JP4288797B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、MOSFETやIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)等の半導体装置を製造する場合に好適する半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
nチャネルのIGBTの一例を、図24に従って説明する。図24は上記IGBTの縦断面図である。この図24に示すように、コレクタとなる低抵抗p型シリコン基板1上には高抵抗n型エピタキシャル成長層(以下、高抵抗n型領域と称す)2が形成されており、この基板1の表面の所定領域には、p型ウェル領域3と低抵抗n型エミッタ領域4が形成されている。上記p型ウェル領域3の表面の一部領域5は低抵抗p型に形成されている。p型ウェル領域3の表面の所定領域には、ゲート酸化膜6を介してゲート電極7が形成されている。そして、エミッタ領域4とpウェルの低抵抗領域5に接するようにエミッタ電極9が形成されている。更に、基板1の裏面には、コレクタ電極10が形成されている。
【0003】
上記した構成のIGBTにおいて、ゲート電極7に閾電圧以上の正の電圧を印加すると、ゲート電極7の近傍のp型ウェル領域3がn型に反転してチャネル11を形成し、これにより、エミッタ領域4から供給された電子が高抵抗n型領域2へ供給されるようになる。すると、コレクタであるp型シリコン基板1から高抵抗n型領域2へホールが供給されるようになり、導電率変調効果を伴うバイポーラ動作が行われる。
【0004】
このようなIGBTは、高抵抗n型領域2が導電率変調で大幅に低抵抗化されるため、高耐圧仕様にしても、電界効果トランジスタであるMOSFETに比べて、オン抵抗を小さくできるという特徴を持つ。このため、IGBTは高耐圧仕様のスイッチングデバイスとして使用される。
【0005】
また、IGBTは、前述したようにバイポーラ動作するため、スイッチング時に高抵抗n型領域2に電子に比べて移動度が遅いホールが残留し、高速性が損なわれる。これに対して、高抵抗n型領域2のライフタイムを短くする方法として、例えば数MeVの電子線を照射することが行われている。そして、この電子線照射により、ゲート酸化膜及びゲート酸化膜/チャネル領域界面が受けた照射損傷は、照射後に行うアニール(熱処理)により回復されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来構成では、チャネル11近傍のp型ウェル領域3の不純物濃度が低いため、上記p型ウェル領域3が高抵抗となることから、エミッタ4の下方部分の横方向の抵抗(図24にて抵抗R1で示す)が無視できない程度の大きさとなり、電圧降下が発生する。この場合、上記横方向抵抗R1が大きくなって、電圧降下がエミッタ領域4とp型ウェル領域3を順バイアスできる電位差に達すると、エミッタ領域4とp型ウェル領域3と高抵抗n型領域2からなる寄生バイポーラトランジスタをオンさせてしまう。すると、IGBTが連続導通状態になり、いわゆるラッチアップが発生する。そして、これが原因となって、L負荷サージ耐量や負荷短絡耐量等の耐量特性が悪くなるという問題があった。
【0007】
これに対して、ラッチアップを防止してL負荷サージ耐量等の耐量特性を向上させる方法として、pウェル領域3の不純物濃度を高くすることが考えられる。しかし、このように構成すると、チャネル11の不純物濃度も同時に高くなるため、閾電圧が上昇し、オン特性を悪化させてしまうという問題があった。この問題を解決する方法として、特公平6−1838号公報に示された方法があり、これについて、図25を参照して説明する。
【0008】
図25に示す構成と、前記図24に示す構成との相違点は、p型ウェル領域3の内部に付加領域12を備えた点である。この付加領域12は、pウェル領域3と同じ導電型であるが、pウェル領域3よりも高い不純物濃度になるように形成されている。上記付加領域12内における不純物濃度の最高部分は、ウエハ表面から実質的に平行な深さにあり、図25にて点線13で示す。この点線13は、エミッタ4とpウェル領域3とのpn接合面と等しいか若しくは深いところにある。この構成の場合、高濃度の付加領域12により閾電圧を上げることなく、エミッタ4の下方部分の横方向の抵抗(図24にて抵抗R1で示す)を小さくすることができる。このため、ラッチアップの抑止、並びに、L負荷サージ耐量等の耐量特性を向上させることができる。
