JP2013545860A - 低粘度フルオロエラストマー - Google Patents

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Abstract

本発明は、数平均分子量3000〜45000の低粘度硬化性(パー)フルオロエラストマー[フルオロエラストマー(A)]に関し、前記(パー)フルオロエラストマーは、式(I):CFX’=CX”OCFOR 式(I){式中、X’およびX”は互いに等しいかまたは異なり、独立してHまたはFであり;Rは、直鎖または分岐鎖のC〜C(パー)フルオロアルキル;C〜C環状(パー)フルオロアルキル;および1〜3個のカテナリーエーテル性酸素原子を含む、直鎖または分岐鎖のC〜C(パー)フルオロオキシアルキルからなる群から選択される}の少なくとも1種の(パー)フルオロメトキシアルキルビニルエーテル[モノマー(M)]から誘導される繰り返し単位を、繰り返し単位の全モル数に対して少なくとも1モル%含む。

Description

本願は、2010年12月20日に出願された欧州特許出願公開第10195983.1号明細書の優先権を主張し、参照によりこの出願の内容全体をあらゆる目的で本明細書に援用する。
本発明は、新規なフルオロエラストマー、その製造方法およびその使用方法、ならびにフッ素ゴム成形品および/またはコーティングの製造方法に関する。
ゴム業界では、使用するゴムの加工性の改善、とりわけ流動性に関する改善が一般に要求されている。ゴムの粘度が低いほど、加工方法が簡単なほど、生産性が高いほど、廃棄物が少ない。これらの態様は、とりわけフッ素ゴムに関して非常に重要であるが、その理由は、フッ素ゴムが高価なゴムであり、ゴム業界で使用される射出成形機では完全に加工できないからである。
その高押出量および簡単さのため、液状射出成形法は、エラストマー分野で、特に、通常は架橋性樹脂と触媒とを含む2成分液状混合物として提供されるシリコンゴムの加工に広く使用されている。
いわゆる「液状」または低粘度フルオロエラストマーは、当該技術分野で、特に液状射出成形機、即ち、溶融材料加工用の従来の射出成形装置と比較してずっと低い温度と圧力を使用する加工機械で加工される材料として提案されてきた。
従来の射出成形機は、一般に、材料ホッパー、射出ラムまたはスクリュー型プランジャー、および成分を成形する金型を保持する加熱装置またはプレス機からなり;液状射出成形装置では、単にラムまたはプランジャーの代わりに計量射出装置(injectors)が使用される。確かに、プレス機内で材料を流動させる目的とプレス機自体で精密成形を達成する目的の両方で印加される圧力が、これらの代替の構成では非常に異なり、標準的な射出成形装置は通常は100÷200barの圧力で溶融ポリマーを処理するが、いわゆる「液状」射出成形機では、金型への材料の流入を促進するのに15÷20barの圧力で大部分は十分である。
それに加えてさらに、スクリーン印刷法または現場成形(form−in−place)法で加工するためには液体状態または低粘度が必要である。前者の方法では、ステンシルを支持するためにメッシュ織物が一般に使用される。前記ステンシルは、従って、エラストマーインクの液状前駆体を(そのままの状態でまたは溶液として)被印刷物に、縁部が鮮明な画像として転写することを可能にする開放領域を提供する。この目的のため、一般にローラまたはスキージを、スクリーンステンシル上を移動させ、液状インクを押し出してまたは圧送して開放領域のメッシュ織物の糸を通過させる。その後の硬化および任意選択による溶媒担体の蒸発/乾燥により、エラストマーを目的の形状に固定することが可能になる。この加工方法では、液状または低粘度エラストマーを使用することにより、液体担体の使用を回避することが可能になり得、設備の簡単さ、環境への優しさ、および処理速度においてかなり有利である。
後者の方法に関して、ゴム前駆体は、例えば、特定のガスケットサイズおよび形状を達成するように特別設計された計量分配ノズルを使用して粘性の未硬化の形態で部品上に計量分配される。エラストマーの粘度は、ノズルから効率的に排出されると共に、硬化が起こるまで部品上に排出された形態の形状を依然として保持するような粘度でなければならない。計量分配された部品は、インライン加熱炉を使用して硬化されても、またはバッチ硬化用の独立型の炉に入れられてもよい。
これらのフッ素ゴム加工方法の使用の課題は、適度な押出量で必要な機械的特性および封止性を有する完成品が得られるように、依然として傑出した硬化能力を確保すると共に、金型内、ロールコーティング中、および/または計量分配装置ノズル内での材料の適切な流動を有利に確保するために、フルオロエラストマーの好適な液状低粘度を同時に達成することである。
低粘度を備える液状フルオロエラストマーが当該技術分野で開示されてきた。
例えば、文献、米国特許第5852125号明細書(BAYER AG)1995年12月22日は、低温(60〜120℃)の液体状態で圧送することができ、容易に架橋可能な、VDFをベースにするフルオロエラストマーを開示しており、前記フルオロエラストマーは、分子量が3000〜30000であり、ヨウ素および/または臭素を硬化部位として含み、フッ素含有モノマーを含み、その中で、式CF=CF−O−X{式中、XはパーフルオロアルキルC〜Cまたは式−(CFCFYO)−R(式中、n=1〜4であり、Y=FまたはCFであり、RはC〜Cパーフルオロアルキルである)の基である}のビニルエーテルが挙げられる。
0.5〜2.5重量%のヨウ素含有率を有し;Mが10000〜25000であり、多分散性指数(M/M)が厳密に1未満の液状フルオロエラストマーに関する文献、国際公開第98/15583号パンフレット(BAYER AG[DE])1998年4月16日にも類似の材料が開示されており;前記フルオロエラストマーは、VDFをベースにし、フッ素含有モノマーをさらに含むポリマーであり、その中で、式CF=CF−O−X{式中、XはパーフルオロアルキルC〜Cまたは式−(CFCFYO)−R(式中、n=1〜4であり、Y=FまたはCFであり、RはC〜Cパーフルオロアルキルである)の基である}のビニルエーテルが挙げられる。
また、TFE含有液状フルオロエラストマーも開示されてきた;例えば、文献、米国特許出願公開第2003166807号明細書(BAYER AKTIENGESELLSCHAFT)2003年9月4日は、TFEから誘導される繰り返し単位を(10モル%を超える量で)含む液状フッ素ゴムに関し、前記フルオロエラストマーは:
−ヨウ素または臭素を最大で1重量%含有し;
−数平均分子量が25000超であり;
−フッ素含有モノマーから誘導されるを含む繰り返し単位をさらに含み、その中で、式CF=CF−O−X{式中、XはパーフルオロアルキルC〜Cまたは式−(CFCFYO)−R(式中、n=1〜4であり、Y=FまたはCFであり、RはC〜Cパーフルオロアルキルである)の基である}の過フッ素化ビニルエーテルが挙げられる。
それにもかかわらず、上記で詳述したフルオロエラストマーでの経験から、低分子量(例えば、重量平均分子量約10÷30k)のフルオロエラストマーを選択しても、液体の粘度は依然として、液状射出成形、現場成形法のスクリーン印刷によるこれらの材料の加工に最適でない場合があることが分かった。
ところで、欧州特許出願公開第1148072A号明細書(AUSIMONT SPA)2001年10月24日は、式CFX’=CXOCFORのフルオロビニルエーテル、および、前記モノマーを単独で重合することによりまたはそれを他の(パー)フルオロモノマーと組み合わせて重合することにより、それから得られるポリマーを開示している。このようなポリマーの分子量に関して前記明細書に一般的教示は提供されていない。例示的実施形態の中で、実施例7は、CF=CFOCFO−CFCF)単独重合体に関し、それは、19F−NMRで測定される分子量が50000であると教示されている。同様に、実施例8は、CF=CFOCFO−CFCFOCFとCF=CFOCFO−CFOCFとの共重合により得られる共重合体を開示しており、それは、19F−NMRで測定される分子量が35000であると教示されている。
従って、当該技術分野では依然として、低温で少なくとも圧送することができ、従来の加工機械だけでなく、液状射出成形装置、スクリーン印刷装置、および現場成形装置でも加工することができ、傑出した架橋特性を維持し、得られる最終部品が従来の固体フッ素ゴムのものと実質的に類似した優れた機械的特性ならびに老化特性を示す、液状フルオロエラストマーが現在も不足している。
従って、本発明の目的は、この特性プロファイルを有利に示すフルオロエラストマーを提供することである。
従って、本発明の目的は、数平均分子量が3000〜45000の低粘度硬化性(パー)フルオロエラストマー[フルオロエラストマー(A)]であり、前記(パー)フルオロエラストマーは、式(I):
CFX’=CX”OCFOR 式(I)
{式中、X’およびX”は互いに等しいかまたは異なり、独立してHまたはFであり;Rは、直鎖または分岐鎖のC〜C(パー)フルオロアルキル;C〜C環状(パー)フルオロアルキル;および1〜3個のカテナリー(catenary)エーテル性酸素原子を含む、直鎖または分岐鎖のC〜C(パー)フルオロオキシアルキルからなる群から選択される}
の少なくとも1種の(パー)フルオロメトキシアルキルビニルエーテル[モノマー(M)]から誘導される繰り返し単位を、繰り返し単位の全モル数に対して少なくとも1モル%含む。
本出願人は、驚くべきことに、上記に詳述した式(I)のモノマー(M)から誘導される繰り返し単位を組み込むことにより、所与の分子量のフルオロエラストマー(A)の粘度をかなり低下させることが可能であり、これにより、液状射出成形装置、スクリーン印刷装置および現場成形装置での加工を含む容易な加工が可能になるということを見出した。それに加えてさらに、上記に詳述した繰り返し単位を含むフルオロエラストマーは、傑出した架橋特性を備え、好適な機械的特性および封止性を有する最終硬化部品を提供する。
本発明の目的では、「(パー)フルオロエラストマー」[フルオロエラストマー(A)]という用語は、真のエラストマーを得るための主構成成分として使用されるフルオロポリマー樹脂を指すものとし、前記フルオロポリマー樹脂は、少なくとも1個のフッ素原子を含む少なくとも1種類のエチレン性不飽和モノマーから誘導される繰り返し単位(以下、(パー)フッ素化モノマー)を10重量%超、好ましくは30重量%超、および任意選択により、フッ素原子を含有しない少なくとも1種類のエチレン性不飽和モノマーから誘導される繰り返し単位(以下、水素化モノマー)を含む。
真のエラストマーは、ASTM、Special Technical Bulletin、第184規格により、室温でその固有長さの2倍に伸長でき、それらを5分間張力下に保持した後、解放すると、同時にその初期長さの10%以内に戻る材料として定義されている。
フルオロエラストマー(A)は、通常は、モノマー(M)から誘導される繰り返し単位、およびモノマー(M)と異なる少なくとも1種の(パー)フッ素化モノマーから誘導される繰り返し単位を含む。
モノマー(M)と組み合わせて使用することができる前記好適な(パー)フッ素化モノマーの非限定例としては、特に:
−C〜Cフルオロ−および/またはパーフルオロオレフィン、例えば、テトラフルオロエチレン(TFE)、ヘキサフルオロプロペン(HFP)、ペンタフルオロプロピレン、およびヘキサフルオロイソブチレン;
−C〜C水素化モノフルオロオレフィン、例えば、フッ化ビニル;
−1,2−ジフルオロエチレン、フッ化ビニリデン(VDF)およびトリフルオロエチレン(TrFE);
−式CH=CH−Rf0{式中、Rf0は、C〜C(パー)フルオロアルキルまたは1個以上のエーテル基を有するC〜C(パー)フルオロオキシアルキルである}に適合する(パー)フルオロアルキルエチレン;
−クロロ−および/またはブロモ−および/またはヨード−C〜Cフルオロオレフィン、例えば、クロロトリフルオロエチレン(CTFE);
−式CF=CFORf1{式中、Rf1は、C〜Cフルオロ−またはパーフルオロアルキル、例えば、−CF、−C、−Cである}に適合するフルオロアルキルビニルエーテル;
−式CH=CFORf1{式中、Rf1は、C〜Cフルオロ−またはパーフルオロアルキル、例えば、−CF、−C、−Cである}に適合するハイドロフルオロアルキルビニルエーテル;
−式(I)とは異なり、式CF=CFOX{式中、Xは、C〜C12オキシアルキル、または1個以上のエーテル基を有するC〜C12(パー)フルオロオキシアルキル、例えば、パーフルオロ−2−プロポキシプロピルである}に適合するフルオロオキシアルキルビニルエーテル;
−式CF=CFOY{式中、Yは、C〜C12アルキルもしくは(パー)フルオロアルキル、またはC〜C12オキシアルキルまたはC〜C12(パー)フルオロオキシアルキルであり、前記Y基は、カルボン酸基またはスルホン酸基をその酸、酸ハロゲン化物または塩の形態で含む}に適合する官能性フルオロアルキルビニルエーテル;
−式:

{式中、Rf3、Rf4、Rf5、Rf6はそれぞれ互いに等しいかまたは異なり、独立してフッ素原子、任意選択により1個以上の酸素原子を含むC〜Cフルオロ−またはパー(ハロ)フルオロアルキル、例えば、−CF、−C、−C、−OCF、−OCFCFOCFである}
のフルオロジオキソール;
がある。
水素化モノマーの例としては、特に、エチレン、プロピレン、1−ブテン、ジエンモノマー、スチレンモノマーを含む非フッ素化α−オレフィンがあり、通常はα−オレフィンが使用される。
フルオロエラストマー(A)は、一般に、非晶質の生成物であるかまたは結晶化度が低く(結晶相が20体積%未満)、ガラス転移温度(T)が室温未満の生成物である。ほとんどの場合、フルオロエラストマー(A)のTは、有利には10℃未満、好ましくは5℃未満、より好ましくは0℃未満である。
モノマー(M)は、好ましくは式(I):
CF=CFOCFOR’ 式(I)
{式中、R’は、直鎖または分岐鎖のC〜Cパーフルオロアルキル;C〜C環状パーフルオロアルキル;および1〜3個のカテナリーエーテル性酸素原子を含む、直鎖または分岐鎖のC〜Cパーフルオロオキシアルキルからなる群から選択される}
のパーフルオロメトキシアルキルビニルエーテルである。
モノマー(M)は、有利には:
(M1)CF=CFOCFO−CF
(M2)CF=CFOCFO−CFCF
(M3)CF=CFOCFO−CFCFOCF
からなる群から選択することができ、
一般に式(M1)のモノマー(M)が好ましい。
フルオロエラストマー(A)は、好ましくは:
(1)VDFから誘導される繰り返し単位、モノマー(M)から誘導される繰り返し単位、および任意選択によりモノマー(M)およびVDFとは異なる少なくとも1種の追加の(パー)フッ素化モノマー[コモノマー(C)]から誘導される繰り返し単位を含む、VDFをベースにする共重合体;
(2)TFEから誘導される繰り返し単位、モノマー(M)から誘導される繰り返し単位、および任意選択によりモノマー(M)およびTFEとは異なる少なくとも1種の追加の(パー)フッ素化モノマー[コモノマー(C)]から誘導される繰り返し単位を含む、TFEをベースにする共重合体;
の中から選択される。
コモノマー(C)は、一般に、上記に詳述した(パー)フッ素化モノマーから選択されるが、但し:
−フルオロエラストマー(A)がVDFをベースにする共重合体である場合、コモノマー(C)はVDFではない;および
−フルオロエラストマー(A)がTFEをベースにする共重合体である場合、コモノマー(C)はTFEではない。
一般に、本発明のフルオロエラストマー(A)中のモノマー(M)から誘導される繰り返し単位とコモノマー(C)から誘導される繰り返し単位との合計は、フルオロエラストマー(A)の繰り返し単位の全量に対して、一般に少なくとも10モル%、好ましくは少なくとも15モル%、より好ましくは少なくとも17モル%であると理解される。
前述のように、フルオロエラストマー(A)は、モノマー(M)から誘導される繰り返し単位を、繰り返し単位の全モル数に対して少なくとも1モル%含み;通常は、フルオロエラストマー(A)は、モノマー(M)から誘導される繰り返し単位を、繰り返し単位の全モル数に対して、少なくとも3モル%、より好ましくは5モル%以上、より好ましくは少なくとも10モル%含むことになる。
フルオロエラストマー(A)は、より好ましくは:
(1)VDFから誘導される繰り返し単位、モノマー(M)から誘導される繰り返し単位、および任意選択により次の種類:
(a)C〜Cパーフルオロレフィン、例えば、テトラフルオロエチレン(TFE)、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)、ヘキサフルオロイソブチレン;
(b)水素含有C〜Cオレフィン、例えば、フッ化ビニル(VF)、トリフルオロエチレン(TrFE)、式CH=CH−R(式中、RはC〜Cパーフルオロアルキル基である)のパーフルオロアルキルエチレン;
(c)C〜Cクロロおよび/またはブロモおよび/またはヨード−フルオロオレフィン、例えば、クロロトリフルオロエチレン(CTFE);
(d)式CF=CFOR{式中、RはC〜C(パー)フルオロアルキル基、例えば、CF、C、Cである}の(パー)フルオロアルキルビニルエーテル(PAVE);
(e)式CF=CFOX{式中、Xは、結合酸素原子を含むC〜C12((パー)フルオロ)−オキシアルキル、例えば、パーフルオロ−2−プロポキシプロピル基である}の(パー)フルオロオキシアルキルビニルエーテル;
(f)式:

