JP2006045564A - Tfeをベースとした熱加工性コポリマー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】モノマーの総量に対するモルパーセントで表して、次の組成:A) 式: CF2=CFOCF2OCF3(a)のモノマーを0.01〜15%;A1) TFEを99.99〜85%;任意にB) TFEとは異なった、エチレンタイプの不飽和を少なくとも一つ有する一つ以上の(パー)フッ素化コモノマー、A)+B)のモルパーセントの合計は、熱質量分析(DSC)で少なくとも一つの融解ピークを示すポリマー。
【選択図】なし
Description
該熱加工性コポリマーは、半導体工業において、化学薬品および超純水の貯蔵および輸送のために使用される継ぎ手およびタンクの製造において、使用される工業製品を製造するために用いられる。
該イオンは、半導体プラントを腐蝕し、シリコン基板ウェーハを損傷するので、それらは減少させられるべきである。さらに、PPVEは反応性に乏しいコモノマーであることが知られており、それゆえTFEとの重合の最後に、未反応のモノマーを回収する必要がある。このモノマーの回収は、TFE/PPVEコポリマーの製造プラントを非常に複雑にすることを意味し、工業的観点からコストの追加を意味する。GB 1,514,700(特許文献3)参照。
A) 式:
CF2=CFOCF2OCF3 (a)
のモノマーを0.01〜15%、好ましくは0.05〜13%、さらに好ましくは0.1〜9%;
A1) テトラフルオロエチレンを99.99〜85%、好ましくは99.95〜87%、さらに好ましくは99.9〜91%;
任意に
B) TFEとは異なった、少なくとも一つのエチレンタイプの不飽和を有する(パー)フッ素化コモノマーを一つ以上含んでもよく、
B) が存在するときは、A1)+B)のモルパーセントの合計は、A1)について上で述べられた範囲内であり、A)+B)のモルパーセントの合計は、熱質量分析(DSC)(示差走査熱量測定)で少なくとも一つの融解ピークを示すポリマーを与えるようなものである;
を有する、TFEをベースとした熱加工性コポリマーに関する。
一般的に、A)+B)の合計は、14モル%以下、好ましくは10モル%以下である。
− -COF末端基の含量:以下に示される方法での感度限界以下;
− ペレットからのF-イオンの放出減少;
− 熱加工性ポリマーに典型的な良好な機械的性質および良好な屈曲寿命
を併せ有している。
-COF末端基の含量は、次の方法により決定される。
重合の最後に、ポリマーを硝酸で凝固させて単離する。それを脱イオン水で2回洗浄し、定量になるまで、ストーブ中、220℃で乾燥(約6時間)し、粉末を得る。
IRスペクトルによる決定は、例えば、ニコレット(商標) ネクサス FT-IR装置(256走査、解像度2cm-1)により行われる。
− C3−C8パーフルオロオレフィン、例えばヘキサフルオロプロペン;
− 式CF2=CFORf(ここで、RfはC1−C2(パー)フルオロアルキル、好ましくはRf=CF3)の(パー)フルオロアルキルビニルエーテル;
から選択される。
HFPおよび/またはパーフルオロメチルビニルエーテルが、好ましいコモノマーである。上記のように、本発明のTFE熱加工性コポリマーは、上記の方法で検知可能な-COF末端基を有していない。
さらに、本発明のTFE熱加工性コポリマーが高い生産性で得られることを、本出願人は見出した。それゆえ、重合の最後に、未反応モノマー回収のさらなる工程が行われない。このことは、工業的観点からさらに好都合である。
− 本発明のパーフルオロポリマー
および
− 上記の方法により決定されるポリマーの-COF末端基が0.05 mmol/Kgよりも多い量を含むポリマーから得られるパーフルオロポリマー
を含む組成物(但し、本発明のパーフルオロポリマーの量は、組成物中のパーフルオロポリマーの全重量に対して、少なくとも5〜10重量%、好ましくは20〜40重量%、さらに好ましくは50重量%である)である。
たとえば、-COF末端基を与えるモノマーの不存在下で行われる重合部分で得られるポリマーは、最終ポリマー重量に対して、少なくとも5〜10重量%、好ましくは20〜40重量%、さらに好ましくは50重量%でなければならない。代替方法は、実質的に-COF末端基を有しない本発明のポリマーと、-COF末端基を有するポリマーとを、上記の割合で混合するものである。
