JP2004055794A - 固体電解コンデンサ及びその製造方法 - Google Patents

固体電解コンデンサ及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高容量で高周波応答性と半導体部品との実装性に優れた固体電解コンデンサを提供することを目的とする。
【解決手段】片面に多孔質部6が設けられた弁金属シート体1と、この弁金属シート体1の多孔質部6に形成された誘電体被膜と、この誘電体被膜上に形成された固体電解質層と、この固体電解質層上に形成された集電体層7と、この集電体層7と導通して弁金属シート体1を貫通して他面に表出するスルーホール電極2と、このスルーホール電極2と絶縁され且つ前記弁金属シート体1と接続する電極端子4を形成した固体電解コンデンサであって、絶縁部8を介して前記固体電解コンデンサを貫通する貫通電極9を構成する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は各種電子機器に利用される固体電解コンデンサ及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来における固体電解コンデンサとしてはアルミニウムやタンタルなどの多孔質化された弁金属シート体の厚み方向の片面あるいは中間の芯部を電極部とし、この弁金属シート体の多孔質部の表面に誘電体被膜を形成し、その表面に機能性高分子などの固体電解質層を設け、その固体電解質層の表面に集電体層、この集電体層上に金属による電極層を設けて固体電解コンデンサ素子を構成し、この固体電解コンデンサ素子を積層し各固体電解コンデンサ素子の電極部または電極層をまとめて外部端子に接続し、この外部端子が表出するように外装を形成して構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の固体電解コンデンサにおいては、大容量化と等価直列抵抗(以下ESRと称す)を下げることはできるが、一般的な固体電解コンデンサと同様に外部端子を介して回路基板上に実装しなければならない。
【0004】
このように半導体部品と同じように回路基板に表面実装される固体電解コンデンサでは、実際の回路を構成した状態でのESRや等価直列インダクタンス(以下ESLと称す)特性が端子長や配線長が存在するために大きくなり、高周波応答性に劣るといった課題を有するものであった。
【0005】
こうした課題を解決するため、固体電解コンデンサの片面の表面に陽・陰極電極の両方を配置し、種々の電子部品をこの固体電解コンデンサ上に直接実装することでESRやESLを下げることができる固体電解コンデンサが提案されている。
【0006】
本発明は以上のように半導体部品等と直接接続でき、高周波応答性に優れた大容量を実現できる固体電解コンデンサにおいて、貫通電極を有することにより実装面積の増加を抑制しながら固体電解コンデンサと接続しない貫通電極を有することによって半導体部品などとの接続をより容易にし、より信頼性の高い固体電解コンデンサを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の請求項1に記載の発明は、少なくとも片面に多孔質部が設けられた弁金属シート体と、この弁金属シート体の多孔質部に形成された誘電体被膜と、この誘電体被膜上に形成された固体電解質層と、この固体電解質層上に形成された集電体層と、この集電体層と導通し弁金属シート体を絶縁された状態で貫通して他面に表出するスルーホール電極と、このスルーホール電極と絶縁され且つ前記弁金属シート体と接続される電極端子を形成した固体電解コンデンサにおいて、絶縁部を介して前記固体電解コンデンサを貫通する貫通電極を有する固体電解コンデンサであり、貫通電極を設けることによって固体電解コンデンサと接続しない接続部(信号ラインなど)を有する半導体部品との接続を容易に行え、かつ実装の配線長を極小とすることができるので低ESRかつ低ESLであり、加えてスルーホール電極における電流の方向と、弁金属シート体から表面電極へと流れる電流の向きが逆であることから、互いに磁界が相殺され、ESLの極小化が図れる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、少なくとも片面に多孔質部が設けられた弁金属シート体と、この弁金属シート体の多孔質部に形成された誘電体被膜と、この誘電体被膜上に形成された固体電解質層と、この固体電解質層上に形成された集電体層と、前記多孔質部と前記集電体層を貫通し且つ集電体層と絶縁されるとともに前記弁金属シート体と接続されるように設けられたビア電極と、このビア電極と絶縁され且つ前記集電体層と接続する電極端子を設けた固体電解コンデンサにおいて、絶縁部を介して前記固体電解コンデンサを貫通する貫通電極を有する固体電解コンデンサであり、貫通電極を設けることによって固体電解コンデンサと接続しない接続部(信号ラインなど)を有する半導体部品との接続を容易に行え、かつ実装の配線長を極小とすることができるので低ESRかつ低ESLであり、加えてビア電極における電流の方向と、弁金属シート体から表面電極へと流れる電流の向きが逆であることから、互いに磁界が相殺され、ESLの極小化が図れる。
