JP2004024750A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、可変入賞装置が遊技者にとって有利な特別状態から通常状態に切り替わるまでの間に受け入れた遊技球の数が規定入賞球数よりも多いことに関連して、その旨を遊技者に認識可能に報知する。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技盤の遊技領域に打ち出された遊技球が始動口へ入球するのに応じて抽選処理を実行し、その抽選結果が大入賞に当選すれば、特別遊技モード(いわゆる「大当たり」)を獲得することができる遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊技機として例示されるパチンコ機は、始動口への入球に応じて変動表示を開始すると共に、所定時間後に例えば左、右、中の順に停止する例えば三つの図柄表示領域が区画された例えば液晶表示器等からなる図柄表示装置を備え、この図柄表示装置における三つの図柄表示領域の停止態様を特定の組み合わせ図柄(例えば「7−7−7」等といったいわゆる「大当たり図柄」)に表示制御する(大入賞が成立する)ことを以て、抽選結果が大入賞に当選した事実を表現化するものである。
【0003】
大入賞が成立して特別遊技モードに移行すると、開閉板の傾動によって大入賞口が開放され、一定時間(規定開放時間:例えば30秒)が経過するまであるいは所定数(規定入賞球数:例えば10個)の遊技球が入球するまで、大入賞口の開放状態が継続される。そして、大入賞口が開放している間、特定領域(いわゆる「Vゾーン」)に遊技球が一個でも入球すれば、継続権が発生するため、閉塞された大入賞口が上記条件にて再度開放される。この継続権の発生は、所定回数許容されるため、遊技者は、特別遊技モードの実行期間を通じて多数の賞球を獲得することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のパチンコ機では、大入賞口に入球した遊技球を検知するセンサ等が大入賞口の開放面よりも奥まった位置に設けられていることが多く、その場合、遊技球が大入賞口に実際に入球してから検知されるまでタイムラグが発生することとなる。従って、多くのパチンコ機では、規定入賞球数の遊技球が検知されて大入賞口が閉鎖されるに当たり、すでに一個又は数個の遊技球が大入賞口に入球しているという現象が多々見受けられる。
【0005】
この期せずして大入賞口に入球した遊技球であっても、センサ等で検知されると、所定数の賞球が払い出されるようになっているので、遊技者にとって不利益を与えることはない。従って、この種のパチンコ機では、特別遊技モードにおいて、規定入賞球数を越えてできるだけ多くの遊技球を大入賞口に入球させることも遊技の醍醐味の一つである。しかしながら、従来のパチンコ機では、規定入賞球数までしか入球数が表示されるようになっておらず、しかも、この表示の更新も上述したタイムラグの理由から正確にリアルタイムで行われない。
【0006】
従って、大入賞口にどれだけの遊技球が入球したかは、大入賞口の開放時点から入球した全ての遊技球の数を遊技者がカウントしなければならないという煩雑さがあり、これを実行しない場合、遊技者が予定された利益よりも大きな利益を享受したかどうかを実感することができる術はなく、この点、特別遊技モードにおける遊技の興趣性に欠けるものであった。
【0007】
そこで、本発明は、上記従来技術の問題を解決するためになされたものであって、本来提供を予定されている利益を越える利益を遊技者が獲得した場合、その事実を遊技者が実感できるようにして、遊技の興趣性の増大を図ることができる遊技機を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る遊技機は、通常状態及びこれよりも遊技者にとって有利な特別状態の何れかに切換可能な可変入賞装置と、特別状態への切り替わりに伴って該可変入賞装置が受け入れる遊技球の数を計数する入賞球数計数手段と、該入賞球数計数手段による計数値が規定入賞球数に達したことに関連して、可変入賞装置を特別状態から通常状態に戻す切替制御手段とを備えた遊技機であって、前記可変入賞装置が規定入賞球数よりも多くの遊技球を受け入れたことに関連して、その旨を遊技者に認識可能に報知する報知手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0009】
