JP2004299587A - 遠隔故障診断システム - Google Patents

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Abstract

【課題】故障により停止した故障車両を遠隔から操作してドアロックを解除する。
【解決手段】遠隔操作管理サーバ101は、故障車両110の操作を許可するためのIDとパスワードを故障車両管理データベース103に記憶しておく。故障車両110の修理を依頼された修理業者の端末122から送信されたIDとパスワードがデータベースに記憶されているものと一致するかを判定する。一致すれば、修理業者の端末122から送信されたドアロックの解除指示を故障車両110に送信する。故障車両110は、ドアロックの解除指令を受信して、ドアロックを解除する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の故障を診断するとともにその車両の操作を遠隔から業者等に許可する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両の故障診断を行なう種々の技術が知られている(特許文献1)。この特許文献1には、ディーラーのサービス工場等に配置されたセレクトモニタ(故障診断装置)を用いて車両の故障診断を行なうようにした故障診断装置が開示されている。即ち、この公報に記載の発明は、まず、車載のセンサ・スイッチ類やアクチュエータ類のデータ等の車両データを記憶する電子制御装置が車両に搭載され、一方、ディーラーのサービス工場等には、セレクトモニタ(故障診断装置)が配置されている。このセレクトモニタは、この車載の電子制御装置からこれらの各種の車両データである内部データを読み出すと共に、自らも計測機能を有し、この自己計測した車両のデータと車載の電子制御装置から読み出した内部データとを同時に表示させることで、対応するデータの比較検討が容易に行なえるようになっている。このようにして、この公報記載の故障診断装置は、車載の電子制御装置から読み出したデータの妥当性を容易に判断可能とし、診断効率を向上させるようにしている。
【0003】
特許文献2には、車両の自己診断情報をイグニッション・キーに保存させ、このイグニッション・キーから読み出した診断情報から故障箇所、故障状態等を詳細に解析するようにした故障検出装置が開示されている。具体的には、この公報に記載の発明では、イグニッション・キーをシリンダ錠から取り出すとき、車両の送信機が自己診断情報を出力し、イグニッション・キーの受信機がこの情報を受信し、車両の自己診断情報がイグニッション・キーのメモリに記憶される。この自己診断情報を保存したイグニッション・キーから、キー情報リーダを使ってその診断情報が読み出され、パソコンに入力され、このパソコンにより故障箇所・故障状態等を詳細に検出するようになっている。この公報記載の発明によれば、イグニッション・キーは車両から取り外して携帯する唯一の部品であるから、このキーを預かったディーラーが、キーから自己診断情報を読み出して故障個所、故障状態等を検出することができる。よって、故障修理や交換部品などに必要な費用、車両の納期などについて直ちに明示することができるといった効果がある。
【0004】
特許文献3には、車両の自己診断による異常に基づく故障診断情報が車両から基地局側に無線にて送信され、その後、その故障診断情報に対応した車両の異常が解消(修復)されたときには、その異常解消情報(修理済コード)が、車両から基地局へ無線にて送信されるようにした車両診断システムが開示されている。
この公報記載の発明によれば、基地局にて車両の故障診断情報が受信され、その後に対応する修理済コードが受信されたときには、基地局からユーザに対する車両の点検・修理・整備に関する要請を省略することができ、車両と基地局との相互間の無駄な処理を無くすことができるようになっている。
【0005】
しかしながら、上述した従来技術は、いずれも、車両自身が故障診断機能を備え、この自己故障診断機能により得られた故障診断情報を、何らかの手段、例えば、故障診断装置(セレクトモニタ)、イグニッション・キー、基地局への無線による送信を介して、ディーラーを含む外部に連絡するようにしたものにすぎない。
【0006】
それに対して、特許文献4では、ネットワークを介して故障した車両と接続し、その故障個所を診断する故障診断システムが提案されている。この従来技術によれば、故障診断システムと車両とを遠隔的に接続することで、顧客がサービス工場に出向かなくとも、車両が故障しているかどうかや故障個所を把握できるため、大変便利である。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−10013号公報
【特許文献2】
特開平11−51817号公報
【特許文献3】
特開平11−223578号公報
【特許文献4】
特開2002−228552号公報。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、故障が発生すると、車両が停止してしまったり、走行することが困難な状況に陥ってしまったりすることがある。そのような場合に、路肩や駐車場など通行の妨げにならないところへと故障車両を移動させた後、修理業者やレッカー移動業者が到着するまで、ドライバが車両内で待機することになる。
【0009】
しかしながら、ドライバの置かれた状況次第では、車両に待機できない場合もある。例えば、結婚式のために空港へ向かっているときなどは、故障車両を置いたままにしてでも先を急ぎたいと思うのが心情であろう。
【0010】
そのような場合に、置いたままにされた故障車両の移動や修理を依頼するたことになるが、そのためには、あらかじめ車両内にキーを残し、かつ、ドアをアンロック(解鍵)しておかなければ、修理業者等が車両を移動するのは困難である。
【0011】
しかしながら、故障車両とはいえ、キーを車両内に残し、かつ、ドアをアンロックして車両を放置しておくことはセキュリティー上好ましくはない。例えば、修理業者等が到着する前に、車両盗難に合う危険性や、キーを複製されてしまう危険性、及び車両内に保管しておいた物品を盗難される危険性もある。
【0012】
従って、キーはドライバが抜いて所持しつつ、その一方で信頼の置ける者が故障車両に急行して、ドアをアンロックして車両を移動したり修理したりすることが望ましい。
【0013】
そこで、本発明では、置いたままにされた故障車両のセキュリティーを担保しつつ、修理業者に故障を依頼できるようにすることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明に係る遠隔故障診断システムは、以下の構成を特徴とする。
【0015】
本願の第1の発明によれば、車両の故障を遠隔診断し当該車両の修理を担当する業者にドアのアンロック等の操作を許可する遠隔故障診断システムが提供される。例えば、車両において取得された車両データを受信する車両データ受信手段と、受信された車両データに基づいて前記車両に故障が発生しているかを判定する故障判定手段と、車両に故障が発生していると判定されると、車両のユーザに対して故障通知を送信する故障通知送信手段と、故障通知を受信したユーザの端末から修理要求メッセージを受信する修理要求受信手段と、修理要求メッセージを受信すると車両の修理を担当する修理業者の端末に対して該車両のドアのアンロックを許可するための許可情報を送信する許可送信手段とを含む。
【0016】
また、上述の遠隔故障診断システムは、修理要求メッセージを受信すると、車両の修理を担当する修理業者の端末に対して修理依頼メッセージを送信する修理依頼送信手段をさらに含んでもよい。
【0017】
また、上述したいずれかの遠隔故障診断システムは、前記許可情報に含めることのできる第1の認証情報を記憶する認証情報記憶手段と、前記修理依頼メッセージにより車両の修理を依頼された修理業者の端末から第2の認証情報を受信する認証情報受信手段と、前記認証情報記憶手段から読み出した第1の認証情報と、前記認証情報受信手段により受信された第2の認証情報とが一致するかを判定する判定手段と、前記第1の認証情報と前記第2の認証情報とが一致すると、前記修理業者の端末から車両の操作指示を受信する操作指示受信手段と、前記受信された操作指示に対応する制御命令を前記車両に対して送信する制御命令送信手段とを含むようにしてもよい。
【0018】
また、前記制御命令には、例えば、前記故障車両のドアをアンロックさせるためのアンロック命令、前記故障車両のイグニッション電源をオンにするためのIGオン命令、前記故障車両のアクセサリー電源をオンにするためのACCオン命令のうち少なくともひとつが含まれていてもよい。
【0019】
また、上述したいずれかの遠隔故障診断システムは、前記車両において制御命令が実行された結果を表す制御結果情報を前記車両から受信する制御結果受信手段と、前記受信された制御結果を前記車両のユーザの端末に対して送信する制御結果送信手段とをさらに有してもよい。
【0020】
また、上述したいずれかの遠隔故障診断システムは、前記認証情報受信手段が、前記故障車両のユーザの端末から前記第2の認証情報を受信すると、前記判定手段は前記受信された第2の認証情報と前記記憶されている第1の認証情報とが一致するかを判定し、一致する場合に前記操作指示受信手段は前記ユーザの端末から操作指示を受信し、前記制御命令送信手段は前記ユーザの端末からの操作指示に対応する制御命令を送信するようにしてもよい。
【0021】
また、上述したいずれかの遠隔故障診断システムは、前記修理業者による車両の操作を禁止するための禁止指示を前記ユーザが携帯する端末又は前記車両に搭載されているユーザの端末から受信する禁止指示受信手段と、前記禁止指示が受信されると前記第1の認証情報を前記認証情報記憶手段から削除するか又は前記修理業者の端末から受信された操作指示に対応する制御命令の送信を禁止するよう制御する禁止制御手段とをさらに有してもよい。
