JP4430541B2 - 耐透過性が改良されたフルオロエラストマーおよびその製造方法 - Google Patents

耐透過性が改良されたフルオロエラストマーおよびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4430541B2
JP4430541B2 JP2004536487A JP2004536487A JP4430541B2 JP 4430541 B2 JP4430541 B2 JP 4430541B2 JP 2004536487 A JP2004536487 A JP 2004536487A JP 2004536487 A JP2004536487 A JP 2004536487A JP 4430541 B2 JP4430541 B2 JP 4430541B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ocf
cfocf
fluoroelastomer
astm
composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004536487A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005539115A5 (ja
JP2005539115A (ja
Inventor
フクシ,タツオ
ティー. ウォーム,アラン
ディー. ハレ,エリック
エス. ベネット,グレゴリー
ディー. コッジオ,ウィリアム
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
3M Innovative Properties Co
Original Assignee
3M Innovative Properties Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 3M Innovative Properties Co filed Critical 3M Innovative Properties Co
Publication of JP2005539115A publication Critical patent/JP2005539115A/ja
Publication of JP2005539115A5 publication Critical patent/JP2005539115A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4430541B2 publication Critical patent/JP4430541B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F214/00Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen
    • C08F214/18Monomers containing fluorine
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F214/00Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen
    • C08F214/16Monomers containing bromine or iodine
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F214/00Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen
    • C08F214/18Monomers containing fluorine
    • C08F214/22Vinylidene fluoride
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/0008Organic ingredients according to more than one of the "one dot" groups of C08K5/01 - C08K5/59
    • C08K5/0025Crosslinking or vulcanising agents; including accelerators

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Sealing Material Composition (AREA)