【0009】
しかし、上記方法を、セルピッチを微細化した構成に適用すると、例えば図26に示すコンケーブ溝構造のIGBTや、図27に示すU溝構造のIGBTに適用すると、エミッタ領域4の端部の下部14とチャネル11とが接近または一致している。このため、付加領域12を効果的に形成することが困難であった。
【0010】
一方、電子線を照射してライフタイムを短く制御し、且つ、チャネルを形成するベース領域の不純物濃度を高濃度化することにより、IGBTのスイッチング動作を速くし、寄生サイリスタが動作するラッチアップを起こすことなく、閾電圧を低くする方法があり、この方法が特開平5−343667号公報に記載されている。この方法について、図28を参照して説明する。
【0011】
図28に示すように、まず、IGBT素子構造を作成する工程S1を実行し、この後、0.75MeV程度の加速電圧で、5〜15×1014cm−2の電子線を照射する(工程S2)。そして、330〜350℃でアニールを行い(工程S3)、閾電圧を電子線照射前よりも約2V低下させると共に、ライフタイムを200〜300nsに制御する。更に、1回目よりも低い加速電圧で約1015cm−2の電子線を照射し(工程S4)、工程S3よりも低い約300℃でアニールを行う(工程S5)。これにより、ライフタイムを変えることなく、ゲート酸化膜とその近傍に生じた損傷を残留させ、閾電圧を低下させている。
【0012】
上記した方法によれば、電子線照射1回の構成に比べて、閾電圧を変えることなく、図24に示すp型ウェル領域3の不純物濃度を上げることができ、その横方向抵抗R1を小さくすることができ、従って、寄生サイリスタが動作するラッチアップを防止できる。しかし、上記した方法の場合、ゲート酸化膜とその近傍に生じた欠陥(損傷)が残留していると共に、その回復エネルギが小さいため、このようなIGBTを比較的高温で連続使用すると、閾電圧が時間と共に変化してしまうという不具合があった。
【0013】
そこで、本発明の目的は、閾電圧及びオン電圧を増加させることなく、耐量特性を向上させることができ、また、セルピッチを微細化した場合にも適用することが可能となる半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明においては、半導体層の表面に絶縁ゲートを有するトランジスタ構造を形成する工程と、当該絶縁ゲートを覆うとともに、少なくともチタンを構成元素とするチタン含有膜を、前記半導体層の表面上に形成する工程と、前記チタン含有膜形成後に、電子線、粒子線あるいはX線を照射して熱処理を行う工程とを含み、前記チタン含有膜のチタン量、電子線、粒子線あるいはX線の照射条件および熱処理条件の少なくとも1つに基づいて、前記トランジスタ構造を形成する工程において設定する前記トランジスタ構造のチャネル領域の不純物濃度を調整するように構成した。これにより、閾電圧を変えることなくチャネル領域の不純物濃度を高くできるから、ラッチアップを防止でき、L負荷サージ耐量や負荷短絡耐量等の耐量特性を向上させることができる。
【0015】
請求項2の発明によれば、チタン含有膜のチタン量を変数として、前記トランジスタ構造のチャネル領域の不純物濃度を設定するように構成したので、チタン量だけを調整することにより、上記チャネル領域の不純物濃度を高くできる。この場合、請求項3の発明のように、電子線、粒子線あるいはX線を照射する際の照射量あるいは加速電圧を調整して、前記トランジスタ構造のチャネル領域の不純物濃度を設定するように構成しても良い。また、請求項4の発明のように、熱処理を実行する際の熱処理温度あるいは熱処理時間を調整して、前記トランジスタ構造のチャネル領域の不純物濃度を設定することも好ましい。
【0016】
