JP2004204175A - 着色顔料粒子を含む塗料、可視光遮蔽膜付基材 - Google Patents

着色顔料粒子を含む塗料、可視光遮蔽膜付基材 Download PDF

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Abstract

【課題】ヘーズが低く、基材との密着性や膜の強度に優れた可視光遮蔽膜付基材を提供する。
【解決手段】着色顔料粒子と塗料用樹脂とを含み、
着色顔料粒子がシリカで被覆されたシリカ被覆着色顔料粒子であることを特徴とする可視光遮蔽膜形成用塗料。前記着色顔料粒子が、カーボンブラック、チタンブラック、およびFe、Mn、Cu、Coの少なくとも1種以上の元素の酸化物を含む結晶化合物または結晶性化合物から選ばれる少なくとも1種である。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の技術分野】
本発明は可視光を有効に遮蔽することができる可視光遮蔽膜形成用塗料および該塗料を用いて形成された可視光遮蔽膜付基材に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】
従来、波長領域が約400〜800nmの可視光を遮蔽するために、ガラス、プラスチックシート、プラスチックレンズ等に可視光遮蔽剤を配合・組み込んだり、ガラス等の基材の表面に可視光遮蔽剤からなる膜を形成したり、可視光遮蔽剤を含む樹脂膜等を貼り付けることが行われていた。また、必要に応じて赤外線や紫外線を遮蔽するために、赤外線遮蔽剤や紫外線遮蔽剤を用いて同様のことが行われていた。
【0003】
このとき、可視光遮蔽剤として着色顔料粒子、特に黒色の着色粒子が用いられ、具体的には、カーボンブラック、チタンブラック、酸化鉄等が用いられていた。
しかしながら、これらの着色粒子は樹脂への分散性が不充分なためか得られる遮蔽膜はヘーズや外観ムラが発生したり、基材との密着性や膜の強度が不充分であった。このためヘーズを抑制したり、密着性を維持するためには着色顔料の使用量を減少させざるを得ないという問題点があった。このため、従来のものでは、ヘーズが低く密着性に優れ、可視光遮蔽効果の高い遮蔽膜を得ることが困難であった。
【0004】
【発明の目的】
本発明は、ヘーズが低く、基材との密着性や膜の強度に優れた可視光遮蔽膜付基材を提供することを目的としている。
【0005】
【発明の概要】
本発明に係る可視光遮蔽膜形成用塗料は、着色顔料粒子と塗料用樹脂とを含み、着色顔料粒子がシリカで被覆されたシリカ被覆着色顔料粒子であることを特徴としている。
前記着色顔料粒子が、
カーボンブラック、
チタンブラック、およびFe、Mn、Cu、Coの少なくとも1種以上の元素の酸化物を含む結晶化合物または結晶性化合物から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
【0006】
前記塗料用樹脂が接着性樹脂であることが好ましい。
さらに赤外線遮蔽剤および/または紫外線遮蔽剤を含んでいてもよい。
本発明に係る可視光遮蔽膜付基材は、基材と、基材上に前記光遮蔽膜形成用塗料を用いて形成された光遮蔽膜を有することを特徴としている。
【0007】
【発明の具体的な説明】
まず、本発明に係る可視光遮蔽膜形成用塗料について説明する。
可視光遮蔽膜形成用塗料
本発明に係る可視光遮蔽膜形成用塗料は、着色顔料粒子と塗料用樹脂からなる塗料であって、着色顔料粒子がシリカで被覆されたシリカ被覆着色顔料粒子であることを特徴としている。
【0008】
シリカ被覆着色顔料粒子
本発明では、着色顔料粒子がシリカで被覆されたシリカ被覆着色顔料粒子が使用される。このように着色顔料粒子がシリカで被覆されているので、塗料中への粒子の分散性が高く、粒子の含有量を高めることができ、粒子が分散した塗料を用いて得られる可視光遮蔽膜は、可視光を有効に遮蔽することができるとともに、基材への密着性、膜強度、耐擦傷性に優れている。
【0009】
着色顔料粒子としては従来公知の着色顔料粒子を用いることができる。
特に本発明では、カーボンブラック、チタンブラック、Fe、Mn、Cu、Coの少なくとも1種以上の元素の酸化物を含む結晶化合物または結晶性化合物から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする。結晶性化合物としては、スピネル型結晶化合物、ペロブスカイト型結晶化合物があげられ、たとえば、Fe23、CuO、CuO-Cr23、CuO-Fe23-Mn23、CoO-Fe23-Cr23等が挙げられる。
【0010】
このような着色顔料粒子は、平均粒子径が2〜100nm、さらには5〜80nmの範囲にあることが好ましい。
着色顔料粒子の平均粒子径が2nm未満の場合は、基材との接着性、密着性や耐擦傷性、膜硬度が不充分となることがあり、また粒子が凝集することがあり、このためヘーズが高くなることがある。また、粒子が凝集した場合、光の通り抜けが生じ可視光遮蔽効率が低下することがある。
【0011】
着色顔料粒子の平均粒子径が100nmを越えると、膜表面の平滑性が低下したり、また可視光の散乱により透明性が低下したりヘーズが高くなることがある。
本発明に用いるシリカ被覆着色顔料粒子はこのような着色顔料粒子がシリカで被覆されている。シリカ被覆着色顔料粒子中のシリカ被覆量は、シリカ被覆着色顔料の総重量に対して、SiO2として1〜40重量%、さらには2〜30重量%の範囲にあることが好ましい。
【0012】
このような量のシリカで被覆されていると、充分に可視光を遮蔽できるとともに、樹脂への分散性が高くなり、配合量を多くすることができるとともに、得られる可視光遮蔽膜はヘーズや外観ムラがなく、基材との密着性に優れるとともに膜強度も充分に高いという優れた特性を有している。
シリカ被覆量が前記下限未満の場合は、シリカ被覆着色顔料粒子の樹脂への分散性が不充分となり、このため配合比を多くすることができず、また得られる可視光遮蔽膜はヘーズや外観ムラが発生したり、基材との密着性や膜の強度が不充分となる。