Description

本発明は、低温特性に優れ、かつ耐透過性が改良されたフルオロエラストマーを形成するのに好適な配合物に関する。さらに本発明は、このフルオロエラストマーの製造方法も包含する。
自動車およびトラックの蒸発燃料に関する基準が一層厳しくなる中、燃料タンク、燃料注入管、燃料噴射装置用シール、燃料シール等の自動車部品を通して排出される燃料蒸気を最小限に抑える燃料系部品が求められている。一般に燃料シール用として用いられるエラストマーには、寒冷下においてもシール性を維持するための低温性(例えばガラス転移温度(Tg)が−20℃未満であること)が必要である。こうした問題に対応するべく様々な種類の燃料シール用フルオロエラストマーが提案されてきた。一般に、エラストマーのなかでも最も効果の高いものには大概ペルフルオロメチルビニルエーテル(PMVE)が含まれている。PMVEはガラス転移温度を低下させるが、大抵の場合は透過性に悪影響を及ぼす。燃料排出は着実にゼロに規制される方向に向かっており、これに適合する改良された低温シール性とより優れた耐透過性とを兼ね備えた材料が求められている。
フルオロエラストマー、特にPMVEモノマーのコスト上、フルオロエラストマーには増量剤を配合して使用することが望ましい場合が多い。しかし、他の炭化水素エラストマーに比べてフルオロエラストマーは充填剤を少量混ぜるだけでもデュロメータ値(durometer)が異常に高くなってしまう。そうなると、この配合物はシール材としての用をなさなくなってしまう。
米国特許第3,470,176号明細書 米国特許第3,546,186号明細書 米国特許第3,523,118号明細書 米国特許第5,225,504号明細書 米国特許第4,243,770号明細書 米国特許第4,361,678号明細書 米国特許第6,294,627号明細書
フルオロエラストマーの耐透過性を十分に維持したまま低温性を実現することの難しさは当該技術分野の当業者の認識するところである。エラストマーの低温性を維持したまま燃料透過速度が改善できるとすれば有利であろう。
本発明は、ガラス転移温度が低くかつ所望の耐透過性を有するという独特の特徴を有するフルオロエラストマーの形成に好適な配合物に関する。この配合物は、通常は2種類の主成分を含む。第1の成分は、1種またはそれ以上の、式、CF2=CFO−(CF2m−(O(CF2pn−ORf(式I)(式中、Rfは、完全フッ素化(過フッ素化)(perfluorinated)(C1〜C4)アルキル基、m=1〜4、n=0〜6、p=1〜2)またはCF2=CF(CF2m−O−Rf(式II)(式中、m=1〜4、Rfは、場合によりO原子を含んでいてもよい、過フッ素化脂肪族基)の過フッ素化エーテルから誘導される共重合単位を含む非晶質共重合体である。
第2の成分は、少なくとも1種の充填剤を第1成分100部当たり少なくとも10部含む加硫成分である。加硫を施した結果として得られるエラストマー性配合物は、デュロメータ値、低温柔軟性(retraction at lower temperature)(TR−10)、および耐透過性で示される所望の物理的性質を有している。
デュロメータ値に関して言えば、本発明においては、ASTM D2240−02に準ずるショアA硬さが通常は60以上、好ましくは65−85である。
ASTM D1329−88に準ずる低温柔軟性(TR−10)は、−25℃以下、好ましくは−30℃以下である。
また、このエラストマー性配合物の透過速度(CE10)は、65(g-mm/m2-day)以下、好ましくは60(g-mm/m2-day)以下である。上記した物理的性質を備えることにより、このフルオロエラストマーがシール用途に十分に好適なものとなる。
通常、本発明の配合物は、過フッ素化エーテルが結合した様々な共重合体、三元共重合体、または四元共重合体を含んでいてもよい。好ましい実施態様においては、フッ化ビニリデンを利用することによって所望の経済性を達成しながら有利な物理的性質を実現する。
本発明の配合物の加硫には従来の方法を用いてもよい。さらに、本配合物を用いて製造された物品は、自動車産業における用途を含む様々なシール用途に好適である。
本発明は、加硫を施すことによってシール用のフルオロエラストマーとして使用するのに好適なものとなるポリマー配合物に関する。このポリマー配合物は、通常は2成分系であり、特定の過フッ素化エーテルを含む非晶質共重合体を含んでいる。第2の成分は、少なくとも1種の充填剤を含む加硫成分である。この配合物は、例えば過酸化物等の架橋剤、共架橋剤、受酸剤といった1種またはそれ以上の従来の補助剤を含んでもよい。本発明の過フッ素化エーテルは所望のガラス転移温度を達成するのに有効であり、充填剤は、結果として得られる加硫物の透過速度を低下させることを対象としている。本発明において、非晶質共重合体とは、示差走査熱量測定法(DSC)による測定で融解による吸熱ピークも結晶化による発熱ピークも本質的に検出されない共重合体を意図する。
通常、本発明の第1成分は、少なくとも1種の過フッ素化されたエーテルの共重合単位と、それ以外の従来のモノマーの共重合単位とを含む共重合体である。本発明の趣旨上、共重合体という用語には、2種またはそれ以上のモノマー単位から誘導されるポリマーを含めるものとする。好ましい実施態様においては、本発明は、最終的な加硫された配合物に特定の物理的性質を達成することを目的として用いられる特定の三元共重合体または四元共重合体を包含してもよい。
好適なモノマーとしては、フッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、ビニルエーテル類、クロロトリフルオロエチレン、ペンタフルオロプロピレン、フッ化ビニル、プロピレン、およびエチレンから選択される組成物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。上記したモノマーの組合せも同様に本発明の第1成分に用いてもよい。この第1成分は、式CF2=CFRf(式中、Rfは、フッ素または1〜8個の炭素原子を有するパーフルオロアルキル)のエチレン性不飽和モノマーも含んでいてもよい。
当業者であれば、エラストマー性重合体を形成するための特定のモノマーを適切な量で選択することができる。このようにして、非晶質ポリマー組成物を得るために適切な量(モル%基準)のモノマーが選択される。
好ましくは、本発明のフルオロカーボンポリマーは、フッ化ビニリデン(VF2)から誘導される繰り返し単位を約50〜80モル%と、式Iの過フッ素化エーテルから誘導される繰り返し単位を約10〜50モル%とを含み、ハロゲン加硫サイトを有しても有しなくてもよい。これらは場合により、この過フッ素化エーテルおよびフッ化ビニリデン以外のフルオロモノオレフィンから誘導される繰り返し単位を約40モル%まで含んでいてもよい。この種の他のフルオロモノオレフィンとしては、例えば、テトラフルオロエチレン(TFE)、ヘキサフルオロプロペン(HFP)、クロロトリフルオロエチレン(CTFE)、1−ヒドロペンタフルオロプロペン、パーフルオロ(メチルビニルエーテル)、パーフルオロ(プロピルビニルエーテル)、パーフルオロシクロブテン、およびパーフルオロ(メチルシクロプロペン)が挙げられる。場合により、上述した1種またはそれ以上のフルオロモノオレフィンを、フッ素を含まないオレフィン性モノマー(エチレン、プロピレン等)と共重合してもよい。
好ましい実施態様においては、本発明は、テトラフルオロエチレン、フッ化ビニリデン、式CF2=CFOCF2CF2CF2OCF3の過フッ素化されたビニルエーテル、および式CF2=CFO(CF2mCF3(式中、m=0〜4)のパーフルオロアルキルビニルエーテル(好ましくはパーフルオロメチルビニルエーテル)から生成する四元共重合体である。この特定の実施態様は、シール用途に非常に望ましい所望の溶剤膨潤性およびガラス転移温度を示す。この四元共重合体組成物については2003年9月_日に出願された(代理人整理番号第58041US004号)に詳細に説明されている。当該明細書全体を本明細書の一部を構成するものとしてここに援用する。
