JP4147672B2 - チャイルドシートのアンカー取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、チャイルドシートを車両シート等に保持するベルトを車体に係止するためのアンカー取付構造の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種のチャイルドシート用アンカー取付構造として、例えば実開平4―98628号公報に示されるように、チャイルドシートを取り付ける車両シートの後側の車体下部において、そのクロスメンバ内にアンカリンホースを配置して、クロスメンバ及びアンカリンホースに対し固定具を介してブラケット(アンカープレート)を取付固定し、車両シート上に取り付けられたチャイルドシートの保持用ベルトの後端部を上記ブラケットに係止するようにしたものは知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、チャイルドシートは通常、子供が乗車するときに限定して使用されるものであるので、子供の非乗車状態では上記チャイルドシート用のアンカープレートをカバー部材で覆っておくのが使用性や外観見映え上の点で望ましい。
【0004】
そこで、上記カバー部材をアンカープレートと共締めして車体部材に取付固定することが考えられるが、その場合、その共締めのための作業が面倒でカバー部材の取付固定が難しいばかりでなく、車体に強固に固定されるアンカープレートの取付けによりカバー部材が不要な取付荷重を受けて損傷する虞れがある。
【0005】
本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その目的は、アンカープレートの取付構造を利用してカバー部材を車体部材に取り付けるようにすることで、カバー部材の取付固定を容易化し、カバー部材に対する不要な荷重の作用を防止することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この発明では、カバー部材にアンカープレートの車体への取付部を避ける開口部を形成し、アンカープレートにおいてチャイルドシート保持用ベルトが係止される部分を用いてカバー部材を車体との間に挟持して固定するようにした。
【0007】
具体的には、請求項1の発明では、車体部材に取り付けられる基部、及び該基部から延び、チャイルドシート保持用ベルトが係止される延長部からなるアンカープレートと、このアンカープレートを収納するカバー部材とを備え、上記カバー部材にはアンカープレートの基部を貫通させる開口部と、アンカープレートの延長部に当接可能な当接部とが設けられており、アンカープレートの基部は上記カバー部材の開口部を挿通して車体部材に固定され、カバー部材は当接部において上記アンカープレートの延長部と車体部材との間に挟持された状態で固定されている構造としている。
【0008】
上記の構成により、車体部材に基部にて取り付けられたアンカープレートの延長部と車体部材との間にカバー部材がその当接部にて挟持された状態で固定されているので、アンカープレートを車体部材に取り付けるときに、それと同時に、カバー部材の当接部をアンカープレートの延長部で車体部材に押し付けて挟持すればよく、そのカバー部材を車体部材に容易に固定することができる。しかも、上記カバー部材には開口部が形成されていて、この開口部を挿通した状態でアンカープレートが基部にて直接車体部材に取り付けられているので、そのアンカープレートの基部からカバー部材に対し過大で不要の取付荷重が作用することはなく、そのカバー部材の損傷等を防止することができる。
【0009】
請求項2の発明では、上記アンカープレートに、カバー部材に係合してカバー部材がアンカープレートと車体部材とによる当接部の挟圧方向と直交する方向に移動するのを規制する係合片が設けられている構造とする。このことで、カバー部材が移動しようとしても、アンカープレートの係合片との係合によって規制されることとなり、カバー部材を位置決めして確実に固定することができる。
【0010】
請求項3の発明では、車体部材に、アンカープレートの基部に当接してアンカープレートの移動を規制する規制部が設けられている構成とする。こうすると、アンカープレートの例えば回転移動を規制でき、その取付時の位置ずれ等を確実に防ぐことができる。
【0011】
請求項4の発明では、上記カバー部材における開口部はカバー部材の底壁に形成されているものとする。このことで、開口部が車室内側から隠蔽されるようになり、チャイルドシートの使用状態での見映えを向上することができる。
【0012】
