JP2739002B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はEST(Emitter Swit
ched Thyristor)等の制御電極に電圧を付与することに
より動作する半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図18は従来のESTの構成を示す断面
図である。同図に示すように、P+ 基板51の一方主面
上にN- エピタキシャル層52が形成され、N- エピタ
キシャル層52の表面にP拡散領域53が形成され、P
拡散領域53の表面にN+ 拡散領域54a,54b及び
54cがそれぞれ選択的に形成される。
【0003】そして、N- エピタキシャル層52,N+
拡散領域54a間のP拡散領域53上に絶縁膜56を介
してゲート電極55aが形成され、拡散領域54b,5
4c間のP拡散領域53上に絶縁膜56を介してゲート
電極55bが形成される。これらのゲート電極55a及
び55bはポリシリコンからなる。また、アルミ・シリ
コンで形成されたカソード電極57が、N+ 拡散領域5
4b、54c及びN+ 拡散領域54b,54c間のP拡
散領域53上に直接形成され、金属のアノード電極58
がP+ 基板51の他方主面上に直接形成される。
【0004】図19は、図18で示したESTの動作説
明用の模式断面図である。以下、同図を参照してEST
の動作の説明を行う。
【0005】カソード電極57とゲート電極55(55
a及び55b)とを同電位にして、アノード電極58の
電位を上昇させると、P拡散領域53とN- エピタキシ
ャル層52とのPN接合から空乏層のびて、電圧を保持
する。
【0006】この状態において、カソード電極57に対
するゲート電極55の電圧を上昇させると、ゲート電極
55a及び55b直下のP拡散領域53の表面領域53
a及び53bがそれぞれN反転する。その結果、破線矢
印で示すように、電子がN+拡散領域54aからN-
ピタキシャル層52に流れ出すとともに、実線矢印で示
すように、P+ 基板51からホールがN- エピタキシャ
ル層52を介してP拡散領域53に流れ込む。
【0007】P拡散領域53に流れ込んだホールのう
ち、N+ 拡散領域54b,54c直下のP拡散領域53
に流れ込んだホールは、実線矢印で示すように、P拡散
領域53内を横にながれカソード電極57に達する。こ
の時、N+ 拡散領域54c直下のP拡散領域53による
抵抗R1により、N+ 拡散領域54c直下のP拡散領域
53の電位がカソード電極57に対して上昇する。一
方、N+ 拡散領域54cがN+ 拡散領域54b及びN反
転したP拡散領域53bを介してカソード電極57と電
気的に接続されるため、N+ 拡散領域54cのゲート電
極57に対する電位上昇はかなり小さい。
【0008】したがって、P拡散領域53を流れるホー
ルが増大してくると、N+ 拡散領域54cとP拡散領域
53との間が順バイアスされ、電子がP拡散領域53を
通ってN- エピタキシャル層52に流れだす。その結
果、N+ 拡散領域54c、P拡散領域53、N- エピタ
キシャル層52及びP+ 基板1で構成されるサイリスタ
が動作状態となりサイリスタ動作に入る。このサイリス
タ動作によりESTのオン状態でのオン抵抗値を十分低
くすることができる。また、サイリスタ動作が動作状態
になるように、抵抗R1の抵抗値は十分大きな値に設定
される。
【0009】次に、カソード電極57に対するゲート電
極55の電圧を下降させると、P拡散領域53a及び5
3bのN反転状態が解消されるため、N- エピタキシャ
ル層52に注入されたホールはN- エピタキシャル層5
2内での再結合、P拡散領域53への流入で消滅しオフ
状態となる。
【0010】ここで、N+ 拡散領域53b下のP拡散領
域53の抵抗R2の抵抗値は十分低く設計されている
が、オン状態でP拡散領域53に注入されるホール電流
がさらに増大すると、抵抗R2による電位上昇によりN
+ 拡散領域54bとP拡散領域53との間が順バイアス
され、N+ 拡散領域54b、P拡散領域53、N- エピ
タキシャル層52及びP+ 基板51で構成される寄生サ
イリスタが動作状態となり、サイリスタ動作に入ってし
まう。一度、寄生サイリスタが動作してしまうと、ゲー
ト電極55で、電極57,58間に流れる電流をオフさ
せることが不可能なラッチアップ状態となる。
【0011】図20は、図18及び図19で示したES
Tの等価回路を示す回路図である。同図において、T1
はN+ 拡散領域54c、P拡散領域53及びN- エピタ
キシャル層52からなるNPNバイポーラトランジス
タ、T2はP+ 基板51、N- エピタキシャル層52及
びP拡散領域53からなるPNPバイポーラトランジス
タ、T3はN+ 拡散領域54b、P拡散領域53及びN
- エピタキシャル層52からなるNPNバイポーラトラ
ンジスタである。また、Q1はN+ 拡散領域54a、P
拡散領域53a、N- エピタキシャル層52及びゲート
電極55aからなるNMOSトランジスタ、Q2はN+
拡散領域54b、P拡散領域53b、N+ 拡散領域54
c及びゲート電極55bからなるNMOSトランジスタ
である。
【0012】NMOSトランジスタQ1及びQ2はES
Tをオン,オフさせるためのトランジスタである。トラ
ンジスタQ2はバイポーラトランジスタT1及びT2か
らなるサイリスタに直列に接続されており、このサイリ
スタはトランジスタQ1がオンすることにより動作状態
となる。また、バイポーラトランジスタT3は寄生トラ
ンジスタであり、活性状態とならないように抵抗R2で
ベース−エミッタ間をショートしているが、抵抗R2を
流れる電流が大きくなりすぎると、バイポーラトランジ
スタT2及びT3からなる寄生サイリスタが動作状態と
なり、ラッチアップする。
【0013】図21はカソード電極57に対するゲート
電極55の電圧V(以下、「制御電圧」という。)に対
する電極57,58間を流れる電流量I(以下、「導通
電流」という。)を示すグラフである。ただし、導通電
流Iは対数表示である。同図に示すように、導通電流I
が電流値I1を越えるとラッチアップ状態となり、制御
電圧Vでは制御不能となる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来のESTは以上の
ように構成されており、導通電流Iを大きくするとラッ
チアップしてしまい、制御電圧Vで導通電流Iを制御す
ることができなくなるという問題点があった。このラッ
チアップ現象のため、制御電圧Vで制御可能な導通電流
Iの最大電流量である最大可制御電流が制限を受けてい
た。
【0015】また、最大可制御電流を大きくするために
は、N+ 拡散領域53b下のP拡散領域53の濃度をさ
らに高め、抵抗R2の抵抗値はさらに低くしラッチアッ
プ現象を抑制する方法が考えられるが、N+ 拡散領域5
4b下のP拡散領域53の濃度を不必要に高めることに
より、N+ 拡散領域54b及び54cをソース、ドレイ
ン領域としたNMOSトランジスタQ2の閾値電圧VTH
に影響を与えてしうため、抵抗R2の抵抗値を低下さ
せることは限界がある。このため、十分に最大可制御電
流を増大させることはできないという問題点があった。
【0016】また、サイリスタ動作を維持するために必
要な最小電流である保持電流IK(図21参照)を下げ
るべく、N+ 拡散領域54c直下のP拡散領域53が長
くなるようにP拡散領域53及びN+ 拡散領域54cを
形成して、抵抗R1の抵抗値を大きくする方法が考えら
れるが、この方法を行うと単位面積あたりのNMOSト
ランジスタQ2のチャネル幅が小さくなり、サイリスタ
動作時のオン抵抗が大きくなってしまい、抵抗R1の抵
抗値を上昇させることには限界がある。このため、十分
に保持電流を減少させることができないという問題点が
あった。
【0017】この発明は上記問題点を解決するためにな
