JP2004335719A - 絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ - Google Patents

絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ Download PDF

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Abstract

【課題】トレンチゲート構造を有するIGBTにおいて、スイッチング時の電磁ノイズが小さく、トレードオフ特性が優れていること。
【解決手段】エミッタ側表面のトレンチゲートに挟まれている領域の一部に副ウェル領域4bを設け、副ウェル領域4bをダイオード21,22を介してエミッタ電極8に接続する。IGBTがオン状態のときにダイオード21,22を非導通状態とし、副ウェル領域4bをエミッタ電極8から絶縁することで、キャリアを蓄積する。IGBTがオフ状態のときにダイオード21,22を導通状態とし、副ウェル領域4bをエミッタ電極8に電気的に接続することで、キャリアを高速で排出する。ターンオン初期には、副ウェル領域4bに面しているゲート部分の容量をゲート−エミッタ間容量にすることで、ゲート−コレクタ間容量を小さくし、スイッチング時の電磁ノイズを低減する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタに関し、特に半導体基板に形成されたトレンチ内にゲート絶縁膜を介してゲート電極が埋め込まれたトレンチゲート構造を有する絶縁ゲート型バイポーラトランジスタに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、欧米を中心として、パワー半導体デバイスを備えた半導体装置から発生する電磁ノイズに対して、規制が設けられている。この電磁ノイズは、パワー半導体デバイスがスイッチングする際の電圧の時間変化(以下、dV/dtと表す)や、電流の時間変化(以下、dI/dtと表す)に起因して発生することが知られている。したがって、電磁ノイズを低減するために、スイッチング時のdV/dtやdI/dtを小さくすることが求められている。
【0003】
ところで、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(以下、IGBTとする)を含むパワー半導体デバイスでは、飽和電圧とスイッチング(ターンオフ)損失とがトレードオフの関係にあることが知られている。この飽和電圧−ターンオフ損失トレードオフ特性(以下、単にトレードオフ特性とする)は、パワー半導体デバイスの発生損失を評価する際の指標となっている。
【0004】
トレードオフ特性を改善する有効な手段として、パワー半導体デバイスの表面近傍におけるキャリア濃度を高くすることが提案されている(たとえば、特許文献1、特許文献2参照。)。この提案では、半導体表面とエミッタ電極との接触面積を小さくし、ベース領域内のホール濃度を上昇させることによって、IGBTの低飽和電圧化を実現している。このような構造のIGBTでは、デバイスのオン時にキャリアは、トレンチ構造に挟まれた領域の、半導体表面とエミッタ電極とが接触していない領域の近傍に蓄積される。
【0005】
また、ゲート酸化膜の一部を厚くした構成の半導体デバイスが公知である(たとえば、特許文献3、特許文献4参照。)。このような構造にすると、ゲート酸化膜の、ゲート−コレクタ間容量(以下、GC間容量とする)に寄与する部分を、他の部分、たとえばゲート−エミッタ間容量(以下、GE間容量とする)に寄与する部分よりも厚くすることによって、GC間容量を小さくすることができる。GC間容量およびGE間容量は、ゲート容量を構成する。
【0006】
また、ラテラル型プレーナゲート型IGBTにおいて、カソード側ベースゾーンに隣接して別個に位置してアノード側nベースゾーン内にP領域を形成し、このP領域を、非直線性の電流/電圧特性曲線を有するデバイスを介して、カソードに接続した構成のものが公知である(たとえば、特許文献5参照。)。特許文献5によれば、このような構成にすることによって、IGBTの安全動作領域(SOA)を拡大させることができるとしている。
【0007】
【特許文献1】
特開平5−243561号公報(図101)
【特許文献2】
特開2001−308327号公報
【特許文献3】
特許第3325424号公報
