JP2004167229A - 血管塞栓材料 - Google Patents
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Abstract
カテーテル内や目的外の血管内において凝集詰まりを起こすことなく目的部位を確実に閉塞することができ、その後は分解により血流閉塞状態を解放し、その分解成分は代謝し、または体外へ排出可能となる血管塞栓材料を提供する。
【解決手段】
30%以上の水膨潤率を有し、リン酸緩衝生理食塩水中において分解性を有し、略球状の粒子からなり、好ましくは水不溶性のポリエチレングリコール系コポリマーからなるものであって、当該ポリマーからなるフィルムを飽和含水状態としたときの引張弾性率が1500MPa以下である血管塞栓材料。
【選択図】なし
Description
(1)目的とする血管の部位で塞栓できないことがある。
(2)カテーテル内で凝集して、カテーテルを詰まらせることがある。
(3)目的とする血管までの途中にある正常な血管で凝集して、患部に到達させることができないことがある。
(4)血流量を低下させるものの、完全に塞栓できない場合がある。
(5)生体内で非分解性の材料を使用した場合、必ずしも永久的な血流の遮断を必要としなくても、分解・吸収されずに長期にわたり体内に残存する。
(1)30%以上の水膨潤率を有し、37℃のリン酸緩衝生理食塩水中において分解性を有し、平均粒子径が50μm以上である略球状の粒子の形状を有する血管塞栓材料。
(2)37℃のリン酸緩衝生理食塩水浸漬28日後における残存重量が、浸漬前の重量の80%以下であることを特徴とする(1)に記載の血管塞栓材料。
(3)水膨潤率が100%以上であることを特徴とする(1)または(2)に記載の血管塞栓材料。
(4)水不溶性の水溶性ポリマー系コポリマーを含有することを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の血管塞栓材料。
(5)水不溶性の水溶性ポリマー系コポリマーが水不溶性の多糖系コポリマー、水不溶性のデキストラン系コポリマー、水不溶性のポリビニルアルコール系コポリマーおよび水不溶性のポリエチレングリコール系コポリマーから選ばれる少なくとも1種のコポリマーを含有することを特徴とする(4)に記載の血管塞栓材料。
(6)飽和含水状態でのフイルムの引張弾性率が4〜400MPaであることを特徴とする(1)〜(5)のいずれかに記載の血管塞栓材料。
(7)粒子径分布幅が平均粒子径±100μmであることを特徴とする(1)〜(6)のいずれかに記載の血管塞栓材料。
(8)水不溶性のポリエチレングリコール系コポリマーを含むことを特徴とする血管塞栓材料。
(9)水不溶性のポリエチレングリコール系コポリマーが、ポリエチレングリコール誘導体と生分解性ポリマーとが化学的に結合した構造のコポリマーであることを特徴とする(8)に記載の血管塞栓材料。
(10)水不溶性のポリエチレングリコール系コポリマーが、ポリエチレングリコール誘導体の水酸基に生分解性ポリマーが化学的に結合した構造のコポリマーであることを特徴とする(8)または(9)に記載の血管塞栓材料。
(11)水不溶性のポリエチレングリコール系コポリマーが、L−乳酸またはL−ラクチドから合成されるポリマーを生分解性ポリマーの構造として含むポリエチレングリコール系コポリマーと、D−乳酸またはD−ラクチドから合成されるポリマーを生分解性ポリマーの構造として含むポリエチレングリコール系コポリマーとの混合物であることを特徴とする(8)〜(10)のいずれかに記載の血管塞栓材料。
(12)水不溶性のポリエチレングリコール系ポリマーを構成するポリエチレングリコール誘導体が、3以上の水酸基を有する化合物とポリエチレングリコールとが化学的に結合した構造を有するものであることを特徴とする(8)〜(11)のいずれかに記載の血管塞栓材料。
(13)水不溶性のポリエチレングリコール系コポリマーの重量平均分子量が3,000〜100,000であり、ポリエチレングリコール系コポリマーに存在するポリエチレングリコール誘導体の重量平均分子量が2,000〜50,000であることを特徴とする(8)〜(12)のいずれかに記載の血管塞栓材料。
(14)水膨潤率が100%以上であることを特徴とする(8)〜(13)のいずれかに記載の血管塞栓材料。
(15)37℃において形状が粒子状であることを特徴とする(8)〜(14)のいずれかに記載の血管塞栓材料。
(16)平均粒子径が50〜2,000μmであることを特徴とする(8)〜(15)のいずれかに記載の血管塞栓材料。
(17)粒子径分布幅が平均粒子径±100μmの範囲にあることを特徴とする(8)〜(16)のいずれかに記載の血管塞栓用材料。