されたもので、特性を悪化させることなく、最大可制御
電流の増大、保持電流の減少を図った半導体装置及びそ
の製造方法を得ることを目的とする。
【0018】この発明に係る請求項1記載の半導体装置
は、一方主面と他方主面とを有する第1の導電型の半導
体基板と、前記半導体基板の一方主面上に形成された第
2の導電型の第1の半導体層と、前記第1の半導体層上
に選択的に形成された第1の導電型の第1の半導体領域
と、前記第1の半導体領域上に形成された第2の導電型
の第2の半導体領域と、前記第2の半導体領域上に形成
された第1の導電型の第3の半導体領域と、前記第3の
半導体領域の表面に選択的に形成された第4の半導体領
域と、前記第1の半導体層上に前記第1の半導体領域及
前記第3の半導体領域に電気的に接続されて形成され
る第1の導電型の第5の半導体領域と、前記第1の半導
体層と前記第2の半導体領域との間の前記第1の半導体
領域の側面上に形成された第1の絶縁膜と、前記第1の
絶縁膜上に形成された第1の制御電極と、前記第2の半
導体領域と前記第4の半導体領域との間の前記第3の半
導体領域の側面上に形成された第2の絶縁膜と、前記第
2の絶縁膜上に形成された第2の制御電極と、前記第3
及び第4の半導体領域上に、前記第1及び第2の制御電
極とは独立して形成された第1の主電極と、前記半導体
基板の他方主面上に形成された第2の主電極とを備えて
構成される。また、請求項2記載の半導体装置のよう
に、前記第1の半導体層上に、前記第1、第2、第3及
び第4の半導体領域並びに前記第1及び第2の制御電極
とは独立して選択的に形成された第1の導電型の第6の
半導体領域をさらに備え、前記第1の主電極は前記第6
の半導体領域上にもさらに形成されるように構成しても
よい。また、請求項3記載の半導体装置のように、前記
第5の半導体領域は、前記第4の半導体領域、前記第1
の制御電極及び第2の制御電極とは独立して形成され、
前記第1の主電極は前記第5の半導体領域上にもさらに
形成されるように構成してもよい。また、請求項4記載
の半導体装置のように、前記第1の絶縁膜と前記第2の
絶縁膜とは一体的に形成され、前記第1の制御電極と前
記第2の制御電極とは一体的に形成されてもよい。ま
た、請求項6記載の半導体装置のように、前記第1の半
導体領域を前記半導体装置の幅方向に延びて形成しても
よい。また、請求項7記載の半導体装置のように、前記
第4の半導体領域を前記半導体装置の幅方向に延びて形
成してもよい。この発明に係る請求項8記載の半導体装
置は、一方主面と他方主面を有する第2の導電型の第1
の半導体層と、前記第1の半導体層上に選択的に形成さ
れた第1の導電型の第1の半導体領域と、前記第1の半
導体領域上に形成された第2の導電型の第2の半導体領
域と、前記第2の半導体領域上に形成された第1の導電
型の第3の半導体領域と、前記第3の半導体領域の表面
に選択的に形成された第2の導電型の第4の半導体領域
と、前記第1の半導体層上に前記第1の半導体領域及び
前記第3の半導体領域に電気的に接続されて形成される
第1の導電型の第5の半導体領域と、前記第1の半導体
層の他方主面に選択的に形成された第1の導電型の第6
の半導体領域と、前記第1の半導体層と前記第2の半導
体領域との間の前記第1の半導体領域の側面上に形成さ
れた第1の絶縁膜と、前記第1の絶縁膜上に形成された
第1の制御電極と、前記第2の半導体領域と前記第4の
半導体領域との間の前記第3の半導体領域の側面上に形
成された第2の絶縁膜と、前記第2の絶縁膜上に形成さ
れた第2の制御電極と、前記第3及び第4の半導体領域
上に、前記第1及び第2の制御電極とは独立して形成さ
れた第1の主電極と、前記第5の半導体領域を含む前記
第1の半導体層の他方主面上に形成された第2の主電極
とを備えて構成される。また、請求項9記載の半導体装
置のように、前記第1の半導体領域を前記半導体装置の
幅方向に延びて形成してもよい。また、請求項10記載
の半導体装置のように、前記第4の半導体領域を前記半
導体装置の幅方向に延びて形成してもよい。この発明に
係る請求項11記載の半導体装置は、一方主面と他方主
面とを有する第1の導電型の半導体基板と、前記半導体
基板の一方主面上に形成された第2の導電型の半導体バ
ッファ層と、前記半導体バッファ層上に形成された、前
記半導体バッファ層よりも不純物濃度が低い第2の導電
型の第1の半導体層と、前記第1の半導体層上に選択的
に形成された第1の導電型の第1の半導体領域と、前記
第1の半導体領域上に形成された第2の導電型の第2の
半導体領域と、前記第2の半導体領域上に形成された第
1の導電型の第3の半導体領域と、前記第3の半導体領
域の表面に選択的に形成された第2の導電型の第4の半
導体領域と、前記第1の半導体層上に前記第1の半導体
領域及び前記第3の半導体領域に電気的に接続されて形
成される第1の導電型の第5の半導体領域と、前記半導
体基板の他方主面に選択的に形成された第2の導電型の
第6の半導体領域と、前記第1の半導体層と前記第2の
半導体領域との間の前記第1の半導体領域の側面上に形
成された第1の絶縁膜と、前記第1の絶縁膜上に、形成
された第1の制御電極と、前記第2の半導体領域と前記
第4の半導体領域との間の前記第3の半導体領域の側面
上に形成された第2の絶縁膜と、前記第2の絶縁膜上に
形成された第2の制御電極と、前記第3及び第4の半導
体領域上に、前記第1及び第2の制御電極とは独立して
形成された第1の主電極と、前記第5の半導体領域を含
む前記第1の半導体基板の他方主面上に形成された第2
の主電極とを備えて構成される。また、請求項12記載
の半導体装置のように、前記第1の半導体領域を前記半
導体装置の幅方向に延びて形成してもよい。また、請求
項13記載の半導体装置のように、前記第4の半導体領
域を前記半導体装置の幅方向に延びて形成してもよい。
【0019】この発明に係る請求項14記載の半導体装
置の製造方法は、一方主面と他方主面とを有する第1の
導電型の半導体基板を準備するステップと、前記第1の
半導体基板の一方主面上に第2の導電型の第1の半導体
層を形成するステップと、前記第1の半導体層上に第1
の導電型の第2の半導体層を形成するステップと、前記
第2の半導体層の表面に、下層の前記第2の半導体層の
部分を第1の半導体領域として規定する、第2の導電型
の第2の半導体領域を選択的に形成するステップと、前
記第2の半導体領域の表面に第1の導電型の第3の半導
体領域を選択的に形成するステップと、前記第3の半導
体領域の表面に第4の半導体領域を選択的に形成するス
テップと、前記第2の半導体層の表面から前記第1の半
導体層の表面にかけて選択的に溝を形成し、前記第1〜
第4の半導体領域からなる半導体素子形成領域と、残存
した前記第2の半導体層のみからなる第5の半導体領域
とに分離するステップとを備え、前記第5の半導体領域
は前記第1の半導体領域及び前記第3の半導体領域に電
気的に接続され、前記溝の内周に、前記第1の半導体領
域の側面と接して第1の絶縁膜を形成するステップと、
前記溝の内周に、前記第3の半導体領域の側面と接して
第2の絶縁膜を形成するステップと、前記第1の絶縁膜
上に第1の制御電極を形成するステップと、前記第2の
絶縁膜上に第2の制御電極を形成するステップと、前記
第3及び第4の半導体領域上に、前記第1及び第2の制
御電極とは独立して第1の主電極を形成するステップ
と、前記半導体基板の他方主面上に第2の主電極を形成
するステップとをさらに備えて構成される。この発明に
係る請求項15記載の半導体装置の製造方法は、一方主
面と他方主面とを有する第2の導電型の第1の半導体層
を準備するステップと、前記第1の半導体層上に第1の
導電型の第2の半導体層を形成するステップと、前記第
2の半導体層の表面に、下層の前記第2の半導体層の部
分を第1の半導体領域として規定する、第2の導電型の
第2の半導体領域を選択的に形成するステップと、前記
