JP5698302B2 - 半導体装置 - Google Patents

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本発明は、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)等の半導体装置に係り、特にその低損失化に関する。
絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)は、ゲート電極に加える電圧でコレクタ電極とエミッタ電極の間に流す電流を制御するスイッチング素子である。このIGBTは、比較的広範囲な電力に対応でき、またスイッチング周波数も幅広いという特長を備えており、近年、エアコンや電子レンジなど家庭用の小電力機器から、鉄道や製鉄所のインバータなど大電力機器に至るまで広く使われている。
こうしたIGBTの性能のうち、最も改善が求められている性能の一つとして損失の低減がある。近年低損失化が図られたIGBTが考えられている。
例えば図11は、特許文献1に開示されているプレーナ型の高伝導なIGBTである。このIGBTでは、コレクタ電極Cにp層100が接している。そしてこのp層100にp層100よりキャリア濃度が低いn層111が積層される。n層111には、ほぼ均一なキャリア濃度を有しn層111よりキャリア濃度が低いn−層110が積層されている。このn−層110の他方の面側には、n層150が拡散されている。n層150内にはp層120が形成され、さらにこのp層120内にはn+層130が形成されている。n+層130、p層120、n層150、n−層110の表面には、絶縁膜300と、絶縁膜400と、これらの絶縁膜300,400で絶縁されたゲート電極Gと、を含んで形成されたMOSゲートが設けられている。
一方、p層120の表面にはp+層121が形成され、p+層121とn+層130はエミッタ電極Eに低抵抗接触している。各電極E,C,Gは、それぞれ対応する端子に電気的に導かれている。
このIGBTでは、p層120の周辺にn層150が形成されていることが特徴的である。これが設けられていることで、MOSゲートにより、n−層110中に流入した電子によってp層100から注入したホールを、p層120内へ流入しにくくし、n−層110内のキャリア濃度を高くする。その結果、n−層110が高伝導となり、低損失なIGBTを得ることができる。n層を形成することにより、ノイズ誤動作の原因となるゲートの帰還容量が増えるが、ゲート絶縁膜300を部分的に厚くして帰還容量を低減している。
さらに、図12は、特許文献2に開示されているトレンチ型の高伝導なIGBTである。このIGBTでは、エミッタ電極E側に、ゲート絶縁膜300で絶縁されたゲート電極Gを含んだ複数個のトレンチゲート構造Tが、2つの異なった間隔で交互に形成されている。トレンチゲート間の間隔のうち幅の狭い部分には、n−層110に接したn層151が形成され、このn層151に隣接してp層120が形成されている。またp層120内には、エミッタ電極600に低抵抗接触したp+層121とn+層130とが形成されている。
一方、トレンチゲート間の間隔のうち幅の広い部分には、p層125が形成されており、エミッタ電極Eとは絶縁膜401,402で絶縁されている。n層151は、p層100から注入したホールに対して障壁となり、n−層110中に電荷を蓄える効果を有し、伝導度を高めている。また、p層125は、p層100から注入したホールをp層125内に収集する作用をもつ。このホールはトレンチゲート近傍を流れ、n層151、p層120、及びp+層121を経由して、エミッタ電極Eに流れ込む。ホールがトレンチ近傍を流れるときの電位差により、トレンチゲートの反転層からの電子注入を誘発し、さらにn−層110の伝導度変調を促進する結果、IGBTは低損失になる。
特願平10−178174号公報 特開2000−307116号公報
こうした上記従来のIGBTでは、エミッタ側のp層120と、電荷を蓄えるn−層110とに介在するn層150,151のキャリア濃度を高めることでオン電圧が低減し、低損失になる。しかしながら、このn層150,151のキャリア濃度を高めていくと、耐圧が低下してしまうという問題点があった。具体的な実験例として、図13に示すように、n層150または151のシートキャリア濃度(エミッタ側の面から深さ一定の面におけるキャリア濃度の面密度)を上昇させていくと、オン電圧は低減されるが、1x1012/cmを境に、それよりシートキャリア濃度では、降伏電圧が急激に低下して耐圧性が下がる。
従って実用上十分な降伏電圧を維持できるオン電圧は、このn層150または151のシートキャリア濃度の限界(1x1012/cm以下)によって制限されてしまう。
本発明は、上記実情に鑑みて為されたもので、耐圧を損なわずに、低損失化を図ることのできる半導体装置を提供することをその目的の一つとする。