(18)37℃において形状が略球形であることを特徴とする(8)〜(17)のいずれかに記載の血管塞栓材料。
(19)37℃のリン酸緩衝生理食塩水に浸漬し、28日後における残存重量が、浸漬前の重量の80%以下であることを特徴とする(8)〜(18)のいずれかに記載の血管塞栓材料。
(20)精製水、生理食塩水、水溶性X線造影剤の少なくともいずれかに対して、膨潤性を有することを特徴とする(8)〜(19)のいずれかに記載の血管塞栓材料。
(21)水溶性X線造影剤を材料内に保持することを特徴とする(8)〜(20)のいずれかに記載の血管塞栓材料。
(22)血管の形状にあわせて材料形状が変形することにより血流閉塞可能な、塞栓時の形状に柔軟性を有することを特徴とする(8)〜(21)のいずれかに記載の血管塞栓材料。
(23)(1)〜(22)のいずれかに記載の血管塞栓材料を生理食塩水に分散したことを特徴とする血管塞栓剤。
血管を傷つけず、血管形状に追従して変形できる柔軟性という意味から、フイルムの含水率は30%以上が好ましく、100%以上が特に好ましい。飽和含水状態のフイルムの含水率が低い場合、マイクロカテーテルの内径よりも小さな粒子であってもその粒子はマイクロカテーテルを通過しにくくなる。
試験環境 :試験室温度23℃、試験室湿度50%
試験片形状 :短冊形(7.5mm×80mm)
チャック間距離:20mm
引張速度 :10mm/分
これらの測定条件以外はJIS−K7161(1994)に記載の方法にしたがって測定した。なお、本発明の実施例では(株)オリエンテック社製の“RTM−100”を引張試験機として使用した。
ポリエチレングリコールの片末端の水酸基に生分解性ポリマーが化学的に結合したコポリマー(A−B型ブロックコポリマー)、
ポリエチレングリコールの両末端の水酸基に生分解性ポリマーが化学的に結合したコポリマー(A−B−A型ブロックコポリマー)、
ポリエチレングリコールと生分解性ポリマーが交互に結合した((A−B)n型マルチブッロクコポリマー)、
ポリエチレングリコール誘導体としてグリセリン、ポリグリセリン、ペンタエリスリトール、ポリペンタエリスリトールなどの3以上の水酸基を有する化合物とポリエチレングリコールが化学的に結合した多分岐型ポリエチレングリコールの3以上の水酸基に生分解性ポリマーが化学的に結合した構造の多分岐型コポリマー(An−B型ブロックコポリマー)。
カラム:TSKゲルXLシリーズ(内径7.8mm×長さ30cm;東ソー社製)
溶離液:クロロホルム、カラム温度:35℃、流速:1.0ml/分
検出方法:屈折率(RI8010屈折率計;東ソー社製)
検量線:ポリスチレン標準サンプル平均分子量1,110,000、707,000、397,000、189,000、98,900、37,200、17,100、9,490、5,870、2,500および1,050、500の平均分子量の各ポリスチレン標準サンプルを使用して作成したものを使用。
データ処理:Class Vp データ解析ワークステーション(島津製作所製)
水不溶性のポリエチレングリコール系コポリマーとしては、GPCによって測定されたピークより算出される数平均分子量(Mn)に対する重量平均分子量(Mw)の比、すなわちMw/Mnの比が2以下の分子量分布が狭いコポリマーであることが均一な分解性発現の点から好ましい。
窒素気流下においてフラスコにL−ラクチド(ピュラック・バイオ・ケム社製)40.3gと脱水済みの平均分子量20,000のポリエチレングリコール(三洋化成工業(株)製)17.3gを140℃で溶融・混合後、ジオクタン酸スズ(和光純薬工業(株)製)8.1mgを添加し、180℃で反応させて、A−B−A型コポリマー(PLA−PEG−PLA)を得た。得られたコポリマーをクロロホルムに溶解し、大過剰のメタノ−ル中へ滴下して、白色沈殿物を得た。GPC法による重量平均分子量は約70,000であった。
なお、リン酸緩衝生理食塩水(pH7.3)(ナカライテスク(株)社製)中に上記球形粒子を加え、37℃で28日間経過後、処理前の重量と比較して残存重量を求めたところ75%であった。
窒素気流下においてフラスコにL−ラクチド(ピュラック・バイオ・ケム社製)40.3g、ジオクタン酸スズ(和光純薬工業(株)製)8.1mgを加え、140℃で反応させてポリ(L−ラクチド)を得た。得られたポリマーをクロロホルムに溶解し、大過剰のメタノ−ル中へ滴下して、白色沈殿物を得た。GPC法による重量平均分子量は約70,000であった。
窒素気流下においてフラスコにL−ラクチド23.1gとε−カプロラクトン9.1g、平均分子量8000のポリエチレングリコール(脱水済み)23.1gを混合し、140℃で溶融・混合後、ジオクタン酸スズ8.1mgを添加し、180℃で反応させて、A−B型コポリマー(P(LA/CL)−PEG)を得た。得られたコポリマーをクロロホルムに溶解し、大過剰のメタノ−ル中へ滴下して、白色沈殿物を得た。GPC法による重量平均分子量は約22,000であった。