請求項5の発明においては、半導体層の表面に絶縁ゲートを有するトランジスタ構造を形成する工程と、当該絶縁ゲートを覆うとともに、少なくともチタンを構成元素とするチタン含有膜を、前記半導体層の表面上に形成する工程と、前記チタン含有膜形成後に、電子線、粒子線あるいはX線を照射して熱処理を行う工程とを含み、前記チタン含有膜の膜厚を調整して前記電子線、粒子線あるいはX線を照射して熱処理する工程前後における前記絶縁ゲートを有するトランジスタ構造の閾値変動量を調整するように構成した。これにより、請求項5の発明によっても、請求項1の発明とほぼ同じ作用効果を得ることができる。この場合、請求項6の発明のように、閾値変動量に基づいて、前記トランジスタ構造を形成する工程において設定する前記トランジスタ構造のチャネル領域の不純物濃度を調整することが好ましい。
【0017】
請求項7の発明では、電子線、粒子線あるいはX線を、前記半導体層の表面側から照射するように構成したので、閾電圧の変化量を大きくすることができる。これは、チャネル領域を形成する側から照射した場合は、その反対側から側から照射した場合に比較して、閾電圧の変化量が大きくなるためである。尚、照射方向以外の条件を同じにしている。
【0018】
請求項8の発明によれば、チタン含有膜のチタン量を、純チタン単層膜の膜厚に換算して25nm以上200nm以下に相当する量に設定したので、閾電圧の変化量を十分大きくすることができる。そして、請求項9の発明のように、チタン含有膜のチタン量を、純チタン単層膜の膜厚に換算して100nm以上200nm以下に相当する量に設定すると、チタン含有膜の膜厚のばらつきによる閾値の素子間ばらつきを抑制できる。
【0019】
また、請求項10の発明のように、前記トランジスタ構造を形成する工程が、第1導電型の前記半導体層の表面に、前記チャネル領域の不純物濃度を決める第2導電型の半導体領域を形成し、さらに当該第2導電型の半導体領域内に、前記トランジスタ構造のソース領域あるいはドレイン領域をなす第1導電型の半導体領域を形成し、第1導電型の半導体層において前記第2導電型の半導体領域以外の領域を前記トランジスタ構造のドレイン領域あるいはソース領域となす工程を含むように構成することが好ましい。
【0020】
更に、請求項11の発明のように、前記トランジスタ構造を形成する工程が、第1導電型の前記半導体層の表面において前記絶縁ゲートが配置される位置に溝部を形成し、該溝部内に前記絶縁ゲートを配置する工程を含むように構成することが良い。この場合、請求項12の発明のように、前記チャネル領域の反転層形成領域を、前記溝部の側壁に設定することが好ましい。
【0021】
また、請求項13の発明のように、前記チタン含有膜を形成する工程は、当該チタン含有膜が前記絶縁ゲートを有するトランジスタ構造の一主電極を構成するように、前記半導体層の表面上に形成する工程であるように構成することが好ましい。この場合、請求項14の発明のように、前記チタン含有膜を形成する工程は、当該チタン含有膜を前記一主電極の配置位置の全面にわたって配置する工程であることが良い構成である。
【0022】
一方、請求項15の発明のように、前記半導体層を第2導電型の半導体基板に保持するように構成することが好ましい。この場合、請求項16の発明のように、前記半導体基板に、前記絶縁ゲートを有するトランジスタ構造の他主電極を設定し、前記絶縁ゲートを有するトランジスタ構造として絶縁ゲート型バイポーラトランジスタを構成することがより一層好ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をnチャネルタイプのコンケーブ型IGBTに適用した第1の実施例について、図1ないし図20を参照しながら説明する。まず、図1は本実施例のnチャネルタイプのコンケーブ型IGBTの縦断面図である。この図1に示すように、コレクタとなる低抵抗p型シリコン基板(半導体基板)21上には、高抵抗n型エピタキシャル成長層(半導体層;以下、高抵抗n型領域と称す)22が形成されている。上記基板21の表面の所定領域には、コンケーブ溝23が形成されていると共に、p型ウェル領域24、p型チャネル領域42と低抵抗n型エミッタ領域25が形成されている。
【0024】
