JP2004163927A - プラスチック光ファイバ及びプラスチック光ファイバケーブル - Google Patents
プラスチック光ファイバ及びプラスチック光ファイバケーブル Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 コアと、そのコアの外周に形成された1層以上からなるクラッドを有するプラスチック光ファイバにおいて、コア材として、ポリメタクリル酸メチル単位を主成分とする共重合体を用い、クラッドの最外層の材料として、フッ化ビニリデン単位と、テトラフルオロエチレン単位と、下記一般式(I)
CF2=CFRf1 (I)
(式中、Rf1は炭素原子数が1〜8個のフルオロアルキル基)
で表されるフルオロビニル化合物の単位と、下記一般式(II)
CF2=CF−(OCF2CF(CF3))aO-Rf2 (II)
(式中、Rf2は炭素原子数が1〜8個のアルキル基、フルオロアルキル基、アルコキシルアルキル基またはフルオロアルコキシルアルキル基を示し、aは0〜3の整数である。)
で表されるフルオロビニル化合物の単位とを特定の組成比で含む共重合体を用いる。
【選択図】 なし
Description
前記コアが、ポリメタクリル酸メチル、又は1種類以上のビニル系単量体とメタクリル酸メチルとの共重合体からなり、
前記クラッドは、フッ化ビニリデン単位10〜30質量%と、テトラフルオロエチレン単位40〜80質量%と、下記一般式(I)
CF2=CFRf1 (I)
(式中、Rf1は炭素原子数が1〜8個のフルオロアルキル基)
で表されるフルオロビニル化合物の単位5〜40質量%と、下記一般式(II)
CF2=CF−(OCF2CF(CF3))aO-Rf2 (II)
(式中、Rf2は炭素原子数が1〜8個のアルキル基、フルオロアルキル基、アルコキシルアルキル基またはフルオロアルコキシルアルキル基を示し、aは0〜3の整数である。)
で表されるフルオロビニル化合物の単位0.1〜15質量%を含む共重合体からなる層を少なくとも最外層に有することを特徴とするプラスチック光ファイバに関する。
本発明のPOFは、コアとその外周に形成された少なくとも1層以上からなるクラッドを有している。さらにコアとクラッドからなるPOFの外周に少なくとも1層以上からなる被覆層を設けることでPOFケーブルを形成することができる。また、POFと被覆層との間には密着層を設けていてもよい。
CF2=CFO(CF2)n−OCF3 (III)
(式中、nは1〜3の整数)
CF2=CF(OCF2CF(CF3))nO(CF2)mCF3 (IV)
(式中、nは0〜3の整数、mは0〜3の整数)
CF2=CFO(CH2)n(CF2)mCF3 (V)
(式中、nは1〜3の整数、mは0〜3の整数)
CF2=CFO(CH2)nCH3 (VI)
(式中、nは0〜3の整数)
のいずれかで表わされる化合物の単位であることが好ましい。
CF2=CFO(CH2)n(CF2)mX
(式中、Xは水素原子またはハロゲン原子を示し、nは0又は1以上の整数、mは0又は1以上の整数を示す。但し、n+mは1以上8以下の整数。)
で表わされる化合物の単位であることが好ましい。
n1>n2>n3 (1)
を満たすことが好ましい。
CH2=CX−COO(CH2)m(CF2)nY (VII)
(式中、Xは水素原子またはメチル基、Yは水素原子またはフッ素原子を示し、mは1又は2、nは1〜12の整数を示す。)
で表されるフルオロアルキル(メタ)アクリレートの単位(A)15〜90質量%と、他の共重合可能な単量体の単位(B)10〜85質量%からなり、屈折率が1.39〜1.475の範囲にある共重合体を用いることができる。
CH2=C(CH3)COO-(CH2)m(CF2)nCF3 (VIII)
(式中、mは1又は2、nは5〜12の整数を示す。)
で表わされる長鎖フルオロアルキルメタクリレートの単位(C)0〜50質量%と、下記一般式(IX)
CH2=C(CH3)COO-CH2(CF2)mX (IX)
(式中、Xは水素原子またはフッ素原子、mは1〜4の整数を示す。)
で表わされる短鎖フルオロアルキルメタクリレートの単位(D)0〜50質量%と、他の共重合可能な単量体の単位(E)50〜80質量%からなり、屈折率が1.45〜1.48の範囲にある共重合体を用いることが好ましい。