第2の半導体領域の表面に第1の導電型の第3の半導体
領域を選択的に形成するステップと、前記第3の半導体
領域の表面に第4の半導体領域を選択的に形成するステ
ップと、前記第2の半導体層の表面から前記第1の半導
体層の表面にか けて選択的に溝を形成し、前記第1〜第
4の半導体領域からなる半導体素子形成領域と、残存し
た前記第2の半導体層のみからなる第5の半導体領域と
に分離するステップとを備え、前記第5の半導体領域は
前記第1の半導体領域及び前記第3の半導体領域に電気
的に接続され、前記溝の内周に、前記第1の半導体領域
の側面と接して第1の絶縁膜を形成するステップと、前
記溝の内周に、前記第3の半導体領域の側面と接して第
2の絶縁膜を形成するステップと、前記第1の絶縁膜上
に第1の制御電極を形成するステップと、前記第2の絶
縁膜上に第2の制御電極を形成するステップと、前記第
3及び第4の半導体領域上に、前記第1及び第2の制御
電極とは独立して第1の主電極を形成するステップと、
前記第1の半導体層の他方主面に第1の導電型の第6の
半導体領域を選択的に形成するステップと、前記第5の
半導体領域を含む前記第1の半導体層の他方主面上に第
2の主電極を形成するステップとをさらに備えて構成さ
れる。この発明に係る請求項16記載の半導体装置の製
造方法は、一方主面と他方主面とを有する第1の導電型
の半導体基板を準備するステップと、前記半導体基板の
一方主面上に第2の導電型の半導体バッファ層を形成す
るステップと、前記半導体バッファ層上に前記半導体バ
ッファ層より不純物濃度が低濃度な第2の導電型の第1
の半導体層を形成するステップと、前記第1の半導体層
上に第1の導電型の第2の半導体層を形成するステップ
と、前記第2の半導体層の表面に、下層の前記第2の半
導体層の部分を第1の半導体領域として規定する、第2
の導電型の第2の半導体領域を選択的に形成するステッ
プと、前記第2の半導体領域の表面に第1の導電型の第
3の半導体領域を選択的に形成するステップと、前記第
3の半導体領域の表面に第4の半導体領域を選択的に形
成するステップと、前記第2の半導体層の表面から前記
第1の半導体層の表面にかけて選択的に溝を形成し、前
記第1〜第4の半導体領域からなる半導体素子形成領域
と、残存した前記第2の半導体層のみからなる第5の半
導体領域とに分離するステップとを備え、前記第5の半
導体領域は前記第1の半導体領域及び前記第3の半導体
領域に電気的に接続され、前記溝の内周に、前記第1の
半導体領域の側面と接して第1の絶縁膜を形成するステ
ップと、前記溝の内周に、前記第3の半導体領域の側面
と接して第2の絶縁膜を形成するステップと、前記第1
の絶縁膜上に第1の制御電極を 形成するステップと、前
記第2の絶縁膜上に第2の制御電極を形成するステップ
前記第3及び第4の半導体領域上に、前記第1及び
第2の制御電極とは独立して第1の主電極を形成するス
テップと、前記第1の半導体層の他方主面に第1の導電
型の第6の半導体領域を選択的に形成するステップと、
前記第6の半導体領域を含む前記半導体基板の他方主面
上に第2の主電極を形成するステップとをさらに備えて
構成される。
【0020】
【作用】この発明における請求項1ないし請求項7及び
請求項9ないし11のうちいずれか1項に記載の半導体
装置あるいは請求項11及び13のうちいずれか1項に
記載の製造方法で製造された半導体装置は、半導体基
板、第1の半導体層、第1の半導体領域及び第2の半導
体領域によりサイリスタ構造を有している。
【0021】第1及び第2の制御電極の電位を所定レベ
ルにし、第1及び第2の絶縁膜下の第1及び第3の半導
体領域の側面の導電性を第2の導電型に反転させること
より上記サイリスタはオン状態になる。
【0022】上記サイリスタがオン状態になっても、第
1の半導体領域から第2の半導体領域に注入されたキャ
リアは第2の半導体領域で再結合するため、第1の導電
型の第3の半導体領域に達するキャリアはほとんどなく
なる。
【0023】したがって、第1の導電型の第3の半導体
領域を流れるキャリアにより第3の半導体領域と第4の
半導体領域との間が順バイアスされるレベルの電位差は
生じることはないため、第2、第3及び第4の半導体領
域からなる寄生トランジスタが活性状態になることはな
い。
【0024】また、第1の半導体領域の側面が第2の導
電型に反転することにより、第1の半導体層、第1の半
導体領域及び第2の半導体領域からなるトランジスタの
電流増幅率が向上する。さらに、第1の半導体領域は第
5の半導体領域を介して第3の半導体領域と電気的に接
続され、第3の半導体領域は第1の主電極に電気的に接
続されることにより、第1の半導体層,第1の半導体領
域及び第2の半導体領域からなるバイポーラトランジス
タのベースには第1の主電極より得られる電圧が付与さ
れるため、ベース解放時の場合に比べて耐圧は向上す
る。この発明における請求項8ないし請求項10のうち
いずれか1項に記載の半導体装置あるいは請求項15記
載の製造方法で製造された半導体装置は、第1の半導体
層、第1の半導体領域、第2の半導体領域及び第6の半
導体領域によりサイリスタ構造を有している。第1及び
第2の制御電極の電位を所定レベルにし、第1及び第2
の絶縁膜下の第1及び第3の半導体領域の側面の導電性
を第2の導電型に反転させることより上記サイリスタは
オン状態になる。上記サイリスタがオン状態になって
も、第1の半導体領域から第2の半導体領域に注入され
たキャリアは第2の半導体領域で再結合するため、第1
の導電型の第3の半導体領域に達するキャリアはほとん
どなくなる。したがって、第1の導電型の第3の半導体
領域を流れるキャリアにより第3の半導体領域と第4の
半導体領域との間が順バイアスされるレベルの電位差は
生じることはないため、第2、第3及び第4の半導体領
域からなる寄生トランジスタが活性状態になることはな
い。また、第1の半導体領域の側面が第2の導電型に反
転することにより、第1の半導体層、第1の半導体領域
及び第2の半導体領域からなるトランジスタの電流増幅
率が向上する。さらに、第1の半導体領域は第5の半導
体領域を介して第3の半導体領域と電気的に接続され、
第3の半導体領域は第1の主電極に電気的に接続される
ことにより、第1の半導体層,第1の半導体領域及び第
2の半導体領域からなるバイポ ーラトランジスタのベー
スには第1の主電極より得られる電圧が付与されるた
め、ベース解放時の場合に比べて耐圧は向上する。
【0025】
【実施例】図1はこの発明の第1の実施例であるEST
の構成を示す鳥瞰図であり、図2がそのA−A断面図で
ある。図1及び図2に示すように、P+ 基板1の一方主
面上にN- エピタキシャル層2が形成される。そして、
- エピタキシャル層2の表面領域上に絶縁膜4を介し
て、ポリシリコンからなる埋め込み型のゲート電極5が
選択的に形成される。
【0026】このゲート電極5,5間のN- エピタキシ
ャル層2上に、トランジスタ形成領域3あるいはP拡散
領域15が選択的に形成され、トランジスタ形成領域3
及びP拡散領域15はそれぞれ絶縁膜4を介することに
より、ゲート電極5とは絶縁される。
【0027】トランジスタ形成領域3において、P拡散
領域11上にN+ 拡散領域12が形成され、N+ 拡散領
域12上にP拡散領域13が形成され、P拡散領域13
の表面にN+ 拡散領域14が選択的に形成される。
【0028】そして、絶縁膜6がゲート電極5の全面を
覆って形成され、絶縁膜6が形成されていないP拡散領
域13、N+ 拡散領域14及びP拡散領域15上に、ア
ルミ・シリコンからなるカソード電極7が形成される。
また、P+ 基板1の他方主面上に金属からなるアノード
電極8が形成される。
【0029】図3は、図1及び図2で示したESTの動
作説明用の模式断面図である。以下、同図を参照してE
STの動作の説明を行う。
【0030】カソード電極7とゲート電極5とを同電位