上記p型ウェル領域24の表面の一部領域26は、低抵抗p型に形成されている。また、p型チャネル領域42の表面のコンケーブ溝23の側壁に対応する所定領域には、ゲート酸化膜27を介してゲート電極(絶縁ゲート)28が形成されている。これにより、コンケーブ溝23の側壁に反転層(チャネル)の形成領域が設定される。そして、ゲート電極28の上に層間絶縁膜29が形成され、この層間絶縁膜29の上にエミッタ電極30(一主電極)が形成されている。このエミッタ電極30は、エミッタ領域25とp型ウェルの低抵抗領域26の所定領域にコンタクトホール31を介して接している。
【0025】
上記エミッタ電極30は、チタン(Ti)を含有する電極層(チタン含有膜)32と、アルミの電極からなるAl電極層33とから構成されている。更に、上記チタンを含有する電極層32は、図14に示すように、チタンの膜からなるTi膜34と、窒化チタンの膜からなるTiN膜35とから構成されている。即ち、エミッタ電極30は、Ti膜34、TiN膜35、Al膜33を積層した3層構造(Al/TiN/Ti構造)の電極である。尚、図14において、エミッタ電極30のTi膜34の下は、シリコン(Si)の層36となっている。一方、図1に示すように、上記した構成のIGBTの基板21の裏面には、裏面電極としてコレクタ電極37(他主電極)が形成されている。
【0026】
ここで、上記IGBTの場合、基板21が半導体基板を構成し、高抵抗n型エピタキシャル成長層22が半導体層を構成している。そして、p型チャネル領域42がチャネル領域を構成し、低抵抗n型エミッタ領域25が絶縁ゲート型のトランジスタ構造のソース領域を構成し、高抵抗n型エピタキシャル成長層22の残余のn型領域が、絶縁ゲート型トランジスタ構造のドレイン領域を構成している。尚、エミッタ電極30の配置位置全面にわたって、エミッタ電極30は、上述の3層構造(Al/TiN/Ti)を有している。
【0027】
次に、上記した構成のIGBTを製造する製造工程について、図2ないし図12を参照して説明する。まず、図2に示すように、低抵抗p型シリコン基板21上に高抵抗n型エピタキシャル成長層(高抵抗n型領域)22を形成する。そして、図3に示すように、高抵抗n型エピタキシャル成長層22の表面の所定領域に、p型ウェル領域24を形成する。
【0028】
更に、図4に示すように、高抵抗n型領域22の上にパッド酸化膜(シリコン酸化膜)38を形成し、更にその上にシリコン窒化膜39を形成し、このシリコン窒化膜39の上にパターニングしたレジスト40を配置する。そして、コンケーブ溝23を形成するための領域について、レジスト40をマスクにして、シリコン窒化膜39をドライエッチングして除去する。続いて、パッド酸化膜38をドライエッチングやウエットエッチングして除去する。そして、基板21の表面に、ケミカルドライエッチング(等方性エッチング)によりコンケーブ溝23を形成する。
【0029】
レジスト40を除去した後、図5に示すように、コンケーブ溝23の内部にLOCOS酸化膜41を形成し、シリコン窒化膜39及びパッド酸化膜38を除去する。次に、図6に示すp型のチャネル領域42を形成するために、B(ボロン)をイオン注入してから、N2雰囲気中で熱拡散する。その後、図7に示すように、p型ウェル低抵抗領域(コンタクト用p型領域)26を形成するために、B(ボロン)をイオン注入してから、N2雰囲気中で熱拡散する。
【0030】
そして、図8に示すように、低抵抗n型エミッタ領域25を形成するために、例えばAs(ひ素)或いはP(りん)のイオン注入を行ってから、N2雰囲気中で熱拡散する。次に、LOCOS酸化膜41をウェットエッチングにより除去する。続いて、図9に示すように、ゲート酸化膜27を形成する。更に、図10に示すように、例えばポリシリコンのゲート電極28を形成する。そして、酸化によりゲート電極28の表面を酸化した後、図11に示すように、層間絶縁膜(例えばBPSG膜)29を形成する。
【0031】
次に、図12に示すように、基板21の表面に、チタンを含有する電極層32と例えばアルミからなるAl電極層33とを順に積層し、エミッタ電極30を形成する。上記チタンを含有する電極層32は、図14に示すように、チタンの膜からなるTi膜34と、窒化チタンの膜からなるTiN膜35とを順に積層して構成されている。
【0032】