− パーフルオロジオキソール、好ましくは次の式:
Y=F、ORf1(ここで、Rf1はC1-C5パーフルオロアルキル、好ましくはRf1はCF3であり);
X1およびX2は、互いに同一か異なって、FおよびCF3から選択され、好ましくはFであり;
Z1はF、Clから選択され、好ましくはFである);
− 式CF2=CFORf(ここで、RfはC3パーフルオロアルキルである)のパーフルオロアルキルビニルエーテル;
− 式CF2=CFOXa(ここで、Xaは一つ以上のエーテル基を有するC3-C12パーフルオロオキシアルキル、例えばパーフルオロ-2-プロポキシ-プロピルである)のパーフルオロオキシアルキルビニルエーテル;
− 一般式CFXAI=CXAIOCF2ORAI(A-I)(ここで、RAIはC2-C6直鎖、分枝鎖、またはC5-C6環式のパーフルオロアルキル基、または1〜3の酸素素原子を含むC2-C6直鎖または可能ならば分枝鎖のパーフルオロオキシアルキル基であり、XAI=F)のパーフルオロビニルエーテル(MOVE)、一般式:CFXAI=CXAIOCF2OCF2CF2YAI(A-II)(ここで、YAI=F、OCF3)が好ましく、特に(MOVE 1) CF2=CFOCF2OCF2CF3(A-III)および(MOVE 2) CF2=CF0CF2OCF2CF2OCF3(A-IV)が好ましい;
から選択されるコモノマーを含む。
本発明の熱加工性パーフルオロポリマーは高収率で得られ、それゆえ、重合の最後に、未反応モノマーの回収が無用となる。このことは、製造プラントを単純にし、未反応モノマーの高額な回収方法を不要とする。
I フロオロホルメートCF3OCOFの取得;
II 式:
CF3OCF2OCFACF2A' (V)
のフルオロハロゲンエーテルを得るために、フロオロホルメートCF3OCOFの、液相中 での、元素状態のフッ素および式:
CAF=CA'F (IV)
を有するオレフィン化合物との反応
(式中、AおよびA'は、互いに同じか異なって、H、ClまたはBrである(但し、両方がH とはなりえない));
フッ素化反応の温度は、-120℃〜-20℃の範囲、好ましくは-100℃〜-40℃の範囲であ る;任意に、液体でかつ反応条件下で不活性なパーハロゲン化溶媒の存在下に反応を 行ってもよい;フッ素は、任意に窒素またはヘリウムのような不活性ガスで希釈され 得る。;
III AおよびA'がハロゲンのときは脱ハロゲン化により、AまたはA'のうち
の一つが水素で、もう一方がハロゲンのときは脱ハロゲン化水素によって、
フルオロハロゲンエーテル(V)から置換基AおよびA'の除去;
工程IのフロオロホルメートCF3OCOFは、80℃〜250℃、好ましくは120℃〜230℃、さらに好ましくは150℃〜200℃の範囲の温度に維持された反応容器中、CF3OF(フルオロオキシパーフルオロメタン)とCOとを気相で熱反応させることによって、高い変換率と選択性で製造することができる。
CF3OF/COのモル比は、0.1〜10の間、好ましくは0.2〜5の間、さらに好ましくは0.5〜2の間である。
工程IIで任意に用いられるパーハロゲン化溶媒は、好ましくはフッ素および/または塩素を含む有機化合物であり、鎖中に1以上の酸素原子および/または末端基としてアミノ基を任意に含んでいてもよい。
パーハロゲン化溶媒がパーフッ素化溶媒であるとき、それは例えばパーフルオロカーボン、パーフルオロエーテル、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロアミンまたはこれらの混合物から選択され得る。
あるいは、工程IのCF3OCOFは、冷却される石英のさや型ケースに入れられ、0℃〜100℃、好ましくは20℃〜50℃の温度の反応混合物中に浸けられる水銀高圧UVランプを備えた反応器中に、上記の二つの反応物を供給することによる、液相中の光化学ルートにより製造され得る。
光化学的な方法による反応は、反応条件下で液体で、不活性なパーフッ素化溶媒の存在下に行われる。
好ましいパーフッ素化溶媒は、パーフルオロカーボン、パーフルオロポリエーテル、パーフッ素化4級アミンまたはそれらの混合物から選択される。
あるいは、工程Iで製造される反応生成物を含むガス状の反応混合物は、フルオロホルメートを凝縮するために冷却され、そして反応器中にリサイクルすることができるCF3OFおよびCOを分離する。