にして、アノード電極8の電位を上昇させると、P拡散
領域11及び15とN- エピタキシャル層2とのPN接
合から空乏層がのびて、電圧を保持する。
【0031】この状態において、カソード電極7に対す
るゲート電極5の電圧を上昇させると、ゲート電極5と
絶縁膜4を介して対面するP拡散領域11及び13の側
面領域11a及び13aがそれぞれN反転する。その結
果、破線矢印で示すように、カソード電極7からの電子
がエピタキシャル層2に流れ出すとともに、P+ 基板1
とN- エピタキシャル層2との間に順バイアスが加わ
り、実線矢印で示すように、P+ 基板1からホールがN
- エピタキシャル層2を介してP拡散領域11及び15
に注入される。
【0032】P拡散領域11に流れ込んだホールがN+
拡散領域12に注入されるに伴い、点線矢印に示すよう
に、N+ 拡散領域12からP拡散領域11に電子が注入
される。そして、アノード電極8,カソード電極7間の
電流が増加すると、N+ 拡散領域12、P拡散領域1
1、N- エピタキシャル層2及びP+ 基板1で構成され
るサイリスタがオン状態となりサイリスタ動作に入る。
【0033】この構造ではP拡散領域11の側面領域1
1aがN反転しているため、N+ 拡散領域12、P拡散
領域11及びN- エピタキシャル層2からなるNPNバ
イポーラトランジスタの電流増幅率hFEが大きくなる。
また、P拡散領域11が電気的にフローティング状態で
ある。これらの理由により、サイリスタ動作を維持する
ための最小電流(保持電流)をより小さくすることがで
きる。
【0034】また、サイリスタ動作状態において、P拡
散領域11からN+ 拡散領域12に注入されるホールは
+ 拡散領域12内でほとんど再結合するため、P拡散
領域13の抵抗R12にはほとんど電流が流れない。し
たがって、N+ 拡散領域14とP拡散領域13との間に
順バイアスが加わることはなく、N+ 拡散領域14、P
拡散領域13及びN+ 拡散領域12からなるNPNバイ
ポーラトランジスタがオン状態になることはなく、ラッ
チアップ状態にはならない。したがって、最大可制御電
流を増大させることができる。
【0035】次に、カソード電極7に対するゲート電極
5の電圧を下降させると、P拡散領域13aのN反転状
態が解消されるため、サイリスタ動作は停止し、P+
板1からN- エピタキシャル層2に注入されたホールは
- エピタキシャル層2内での再結合、P拡散領域15
への流入で消滅しオフ状態となる。また、カソード電極
7に対するゲート電極5の電圧の下降度合いを高め、N
+ 拡散領域12の側面領域12aをP反転させて、N-
エピタキシャル層2に注入されたホールをP拡散領域1
1からP拡散領域13へと流してオフさせるように形成
する事も可能である。
【0036】なお、P拡散領域15の形成面積が大きす
ぎるとN- エピタキシャル層2に注入されたホールがほ
とんどP拡散領域15に流れ込むため、サイリスタ動作
を維持するための保持電流が増加するが、P拡散領域1
5を適切に形成することにより、ターンオフ時間の短縮
化を図りつつ、保持電流を最小限に抑えることができ
る。
【0037】図4は第1の実施例のESTの等価回路を
示す回路図である。同図において、T11はN+ 拡散領
域12、P拡散領域11及びN- エピタキシャル層2か
らなるNPNバイポーラトランジスタ、T12はP+
板1、N- エピタキシャル層2及びP拡散領域11から
なるPNPバイポーラトランジスタ、T3はN+ 拡散領
域14、P拡散領域13及びN+ 拡散領域12からなる
NPNバイポーラトランジスタである。また、Q11は
+ 拡散領域12、P拡散領域11、N- エピタキシャ
ル層2及びゲート電極5からなるNMOSトランジス
タ、Q12はN+ 拡散領域12、P拡散領域13、N+
拡散領域14及びゲート電極5からなるNMOSトラン
ジスタである。
【0038】NMOSトランジスタQ11及びQ12が
同時にオンすることにより、バイポーラトランジスタT
11及びT12からなるサイリスタがオン状態となり、
NMOSトランジスタQ12がオフすることによりサイ
リスタ動作がオフ状態となる。
【0039】また、バイポーラトランジスタT3は寄生
トランジスタであり、P拡散領域13内の抵抗R12で
ベース−エミッタ間をショートしており、前述した理由
で抵抗R12を流れるベース電流が大きくなることはな
いため、ベース−エミッタ間を順バイアスするだけの電
圧が発生しない。したがって、バイポーラトランジスタ
T11〜T13からなる寄生サイリスタが動作状態とな
ることはなく、第1の実施例のESTはラッチアップ状
態にならない。
【0040】図5〜図11は第1の実施例のESTの製
造方法を示す断面図である。以下、これらの図を参照し
て、第1の実施例のESTの製造工程を説明する。
【0041】まず、図5に示すように、P+ 基板1上に
エピタキシャル成長法によりN- エピタキシャル層2を
形成し、N- エピタキシャル層2上に熱酸化膜を形成
後、レジストをマスクとしてP型の不純物を注入し、ア
ニールを行って、P拡散層31を形成する。
【0042】そして、熱酸化膜の除去後、図6に示すよ
うに、P拡散層31上の全面に下敷き酸化膜33を形成
後、下敷き酸化膜33上に窒化膜32を形成する。その
、窒化膜32をパターニングし不純物注入用の窓を開
ける。この窓からN型の不純物を注入し、アニールを行
いN+ 拡散領域12を形成する。このとき、同時に図示
しない酸化膜が形成される。このN型の注入は深く、か
つ高濃度に形成する必要があるため、高エネルギーイオ
ン注入が利用できる。次に、上記酸化膜をエッチングに
より除去した後、再び下敷き酸化膜を形成して、P型の
不純物を注入し、アニールを行いP拡散領域13を形成
する。このとき、同時に酸化膜34が形成される。
【0043】次に、図7に示すように、酸化膜34上に
レジスト35を塗布し、レジスト35のパターニング
後、レジスト35をマスクとして酸化膜34のエッチン
グ処理を行い、酸化膜32及び34をマスクとしてヒ素
を注入する。そして、図8に示すように、アニールを行
ってN+ 拡散領域14を形成する。このとき、同時に酸
化膜40が形成される。
【0044】そして、図9に示すように、酸化膜33,
40及び窒化膜32を除去し、改めて下敷き酸化膜36
及び窒化膜37を全面に形成する。その後、酸化膜36
及び窒化膜37のパターニングを行い、パターニングさ
れた酸化膜36及び窒化膜37をマスクとして、N-
ピタキシャル層2の表面にかけて深くエッチングし溝4
1を選択的に形成する。このエッチングはドライエッチ
ングでも他の異方性のエッチングでもよい。その結果、
エッチングされずに残ったP拡散層31のうち、上層に
+ 拡散領域12が形成された領域がP拡散領域11と
なり、上層に何も形成されなかた領域がP拡散領域15
となる。
【0045】次に、図10に示すように、溝41の内周
に酸化膜4を薄く形成後、溝41の内部を含む全面にポ
リシリコンをデポジッションし、エッチバックを行っ
て、溝41の内部のみポリシリコンを残すことによりゲ
ート電極5を形成する。その後、全面に、熱酸化法によ
り酸化膜38を形成する。
【0046】そして、窒化膜37上の酸化膜38の膜厚
の薄さを利用して、酸化膜エッチングを行い窒化膜37
け露出させ、さらに、窒化膜エッチングを行い窒化膜
37を除去する。そして、図11に示すように、酸化膜
6をパターニングし、ゲート電極5の表面全面を覆う
ように残す。その結果、残った酸化膜36及び38が酸
化膜6となる(図1〜図3参照)。なお、酸化膜36及
び38パターニングを、酸化膜36が酸化膜38より
膜厚が薄いことを利用して、酸化膜36及び38をその
ままエッチングして、酸化膜38のみを残すセルフアラ
インプロセスで行ってもよい。
【0047】その後、全面にアルミ・シリコンをスパッ
タ堆積しカソード電極7を形成する。そして、P+ 基板