【0013】
シリカ被覆量が前記上限を越えても、さらに樹脂への分散性が向上することもなく、着色顔料粒子の割合が少なくなるために可視光遮蔽効果が低下することがある。また充分な遮蔽効果を得るために膜厚を厚くするとかえって膜にクラックが生じたり、ヘーズが高くなったりすることがある。
このようなシリカ被覆着色顔料粒子の調製方法としては、前記したシリカ被覆着色顔料粒子が得られれば特に制限されるものではない。
【0014】
例えば、第1の方法として、着色顔料粒子の分散液に、分散液のpHを概ね10〜12の範囲に調整しながら、珪酸塩および/または酸性珪酸液を添加することによって得ることができる。
珪酸塩としては、アルカリ金属珪酸塩、アンモニウム珪酸塩および有機塩基の珪酸塩から選ばれる1種または2種以上の珪酸塩が好ましく用いられる。アルカリ金属珪酸塩としては、珪酸ナトリウム(水ガラス)や珪酸カリウムが、有機塩基としては、テトラエチルアンモニウム塩などの第4級アンモニウム塩、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどのアミン類を挙げることができ、アンモニウムの珪酸塩または有機塩基の珪酸塩には、珪酸液にアンモニア、第4級アンモニウム水酸化物、アミン化合物などを添加したアルカリ性溶液も含まれる。
【0015】
酸性珪酸液としては、珪酸アルカリ水溶液を陽イオン交換樹脂で処理すること等によって、アルカリを除去して得られる珪酸液を用いることができ、特に、pH2〜pH4、SiO2濃度が約7重量%以下の酸性珪酸液が好ましい。
また、第2の方法として、下記式(1)で表される加水分解性有機ケイ素化合物の加水分解物を着色顔料粒子表面に析出させることによっても得ることができる。
【0016】
nSiX4-n (1)
〔ただし、R:炭素数1〜10の非置換または置換炭化水素基であって、互いに同一であっても異なっていてもよい。X:炭素数1〜4のアルコキシ基、シラノール基、ハロゲン、水素、n:0〜3の整数〕
このような式(1)で表される加水分解性有機基含有ケイ素化合物としては、具体的に、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラプロポキシシラン、メチルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、イソブチルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(βメトキシエトキシ)シラン、3,3,3-トリフルオロプロピルトリメトキシシラン、メチル-3,3,3-トリフルオロプロピルジメトキシシラン、β-(3,4エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ-グリシドキシトリプロピルトリメトキシシラン、γ-グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ-グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ-メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ-メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ-メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ-メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、N-β(アミノエチル)γ-アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N-β(アミノエチル)γ-アミノプロピルトリメトキシシラン、N-β(アミノエチル)γ-アミノプロピルトリエトキシシラン、γ-アミノプロピルトリメトキシシラン、γ-アミノプロピルトリエトキシシラン、N-フェニル-γ-アミノプロピルトリメトキシシラン、γ-メルカプトプロピルトリメトキシシラン、トリメチルシラノ-ル、メチルトリクロロシラン、メチルジクロロシラン、ジメチルジクロロシラン、トリメチルクロロシラン、フェニルトリクロロシラン、ジフェニルジクロロシラン、ビニルトリクロルシラン、トリメチルブロモシラン、ジエチルシラン等が挙げられる。
【0017】
また、前記式(1)において、n=1〜3の加水分解性有機ケイ素化合物を用いると、後述する塗料用樹脂への分散性が向上し、得られる可視光遮蔽膜は外観ムラ、ヘーズ、遮蔽膜表面平滑性等に優れている。
さらに第3の方法として、前記珪酸塩および/または酸性珪酸液を添加してシリカ被覆を行った後、さらに前記シリカ被覆面に前記式(1)で表される加水分解性有機ケイ素化合物の加水分解物を析出させてもよい。
【0018】
また第4の方法として、前記式(1)で表される加水分解性有機ケイ素化合物の加水分解物を添加してシリカ被覆を行った後、前記珪酸塩および/または酸性珪酸液を析出させてもよい。
このように、前記珪酸塩および/または酸性珪酸液と加水分解性有機ケイ素化合物との両者でシリカ被覆を行うと、樹脂への分散性が高く、しかも充分に着色顔料粒子を被覆することが可能である。
【0019】
前記珪酸塩および/または酸性珪酸液をのみでシリカ被覆を行う方法では得られるシリカ被覆着色顔料粒子の樹脂への分散性が不充分となることがあり、凝集することがある。また、前記式(1)で表される加水分解性有機ケイ素化合物の加水分解物のみを酸化物微粒子表面に析出させる方法では、加水分解物が着色顔料粒子表面に選択的に析出しない場合があり、シリカ被覆が不充分となったり、被覆効率が低下することがある。
【0020】