【0022】
また、上述したいずれかの遠隔故障診断システムは、車両の現在位置をあらわす車両位置情報を受信する位置情報受信手段と、前記受信された車両位置情報を前記修理業者の端末に送信する送信手段とをさらに有してもよい。
【0023】
また、上述したいずれかの遠隔故障診断システムは、修理業者が開設しているサービス工場の位置を表す位置情報を記憶するデータベースと、前記車両の現在位置を表す車両位置情報を受信する位置情報受信手段と、前記受信された車両位置情報に基づいて、前記車両の周辺にサービス工場を開設している修理業者を前記データベースから抽出する抽出手段とをさらに有してもよい。
【0024】
また、上述したいずれかの遠隔故障診断システムは、前記抽出された修理業者に対して修理を依頼するか否かを問うための修理依頼メニューを、前記車両のユーザの端末に送信する修理依頼メニュー送信手段をさらに備え、前記抽出された修理業者のうち何れか一つを指定する指定情報を含む修理要求メッセージを前記ユーザの端末から受信すると、前記許可送信手段は、該修理業者に対して、前記許可情報として第1の認証情報を送信するようにしてもよい。
【0025】
また、上述したいずれかの遠隔故障診断システムは、前記抽出された修理業者の端末に対して、前記車両の修理を受託するか否かを問うための受託メニューを送信する受託メニュー送信手段をさらに備え、前記抽出された修理業者の端末から、前記車両の修理を受託するとの情報を受信すると、前記許可送信手段は、該修理業者に対して、前記第1の認証情報を送信するようにしてもよい。
【0026】
また、上述したいずれかの遠隔故障診断システムは、前記抽出された修理業者の端末に対して、前記車両の修理を受託するか否かを問うための受託メニューを送信する受託メニュー送信手段と、前記抽出された修理業者の端末から、前記車両の修理を受託するとの情報を受信すると、該修理業者に対して修理を依頼するか否かを問う修理依頼メニューを、前記車両のユーザの端末に送信する修理依頼メニュー送信手段とをさらに備え、前記修理要求メッセージとして、前記修理業者への修理依頼情報を前記ユーザの端末から受信すると、前記許可送信手段は、該修理業者の端末に対して、前記許可情報として第1の認証情報を送信してもよい。
【0027】
また、上述したいずれかの遠隔故障診断システムは、前記第1の認証情報と前記端末から受信した第2の認証情報とが一致すると、該端末に対して、遠隔操作の選択メニューを形成するための情報を送信するメニュー送信手段をさらに有してもよい。
【0028】
また、いずれかの遠隔故障診断システムは、前記第1の認証情報と前記第2の認証情報とが一致すると、前記修理業者の端末に対して、遠隔操作の選択メニューを形成するための情報を送信するメニュー送信手段をさらに有してもよい。
【0029】
本発明の第2の観点によれば、故障修理の対象となる車両の故障の故障を診断するとともに該車両の操作を遠隔から許可する遠隔故障診断システムであって、前記故障車両の現在位置を表す車両位置情報を受信する手段と、前記受信された車両位置情報を記憶する手段と、前記故障車両の修理を依頼された修理業者の移動端末から該移動端末の端末位置情報を受信する手段と、前記受信された端末位置情報と前記車両位置情報とに基づいて、前記修理業者が前記故障車両の放置現場に到着したか否かを判定する手段と、前記修理業者が前記故障車両の放置現場に到着したと判定されると、前記修理業者の移動端末に対し、前記故障車両を遠隔から操作するための遠隔操作メニューを送信する手段と、前記移動端末上に表示された遠隔操作メニューに応じて選択された操作指示を受信する手段と、前記受信された操作指示に対応する制御命令を前記故障車両に送信する手段とを有する遠隔故障診断システムが提供される。
【0030】
本発明の第3の観点によれば、上記の何れかの遠隔故障診断システムを通じて遠隔操作される車両であって、前記車両の故障診断に必要となる車両データを取得する手段と、前記取得された車両データを前記遠隔故障診断システムに送信する手段と、前記遠隔故障診断システムを通じて前記制御命令を受信する手段と、前記受信された制御命令に応じて前記車両に搭載されている電子ユニットを制御する制御手段とを有する車両が提供される。この車両は、さらに、前記車両の現在位置を検出する手段と、前記検出された現在位置を表す車両位置情報を前記遠隔故障診断システムに送信する手段と有してもよい。また、前記制御手段による制御結果を前記遠隔故障診断システムに送信する手段をさらに有してもよい。
【0031】
尚、上述の目的は、上記の各構成を備える遠隔故障診断システムに対応する遠隔故障診断方法によっても達成される。
【0032】
また、同目的は、上記遠隔故障診断システムに含まれる各手段を、コンピュータによって実現するためのプログラム、及びそのプログラムコードが格納されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体によっても達成される。
【0033】
【発明の効果】
本発明によれば、故障した車両のセキュリティーを担保しつつ、修理業者への故障の依頼を実現する遠隔故障診断システム、遠隔故障診断方法及び車両が実現される。
【0034】
即ち、請求項1、2、14、15、18乃至21に記載の発明によれば、予めIDとパスワードなどの許可情報を知らされている者に対してドアのアンロックを少なくとも含む遠隔操作を許容し、故障した車両のセキュリティーを担保しつつ、修理を依頼された者(車両の移動を依頼された者を含む。)が車両を遠隔操作できるようになる。
【0035】
請求項3に記載の発明によれば、許可情報が正規のものでなければ遠隔操作を拒絶することで、故障した車両のセキュリティーを担保しつつ、修理を依頼された者(車両の移動を依頼された者を含む。)が車両を遠隔操作できるようになる。
【0036】
請求項4に記載の発明によれば、ドアのアンロック、イグニッション電源のオン/オフ及びアクセサリー電源のオン/オフなどを修理業者の端末から実行できるようになるため、放置されていた故障車両の回収作業が可能となる。とりわけ、ドアを遠隔からアンロックできるようになるため、キーを車両に残しておく必要がなくなり、セキュリティーを向上させることができる。
【0037】
請求項5及び17に記載の発明によれば、遠隔操作による制御結果をユーザ(車両の所有者やドライバなど)に通知することで、ユーザは、放置してきた故障車両の状況を把握でき、安心感を得られる利点がある。
【0038】
請求項6に記載の発明によれば、例えば、故障車両が修理業者のサービス工場に入庫された後は、ユーザだけが故障車両を遠隔から操作できるようにすることも可能になる。例えば、ドアのアンロックは修理業者も実行できるが、IGオンなどの他の操作はユーザだけが指示してもよい。
【0039】
請求項7に記載の発明によれば、ユーザ端末などから、業者等による遠隔操作を禁止することができるようになる。例えば、認証情報を盗まれた可能性があれば、遠隔操作を禁止してセキュリティーを確保できる。
【0040】
請求項8及び16に記載の発明によれば、故障車両が放置されている場所を修理業者が把握できるようになるため、放置現場に到着しやすくなろう。
【0041】
請求項9及び16に記載の発明によれば、故障車両の放置現場に近い修理業者が選定されるため、放置現場への到着時間は遠くの修理業者が駆けつける場合よりも一般には短くなり、修理業者にとっても都合がよい。また、ユーザにとっては早期に故障車両が修理業者に回収されることを期待できるといった安心感が得られよう。
【0042】
請求項10によれば、ユーザが修理業者を選定できるようになる。例えば、放置現場に近い業者がシステムにより提案された場合であって、日頃から付き合いがあり信頼もおいている他の業者を指定することが可能となる。よって、ユーザは知り合いの業者が修理を担当することで、より安心感を得られよう。
【0043】
請求項11に記載の発明によれば、故障車両の修理を担当可能かどうかを修理業者に問い合わせ、可能であれば認証情報を通知するため、修理を担当できる修理業者にのみ認証情報を公開することができる。また、放置現場に近い業者であっても都合が悪い場合には修理の依頼を断わることができ、都合の良い業者が修理を担当できる。また、修理の完了までの時間を短縮できる効果もあろう。
【0044】
請求項12によれば、修理を受託可能な業者で、かつ、ユーザにより承諾された業者が選定されることにより、信頼のある業者に対して確実に修理を依頼できるようになる。例えば、受託不能な業者に修理を依頼してしまい修理を断わられ、他の業者を探すといった手間を省けよう。
【0045】
請求項13に記載の発明によれば、業者やユーザなど車両を操作しようとする者の端末に対して遠隔操作メニューが表示されるため、業者のサービススタッフやユーザは、遠隔操作可能な内容を一目で把握でき、操作もしやすいといった効果がある。
【0046】
請求項14、19及び21に記載の発明によれば、業者が故障車両の放置現場に到着してから故障車両を遠隔操作できる。例えば、到着する前に誤ってドアがアンロックされてしまい、故障車両が盗難の危険にさらされるといったような危険性を低減できよう。
【0047】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る遠隔故障診断システムについての一実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では、一見すると特許請求の範囲には記載されていないと思われる実施形態が存在するかもしれないが、これらは意識的に除外したものではない。例えば特許請求の範囲に記載の発明と均等であるため、あえて特許請求の範囲には記載していないこともある。
【0048】
[第1の実施形態]