1の他方主面上に金属を蒸着しアノード電極8を形成す
ることにより、第1の実施例のESTが製造される。
【0048】図12はカソード電極7に対するゲート電
極5の電圧V(以下、「制御電圧」という。)に対する
電極7,8間を流れる電流量I(以下、「導通電流」と
いう。)を示すグラフである。ただし導通電流Iは対数
表示である。同図から、保持電流IKを低く抑え、導通
電流Iを増大してもラッチアップ現象が生じないことが
わかる。
【0049】図13はこの発明の第2の実施例であるE
STの構成を示す鳥瞰図であり、図14がそのB−B断
面図である。図13及び図14に示すように、第1の実
施例のP拡散領域15の代わりに、カソード電極7から
- エピタキシャル層2にかけて形成されるP拡散領域
42をトランジスタ形成領域3に形成したことを特徴と
している。このP拡散領域42はP拡散領域11、13
及びN+ 拡散領域12と接するが、N+ 拡散領域14と
は接しないように形成される。
【0050】そして、P拡散領域11の抵抗R11の抵
抗値を十分に高くし、小量のホールがP拡散領域11か
らP拡散領域42に流れる時の電圧降下でもN+ 拡散領
域12とP拡散領域11との間のPN接合が順バイアス
され、N+ 拡散領域12からP拡散領域11へ電子が注
入されるようにしている。なお、他の構成は第1の実施
例と同様であるため説明は省略する。
【0051】このような構成において、カソード電極7
とゲート電極5とを同電位にして、アノード電極8の電
位を上昇させると、P拡散領域11及び42とN- エピ
タキシャル層2とのPN接合から空乏層のびて、電圧
を保持する。
【0052】この状態において、カソード電極7に対す
るゲート電極5の電圧を上昇させると、ゲート電極5と
絶縁膜4を介して対面するP拡散領域11及び13の側
面領域がそれぞれN反転する。その結果、第1の実施例
同様、カソード電極7からの電子がN- エピタキシャル
層2に流れ出すとともに、P+ 基板1とN- エピタキシ
ャル層2との間に順バイアスが加わり、P+ 基板1から
ホールがN- エピタキシャル層2を介してP拡散領域1
、42に注入される。
【0053】P拡散領域11に流れ込んだホールがN+
拡散領域12に注入されるに伴い、抵抗R11による電
圧降下でN+ 拡散領域12とP拡散領域11との間のP
N接合が順バイアスされることにより、N+ 拡散領域1
2からP拡散領域11に電子が注入される。そして、ア
ノード電極8,カソード電極7間の電流が増加すると、
+ 拡散領域12、P拡散領域11、N- エピタキシャ
ル層2及びP+ 基板1で構成されるサイリスタがオン状
態となり、サイリスタ動作に入る。以下の動作は第1の
実施例と同様であるため説明は省略する。
【0054】第2の実施例のESTにおいて、サイリス
タ動作を維持するために必要な最小電流である保持電流
IK(図12参照)を下げるべく、P拡散領域11を図
13のB−B方向に長く形成して抵抗R11を大きくす
ることが考えられる。この際、P拡散領域11の長さに
比例してN+ 拡散領域14もB−B方向に長く形成する
ことができるため、NMOSトランジスタQ12のチャ
ネル幅を十分長く形成することができ、抵抗R11の高
抵抗化に伴いサイリスタ動作時のオン抵抗が大きくなる
ことはない。したがって、抵抗R11の高抵抗化を図る
ことにより、他に支障を与えることなく、十分に保持電
流を減少させることができる。また、P拡散領域11が
P拡散領域42を介してP拡散領域13と電気的に接続
され、P拡散領域13及びP拡散領域42上にカソード
電極7が形成されることにより、N + 拡散領域12、P
拡散領域11及びN - エピタキシャル層2からなるNP
NバイポーラトランジスタT11のベースにはカソード
電極7から得られる電圧が付与されるため、P拡散領域
11がフローティングする事による耐圧の低下を防ぐ事
ができる。また、第1の実施例同様、ラッチアップ現象
が生じない構造であるため、最大可制御電流の増大を図
ることができる。
【0055】なお、第2の実施例のESTの製造方法
は、図5〜図11で示した第1の実施例の製造工程にお
いて、溝41の形成時に溝41,41間に、拡散領域1
2〜14とともに、上層に拡散領域11〜14が形成さ
れないP拡散層31を一部残すようにする。なお、他の
工程は第1の実施例の製造工程と同様であるため、説明
は省略する。
【0056】図15はこの発明の第3の実施例を示す断
面図である。同図の断面は第1の実施例の図1のA−A
断面に相当する。同図に示すように、第1の実施例のP
+ 基板1が取り除かれ、N- エピタキシャル層2の他方
主面上にP+ 拡散領域21が選択的に形成される。そし
て、P+ 拡散領域21を含むN- エピタキシャル層2の
他方主面上にアノード電極8が形成される。なお、他の
構成は第1の実施例と同様であるため、説明は省略す
る。
【0057】以下、第3の実施例のESTの動作説明を
行う。
【0058】まず、カソード電極7とゲート電極5とを
同電位にして、アノード電極8の電位を上昇させると、
P拡散領域11及び15とN- エピタキシャル層2との
PN接合から空乏層のびて、電圧を保持する。
【0059】この状態において、カソード電極7に対す
るゲート電極5の電圧を上昇させると、ゲート電極5と
絶縁膜4を介して対面するP拡散領域11及び13の側
面領域がそれぞれN反転する。その結果、第1の実施例
同様、カソード電極7からの電子がエピタキシャル層2
を通ってアノード電極8に流れ込む。このとき、電子電
流密度がある程度大きくなると、P+ 拡散領域21間の
- エピタキシャル層2に電子が流れることによる電圧
降下でP+ 拡散領域21とN- エピタキシャル層2との
PN接合に順バイアスが加わり、ホールがP+ 拡散領域
21からN- エピタキシャル層2に注入される。
【0060】その結果、ホールがN- エピタキシャル層
2を介してP拡散領域11及び15に注入される。P拡
散領域11に流れ込んだホールがN+ 拡散領域12に注
入されるに伴い、第1の実施例同様、N+ 拡散領域12
からP拡散領域11に電子が注入される。そして、アノ
ード電極8,カソード電極7間の電流が増加すると、N
+ 拡散領域12、P拡散領域11、N- エピタキシャル
層2及びP+ 拡散領域21で構成されるサイリスタがオ
ン状態となりサイリスタ動作に入る。なお、他の動作は
第1の実施例と同様であるため説明は省略する。
【0061】この構造ではアノード電極8とN- エピタ
キシャル層2とが接しているため、ターンオフ時におい
て、P+ 拡散領域21間のN- エピタキシャル層2の領
域に電子が流れることによる電圧降下量が、P+ 拡散領
域21とN- エピタキシャル層2とのPN接合の順バイ
アスレベルを下回ると、アノード電極8からのホールの
注入が停止する。したがって、P+ 拡散領域21からN
- エピタキシャル層2へのホール電流の注入が、第1の
実施例のP+ 基板1からN- エピタキシャル層2へのホ
ール電流の注入に比べてより早く減少し、第1の実施例
よりターンオフ時間を向上させることができる。
【0062】このような構成の第3の実施例のEST
は、ターンオフ時間の向上に伴い保持電流が若干増大す
るが、第1の実施例同様、最大可制御電流の増大及び保
持電流の減少を図ることができる。
【0063】また、第3の実施例のESTの製造方法
は、図5〜図11で示した第1の実施例の製造工程にお
いて、P+ 基板1を用いることなく、N- エピタキシャ
ル層2(もしくは、これに相当するN- 層)の裏面にP
+ 拡散領域21を選択的に形成する工程を追加し、P+
拡散領域21を含むN- エピタキシャル層2の裏面上に
アノード電極8を設けるように変更すればよい。なお、
他の工程は第1の実施例の製造工程と同様であるため、
説明は省略する。
【0064】図16はこの発明の第4の実施例の構成を
示す断面図である。同図の断面は第1の実施例の図1の