別の好ましい実施態様においては、本発明のフルオロカーボンポリマーは、フッ化ビニリデン(VF2)から誘導される繰り返し単位を約40〜65モル%と、式Iの過フッ素化エーテルから誘導される繰り返し単位を約10〜50モル%と、式IIのパーフルオロメチルビニルエーテルから誘導される繰り返し単位を約1〜15モル%とを含み、ハロゲン加硫サイトを有しても有しなくてもよい。これらは場合により、この過フッ素化されたエーテルおよびフッ化ビニリデン以外のフルオロオレフィンから誘導される繰り返し単位を約40モル%まで含んでいてもよい。この種の他のフルオロモノオレフィンとしては、例えば、ヘキサフルオロプロペン(HFP)、クロロトリフルオロエチレン(CTFE)、テトラフルオロエチレン(TFE)、1−ヒドロペンタフルオロプロペン、パーフルオロシクロブテン、およびパーフルオロ(メチルシクロプロペン)が挙げられる。場合により、上述した1種またはそれ以上のフルオロモノオレフィンを、フッ素を含まないオレフィン性モノマー(エチレン、プロピレン等)と共重合してもよい。
当該配合物中には1種またはそれ以上の過フッ素化されたエーテルを使用する。この過フッ素化エーテルは、式、
CF2=CFO−(CF2m−(O(CF2pn−ORf(式I)(式中、Rfは、過フッ素化(C1〜C4)アルキル基、m=1〜4、n=0〜6、p=1〜2)または
CF2=CF(CF2m−O−Rf(式II)(式中、m=1〜4、Rfは、場合によりO原子を含んでいてもよい過フッ素化脂肪族基)を有する。
この過フッ素化エーテルは、非晶質化合物の形成が可能となる量で含有される。当業者であれば、所望の特性を達成するべく、少なくとも1種の他のモノマーと組み合わせて適切なモル%を選択することができる。
この過フッ素化エーテル成分を用いることにより、所望の低温柔軟性(TR−10)を維持しながらショアA硬さ値に示される好ましい弾性を保持することが可能な配合物が得られる。当該配合物が可撓性に加えて低温柔軟性(TR−10)を保持することによって、加硫配合物の耐透過性を向上させる量の充填剤を使用することが可能となる。
最も好ましい過フッ素化エーテルは、
CF2=CFOCF2OCF3、CF2=CFOCF2CF2OCF3、CF2=CFOCF2CF2CF2OCF3、CF2=CFOCF2CF2CF2CF2OCF3、CF2=CFOCF2OCF2CF3、CF2=CFOCF2CF2OCF2CF3、CF2=CFOCF2CF2CF2OCF2CF3、CF2=CFOCF2CF2CF2CF2OCF2CF3、CF2=CFOCF2CF2OCF2OCF3、CF2=CFOCF2CF2OCF2CF2OCF3、CF2=CFOCF2CF2OCF2CF2CF2OCF3、CF2=CFOCF2CF2OCF2CF2CF2CF2OCF3、CF2=CFOCF2CF2OCF2CF2CF2CF2CF2OCF3、CF2=CFOCF2CF2(OCF23OCF3、CF2=CFOCF2CF2(OCF24OCF3、CF2=CFCF2OCF2CF2OCF3、CF2=CFOCF2CF2OCF2OCF2OCF3、CF2=CFOCF2CF2OCF2CF2CF3、CF2=CFOCF2CF2OCF2CF2OCF2CF2CF3、CF2=CFCF2OCF2CF2OCF3、およびCF2=CFCF2OCF2OCF3から選択される。また、上記した過フッ素化されたエーテルを組み合わせて用いてもよい。
通常、当該非晶質共重合体の構成要素は、1種またはそれ以上の、式、a)CX2=CX(Z)(式中、(i)Xは、HまたはF、かつ(ii)Zは、Br、I、Cl、またはRf2U(式中、Uは、Br、I、Cl、またはCN、かつRf2は、場合によりO原子を含んでいてもよい、過フッ素化された2価の結合基))または(b)Y(CF2qY(式中、(i)Yは、BrまたはIまたはCl、かつ(ii)q=1〜6)の化合物から誘導される加硫サイト部分を有効量含んでいてもよい。好ましくは、この加硫サイト部分は、CF2=CFBr、CF2=CHBr、ICF2CF2CF2CF2I、CH22、BrCF2CF2Br、CF2=CFO(CF23−OCF2CF2Br、CF2=CFOCF2CF2Br、CH2=CHCF2CF2Br、CH2=CHCF2CF2I、CF2=CFCl、またはこれらの混合物からなる群から選択される1種またはそれ以上の化合物から誘導される。最も好ましい実施態様においては、このヨウ素、臭素、または塩素が当該配合物の第1成分の鎖末端に化学結合する。場合により、ニトリル加硫サイト部分も利用してもよい。当該架橋性組成物は、熱の影響下でニトリルの三量化によるトリアジン環の形成を促進することが知られている1種またはそれ以上の物質をさらに含んでもよい。このようなものとしては、(特許文献1)および(特許文献2)に記載されているヒ素、アンチモン、およびスズの有機金属化合物、ならびに(特許文献3)に記載されている金属酸化物が挙げられる。当該明細書全体を本明細書の一部を構成するものとしてここに援用する。
当該配合物は、フルオロポリマーを加硫可能にする加硫成分も含んでいる。この加硫成分は、例えば過酸化物や、1種またはそれ以上の共架橋剤等の加硫材を含んでいてもよい。過酸化物加硫剤としては、有機または無機過酸化物が挙げられる。有機過酸化物は、特に、動的混合温度で分解しないものが好ましい。過酸化物としては、例えば、ジクミルペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tブチルペルオキシ)ヘキサン、ジ−t−ブチルペルオキシド、過安息香酸t−ブチル、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン−3、およびローレルペルオキシド(laurel peroxide)が挙げられるが、これらに限定されるものではない。他の好適な過酸化物加硫剤が(特許文献4)(タツ(Tatsu)ら)に記載されている。過酸化物加硫剤の使用量は、通常、フルオロポリマー100部当たり0.1〜5、好ましくは1〜3部であろう。本発明に使用するラジカル開始剤としては、他の従来のものが好適である。
有機過酸化物を用いたフルオロカーボンポリマーの過酸化物加硫には、共架橋剤を含めるのが望ましい場合が多い。当業者であれば、所望の物理的性質に基づいて従来の共架橋剤を選択することができる。この種の薬剤として、例えば、トリ(メチル)アリルイソシアヌレート(TMAIC)、トリアリルイソシアヌレート(TAIC)、トリ(メチル)アリルシアヌレート、ポリ−トリアリルイソシアヌレート(poly−TAIC)、キシリレン−ビス(ジアリルイソシアヌレート)(XBD)、N,N’−m−フェニレンビスマレイミド、フタル酸ジアリル、トリス(ジアリルアミン)−s−トリアジン、亜リン酸トリアリル、1,2−ポリブタジエン、エチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。他の有用な共架橋剤は、式CH2=CH−Rf 1−CH=CH2(式中、Rf 1は上記と同義)で表されるものであろう。この種の共架橋剤によって、最終的な加硫エラストマーの機械的強度が高くなる。通常、これらの使用量は、フルオロカーボンポリマー100部当たり1〜10部、好ましくは1〜5部である。
この加硫成分には、当該配合物の透過速度を改善する可能性のある充填剤も含まれる。充填剤は、当該配合物の第1成分100部当たり少なくとも約10部に含まれる。充填剤としては、例えば、カーボンブラック、グラファイト、従来から認められている熱可塑性フルオロポリマーの微粉末、クレー、シリカ、タルク、珪藻土、硫酸バリウム、珪灰石、炭酸カルシウム、フッ化カルシウム、酸化チタン、および酸化鉄が挙げられるが、これらに限定されるものではない。また、従来の充填剤を組み合わせて使用してもよい。当業者であれば、加硫された配合物に所望の物理的性質を達成するように、特定の充填剤を上記した範囲内の量で選択することができる。