窒素気流下においてフラスコにL−ラクチド(ピュラック・バイオ・ケム社製)21.6g、グリコリド(ピュラック・バイオ・ケム社製)5.8gと脱水済みの平均分子量20,000のポリエチレングリコール(三洋化成工業(株)製)28.8gを混合し、140℃で溶解・混合させた後、180℃にてジオクタン酸スズ(和光純薬工業(株)製)8.1mgを添加し反応させ、ポリ(L−ラクチド/グリコリド)−ポリエチレングリコール−ポリ(L−ラクチド/グリコリド)のコポリマーを得た。このコポリマーをクロロホルムに溶解し、大過剰のメタノール中へ滴下して、白色沈殿を得た。GPC法による重量平均分子量は42,000であった。
窒素気流下においてフラスコにL−ラクチド(ピュラック・バイオ・ケム社製)19.2g、グリコリド(ピュラック・バイオ・ケム社製)9.6gと脱水済みの平均分子量20000のメトキシポリエチレングリコール(三洋化成工業(株)製)28.8gを混合し、140℃で溶解・混合させた後、180℃にてジオクタン酸スズ(和光純薬工業(株)製)8.1mgを添加し反応させ、ポリ(L−ラクチド/グリコリド)−ポリエチレングリコールのコポリマーを得た。このコポリマーをクロロホルムに溶解し、大過剰のメタノール中へ滴下して、白色沈殿を得た。GPC法による重量平均分子量は48,000であった。
窒素気流下においてフラスコにD,L−ラクチド(ピュラック・バイオ・ケム社製)23.1g、グリコリド(ピュラック・バイオ・ケム社製)11.5gと脱水済みの平均分子量20000の4分岐型ポリエチレングリコール誘導体“サンブライトPTE−20000”(日本油脂(株)製)23.1gを混合し、140℃で溶解・混合させた後、180℃にてジオクタン酸スズ(和光純薬工業(株)製)8.1mgを添加し反応させ、ポリ(D,L−ラクチド/グリコリド)×4−ポリエチレングリコールのコポリマーを得た。このコポリマーをクロロホルムに溶解し、大過剰のメタノール中へ滴下して、沈殿物を得た。GPC法による重量平均分子量は62,000であった。
窒素気流下においてフラスコにL−ラクチド(ピュラック・バイオ・ケム社製)34.6gと脱水済みの平均分子量20,000の8分岐型ポリエチレングリコール誘導体“サンブライトHGEO−20000”(日本油脂(株)製)23.1gを混合し、140℃で溶解・混合させた後、180℃にてジオクタン酸スズ(和光純薬工業(株)製)8.1mgを添加し反応させ、ポリ(L−ラクチド)×8−ポリエチレングリコールの構造を有するコポリマーLを得た。このコポリマーをクロロホルムに溶解し、大過剰のメタノール中へ滴下して、白色沈殿を得た。GPC法による重量平均分子量は65000であった。
窒素気流下においてフラスコにL−ラクチド(ピュラック・バイオ・ケム社製)30.3g、グリコリド(ピュラック・バイオ・ケム社製)10.0gと脱水済みの平均分子量20000のポリエチレングリコール(三洋化成工業(株)製)17.3gを混合し、140℃で溶解・混合させた後、180℃にてジオクタン酸スズ(和光純薬工業(株)製)8.1mgを添加し反応させ、ポリ(ラクチド/グリコリド)−ポリエチレングリコール−ポリ(ラクチド/グリコリド)のコポリマーを得た。このコポリマーをクロロホルムに溶解し、大過剰のメタノール中へ滴下して、白色沈殿を得た。GPC法による重量平均分子量は72,000であった。
窒素気流下においてフラスコにL−ラクチド(ピュラック・バイオ・ケム社製)38.9g、グリコリド(ピュラック・バイオ・ケム社製)13.0gと脱水済みの平均分子量9,000〜10,000のポリビニルアルコール(80%加水分解;アルドリッチ社製)5.8gを混合し、180℃で溶解・混合させた後、ジオクタン酸スズ(和光純薬工業(株)製)8.1mgを添加し反応させ、ポリ(L−ラクチド/グリコリド)−ポリビニルアルコールのコポリマーを得た。このコポリマーをクロロホルムに溶解し、大過剰のメタノール中へ滴下して、白色沈殿を得た。GPC法による重量平均分子量は86,000であった。
窒素気流下においてフラスコにD,L−ラクチド(ピュラック・バイオ・ケム社製)56.0g、脱水済みの平均分子量35,000〜40,000のデキストラン(アイ・シー・エヌ バイオメディカル社製)1.7gを混合し、180℃で溶解・混合させた後、ジオクタン酸スズ(和光純薬工業(株)製)8.1mgを添加し反応させ、ポリ(D,L−ラクチド)−デキストランのコポリマーを得た。このコポリマーをクロロホルムに溶解し、大過剰のメタノール中へ滴下して、白色沈殿を得た。GPC法による重量平均分子量は95000であった。