【特許文献4】
特開平2−102579号公報
【特許文献5】
特表平8−505008号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特許文献1や前記特許文献2に開示されているように、表面近傍のキャリア濃度を高くした構成のIGBTでは、導通時にキャリアが蓄積する領域の近くのゲート容量がGC間容量となる。つまり、GC間容量が大きくなる。スイッチング損失を小さくするためにゲート抵抗を小さくすると、ターンオン初期のゲート電圧の上昇速度(GE間容量の充電速度)が早くなるため、ターンオン時のdI/dtや対抗アームのダイオードのdV/dtが大きくなる、つまり電磁ノイズが大きくなるという問題点がある。
【0009】
加えて、半導体表面とエミッタ電極との接触面積が小さいことが原因で、ターンオフ時のキャリアの掃き出しが妨げられるため、ターンオフ損失が大きいという問題点もある。
【0010】
また、前記特許文献3や前記特許文献4に開示されているように、ゲート酸化膜の一部を厚くするには、製造方法が複雑になるのに加えて、高い加工精度が要求されるなどの問題点がある。
【0011】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、トレンチゲート構造を有するIGBTにおいて、スイッチング時の電磁ノイズが小さく、優れたトレードオフ特性を具えたIGBTを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明にかかる絶縁ゲート型バイポーラトランジスタは、第1導電型の半導体基板と、前記半導体基板の第1の主面側に設けられた複数のトレンチ内に、絶縁膜を介して設けられたゲート電極と、前記半導体基板の第1の主面側に設けられた、前記トレンチよりも浅い第2導電型の主ウェル領域と、前記主ウェル領域の表面領域に選択的に設けられた第1導電型のソース領域と、前記ソース領域および前記主ウェル領域の両方に電気的に接続するエミッタ電極と、前記半導体基板の第1の主面側の、前記主ウェル領域以外の領域で、前記トレンチ間に挟まれた領域に設けられた、前記トレンチよりも浅い第2導電型の副ウェル領域と、前記半導体基板の第2の主面側に形成された第2導電型のコレクタ層と、前記コレクタ層に電気的に接続するコレクタ電極と、前記副ウェル領域を、順方向のコレクタ−エミッタ間電圧が低いときに前記エミッタ電極から絶縁し、順方向のコレクタ−エミッタ間電圧が高いときに前記エミッタ電極に電気的に接続する切り替え手段と、を具備することを特徴とする。
【0013】
この発明において、前記主ウェル領域および前記副ウェル領域が、前記トレンチを隔てて設けられた構成であってもよい。そして、前記切り替え手段は、前記副ウェル領域側を第2導電型とし、かつ前記エミッタ電極側を第1導電型とする1以上のダイオードで構成されていてもよい。この場合、前記ダイオードは、前記半導体基板上に直接、または前記半導体基板上に絶縁膜を介して設けられた第1導電型のポリシリコンと第2導電型のポリシリコンにより構成されていてもよい。
【0014】
また、前記切り替え手段を構成するダイオードのビルトイン電位は、シリコンのpn接合のビルトイン電位よりも大きく、前記ゲート電極に印加される電圧の絶対値よりも小さいとよい。このようなダイオードとして、前記半導体基板上に直接、または前記半導体基板上に絶縁膜を介して設けられた第1導電型の炭化シリコンもしくはダイアモンド薄膜と第2導電型の炭化シリコンもしくはダイアモンド薄膜により構成されるダイオードを用いることができる。
【0015】
また、前記切り替え手段が、前記副ウェル領域側を第1導電型とし、かつ前記エミッタ電極側を第2導電型とする1以上のダイオード、たとえばツェナーダイオードで構成されていてもよい。この場合、前記ダイオードの耐圧は、前記ゲート電極に印加される電圧の絶対値よりも小さい。また、前記ツェナーダイオードは、前記半導体基板上に直接、または前記半導体基板上に絶縁膜を介して設けられた第1導電型のポリシリコンと第2導電型のポリシリコンにより構成されていてもよい。
【0016】