【0009】
請求項3に記載の発明は、少なくとも片面に多孔質部が設けられた弁金属シート体と、この弁金属シート体の多孔質部に形成された誘電体被膜と、この誘電体被膜上に形成された固体電解質層と、この固体電解質層上に形成された集電体層と、この集電体層と導通し弁金属シート体を絶縁された状態で貫通して他面に表出するスルーホール電極と、このスルーホール電極と絶縁され且つ前記弁金属シート体と接続される電極端子と外装を形成した固体電解コンデンサにおいて、前記外装を貫通する貫通電極を有する固体電解コンデンサであり、請求項1の作用に加えて完全に絶縁された外装に貫通電極を形成するので絶縁不良の発生確率を下げることができる。
【0010】
請求項4に記載の発明は、少なくとも片面に多孔質部が設けられた弁金属シート体と、この弁金属シート体の多孔質部に形成された誘電体被膜と、この誘電体被膜上に形成された固体電解質層と、この固体電解質層上に形成された集電体層と、この集電体層と貫通し且つ集電体層と絶縁されるとともに前記弁金属シート体と接続されるように設けられたビア電極と、このビア電極と絶縁され且つ前記集電体層と接続する電極端子と外装を設けた固体電解コンデンサにおいて、前記外装を貫通する貫通電極を有する固体電解コンデンサであり、請求項2の作用に加えて完全に絶縁された外装に電極を形成するので絶縁不良の発生確率を下げることができる。
【0011】
請求項5に記載の発明は、絶縁部に複数の貫通電極を有する請求項1または請求項2のいずれかに記載の固体電解コンデンサであり、請求項1または請求項2の作用に加え、固体電解コンデンサの任意の位置に複数の貫通電極を形成できる面積をもつ絶縁部を形成し、貫通電極を形成するので電極の絶縁性の確保が容易であり、絶縁不良の発生確率を下げることができる。
【0012】
請求項6に記載の発明は、スルーホール電極と電極端子が互いに平行且つ交互に隣接して配置され、貫通電極が隣接するスルーホール電極と電極端子間の中央に位置する請求項1に記載の固体電解コンデンサであり、請求項1の作用に加え、スルーホール電極と電極端子が固体電解コンデンサの面内において均等に配置されるために電流の向きによる磁界を効率良く相殺できる。
【0013】
請求項7に記載の発明は、ビア電極と電極端子が互いに平行且つ交互に隣接して配置され、貫通電極が隣接するビア電極と電極端子間の中央に位置する請求項2に記載の固体電解コンデンサであり、請求項2の作用に加え、スルーホール電極と電極端子が固体電解コンデンサの面内において均等に配置されるために電流の向きによる磁界を効率良く相殺できる。
【0014】
請求項8に記載の発明は、スルーホール電極と電極端子が互いに平行に隣接して配置され、貫通電極が任意のスルーホール電極または電極端子の位置に形成された請求項1に記載の固体電解コンデンサであり、請求項1の作用に加え、スルーホール電極と電極端子が固体電解コンデンサの面内において均等に配置されるために電流の向きによる磁界を効率良く相殺できるとともに、貫通電極がスルーホール電極または電極端子の任意の位置にあるために半導体部品の端子との接合性が良い。
【0015】
請求項9に記載の発明は、ビア電極と電極端子が互いに平行に隣接して配置され、貫通電極が任意のビア電極または電極端子の位置に形成された請求項2に記載の固体電解コンデンサであり、請求項2の作用に加え、ビア電極と電極端子が固体電解コンデンサの面内において均等に配置されるために電流の向きによる磁界を効率良く相殺できるとともに、貫通電極がビア電極または電極端子の任意の位置にあるために半導体部品の端子との接合性が良い。
【0016】
請求項10に記載の発明は、スルーホール電極と電極端子が互いに平行且つ交互に隣接して配置され、貫通電極が任意のスルーホール電極または電極端子の位置に形成された請求項1に記載の固体電解コンデンサであり、請求項1の作用に加え、請求項8と同じ作用を有する。
【0017】
請求項11に記載の発明は、ビア電極と電極端子が互いに平行且つ交互に隣接して配置され、貫通電極が任意のビア電極または電極端子の位置に形成された請求項2に記載の固体電解コンデンサであり、請求項2の作用に加え、請求項9と同じ作用を有する。
【0018】
請求項12に記載の発明は、貫通電極がスルーホール電極と電極端子の外周部に形成された請求項1に記載の固体電解コンデンサであり、請求項1の作用に加え、貫通電極を外周部に配置することでスルーホール電極と電極端子間での電流の向きによる磁界の相殺を貫通電極の影響なく極小化できるとともに、貫通電極を形成する外周部にも固体電解コンデンサを形成できるために大容量化を図れる。
【0019】