{式中、Rf3、Rf4、Rf5、Rf6は、互いに等しいかまたは異なり、フッ素原子、および任意選択により1個または2個以上の酸素原子を含むC〜C(パー)フルオロアルキル基、例えば、特に−CF、−C、−C、−OCF、−OCFCFOCFの中から独立して選択される}を有する(パー)フルオロジオキソール;好ましくは、パーフルオロジオキソール;
(g)C〜C非フッ素化オレフィン(OI)、例えば、エチレンおよびプロピレン;
からなる群から選択される少なくとも1種のコモノマーから誘導される繰り返し単位を含む、VDFをベースにする共重合体、ならびに
(2)TFEから誘導される繰り返し単位、モノマー(M)から誘導される繰り返し単位、および任意選択により上記に詳述した種類(c)、(d)、(e)、(g)からなる群から選択される少なくとも1種のコモノマーから誘導される繰り返し単位を含む、TFEをベースにする共重合体;
からなる群から選択される。
比較的低いガラス転移温度を有する材料を得ることを目的とする場合、前述のフルオロエラストマー(A)の中で、VDFをベースにする共重合体が好ましく、それは高い架橋密度、従って改善された機械的特性を提供すると共に、コストを低減する。
VDFをベースにする共重合体の中で、(フルオロエラストマー(A)の繰り返し単位の全モル数に対して):
−モノマー(M)から誘導される繰り返し単位を5〜35モル%、好ましくは7〜30モル%、より好ましくは15〜25モル%;
−通常はテトラフルオロエチレン(TFE)、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)、ヘキサフルオロイソブチレンから選択される少なくとも1種のC〜Cパーフルオロレフィンから、好ましくはTFEから誘導される繰り返し単位を0.5〜35モル%、好ましくは1〜30モル%、より好ましくは2〜25モル%;
但し、モノマー(M)から誘導される繰り返し単位とパーフルオロレフィンから誘導される繰り返し単位との合計は、少なくとも10モル%、好ましくは少なくとも15モル%、より好ましくは少なくとも17モル%である;
および、
−VDFから誘導される繰り返し単位を90〜30モル%、好ましくは85〜40モル%、より好ましくは83〜50モル%;
含むポリマー。
任意選択により、本発明のフルオロエラストマー(A)はまた、例えば、欧州特許出願公開第661304A号明細書(AUSIMONT SPA)1995年7月5日に記載されるような、一般式:

{式中、R、R、R、R、RおよびRは、互いに等しいかまたは異なり、HまたはC〜Cアルキルであり;Zは、任意選択により酸素原子を含有し、好ましくは、少なくとも部分的にフッ素化された直鎖もしくは分岐鎖のC〜C18アルキレン基もしくはシクロアルキレン基、または(パー)フルオロポリオキシアルキレン基である}
を有するビス−オレフィン[ビス−オレフィン(OF)]から誘導される繰り返し単位も含む。
ビスオレフィン(OF)は、好ましくは、式(OF−1)、(OF−2)および(OF−3)、すなわち、
(OF−1)

(式中、jは2〜10、好ましくは4〜8の整数であり、R、R、R、Rは、互いに等しいかまたは異なり、H、FまたはC1〜5アルキル基もしくは(パー)フルオロアルキル基である)、
(OF−2)

{式中、Aはそれぞれ、互いに且つ出現ごとに等しいかまたは異なり、独立してF、Cl、およびHから選択され、Bはそれぞれ、互いに且つ出現ごとに等しいかまたは異なり、独立してF、Cl、HおよびOR(式中、Rは、部分的に、実質的にまたは完全にフッ素化または塩素化されていてもよい分岐鎖または直鎖のアルキル基である)から選択され、Eは、エーテル結合が挿入されていてもよい、任意選択によりフッ素化されている炭素数2〜10の2価の基であり、好ましくは、Eは−(CF−基(mは3〜5の整数である)であり、好ましい(OF−2)型ビスオレフィンは、FC=F−O−(CF−O−CF=CFである。}
(OF−3)

(式中、E、AおよびBは前述と同じ意味を有し、R5、R6、R7は、互いに等しいかまたは異なり、H、FまたはC1〜5アルキル基もしくは(パー)フルオロアルキル基である)
に適合するものからなる群から選択される。
本発明のフルオロエラストマーの数平均分子量は、3000〜45000である。
数平均分子量(M)は:

であり、これは特にGPCで測定することができる。
特にGPCで測定することができる他の分子パラメータとしては、重量平均分子量(M):