この発明によれば、たとえば第1導電型をn型としたときに、副ウェル領域に正極が接続され、かつエミッタ電極に負極が接続されたダイオードが配置されていることによって、IGBTがオン状態のときに副ウェル領域のポテンシャルがダイオードのビルトイン電位よりも低くなり、ダイオードが非導通状態となるので、副ウェル領域がエミッタ電極から絶縁された状態となる。それによって、副ウェル領域に面しているゲート部分の容量はGC間容量となるが、半導体表面とエミッタ電極との接触面積が小さくなるので、キャリアの蓄積効果が現れ、飽和電圧が低くなる。
【0017】
一方、IGBTがオフ状態のときに副ウェル領域のポテンシャルがダイオードのビルトイン電位よりも高くなり、ダイオードが導通状態となるので、副ウェル領域がエミッタ電極に電気的に接続された状態となる。それによって、副ウェル領域に面しているゲート部分の容量がGE間容量となる。したがって、ターンオン初期にはGE間容量が大きくなり、GE間容量の充電速度が遅くなるので、dI/dtが小さくなり、電磁ノイズが低減される。また、IGBTがオフ状態のときにダイオードが導通することにより、半導体表面とエミッタ電極との接触面積が大きくなり、キャリアが高速で掃き出されるので、ターンオフ損失が小さくなる。第1導電型がp型である場合も同様である。
【0018】
また、たとえば第1導電型をn型としたときに、副ウェル領域に負極が接続され、かつエミッタ電極に正極が接続されたダイオードが配置されている場合も同様である。この場合、IGBTがオン状態のときに副ウェル領域のポテンシャルがダイオードの耐圧よりも低くなり、副ウェル領域がエミッタ電極から絶縁された状態となる。そして、IGBTがオフ状態のときに副ウェル領域のポテンシャルがダイオードの耐圧よりも高くなり、副ウェル領域がエミッタ電極に電気的に接続された状態となる。第1導電型がp型である場合も同様である。
【0019】
このように、本発明は、IGBTのターンオン時にGC間容量の一部をGE間容量に変換することによって、スイッチング時のdI/dtやdV/dtを小さく抑えることと、低飽和電圧化とを両立させることを特徴とするものである。それに対して、前記特許文献5に開示されたIGBTは、安全動作領域(SOA)を拡大させることを目的としたものであり、前記特許文献5では、スイッチング時のdI/dtやdV/dtを小さく抑えることについては何ら言及されていない。さらには、前記特許文献5に開示されたIGBTでは、ターンオン時にGC間容量の一部をGE間容量に変換することの記載もない。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。ここでは、本発明を、半導体基板としてFZ基板を用い、その基板よりなるドリフト層とコレクタ層との間に、オフ時の電界を止めるのに十分なドーズ量を有するn型の不純物拡散層を、オフ時の電界を止めるためのバッファ層として設けた構成のフィールドストップ型IGBT(以下、FS−IGBTとする)に適用した例について説明する。
【0021】
図1は、本発明にかかるFS−IGBTの一例を示す縦断面図である。図1に示すように、n型半導体基板1の表面に、p型ウェル領域4a,4bが形成されている。複数のトレンチが、基板表面からウェル領域4a,4bを貫通して半導体基板1のドリフト層となる部分まで達している。
【0022】
ウェル領域4a,4bのうちの一方のウェル領域(主ウェル領域)4aと、他方のウェル領域(副ウェル領域)4bとは、トレンチにより隔てられている。また、副ウェル領域4bは、主ウェル領域4aに挟まれるように配置されている。各トレンチの内側には、絶縁膜としてゲート酸化膜6が形成されており、さらにその内側はゲート電極7で埋められている。
【0023】
主ウェル領域4aにおいてトレンチの側部には、n型ソース領域5が形成されている。主ウェル領域4aの表面上には、エミッタ電極8が設けられている。エミッタ電極8は、ソース領域5および主ウェル領域4aの両方に接触している。副ウェル領域4bには、補助電極11が接触している。
【0024】
副ウェル領域4bの、補助電極11とエミッタ電極8との間の部分は、酸化膜12により被覆されている。この酸化膜12の上の、補助電極11とエミッタ電極8との間には、補助電極11からエミッタ電極8へ向かって順に、たとえば第1のp型ポリシリコン13、第1のp型ポリシリコン13にpn接合する第1のn型ポリシリコン14、導電部15、第2のp型ポリシリコン16、および第2のp型ポリシリコン16にpn接合する第2のn型ポリシリコン17が設けられている。
【0025】