請求項13に記載の発明は、貫通電極がビア電極と電極端子の外周部に形成された請求項2に記載の固体電解コンデンサであり、請求項2の作用に加え、貫通電極を外周部に配置することでビア電極と電極端子間での電流の向きによる磁界の相殺を貫通電極の影響なく極小化できるとともに、貫通電極を形成する外周部にも固体電解コンデンサを形成できるために大容量化を図れる。
【0020】
請求項14に記載の発明は、スルーホール電極、電極端子、ビア電極、貫通電極の表出面にバンプを有する請求項1〜13のいずれか一つに記載の固体電解コンデンサであり、半導体部品との接合を容易にするとともに高密度実装を実現することができる。
【0021】
請求項15に記載の発明は、弁金属シート体の材料がAl,Ta,Nbのいずれかである請求項1〜4のいずれか一つに記載の固体電解コンデンサであり、薄型で大容量の固体電解コンデンサを実現することができる。
【0022】
請求項16に記載の発明は、絶縁部が有機絶縁性樹脂である請求項1〜4のいずれか一つに記載の固体電解コンデンサであり、生産性に優れた固体電解コンデンサを実現できる。
【0023】
請求項17に記載の発明は、貫通電極が銅である請求項1〜4のいずれか一つに記載の固体電解コンデンサであり、電極の抵抗を減少し、低ESR性能を有する固体電解コンデンサを実現することができる。
【0024】
請求項18に記載の発明は、弁金属シート体に貫通孔を設ける工程と、少なくとも片面に誘電体層、固体電解質層、集電体層を設け、他面に複数のスルーホール電極と電極端子を有する固体電解コンデンサを構成する工程と、貫通電極を構成する貫通孔に絶縁部を設ける工程と、めっきによって電極端子及び貫通電極を形成する工程を有する固体電解コンデンサの製造方法であり、高周波応答性に優れるとともに、種々の半導体部品との接続を容易にできる固体電解コンデンサの製造方法を提供することができる。
【0025】
請求項19に記載の発明は、弁金属シート体にブラインドビア及び貫通孔を設ける工程と、少なくとも片面に誘電体層、固体電解質層、集電体層を設け、他面に複数のビア電極と電極端子を有する固体電解コンデンサを構成する工程と、ビア電極及び貫通電極を構成するブラインドビア及び貫通孔に絶縁部を設ける工程と、めっきによって電極端子、ビア電極及び貫通電極を形成する工程を有する固体電解コンデンサの製造方法であり、請求項18と同じ作用を有する。
【0026】
請求項20に記載の発明は、少なくとも片面に誘電体層、固体電解質層、集電体層を設け、他面に複数のスルーホール電極と電極端子を有する固体電解コンデンサを構成する工程と、前記固体電解コンデンサに外装を形成する工程と、外装部に貫通電極を構成する工程と、めっきによって貫通電極を形成する工程を有する固体電解コンデンサの製造方法であり、請求項18と同じ作用を有する。
【0027】
請求項21に記載の発明は、少なくとも片面に誘電体層、固体電解質層、集電体層を設け、他面に複数のビア電極と電極端子を有する固体電解コンデンサを構成する工程と、前記固体電解コンデンサに外装を形成する工程と、外装部に貫通電極を構成する工程と、めっきによって貫通電極を形成する工程を有する固体電解コンデンサの製造方法であり、請求項18と同じ作用を有する。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の固体電解コンデンサ及びその製造方法について実施の形態および図面を用いて説明する。
【0029】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1及び図1〜図16により請求項1、6、14〜18に記載の発明を説明する。
【0030】
図1は本発明の実施の形態1における固体電解コンデンサの断面図、図2は斜視図、図3は同電極の配置を示す平面図、図4は同要部の拡大断面図である。図1〜図4において、1は弁金属シート体であり、この弁金属シート体1は片面を酸などによってエッチングすることによって多孔質部6が形成されており、その後多孔質部6の表面を陽極酸化することにより誘電体被膜13を形成する。そして、この誘電体被膜13の上に固体電解質層14を形成することによって固体電解コンデンサとしての容量を取り出すことができる。
【0031】
あるいはタンタルやニオブなどの粉末を弁金属シート体1の片面に多孔質の焼結膜として形成し、焼結膜の表面には誘電体被膜13が形成され、さらに誘電体被膜13の上に導電性高分子材料による固体電解質層14が形成され、弁金属シート体1とともに固体電解コンデンサとして機能させることもできる。
【0032】
この固体電解質層14はポリピロールやポリチオフェンなどの機能性高分子層を化学重合や電解重合によって形成したり、硝酸マンガン溶液を含浸させて熱分解することによって二酸化マンガン層を形成することで得ることができる。その結果、多孔質部6の形成によって固体電解コンデンサとして機能する面積を拡大し、導電性高分子材料を多孔質部6に充填することによって、大きな容量が得られる。これら上記の材料はいずれも多孔質部6の形成が容易であり、その酸化層は比較的高い誘電率を持つので固体電解コンデンサとして有利である。