A−A断面に相当する。同図に示すように、P+ 基板1
の他方主面上にN+ 拡散領域22が選択的に形成され
る。そして、N+ 拡散領域22を含むP+ 基板1の他方
主面上にアノード電極8が形成される。また、P+ 基板
1の一方主面上にN+ バッファ層23が形成され、N+
バッファ層23上にN- エピタキシャル層2が形成され
る。なお、他の構成は第1の実施例と同様であるため、
説明は省略する。また、第4の実施例のESTの動作は
第1の実施例の動作とほぼ同様であるため省略する。
【0065】以下、第4の実施例のESTの特徴を、第
1の実施例のESTの構成のP+ 基板1とN- エピタキ
シャル層2との間にN+ バッファ層23を介挿した場合
と比較して説明する。
【0066】第1の実施例のESTにN+ バッファ層2
3設けるとN- エピタキシャル層2を薄くしてもオフ状
態でのパンチスルーを防ぎ、かつオン状態時おいてホー
ルの注入をコントロールできることが一般的に知られて
いる。このとき、N+ バッファ層23の膜厚を薄く、不
純物濃度を低くするとオン抵抗は低くなるが、電極7,
8間に過大な電圧が加わると、電流が流れすぎて素子が
破壊されやすくなる。逆にN+ バッファ層23の膜厚を
厚くし不純物濃度を高めると、電極7,8間に過大な電
圧が加わっても電流が流れすぎることはなくなり素子が
破壊されにくくなるが、オン抵抗は上昇する。つまり、
+ バッファ層23の形成に基づく素子の耐久性の向上
とオン抵抗の低下とはトレードオフの関係にあるため、
第1の実施例にN+ バッファ層23を設ける場合、上記
した効果を得ることができる反面、膜厚と不純物濃度と
の調整は困難であった。同様のことが第2及び第3の実
施例にも当てはまる。
【0067】一方、第4の実施例の構成では、N+ 拡散
領域22の存在により、P+ 基板1に注入される電子電
流密度が所定レベル以上になると、N- エピタキシャル
層22とN+ 拡散領域22間のP+ 基板1の領域1a
が、そこを流れるホール電流による電圧降下で空乏化す
る。その結果、電子電流はN- エピタキシャル層2から
+ 拡散領域22に直接流れ込み、ホールは空乏領域と
なったP+ 基板領域1aからは注入されなくなり、P+
基板1からのホールの注入量が抑制される。以下、この
効果を空乏化電流抑制効果という。したがって、空乏化
電流抑制効果が電極7,8間の導通電流が定格電流以上
になると働くように、P+ 基板領域1aの厚み、 +
散領域22の配置、+ バッファ層23の膜厚、不純物
濃度等を設計することにより、N+ バッファ層23の厚
みを薄く不純物濃度を低くすることによりオン抵抗を低
くした場合に電極7,8間に過大な電圧が加わっても、
定格電流を越えた場合は空乏化電流抑制効果が働くた
め、電流が流れすぎることはなくなり素子が破壊されに
くくなる。その結果、N+ バッファ層23の形成に基づ
く素子の耐久性の向上とオン抵抗の低下とのトレードオ
フの関係は向上されるため、第4の実施例のN+ バッフ
ァ層23の膜厚と不純物濃度との調整は比較的容易にな
り、第4の実施例の構成によりはじめてN+ バッファ層
23を形成する効果を存分に発揮することができる。
【0068】図17は、N+ バッファ層23を設けた場
合の第1の実施例のESTと第4の実施例のESTそれ
ぞれの電極7,8間電圧V78と電極7,8間導通電流
I(対数表示)との関係を示すグラフである。同図にお
いて、I0が定格電流であり、L1が第1の実施例のE
STの特性、L4が第4の実施例のESTの特性を示
す。同図に示すように、第4の実施例のESTは第1の
実施例のESTに比べ、定格電流I0まではオン抵抗が
低く、定格電流I0を越えるとオン抵抗が高くな
め、良い特性であるといえる。
【0069】このような構成の第4の実施例のEST
は、第1の実施例同様、最大制御電流の増大及び保持電
流の減少を図りつつ、オン抵抗を低くしながら素子の耐
久性を向上させることができる。
【0070】また、第4の実施例のESTの製造方法
は、図5〜図11で示した第1の実施例の製造工程にお
いて、P+ 基板1の一方主面上にN+ バッファ層23を
形成する工程とP+ 基板の他方主面にN+ 拡散領域22
を形成する工程とを追加し、N+ バッファ層23上にN
- エピタキシャル層2を形成し、N+ 拡散領域22を含
むP+ 基板1の他方主面上にアノード電極8を製造する
ように変更すればよい。なお、他の工程は第1の実施例
の製造工程と同様であるため、説明は省略する。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、この発明における
請求項ないし請求項7及び請求項9ないし11のうち
いずれか1項に記載の半導体装置あるいは請求項14な
いし16のうちいずれか1項に記載の製造方法で製造さ
れた半導体装置は、半導体基板、第1の半導体層、第1
の半導体領域及び第2の半導体領域によりサイリスタ構
造を有しており、このサイリスタは、第1及び第2の制
御電極の電位を所定レベルにし、第1及び第2の絶縁膜
下の第1及び第3の半導体領域の側面の導電性を第2の
導電型に反転させることよりオン状態に設定される。
【0072】サイリスタがオン状態になっても、第1の
半導体領域から第2の半導体領域に注入されたキャリア
は第2の半導体領域で再結合するため、第1の導電型の
第3の半導体領域に達するキャリアはほとんどなくな
る。したがって、第1の導電型の第3の半導体領域を流
れるキャリアにより第3の半導体領域と第4の半導体領
域との間が順バイアスされるレベルの電位差は生じるこ
とはないため、第2、第3及び第4の半導体領域からな
る寄生トランジスタが活性状態になることはない。 そ
の結果、第1の主電極,第2の主電極間の導通電流の増
大によっても、ラッチアップ状態は生じないため、最大
可制御電流が増大する効果がある。
【0073】また、第1の半導体領域の側面が第2の導
電型に反転することにより、第1の半導体層、第1の半
導体領域及び第2の半導体領域からなるトランジスタの
電流増幅率が向上するとともに、第1の半導体領域は電
気的にフローティング状態であるため、より少ない保持
電流でもサイリスタ動作を維持できる効果がある。
【0074】つまり、特性を悪化させることなく、最大
可制御電流の増大、保持電流の減少を図ることができ
る。さらに、第1の半導体領域は第5の半導体領域を介
して第3の半導体領域と電気的に接続され、第3の半導
体領域は第1の主電極に電気的に接続されることによ
り、第1の半導体層,第1の半導体領域及び第2の半導
体領域からなるバイポーラトランジスタのベースには第
1の主電極より得られる電圧が付与されるため、ベース
解放時の場合に比べて耐圧は向上する。この発明におけ
る請求項8ないし請求項10のうちいずれか1項に記載
の半導体装置あるいは請求項15記載の製造方法で製造
されたの半導体装置は、第1の半導体層、第1の半導体
領域、第2の半導体領域及び第6の半導体領域によりサ
イリスタ構造を有しており、このサイリスタは、第1及
び第2の制御電極の電位を所定レベルにし、第1及び第
2の絶縁膜下の第1及び第3の半導体領域の側面の導電
性を第2の導電型に反転させることよりオン状態に設定
される。サイリスタがオン状態になっても、第1の半導
体領域から第2の半導体領域に注入されたキャリアは第
2の半導体領域で再結合するため、第1の導電型の第3
の半導体領域に達するキャリアはほとんどなくなる。し
たがって、第1の導電型の第3の半導体領域を流れるキ
ャリアにより第3の半導体領域と第4の半導体領域との
間が順バイアスされるレベルの電位差は生じることはな
いため、第2、第3及び第4の半導体領域からなる寄生
トランジスタが活性状態になることはない。その結果、
第1の主電極,第2の主電極間の導通電流の増大によっ
ても、ラッチアップ状態は生じないため、最大可制御電
流が増大する効果がある。また、第1の半導体領域の側