CH2=C(F)COO-CH2(CF2)mX (X)
(式中、Xは水素原子またはフッ素原子、mは1〜4の整数を示す。)
で表わされるα−フルオロアクリル酸エステルの単位(F)からなる構造単位を有する共重合体であって、屈折率が1.38〜1.435の範囲にあり、ガラス転移温度が100℃以上である共重合体を用いることが好ましい。
n1>n2>n3 (1)
を満足することが好ましい。なお、第1クラッドは同心円状に積層された多層構造を有していてもよい。
本発明のPOFケーブルは、上記のようなPOFの耐屈曲性および耐湿熱性を向上させるためにクラッドの外周あるいは保護層の外周に被覆層を密着配設してPOFケーブルとすることができる。この被覆層は、コアと直接接しておらず、結晶化により透明性が低下しても特に問題は生じない。
メルトフローインデックス(MFR)は、日本工業規格JIS K7210に準じ、230℃、荷重5kgf(49N)の条件下で直径2mm、長さ8mmのノズルから10分間に吐出される重合体量を測定した。
高分子計器(株)ASKER CL−150を用い、ASTM D2240に準拠して測定した。
溶融プレスにより厚さ200μmのフィルム状の試験片を形成し、アッベの屈折計を用い、25℃におけるナトリウムD線の屈折率(nD 25)を測定した。
25m−5mカットバック法により、POFケーブルの伝送損失(dB/km)を測定した。測定には、波長が650nm、入射光のNA(開口数)が、0.1、0.65の光を用いた。なお、伝送損失は、初期の伝送損失、およびPOFケーブルを温度85℃、湿度(RH)95%のオーブンに3000時間放置した後の伝送損失を測定した。
長さ10mのPOFケーブルの一端から660nmLED光を入射させ、POFケーブルを、POFケーブルの中間地点で、半径10mm(R10mm)又は半径5mm(R5mm)の棒に360度巻き付け、他端から出射される光量を測定した。このように屈曲させたPOFケーブルから出射される光量と、直線状の同POFケーブルについて同様に測定した出射光量とから曲げ損失を算出した。
長さ4mのPOFケーブルの一端に荷重500gf(4.9N)をかけ、このPOFケーブルの中央を直径15mmの2本の円管にて挟持した。このPOFケーブルの他端を一方の円管側に移動させてPOFケーブルが90度折れ曲がるように円管外周に巻き付けた後、他方の円管側に移動させてPOFケーブルが90度折れ曲がるように円管外周に巻き付けて合計180度屈曲させ、これを繰り返し、POFケーブルが切断するまでの曲げ回数を測定した。
被覆層の引抜強度(剥離強度)は、図1に示すように、POFケーブル10を保持する治具12と、治具12の一端部に形成された突起14を把持するチャック8と、POFケーブル10の剥離部分5を把持するチャック7とを備えた測定装置20を用いて測定した。治具12には、POFケーブル10の被覆部分4が収容される保持室13と、POFケーブル10の剥離部分5よりも大きく被覆部分4よりも狭い貫通孔15が形成されている。
コア材としてPMMA(屈折率1.492)、第1クラッド材として、2,2,2−トリフルオロエチルメタクリレート(3FM)/2−(パーフルオロオクチル)エチルメタクリレート(17FM)/メタクリル酸メチル(MMA)/メタクリル酸(MAA)の共重合体(50/30/20/1(質量%)、屈折率1.416)、第2クラッド材料として、VdF/TFE/HFP/パーフルオロトリフルオロメチルビニルエーテル(PFTFMVE:CF2=CFOCF3)の共重合体(20/63/11/6(質量%)、屈折率1.352、メルトフローインデックス17)を用いた。これらの重合体を溶融して、220℃の紡糸ヘッドに供給し、同心円状複合ノズルを用いて複合紡糸した後、140℃の熱風加熱炉中で繊維軸方向に2倍に延伸し、第1クラッドと第2クラッドの厚みが各10μm、直径1mmのPOFを得た。すなわち、この例ではクラッドが第1クラッド及び第2クラッドの2層からなる。
得られたPOFケーブルの各種評価を行い、その結果を表2に示した。
表2に示したように、得られたPOFケーブルは伝送性能が良好で、曲げ損失が小さく、湿熱環境下での伝送特性も良好なPOFケーブルであった。