工程Iで使用される好ましい反応器は、ガラス、例えばPTFE、PFAのような不活性なパーフッ素化プラスチック、例えばAISI 316のような合金、好ましくはガラスまたはパーフッ素化プラスチックでコーティングされた合金から作られる。より好ましくは、ガラスまたはフッ素化プラスチックが材料と使用される。
以下に説明する実施例は、本発明を限定する目的のものではない。
メルトフローインデックスMFIの測定
測定は、ASTM D 1238-52T法により行われる。
-COF極性末端基の測定
重合の最後に、硝酸で凝固させることによりポリマーが単離される;それは、脱イオン水で二回洗浄され、定量になるまで(約6時間)、ストーブ中220℃で乾燥され、粉末が得られる。-COF末端基は、ニコレット(商標)ネクサスFT-IR装置(256走査、解像度2 cm-1)を用いたFT-IR分光法によって測定される;直径5 mm、厚さ50〜300ミクロン(ポリマーを1.75〜10.5 mg)を有する25℃で焼結されたポリマー粉末ペレット上で、4000 cm-1〜400 cm-1の走査が行われる。次いで、ペレットは、飽和アンモニア蒸気中に12時間置かれ、最後に、最初のIRスペクトルと同じ条件でIRスペクトルが測定され、無処理試料のスペクトル(最初のスペクトル)シグナルに対して、アンモニア蒸気曝露後の試料スペクトルの対応シグナルを差し引くことにより、二つのスペクトルの「差」スペクトルが得られ、次式:
ガラス反応器中、170℃での熱反応によるCF3OCOFの製造
内径55.6 mm、長さ510 mmを有し、6x6ラッシヒ・リング(フリーな内部容量842 ml)で充填され、電気抵抗によるサーモスタットを保持した管状のガラス反応器が用いられる。
US特許4,400,872に記載されたようにして合成されたCF3OFの気流(1.5リッター/時間)と同時にCO気流(1.5リッター/時間)が、反応器中に5時間、170℃の温度を維持して供給される。反応器から出てくる気流は、絶えずオンライン・ガスクロマトグラフ分析により分析される。
生じた混合物の分別蒸留後に、99.8%の純度でCF3OCOFが33.9 g(供給されたCF3OFに対するモル収率76.5%)、CF3OCFClCF2Clが12.3 g、COF2が3.4 g得られる。
供給されたCF3OFを基に計算して、変換率は84.5%、選択性は90%である。
PTFE反応器中、170℃での熱反応によるCF3OCOFの製造
内径4 mm、長さ13.2 mのPTFE管状サーモスタット付き反応器が使用される。
CF3OFの気流(1.5リッター/時間)およびCOの気流(2.0リッター/時間)を同時に、170℃の温度に維持された反応器中に供給する。
反応器から出てくる気流はガスクロマトグラフィーで分析され、次のモル組成:CF3OF(7.3%)、CF3OCOF(54.2%)、COF2(9.1%)およびCO(29.4%)を有する。
PTFE反応器中、120℃での熱反応によるCF3OCOFの製造
120℃の温度に維持された、実施例Bで使用されたのと同じ反応器に、CF3OFの気流(1.5リッター/時間)およびCOの気流(2.0リッター/時間)を同時に供給する。反応器から出てくる気流はガスクロマトグラフィーで分析され、過剰なCOは除外して、次のモル組成:CF3OF(86.7%)、CF3OCOF(13.3%)を有する。
反応器から出てくる気流は、COを除き、A 1112(50 g)を含む-110℃に維持されたトラップ中で濃縮され、残留CF3OFはオレフィンと反応する。
生じた混合物の分別蒸留後に、99%の純度でCF3OCOFが6.8 g得られる。
変換されたCF3OFを基に計算して、選択性は98%である。変換率は13.0%である。
AISI 316反応器中、170℃での熱反応によるCF3OCOFの製造
内径4 mm、長さ11.3 mのAISI 316管状サーモスタット付き反応器が使用される。
CF3OFの気流(1.5リッター/時間)およびCOの気流(1.5リッター/時間)を同時に、170℃の温度に維持された反応器中に6時間供給する。反応器から出てくる気流は、A 1112(30 g)を含む-110℃に維持されたトラップ中で濃縮される。