このとき、前記珪酸塩および/または酸性珪酸液によるシリカの量は、着色顔料粒子を被覆できる量であればよく、概ね1〜40重量%、さらには2〜30重量%の範囲にあればよい。また、式(1)で表される加水分解性有機ケイ素化合物の加水分解物による被覆量は、シリカ被覆着色顔料粒子中のシリカ被覆量が1〜40重量%、好ましくは2〜30重量%の範囲にあることが望ましい。両者を併用する場合、シリカ被覆着色顔料粒子中のシリカ被覆量が合計で1〜40重量%、好ましくは2〜30重量の範囲にあることが望ましい。(なおいずれもシリカ換算)
なお、式(1)で表される加水分解性有機ケイ素化合物の加水分解物による被覆を行う場合は、予め、前記珪酸塩および/または酸性珪酸液を添加してシリカ被覆を行う以外に、珪酸塩および/または酸性珪酸液の代わりに、酸化チタン、酸化ジルコニウム、アルミナ等の酸化物(水酸化物を含む)を被覆してもよい。さらに、両者で被覆してもよく、その被覆順序は特に制限されない。酸化チタン、酸化ジルコニウム、アルミナ等で被覆する場合、被覆量は酸化物として概ね0.5〜10重量%、さらには1〜5重量%の範囲にあればよい。
【0021】
さらに、本発明に用いるシリカ被覆着色顔料粒子は、前記シリカ被覆を行う際に、特に珪酸塩および/または酸性珪酸液によるシリカ被覆を行う際に、着色顔料粒子の分散液を強く撹拌しながら、あるいは着色顔料粒子をサンドミル、ボールミル等で粉砕しながら、必要に応じて超音波を照射することが望ましい。このような方法を採用すると着色顔料粒子表面上に均一にシリカを被覆することができる。
【0022】
このようにして得られたシリカ被覆着色顔料粒子は、通常分散液として調製される。この分散液は、必要に応じて限外濾過膜法等で有機溶媒に溶媒置換して用いることができる。有機溶媒としてはアルコール、エーテル、エステル、ケトン等が挙げられ、具体的には、メタノール、エタノール、nプロパノール、イソプロパノール、ブタノール、エチレングリコールモノメチルアセテート、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、イソホロン、トルエン、キシレン等が挙げられる。
【0023】
またこのようなシリカ被覆着色顔料粒子分散液は一旦乾燥してから後述する塗料と混合してもよく、また、分散液状態で、塗料用樹脂と混合してもよい。
塗料用樹脂
本発明に用いる塗料用樹脂としては、従来公知の熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂等のいずれも採用することができる。例えば、従来から用いられているポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、熱可塑性アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、フッ素樹脂、酢酸ビニル樹脂、シリコーンゴムなどの熱可塑性樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、ケイ素樹脂、ブチラール樹脂、反応性シリコーン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、熱硬化性アクリル樹脂、ウレタンアクリレート樹脂、エポキシアクリレート樹脂などの熱硬化性樹脂などが挙げられる。さらにはこれら樹脂の2種以上の共重合体や変性体であってもよい。
【0024】
これらの樹脂は、エマルジョン樹脂、水溶性樹脂、親水性樹脂であってもよい。さらに、熱硬化性樹脂の場合、紫外線硬化型のものであっても、電子線硬化型のものであってもよく、熱硬化性樹脂の場合、硬化触媒が含まれていてもよい。本発明では、特に、熱硬化性樹脂、紫外線硬化樹脂は前記シリカ被覆着色顔料粒子を配合した場合に基材との密着性、膜強度および耐擦傷性の向上効果が得られる。
【0025】
本発明に用いる樹脂として、接着性樹脂は好適に用いることができる。
接着性樹脂としては、ポリエステル樹脂、熱可塑性アクリル樹脂、熱硬化性アクリル樹脂、フッ素樹脂、ウレタン樹脂、反応性シリコーン樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。
このような接着性樹脂を用いると、基材と密着性がよく、耐候性、透明性等に優れた可視光遮蔽膜を得ることができる。
【0026】
赤外線遮蔽剤・紫外線遮蔽剤
また、本発明に係る可視光遮蔽膜形成用塗料には、赤外線遮蔽剤および/または紫外線遮蔽剤を含んでいてもよい。赤外線遮蔽剤および/または紫外線遮蔽剤を含むことで、可視光遮蔽膜に赤外線遮蔽能および/または紫外線遮蔽能を付与できるので、耐候性に優れた可視光遮蔽膜付基材を得ることができる。
【0027】
赤外線遮蔽剤としては、例えば酸化錫、Sb、FまたはPをドープした酸化錫、酸化インジウム、SnまたはFをドープした酸化インジウム、酸化アンチモン、酸化亜鉛、低次酸化チタン(着色)および、これらの混合物等の従来公知の導電性を有する酸化物微粒子が挙げられる。
さらに、LaB6、CeB6、PrB6、NdB6、SmB6、GdB6、TbB6、DyB6、SrB6、CaB6等、これらのホウ素を窒素(N)に置換した窒化物粒子、およびこれらの混合物を挙げることができる。
【0028】
また、紫外線遮蔽剤としてはTi、Ceの酸化物、これらの複合酸化物粒子等の従来公知の紫外線遮蔽剤を用いることができ、具体的にはTiO2、CeO2、TiO2・CeO2 等の微粒子およびこれらの混合物が挙げられる。
赤外線遮蔽剤および紫外線遮蔽剤として前記した粒子を用いる場合、その平均粒子径は、シリカ被覆着色顔料粒子と同程度あればよく、具体的には2〜100nm、さらには5〜80nmの範囲にあることが好ましい。このような範囲にあれば、基材との接着性、密着性、耐擦傷性、硬度に優れた膜を形成できる。
【0029】
平均粒子径が前記範囲下限未満の場合は、基材との接着性、密着性や耐擦傷性、膜硬度が不充分となることがあり、また粒子が凝集することがあり、このためヘーズが高くなることがある。また、粒子が凝集した場合、光の通り抜けが生じ可視光遮蔽効率が低下することがある。平均粒子径が前記範囲上限を越えると、得られる膜のヘーズが高くなったり、膜表面の平滑性が低下することがある。
【0030】