更に、本実施例では、図13に示すように、基板21の表面側、即ち、チャネルを形成する高抵抗n型エピタキシャル成長層22側から、加速電圧が例えば2MeVの電子線を、その照射量が例えば200〜800kGyになるように照射する。続いて、ライフタイム制御とMOS界面特性回復の目的で、例えば300〜450℃の温度でアニールを行う。この場合、アニールの温度は、360〜380℃程度に設定することが最も好ましい。
【0033】
そして、最後に、基板21の裏面に例えばアルミからなるコレクタ電極37を形成する。これにより、図1に示すような構成のコンケーブ型IGBTを得ることができる。尚、上記コレクタ電極37の形成工程は、電子線照射を行う前に実行しても良いし、また、電子線照射とアニールの間に実行しても良い。
【0034】
さて、上述したようにして製造した本実施例のIGBTにおいては、エミッタ電極30にTiを含有する電極層32を形成したので、電子線照射及び照射後アニールを実施した後の閾電圧がマイナス側に大きく変化するという特性が得られることがわかった。以下、この特性について、具体的に説明する。
【0035】
この場合、従来のエミッタ電極は、図15に示すように、アルミまたは1%前後のSiを含有したアルミの単層膜(Al膜)43で構成されており、これをAl単層と呼ぶ。また、基板21の表面側(即ち、ゲート電極28を形成した側)から電子線を照射した実施例を、表面照射と呼ぶ。そして、図16に示すように、基板21の裏面側(即ち、ゲート電極28を形成しない側)から電子線を照射した実施例を、裏面照射と呼ぶ。従って、本実施例は、Al/TiN/Ti構造のエミッタ電極30を用いた表面照射である。また、比較例として、Al/TiN/Ti構造のエミッタ電極30を用いた裏面照射の例を用意する。この場合、従来例は、Al単層のエミッタ電極を用いた裏面照射となる。
【0036】
そして、本実施例、比較例及び従来例について、電子線照射前、電子線照射後、照射後アニールを実施した場合の各閾電圧を測定した実験結果を、図17に示す。この図17において、実線A1は従来例を示し、実線A2は比較例を示し、実線A3は本実施例を示している。図17に示すように、従来例のAl単層のエミッタ電極においては、電子線照射後に閾電圧が数V程度低下するが、その後のアニールにより閾電圧はほぼ元の値まで回復する(戻る)ことがわかる。
【0037】
これに対して、本実施例や比較例のAl/TiN/Ti構造のエミッタ電極30においては、電子線照射後の閾電圧の低下が、Al単層の場合に比べて、著しく大きく、しかも、その後のアニールを行っても閾電圧は元の値に戻らないことがわかる。ここで、Al/TiN/Ti構造の場合の閾電圧変化には、電子線の照射方向依存性があり、図17に示すように、表面照射の方が裏面照射よりも閾電圧変化が大きくなることがわかる。
【0038】
そして、電子線照射前の閾電圧とアニール後の閾電圧との差をΔVthとし、本実施例、比較例及び従来例について、各ΔVthを求めた結果を図18に示す。ΔVthは、電子線照射とアニール条件に依存するが、本実施例の場合、約5Vであった。
【0039】
また、上記閾電圧変化量ΔVthは、エミッタ電極に含まれるTiの量に依存することが、本発明者による実験でわかった。ここで、Ti膜の膜厚を変化させたときの、閾電圧変化量ΔVthの変化を図19に示す。この図19から、エミッタ電極に含まれるTiの量としては、純Tiの膜厚に換算して、25nm以上あれば、閾電圧変化量ΔVthが十分大きくなることがわかった。即ち、純Tiの膜厚に換算して25nm以上200nm以下に設定すれば、閾電圧変化量ΔVthを十分大きくすることができ、閾電圧の経時安定性を確保できる。これにより、Tiの膜厚を可変(調整)することにより、閾電圧変化量ΔVthを制御可能なことがわかる。また、エミッタ電極に含まれるTiの量として、純Tiの膜厚に換算して100nm以上200nm以下に設定することで、Ti膜厚のばらつきによる閾値の素子間ばらつきも抑制できる。
【0040】