第1のp型ポリシリコン13および第1のn型ポリシリコン14は、切り替え手段の一部となる第1のダイオード21を構成している。また、第2のp型ポリシリコン16および第2のn型ポリシリコン17は、第1のダイオード21とともに切り替え手段となる第2のダイオード22を構成している。第1のp型ポリシリコン13は、補助電極11に接触している。第2のn型ポリシリコン17は、エミッタ電極8に接触している。
【0026】
導電部15は、第1のn型ポリシリコン14および第2のp型ポリシリコン16に接触している。導電部15は、第2のp型ポリシリコン16と第1のn型ポリシリコン14とが直接接触してpn接合を形成するのを防ぐために設けられている。
【0027】
つまり、補助電極11の側を正極とし、エミッタ電極8の側を負極とする第1のダイオード21および第2のダイオード22が、補助電極11とエミッタ電極8との間に直列に接続された構成となっている。なお、便宜上、図1には、ダイオード21,22を構成するポリシリコン13,14,16,17および導電部15を紙面の横方向に並べて示したが、実際は紙面の奥行き方向に並ぶように配置されている。
【0028】
補助電極11とエミッタ電極8との間に3個以上のダイオードを直列に接続した構成とする場合には、導電部15、第2のp型ポリシリコン16および第2のn型ポリシリコン17の組み合わせを適宜、挿入すればよい。また、ダイオードの数が1個でよい場合には、導電部15、第2のp型ポリシリコン16および第2のn型ポリシリコン17のない構成とすればよい。
【0029】
半導体基板1の裏面には、n型バッファ層2およびp型コレクタ層3が形成されている。コレクタ層3の表面、すなわち基板裏面には、コレクタ電極9が形成されている。
【0030】
ここで、補助電極11とエミッタ電極8との間に接続されたダイオード素子(図1では、第1および第2のダイオード21,22の直列体)のビルトイン電位は、シリコンのpn接合のビルトイン電位よりも大きく、ゲート電極7に印加される電圧の絶対値よりも小さい。その理由は、以下のとおりである。
【0031】
ターンオン中の副ウェル領域4bのゲート部分に面している領域(以下、この領域を特定領域と表す)の電位変化量(上昇量)が小さいとGE間容量の充電速度が遅くなるので、dI/dtが小さくなる。つまり、電磁ノイズを低減するには、ターンオン中の特定領域の電位上昇量が小さいほどよい。
【0032】
そして、特定領域の電位上昇量が、ウェル領域が電気的に浮遊している場合の電位上昇量よりも小さければ、電磁ノイズ低減の改善効果が得られる。浮遊ウェル領域の電位上昇量は概ねゲート電極の電圧程度である。したがって、ダイオード素子のビルトイン電位(順電圧)が、ゲート電極に印加される電圧よりも小さくなるように調整すればよい。
【0033】
また、副ウェル領域4bを、コレクタ−エミッタ間電圧に対応して、コレクタ−エミッタ間電圧が高い場合、すなわちIGBTがオフ状態であるときには高くなり、コレクタ−エミッタ間電圧が低い場合、すなわちIGBTがオン状態であるときには低くなるような位置に形成する。さらに、ダイオード素子は、IGBTがオン状態であるときに、キャリアの蓄積効果を阻害しない程度に低いビルトイン電位(順電圧)を有するとよい。
【0034】
ここで、直列に接続するダイオードの数、または各ダイオードのビルトイン電位を変えることにより、ダイオード素子のビルトイン電位を調整することができる。また、ダイオードの基板材料を適宜、選択することにより、各ダイオードのビルトイン電位を変更することができる。
【0035】
図2は、本発明にかかるFS−IGBTの他の例を示す縦断面図である。図2に示すFS−IGBTは、副ウェル領域4bの表面上に電極11、第1のp型ポリシリコン13、第1のn型ポリシリコン14、導電部15、第2のp型ポリシリコン16および第2のn型ポリシリコン17をこの順で積層し、エミッタ電極8が第2のn型ポリシリコン17を被覆する構成としたものである。
【0036】
すなわち、第1および第2のダイオード21,22が半導体基板1の厚さ方向に直列に接続されたものである。電極11、第1のp型ポリシリコン13、第1のn型ポリシリコン14、導電部15および第2のp型ポリシリコン16は、酸化膜20によりエミッタ電極8から絶縁されている。その他の構成は、図1に示すIGBTと同じであるので、同一の符号を付して説明を省略する。
【0037】