また、赤外線遮蔽剤および紫外線遮蔽剤として前記した粒子を用いる場合、その粒子表面は、シリカ被覆着色顔料粒子と同様の方法によりシリカで被覆されていてもよい。このときのシリカ被覆量は、シリカ被覆粒子中のSiO2として1〜40重量%、さらには2〜30重量%の範囲にあることが好適である。シリカ被覆量が前記範囲内にあれば、樹脂への分散性が高くなり、また、得られる可視光遮蔽膜はヘーズが低くまた外観ムラが発生することもなく、さらには基材との密着性や膜の強度が充分に優れたものとなる。
【0031】
分散媒
本発明に係る可視光遮蔽膜形成用塗料には、必要に応じて分散媒を含んでいてもよい。分散媒は、前記塗料用樹脂を溶解するものであっても、溶解せずとも単に懸濁させるものであってもよい。
具体的には、塗料用樹脂の種類によっても異なるものの、水、アルコール、エーテル、エステル、ケトン等が挙げられ、具体的には、メタノール、エタノール、nプロパノール、イソプロパノール、ブタノール、エチレングリコールモノメチルアセテート、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、イソホロン、トルエン、キシレン等がある。
【0032】
このような分散媒を用いることによって、塗工性がよく、得られる膜は白化がなく、表面平滑性等に優れた可視光遮蔽膜を形成できる。
可視光遮蔽膜形成用塗料
本発明に係る可視光遮蔽膜形成用塗料は、上記成分からなり、塗料中のシリカ被覆着色含量粒子の含有量は可視光遮蔽膜中の含有量が固形分として10〜85重量%、さらには15〜60重量%の範囲となるように含まれていることが好ましい。このような範囲でシリカ被覆着色含量粒子が含まれていると、可視光遮蔽効果に優れるとともに、表面平滑性も高く、硬度や基材との密着性も高い可視光遮蔽膜を形成できる。
【0033】
可視光遮蔽膜中のシリカ被覆着色含量粒子の含有量が固形分として前記下限未満の場合は、可視光(波長域400〜800nm)の充分な遮蔽性能が得られず、可視光遮蔽膜中のシリカ被覆着色顔料粒子の含有量が固形分として前記上限を越えると、膜の表面平滑性が低下するとともに膜内部に微小空隙が生じてヘーズが高くなることがあり、さらに膜の硬度や基材との密着性が低下する。
【0034】
このような可視光遮蔽膜形成用塗料を用いて得られる可視光遮蔽膜の可視光透過率は概ね3〜50%の範囲にある。
赤外線遮蔽剤用の粒子を配合する場合、所望の赤外線遮蔽率が得られるように配合すればよいが、より好適には、得られる光遮蔽膜中の赤外線遮蔽剤用粒子の含有量が0.2〜20重量%、さらには0.5〜5重量%となるように配合することが望ましい。また、紫外線遮蔽剤用の粒子を配合する場合、所望の紫外線遮蔽率が得られるように配合すればよいが、より好適には得られる可視光遮蔽膜中の紫外線遮蔽剤用粒子の含有量が0.2〜10重量%、さらには0.5〜5重量%となるように配合することが望ましい。
【0035】
このような範囲の紫外線遮蔽剤用および赤外線遮蔽剤用の粒子の含有量であれば、優れた紫外線遮蔽効果、赤外線遮蔽効果が発現される。なお、上記範囲を過量に含んでいると、膜自体が着色することがある。
赤外線遮蔽用粒子および/または紫外線遮蔽用粒子をシリカ被覆着色顔料粒子と混合して用いる場合、可視光遮蔽膜中の合計含有量が固形分として85重量%以下となるように用いることが望ましい。
【0036】
可視光遮蔽膜中の合計含有量が固形分として85重量%を越えると、膜の表面平滑性が低下するとともにヘーズが高くなることがあり、さらに膜の硬度や基材との密着性が低下することがある。
また、本発明に係る可視光遮蔽膜形成用塗料中の塗料用樹脂の含有量は、得られる可視光遮蔽膜中の塗料用樹脂の含有量が15〜90重量%、さらには40〜85重量%の範囲にあることが好ましい。(但し、前記シリカ被覆着色顔料粒子含有量(赤外線遮蔽用粒子および/または紫外線遮蔽用粒子を含む場合は合計量)との合計が100重量%を越えることはない)
可視光遮蔽膜中の塗料用樹脂の含有量が15重量%未満の場合は、可視光遮蔽膜の基材との密着性が低下したり、膜自体硬度が低下したり、さらに可視光遮蔽膜表面の平滑性が不充分となったりする。
【0037】
可視光遮蔽膜中の塗料用樹脂の含有量が90重量%を越えると、充分な可視光遮蔽性能と赤外線遮蔽能および/または紫外線遮蔽能が得られない。
可視光遮蔽膜形成用塗料には必要に応じて前記した分散媒を含んでいてもよい。塗料中の分散媒の使用割合は、塗料に流動性を付与できる程度の量であれば特に制限されるものではなく、塗料中に90重量%以下、さらには50重量%以下の範囲にあることが望ましい。
【0038】
可視光遮蔽膜形成用塗料中の分散媒の使用割合が90重量%を越えると、1回の塗布で必要な膜厚が得られないことがあり、また分散媒の乾燥による除去量が増加するために膜の緻密性が低下し、経済性が低下する。
可視光遮蔽膜付基材
本発明に係る可視光遮蔽膜付基材は、前記可視光遮蔽膜形成用塗料を用いて形成されたことを特徴としている。
【0039】
基材
本発明に用いる基材としては、車両、ビル、事務所、一般住宅等の窓、ショーウィンドー等に用いられる、ガラス板、ポリカーボネート、アクリル樹脂、PET、TAC(三酢酸セルロース)等から形成された、プラスチックシート、フィルム、パネル等が挙げられる。
【0040】
上記した可視光遮蔽膜付基材は、前記塗布液をディップ法、スプレー法、スピナー法、ロールコート法等の周知の方法で基材に塗布し、乾燥し、熱硬化性樹脂の場合は硬化させた後、熱可塑性樹脂の場合は、さらに必要に応じて基材の軟化点未満の温度で加熱処理することによって可視光遮蔽膜を形成することで得ることができる。
【0041】
可視光遮蔽膜の厚さは0.5〜20μm、さらには2〜10μmの範囲にあることが好ましい。
可視光遮蔽膜の厚さが0.5μm未満の場合は、可視光遮蔽能が充分得られず、可視光遮蔽膜の厚さが20μmを越えると、膜の厚さが均一になるように塗布したり、均一に乾燥することが困難となり、このためクラックやボイドの発生により得られる膜の強度や透明性が不充分となることがある。
【0042】