また、一般に、閾電圧は、p型ウェル領域24のチャネル形成領域42(図1参照)付近のボロン濃度で決定されるが、本実施例の上記した閾電圧を低下できる特性(作用効果)を用いると、閾電圧をAl単層(従来例)の場合の閾電圧とほぼ同じ値の閾電圧に設定しても良い場合には、p型ウェル領域24のチャネル形成領域42付近のボロン濃度を高くすることができる。例えば、p型チャネル領域42をイオン注入で形成するときのボロン打ち込み量を、7.5×1013cm−2から1.5×1014cm−2のように2倍にすることができる。換言すると、本実施例によれば、p型ウェル領域24のボロン濃度、即ち、不純物濃度を制御することができる。これにより、p型ウェル領域24におけるエミッタ電極30の下方部分の横方向抵抗(抵抗R1(図24参照))を小さくすることができる。この結果、本実施例によれば、閾電圧を変えることなく、L負荷サージ耐量及び短絡耐量等の耐量特性を向上させることができる。
【0041】
更に、本実施例においては、エミッタ電極30をTiを含有する構造(Al/TiN/Ti構造)としたので、Al単層の場合にMOS界面付近に発生する欠陥に比べて、回復に要するエネルギが著しく高くなる。本発明者らによる実験によって、閾電圧変動の活性化エネルギーを求めたところ、1.14eVであり、例えば150℃程度の高温連続使用においても、100000時間程度なら閾電圧の変化はほとんどなく、閾電圧の安定性が十分なものである。
【0042】
一方、近年、IGBTにおいては、オン電圧を低減させるために、セル構造を図1に示すように薄型にすると共に、セルサイズを微細化する傾向にある。このような構成の場合、チャネル形成領域42とエミッタ領域25の端部下部とが接近若しくは一致するような構造となるため、エミッタ領域の下部に高濃度p型ウェル領域を形成するという従来技術のところで述べた方法では、対処することができなかった。
【0043】
これに対して、上記実施例では、チャネル形成領域42を含むp型ウェル領域24全体のボロン濃度を高めることができるため、微細化(セルピッチを例えば10μm程度に微細化)させた薄型の構成のIGBTに対しても、本発明を適用することが可能であり、十分な効果を得ることができる。
【0044】
また、上記実施例においては、本発明者による実験によれば、次のことを確認している。まず、電子線の照射量或いは加速電圧を増やすと、閾電圧変化量ΔVthが増大することがわかった。これにより、電子線の照射量或いは加速電圧を調整することにより、閾電圧を制御することができる。更に、アニール温度を高くすると、閾電圧変化量ΔVthが減少することがわかった。これにより、アニール温度を調整することにより、閾電圧を制御することができる。更にまた、アニール時間を長くすると、閾電圧変化量ΔVthがわずかに減少することがわかった。これにより、アニール時間を調整することにより、閾電圧を制御することができる。
【0045】
尚、上記実施例では、エミッタ電極30を3層構造、即ち、Al/TiN/Ti構造の電極としたが、これに限られるものではなく、少なくともTiを含有する層を電極に設ける構成とすれば良い。具体的には、Al/Ti、Ni/Ti、Cu/Tiの各電極や、それらの合金の電極や、Tiだけの電極等でも良い。
【0046】
また、上記実施例では、電子線を照射するように構成したが、これに代えて、粒子線である例えばHe線を照射するように構成しても良く、この場合も、ほぼ同等の作用効果を得ることができる。例えば加速電圧が24MeVのHe線を、基板21の表面側(即ち、ゲート電極28が形成された側)から照射した構成の閾電圧の変化を測定した結果を、図20に示す。この図20から、He線照射の場合も、閾電圧を十分小さくできることが分かる。更に、電子線やHe線を照射する代わりに、He線以外の粒子線やX線を照射するように構成しても良い。
【0047】
図21は本発明の第2の実施例を示すものであり、この第2の実施例では、本発明をプレーナ型IGBTに適用した。尚、第1の実施例と同一部分には同一符号を付している。このプレーナ型IGBTの場合も、第1の実施例のコンケーブ型IGBTとほぼ同じ作用効果を得ることができる。
【0048】
また、図22に示す本発明の第3の実施例のように、本発明をU溝型IGBTに適用しても良い。尚、第1の実施例と同一部分には同一符号を付している。このU溝型IGBTの場合も、第1の実施例のコンケーブ型IGBTとほぼ同じ作用効果を得ることができる。特に、U溝型IGBTは、セルピッチが数μm程度の微細化された薄型デバイスであるから、本発明の作用効果がより一層顕著なものとなる。