本発明の配合物の特性を改善することを目的として、従来の補助剤もこの配合物中に添加してもよい。例えば、当該配合物の加硫および熱安定性を促すことを目的として、受酸剤を用いてもよい。好適な受酸剤としては、酸化マグネシウム、酸化鉛、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、二塩基性亜リン酸鉛、酸化亜鉛、炭酸バリウム、水酸化ストロンチウム、炭酸カルシウム、ハイドロタルサイト、アルカリ金属ステアリン酸塩、シュウ酸マグネシウム、またはこれらの組合せが挙げられるであろう。受酸剤の使用量は、ポリマー100重量部当たり約1〜約25重量部の範囲である。
本発明のポリマーは、回分式もしくは半回分式のラジカル重合法または連続式のラジカル乳化重合法を用いて調製してもよい。また、これらをラジカル懸濁重合法によって調製してもよい。
例えば、連続式の乳化法を用いる場合は、連続式撹拌槽型反応器内でポリマーを調製するのが一般的である。重合温度は、圧力2〜8MPaで40〜145℃、好ましくは100〜135℃の範囲内であろう。滞留時間は、好ましくは20〜60分である。過硫酸アンモニウム等の水溶性開始剤を使用し、これを熱分解するかまたは亜硫酸ナトリウム等の還元剤と一緒に反応させるかのいずれかによってフリーラジカルを発生させてもよい。この分散液を安定化させるためにパーフルオロオクタン酸アンモニウム等の不活性な界面活性剤を利用してもよく、通常は水酸化ナトリウム等の塩基またはリン酸二ナトリウム等の緩衝剤を一緒に添加することによってpHを3〜7の範囲に調整する。反応器流出液のラテックスを減圧下に蒸発させることによって未反応のモノマーを除去する。ストリッピング後のラテックスを凝固させることによってポリマーを回収する。凝固を行うには、例えば、ラテックスに酸を添加することによってpHを約3に低下させ、次いでこの酸性化されたラテックスに、硝酸カルシウム、硫酸マグネシウム、または硫酸カリウムアルミニウムの水溶液等の塩の溶液を添加してもよい。漿液からポリマーを分離し、次いでこれを水洗した後乾燥させる。乾燥後の生成物を加硫してもよい。
結果として得られるポリマーの分子量分布を調整することを目的として、重合時に連鎖移動剤を使用してもよい。連鎖移動剤としては、例えば、イソプロパノール、メチルエチルケトン、酢酸エチル、マロン酸ジエチル、イソペンタン、1,3−ジヨードパーフルオロプロパン、1,4−ジヨードパーフルオロブタン、1,6−ジヨードパーフルオロヘキサン、1,8−ジヨードパーフルオロオクタン、ヨウ化メチレン、ヨウ化トリフルオロメチル、ヨウ化パーフルオロ(イソプロピル)、およびヨウ化パーフルオロ(n−ヘプチル)が挙げられる。含ヨウ素連鎖移動剤の存在下に重合を行うと、結果として得られるポリマーは、1つのフルオロエラストマーポリマー鎖当たり1または2個のヨウ素原子が鎖末端に結合している場合がある(例えば(特許文献5)および(特許文献6)参照。当該明細書全体を本明細書の一部を構成するものとしてここに援用する。)。このようなポリマーは連鎖移動剤の非存在下に製造されたポリマーに比べて流動性および加工性が向上している可能性がある。通常、フルオロエラストマー鎖末端に化学結合させるヨウ素は、ポリマー中に約1重量%まで、好ましくは0.1〜0.3重量%組み込むものとする。
この加硫成分は、任意の慣用のゴム混合装置(例えばバンバリーミキサー等のインターナルミキサーやロールミル等)を用いて架橋性フルオロポリマー組成物中に配合するか、または1または数段階で混合してもよい。最良の結果を得るためには、混合物の温度が約120℃を超えないようにするべきである。加硫を効果的に行うためには、混合時に各成分および添加剤を均一に分布させることが必要である。
次いでこの混合物を、例えば押出し(例えばホースまたはホースライニングの形状に)または成形(例えばO−リングシールの形状に)によって加工して付形する。次いで付形された物品を加熱してこのゴム状組成物を加硫することによって加硫エラストマー物品を形成することができる。
混練物のプレス(すなわちプレス加硫)は、典型的には、約95〜230℃、好ましくは約150〜205℃の温度で約1分間〜約15時間、通常は約1〜10分間実施する。この組成物の成形に用いる圧力は、典型的には、約700〜20,000kPa、好ましくは約3400〜6800kPaである。まず金型に離型剤を塗って、事前に焼付けておいてもよい。
通常は、これに引き続き、加硫された成形物を約150〜315℃の温度、好ましくは約200〜260℃の温度のオーブンで約2〜50時間以上(試料の断面の厚さに応じて)二次加硫する。通常、厚みのある部分を二次加硫する場合は、上記温度範囲の下限から所望の最高温度まで除々に昇温していく。ここで用いる最高温度は、好ましくは約260℃であり、この値を約4時間以上維持する。
本発明の加硫された配合物は、従来の配合物に比べて、デュロメータ値、低温柔軟性(TR−10、および透過速度に関し有利な物理的性質を兼ね備えている。この配合物は、ショアA硬さ試験(ASTM D2240−02)で約60以上、好ましくは65〜85という低いデュロメータ値を示す。デュロメータ値は材料の弾性および粘弾性挙動の指標である。さらにこの配合物は、TR−10が約−25℃以下、好ましくは−30℃以下である。この配合物のCE10燃料透過速度について、ASTM D 814−95(2000年再承認)に記載された手順を修正した方式を用いて40℃で測定すると、以下の実施例の項に記載するように、65(g-mm/m2-day)以下、好ましくは60(g-mm/m2-day)以下、最も好ましくは約55(g-mm/m2-day)以下となる。結果として得られる配合物の、ASTM D471−98によるFuel K(CM85)中における溶剤体積膨潤は、40℃、70時間で約60%以下である。当該加硫性配合物が上記した物理的性質を兼ね備えることによって、低温性および優れた耐透過性が要求されるシール用途に十分に好適なものとなる。
以下の実施例により本発明をさらに説明する。
特に記載のない限り、以下に示す実施例および比較例における濃度および百分率はすべて重量によるものとする。(特許文献7)に記載された方法に従いフルオロエラストマーゴムを調製した。当該明細書全体を本明細書の一部を構成するものとしてここに援用する。実施例に使用したフルオロエラストマーのモノマー組成比を表1に示す。実施例および比較例に使用したフルオロエラストマー配合物についても表1にまとめる。表2には、実施例1〜5および比較例1〜4の物理的性質をまとめる。特に記載のない限り、表2中の量はいずれも重量部か、またはゴム100重量部当たりの重量部(phr)を表す。表中、VDFはフッ化ビニリデン、TFEはテトラフルオロエチレン、PMVEはパーフルオロメチルビニルエーテル、MV−31はパーフルオロ−3−メトキシプロピルビニルエーテル(CF2=CFO(CF23OCF3)、CSMは加硫サイトモノマーを表す。
フルオロポリマー
表1に記載したフルオロポリマーを本発明に用いた。モノマーの組成比は19F−NMRにより決定した。ASTM 1646−00に基づきこの材料のムーニー粘度(ML1+10(121℃))を測定した。結果をムーニー単位(Mooney unit)で記載する。ガラス転移点(Tg)は、昇降温速度(temperature rate)を20℃/分としたときのピークの中間点の温度から得た。示差走査熱量測定法(DSC)により0から200℃まで走査したが、どのポリマー試料にも融解ピークおよび融解点は検出されなかった。
試験方法
ムーニー粘度はASTM1646−00(ML1+10(121℃))に基づき測定した。結果をムーニー単位で記す。