上記構成からなる遊技機によれば、所定条件が成立する(例えば大当たりとなる)ことにより、可変入賞装置が特別状態に切り替わると、通常状態に比して遊技球をより多く受け入れることが可能となる(通常状態では、遊技球を全く受け入れない構造にしてもよく、ある確率で遊技球を受け入れる構造にしてもよい)。そして、これら遊技球は入賞球数計数手段によりその数が計数されるが、これが規定入賞球数に達したことに関連して、可変入賞装置が特別状態から通常状態に切り替わるようになっている。但し、この可変入賞装置が通常状態に切り替わる時点で、まだ入賞球数計数手段により検知はされていないが、すでに受け入れられており、しかる後に入賞球数計数手段により検知されて対応する利益の払い出しを受けることとなる遊技球が存在する場合もあり、これについて遊技者に報知をしようというものである。
【0010】
また、本発明に係る遊技機は、請求項2記載の如く、前記可変入賞装置の特別状態への切り替わりが複数回連続する特別遊技モードを発生させる遊技機であって、前記報知手段は、各回の結果に基づき個別に報知するものである構成を採用することができる。かかる構成によれば、可変入賞装置が特別状態に切り替わってから通常状態に戻るまでの間に受け入れられた遊技球の数が規定入賞球数よりも多い回においてその旨の報知がなされる。例えば、各回において受け入れられた遊技球の数が規定入賞球数を越え、該規定入賞球数に応じた利益よりも大きな利益を享受する場合、各回毎にその報知がなされるようになっている。
【0011】
さらに、本発明に係る遊技機は、請求項3記載の如く、前記可変入賞装置の特別状態への切り替わりが複数回連続する特別遊技モードを発生させる遊技機であって、前記報知手段は、全特別遊技モード期間を通じた全体の結果に基づき報知するものである構成を採用してもよい。かかる構成によれば、可変入賞装置が全ての回を通じた受け入れた遊技球の総数が総規定入賞球数よりも多い場合(規定入賞球数よりも所定数以上多い場合も含む)、最終的にその旨の報知がなされるようになっている。
【0012】
また、本発明に係る遊技機は、請求項4記載の如く、前記報知手段は、可変入賞装置が受け入れた遊技球の規定入賞球数に対する超過数を聴覚的又は視覚的に表示するものである構成を採用することができる。かかる構成によれば、超過分の数そのものを認識することができるので、その遊技者が獲得した利益の大きさを明確に把握することができるようになる。
【0013】
さらに、本発明に係る遊技機は、請求項5記載の如く、前記報知手段は、可変入賞装置が受け入れた遊技球の数を聴覚的又は視覚的に表示する表示手段を兼用するものである構成を採用することができる。かかる構成によれば、遊技者は、可変入賞装置が特別状態に切り替わってから通常状態に戻るまでの間に受け入れられた遊技球の数の経時変化を一つの報知手段を介して明確に把握することができるようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るパチンコ機の概略的な外観構成図を示す。パチンコ機は、略長方形の四辺をなすように枠組みされた四つの枠片からなる外枠(図示省略)と、この外枠に開閉自在に取り付けられた前面扉2と、該前面扉2の裏面に取り付けられた遊技盤3とを備えている。
【0015】
前面扉2には、大きな矩形状の開口部が形成され、この開口部には、ガラス板等の透明板4が取り付けられており、本実施形態に係るパチンコ機は、この透明板4を介して、内部の遊技盤3が視認可能に構成されている。また、前面扉2には、遊技盤3に向けて遊技球を発射させるための発射装置(図示省略)を操作するためのハンドル5と、発射装置に供給すべき遊技球を貯留しておくための上皿6と、この上皿6に貯留しきれない遊技球を貯留しておくための下皿7とが設けられている。
【0016】
遊技盤3には、略円弧状に形成された外側ガイドレール8と、これより半径の小さな略円弧状に形成された内側ガイドレール9とが配設されている。そして、本実施形態に係るパチンコ機においては、発射装置から発射された遊技球が、これらのガイドレール8,9に案内されて遊技盤3の上部に導かれ、遊技盤3内(遊技領域内)を転動することによって遊技が行われる。尚、この遊技盤3には、遊技球と当接することによって遊技球を様々な方向に転動させるための複数の遊技釘が配設されているが、ここでは、図面の複雑化を避けるために遊技釘の記載を省略している。つまり、本実施形態に係るパチンコ機においては、遊技盤3の上部に導かれた遊技球は、遊技盤3に打ち込まれた複数本の遊技釘に当接し、あるいはこれらの遊技釘間を通って、下方へ落下すべく構成されている。
【0017】
また、遊技盤3の略中央位置には、例えば液晶表示器を用いて構成された図柄表示装置10が配置され、この図柄表示装置10の下方位置には、遊技球を入球可能な開閉式の始動口11が配置され、さらに、この始動口11の下方位置には、可変入賞装置12が配置されている。