【0033】
次に固体電解質層14の表面に、例えばカーボン、銀ペーストからなる集電体層7が設けられており、外部への電極取り出しを容易にしている。
【0034】
その後、集電体層7の電極を弁金属シート体1の他面に引き出してくるために、弁金属シート体1を貫通するスルーホール電極2を有し、このスルーホール電極2と弁金属シート体1とは絶縁膜3によって電気的に絶縁されている。
【0035】
また、もう一方の電極として、弁金属シート体1と電気的に接続された電極端子4が形成されている。
【0036】
さらに、上記固体電解コンデンサと電気的に絶縁された絶縁部8を介し、固体電解コンデンサを貫通する貫通電極9が形成されている。更に弁金属シート体1の他面には絶縁性の確保と信頼性の向上を目的とした保護膜5が設けられるとともに、弁金属シート体1の外周部にも電気的絶縁性と機械的強度を高める観点から外装10で被覆している。
【0037】
図1において、前記外装10は両面に電極を表出させるために弁金属シート体1の外周部のみに形成しているが、片面の集電体層7から電極を接続する必要がない場合には片面にも外装10を形成することによって、プリント基板上に実装する表面実装部品としての利用性が高まる。このように、外装10は用途に応じてどの部位に形成するかについては容易に変更することができる。
【0038】
また、スルーホール電極2、電極端子4、貫通電極9の表出部にバンプ11を形成し半導体部品12などとの接合を容易にすることができるので高密度実装に対応できる。
【0039】
図2及び図3に示す固体電解コンデンサではスルーホール電極2と電極端子4が互いに平行かつ交互に隣接して配置されており、貫通電極9は隣接するスルーホール電極2と電極端子4の中央に配置されている。これらの電極の配置に関しては、接合する半導体部品12の端子数と端子ピッチに応じて設計することができる。
【0040】
次に、図5〜図16は上述の固体電解コンデンサの製造方法を示す断面工程図である。
【0041】
図5はアルミニウムからなる弁金属シート体1の片面にレジスト16を塗布し、他面に保護膜5を塗布した後、レーザ加工やパンチング加工で貫通孔15を設けたものである。
【0042】
続いて図6は、有機絶縁性樹脂をディスペンサなどの方法で注入し、貫通電極9とする貫通孔15に絶縁部8を設けたものである。次に、図7は電着法によって絶縁性樹脂を弁金属シート体1が露出した貫通孔15の内壁に絶縁膜3として形成したものである。この時、電着後の絶縁膜3の絶縁性樹脂を本硬化する前にレジスト16が剥離困難にならない温度で仮硬化を行う。
【0043】
次に図8に示すように、溶剤に浸漬するなどしてレジスト16を剥離した後絶縁膜3を本来の硬化温度にて本硬化させる。続いて図9に示すように酸などを用いてエッチングすることによって弁金属シート体1の片面に多孔質部6を形成するとともに、その表面に誘電体被膜13を形成する。そして図10に示すように貫通孔15の内部に印刷、ディスペンサなどの方法によって導電性ペーストを充填して固めることによってスルーホール電極2を形成する。このスルーホール電極2は、後に示す貫通電極9と同様にめっきにより形成することで更にESRの低い電極とすることができる。
【0044】
次に、図11に示すように多孔質部6の表面に形成された誘電体被膜13の上と片面のスルーホール電極2の上に固体電解質層14、カーボンペースト及びAgペーストからなる集電体層7を形成する。この固体電解質層14の形成は重合法を用いて形成することができ、多孔質部6の表面に対して化学重合法を用いてポリチオフェンの核付けを行った後、電解重合法によって導電性高分子であるポリチオフェンの層を形成している。この方法によれば多孔質部6の深部まで陰電極を形成することができるために固体電解コンデンサの容量を効率よく取り出すことができる。又スルーホール電極2と集電体層7との接続は固体電解質層14を介することなくAgペーストなどを用いて直接接続する構成も可能であり、より低抵抗の電極引出が行える。
【0045】
更に図12に示すように、他面の電極端子4が形成される部位の保護膜5と貫通電極9が構成される部位の絶縁部8を、レーザ加工法などによって除去して開口部17及び貫通部18を形成する。
【0046】
更に、図13に示すようにこの開口部17に露出するアルミニウム面に対し、Niめっき、Cuめっき、金めっきなどによって電極端子4を形成する。その後、図14に示すように貫通部18の絶縁部8の表面にめっき処理の核付けを行いCuめっきにより貫通電極9を形成する。
【0047】
そして、図15に示すように弁金属シート体1の外周部を絶縁性樹脂などの絶縁材料で覆うことによって外装10を形成し、さらに、図16に示すようにスルーホール電極2、電極端子4、貫通電極9の表出面上には半田、金、錫や銀などからなる接続バンプ11を形成することで固体電解コンデンサが構成される。
【0048】