本発明では、可視光遮蔽膜中にシリカで被覆された可視光遮蔽用着色顔料粒子が含まれている。係る被覆粒子は、可視光遮蔽効果に優れるとともに、塗料用樹脂への分散性に非常に優れている。このため、長期分散安定性に優れた可視光遮蔽膜形成用塗料を得ることができる。
また、塗料中の含有量を高めることができるので、可視光遮蔽率の高い遮蔽膜を得ることができ、さらに、可視光遮蔽用着色顔料粒子の含有量の高い場合であっても、ヘーズ、基材との密着性、膜強度、耐久性等に優れた可視光遮蔽膜を形成することができる。
【0043】
【発明の効果】
本発明によれば、可視光遮蔽効果に優れるとともに、ヘーズ、基材との密着性、膜強度、耐久性等に優れた可視光遮蔽膜を形成することができる可視光遮蔽膜形成用塗料および該可視光遮蔽膜形成用塗料を用いて形成された可視光遮蔽膜付基材を提供することができる。
【0044】
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
【0045】
【実施例1】
可視光線遮蔽膜形成用微粒子分散液 (VP-1) の調製
純水1100gにカ-ボンブラック粉末(三菱化学(株)製:MA-7、平均粒子径24nm)52gを入れ、1時間攪拌混合を行った。その後、濃度10重量%の水酸化カリウム水溶液を3g添加した。この時のpHは11.5であった。サンドミルで混合液を30℃に保ちながら3時間粉砕して、固形分濃度3.5重量%のカーボンブラック微粒子水分散液を得た。このときのpHは9.7であった。
【0046】
このカーボンブラック微粒子水分散液を両イオン交換樹脂で処理して脱酸、脱アルカリし、固形分濃度2.5重量%のカーボンブラック微粒子水分散液(A-1)を得た。このときのpHは3.5、平均粒子径は90nmであった。
このカ-ボンブラック微粒子分散液(A-1)1000gとエタノール1000gとの混合液に水硝子を脱アルカリして得たSiO2濃度4重量%の酸性珪酸液125gを入れ1時間攪拌混合後、90℃に昇温し、1時間加熱処理を行った。次いでこのカ-ボンブラック微粒子分散液を50℃まで降温した後、テトラエトキシシラン(多摩化学(株)製:正珪酸エチル、SiO2濃度28.8重量%)17.2gを6時間で添加した。その後、この分散液を12時間加熱処理した後、限外濾過膜に通して分散媒の水、エタノールをエタノールに置換し、16.7重量%のシリカで被覆された固形分濃度5重量%のカーボンブラック微粒子エタノール分散液(B-1)を得た。このとき、水分濃度は0.5%、平均粒子径は90nmであった。
【0047】
次いで、2Lのナス型フラスコにカーボンブラック微粒子エタノール分散液(B-1)500gとジプロピレングリコールモノメチルエーテル500gとを入れ、ロータリーエバポレーターで減圧蒸留を行い、固形分濃度5重量%のシリカ被覆カーボンブラック微粒子のジプロピレングリコールモノメチルエーテル分散液(VP-1)を得た。このとき、水分濃度は0.4重量%、平均粒子径は90nmであった。
【0048】
可視光線遮蔽膜形成用塗料 (VF-1) の調製
上記分散液(VP-1)22gと、紫外線硬化樹脂(大日本インキ(株)製:ユニディックV-5500)4.2gと、イソプロパノール4.9g、ブチルセロソルブ4.9gとを混合して可視光線遮蔽膜形成用塗料(VF-1)を調製した。
可視光線遮蔽膜付基材 (VS-1) の製造
可視光線遮蔽膜形成用塗料(VF-1)をガラス板(厚さ2.0mm、屈折率1.47)にバーコーターで塗布し、80℃で1分間乾燥した後、高圧水銀灯(80W/cm)を1分間照射して硬化させた。
【0049】
このときの膜厚は3μmであった。得られた可視光線遮蔽膜付基材(VS-1)の可視光線遮蔽性(波長:550nm)、赤外線遮蔽性(波長:800nm)、紫外線遮蔽性(波長:380nm)を分光光度計(日本分光(株)製:U-570)、透明性ヘーズメーター(日本電色(株)製:NDH2000)で測定した。また、密着性、硬度および耐擦傷性を下記の方法で評価した。結果を表1に示す。
【0050】
密着性
可視光線遮蔽膜付基材(VS-1)の表面にナイフで縦横1mmの間隔で11本の平行な傷を付け100個の升目を作り、これに粘着テープ(セロハンテープ、登録商標)を接着し、次いで、該テープを剥離したときに被膜が剥離せず残存している升目の数を、以下の4段階に分類することにより密着性を評価した。結果を表に示す。
【0051】
残存升目の数95個以上 :◎
残存升目の数90〜94個 :○
残存升目の数85〜89個 :△
残存升目の数84個以下 :×
鉛筆硬度
JIS−K−5400に準じて鉛筆硬度試験器により測定した。
【0052】
耐擦傷性
#0000スチールウールを用い、荷重500g/cm2で50回摺動し、膜の表面を目視観察し、以下の基準で評価した。結果を表1に示す。
筋条の傷が認められない :◎
筋条に傷が僅かに認められる :○
筋条に傷が多数認められる :△
面全体的に削られている :×
【0053】
【実施例2】
可視光線遮蔽膜形成用微粒子分散液 (VP-2) の調製
純水2130gにチタンブラック粉末(赤穂化成(株)製:Tilack D、平均粒子径660nm)918gを入れ、1時間攪拌混合を行った。その後、濃度10重量%の水酸化カリウム水溶液を13g添加した。この時のpHは12.8であった。次いで、サンドミルで混合液を30℃に保ちながら3時間粉砕して、固形分濃度15%のチタンブラック微粒子水分散液(A-2)を得た。このときのpHは9.5、平均粒子径は100nmであった。
【0054】
このチタンブラック微粒子水分散液(A-2)1000gにSiO2濃度4重量%の酸性珪酸液375gを入れ1時間攪拌混合後、濃度10重量%の水酸化カリウム水溶液を加えpHを10.5まで上げた後、90℃に昇温し、1時間加熱処理を行った。
次いで、25℃まで冷却した後、このチタンブラック微粒子水分散液を両イオン交換樹脂で処理して脱酸、脱アルカリし、固形分濃度12重量%のチタンブラック微粒子水分散液(B-2-1)を得た。このときのpHは3.5、平均粒子径は100nmであった。