【0018】
図柄表示装置10は、例えば左、中、右の三つの図柄表示領域が区画されており、各表示領域は、それぞれ文字、数字、記号、図形、キャラクタ等の図柄が、単独あるいは複合的に表示可能に構成されている。遊技球が始動口11に入球すると、特別遊技モードを発生させるか否か(「大当たり」か「はずれ」かを決定する抽選処理)が実行されて、図柄表示装置10の各表示領域が変動表示を開始し、所定時間経過後に例えば左、右、中の順に停止し、各表示領域に一の図柄が表示される。そして、抽選結果が大入賞当選であれば、図柄表示装置10の各表示領域における停止図柄の組み合わせが例えば「7−7−7」等のゾロ目といった特定の組み合わせ図柄となるような表示制御が行われる。
【0019】
可変入賞装置12は、図2にも示す如く、左右位置に入賞口13,13を備えると共に、中央位置に大入賞口14を備えている。大入賞口14は、通常は幅広な開閉板15によって閉塞されている。そして、抽選処理を行った結果、大入賞に当選して、特定の組み合わせ図柄が表示されると、ソレノイド(図示しない)の作動によって開閉板15が傾動して、大入賞口14が開放される。
【0020】
大入賞口14には、第一経路(特定領域)R1及びこれとは異なる第二経路(非特定領域)R2の二つの経路が設けられており、それぞれの経路R1,R2には、入球した遊技球をカウントする入賞球数計数手段としてのカウンタ16,17(特に第一経路R1におけるカウンタを「Vゾーンカウンタ」16という)が設けられている。例えば、特別遊技モードでは、一定時間(規定開放時間:例えば30秒)が経過するまであるいはVゾーンカウンタ16及びカウンタ17のカウント数の合計が所定数(規定入賞球数:例えば10個)となるまで大入賞口14が開放され(遊技者にとって有利な特別状態)、その間、Vゾーンカウンタ16が遊技球を一個でも検知すれば、継続権が発生して、一旦(規定閉鎖時間:例えば2秒)大入賞口14が閉鎖された(通常状態)後、再度開放され、この開放動作が所定回数(規定回数:例えば15回(15ラウンド))繰り返されることとなる。
【0021】
尚、大入賞口14には、一部に切欠18aを有し、ソレノイド(図示しない)の作動によって左右に往復動する板状のスライド部材18が第一経路R1及び第二経路R2に跨って設けられている。該スライド部材18は、常時は切欠18aによって経路R1,R2を遮断しない位置にあり、Vゾーンカウンタ16が遊技球を検知すれば、第一経路R1のみを遮断する位置に切り替えられる。従って、第一経路R1には、基本的には一個の遊技球しか入球しないようになっている。
【0022】
また、可変入賞装置12の下方位置には、始動口11、入賞口13及び大入賞口14などに入球しなかった遊技球を機内に回収するための球排出口19が形成されている。さらに、遊技盤3の遊技領域の周辺位置には、遊技中に点滅表示される飾りランプ、賞球を払い出すときに点灯する賞球ランプ、補給が切れたときに点灯する球切れランプ等の各種ランプ20,…が配置されており、外枠の左右位置には、遊技進行上でのゲーム演出に伴う効果音やエラー発生時の警告音を発するスピーカ21,21が配置されている。
【0023】
図3は、本実施形態に係るパチンコ機の概略的な電気的構成のブロック図を示す。制御、演算の主体であるCPU、遊技制御プログラム等が記憶されているROM、データの読み書きに用いられるRAM及び抽選処理に用いられる乱数発生器等を有する制御部25には、各種の入出力部が接続されている。入力部としては、始動口11に入球した遊技球を検知する検知手段としての始動口センサ26、入賞口13に入球した遊技球を検知する入賞口センサ27、下皿7内に遊技球が満杯になったことを検知する下皿センサ28、前記Vゾーンカウンタ16、前記カウンタ17等が接続されている。また、出力部としては、図柄表示装置10、可変入賞装置12、ランプ20、スピーカ21等が接続されている。
【0024】
本実施形態に係るパチンコ機は、以上の構成に基づき、大入賞口14の一回の開放における入球数が規定入賞球数よりも多くなった場合、その旨を報知手段としてのランプ20あるいはスピーカ21で報知することを特徴とするものである。図4は、この報知態様を含めたパチンコ機の遊技処理に関するフローチャートを示す。
【0025】
まず、制御部25は、遊技球が始動口11へ入球すると、乱数発生器から大入賞判定用の乱数を取得し(取得処理)、この乱数を大入賞判定用テーブル(当選値が例えば「0」)と比較して、各回毎に大入賞に当選したか否かの判定を行う(判定処理)という、いわゆる「完全確率方式」を採用している(S10)。