図1は、本実施形態に係る遠隔操作システムの構成例を示した図である。情報センター100は、顧客の車両110やサービス工場120などから送信される各種の情報を蓄積するとともに、遠隔操作を仲介するコンピュータ群である。情報センター100は、顧客の車両110、サービス工場120、顧客のユーザ端末170及びサービス担当者の端末122などとインターネット130やモバイル通信回線などを経由して接続している。
【0049】
顧客の車両110は、発生した故障の内容、ユーザの情報及び現在位置を表す情報を情報センター100に送信し、情報センター100からドアのアンロックなどの制御命令を受信する。
【0050】
サービス工場120は、いわゆる修理業者やディーラーの修理工場である。サービス工場120にはサービス工場用のクライアント装置121が設置されている。このクライアント装置121は、一種のコンピュータであり、CPU、メモリ、ハードディス・クドライブ及び通信インタフェースなどを備えている。以下の説明では、フローチャートに対応するプログラムをCPUが実行することにより、各種の処理が実行されるものとする。
【0051】
情報センター100には、故障車両を遠隔から操作するための遠隔操作管理サーバ101と、顧客(全ての顧客又は遠隔操作サービスの契約者)の情報を格納した顧客情報データベース102と、故障車両110に関する情報を格納する故障車両管理データベース103と、サービス工場の位置などに関する情報を格納するサービス工場データベース105と、地図データを格納した地図データベース106を含んでいる。
【0052】
遠隔操作管理サーバ101は、一種のコンピュータであり、CPU、メモリ、ハードディス・クドライブ及び通信インタフェースなどを備えている。以下の説明では、フローチャートに対応するプログラムをCPUが実行することにより、各種の処理が実行されることになる。
【0053】
この遠隔操作管理サーバ101により、例えば、ユーザの端末から修理要求メッセージを受信する修理要求受信手段(例:遠隔操作管理サーバ101のCPU、通信インタフェースなど)と、修理要求メッセージを受信すると車両の修理を担当する修理業者の端末に対して該車両のドアのアンロックを許可するための許可情報を送信する許可送信手段(例:遠隔操作管理サーバ101のCPU、通信インタフェースなど)を含む遠隔故障診断システムが実現される。また、故障車両110の操作を許可するための第1の認証情報(例:IDやパスワードなど)を記憶する認証情報記憶手段(例:故障車両管理データベース103)と、前記故障車両110の修理を依頼された修理業者の端末(例:担当者端末122)から送信された第2の認証情報を受信する認証情報受信手段(例:遠隔操作管理サーバ101のCPU、通信インタフェースなど)と、前記第1の認証情報と前記第2の認証情報とが一致するかを判定する判定手段(例:遠隔操作管理サーバ101のCPU)と、前記第1の認証情報と前記第2の認証情報とが一致すると、前記修理業者の端末から送信された車両の操作指示(例:ドアのアンロックなど)を受信する操作指示受信手段(例:遠隔操作管理サーバ101のCPU、通信インタフェースなど)と、前記受信された操作指示に対応する制御命令を前記故障車両に対して送信する制御命令送信手段(例:遠隔操作管理サーバ101のCPU、通信インタフェースなど)とを有する遠隔故障診断システムが実現される。
【0054】
図2は、本実施形態に係る車両の構成例を示したブロック図である。車両用クライアント装置200は、CPU、メモリなどからなるメインコントローラであり、各種制御ユニットやセンサーから制御データやセンサー出力を取得し、メモリに蓄積したり、蓄積した情報をモバイル端末(モバイル通信インタフェース)250や近距離無線通信インタフェース255を介して情報センター100に送信したり、情報センター100から遠隔制御命令を受信したりする。近距離無線通信インタフェース225は、無線LAN、ブルートゥース及びETC用の無線規格などを採用できる。
【0055】
ボディー系システム210は、パワーウインドウユニット211、ヘッドライトユニット212、オーディオユニット213、エアコンユニット214、ワイパーユニット215及びドアロックユニット216などを含み、制御結果や電流・電圧などのデータを車両用クライアント装置200へと出力する。
【0056】
制御系システム220には、ブレーキがロックしないように制御するABS(アンチロック・ブレーキ・システム)221、車両の挙動を制御するDSC(ダイナミック・スタビリティ・コントローラ)222、燃料の供給を制御するEGI(エレクトリック・ガス・インジェクション)223、自動変速機を制御するEAT(エレクトリック・オートマティック・トランスミッション)224及び自動走行などドライバの運転を補助するICCW(インテリジェント・クルーズ・コントロール&ワーニング)225などを含み、車両用クライアント装置200に対して制御結果などを通知する。
【0057】
また車両には各種のセンサー群が搭載されている。例えば、GPS(グローバル・ポジショニング・システム)衛星からの電波を受信して車両の現在位置を算出するGPSセンサー231、渋滞情報などを受信するVICS情報受信機232、車両の速度を検出する車速センサー233、前方の車両など他の車両との距離を計測する車間距離センサー234、車両のヨーレートを検出するヨーレートセンサ235、車両の加速度を検出する加速度センサー、車両の操舵角を検出する操舵角センサ237、スロットルの開度を検出するスロットル開度センサー238、ブレーキの踏み込み圧力を検出するブレーキ圧センサー239、ウインカスイッチの動作状態を検出するウインカSWセンサ240、外気温を測定するための外気温センサー241及び雨が降っているか否かや雨量を測定するレインセンサ242などが車両に搭載されている。
【0058】
ナビゲーション・コントローラ260は、GPSセンサー231からの測位データに基づいて、ハードディス・クドライブなどに記憶されている地図情報を検索し、現在位置の地図を表示する装置である。顧客たるドライバへの入出力装置270は、液晶ディスプレイなどの表示装置と音声主力装置などを含んでおり、ナビゲーション・コントローラ260からの地図データを出力したりする。
【0059】
ユーザ端末170と、サービス担当者の端末122は、携帯電話や通信機能を備えたコンピュータなどであり、CPU、RAM、ROM及び通信インタフェースなどを備え、後述のフローチャートに従った処理を実行する。
【0060】
この図2に示された車両により、遠隔故障診断システム(例:遠隔操作管理サーバ101)を通じて遠隔操作される車両110であって、前記車両の故障診断に必要となる車両データを取得する手段(例:各種制御ユニット、センサーなど)と、前記取得された車両データを前記遠隔故障診断システムに送信する手段(例:モバイル通信インタフェース250や近距離無線通信インタフェース255など)と、前記遠隔故障診断システムを通じて前記制御命令(例:ドアのアンロック命令など)を受信する手段(例:モバイル通信インタフェース250や近距離無線通信インタフェース255など)と、前記受信された制御命令に応じて前記車両に搭載されている電子ユニット(例:ドアロック216)を制御する制御手段(例:クライアント装置200のCPU)とを有する車両が提供される。この車両は、さらに、前記車両の現在位置を検出する手段(例:GPSセンサー231)と、前記検出された現在位置を表す車両位置情報を前記遠隔故障診断システムに送信する手段(例:モバイル通信インタフェース250や近距離無線通信インタフェース255など)と有してもよい。また、前記制御手段による制御結果を前記遠隔故障診断システムに送信する手段(例:モバイル通信インタフェース250や近距離無線通信インタフェース255など)をさらに有してもよい。
【0061】
図3は、本実施形態にかかる顧客情報データベース102の構成例を示した図である。顧客情報データベース102には、顧客を識別するための顧客番号、顧客の指名、住所、電話番号、電子メールアドレス、顧客が所有している車両の車両番号及び車両型式などのデータが格納されている。
【0062】
図4は、本実施形態にかかる故障車両管理データベース103の構成例を示した図である。故障車両管理データベース103には、故障車両の車両番号、車両型式、発生した故障の故障コード、故障車両が放置されている現場の位置情報、遠隔操作を許可するための認証ID、パスワード及び修理を担当する業者の名称などが格納される。
【0063】
図5は、本実施形態にかかるサービス工場管理データベース105の構成例を示した図である。サービス工場管理データベース105には、サービス工場を識別するための工場番号、業者の名称、住所、電子メールアドレス、サービス工場の位置情報などが格納されている。
【0064】
図6は、本実施形態に係る遠隔操作処理に関するフローチャートである。ステップS600において、車両用クライアント装置200は、故障診断処理を実行する。故障診断処理は、車両用クライアント装置200内で実行してもよいし、以下で説明するように、情報センター100に設けられた故障診断サーバ109により実行してもよい。なお、故障診断サーバ109は、遠隔操作管理サーバ101と一体化されていてもよいし、独立して設けられていてもよい。
【0065】
図7は、本実施形態に係る遠隔故障診断システムの構成例を示す図である。遠隔故障診断システムは、故障診断サーバ109と、車両情報データベース104及び車両用クライアント装置200とを備えている。この故障診断サーバ109と、遠隔操作管理サーバ101とは、同一のコンピュータシステムにより実現してもよいし、独立したコンピュータシステムとして実現してもよい。図8は、本実施形態に係る故障診断処理の例示的なフローチャートである。