POFの構成を表1に示す通りとした以外は、実施例1と同様にしてPOFケーブルを作製した。得られたPOFケーブルの各種特性を評価し、その結果を表2に示した。なお、実施例7の単層構造のクラッドの厚みは10μmとした。
得られたPOFケーブルは、いずれも伝送性能が良好で、曲げ損失が小さく、湿熱環境下での伝送特性も良好なPOFケーブルであった。
クラッドの最外層を、VdF/TFE/HFP共重合体(8/70/22(質量%)、屈折率1.34、メルトフローインデックス4)の共重合体とし、紡糸ヘッドの温度を250℃にした以外は、実施例1と同様にしてPOFケーブルを作製した。得られたPOFケーブルの各種特性を評価し、その結果を表2に示した。なお、得られたPOFのクラッドの最外層に使用した共重合体は、常温で白濁していた。
表2に示したように、比較例1及び2のPOFケーブルは、それぞれ、同程度の屈折率をもつ4元系共重合体をクラッドに用いたPOFケーブル(実施例6,7)と比較して、湿熱環境下での伝送特性は同程度であるが、半径10mm以下での曲げ損失が大きかった。また、クラッドを単層(厚み10μm)で設けた場合のPOF(比較例2)は初期伝送損失が著しく劣っていた。
コア材にPMMAを用い、クラッド材に実施例4で用いた第2クラッド材を用いて単層構造のクラッド(厚み10μm)を形成し、このクラッドの外周に表3に示す通り被覆層を形成した以外は、実施例1と同様にしてPOFケーブルを作製した。得られたPOFケーブルの被覆層の引き抜き強度を測定し、その結果を表3に示した。
表3に示したように、実施例9のPOFケーブルは、被覆層としてクラッドの外周に変性ナイロン12を設けることにより、被覆層にナイロン12を用いた実施例8と比較して引き抜き強度が向上した。
コア材にPMMAを用い、クラッド材に実施例4で用いた第2クラッド材を用いて単層構造のクラッド(厚み10μm)を形成し、このクラッドの外周に厚み50μmの密着層を設けた後に、表3に示す通り被覆層を形成した以外は、実施例1と同様にしてPOFケーブルを作製した。得られたPOFケーブルの被覆層の引き抜き強度を測定し、その結果を表3に示した。
表3に示したように、クラッドの外周に密着層を設けた後に被覆層を設けることにより、密着層を設けず被覆層としてナイロン12を用いた実施例8に比較して引き抜き強度が向上した。
なお、実施例10の密着層には、無水マレイン酸を含有させたナイロン12を用い、実施例11の密着層には、VdF/TFE共重合体(80/20(質量%)とナイロン12との混合樹脂を用い、実施例12の密着層には、ポリカーボネート系熱可塑性ポリウレタン(DIC・バイエルポリマー社製、パンデックスT−9290)を用いた。
POFの構成を表4に示す通りとした以外は、実施例1と同様にしてPOFケーブルを作製した。得られたPOFケーブルの各種特性を評価し、その結果を表5に示した。
得られたPOFケーブルは、いずれも伝送性能が良好で、曲げ損失が小さく、湿熱環境下での伝送特性も良好なPOFケーブルであった。
コア材としてPMMA(屈折率1.492)、クラッド材としてVdF/TFE/HFP/パーフルオロトリフルオロメチルビニルエーテル(PFTFMVE:CF2=CFOCF3)の共重合体(20/63/11/6(質量%)、屈折率1.352、メルトフローインデックス17)を用いた。これらの重合体を溶融して、225℃の紡糸ヘッドに供給し、同心円状複合ノズルを用いて紡糸した後、140℃の熱風加熱炉中で繊維軸方向に2倍に延伸し、図2に示すような、外径が1.0mm、島部の数が151個、各島部間の距離が2μmのMC−POFを得た。すなわち、この例ではクラッドが1層からなり、コア21が島、クラッド22が海部に相当する。
こうして得られたPOFを前記の方法により評価した。このPOFの伝送損失は入射NA0.1で測定したときは165dB/kmであり、入射NA0.65では265dB/kmであり、良好な伝送特性を示した。
得られたPOFケーブルの各種評価を行い、その結果を表7に示した。表7に示したように、得られたPOFケーブルは伝送性能が良好で、曲げ損失が小さく、湿熱環境下での伝送特性も良好なPOFケーブルであった。さらに、このPOFケーブルは、繰り返し屈曲が良好で、ピストニングが抑制され、POFと被覆層との密着も強く、自動車用途での使用に優れたPOFケーブルであった。