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、半導体装置であって、半導体基体の一面側に接してコレクタ電極を設け、当該一面側から第1導電形の第1半導体領域と、第2導電形の第2半導体領域と、この第2半導体領域のキャリア濃度より低いキャリア濃度を有する第2導電形の第3半導体領域とが積層された第1層部と、前記第3半導体領域の一部に積層された、前記第3半導体領域のキャリア濃度より高いキャリア濃度を有する第1導電形の第4半導体領域と、該第4半導体領域に積層された第2の導電形の第5半導体領域と、該第5半導体領域に積層された第1導電形の第6半導体領域と、該第6半導体領域の一部に積層され、前記第6半導体領域のキャリア濃度より高いキャリア濃度を有する第2の導電形の第7半導体領域と、を含む第2層部と、前記第2層部に含まれる半導体領域に接してゲート絶縁膜を設け、当該ゲート絶縁膜を介して前記第2層部に沿って配されるゲート電極と、前記第2層部の第6、及び第7の半導体領域に低抵抗接触するエミッタ電極と、を備えることとした。
また、前記第4の半導体領域では、エミッタ電極側の面からの距離が一定である面のキャリア濃度の面密度(シートキャリア濃度)が1x1012/cm以上であることとしてもよい。
さらに前記エミッタ電極が接触する前記第6と第7の半導体領域の面と、前記第3、第4、第5、第6及び第7の半導体領域が露出し前記ゲート酸化膜が形成された面とが、略同一平面にあってもよいし、前記ゲート酸化膜が、前記第2層部に含まれる各半導体領域に沿って、第1層部に向かって延びて前記第3の半導体領域に達しているトレンチの側面に形成されていてもよい。
このようにトレンチを設ける場合、当該トレンチは、その一方の側面において、前記第2層部に含まれる各半導体領域に接し、他方の側面においては、前記第3の半導体領域内にその一部が接して積層された、前記第3の半導体領域のキャリア濃度より高いキャリア濃度を有する第1導電形の第8の半導体領域が接していてもよい。さらに前記トレンチが複数設けられていてもよい。このように複数設ける場合は、第8の半導体領域を介して隣り合う前記トレンチの間隔が、前記第2層部を挟んで隣り合う前記トレンチの間隔より、広いようにトレンチを配してもよい。さらに、この第6の半導体領域内に第2導電形の第9の半導体領域が形成され、該第9の半導体領域が前記第7の半導体領域と前記トレンチ側面に形成されたゲート酸化膜との間に介在するようにしてもよい。
なお、前記第5の半導体領域ではエミッタ電極側の面からの距離が一定である面のキャリア濃度の密度が1x1017/cm以下であってもよい。
また、本発明の一態様に係る半導体装置は、第2導電形の半導体基部と、当該半導体基部の一面側に積層され、前記半導体基部の半導体よりも高いキャリア濃度を有する第2導電形の半導体を用いて形成した第1半導体層と、この第1半導体層にさらに積層され、第1導電形の半導体を用いて形成し、コレクタ電極に接する第2半導体層と、前記半導体基部の別の面側に積層され、ゲート電極とは絶縁膜を介して隣り合う半導体層部であって、エミッタ電極に接し、第1導電形の半導体を用いて形成した第3半導体層と、この第3半導体層のエミッタ電極に対する側に積層され、第3半導体層をなす半導体よりもキャリア濃度が低い第2導電形の半導体を用いて形成した第4半導体層と、前記第4半導体層にさらに積層され、第1導電形の半導体を用いて形成した第5半導体層と、を含む半導体層部と、前記半導体基部と、前記半導体層部とに挟まれて介在し、第1導電形の半導体を用いて形成した介在層部と、を有する。このとき、前記介在層部では、エミッタ電極側の面からの距離が一定である面のキャリア濃度の面密度が1x1012/cm以上であってもよい。
また、この半導体装置は、プレーナ型の構造であっても、トレンチ構造であってもよい。
本発明によると、耐圧を損なわずに、低損失化を図ることができる。
本発明の実施の形態に係る半導体装置の構造例を表す説明図である。 本発明の実施の形態に係る半導体装置のキャリア濃度の例を表す説明図である。 本発明の実施の形態に係る半導体装置にて、第4の半導体領域のシートキャリア濃度を変更したときの耐圧の実験結果を表す説明図である。 本発明の実施の形態に係る半導体装置にて、第5の半導体領域のシートキャリア濃度を変更したときの耐圧の実験結果を表す説明図である。 本発明の実施の形態に係る半導体装置のもう一つの構造例を表す説明図である。 本発明の実施の形態に係る半導体装置のさらに別の構造例を表す説明図である。 本発明の実施の形態に係る半導体装置のプレーナー型の構造例を表す説明図である。 本発明の実施の形態に係る半導体装置の横型の構造例を表す説明図である。 本発明の実施の形態に係る半導体装置が横型、プレーナ構造を持つ例を表す説明図である。 