なお、故障診断サーバ109により、車両において取得された車両データを受信する車両データ受信手段(例:故障診断サーバ109のCPUと通信インタフェースなど)と、受信された車両データに基づいて車両に故障が発生しているかを判定する故障判定手段(例:故障診断サーバ109のCPU)と、車両に故障が発生していると判定されると車両のユーザに対して故障通知を送信する故障通知送信手段(例:故障診断サーバ109のCPUと通信インタフェースなど)とを含む遠隔故障診断システムが実現される。
【0066】
ステップS800において、故障診断サーバ109は、故障診断処理のトリガーとなる故障診断要求と、車両用クライアント装置200により各種のセンサーから収集されたセンサー出力や制御データなどを含む車両データとを故障診断対象車両110から受信する。
【0067】
ステップS802において、故障診断サーバ109は、故障車両111の車両データ104aを車両情報データベース104から読み出す。なお、故障車両111の車両データ104aに代えて正常車両112の車両データ104bを読み出してもよい。あるいは両者とも読み出してもよい。故障車両の車両データ104aは、サービス工場に入庫された故障車両111から、サービス工場用クライアント121が読み出し、車両情報データベース104に送信して格納したものである。また、正常車両の車両データ104bは、正常車両112に搭載されている車両用クライアント200により取得され、車両情報データベース104に格納されたものである。
【0068】
ステップS804において、故障診断対象車両110から受信した車両データを、車両情報データベース104から読み出した故障車両の車両データ104a及び/又は正常車両の車両データ104bと比較する。比較の結果、故障車両の車両データ104aと同一又は類似の傾向があれば、故障が発生しているとしてステップS806に進む。一方、正常車両の車両データ104bと同一又は類似の傾向があれば、故障は発生していないとしてステップS808に進む。あるいは、故障車両の車両データ104aと正常車両の車両データ104bとのうち、どちらにより類似しているかを判定してもよい。この判定の際には、相関処理により得られる相関値などにより判定してもよい。
【0069】
ステップS806において、故障診断サーバ109は、発見された故障を表す故障コードなどを記載した診断結果を作成し、故障診断対象車両110に送信する。ステップS808において、故障診断サーバ109は、故障が発見されなかったことを表す診断結果を作成し、故障診断対象車両110に送信する。なお、本説明では、車両が停止してしまうような深刻な故障が発生したものとし、ステップS602に進むものとする。
【0070】
ステップS602において、車両用クライアント装置200は、故障診断結果を入出力装置270に出力するとともに、修理を依頼するために車両情報を情報センターに送信してもよいかをドライバに問う画面を出力する。
【0071】
図9は、本実施形態に係る車両情報の送信可否を決定するための画面例を示した図である。車両用クライアント装置200は、車両用クライアント装置200内のROMに記憶しておいた車両型式、車体番号、車両番号、所有者などに関する情報を読み出し、さらに、情報センター100から受信した診断結果に記載されていた故障コードを読み出し、さらに、GPSセンサー231から出力された現在位置の情報を読み出して、送信可否の決定画面を作成し、入出力装置270に表示する。
【0072】
ステップS604において、車両用クライアント装置200は、入出力装置270から送信可を表す信号(例えば、図中の「はい」ボタンが押されたことを示す信号など)を受信すると、送信可と判定し、ステップS606へと進む。一方、送信不可を表す信号(例えば、図中の「いいえ」ボタンが押されたことを示す信号など)を受信した場合には、処理を終了する。
【0073】
ステップS606において、車両用クライアント装置200は、車両型式、車体番号、所有者に関する情報、診断結果に記載されていた故障コード、及び現在位置の情報を読み出して故障情報を作成し、情報センター100の遠隔操作管理サーバ101へと送信する。この故障情報の送信は、修理業者への故障修理の申し込みとしての性質を有している。
【0074】
ステップS608において、遠隔操作管理サーバ101は、車両用クライアント装置200から送信された故障情報を、通信インタフェースを介して受信し、故障車両管理データベース103に格納する。
【0075】
ステップS610において、遠隔操作管理サーバ101は、受信した故障コードに応じて故障対策案の選択メニューを作成する。図10は、本実施形態に係る故障対策案の選択メニュー例を示した図である。この図では、エンジンや駆動系などの故障であって、走行不能といえるような故障コードが検出されたものとする。例えば、走行不能を表すメッセージ、サービス工場への連絡を促すメッセージが表示される。また、選択肢としては、サービス工場への連絡を遠隔管理サーバ101に指示すること、車を放置し修理又は移動を委託すること、及びドライバ自ら対処することが表示されている。各選択肢に対応して選択ボタンが表示され、押された選択ボタンに対応する処理が起動される。
【0076】
ステップS612において、遠隔操作管理サーバ101は、作成された選択メニューを故障車両110の車両用クライアント装置200に対して送信する。なお、選択メニューの送信とは、選択メニューを表示するための情報を送信することである。例えば、WEBベースのシステムであれば、ハイパーテキストマークアップ言語で記述されたファイルが送信されることになろう。
【0077】
ステップS614において、車両用クライアント装置200は、受信した選択メニューを形成するための情報(例:HTMLファイルなど)を、ブラウザプログラムを用いて入出力装置270に表示する。
【0078】
ステップS618において、車両用クライアント装置200は、入出力装置270から入力された情報に基づいて、対応する故障対策案のコード(故障対策コード)を選択し、RAMに記憶する。ここでは、車の放置と修理の委託するための故障対策コード記憶されたものとする。
【0079】
ステップS620において、車両用クライアント装置200は、選択された故障対策の内容(故障対策コード)を遠隔操作管理サーバ101に送信する。
【0080】
ステップS622において、遠隔操作管理サーバ101は、送信された故障対策の内容を受信し、いずれの故障対策が選択されたかを判定する。
【0081】
ステップS624において、遠隔操作管理サーバ101は、故障車両110の現在位置情報を故障車両管理データベース103から読み出してこれを検索キーとし、故障車両110の現在位置に最も近い位置にサービス工場を開設している修理業者を、サービス工場管理データベース105から抽出する。最も近いかどうかは、故障車両110の現在位置情報と、サービス工場の位置情報(緯度経度など)とを比較し、両者の距離が最も近いものを選択する。この距離は、直線距離であれば計算が簡単である。一方、地図データベース106を利用して、道路情報を考慮した経路を求め、その経路が最短のサービス工場を抽出してもよい。
【0082】
ステップS626において、遠隔操作管理サーバ101は、抽出されたサービス工場120に対して故障情報を含む修理依頼情報を送信する。この修理依頼情報は、修理の受託可否を選択するためのメニュー画面としてもよい。また、修理依頼情報を電子メールとして作成し、サービス工場の電子メールアドレスに対して送信してもよい。例えば、この電子メールには、リンク情報が含まれており、当該リンク情報がマウス等により指定されると、リンク先のURLにジャンプし、修理の受託可否を選択するためのメニュー画面が表示されてもよい。
【0083】
ステップS628において、サービス工場用のクライアント装置121は、通信インタフェースを介して修理依頼情報を受信し、ディスプレイに表示する。図11は、本実施形態に係る修理の受託可否を選択するためのメニュー画面の構成例を示す図である。車両型式、車体番号、所有者、故障コード及び故障場所などの基本的な故障情報とともに、修理の依頼を受託するかどうかの選択ボタンが表示される。
【0084】
ステップS630において、サービス工場用のクライアント装置121は、マウスなどの入力装置から入力された受託可否に関する情報をRAMに記憶する。
【0085】
ステップS632において、サービス工場用のクライアント装置121は、RAMから受託可否に関する情報を読み出して、遠隔操作管理サーバ101に送信する。受託可否に関する情報には業者を識別するための番号(工場識別番号)が含まれている。
【0086】
ステップS634において、遠隔操作管理サーバ101は、サービス工場用のクライアント装置121から受託可否に関する情報を受信する。
【0087】
ステップS636において、遠隔操作管理サーバ101は、サービス工場用のクライアント装置121から受信した受託可否に関する情報に基づき、受託可能であるか否かを判定する。受託可能であれば、ステップS638に進む。一方、受託拒否であれば、新たなサービス工場を抽出すべく、ステップS624に戻る。
【0088】
ステップS638において、遠隔操作管理サーバ101は、受託可能との情報を送信してきたサービス工場について、その名称、住所、電話番号、及びサービス担当者などの情報を、サービス工場管理データベース105から検索して抽出し、抽出された情報に基づいてサービス工場の紹介画面を作成し、作成された紹介画面に関する情報を故障車両110に送信する。なお、これらの情報は、予めサービス工場用のクライアント装置121からサービス工場管理データベース105に登録されているものとする。
【0089】
図12は、本実施形態に係るサービス工場の紹介画面の一例を示した図である。サービス工場の名称、住所、電話番号、及びサービス担当者など、ユーザがサービス工場を把握するのに役立つ情報が含まれていることがわかる。
【0090】
ステップS640において、車両用クライアント装置200は、通信インタフェースを介して紹介画面に関する情報を受信し、RAMに記憶させるとともに、入出力装置270に出力する。