加硫時のレオロジーについては、未加硫の混練物について、ASTM D 5289−95に従い、アルファ・テクノロジー・ムービング・ディスク・レオメータ(Alpha Technology Moving Disk Rheometer)(MDR)型式2000を用いて、177℃、予熱なし、試験時間(elapsed time)12分(特に記載のない場合)、振角0.5℃で試験を行った。最小トルク(ML)、最大トルク(MH)(すなわち、規定時間内に平坦部も最大値も得られなかった場合、到達した最大トルク)、およびトルク差ΔT(すなわち(MH−ML))を記載した。また、ts2(トルクがMLから2単位増加するまでの時間)、t’50(トルクがML+0.5(MH−ML)に到達するまでの時間)、およびt’90(トルクがML+0.9(MH−ML)に到達するまでの時間)も記載した。
物理的性質測定用のプレス加硫試料(特に記載のない場合、150×75×2.0mmのシート)は、177℃、約6.9×10 3kPaで10分間プレスすることによって調製した。
二次加硫試料は、プレス加硫試料を空気循環式オーブンに放置することによって調製した。オーブンを230℃に維持して試料を16時間処理した。
破断引張強さ、破断伸び、および100%モジュラスについては、2.0mmのシートをASTMダイDで打抜いた試料について、ASTM D 412−98を用いて測定を行った。単位をメガパスカル(MPa)で記載する。
デュロメータ値すなわち硬さは、ASTM D 2240−02 Method Aを用いてタイプA−2のショア・デュロメータで測定した。単位を度数で記載する。
低温柔軟性(TR−10)については、ASTM D 1329−88(1998年再承認)を用いてエタノールを冷媒として測定を行った。単位を℃で記載する。
溶剤体積膨潤については、ASTM D 471−98の方法に従い、Fuel K(CM85:メタノール85容量%、イソオクタン7.5容量%、トルエン7.5容量%)を用いて40℃、70時間で測定を行った。
圧縮永久歪み(C/set)については、ASTM D 395−01 Method Bに基づき、0.139インチ(3.5mm)のO−リングを200℃で70時間圧縮したものについて測定を行った。結果を百分率で記載する。
ガラス転移温度(Tg)および融解ピークまたは融解点の検出(Tm、吸熱過程)については、ASTM D 793−01およびASTM E 1356−98に従い、パーキン−エルマー(Perkin−Elmer)示差走査熱量測定DSC7.0を用いて、窒素流中、昇温速度を20℃/分として測定を行った。走査速度20℃/分で−40℃〜200℃までDSC走査を行った。
燃料透過係数については、以下の方法を用いて測定を行った。二次加硫シート(プレス加硫:177℃、10分、二次加硫:230℃、16時間)を直径7.72cmの円板状に裁断し、これを透過試験に用いた。ASTM D 814−95(2000年再承認)に記載された手順を用いて、以下の変更点または条件で透過係数を得た。ASTM D 814のガラスジャーをASTM E 96−00に記載のスイング−・アルバート・ベーポメーター・パーマビリティー・カップ(Thwing−Albert Vapometer Permeability Cup)に替え;試験試料のフルオロポリマー面を試験液側に向け;ガスケットをネオプレンゴムではなくダイニオン(Dyneon)FE−5840Qエラストマー(ショアA硬さ約60)製のものを使用してこれを試験試料の上下に配し、試験中に試験試料が変形するのを防ぐため、ガスケット上面に円形の網目スクリーンの円板を使用し;試験液をCE10燃料(エタノール10%、イソオクタン45%、トルエン45%)100mLとし;試験温度を40℃とした。メトラー(Mettler)AT400を用いて30日間の重量損失を0.1mgの精度で測定することによって透過係数(g-mm/m2-day)を計算した。時間(日)に対する重量損失(グラム)の最小二乗フィッティングにより得られた線の傾きを試験片の面積で除して厚みを乗じた。
実施例1
表1のフルオロエラストマーゴムLTFE−1と各組成物に使用する原料とを標準的な方法を用いて2本ロールミルで配合した。トリアリルイソシアヌレート(TAIC)共架橋剤(活性成分72%のTAIC DLC−Aとして、オハイオ州アクロンのハーウィック(Harwick,Akron,OH)より入手可能)、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)−ヘキサン(活性成分50%のバロックス(Varox)DBPH−50として、コネチカット州ノーウォークのアール・ティー・バンダビルト(R.T.Vanderbilt,Norwalk,CT)より入手可能)、酸化亜鉛(ペンシルバニア州モナカ(Monaca,PA)のジンク・コーポレーション・オブ・アメリカ(Zinc Corporation of America)よりUPS−1として入手可能)、およびカーボンブラック(カナダ国アルベルタ州メディシンハットのキャンカーブ・リミテッド(Cancarb Limited,Medicine Hat,Alberta,Canada)よりサーマックス(Thermax)MT,ASTM N990として入手可能)を他の原料と混合した。このゴム状配合物の組成を表2にまとめる。
アルファ・テクノロジー・ムービング・ディスク・レオメータ(MDR)型式2000を用いてASTM D 5289−95に記載された手順により未加硫の混練物について試験を行い、試料の加硫時のレオロジーを調べた。どの試料も良好な加硫特性を示した。
ASTM D 471−98に従いFuel K(CM85:メタノール85容量%、イソオクタン7.5容量%、トルエン7.5容量%)を40℃で70時間使用して溶媒体積膨潤を得た。
二次加硫シート(プレス加硫:177℃、10分、二次加硫:230℃、16時間)を直径7.72cmの円板状に裁断し、これを透過試験に用いた。上述した試験方法に従い、CE10燃料(エタノール10%、イソオクタン45%、トルエン45%)を用いて、試験温度を40℃として透過係数(g-mm/m2-day)を得た。透過係数の結果を表2にまとめる。
実施例2〜3および比較例C1〜C2
実施例2および3ならびに比較例C1およびC2においては、フルオロエラストマーに添加するカーボンブラック、TAIC共架橋剤、およびバロックスDBPH−50の量を変化させたことを除いて、実施例1と同様に試料を調製して試験を行った。試験結果を表2にまとめる。
実施例4
実施例4においては、フルオロエラストマーゴムである表1のLTFE2を使用し、このフルオロエラストマーに添加するカーボンブラック、TAIC共架橋剤、およびDBPH−50の量を変えたことを除いて、実施例1と同様に試料を調製して試験を行った。試験結果を表2にまとめる。
実施例5および比較例C3
実施例5においては、フルオロエラストマーに添加するカーボンブラック、TAIC共架橋剤、およびDBPH−50の量を変えたことを除いて、実施例4と同様に試料を調製して試験を行った。試験結果を表2にまとめる。
比較例C4
比較例C4においては、フルオロエラストマーLTFE−1またはLTFE−2に替えて、式Iの過フッ素化エーテルも式IIの過フッ素化エーテルも含まないことがNMR分析から示されている、Tgが−31℃であるバイトン(Viton)(登録商標)GLT301(デラウエア州ウイルミントンのデュポン・ダウ・エラストマーズ・エルエルシー(DuPont Dow Elastomers,LLC,Wilmington,DE)をフルオロエラストマーとして用いたことを除いて、実施例4と同様に試料を調製して試験を行った。ムーニー粘度ML1+10(121℃)は32であった。フルオロポリマー配合物を実施例4と同様に調製して試験を行った。このゴム状配合物の組成および特性を表2にまとめる。
比較例C5
比較例C5においては、カーボンブラックの量を変えたことを除いて、比較例C5と同様に試料を調製して試験を行った。このゴム状配合物の組成および特性を表2にまとめる。
当業者は、上に開示した本発明の原則および上の詳細な説明から、本発明に許容される様々な修正を容易に理解するであろう。したがって本発明の範囲は、以下に示す特許請求の範囲およびその均等物によってのみ限定されるべきである。