、および多分散性指数(PDI)があり、多分散性指数(PDI)は、ここでは重量平均分子量(M)対数平均分子量(M)の比として表される。
本発明のフルオロエラストマー(A)の数平均分子量は、好ましくは少なくとも7000、より好ましくは少なくとも10000、さらにより好ましくは少なくとも12000である。
本発明のフルオロエラストマー(A)の数平均分子量は、好ましくは最大でも40000、より好ましくは最大でも35000、さらにより好ましくは最大でも30000である。
ASTM D4440に準拠して測定されるフルオロエラストマー(A)の動的粘度は、40℃で、剪断速度0.5rad/secで測定した場合、好ましくは4000Pa×sec未満、好ましくは3000Pa×sec未満、より好ましくは2000Pa×sec未満、さらにより好ましくは1500Pa×sec未満である。
それに加えてさらに、ASTM D4440に準拠して測定されるフルオロエラストマー(A)の動的粘度は、80℃で、剪断速度0.5rad/secで測定した場合、好ましくは150Pa×sec未満、好ましくは140Pa×sec未満、より好ましくは120Pa×sec未満である。
動的粘度の下限は特に限定されないが;それにもかかわらず一般に、40℃で、剪断速度0.5rad/secでASTM D4440に準拠して測定される動的粘度が少なくとも10Pa×sec、好ましくは少なくとも50Pa×sec、より好ましくは少なくとも100Pa×secのフルオロエラストマー(A)が、最良の架橋特性を示すフルオロエラストマーであると理解される。
本発明の特定の好ましい実施形態によれば、フルオロエラストマー(A)は硬化部位を含み;硬化部位の選択は特に重要ではないが、但し、それらは十分な硬化反応性を確保するものとする。
フルオロエラストマー(A)は、特定の繰り返し単位に結合したペンダント基としてまたはポリマー鎖の末端基として前記硬化部位を含むことができる。
硬化部位含有繰り返し単位の中で、特に以下のものを挙げることができる:
(CSM−1)式:

{式中、AHfはそれぞれ互いに且つ出現ごとに等しいかまたは異なり、F、Cl、およびHから独立して選択され;BHfは、F、Cl、HおよびORHf (式中、RHf は、部分的に、実質的にまたは完全にフッ素化または塩素化されていてもよい分岐鎖または直鎖のアルキル基である)のいずれかであり;WHfはそれぞれ、互いに且つ出現ごとに等しいかまたは異なり、独立して共有結合または酸素原子であり;EHfは、任意選択によりフッ素化された炭素数2〜10の2価の基であり;RHfは、部分的に、実質的にまたは完全にフッ素化されていてもよい分岐鎖または直鎖のアルキル基であり;RHfは、ヨウ素および臭素からなる群から選択されるハロゲン原子であり;それはエーテル結合で挿入されていてもよく;好ましくは、Eは−(CF−基(mは3〜5の整数である)である}
のヨウ素または臭素含有モノマー;
(CSM−2)場合によってはフッ素化されている、シアン化物基を含むエチレン性不飽和化合物。
(CSM1)型の硬化部位含有モノマーの中で、好ましいモノマーは:
(CSM1−A)式:

{式中、mは0〜5の整数であり、nは0〜3の整数であるが、但し、mとnの少なくとも1つは0とは異なり、RfiはFまたはCFである}
のヨウ素含有パーフルオロビニルエーテル;(特に、米国特許第4745165号明細書(AUSIMONT SPA)1988年5月17日、米国特許第4564662号明細書(MINNESOTA MINING & MFG[US])1986年1月14日および欧州特許出願公開第199138A号明細書(ダイキン工業株式会社)1986年10月29日に記載のもの);および
(CSM−1B)式:
CX=CX−(CFCF)−I
{式中、X、XおよびXはそれぞれ互いに等しいかまたは異なり、独立してHまたはFであり;pは1〜5の整数である}
のヨウ素含有エチレン性不飽和化合物;これらの化合物の中で、CH=CHCFCFI、I(CFCFCH=CH、ICFCFCF=CH、I(CFCFCF=CHを挙げることができる;
(CSM−1C)式:
CHR=CH−Z−CHCHR−I
{式中、RはHまたはCHであり、Zは、任意選択により1個以上のエーテル性酸素原子を含有する直鎖または分岐鎖のC〜C18(パー)フルオロアルキレン基、または(パー)フルオロポリオキシアルキレン基である}のヨウ素含有エチレン性不飽和化合物;これらの化合物の中で、CH=CH−(CFCHCHI、CH=CH−(CFCHCHI、CH=CH−(CFCHCHI、CH=CH−(CFCHCHIを挙げることができる;
(CSM−1D)例えば、米国特許第4035565号明細書(DU PONT)1977年7月12日に記載のブロモトリフルオロエチレンまたはブロモテトラフルオロブテンなどの炭素数2〜10のブロモおよび/またはヨードα−オレフィン、または米国特許第4694045号明細書(DU PONT)1987年9月15日に開示されている他の化合物であるブロモおよび/またはヨードα−オレフィン;
からなる群から選択されるモノマーである。
(CSM2)型の硬化部位含有モノマーの中で、好ましいモノマーは:
(CSM2−A)式CF=CF−(OCFCFXCN−O−(CF−CN(式中、XCNはFまたはCFであり、mは0、1、2、3または4であり;nは1〜12の整数である)のシアン化物基を含有するパーフルオロビニルエーテル;
(CSM2−B)式CF=CF−(OCFCFXCNm’−O−CF−CF(CF)−CN(式中、XCNはFまたはCFであり、m’は0、1、2、3または4である)のシアン化物基を含有するパーフルオロビニルエーテル;
からなる群から選択されるものである。
本発明の目的に好適なCSM2−AおよびCSM2−B型の硬化部位含有モノマーの具体例としては、特に、米国特許第4281092号明細書(DU PONT)1981年7月28日、米国特許第4281092号明細書(DU PONT)1981年7月28日、米国特許第5447993号明細書(DU PONT)1995年9月5日、および米国特許第5789489号明細書(DU PONT)1998年8月4日に記載されているものがある。
好ましくは、本発明のフルオロエラストマー(A)は、ヨウ素または臭素硬化部位を0.001〜10重量%の量で含む。これらのうち、ヨウ素硬化部位は硬化速度を最大にするように選択されるものである。
この実施形態によると、許容される反応性を確保するために、一般に、フルオロエラストマー(A)中のヨウ素および/または臭素の含有量は、フルオロエラストマー(A)の全重量に対して少なくとも0.05重量%、好ましくは少なくとも0.1重量%、より好ましくは少なくとも0.15重量%とすべきであることが理解される。
他方、副反応および/または熱安定性に対する有害作用を回避するために、フルオロエラストマー(A)の全重量に対して好ましくは7重量%を超えない、より具体的には5重量%を超えない、またはさらには4重量%を超えないヨウ素および/または臭素量が一般に選択される。
本発明のこれらの好ましい実施形態のこれらのヨウ素または臭素硬化部位は、フルオロエラストマー(A)ポリマー鎖の主鎖に結合したペンダント基として含まれてもよく、または前記ポリマー鎖の末端基として含まれてもよい。
第1の実施形態によれば、ヨウ素および/または臭素硬化部位は、フルオロエラストマーポリマー鎖の主鎖に結合したペンダント基として含まれ、この実施形態によるフルオロエラストマー(A)は、通常、
− 例えば、米国特許第4035565号明細書(DU PONT)1977年7月12日に記載のブロモトリフルオロエチレンもしくはブロモテトラフルオロブテン、または米国特許第4694045号明細書(DU PONT)1987年9月15日に開示の他の化合物であるブロモおよび/またはヨードα−オレフィンなどの、炭素数2〜10のブロモおよび/またはヨードα−オレフィン、
− ヨードおよび/またはブロモフルオロアルキルビニルエーテル(特に、米国特許第4745165号明細書(AUSIMONT SPA)1988年5月17日、米国特許第4564662号明細書(MINNESOTA MINING & MFG[US])1986年1月14日、および欧州特許出願公開第199138A号明細書(ダイキン工業株式会社)1986年10月29日に記載のもの)
から選択される臭素化および/またはヨウ素化硬化部位コモノマーから誘導される繰り返し単位を含む。
有利には前述のヨウ素および/または臭素重量含有量を確保するように、この実施形態によるフルオロエラストマーは、一般に、臭素化および/またはヨウ素化硬化位モノマーから誘導される繰り返し単位を、フルオロエラストマーの他の全ての繰り返し単位100mol当たり0.05〜5molの量で含む。
第2の好ましい実施形態によれば、ヨウ素および/または臭素硬化部位はフルオロエラストマーポリマー鎖の末端基として含まれ、この実施形態によるフルオロエラストマーは一般に、
− ヨウ素化および/または臭素化連鎖移動剤;好適な連鎖移動剤は、通常、式R(I)(Br)(式中、Rは、炭素数1〜8の(パー)フルオロアルキルまたは(パー)フルオロクロロアルキルであり、xおよびyは0〜2の整数であり、1≦x+y≦2である)のものである(例えば、米国特許第4243770号明細書(ダイキン工業株式会社)1981年1月6日、および米国特許第4943622号明細書(日本メクトロン株式会社)1990年7月24日を参照されたい)、
− 特に米国特許第5173553号明細書(AUSIMONT SRL)1992年12月22日に記載のようなアルカリ金属またはアルカリ土類金属のヨウ化物および/または臭化物
のいずれかのフルオロエラストマーの製造中に、重合媒体に添加することにより得られる。
本発明はまた、成形物品を製造するための前述のフルオロエラストマー(A)の使用にも関する。
フルオロエラストマー(A)は、例えば、成形(射出成形、押出成形)、カレンダー加工、または押出しにより所望の成形物品に二次加工することができ、それは、有利にはその加工自体の間におよび/または後工程(後処理または後硬化)中に加硫(硬化)され、有利には比較的柔軟で脆弱なフルオロエラストマーが、非粘着性で、強度のある、不溶性で、耐薬品性と耐熱性のある硬化フルオロエラストマーから製造された最終物品に変化する。
本発明のフルオロエラストマーは、有利には過酸化物硬化法で、イオン法で、スズ触媒硬化で、または過酸化物/イオン混合法で硬化される。
過酸化物硬化は、通常、既知の方法に従い、熱分解によりラジカルを発生させることができる好適な過酸化物を添加することにより行われる。一般に有機過酸化物が使用される。
従って、さらに本発明の対象は、上記に詳述したフルオロエラストマー(A)および少なくとも1種類の過酸化物、通常、有機過酸化物を含む過酸化物硬化型組成物である。
最も一般的に使用される過酸化物の中で、ジアルキルパーオキサイド、例えば、ジ−tert−ブチルパーオキサイドおよび2,5−ジメチル−2,5−ビス(tert−ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジクミルパーオキサイド、ジベンゾイルパーオキサイド、ジ−tert−ブチルパーベンゾエート、ビス[1,3−ジメチル−3−(tert−ブチルパーオキシ)ブチル]カーボネートを挙げることができる。他の好適な過酸化物系には、特に欧州特許出願公開第136596A号明細書(MONTEDISON SPA)1985年4月10日、および欧州特許出願公開第410351A号明細書(AUSIMONT SRL)1991年1月30日に記載のものがあり、その内容は参照により本明細書に援用される。
上記に詳述した過酸化物硬化型組成物中に一般的に含まれる他の成分には、
(a)ポリマーに対して一般に0.5重量%〜10重量%、好ましくは1重量%〜7重量%の量の硬化助剤(curing coagents)、これらの硬化助剤の中で、以下のもの、すなわち、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート(TAIC)、トリス(ジアリルアミン)−s−トリアジン、トリアリルホスファイト、N,N−ジアリルアクリルアミド、N,N,N’,N’−テトラアリルマロンアミド、トリビニルイソシアヌレート、2,4,6−トリビニルメチルトリシロキサン、上記に詳述したビスオレフィン(OF)、エチレン性不飽和基で置換されたトリアジン、特に、欧州特許出願公開第860436A号明細書(AUSIMONT SPA)1998年8月26日、および国際公開第97/05122号パンフレット(DU PONT[US])1997年2月13日に記載されているものなどが一般に使用され、前述の硬化助剤の中で、上記に詳述したTAICおよびビスオレフィン(OF)、より具体的には上記に詳述した式(OF−1)のものにより、特に良好な結果が得られることが分かった、
(b)任意選択により、ポリマーの重量に対して1重量%〜15重量%、好ましくは2重量%〜10重量%の量の金属化合物、例えば、Mg、Zn、CaまたはPbなどの2価の金属の酸化物または水酸化物から選択されるものを、任意選択により弱酸の塩、例えば、Ba、Na、K、Pb、Caのステアリン酸塩、安息香酸塩、炭酸塩、シュウ酸塩または亜リン酸塩などと組み合わせたもの、
(c)任意選択により、特に欧州特許第708797A号明細書(DU PONT)1996年5月1日に記載の1,8−ビス(ジメチルアミノ)ナフタレン、オクタデシルアミンなどの金属非酸化物タイプの受酸剤、
(d)任意選択により、充填剤、増粘剤、顔料、酸化防止剤、安定剤、および加工助剤等の他の従来の添加剤、
がある。
イオン硬化は、フルオロエラストマー(A)に当該技術分野で周知の、イオン硬化に好適な1種以上の硬化剤および1種以上の促進剤を混合することにより達成することができる。
従って、本発明の目的はさらに、上記に詳述したフルオロエラストマー(A)ならびに少なくとも1種の硬化剤および少なくとも1種の促進剤を含むイオン硬化型組成物である。
促進剤の量は、一般に、0.05〜5phr含まれ、硬化剤の量は、通常、0.5〜15phr、好ましくは1〜6phr含まれる。
芳香族または脂肪族ポリヒドロキシル化化合物またはその誘導体を硬化剤として使用してもよい。その例は、特に、欧州特許出願公開第335705A号明細書(MINNESOTA MINING & MFG[US]+)1989年10月4日、および米国特許第4233427号明細書(RHONE POULENC IND)1980年11月11日に記載されている。これらの中で、特に、ジヒドロキシ、トリヒドロキシおよびテトラヒドロキシベンゼン、ナフタレンまたはアントラセン、2つの芳香環が2価の脂肪族基、脂環式基もしくは芳香族基により、または代わりに酸素原子もしくはイオウ原子、または他にカルボニル基により一緒に結合されているビスフェノールが挙げられる。芳香環は1個以上の塩素原子、フッ素原子もしくは臭素原子で、またはカルボニル基、アルキル基もしくはアシル基で置換されていてもよい。ビスフェノールAFが特に好ましい。
使用できる促進剤の例としては、第四級アンモニウムまたはホスホニウム塩(例えば、欧州特許出願公開第335705A号明細書(MINNESOTA MINING & MFG[US]+)1989年10月4日、および米国特許第3876654号明細書(DU PONT)1975年4月8日を参照されたい)、アミノホスホニウム塩(例えば、米国特許第4259463号明細書(MONTEDISON SPA)1981年3月31日を参照されたい)、ホスホラン(例えば、米国特許第3752787号明細書(DU PONT)1973年8月14日を参照されたい)、欧州特許出願公開第0120462A号明細書(MONTEDISON SPA)1984年10月3日に記載の式[ArP−N=PAr+nn−(式中、Arはアリール基であり、n=1または2であり、Xはn価のアニオンである)の、または、例えば、欧州特許出願公開第0182299A号明細書(旭化成工業株式会社)1986年5月28日に記載の式[(RP)N](式中、Rはアリール基またはアルキル基であり、Xは1価のアニオンである)のイミン化合物が挙げられる。第四級ホスホニウム塩およびアミノホスホニウム塩が好ましい。
促進剤と硬化剤を別々に使用する代わりに、促進剤と硬化剤との1:2〜1:5、好ましくは1:3〜1:5のモル比の付加物を使用することも可能であり、促進剤は前述の正電荷を有する有機オニウム化合物の1つであり、硬化剤は前述の化合物、特に、ジヒドロキシもしくはポリヒドロキシ化合物またはジチオールもしくはポリチオール化合物から選択され、付加物は促進剤と硬化剤との前述のモル比での反応生成物を融解することにより、または、前述の量の硬化剤を補った1:1付加物の混合物を融解することにより得られる。任意選択により、この付加物に含有されるものと比較して過剰の促進剤が存在してもよい。
以下のものは、付加物を調製するためのカチオンとして特に好ましい、すなわち、1,1−ジフェニル−1−ベンジル−N−ジエチルホスホランアミンおよびテトラブチルホスホニウム、特に好ましいアニオンは、2つの芳香環が炭素数3〜7のパーフルオロアルキル基から選択される2価の基により結合されており、OH基がパラ位にあるビスフェノール化合物である。前述の付加物の調製に好適な方法は、欧州特許出願公開第0684277A号明細書(AUSIMONT SPA[IT])1995年11月29日に記載されており、この文献は参照によりその内容全体が本明細書に援用される。
イオン経路により硬化する場合、本発明のフルオロエラストマー(A)を含むイオン硬化型組成物に一般的に添加される他の成分には:
i)通常はフルオロエラストマー(A)100部当たり1〜40部の量で含まれる、フッ化ビニリデン共重合体のイオン硬化で既知のものから選択される1種以上の鉱酸受容剤;
ii)通常はフルオロエラストマー(A)100部当たり0.5〜10部の量で添加される、フッ化ビニリデン共重合体のイオン硬化で既知のものから選択される1種以上の塩基性化合物;
がある。
細目ii)に記載の塩基性化合物は、一般に、Ca(OH)、Sr(OH)、Ba(OH)、弱酸の金属塩、例えば、Ca、Sr、Ba、NaおよびKの炭酸塩、安息香酸塩、シュウ酸塩および亜リン酸塩、ならびに前述の水酸化物と前述の金属塩との混合物によって構成される群から選択され、タイプi)の化合物の中ではMgOを挙げることができる。
混合物の前述の量は、フルオロエラストマー(A)100phrに対するものである。また、硬化性混合物に、充填剤、増粘剤、顔料、酸化防止剤および安定剤等の他の従来の添加剤を添加してもよい。
過酸化物/イオン混合硬化は、硬化性組成物中に、上記に詳述した1種以上の過酸化物、ならびに当該技術分野で周知の、イオン硬化に好適な1種以上の硬化剤および1種以上の促進剤を同時に導入することにより達成することができる。
フルオロエラストマー(A)が、上記に詳述した(CSM−2)型のシアン化物基を含むエチレン性不飽和化合物から誘導される繰り返し単位を含む場合、特に、米国特許第4394489号明細書(DU PONT)1983年7月19日(アリル−、プロパルギル−、およびアレニル−スズ硬化剤を開示)、米国特許第5767204号明細書(日本メクトロン株式会社)1998年6月16日(式:

(式中、Aは、炭素数1〜6のアルキリデン基または炭素数1〜10のパーフルオロアルキリデン基であり、XおよびYはヒドロキシル基またはアミノ基である)
によって表されるビス(アミノフェニル)化合物を提供)、および米国特許第5789509号明細書(DU PONT)1998年8月4日(テトラアルキルスズ、テトラアリールスズ化合物、ビス(アミノフェノール)およびビス(アミノチオフェノール)を開示)に記載されているような、有機スズ化合物またはジ芳香族アミン化合物。フルオロエラストマーマトリックスがヨウ素化および/または臭素化末端基を含有する場合、このタイプの加硫を、特に米国特許第5447993号明細書(DU PONT)1995年9月5日に記載されているように、過酸化物型の加硫と組み合わせてもよい。
最後に、本発明は、フルオロエラストマー(A)から得られる硬化物品に関する。前記硬化物品は、一般に、上記に詳述した過酸化物硬化型組成物を成形および硬化することにより得られる。
それに加えてさらに、本発明は、液状射出成形法、スクリーン印刷法、現場成形法のいずれかによるフルオロエラストマー(A)の加工方法に関する。これらの方法については前述している。
参照により本明細書に援用される特許、特許出願、および刊行物のいずれかの開示が、用語を不明確にし得る程度まで本説明と矛盾する場合、本説明が優先されるものとする。
ここで、以下の実施例を参照して本発明をより詳細に説明するが、それらは本発明を説明することを目的とするに過ぎず、本発明の範囲を限定するものではない。
実施例1−フルオロエラストマーA−1の製造。
630rpmで作動する攪拌機を備えた5リットルの反応器内に、脱塩水3.5lと、式:CFClO(CF−CF(CF)O)(CFO)CFCOOH(式中、n/m=10である)の酸末端基を有するパーフルオロポリオキシアルキレン(平均分子量600)8.3ml、30%v/vNHOH水溶液2.2ml、脱塩水19.6mlおよび、式:C−F−3−O(CFCF(CF)O)(CFO)CF(式中、n/m=20である)のGALDEN(登録商標)D02パーフルオロポリエーテル(平均分子量450)4.9mlを混合することにより予め得られたマイクロエマルション35mlとを導入した。
反応器を加熱し、70℃の設定値温度に維持した。式CF=CF−O−CF−O−CFのモノマー(M1)50gを導入した後、テトラフルオロエチレン(TFE)(25.9モル%)とフッ化ビニリデン(VDF)(74.1モル%)の混合物を添加し、11bar(1.1MPa)の最終圧力に到達させた。次いで、連鎖移動剤として1,4−ジヨードパーフルオロブタン(C)を56g、および開始剤として過硫酸アンモニウム(APS)を0.7g導入した。TFE(20.5モル%)およびVDF(79.5モル%)の混合気体を合計740gまで連続的に供給することにより、圧力を11barの設定値に維持し、モノマー(M1)760gも20等分して各38gを重合開始から混合気体の変換が5%増加する毎に反応器に供給した。次いで、反応器を冷却し、換気し、ラテックスを回収した。凍結し、その後融解することによりラテックスを凝固させ、ポリマーを水相から分離し、脱塩水で洗浄し、100℃の熱対流炉で16時間乾燥させた。得られたポリマーの特性を表3に要約する。
実施例1のフルオロエラストマーをSpeedmixer内で添加剤とコンパウンドした。プレート(Plaques)を加圧金型内で硬化させた後、空気循環炉内にて下記の条件(時間、温度)で後処理した。
DIN 53504 S2規格に準拠して、プレートから打ち抜いた試験片で引張特性を測定した。
M100は、100%の伸びにおけるMPaの単位で表した引張強度である;
TSは、MPaの単位で表した引張強度である;
EBは、%の単位で表した破断強度である。
ショアA硬度(3”)(HDS)は、ASTM D 2240法に準拠して、積み重ねられた3片のプレートで測定した。
圧縮永久歪値は、ASTM D395 方法Bに準拠して、積み重ねられたプレートから打ち抜いた3枚のディスクで測定した。
硬化配合処方および条件および硬化したサンプルの特性をそれぞれ表1および表2に要約する。
実施例2−フルオロエラストマーA−2の製造
実施例1に詳述したのと同じ手順を繰り返したが、TFE(11モル%)とVDF(89モル%)の混合物を添加して11bar(1.1MPa)の最終圧力に到達させ、連鎖移動剤としてCを62g導入し、TFE(7モル%)およびVDF(93モル%)の混合気体を合計850gまで連続的に供給し、モノマー(M1)650gを20等分して各32.5gを重合開始から混合気体の変換が5%増加する毎に反応器に供給した。さらに、混合気体が15%変換された時点でAPS0.36g、および混合気体が25%変換された時点でAPS0.7gも供給した。得られたポリマーの特性を表3に要約する。
比較例3
545rpmで作動する攪拌機を備えた10リットルの反応器内に、脱塩水6lと、式:CFClO(CF−CF(CF)O)(CFO)CFCOOH(式中、n/m=10である)の酸末端基を有するパーフルオロポリオキシアルキレン(平均分子量600)13ml、30%v/vNH4OH水溶液4.6ml、脱塩水34.6ml、および式:C−F−3−O(CFCF(CF)O)(CFO)CF(式中、n/m=20である)のGALDEN(登録商標)D02パーフルオロポリエーテル(平均分子量450)7.8mlを混合することにより予め得られたマイクロエマルション60mlとを導入した。
反応器を加熱し、80℃の設定値温度に維持した。次いで、TFE(7.7モル%)、VDF(48.7モル%)、およびヘキサフルオロプロペン(HFP)(43.6モル%)の混合物を添加し、31bar(3.1MPa)の最終圧力に到達させた。次いで、連鎖移動剤としてCを152g、および開始剤としてAPSを2.05g導入した。TFE(11モル%)、VDF(70モル%)およびHFP(19モル%)の混合気体を合計3500gまで連続的に供給することにより、圧力を31barの設定値に維持した。次いで、反応器を冷却し、換気し、ラテックスを回収した。凍結し、その後融解することによりラテックスを凝固させ、ポリマーを水相から分離し、脱塩水で洗浄し、100℃の熱対流炉で16時間乾燥させた。得られたポリマーの特性を表3に要約する。
比較例4
630rpmで作動する攪拌機を備えた5リットルの反応器内に、脱塩水3.5lと、式:CFClO(CF−CF(CF)O)(CFO)CFCOOH(式中、n/m=10である)の酸末端基を有するパーフルオロポリオキシアルキレン(平均分子量600)7.6ml、30%v/vNH4OH水溶液2.7ml、脱塩水20.2ml、および式:C−F−3−O(CFCF(CF)O)(CFO)CF(式中、n/m=20である)のGALDEN(登録商標)D02パーフルオロポリエーテル(平均分子量450)4.5mlを混合することにより予め得られたマイクロエマルション35mlとを導入した。
反応器を加熱し、80℃の設定値温度に維持した。次いで、TFE(13.3モル%)、VDF(17.8モル%)、およびHFP(68.9モル%)の混合物を添加し、31bar(3.1MPa)の最終圧力に到達させた。次いで、連鎖移動剤としてCを57.3g、および開始剤としてAPSを1.2g導入した。TFE(25モル%)、VDF(48モル%)およびHFP(27モル%)の混合気体を合計1500gまで連続的に供給することにより、圧力を31barの設定値に維持した。次いで、反応器を冷却し、換気し、ラテックスを回収した。凍結し、その後融解することによりラテックスを凝固させ、ポリマーを水相から分離し、脱塩水で洗浄し、100℃の熱対流炉で16時間乾燥させた。得られたポリマーの特性を表3に要約する。
比較例5
実施例4に詳述したのと同じ手順を繰り返したが、TFE(6.1モル%)、パーフルオロメチルビニルエーテル(MVE)(33.4モル%)およびVDF(60.5モル%)の混合物を添加して31bar(3.1MPa)の最終圧力に到達させ、連鎖移動剤としてCを64.7gおよび開始剤としてAPSを0.8g導入し、TFE(8モル%)、MVE(18モル%)およびVDF(74モル%)の混合気体を連続的に供給した。得られたポリマーの特性を表3に要約する。
フルオロエラストマーの特性評価
0.5rad/sにおけるPPR(平行板レオロジー)−粘度−振動測定。エラストマーの動的粘度は、ASTM D4440に準拠して、40℃〜120℃の温度範囲で、歪制御レオゴニオメーターRheometric Scientific ARESを使用して平行板配置で測定した。この機器は、サンプルに変形歪を加える作動装置、およびその結果サンプル内に生じる応力を測定する別個の変換装置を使用する。加えられた歪は、各サンプルについて、所定の線形粘弾性領域内にあった。