図3は、本発明にかかるFS−IGBTのさらに他の例を示す縦断面図である。図3に示すFS−IGBTは、エミッタ電極8と補助電極11との間に、エミッタ電極8に接触するp型ポリシリコン18、このp型ポリシリコン18にpn接合し、かつ補助電極11に接触するn型ポリシリコン19が設けられたものである。p型ポリシリコン18およびn型ポリシリコン19は、切り替え手段の一部となるダイオード23を構成している。
【0038】
図3に示す構成の場合には、ダイオード23の耐圧を変えることにより、副ウェル領域4bがエミッタ電極8から絶縁されるポテンシャル、または副ウェル領域4bがエミッタ電極8に電気的に接続されるポテンシャルを調整する。ダイオード23の耐圧は、ゲート電極7に印加される電圧の絶対値よりも小さい。また、ダイオード23を流れる電流によって副ウェル領域4bの電位の変化量を小さくするため、ダイオード23をツェナーダイオードで構成するのが望ましい。
【0039】
つぎに、図1の示す構成のIGBTと図10に示す構成の従来のFS−IGBTとで特性を比較した結果について説明する。図10に示すように、従来のIGBTは図1のIGBTにおいて、副ウェル領域4bの代わりにp型フローティング領域4cを設け、このフローティング領域4cの表面を酸化膜10により被覆した構成となっている。また、当然のことながら、従来のIGBTには、補助電極11やダイオード21,22などは設けられていない。
【0040】
図1の示す構成のIGBTにおいて、切り替え手段として直列に接続したダイオードの数が3個であるものを第1の実施例とし、2個であるものを第2の実施例とする。また、図10に示す構成のIGBTを従来例とする。以下に挙げる寸法、特性、形状および形成方法等は、第1の実施例、第2の実施例および従来例において共通である。
【0041】
耐圧クラスは600V級である。また、半導体基板1の比抵抗および厚さはそれぞれ30Ωcmおよび65μmである。トレンチの深さおよび幅はそれぞれ5μmおよび1μmであり、セルピッチは16μmである。また、トレンチはストライプ状の平面パターンに形成されている。また、エミッタ電極8がソース領域5および主ウェル領域4aに接触する部分、すなわちコンタクト部分の幅は3μmである。
【0042】
また、バッファ層2およびコレクタ層3は、イオン注入と熱処理をおこなうことにより形成されている。第1の実施例および第2の実施例では、ダイオード21,22は、酸化膜12上に厚さ1μmのポリシリコン層を堆積し、そのポリシリコン層に対して、n型不純物であるヒ素イオンとp型不純物であるボロンイオンを打ち分けることにより形成されている。
【0043】
図4は、第1の実施例、第2の実施例および従来例についてI−V出力特性を比較した結果を示す特性図である。図4より、第1の実施例および第2の実施例とも、電流密度が低い範囲では、従来例と同一の特性を示し、電流密度が高くなると、特性が遷移していることがわかる。また、直列に接続したダイオードの数が増えると、特性の遷移が起こる電流密度が高くなることがわかる。オン状態での飽和電圧は低い方が望ましく、また600V級IGBTの現在の電流密度が200A/cm程度であることに鑑みると、ダイオードをポリシリコンで構成する場合には、2〜3個のダイオードを直列に接続すればよい。
【0044】
図5は、第1の実施例、第2の実施例および従来例について耐圧特性を比較した結果を示す特性図である。図5より、第1の実施例および第2の実施例とも、耐圧低下の見られる従来例よりも優れていることがわかる。これは、従来例にはフローティング領域4cがあるため、トレンチ底部の電界強度が上昇するのに対して、第1の実施例および第2の実施例では、フローティング領域がないので、トレンチ底部の電界強度が上昇しないからである。
【0045】
図6は、第1の実施例のターンオフ波形を示す特性図である。図11は、従来例のターンオフ波形を示す特性図である。図6および図11を比較すると、第1の実施例の方が従来例よりも、ターンオフ速度が速いことがわかる。これは、従来例では、ターンオフ時にキャリアがコンタクト部を介してのみ掃き出されるのに対して、第1の実施例では、コンタクト部に加えて、ダイオード21,22を介して副ウェル領域4bからもキャリアが掃き出されるからである。
【0046】
図7は、第1の実施例および従来例について飽和電圧−ターンオフ損失トレードオフ特性を比較した結果を示す特性図である。図7より、第1の実施例は、従来例と同じ低い飽和電圧を示し、なおかつ従来例よりもターンオフ損失が減少していることがわかる。