【0026】
そして、遊技球が始動口11へ入球すると、制御部25は、図柄表示装置10の三つの図柄表示領域を変動表示させると共に、所定時間経過後にそれぞれ図柄表示領域を停止表示させる(S20)。抽選処理にて大入賞に当選していれば、特定の組み合わせ図柄が停止表示されて、大入賞が成立する。そこで、制御部25は、大入賞が成立したか否かをチェックし(S30)、これがYESの場合、特別遊技モードに移行させる(S40)。
【0027】
特別遊技モードの1ラウンド〜15ラウンドの各ラウンドにおいて、制御部25は、ラウンド開始時にVゾーンカウンタ16及びカウンタ17のカウント値(入賞球数)をゼロにセットして(S50)、大入賞口14を開放する(S60)と共に、タイマーをセットする(S70)。そして、大入賞口14が開放されている間、制御部25は、Vゾーンカウンタ16あるいはカウンタ17が遊技球を検知したか否かをチェックし(S80)、これがYESの場合、入球数(入賞球数)を1だけカウントアップする(S90)。
【0028】
各ラウンドにおいて、10個の入球があるまであるいは30秒が経過するまで大入賞口14が開放されるものであるから、制御部25は、まずVゾーンカウンタ16及びカウンタ17の合計が9個を越えたか否かをチェックし(S100)、これがNOの場合、次にタイマーが30秒となったか否かをチェックする(S110)。S100がYESの場合やS110がYESの場合、当該ラウンドが終了したとして、制御部25は、大入賞口4を閉鎖する(S120)。S100がNOで且つS110がNOの場合、まだラウンド終了条件を満たしていないので、S80にリターンさせる。
【0029】
S120によって大入賞口14が閉鎖した後も、制御部25は、Vゾーンカウンタ16あるいはカウンタ17が遊技球を検知したか否かをチェックする(S130)。これは、大入賞口14が閉鎖する間際に遊技球が大入賞口14に入球することもあるからである。そして、S130がYESの場合、制御部25は、入球数を1だけカウントアップする(S90)。
【0030】
先のラウンドにおいて次回のラウンドの継続権が発生し、次回のラウンドを開始するまで、制御部25は、Vゾーンカウンタ16及びカウンタ17の合計が10個を越えたか否かをチェックし(S150)、これがYESの場合、遊技者が規定入賞球数よりも多くの入球数を実現したとして、超過入賞演出処理を実行する(S160)。この超過入賞演出では、ランプ20が通常と異なる動作態様(例えば、通常は消灯しているが、点滅あるいは点灯に切り替わったり、通常は点滅あるいは点灯しているが、点灯あるいは点滅に切り替わるような態様)となり、併せてスピーカ21から例えば「Great」といった音声が発されるようになっている。
【0031】
S130〜S160は、タイマーが32秒(即ち閉鎖時間が2秒)となったか否かのチェック(S170)がYESとなるまで実行される。そして、S170がYESの場合、制御部25は、ラウンド数を1だけカウントアップし(S180)、S40にリターンして再びS40〜S180のループ処理を実行する。
【0032】
以上のように、本実施形態に係るパチンコ機によれば、大入賞口14が閉鎖した後も次に大入賞口14が開放するまであるいはその所定時間前までVゾーンカウンタ16やカウンタ17のカウント処理(検知処理)を継続させ、これに基づき、大当たり遊技の各ラウンドで規定入賞球数よりも多くの入球数を達成した場合、当該ラウンド終了時点あるいはその所定時間後にその旨の報知(演出)がなされるようになっているため、パチンコ機が各ラウンドで払い出しを予定している賞球数よりも多くの賞球を獲得した事実を遊技者が明確に実感できるようになる。即ち、本実施形態に係るパチンコ機によれば、報知(演出)によって満足感や周囲への優越感を遊技者に与えることが可能となる。
【0033】
尚、本発明に係る遊技機は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0034】
例えば、上記実施形態においては、大当たり遊技の各ラウンドで規定入賞球数よりも多くの入球数を達成した場合、その旨の報知がなされるようになっているが、各ラウンドにおける規定入賞球数に対する超過入球数の全ラウンドを通じての総合計が所定数を越えた場合、あるいは全ラウンドを通じての総入球数が総規定入賞球数よりも所定数だけ越えた場合、大当たり遊技終了時点でその旨を報知するようにしてもよい。この一例を図5に示す。
【0035】