Claims (3)

  1. (a)1種またはそれ以上の、式、
    CF2=CFO−(CF2m−(O(CF2pn−ORf(式I)(式中、Rfは、完全フッ素化された(C1〜C4)アルキル基、m=1〜4、n=0〜6、p=1〜2)の完全フッ素化エーテルから誘導される共重合単位を含む非晶質共重合体と、
    (b)成分(a)100部当たり少なくとも1種の充填剤を45〜90部含む加硫成分と、
    を含む組成物であって、加硫を施した結果として得られる組成物のASTM D2240に準拠したショアA硬さが65〜85であり、TR−10が−25℃以下であり、かつ透過速度が65(g・mm/m2・day)以下である、組成物。
  2. 前記1種またはそれ以上の完全フッ素化されたエーテルが、CF2=CFOCF2OCF3、CF2=CFOCF2CF2OCF3、CF2=CFOCF2CF2CF2OCF3、CF2=CFOCF2CF2CF2CF2OCF3、CF2=CFOCF2OCF2CF3、CF2=CFOCF2CF2OCF2CF3、CF2=CFOCF2CF2CF2OCF2CF3、CF2=CFOCF2CF2CF2CF2OCF2CF3、CF2=CFOCF2CF2OCF2OCF3、CF2=CFOCF2CF2OCF2CF2OCF3、CF2=CFOCF2CF2OCF2CF2CF2OCF3、CF2=CFOCF2CF2OCF2CF2CF2CF2OCF3、CF2=CFOCF2CF2OCF2CF2CF2CF2CF2OCF3、CF2=CFOCF2CF2(OCF23OCF3、CF2=CFOCF2CF2(OCF24OCF3 、C2=CFOCF2CF2OCF2OCF2OCF3、CF2=CFOCF2CF2OCF2CF2CF3、CF2=CFOCF2CF2OCF2CF2OCF2CF2CF3 、またはこれらの組合せを含む、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記充填剤が、カーボンブラック、グラファイト、熱可塑性フルオロポリマーの微粉末、クレー、シリカ、タルク、珪藻土、硫酸バリウム、珪灰石、炭酸カルシウム、フッ化カルシウム、酸化チタン、酸化鉄、またはこれらの組合せを含む、請求項1に記載の組成物。
JP2004536487A 2002-09-12 2003-09-11 耐透過性が改良されたフルオロエラストマーおよびその製造方法 Expired - Fee Related JP4430541B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US41013802P 2002-09-12 2002-09-12
PCT/US2003/028472 WO2004024788A1 (en) 2002-09-12 2003-09-11 Fluoroelastomers with improved permeation resistance and method for making the same