このようにして構成された固体電解コンデンサに半導体部品12を実装した形態が図1である。このとき、固体電解コンデンサのスルーホール電極2、電極端子4、貫通電極9の表出面に設けられたバンプ11と半導体部品12の端子を位置あわせして直接実装することができる。
【0049】
このような固体電解コンデンサを構成することにより、半導体部品12などを直接実装することが可能となり、両者の間に引き回しのために配線パターンが介在しないことから高周波領域において大きな問題となるESR、ESL性能を極小とすることができ、半導体部品12の高速化に対応することができる固体電解コンデンサを実現することができる。例えば、本構成の固体電解コンデンサは、固体電解コンデンサと接合されない貫通電極9を有することにより、回路基板上に本発明の固体電解コンデンサを実装し、信号ラインなどコンデンサを介さずに、半導体部品12と直接接続することが必要な電極端子を固体電解コンデンサの面積内に形成することにより、実装面積の増加を少なくしながら、半導体部品12との接合距離を極小化することができる。
【0050】
加えて、本実施の形態1にあるような製造方法によれば容易に種々の端子数、端子ピッチを有する半導体部品12に対応できる固体電解コンデンサの製造方法を実現することができる。
【0051】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2及び図17〜図26を用いて請求項2、7、19について説明する。
【0052】
図17は本発明の実施の形態2における固体電解コンデンサの断面図であり、実施の形態1で述べたものと同様の形態を有するが、弁金属シート体1の片面に設けた多孔質部6を貫通してビア電極20が設けられている点で異なっていることと、半導体部品12とバンプ11で接続されるのが弁金属シート体1の多孔質部側であることなどが異なっている。
【0053】
この場合、固体電解コンデンサは図18〜図16にあるような方法によって形成される。
【0054】
以下、本発明の実施の形態2について図18〜図26を用いて詳述する。
【0055】
図18に示すように、アルミニウムからなる弁金属シート体1の他面にはレジスト16が塗布され、前記弁金属シート体1の片面にはレーザ加工、エッチングなどの方法によってブラインドビア19および貫通孔15が形成される。
【0056】
次に、図19に示すようにブラインドビア19および貫通孔15の内部に絶縁部8を形成し、その後実施の形態1にあるのと同様にして図20に示すように前記弁金属シート体1の片面に多孔質部6及びこの多孔質部6の表面に誘電体被膜13を形成する。ここで図19において絶縁部8は弁金属シート体1の表面よりも高く形成されている。この高さは後の工程で形成する集電体層7よりも高く形成することによりビア電極20と短絡しないためのものである。
【0057】
更に、実施の形態1と同様にして誘電体被膜13の上に固体電解質層14を形成する。このとき弁金属シート体1がタンタルやニオブであった場合には、先にタンタルやニオブの粉末を塗布した後、焼成することによって多孔質部6を形成し、その後レジスト16の塗布、ブラインドビア19および貫通孔15の形成を行った後、更に絶縁部8をブラインドビア19および貫通孔15内に充填して図20と同様の構成とすることができる。
【0058】
そして、図21に示すように固体電解質層14上に集電体層7を形成し、その後図22に示すように集電体層7の上の保護膜5を形成した後レジスト16を剥離する。
【0059】
引き続いて、図23に示すように弁金属シート体1の他面にもめっきを行って下部電極21を形成する。
【0060】
更に図24に示すように電極端子4とビア電極20が形成される部位の保護膜5と貫通電極9が構成される部位の保護膜5と絶縁部8をレーザ加工法などによって除去し、開口部17及び貫通部18を形成する。
【0061】
次に図25に示すようにこの開口部17および貫通部18の内部にCuめっきにより電極端子4、ビア電極20、貫通電極9を形成する。そして図26に示すように弁金属シート体1の外周部を絶縁性樹脂などの絶縁材料で覆うことによって外装10を形成し、電極端子4、ビア電極20、貫通電極9の表出面上に接続バンプ11を形成して固体電解コンデンサが構成される。
【0062】
本実施の形態2によれば、実施の形態1の効果に加え、弁金属シート体1において絶縁を必要とする部位は多孔質部6の部分のみであるので、電気絶縁性に対する信頼性を製造工程の簡素化が実現することから生産性が高まるといった効果が得られる。
【0063】
加えて、本実施の形態2にあるような製造方法によれば容易に種々の端子数、端子ピッチを有する半導体部品12に対応できる固体電解コンデンサの製造方法を実現することができる。
【0064】
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3及び図27〜図30を用いて請求項3、4、20、21について説明する。
【0065】