【0049】
更に、図23は本発明の第4の実施例を示すものであり、第1の実施例と同一部分には同一符号を付し、異なるところを説明する。この第4の実施例は、第1の実施例のコンケーブ型IGBTのp型シリコン基板21と高抵抗n型エピタキシャル成長層22との間に低抵抗n型エピタキシャル成長層44を設けたものである。そして、このコンケーブ型IGBTの場合も、第1の実施例とほぼ同じ作用効果を得ることができる。
【0050】
尚、上記各実施例では、本発明をnチャネルタイプの各IGBTに適用したが、これに代えて、pチャネルタイプの各IGBTに適用しても良い。また、上記各実施例では、本発明をIGBTに適用したが、これに限られるものではなく、例えばMOSFET(p型シリコン基板21をn型シリコン基板に置き換えたMOSFET)に適用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すコンケーブ型IGBTの縦断面図
【図2】コンケーブ型IGBTの製造工程を示す縦断面図
【図3】コンケーブ型IGBTの製造工程を示す縦断面図
【図4】コンケーブ型IGBTの製造工程を示す縦断面図
【図5】コンケーブ型IGBTの製造工程を示す縦断面図
【図6】コンケーブ型IGBTの製造工程を示す縦断面図
【図7】コンケーブ型IGBTの製造工程を示す縦断面図
【図8】コンケーブ型IGBTの製造工程を示す縦断面図
【図9】コンケーブ型IGBTの製造工程を示す縦断面図
【図10】コンケーブ型IGBTの製造工程を示す縦断面図
【図11】コンケーブ型IGBTの製造工程を示す縦断面図
【図12】コンケーブ型IGBTの製造工程を示す縦断面図
【図13】コンケーブ型IGBTの製造工程を示す縦断面図
【図14】3層構造のエミッタ電極の縦断面図
【図15】Al単層構造のエミッタ電極の縦断面図
【図16】コンケーブ型IGBTの製造工程を示す縦断面図
【図17】閾電圧の変化を示す図
【図18】閾電圧変化量ΔVthの変化を示す図
【図19】閾電圧変化量ΔVthとTiの膜厚との関係を示す図
【図20】He線照射の場合の閾電圧の変化を示す図
【図21】本発明の第2の実施例を示すプレーナ型IGBTの縦断面図
【図22】本発明の第3の実施例を示すU溝型IGBTの縦断面図
【図23】本発明の第4の実施例を示すコンケーブ型IGBTの縦断面図
【図24】従来構成を示す図1相当図
【図25】異なる従来構成を示す図1相当図
【図26】異なる従来構成を示す図1相当図
【図27】異なる従来構成を示す図1相当図
【図28】従来構成の製造工程を示す図
【符号の説明】
21は低抵抗p型シリコン基板(半導体層)、22は高抵抗n型エピタキシャル成長層、23はコンケーブ溝、24はp型ウェル領域、25は低抵抗n型エミッタ領域、26はp型ウェル低抵抗領域、27はゲート酸化膜、28はゲート電極(絶縁ゲート)、29は層間絶縁膜、30はエミッタ電極、32は電極層(チタン含有膜)、33はAl電極層、34はTi膜、35はTiN膜、37はコレクタ電極、42はチャネル領域、43はAl膜、44は低抵抗n型エピタキシャル成長層を示す。
Claims (16)
- 半導体層の表面に絶縁ゲートを有するトランジスタ構造を形成する工程と、
当該絶縁ゲートを覆うとともに、少なくともチタンを構成元素とするチタン含有膜を、前記半導体層の表面上に形成する工程と、
前記チタン含有膜形成後に、電子線、粒子線あるいはX線を照射して熱処理を行う工程とを含み、
前記チタン含有膜のチタン量、電子線、粒子線あるいはX線の照射条件および熱処理条件の少なくとも1つに基づいて、前記トランジスタ構造を形成する工程において設定する前記トランジスタ構造のチャネル領域の不純物濃度を調整することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 前記チタン含有膜のチタン量を変数として、前記トランジスタ構造のチャネル領域の不純物濃度を設定することを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