請求項5の発明では、上記車体部材はフロアパネルで、その上側にフロアマットが敷設されており、カバー部材は表面が上記フロアマットの表面と略面一になるように配設されている構造とする。こうすれば、カバー部材の表面がフロアマットの表面に略面一であるので、チャイルドシートの非使用状態での見映えを向上でき、カバー部材が車室内の乗員の邪魔になることも防止できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図8及び図9において、1は自動車等の車両において車体の一部を構成する車体部材としてのフロアパネル、2はその上側に位置する車室で、上記フロアパネル1の上面にはフロアマット3が敷設されている(図9参照)。また、フロアパネル1上には、車室2内の前部に位置する運転席及び助手席シート(いずれも図示せず)が、またこれら運転席及び助手席シートの後側にセパレートシートからなる左右の2列目シート5,5がそれぞれ左右に並んで設置され、この左右の2列目シート5,5の後側にはベンチシートからなる3列目シート6が設置されている。上記左右の2列目シート5,5の各々はチャイルドシート8を取付可能なシートとされていて、そのチャイルドシート8の左右両側部は各2列目シート5のシートベルト(図示せず)により取付固定される。チャイルドシート8の上部にはチャイルドシート保持用ベルト9の前端が連結され、このチャイルドシート保持用ベルト9は各2列目シート5のシートバック5aを上側から越えて後側下方に延び、その後端部(フック10)は3列目シート6前側のフロアパネル1に位置するアンカー部12に係止固定されるようになっており、このチャイルドシート保持用ベルト9及びシートベルトによりチャイルドシート8を2列目シート5に装着して保持する。
【0014】
上記チャイルドシート保持用ベルト9の後端部が係止される各アンカー部12の構造について図1〜図3により説明すると、そのアンカー部12におけるフロアマット3は後述のアンカーカバー27が嵌装可能な大きさの矩形状の切欠孔4が形成されて、その切欠孔4内にフロアパネル1が露出され(図2参照)、そのフロアパネル1には金属製等のアンカープレート13がカバー部材としてのアンカーカバー27に収納された状態で取付固定されている。このアンカープレート13は、図6及び図7に拡大して示すように、フロアパネル1に取り付けられる矩形板状の基部14と、この基部14から車両前側に向かって上側に斜めに延び、前端に基部14と略平行に折り曲げられた押圧部15aを有する延長部15とからなる。この延長部15の左右中央部には、その前端押圧部15aから傾斜部分の中間部に亘り矩形状の開口からなる係止部16が形成されており、この係止部16にチャイルドシート保持用ベルト9後端のフック10を挿入して係止固定するようにしている。
【0015】
そして、アンカープレート13の基部14の中央部にはボルト挿通孔17が貫通形成されており、このボルト挿通孔17にボルト19を挿通してそれをフロアパネル1に締結することで、アンカープレート13がフロアパネル1に取付固定されている。すなわち、図10に示すように、2列目シート5と3列目シート6との間のフロアパネル1の下面には車幅方向(左右方向)に延びるクロスメンバ20がフロアパネル1とで閉断面を形成するように前後のフランジ20a,20bにて溶接され、そのクロスメンバ20の内部には部分的にレインフォースメント21が配置されている。この各レインフォースメント21はフロアパネル1下面及びクロスメンバ20内面に溶接されており、このレインフォースメント21に対応する部分でクロスメンバ20後側のフロアパネル1にボルト孔22が貫通形成されてその下側に溶接固定状態のナット23が配置されており、ボルト19を、アンカープレート13の基部14のボルト挿通孔17及びフロアパネル1のボルト孔22に挿通した状態(詳しくはクロスメンバ20もしくはレインフォースメント21の各フランジ20b,21b又はブラケット24の各々に形成したボルト孔20c,21c,24aにも挿通している)でナット23に螺合することで、アンカープレート13をフロアパネル1に締結固定している。
【0016】
より具体的には、上記ナット23の溶接構造は図10(a)〜(c)に示すように3つのタイプがあり、これらが適宜選択される。図10(a)に示す構造では、各レインフォースメント21の前後のフランジ21a,21bはフロアパネル1下面にクロスメンバ20の前後のフランジ20a,20bと重なって溶接され、そのレインフォースメント21の後側フランジ21bが部分的にクロスメンバ20の後側フランジ20bよりも後側に延びており、このレインフォースメント21の後側フランジ21bの延長部分の下面にナット23が溶接されている。また、図10(b)に示すものでは、レインフォースメント21の後側フランジ21bがなく、クロスメンバ20の後側フランジ20bが部分的に後側に延びていて、この延長部分の下面にナット23が溶接されている。さらに、図10(c)に示すものでは、図10(b)に示す構造において、クロスメンバ20の後側フランジ20bの延長部分がなく、その代わり、クロスメンバ20の後面から後側フランジ20bを経てフロアパネル1下面に至る略L字状のブラケット24が溶接され、このブラケット24の後部下面にナット23が溶接されている。
