以下、本発明に係る遊技機の一実施の形態であるパチンコ機1について、図面を参照して説明する。まず、パチンコ機1の機械的構成について、図1及び図2を参照して説明する。図1は、パチンコ機1の正面図であり、図2は、遊技盤2の正面図である。
図1に示すように、パチンコ機1の上半分の部分には、発射ハンドル7の操作により図示外の発射機から発射された遊技媒体としての遊技球が流下する遊技盤2が設けられている。この遊技盤2は略正方形であり(図2参照)、透明なガラス板を保持した前面枠13で保護されている。遊技盤2の下方部には、発射機に遊技球を供給し、且つ賞品球を受ける上皿5が設けられている。そして、上皿5の直下には賞品球を受ける下皿6が設けられ、下皿6の右横には遊技球の発射を調整する発射ハンドル7が設けられている。また、前面枠13の上部には、左右方向の略全長に亘って前側に膨出するように照明装置35が形成されている。さらに、前面枠13の上部における左右の角にはスピーカ48,48がそれぞれ設けられている。また、パチンコ機1の前面には、演出用の電飾ランプが多数設けられている。
また、図2に示すように、遊技盤2の前面にはガイドレール3で囲まれた略円形の遊技領域4が設けられている。この遊技領域4の略中央には、LCDにより構成された表示画面28、各種ランプ、LED等を備えた図柄表示装置8と、遊技球を用いた演出を行う役物装置30とが配設されている。そして、図柄表示装置8の下方には第一始動口15が、表示画面28の上方には第一大入賞口18が設けられており、第一大入賞口18への遊技球の入賞を起因として大当たり遊技が実行される場合には、この第一大入賞口18が動作する。
また、表示画面28の直下には第二始動口16が設けられている。ここで、この第二始動口16への遊技球の入賞頻度は、第一始動口15への入賞頻度に比べて大幅に少なくなるように構成されている。また、第一始動口15の下方には開閉部材を備えた第二始動電動役物17が設けられており、第一始動口15の右方には普通図柄始動ゲート12が、さらにその右側上方には第二大入賞口19が設けられている。そして、第二始動口16及び第二始動電動役物17のいずれかに遊技球が入賞して大当たり遊技が実行される場合には、第二大入賞口19が動作する。
尚、第二始動電動役物17、第一大入賞口18、及び第二大入賞口19には開閉部材が設けられており、開閉部材が開放された場合(第二始動電動役物17、第一大入賞口18、及び第二大入賞口19が開放された場合)のみ遊技球が入賞可能となっている。一方で、開閉部材の閉鎖時(第二始動電動役物17、第一大入賞口18、及び第二大入賞口19の閉鎖時)には遊技球は入賞できない。そして、各開閉部材はソレノイドによって電気的に開閉される。
また、第一始動口15の左方には、普通図柄表示部24、普通図柄記憶数表示LED59、第一特別図柄記憶数表示LED60、第二特別図柄記憶数表示LED61、第一特別図柄表示部25、及び第二特別図柄表示部26が設けられている。普通図柄表示部24は1つのLEDからなり、点灯状態が普通当たりの当選、消灯状態が落選を示しており、点滅状態がこれから普通当たり判定の結果を報知することを示す変動状態とされている。また、普通図柄記憶数表示LED59は、普通当たり判定の結果がまだ表示されていない遊技球の個数、所謂普通図柄作動保留球数を表示する。第一特別図柄記憶数表示LED60は、第一大当たり判定の結果がまだ表示されていない遊技球の個数である第一特別図柄作動保留球数を表示し、第二特別図柄記憶数表示LED61は、第二大当たり判定の結果がまだ表示されていない遊技球の個数である第二特別図柄作動保留球数を表示する。尚、普通図柄記憶数表示LED59、第一特別図柄記憶数表示LED60、及び第二特別図柄記憶数表示LED61はいずれも2つのLEDからなり、2つのLEDのうちの左側のみの点灯が保留球数「1」、両方の点灯が「2」、左側の点滅が「3」、両方の点滅が「4」、両方の消灯が「0」を示す。そして、第一特別図柄表示部25及び第二特別図柄表示部26は共に2つの7セグメントから構成されており、2桁の数字又は記号からなる特別図柄が、第一大当たり判定又は第二大当たり判定の結果に応じて表示される。
また、図柄表示装置8は中央に表示画面28を備えている。この表示画面28には、動画やメッセージ等様々な映像が表示される。特に、詳細は後述するが、表示画面28には、第一大当たり判定の結果を表示する場合、及び第二大当たり判定の結果を表示する場合に共通して用いられる主デモ図柄表示部80と、第一大当たり判定の結果を表示する場合に主デモ図柄表示部80と共に用いられる第一副デモ図柄表示部84と、第二大当たり判定の結果を表示する場合に主デモ図柄表示部80と共に用いられる第二副デモ図柄表示部87と、第一特別図柄作動保留球数を表示する第一保留球数表示部90と、第二特別図柄作動保留球数を表示する第二保留球数表示部95とが形成される(図15参照)。
ここで、本実施の形態のパチンコ機1における遊技及び演出について説明する。パチンコ機1では、第一始動口15へ遊技球が入賞すると、「大当たり」及び「はずれ」のいずれであるかを判定する第一大当たり判定が行われる。この第一大当たり判定により「大当たり」と判定されると、第一大入賞口18が動作する第一大当たり遊技が実行される。
また、普通図柄始動ゲート12を遊技球が通過すると普通当たり判定が行われ、「普通当たり」と判定されると、第二始動電動役物17が所定時間開放される普通当たり遊技が実行される。さらに、第二始動口16又は開放された第二始動電動役物17へ遊技球が入賞すると、「大当たり」及び「はずれ」のいずれであるかを判定する第二大当たり判定が行われる。この第二大当たり判定により「大当たり」と判定されると、第二大入賞口19が動作する第二大当たり遊技が実行される。
そして、パチンコ機1では時短状態を生起させることができる。この時短状態中には、通常(非時短状態中)に比べて普通図柄表示部24の変動時間が短縮され、「普通当たり」と判定される確率が高くなり、さらに第二始動電動役物17の開放時間が長くなる。よって、第二始動電動役物17へ遊技球が入賞する割合が、非時短状態中よりも大幅に高くなる。また、第一大当たり判定及び第二大当たり判定によって「大当たり」と判定される確率が通常(非確率変動状態中)よりも高くなる確率変動状態を生起させることもできる。従って、パチンコ機1ではこれらの組み合わせにより「確率変動時短状態」、「非確率変動非時短状態(通常状態)」、「確率変動非時短状態」、「非確率変動時短状態」の4つの遊技状態を生起させることができる。
このような構成のもと、パチンコ機1では、第二大当たり判定により「大当たり」と判定されると、第二大当たり遊技の終了後には必ず時短状態(「確率変動時短状態」又は「非確率変動時短状態」)が生起される。そして、時短状態中は非時短状態中に比べて遊技球が減少する割合が小さいため、時短状態を介して大当たり遊技が連続すると、遊技者は大当たり遊技の合間に遊技球を大幅に減少させることなく、多数の遊技球を獲得することができる。パチンコ機1では、通常状態中であっても第二大当たり判定が稀に実行される構成とすることで、通常状態中の遊技者の期待感を高めること実現している。さらに、第一特別図柄作動保留球数及び第二特別図柄作動保留球数が共にゼロでない場合には、遊技者にとって有利な時短状態へ移行する契機となる第二大当たり判定から優先して行われる。よって、遊技者がより強い期待感を抱く第二大当たり遊技の結果を、後回しにすることなく遊技者に報知し、遊技者の興趣を惹き付けることができる。さらに、時短状態中には、遊技盤2の上部に設けられた第一大入賞口18が開放される割合が低下するため、遊技者は第二始動電動役物17及び第二大入賞口19が配設された遊技盤2の右側を狙い続けるだけで、遊技球の発射強度を変更することなく多数の遊技球を獲得することができる。
そして、第一大当たり判定の結果は、主デモ図柄表示部80に表示される主デモ図柄と、第一副デモ図柄表示部84の第一副デモ図柄との組み合わせによって遊技者に報知される。また、第二大当たり判定の結果は、主デモ図柄と、第二副デモ図柄表示部87の第二副デモ図柄との組み合わせによって報知される。そして、いずれの大当たり判定による場合でも、大当たりと判定された場合には3つの主デモ図柄の全てが同一となる。これにより、2つの大当たり判定のうち、いずれの大当たり判定の結果が表示されているのかを容易に判別可能としつつ、また、判定結果が大当たりであるか否かの判別を容易としつつ、デモ図柄を用いた判定結果の報知態様を多様化させることを実現している。この詳細は後述する。
次に、本実施の形態のパチンコ機1の電気的構成について、図3を参照して説明する。図3は、パチンコ機1の電気的構成を示すブロック図である。図3に示すように、制御部40は、主基板41、電源基板42、演出制御基板43、払出制御基板45、電飾基板46、中継基板47、及びサブ統合基板58から構成されている。この制御部40は、パチンコ機1(図1参照)の裏側(背面側)に設けられている。
はじめに、主基板41について説明する。パチンコ機1の主制御を司る主基板41には、プログラムに従って各種の処理を行う主基板CPUユニット50が設けられている。この主基板CPUユニット50には、各種の演算処理を行うCPU51と、演算処理中に発生するデータの値等を一時的に記憶するRAM52と、制御プログラム、各種データの初期値、他の基板への指示を行うコマンド等を記憶したROM53とが設けられており、これらは1つのLSIとして一体にモールディングされている。また、CPUユニット50には割込信号発生回路57が接続されており、CPU51は、この割込信号発生回路57から割込信号が入力される毎に、ROM53に記憶されている制御プログラムを実行する。
また、主基板41にはI/Oインタフェイス54が設けられており、サブ統合基板58、払出制御基板45、中継基板47等のサブ基板と、第一始動口15に入賞した遊技球を検出する第一始動口スイッチ65と、第二始動口16に入賞した遊技球を検出する第二始動口スイッチ66と、第二始動電動役物17に入賞した遊技球を検出する第二始動電動役物スイッチ67とが接続されている。また、主基板41のI/Oインタフェイス54には、図示外の遊技場管理用コンピュータにパチンコ機1の情報を出力する出力ポート55が接続されている。
次いで、払出制御基板45及び中継基板47について説明する。払出制御基板45には、CPU45aや図示外の入力インタフェイス、RAM及びROMが内蔵されており、賞品球払出装置49に接続されている。そして、主基板41から送信されるコマンドに従って、賞品球払出装置49の制御を行う。また、中継基板47には、第二始動電動役物17の開閉部材を開放・閉鎖する電動役物開放ソレノイド69、第一大入賞口18の開閉部材を開放・閉鎖する第一大入賞口開放ソレノイド70、第二大入賞口19の開閉部材を開放・閉鎖する第二大入賞口開放ソレノイド71、普通図柄始動ゲート12を通過した遊技球を検出する普通図柄作動スイッチ73、第一大入賞口18に入賞した遊技球を検出する第一大入賞口スイッチ75、第二大入賞口19に入賞した遊技球を検出する第二大入賞口スイッチ76が接続されている。そして、中継基板47は、スイッチやソレノイドの配線の中継を行っている。尚、第一始動口15、第二始動口16、第二始動電動役物17、及び2つの大入賞口18,19に遊技球が入賞すると、所定数の遊技球が払い出される。
次いで、サブ統合基板58、演出制御基板43、及び電飾基板46について説明する。サブ統合基板58にはCPU581、RAM582、及びROM583が設けられており、演出制御基板43、電飾基板46、役物装置30、及びスピーカ48に接続されている。そして、主基板41から送信されるコマンドに従って、演出等の総合的な制御を行っている。また、演出制御基板43はCPU43aや図示外の入力インタフェイス、RAM及びROMを内蔵しており、表示画面28の制御を行っている。また、電飾基板46はCPU46aや図示外の入力インタフェイス、RAM及びROMを内蔵している。そして、普通図柄表示部24、第一特別図柄表示部25、第二特別図柄表示部26、照明装置35、普通図柄記憶数表示LED59、第一特別図柄記憶数表示LED60、及び第二特別図柄記憶数表示LED61等の制御を行っている。
次いで、電源基板42について説明する。電源基板42は、主基板41及び遊技球発射装置37に接続されており、各基板及び遊技球発射装置37に直流の安定化した電力を供給している。遊技球発射装置37は、図示外の発射モータや、発射ハンドル7に設けられたタッチセンサ、発射装置停止スイッチ、及び発射強弱ボリューム等からなり、一定間隔(本実施の形態では0.6秒)毎に1個ずつ遊技球を遊技領域へ発射する。
次に、主基板41のRAM52の記憶エリアについて、図4を参照して説明する。図4は、主基板41のRAM52の記憶エリアを示す概念図である。図4に示すように、RAM52には、各種のカウンタを記憶するカウンタ記憶エリア5201、普通図柄始動ゲート12や第一始動口15等の各入賞口に遊技球が入賞したか否かを示すフラグを記憶する入賞球フラグ記憶エリア5202、普通図柄始動ゲート12を遊技球が通過した際に取得される乱数を記憶する普通当たり関係情報記憶エリア5203、普通図柄作動保留球数を記憶する普通図柄作動保留球数記憶エリア5204、第一始動口15への遊技球の入賞時に取得される乱数を記憶する第一大当たり関係情報記憶エリア5205、第一特別図柄作動保留球数を記憶する第一特別図柄作動保留球数記憶エリア5206、第二始動口16及び第二始動電動役物17への遊技球の入賞時に取得される乱数を記憶する第二大当たり関係情報記憶エリア5207、第二特別図柄作動保留球数を記憶する第二特別図柄作動保留球数記憶エリア5208、主基板41からサブ統合基板58、払出制御基板45、電飾基板46、中継基板47等へ出力される制御コマンドを記憶するコマンド関係記憶エリア5209、各種フラグを記憶するフラグ関係記憶エリア5210が設けられている。さらに、RAM52には、図示外の各種の記憶エリアが設けられている。
次に、RAM52のカウンタ記憶エリア5201に記憶される各カウンタについて説明する。RAM52に記憶されるカウンタには、乱数を取得するための乱数取得カウンタ、時間を計測するためのタイマカウンタ、入賞球数を計数するための入賞球数カウンタ、大当たり遊技が終了してから実行された第一大当たり判定及び第二大当たり判定の回数の和を計数する大当たり判定回数計数カウンタ等がある。
まず、乱数取得カウンタについて説明する。乱数取得カウンタとしては、普通当たり判定カウンタ、第一大当たり判定カウンタ、第一特別図柄作成カウンタ、第一変動パターン決定カウンタ、第二大当たり判定カウンタ、第二特別図柄作成カウンタ、第二変動パターン決定カウンタ等がある。これらのカウンタの値は、割込信号発生回路57(図3参照)からの割込信号に基づいて実行されるメイン処理のカウンタ更新処理(S12、図8参照)において、一定間隔の時間(例えば、割込信号発生の間隔である2ms)毎に所定量(例えば、「1」)ずつ加算される。また、各カウンタには最小値(下限値)及び最大値(上限値)が設けられており、最小値から最大値までの範囲の数値内を循環するように構成されている。つまり、更新の結果、カウンタの値が最大値と同じ値になると、次の更新でカウンタの値は最小値を取ることとなる。そして、各乱数取得カウンタには、パチンコ機1の起動時に初期値として「0」が記憶されており、更新により値が一巡して初期値「0」と同じ値となると、新たな初期値が取得され、その初期値に対して「1」ずつの加算が行われる。この新たな初期値は、CPU51がメイン処理(図8参照)を行わない間(メイン処理が終了し、割込信号により新たなメイン処理が開始されるまでの間)に繰り返し実行されている、図示外の初期値乱数処理(所定のアルゴリズムによって乱数を発生させる処理)によって生成された乱数が用いられる。尚、これらの乱数取得カウンタは、後述するメイン処理の普通図柄処理(S16、図8参照)及び特別図柄処理(図9乃至図13参照)において使用され、第一大当たり関係情報記憶エリア(図5参照)等のRAM52の記憶エリアに格納される。
次いで、タイマカウンタについて説明する。タイマカウンタは時間を計測するために使用されるカウンタであり、時間の計測開始時に初期値として所定の値が記憶される。例えば、1秒を計測する場合には初期値として「500」が記憶される。そして、割込信号発生の間隔である2ms毎に行われるカウンタ更新処理(S12、図8参照)において「1」ずつ減算されて、値が「0」でなければ時間の計測中であると判断され、値が「0」となることで所定時間が経過したと判断される。また、タイマカウンタの値は、「0」となった後は更新されないようにプログラムされている。
次いで、入賞球数カウンタについて説明する。入賞球数カウンタは、第一大入賞口18及び第二大入賞口19が1回の開閉動作を行う間に、この大入賞口18,19へ入賞した遊技球の個数を計数するために使用される。このカウンタの初期値は「0」であり、後述するメイン処理のスイッチ読込処理(S11、図8参照)において、入賞が検出される毎に「1」加算される。そして、大入賞口18,19が閉鎖すると初期化される。
次いで、大当たり判定回数計数カウンタについて説明する。パチンコ機1における非確率変動時短状態は、第一大当たり判定及び第二大当たり判定の判定回数の和が50回に達すると終了し、遊技状態は通常状態へ移行する。また、確率変動時短状態では、大当たり判定回数の和が10000回に達すると、遊技状態は通常状態へ移行する。そこで、本実施の形態では、大当たり遊技終了後に実行された第一大当たり判定及び第二大当たり判定の判定回数を大当たり判定回数計数カウンタによって計数し、計数された値に応じて遊技状態を制御している。この詳細は、図13を参照して後述する。尚、判定回数が規定回数に到達する前に大当たりと判定された場合には、時短状態及び確率変動状態はその時点で終了し、大当たり遊技が実行される。そして、大当たり遊技終了後に再び新たな遊技状態が生起される。
次に、RAM52の第一大当たり関係情報記憶エリア5205について、図5を参照して説明する。図5は、RAM52の第一大当たり関係情報記憶エリア5205を示す概念図である。この第一大当たり関係情報記憶エリア5205は、後述するメイン処理の特別図柄処理(図9乃至図13参照)において使用される。図5に示すように、第一大当たり関係情報記憶エリア5205には判定エリア及び第一〜第四記憶エリアが設けられており、第一〜第四記憶エリアには、第一始動口15に入賞し、まだ第一大当たり判定の結果が報知されていない遊技球(第一特別図柄作動保留球)の取得した乱数が記憶される。また、判定エリアには、現在行われている第一大当たり判定の結果報知や、第一大当たり遊技の基になった乱数が記憶されている。
この判定エリア及び第一〜第四記憶エリアのそれぞれには、第一大当たり判定カウンタの値が記憶される第一大当たり乱数欄と、第一特別図柄作成カウンタの値が記憶される第一特別図柄決定乱数欄と、第一変動パターン決定カウンタの値が記憶される第一変動パターン決定乱数欄とが設けられている。そして、第一始動口15への遊技球の入賞が確認されると、RAM52の第一特別図柄作動保留球数記憶エリア5206の値(第一特別図柄作動保留球数)に対応する記憶エリアに各値が記憶され、この値に基づいて第一大当たり判定、第一大当たりと判定された場合の第一特別図柄の決定、及び第一変動パターンの決定が行われる。尚、RAM52の第二大当たり関係情報記憶エリア5207においても、第一大当たり関係情報記憶エリア5205と同様の記憶エリアが設けられている。そして、遊技球が第二始動口16又は第二始動電動役物17へ入賞した際に取得される乱数が記憶される。また、RAM52の普通当たり関係情報記憶エリア5203においても5つの記憶エリアが設けられており、普通当たり乱数を保留できるようになっている。
次に、主基板41のROM53の記憶エリアについて、図6を参照して説明する。図6は、主基板41のROM53の記憶エリアを示す概念図である。ROM53には、パチンコ機1のリセットが行われる際に各記憶エリアに記憶される初期値等を記憶する初期設定記憶エリア5301と、CPU51がパチンコ機1を制御するための各種プログラムを記憶する制御プログラム記憶エリア5302と、主基板41からサブ統合基板58等に出力される制御コマンドのテーブルを記憶する制御コマンドテーブル記憶エリア5303と、2つの特別図柄表示部25,26に表示する2桁の数字(大当たりの場合)又は記号「−−」(はずれの場合)である特別図柄のパターンを記憶する特別図柄パターン記憶エリア5304と、第一大当たり判定及び第二大当たり判定の判定結果を報知する際の図柄の変動パターンに関するテーブル等の情報が記憶されている変動パターン記憶エリア5305と、普通当たり判定、第一大当たり判定、第二大当たり判定、特別図柄の決定等が行われる際に参照される各種テーブルを記憶する判定テーブル記憶エリア5306とが設けられている。さらに、ROM53には、図示外の各種の記憶エリアが設けられている。
変動パターン記憶エリア5305には、大当たり判定の結果及び大当たり判定の種類(第一大当たり判定及び第二大当たり判定のいずれか)に応じた4つのテーブルが記憶されており、変動パターン決定乱数の値により、対応するテーブルが参照されて変動パターンが決定される。
また、判定テーブル記憶エリア5306には、第一大当たり判定を行う際に参照される第一大当たり判定テーブル、及び第二大当たり判定を行う際に参照される第二大当たり判定テーブル(図示外)が記憶されている。これらの大当たり判定テーブルには、確率変動状態中に参照される高確率判定テーブル、及び非確率変動中に参照される低確率判定テーブルがそれぞれ設けられている。そして、「大当たり」「はずれ」のいずれかの判定結果が、大当たり乱数の各値に対応付けされており、第一・第二大当たり乱数の値を遊技状態に応じた判定テーブルに当てはめることで、大当たり判定が行われる。尚、大当たりと判定される確率は確率変動状態中に60/990、非確率変動状態中に10/990となっており、この確率は第一大当たり判定及び第二大当たり判定で共通の値となっている。また、判定テーブル記憶エリア5306には、大当たりと判定された場合の特別図柄を決定する際に参照される特別図柄決定テーブルが、大当たり判定の種類に応じて記憶されている。そして、特別図柄決定乱数の値によって特別図柄が決定され、決定された特別図柄と大当たり判定時の遊技状態とに応じて、大当たり遊技終了後に生起される遊技状態が決定されることとなる。
次に、ROM53の判定テーブル記憶エリア5306に記憶されている特別図柄決定テーブルについて、図7を参照して説明する。図7は、判定テーブル記憶エリア5306に記憶されている特別図柄決定テーブルを示す概念図である。図7に示すように、特別図柄決定テーブルによって決定される特別図柄は、大当たり種別によって、第一大当たり判定では5種類、第二大当たり判定では3種類に分類される。そして、各特別図柄と特別図柄決定乱数の値とが対応付けされている。従って、特別図柄決定乱数の値に応じて特別図柄が決定され、決定された特別図柄に応じてさらに大当たり種別が決定されることとなる。
ここで、本実施の形態における大当たり種別について説明する。本実施の形態では、ラウンド数と、確率変動状態の当否と、時短回数とに応じて大当たりの種別が分類される。ラウンド数とは、1回の大当たり遊技中に大入賞口18,19のいずれかが連続して作動する回数の合計であり、4ラウンド(4R)及び16ラウンド(16R)のいずれかが選択される。そして、一旦開放された大入賞口18,19は、30秒の最大開放時間の経過、及び9個の遊技球の入賞のいずれかの条件が満たされると閉鎖する。
また、決定された大当たり種別及び大当たり判定時の遊技状態に応じて、大当たり遊技終了後の時短回数が決定される。時短回数とは、時短状態が終了する条件となる大当たり判定の回数(第一大当たり判定の回数と第二大当たり判定の回数との和)である。具体的には、第一大当たり判定の場合、大当たり種別が「4R非確変」となった際に時短中であれば時短回数は50回、非時短中であれば0回(時短状態が生起されない)となる。また、「4R確変A」となった際に時短中であれば時短回数は10000回、非時短中であれば0回となる。また、「4R確変B」となった際に非確率変動非時短状態(通常状態)であれば時短回数は0回、その他の遊技状態であれば10000回となり、「4R確変C」及び「16R確変」となった場合には、大当たり判定時の遊技状態に関わらず、時短回数は10000回となる。そして、第二大当たり判定の場合には、大当たり判定時の遊技状態に関わらず、大当たり種別が「4R非確変」であれば時短回数は50回、「4R確変」及び「16R確変」となった場合には時短回数は10000回となる。尚、確率変動状態が終了する条件となる大当たり判定の回数、すなわち確率変動回数は、非確変の大当たり種別となった場合には0回(確率変動状態が生起されない)、確変の大当たり種別となった場合には10000回となる。この遊技状態の制御の詳細は、図12を参照して後述する。
次に、パチンコ機1の主基板41による動作の詳細について、図8乃至図13を参照して説明する。図8は、主基板41におけるメイン処理のフローチャートであり、図9乃至図11は、メイン処理の中で行われる特別図柄処理のサブルーチンのフローチャートである。また、図12は、図11に示す特別図柄処理の中で行われる大当たり種別判定処理のサブルーチンのフローチャートであり、図13は、図10に示す特別図柄処理の中で行われる遊技状態移行処理のサブルーチンのフローチャートである。以下、フローチャートの各ステップについて「S」と略記する。
パチンコ機1の制御は、ROM53の制御プログラム記憶エリアに記憶されている制御プログラムにより行われる。制御プログラムのメイン処理は、割込信号発生回路57(図3参照)が発生する割込信号をCPU51が感知した際に、CPU51において実行される。割込信号は、一定の間隔(本実施の形態では2ms)毎に発生されるので、メイン処理は2ms毎に繰り返し実行されることになる。
まず、主基板41で行われるメイン処理について、図8を参照して説明する。図8に示すように、割込信号の感知によってメイン処理が開始されると、まず、コマンド出力処理が行われる(S10)。このコマンド出力処理では、制御コマンドが、I/Oインタフェイス54を介してサブ統合基板58や払出制御基板45、電飾基板46、中継基板47等に出力される。制御コマンドには、大入賞口18,19の開閉タイミングを指示する大入賞口開放コマンド、大入賞口閉鎖コマンド、決定された特別図柄を示す特別図柄指定コマンド、決定された変動パターンを指示すると共に特別図柄の変動開始を指示する変動パターン指定コマンド、変動している特別図柄の停止を指示する特別図柄停止コマンド、時短状態が終了したことを通知する時短終了通知コマンド、大当たり遊技が終了したことを示す大当たり遊技終了コマンド等、多数のコマンドがある。ここで出力される制御コマンドは、前回実施されたメイン処理においてコマンド関係記憶エリア5209に出力コマンドとして記憶された制御コマンドである。
次いで、スイッチ読込処理が行われる(S11)。このスイッチ読込処理では、普通図柄始動ゲート12、第一始動口15、第二始動口16、第二始動電動役物17、及び2つの大入賞口18,19への遊技球の入賞を検知する処理が行われる。具体的には、これらの入賞口に設けられた各スイッチ(図3参照)により遊技球が検出されたか否かが判断される。そして、遊技球が検出された場合には、RAM52の入賞球フラグ記憶エリア5202に記憶された各スイッチに対応したフラグがONとされる。尚、スイッチ読込処理の開始時には、RAM52における入賞球フラグ記憶エリア5202の全てのフラグがリセットされる。
次いで、カウンタ更新処理が行われる(S12)。先述したように、このカウンタ更新処理では、RAM52のカウンタ記憶エリア5201に記憶されている乱数取得カウンタの各値が所定量だけ加算され、タイマカウンタの各値が所定量だけ減算される。
次いで、特別電動役物処理が行われる(S13)。この特別電動役物処理では、大入賞口18,19の開閉動作を指示するための大入賞口開放コマンド、大入賞口閉鎖コマンド等の制御コマンドをサブ統合基板58へ送信するための処理が行われる。先述したように、一旦開放された大入賞口18,19は、1回の開放動作における最大開放時間である30秒が経過するか、又は9個の遊技球の入賞が検出されると閉鎖する。
また、特別電動役物処理では、大当たり遊技の終了後に、その後の遊技状態を制御する処理が行われる。後述する特別図柄処理において、時短回数が50回の時短状態に当選したことを示す「1」が時短A当選フラグに記憶されて「ON」となっている場合には、特別電動役物処理では、時短回数が50回の時短状態中であるか否かを示す時短Aフラグが大当たり遊技終了時に「ON」とされる。同様に、時短回数10000回の時短状態に当選して時短B当選フラグが「ON」とされていれば、特別電動役物処理では、大当たり遊技終了後に時短Bフラグが「ON」とされる。そして、確率変動状態に当選したことを示す「1」が確率変動当選フラグに記憶されて「ON」となっていれば、大当たり遊技終了後には、確率変動フラグが確率変動状態中であることを示す「ON」とされる。そして、大当たり遊技が終了すると、後述する第一大当たり遊技状態フラグ、及び第二大当たり遊技状態フラグのうち「ON」とされているフラグが「OFF」に変更される。さらに、大当たり遊技が終了したことを示す大当たり遊技終了コマンドが、コマンド関係記憶エリア5209に記憶される。
次いで、特別図柄処理が行われる(S14)。この特別図柄処理では、大当たり判定、表示画面28に表示される図柄の変動パターンの決定、指示、図柄の変動の開始及び終了の指示等が行われる。さらに、大当たり種別と遊技状態とから大当たり遊技終了後の遊技状態を決定する処理、及び遊技状態を移行させる処理が行われる。この特別図柄処理については、図9乃至図13に示すフローチャートを参照して後述する。
次いで、普通電動役物処理が行われる(S15)。この普通電動役物処理では、普通当たりとなった場合に、第二始動電動役物17に設けられた一対の開閉部材(所謂チューリップ)の開閉(普通当たり遊技中の動作)の制御が行われる。開閉部材が開放されることにより、第二始動電動役物17への遊技球の入賞が可能となる。尚、時短遊技状態が生起されている場合には、生起されていない場合よりも第二始動電動役物17が長い時間開放される。
次いで、普通図柄処理が行われる(S16)。この普通図柄処理では、普通当たり乱数の取得、普通当たり判定等が行われる。まず、スイッチ読込処理(S11)にて普通図柄始動ゲート12への遊技球の通過が検出された場合には、普通当たり判定カウンタの値が普通当たり乱数として取得される。取得された乱数は、RAM52の普通当たり関係情報記憶エリア5203の第一〜第四記憶エリアのうち、普通図柄作動保留球数記憶エリア5204に記憶されている値に対応する番号の記憶エリアに、普通当たり乱数として記憶される。そして、番号の若い記憶エリアの乱数から順次普通当たり判定が行われ、普通図柄表示部24を変動及び停止させることで判定結果が報知される。ここで、時短状態が生起されている場合には、生起されていない場合に比べて普通図柄表示部24の変動時間が短縮されると共に、より高い確率で普通当たりと判定される。よって、時短状態中は第二始動電動役物17が開放される割合が大幅に高くなる。
次いで、賞品球の払い出しを行う払出処理(S17)、及びエラーチェック(S18)が行われる。パチンコ機1にエラーが発生している場合には、表示画面28にエラー表示を行わせたり、照明装置35を点灯・点滅させたり、スピーカ48,48にエラー音を発音させたりする。そこで、S10のコマンド出力処理にてサブ統合基板58へ送信するためのエラーコマンドがRAM52のコマンド関係記憶エリア5209に記憶される。次いで、情報出力処理(S19)において、図示外の遊技場管理用コンピュータにパチンコ機1の大当たり情報、始動情報等の各種の情報が出力ポート55を介して出力される。情報出力処理が終わるとメイン処理は終了する。そして、割込信号発生回路57から割込信号を受信すると、また最初からメイン処理が実行される。
次に、メイン処理の特別図柄処理(S14)の詳細について、図9乃至図13に示すフローチャートを参照して説明する。先述したように、特別図柄処理では、第一大当たり判定、第二大当たり判定、表示画面28に表示される図柄や変動パターン、及び演出の決定、大当たり種別判定処理、遊技状態移行処理等が行われる。
はじめに、特別図柄処理で使用されるフラグについて説明する。RAM52のフラグ関係記憶エリア5210には、表示状態フラグ、第一大当たり遊技状態フラグ、第二大当たり遊技状態フラグ、確率変動フラグ、確率変動当選フラグ、時短A・Bフラグ、時短A・B当選フラグ等が記憶されている。
表示状態フラグは第一特別図柄表示部25及び第二特別図柄表示部26の状態を示すフラグであり、2つの特別図柄表示部25,26のいずれか一方が変動している場合(変動中)には「1」、いずれか一方が停止表示されている場合(停止表示中)には「2」、両方とも変動中でも停止表示中でもない場合には「0」が記憶されている。また、第一大当たり遊技状態フラグは、第一大入賞口18が開放される第一大当たり遊技中に、第二大当たり遊技状態フラグは、第二大入賞口19が開放される第二大当たり遊技中にそれぞれ「1」が記憶されて「ON」となり、そうでない場合には「0」が記憶されて「OFF」となっている。また、確率変動フラグは確率変動状態中に「1」が記憶されて「ON」となっており、非確率変動状態中には「0」が記憶されて「OFF」となっている。また、確率変動当選フラグは、大当たり遊技終了後に確率変動状態を生起する場合に「ON」、そうでない場合に「OFF」となっている。
また、時短Aフラグは時短回数が50回の時短状態中に、時短Bフラグは時短回数10000回の時短状態中にそれぞれ「1」が記憶されて「ON」とされ、そうでない場合には「0」が記憶されて「OFF」となっている。そして、時短A当選フラグは時短回数が50回、時短B当選フラグは10000回の時短状態を大当たり遊技終了後に生起する場合にそれぞれ「1」が記憶されて「ON」とされ、そうでない場合に「0」が記憶されて「OFF」とされる。
図9に示すように、メイン処理の特別図柄処理が開始されると、第一始動口15へ遊技球が入賞しているか否かが判断される(S21)。第一始動口15に設けられた第一始動口スイッチ65が遊技球の入賞を検出した場合には、メイン処理のスイッチ読込処理(S11、図8参照)において、入賞球フラグ記憶エリア5202の第一始動口スイッチ65に対応するフラグが「ON」とされている。そこで、S21では、このフラグが「ON」であるか否かの判断が行われる。「ON」でない場合には(S21:NO)、第一始動口15に遊技球は入賞していないので、そのままS25の判断へ移行する。
第一始動口スイッチ65に対応するフラグが「ON」である場合には(S21:YES)、第一始動口15に遊技球が入賞しているので、その遊技球についての乱数が取得され、第一大当たり関係情報記憶エリア5205(図5参照)に記憶される。しかし、乱数を取得して記憶することができる第一特別図柄作動保留球の数は4個である。そこで、第一特別図柄作動保留球数記憶エリア5206の値が「4」であるか否かの判断が行われる(S22)。第一特別図柄作動保留球数記憶エリア5206の値が「4」である場合には(S22:YES)、この遊技球についての乱数は記憶できないので、そのままS25の判断へ移行する。
第一特別図柄作動保留球数記憶エリア5206の値が「4」でない場合、すなわち「0」〜「3」のいずれかである場合には(S22:NO)、第一特別図柄作動保留球数記憶エリア5206の値に「1」が加算される(S23)。そして、第一大当たり関係情報記憶エリア5205の第一〜第四記憶エリアのうち、第一特別図柄作動保留球数記憶エリア5206の値に対応する番号の記憶エリアに乱数が記憶される(S24)。具体的には、第一大当たり乱数欄には第一大当たり判定カウンタの値が記憶され、第一大当たり特別図柄決定乱数欄には第一大当たり特別図柄作成カウンタの値が記憶され、第一変動パターン決定乱数欄には第一変動パターン決定カウンタの値が記憶される。
次いで、第二始動口16及び第二始動電動役物17への遊技球の入賞に関する処理が行われる。まず、第二始動口16及び第二始動電動役物17のいずれかに遊技球が入賞しているか否かが判断される(S25)。第二始動口16に設けられた第二始動口スイッチ66に対応するフラグ、及び第二始動電動役物17に設けられた第二始動電動役物スイッチ67に対応するフラグが共に「OFF」となっており、遊技球が入賞していないと判断された場合には(S25:NO)、そのままS31(図10参照)の判断へ移行する。第二始動口16及び第二始動電動役物17のいずれかに遊技球が入賞していると判断された場合には(S25:YES)、第二特別図柄作動保留球数記憶エリア5208の値が「4」であるか否かの判断が行われる(S26)。「4」である場合には(S26:YES)、この遊技球についての乱数は記憶できないので、そのままS31の判断へ移行する。
第二特別図柄作動保留球数記憶エリア5208の値が「4」でない場合には(S26:NO)、第二特別図柄作動保留球数記憶エリア5208の値に「1」が加算される(S27)。そして、第二大当たり関係情報記憶エリア5207の記憶エリアに各種乱数が記憶されて(S28)、S31の判断へ移行する。
次いで、図10のフローチャートに示すように、大当たり遊技状態であるか否かの判断が行われる(S31)。大当たり遊技状態である場合には、第一大当たり判定、第二大当たり判定や判定結果の報知は行われない。そこで、第一大当たり遊技状態フラグ、及び第二大当たり遊技状態フラグのいずれかが「ON」であり、大当たり遊技状態である場合には(S31:YES)、何もせずにメイン処理へ戻る。
大当たり遊技状態でないと判断された場合には(S31:NO)、第一特別図柄表示部25及び第二特別図柄表示部26の制御に関する処理が行われる。まず、表示状態フラグにより、2つの特別図柄表示部25,26のいずれかが変動中であるか否かの判断が行われる(S32)。表示状態フラグが「1」でなく、特別図柄表示部25,26が共に変動中でない場合には(S32:NO)、表示状態フラグにより、いずれかが停止表示中であるか否かの判断が行われる(S33)。表示状態フラグが「2」でなく、2つの特別図柄表示部25,26が共に停止表示中でない場合には(S33:NO)、第一大当たり判定又は第二大当たり判定が行われる。
そこで、図11のフローチャートに示すように、大当たり判定を行うべき遊技球が存在するか否かの確認が行われる。まず、RAM52の第二特別図柄作動保留球数記憶エリア5208の値により、第二特別図柄作動保留球数数の値が「1」以上であるか否かが判断される(S41)。本実施の形態では、第一特別図柄作動保留球及び第二特別図柄作動保留球が共に「1」以上である場合には、第二大当たり判定が優先して実行される。従って、第二特別図柄作動保留球数が「1」以上である場合には(S41:YES)、S61の処理へ移行して第二大当たり判定が行われる。一方で、第二特別図柄作動保留球数が「0」である場合には(S41:NO)、第一特別図柄作動保留球数記憶エリア5206の値により、第一特別図柄作動保留球数の値が「1」以上であるか否かが判断される(S42)。「0」であれば(S42:NO)、大当たり判定を行うべき遊技球は存在しないので、そのままメイン処理へ戻る。「1」以上であれば(S42:YES)、第一大当たり判定を行うため、S45の処理へ移行する。
第一大当たり判定では、まず、第一特別図柄作動保留球数記憶エリア5206の値が「1」減算され(S45)、第一大当たり関係情報記憶エリア5205の値がシフトされる。すなわち、第一記憶エリアに記憶されている乱数が判定エリアにシフトされ、第二〜第四記憶エリアに記憶されている乱数が番号の1つ若い記憶エリアへシフトされ、第四記憶エリアの値がクリアされる(S46)。
次いで、第一大当たり判定が行われる(S47〜S49)。この第一大当たり判定は、ROM53の判定テーブル記憶エリア5306に記憶されている第一大当たり判定テーブルが参照されて、判定エリアの第一大当たり乱数欄(図5参照)に記憶されている値により行われる。確率変動フラグに「1」が記憶されて「ON」となっている確率変動状態中であれば(S47:YES)、大当たりとして決められている特定の値の数が非確率変動状態中よりも多い第一高確率判定テーブルが参照されて第一大当たり判定が行われる(S48)。一方で、確率変動フラグが「OFF」となっている非確率変動状態中であれば(S47:NO)、第一低確率判定テーブルが参照されて判定が行われる(S49)。
次いで、変動パターンを決定する処理、及び第一特別図柄を決定する処理が行われる。まず、第一大当たり判定の結果が「大当たり」であるか否かが判断される(S50)。「大当たり」であれば(S50:YES)、当たり変動パターン決定処理(S51)において、第一大当たりを示す第一特別図柄の変動パターンが決定されると共に、決定された変動パターンをサブ統合基板58に指示する変動パターン指定コマンドがコマンド関係記憶エリア5209に記憶される。ここで、変動パターンを決定する処理は、第一大当たり関係情報記憶エリア5205(図5参照)の第一変動パターン決定乱数欄に記憶されている値により、テーブルが参照されて行われる。尚、サブ統合基板58では、変動パターン指定コマンドの受信を契機として、表示画面28内のデモ図柄(主デモ図柄及び第一副デモ図柄)及び第一特別図柄表示部25の変動が開始される。
そして、特別図柄決定処理(S52)では、大当たりを示す第一特別図柄が決定され、決定された第一特別図柄を示す特別図柄指定コマンドがコマンド関係記憶エリア5209に記憶される。この特別図柄指定コマンドは、次に行われるメイン処理のコマンド出力処理(S10、図8参照)において、サブ統合基板58へ送信される。また、大当たり特別図柄の決定は、第一大当たり関係情報記憶エリア5205の第一特別図柄決定乱数欄の値により、特別図柄決定テーブル(図7参照)が参照されて行われ、これにより、大当たり種別が決定される。一方で、第一大当たり判定の結果が「大当たり」でなければ(S50:NO)、はずれを示す変動パターンの決定、及び決定された変動パターンを指定するコマンドの記憶が行われる(S53)。そして、はずれの判定結果を示す第一特別図柄が決定され、特別図柄指定コマンドが記憶される(S54)。
また、第二大当たり判定でも、第一大当たり判定と同様の流れで各種処理が行われる。まず、第二特別図柄作動保留球数記憶エリア5208の値が「1」減算され(S61)、第二大当たり関係情報記憶エリア5207に記憶されている値がシフトされる(S62)。次いで、確率変動フラグにより確率変動中であるか否かの判断が行われ(S63)、確率変動状態中であれば(S63:YES)、大当たりとして決められている特定の値が非確率変動状態中よりも多い第二高確率判定テーブルが参照されて第二大当たり判定が行われる(S64)。一方で、確率変動状態中でなければ(S63:NO)、第二低確率判定テーブルが参照されて判定が行われる(S65)。
次いで、変動パターンを決定する処理、及び第二特別図柄を決定する処理が行われる。まず、第二大当たり判定の結果が「大当たり」であるか否かが判断され(S66)、「大当たり」であれば(S66:YES)、第二大当たりを示す変動パターンの決定、及び決定された変動パターンを指定するコマンドの記憶が行われる(S67)。そして、大当たりを示す第二特別図柄が決定され、特別図柄指定コマンドが記憶される(S68)。また、第二大当たり判定の結果が「大当たり」でなければ(S66:NO)、はずれを示す変動パターンが決定され、この変動パターンを指定するコマンドが記憶される(S69)。そして、はずれを示す第二特別図柄が決定され、特別図柄指定コマンドが記憶される(S70)。次いで、大当たり種別判定処理(S75)が行われる。
次に、大当たり種別判定処理について、図12のフローチャートを参照して説明する。この大当たり種別判定処理では、特別図柄に応じて決められている大当たり種別が判定され、この大当たり種別と、大当たり判定時の遊技状態とに応じて大当たり遊技終了後の遊技状態を制御するためのフラグの処理が行われる。
まず、第一大当たり判定により大当たりと判定されたか否かの判断が行われ(S81)、第一大当たり判定による大当たりでなければ(S81:NO)、そのままS93の判断へ移行する。第一大当たり判定による大当たりであれば(S81:YES)、特別図柄に応じて決められている大当たり種別(図7参照)が「4R非確変」であるか否かが判断される(S82)。「4R非確変」である場合には(S82:YES)、時短A・Bフラグのいずれかが「ON」となっているか否かにより時短中であるか否かの判断が行われ(S83)、時短中でなければ(S83:NO)、そのまま図11に示す特別図柄処理へ戻る。一方で、時短中、すなわち非確率変動時短状態及び確率変動時短状態のいずれかが生起されていれば(S83:YES)、時短回数50回の時短状態を大当たり遊技終了後に生起させることを示す「1」が時短A当選フラグに記憶されて「ON」とされ(S84)、特別図柄処理へ戻る。
また、第一大当たり判定により大当たりとなり(S81:YES)、大当たり種別が「4R非確変」でなければ(S82:NO)、他の大当たり種別は全て確率変動状態が生起される大当たり種別である。そこで、大当たり遊技終了後に確率変動状態を生起させることを示す「1」が確率変動当選フラグに記憶されて「ON」とされ(S85)、S86の判断へ移行する。
次いで、大当たり種別が「4R確変A」であるか否かが判断され(S86)、「4R確変A」であれば(S86:YES)、時短中であるか否かが判断される(S87)。時短中でなければ(S87:NO)、大当たり遊技終了後には時短状態は生起されないため、そのまま特別図柄処理へ戻る。一方で、時短中、すなわち非確率変動時短状態及び確率変動時短状態のいずれかが生起されていれば(S87:YES)、時短回数が10000回の時短状態を大当たり遊技終了後に生起させることを示す「1」が時短B当選フラグに記憶されて「ON」とされ(S88)、特別図柄処理へ戻る。
また、大当たり種別が「4R確変A」でない場合には(S86:NO)、「4R確変B」であるか否かが判断され(S89)、「4R確変B」である場合には(S89:YES)、非確率変動非時短状態中であるか否かが判断される(S90)。時短A・Bフラグ及び確率変動フラグが全て「OFF」とされており、非確率変動非時短状態中であると判断された場合には(S90:YES)、時短状態は生起されないため、そのまま特別図柄処理へ戻る。一方で、非確率変動非時短状態中でない場合には(S90:NO)、時短回数が10000回の時短状態に当選したことを示す「1」が時短B当選フラグに記憶されて「ON」とされ(S91)、特別図柄処理へ戻る。
また、第一大当たり判定により大当たりとなり(S81:YES)、大当たり種別が「4R非確変」、「4R確変A」、「4R確変B」のいずれでもない場合には(S82:NO、S86:NO、S89:NO)、大当たり種別は「4R確変C」及び「16R確変」のいずれかである。この場合、第一大当たり判定時の遊技状態に関わらず、時短回数が10000回の時短状態が大当たり遊技終了後に生起される(図7参照)。そこで、時短B当選フラグが「ON」とされて(S91)、特別図柄処理へ戻る。
また、第一大当たり判定により大当たりと判定されていなければ(S81:NO)、第二大当たり判定により大当たりと判定されたか否かが判断される(S93)。第二大当たり判定により大当たりと判定されていなければ(S93:NO)、そのまま特別図柄処理へ戻る。一方で、大当たりと判定されていれば(S93:YES)、大当たり種別が「4R非確変」であるか否かが判断される(S94)。「4R非確変」でなければ(S94:NO)、大当たり種別は「4R確変」及び「16R確変」のいずれかであり、この場合には必ず確率変動時短状態が生起される。そこで、確率変動当選フラグが「ON」とされる(S95)。そして、時短回数が10000回の時短状態に当選したことを示す「1」が時短B当選フラグに記憶されて「ON」とされ(S96)、特別図柄処理へ戻る。
また、大当たり種別が「4R非確変」である場合には(S94:YES)、第二大当たり判定時の遊技状態に関わらず、大当たり遊技終了後には時短回数が50回の時短状態が生起される。そこで、時短回数が50回の時短状態を大当たり遊技終了後に生起させることを示す「1」が時短A当選フラグに記憶されて「ON」とされ(S97)、特別図柄処理へ戻る。
次いで、図11のフローチャートに示すように、大当たり種別判定処理(S75)が終了すると、既に決定されている変動パターンにより決められている特別図柄の変動時間が、特別図柄変動時間カウンタに記憶される(S76)。そして、2つの特別図柄表示部25,26のいずれか一方が変動していることを示す「1」が表示状態フラグに記憶されて(S77)、特別図柄処理を終了し、メイン処理へ戻る。
また、図10のフローチャートに示すS32の判断において、表示状態フラグに「1」が記憶されており、特別図柄表示部25,26のいずれかが変動中であると判断された場合には(S32:YES)、変動時間が経過したか否かの判断が行われる(S101)。S76(図11参照)でセットされた特別図柄変動時間カウンタの値が「0」となっており、変動時間が経過したと判断された場合には(S101:YES)、コマンド関係記憶エリア5209に特別図柄停止コマンドが記憶される(S102)。この特別図柄停止コマンドは、変動しているいずれかの特別図柄表示部25,26の変動停止を指示するコマンドである。そして、所定の停止表示時間が特別図柄停止時間カウンタに記憶され(S103)、特別図柄表示部25,26のいずれか一方が停止表示中であることを示す「2」が表示状態フラグに記憶されて(S104)、メイン処理へ戻る。一方、S101の判断において、特別図柄停止時間カウンタの値が「0」でなく、変動時間がまだ経過していない場合には(S101:NO)、そのままメイン処理へ戻る。
また、S33の判断において、表示状態フラグに「2」が記憶されており、特別図柄表示部25,26のいずれかが停止表示中であると判断された場合には(S33:YES)、S103でセットされた特別図柄停止時間カウンタの値により、停止表示時間が経過したか否かの判断が行われる(S105)。特別図柄停止時間カウンタの値が「0」でなく、停止表示時間がまだ経過していない場合には(S105:NO)、停止表示を継続するため、そのままメイン処理へ戻る。また、特別図柄停止時間カウンタの値が「0」である場合には、停止表示時間が経過したので(S105:YES)、特別図柄表示部25,26が共に変動中でも停止表示中でもないことを示す「0」が表示状態フラグに記憶される(S106)。そして、遊技状態移行処理(S107)が行われる。
次に、遊技状態移行処理について、図13を参照して説明する。遊技状態移行処理では、第一大入賞口18を開放させる第一大当たり遊技を実行させるためのフラグの制御と、第二大入賞口19を開放させる第二大当たり遊技を実行するためのフラグの制御と、時短状態及び確率変動状態を終了させる制御とが行われる。
まず、大当たり判定の結果が、第一大入賞口18を開放させる第一大当たりであるか否かが判断される(S111)。先述したように、本実施の形態では、第一大当たり判定及び第二大当たり判定のいずれで大当たりと判定されたかによって、第一大当たり遊技及び第二大当たり遊技のいずれを実行するかが決定される。そして、第一大当たり判定によって大当たりと判定された場合には(S111:YES)、第一大当たり遊技中であることを示す「1」が第一大当たり遊技状態フラグに記憶されて「ON」とされる(S112)。次いで、大当たり遊技終了後に実行された第一大当たり判定及び第二大当たり判定の判定回数を計数する大当たり判定回数計数カウンタの値が初期化される(S113)。次いで、時短A・Bフラグのいずれかが「ON」となっていれば「OFF」とされ(S115)、確率変動フラグが「ON」となっている場合に「OFF」とする処理が行われて(S116)、図10のフローチャートに示す特別図柄処理へ戻る。
また、大当たり判定の結果が第一大当たりでなければ(S111:NO)、第二大入賞口19を開放させる第二大当たりと判定されたか否かが判断される(S118)。第二大当たり判定により大当たりと判定された場合には(S118:YES)、第二大当たり遊技中であることを示す「1」が第二大当たり遊技状態フラグに記憶されて「ON」とされ(S119)、大当たり判定回数計数カウンタの値が初期化される(S113)。そして、時短A・Bフラグが「OFF」とされ(S115)、確率変動フラグが「OFF」とされて(S116)、特別図柄処理へ戻る。
また、大当たり判定の結果が第一大当たりでも第二大当たりでもなければ(S118:NO)、大当たり判定の回数を計数する大当たり判定計数カウンタの値に「1」が加算される(S121)。そして、大当たり判定回数計数カウンタの値により、判定回数が「50」であるか否かが判断される(S127)。「50」となっていれば(S127:YES)、時短回数が50回である時短状態が生起されているか否かが時短Aフラグによって判断され(S128)、時短Aフラグが「OFF」となっていれば(S128:NO)、そのまま特別図柄処理へ戻る。時短Aフラグが「ON」となっており、時短回数50回の時短状態中であると判断された場合には(S128:YES)、時短Aフラグが「OFF」とされ(S129)、時短状態が終了したことをサブ統合基板58へ通知する時短終了通知コマンドが、コマンド関係記憶エリア5209に記憶される(S130)。そして、特別図柄処理へ戻る。
また、大当たり判定回数計数カウンタの値が「50」でなければ(S127:NO)、大当たり判定回数が「10000」であるか否かが判断され(S132)、「10000」でなければ(S132:NO)、そのまま特別図柄処理へ戻る。大当たり判定回数が「10000」回であれば(S132:YES)、時短Bフラグが「ON」となっている場合に「OFF」とされ(S133)、確率変動フラグが「ON」となっている場合に「OFF」とされる(S134)。そして、時短終了通知コマンドがコマンド関係記憶エリア5209に記憶されて(S135)、特別図柄処理へ戻る。尚、特別図柄処理(図10参照)では、遊技状態移行処理(S107)が終了すると、そのままメイン処理へ戻る。
以上説明したように、遊技球が始動口へ入賞すると(S21:YES、又はS25:YES)、各種乱数が取得され(S24、S28)、取得された乱数に基づいて第一大当たり判定及び第二大当たり判定が行われる(S48,S49,S64,S65)。この大当たり判定は、第一大当たり判定よりも第二大当たり判定を優先して行われる(S41、S42)。そして、判定の結果が大当たりであれば、大当たりを示す特別図柄が決定されてサブ統合基板58へ通知され、決定された特別図柄とその時点での遊技状態とに応じて大当たり遊技終了後の遊技状態が決定される(S12参照)。そして、時短状態中に大当たりと判定された場合には、大当たり種別に関わらず、大当たり遊技終了後に必ず時短状態が生起されるため、大当たり遊技と時短状態とが交互に生起されることとなり、多数の遊技球が払い出される。また、確率変動時短状態は、大当たり判定が10000回行われるまで継続するのに対し、非確率変動時短状態は、50回連続して「はずれ」と判定されると終了する。従って、大当たりとなった場合には、遊技者は時短状態が生起されることを期待して、さらには確率変動時短状態が生起されることを期待して、大当たり種別に強い興味を抱く。
しかしながら、表示画面28にて変動していたデモ図柄が確定表示されることで、大当たりであることに加えて大当たり種別も容易に判別可能とすると、遊技者に不利な大当たり種別であることが判別された時点で遊技者の期待感を損なってしまう。例えば、非確変の大当たりの場合に偶数のデモ図柄を3つ並べて表示し、確変の大当たりの場合に奇数のデモ図柄を3つ並べて表示する場合には、偶数のデモ図柄が揃った時点で遊技者の興趣を損なうこととなる。そこで、本発明によると、主デモ図柄と副デモ図柄との組み合わせによって大当たり判定の結果を示すことで、大当たりとなった場合の大当たり種別が容易に判別される虞を低下させて、遊技者の期待感をより長く継続させることができる。以下、表示画面28に表示される主デモ図柄及び副デモ図柄について、詳細に説明する。
次に、サブ統合基板58における処理について、図14乃至図17を参照して説明する。図14は、サブ統合基板58のRAM582の記憶エリアを示す概念図であり、図15は、表示画面28の表示内容の一例を示す図である。また、図16は、サブ統合基板58のROM583に記憶されているデモ図柄決定テーブルを示す概念図であり、図17は、サブ統合基板58におけるサブ統合基板処理のフローチャートである。サブ統合基板処理では、主基板41から送信されるコマンドに従って、表示画面28やスピーカ48、特別図柄表示部25,26等を制御する処理が行われる。すなわち、大当たり判定の結果を示す図柄の変動演出を制御したり、大当たり遊技中の演出を制御したりする処理が行われる。特に、第一大当たり判定の結果を表示する場合、主デモ図柄及び第一副デモ図柄を変動させた後、判定結果を示す図柄の組み合わせを確定表示させる。また、第二大当たり判定の結果を表示する場合、主デモ図柄及び第二副デモ図柄を変動させた後、判定結果を示す図柄の組み合わせを確定表示させる。
まず、サブ統合基板58のRAM582について、図14を参照して説明する。RAM582には、主基板41により指定された変動パターンが記憶される変動パターン記憶エリア5821、主基板41から指定された特別図柄が記憶される特別図柄記憶エリア5822、特別図柄に応じて決定されて確定表示されるデモ図柄の組み合わせが記憶されるデモ図柄記憶エリア5823、演出制御基板43等に出力される制御コマンドが記憶されるコマンド関係記憶エリア5824、各種フラグが記憶されるフラグ関係記憶エリア5825等の各種記憶エリアが設けられている。
次いで、サブ統合基板58のROM583について説明する。ROM583には、CPU581がパチンコ機1の制御を補助するための各種プログラムが記憶されている。また、サブ統合基板58から演出制御基板43、電飾基板46等に出力される制御コマンドのテーブルを記憶する制御コマンドテーブル記憶エリア、大当たり判定の結果を示す図柄の変動演出に関する情報が記憶されている変動演出記憶エリア、第一大当たり判定及び第二大当たり判定の結果を示すデモ図柄の組み合わせを決定するためのデモ図柄決定テーブルを記憶するデモ図柄決定テーブル記憶エリア等の各種記憶エリアが設けられている。
次に、パチンコ機1の表示画面28の表示内容について、図15を参照して説明する。図15に示すように、表示画面28には、主デモ図柄表示部80、第一副デモ図柄表示部84、第二副デモ図柄表示部87、第一保留球数表示部90、及び第二保留球数表示部95が形成される。
主デモ図柄表示部80には、第一大当たり判定の結果を表示する場合、及び第二大当たり判定の結果を表示する場合に共通して用いられる3つの主デモ図柄が表示される。また、後述するが、大当たりと判定された場合には、3つの主デモ図柄が同じ数字となる。さらに、主デモ図柄表示部80は、第一副デモ図柄表示部84及び第二副デモ図柄表示部87よりも広い領域を占めている。従って、副デモ図柄表示部84,87を用いて判定結果の報知態様を多様化させつつ、大当たりか否かを分かりやすく遊技者に報知することができる。また、遊技者を主デモ図柄表示部80に注目させることができるため、遊技者がデモ図柄によって大当たり種別を判別することをさらに困難にすることができる。
第一副デモ図柄表示部84は、第一大当たり判定の結果を表示する場合に主デモ図柄表示部80と共に用いられる。そして、主デモ図柄と第一副デモ図柄との組み合わせによって、第一大当たり判定の結果が示される。また、第二副デモ図柄表示部87は、第二大当たり判定の結果を表示する場合に主デモ図柄表示部80と共に用いられ、この第二副デモ図柄表示部87に表示される第二副デモ図柄は、主デモ図柄と共に第二大当たり判定の結果を示す。そして、第一副デモ図柄表示部84及び第二副デモ図柄表示部87は、表示画面28内の異なる位置に形成される。よって、同一の表示部内でデモ図柄を表示させる場合や、2つの副デモ図柄表示部84,87が隣接している場合とは異なり、第一大当たり判定の結果、及び第二大当たり判定の結果のいずれが表示されるのかを容易に遊技者に認識させることができる。尚、第一副デモ図柄及び第二副デモ図柄は、共に丸、三角、四角のいずれかの記号が2つ組み合わされることによって構成される。すなわち、大当たり判定の結果は、主デモ図柄である3つの数字と、副デモ図柄である2つの記号との組み合わせによって示される。
また、第一保留球数表示部90には第一特別図柄作動保留球数が表示され、第二保留球数表示部95には第二特別図柄作動保留球数が表示される。また、先述したように、第一特別図柄作動保留球数及び第二特別図柄作動保留球数が共に1以上であれば、主基板41では、第二大当たり判定から優先して行われる。そして、遊技者は、第一副デモ図柄表示部84及び第二副デモ図柄表示部87のいずれが変動しているかによって、第一大当たり判定及び第二大当たり判定のいずれの判定結果が表示されるのかを容易に認識することができる。従って、遊技者は、いずれの大当たり判定が優先して行われるのかを判別することができ、遊技の流れを容易に把握することができる。
次に、サブ統合基板58のROM583に記憶されているデモ図柄決定テーブルについて、図16を参照して説明する。図16に示すように、デモ図柄決定テーブルでは、主基板41から送信される特別図柄指定コマンドによって指定される大当たりの特別図柄と、表示画面28に確定表示されるデモ図柄(主デモ図柄と副デモ図柄との組み合わせ)とが1対1で対応付けられている。そして、先述したように、主基板41によって決定される特別図柄に応じて大当たり種別が決定され、大当たり種別と大当たり判定時の遊技状態とに応じて、大当たり遊技終了後の遊技状態が決定されることとなる。例えば、第二大当たり判定が行われた後、図15に示すデモ図柄(主デモ図柄表示部80及び第二副デモ図柄表示部87に表示される図柄の組み合わせ)が確定表示されると、大当たり種別は第二大当たり判定による「4R確変」である。よって、大当たり遊技終了後には確率変動時短状態が生起される。
ここで、パチンコ機1では、主デモ図柄と副デモ図柄とによってデモ図柄を構成することで、判定結果の報知態様を多様化させることを実現している。これにより、遊技者は、デモ図柄の組み合わせと大当たり種別との対応を全て把握することが困難となり、大当たり種別を遊技者に認識させないまま大当たり遊技を開始させることができる。従って、大当たり種別を遊技者に報知するタイミングを任意に設定することが可能となり、遊技者の興趣を強く惹き付けることができる。
また、大当たりと判定された場合には、大当たり判定の種類に関わらず、3つの主デモ図柄が全て同じ図柄となるように設定されている。よって、判定結果の報知態様を多様化させつつ、判定結果が大当たりであるか否かを容易に遊技者に認識させることができ、遊技者を混乱させることを防止することができる。
さらに、パチンコ機1では、1回の大当たり判定の結果を表示する間(デモ図柄の変動開始から確定表示までの間)に、図柄の仮停止を挟んで主デモ図柄を複数回変動させる、所謂擬似連続変動演出を行うことができる。この疑似連続変動演出を行うことにより、1回の大当たり判定の結果を表示する間に、あたかも複数回の判定結果が表示される印象を遊技者に与えることができ、遊技者を楽しませることができる。本実施の形態では、この擬似連続変動演出における図柄の仮停止を、副デモ図柄の変動を継続させつつ主デモ図柄を停止させることで行っている。そして、先述したように、大当たりか否かは主デモ図柄のみを見れば判別できる構成となっており、さらに、主デモ図柄表示部80は副デモ図柄表示部84,87よりも広い領域を占めているため、遊技者は主デモ図柄表示部80に注目する。よって、擬似連続変動演出を行う場合、デモ図柄が仮停止でなく実際に停止したように遊技者を錯覚させることができ、より強く遊技者の興趣を惹き付けることができる。
次に、サブ統合基板58で行われるサブ統合基板処理について、図17を参照して説明する。図17に示すように、サブ統合基板処理が開始されると、まず、変動パターン指定コマンドを受信したか否かが判断される(S151)。主基板41から変動パターン指定コマンドを受信した場合には(S151:YES)、コマンドによって指定されている変動パターンがRAM582の変動パターン記憶エリア5821に記憶される(S152)。この変動パターンにより、1回の図柄の変動演出に要する時間や演出のパターンが決定される。尚、擬似連続変動演出を実行するか否かも、この変動パターンによって決定される。
次いで、第一大当たり判定の結果の表示、及び第二大当たり判定の結果の表示に共通して用いられる、主デモ図柄表示部80における主デモ図柄の変動を開始させる処理が、演出制御基板43に対して行われる(S153)。そして、指定された変動パターンが第一大当たり判定についての変動パターンであるか否かが判断され(S154)、第一大当たり判定についての変動パターンであれば(S154:YES)、第一副デモ図柄表示部84における第一副デモ図柄の変動を開始させる処理が行われる(S155)。一方で、第二大当たり判定についての変動パターンであれば(S154:NO)、第二副デモ図柄表示部87における第二副デモ図柄の変動を開始させる処理が行われる(S156)。そして、S151の判断へ戻る。
また、変動パターン指定コマンドを受信していない場合には(S151:NO)、特別図柄指定コマンドを受信したか否かが判断される(S159)。主基板41から特別図柄指定コマンドを受信した場合には(S159:YES)、コマンドによって指定されている特別図柄が、特別図柄表示部25,26のいずれかに表示させる特別図柄として、RAM582の特別図柄記憶エリア5822に記憶される(S160)。そして、デモ図柄決定テーブル(図16参照)が参照されることにより、表示画面28に確定表示されるデモ図柄の組み合わせが特別図柄に基づいて決定され、決定されたデモ図柄の組み合わせがRAM582のデモ図柄記憶エリア5823に記憶される(S161)。ここで、指定された特別図柄がはずれを示す「――」の図柄であれば、変動パターン記憶エリア5821に記憶されている変動パターンがリーチ演出を行う変動パターンであるか否かが判断される。そして、リーチ演出を行う場合には左右のデモ図柄が同一となるように、リーチ演出を行わない場合には左右が同一とならないように主デモ図柄が決定される。尚、いずれの場合にも、3つの主デモ図柄が同一とならずにはずれを示すように主デモ図柄が決定される。そして、S151の判断へ戻る。
また、特別図柄指定コマンドを受信していない場合には(S159:NO)、特別図柄停止コマンドを受信したか否かが判断される(S163)。受信した場合には(S163:YES)、変動している一方の特別図柄表示部25,26に、主基板41から指定された特別図柄を停止させる処理が行われる(S164)。そして、デモ図柄記憶エリア5823に記憶されている決定されたデモ図柄の組み合わせを、表示画面28内の対応するデモ図柄表示部に確定表示させる処理が行われて(S165)、S151の判断へ戻る。
また、特別図柄停止コマンドを受信していない場合には(S163:NO)、その他のコマンドを受信したか否かが判断され(S167)、受信していない場合には(S167:NO)、そのままS151の判断へ戻る。一方で、サブ統合基板58からその他のコマンドを受信した場合には(S167:YES)、コマンドに応じた処理が行われて(S168)、S151の判断へ戻る。例えば、時短終了通知コマンドを受信すると、時短状態中の演出が非時短状態中の演出に切り替えられる。また、大当たり遊技終了コマンドを受信すると、大当たり遊技中の演出を終了させて図柄の変動演出を開始させる処理が行われる。
以上説明したように、本実施の形態のパチンコ機1によると、主デモ図柄表示部80、第一副デモ図柄表示部84、及び第二副デモ図柄表示部87が表示画面28に形成される。そして、第一大当たり判定の結果は、主デモ図柄表示部80に表示される主デモ図柄と、第一副デモ図柄表示部84に表示される第一副デモ図柄との組み合わせによって遊技者に報知される。また、第二大当たり判定の結果は、主デモ図柄と、第二副デモ図柄表示部87に表示される第二副デモ図柄との組み合わせによって報知される。従って、大当たり判定毎に別々に判定結果を表示する場合とは異なり、遊技者は大当たり判定の種類に応じて全く別の図柄を見る必要が無いため、遊技者に煩わしさを感じさせることを防止することができる。また、2種類の大当たり判定の結果を全く同じデモ図柄で表示する場合とは異なり、遊技者はいずれの副デモ図柄が変動しているかを見ることで、いずれの大当たり判定の結果が表示されるのかを把握することができ、デモ図柄を用いた判定結果の報知態様を多様化させることも可能となる。
具体的には、本実施の形態では、図柄の変動開始から確定表示までの間に、仮停止を挟んでデモ図柄を複数回変動させる擬似連続変動演出を実行することができる。この擬似連続変動演出におけるデモ図柄の仮停止時に、主デモ図柄のみを完全に停止させて副デモ図柄の変動を継続させることで、あたかもデモ図柄が確定表示されたように遊技者に錯覚させることができる。また、本実施の形態では複数の大当たり種別が設けられており、大当たり遊技終了後の遊技状態が大当たり種別によって決定される。そして、主デモ図柄と副デモ図柄との組み合わせによってデモ図柄を構成することで、確定表示されたデモ図柄から大当たり種別が判別されることを困難にしている。これにより、大当たり種別を遊技者に報知するタイミングがデモ図柄の確定表示時に限定されることを防止することができ、演出を多様化させることができる。
尚、本実施の形態における第一始動口スイッチ65が本発明の「第一遊技球検出手段」に相当し、図9のS24で乱数を取得する主基板41のCPU51が「第一当たり乱数取得手段」として機能する。また、図11のS48,49で大当たり判定を行う主基板41のCPU51が「第一当たり判定手段」として機能する。また、第二始動口16及び第二始動電動役物17が「第二始動口」に相当し、第二始動口スイッチ66が「第二遊技球検出手段」に相当する。また、図9のS28で乱数を取得する主基板41のCPU51が「第二当たり乱数取得手段」として機能し、図11のS64,65で大当たり判定を行う主基板41のCPU51が「第二当たり判定手段」として機能する。また、表示画面28が「表示手段」に相当し、表示画面28の表示を制御する主基板41、サブ統合基板58、及び演出制御基板43が「表示制御手段」として機能する。ROM53の変動パターン記憶エリア5305が「変動パターン記憶手段」に相当する。図9のS24,28で乱数を取得する主基板41のCPU51が「変動パターン決定乱数取得手段」として機能する。図11のS51,53,67,69で変動パターンを決定する主基板41のCPU51が「変動パターン決定手段」として機能する。
また、RAM52の第一大当たり関係情報記憶エリア5205が「第一当たり乱数記憶手段」に相当し、第二大当たり関係情報記憶エリア5207が「第二当たり乱数記憶手段」に相当する。また、図11のS41,42で第二大当たり判定を優先して実行させる主基板41のCPU51が「当たり判定優先実行制御手段」として機能する。
尚、本発明は、以上詳述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が可能であることは勿論である。まず、本実施の形態では、第一大当たり判定及び第二大当たり判定の2つの大当たり判定の結果を表示させるために、本発明に係る主デモ図柄、第一デモ図柄、及び第二デモ図柄を用いている。しかし、本発明が適用できるのは大当たり判定についての結果表示に限られず、普通当たり判定や小当たり判定等の他の判定の結果を表示する場合にも適用できる。
また、主デモ図柄表示部80、第一副デモ図柄表示部84、及び第二副デモ図柄表示部87の構成は適宜変更が可能である。例えば、副デモ図柄表示部84,87はいずれも2つの記号によって構成されているが、記号である必要はなく、色の変化や数字によって副デモ図柄を表してもよい。また、2つの図柄によって構成する必要もなく、1つ、又は3つ以上の図柄によって副デモ図柄を構成してもよい。さらに、第一副デモ図柄と第二副デモ図柄とを同じ態様にする必要はなく、例えば第一副デモ図柄を色の変化によって表す一方で、第二副デモ図柄を数字によって表すこともできる。また、主デモ図柄表示部80の構成も変更が可能であり、主デモ図柄は数字でなくてもよいし、キャラクタ等の図形と数字とを組み合わせて主デモ図柄として用いてもよい。また、主デモ図柄の数も3つに限られない。このように、デモ図柄の構成は適宜変更することができる。
また、各デモ図柄表示部の配設位置も変更が可能である。本実施の形態では、第一副デモ図柄表示部84を表示画面28の左下に形成し、第一副デモ図柄表示部84に隣接させて第一保留球数表示部90を形成している。これにより、遊技者は第一副デモ図柄表示部84と第一保留球数表示部90とを対比させて見ることが容易となり、第一保留球数が減算されると同時に第一副デモ図柄が変動を開始することを、遊技者に分かりやすく認識させることができる。よって、第一大当たり判定及び第二大当たり判定のうち、いずれの判定の結果が報知されるのかをより容易に遊技者に把握させることができる。同様に、第二副デモ図柄表示部87を表示画面28の右下に形成し、第二副デモ図柄表示部87に隣接させて第二保留球数表示部95を形成している。しかし、例えば第一副デモ図柄表示部84を表示画面28の左上に、第二副デモ図柄表示部87を表示画面28の右下に形成してもよい。また、第一保留球数表示部90及び第二保留球数表示部95を表示画面28内に設けずに、複数個のLED等を用いて保留球数を表示する構成としてもよい。
また、本実施の形態の擬似連続変動演出におけるデモ図柄の仮停止は、主デモ図柄を完全に停止させつつ副デモ図柄の変動を継続させることで行っているが、この仮停止の態様も変更が可能である。例えば、デモ図柄を僅かに揺動させることで、完全に停止しているように遊技者に錯覚させる態様である擬似停止を利用してもよい。より具体的には、主デモ図柄を完全に停止させると共に、副デモ図柄を擬似停止させることで仮停止を行う。これにより、デモ図柄の仮停止と確定表示とをさらに混同させ易くすることができる。
また、本実施の形態では、大当たりと判定された場合には、第一大当たり判定であるか第二大当たり判定であるかに関わらず、また、大当たり種別に関わらず、3つの主デモ図柄を全て同一の図柄として確定表示させる構成となっている。しかし、大当たりと判定された旨を遊技者に容易に報知するためには、主デモ図柄を所定の組み合わせとすればよく、必ずしも同一の図柄とする必要はない。例えば、「3・5・7」等の特定の主デモ図柄の組み合わせをチャンス目として設定しておき、16ラウンドの大当たりの場合には同一の主デモ図柄を、2ラウンドの大当たりの場合にはチャンス目を構成する主デモ図柄を主デモ図柄表示部80に確定表示させてもよい。
また、本実施の形態では、大当たり判定の結果が「はずれ」であった場合に確定表示されるデモ図柄は、図16に示すように、3つの主デモ図柄が同一とならないように決定されると共に、副デモ図柄は任意に決定される。しかし、「はずれ」であることを示す副デモ図柄(例えば、「――」等の図柄)を新たに設け、判定結果が「はずれ」である場合に、「はずれ」を示す副デモ図柄を必ず確定表示させる構成としてもよい。これにより、判定結果が「大当たり」及び「はずれ」のいずれであるかを遊技者はさらに容易に認識することができる。
また、大当たり種別が「確変」であることを、確定表示された主デモ図柄によって遊技者に推測させることも可能である。例えば、特別図柄決定テーブル(図7参照)及びデモ図柄決定テーブル(図16参照)を変更し、大当たり種別が「確変」である場合の方が、「非確変」である場合よりも、主デモ図柄を構成する数字が奇数となる割合が高くなるように設定する。これにより、奇数の主デモ図柄が確定表示されて大当たりとなった場合、遊技者は大当たり種別が「確変」であることを期待しながら遊技を楽しむことができる。さらに、主デモ図柄が偶数である場合でも大当たり種別が「確変」である可能性があるため、期待感を損なうことなく遊技を楽しむことができる。また、大当たり種別が「確変」である場合に限り、主デモ図柄が全て「7」となるデモ図柄の組み合わせが決定され得るように構成することも可能である。この場合、遊技者は、主デモ図柄が「7」である場合に限り、大当たり種別が「確変」であることを大当たり遊技開始前に認識することができるため、主デモ図柄が「7」で揃うことを遊技者に期待させながら遊技を楽しませることができる。