コア材としてPMMA(屈折率1.492)、第1クラッド材として、2,2,2−トリフルオロエチルメタクリレート(3FM)/2−(パーフルオロオクチル)エチルメタクリレート(17FM)/メタクリル酸メチル(MMA)/メタクリル酸(MAA)からなる共重合体(51/31/17/1(質量%)、メルトフローインデックス20、屈折率1.412、ガラス転移温度78.4℃)、第2クラッド材としてVdF/TFE/HFP/パーフルオロトリフルオロメチルビニルエーテル(PFTFMVE:CF2=CFOCF3)の共重合体(20/63/11/6(質量%)、屈折率1.352、メルトフローインデックス17)を用いた。これらの重合体を溶融して、225℃の紡糸ヘッドに供給し、同心円状複合ノズルを用いて紡糸した後、140℃の熱風加熱炉中で繊維軸方向に2倍に延伸し、図3に示すような、外径が1.0mm、島部の数が151個、第1クラッドの厚み5μm、各島部間の距離が2μmのMC−POFを得た。すなわち、この例ではクラッドが2層からなり、コア21と第1クラッド22が島部、第2クラッド23が海部に相当する。
得られたPOFケーブルの各種評価を行い、その結果を表7に示した。得られたPOFケーブルは伝送性能が良好で、曲げ損失が小さく、湿熱環境下での伝送特性も良好なPOFケーブルであった。さらに、このPOFケーブルは、繰り返し屈曲が良好で、ピストニングが抑制され、POFと被覆層との密着も強く、自動車用途での使用に優れたPOFケーブルであった。
コア材としてPMMA(屈折率1.492)、クラッド材として、VdF/TFE/HFP/パーフルオロトリフルオロメチルビニルエーテル(PFTFMVE:CF2=CFOCF3)の共重合体(20/63/11/6(質量%)、屈折率1.352、メルトフローインデックス17)、第2クラッド材に代えて保護層を形成する材料としてVdF/TFEの共重合体(80/20(質量%)、屈折率1.402、メルトフローインデックス30)、被覆層を形成する材料としてPA11を用いた以外は、実施例21と同様にして、図4に示すような、外径が1.0mm、島部の数が151個、クラッドの厚み5μm、各島部間の距離が2μmのMC−POFを得た。すなわち、この例ではクラッドが1層からなり、コア21とクラッド22が島部、保護層24が海部に相当する。
次いで、このPOFに、実施例20と同様にして被覆層を設け、MC−POFケーブルを得た。
得られたPOFケーブルの各種評価を行い、その結果を表7に示した。得られたPOFケーブルは伝送性能が良好で、曲げ損失が小さく、湿熱環境下での伝送特性も良好なPOFケーブルであった。さらに、このPOFケーブルは、繰り返し屈曲が良好で、ピストニングが抑制され、POFと被覆層との密着も強く、自動車用途での使用に優れたPOFケーブルであった。
MC−POFケーブルの構成を表6に示した通りとする以外は、実施例21、22と同様にしてMC−POFケーブルを作製した。なお、比較例6及び8は島部をコアのみから構成した。
得られたMC−POFケーブルの各種特性を評価し、その結果を表7に示した。比較例5〜6のMC−POFケーブルは、海部のクラッド材の共重合体が常温でも白濁しているため初期の伝送損失が大きく、かった。比較例7〜8のMC−POFケーブルは、VdF単位とTFE単位からなる二元共重合体を使用しているため、耐熱使用時の伝送損失の増加が顕著であった。
VdF:フッ化ビニリデン(ビニリデンフルオライド)
TFE:テトラフルオロエチレン
HFP:ヘキサフルオロプロピレン
PFTFMVE:パーフルオロトリフオロメチルビニルエーテル(CF2=CFOCF3)
PFPFEVE:パーフルオロペンタフオロエチルビニルエーテル(CF2=CFOCF2CF3)
PFHFPVE:パーフルオロヘプタフオロプロピルビニルエーテル(CF2=CFOCF2CF2CF3)
PFTMDMVE:パーフルオロトリフルオロメトキシジフルオロメチルビニルエーテル(CF2=CFOCF2OCF3)
PFPFPVE:パーフルオロペンタフオロプロピルビニルエーテル(CF2=CFOCH2CF2CF3)
PFEVE:パーフルオロエチルビニルエーテル(CF2=CFOCH2CH3)