【0091】
ステップS642において、車両用クライアント装置200は、認証用のIDとパスワードとを作成する画面を入出力装置270に表示し、入出力装置270から入力されたIDとパスワードとをRAMに保存する。図13は、本実施形態に係るID及びパスワードの設定画面の一例を示す図である。設定画面には、認証ID入力欄と、パスワードの入力欄とが設けられている。なお、車両用クライアント装置200は、認証用のIDとパスワードと擬似乱数等により生成してもよい。この場合は、ユーザが入力する手間を省け、とりわけ急いでいるときには有効であろう。
【0092】
ステップS644において、入出力装置270から情報センター100への登録を指示する情報(「はい」ボタンの操作など)が入力されると、車両用クライアント装置200は、RAMから認証IDをパスワードとを読み出してID登録情報を作成し、情報センター100の遠隔操作管理サーバ101に送信する。
【0093】
ステップS646において、遠隔操作管理サーバ101はID登録情報を受信し、IDとパスワードを読み出して、故障車両管理データベース103に書き込む。この際に、故障車両110と対応付けられてID等が記憶されることはいうまでもない。そして、遠隔操作管理サーバ101は、ID登録情報に基づいてIDとパスワードの通知画面を作成し、修理を受諾したサービス工場のクライアント装置121に送信する。図14は、本実施形態に係るID・パスワードの通知画面の一例を示す図である。
【0094】
ステップS648において、サービス工場用のクライアント装置121は、ID・パスワードの通知画面を受信する。なお、受信したID・パスワードの通知画面をディスプレイに表示したり、プリンターからプリントアウトしたりしてもよい。
【0095】
ステップS650において、サービス工場用のクライアント装置121は、サービス担当者の携帯端末122に対して、IDとパスワードを転送する。サービス工場用のクライアント装置121は、例えば、IDとパスワードを記載した電子メールを作成し、サービス担当者の携帯端末122に割り当てられている電子メールアドレスに対して送信する。以上の手順により故障車両の修理依頼が実行される。
【0096】
図15は、本実施形態に係る遠隔操作処理の一例を示したフローチャートである。すなわち、サービス工場120に通知された故障車両についての情報に基づいて、サービス担当者が故障車両の放置場所に到着したものとして説明する。
【0097】
ステップS1500において、携帯電話等の担当者端末122は、サービス担当者によるキーパッドの操作に基づいてIDとパスワードとを入力し、担当者端末122のRAMに記憶する。キーパッドは端末用の入力手段であり、文字などを入力する機器である。なお、情報センター100の遠隔操作管理サーバ101が提供するWEBページにアクセスすることで、IDとパスワードの入力画面が担当者端末122のディスプレイに表示するようにしてもよい。また、担当者端末122は、ID等の他に故障車両を特定可能な情報(例えば、車両番号など)も同時に送信してもよい。
【0098】
ステップS1502において、キーパッドからの送信指示に応じて、担当者端末122は、入力されたIDとパスワードをRAMから読み出して、情報センター100の遠隔操作管理サーバ101に送信する。
【0099】
ステップS1504において、遠隔操作管理サーバ101は、IDとパスワードを担当者の端末122から受信し、RAMに記憶する。
【0100】
ステップS1506において、遠隔操作管理サーバ101は、受信したIDを検索キーとして、故障車両管理データベース103から対応するパスワードを読み出し、担当者端末122から受信したパスワードと一致するかを判定し、認証処理を実行する。認証に成功するとステップS1508に進む。
【0101】
ステップS1508において、遠隔操作管理サーバ101は、故障車両110を遠隔操作するための遠隔操作メニューを作成し、担当者端未122に送信する。図16は、本実施形態に係る遠隔操作メニューの一例を示す図である。遠隔操作メニューには、少なくともドアロックの解除ボタンが含まれているが、イグニッション電源をオンにするためのIGオンボタンや、アクセサリー電源をオンにするためのACCオンボタンなどが含まれていてもよい。どのようなボタンを表示するかは、サービス工場に対してどこまで遠隔操作が許可されているかに依存する。この許可の情報は、車両用クライアント装置200やユーザ端末170から、予め故障車両管理データベース103に登録されているものである。例えば、ドアロックの解除だけを許可するとか、遠隔操作管理サーバ101は、登録されている許可情報に基づいて遠隔操作メニューを作成する。
【0102】
ステップS1510において、担当者端末122は、遠隔操作メニューを表示するための情報を受信し、遠隔操作メニューをディスプレイに表示する。するとディスプレイには、図16に例示した遠隔操作メニューが表示される。
【0103】
ステップS1512において、担当者端末122は、キーパッドの操作に応じて遠隔操作指示の選択処理を実行する。図16に示した遠隔操作メニューの例では、ドアロック解除ボタンが操作されると、ドアロック解除指示が選択される。すなわち、ボタンのクリック操作に応じた操作指示コードが発行され、発行されたコードがRAMに記憶される。ここでは、ドアロック解除が指定されてものとする。
【0104】
ステップS1514において、担当者端末122は、RAMに記憶された操作指示コード(例えば、ドアロックの解除指示コード)を読み出して、遠隔操作要求を作成し、遠隔操作管理サーバ101に送信する。
【0105】
ステップS1516において、遠隔操作管理サーバ101は、ドアロック解除要求などの遠隔操作要求を担当者端末122から受信し、RAMに記憶する。
【0106】
ステップS1518において、遠隔操作管理サーバ101は、RAMに記憶されている遠隔操作要求を読み出して、故障車両110用の遠隔操作指令(例えばドアロック解除指令など)を作成し、故障車両110に送信する。
【0107】
ステップS1520において、車両用クライアント装置200は、ドアロック解除指令などの遠隔操作指令を、遠隔操作管理サーバ101から受信し、RAMに記憶する。
【0108】
ステップS1522において、車両用クライアント装置200はRAMから遠隔操作指令を読み出し、読み出された遠隔操作指令に対応する電子ユニットと制御命令とを決定し、決定された電子ユニットに対して制御命令を送信する。車両用クライアント装置200のROMには、遠隔操作指令コード、電子ユニット及び制御命令とを関係付けたテーブルが予め記憶されている。電子ユニットはこの制御命令を受信して制御を実行する。例えば、遠隔操作指令がドアロックの解除であれば、車両用クライアント装置200は、ドアロックユニット216に対して、ドアロック解除命令を送信し、ドアロックユニット216は、ドアロック解除命令を受信して、ドアロックを解除するようモータや電磁ユニットなどを駆動させる。以上の処理により遠隔操作が実現される。
【0109】
以上説明したように、本実施形態によれば、故障した車両のセキュリティーを担保しつつ、修理業者への故障の依頼を実現する遠隔故障診断システム、遠隔故障診断方法及び車両が実現される。
【0110】
即ち、遠隔操作管理サーバ101は、正しいIDとパスワードを入力できた者に対してのみ遠隔操作を許容し、認証情報が正規のものでなければ遠隔操作を拒絶することで、故障した車両のセキュリティーを担保しつつ、修理を依頼された者(車両の移動を依頼された者を含む。)が車両を遠隔操作できるようになる。
【0111】
また、ドアのアンロック、イグニッション電源のオン/オフ及びアクセサリー電源のオン/オフなどを修理業者の端末から実行できるようになるため、放置されていた故障車両の回収作業が可能となる。とりわけ、ドアを遠隔からアンロックできるようになるため、キーを車両に残しておく必要がなくなり、セキュリティーを向上させることができる。
【0112】
また、本実施形態では、故障車両が放置されている場所を修理業者に通知するため、修理業者が放置現場に到着しやすくなろう。
【0113】
また、故障車両の放置現場に近い修理業者が選定されるため、放置現場への到着時間は遠くの修理業者が駆けつける場合よりも一般には短くなり、修理業者にとっても都合がよい。また、ユーザにとっては早期に故障車両が修理業者に回収されることを期待できるといった安心感が得られることになろう。
【0114】
また、本実施形態では、故障車両の修理を、担当可能かどうか修理業者に問い合わせ、可能であれば認証情報を通知するため、修理を担当できる修理業者にのみ認証情報を公開することができる。また、放置現場に近い業者の都合が悪い場合には修理の依頼を断わることができ、都合の良い業者が修理を担当できる。また、修理の完了までの時間を短縮できる効果もあろう。
【0115】
また、本実施形態によれば、業者の端末に対して遠隔操作メニューが表示されるため、業者のサービススタッフは、遠隔操作可能な内容を一目で把握でき、操作もしやすいといった効果がある。
【0116】
[第2の実施形態]
本実施形態では、遠隔操作が実行された際に、遠隔操作の実行結果を故障車両のユーザに対して通知するものである。図17は、第2の実施形態に係る遠隔操作の実行結果を通知する処理の一例を示したフローチャートである。第1の実施形態とほぼ同様の処理ついては同一の参照符号を付すことにより説明の重複がないように心がける。
【0117】
ステップS1712において、担当者端末122に表示された遠隔操作メニュー画面に従って複数の遠隔操作が選択され、選択された内容がRAMに記憶される。
【0118】