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2005539115A JP2005539115A (ja) 2005-12-22
JP2005539115A5 JP2005539115A5 (ja) 2006-10-19
JP4430541B2 true JP4430541B2 (ja) 2010-03-10

Family

ID=31994068

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004536487A Expired - Fee Related JP4430541B2 (ja) 2002-09-12 2003-09-11 耐透過性が改良されたフルオロエラストマーおよびその製造方法

Country Status (8)

Country Link
US (1) US7148300B2 (ja)
EP (1) EP1537154A1 (ja)
JP (1) JP4430541B2 (ja)
KR (1) KR101022727B1 (ja)
CN (1) CN100354323C (ja)
AU (1) AU2003273314A1 (ja)
RU (1) RU2005105936A (ja)
WO (1) WO2004024788A1 (ja)

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4430541B2 (ja) * 2002-09-12 2010-03-10 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 耐透過性が改良されたフルオロエラストマーおよびその製造方法
US20040142135A1 (en) * 2003-01-21 2004-07-22 3M Innovative Properties Company Fuel management system comprising a fluoroelastomer layer having a hydrotalcite compound
ITMI20041572A1 (it) * 2004-07-30 2004-10-30 Solvay Solexis Spa Capolimeri termoprocessabili a base di tfe
ITMI20041573A1 (it) * 2004-07-30 2006-01-31 Solvay Solexis Spa Fluoroelastomeri
ITMI20041571A1 (it) * 2004-07-30 2004-10-30 Solvay Solexis Spa Perfluoroelastomeri
JP4827426B2 (ja) * 2005-03-29 2011-11-30 ニチアス株式会社 耐急速減圧性フッ素ゴム成形材料
US7388054B2 (en) * 2005-12-23 2008-06-17 3M Innovative Properties Company Fluoropolymer curing co-agent compositions
US20090042166A1 (en) * 2005-12-29 2009-02-12 Craig Bradley D Abrasive tool including agglomerate particles and an elastomer, and related methods
US20070208142A1 (en) * 2006-03-03 2007-09-06 Adair Eric W Fluoropolymer curing compositions
ATE547471T1 (de) 2006-09-26 2012-03-15 Nok Corp Fluorkautschukzusammensetzung, vernetzter fluorkautschuk, herstellungsverfahren dafür und vernetzter fluorkautschuk für o-ringe
US7592386B2 (en) * 2006-11-20 2009-09-22 3M Innovative Properties Company Dual cure hydrotalcite containing fluoropolymer compositions
EP2415829A1 (de) 2010-07-30 2012-02-08 Schaefer Kalk GmbH & Co. KG Trockene Flüssigkeit
JP5520748B2 (ja) * 2010-08-26 2014-06-11 東海ゴム工業株式会社 ゴム組成物およびそれを用いた自動車用燃料タンクパッキン
GB201108963D0 (en) * 2011-05-27 2011-07-13 3M Innovative Properties Co Composite materials comprising polyamides and fluoroelastomers
CN102329402B (zh) * 2011-06-30 2013-07-10 浙江孚诺林化工新材料有限公司 耐低温二元氟橡胶的制备方法
US9315644B2 (en) * 2012-12-03 2016-04-19 E I Du Pont De Nemours And Company Cured perfluoroelastomer article
CN107771125B (zh) 2015-06-09 2020-07-28 罗杰斯公司 电路材料和由其形成的制品
US11274199B2 (en) * 2016-07-13 2022-03-15 Valqua, Ltd. Perfluoroelastomer composition and sealing material