【0017】
また、フロアパネル1には上記アンカープレート13における基部14の左右両側位置に、そのフロアパネル1を部分的に上側にビード状に膨出させてなる左右1対の規制部25,25が形成されている。このことで、アンカープレート13の基部14は左右の規制部25,25間に収容された状態でフロアパネル1に取り付けられており、これら規制部25,25を基部14に当接させることによってアンカープレート13のボルト19回りの回動(移動)を規制するようにしている。
【0018】
さらに、上記アンカープレート13の基部14の後端部(延長部15と反対側端部)には、その左右両側部に前側に向かう切り込みを入れて左右中央部を上側に起立状に折り曲げてなる係合片18が形成され、この係合片18は後述の如くアンカーカバー27と係合する。
【0019】
一方、上記アンカーカバー27は、図2及び図3に示すように、上記アンカープレート13を収納する収納空間28を内有する例えば樹脂製のもので、上側に開放された有底箱状のカバー本体29と、このカバー本体29の開放口を閉じる蓋31とからなる。上記カバー本体29は、上記フロアマット3の切欠孔4に嵌装される大きさの矩形状のもので、その開放口の外周全体には切欠孔4周縁のフロアマット3にそれと略面一になるように被さるフランジ29aが一体に形成されている。また、カバー本体29の開放口の内周全体には外側に段差状に膨らんだ蓋収容部29bが形成され、カバー本体29の前壁上端の左右中央部には上記蓋収容部29bの上側に係合孔30が貫通形成されている。
【0020】
また、図4及び図5に示す如く、上記蓋31にはその周縁全体に下側に延びる縦壁部31aが形成されている。また、蓋31の前端に位置する縦壁部31a外面には左右中央部に上記カバー本体29の係合孔30に嵌入係合する係合突起32が形成され、左右両端部に位置する縦壁部31a外面には後側寄り部分にカバー本体29の開放口周縁に係合する爪部33,33が突設されており、図2に示すように、蓋31はカバー本体29の開放口に対し、蓋31前端の係合突起32がカバー本体29の係合孔30に、また左右の爪部33,33がカバー本体29の開放口周縁にそれぞれ係合し、かつ蓋31の縦壁部31aがカバー本体29の開放口内周の蓋収容部29b内に載置収容されて蓋31上面がカバー本体29のフランジ29a上面と面一になる状態で嵌挿され、この蓋31の嵌挿状態でカバー本体29の開放口が塞がれて閉じるようになっている。つまり、この蓋31がカバー本体29の開放口を塞いだ閉じ状態、又はカバー本体29の開放口から蓋31が取り除かれた開き状態のいずれでも、アンカーカバー27は全体として上表面がフロアマット3の表面に略面一になるように配設されている。
【0021】
尚、上記カバー本体29におけるフランジ29a後部の左右中央部には前側に向かって下方に傾斜するように凹陥する凹部29cが形成されており、カバー本体29の開放口を閉じている蓋31を開いて取り除くときには、乗員が凹部29c内に指を入れて蓋31の後端部を持ち上げることで、その蓋31を係合突起32を支点として前回りに回動させながら取り外すようにしている。
【0022】
上記アンカーカバー27においてカバー本体29の底壁後部には上記アンカープレート13の基部14を貫通させる開口部35が形成されている。つまり、アンカープレート13の基部14は上記アンカーカバー27の開口部35を挿通してフロアパネル1にボルト19の締結により固定されており、このアンカープレート13の基部14がカバー本体29の開口部35を貫通した状態では、その開口部35後側の後壁下端にアンカープレート13の係合片18が前側から当接していて、この係合片18とカバー本体29の後壁との係合により、アンカーカバー27がアンカープレート13とフロアパネル1とによる後述の当接部36,36の挟圧方向(上下方向)と直交する方向である前方向に移動するのを規制している。
【0023】
また、上記カバー本体29の開口部35前側の左右壁内面にはそれぞれ相対向する左右壁側(内側)に向かって突出する左右1対の当接部36,36が形成されている。これら両当接部36,36は上記アンカープレート13の延長部15前端における押圧部15aの左右端部に当接可能で、その各々の上面は互いに同じ高さ位置に設定されており、アンカープレート13の基部14をフロアパネル1にボルト19により締結固定した状態で、アンカーカバー27が左右の当接部36,36においてアンカープレート13の延長部15とフロアパネル1との間に上下方向に挟持された状態で固定されている。
【0024】