PFMHVE:パーフルオロメトキシヘキサフルオロプロピルビニルエーテル(CF2=CF−OCF2CF(CF3)O-CH3)
PFTMHVE:パーフルオロトリフルオロメトキシヘキサフルオロプロピルビニルエーテル(CF2=CF−OCF2CF(CF3)O-CF3)
PA12:ナイロン12(ダイセルヒュルス社製、ダイアミド−L1640)
変性PA12:変性ナイロン12(EMS社製、Grilamide−L16A)
TPU:ポリカーボネート系熱可塑性ポリウレタン(DIC・バイエルポリマー社製、パンデックスT−9290)
MMA:メタクリル酸メチル
MAA:メタクリル酸
3FM:2,2,2−トリフルオロエチルメタクリレート
4FM:2,2,3,3−テトラフルオロプロピルメタクリレート
5FM:2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピルメタクリレート
17FM:2−(パーフルオロオクチル)エチルメタクリレート
5 剥離部分
8、7 チャック
10 POFケーブル
12 治具
13 保持室
14 突起
15 貫通孔
20 測定装置
21 コア
22 クラッド(第1クラッド)
23 第2クラッド
24 保護層
Claims (20)
- コアと、該コアの外周に形成された少なくとも1層以上からなるクラッドを有するプラスチック光ファイバであって、
前記コアが、ポリメタクリル酸メチル、又は1種類以上のビニル系単量体とメタクリル酸メチルとの共重合体からなり、
前記クラッドは、フッ化ビニリデン単位10〜30質量%と、テトラフルオロエチレン単位40〜80質量%と、下記一般式(I)
CF2=CFRf1 (I)
(式中、Rf1は炭素原子数が1〜8個のフルオロアルキル基)
で表されるフルオロビニル化合物の単位5〜40質量%と、下記一般式(II)
CF2=CF−(OCF2CF(CF3))aO-Rf2 (II)
(式中、Rf2は炭素原子数が1〜8個のアルキル基、フルオロアルキル基、アルコキシルアルキル基またはフルオロアルコキシルアルキル基を示し、aは0〜3の整数である。)
で表されるフルオロビニル化合物の単位0.1〜15質量%を含む共重合体からなる層を少なくとも最外層に有することを特徴とするプラスチック光ファイバ。 - 前記コアを少なくとも含む芯繊維の複数本が一纏めにされていることを特徴とする請求項1に記載のプラスチック光ファイバ。
- 前記の各コアの直径が30μm以上150μm以下の範囲にあり、且つ前記芯繊維が7本以上500本未満であることを特徴とする請求項2に記載のプラスチック光ファイバ。
- 前記クラッドの最外層は、フッ化ビニリデン単位10〜30質量%と、テトラフルオロエチレン単位40〜69質量%と、一般式(I)で表されるフルオロビニル化合物の単位21〜40質量%と、一般式(II)で表されるフルオロビニル化合物の単位1〜15質量%を含む共重合体からなることを特徴とする請求項1、2又は3記載のプラスチック光ファイバ。
- 前記クラッドの最外層は、フッ化ビニリデン単位10〜30質量%と、テトラフルオロエチレン単位54〜80質量%と、一般式(I)で表されるフルオロビニル化合物の単位6〜16.9質量%と、一般式(II)で表されるフルオロビニル化合物の単位1〜15質量%を含む共重合体からなることを特徴とする請求項1、2又は3に記載のプラスチック光ファイバ。
- 前記一般式(II)で表されるフルオロビニル化合物の単位が、
下記一般式(III)〜(VI)
CF2=CFO(CF2)n−OCF3 (III)
(式中、nは1〜3の整数)
CF2=CF(OCF2CF(CF3))nO(CF2)mCF3 (IV)
(式中、nは0〜3の整数、mは0〜3の整数)
CF2=CFO(CH2)n(CF2)mCF3 (V)
(式中、nは1〜3の整数、mは0〜3の整数)
CF2=CFO(CH2)nCH3 (VI)
(式中、nは0〜3の整数)
のいずれかで表わされる化合物の単位であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のプラスチック光ファイバ。 - 前記一般式(I)で表されるフルオロビニル化合物の単位が、ペンタフルオロプロピレン単位、ヘキサフルオロプロピレン単位、オクタフルオロブチレン単位から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のプラスチック光ファイバ。