トラップ中の成分の分別蒸留後に、99%の純度でCF3OCOFが31.2 g、フルオロハロゲンエーテルが31.8 gおよびCOF2が3.7 g得られる。変換率は66.6%で、選択性は86.5%である。
光化学反応によるCF3OCOFの製造
撹拌装置および光源150 W、光学経路1 cmのUVランプ Hanau TQ 150を備えた300 mlの円柱状ガラス反応器に、パーフルオロポリエーテル ガルデン(商標) LS-165(500 g)を供給する。次いで、He(3.0リッター/時間)で希釈されたCF3OF(2.0リッター/時間)およびCO(2.0リッター/時間)を、同時に、5時間供給する。
反応器から出てくる気体は、A 1112(30 g)を含む-110℃に維持されたトラップ中で濃縮される。濃縮された混合物の分別蒸留後に、純度99%でCF3OCOF(22.9 g)、フルオロハロゲンエーテルCF3OCFClCF2Cl(41.8 g)、COF2(5.8 g)、トリフルオロメチルカーボネート(5.4 g)が得られる。
CF3OF変換率は60.5%である。選択性は63.6%である。
CF3OCOFと元素状態のフッ素および式CFCl=CFClのフロオロオレフィンとの反応に続くフルオロハロゲンエーテルの脱ハロゲン化反応によるMOVE 3の取得
CFCl=CFCl(A 1112)(20 g)、実施例Aで得られたCF3OCOF(30 g)をガラス反応器(50 ml)中に移す。生じた溶液を-100℃に維持し、窒素で希釈されたフッ素を、1リッター/時間の流速でバブルする。
反応の最後での物質収支は92%であり、未精製反応生成物(52 g)の19F-NMR分析は、フルオロホルメートの変換率が54%で、フルオロハロゲンエーテルCF3OCF2OCFClCF2Clを与える選択性は93%であることを示す。未反応のフルオロホルメートは、撹拌下に水を加えることにより、未精製反応生成物から除かれる。これを25℃にし、有機相を回収し、MgSO4で乾燥する。混合物をろ過し、得られる残留物を蒸留し、74℃での分別沸騰により、純度99%のフルオロハロゲンエーテルに相当する化合物(31.8 g)が回収される。
マイクロエマルジョンの製造
次の成分を、以下に示される量で混合して、マイクロエマルジョン(1リッター)を得る。
− 式:CF2ClO(CF2-CF(CF3)O)n(CF2O)mCF2COOH(ここで、n/m = 10)の、平均分子量600で、酸末端基を有するパーフルオロポリオキシアルキレン(220.7 ml);
− 30容積%のNH3水溶液(220.7 ml);
− 脱イオン水(427.6 ml);
− 式:CF3O(CF2-CF(CF3)O)n(CF2O)mCF3(ここで、n/m = 20)の、平均分子量450を有するガルデン(商標) D02(131 ml)。
TFE/MOVE 3熱加工性コポリマー
650 rpmで作動する撹拌装置を備えたオートクレーブ(5 L)中を真空にした後、脱イオン水(3 L)および実施例1で製造したパーフルオロポリオキシアルキレンマイクロエマルジョン(15 ml)を導入した。
次いで、オートクレーブを75℃に加熱し、反応の間中、この温度を維持した。MOVE 3(3.0 g)および次いでエタンの0.3 bar(0.03 MPa)を、オートクレーブ中に導入する。反応器内圧を、TFEで20 bar(2 MPa)にする。
次いで、5 g/lのアンモニウムパースルフェート(APS)水溶液(30 ml)を、オートクレーブ中に導入する。
反応の間、絶えずTFEを供給することにより、圧力を20 barに維持する。供給されるTFE 50 g毎に、液体状態のMOVE 3(1.16 g)を反応器に導入する。
ラテックスは24時間、5℃に冷却した分液ロート中でデカントする。最後に、分液ロートの底に有機相が形成されていないことが認められる。それゆえ、供給されたモノマーは、採用された条件下で全て反応した。
次いで、ラテックスを硝酸で凝固し、ストーブ中、220℃で6時間乾燥する。
得られたポリマーは、負荷5 Kg、372℃で測定され、0.89 g/10分に匹敵するメルトフローインデックス(ASTM D 1238-52T)を有する。
IR分析により、ポリマー中の-COF末端基含量は、上記方法の感度限界より低い(< 0.05 mmol/Kg)結果となる。
TFE/MOVE 1コポリマー