S10〜S150は、S40の「超過入球数(超過入賞球数)のカウント値をゼロにセット」がS50のループ処理開始の前に追加された点を除き、図4のS10〜S140の処理内容と同一である。S160(図4のS170に相当)のチェックがYESの場合、制御部25は、超過入球数のカウントを行う(S170)。カウント方法は、当該ラウンドにおける入球数から規定入賞球数(10個)を引いたもの(当該ラウンドにおける超過入球数)と、前回までの超過入球数の合計とを加算することによって行う。そして、全ラウンドが終了すれば(S180)、制御部25は、全ラウンドを通じた累積超過入球数が9個を越えたか否かをチェックし(S190)、これがYESの場合、遊技者が全ラウンドを通じた総規定入賞球数(10個×15ラウンド=150個)よりも多くの入球数を実現したとして、超過入賞演出処理を実行する(S200)のである。
【0036】
また、上記実施形態においては、超過入球数があればあるいは累積超過入球数が所定数となれば、その旨の報知がなされるようになっているが、正負(得失)を含めて超過入球数そのものを各ラウンド毎にスピーカ21の音声や図柄表示装置10の液晶画面等で表示するようにしてもよいし、あるいは正負(得失)を含めて累積超過入球数を全ラウンドが終了する時点あるいはその所定時間後にスピーカ21の音声や図柄表示装置10の液晶画面等で表示するようにしてもよい。その場合、超過しない規定入賞球数も合わせて表示する(即ち、規定入賞球数を越えるか越えないかを問わず、入球数そのものを表示する)ようにしてもよい(その場合、表示更新は、図4のS90,S140、図5のS100,S150で行われる)。
【0037】
また、上記実施形態においては、各ラウンドで超過入球数があればあるいは累積超過入球数が全ラウンドを通じて所定数となれば、その旨の報知がなされるようになっているが、超過入球数あるいは累積超過入球数の数に応じて報知態様を変える(例えばその数によって音を変える、その数によってランプの点灯動作パターンを変える)ようにしてもよい。
【0038】
【発明の効果】
以上の如く、本発明に係る遊技機は、可変入賞装置が受け入れ、その数に応じた利益を受けることとなる遊技球の数が規定入賞球数よりも多い場合(規定入賞球数よりも所定数以上多い場合も含む)、その旨が遊技者に認識可能に報知されるようになっているため、遊技者は予定以上の利益を獲得した事実を明確に実感できるようになり、その分、遊技の興趣性が増大されるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るパチンコ機の概略的な外観構成図を示す。
【図2】同実施形態に係るパチンコ機の可変入賞装置であって、(イ)は、正面図、(ロ)は、(イ)のA−A線断面図、(ハ)は、(イ)のB−B線断面図を示す。
【図3】同実施形態に係るパチンコ機の概略的な電気的構成のブロック図を示す。
【図4】同実施形態に係る遊技処理に関するフローチャートを示す。
【図5】他実施形態に係る遊技処理に関するフローチャートを示す。
【符号の説明】
3 遊技盤
10 図柄表示装置
12 可変入賞装置
14 大入賞口
15 開閉板
16 Vゾーンカウンタ(入賞球数計数手段)
17 カウンタ(入賞球数計数手段)
20 ランプ(報知手段)
21 スピーカ(報知手段)
Claims (5)
- 通常状態及びこれよりも遊技者にとって有利な特別状態の何れかに切換可能な可変入賞装置と、
特別状態への切り替わりに伴って該可変入賞装置が受け入れる遊技球の数を計数する入賞球数計数手段と、
該入賞球数計数手段による計数値が規定入賞球数に達したことに関連して、可変入賞装置を特別状態から通常状態に戻す切替制御手段とを備えた遊技機であって、
前記可変入賞装置が規定入賞球数よりも多くの遊技球を受け入れたことに関連して、その旨を遊技者に認識可能に報知する報知手段をさらに備えたことを特徴とする遊技機。 - 前記可変入賞装置の特別状態への切り替わりが複数回連続する特別遊技モードを発生させる遊技機であって、
前記報知手段は、各回の結果に基づき個別に報知するものである請求項1記載の遊技機。 - 前記可変入賞装置の特別状態への切り替わりが複数回連続する特別遊技モードを発生させる遊技機であって、
前記報知手段は、全特別遊技モード期間を通じた全体の結果に基づき報知するものである請求項1記載の遊技機。 - 前記報知手段は、可変入賞装置が受け入れた遊技球の規定入賞球数に対する超過数を聴覚的又は視覚的に表示するものである請求項1乃至3の何れかに記載の遊技機。
- 前記報知手段は、可変入賞装置が受け入れた遊技球の数を聴覚的又は視覚的に表示する表示手段を兼用するものである請求項4記載の遊技機。
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