【0047】
図8は、第1の実施例および従来例についてターンオン時の発生損失とdI/dtとの相関を比較した結果を示す特性図である。図8より、dI/dtを同じ条件で比較した結果、第1の実施例の方が従来例よりも、ターンオン損失が小さいことがわかる。
【0048】
図9は、第1の実施例および従来例についてターンオン時の発生損失と対抗アームダイオードのdV/dtとの相関を比較した結果を示す特性図である。図9より、dV/dtを同じ条件で比較した結果、第1の実施例の方が従来例よりも、ターンオン損失が小さいことがわかる。
【0049】
上述した実施の形態によれば、IGBTのターンオン初期には、副ウェル領域4bに面しているゲート部分の容量がGC間容量からGE間容量に変換されることによって、GE間容量が大きくなり、GE間容量の充電速度が遅くなるので、dI/dtやdV/dtが小さくなる。したがって、スイッチング時の電磁ノイズが低減される。
【0050】
また、実施の形態によれば、IGBTがオン状態のときに、ダイオード21,22,23が非導通状態となり、副ウェル領域4bがエミッタ電極8から絶縁された状態となるので、半導体表面とエミッタ電極8との接触面積が小さくなり、キャリアの蓄積効果によって飽和電圧が低くなる。一方、IGBTがオフ状態のときには、ダイオード21,22,23が導通状態となり、副ウェル領域4bがエミッタ電極8に電気的に接続された状態となることによって、半導体表面とエミッタ電極8との接触面積が大きくなり、キャリアが高速で掃き出されるので、ターンオフ損失が小さくなる。したがって、優れたトレードオフ特性が得られる。また、耐圧特性も改善される。
【0051】
以上において本発明は、上述した実施の形態に限らず、種々変更可能である。たとえば、実施の形態では、第1導電型をn型とし、第2導電型をp型としたが、本発明はその逆でも同様に成り立つ。また、上述した寸法や濃度等は一例であり、本発明はこれに限定されるものではない。また、ダイオード21,22を構成する半導体材料として、ポリシリコン以外の材料、たとえば炭化シリコンやダイアモンド薄膜を用いることができる。
【0052】
また、ダイオード21,22を構成するポリシリコン等の半導体部分を、酸化膜12を設けずに、半導体基板1の表面上に直接、設けてもよい。また、本発明は、FS−IGBTに限らず、パンチスルー型のIGBTやノンパンチスルー型のIGBTにも適用することができる。
【0053】
【発明の効果】
本発明によれば、IGBTがオン状態のときには、キャリアの蓄積効果により飽和電圧が低くなり、IGBTがオフ状態のときには、蓄積されたキャリアが高速で掃き出されるので、ターンオフ損失が小さくなる。また、IGBTのターンオン中のdI/dtやdV/dtが小さくなるので、電磁ノイズが低減される。したがって、スイッチング時の電磁ノイズが小さく、優れたトレードオフ特性を具えたトレンチゲート構造のIGBTが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるIGBTの一例を示す縦断面図である。
【図2】本発明にかかるIGBTの他の例を示す縦断面図である。
【図3】本発明にかかるIGBTのさらに他の例を示す縦断面図である。
【図4】本発明にかかるIGBTと従来構成のIGBTとでI−V出力特性を比較した結果を示す特性図である。
【図5】本発明にかかるIGBTと従来構成のIGBTとで耐圧特性を比較した結果を示す特性図である。
【図6】本発明にかかるIGBTのターンオフ波形を示す特性図である。
【図7】本発明にかかるIGBTと従来構成のIGBTとで飽和電圧−ターンオフ損失トレードオフ特性を比較した結果を示す特性図である。
【図8】本発明にかかるIGBTと従来構成のIGBTとでターンオン損失−dI/dt特性を比較した結果を示す特性図である。
【図9】本発明にかかるIGBTと従来構成のIGBTとでターンオン損失−dV/dt特性を比較した結果を示す特性図である。
【図10】従来のIGBTを示す縦断面図である。
【図11】従来のIGBTのターンオフ波形を示す特性図である。
【符号の説明】
1 半導体基板
2 バッファ層
3 コレクタ層
4a 主ウェル領域
4b 副ウェル領域
5 ソース領域
6 絶縁膜(ゲート酸化膜)
7 ゲート電極
8 エミッタ電極
9 コレクタ電極
13,16,18 第1導電型のポリシリコン
14,17,19 第2導電型のポリシリコン