Claims (23)
- 30%以上の水膨潤率を有し、37℃のリン酸緩衝生理食塩水中において分解性を有し、平均粒子径が50μm以上である略球状の粒子の形状を有する血管塞栓材料。
- 37℃のリン酸緩衝生理食塩水浸漬28日後における残存重量が、浸漬前の重量の80%以下であることを特徴とする請求項1に記載の血管塞栓材料。
- 水膨潤率が100%以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の血管塞栓材料。
- 水不溶性の水溶性ポリマー系コポリマーを含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の血管塞栓材料。
- 水不溶性の水溶性ポリマー系コポリマーが水不溶性の多糖系コポリマー、水不溶性のデキストラン系コポリマー、水不溶性のポリビニルアルコール系コポリマーおよび水不溶性のポリエチレングリコール系コポリマーから選ばれる少なくとも1種のコポリマーを含有することを特徴とする請求項4に記載の血管塞栓材料。
- 飽和含水状態でのフイルムの引張弾性率が4〜400MPaであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の血管塞栓材料。
- 粒子径分布幅が平均粒子径±100μmであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の血管塞栓材料。
- 水不溶性のポリエチレングリコール系コポリマーを含むことを特徴とする血管塞栓材料。
- 水不溶性のポリエチレングリコール系コポリマーが、ポリエチレングリコール誘導体と生分解性ポリマーとが化学的に結合した構造のコポリマーであることを特徴とする請求項8に記載の血管塞栓材料。
- 水不溶性のポリエチレングリコール系コポリマーが、ポリエチレングリコール誘導体の水酸基に生分解性ポリマーが化学的に結合した構造のコポリマーであることを特徴とする請求項8または9に記載の血管塞栓材料。
- 水不溶性のポリエチレングリコール系コポリマーが、L−乳酸またはL−ラクチドから合成されるポリマーを生分解性ポリマーの構造として含むポリエチレングリコール系コポリマーと、D−乳酸またはD−ラクチドから合成されるポリマーを生分解性ポリマーの構造として含むポリエチレングリコール系コポリマーとの混合物であることを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載の血管塞栓材料。
- 水不溶性のポリエチレングリコール系ポリマーを構成するポリエチレングリコール誘導体が、3以上の水酸基を有する化合物とポリエチレングリコールとが化学的に結合した構造を有するものであることを特徴とする請求項8〜11のいずれかに記載の血管塞栓材料。
- 水不溶性のポリエチレングリコール系コポリマーの重量平均分子量が3,000〜100,000であり、ポリエチレングリコール系コポリマーに存在するポリエチレングリコール誘導体の重量平均分子量が2,000〜50,000であることを特徴とする請求項8〜12のいずれかに記載の血管塞栓材料。
- 水膨潤率が100%以上であることを特徴とする請求項8〜13のいずれかに記載の血管塞栓材料。
- 37℃において形状が粒子状であることを特徴とする請求項8〜14のいずれかに記載の血管塞栓材料。
- 平均粒子径が50〜2,000μmであることを特徴とする請求項8〜15のいずれかに記載の血管塞栓材料。
- 粒子径分布幅が平均粒子径±100μmの範囲にあることを特徴とする請求項8〜16のいずれかに記載の血管塞栓用材料。
- 37℃において形状が略球形であることを特徴とする請求項8〜17のいずれかに記載の血管塞栓材料。
- 37℃のリン酸緩衝生理食塩水に浸漬し、28日後における残存重量が、浸漬前の重量の80%以下であることを特徴とする請求項8〜18のいずれかに記載の血管塞栓材料。
- 精製水、生理食塩水、水溶性X線造影剤の少なくともいずれかに対して、膨潤性を有することを特徴とする請求項8〜19のいずれかに記載の血管塞栓材料。
- 水溶性X線造影剤を材料内に保持することを特徴とする請求項8〜20のいずれかに記載の血管塞栓材料。
- 血管の形状にあわせて材料形状が変形することにより血流閉塞可能な、塞栓時の形状に柔軟性を有することを特徴とする請求項8〜21のいずれかに記載の血管塞栓材料。
- 請求項1〜22のいずれかに記載の血管塞栓材料を生理食塩水に分散したことを特徴とする血管塞栓剤。
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