図27、図28は本発明の実施の形態3における固体電解コンデンサの断面図であり、図29、図30は斜視図である。
【0066】
図27は実施の形態1で述べたものと同様の形態を有し、図28は実施の形態2で述べたものと同様の形態を有するが貫通電極9を外装10に形成している点が異なっている。
【0067】
この場合の固体電解コンデンサは実施の形態1、2と同様に作成されるが、貫通電極9に関しては外装10を形成した後に貫通孔15を外装10内に形成し、その後めっき処理などにて貫通電極9を構成することによって実装することができる。
【0068】
この構成の場合、貫通電極9は固体電解コンデンサの外周部である外装10に配置されることに限定されるが完全に絶縁された外装10に貫通電極9を形成することになるので、絶縁不良などの発生確率を確実に下げることができる。更にまた完全に絶縁された外装10に貫通孔15を作成するために絶縁性の確保が容易であるために貫通孔15の孔径を微細化することができるので、多数の貫通電極9を必要とする回路に有効である。
【0069】
又、図29には外装10の1列の貫通電極9を設けた例を示しているが、図30に示すように微細な貫通電極9を外装10に多数配置することも可能である。
【0070】
加えて、本実施の形態3にあるような製造方法によれば容易に種々の端子数、端子ピッチを有する半導体部品12に対応できる固体電解コンデンサの製造方法を実現することができる。
【0071】
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4及び図31、図32を用いて請求項5について説明する。
【0072】
図31、図32は本発明の実施の形態4における固体電解コンデンサの電極の配置を示す平面図であり、実施の形態1で述べたものと同様の形態を有するが絶縁部8を大面積で形成し、その絶縁部8の内部に複数の貫通電極9を有している点で異なっている。
【0073】
この場合、固体電解コンデンサは実施の形態1、2と同様の構成にて作成されるが、絶縁部8の構成だけが異なっている。まず、絶縁部8を形成する部分を貫通させて絶縁性樹脂などを挿入して絶縁部8を大面積で作成する。さらに貫通電極9に関しては絶縁部8に貫通孔15を後に使用する半導体部品12の端子配置に合わせて複数個形成し、その後めっき処理にて貫通電極9を構成することによって実現することができる。
【0074】
この構成の場合、複数の貫通電極9は固体電解コンデンサの任意の部署にまとめて配置することが可能であり、完全に絶縁された大面積の絶縁部8に貫通電極9を形成することによって、絶縁不良の発生確率を確実に低減することができる。
【0075】
更に、完全に絶縁された大面積の絶縁部8に貫通孔15を作成するために貫通孔15の孔径を微細化することができるために多数の貫通電極9を必要とする回路に有効である。また図31、図32は種々の貫通電極9を設置した例を示しているが、必要に応じて複数の絶縁部8を任意の位置に配置することが可能である。
【0076】
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5及び図33〜図36を用いて請求項8〜11について説明する。
【0077】
図33〜図36は本発明の実施の形態5における固体電解コンデンサの電極の配置を示す平面図であり、固体電解コンデンサの基本構造は図33と図35が実施の形態1における固体電解コンデンサと同じ構成をしており、図33における電極配置はスルーホール電極2と電極端子4が縦または横の一方向に交互に配置されており、そのときスルーホール電極2と電極端子4のいずれかの電極を貫通電極9に置き換えた電極配置としたものである。
【0078】
また、図35における電極配置はスルーホール電極2と電極端子4が縦横の二方向にマトリックス状に交互に配置しており、そのときスルーホール電極2と電極端子4のいずれかの電極を貫通電極9に置き換えた電極配置としたものである。
【0079】
次に、図34と図36に示す固体電解コンデンサの基本構造は実施の形態2における固体電解コンデンサと同じ構成をしており、図34における電極配置はビア電極20と電極端子4が縦または横の一方向に交互に配置されており、そのときビア電極20と電極端子4のいずれかの電極を貫通電極9に置き換えた電極配置としたものである。
【0080】
また、図36における電極配置はビア電極20と電極端子4が縦横の二方向にマトリックス状に交互に配置しており、そのときビア電極20と電極端子4のいずれかの電極を貫通電極9に置き換えた電極配置としたものである。
【0081】
この電極配置によれば、スルーホール電極2またはビア電極20と電極端子4が固体電解コンデンサの平面内において均等に交互に配置されるために電流の向きが反対方向になることによって磁界を効率良く相殺できるとともに、貫通電極9がスルーホール電極2またはビア電極20あるいは電極端子4の任意の位置にあるために半導体部品12の端子との接合性が非常に良くなる。