- 前記電子線、粒子線あるいはX線を照射する際の照射量あるいは加速電圧を調整して、前記トランジスタ構造のチャネル領域の不純物濃度を設定することを特徴とする請求項1または2記載の半導体装置の製造方法。
- 前記熱処理を実行する際の熱処理温度あるいは熱処理時間を調整して、前記トランジスタ構造のチャネル領域の不純物濃度を設定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
- 半導体層の表面に絶縁ゲートを有するトランジスタ構造を形成する工程と、
当該絶縁ゲートを覆うとともに、少なくともチタンを構成元素とするチタン含有膜を、前記半導体層の表面上に形成する工程と、
前記チタン含有膜形成後に、電子線、粒子線あるいはX線を照射して熱処理を行う工程とを含み、
前記チタン含有膜の膜厚を調整して前記電子線、粒子線あるいはX線を照射して熱処理する工程前後における前記絶縁ゲートを有するトランジスタ構造の閾値変動量を調整することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 前記閾値変動量に基づいて、前記トランジスタ構造を形成する工程において設定する前記トランジスタ構造のチャネル領域の不純物濃度を調整することを特徴とする請求項5記載の半導体装置の製造方法。
- 前記電子線、粒子線あるいはX線は、前記半導体層の表面側から照射されることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
- 前記チタン含有膜のチタン量を、純チタン単層膜の膜厚に換算して25nm以上200nm以下に相当する量に設定することを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
- 前記チタン含有膜のチタン量を、純チタン単層膜の膜厚に換算して100nm以上200nm以下に相当する量に設定することを特徴とする請求項8記載の半導体装置の製造方法。
- 前記トランジスタ構造を形成する工程は、第1導電型の前記半導体層の表面に、前記チャネル領域の不純物濃度を決める第2導電型の半導体領域を形成し、さらに当該第2導電型の半導体領域内に、前記トランジスタ構造のソース領域あるいはドレイン領域をなす第1導電型の半導体領域を形成し、第1導電型の半導体層において前記第2導電型の半導体領域以外の領域を前記トランジスタ構造のドレイン領域あるいはソース領域となす工程を含むことを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
- 前記トランジスタ構造を形成する工程は、第1導電型の前記半導体層の表面において前記絶縁ゲートが配置される位置に溝部を形成し、該溝部内に前記絶縁ゲートを配置する工程を含むことを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
- 前記チャネル領域の反転層形成領域は、前記溝部の側壁に設定されることを特徴とする請求項11記載の半導体装置の製造方法。
- 前記チタン含有膜を形成する工程は、当該チタン含有膜が前記絶縁ゲートを有するトランジスタ構造の一主電極を構成するように、前記半導体層の表面上に形成する工程であることを特徴とする請求項1ないし12のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
- 前記チタン含有膜を形成する工程は、当該チタン含有膜を前記一主電極の配置位置の全面にわたって配置する工程であることを特徴とする請求項13記載の半導体装置の製造方法。
- 前記半導体層は第2導電型の半導体基板に保持されることを特徴とする請求項1ないし14のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
- 前記半導体基板には前記絶縁ゲートを有するトランジスタ構造の他主電極が設定され、前記絶縁ゲートを有するトランジスタ構造として絶縁ゲート型バイポーラトランジスタが構成されることを特徴とする請求項15記載の半導体装置の製造方法。
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