図18は、ステップS1510において表示される遠隔操作メニューの一例を示した図である。この遠隔操作メニューによれば、複数の遠隔操作指示を一度に指定できる利点がある。すなわち、各遠隔操作指示ごとに対応するチェックボックスを設け、ポインティングデバイスや、指でタッチパネルに触れることにより、チェックボックスに指定されたことを表すXマークが表示され、最後に実行ボタンをクリックすることで、選択された一以上の遠隔操作指示が遠隔操作管理サーバ101に送信される。この例では、ドアロックの解除と、イグニッション電源の投入とが選択されている。
【0119】
その後、ステップS1514からS1520までの処理が実行され、ステップS1722へと進む。ステップS1722において、車両用クライアント装置200はRAMから遠隔操作指令を読み出し、読み出された遠隔操作指令に対応する電子ユニットと制御命令とをROMのテーブルを参照して決定し、決定された電子ユニットに対して制御命令を送信する。電子ユニットはこの制御命令を受信して制御を実行する。例えば、ドアロックの解除と、IGオンが指定されていると判定すると、上述したフローでドアロックを解除し、一方で、イグニッション電源のスイッチをOFFからONへと切り替える。
【0120】
ステップS1724において、車両用クライアント装置200は、制御した電子ユニットからの制御結果を検出又は受信するなどして、制御結果を示す情報を作成し、遠隔操作管理サーバ101に送信する。制御結果を示す情報には、故障車両を特定することが可能な情報(例えば車両番号など)が含まれている。また、車両用クライアント装置200は、制御の実行された時刻を、内蔵タイマーから取得し、制御結果に含ませてもよい。
【0121】
ステップS1726において、遠隔操作管理サーバ101は、制御結果を示す情報をインターネット130介して受信し、RAMに記憶する。
【0122】
ステップS1728において、遠隔操作管理サーバ101は、制御結果を示す情報に含まれていた故障車両の車両番号などユーザを特定可能な情報に基づいて、顧客情報データベース102を検索し、ユーザの電子メールアドレスを抽出する。
【0123】
ステップS1730において、遠隔操作管理サーバ101は、RAMから制御結果を示す情報を読み出し、電子メールの本文情報を作成する。図19は、第2の実施形態に係る制御結果報告の電子メールの一例を示した図である。この電子メールの本文には、制御結果情報に含まれている制御時刻、制御内容(ドアロックの解除やIGオンなど)が含まれている。また、故障車両データベース103からサービス担当者名を抽出して制御結果報告に含ませてもよい。なお、サービス担当者名は、予め修理を受諾したサービス工場のクライアント装置121から、故障車両データベース103に登録されているものとする。
【0124】
ステップS1732において、遠隔操作管理サーバ101は、ユーザの電子メールアドレスを宛先として、制御結果を報告するための電子メールを送信する。送信された電子メールはインターネット130を経由してユーザ端末170により受信され、表示される。
【0125】
以上のように本実施形態によれば、遠隔操作による制御結果をユーザ(車両の所有者やドライバなど)に通知することで、ユーザは、放置してきた故障車両の状況を把握でき、安心感を得られる利点がある。
【0126】
[第3の実施形態]
上述した実施形態では、修理担当者の端末122を通じて遠隔操作を実行するものであった。しかしながら、遠隔操作の実行は、ユーザ本人など他の者が実行してもよい。第3の実施形態では、ユーザの端末からの遠隔操作方法を開示するものである。
【0127】
例えば、担当者が故障車両の駐車現場に到着すると、ユーザと携帯電話で連絡を取り、ドアロックを解除するよう要請し、ユーザは自己の端末を操作してドアロックを解除し、これにより修理担当者が必要な作業を実行してもよい。あるいは、ドアロックの解除までは、修理担当者が上述の手順で実行できるようにしておき、イグニッション電源のONなど、他の操作については、ユーザの端末からのみ遠隔操作するようにしてもよい。どのような遠隔操作を業者の端末から実行できるかは、上述の許可情報に基づいて決定することができ、この例では、ドアロックの解除のみが許可情報により許可されている。図15及び図17において説明した手順と同様の手順については同一の参照符号を付すことで説明を省略する。
【0128】
ステップS1500において、ユーザ端末170は、キーパッドなどの入力部から入力された遠隔操作管理サーバ101のURLアドレスに基づき、遠隔操作管理サーバ101にアクセスする。遠隔操作管理サーバ101のWEBサーバ機能により、当該URLに対応するWEBページがユーザ端末170に送信される。認証IDとパスワードの入力ページがユーザ端末170のディスプレイに表示される。キーパッドから認証IDとパスワード入力されると、ユーザ端末170は、遠隔操作管理サーバ101に、入力されたIDとパスワードを送信する。
【0129】
その後、ステップS1502からステップS1732まで、上述と同様の手順で遠隔操作の処理が実行される。すなわち、正しいIDとパスワードとが端末から遠隔操作管理サーバ101に入力される限り、担当者端末122であろうとユーザの端末170であろうと、同様に遠隔操作を指示できる利点がある。
【0130】
上述実施形態では、遠隔操作の実行結果を電子メールにて知らせていた。しかしながら、本実施形態では、操作者と実行結果の報告を受信する者とが同一であり、かつ、操作から報告までの処理は一連の操作であることから、遠隔装置管理サーバ101と端末との間は、すべてWEBベースでシステムを構築することも可能である。
【0131】
図20は、遠隔操作の実行結果をWEBページとしてユーザ端末170に表示させるものである。ステップS2028において、遠隔操作管理サーバ101は、受信した実行結果に基づいて、WEBページを作成する。このWEBページは、HTMLなどのハイパーテキストマークアップ言語などに記述されたファイルとして作成される。
【0132】
ステップS2030において、遠隔操作管理サーバ101は、ハイパーテキスト転送プロトコルなどを用いて、WEPページを表示するために必要となる情報をユーザ端末170に送信する。
【0133】
ステップS2032において、ユーザ端末170は、WEBページ情報を受信し、ブラウザプログラムによりWEBページ情報をディスプレイに表示する。
【0134】
以上説明したように、本実施形態によれば、ユーザの端末に対して遠隔操作メニューが表示されるため、ユーザは遠隔操作可能な内容を一目で把握でき、操作もしやすいといった効果がある。
【0135】
また、故障車両が修理業者のサービス工場に入庫された後は、ユーザだけが故障車両を遠隔から操作できるようにすることも可能になる。例えば、ドアのアンロックは修理業者も実行できるが、IGオンなどの他の操作はユーザだけが指示してもよい。
【0136】
[第4の実施形態]
本実施形態では、業者への委託の無効化処理について説明する。この処理は、遠隔操作の無効化処理又は禁止処理と観念することできよう。
【0137】
図21は、第4の実施形態に係る遠隔操作無効化処理の一例を示したフローチャートである。また、図22は、第4の実施形態に係る遠隔操作メニューの一例を示す図である。なお、既に説明した処理と同様の処理については説明を省略する。
【0138】
ステップS1510において、ユーザ端末170は、遠隔操作メニューを表示するために必要となる情報(HTMLファイルなど)を受信し、図22に示されるような遠隔操作メニューを表示する。図22からわかるように、委託無効ボタンが新たに設けられている。
【0139】
ステップS2112において、ユーザ端末170は、キーパッドの操作等に基づいて、委託操作ボタンが押されたことを検知し、委託無効を要求するための無効要求情報をRAMに記憶する。なお、無効要求情報には、例えば、キーパッドなどから入力されら車両番号や認証IDなど、無効化すべきIDを特定可能な情報が含まれていてもよい。
【0140】
ステップS2114において、ユーザ端末170は、無効要求情報を読み出して、遠隔操作管理サーバ101に送信する。
【0141】
ステップS2116において、遠隔操作管理サーバ101は、通信インタフェースを介して無効要求情報を受信しRAMに記憶する。
【0142】
ステップS2118において、遠隔操作管理サーバ101は、無効要求情報に含まれているIDを読み出し、読み出されたIDを検索キーとして故障車両管理データベース103を検索し、対応するパスワード及びIDを削除する。ID等の削除処理に代えて、遠隔操作の無効を表す情報を、対象となる車両情報と対応付けて当該データベース103に書き込んでもよい。
【0143】
ステップS2120において、遠隔操作管理サーバ101は、無効化処理が完了したことを表す電子メールをユーザに送信する。電子メールに代えてWEBページを送信してもよい。
【0144】
ステップS2122において、ユーザ端末170は、電子メール又はWEBページを受信し、ディスプレイに表示する。
【0145】
以上説明したように、本実施形態によれば、ユーザ端末などから遠隔操作を禁止することができるようになる。例えば、認証情報を盗まれた可能性があれば、遠隔操作を禁止してセキュリティーを確保できる。
【0146】
[第5の実施形態]
第1の実施形態では、遠隔操作管理サーバ101により選定された修理業者をユーザが拒否することができなかった。
【0147】
そこで、本実施形態では、ユーザの都合に応じて修理業者を拒否し、他の修理業者を選択できるようにしたものである。なお、図6と同様の処理については説明を省略する。
【0148】
図23は、第5の実施形態に係る遠隔操作の一例を示す図である。ステップS640においてサービス工場に関する情報を表示するとともに、表示されている修理業者へ正式に依頼するか否かを決定するための選択ボタンを表示する。選択ボタンの例は、図12に示した「はい」ボタンや「いいえ」ボタンとしてもよい。
【0149】