21,22,23 切り替え手段(ダイオード)

Claims (11)

  1. 第1導電型の半導体基板と、
    前記半導体基板の第1の主面側に設けられた複数のトレンチ内に、絶縁膜を介して設けられたゲート電極と、
    前記半導体基板の第1の主面側に設けられた、前記トレンチよりも浅い第2導電型の主ウェル領域と、
    前記主ウェル領域の表面領域に選択的に設けられた第1導電型のソース領域と、
    前記ソース領域および前記主ウェル領域の両方に電気的に接続するエミッタ電極と、
    前記半導体基板の第1の主面側の、前記主ウェル領域以外の領域で、前記トレンチ間に挟まれた領域に設けられた、前記トレンチよりも浅い第2導電型の副ウェル領域と、
    前記半導体基板の第2の主面側に形成された第2導電型のコレクタ層と、
    前記コレクタ層に電気的に接続するコレクタ電極と、
    前記副ウェル領域を、順方向のコレクタ−エミッタ間電圧が低いときに前記エミッタ電極から絶縁し、順方向のコレクタ−エミッタ間電圧が高いときに前記エミッタ電極に電気的に接続する切り替え手段と、
    を具備することを特徴とする絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ。
  2. 前記主ウェル領域と前記副ウェル領域とは、前記トレンチを隔てて設けられていることを特徴とする請求項1に記載の絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ。
  3. 前記切り替え手段は、前記副ウェル領域側を第2導電型とし、かつ前記エミッタ電極側を第1導電型とする1以上のダイオードで構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ。
  4. 前記ダイオードは、前記半導体基板上に直接、または前記半導体基板上に絶縁膜を介して設けられた第1導電型のポリシリコンと第2導電型のポリシリコンにより構成されていることを特徴とする請求項3に記載の絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ。
  5. 前記ダイオードのビルトイン電位は、シリコンのpn接合のビルトイン電位よりも大きいことを特徴とする請求項3に記載の絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ。
  6. 前記ダイオードのビルトイン電位は、前記ゲート電極に印加される電圧の絶対値よりも小さいことを特徴とする請求項3または5に記載の絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ。
  7. 前記ダイオードは、前記半導体基板上に直接、または前記半導体基板上に絶縁膜を介して設けられた第1導電型の炭化シリコンもしくはダイアモンド薄膜と第2導電型の炭化シリコンもしくはダイアモンド薄膜により構成されていることを特徴とする請求項5または6に記載の絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ。
  8. 前記切り替え手段は、前記副ウェル領域側を第1導電型とし、かつ前記エミッタ電極側を第2導電型とする1以上のダイオードで構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ。
  9. 前記ダイオードは、ツェナーダイオードであることを特徴とする請求項8に記載の絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ。
  10. 前記ダイオードの耐圧は、前記ゲート電極に印加される電圧の絶対値よりも小さいことを特徴とする請求項8または9に記載の絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ。
  11. 前記ツェナーダイオードは、前記半導体基板上に直接、または前記半導体基板上に絶縁膜を介して設けられた第1導電型のポリシリコンと第2導電型のポリシリコンにより構成されていることを特徴とする請求項9に記載の絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ。
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