次に、この実施形態において、車両のフロアパネル1の各アンカー部12にアンカープレート13をアンカーカバー27と共に取り付ける作業について説明するに、各アンカー部12のフロアマット3の切欠孔4にアンカーカバー27のカバー本体29を嵌め込み、次いで、そのカバー本体29内にアンカープレート13を挿入し、アンカープレート13の基部14をカバー本体29の開口部35に挿通させかつ基部14の後端部を開口部35後側の後壁下側に挿入しながらボルト挿通孔17をフロアパネル1のボルト孔22に一致させる。この状態では、カバー本体29における左右壁内の当接部36,36上に上記アンカープレート13の延長部15前端における押圧部15aの左右端部が対応して位置している。その後、ボルト19をボルト挿通孔17及びボルト孔22(クロスメンバ20もしくはレインフォースメント21の各フランジ20b,21b又はブラケット24のボルト孔20c,21c,24aも含む)に挿通してナット23に螺合締結すると、アンカープレート13がフロアパネル1に取付固定される。
【0025】
そのとき、上記フロアパネル1に、アンカープレート13の基部14に当接するビード状の規制部25,25が突設されているので、ボルト19の螺合締結に連れてアンカープレート13が回るのを規制部25,25により規制でき、そのアンカープレート13の取付時の位置ずれ等を確実に防ぐことができる。
【0026】
また、このようなボルト19の締結によるアンカープレート13の取付固定に伴い、そのアンカープレート13の延長部15前端における押圧部15aがカバー本体29の左右当接部36,36の上面をフロアパネル1側(下側)に向けて押圧する。このことで、アンカーカバー27のカバー本体29は左右の当接部36,36にてアンカープレート13の延長部15前端の押圧部15aとフロアパネル1との間に挟持された状態で固定保持される。
【0027】
そのとき、上記アンカープレート13の基部14の後端部に、アンカーカバー27におけるカバー本体29の後壁下端に係合する係合片18が形成されているので、アンカーカバー27が前方向(アンカープレート13とフロアパネル1とによる当接部36,36の挟圧方向と直交する方向)に移動しようとしても、その移動はアンカープレート13の係合片18との係合によって規制されることとなり、アンカーカバー27を位置決めして確実に固定することができる。
【0028】
そして、このようにしてアンカープレート13をアンカーカバー27のカバー本体29と共にフロアパネル1に取り付けた後にカバー本体29の開放口に蓋31を嵌め込んで閉じればよい。
【0029】
尚、チャイルドシート8の使用時には、上記アンカーカバー27の蓋31を開いてカバー本体29から取り除き、アンカープレート13の延長部15の係止部16に対し、2列目シート5に載置されたチャイルドシート8の保持用ベルト9後端のフック10を係止することで、チャイルドシート8を後側に引張った状態で2列目シート5に装着する。
【0030】
したがって、この実施形態においては、車両における車室2内のフロアパネル1の各アンカー部12にアンカープレート13が基部14にて取り付けられ、このアンカープレート13の延長部15前端の押圧部15aとフロアパネル1との間にアンカーカバー27のカバー本体29がその左右の当接部36,36にて挟持された状態で固定されているので、上記の如く、アンカープレート13をフロアパネル1にボルト19により取付固定するのと同時に、カバー本体29の当接部36,36がフロアパネル1に押し付けられて挟持されることなり、そのアンカーカバー27のカバー本体29をフロアパネル1に容易に固定することができる。
【0031】
しかも、上記アンカーカバー27のカバー本体29の底壁に開口部35が形成され、この開口部35を挿通した状態でアンカープレート13が基部14にて直接フロアパネル1に取り付けられるので、そのアンカーカバー27のカバー本体29がアンカープレート13の基部14とフロアパネル1との間に挟まれることでアンカーカバー27に対しアンカープレート13の基部14から過大で不要の荷重(締結荷重)が作用するこはなく、そのアンカーカバー27の損傷等を防止することができる。
【0032】
また、上記アンカーカバー27における開口部35はカバー本体29の底壁に形成されているので、その開口部35が車室2内側から隠蔽されるようになり、チャイルドシート8の使用状態での見映えを向上することができる。
【0033】
さらに、上記アンカーカバー27の上表面(カバー本体29のフランジ29a上面又は蓋31上面)はフロアマット3の表面に略面一になるように配置されているので、チャイルドシート8の非使用状態での見映えを向上することができるとともに、アンカーカバー27が車室2内の乗員の邪魔になることもない。
【0034】
尚、上記実施形態は、フロアパネル1上にアンカープレート13を取り付ける場合であるが、本発明は、その他の車体部材にアンカープレート13を取り付ける場合にも適用することができる。また、上記実施形態では、車両の2列目シート5にチャイルドシート8を装着するようにしているが、他の位置のシートに装着できるようにしてもよいのはいうまでもない。
【0035】
【発明の効果】