本発明の実施の形態に係る半導体装置を利用した電力変換装置の例を表す説明図である。 プレーナ構造の半導体装置の構造例を表す説明図である。 トレンチゲート構造の半導体装置の例を表す説明図である。 n−層に接するn層のシートキャリア濃度と、降伏電圧及びオン電圧の関係の実験結果を表す説明図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本発明の実施の形態に係る半導体装置は、IGBTデバイスであって、図1に例示する構造を備えている。すなわち、この半導体装置は、コレクタ電極C側より、コレクタ電極Cに電気的に接続される導電体のプレート500の側から、第1導電形(図1ではp型)の半導体で形成した第1半導体領域100と、第2導電形(図1ではn型)の半導体で形成した第2半導体領域111と、この第2半導体領域111をなす半導体のキャリア濃度より低いキャリア濃度を有する半導体を用いて形成した第2導電形の第3半導体領域110とを積層して、第1層部10が形成されている。
また、ゲート絶縁膜(ゲート酸化膜)300が、第3の半導体領域110に達してトレンチTが少なくとも一つ形成されている。図1では、トレンチTが4つ形成されている部分を図示している。トレンチTは、間隔を交互に違えて配置されている。このうち比較的広い間隔をあけた領域には第1導電形の領域(第8の半導体領域)125を挟む。また、比較的狭い間隔をあけた領域には、複数の半導体領域を積層した第2層部20が挟まれている。
この第2層部20には、第3半導体領域110の一部に接触する第1導電形の第4半導体領域122と、この第4半導体領域122に積層され、第2の導電形の半導体を用いて形成した、ホールバリア層としての第5半導体領域151と、この第5半導体領域151に積層され、第1導電形の半導体を用いた第6半導体領域120とが含まれる。また、この第6半導体領域120の一部には、第6半導体領域120の半導体のキャリア濃度より高いキャリア濃度を有する第1の導電形の半導体を用いた第7半導体領域121が形成されている。この第7の半導体領域121は、絶縁膜300,402に直接接触せず、間に第2導電形の半導体を用いた半導体領域130を介在させている。この半導体領域130のキャリア濃度は、第2、第5の半導体領域111,151よりも高められている。
なお、第4半導体領域122をなす半導体のキャリア濃度は、第3半導体領域110をなす半導体のキャリア濃度より高くなっている。さらに、図1の例では、第4半導体領域122が第3半導体領域110に接する面は、第8の半導体領域125が第3半導体領域110に接する面とほぼ同じ深さになっている。
ゲート絶縁膜402は、この第2層部20に含まれる各半導体領域122,151,120に接して設けられる。そしてゲート電極Gに電気的に接続される導電体200は、ゲート絶縁膜を介して第2層部20に隣り合って配される。また、エミッタ電極Eが、第2層部20の第7の半導体領域121に低抵抗接触(電気的に結合)している。
またここで、第1導電形の第8の半導体領域125をなす半導体は、第3の半導体領域110にその一部が接して積層され、第3の半導体領域110をなす半導体のキャリア濃度より高いキャリア濃度を有する。
さらにこの実施の形態では、第7の半導体領域121と絶縁膜300,402との間に、第2導電形の半導体領域を介在させている。
この図1に示した半導体装置を、第2層部20の中心部(第7の半導体領域121を含む部分)を通る断面A−Bで破断したときの、断面A−Bに沿ったキャリア濃度の変化は、図2に示すようになる。
この図2では、横軸にAからBに至る深さをとり、縦軸にはA−B断面に鉛直な面(エミッタ電極側からの距離(深さ)が一定の面)に沿ってキャリア濃度を積分(総和)し、当該面の面積で除した、シートキャリア濃度をとっている。図3は、第5半導体領域151におけるシートキャリア濃度を1x1012/cm以上とし、第4半導体領域122におけるシートキャリア濃度を変えたときの耐圧を測定した実験結果である。図3に示すように、第4半導体領域122をなす半導体のシートキャリア濃度を1x1012/cm以上とすると、第5半導体領域151をなす半導体のシートキャリア濃度を、1x1012/cm以上としても、耐圧性が維持される。
これはすなわち、例えば第5半導体領域151がn層であり、第4半導体領域122がp層であるとすると、第4半導体領域122が存在しない場合、特開2003−347549号公報に掲げたように、第6半導体領域120と第5半導体領域151との間のpn接合における電界強度が高く、このpn接合間で破壊が生じる。これに対し、第4半導体領域122の存在により電界強度の高まりを抑制できるためである。