ステップS2300において、ユーザ端末170は、キーパッドからの入力情報に従い、表示された業者が依頼先として選択されたか否かを判定する。選択されていれば、陶業修理業者への修理を申し込むべく、ステップS642へと進む。拒否であれば、ステップS2302へと進む。
【0150】
ステップS2302において、ユーザ端末170は、サービス工場の再抽出依頼を遠隔操作管理サーバ101に対して送信する。
【0151】
ステップS2304において、サービス工場の再抽出依頼を遠隔操作管理サーバ101が受信すると、サービス工場の抽出処理(S624)を実行する。この再度の抽出処理の際には、ユーザにより拒否されたサービス工場が検索対象とならないことはいうまでもない。また、修理を拒否された業者に対しては、修理依頼のキャンセルを表す電子メールが送信される。
【0152】
以上の処理を、ユーザにより依頼先が決定されるまで繰り返すことで、ユーザの好みに応じた修理業者が選定される。例えば、放置現場に近い業者がシステムにより提案された場合であって、日頃から付き合いがあり信頼もおいている他の業者を指定することが可能となる。よって、ユーザは知り合いの業者が修理を担当することで、より安心感を得られよう。
【0153】
また、修理を受託可能な業者で、かつ、ユーザにより承諾された業者が選定されることにより、信頼のある業者に対して確実に修理を依頼できるようになる。例えば、受託不能な業者に修理を依頼してしまい修理を断わられ、他の業者を探すといった手間を省けよう。
【0154】
[第6の実施形態]
第6の実施形態によれば、業者が故障車両の放置現場に到着してから故障車両を遠隔操作できるようにするものである。なお、上述の実施形態と同様の処理については説明を省略する。ステップS1500〜S1512までの処理が終了すると、ステップS2413へと進む。図24は、第6の実施形態に係る遠隔操作の一例を示す図である。
【0155】
ステップS2413において、担当者端末170は、担当者端末170に搭載されているGPSセンサーにより検出された緯度経度などの位置情報をRAMから読み出す。なお、GPSセンサーを用いずとも、基地局側において位置情報を携帯電話に提供しているときは、基地局から提供された位置情報を受信しRAMに書き込んでおいてもよい。
【0156】
ステップS2414において、担当者端末170は、RAMから位置情報と遠隔操作要求情報とを読み出して、遠隔操作管理サーバ101に送信する。
【0157】
ステップS2415において、遠隔操作管理サーバ101は、担当者端末170の位置情報と遠隔操作要求情報とを受信し、RAMに記憶する。
【0158】
ステップS2416において、遠隔操作管理サーバ101は、故障車両管理データベース103から、遠隔操作の対象となる故障車両110の位置情報を抽出する。この位置情報は、故障車両の放置現場の位置を表している。
【0159】
ステップS2417において、RAMから読み出された担当者端末170の位置情報と、抽出された故障車両110の位置情報とを比較する。比較の結果ほぼ一致していれば、ステップS1518に進む。一方、ほぼ一致しているといえなければ、ステップS2418に進む。ほぼ一致しているとは、両者の位置情報から両者間の距離を求め、その距離がある所定の距離以内にあることをいう。所定距離としては、100m以内など、位置情報の測位精度を考慮し、修理担当者が概ね放置現場に存在するといえる程度の距離に設定すればよい。
【0160】
ステップS2418において、遠隔操作管理サーバ101は、遠隔操作の拒否情報を担当者端末170に対して送信する。この拒否情報としては、「操作できません。」といった簡潔なメッセージであってもよいし、「故障車両の放置現場に到着してから遠隔操作を実行してください。」といった拒否の原因を示す情報を含めたものであってもよい。
【0161】
ステップS2419において、担当者端末170は、拒否情報を受信して、ディスプレイに表示する。
【0162】
以上のように、本実施形態によれば、業者が故障車両の放置現場に到着してから故障車両を遠隔操作できる。例えば、到着する前に誤ってドアがアンロックされてしまい、故障車両が盗難の危険にさらされるといったような危険性を低減できよう。
【0163】
[他の実施形態]
上述した実施形態のうち、ステップS602乃至S644までの処理は、ユーザ端末170から実行するようにしてもよい。この場合は、上述の説明における車両用クライアント装置200との記載は、ユーザ端末170に置き換えられることになる。
【0164】
また、ステップS642のIDとパスワードの生成処理は、遠隔操作管理サーバ101が擬似乱数等により生成して、生成されたIDとパスワードとをユーザ端末101に送信するように構成してもよい。
【0165】
また、ステップS628乃至S648のサービス工場用クライアント装置121の処理はサービス担当者の端末122が実行してもよい。この場合は、上述の説明におけるサービス工場用クライアント装置121との記載は、担当者端末170に置き換えられることになる。
【0166】
また、上述の実施形態では、遠隔故障診断サーバ109が故障診断を実行していたが、車両用クライアント装置200に、同様の処理を実行する故障診断プログラムを格納し、当該故障診断プログラムにより、故障を検出してもよい。
【0167】
また、上述の実施形態では、ID等を削除することで遠隔操作を禁止していたが、複数ある遠隔操作の一部を指定して遠隔操作を禁止してもよい。その場合、遠隔操作禁止指示には、禁止の対象となる遠隔操作を特定するためのコードが含まれることになろう。これにより、特定の遠隔操作のみを禁止することもできる。また、ID等を削除することで遠隔操作を禁止する以外にも、禁止対象となるIDによりログインしてきた端末から操作指示を受信した場合には、対応する制御命令の送信を実行しないように制御しても同等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本実施形態に係る遠隔操作システムの構成例を示した図である。
【図2】図2は、本実施形態に係る車両の構成例を示したブロック図である。
【図3】図3は、本実施形態にかかる顧客情報データベース102の構成例を示した図である。
【図4】図4は、本実施形態にかかる故障車両管理データベース103の構成例を示した図である。
【図5】図5は、本実施形態にかかるサービス工場管理データベース105の構成例を示した図である。
【図6】図6は、本実施形態に係る遠隔操作処理に関するフローチャートである。
【図7】図7は、本実施形態に係る遠隔故障診断システムの構成例を示す図である。
【図8】図8は、本実施形態に係る故障診断処理の例示的なフローチャートである。
【図9】図9は、本実施形態に係る車両情報の送信可否を決定するための画面例を示した図である。
【図10】図10は、本実施形態に係る故障対策案の選択メニュー例を示した図である。
【図11】図11は、本実施形態に係る修理の受託可否を選択するためのメニュー画面の構成例を示す図である。
【図12】図12は、本実施形態に係るサービス工場の紹介画面の一例を示した図である。
【図13】図13は、本実施形態に係るID及びパスワードの設定画面の一例を示す図である。
【図14】図14は、本実施形態に係るID・パスワードの通知画面の一例を示す図である。
【図15】図15は、本実施形態に係る遠隔操作処理の一例を示したフローチャートである。
【図16】図16は、本実施形態に係る遠隔操作メニューの一例を示す図である。
【図17】図17は、第2の実施形態に係る遠隔操作の実行結果を通知する処理の一例を示したフローチャートである。
【図18】図18は、ステップS1510において表示される遠隔操作メニューの一例を示した図である。
【図19】図19は、第2の実施形態に係る制御結果報告の電子メールの一例を示した図である。
【図20】図20は、遠隔操作の実行結果をWEBページとしてユーザ端末170に表示させるものである。
【図21】図21は、第4の実施形態に係る遠隔操作無効化処理の一例を示したフローチャートである。
【図22】図22は、第4の実施形態に係る遠隔操作メニューの一例を示す図である。
【図23】図23は、第5の実施形態に係る遠隔操作の一例を示す図である。
【図24】図24は、第6の実施形態に係る遠隔操作の一例を示す図である。
【符号の説明】
100…情報センター
101…遠隔操作管理サーバ
102…顧客情報データベース
103…故障車両管理データベース
105…サービス工場管理データベース
106…地図データベース
110…故障車両
170…ユーザ端末
120…サービス工場
121…サービス工場用クライアント
122…サービス担当者の端末

Claims (21)

  1. 車両を遠隔から故障診断する遠隔故障診断システムであって、
    前記車両において取得された車両データを受信する車両データ受信手段と、
    前記受信された車両データに基づいて前記車両に故障が発生しているかを判定する故障判定手段と、
    前記車両に故障が発生していると判定されると、前記車両のユーザに対して故障通知を送信する故障通知送信手段と、
    前記故障通知を受信したユーザの端末から修理要求メッセージを受信する修理要求受信手段と、
    前記修理要求メッセージを受信すると前記車両の修理を担当する修理業者の端末に対して該車両のドアのアンロックを許可するための許可情報を送信する許可送信手段とを含むことを特徴とする遠隔故障診断システム。
  2. 前記修理要求メッセージを受信すると、前記車両の修理を担当する修理業者の端末に対して修理依頼メッセージを送信する修理依頼送信手段をさらに含む請求項1に記載の遠隔故障診断システム。
  3. 前記許可情報に含めることのできる第1の認証情報を記憶する認証情報記憶手段と、
    前記修理依頼メッセージにより車両の修理を依頼された修理業者の端末から第2の認証情報を受信する認証情報受信手段と、
    前記認証情報記憶手段から読み出した第1の認証情報と、前記認証情報受信手段により受信された第2の認証情報とが一致するかを判定する判定手段と、
