JP4828721B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技状態に応じて複数の図柄を表示する図柄表示手段を備えた遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、遊技機、特にパチンコ機は、その遊技盤面上に設けられた始動入賞口(特別図柄始動入賞口)に入賞したパチンコ球を検出することで、抽選がなされ、この抽選の結果、当たりとなると(当たり状態)、同じく遊技盤面上に設けられた大入賞口が所定時間(例えば、30秒)、所定回数(例えば、16回)開放され、パチンコ球の入賞率が高い状態、すなわち遊技者に有利な状態とする機能を有している。
【0003】
一般に、このようなパチンコ機では、数字やキャラクタでデザインされた、複数の図柄を表示する特別図柄変動表示装置が、遊技盤面上に設けられている。
【0004】
この特別図柄変動表示装置は、上記の如く始動入賞口にパチンコ球が入賞したとき(始動入賞口へ入賞したパチンコ球をセンサにより検出したとき)に行われる抽選結果に基づく遊技の進行を演出するため、高速での変動表示を開始し(始動)、所定時間経過後に停止して、所定数の図柄を特定(表示)するものであり、予め定められた複数種類の変動パターンによる表示が実行される。
【0005】
通常、抽選結果が当たりである場合には、特別図柄変動表示装置では、所定数の図柄が予め定められた所定の関係となるように変動表示する。
【0006】
さらに上述のようなパチンコ機として、例えば、特別図柄変動表示装置での図柄表示において、複数の識別情報を備えた図柄を用い、その図柄が備える主識別情報の少なくとも一部に副識別情報をそれぞれ備え、主識別情報が所定の組み合わせとなったときに特別遊技状態に移行すると共に、副識別情報が所定の組み合わせになったときにも特別遊技状態に移行可能なものが知られている(先行技術1)。
【0007】
また、上述の先行技術1のパチンコ機において、1つの主識別情報に異なる副識別情報を備え、副識別情報の組み合わせが同じでも主識別情報の組み合わせは異なるものも知られている(先行技術2)。
【0008】
しかしながら、上述の先行技術1では、主識別情報の一部には必ず所定の副識別情報が備えられていて、主識別情報と副識別情報との関係は常に固定された1対1の関係となっている。そのため主識別情報の組み合わせ次第で副識別情報の組み合わせも一度に判ってしまうことがある。また、上述の先行技術2では、主識別情報と副識別情報の遊技者の告知時期に時間差はなく同時期となっており、主識別情報がある特定の組み合わせにならないと遊技者が判定するのと同時に副識別情報でも特定の組み合わせにならないと判断できてしまうことがある。従って、上述のようなパチンコ機では、遊技の進行が単調となり遊技者の当たりに対する期待度を低下させてしまうことがある。
【0009】
本発明は、上記の問題点を解決すべく成されたもので、遊技の趣向性を向上し、遊技者に良好な遊技性を提供できる遊技機を得ることを目的とする。なお、本発明はパチンコ機ばかりでなく、スロットマシン等の遊技機にも適用することができる。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数の主図柄及び前記主図柄と同数の副図柄を表示する図柄表示部を備え、遊技球が入賞口に入賞したことを条件に抽選を行い、当該抽選結果に応じ、前記図柄表示部において、主図柄を変動表示させた後、当たり又ははずれに対応させて予め定めた組み合わせで停止表示すると共に、前記抽選結果が当たりの場合に、遊技者に有利な遊技状態とする遊技機であって、前記主図柄の組み合わせとは別に予め定めた前記副図柄の組み合わせを、前記抽選とは別の抽選の結果に応じて選択する選択手段と、前記選択手段の選択結果に応じた前記副図柄の組み合わせを前記主図柄が1つ停止表示される毎に1つずつ前記副図柄を前記図柄表示部に停止表示する表示制御手段と、前記表示制御手段により前記図柄表示部に停止表示された前記主図柄と同数の副図柄の組み合わせが全て同じ図柄の組み合わせである場合に、前記主図柄を構成する各図柄を変動し同時に停止表示する再変動表示を実行する実行制御手段とを備え、前記実行制御手段は前記主図柄の再変動表示を複数回実行する場合があり、かつ、前記実行制御手段による前記主図柄の再変動表示実行回数は、前記別の抽選の結果に応じて可変に設定されると共に当該実行回数を前記副図柄の種類によって変化させ、前記抽選結果が当たりの場合には、前記再変動表示により前記主図柄を当たりの図柄の組み合わせで揃えて停止表示することを特徴としている。
【0011】
本発明によれば、選択手段は、主図柄の組み合わせとは別に予め定めた副図柄の組み合わせを、抽選の結果に応じて選択する。これにより、主図柄の組み合わせに加え、副図柄の組み合わせを、抽選の結果に対応する図柄表示に用いることができる。また、表示制御手段は、前記選択手段の選択結果に応じた副図柄の組み合わせを、例えば、主図柄の表示タイミングとは異なるタイミングで表示する。このことにより、主図柄の組み合わせと副図柄の組み合わせとの2種類の図柄表示が独立になされるので、表示された主図柄の組み合わせによって、表示される前の副図柄の組み合わせを遊技者に悟られることを防ぐことができる。なお、副図柄の表示確率を100%未満としてもよく、この場合では、副図柄が表示されたときに遊技者が感じる当たりの期待度をさらに高めるように設定することができる。また、実行制御手段は、表示制御手段により表示する副図柄の組み合わせが所定の組み合わせである場合に、主図柄の再変動表示を実行する。このことにより、例えば、主図柄が同種の組み合わせではない、はずれの状態となった場合においても、副図柄が所定の組み合わせ(例えば、同種図柄の組み合わせ)である場合には、主図柄の再変動表示が行われるので、見かけ上の再抽選が行われる印象を遊技者に与える図柄表示演出動作を実行することができ、遊技の趣向性を向上させることができる。
【0013】
実行制御手段は、主図柄の再変動表示を複数回実行する場合がある。このことにより、見かけ上の再抽選を複数回行う印象を遊技者に与え、遊技者が当たりの期待感を抱く機会を増やすことができ、遊技の趣向性をさらに向上させることができる。
【0015】
実行制御手段による前記主図柄の再変動表示実行回数は、抽選結果に応じて可変に設定されるため、主図柄の組み合わせが最終的に確定表示されるまで遊技者が抱く当たりへの期待感を維持することができ、遊技に対して遊技者の興味をさらに引きつけることができる。
【0016】
本発明において、前記実行制御手段による前記主図柄の再変動表示は、前記抽選結果が当たりの場合には予め定めた再変動表示実行回数分を全て消化するように前記主図柄の再表示を実行することを特徴としている。
【0017】
前記抽選結果が当たりの場合には予め定めた再変動表示実行回数分を全て消化するように主図柄の再表示を実行するので、この場合、主図柄の再表示の実行毎に段階的に当たりへの期待感を高めることができる。なお、前記抽選結果が当たりの場合には前記再表示実行回数を全て消化する途中で当たり図柄表示をしても遊技者に不利益になることはない。以上から、遊技における図柄表示において複数段階チャンスの要素を加えることができ、遊技者の当たりへの期待感を維持することができる。
【0018】
本発明において、前記実行制御手段による前記主図柄の再変動表示は、当該主図柄の組み合わせを構成する各図柄を同時に再表示することを特徴としている。
【0019】
主図柄の再変動表示を行う際に当該主図柄の組み合わせを構成する各図柄を同時に再表示するので、組み合わせが確定表示されるまでにかかる時間を短縮することができると共に、容易に通常の図柄表示状態と区別でき、遊技者の遊技に対する興味をさらに引きつけることができる。
【0020】
本発明において、複数の主図柄及び副図柄を表示する図柄表示部を備え、所定条件の成立に基づいて抽選を行い、当該抽選結果に応じて前記図柄表示部に前記主図柄を変動表示させた後、所定の組み合わせで表示制御し、前記抽選結果と前記主図柄の表示結果とが当たりの場合に、遊技者に有利な遊技状態とする遊技機であって、前記主図柄の組み合わせとは別に前記副図柄の組み合わせを、前記抽選の結果に応じて選択する選択手段と、前記選択手段の選択結果に応じた前記副図柄の組み合わせを表示する表示制御手段と、前記表示制御手段により表示された副図柄の組み合わせが所定の組み合わせである場合に、前記主図柄の再変動表示を実行する実行制御手段と、を備えたことを特徴としている。
【0021】
パチンコ機のほかパチスロ機、パチロット機、パロット機等のスロットマシンにおいて、選択手段は主図柄の組み合わせとは別に副図柄の組み合わせを抽選の結果に応じて選択する。これにより、主図柄の組み合わせに加え、副図柄の組み合わせを、抽選の結果に対応する図柄表示に用いることができる。また、表示制御手段は、前記選択手段の選択結果に応じた副図柄の組み合わせを、例えば、主図柄の表示タイミングとは異なるタイミングで表示する。このことにより、主図柄の組み合わせと副図柄の組み合わせとの2種類の図柄表示が独立になされるので、表示された主図柄の組み合わせによって、表示される前の副図柄の組み合わせを遊技者に悟られることを防ぐことができる。なお、副図柄の表示確率を100%未満としてもよく、この場合では、副図柄が表示されたときに遊技者が感じる当たりの期待度をさらに高めるように設定することができる。また、実行制御手段は、表示制御手段により表示された副図柄の組み合わせが所定の組み合わせである場合に、主図柄の再変動表示を実行する。このことにより、例えば、主図柄が同種の組み合わせではない、はずれの状態となった場合においても、副図柄が所定の組み合わせ(例えば、同種図柄の組み合わせ)である場合には、主図柄の再変動表示が行われるので、見かけ上の再抽選が行われる印象を遊技者に与える図柄表示演出動作を実行することができ、遊技の趣向性を向上させることができる。
【0022】
本発明において、前記実行制御手段は前記主図柄の再変動表示を複数回実行する場合があることを特徴としている。
【0023】
実行制御手段は、主図柄の再変動表示を複数回実行する場合がある。このことにより、見かけ上の再抽選を複数回行う印象を遊技者に与え、遊技者が当たりの期待感を抱く機会を増やすことができ、遊技の趣向性をさらに向上させることができる。
【0024】
本発明において、前記実行制御手段による前記主図柄の再変動表示実行回数は、前記抽選結果に応じて可変に設定されることを特徴としている。
【0025】
実行制御手段による前記主図柄の再変動表示実行回数は、抽選結果に応じて可変に設定されるため、主図柄の組み合わせが最終的に確定表示されるまで遊技者が抱く当たりへの期待感を維持することができ、遊技に対して遊技者の興味をさらに引きつけることができる。
【0026】
本発明において、前記実行制御手段による前記主図柄の再変動表示は、前記抽選結果が当たりの場合には予め定めた再変動表示実行回数分を全て消化するように前記主図柄の再表示を実行することを特徴としている。
【0027】
前記抽選結果が当たりの場合には予め定めた再変動表示実行回数分を全て消化するように主図柄の再表示を実行するので、この場合、主図柄の再表示の実行毎に段階的に当たりへの期待感を高めることができる。なお、前記抽選結果が当たりの場合には前記再表示実行回数を全て消化する途中で当たり図柄表示をしても遊技者に不利益になることはない。以上から、遊技における図柄表示において複数段階チャンスの要素を加えることができ、遊技者の当たりへの期待感を維持することができる。
【0028】
本発明において、前記実行制御手段による前記主図柄の再変動表示は、当該主図柄の組み合わせを構成する各図柄を同時に再表示することを特徴としている。
【0029】
主図柄の再変動表示を行う際に当該主図柄の組み合わせを構成する各図柄を同時に再表示するので、組み合わせが確定表示されるまでにかかる時間を短縮することができると共に、容易に通常の図柄表示状態と区別でき、遊技者の遊技に対する興味をさらに引きつけることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0031】
図1には、本発明の実施の形態に係るパチンコ機110の遊技盤111が示されている。この遊技盤111における円弧状のレール112で囲まれた領域が遊技領域であるゲージ部114とされている。ゲージ部114には、全面に渡って複数の釘が打ち込まれ、レール112を通って打ち出されたパチンコ球がこの釘116に当たって跳ねたり、釘116によって形成される案内路に案内されながら、落下していくようになっている。また、この釘116のほか、ゲージ部114に向かって左右対称の位置には、風車118が取り付けられており、パチンコ球を予期しない方向へ方向転換させるようになっている。
【0032】
さらに、ゲージ部114には複数の位置に入賞口120が設けられ、この入賞口120にパチンコ球が入ることにより、所定数のパチンコ球が遊技者に払い出されるようになっている。
【0033】
このようなゲージ部114は、ほぼ左右対称系とされており、この中央部には特別図柄変動装置122が配置され、所定の画像データを表示する表示部124が露出されている。この表示部124の下方には特別図柄変動装置122を始動するための第1の始動口としての特別図柄始動入賞口126が設けられている。
【0034】
特別図柄始動入賞口126のさらに下方には、大入賞口128が配置され、前記特別図柄変動装置122での所謂当たりの表示状態で所定時間開放され、大量のパチンコ球を入賞させることができる構成となっている。
【0035】
なお、特別図柄始動入賞口126に入賞したパチンコ球は、最大4球分保留され、特別図柄変動装置122による抽選結果の案内が終了した時点で、保留された分が消化されるようになっている。この保留球の数は、ゲージ部114の一部に設けられた4個の特別図柄保留ランプ(図示省略)の点灯/消灯状態によって報知している(点灯が保留)。
【0036】
また、ゲージ部114には、第2の始動口としての普通図柄始動領域130と、0〜9までの一桁の数字を表示可能な普通図柄表示部132とが設けられており、普通図柄始動領域130にパチンコ球が入賞すると、普通図柄表示部132の表示が変動し、所定の当たり数字になると、前記特別図柄始動入賞口126に設けられた可動部としての電動チューリップ134が所定時間開放するようになっている。この電動チューリップ134の開放により、特別図柄始動入賞口126への入賞の確率が物理的に高まることになる。
【0037】
上記ゲージ部114の下部にはパネル140が設けられており、このパネル140の前面側にはパチンコ球を発射するためのハンドル136と、パチンコ球を受ける受け皿138とが設けられている。ハンドル136は、前記パネル140の内部から突出された回転軸に取付けられており、この回転軸を中心に回転可能とされている。すなわち、遊技者がこのハンドル136を把持して回転することで、発射装置が稼動すると共に、前記ハンドル136の回転角度に基づいて発射強度が設定されるようになっている。なお、この回転には、付勢力が付与されており、遊技者が手を離すと自動的にもとの回転位置に戻る構造となっている。
【0038】
図2には、パチンコ機110を制御するための制御系の概略が示されている。制御系は、主制御基板150を中心として、払出制御基板152、音声制御基板154、ランプ制御基板156、発射制御基板158、表示制御基板160等、機能毎に分類され(なお、以下これらを総称する場合副制御基板151という。)、相互に接続されている。
【0039】
主制御基板150は、パチンコ機110を制御するための各種データや制御プログラムを記憶保持するメモリ144、時間計測のためのタイマ146、及び遊技者に有利な遊技状態とするための大当たり抽選等の各種抽選処理(詳細は後述)に用いるカウンタ142を含んで構成されている。
【0040】
また、副制御基板151は、メモリ144に記憶された遊技に関する基本的な制御プログラムによって主制御基板150から出力される命令信号に基づいて、独自に各制御処理を実行するように構成されている。
【0041】
払出制御基板152は、パチンコ球の払出し数を制御するものであり、音声制御基板154は、パチンコ機110に設けられたスピーカ162からの効果音等の出力を制御する。また、ランプ制御基板156は、パチンコ機110に取り付けられた電飾部材(遊技盤状態表示灯)164、及び図示しない特別図柄保留ランプ及び普通図柄保留ランプ等の点灯・消灯を制御し、発射制御基板158は、遊技者によるパチンコ球の発射を制御する。
【0042】
表示制御基板160は、主制御基板150からの命令信号に基づいて所定の演出効果をもたらす図柄表示動作(詳細は後述)を行うためのものであり、表示ドライバ166を介して、図柄を表示する表示部124が接続されている。この表示部124は、図1に示す表示部124の表示画面上段部分において、複数の図柄(主図柄)を組み合わせて表示する主図柄表示部124Aと、図1に示す表示部124の表示画面下段部分において、主図柄とは別の複数の図柄(副図柄)を組み合わせて表示する副図柄表示部124Bとから構成されている。なお、表示部124の表示画面全体における副図柄表示部124Bの表示面積は、主図柄表示部124Aの表示面積よりも小さく構成されており、このことによって、通常、副図柄よりも表示される頻度が高く、遊技者が注目すべき主図柄についての視認性を高めている。
【0043】
主図柄表示部124Aでは、上記の主図柄の組み合わせとして、3つの図柄(第1主図柄、第2主図柄、及び第3主図柄)を横一列に並べて表示するようになっており、第1主図柄、第2主図柄、及び第3主図柄としてそれぞれ、図3(A)に示す全12種類の図柄(数字の0〜9、ゴリラの顔、及びナス)を表示可能とされている。
【0044】
また、副図柄表示部124Bでは、上記の副図柄の組み合わせとして、3つの図柄(第1副図柄、第2副図柄、及び第3副図柄)を横一列に並べて表示するようになっており、第1副図柄、第2副図柄、及び第3副図柄としてそれぞれ、図3(B)に示す全3種類の図柄(リンゴ、バナナ、及びゴリラ人形)を表示可能であると共に、何の表示もない無図柄(図3(B)において、四角形で示した。)を表示可能とされている。
【0045】
なお、主図柄表示部124Aでは、第1主図柄〜第3主図柄の全てを所定の速度で同時に変動表示したのち、各主図柄毎に所定の時間差を設けて、第1主図柄、第2主図柄、第3主図柄の順で、徐々に変動速度を低下させて最終的に停止表示するようになっている。また、副図柄表示部124Bでは、各主図柄の表示状態に応じたタイミング(例えば、主図柄が停止表示される直前又は直後のタイミング)で各副図柄を表示するようになっており、このときの図柄表示では、第1主図柄と第1副図柄、第2主図柄と第2副図柄、及び第3主図柄と第3副図柄が各々対応付けされている。
【0046】
また、上記の各種抽選処理の結果が当たりである場合には、主図柄表示部124A及び副図柄表示部124Bではそれぞれ、同一の図柄を3つ並べて表示することによって、遊技者に抽選結果が当たりであることを報知するようになっている。この場合、当たり図柄の組み合わせは、主図柄では図4(A)に示す12種類であり、副図柄では図4(B)に示す3種類である。
【0047】
なお、表示制御基板160は、上記普通図柄表示部132も制御するようになっている。
【0048】
また、主制御基板150には、特別図柄始動入賞口126に設けられた特別図柄入賞センサ168及び普通図柄始動領域130に設けられた普通図柄入賞センサ170、並びに各入賞口120に設けられた入賞センサ172が接続されている。これにより、主制御基板150は、各入賞センサ(特別図柄入賞センサ168、普通図柄入賞センサ170、及び入賞センサ172)からの検出信号によって遊技球の入賞を検出することができる。
【0049】
また、主制御基板150には、電動チューリップ134を開閉させるためのソレノイド174、並びに大入賞口128を開閉させるための大入賞口開閉用ソレノイド176が接続されている。
【0050】
なお、主制御基板150及び副制御基板151は、信号線202により管理制御基板200に接続されている。この管理制御基板200は、信号線208を介して、管理制御基板200で処理した様々なデータをホールコンピュータ206へ出力する。これにより、店側で各パチンコ機110の状況を把握することができる。
【0051】
また、主制御基板150に含まれる上記カウンタ142は、図5(A)に示すように、大当たり抽選(詳細は後述)に用いる大当たりカウンタ142A、及びイベント発生抽選(詳細は後述)に用いるイベント発生カウンタ142Bに加え、主図柄表示部124Aで表示する各主図柄(第1主図柄〜第3主図柄)の選択抽選(詳細は後述)に用いる第1主図柄カウンタ142C、第2主図柄カウンタ142D、及び第3主図柄カウンタ142Eと、副図柄表示部124Bで表示する各副図柄(第1副図柄〜第3副図柄)の選択抽選(詳細は後述)に用いる第1副図柄カウンタ142F、第2副図柄カウンタ142G、及び第3副図柄カウンタ142Hと含んで構成されている。
【0052】
なお、各カウンタはそれぞれ所定範囲の数値を所定の周期で順にインクリメントするものであって、最大カウント値となると最小カウント値に戻る、所謂ループカウンタとして構成されている。詳細は後述するが、これら各カウンタによる抽選では、上述の特別図柄入賞センサ168による入賞検出がなされたタイミングにおけるカウント値を選択するようになっている。
【0053】
また、主制御基板150に含まれる上記のメモリ144は、図5(B)に示すように、大当たりカウンタ142Aで選択されたカウンタ値を記憶保持する大当たりカウンタ値メモリ144A(以下、このメモリに保持されたカウンタ値を記憶値Xという。)、及びイベント発生カウンタ142Bで選択されたカウンタ値を記憶保持するイベント発生カウンタ値メモリ144B(以下、このメモリに保持されたカウンタ値を記憶値Pという。)を含んで構成されている。
【0054】
さらに、このメモリ144は、第1主図柄カウンタ142C、第2主図柄カウンタ142D、及び第3主図柄カウンタ142E各々で選択された各カウンタ値をそれぞれ記憶保持する第1主図柄カウンタ値メモリ144C(以下、このメモリに保持されたカウンタ値を記憶値Y1という。)、第2主図柄カウンタ値メモリ144D(以下、このメモリに保持されたカウンタ値を記憶値Y2という。)、及び第3主図柄カウンタ値メモリ144E(以下、このメモリに保持されたカウンタ値を記憶値Y3という。)と、第1副図柄カウンタ142F、第2副図柄カウンタ142G、及び第3副図柄カウンタ142H各々で選択された各カウンタ値をそれぞれ記憶保持する第1副図柄カウンタ値メモリ144F(以下、このメモリに保持されたカウンタ値を記憶値Z1という。)、第2副図柄カウンタ値メモリ144G(以下、このメモリに保持されたカウンタ値を記憶値Z2という。)、及び第3副図柄カウンタ値メモリ144H(以下、このメモリに保持されたカウンタ値を記憶値Z3という。)とを含んで構成されている。
【0055】
さらに、このメモリ144は、予め大当たり値として定めたカウンタ値を記憶保持する大当たり値メモリ144I(以下、このメモリに保持されたカウンタ値を記憶値XXという。)、及び予めイベント発生値として定めたカウンタ値を記憶保持するイベント発生値メモリ144J(以下、このメモリに保持されたカウンタ値を記憶値PPという。)を含んで構成されている。
【0056】
また、このメモリ144は、第2主図柄カウンタ値メモリ144Dの記憶値Y2の値を一時的に保持するカウンタ値第1保持メモリ144K(以下、このメモリに保持された値を記憶値S2という。)と、第3主図柄カウンタ値メモリ144Eの記憶値Y3の値を一時的に保持するカウンタ値第2保持メモリ144L(以下、このメモリに保持された値を記憶値S3という。)と、通常の図柄表示時及び上記イベント発生時それぞれにおいて主図柄表示部124Aで停止表示する各主図柄に予め対応付けされた数値(図3(A)参照)を記憶保持する停止主図柄メモリ144Mと、通常の図柄表示時において副図柄表示部124Bで停止表示する各副図柄に予め対応付けられた数値(図3(B)参照)を記憶保持する停止副図柄メモリ144Nとを含んで構成されている。詳細は後述するが、主制御基板150は、この停止主図柄メモリ144M及び停止副図柄メモリ144Nに記憶保持された数値に対応付けられた主図柄及び副図柄を、それぞれ主図柄表示部124A及び副図柄表示部124Bで表示する。
【0057】
なお、このメモリ144は、上記以外の他の各種データを記憶保持する図示しないメモリを含んで構成されている。
【0058】
大当たりカウンタ142Aは、図6(A)に示すように、0〜323のカウント値を所定周期で順にカウントアップするように構成されており、上述のように、特別図柄入賞センサ168による入賞検出がなされたタイミングで選択されたカウンタ値を、大当たりカウンタ値メモリ144Aの記憶値Xとして記憶保持するようになっている。なお、本実施の形態では、大当たり値として大当たり値メモリ144Iの記憶値XXとして数値7を予め記憶保持する。すなわち、この大当たりカウンタ142Aによる抽選の大当たり確率は1/324となる。
【0059】
同様に、イベント発生カウンタ142Bは、図6(B)に示すように、0〜30のカウント値を所定周期で順にカウントアップするように構成されており、上述のように、特別図柄入賞センサ168による入賞検出がなされたタイミングで選択されたカウンタ値を、イベント発生カウンタ値メモリ144Bの記憶値Pとして記憶保持するようになっている。なお、本実施の形態では、イベント発生値としてイベント発生値メモリ144Jの記憶値PPとして、数値1、2、及び3を予め記憶保持する。すなわち、このイベント発生カウンタ142Bによる抽選のイベント発生確率は3/31となる。なお、ここでいうイベントとは、詳細は後述するが簡単に説明すると、副図柄表示部124Bで表示された副図柄が同一図柄で揃った場合に、主図柄表示部124Aにおいて全主図柄を再変動させたのち同時に停止表示する動作(以下、主図柄再変動動作という。)を所定回数繰り返す遊技状態を指している。なお、上記主図柄変動動作の繰り返し回数は、イベント発生カウンタ142Bによる抽選時に、所定数(例えば、4)を最大回数として随時設定され、メモリ144に記憶保持されるようになっている。
【0060】
また、第1主図柄カウンタ142C、第2主図柄カウンタ142D、及び第3主図柄カウンタ142E各々は、図7(A)に示すように、全12種類の主図柄それぞれに予め対応付けされた数値0〜11(図3(A)参照)をカウント値として所定周期で順にカウントアップするように構成されており、上述のように、特別図柄入賞センサ168による入賞検出がなされたタイミングで選択されたカウンタ値を、それぞれ、第1主図柄カウンタ値メモリ144Cの記憶値Y1、第2主図柄カウンタ値メモリ144Dの記憶値Y2、及び第3主図柄カウンタ値メモリ144Eの記憶値Y3として記憶保持するようになっている。
【0061】
同様に、第1副図柄カウンタ142F、第2副図柄カウンタ142G、及び第3副図柄カウンタ142H各々は、図7(B)に示すように、無図柄を含めて全4種類の副図柄それぞれに予め対応付けされた数値0〜3(図3(B)参照)をカウント値として所定周期で順にカウントアップするように構成されており、上述のように、特別図柄入賞センサ168による入賞検出がなされたタイミングで選択されたカウンタ値を、それぞれ、第1副図柄カウンタ値メモリ144Fの記憶値Z1、第2副図柄カウンタ値メモリ144Gの記憶値Z2、及び第3副図柄カウンタ値メモリ144Hの記憶値Z3として記憶保持するようになっている。
【0062】
次に本実施の形態の作用について詳細に説明する。
【0063】
本発明の実施の形態に係るパチンコ機110は、電源が投入されて稼動状態となると、主制御基板150はパチンコ機110各部の稼動制御と共に、遊技の進行制御を開始する。
【0064】
この稼動状態において、遊技者がハンドル136を操作することによりパチンコ球が発射されると、レール112に案内されてゲージ部114の釘116や風車118等に当接しながら、予測し得ない移動をしながら落下していく。ここで、入賞口120に入賞すると、予め定められた数のパチンコ球が払い出される(賞球)。また、普通図柄始動入賞口130に入賞するとこれを普通図柄入賞センサ170で検出する。
【0065】
この検出により、主制御基板150では、普通図柄の抽選が開始される。すなわち、カウンタ142を用いて、所定の確率で0〜9までの数字を抽選する。抽選の結果、はずれの場合には、特に遊技状態に変化はない。一方、抽選の結果、当たり(例えば、当たり数字の1が抽選される)の場合には、主制御基板150は、特別図柄始動入賞口126に設けられた電動チューリップ134を開放状態とするべく、ソレノイド174へ通電する。これにより、特別始動入賞口126にパチンコ球が入り易い、高確率状態とすることができる。
【0066】
また、特別図柄始動入賞口126にパチンコ球が入賞すると、特別図柄入賞センサ168によって入賞検出され、主制御基板150は図8に示す処理ルーチンを実行する。
【0067】
まず、ステップ300では、特別図柄入賞センサ168からの入賞検出信号を検出することで入賞検出されたか否かを判断し、否定判断の場合には本ステップ300を繰り返し、肯定判断の場合にはステップ302へ進む。
【0068】
次のステップ302では、大当たり抽選を行う。この大当たり抽選では、特別図柄入賞センサ168による入賞検出がなされたタイミングで大当たりカウンタ142Aのカウンタ値を選択し、大当たりカウンタ値メモリ144Aの記憶値Xとして記憶保持する。
【0069】
次のステップ304では、イベント発生抽選を行う。このイベント発生抽選では、特別図柄入賞センサ168による入賞検出がなされたタイミングでイベント発生カウンタ142Bのカウンタ値を選択し、イベント発生カウンタ値メモリ144Bの記憶値Pとして記憶保持する。このとき、上記主図柄変動動作の繰り返し回数(以下、設定回数という)も併せて設定し(例えば、最大回数を4回とする)、メモリ144に記憶保持する。
【0070】
次のステップ306では、副図柄表示部124Bで停止表示する副図柄の選択抽選を行う停止副図柄抽選処理を実行する。この停止副図柄抽選処理では、図9(A)に示す処理ルーチンが実行される。
【0071】
まず、ステップ306Aでは、特別図柄入賞センサ168による入賞検出がなされたタイミングで、第1副図柄カウンタ142F、第2副図柄カウンタ142G、及び第3副図柄カウンタ142H各々のカウンタ値を選択し、それぞれ第1副図柄カウンタ値メモリ144Fの記憶値Z1、第2副図柄カウンタ値メモリ144Gの記憶値Z2、及び第3副図柄カウンタ値メモリ144Hの記憶値Z3として記憶保持する。
【0072】
ここで、第1副図柄カウンタ値メモリ144Fの記憶値Z1、第2副図柄カウンタ値メモリ144Gの記憶値Z2、及び第3副図柄カウンタ値メモリ144Hの記憶値Z3が全て同値である場合(Z1=Z2=Z3)には、次のステップ306Bで肯定判断され、上記ステップ306Aへ戻って上記処理を繰り返す。すなわち、第1副図柄カウンタ値メモリ144Fの記憶値Z1、第2副図柄カウンタ値メモリ144Gの記憶値Z2、及び第3副図柄カウンタ値メモリ144Hの記憶値Z3が全て同値である場合(Z1=Z2=Z3)には、再度、副図柄表示部124Bで停止表示する副図柄の選択抽選を行う。
【0073】
一方、第1副図柄カウンタ値メモリ144Fの記憶値Z1、第2副図柄カウンタ値メモリ144Gの記憶値Z2、及び第3副図柄カウンタ値メモリ144Hの記憶値Z3が全て同値でない場合には、ステップ306Bで否定判断され、本処理ルーチンを終了する。
【0074】
上記ステップ306で上述の停止副図柄抽選処理を実行した後、次のステップ308へ進む。
【0075】
次のステップ308では、主図柄表示部124Aで停止表示する主図柄の選択抽選を行う停止主図柄抽選処理を実行する。この停止主図柄抽選処理では、図9(B)に示す処理ルーチンが実行される。
【0076】
まず、ステップ308Aでは、特別図柄入賞センサ168による入賞検出がなされたタイミングで、第1主図柄カウンタ142C、第2主図柄カウンタ142D、及び第3主図柄カウンタ142E各々のカウンタ値を選択し、それぞれ第1主図柄カウンタ値メモリ144Cの記憶値Y1、第2主図柄カウンタ値メモリ144Dの記憶値Y2、及び第3主図柄カウンタ値メモリ144Eの記憶値Y3として記憶保持する。
【0077】
ここで、第1主図柄カウンタ値メモリ144Cの記憶値Y1、第2主図柄カウンタ値メモリ144Dの記憶値Y2、及び第3主図柄カウンタ値メモリ144Eの記憶値Y3が全て同値である場合(Y1=Y2=Y3)には、次のステップ308Bで肯定判断され、上記ステップ308Aへ戻って上記処理を繰り返す。すなわち、第1主図柄カウンタ値メモリ144Cの記憶値Y1、第2主図柄カウンタ値メモリ144Dの記憶値Y2、及び第3主図柄カウンタ値メモリ144Eの記憶値Y3が全て同値である場合(Y1=Y2=Y3)には、再度、主図柄表示部124Aで停止表示する主図柄の選択抽選を行う。
【0078】
一方、第1主図柄カウンタ値メモリ144Cの記憶値Y1、第2主図柄カウンタ値メモリ144Dの記憶値Y2、及び第3主図柄カウンタ値メモリ144Eの記憶値Y3が全て同値でない場合には、ステップ308Bで否定判断され、本処理ルーチンを終了する。
【0079】
上記ステップ308で上述の停止主図柄抽選処理を実行した後、次のステップ314へ進む。
【0080】
次のステップ314では、第2主図柄カウンタ値メモリ144Dの記憶値Y2の値をカウンタ値第1保持メモリ144Kの記憶値S2としてコピーし、第3主図柄カウンタ値メモリ144Eの記憶値Y3の値をカウンタ値第2保持メモリ144Lの記憶値S3としてコピーする。
【0081】
次のステップ316では、上記ステップ302における大当たり抽選の結果が当たりであるか否かを判断する。ここでは、大当たりカウンタ値メモリ144Aの記憶値Xが、予め定めた大当たり値を記憶保持する大当たり値メモリの記憶値XXの値(ここでは、7)と一致するか否かを判断する。
【0082】
大当たりカウンタ値メモリ144Aの記憶値Xが大当たり値メモリの記憶値XXの値と一致する場合は当たりであるので、ステップ316で肯定判断され、ステップ318へ進み、当たり状態を報知する図柄表示を行う当たり図柄設定処理(詳細は後述)を実行して、次のステップ322へ進む。
【0083】
一方、大当たりカウンタ値メモリ144Aの記憶値Xが大当たり値メモリの記憶値XXの値と一致しない場合ははずれであるので、ステップ316で否定判断され、ステップ320へ進み、はずれ状態を報知する図柄表示を行うはずれ図柄設定処理(詳細は後述)を実行して、次のステップ322へ進む。
【0084】
次のステップ322では、主図柄表示部124Aにおいて、第1主図柄、第2主図柄、及び第3主図柄の全てが同一図柄で揃ったか否か、すなわち当たり状態を示す図柄表示であるか否かを判断する。
【0085】
ステップ322で肯定判断の場合には、第1主図柄、第2主図柄、及び第3主図柄の全てが同一図柄で揃った当たり状態であるので、ステップ324へ進み、大当たり処理を実行して、本処理ルーチンを終了する。なお、この大当たり処理では、遊技者に当たり状態であることをスピーカ162や遊技盤状態表示灯164等によって報知すると共に、遊技者に有利な状態である、パチンコ球の入賞確率の高い状態とするべく、主制御基板150が大入賞口開閉用ソレノイド176により、大入賞口128を所定時間(例えば、30秒)、所定回数(例えば、16回)開放する。
【0086】
一方、ステップ322で否定判断の場合には、第1主図柄、第2主図柄、及び第3主図柄の全てが同一図柄で揃っていないはずれ状態であるので、ステップ326へ進み、はずれ処理を実行して、本処理ルーチンを終了する。なお、このはずれ処理では、特に遊技状態の変更は行われない。
【0087】
次に、上記の当たり図柄設定処理について、図10に示す処理ルーチンを参照しながら説明する。
【0088】
まず、ステップ400では、第1主図柄カウンタ値メモリ144Cの記憶値Y1の値を、第2主図柄カウンタ値メモリ144Dの記憶値Y2及び第3主図柄カウンタ値メモリ144Eの記憶値Y3としてコピーし、各記憶値Y1〜Y3の値を同値とする。
【0089】
次のステップ402では、主図柄表示部124Aにおいて、第1段階(通常の図柄変動表示時)で停止表示する各主図柄(第1主図柄、第2主図柄、及び第3主図柄)に対応するカウンタ値(以下、第1段階停止主図柄カウンタ値という。)として、それぞれ、第1主図柄カウンタ値メモリ144Cの記憶値Y1、カウンタ値第1保持メモリ144Kの記憶値S2、及びカウンタ値第2保持メモリ144Lの記憶値S3の値を、停止主図柄メモリ144Mにセットする。なお、ここでは、上述の図8に示す処理ルーチンのステップ308の処理により、第1主図柄カウンタ値メモリ144Cの記憶値Y1、カウンタ値第1保持メモリ144Kの記憶値S2、及びカウンタ値第2保持メモリ144Lの記憶値S3の値は、全ての値が同値ではない。
【0090】
次のステップ404では、主図柄表示部124Aにおいて、第2段階(上記のイベント発生時)で停止表示する各主図柄(第1主図柄、第2主図柄、及び第3主図柄)に対応するカウンタ値(以下、第2段階停止主図柄カウンタ値という。)として、それぞれ、第1主図柄カウンタ値メモリ144Cの記憶値Y1、第2主図柄カウンタ値メモリ144Dの記憶値Y2、及び第3主図柄カウンタ値メモリ144Eの記憶値Y3の値を、停止主図柄メモリ144Mにセットする。なお、ここでは、上記ステップ400の処理により、第1主図柄カウンタ値メモリ144Cの記憶値Y1、第2主図柄カウンタ値メモリ144Dの記憶値Y2、及び第3主図柄カウンタ値メモリ144Eの記憶値Y3の値は全て同値(Y1=Y2=Y3)となっている。
【0091】
次のステップ406では、上述の図8に示す処理ルーチンのステップ304におけるイベント発生抽選の結果が、イベント発生条件を満たすか否かを判断する。ここでは、イベント発生カウンタ値メモリ144Bの記憶値Pが、予め定めたイベント発生値を記憶保持するイベント発生値メモリの記憶値PPの値(ここでは、1、2、及び3)の何れかと一致するか否かを判断する。
【0092】
イベント発生カウンタ値メモリ144Bの記憶値Pが、イベント発生値メモリの記憶値PPの何れの値とも一致しない場合には、ステップ406で否定判断され、ステップ418へ進み、副図柄表示部124Bにおいて、停止表示する各副図柄(第1副図柄、第2副図柄、及び第3副図柄)に対応するカウンタ値(以下、停止副図柄カウンタ値という。)として、それぞれ、第1副図柄カウンタ値メモリ144Fの記憶値Z1、第2副図柄カウンタ値メモリ144Gの記憶値Z2、及び第3副図柄カウンタ値メモリ144Hの記憶値Z3の値を、停止副図柄メモリ144Nにセットする。なお、ここでは、上述の図8に示す処理ルーチンのステップ306の処理により、第1副図柄カウンタ値メモリ144Fの記憶値Z1、第2副図柄カウンタ値メモリ144Gの記憶値Z2、及び第3副図柄カウンタ値メモリ144Hの記憶値Z3の値は、全ての値が同値ではない。
【0093】
次のステップ420では、後述する図柄変動処理1を実行して、本処理ルーチンを終了する。
【0094】
一方、イベント発生カウンタ値メモリ144Bの記憶値Pが、イベント発生値メモリの記憶値PPの何れかの値と一致する場合には、ステップ406で肯定判断され、ステップ408へ進む。
【0095】
ステップ408では、第1副図柄カウンタ値メモリ144Fの記憶値Z1の値を、第2副図柄カウンタ値メモリ144Gの記憶値Z2及び第3副図柄カウンタ値メモリ144Hの記憶値Z3としてコピーし、各記憶値Z1〜Z3を同値とする。
【0096】
次のステップ410では、第1副図柄カウンタ値メモリ144Fの記憶値Z1(=Z2=Z3)の値が、無図柄に対応するカウント値(ここでは、3)であるか否かを判断する。
【0097】
ステップ410で肯定判断の場合には上記ステップ418へ進み、上述の停止副図柄カウンタ値として、それぞれ、第1副図柄カウンタ値メモリ144Fの記憶値Z1、第2副図柄カウンタ値メモリ144Gの記憶値Z2、及び第3副図柄カウンタ値メモリ144Hの記憶値Z3の値を、停止副図柄メモリ144Nにセットし、上記ステップ420へ進む。なお、上記ステップ418では、上記ステップ408の処理により、第1副図柄カウンタ値メモリ144Fの記憶値Z1、第2副図柄カウンタ値メモリ144Gの記憶値Z2、及び第3副図柄カウンタ値メモリ144Hの記憶値Z3の値は全て同値であり、その値は3となっている(Z1=Z2=Z3)。
【0098】
一方、ステップ410で否定判断の場合にはステップ412へ進み、上述の停止副図柄カウンタ値として、それぞれ、第1副図柄カウンタ値メモリ144Fの記憶値Z1、第2副図柄カウンタ値メモリ144Gの記憶値Z2、及び第3副図柄カウンタ値メモリ144Hの記憶値Z3の値を、停止副図柄メモリ144Nにセットする。なお、ここでは、上記ステップ408の処理により、第1副図柄カウンタ値メモリ144Fの記憶値Z1、第2副図柄カウンタ値メモリ144Gの記憶値Z2、及び第3副図柄カウンタ値メモリ144Hの記憶値Z3の値は全て同値(Z1=Z2=Z3)となっている。
【0099】
次のステップ414では後述する図柄変動処理2を実行して、ステップ416へ進み、後述するイベント処理を実行して、本処理ルーチンを終了する。
【0100】
次に、上記のはずれ図柄設定処理について、図11に示す処理ルーチンを参照しながら説明する。
【0101】
まず、ステップ500では、上述の第1段階停止主図柄カウンタ値として、それぞれ、第1主図柄カウンタ値メモリ144Cの記憶値Y1、カウンタ値第1保持メモリ144Kの記憶値S2、及びカウンタ値第2保持メモリ144Lの記憶値S3の値を、停止主図柄メモリ144Mにセットする。なお、ここでは、上述の図8に示す処理ルーチンのステップ310〜314の処理により、第1主図柄カウンタ値メモリ144Cの記憶値Y1、カウンタ値第1保持メモリ144Kの記憶値S2、及びカウンタ値第2保持メモリ144Lの記憶値S3の値は、全ての値が同値ではない。
【0102】
次のステップ502では、上述の第2段階停止主図柄カウンタ値として、それぞれ、第1主図柄カウンタ値メモリ144Cの記憶値Y1、第2主図柄カウンタ値メモリ144Dの記憶値Y2、及び第3主図柄カウンタ値メモリ144Eの記憶値Y3の値を、停止主図柄メモリ144Mにセットする。なお、ここでは、上述の図8に示す処理ルーチンのステップ308の処理により、第1主図柄カウンタ値メモリ144Cの記憶値Y1、第2主図柄カウンタ値メモリ144Dの記憶値Y2、及び第3主図柄カウンタ値メモリ144Eの記憶値Y3の値は、全ての値が同値ではない。
【0103】
次のステップ504では、上述の図8に示す処理ルーチンのステップ304におけるイベント発生抽選の結果が、イベント発生条件を満たすか否かを判断する。ここでは、イベント発生カウンタ値メモリ144Bの記憶値Pが、予め定めたイベント発生値を記憶保持するイベント発生値メモリの記憶値PPの値うち1つ(ここでは、1)と一致するか否かを判断する。
【0104】
イベント発生カウンタ値メモリ144Bの記憶値Pが、イベント発生値メモリの記憶値PPの値と一致しない場合には、ステップ504で否定判断され、ステップ516へ進み、上述の停止副図柄カウンタ値として、それぞれ、第1副図柄カウンタ値メモリ144Fの記憶値Z1、第2副図柄カウンタ値メモリ144Gの記憶値Z2、及び第3副図柄カウンタ値メモリ144Hの記憶値Z3の値を、停止副図柄メモリ144Nにセットする。なお、ここでは、上述の図8に示す処理ルーチンのステップ306の処理により、第1副図柄カウンタ値メモリ144Fの記憶値Z1、第2副図柄カウンタ値メモリ144Gの記憶値Z2、及び第3副図柄カウンタ値メモリ144Hの記憶値Z3の値は、全ての値が同値ではない。
【0105】
次のステップ518では、上記の図柄変動処理1を実行して、本処理ルーチンを終了する。
【0106】
一方、イベント発生カウンタ値メモリ144Bの記憶値Pが、イベント発生値メモリの記憶値PPの値と一致する場合には、ステップ504で肯定判断され、ステップ506へ進む。
【0107】
ステップ506では、第1副図柄カウンタ値メモリ144Fの記憶値Z1の値を、第2副図柄カウンタ値メモリ144Gの記憶値Z2及び第3副図柄カウンタ値メモリ144Hの記憶値Z3としてコピーし、各記憶値Z1〜Z3を同値とする。
【0108】
次のステップ508では、第1副図柄カウンタ値メモリ144Fの記憶値Z1(=Z2=Z3)の値が、無図柄に対応するカウント値(ここでは、3)であるか否かを判断する。
【0109】
ステップ508で肯定判断の場合には上記ステップ516へ進み、上述の停止副図柄カウンタ値として、それぞれ、第1副図柄カウンタ値メモリ144Fの記憶値Z1、第2副図柄カウンタ値メモリ144Gの記憶値Z2、及び第3副図柄カウンタ値メモリ144Hの記憶値Z3の値を、停止副図柄メモリ144Nにセットし、上記ステップ518へ進む。なお、上記ステップ516では、上記ステップ506の処理により、第1副図柄カウンタ値メモリ144Fの記憶値Z1、第2副図柄カウンタ値メモリ144Gの記憶値Z2、及び第3副図柄カウンタ値メモリ144Hの記憶値Z3の値は全て同値であり、その値は3となっている(Z1=Z2=Z3)。
【0110】
一方、ステップ508で否定判断の場合にはステップ510へ進み、上述の停止副図柄カウンタ値として、それぞれ、第1副図柄カウンタ値メモリ144Fの記憶値Z1、第2副図柄カウンタ値メモリ144Gの記憶値Z2、及び第3副図柄カウンタ値メモリ144Hの記憶値Z3の値を、停止副図柄メモリ144Nにセットする。なお、ここでは、上記ステップ506の処理により、第1副図柄カウンタ値メモリ144Fの記憶値Z1、第2副図柄カウンタ値メモリ144Gの記憶値Z2、及び第3副図柄カウンタ値メモリ144Hの記憶値Z3の値は全て同値(Z1=Z2=Z3)となっている。
【0111】
次のステップ512では後述する図柄変動処理2を実行して、ステップ514へ進み、後述するイベント処理を実行して、本処理ルーチンを終了する。
【0112】
次に、図12に示す処理ルーチンに沿って、図13に示す表示部124での表示図柄の一例を参照しながら、上記の図柄変動処理1について説明する。
【0113】
まず、ステップ600では、主図柄表示部124Aにおいて、全主図柄(第1主図柄〜第3主図柄)の変動表示を開始する。ここでは、図13(A)に示すように、第1主図柄10、第2主図柄12、及び第3主図柄14は、高速に変動表示される。
【0114】
次のステップ602では、全主図柄の変動表示を開始して所定時間経過(タイマ146によって時間計測)の後に、主図柄表示部124Aにおいて、第1主図柄カウンタ値メモリ144Cの記憶値Y1の値に対応する第1主図柄を停止表示する。
【0115】
次のステップ604では、全主図柄の変動表示を開始して所定時間経過後(例えば、第1主図柄が停止表示される直前又は直後)に、副図柄表示部124Bにおいて、上述の停止副図柄メモリ144Nにセットされた停止副図柄カウント値の第1副図柄に対応する値(すなわち、第1副図柄カウンタ値メモリ144Fの記憶値Z1)を読み込み、その値に対応する図柄を第1副図柄として表示する。
【0116】
ここまでの処理で、表示部124では、図13(B)に示すように、第1主図柄(数字9)10、及び第1副図柄(リンゴ)20が表示される。このとき、第2主図柄12、第3主図柄14の変動表示は継続している。
【0117】
次のステップ606では、第1主図柄及び第1副図柄が表示されて所定時間経過(タイマ146によって時間計測)の後に、主図柄表示部124Aにおいて、第2主図柄カウンタ値メモリ144Dの記憶値Y2の値に対応する第2主図柄を停止表示する。
【0118】
次のステップ608では、第1主図柄及び第1副図柄が表示されて所定時間経過後(例えば、第2主図柄が停止表示される直前又は直後)に、副図柄表示部124Bにおいて、上述の停止副図柄メモリ144Nにセットされた停止副図柄カウント値の第2副図柄に対応する値(すなわち、第2副図柄カウンタ値メモリ144Gの記憶値Z2)を読み込み、その値に対応する図柄を第2副図柄として表示する。
【0119】
ここまでの処理で、表示部124では、図13(C)に示すように、第1主図柄(数字9)10及び第1副図柄(リンゴ)20の表示と共に、第2主図柄(数字7)12及び第2副図柄(ゴリラ人形)22が表示される。このとき、第3主図柄14の変動表示は継続している。
【0120】
次のステップ610では、第2主図柄及び第2副図柄が停止表示されて所定時間経過(タイマ146によって時間計測)の後に、主図柄表示部124Aにおいて、第3主図柄カウンタ値メモリ144Eの記憶値Y3の値に対応する第3主図柄を停止表示する。
【0121】
次のステップ612では、第2主図柄及び第2副図柄が表示されて所定時間経過後(例えば、第3主図柄が停止表示される直前又は直後)に、副図柄表示部124Bにおいて、上述の停止副図柄メモリ144Nにセットされた停止副図柄カウント値の第3副図柄に対応する値(すなわち、第3副図柄カウンタ値メモリ144Hの記憶値Z3)を読み込み、その値に対応する図柄を第3副図柄として表示し、本処理ルーチンを終了する。
【0122】
ここまでの処理で、表示部124では、図13(D)に示すように、第1主図柄(数字9)10、第2主図柄(数字7)12、第1副図柄(リンゴ)20、及び第2副図柄(ゴリラ人形)22の表示と共に、第3主図柄(数字2)14及び第3副図柄(バナナ)24が表示される。
【0123】
次に、図14に示す処理ルーチンに沿って、図15に示す表示部124での表示図柄の一例を参照しながら、上記の図柄変動処理2について説明する。
【0124】
まず、ステップ700では、主図柄表示部124Aにおいて、全主図柄(第1主図柄〜第3主図柄)の変動表示を開始する。ここでは、図15(A)に示すように、第1主図柄10、第2主図柄12、及び第3主図柄14は、高速に変動表示される。
【0125】
次のステップ702では、全主図柄の変動表示を開始して所定時間経過(タイマ146によって時間計測)の後に、主図柄表示部124Aにおいて、上述の停止主図柄メモリ144Mにセットされた第1段階停止主図柄カウンタ値の第1主図柄に対応する値(すなわち、第1主図柄カウンタ値メモリ144Cの記憶値Y1)を読み込み、その値に対応する図柄を第1主図柄として停止表示する。
【0126】
次のステップ704では、全主図柄の変動表示を開始して所定時間経過後(例えば、第1主図柄が停止表示される直前又は直後)に、副図柄表示部124Bにおいて、上述の停止副図柄メモリ144Nにセットされた停止副図柄カウント値の第1副図柄に対応する値(すなわち、第1副図柄カウンタ値メモリ144Fの記憶値Z1)を読み込み、その値に対応する図柄を第1副図柄として表示する。
【0127】
ここまでの処理で、表示部124では、図15(B)に示すように、第1主図柄(数字7)10、及び第1副図柄(ゴリラ人形)20が表示される。このとき、第2主図柄12、第3主図柄14の変動表示は継続している。
【0128】
次のステップ706では、第1主図柄及び第1副図柄が表示されて所定時間経過(タイマ146によって時間計測)の後に、主図柄表示部124Aにおいて、上述の停止主図柄メモリ144Mにセットされた第1段階停止主図柄カウンタ値の第2主図柄に対応する値(すなわち、カウンタ値第1保持メモリ144Kの記憶値S2)を読み込み、その値に対応する図柄を第2主図柄として停止表示する。
【0129】
次のステップ708では、第1主図柄及び第1副図柄が表示されて所定時間経過後(例えば、第2主図柄が停止表示される直前又は直後)に、副図柄表示部124Bにおいて、第2副図柄カウンタ値メモリ144Gの記憶値Z2の値に対応する図柄を第2副図柄として表示する。
【0130】
ここまでの処理で、表示部124では、図15(C)に示すように、第1主図柄(数字7)10及び第1副図柄(ゴリラ人形)20の表示と共に、第2主図柄(数字3)12及び第2副図柄(ゴリラ人形)22が表示される。このとき、第3主図柄14の変動表示は継続している。
【0131】
次のステップ710では、第2主図柄及び第2副図柄が停止表示されて所定時間経過(タイマ146によって時間計測)の後に、主図柄表示部124Aにおいて、上述の停止主図柄メモリ144Mにセットされた第1段階停止主図柄カウンタ値の第3主図柄に対応する値(すなわち、カウンタ値第2保持メモリ144Lの記憶値S3)を読み込み、その値に対応する図柄を第3主図柄として停止表示する。
【0132】
次のステップ712では、第2主図柄及び第2副図柄が表示されて所定時間経過後(例えば、第3主図柄が停止表示される直前又は直後)に、副図柄表示部124Bにおいて、第3副図柄カウンタ値メモリ144Hの記憶値Z3の値に対応する図柄を第3副図柄として表示し、本処理ルーチンを終了する。
【0133】
ここまでの処理で、表示部124では、図15(D)に示すように、第1主図柄(数字7)10、第2主図柄(数字3)12、第1副図柄(ゴリラ人形)20、及び第2副図柄(ゴリラ人形)22の表示と共に、第3主図柄(数字5)14及び第3副図柄(ゴリラ人形)24が表示される。
【0134】
以上のように、図柄変動処理2では、上述の図柄変動処理1と同様にして図柄表示が行われるが、図15に示すように、副図柄が全て同一の図柄(ゴリラ人形)で揃った場合に、後述するイベント処理が続いて実行される。
【0135】
次に、図16に示す処理ルーチンに沿って、図17に示す表示部124での表示図柄の一例を参照しながら、上記のイベント処理について説明する。
【0136】
まず、ステップ800では、表示部124での副図柄が全て同一の図柄(ゴリラ人形)で揃った表示状態(図17(A)参照)において、イベントが発生したことを遊技者に報知するために、例えば、スピーカ162により、ファンファーレ等の所定の効果音を出力したり、遊技盤状態表示灯164の点灯状態を変化させる等のイベント発生演出動作を行う。
【0137】
次のステップ802では、主図柄表示部124Aにおいて、全主図柄(第1主図柄〜第3主図柄)の変動表示を開始する(図17(B)参照)。
【0138】
次のステップ804では、全主図柄の変動表示を開始して所定時間経過(タイマ146によって時間計測)の後に、主図柄表示部124Aにおいて、上述の停止主図柄メモリ144Mにセットされた第2段階停止主図柄カウンタ値の各主図柄に対応する値(すなわち、第1主図柄カウンタ値メモリ144Cの記憶値Y1、第2主図柄カウンタ値メモリ144Dの記憶値Y2、及び第3主図柄カウンタ値メモリ144Eの記憶値Y3)を読み込み、それらの各値に対応する図柄をそれぞれ第1主図柄、第2主図柄、及び第3主図柄として同時に表示する。ここでは、はずれの場合には、例えば、図17(C)に示すように、主図柄が全て同じ図柄で揃っていない状態で表示され、当たりの場合には、例えば、図17(D)に示すように、主図柄は全て同じ図柄(数字7)で揃った状態で表示される。
【0139】
次のステップ806では、主図柄の変動表示を、上述した設定回数分消化したか否かを判断し、否定判断の場合には上記ステップ802へ戻って再び全主図柄の変動表示を開始し、肯定判断の場合には本処理ルーチンを終了する。
【0140】
これにより、副図柄が揃うことを条件に、主図柄の再変動表示を設定回数分の複数回行うことで、遊技者に対して、見かけ上の再抽選の演出効果を与えることができ、当たりへの期待感を高めることができる。
【0141】
以上説明したように、本実施の形態に係るパチンコ機によれば、主図柄と副図柄との組み合わせを独立に時間差を設けて表示すると共に、主図柄の組み合わせがはずれの組み合わせとなった場合でも副図柄が揃うことにより主図柄の再変動表示して見かけ上の再抽選の演出を行うことできる。これにより、主図柄の組み合わせがはずれの組み合わせとなった場合でも遊技者に対して再度、遊技に対する期待度を高くする機会を与える複数段階チャンスの要素を盛り込ませることができ、遊技の趣向性を向上させることができる。
【0142】
なお、本実施の形態では、主図柄の再表示の実行回数は、揃った副図柄の各種類(例えば、図18において、(A)に示すバナナ、(B)に示すリンゴ、及び(C)に示すゴリラ人形の3種類)によって変化させるようにしてもよい。すなわち、イベント発生の条件となる副図柄の各全揃図柄パターン(ここでは、バナナ、リンゴ、ゴリラ人形の3種類)において、当たりの確定度に差を持たせる(例えば、バナナ:30%、リンゴ:50%、ゴリラ人形:70%、(全体平均50%))ようにしてもよく、このことにより、さらに遊技の演出効果を高めることができる。
【0143】
また、本実施の形態では、副図柄が全て揃ったときにイベントを発生することを説明したが、これに限らず、副図柄が全て揃わない場合でも、イベントを発生させてもよい。すなわち、予め設定した所定条件を満たした場合に、図10のステップ408、図11のステップ506をスキップするように各処理ルーチンの実行制御をすることで、副図柄が揃わない場合でも、イベントを発生させることができる。これにより、意外性のある変化に富んだ演出を行うことができる。
【0144】
なお、本実施の形態では、本発明をパチンコ機に適用した例について説明したが、同様に、カウンタを用いて当たり抽選を行い、その抽選結果を報知するパチスロ機等の他の遊技機に適用することも可能である。
【0145】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、副図柄が所定の組み合わせとなることを条件に実行制御手段により行われる主図柄の再表示が、見かけ上の再抽選となるようにして図柄表示演出動作に複数段階のチャンスを与える演出要素を加えるようにしたので、遊技の趣向性を向上し、遊技者に良好な遊技性を提供できる遊技機を得ることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るパチンコ機の概略正面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るパチンコ機の制御系を示すブロック図である。
【図3】(A)は、本発明の実施の形態に係る主図柄表示部で表示する全主図柄例を示す図であり、(B)は、本発明の実施の形態に係る副図柄表示部で表示する全副図柄例を示す図である。
【図4】(A)は、主図柄における当たりの組み合わせ例を示す図であり、(B)は、副図柄における当たりの組み合わせ例を示す図である。
【図5】(A)は、本発明の実施の形態に係るカウンタの概略構成を示す図であり、(B)は、本発明の実施の形態に係るメモリの概略構成を示す図である。
【図6】(A)は、本発明の実施の形態に係る大当たりカウンタの作動を説明するための図であり、(B)は、本発明の実施の形態に係るイベント発生カウンタの作動を説明するための図である。
【図7】(A)は、本発明の実施の形態に係る第1主図柄〜第3主図柄カウンタの作動を説明するための図であり、(B)は、本発明の実施の形態に係る第1副図柄〜第3副図柄カウンタの作動を説明するための図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る図柄表示制御処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】(A)は、本発明の実施の形態に係る停止副図柄抽選処理の流れを示すフローチャートであり、(B)は、本発明の実施の形態に係る停止主図柄抽選処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態に係る当たり図柄設定処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態に係るはずれ図柄設定処理の流れを示すフローチャートである。
【図12】本発明の実施の形態に係る図柄変動処理1の流れを示すフローチャートである。
【図13】(A)〜(D)は、本発明の実施の形態に係る図柄変動処理1における図柄表示の一例を示す図である。
【図14】本発明の実施の形態に係る図柄変動処理2の流れを示すフローチャートである。
【図15】(A)〜(D)は、本発明の実施の形態に係る図柄変動処理2における図柄表示の一例を示す図である。
【図16】本発明の実施の形態に係るイベント処理の流れを示すフローチャートである。
【図17】(A)〜(D)は、本発明の実施の形態に係るイベント処理における図柄表示の一例を示す図である。
【図18】(A)〜(C)は、イベント発生となる副図柄の組み合わせ例を示す図である。
【符号の説明】
110 パチンコ機(遊技機)
122 特別図柄変動表示装置
124 表示部
124A 主図柄表示部
142B 副図柄表示部
126 特別図柄始動入賞口
150 主制御基板
142 カウンタ
144 メモリ
146 タイマ
160 表示制御基板

Claims (1)

  1. 複数の主図柄及び前記主図柄と同数の副図柄を表示する図柄表示部を備え、遊技球が入賞口に入賞したことを条件に抽選を行い、当該抽選結果に応じ、前記図柄表示部において、主図柄を変動表示させた後、当たり又ははずれに対応させて予め定めた組み合わせで停止表示すると共に、前記抽選結果が当たりの場合に、遊技者に有利な遊技状態とする遊技機であって、
    前記主図柄の組み合わせとは別に予め定めた前記副図柄の組み合わせを、前記抽選とは別の抽選の結果に応じて選択する選択手段と、
    前記選択手段の選択結果に応じた前記副図柄の組み合わせを前記主図柄が1つ停止表示される毎に1つずつ前記副図柄を前記図柄表示部に停止表示する表示制御手段と、
    前記表示制御手段により前記図柄表示部に停止表示された前記主図柄と同数の副図柄の組み合わせが全て同じ図柄の組み合わせである場合に、前記主図柄を構成する各図柄を変動し同時に停止表示する再変動表示を実行する実行制御手段とを備え、
    前記実行制御手段は前記主図柄の再変動表示を複数回実行する場合があり、
    かつ、前記実行制御手段による前記主図柄の再変動表示実行回数は、前記別の抽選の結果に応じて可変に設定されると共に当該実行回数を前記副図柄の種類によって変化させ、前記抽選結果が当たりの場合には、前記再変動表示により前記主図柄を当たりの図柄の組み合わせで揃えて停止表示することを特徴とする遊技機。
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