これのように本実施の形態では、第5半導体領域151と、第3半導体領域110との間に、第4半導体領域122(介在層)を介在させ、この介在層のシートキャリア濃度を1x1012/cm以上とした。これによって降伏電圧を低下させることなく第5半導体領域151のシートキャリア濃度を1x1012/cm以上とすることができるようになり、オン電圧を低減できる。
なお、第4半導体領域122や第5半導体領域151は、数MeV以上の加速電圧でイオン注入する方法によって形成できる。これにより、所望の形状とキャリア濃度を実現でき、耐圧の確保と低オン電圧とを実現できる。
さらに、図4は、第5の半導体領域151のシートキャリア濃度を変え、耐圧との関係を解析した実験結果である。この結果によると、第5半導体領域151のキャリア濃度が1x1017/cm以上となると、耐圧が急激に低下する。従って、第5半導体領域151のキャリア濃度が1x1017/cm以下とすれば、耐圧をさらに安定に確保できる。
さらに、図5に本発明の実施の形態の別の例を示す。この例では、第8半導体領域125と絶縁膜402との間に、第8半導体領域125の半導体の導電形とは異なる第2導電形の半導体を用いて第9の半導体領域131を形成している。この第9の半導体領域131は、第2の半導体領域111よりもキャリア濃度を高めている(例えばn+としている)。
この図5の例では、ゲートGがオンとなると、ゲートG周りの反転層や蓄積層を介して、第7の半導体領域を取り囲む半導体領域130であるn+層と第9の半導体領域131であるn+層とが導通する。そして、第8半導体領域125であるp層をエミッタ電極600に向かって流れるホール電流によって、第8半導体領域125内に電位差が発生し、第9の半導体領域131から第8半導体領域125、第3半導体領域110(この例の場合n−層)へ電子が注入される。
これによって、第8半導体領域125に近接する第3半導体領域110の領域も伝導度変調が促進され、さらにオン電圧が低減し、低損失化が可能となる。なお、導電形を入れ替えても同様である。
なお、これまでの説明では、トレンチゲートを、広い間隔と狭い間隔とを交互において配していたが、第8半導体領域125(及び第9半導体領域131)は、必ずしも設けなくてもよい。この場合は、図6に例示するように、トレンチゲートと第2層部20とが交互に配されたものとなる。
これにより、単位面積あたりのセル密度を高くでき、絶縁されたゲートのチャネル幅を広くできるので、オン電圧の低減だけでなく、その飽和電流密度を向上できる。この態様は、例えば、プラズマディスプレイのように、負荷の等価回路がコンデンサとして見え、大きな瞬時電流を流すサステイン素子などの場合の低損失化に有効である。
また、ここまでの例では、トレンチゲート構造の場合を例として説明したが、本実施の形態の半導体装置は、図7に例示するように、プレーナのゲート構造であっても構わない。さらに本実施の形態の半導体装置をパワーICなどの集積回路に適用する場合、図8に例示するように横型の構造としてもよい。この図8に例示する構造では、支持体140上に絶縁層410を介して第3半導体領域であるn−層110を設ける。コレクタ電極Cに電気的に接続される電極500は、エミッタ電極Eに電気的に結合する電極600とほぼ同一の面上に形成される。このため、当該面上での他の半導体装置との結線等を容易にできる。さらに、この横型の構造であっても、図9に示すように、プレーナゲート構造としてもよい。
これらのすべての例において、第4半導体領域122のシートキャリア濃度は、1x1012/cm以上であることとし、第5の半導体領域150のキャリア濃度は、1x1017/cm以下としてもよい。
図10は、本実施の形態の半導体装置を用いた電力変換装置の一例である。なお、ここでは本実施の形態の半導体装置をIGBTの記号で示しているが、実際には、IGBTがpnpn等の4層構造であるのに対し、本実施の形態の半導体装置はpnpnpnの6層構造を備えるものである点で異なる。ただし、現状では対応する記号が定義されていないので、IGBTの記号で代用して示す。この電力変換装置は、一般的なインバータであり、その動作は広く知られているので、ここでの詳細な説明を省略する。ここではインバータに利用する例を示したが、インバータだけでなく、コンバータなど、IGBT等のトランジスタを用いる回路については、IGBT等に置き換えて本実施の形態の半導体装置を利用できる。ここでは801〜806はゲート回路である。
10 第1層部、20 第2層部、100 第1半導体領域、111 第2半導体領域、110 第3半導体領域、122 第4半導体領域、151 第5半導体領域、120 第6半導体領域、121 第7半導体領域、130 半導体領域、131 第9半導体領域、125 第8半導体領域、401,402 絶縁膜、500,600 電極プレート、200 ゲート電極、140 支持体、410 絶縁層。

Claims (9)

  1. 半導体基体の一面側に接してコレクタ電極を設け、