面が第2の導電型に反転することにより、第1の半導体
層、第1の半導体領域及び第2の半導体領域からなるト
ランジスタの電流増幅率が向上するとともに、第1の半
導体領域は電気的にフローティング状態であるため、よ
り少ない保持電流でもサイリスタ動作を維持できる効果
がある。つまり、特性を悪化させることなく、最大可制
御電流の増大、保持電流の減少を図ることができる。
らに、第1の半導体領域は第5の半導体領域を介して第
3の半導体領域と電気的に接続され、第3の半導体領域
は第1の主電極に電気的に接続されることにより、第1
の半導体層,第1の半導体領域及び第2の半導体領域か
らなるバイポーラトランジスタのベースには第1の主電
極より得られる電圧が付与されるため、ベース解放時の
場合に比べて耐圧は向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例であるESTの構成を
示す鳥瞰図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】第1の実施例のESTの動作説明用の模式断面
図である。
【図4】第1の実施例のESTの等価回路図である。
【図5】第1の実施例のESTの製造方法を示す断面図
である。
【図6】第1の実施例のESTの製造方法を示す断面図
である。
【図7】第1の実施例のESTの製造方法を示す断面図
である。
【図8】第1の実施例のESTの製造方法を示す断面図
である。
【図9】第1の実施例のESTの製造方法を示す断面図
である。
【図10】第1の実施例のESTの製造方法を示す断面
図である。
【図11】第1の実施例のESTの製造方法を示す断面
図である。
【図12】第1の実施例のESTにおける制御電圧と導
通電流との関係を示すグラフである。
【図13】この発明の第2の実施例であるESTの構成
を示す鳥瞰図である。
【図14】図13のB−B断面図である。
【図15】この発明の第3の実施例であるESTの構成
を示す断面図である。
【図16】この発明の第4の実施例であるESTの構成
を示す断面図である。
【図17】第4の実施例のESTの効果を説明する
フである。
【図18】従来のESTの構成を示す断面図である。
【図19】従来のESTの動作説明用の模式断面図であ
る。
【図20】従来のESTの等価回路図である。
【図21】従来のESTにおける制御電圧と導通電流と
の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 P+ 基板2 N- エピタキシャル層 3 トランジスタ形成領域 4 絶縁膜 5 ゲート電極 6 絶縁膜 7 カソード電極 8 アノード電極 11 P拡散領域 12 N+ 拡散領域 13 P拡散領域 14 N+ 拡散領域 15 P拡散領域 21 P拡散領域 22 N+ 拡散領域 23 N+ バッファ層 42 P拡散領域

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方主面と他方主面とを有する第1の導
    電型の半導体基板と、 前記半導体基板の一方主面上に形成された第2の導電型
    の第1の半導体層と、 前記第1の半導体層上に選択的に形成された第1の導電
    型の第1の半導体領域と、 前記第1の半導体領域上に形成された第2の導電型の第
    2の半導体領域と、 前記第2の半導体領域上に形成された第1の導電型の第
    3の半導体領域と、 前記第3の半導体領域の表面に選択的に形成された第4
    の半導体領域と、 前記第1の半導体層上に前記第1の半導体領域及び前記
    第3の半導体領域に電気的に接続されて形成される第1
    の導電型の第5の半導体領域と、 前記第1の半導体層と前記第2の半導体領域との間の前
    記第1の半導体領域の側面上に形成された第1の絶縁膜
    と、 前記第1の絶縁膜上に形成された第1の制御電極と、 前記第2の半導体領域と前記第4の半導体領域との間の
    前記第3の半導体領域の側面上に形成された第2の絶縁
    膜と、 前記第2の絶縁膜上に形成された第2の制御電極と、 前記第3及び第4の半導体領域上に、前記第1及び第2
    の制御電極とは独立して形成された第1の主電極と、 前記半導体基板の他方主面上に形成された第2の主電極
    とを備えた半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の半導体層上に、前記第1、第
    2、第3及び第4の半導体領域並びに前記第1及び第2
    の制御電極とは独立して選択的に形成された第1の導電
    型の第6の半導体領域をさらに備え、 前記第1の主電極は前記第6の半導体領域上にもさらに
    形成される請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記第5の半導体領域は、前記第4の半
    導体領域、前記第1の制御電極及び第2の制御電極とは
    独立して形成され、 前記第1の主電極は前記第5の半導体領域上にもさらに
    形成される請求項1記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の絶縁膜と前記第2の絶縁膜と
    は一体的に形成され、前記第1の制御電極と前記第2の
    制御電極とは一体的に形成される請求項1記載の半導体
    装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の導電型はP型であり、前記第
    2の導電型はN型である請求項4記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の半導体領域は前記半導体装置
    の幅方向に延びて形成される、請求項1記載の半導体装
    置。
  7. 【請求項7】 前記第4の半導体領域は前記半導体装置
    の幅方向に延びて形成される、請求項6記載の半導体装
    置。
  8. 【請求項8】 一方主面と他方主面を有する第2の導電
    型の第1の半導体層と、 前記第1の半導体層上に選択的に形成された第1の導電
    型の第1の半導体領域と、 前記第1の半導体領域上に形成された第2の導電型の第
    2の半導体領域と、 前記第2の半導体領域上に形成された第1の導電型の第
    3の半導体領域と、 前記第3の半導体領域の表面に選択的に形成された第2
    の導電型の第4の半導体領域と、 前記第1の半導体層上に前記第1の半導体領域及び前記
    第3の半導体領域に電気的に接続されて形成される第1
    の導電型の第5の半導体領域と、 前記第1の半導体層の他方主面に選択的に形成された第
    1の導電型の第6の半導体領域と、 前記第1の半導体層と前記第2の半導体領域との間の前
    記第1の半導体領域の側面上に形成された第1の絶縁膜
    と、 前記第1の絶縁膜上に形成された第1の制御電極と、 前記第2の半導体領域と前記第4の半導体領域との間の
    前記第3の半導体領域の側面上に形成された第2の絶縁
    膜と、 前記第2の絶縁膜上に形成された第2の制御電極と、 前記第3及び第4の半導体領域上に、前記第1及び第2
    の制御電極とは独立して形成された第1の主電極と、 前記第6の半導体領域を含む前記第1の半導体層の他方
    主面上に形成された第2の主電極とを備えた半導体装
    置。
  9. 【請求項9】 前記第1の半導体領域は前記半導体装置
    の幅方向に延びて形成される、請求項8記載の半導体装
    置。
  10. 【請求項10】 前記第4の半導体領域は前記半導体装
    置の幅方向に延びて形成される、請求項9記載の半導体
    装置。
  11. 【請求項11】 一方主面と他方主面とを有する第1の
    導電型の半導体基板と、 前記半導体基板の一方主面上に形成された第2の導電型