【0082】
(実施の形態6)
本発明の実施の形態6及び図37〜図38を用いて請求項12、13について説明する。
【0083】
図37〜図38は本発明の実施の形態6における固体電解コンデンサの電極の配置を示す平面図であり、固体電解コンデンサの基本構造は実施の形態1及び実施の形態2における固体電解コンデンサと同じ構成をしており、図37における電極配置はスルーホール電極2と電極端子4が縦横の二方向にマトリックス状に交互に配置しており、その外周部に貫通電極9を配置したものである。また図38における電極配置はビア電極20と電極端子4が縦または横の二方向にマトリックス状に交互に配置し、その外周部に貫通電極9を配置したものである。このような貫通電極9を外周部に配置する構成とすることで、スルーホール電極2またはビア電極20と電極端子4間での電流の向きによる磁界の相殺を貫通電極9の影響なく極小化できるとともに、貫通電極9を外周部に形成することから大容量の固体電解コンデンサを実現することができる。
【0084】
【発明の効果】
以上のように本発明の固体電解コンデンサの構成によれば、種々の半導体部品との接続対応性を非常に高めることができるとともに上記のような電極配置を構成することにより、高周波応答性に優れた静電容量の大きい固体電解コンデンサ及びその製造方法を固体電解コンデンサ部の面積をあまり増大させずに実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における固体電解コンデンサの断面図
【図2】同斜視図
【図3】同電極の配置を示す平面図
【図4】同要部の拡大断面図
【図5】同弁金属シート体に貫通孔を設けた状態の断面図
【図6】同貫通電極とする貫通孔内部に絶縁部を設けた状態の断面図
【図7】同貫通孔内部に絶縁層を設けた状態の断面図
【図8】同レジストを剥離した状態の断面図
【図9】同多孔質部を設けた状態の断面図
【図10】同スルーホール電極を形成した状態の断面図
【図11】同集電体層を設けた状態の断面図
【図12】同保護膜に開口部と絶縁部に貫通孔を設けた状態の断面図
【図13】同開口部に電極端子を設けた状態の断面図
【図14】同貫通孔に貫通電極を設けた状態の断面図
【図15】同外装を設けた状態の断面図
【図16】同バンプを設けた状態の断面図
【図17】本発明の実施の形態2における固体電解コンデンサの断面図
【図18】同弁金属シート体にブラインドビアを設けた状態の断面図
【図19】同ブラインドビアに絶縁部を形成した状態の断面図
【図20】同多孔質部を設けた状態の断面図
【図21】同集電体層を設けた状態の断面図
【図22】同保護膜を設けた状態の断面図
【図23】同下部電極を設けた状態の断面図
【図24】同開口部、貫通部を設けた状態の断面図
【図25】同電極を形成した状態の断面図
【図26】同外装、バンプを形成した状態の断面図
【図27】本発明の実施の形態3における固体電解コンデンサの断面図
【図28】同断面図
【図29】同斜視図
【図30】同斜視図
【図31】本発明の実施の形態4における固体電解コンデンサの電極配置を示す平面図
【図32】同平面図
【図33】本発明の実施の形態5における固体電解コンデンサの電極配置を示す平面図
【図34】同平面図
【図35】同平面図
【図36】同平面図
【図37】本発明の実施の形態6における固体電解コンデンサの電極配置を示す平面図
【図38】同平面図
【符号の説明】
1 弁金属シート体
2 スルーホール電極
3 絶縁膜
4 電極端子
5 保護膜
6 多孔質部
7 集電体層
8 絶縁部
9 貫通電極
10 外装
11 バンプ
12 半導体部品
13 誘電体被膜
14 固体電解質層
15 貫通孔
16 レジスト
17 開口部
18 貫通部
19 ブラインドビア
20 ビア電極
21 下部電極

Claims (21)

  1. 少なくとも片面に多孔質部が設けられた弁金属シート体と、この弁金属シート体の多孔質部に形成された誘電体被膜と、この誘電体被膜上に形成された固体電解質層と、この固体電解質層上に形成された集電体層と、この集電体層と導通し弁金属シート体を絶縁された状態で貫通して他面に表出するスルーホール電極と、このスルーホール電極と絶縁され且つ前記弁金属シート体と接続される電極端子を形成した固体電解コンデンサにおいて、絶縁部を介して前記固体電解コンデンサを貫通する貫通電極を有する固体電解コンデンサ。
  2. 少なくとも片面に多孔質部が設けられた弁金属シート体と、この弁金属シート体の多孔質部に形成された誘電体被膜と、この誘電体被膜上に形成された固体電解質層と、この固体電解質層上に形成された集電体層と、前記多孔質部と前記集電体層を貫通し且つ集電体層と絶縁されるとともに前記弁金属シート体と接続されるように設けられたビア電極と、このビア電極と絶縁され且つ前記集電体層と接続する電極端子を設けた固体電解コンデンサにおいて、絶縁部を介して前記固体電解コンデンサを貫通する貫通電極を有する固体電解コンデンサ。