【0055】
このチタンブラック微粒子水分散液(B-2-1)1000gにSiO2濃度4%の酸性珪酸液300gを入れ1時間攪拌混合後、90℃に昇温し、1時間加熱処理を行った。
次いで、25℃まで冷却した後、このチタンブラック微粒子水分散液をイオン交換樹脂で処理して脱酸、脱アルカリし、固形分濃度10重量%のチタンブラック微粒子水分散液(B-2-2)を得た。このときのpHは3.5、平均粒子径は100nmであった。
【0056】
このチタンブラック微粒子分散液(B-2-2)1000gとエタノール1000gとの混合液に、テトラエトキシシラン(多摩化学(株)製:正珪酸エチル、SiO2濃度28.8重量%)69.44gを1時間で添加した。その後この液を50℃で17時間加熱処理した後、限外濾過膜に通し分散媒の水、エタノールをエタノールに置換し、固形分濃度7重量%のシリカ被覆チタンブラック微粒子エタノール分散液(B-2-3)を得た。シリカ被覆量は15.3重量%であった。また、水分濃度は0.5%、平均粒子径は100nmであった。
【0057】
次いで2Lのナス型フラスコに、チタンブラック微粒子エタノール分散液(B-2-3)500gとジプロピレングリコールモノメチルエーテル200gとを入れ、ロータリーエバポレーターで減圧蒸留を行い、固形分濃度15重量%のシリカ被覆チタンブラック微粒子のジプロピレングリコールモノメチルエーテル分散液(VP-2)を得た。このとき、水分濃度は0.4%、平均粒子径は100nmであった。
【0058】
可視光線遮蔽膜形成用塗料 (VF-2) の調製
上記分散液(VP-2)22gを用いた以外は実施例1と同様にして可視光線遮蔽膜形成用塗料(VF-2)を調製した。
可視光線遮蔽膜付基材 (VS-2) の製造
可視光線遮蔽膜形成用塗料(VF-2)を用いた以外は実施例1と同様にして可視光線遮蔽膜付基材(VS-2)を調製した。
【0059】
可視光線遮蔽膜付基材(VS-2)について可視光線遮蔽性、透明性、密着性、硬度および耐擦傷性を評価した。結果を表1に示す。
【0060】
【実施例3】
可視光線遮蔽膜形成用微粒子分散液 (VP-3) の調製
エタノール425gにCuO-Fe23-Mn23粉末(大日精化工業(株)製:ダイピロキサイドブラック#9550、平均粒子径500nm)75gを入れ、1時間攪拌混合を行った。その後、アミノエチルアミノプロピルメチルジメトキシシラン(信越化学(株)製:KBM-602)14g添加した。サンドミルで混合液を30℃に保ちながら3時間粉砕して、固形分濃度15重量%のCuO-Fe23-Mn23微粒子エタノール分散液(A-3)を得た。
【0061】
この分散液(A-3)500gとエタノール1000gとの混合液を50℃に昇温し、18時間加熱処理し、次いでこのCuO-Fe23-Mn23微粒子エタノール分散液を25℃まで降温した後、この混合液にテトラエトキシシラン(多摩化学(株)製:正珪酸エチル、SiO2濃度28.8%)156.3gを1時間で添加した。 その後この液を50℃で17時間加熱処理し、固形分濃度5重量%のシリカで被覆されたCuO-Fe23-Mn23微粒子エタノール分散液(B-3)を得た。このとき、水分濃度は0.3%、平均粒子径は60nmであった。
【0062】
次いで2Lのナス型フラスコの中にCuO-Fe23-Mn23微粒子エタノール分散液(B-3)500gにジプロピレングリコールモノメチルエーテル500gを入れロータリーエバポレーターで減圧蒸留を行い、固形分濃度15重量%のシリカで被覆されたCuO-Fe23-Mn23微粒子ジプロピレングリコールモノメチルエーテル分散液(VP-3)を得た。このとき、水分濃度は0.4%、平均粒子径は60nmであった。
【0063】
可視光線遮蔽膜形成用塗料 (VF-3) の調製
上記分散液(分散液(VP-3)22gを用いた以外は実施例1と同様にして可視光線遮蔽膜形成用塗料(VF-3)を調製した。
可視光線遮蔽膜付基材 (VS-3) の製造
可視光線遮蔽膜形成用塗料(VF-3)を用いた以外は実施例1と同様にして可視光線遮蔽膜付基材(VS-3)を調製した。
【0064】
可視光線遮蔽膜付基材(VS-3)について可視光線遮蔽性、透明性、密着性、硬度および耐擦傷性を評価した。結果を表1に示す。
【0065】
【実施例4】
可視光線遮蔽膜形成用塗料 (VF-4) の調製
実施例1と同様にして得た可視光線遮蔽膜形成用微粒子分散液(VP-1)16.5gと、実施例2と同様にして得た可視光線遮蔽膜形成用微粒子分散液(VP-2)5.5gとを用いた以外は実施例1と同様にして可視光線遮蔽膜形成用塗料(VF-4)を調製した。
【0066】
可視光線遮蔽膜付基材 (VS-4) の製造
可視光線遮蔽膜形成用塗料(VF-4)を用いた以外は実施例1と同様にして可視光線遮蔽膜付基材(VS-4)を調製した。
可視光線遮蔽膜付基材(VS-4)について可視光線遮蔽性、透明性、密着性、硬度および耐擦傷性を評価した。結果を表1に示す。
【0067】
【実施例5】
赤外線遮蔽微粒子分散液 (IR-1) の調製
塩化錫57.7gと塩化アンチモン7.0gとをメタノール100gに溶解して溶液を調製し、この溶液を4時間かけて90℃攪拌下の純水1,000gに添加して加水分解を行い、生成した沈殿物を濾別洗浄した後、純水に分散させて固形分濃度10重量%の金属酸化物前駆体水酸化物分散液を調整した。
【0068】
この分散液を温度100℃で噴霧乾燥して金属酸化物前駆体水酸化物粉体を調整した。上記粉体を窒素ガス雰囲気下550℃で2時間加熱処理して金属酸化物(ATO:アンチモンドープ酸化錫)を得た。
この粉末300gを濃度3重量%の水酸化カリウム水溶液70gに加え、30℃に保持しながらサンドミルで3時間粉砕してアンチモンドープ酸化錫ゾルを調製した。
【0069】
次に、このゾルをイオン交換樹脂で処理して脱アルカリし、純水を加えて固形分濃度20重量%のアンチモンドープ酸化錫水分散液(A-4)を調製した。アンチモンドープ酸化錫の平均粒子径は30nmであった。
