル1との間に挟まれることで
アンカーカバー27に対しアンカープレート13の基部
14から過大で不要の荷重(締結荷重)が作用するこは
なく、そのアンカーカバー27の損傷等を防止すること
ができる。
【0032】また、上記アンカーカバー27における開
口部35はカバー本体29の底壁に形成されているの
で、その開口部35が車室2内側から隠蔽されるように
なり、チャイルドシート8の使用状態での見映えを向上
することができる。
【0033】さらに、上記アンカーカバー27の上表面
(カバー本体29のフランジ29a上面又は蓋31上
面)はフロアマット3の表面に略面一になるように配置
されているので、チャイルドシート8の非使用状態での
見映えを向上することができるとともに、アンカーカバ
ー27が車室2内の乗員の邪魔になることもない。
【0034】尚、上記実施形態は、フロアパネル1上に
アンカープレート13を取り付ける場合であるが、本発
明は、その他の車体部材にアンカープレート13を取り
付ける場合にも適用することができる。また、上記実施
形態では、車両の2列目シート5にチャイルドシート8
を装着するようにしているが、他の位置のシートに装着
できるようにしてもよいのはいうまでもない。
【0035】
【発明の効果】以上説明した如く、請求項1の発明によ
ると、チャイルドシートを車体側に取付固定するアンカ
ープレートを、基部と、チャイルドシート保持用ベルト
が係止される延長部とからなし、このアンカープレート
を収納するカバー部材に開口部及び当接部を設けて、ア
ンカープレートの基部をカバー部材の開口部を挿通して
車体部材に固定し、カバー部材を当接部にてアンカープ
レートの延長部と車体部材との間に挟持して固定したこ
とにより、アンカープレートを車体部材に取り付ける際
にカバー部材の当接部を車体部材との間に挟持して、そ
のカバー部材の取付固定の容易化を図るとともに、アン
カープレートの基部からカバー部材に不要の取付荷重が
作用するのを防いでカバー部材の損傷等の防止を図るこ
とができる。
【0036】請求項2の発明によると、アンカープレー
トにカバー部材と係合する係合片を設けて、カバー部材
がアンカープレートによる挟圧方向と直交する方向に移
動するのを規制するようにしたことにより、カバー部材
の位置決め固定を確実に行うことができる。
【0037】請求項3の発明によると、アンカープレー
トの基部に当接してアンカープレートの移動を規制する
規制部を車体部材に設けたことにより、アンカープレー
トの車体部材への取付時の位置ずれ等を確実に防ぐこと
ができる。
【0038】請求項4の発明によると、カバー部材の開
口部をカバー部材の底壁に形成したことにより、開口部
を車室内側から隠蔽でき、チャイルドシートの使用状態
での見映えの向上を図ることができる。
【0039】請求項5の発明によると、車体部材はフロ
アマットが敷設されたフロアパネルとし、カバー部材の
表面をフロアマットの表面と略面一に配置したことによ
り、チャイルドシートの非使用状態での見映えの向上、
及びカバー部材の乗員への障害防止を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るアンカー取付構造を拡
大して示す斜視図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】アンカーカバーの蓋の拡大平面図である。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【図6】アンカープレートの拡大平面図である。
【図7】図6のVII−VII線断面図である。
【図8】車室床部におけるアンカー部の位置を示す平面
図である。
【図9】車室床部におけるアンカー部の位置を示す側面
図である。
【図10】アンカープレートのフロアパネルに対する取
付構造を拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
1 フロアパネル(車体部材) 3 フロアマット 4 切欠孔 5 2列目シート 8 チャイルドシート 9 チャイルドシート保持用ベルト 12 アンカー部 13 アンカープレート 14 基部 15 延長部 15a 押圧部 16 係止部 18 係合片 19 ボルト 25 規制部 27 アンカーカバー(カバー部材) 28 収納空間 29 カバー本体 29a フランジ 31 蓋 35 開口部 36 当接部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体部材に取り付けられる基部と、該基
    部から延び、チャイルドシート保持用ベルトが係止され
    る延長部とからなるアンカープレートと、 上記アンカープレートを収納するカバー部材とを備え、 上記カバー部材にはアンカープレートの基部を貫通させ
    る開口部と、アンカープレートの延長部に当接可能な当
    接部とが設けられており、 アンカープレートの基部は上記カバー部材の開口部を挿
    通して車体部材に固定され、 カバー部材は当接部において上記アンカープレートの延
    長部と車体部材との間に挟持された状態で固定されてい
    ることを特徴とするチャイルドシートのアンカー取付構
    造。
  2. 【請求項2】 請求項1のチャイルドシートのアンカー
    取付構造において、 アンカープレートに、カバー部材に係合してカバー部材
    がアンカープレートと車体部材とによる当接部の挟圧方
    向と直交する方向に移動するのを規制する係合片が設け
    られていることを特徴とするチャイルドシートのアンカ
    ー取付構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2のチャイルドシートのア
    ンカー取付構造において、 車体部材に、アンカープレートの基部に当接してアンカ
    ープレートの移動を規制する規制部が設けられているこ
    とを特徴とするチャイルドシートのアンカー取付構造。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1つのチャイル
    ドシートのアンカー取付構造において、 開口部はカバー部材の底壁に形成されていることを特徴
    とするチャイルドシートのアンカー取付構造。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1つのチャイル
    ドシートのアンカー取付構造において、 車体部材はフロアパネルであって、その上側にフロアマ
    ットが敷設されており、 カバー部材は表面が上記フロアマットの表面と略面一に
    なるように配設されていることを特徴とするチャイルド
    シートのアンカー取付構造。
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