  3. 少なくとも片面に多孔質部が設けられた弁金属シート体と、この弁金属シート体の多孔質部に形成された誘電体被膜と、この誘電体被膜上に形成された固体電解質層と、この固体電解質層上に形成された集電体層と、この集電体層と導通し弁金属シート体を絶縁された状態で貫通して他面に表出するスルーホール電極と、このスルーホール電極と絶縁され且つ前記弁金属シート体と接続される電極端子と外装を形成した固体電解コンデンサにおいて、前記外装を貫通する貫通電極を有する固体電解コンデンサ。
  4. 少なくとも片面に多孔質部が設けられた弁金属シート体と、この弁金属シート体の多孔質部に形成された誘電体被膜と、この誘電体被膜上に形成された固体電解質層と、この固体電解質層上に形成された集電体層と、この集電体層と貫通し且つ集電体層と絶縁されるとともに前記弁金属シート体と接続されるように設けられたビア電極と、このビア電極と絶縁され且つ前記集電体層と接続する電極端子と外装を設けた固体電解コンデンサにおいて、前記外装を貫通する貫通電極を有する固体電解コンデンサ。
  5. 絶縁部に複数の貫通電極を有する請求項1または請求項2に記載の固体電解コンデンサ。
  6. スルーホール電極と電極端子が互いに平行且つ交互に隣接して配置され、貫通電極が隣接するスルーホール電極と電極端子間の中央に位置する請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
  7. ビア電極と電極端子が互いに平行且つ交互に隣接して配置され、貫通電極が隣接するビア電極と電極端子間の中央に位置する請求項2に記載の固体電解コンデンサ。
  8. スルーホール電極と電極端子が互いに平行に隣接して配置され、貫通電極が任意のスルーホール電極または電極端子の位置に形成された請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
  9. ビア電極と電極端子が互いに平行に隣接して配置され、貫通電極が任意のビア電極または電極端子の位置に形成された請求項2に記載の固体電解コンデンサ。
  10. スルーホール電極と電極端子が互いに平行且つ交互に隣接して配置され、貫通電極が任意のスルーホール電極または電極端子の位置に形成された請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
  11. ビア電極と電極端子が互いに平行且つ交互に隣接して配置され、貫通電極が任意のビア電極または電極端子の位置に形成された請求項2に記載の固体電解コンデンサ。
  12. 貫通電極がスルーホール電極と電極端子の外周部に配置された請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
  13. 貫通電極がビア電極と電極端子の外周部に形成された請求項2に記載の固体電解コンデンサ。
  14. スルーホール電極、電極端子、ビア電極、貫通電極の表出面にバンプを有する請求項1〜13のいずれか一つに記載の固体電解コンデンサ。
  15. 弁金属シート体がAl,Ta,Nbのいずれかで構成される請求項1〜4のいずれか一つに記載の固体電解コンデンサ。
  16. 絶縁部が有機絶縁性樹脂である請求項1〜4のいずれか一つに記載の固体電解コンデンサ。
  17. 貫通電極が銅である請求項1〜4のいずれか一つに記載の固体電解コンデンサ。
  18. 弁金属シート体に貫通孔を設ける工程と、少なくとも片面に誘電体層、固体電解質層、集電体層を設け、他面に複数のスルーホール電極と電極端子を有する固体電解コンデンサを構成する工程と、貫通電極を構成する貫通孔に絶縁部を設ける工程と、めっきによって電極端子及び貫通電極を形成する工程を有する固体電解コンデンサの製造方法。
  19. 弁金属シート体にブラインドビア及び貫通孔を設ける工程と、少なくとも片面に誘電体層、固体電解質層、集電体層を設け、他面に複数のビア電極と電極端子を有する固体電解コンデンサを構成する工程と、ビア電極及び貫通電極を構成するブラインドビア及び貫通孔に絶縁部を設ける工程と、めっきによって電極端子、ビア電極及び貫通電極を形成する工程を有する固体電解コンデンサの製造方法。
  20. 少なくとも片面に誘電体層、固体電解質層、集電体層を設け、他面に複数のスルーホール電極と電極端子を有する固体電解コンデンサを構成する工程と、前記固体電解コンデンサに外装を形成する工程と、外装部に貫通電極を構成する工程と、めっきによって貫通電極を形成する工程を有する固体電解コンデンサの製造方法。
  21. 少なくとも片面に誘電体層、固体電解質層、集電体層を設け、他面に複数のビア電極と電極端子を有する固体電解コンデンサを構成する工程と、前記固体電解コンデンサに外装を形成する工程と、外装部に貫通電極を構成する工程と、めっきによって貫通電極を形成する工程を有する固体電解コンデンサの製造方法。
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