次いでこの分散液(A-4)100gとエタノール100gとの混合液を50℃に加温した後、テトラエトキシシラン(多摩化学(株)製:正珪酸エチル、SiO2濃度28.8重量%)13.9gを1時間で添加し、その後17時間加熱処理した後、限外濾過膜に通し分散媒の水、エタノールをエタノールに置換し、固形分濃度30重量%のシリカで被覆されたアンチモンドープ酸化錫微粒子分散液(B-4)を得た。シリカで被覆されたアンチモンドープ酸化錫微粒子の平均粒子径は33nmであった。
【0070】
次いで、2Lのナス型フラスコに分散液(B-4)500gとジプロピレングリコールモノメチルエーテル500gとを入れ、ロータリーエバポレーターで減圧蒸留を行い、固形分濃度30重量%のシリカで被覆されたアンチモンドープ酸化錫微粒子ジプロピレングリコールモノメチルエーテル分散液(IR-1)を得た。このとき、水分濃度は0.3%、平均粒子径は33nmであった。
【0071】
可視光線遮蔽膜形成用塗料 (VF-5) の調製
実施例1と同様にして得た可視光線遮蔽膜形成用微粒子分散液(VP-1)16.5gと、実施例2と同様にして得た可視光線遮蔽膜形成用微粒子分散液(VP-2)5.5gと、上記で得た分散液(IR-1)14gとを用いた以外は実施例1と同様にして可視光線遮蔽膜形成用塗料(VF-5)を調製した。
【0072】
可視光線遮蔽膜付基材 (VS-5) の製造
可視光線遮蔽膜形成用塗料(VF-5)を用いた以外は実施例1と同様にして可視光線遮蔽膜付基材(VS-5)を調製した。
可視光線遮蔽膜付基材(VS-5)について可視光線遮蔽性、透明性、密着性、硬度および耐擦傷性を評価し、結果を表1に示した。
【0073】
【実施例6】
赤外線遮蔽微粒子分散液 (IR-2) の調製
硝酸インジウム79.9gを純水686.0gに溶解して得られた溶液と、錫酸カリウム12.7gを濃度10重量%の水酸化カリウム溶液に溶解して得られた溶液20gとを調製し、これらの溶液を、50℃に保持された1,000gの純水に2時間かけて添加して加水分解を行った。この間、系内のpHを11に保持した。得られた金属酸化物前駆体水酸化物分散液から金属酸化物前駆体水酸化物を濾別、洗浄した後、乾燥し、次いで空気中、350℃で3時間加熱処理し、さらに空気中600℃で2時間加熱処理して金属酸化物(ITO:錫ドープ酸化インジウム)を得た。
【0074】
これを濃度が30重量%となるように純水に分散させ、さらに硝酸水溶液でpHを3.5に調製した後、分散液を30℃に保持しながらサンドミルで、3時間粉砕して錫ドープ酸化インジウムゾルを調製した。次に、このゾルをイオン交換樹脂で処理して硝酸イオンを除去し、純水を加えて固形分濃度20重量%の金属酸化物(ITO)微粒子分散液(A-5)を調製した。錫ドープ酸化インジウムの平均粒子径は50nmであった。
【0075】
次いでこの分散液(A-5)100gとエタノール100gとの混合液を50℃に加温した後、テトラエトキシシラン(多摩化学(株)製:正珪酸エチル、SiO2濃度28.8重量%)13.9gを6時間で添加し、その後12時間過熱処理した後、限外濾過膜に通し分散媒の水、エタノールをエタノールに置換し、固形分濃度30重量%のシリカで被覆された錫ドープ酸化インジウム微粒子ジプロピレングリコールモノメチルエーテル分散液(IR-2)を得た。このとき、水分濃度は0.3%、平均粒子径は55nmであった。
【0076】
可視光線遮蔽膜形成用塗料 (VF-6) の調製
実施例1と同様にして得た可視光線遮蔽膜形成用微粒子分散液(VP-1)16.5gと、実施例2と同様にして得た可視光線遮蔽膜形成用微粒子分散液(VP-2)5.5gと、上記で得た分散液(IR-2)14gとを用いた以外は実施例1と同様にして可視光線遮蔽膜形成用塗料(VF-6)を調製した。
【0077】
可視光線遮蔽膜付基材 (VS-6) の製造
可視光線遮蔽膜形成用塗料(VF-6)を用いた以外は実施例1と同様にして可視光線遮蔽膜付基材(VS-6)を調製した。
可視光線遮蔽膜付基材(VS-6)について可視光線遮蔽性、透明性、密着性、硬度および耐擦傷性を評価した。結果を表1に示す。
【0078】
【実施例7】
紫外線遮蔽微粒子分散液 (UV-1) の調製
酸化チタンコロイド(触媒化成工業(株)製:オプトレイク1130Z、平均粒子径20nm、固形分濃度20重量%)250gに濃度15重量%のアンモニア水を添加しpH10.5に調製し、これにエタノール250gを加え、次いで混合液を50℃に加温した後、テトラエトキシシラン(多摩化学(株)製:正珪酸エチル、SiO2濃度28.8重量%)15gを1時間で添加し、その後17時間加熱処理した後、限外濾過膜に通し分散媒の水、エタノールをエタノールに置換し、固形分濃度20重量%のシリカで被覆された酸化チタン微粒子分散液(B-6)を得た。酸化チタン微粒子の平均粒子径は25nmであった。
【0079】
次いで、2Lのナス型フラスコの中に、上記分散液(B-6)400gとジプロピレングリコールモノメチルエーテル400gとを入れ、ロータリーエバポレーターで減圧蒸留を行い、固形分濃度20重量%のシリカで被覆された酸化チタン微粒子ジプロピレングリコールモノメチルエーテル分散液(UV-1)を得た。このとき、水分濃度は0.3%、平均粒子径は25nmであった。
【0080】
可視光線遮蔽膜形成用塗料 (VF-7) の調製
実施例1と同様にして得た可視光線遮蔽膜形成用微粒子分散液(VP-1)16.5gと、実施例2と同様にして得た可視光線遮蔽膜形成用微粒子分散液(VP-2)5.5gと、上記で得た分散液(UV-1)8.2gとを用いた以外は実施例1と同様にして可視光線遮蔽膜形成用塗料(VF-7)を調製した。
【0081】
可視光線遮蔽膜付基材 (VS-7) の製造
可視光線遮蔽膜形成用塗料(VF-7)を用いた以外は実施例1と同様にして可視光線遮蔽膜付基材(VS-7)を調製した。
可視光線遮蔽膜付基材(VS-7)について可視光線遮蔽性、透明性、密着性、硬度および耐擦傷性を評価し、結果を表1に示す。
【0082】
【比較例1】
可視光線遮蔽膜形成用微粒子分散液 (RVP-1) の調製