650 rpmで作動する撹拌装置を備えたオートクレーブ(5 L)中を真空にした後、脱イオン水(3 L)および実施例1で製造したパーフルオロポリオキシアルキレンマイクロエマルジョン(15 ml)を導入した。
次いで、オートクレーブを75℃に加熱し、反応の間中、この温度を維持した。EP 1,148,072に記載されているようにして製造したMOVE 1(3.5 g)および次いでエタンの0.3 bar(0.03 MPa)を、オートクレーブ中に導入する。反応器内圧を、TFEで20 bar(2 MPa)にする。
次いで、5 g/lのアンモニウムパースルフェート(APS)水溶液(30 ml)を、オートクレーブ中に導入する。
反応の間、絶えずTFEを供給することにより、圧力を20 barに維持する。供給されるTFE 50 g毎に、MOVE 1(1.41 g)を反応器に導入する。
開始剤溶液の添加時から計算して、重合時間は59分間であり、1.8 g/(オートクレーブリッター・分)の生産性に匹敵する。
ラテックスは24時間、5℃に冷却した分液ロート中でデカントする。最後に、分液ロートの底に有機相が形成されていることが認められ、分析により、それが未反応のMOVE 1に相当するものであることが示される。回収されたモノマー量は、供給されたモノマーの約20%に等しい量である。
次いで、ラテックスを硝酸で凝固させ、ストーブ中、220℃で6時間乾燥する。
得られたポリマーは、負荷5 Kg、372℃で測定され、1.40 g/10分に匹敵するメルトフローインデックス(ASTM D 1238-52T)を有する。
IR分析により、ポリマー中の-COF末端基含量は、0.15 mmol/Kgに等しい
結果となる。
TFE/PPVEコポリマー
650 rpmで作動する撹拌装置を備えたオートクレーブ(5 L)中を真空にした後、脱イオン水(3 L)および実施例1で製造したパーフルオロポリオキシアルキレンマイクロエマルジョン(15 ml)を導入した。
次いで、オートクレーブを75℃に加熱し、反応の間中、この温度を維持した。PPVE(9.5 g)および次いでエタンの0.17 bar(0.017 MPa)を、オートクレーブ中に導入する。反応器内圧を、TFEで20 bar(2 MPa)にする。
次いで、5 g/lのアンモニウムパースルフェート(APS)水溶液(30 ml)を、オートクレーブ中に導入する。
反応の間、絶えずTFEを供給することにより、圧力を20 barに維持する。供給されるTFE 50 g毎に、PPVE(1.33 g)を反応器に導入する。
開始剤溶液の添加時から計算して、重合時間は89分間であり、1.2 g/(オートクレーブリッター・分)の生産性に匹敵する。
ラテックスは24時間、5℃に冷却した分液ロート中でデカントする。最後に、分液ロートの底に有機相が形成されていることが認められ、分析により、それが未反応のPPVEに相当するものであることが示される。回収されたモノマー量は、供給されたモノマーの約42%に等しい量である。
次いで、ラテックスを硝酸で凝固させ、ストーブ中、220℃で6時間乾燥する。
得られたポリマーは、負荷5 Kg、372℃で測定され、1.60 g/10分に匹敵するメルトフローインデックス(ASTM D 1238-52T)を有する。
IR分析により、ポリマー中の-COF末端基含量は、0.30 mmol/Kgに等しい結果となる。
Claims (12)
- モノマーの総量に対するモルパーセントで表して、次の組成:
A) 式:
CF2=CFOCF2OCF3 (a)
のモノマーを0.01〜15%、好ましくは0.05〜13%、さらに好ましくは0.1〜9%;
A1) テトラフルオロエチレンを99.99〜85%、好ましくは99.95〜87%、さらに好ましくは99.9〜91%;
任意の
B) TFEとは異なった、エチレンタイプの少なくとも一つの不飽和を有する一つ以上の(パー)フッ素化コモノマー
B) が存在するとき、A1)+B)のモルパーセントの合計は、A1)について上記で記載された範囲内であり、A)+B)のモルパーセントの合計は、DSC分析で少なくとも一つの融解ピークを示すポリマーを与えるようなものである
を有する、TFEをベースとした熱加工性コポリマー。 - コモノマーの総量に対するモルパーセントで表して、A)+B)の合計が14%以下、好ましくは10%以下である、請求項1に記載のTFEをベースとした熱加工性コポリマー。
- コモノマーB)が次の:
− C3−C8パーフルオロオレフィン、好ましくはヘキサフルオロプロペン;
− 式CF2=CFORf(ここで、RfはC1−C2(パー)フルオロアルキル、好ましくはRf=CF3)の(パー)フルオロアルキルビニルエーテル
から選択される、請求項1または2に記載のTFEをベースとした熱加工性コポリマー。 - コモノマーがHFPおよび/またはパーフルオロメチルビニルエーテルである、請求項3に記載のTFEをベースとした熱加工性コポリマー。
- − 請求項1〜4のいずれかに記載のパーフルオロポリマー;
および
− ポリマーの0.05 mmol/Kgより多い量の-COF末端基を含むポリマーから得られるパーフルオロポリマー;
を含む組成物であって、本発明のパーフルオロポリマーの量が、組成物中のパーフルオロポリマーの全重量に対して、少なくとも5〜10重量%、好ましくは20〜40重量%、さらに好ましくは50重量%である組成物。 - ポリマーの0.05 mmol/Kgよりも多い量の-COF末端基を有するパーフルオロポリマーが、以下の:
− 好ましくは次の式を有するパーフルオロジオキソール:
Y=F、ORf1(ここで、Rf1はC1-C5パーフルオロアルキル、好ましくはRf1はCF3である);
X1およびX2は、互いに同一または異なって、FおよびCF3から選択され、好ましくはFであり;
Z1はF、Clから選択され、好ましくはFである);
− 式CF2=CFORf(ここで、RfはC3パーフルオロアルキルである)のパーフルオロアルキルビニルエーテル;
− 式CF2=CFOXa(ここで、Xaは一つ以上のエーテル基を有するC3-C12パーフルオロオキシアルキルである)のパーフルオロオキシアルキルビニルエーテル;
− 一般式CFXAI=CXAIOCF2ORAI(A-I)(ここで、RAIはC2-C6の直鎖、分枝鎖またはC5-C6環式のパーフルオロアルキル基、または1〜3の酸素原子を含むC2-C6直鎖または可能ならば分枝鎖のパーフルオロオキシ−アルキル基であり、XAI=F)のパーフルオロビニルエーテル(MOVE)、一般式:CFXAI=CXAIOCF2OCF2CF2YAI(A-II)(ここで、YAI=F、OCF3)が好ましく;特に(MOVE 1) CF2=CFOCF2OCF2CF3(A-III)および(MOVE 2) CF2=CF0CF2OCF2CF2OCF3(A-IV)が好ましい
から選択されるコモノマーを含む、請求項5に記載の組成物。 - 請求項1〜6のいずれかに記載のコポリマーを含む工業製品。
- 次の工程:
I フロオロホルメートCF3OCOFの取得;
II フロオロホルメートCF3OCOFと、元素状態のフッ素および式:
CAF=CA'F (IV)
を有するオレフィン化合物とを-120℃〜-20℃の範囲で反応させて、式:
CF3OCF2OCFACF2A' (V)
(式中、AおよびA'は、互いに同一または異なって、H、ClまたはBr (但し、両方がHと はなりえない)である)
のフルオロハロゲンエーテルの取得;
III フルオロハロゲンエーテルから置換基AおよびA'を除く反応により、
式(V)のフルオロハロゲンエーテルから式(a)のモノマーの取得;
ここで、工程IにおいてフロオロホルメートCF3OCOFは、CF3OFとCOとを80℃〜250℃、好ましくは120℃〜230℃、さらに好ましくは150℃〜200℃の範囲の温度で反応させることによって製造される、
を含む、モノマー CF3OCF2OCF=CF2の製造法。 - 工程Iにおいて、CF3OF/COのモル比が0.1〜10の間、好ましくは0.2〜5の間、さらに好ましくは0.5〜2の間である、請求項8に記載の製造法。
- 工程Iで得られるCF3OCOFを含む反応混合物が、混合物成分を分離することなく、工程IIの反応器に直接供給される、請求項8または9に記載の製造法。
- 工程Iを行う場合、反応器を構成する物質が、ガラス、不活性パーフッ素化プラスチック、好ましくはPTFE、PFA;またはガラスまたはパーフッ素化プラスチックで内部がコーティングされた合金から選択される、請求項8〜10のいずれかに記載の製造法。
- 改善された機械的およびゴム弾性の性質を有し、275℃の温度まで使用可能な工業製品を得るための、請求項1〜6のいずれかに記載のパーフルオロポリマーの使用。
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