Claims (15)

  1. 数平均分子量3000〜45000の低粘度硬化性(パー)フルオロエラストマー[フルオロエラストマー(A)]であって、式(I):
    CFX’=CX”OCFOR 式(I)
    {式中、X’およびX”は互いに等しいかまたは異なり、独立してHまたはFであり;Rは、直鎖または分岐鎖のC〜C(パー)フルオロアルキル;C〜C環状(パー)フルオロアルキル;および1〜3個のカテナリーエーテル性酸素原子を含む、直鎖または分岐鎖のC〜C(パー)フルオロオキシアルキルからなる群から選択される}
    の少なくとも1種の(パー)フルオロメトキシアルキルビニルエーテル[モノマー(M)]から誘導される繰り返し単位を、繰り返し単位の全モル数に対して少なくとも1モル%含み、モノマー(M)とは異なる少なくとも1種の(パー)フッ素化モノマーから誘導される繰り返し単位をさらに含む(パー)フルオロエラストマー。
  2. モノマー(M)が、式(I):
    CF=CFOCFOR’ 式(I)
    {式中、R’は、直鎖または分岐鎖のC〜Cパーフルオロアルキル;C〜C環状パーフルオロアルキル;および1〜3個のカテナリーエーテル性酸素原子を含む直鎖または分岐鎖のC〜Cパーフルオロオキシアルキルからなる群から選択される}
    のパーフルオロメトキシアルキルビニルエーテルである、請求項1に記載のフルオロエラストマー(A)。
  3. モノマー(M)が:
    (M1)CF=CFOCFO−CF
    (M2)CF=CFOCFO−CFCF
    (M3)CF=CFOCFO−CFCFOCF
    からなる群から選択される、請求項2に記載のフルオロエラストマー。
  4. フルオロエラストマー(A)が:
    (1)VDFから誘導される繰り返し単位、モノマー(M)から誘導される繰り返し単位、および任意選択によりモノマー(M)およびVDFとは異なる少なくとも1種の追加の(パー)フッ素化モノマー[コモノマー(C)]から誘導される繰り返し単位を含む、VDFをベースにする共重合体;
    (2)TFEから誘導される繰り返し単位、モノマー(M)から誘導される繰り返し単位、および任意選択によりモノマー(M)およびTFEとは異なる少なくとも1種の追加の(パー)フッ素化モノマー[コモノマー(C)]から誘導される繰り返し単位を含む、TFEをベースにする共重合体;
    からなる群から選択される、請求項1に記載のフルオロエラストマー(A)。
  5. 前記コモノマー(C)が:
    −C〜Cフルオロ−および/またはパーフルオロオレフィン、例えば、テトラフルオロエチレン(TFE)、ヘキサフルオロプロペン(HFP)、ペンタフルオロプロピレン、およびヘキサフルオロイソブチレン;
    −C〜C水素化モノフルオロオレフィン、例えば、フッ化ビニル;
    −1,2−ジフルオロエチレン、フッ化ビニリデン(VDF)およびトリフルオロエチレン(TrFE);
    −式CH=CH−Rf0{式中、Rf0は、C〜C(パー)フルオロアルキルまたは1個以上のエーテル基を有するC〜C(パー)フルオロオキシアルキルである}に適合する(パー)フルオロアルキルエチレン;
    −クロロ−および/またはブロモ−および/またはヨード−C〜Cフルオロオレフィン、例えば、クロロトリフルオロエチレン(CTFE);
    −式CF=CFORf1{式中、Rf1は、C〜Cフルオロ−またはパーフルオロアルキル、例えば、−CF、−C、−Cである}に適合するフルオロアルキルビニルエーテル;
    −式CH=CFORf1{式中、Rf1は、C〜Cフルオロ−またはパーフルオロアルキル、例えば、−CF、−C、−Cである}に適合するハイドロフルオロアルキルビニルエーテル;
    −式(I)とは異なり、式CF=CFOX{式中、Xは、C〜C12オキシアルキル、または1個以上のエーテル基を有するC〜C12(パー)フルオロオキシアルキル、例えば、パーフルオロ−2−プロポキシプロピルである}に適合するフルオロ−オキシアルキルビニルエーテル;
    −式CF=CFOY{式中、Yは、C〜C12アルキルもしくは(パー)フルオロアルキル、またはC〜C12オキシアルキルまたはC〜C12(パー)フルオロオキシアルキルであり、前記Y基は、カルボン酸基またはスルホン酸基をその酸、酸ハロゲン化物または塩の形態で含む}に適合する官能性フルオロアルキルビニルエーテル;
    −式:

    {式中、Rf3、Rf4、Rf5、Rf6はそれぞれ互いに等しいかまたは異なり、独立してフッ素原子、任意選択により1個以上の酸素原子を含むC〜Cフルオロ−またはパー(ハロ)フルオロアルキル、例えば、−CF、−C、−C、−OCF、−OCFCFOCFである}
    のフルオロジオキソール;
    からなる群から選択されるが、
    但し、
    −フルオロエラストマー(A)がVDFをベースにする共重合体である場合、コモノマー(C)はVDFではない;および
    −フルオロエラストマー(A)がTFEをベースにする共重合体である場合、コモノマー(C)はTFEではない;
    請求項4に記載のフルオロエラストマー(A)。
  6. モノマー(M)から誘導される繰り返し単位を、繰り返し単位の全モル数に対して、少なくとも3モル%、好ましくは少なくとも5モル%、より好ましくは少なくとも10モル%含む、請求項4または5に記載のフルオロエラストマー(A)。
  7. モノマー(M)から誘導される繰り返し単位とコモノマー(C)から誘導される繰り返し単位との合計は、フルオロエラストマー(A)の繰り返し単位の全量に対して、少なくとも10モル%、好ましくは少なくとも15モル%、より好ましくは少なくとも17モル%である、請求項4〜6のいずれか一項に記載のフルオロエラストマー(A)。
  8. 前記フルオロエラストマーが(フルオロエラストマー(A)の繰り返し単位の全モル数に対して):
    −モノマー(M)から誘導される繰り返し単位を5〜35モル%、好ましくは7〜30モル%、より好ましくは15〜25モル%;
    −通常はテトラフルオロエチレン(TFE)、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)、ヘキサフルオロイソブチレンから選択される少なくとも1種のC〜Cパーフルオロレフィンから、好ましくはTFEから誘導される繰り返し単位を0.5〜35モル%、好ましくは1〜30モル%、より好ましくは2〜25モル%;
    但し、モノマー(M)から誘導される繰り返し単位とパーフルオロレフィンから誘導される繰り返し単位との合計は、少なくとも10モル%、好ましくは少なくとも15モル%、より好ましくは少なくとも17モル%である;
    および、
    −VDFから誘導される繰り返し単位を90〜30モル%、好ましくは85〜40モル%、より好ましくは83〜50モル%;
    含む、VDFをベースにする共重合体からなる群から選択される、請求項7に記載のフルオロエラストマー(A)。
  9. 数平均分子量が少なくとも7000、好ましくは少なくとも10000、より好ましくは少なくとも12000である、請求項1〜8のいずれか一項に記載のフルオロエラストマー(A)。
  10. 数平均分子量が、最大でも40000、好ましくは最大でも35000、より好ましくは最大でも30000である、請求項1〜9のいずれか一項に記載のフルオロエラストマー(A)。
  11. 前記フルオロエラストマーが、硬化部位を、特定の繰り返し単位に結合したペンダント基(硬化部位含有繰り返し単位)として含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載のフルオロエラストマー(A)。
  12. 前記硬化部位含有繰り返し単位が:
    (CSM−1)式:

    {式中、AHfはそれぞれ互いに且つ出現ごとに等しいかまたは異なり、F、Cl、およびHから独立して選択され;BHfは、F、Cl、HおよびORHf (式中、RHf は、部分的に、実質的にまたは完全にフッ素化または塩素化されていてもよい分岐鎖または直鎖のアルキル基である)のいずれかであり;WHfはそれぞれ、互いに且つ出現ごとに等しいかまたは異なり、独立して共有結合または酸素原子であり;EHfは、任意選択によりフッ素化された炭素数2〜10の2価の基であり;RHfは、部分的に、実質的にまたは完全にフッ素化されていてもよい分岐鎖または直鎖のアルキル基であり;RHfは、ヨウ素および臭素からなる群から選択されるハロゲン原子であり;それはエーテル結合で挿入されていてもよく;好ましくは、Eは−(CF−基(mは3〜5の整数である)である}
    のヨウ素または臭素含有モノマー;
    (CSM−2)場合によってはフッ素化されている、シアン化物基を含むエチレン性不飽和化合物;
    からなる群から選択される、請求項11に記載のフルオロエラストマー(A)。
  13. 前記フルオロエラストマーが、ヨウ素または臭素硬化部位を0.001〜10重量%の量で含む、請求項1〜12のいずれか一項に記載のフルオロエラストマー(A)。
  14. 前記ヨウ素または臭素硬化部位が、前記フルオロエラストマー(A)ポリマー鎖の主鎖に結合したペンダント基として含まれている、および/または前記ポリマー鎖の末端基として含まれている、請求項13に記載のフルオロエラストマー(A)。
  15. 前記フルオロエラストマー(A)が:
    −(1種類以上の)ヨウ素化および/または臭素化連鎖移動剤;好適な連鎖移動剤は、通常は式R(I)(Br)(式中、Rは、炭素数1〜8の(パー)フルオロアルキルまたは(パー)フルオロクロロアルキルであり、xおよびyは0〜2の整数であり、1≦x+y≦2である)のものである;および
    −アルカリ金属またはアルカリ土類金属のヨウ化物および/または臭化物;
    のいずれか1つをフルオロエラストマーの製造中に前記重合媒体に添加することにより得られる、請求項13または14に記載のフルオロエラストマー(A)。
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