- 前記クラッドの最外層が、ナトリウムD線による25℃での屈折率が1.325〜1.37の範囲にあることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のプラスチック光ファイバ。
- 前記クラッドの最外層が、230℃、荷重5kg(49N)で測定したメルトフローインデックスが2〜100g/10分の範囲にある樹脂からなることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のプラスチック光ファイバ。
- 前記クラッドが、前記コアの外周に第1クラッド、第2クラッドの順で積層された2層構造を有し、
ナトリウムD線による25℃での、コアの屈折率n1、第1クラッドの屈折率n2、第2クラッドの屈折率n3が、下記の関係式(1)
n1>n2>n3 (1)
を満足することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載のプラスチック光ファイバ。 - 前記第1クラッドが、下記一般式(VII)
CH2=CX−COO(CH2)m(CF2)nY (VII)
(式中、Xは水素原子またはメチル基、Yは水素原子またはフッ素原子を示し、mは1又は2、nは1〜12の整数を示す。)
で表されるフルオロアルキル(メタ)クリレートの単位15〜90質量%と、他の共重合可能な単量体の単位10〜85質量%との共重合体からなり、ナトリウムD線による25℃での屈折率が1.39〜1.475の範囲にあることを特徴とする請求項10に記載のプラスチック光ファイバ。 - 前記クラッドの最外層の外周部に、フッ素原子の含有割合が59質量%以上であるフッ素系樹脂からなる保護層を有することを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載のプラスチック光ファイバ。
- 請求項1〜12のいずれか一項に記載のプラスチック光ファイバの外周に、熱可塑性樹脂からなる少なくとも一層以上の被覆層を有することを特徴とするプラスチック光ファイバケーブル。
- 前記被覆層のうち少なくともその最内層が、ポリアミド系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、塩素化ポリエチレン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、フッ化ビニリデン系樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種の樹脂を主成分とすることを特徴とする請求項13に記載のプラスチック光ファイバケーブル。
- 前記被覆層のうち少なくともその最内層が、ポリアミド系樹脂からなることを特徴とする請求項13に記載のプラスチック光ファイバケーブル。
- 前記被覆層のうち少なくともその最内層が、ポリアミド系樹脂100質量部に対して無水マレイン酸0.1〜5質量部を含有するポリアミド系樹脂組成物からなることを特徴とする請求項13に記載のプラスチック光ファイバケーブル。
- 前記被覆層のうち少なくともその最内層が、末端アミノ基の含有量が30〜300μeq/gの範囲にあるポリアミド系樹脂組成物からなることを特徴とする請求項13に記載のプラスチック光ファイバケーブル。
- 前記被覆層のうち少なくともその最内層が、ナイロン11、ナイロン12又はこれらの共重合体を主成分とする樹脂からなることを特徴とする請求項13に記載のプラスチック光ファイバケーブル。
- 前記被覆層のうち少なくともその最内層が、フッ化ビニリデン単位を含む重合体とポリアミド系樹脂との混合樹脂からなることを特徴とする請求項13に記載のプラスチック光ファイバケーブル。
- プラスチック光ファイバと前記被覆層との間の引抜強度が20N以上であることを特徴とする請求項13〜19のいずれか一項に記載のプラスチック光ファイバケーブル。
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