実施例1と同様にして、固形分濃度2.5%のカーボンブラック微粒子水分散液(A-1)を得た。このときのpHは3.5、平均粒子径は90nmであった。
この分散液(A-1)1000gを、限外濾過膜に通して分散媒の水をエタノールに置換し、次いで、2Lのナス型フラスコにカーボンブラック微粒子エタノール分散液(A-1)500gとジプロピレングリコールモノメチルエーテル500gと分散剤としてポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル燐酸エステル(第1工業製薬(株):プライサーフ A-217E)1.56gとを入れ、ロータリーエバポレーターで減圧蒸留を行い、固形分濃度5重量%のカーボンブラック微粒子ジプロピレングリコールモノメチルエーテル分散液(RVP-1)を得た。このとき、水分濃度は0.4重量%、平均粒子径は100nmであった。
【0083】
可視光線遮蔽膜形成用塗料 (RVF-1) の調製
上記分散液(VP-1)22gを用いた以外は実施例1と同様にして可視光線遮蔽膜形成用塗料(RVF-1)を調製した。
可視光線遮蔽膜付基材 (RVS-1) の製造
可視光線遮蔽膜形成用塗料(RVF-1)を用いた以外は実施例1と同様にして可視光線遮蔽膜付基材(RVS-1)を調製した。
【0084】
可視光線遮蔽膜付基材(RVS-1)について可視光線遮蔽性、透明性、密着性、硬度および耐擦傷性を評価した。結果を表1に示す。
【0085】
【比較例2】
可視光線遮蔽膜形成用微粒子分散液 (RVP-2) の調製
実施例2と同様にして、固形分濃度15%のチタンブラック微粒子水分散液(A-2)を得た。このときのpHは9.5、平均粒子径は100nmであった。次いで、このチタンブラック微粒子水分散液を両イオン交換樹脂で処理して脱酸、脱アルカリし、固形分濃度12重量%のチタンブラック微粒子水分散液(B-2-1)を得た。次いで、このチタンブラック微粒子水分散液を両イオン交換樹脂で処理して脱酸、脱アルカリし、固形分濃度10重量%のチタンブラック微粒子水分散液(B-2-1)を得た。このときのpHは3.5、平均粒子径は100nmであった。
【0086】
次いで2Lのナス型フラスコに、チタンブラック微粒子エタノール分散液(B-2-1)500gとジプロピレングリコールモノメチルエーテル500gと分散剤としてポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル燐酸エステル(第1工業製薬(株):プライサーフ A-217E)1.56gとを入れ、ロータリーエバポレーターで減圧蒸留を行い、固形分濃度5重量%のチタンブラック微粒子ジプロピレングリコールモノメチルエーテル分散液(RVP-2)を得た。このとき、水分濃度は0.4%、平均粒子径は110nmであった。
【0087】
可視光線遮蔽膜形成用塗料 (RVF-2) の調製
上記分散液(RVP-2)22gを用いた以外は実施例1と同様にして可視光線遮蔽膜形成用塗料(RVF-2)を調製した。
可視光線遮蔽膜付基材 (RVS-2) の製造
可視光線遮蔽膜形成用塗料(RVF-2)を用いた以外は実施例1と同様にして可視光線遮蔽膜付基材(RVS-2)を調製した。
【0088】
可視光線遮蔽膜付基材(RVS-2)について可視光線遮蔽性、透明性、密着性、硬度および耐擦傷性を評価した。結果を表1に示す。
【0089】
【比較例3】
可視光線遮蔽膜形成用微粒子分散液 (RVP-3) の調製
実施例3と同様にして、固形分濃度15重量%のCuO-Fe23-Mn23微粒子エタノール分散液(A-3)を得た。
次いで、2Lのナス型フラスコの中にCuO-Fe23-Mn23微粒子エタノール分散液(A-3)500gにジプロピレングリコールモノメチルエーテル500gと分散剤としてポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル燐酸エステル(第1工業製薬(株):プライサーフ A-217E)1.56gとを入れロータリーエバポレーターで減圧蒸留を行い、固形分濃度15重量%のCuO-Fe23-Mn23微粒子ジプロピレングリコールモノメチルエーテル分散液(RVP-3)を得た。このとき、水分濃度は0.4%、平均粒子径は80nmであった。
【0090】
可視光線遮蔽膜形成用塗料 (RVF-3) の調製
上記分散液(RVP-3)22gを用いた以外は実施例1と同様にして可視光線遮蔽膜形成用塗料(RVF-3)を調製した。
可視光線遮蔽膜付基材 (RVS-3) の製造
可視光線遮蔽膜形成用塗料(RVF-3)を用いた以外は実施例1と同様にして可視光線遮蔽膜付基材(RVS-3)を調製した。
【0091】
可視光線遮蔽膜付基材(RVS-3)について可視光線遮蔽性、透明性、密着性、硬度および耐擦傷性を評価した。結果を表1に示す。
※比較例1〜3ではシリカ被覆層を形成してない。
【0092】
【表1】
Figure 2004204175

Claims (5)

  1. 着色顔料粒子と塗料用樹脂とを含み、
    着色顔料粒子がシリカで被覆されたシリカ被覆着色顔料粒子であることを特徴とする可視光遮蔽膜形成用塗料。
  2. 前記着色顔料粒子が、
    カーボンブラック、
    チタンブラック、および
    Fe、Mn、Cu、Coの少なくとも1種以上の元素の酸化物を含む結晶化合物または結晶性化合物から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載の可視光遮蔽膜形成用塗料。
  3. 前記塗料用樹脂が接着性樹脂であることを特徴とする請求項1または2に記載の可視光遮蔽膜形成用塗料。
  4. さらに赤外線遮蔽剤および/または紫外線遮蔽剤を含む請求項1〜3のいずれかに記載の可視光遮蔽膜形成用塗料。
  5. 基材と、基材上に請求項1〜4のいずれかに記載の可視光遮蔽膜形成用塗料を用いて形成された可視光遮蔽膜を有する可視光遮蔽膜付基材。
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