    の半導体バッファ層と、 前記半導体バッファ層上に形成された、前記半導体バッ
    ファ層よりも不純物濃度が低い第2の導電型の第1の半
    導体層と、 前記第1の半導体層上に選択的に形成された第1の導電
    型の第1の半導体領域と、 前記第1の半導体領域上に形成された第2の導電型の第
    2の半導体領域と、 前記第2の半導体領域上に形成された第1の導電型の第
    3の半導体領域と、 前記第3の半導体領域の表面に選択的に形成された第2
    の導電型の第4の半導体領域と、 前記第1の半導体層上に前記第1の半導体領域及び前記
    第3の半導体領域に電気的に接続されて形成される第1
    の導電型の第5の半導体領域と、 前記半導体基板の他方主面に選択的に形成された第2の
    導電型の第6の半導体領域と、 前記第1の半導体層と前記第2の半導体領域との間の前
    記第1の半導体領域の側面上に形成された第1の絶縁膜
    と、 前記第1の絶縁膜上に、形成された第1の制御電極と、 前記第2の半導体領域と前記第4の半導体領域との間の
    前記第3の半導体領域の側面上に形成された第2の絶縁
    膜と、 前記第2の絶縁膜上に形成された第2の制御電極と、 前記第3及び第4の半導体領域上に、前記第1及び第2
    の制御電極とは独立して形成された第1の主電極と、 前記第6の半導体領域を含む前記第1の半導体基板の他
    方主面上に形成された第2の主電極とを備えた半導体装
    置。
  12. 【請求項12】 前記第1の半導体領域は前記半導体装
    置の幅方向に延びて形成される、請求項11記載の半導
    体装置。
  13. 【請求項13】 前記第4の半導体領域は前記半導体装
    置の幅方向に延びて形成される、請求項12記載の半導
    体装置。
  14. 【請求項14】 一方主面と他方主面とを有する第1の
    導電型の半導体基板を準備するステップと、 前記第1の半導体基板の一方主面上に第2の導電型の第
    1の半導体層を形成するステップと、 前記第1の半導体層上に第1の導電型の第2の半導体層
    を形成するステップと、 前記第2の半導体層の表面に、下層の前記第2の半導体
    層の部分を第1の半導体領域として規定する、第2の導
    電型の第2の半導体領域を選択的に形成するステップ
    と、 前記第2の半導体領域の表面に第1の導電型の第3の半
    導体領域を選択的に形成するステップと、 前記第3の半導体領域の表面に第4の半導体領域を選択
    的に形成するステップと、 前記第2の半導体層の表面から前記第1の半導体層の表
    面にかけて選択的に溝を形成し、前記第1〜第4の半導
    体領域からなる半導体素子形成領域と、残存した前記第
    2の半導体層のみからなる第5の半導体領域とに分離す
    るステップとを備え、前記第5の半導体領域は前記第1
    の半導体領域及び前記第3の半導体領域に電気的に接続
    され、 前記溝の内周に、前記第1の半導体領域の側面と接して
    第1の絶縁膜を形成するステップと、 前記溝の内周に、前記第3の半導体領域の側面と接して
    第2の絶縁膜を形成するステップと、 前記第1の絶縁膜上に第1の制御電極を形成するステッ
    プと、 前記第2の絶縁膜上に第2の制御電極を形成するステッ
    プと、 前記第3及び第4の半導体領域上に、前記第1及び第2
    の制御電極とは独立して第1の主電極を形成するステッ
    プと、 前記半導体基板の他方主面上に第2の主電極を形成する
    ステップとをさらに備えた半導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 一方主面と他方主面とを有する第2の
    導電型の第1の半導体層を準備するステップと、 前記第1の半導体層上に第1の導電型の第2の半導体層
    を形成するステップと、 前記第2の半導体層の表面に、下層の前記第2の半導体
    層の部分を第1の半導体領域として規定する、第2の導
    電型の第2の半導体領域を選択的に形成するステップ
    と、 前記第2の半導体領域の表面に第1の導電型の第3の半
    導体領域を選択的に形成するステップと、 前記第3の半導体領域の表面に第4の半導体領域を選択
    的に形成するステップと、 前記第2の半導体層の表面から前記第1の半導体層の表
    面にかけて選択的に溝を形成し、前記第1〜第4の半導
    体領域からなる半導体素子形成領域と、残存した前記第
    2の半導体層のみからなる第5の半導体領域とに分離す
    るステップとを備え、前記第5の半導体領域は前記第1
    の半導体領域及び前記第3の半導体領域に電気的に接続
    され、 前記溝の内周に、前記第1の半導体領域の側面と接して
    第1の絶縁膜を形成するステップと、 前記溝の内周に、前記第3の半導体領域の側面と接して
    第2の絶縁膜を形成するステップと、 前記第1の絶縁膜上に第1の制御電極を形成するステッ
    プと、 前記第2の絶縁膜上に第2の制御電極を形成するステッ
    プと、 前記第3及び第4の半導体領域上に、前記第1及び第2
    の制御電極とは独立して第1の主電極を形成するステッ
    プと、 前記第1の半導体層の他方主面に第1の導電型の第6の
    半導体領域を選択的に形成するステップと、 前記第5の半導体領域を含む前記第1の半導体層の他方
    主面上に第2の主電極を形成するステップとをさらに備
    えた半導体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 一方主面と他方主面とを有する第1の
    導電型の半導体基板を準備するステップと、 前記半導体基板の一方主面上に第2の導電型の半導体バ
    ッファ層を形成するステップと、 前記半導体バッファ層上に前記半導体バッファ層より不
    純物濃度が低濃度な第2の導電型の第1の半導体層を形
    成するステップと、 前記第1の半導体層上に第1の導電型の第2の半導体層
    を形成するステップと、 前記第2の半導体層の表面に、下層の前記第2の半導体
    層の部分を第1の半導体領域として規定する、第2の導
    電型の第2の半導体領域を選択的に形成するステップ
    と、 前記第2の半導体領域の表面に第1の導電型の第3の半
    導体領域を選択的に形成するステップと、 前記第3の半導体領域の表面に第4の半導体領域を選択
    的に形成するステップと、 前記第2の半導体層の表面から前記第1の半導体層の表
    面にかけて選択的に溝を形成し、前記第1〜第4の半導
    体領域からなる半導体素子形成領域と、残存した前記第
    2の半導体層のみからなる第5の半導体領域とに分離す
    るステップとを備え、前記第5の半導体領域は前記第1
    の半導体領域及び前記第3の半導体領域に電気的に接続
    され、 前記溝の内周に、前記第1の半導体領域の側面と接して
    第1の絶縁膜を形成するステップと、 前記溝の内周に、前記第3の半導体領域の側面と接して
    第2の絶縁膜を形成するステップと、 前記第1の絶縁膜上に第1の制御電極を形成するステッ
    プと、 前記第2の絶縁膜上に第2の制御電極を形成するステッ
    プと、 前記第3及び第4の半導体領域上に、前記第1及び第2
    の制御電極とは独立して第1の主電極を形成するステッ
    プと、 前記第1の半導体層の他方主面に第1の導電型の第6の
    半導体領域を選択的に形成するステップと、 前記第6の半導体領域を含む前記半導体基板の他方主面
    上に第2の主電極を形成するステップとをさらに備えた
    半導体装置の製造方法。
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