    前記第1の認証情報と前記第2の認証情報とが一致すると、前記修理業者の端末から車両の操作指示を受信する操作指示受信手段と、
    前記受信された操作指示に対応する制御命令を前記車両に対して送信する制御命令送信手段とを含む請求項2に記載の遠隔故障診断システム。
  4. 前記制御命令には、前記車両のドアをアンロックさせるためのアンロック命令、前記車両のイグニッション電源をオンにするためのIGオン命令、前記車両のアクセサリー電源をオンにするためのACCオン命令のうち少なくともひとつが含まれている請求項3に記載の遠隔故障診断システム。
  5. 前記修理業者の端末による制御命令の実行結果を表す制御結果情報を前記車両から受信する制御結果受信手段と、
    前記受信された制御結果を前記ユーザの端末に対して送信する制御結果送信手段とをさらに有する請求項3又は4のいずれかに記載の遠隔故障診断システム。
  6. 前記認証情報受信手段が、前記ユーザの端末から前記第2の認証情報を受信すると、前記判定手段は前記受信された第2の認証情報と前記記憶されている第1の認証情報とが一致するかを判定し、一致する場合に前記操作指示受信手段は前記ユーザの端末から操作指示を受信し、前記制御命令送信手段は前記ユーザの端末からの操作指示に対応する制御命令を送信することを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の遠隔故障診断システム。
  7. 前記修理業者による車両の操作を禁止するための禁止指示を前記ユーザが携帯する端末又は前記車両に搭載されているユーザの端末から受信する禁止指示受信手段と、
    前記禁止指示が受信されると前記第1の認証情報を前記認証情報記憶手段から削除するか又は前記修理業者の端末から受信された操作指示に対応する制御命令の送信を禁止するよう制御する禁止制御手段とをさらに有する請求項1乃至6のいずれかに記載の遠隔故障診断システム。
  8. 前記車両の現在位置を表す車両位置情報を受信する位置情報受信手段と、
    前記受信された車両位置情報を前記修理業者の端末に送信する送信手段とをさらに有する請求項1乃至7のいずれかに記載の遠隔故障診断システム。
  9. 修理業者が開設しているサービス工場の位置を表す位置情報を記憶するデータベースと、
    前記車両の現在位置を表す車両位置情報を受信する位置情報受信手段と、
    前記受信された車両位置情報に基づいて、前記車両の周辺にサービス工場を開設している修理業者を前記データベースから抽出する抽出手段とをさらに有する請求項1乃至7のいずれかに記載の遠隔故障診断システム。
  10. 前記抽出された修理業者に対して修理を依頼するか否かを問うための修理依頼メニューを、前記車両のユーザの端末に送信する修理依頼メニュー送信手段をさらに備え、
    前記抽出された修理業者のうち何れか一つを指定する指定情報を含む修理要求メッセージを前記ユーザの端末から受信すると、前記許可送信手段は、該修理業者に対して、前記許可情報として第1の認証情報を送信することを特徴とする請求項9に記載の遠隔故障診断システム。
  11. 前記抽出された修理業者の端末に対して、前記車両の修理を受託するか否かを問うための受託メニューを送信する受託メニュー送信手段をさらに備え、
    前記抽出された修理業者の端末から、前記車両の修理を受託するとの情報を受信すると、前記許可送信手段は、該修理業者に対して、前記第1の認証情報を送信することを特徴とする請求項9に記載の遠隔故障診断システム。
  12. 前記抽出された修理業者の端末に対して、前記車両の修理を受託するか否かを問うための受託メニューを送信する受託メニュー送信手段と、
    前記抽出された修理業者の端末から、前記車両の修理を受託するとの情報を受信すると、該修理業者に対して修理を依頼するか否かを問う修理依頼メニューを、前記車両のユーザの端末に送信する修理依頼メニュー送信手段とをさらに備え、
    前記修理要求メッセージとして、前記修理業者への修理依頼情報を前記ユーザの端末から受信すると、前記許可送信手段は、該修理業者の端末に対して、前記許可情報として第1の認証情報を送信することを特徴とする請求項9に記載の遠隔故障診断システム。
  13. 前記許可送信手段は、前記第1の認証情報と前記端末から受信した第2の認証情報とが一致すると、該端末に対して、遠隔操作の選択メニューを形成するための情報を送信することを特徴とする請求項3乃至12の何れかに記載の遠隔故障診断システム。
  14. 車両の故障を診断するとともに該車両の操作を遠隔から許可する遠隔故障診断システムであって、
    前記車両の現在位置を表す車両位置情報を受信する手段と、
    前記受信された車両位置情報を記憶する手段と、
    前記車両の修理を依頼された修理業者の移動端末から該移動端末の端末位置情報を受信する手段と、
    前記受信された端末位置情報と前記車両位置情報とに基づいて、前記修理業者が前記車両の放置現場に到着したか否かを判定する手段と、
    前記修理業者が前記車両の放置現場に到着したと判定されると、前記修理業者の移動端末に対し、前記車両を遠隔から操作するための遠隔操作メニューを送信する手段と、
    前記移動端末上に表示された遠隔操作メニューに応じて選択された操作指示を受信する手段と、
    前記受信された操作指示に対応する制御命令を前記車両に送信する手段とを有する遠隔故障診断システム。
  15. 請求項3乃至請求項14のいずれか1項に記載の遠隔故障診断システムを通じて遠隔操作される車両であって、
    前記車両の故障診断に必要となる車両データを取得する手段と、
    前記取得された車両データを前記遠隔故障診断システムに送信する手段と、
    前記遠隔故障診断システムを通じて前記制御命令を受信する手段と、
    前記受信された制御命令に応じて前記車両に搭載されている電子ユニットを制御する制御手段とを有することを特徴とする車両。
  16. 前記車両の現在位置を検出する手段と、
    前記検出された現在位置を表す車両位置情報を前記遠隔故障診断システムに送信する手段とをさらに有することを特徴とする請求項15に記載の車両。
  17. 前記制御手段による制御結果を前記遠隔故障診断システムに送信する手段をさらに有することを特徴とする請求項15又は16に記載の車両。
  18. 車両を遠隔から故障診断する遠隔故障診断方法であって、
    前記車両において取得された車両データを受信するステップと、
    前記受信された車両データに基づいて前記車両に故障が発生しているかを判定するステップと、
    前記車両に故障が発生していると判定されると、前記車両のユーザに対して故障通知を送信するステップと、
    前記故障通知を受信したユーザの端末から修理要求メッセージを受信するステップと、
    前記修理要求メッセージを受信すると前記車両の修理を担当する修理業者の端末に対して該車両の操作を許可するための操作許可情報を送信するステップとを含むことを特徴とする遠隔故障診断方法。
  19. 故障修理の対象となる車両の遠隔操作するための遠隔故障診断方法であって、
    前記車両の現在位置を表す車両位置情報を受信するステップと、
    前記受信された車両位置情報を記憶するステップと、
    前記車両の修理を依頼された修理業者の移動端末から該移動端末の端末位置情報を受信するステップと、
    前記受信された端末位置情報と前記車両位置情報とに基づいて、前記修理業者が前記車両の放置現場に到着したか否かを判定するステップと、
    前記修理業者が前記車両の放置現場に到着したと判定されると、前記修理業者の移動端末に対し、前記車両を遠隔から操作するための遠隔操作メニューを送信するステップと、
    前記移動端末上に表示された遠隔操作メニューに応じて選択された操作指示を受信するステップと、
    前記受信された操作指示に対応する制御命令を前記車両に送信するステップとを有する遠隔故障診断方法。
  20. 車両を遠隔から故障診断するためのコンピュータプログラムであって、
    前記車両において取得された車両データを受信するステップと、
    前記受信された車両データに基づいて前記車両に故障が発生しているかを判定するステップと、
    前記車両に故障が発生していると判定されると、前記車両のユーザに対して故障通知を送信するステップと、
    前記故障通知を受信したユーザの端末から修理要求メッセージを受信するステップと、
    前記修理要求メッセージを受信すると前記車両の修理を担当する修理業者の端末に対して該車両の操作を許可するための操作許可情報を送信するステップとをコンピュータにより実行させるためのコンピュータプログラム。
  21. 故障修理の対象となる車両の遠隔操作するためのコンピュータプログラムであって、
    前記車両の現在位置を表す車両位置情報を受信するステップと、
    前記受信された車両位置情報を記憶するステップと、
    前記車両の修理を依頼された修理業者の移動端末から該移動端末の端末位置情報を受信するステップと、
    前記受信された端末位置情報と前記車両位置情報とに基づいて、前記修理業者が前記車両の放置現場に到着したか否かを判定するステップと、
    前記修理業者が前記車両の放置現場に到着したと判定されると、前記修理業者の移動端末に対し、前記車両を遠隔から操作するための遠隔操作メニューを送信するステップと、
    前記移動端末上に表示された遠隔操作メニューに応じて選択された操作指示を受信するステップと、
    前記受信された操作指示に対応する制御命令を前記車両に送信するステップとをコンピュータにより実行させるためのコンピュータプログラム。
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