以上説明した如く、請求項1の発明によると、チャイルドシートを車体側に取付固定するアンカープレートを、基部と、チャイルドシート保持用ベルトが係止される延長部とからなし、このアンカープレートを収納するカバー部材に開口部及び当接部を設けて、アンカープレートの基部をカバー部材の開口部を挿通して車体部材に固定し、カバー部材を当接部にてアンカープレートの延長部と車体部材との間に挟持して固定したことにより、アンカープレートを車体部材に取り付ける際にカバー部材の当接部を車体部材との間に挟持して、そのカバー部材の取付固定の容易化を図るとともに、アンカープレートの基部からカバー部材に不要の取付荷重が作用するのを防いでカバー部材の損傷等の防止を図ることができる。
【0036】
請求項2の発明によると、アンカープレートにカバー部材と係合する係合片を設けて、カバー部材がアンカープレートによる挟圧方向と直交する方向に移動するのを規制するようにしたことにより、カバー部材の位置決め固定を確実に行うことができる。
【0037】
請求項3の発明によると、アンカープレートの基部に当接してアンカープレートの移動を規制する規制部を車体部材に設けたことにより、アンカープレートの車体部材への取付時の位置ずれ等を確実に防ぐことができる。
【0038】
請求項4の発明によると、カバー部材の開口部をカバー部材の底壁に形成したことにより、開口部を車室内側から隠蔽でき、チャイルドシートの使用状態での見映えの向上を図ることができる。
【0039】
請求項5の発明によると、車体部材はフロアマットが敷設されたフロアパネルとし、カバー部材の表面をフロアマットの表面と略面一に配置したことにより、チャイルドシートの非使用状態での見映えの向上、及びカバー部材の乗員への障害防止を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るアンカー取付構造を拡大して示す斜視図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】アンカーカバーの蓋の拡大平面図である。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【図6】アンカープレートの拡大平面図である。
【図7】図6のVII−VII線断面図である。
【図8】車室床部におけるアンカー部の位置を示す平面図である。
【図9】車室床部におけるアンカー部の位置を示す側面図である。
【図10】アンカープレートのフロアパネルに対する取付構造を拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
1 フロアパネル(車体部材)
3 フロアマット
4 切欠孔
5 2列目シート
8 チャイルドシート
9 チャイルドシート保持用ベルト
12 アンカー部
13 アンカープレート
14 基部
15 延長部
15a 押圧部
16 係止部
18 係合片
19 ボルト
25 規制部
27 アンカーカバー(カバー部材)
28 収納空間
29 カバー本体
29a フランジ
31 蓋
35 開口部
36 当接部
Claims (5)
- 車体部材に取り付けられる基部と、該基部から延び、チャイルドシート保持用ベルトが係止される延長部とからなるアンカープレートと、
上記アンカープレートを収納するカバー部材とを備え、
上記カバー部材にはアンカープレートの基部を貫通させる開口部と、アンカープレートの延長部に当接可能な当接部とが設けられており、
アンカープレートの基部は上記カバー部材の開口部を挿通して車体部材に固定され、
カバー部材は当接部において上記アンカープレートの延長部と車体部材との間に挟持された状態で固定されていることを特徴とするチャイルドシートのアンカー取付構造。 - 請求項1のチャイルドシートのアンカー取付構造において、
アンカープレートに、カバー部材に係合してカバー部材がアンカープレートと車体部材とによる当接部の挟圧方向と直交する方向に移動するのを規制する係合片が設けられていることを特徴とするチャイルドシートのアンカー取付構造。 - 請求項1又は2のチャイルドシートのアンカー取付構造において、
車体部材に、アンカープレートの基部に当接してアンカープレートの移動を規制する規制部が設けられていることを特徴とするチャイルドシートのアンカー取付構造。 - 請求項1〜3のいずれか1つのチャイルドシートのアンカー取付構造において、
開口部はカバー部材の底壁に形成されていることを特徴とするチャイルドシートのアンカー取付構造。 - 請求項1〜4のいずれか1つのチャイルドシートのアンカー取付構造において、
車体部材はフロアパネルであって、その上側にフロアマットが敷設されており、
カバー部材は表面が上記フロアマットの表面と略面一になるように配設されていることを特徴とするチャイルドシートのアンカー取付構造。
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