    当該一面側から第1導電形の第1半導体領域と、第2導電形の第2半導体領域と、この第2半導体領域のキャリア濃度より低いキャリア濃度を有する第2導電形の第3半導体領域とが積層された第1層部と、
    前記第3半導体領域の一部に積層された、前記第3半導体領域のキャリア濃度より高いキャリア濃度を有する第1導電形の第4半導体領域と、
    該第4半導体領域に積層された第2の導電形の第5半導体領域と、
    該第5半導体領域に積層された第1導電形の第6半導体領域と、
    該第6半導体領域の一部に積層され、前記第6半導体領域のキャリア濃度より高いキャリア濃度を有する第2の導電形の第7半導体領域と、
    を含む第2層部と、
    前記第2層部に含まれる半導体領域に接してゲート絶縁膜を設け、当該ゲート絶縁膜を介して前記第2層部に沿って配されるゲート電極と、
    前記第2層部の第7の半導体領域に低抵抗接触するエミッタ電極と、
    を備え、
    前記ゲート絶縁膜が、前記第2層部に含まれる各半導体領域に沿って、第1層部に向かって延びて前記第3の半導体領域に達しているトレンチの側面に形成され、
    前記トレンチは、その一方の側面において、前記第2層部に含まれる各半導体領域に接し、他方の側面においては、前記第3の半導体領域内にその一部が接して積層された、前記第3の半導体領域のキャリア濃度より高いキャリア濃度を有する第1導電形の第8の半導体領域が接しており、
    前記トレンチが複数設けられ、
    前記第8の半導体領域を介して隣り合う前記トレンチの間隔が、前記第2層部を挟んで隣り合う前記トレンチの間隔より、広い、
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1に記載の半導体装置であって、
    前記第4の半導体領域内では、エミッタ電極側の面からの距離が一定である面のキャリア濃度の面密度が1x1012/cm以上であることを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の半導体装置であって、
    前記エミッタ電極が接触する前記第6と第7の半導体領域の面と、前記第3、第4、第5、第6及び第7の半導体領域が露出する部分に前記ゲート絶縁膜がトレンチの側面から延伸して形成された面とが、略同一平面にあることを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項1に記載の半導体装置であって、
    前記第8の半導体領域内に第2導電形の第9の半導体領域が形成され、該第9の半導体領域が、前記トレンチ側面から前記第8の半導体領域に延伸する前記ゲート絶縁膜と、前記第8の半導体領域と、の間に介在することを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の半導体装置であって、
    前記第5の半導体領域内では、エミッタ電極側の面からの距離が一定である面のキャリア濃度の密度が1x1017/cm以下であることを特徴とする半導体装置。
  6. 第2導電形の半導体基部と、
    当該半導体基部の一面側に積層され、前記半導体基部の半導体よりも高いキャリア濃度を有する第2導電形の半導体を用いて形成した第1半導体層と、
    この第1半導体層にさらに積層され、第1導電形の半導体を用いて形成し、コレクタ電極に接する第2半導体層と、
    前記半導体基部の別の面側に積層され、又は、前記半導体基部の前記一面側に前記第1及び第2半導体層と離間して積層され、ゲート電極とは絶縁膜を介して隣り合う半導体層部であって、
    エミッタ電極に接し、第1導電形の半導体を用いて形成した第3半導体層と、
    この第3半導体層のエミッタ電極に接するとは反対側に積層され、第3半導体層をなす半導体よりもキャリア濃度が低い第1導電形の半導体を用いて形成した第4半導体層と、
    前記第4半導体層にさらに積層され、第2導電形の半導体を用いて形成した第5半導体層と、
    を含む半導体層部と、
    前記半導体基部と、前記半導体層部とに挟まれて介在し、第1導電形の半導体を用いて形成した介在層部と、
    を有することを特徴とする半導体装置。
  7. 請求項6に記載の半導体装置であって、
    前記介在層部では、エミッタ電極側の面からの距離が一定である面のキャリア濃度の面密度が1x10 12 /cm 以上であることを特徴とする半導体装置。
  8. 請求項6または7に記載の半導体装置であって、
    プレーナ型の構造としたことを特徴とする半導体装置。
  9. 請求項1または6または7のいずれか一項に記載の半導体装置であって、
    前記ゲート電極は、トレンチ構造のゲート電極としたことを特徴とする半導体装置。
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