Family Cites Families (49)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3450684A (en) 1963-07-24 1969-06-17 Du Pont Fluorocarbon polyethers
GB1145445A (en) 1966-02-16 1969-03-12 Du Pont Fluorinated perfluorovinylethers, their preparation and copolymers thereof
US3470176A (en) 1967-03-10 1969-09-30 Minnesota Mining & Mfg Catalyzed nitrile trimerization process
US3523118A (en) 1967-05-01 1970-08-04 Hooker Chemical Corp Perfluoroalkyl-s-triazines
CA950923A (en) 1971-03-29 1974-07-09 E. I. Du Pont De Nemours And Company Polymers of perfluorovinyl ethers
JPS53125491A (en) 1977-04-08 1978-11-01 Daikin Ind Ltd Fluorine-containing polymer easily curable and its curable composition
US4181679A (en) 1978-10-24 1980-01-01 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Air Force ω-Iodoperfluoroalkylene oxide acyl fluorides
JPS5657811A (en) 1979-10-17 1981-05-20 Daikin Ind Ltd Preparation of liquid fluorine-containing polymer
US4687821A (en) 1980-06-11 1987-08-18 The Dow Chemical Company Preparation, decarboxylation and polymerization of novel acid fluorides and resulting monomers
JPS5718710A (en) 1980-07-08 1982-01-30 Asahi Glass Co Ltd Copolymer capable of giving elastomer containing fluorine having improved cold and oil resistance
JPS57109810A (en) 1980-12-26 1982-07-08 Asahi Glass Co Ltd Copolymer giving fluorine-containing elastomer with cold and alcohol resistance
JPS5871906A (ja) 1981-10-22 1983-04-28 Daikin Ind Ltd 含フツ素弾性状共重合体の製法
US4513128A (en) 1983-06-23 1985-04-23 E. I. Du Pont De Nemours And Company Fluorinated vinyl ether copolymers having low glass transition temperatures
US4529784A (en) 1983-07-11 1985-07-16 E. I. Du Pont De Nemours And Company Fluorinated copolymers with improved cure site
EP0365053B1 (en) 1985-07-12 1994-05-04 E.I. Du Pont De Nemours And Company Peroxide-curable brominated fluoroelastomer compositions
IT1198285B (it) 1986-11-14 1988-12-21 Ausimont Spa Procedimento per la preparazione di fluoroalogeno eteri a partire da fluorossi-composti e olefine algoenate
EP0290848B1 (en) 1987-04-25 1991-07-31 Daikin Industries, Limited Novel fluorovinyl ether
US5349093A (en) 1987-04-25 1994-09-20 Daikin Industries, Ltd. Fluorovinyl ether
JPS63304009A (ja) 1987-06-04 1988-12-12 Nippon Mektron Ltd パ−オキサイド加硫可能な含フッ素エラストマ−の製造方法
US4983680A (en) 1988-05-25 1991-01-08 E. I. Du Pont De Nemours And Company Cured perfluoroelastomers and their preparation
US4973634A (en) 1989-05-19 1990-11-27 E. I. Du Pont De Nemours And Company Preparation of bromo-containing perfluoropolymers having iodine curesites
JP2825536B2 (ja) 1989-07-25 1998-11-18 日本メクトロン株式会社 パーオキサイド加硫可能な含フッ素エラストマー組成物
DE4038588A1 (de) 1990-12-04 1992-06-11 Bayer Ag Unvernetzte copolymerisate mit reaktiven doppelbindungen aus fluormonomeren und alkenyl-(iso)cyanuraten
US5384374A (en) * 1991-01-11 1995-01-24 Minnesota Mining And Manufacturing Company Curing fluorocarbon elastomers
DE4114598A1 (de) 1991-05-04 1992-11-05 Bayer Ag Unvernetzte copolymerisate mit reaktiven doppelbindungen aus fluormonomeren und nicht konjugierten dienen und verfahren zu ihrer herstellung
EP0583481B1 (en) * 1992-02-05 1999-11-10 Daikin Industries, Ltd. Polytetrafluoroethylene powder for molding
JP3259317B2 (ja) 1992-02-14 2002-02-25 日本メクトロン株式会社 パ−オキサイド加硫可能な含フッ素エラストマ−の製造方法
EP0639208A1 (en) 1992-05-07 1995-02-22 E.I. Du Pont De Nemours And Company Perfluoroelastomers with enhanced properties
DE19542501A1 (de) * 1995-11-15 1997-05-22 Bayer Ag Peroxidisch vernetzbare Fluorkautschuke, ein Verfahren zu deren Herstellung und deren Verwendung
JP3671517B2 (ja) 1996-04-24 2005-07-13 ユニマテック株式会社 含フッ素共重合体エラストマー、その製造法および組成物
JPH10101740A (ja) 1996-10-01 1998-04-21 Nippon Mektron Ltd フルオロエラストマーおよびその架橋性組成物
WO1998014517A1 (en) 1996-10-01 1998-04-09 Dupont Dow Elastomers L.L.C. Fluroelastomer alloy compositon having excellent low temperature properties
ATE296315T1 (de) 1997-06-24 2005-06-15 Genentech Inc Galactosylierte glykoproteine enthaltende zusammensetzungen und verfahren zur deren herstellung
BR9908975A (pt) * 1998-03-23 2000-12-05 Dyneon Llc Composto perfluoroelastomérico curável por peróxido, processo para melhorar a processabilidade dos perfluoroelastÈmeros, e, artigo moldado
US6191208B1 (en) * 1998-05-20 2001-02-20 Dupont Dow Elastomers L.L.S. Thermally stable perfluoroelastomer composition
US6326436B2 (en) * 1998-08-21 2001-12-04 Dupont Dow Elastomers, L.L.C. Fluoroelastomer composition having excellent processability and low temperature properties
US6294627B1 (en) * 1998-08-31 2001-09-25 Dyneon Llc Low temperature fluorocarbon elastomers
US6642307B1 (en) 1998-10-13 2003-11-04 Daikin Industries, Ltd. Process for producing fluoropolymer
US6255536B1 (en) 1999-12-22 2001-07-03 Dyneon Llc Fluorine containing vinyl ethers
JP4352546B2 (ja) * 1999-12-22 2009-10-28 ユニマテック株式会社 フルオロエラストマー、その製造方法、架橋性組成物およびその硬化物
IT1318487B1 (it) 2000-04-21 2003-08-25 Ausimont Spa Fluoroelastomeri.
JP4797235B2 (ja) 2000-10-04 2011-10-19 ダイキン工業株式会社 含フッ素エラストマー
JP2004514777A (ja) * 2000-12-01 2004-05-20 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー ヒドロシロキサンまたはヒドロシラザンを含む硬化性フルオロエラストマー組成物
JP2004514776A (ja) * 2000-12-01 2004-05-20 デュポン ダウ エラストマーズ エルエルシー 優れた加工性および低温特性を有するフルオロエラストマー組成物
US6730760B2 (en) * 2001-01-31 2004-05-04 3M Innovative Properties Company Perfluoroelastomers having a low glass transition temperature and method of making them
EP1373341B1 (en) * 2001-01-31 2007-06-06 3M Innovative Properties Company Perfluoroelastomers having a low glass transition temperature and method of making them
ITMI20012165A1 (it) 2001-10-18 2003-04-18 Ausimont Spa Perfluoroelastomeri
ITMI20012164A1 (it) 2001-10-18 2003-04-18 Ausimont Spa Fluoroelastomeri
JP4430541B2 (ja) * 2002-09-12 2010-03-10 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 耐透過性が改良されたフルオロエラストマーおよびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US7148300B2 (en) 2006-12-12
AU2003273314A1 (en) 2004-04-30
RU2005105936A (ru) 2005-10-10
KR101022727B1 (ko) 2011-03-22
WO2004024788A1 (en) 2004-03-25
CN1681860A (zh) 2005-10-12
JP2005539115A (ja) 2005-12-22
CN100354323C (zh) 2007-12-12
KR20050053655A (ko) 2005-06-08
EP1537154A1 (en) 2005-06-08
US20040054055A1 (en) 2004-03-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4430541B2 (ja) 耐透過性が改良されたフルオロエラストマーおよびその製造方法
US7138470B2 (en) Fluoroelastomers with improved low temperature property and method for making the same
JP5844733B2 (ja) 低温硬化性非晶質フルオロポリマー
US12084561B2 (en) Curable fluoropolymer compositions comprising bis phthalonitrile-containing compound and cured articles therefrom
KR101681594B1 (ko) 함불소 엘라스토머 블렌드물
JP2005533162A (ja) 圧縮永久歪みが改善されたフルオロポリマー
JP3758323B2 (ja) 含フッ素エラストマーの製造法
US11492457B2 (en) Curable fluoropolymer compositions comprising a compound containing a phthalonitrile and a nucleophilic functional group and cured articles therefrom
EP3484953A1 (en) Fluoroelastomer composition
WO2009086068A2 (en) Low temperature curable amorphous fluoropolymers
EP3426705A1 (en) Polyunsaturated compound for curing fluoroelastomer compositions
EP3720899B1 (en) Curable fluorinated polymer compositions
US11499032B2 (en) Curable fluoropolymer compositions comprising a compound containing a phthalonitrile and an olefinic bond and cured articles therefrom
JP2002128833A (ja) 含フッ素共重合体およびその製造方法
WO2021137084A1 (en) Composition including fluoropolymer, benzoyl peroxide, and crosslinker and related articles and methods
JPH10279635A (ja) 含フッ素エラストマーおよびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060901

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060901

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080514

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080624

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20080905

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20080912

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081121

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090602

RD13 Notification of appointment of power of sub attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7433

Effective date: 20090608

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20090611

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091001

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20091013

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091117

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091217

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121225

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121225

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131225

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees