JP4689878B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技状態に応じて複数の図柄を表示する図柄表示手段を備えた遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、遊技機、特にパチンコ機は、その遊技盤面上に設けられた始動入賞口(特別図柄始動入賞口)に入賞したパチンコ球を検出することで、抽選がなされ、この抽選の結果、当たりとなると(当たり状態)、同じく遊技盤面上に設けられた大入賞口が所定時間(例えば、30秒)、所定回数(例えば、16回)開放され、パチンコ球の入賞率が高い状態、すなわち遊技者に有利な状態とする機能を有している。
【0003】
一般に、このようなパチンコ機では、数字やキャラクタでデザインされた、複数の図柄を表示する特別図柄変動表示装置が、遊技盤面上に設けられている。
【0004】
この特別図柄変動表示装置は、上記の如く始動入賞口にパチンコ球が入賞したとき(始動入賞口へ入賞したパチンコ球をセンサにより検出したとき)に行われる抽選結果に基づく遊技の進行を演出するため、高速での変動表示を開始し(始動)、所定時間経過後に停止して、所定数の図柄を特定(表示)するものであり、予め定められた複数種類の変動パターンによる表示が実行される。
【0005】
通常、抽選結果が当たりである場合には、特別図柄変動表示装置では、所定数の図柄が予め定められた所定の関係となるように変動表示する。
【0006】
さらに上述のようなパチンコ機として、例えば、特別図柄変動表示装置での図柄表示において、複数の識別情報を備えた図柄を用い、その図柄が備える主識別情報の少なくとも一部に副識別情報をそれぞれ備え、主識別情報が所定の組み合わせとなったときに特別遊技状態に移行すると共に、副識別情報が所定の組み合わせになったときにも特別遊技状態に移行可能なものが知られている(先行技術1)。
【0007】
また、上述の先行技術1のパチンコ機において、1つの主識別情報に異なる副識別情報を備え、副識別情報の組み合わせが同じでも主識別情報の組み合わせは異なるものも知られている(先行技術2)。
【0008】
しかしながら、上述の先行技術1では、主識別情報の一部には必ず所定の副識別情報が備えられていて、主識別情報と副識別情報との関係は常に固定された1対1の関係となっている。そのため主識別情報の組み合わせ次第で副識別情報の組み合わせも一度に判ってしまうことがある。また、上述の先行技術2では、主識別情報と副識別情報の遊技者の告知時期に時間差はなく同時期となっており、主識別情報がある特定の組み合わせにならないと遊技者が判定するのと同時に副識別情報でも特定の組み合わせにならないと判断できてしまうことがある。このことにより、複数の識別情報を備えた図柄による演出表示の効果が画一的になってしまうことがある。従って、上述のようなパチンコ機では、遊技の進行が単調となり遊技者の当たりに対する期待度を低下させてしまうことがある。
【0009】
本発明は、上記の問題点を解決すべく成されたもので、遊技の趣向性を向上し、遊技者に良好な遊技性を提供できる遊技機を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、遊技状態を報知するために主に用いる複数の主図柄を組み合わせて表示する主図柄表示部と、前記主図柄とは別に定められ、前記主図柄と1対1に対応して表示される複数の副図柄を組み合わせて表示する副図柄表示部とに区別されて構成され、当該主図柄及び副図柄を表示する図柄表示部を備え、遊技状態が所定の条件を満たす場合に抽選を行い、当該抽選結果を報知するために前記抽選結果に応じて予め定めた抽選結果報知図柄の組み合わせで前記複数の主図柄を表示し、さらに、前記抽選結果が当たりの場合には、前記抽選結果報知図柄の組み合わせで前記複数の主図柄を表示する以前に、前記図柄表示部の複数の図柄があと1揃えば当たりとなるリーチ図柄の組み合わせで前記複数の主図柄を表示して当たり予告演出をすると共に、前記抽選結果報知図柄の組み合わせで前記複数の主図柄を表示した後に、遊技者に有利な遊技状態とする遊技機であって、前記図柄表示部は、前記前記抽選結果に基づいて、前記当たり予告演出に続いて前記当たり予告演出よりもさらに当たりの信頼度が高い特別当たり予告演出を実行する特別演出実行手段と、前記特別演出実行手段による特別当たり予告演出を実行する場合に、前記特別当たり予告演出表示の実行を予告報知するために、同じ図柄で停止表示されることにより前記リーチ図柄の組み合わせとなる主図柄を先に停止表示した主図柄とは図柄を異ならせて前記主図柄表示部に停止表示するとともに当該図柄を異ならせて停止表示させた主図柄に対応する副図柄を先に表示された副図柄の図柄と同じ図柄で揃えて前記副図柄表示部に表示させた後、前記複数の主図柄の組み合わせを確定表示する以前に、前記先に停止表示した主図柄とは図柄を異ならせて前記主図柄表示部に停止表示された主図柄を再変動表示させて、前記複数の主図柄を前記リーチ図柄の組み合わせで表示する表示制御手段と、を備えている。
【0011】
本発明によれば、特別演出実行手段は、遊技状態が所定の条件を満たす場合(例えば、遊技球が入賞口に入賞した場合)に行う抽選結果に基づいて、前記当たり予告演出に続いて前記当たり予告演出よりもさらに当たりの信頼度が高い特別当たり予告演出を実行する。また、表示制御手段は、特別演出実行手段による特別当たり予告演出を実行する場合に、特別当たり予告演出表示の実行を予告報知するために、所定条件の成立(例えば、特別当たり予告演出表示の実行を予告報知する実行条件値として予め定めた値と、抽選結果が一致した場合)に基づいて、図柄表示部において図柄の組み合わせを確定表示する以前に、少なくとも前記図柄の組み合わせを構成する個々の図柄の少なくとも1つを再変動表示させて、前記リーチ図柄の組み合わせで表示する。これにより、図柄表示部において図柄の組み合わせを確定表示する以前に、少なくとも図柄の組み合わせを構成する個々の図柄の少なくとも1つを再変動表示されて、リーチ図柄の組み合わせで表示された場合に、この時点で遊技者は前記リーチ図柄による当たり予告演出に続いて特別当たり予告演出が実行されることを認識できる。従って、遊技が有利な当たり状態へと発展する予感を遊技者に抱かせることができ、また、当たりへの期待感を高めることができる。
【0012】
本発明において、前記複数種類の図柄は、遊技状態を報知するために主に用いる主図柄と、当該主図柄とは別に定めた副図柄とに区別されて構成されると共に、前記表示制御手段は、前記特別当たり予告演出表示の実行を予告報知するにあたり、前記主図柄及び副図柄の少なくとも一方を再変動表示することを特徴としている。
【0013】
図柄表示部で表示される複数種類の図柄は、遊技状態を報知するために主に用いる主図柄と、当該主図柄とは別に定めた副図柄とに区別されて構成されるため、主図柄の組み合わせと副図柄の組み合わせとの2種類の図柄表示が互いに区別されてなされ、例えば、主図柄の組み合わせによって副図柄の組み合わせを遊技者に悟られることを防ぐことができる。また、特別当たり予告演出表示の実行を予告報知するにあたり、前記主図柄及び副図柄の少なくとも一方を再変動表示するため、変化に富んだ演出表示を行うことができる。
【0014】
複数種類の図柄を表示する図柄表示部を備え、遊技球が入賞口に入賞したことを条件に抽選を行い、当該抽選結果に応じて前記図柄表示部の前記複数種類の図柄を変動表示させた後、前記抽選結果に応じて前記図柄表示部の前記図柄を当たり又ははずれのパターンで停止表示させ、当たりの場合には遊技者に有利な遊技状態とする遊技機であって、前記図柄表示部の複数の図柄があと1つが揃えば当たりとなる所謂リーチ状態に至る前の図柄表示演出において、前記複数の図柄の組み合わせを確定表示する以前に少なくとも前記図柄の組み合わせを構成する個々の図柄の少なくとも1つを再変動表示させて前記図柄表示部の複数の図柄があと1つが揃えば当たりとなる所謂リーチ状態の表示に変えた後、前記複数の図柄又は未だ揃っていない前記あと1つの図柄を変動させるための演出を行う表示制御手段を備えていることを特徴としている。
【0015】
表示制御手段が図柄表示部の複数の図柄があと1つが揃えば当たりとなる所謂リーチ状態に至る前の図柄表示部演出において、複数の図柄の組み合わせを確定表示する以前に少なくとも前記図柄の組み合わせを構成する個々の図柄の少なくとも1つを再変動表示させて図柄表示部の複数の図柄があと1つが揃えば当たりとなる所謂リーチ状態の表示に変えた後、前記複数の図柄又は未だ揃っていない前記あと1つの図柄を変動させるための演出を行うことにより遊技者に遊技が有利な当たり状態に近づいたという印象を与えることができ、当たりへの期待を抱かせることができる。
【0016】
前記表示制御手段は前記再変動表示が発生すると前記図柄表示部の複数の図柄を必ずリーチ状態の表示に変えることを特徴としている。
【0017】
表示制御手段は請求項3に記載の再変動表示が発生すると図柄表示部の複数の図柄を必ずリーチ状態の表示に変えることにより、この変動表示は遊技者にとって判り易く、しかも図柄は遊技機の当たりはずれに直接関係する図柄であるために、遊技者にはかかる変動表示が発生すれば遊技がより当たり状態に近づいたという印象を与えることができ、当たりへの期待を抱かせることができる。
【0018】
所定の背景パターンの下で複数種類の図柄を表示する図柄表示部を備え、遊技球が入賞口に入賞したことを条件に抽選を行い、当該抽選結果に応じて前記図柄表示部の前記複数種類の図柄を変動表示させた後、前記抽選結果に応じて前記図柄表示部の前記図柄を当たり又ははずれのパターンで停止表示させ、当たりの場合には遊技者に有利な遊技状態とする遊技機であって、前記図柄表示部の複数の図柄があと1つが揃えば当たりとなる所謂リーチ状態に至る前の図柄表示演出において、リーチ状態を決定する図柄が仮停止する直前において一旦はずれのパターンにて仮停止又は仮停止寸前の低速変動となった後、この図柄を高速変動させて他の仮停止図柄と同じパターンに揃える演出を行い前記複数の図柄をリーチ状態とした後、前記図柄表示部の背景パターンを変えて、前記複数の図柄又は未だ揃っていない前記あと1つの図柄を変動させるための演出を行う表示制御手段を備えていることを特徴としている。
【0019】
表示制御手段が図柄表示部の複数の図柄があと1つが揃えば当たりとなる所謂リーチ状態に至る前の図柄表示演出において、リーチ状態を決定する図柄が仮停止する直前において一旦はずれのパターンにて仮停止又は仮停止寸前の低速変動となった後、この図柄を高速変動させて他の仮停止図柄と同じパターンに揃える演出を行い前記複数の図柄をリーチ状態とした後、図柄表示部の背景パターンを変えて、前記複数の図柄又は未だ揃っていない前記あと1つの図柄を変動させるための演出を行うことにより、遊技者に遊技が有利な当たり状態に近づいたという印象を与えることができ、当たりへの期待を抱かせることができる。
【0020】
前記表示制御手段は前記リーチ状態を決定する図柄に対して前記演出を行った場合は前記図柄表示部の複数の図柄を必ずリーチ状態の表示に変えることを特徴としている。
【0021】
表示制御手段はリーチ状態を決定する図柄に対して上記演出を行った場合は図柄表示部の複数の図柄を必ずリーチ状態の表示に変えることにより、この変動表示は遊技者にとって判り易く、しかも図柄は遊技機の当たりはずれに直接関係する図柄であるために、遊技者にはかかる変動表示が発生すれば遊技がより当たり状態に近づいたという印象を与えることができ、当たりへの期待を抱かせることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0023】
図1には、本発明の実施の形態に係るパチンコ機110の遊技盤111が示されている。この遊技盤111における円弧状のレール112で囲まれた領域が遊技領域であるゲージ部114とされている。ゲージ部114には、全面に渡って複数の釘が打ち込まれ、レール112を通って打ち出されたパチンコ球がこの釘116に当たって跳ねたり、釘116によって形成される案内路に案内されながら、落下していくようになっている。また、この釘116のほか、ゲージ部114に向かって左右対称の位置には、風車118が取り付けられており、パチンコ球を予期しない方向へ方向転換させるようになっている。
【0024】
さらに、ゲージ部114には複数の位置に入賞口120が設けられ、この入賞口120にパチンコ球が入ることにより、所定数のパチンコ球が遊技者に払い出されるようになっている。
【0025】
このようなゲージ部114は、ほぼ左右対称系とされており、この中央部には特別図柄変動装置122が配置され、所定の画像データを表示する表示部124が露出されている。この表示部124の下方には特別図柄変動装置122を始動するための第1の始動口としての特別図柄始動入賞口126が設けられている。
【0026】
特別図柄始動入賞口126のさらに下方には、大入賞口128が配置され、前記特別図柄変動装置122での所謂当たりの表示状態で所定時間開放され、大量のパチンコ球を入賞させることができる構成となっている。
【0027】
なお、特別図柄始動入賞口126に入賞したパチンコ球は、最大4球分保留され、特別図柄変動装置122による抽選結果の案内が終了した時点で、保留された分が消化されるようになっている。この保留球の数は、ゲージ部114の一部に設けられた4個の特別図柄保留ランプ(図示省略)の点灯/消灯状態によって報知している(点灯が保留)。
【0028】
また、ゲージ部114には、第2の始動口としての普通図柄始動領域130と、0〜9までの一桁の数字を表示可能な普通図柄表示部132とが設けられており、普通図柄始動領域130にパチンコ球が入賞すると、普通図柄表示部132の表示が変動し、所定の当たり数字になると、前記特別図柄始動入賞口126に設けられた可動部としての電動チューリップ134が所定時間開放するようになっている。この電動チューリップ134の開放により、特別図柄始動入賞口126への入賞の確率が物理的に高まることになる。
【0029】
上記ゲージ部114の下部にはパネル140が設けられており、このパネル140の前面側にはパチンコ球を発射するためのハンドル136と、パチンコ球を受ける受け皿138とが設けられている。ハンドル136は、前記パネル140の内部から突出された回転軸に取付けられており、この回転軸を中心に回転可能とされている。すなわち、遊技者がこのハンドル136を把持して回転することで、発射装置が稼動すると共に、前記ハンドル136の回転角度に基づいて発射強度が設定されるようになっている。なお、この回転には、付勢力が付与されており、遊技者が手を離すと自動的にもとの回転位置に戻る構造となっている。
【0030】
図2には、パチンコ機110を制御するための制御系の概略が示されている。制御系は、主制御基板150を中心として、払出制御基板152、音声制御基板154、ランプ制御基板156、発射制御基板158、表示制御基板160等、機能毎に分類され(なお、以下これらを総称する場合副制御基板151という。)、相互に接続されている。
【0031】
主制御基板150は、パチンコ機110を制御するための各種データや制御プログラムを記憶保持するメモリ144、時間計測のためのタイマ146、及び遊技者に有利な遊技状態とするための大当たり抽選等の各種抽選処理(詳細は後述)に用いるカウンタ142を含んで構成されている。
【0032】
また、副制御基板151は、メモリ144に記憶された遊技に関する基本的な制御プログラムによって主制御基板150から出力される命令信号に基づいて、独自に各制御処理を実行するように構成されている。
【0033】
払出制御基板152は、パチンコ球の払出し数を制御するものであり、音声制御基板154は、パチンコ機110に設けられたスピーカ162からの効果音等の出力を制御する。また、ランプ制御基板156は、パチンコ機110に取り付けられた電飾部材(遊技盤状態表示灯)164、及び図示しない特別図柄保留ランプ及び普通図柄保留ランプ等の点灯・消灯を制御し、発射制御基板158は、遊技者によるパチンコ球の発射を制御する。
【0034】
表示制御基板160は、主制御基板150からの命令信号に基づいて所定の演出効果をもたらす図柄表示動作(詳細は後述)を行うためのものであり、表示ドライバ166を介して、図柄を表示する表示部124が接続されている。この表示部124は、図1に示す表示部124の表示画面上段部分において、複数の図柄(主図柄)を組み合わせて表示する主図柄表示部124Aと、図1に示す表示部124の表示画面下段部分において、主図柄とは別の複数の図柄(副図柄)を組み合わせて表示する副図柄表示部124Bとから構成されている。なお、表示部124の表示画面全体における副図柄表示部124Bの表示面積は、主図柄表示部124Aの表示面積よりも小さく構成されており、このことによって、通常、副図柄よりも表示される頻度が高く、遊技者が注目すべき主図柄についての視認性を高めている。
【0035】
主図柄表示部124Aでは、上記の主図柄の組み合わせとして、3つの図柄(第1主図柄、第2主図柄、及び第3主図柄)を横一列に並べて表示するようになっており、第1主図柄、第2主図柄、及び第3主図柄としてそれぞれ、図3(A)に示す全12種類の図柄(数字の0〜9、ゴリラの顔、及びナス)を表示可能とされている。
【0036】
また、副図柄表示部124Bでは、上記の副図柄の組み合わせとして、3つの図柄(第1副図柄、第2副図柄、及び第3副図柄)を横一列に並べて表示するようになっており、第1副図柄、第2副図柄、及び第3副図柄としてそれぞれ、図3(B)に示す全3種類の図柄(リンゴ、バナナ、及びゴリラ人形)を表示可能であると共に、何の表示もない無図柄(図3(B)において、四角形で示した。)を表示可能とされている。
【0037】
なお、主図柄表示部124Aでは、第1主図柄〜第3主図柄の全てを所定の速度で同時に変動表示したのち、各主図柄毎に所定の時間差を設けて、第1主図柄、第2主図柄、第3主図柄の順で、徐々に変動速度を低下させて最終的に停止表示するようになっている。また、副図柄表示部124Bでは、各主図柄の表示状態に応じたタイミング(例えば、主図柄が停止表示される直前又は直後のタイミング)で各副図柄を表示するようになっており、このときの図柄表示では、第1主図柄と第1副図柄、第2主図柄と第2副図柄、及び第3主図柄と第3副図柄が各々対応付けされている。
【0038】
また、上記の各種抽選処理の結果が当たりである場合には、主図柄表示部124A及び副図柄表示部124Bではそれぞれ、同一の図柄を3つ並べて表示することによって、遊技者に抽選結果が当たりであることを報知するようになっている。この場合、当たり図柄の組み合わせは、主図柄では図4(A)に示す12種類であり、副図柄では図4(B)に示す3種類である。
【0039】
なお、表示部124では、上記抽選処理(大当たり抽選)の結果が当たりであることを、通常の当たり信頼度をもって予告報知するノーマルリーチ演出表示(主図柄表示部124Aにおいて、第1主図柄と第2主図柄とを同一図柄で停止表示し、かつ第3主図柄を変動表示する。)を実行可能とされている。さらに表示部124では、ノーマルリーチよりも高い当たり信頼度をもって当たり予告報知をするスーパーリーチ演出表示(例えば、主図柄及び副図柄の背景色を通常時とは異なる色で表示したり、主図柄及び副図柄とは別に、各図柄の変動表示と関連して動作する所定のキャラクターを表示する。)を実行可能とされている。また、上記スーパーリーチ演出表示の実行を予告報知するスーパーリーチ予告演出表示(主図柄表示部124Aにおいて、第1主図柄と第2主図柄とを互いに異なる図柄で一旦停止表示した後、第2図柄を再変動させて第1主図柄と同一図柄で停止表示してノーマルリーチとして表示する。)を実行可能とされている。
【0040】
なお、表示制御基板160は、上記普通図柄表示部132も制御するようになっている。
【0041】
また、主制御基板150には、特別図柄始動入賞口126に設けられた特別図柄入賞センサ168及び普通図柄始動領域130に設けられた普通図柄入賞センサ170、並びに各入賞口120に設けられた入賞センサ172が接続されている。これにより、主制御基板150は、各入賞センサ(特別図柄入賞センサ168、普通図柄入賞センサ170、及び入賞センサ172)からの検出信号によって遊技球の入賞を検出することができる。
【0042】
また、主制御基板150には、電動チューリップ134を開閉させるためのソレノイド174、並びに大入賞口128を開閉させるための大入賞口開閉用ソレノイド176が接続されている。
【0043】
なお、主制御基板150及び副制御基板151は、信号線202により管理制御基板200に接続されている。この管理制御基板200は、信号線208を介して、管理制御基板200で処理した様々なデータをホールコンピュータ206へ出力する。これにより、店側で各パチンコ機110の状況を把握することができる。
【0044】
また、主制御基板150に含まれる上記カウンタ142は、図5(A)に示すように、大当たり抽選(詳細は後述)に用いる大当たりカウンタ142A、及びイベント発生抽選(詳細は後述)に用いるイベント発生カウンタ142Bに加え、主図柄表示部124Aで表示する各主図柄(第1主図柄〜第3主図柄)の選択抽選(詳細は後述)に用いる第1主図柄カウンタ142C、第2主図柄カウンタ142D、及び第3主図柄カウンタ142Eと、副図柄表示部124Bで表示する各副図柄(第1副図柄〜第3副図柄)の選択抽選(詳細は後述)に用いる第1副図柄カウンタ142F、第2副図柄カウンタ142G、及び第3副図柄カウンタ142Hと含んで構成されている。
【0045】
なお、各カウンタはそれぞれ所定範囲の数値を所定の周期で順にインクリメントするものであって、最大カウント値となると最小カウント値に戻る、所謂ループカウンタとして構成されている。詳細は後述するが、これら各カウンタによる抽選では、上述の特別図柄入賞センサ168による入賞検出がなされたタイミングにおけるカウント値を選択するようになっている。
【0046】
また、主制御基板150に含まれる上記のメモリ144は、図5(B)に示すように、大当たりカウンタ142Aで選択されたカウンタ値を記憶保持する大当たりカウンタ値メモリ144A(以下、このメモリに保持されたカウンタ値を記憶値Xという。)、及びイベント発生カウンタ142Bで選択されたカウンタ値を記憶保持するイベント発生カウンタ値メモリ144B(以下、このメモリに保持されたカウンタ値を記憶値Pという。)を含んで構成されている。
【0047】
さらに、このメモリ144は、第1主図柄カウンタ142C、第2主図柄カウンタ142D、及び第3主図柄カウンタ142E各々で選択された各カウンタ値をそれぞれ記憶保持する第1主図柄カウンタ値メモリ144C(以下、このメモリに保持されたカウンタ値を記憶値Y1という。)、第2主図柄カウンタ値メモリ144D(以下、このメモリに保持されたカウンタ値を記憶値Y2という。)、及び第3主図柄カウンタ値メモリ144E(以下、このメモリに保持されたカウンタ値を記憶値Y3という。)と、第1副図柄カウンタ142F、第2副図柄カウンタ142G、及び第3副図柄カウンタ142H各々で選択された各カウンタ値をそれぞれ記憶保持する第1副図柄カウンタ値メモリ144F(以下、このメモリに保持されたカウンタ値を記憶値Z1という。)、第2副図柄カウンタ値メモリ144G(以下、このメモリに保持されたカウンタ値を記憶値Z2という。)、及び第3副図柄カウンタ値メモリ144H(以下、このメモリに保持されたカウンタ値を記憶値Z3という。)とを含んで構成されている。
【0048】
さらに、このメモリ144は、予め大当たり値として定めたカウンタ値を記憶保持する大当たり値メモリ144I(以下、このメモリに保持されたカウンタ値を記憶値XXという。)、及び予めイベント発生値として定めたカウンタ値を記憶保持するイベント発生値メモリ144J(以下、このメモリに保持されたカウンタ値を記憶値PPという。)を含んで構成されている。
【0049】
また、このメモリ144は、第2主図柄カウンタ値メモリ144Dの記憶値Y2の値を一時的に保持するカウンタ値第1保持メモリ144K(以下、このメモリに保持された値を記憶値S2という。)と、第3主図柄カウンタ値メモリ144Eの記憶値Y3の値を一時的に保持するカウンタ値第2保持メモリ144L(以下、このメモリに保持された値を記憶値S3という。)と、通常の図柄表示時及び上記イベント発生時それぞれにおいて主図柄表示部124Aで停止表示する各主図柄に予め対応付けされた数値(図3(A)参照)を記憶保持する停止主図柄メモリ144Mと、通常の図柄表示時において副図柄表示部124Bで停止表示する各副図柄に予め対応付けられた数値(図3(B)参照)を記憶保持する停止副図柄メモリ144Nとを含んで構成されている。詳細は後述するが、主制御基板150は、この停止主図柄メモリ144M及び停止副図柄メモリ144Nに記憶保持された数値に対応付けられた主図柄及び副図柄を、それぞれ主図柄表示部124A及び副図柄表示部124Bで表示する。
【0050】
なお、このメモリ144は、上記以外の他の各種データを記憶保持する図示しないメモリを含んで構成されている。
【0051】
大当たりカウンタ142Aは、図6(A)に示すように、0〜323のカウント値を所定周期で順にカウントアップするように構成されており、上述のように、特別図柄入賞センサ168による入賞検出がなされたタイミングで選択されたカウンタ値を、大当たりカウンタ値メモリ144Aの記憶値Xとして記憶保持するようになっている。なお、本実施の形態では、大当たり値として大当たり値メモリ144Iの記憶値XXとして数値7を予め記憶保持する。すなわち、この大当たりカウンタ142Aによる抽選の大当たり確率は1/324となる。
【0052】
同様に、イベント発生カウンタ142Bは、図6(B)に示すように、0〜30のカウント値を所定周期で順にカウントアップするように構成されており、上述のように、特別図柄入賞センサ168による入賞検出がなされたタイミングで選択されたカウンタ値を、イベント発生カウンタ値メモリ144Bの記憶値Pとして記憶保持するようになっている。なお、本実施の形態では、イベント発生値としてイベント発生値メモリ144Jの記憶値PPとして、数値1、2、及び3を予め記憶保持する。すなわち、このイベント発生カウンタ142Bによる抽選のイベント発生確率は3/31となる。なお、ここでいうイベントとは、詳細は後述するが簡単に説明すると、副図柄表示部124Bで表示された副図柄が同一図柄で揃うことを条件として、主図柄表示部124Aにおいて全主図柄を再変動させたのち同時に停止表示する演出動作を指している。
【0053】
また、本実施の形態では、上記のノーマルリーチ演出表示、及びスーパーリーチ演出表示の各演出表示を実行する条件値としてそれぞれ予め複数個づつ定めた各演出表示実行値を、メモリ144に予め記憶保持するようになっている。なお、上記スーパーリーチ演出表示の各演出表示実行値のうち、何れかの1又は複数個の値をスーパーリーチ予告演出表示の演出表示実行値として予め定めておく。本実施の形態においては、詳細は後述するが、イベント発生カウンタ142Bにより抽選されたカウンタ値が、メモリ144に記憶保持された上記の各演出表示実行値の何れかと一致する場合に、一致した演出表示実行値に対応する演出表示(ノーマルリーチ演出表示、スーパーリーチ演出表示、及びスーパーリーチ予告演出表示)を実行するようになっている。
【0054】
また、第1主図柄カウンタ142C、第2主図柄カウンタ142D、及び第3主図柄カウンタ142E各々は、図7(A)に示すように、全12種類の主図柄それぞれに予め対応付けされた数値0〜11(図3(A)参照)をカウント値として所定周期で順にカウントアップするように構成されており、上述のように、特別図柄入賞センサ168による入賞検出がなされたタイミングで選択されたカウンタ値を、それぞれ、第1主図柄カウンタ値メモリ144Cの記憶値Y1、第2主図柄カウンタ値メモリ144Dの記憶値Y2、及び第3主図柄カウンタ値メモリ144Eの記憶値Y3として記憶保持するようになっている。
【0055】
同様に、第1副図柄カウンタ142F、第2副図柄カウンタ142G、及び第3副図柄カウンタ142H各々は、図7(B)に示すように、無図柄を含めて全4種類の副図柄それぞれに予め対応付けされた数値0〜3(図3(B)参照)をカウント値として所定周期で順にカウントアップするように構成されており、上述のように、特別図柄入賞センサ168による入賞検出がなされたタイミングで選択されたカウンタ値を、それぞれ、第1副図柄カウンタ値メモリ144Fの記憶値Z1、第2副図柄カウンタ値メモリ144Gの記憶値Z2、及び第3副図柄カウンタ値メモリ144Hの記憶値Z3として記憶保持するようになっている。
【0056】
次に本実施の形態の作用について詳細に説明する。
【0057】
本発明の実施の形態に係るパチンコ機110は、電源が投入されて稼動状態となると、主制御基板150はパチンコ機110各部の稼動制御と共に、遊技の進行制御を開始する。
【0058】
この稼動状態において、遊技者がハンドル136を操作することによりパチンコ球が発射されると、レール112に案内されてゲージ部114の釘116や風車118等に当接しながら、予測し得ない移動をしながら落下していく。ここで、入賞口120に入賞すると、予め定められた数のパチンコ球が払い出される(賞球)。また、普通図柄始動入賞口130に入賞するとこれを普通図柄入賞センサ170で検出する。
【0059】
この検出により、主制御基板150では、普通図柄の抽選が開始される。すなわち、カウンタ142を用いて、所定の確率で0〜9までの数字を抽選する。抽選の結果、はずれの場合には、特に遊技状態に変化はない。一方、抽選の結果、当たり(例えば、当たり数字の1が抽選される)の場合には、主制御基板150は、特別図柄始動入賞口126に設けられた電動チューリップ134を開放状態とするべく、ソレノイド174へ通電する。これにより、特別始動入賞口126にパチンコ球が入り易い、高確率状態とすることができる。
【0060】
また、特別図柄始動入賞口126にパチンコ球が入賞すると、特別図柄入賞センサ168によって入賞検出され、主制御基板150は図8に示す処理ルーチンを実行する。
【0061】
まず、ステップ300では、特別図柄入賞センサ168からの入賞検出信号を検出することで入賞検出されたか否かを判断し、否定判断の場合には本ステップ300を繰り返し、肯定判断の場合にはステップ302へ進む。
【0062】
次のステップ302では、大当たり抽選を行う。この大当たり抽選では、特別図柄入賞センサ168による入賞検出がなされたタイミングで大当たりカウンタ142Aのカウンタ値を選択し、大当たりカウンタ値メモリ144Aの記憶値Xとして記憶保持する。
【0063】
次のステップ304では、イベント発生抽選を行う。このイベント発生抽選では、特別図柄入賞センサ168による入賞検出がなされたタイミングでイベント発生カウンタ142Bのカウンタ値を選択し、イベント発生カウンタ値メモリ144Bの記憶値Pとして記憶保持する。すなわち、上述したように、ここで記憶保持された記憶値Pに応じて、上記イベントに加え、上述したノーマルリーチ演出表示、スーパーリーチ演出表示、或いはスーパーリーチ予告演出表示の実行/非実行が決定されることになる。
【0064】
次のステップ306では、副図柄表示部124Bで停止表示する副図柄の選択抽選を行う停止副図柄抽選処理を実行する。この停止副図柄抽選処理では、図9(A)に示す処理ルーチンが実行される。
【0065】
まず、ステップ306Aでは、特別図柄入賞センサ168による入賞検出がなされたタイミングで、第1副図柄カウンタ142F、第2副図柄カウンタ142G、及び第3副図柄カウンタ142H各々のカウンタ値を選択し、それぞれ第1副図柄カウンタ値メモリ144Fの記憶値Z1、第2副図柄カウンタ値メモリ144Gの記憶値Z2、及び第3副図柄カウンタ値メモリ144Hの記憶値Z3として記憶保持する。
【0066】
ここで、第1副図柄カウンタ値メモリ144Fの記憶値Z1、第2副図柄カウンタ値メモリ144Gの記憶値Z2、及び第3副図柄カウンタ値メモリ144Hの記憶値Z3が全て同値である場合(Z1=Z2=Z3)には、次のステップ306Bで肯定判断され、上記ステップ306Aへ戻って上記処理を繰り返す。すなわち、第1副図柄カウンタ値メモリ144Fの記憶値Z1、第2副図柄カウンタ値メモリ144Gの記憶値Z2、及び第3副図柄カウンタ値メモリ144Hの記憶値Z3が全て同値である場合(Z1=Z2=Z3)には、再度、副図柄表示部124Bで停止表示する副図柄の選択抽選を行う。
【0067】
一方、第1副図柄カウンタ値メモリ144Fの記憶値Z1、第2副図柄カウンタ値メモリ144Gの記憶値Z2、及び第3副図柄カウンタ値メモリ144Hの記憶値Z3が全て同値でない場合には、ステップ306Bで否定判断され、本処理ルーチンを終了する。
【0068】
上記ステップ306で上述の停止副図柄抽選処理を実行した後、次のステップ308へ進む。
【0069】
次のステップ308では、主図柄表示部124Aで停止表示する主図柄の選択抽選を行う停止主図柄抽選処理を実行する。この停止主図柄抽選処理では、図9(B)に示す処理ルーチンが実行される。
【0070】
まず、ステップ308Aでは、特別図柄入賞センサ168による入賞検出がなされたタイミングで、第1主図柄カウンタ142C、第2主図柄カウンタ142D、及び第3主図柄カウンタ142E各々のカウンタ値を選択し、それぞれ第1主図柄カウンタ値メモリ144Cの記憶値Y1、第2主図柄カウンタ値メモリ144Dの記憶値Y2、及び第3主図柄カウンタ値メモリ144Eの記憶値Y3として記憶保持する。
【0071】
ここで、第1主図柄カウンタ値メモリ144Cの記憶値Y1、第2主図柄カウンタ値メモリ144Dの記憶値Y2、及び第3主図柄カウンタ値メモリ144Eの記憶値Y3が全て同値である場合(Y1=Y2=Y3)には、次のステップ308Bで肯定判断され、上記ステップ308Aへ戻って上記処理を繰り返す。すなわち、第1主図柄カウンタ値メモリ144Cの記憶値Y1、第2主図柄カウンタ値メモリ144Dの記憶値Y2、及び第3主図柄カウンタ値メモリ144Eの記憶値Y3が全て同値である場合(Y1=Y2=Y3)には、再度、主図柄表示部124Aで停止表示する主図柄の選択抽選を行う。
【0072】
一方、第1主図柄カウンタ値メモリ144Cの記憶値Y1、第2主図柄カウンタ値メモリ144Dの記憶値Y2、及び第3主図柄カウンタ値メモリ144Eの記憶値Y3が全て同値でない場合には、ステップ308Bで否定判断され、本処理ルーチンを終了する。
【0073】
上記ステップ308で上述の停止主図柄抽選処理を実行した後、次のステップ314へ進む。
【0074】
次のステップ314では、第2主図柄カウンタ値メモリ144Dの記憶値Y2の値をカウンタ値第1保持メモリ144Kの記憶値S2としてコピーし、第3主図柄カウンタ値メモリ144Eの記憶値Y3の値をカウンタ値第2保持メモリ144Lの記憶値S3としてコピーする。
【0075】
次のステップ316では、上記ステップ302における大当たり抽選の結果が当たりであるか否かを判断する。ここでは、大当たりカウンタ値メモリ144Aの記憶値Xが、予め定めた大当たり値を記憶保持する大当たり値メモリの記憶値XXの値(ここでは、7)と一致するか否かを判断する。
【0076】
大当たりカウンタ値メモリ144Aの記憶値Xが大当たり値メモリの記憶値XXの値と一致する場合は当たりであるので、ステップ316で肯定判断され、ステップ318へ進み、当たり状態を報知する図柄表示を行う当たり図柄設定処理(詳細は後述)を実行して、次のステップ322へ進む。
【0077】
一方、大当たりカウンタ値メモリ144Aの記憶値Xが大当たり値メモリの記憶値XXの値と一致しない場合ははずれであるので、ステップ316で否定判断され、ステップ320へ進み、はずれ状態を報知する図柄表示を行うはずれ図柄設定処理(詳細は後述)を実行して、次のステップ322へ進む。
【0078】
次のステップ322では、主図柄表示部124Aにおいて、第1主図柄、第2主図柄、及び第3主図柄の全てが同一図柄で揃ったか否か、すなわち当たり状態を示す図柄表示であるか否かを判断する。
【0079】
ステップ322で肯定判断の場合には、第1主図柄、第2主図柄、及び第3主図柄の全てが同一図柄で揃った当たり状態であるので、ステップ324へ進み、大当たり処理を実行して、本処理ルーチンを終了する。なお、この大当たり処理では、遊技者に当たり状態であることをスピーカ162や遊技盤状態表示灯164等によって報知すると共に、遊技者に有利な状態である、パチンコ球の入賞確率の高い状態とするべく、主制御基板150が大入賞口開閉用ソレノイド176により、大入賞口128を所定時間(例えば、30秒)、所定回数(例えば、16回)開放する。
【0080】
一方、ステップ322で否定判断の場合には、第1主図柄、第2主図柄、及び第3主図柄の全てが同一図柄で揃っていないはずれ状態であるので、ステップ326へ進み、はずれ処理を実行して、本処理ルーチンを終了する。なお、このはずれ処理では、特に遊技状態の変更は行われない。
【0081】
次に、上記の当たり図柄設定処理について、図10に示す処理ルーチンを参照しながら説明する。
【0082】
まず、ステップ400では、第1主図柄カウンタ値メモリ144Cの記憶値Y1の値を、第2主図柄カウンタ値メモリ144Dの記憶値Y2及び第3主図柄カウンタ値メモリ144Eの記憶値Y3としてコピーし、各記憶値Y1〜Y3の値を同値とする。
【0083】
次のステップ402では、主図柄表示部124Aにおいて、第1段階(通常の図柄変動表示時)で停止表示する各主図柄(第1主図柄、第2主図柄、及び第3主図柄)に対応するカウンタ値(以下、第1段階停止主図柄カウンタ値という。)として、それぞれ、第1主図柄カウンタ値メモリ144Cの記憶値Y1、カウンタ値第1保持メモリ144Kの記憶値S2、及びカウンタ値第2保持メモリ144Lの記憶値S3の値を、停止主図柄メモリ144Mにセットする。なお、ここでは、上述の図8に示す処理ルーチンのステップ308の処理により、第1主図柄カウンタ値メモリ144Cの記憶値Y1、カウンタ値第1保持メモリ144Kの記憶値S2、及びカウンタ値第2保持メモリ144Lの記憶値S3の値は、全ての値が同値ではない。
【0084】
次のステップ404では、主図柄表示部124Aにおいて、第2段階(上記のイベント発生時)で停止表示する各主図柄(第1主図柄、第2主図柄、及び第3主図柄)に対応するカウンタ値(以下、第2段階停止主図柄カウンタ値という。)として、それぞれ、第1主図柄カウンタ値メモリ144Cの記憶値Y1、第2主図柄カウンタ値メモリ144Dの記憶値Y2、及び第3主図柄カウンタ値メモリ144Eの記憶値Y3の値を、停止主図柄メモリ144Mにセットする。なお、ここでは、上記ステップ400の処理により、第1主図柄カウンタ値メモリ144Cの記憶値Y1、第2主図柄カウンタ値メモリ144Dの記憶値Y2、及び第3主図柄カウンタ値メモリ144Eの記憶値Y3の値は全て同値(Y1=Y2=Y3)となっている。
【0085】
次のステップ406では、上述の図8に示す処理ルーチンのステップ304におけるイベント発生抽選の結果が、イベント発生条件を満たすか否かを判断する。ここでは、イベント発生カウンタ値メモリ144Bの記憶値Pが、予め定めたイベント発生値を記憶保持するイベント発生値メモリの記憶値PPの値(ここでは、1、2、及び3)の何れかと一致するか否かを判断する。
【0086】
イベント発生カウンタ値メモリ144Bの記憶値Pが、イベント発生値メモリの記憶値PPの何れの値とも一致しない場合には、ステップ406で否定判断され、ステップ418へ進み、副図柄表示部124Bにおいて、停止表示する各副図柄(第1副図柄、第2副図柄、及び第3副図柄)に対応するカウンタ値(以下、停止副図柄カウンタ値という。)として、それぞれ、第1副図柄カウンタ値メモリ144Fの記憶値Z1、第2副図柄カウンタ値メモリ144Gの記憶値Z2、及び第3副図柄カウンタ値メモリ144Hの記憶値Z3の値を、停止副図柄メモリ144Nにセットする。なお、ここでは、上述の図8に示す処理ルーチンのステップ306の処理により、第1副図柄カウンタ値メモリ144Fの記憶値Z1、第2副図柄カウンタ値メモリ144Gの記憶値Z2、及び第3副図柄カウンタ値メモリ144Hの記憶値Z3の値は、全ての値が同値ではない。
【0087】
次のステップ420では、後述する図柄変動処理1を実行して、本処理ルーチンを終了する。
【0088】
一方、イベント発生カウンタ値メモリ144Bの記憶値Pが、イベント発生値メモリの記憶値PPの何れかの値と一致する場合には、ステップ406で肯定判断され、ステップ408へ進む。
【0089】
ステップ408では、第1副図柄カウンタ値メモリ144Fの記憶値Z1の値を、第2副図柄カウンタ値メモリ144Gの記憶値Z2及び第3副図柄カウンタ値メモリ144Hの記憶値Z3としてコピーし、各記憶値Z1〜Z3を同値とする。
【0090】
次のステップ410では、第1副図柄カウンタ値メモリ144Fの記憶値Z1(=Z2=Z3)の値が、無図柄に対応するカウント値(ここでは、3)であるか否かを判断する。
【0091】
ステップ410で肯定判断の場合には上記ステップ418へ進み、上述の停止副図柄カウンタ値として、それぞれ、第1副図柄カウンタ値メモリ144Fの記憶値Z1、第2副図柄カウンタ値メモリ144Gの記憶値Z2、及び第3副図柄カウンタ値メモリ144Hの記憶値Z3の値を、停止副図柄メモリ144Nにセットし、上記ステップ420へ進む。なお、上記ステップ418では、上記ステップ408の処理により、第1副図柄カウンタ値メモリ144Fの記憶値Z1、第2副図柄カウンタ値メモリ144Gの記憶値Z2、及び第3副図柄カウンタ値メモリ144Hの記憶値Z3の値は全て同値であり、その値は3となっている(Z1=Z2=Z3)。
【0092】
一方、ステップ410で否定判断の場合にはステップ412へ進み、上述の停止副図柄カウンタ値として、それぞれ、第1副図柄カウンタ値メモリ144Fの記憶値Z1、第2副図柄カウンタ値メモリ144Gの記憶値Z2、及び第3副図柄カウンタ値メモリ144Hの記憶値Z3の値を、停止副図柄メモリ144Nにセットする。なお、ここでは、上記ステップ408の処理により、第1副図柄カウンタ値メモリ144Fの記憶値Z1、第2副図柄カウンタ値メモリ144Gの記憶値Z2、及び第3副図柄カウンタ値メモリ144Hの記憶値Z3の値は全て同値(Z1=Z2=Z3)となっている。
【0093】
次のステップ414では後述する図柄変動処理2を実行して、ステップ416へ進み、後述するイベント処理を実行して、本処理ルーチンを終了する。
【0094】
次に、上記のはずれ図柄設定処理について、図11に示す処理ルーチンを参照しながら説明する。
【0095】
まず、ステップ500では、上述の第1段階停止主図柄カウンタ値として、それぞれ、第1主図柄カウンタ値メモリ144Cの記憶値Y1、カウンタ値第1保持メモリ144Kの記憶値S2、及びカウンタ値第2保持メモリ144Lの記憶値S3の値を、停止主図柄メモリ144Mにセットする。なお、ここでは、上述の図8に示す処理ルーチンのステップ310〜314の処理により、第1主図柄カウンタ値メモリ144Cの記憶値Y1、カウンタ値第1保持メモリ144Kの記憶値S2、及びカウンタ値第2保持メモリ144Lの記憶値S3の値は、全ての値が同値ではない。
【0096】
次のステップ502では、上述の第2段階停止主図柄カウンタ値として、それぞれ、第1主図柄カウンタ値メモリ144Cの記憶値Y1、第2主図柄カウンタ値メモリ144Dの記憶値Y2、及び第3主図柄カウンタ値メモリ144Eの記憶値Y3の値を、停止主図柄メモリ144Mにセットする。なお、ここでは、上述の図8に示す処理ルーチンのステップ308の処理により、第1主図柄カウンタ値メモリ144Cの記憶値Y1、第2主図柄カウンタ値メモリ144Dの記憶値Y2、及び第3主図柄カウンタ値メモリ144Eの記憶値Y3の値は、全ての値が同値ではない。
【0097】
次のステップ504では、上述の図8に示す処理ルーチンのステップ304におけるイベント発生抽選の結果が、イベント発生条件を満たすか否かを判断する。ここでは、イベント発生カウンタ値メモリ144Bの記憶値Pが、予め定めたイベント発生値を記憶保持するイベント発生値メモリの記憶値PPの値うち1つ(ここでは、1)と一致するか否かを判断する。
【0098】
イベント発生カウンタ値メモリ144Bの記憶値Pが、イベント発生値メモリの記憶値PPの値と一致しない場合には、ステップ504で否定判断され、ステップ516へ進み、上述の停止副図柄カウンタ値として、それぞれ、第1副図柄カウンタ値メモリ144Fの記憶値Z1、第2副図柄カウンタ値メモリ144Gの記憶値Z2、及び第3副図柄カウンタ値メモリ144Hの記憶値Z3の値を、停止副図柄メモリ144Nにセットする。なお、ここでは、上述の図8に示す処理ルーチンのステップ306の処理により、第1副図柄カウンタ値メモリ144Fの記憶値Z1、第2副図柄カウンタ値メモリ144Gの記憶値Z2、及び第3副図柄カウンタ値メモリ144Hの記憶値Z3の値は、全ての値が同値ではない。
【0099】
次のステップ518では、上記の図柄変動処理1を実行して、本処理ルーチンを終了する。
【0100】
一方、イベント発生カウンタ値メモリ144Bの記憶値Pが、イベント発生値メモリの記憶値PPの値と一致する場合には、ステップ504で肯定判断され、ステップ506へ進む。
【0101】
ステップ506では、第1副図柄カウンタ値メモリ144Fの記憶値Z1の値を、第2副図柄カウンタ値メモリ144Gの記憶値Z2及び第3副図柄カウンタ値メモリ144Hの記憶値Z3としてコピーし、各記憶値Z1〜Z3を同値とする。
【0102】
次のステップ508では、第1副図柄カウンタ値メモリ144Fの記憶値Z1(=Z2=Z3)の値が、無図柄に対応するカウント値(ここでは、3)であるか否かを判断する。
【0103】
ステップ508で肯定判断の場合には上記ステップ516へ進み、上述の停止副図柄カウンタ値として、それぞれ、第1副図柄カウンタ値メモリ144Fの記憶値Z1、第2副図柄カウンタ値メモリ144Gの記憶値Z2、及び第3副図柄カウンタ値メモリ144Hの記憶値Z3の値を、停止副図柄メモリ144Nにセットし、上記ステップ518へ進む。なお、上記ステップ516では、上記ステップ506の処理により、第1副図柄カウンタ値メモリ144Fの記憶値Z1、第2副図柄カウンタ値メモリ144Gの記憶値Z2、及び第3副図柄カウンタ値メモリ144Hの記憶値Z3の値は全て同値であり、その値は3となっている(Z1=Z2=Z3)。
【0104】
一方、ステップ508で否定判断の場合にはステップ510へ進み、上述の停止副図柄カウンタ値として、それぞれ、第1副図柄カウンタ値メモリ144Fの記憶値Z1、第2副図柄カウンタ値メモリ144Gの記憶値Z2、及び第3副図柄カウンタ値メモリ144Hの記憶値Z3の値を、停止副図柄メモリ144Nにセットする。なお、ここでは、上記ステップ506の処理により、第1副図柄カウンタ値メモリ144Fの記憶値Z1、第2副図柄カウンタ値メモリ144Gの記憶値Z2、及び第3副図柄カウンタ値メモリ144Hの記憶値Z3の値は全て同値(Z1=Z2=Z3)となっている。
【0105】
次のステップ512では後述する図柄変動処理2を実行して、ステップ514へ進み、後述するイベント処理を実行して、本処理ルーチンを終了する。
【0106】
次に、図12に示す処理ルーチンに沿って、図13、図14、及び図15に示す表示部124での表示図柄の一例を参照しながら、上記の図柄変動処理1について説明する。
【0107】
まず、ステップ600では、主図柄表示部124Aにおいて、全主図柄(第1主図柄〜第3主図柄)の変動表示を開始する。ここでは、例えば、図13(A)(図14(A)、図15(A))に示すように、第1主図柄10、第2主図柄12、及び第3主図柄14は、高速に変動表示される。
【0108】
次のステップ602では、変動表示を開始して所定時間経過(タイマ146によって時間計測)の後に、主図柄表示部124Aにおいて第1主図柄カウンタ値メモリ144Cの記憶値Y1の値に対応する図柄を第1主図柄として停止表示すると共に、略同時に、副図柄表示部124Bにおいて第1副図柄を表示する。なお、このときの第1副図柄は、上述の停止副図柄メモリ144Nにセットされた停止副図柄カウント値の第1副図柄に対応する値(すなわち、第1副図柄カウンタ値メモリ144Fの記憶値Z1)に対応する図柄である。
【0109】
上述したステップ602の処理の結果、表示部124では、例えば、図13(B)に示すように、第1主図柄(数字9)10、及び第1副図柄(リンゴ)20が表示される(また、例えば、図14(B)、図15(B)に示すように、第1主図柄(数字7)10、及び第1副図柄(ゴリラ人形)20が表示される。)。このとき、第2主図柄12、第3主図柄14の変動表示は継続している。
【0110】
次のステップ603では、スーパーリーチ表示条件を満たすか否かを判断する。ここでは、イベント発生カウンタ値メモリ144Bの記憶値Pが、予め定めてメモリ144に記憶保持した上記スーパーリーチ演出表示の演出表示実行値と一致するか否かを判断する。
【0111】
イベント発生カウンタ値メモリ144Bの記憶値Pがスーパーリーチ演出表示の演出表示実行値と一致する場合には、ステップ603で肯定判断され、後述するステップ614へ進む。
【0112】
一方、イベント発生カウンタ値メモリ144Bの記憶値Pがスーパーリーチ演出表示の演出表示実行値と一致しない場合には、ステップ603で否定判断され、次のステップ604へ進み、第1副図柄が表示されて所定時間経過(タイマ146によって時間計測)の後に、主図柄表示部124Aにおいて第2主図柄カウンタ値メモリ144Dの記憶値Y2の値に対応する図柄を第2主図柄として停止表示すると共に、略同時に、副図柄表示部124Bにおいて第2副図柄を表示する。なお、このときの第2副図柄は、上述の停止副図柄メモリ144Nにセットされた停止副図柄カウント値の第2副図柄に対応する値(すなわち、第2副図柄カウンタ値メモリ144Gの記憶値Z2)に対応する図柄である。
【0113】
上述したステップ604の処理の結果、表示部124では、例えば、図13(C)に示すように、第1主図柄(数字9)10及び第1副図柄(リンゴ)20が表示されると共に、第2主図柄(数字7)12、及び第2副図柄(ゴリラ人形)22が表示される(また、例えば、図14(C)に示すように、第1主図柄(数字7)10及び第1副図柄(ゴリラ人形)20が表示されると共に、第2主図柄(数字7)12、及び第2副図柄(ゴリラ人形)22が表示される。)。このとき、第3主図柄14の変動表示は継続している。
【0114】
次のステップ605では、表示部124で表示されている第1主図柄と第2主図柄とが同一図柄であるか否か(すなわち、主図柄の組み合わせがリーチ図柄であるか否か)を判断する。
【0115】
ここで、表示部124で表示されている主図柄の組み合わせがリーチ図柄でない場合(図13(C)参照)には、上記ステップ605で否定判断され、ステップ606へ進み、第2副図柄が表示されて所定時間経過(タイマ146によって時間計測)の後に、主図柄表示部124Aにおいて第3主図柄カウンタ値メモリ144Eの記憶値Y3の値に対応する図柄を第3主図柄として停止表示すると共に、略同時に、副図柄表示部124Bにおいて第3副図柄を表示して、本処理ルーチンを終了する。なお、このときの第3副図柄は、上述の停止副図柄メモリ144Nにセットされた停止副図柄カウント値の第3副図柄に対応する値(すなわち、第3副図柄カウンタ値メモリ144Hの記憶値Z3)に対応する図柄である。
【0116】
上述したステップ606の処理の結果、表示部124では、例えば、図13(D)に示すように、第1主図柄(数字9)10及び第1副図柄(リンゴ)20が表示され、かつ第2主図柄(数字7)12及び第2副図柄(ゴリラ人形)22が表示されると共に、第3主図柄(数字2)14、及び第3副図柄(バナナ)24が表示される。
【0117】
一方、表示部124で表示されている主図柄の組み合わせがリーチ図柄である場合(図14(C)参照)には、上記ステップ605で肯定判断され、ステップ608へ進み、表示部124において、主図柄の組み合わせがリーチ図柄であることを、遊技者に対して報知するための所定の演出表示(例えば、”リーチ”の文字を表示)をして(図14(D)参照)、ステップ610へ進む。
【0118】
次のステップ610では、副図柄表示部124Bにおいて、上述の停止副図柄メモリ144Nにセットされた停止副図柄カウント値の第3副図柄に対応する値(すなわち、第3副図柄カウンタ値メモリ144Hの記憶値Z3)に対応する図柄を第3副図柄として表示する。
【0119】
上述したステップ610の処理の結果、表示部124では、例えば、図14(E)に示すように、第1主図柄(数字7)10及び第1副図柄(ゴリラ人形)20が表示され、第2主図柄(数字7)12及び第2副図柄(ゴリラ人形)22が表示されると共に、第3副図柄(リンゴ)24が表示される。このとき、第3主図柄14の変動表示は継続している。
【0120】
次のステップ612では、第3副図柄が表示されて所定時間経過(タイマ146によって時間計測)の後に、主図柄表示部124Aにおいて第3主図柄カウンタ値メモリ144Eの記憶値Y3の値に対応する図柄を第3主図柄として停止表示して、本処理ルーチンを終了する。
【0121】
上述したステップ612の処理の結果、表示部124では、例えば、図14(F)に示すように、第1主図柄(数字7)10及び第1副図柄(ゴリラ人形)20が表示され、かつ第2主図柄(数字7)12及び第2副図柄(ゴリラ人形)22が表示されると共に、第3主図柄(数字5)14、及び第3副図柄(リンゴ)24が表示される。
【0122】
一方、上述のスーパーリーチ表示条件を満たす場合には、上記ステップ603で肯定判断され、上記ステップ614へ進み、停止主図柄メモリ144Mにセットされている、第1主図柄カウンタ値メモリ144Cの記憶値Y1の値と、第2主図柄カウンタ値メモリ144Dの記憶値Y2の値とが同値であるか否かを判断する。すなわち、停止主図柄メモリ144Mにセットされた各記憶値による主図柄の組み合わせがリーチ図柄であるか否かを判断する。
【0123】
第1主図柄カウンタ値メモリ144Cの記憶値Y1の値と、第2主図柄カウンタ値メモリ144Dの記憶値Y2の値とが同値である場合(すなわち、リーチ図柄である場合)には、ステップ614で肯定判断され、後述するステップ618へ進む。
【0124】
一方、第1主図柄カウンタ値メモリ144Cの記憶値Y1の値と、第2主図柄カウンタ値メモリ144Dの記憶値Y2の値とが異なる場合(すなわち、リーチ図柄でない場合)には、ステップ614で否定判断されて、ステップ616へ進み、第1主図柄カウンタ値メモリ144Cの記憶値Y1の値を、第2主図柄カウンタ値メモリ144Dの記憶値Y2に代入して停止主図柄メモリ144Mに再セットし、上記ステップ618へ進む。
【0125】
上記ステップ618では、スーパーリーチ予告演出表示条件を満たすか否かを判断する。ここでは、イベント発生カウンタ値メモリ144Bの記憶値Pが、予め定めてメモリ144に記憶保持した上記スーパーリーチ予告演出表示の演出表示実行値と一致するか否かを判断する。
【0126】
イベント発生カウンタ値メモリ144Bの記憶値Pがスーパーリーチ予告演出表示の演出表示実行値と一致する場合には、ステップ618で肯定判断され、次のステップ620へ進む。
【0127】
上記ステップ620では、第1副図柄が表示されて所定時間経過(タイマ146によって時間計測)の後に、主図柄表示部124Aにおいて、所定の取得方法で得た第2主図柄カウンタ値メモリ144Dの記憶値Y2以外の値(例えば、記憶値Y2の値に1加(減)算した値や、第2主図柄カウンタ142Dのカウンタ値のうち記憶値Y2の値以外のカウンタ値からランダムに取得した値等)に対応する図柄を第2主図柄として停止表示して、次のステップ622へ進み、第2主図柄が表示されて所定時間経過(タイマ146によって時間計測)の後に、副図柄表示部124Bにおいて、停止副図柄メモリ144Nにセットされた停止副図柄カウント値の第2副図柄に対応する値(すなわち、第2副図柄カウンタ値メモリ144Gの記憶値Z2)に対応する図柄を第2副図柄として表示する(図15(C)参照)。
【0128】
次のステップ624では、第2副図柄が表示されて所定時間経過(タイマ146によって時間計測)の後に、主図柄表示部124Aにおいて、上記ステップ620で停止表示された第2主図柄を再び変動表示させ(図15(D)参照)、第2主図柄カウンタ値メモリ144Dの記憶値Y2の値に対応する図柄を第2主図柄として再表示して(図15(E)参照)、後述するステップ626へ進む。
【0129】
すなわち、上記のステップ620〜624の処理による表示部124での図柄表示により、上述のスーパーリーチ予告演出表示が実現されることになる。
【0130】
一方、イベント発生カウンタ値メモリ144Bの記憶値Pがスーパーリーチ予告演出表示の演出表示実行値と一致しない場合には、ステップ618で否定判断され、次のステップ636へ進む。
【0131】
上記ステップ636では、第1副図柄が表示されて所定時間経過(タイマ146によって時間計測)の後に、主図柄表示部124Aにおいて、第2主図柄カウンタ値メモリ144Dの記憶値Y2の値に対応する図柄を第2主図柄として停止表示して、次のステップ638へ進み、第2主図柄が表示されて所定時間経過(タイマ146によって時間計測)の後に、副図柄表示部124Bにおいて、停止副図柄メモリ144Nにセットされた停止副図柄カウント値の第2副図柄に対応する値(すなわち、第2副図柄カウンタ値メモリ144Gの記憶値Z2)に対応する図柄を第2副図柄として表示して、上記ステップ626へ進む。
【0132】
上記ステップ626では、表示部124において、主図柄の組み合わせがリーチ図柄であることを、遊技者に対して報知するための所定の演出表示(例えば、”リーチ”の文字を表示)をして(図15(F)参照)、ステップ628へ進み、副図柄表示部124Bにおいて、停止副図柄メモリ144Nにセットされた停止副図柄カウント値の第3副図柄に対応する値(すなわち、第3副図柄カウンタ値メモリ144Hの記憶値Z3)に対応する図柄を第3副図柄として表示して(図15(G)参照)、次のステップ630へ進む。
【0133】
上記ステップ630では、停止主図柄メモリ144Mにセットされている、第3主図柄カウンタ値メモリ144Eの記憶値Y3の値と、第2主図柄カウンタ値メモリ144Dの記憶値Y2の値とが同値であるか否かを判断する。すなわち、停止主図柄メモリ144Mにセットされた各記憶値による主図柄の組み合わせが全て同一図柄(当たり図柄)であるか否かを判断する。
【0134】
第3主図柄カウンタ値メモリ144Eの記憶値Y3の値と、第2主図柄カウンタ値メモリ144Dの記憶値Y2の値とが同値である場合(すなわち、当たり図柄である場合)には、ステップ630で肯定判断され、ステップ632へ進み、第3副図柄が表示されて所定時間経過(タイマ146によって時間計測)の後に、主図柄表示部124Aにおいて、所定の取得方法で得た第3主図柄カウンタ値メモリ144Eの記憶値Y3以外の値(例えば、記憶値Y3の値に1加(減)算した値や、第3主図柄カウンタ142Eのカウンタ値のうち記憶値Y3の値以外のカウンタ値からランダムに取得した値等)に対応する図柄を第3主図柄として停止表示して、後述するステップ634へ進む。
【0135】
一方、第3主図柄カウンタ値メモリ144Eの記憶値Y3の値と、第2主図柄カウンタ値メモリ144Dの記憶値Y2の値とが異なる場合(すなわち、当たり図柄でない場合)には、ステップ630で否定判断されて、ステップ640へ進み、第3図柄が表示されて所定時間経過(タイマ146によって時間計測)の後に、主図柄表示部124Aにおいて、第3主図柄カウンタ値メモリ144Eの記憶値Y3の値に対応する図柄を第3主図柄として停止表示して、次のステップ634へ進む。
【0136】
上記のステップ630、632、640の処理によって、表示部124では、例えば、図15(H)に示すように、第1主図柄(数字7)10及び第1副図柄(ゴリラ人形)20が表示され、かつ第2主図柄(数字7)12及び第2副図柄(ゴリラ人形)22が表示されると共に、第3主図柄(数字5)14、及び第3副図柄(リンゴ)24が表示される(はずれ図柄)。
【0137】
表示部124において主図柄の組み合わせがはずれ図柄として表示された後、上記ステップ634では上述のスーパーリーチ演出表示を実行される。
【0138】
次に、図16に示す処理ルーチンに沿って、図17、図18、及び図19に示す表示部124での表示図柄の一例を参照しながら、上記の図柄変動処理2について説明する。
【0139】
まず、ステップ700では、主図柄表示部124Aにおいて、全主図柄(第1主図柄〜第3主図柄)の変動表示を開始する。ここでは、例えば、図17(A)(図18(A)、図19(A))に示すように、第1主図柄10、第2主図柄12、及び第3主図柄14は、高速に変動表示される。
【0140】
次のステップ702では、変動表示を開始して所定時間経過(タイマ146によって時間計測)の後に、主図柄表示部124Aにおいて第1主図柄カウンタ値メモリ144Cの記憶値Y1の値に対応する図柄を第1主図柄として停止表示すると共に、略同時に、副図柄表示部124Bにおいて第1副図柄を表示する。なお、このときの第1副図柄は、上述の停止副図柄メモリ144Nにセットされた停止副図柄カウント値の第1副図柄に対応する値(すなわち、第1副図柄カウンタ値メモリ144Fの記憶値Z1)に対応する図柄である。
【0141】
上述したステップ702の処理の結果、表示部124では、例えば、図17(B)に示すように、第1主図柄(数字7)10、及び第1副図柄(ゴリラ人形)20が表示される(また、例えば、図18(B)、図19(B)に示すように、第1主図柄(数字7)10、及び第1副図柄(ゴリラ人形)20が表示される。)。このとき、第2主図柄12、第3主図柄14の変動表示は継続している。
【0142】
次のステップ703では、スーパーリーチ表示条件を満たすか否かを判断する。ここでは、イベント発生カウンタ値メモリ144Bの記憶値Pが、予め定めてメモリ144に記憶保持した上記スーパーリーチ演出表示の演出表示実行値と一致するか否かを判断する。
【0143】
イベント発生カウンタ値メモリ144Bの記憶値Pがスーパーリーチ演出表示の演出表示実行値と一致する場合には、ステップ703で肯定判断され、後述するステップ714へ進む。
【0144】
一方、イベント発生カウンタ値メモリ144Bの記憶値Pがスーパーリーチ演出表示の演出表示実行値と一致しない場合には、ステップ703で否定判断され、次のステップ704へ進み、第1副図柄が表示されて所定時間経過(タイマ146によって時間計測)の後に、主図柄表示部124Aにおいてカウンタ値第1保持メモリ144Kの記憶値S2の値に対応する図柄を第2主図柄として停止表示すると共に、略同時に、副図柄表示部124Bにおいて第2副図柄を表示する。なお、このときの第2副図柄は、上述の停止副図柄メモリ144Nにセットされた停止副図柄カウント値の第2副図柄に対応する値(すなわち、第2副図柄カウンタ値メモリ144Gの記憶値Z2)に対応する図柄である。
【0145】
上述したステップ704の処理の結果、表示部124では、例えば、図17(C)に示すように、第1主図柄(数字7)10及び第1副図柄(ゴリラ人形)20が表示されると共に、第2主図柄(数字3)12、及び第2副図柄(ゴリラ人形)22が表示される(また、例えば、図18(C)に示すように、第1主図柄(数字7)10及び第1副図柄(ゴリラ人形)20が表示されると共に、第2主図柄(数字7)12、及び第2副図柄(ゴリラ人形)22が表示される。)。このとき、第3主図柄14の変動表示は継続している。
【0146】
次のステップ705では、表示部124で表示されている第1主図柄と第2主図柄とが同一図柄であるか否か(すなわち、主図柄の組み合わせがリーチ図柄であるか否か)を判断する。
【0147】
ここで、表示部124で表示されている主図柄の組み合わせがリーチ図柄でない場合(図17(C)参照)には、上記ステップ705で否定判断され、ステップ706へ進み、第2副図柄が表示されて所定時間経過(タイマ146によって時間計測)の後に、主図柄表示部124Aにおいてカウンタ値第2保持メモリ144Lの記憶値S3の値に対応する図柄を第3主図柄として停止表示すると共に、略同時に、副図柄表示部124Bにおいて第3副図柄を表示して、本処理ルーチンを終了する。なお、このときの第3副図柄は、上述の停止副図柄メモリ144Nにセットされた停止副図柄カウント値の第3副図柄に対応する値(すなわち、第3副図柄カウンタ値メモリ144Hの記憶値Z3)に対応する図柄である。
【0148】
上述したステップ706の処理の結果、表示部124では、例えば、図17(D)に示すように、第1主図柄(数字7)10及び第1副図柄(ゴリラ人形)20が表示され、かつ第2主図柄(数字3)12及び第2副図柄(ゴリラ人形)22が表示されると共に、第3主図柄(数字5)14、及び第3副図柄(ゴリラ人形)24が表示される。さらに、このように副図柄が全て同一の図柄(ゴリラ人形)で揃った場合には、後述するイベント処理が続いて実行される。
【0149】
一方、表示部124で表示されている主図柄の組み合わせがリーチ図柄である場合(図18(C)参照)には、上記ステップ705で肯定判断され、ステップ708へ進み、表示部124において、主図柄の組み合わせがリーチ図柄であることを、遊技者に対して報知するための所定の演出表示(例えば、”リーチ”の文字を表示)をして(図18(D)参照)、ステップ710へ進む。
【0150】
次のステップ710では、副図柄表示部124Bにおいて、上述の停止副図柄メモリ144Nにセットされた停止副図柄カウント値の第3副図柄に対応する値(すなわち、第3副図柄カウンタ値メモリ144Hの記憶値Z3)に対応する図柄を第3副図柄として表示する。
【0151】
上述したステップ710の処理の結果、表示部124では、例えば、図18(E)に示すように、第1主図柄(数字7)10及び第1副図柄(ゴリラ人形)20が表示され、第2主図柄(数字7)12及び第2副図柄(ゴリラ人形)22が表示されると共に、第3副図柄(ゴリラ人形)24が表示される。このとき、第3主図柄14の変動表示は継続している。
【0152】
次のステップ712では、第3副図柄が表示されて所定時間経過(タイマ146によって時間計測)の後に、主図柄表示部124Aにおいてカウンタ値第2保持メモリ144Lの記憶値S3の値に対応する図柄を第3主図柄として停止表示して、本処理ルーチンを終了する。
【0153】
上述したステップ712の処理の結果、表示部124では、例えば、図18(F)に示すように、第1主図柄(数字7)10及び第1副図柄(ゴリラ人形)20が表示され、かつ第2主図柄(数字7)12及び第2副図柄(ゴリラ人形)22が表示されると共に、第3主図柄(数字7)14、及び第3副図柄(ゴリラ人形)24が表示される。この場合、主図柄の組み合わせは全てゴリラ人形で揃った当たり図柄であるので、以降、上述の大当たり処理が実行されることになる。
【0154】
一方、上述のスーパーリーチ表示条件を満たす場合には、上記ステップ703で肯定判断され、上記ステップ714へ進み、停止主図柄メモリ144Mにセットされている、第1主図柄カウンタ値メモリ144Cの記憶値Y1の値と、カウンタ値第1保持メモリ144Kの記憶値S2の値とが同値であるか否かを判断する。すなわち、停止主図柄メモリ144Mにセットされた各記憶値による主図柄の組み合わせがリーチ図柄であるか否かを判断する。
【0155】
第1主図柄カウンタ値メモリ144Cの記憶値Y1の値と、カウンタ値第1保持メモリ144Kの記憶値S2の値とが同値である場合(すなわち、リーチ図柄である場合)には、ステップ714で肯定判断され、後述するステップ718へ進む。
【0156】
一方、第1主図柄カウンタ値メモリ144Cの記憶値Y1の値と、カウンタ値第1保持メモリ144Kの記憶値S2の値とが異なる場合(すなわち、リーチ図柄でない場合)には、ステップ714で否定判断されて、ステップ716へ進み、第1主図柄カウンタ値メモリ144Cの記憶値Y1の値を、カウンタ値第1保持メモリ144Kの記憶値S2に代入して停止主図柄メモリ144Mに再セットし、上記ステップ718へ進む。
【0157】
上記ステップ718では、スーパーリーチ予告演出表示条件を満たすか否かを判断する。ここでは、イベント発生カウンタ値メモリ144Bの記憶値Pが、予め定めてメモリ144に記憶保持した上記スーパーリーチ予告演出表示の演出表示実行値と一致するか否かを判断する。
【0158】
イベント発生カウンタ値メモリ144Bの記憶値Pがスーパーリーチ予告演出表示の演出表示実行値と一致する場合には、ステップ718で肯定判断され、次のステップ720へ進む。
【0159】
上記ステップ720では、第1副図柄が表示されて所定時間経過(タイマ146によって時間計測)の後に、主図柄表示部124Aにおいて、所定の取得方法で得たカウンタ値第1保持メモリ144Kの記憶値S2以外の値(例えば、記憶値S2の値に1加(減)算した値や、第2主図柄カウンタ142Dのカウンタ値のうち記憶値S2の値以外のカウンタ値からランダムに取得した値等)に対応する図柄を第2主図柄として停止表示して、次のステップ722へ進み、第2主図柄が表示されて所定時間経過(タイマ146によって時間計測)の後に、副図柄表示部124Bにおいて、停止副図柄メモリ144Nにセットされた停止副図柄カウント値の第2副図柄に対応する値(すなわち、第2副図柄カウンタ値メモリ144Gの記憶値Z2)に対応する図柄を第2副図柄として表示する(図19(C)参照)。
【0160】
次のステップ724では、第2副図柄が表示されて所定時間経過(タイマ146によって時間計測)の後に、主図柄表示部124Aにおいて、上記ステップ720で停止表示された第2主図柄を再び変動表示させ(図19(D)参照)、カウンタ値第1保持メモリ144Kの記憶値S2の値に対応する図柄を第2主図柄として再表示して(図19(E)参照)、後述するステップ726へ進む。
【0161】
すなわち、上記のステップ720〜724の処理による表示部124での図柄表示により、上述のスーパーリーチ予告演出表示が実現されることになる。
【0162】
一方、イベント発生カウンタ値メモリ144Bの記憶値Pがスーパーリーチ予告演出表示の演出表示実行値と一致しない場合には、ステップ718で否定判断され、次のステップ736へ進む。
【0163】
上記ステップ736では、第1副図柄が表示されて所定時間経過(タイマ146によって時間計測)の後に、主図柄表示部124Aにおいて、カウンタ値第1保持メモリ144Kの記憶値S2の値に対応する図柄を第2主図柄として停止表示して、次のステップ738へ進み、第2主図柄が表示されて所定時間経過(タイマ146によって時間計測)の後に、副図柄表示部124Bにおいて、停止副図柄メモリ144Nにセットされた停止副図柄カウント値の第2副図柄に対応する値(すなわち、第2副図柄カウンタ値メモリ144Gの記憶値Z2)に対応する図柄を第2副図柄として表示して、上記ステップ726へ進む。
【0164】
上記ステップ726では、表示部124において、主図柄の組み合わせがリーチ図柄であることを、遊技者に対して報知するための所定の演出表示(例えば、”リーチ”の文字を表示)をして(図19(F)参照)、ステップ728へ進み、副図柄表示部124Bにおいて、停止副図柄メモリ144Nにセットされた停止副図柄カウント値の第3副図柄に対応する値(すなわち、第3副図柄カウンタ値メモリ144Hの記憶値Z3)に対応する図柄を第3副図柄として表示して(図19(G)参照)、次のステップ730へ進む。
【0165】
上記ステップ730では、停止主図柄メモリ144Mにセットされている、カウンタ値第2保持メモリ144Lの記憶値S3の値と、カウンタ値第1保持メモリ144Kの記憶値S2の値とが同値であるか否かを判断する。すなわち、停止主図柄メモリ144Mにセットされた各記憶値による主図柄の組み合わせが全て同一図柄(当たり図柄)であるか否かを判断する。
【0166】
カウンタ値第2保持メモリ144Lの記憶値S3の値と、カウンタ値第1保持メモリ144Kの記憶値S2の値とが同値である場合(すなわち、当たり図柄である場合)には、ステップ730で肯定判断され、ステップ732へ進み、第3副図柄が表示されて所定時間経過(タイマ146によって時間計測)の後に、主図柄表示部124Aにおいて、所定の取得方法で得たカウンタ値第2保持メモリ144Lの記憶値S3以外の値(例えば、記憶値S3の値に1加(減)算した値や、第3主図柄カウンタ142Eのカウンタ値のうち記憶値S3の値以外のカウンタ値からランダムに取得した値等)に対応する図柄を第3主図柄として停止表示して、後述するステップ734へ進む。
【0167】
一方、カウンタ値第2保持メモリ144Lの記憶値S3の値と、カウンタ値第1保持メモリ144Kの記憶値S2の値とが異なる場合(すなわち、当たり図柄でない場合)には、ステップ730で否定判断されて、ステップ740へ進み、第3図柄が表示されて所定時間経過(タイマ146によって時間計測)の後に、主図柄表示部124Aにおいて、カウンタ値第2保持メモリ144Lの記憶値S3の値に対応する図柄を第3主図柄として停止表示して、次のステップ734へ進む。
【0168】
上記のステップ730、732、740の処理によって、表示部124では、例えば、図19(H)に示すように、第1主図柄(数字7)10及び第1副図柄(ゴリラ人形)20が表示され、かつ第2主図柄(数字7)12及び第2副図柄(ゴリラ人形)22が表示されると共に、第3主図柄(数字5)14、及び第3副図柄(ゴリラ人形)24が表示される(はずれ図柄)。
【0169】
表示部124において主図柄の組み合わせがはずれ図柄として表示された後、上記ステップ734では上述のスーパーリーチ演出表示を実行される。
【0170】
なお、このように副図柄が全て同一の図柄(ゴリラ人形)で揃った場合には、スーパーリーチ演出表示の後にはずれとなった場合に、後述するイベント処理が続いて実行されることになる。
【0171】
次に、図20に示す処理ルーチンに沿って、図21に示す表示部124での表示図柄の一例を参照しながら、上記のイベント処理について説明する。
【0172】
まず、ステップ800では、表示部124での副図柄が全て同一の図柄(ゴリラ人形)で揃った表示状態(図21(A)参照)において、イベントが発生したことを遊技者に報知するために、例えば、スピーカ162により、ファンファーレ等の所定の効果音を出力したり、遊技盤状態表示灯164の点灯状態を変化させる等のイベント発生演出動作を行う。
【0173】
次のステップ802では、主図柄表示部124Aにおいて、全主図柄(第1主図柄〜第3主図柄)の変動表示を開始する(図21(B)参照)。
【0174】
次のステップ804では、全主図柄の変動表示を開始して所定時間経過(タイマ146によって時間計測)の後に、主図柄表示部124Aにおいて、上述の停止主図柄メモリ144Mにセットされた第2段階停止主図柄カウンタ値の各主図柄に対応する値(すなわち、第1主図柄カウンタ値メモリ144Cの記憶値Y1、第2主図柄カウンタ値メモリ144Dの記憶値Y2、及び第3主図柄カウンタ値メモリ144Eの記憶値Y3)を読み込み、それらの各値に対応する図柄をそれぞれ第1主図柄、第2主図柄、及び第3主図柄として同時に表示して、本処理ルーチンを終了する。ここでは、はずれの場合には、例えば、図21(C)に示すように、主図柄が全て同じ図柄で揃っていない状態で表示され、当たりの場合には、例えば、図21(D)に示すように、主図柄は全て同じ図柄(数字7)で揃った状態で表示される。これにより、副図柄が揃うことを条件に、主図柄の再変動表示を行うことで、遊技者に対して、見かけ上の再抽選の演出効果を与えることができ、当たりへの期待感を高めることができる。
【0175】
以上説明したように、本実施の形態に係るパチンコ機によれば、通常の当たり信頼度を有するノーマルリーチ演出表示に加え、ノーマルリーチよりも高い当たり信頼度を有するスーパーリーチ演出表示を実行可能であると共に、このスーパーリーチ演出表示の実行を予告報知するスーパーリーチ予告演出表示を実行することで、遊技者に有利な遊技状態への移行を遊技者に予感させる演出を行うことができ、遊技の趣向性を向上させることができる。
【0176】
なお、本実施の形態では、イベント発生時の主図柄(第1〜第3主図柄)の再変動が1回のみである例を説明したが、これに限定されることなく、再変動表示気後にはずれである場合にさらに所定回数再変動表示を繰り返すようにしてもよい。また、この場合、再変動表示の繰り返し回数は、揃った副図柄の各種類(例えば、図22において、(A)に示すバナナ、(B)に示すリンゴ、及び(C)に示すゴリラ人形の3種類)によって変化させるようにしてもよい。
【0177】
また、イベント発生の条件となる副図柄の各全揃図柄パターン(ここでは、バナナ、リンゴ、ゴリラ人形の3種類)において、当たりの確定度に差を持たせる(例えば、バナナ:30%、リンゴ:50%、ゴリラ人形:70%、(全体平均50%))ようにしてもよく、このことにより、さらに遊技の演出効果を高めることができる。
【0178】
また、本実施の形態においては、各主図柄(第1〜第3主図柄)を停止表示して所定時間経過後(直後)に、対応する各副図柄(第1〜第3副図柄)を順次停止表示させる例を説明したが、これに限定されることなく、副図柄の停止表示タイミングは、全ての主図柄が停止表示された後に一度に全ての副図柄を停止表示させてもよい。また、副図柄を所定回数再変動させた後、停止表示するようにしてもよい。
【0179】
なお、本実施の形態では、本発明をパチンコ機に適用した例について説明したが、同様に、カウンタを用いて当たり抽選を行い、その抽選結果を報知するパチスロ機、パチロット機等の他の遊技機に適用することも可能である。
【0180】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、特別当たり予告演出を実行する場合に、所定条件の成立に基づいて、図柄の組み合わせを確定表示する以前に、少なくとも前記図柄の組み合わせを構成する個々の図柄の少なくとも1つを再変動表示させて、リーチ図柄の組み合わせで表示させた後で行うようにしたので、図柄変動の変化が遊技者にわかり易く、当たりへの期待感をより強く抱かせることができ、遊技の趣向性を向上し、遊技者に良好な遊技性を提供できる遊技機を得ることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るパチンコ機の概略正面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るパチンコ機の制御系を示すブロック図である。
【図3】(A)は、本発明の実施の形態に係る主図柄表示部で表示する全主図柄例を示す図であり、(B)は、本発明の実施の形態に係る副図柄表示部で表示する全副図柄例を示す図である。
【図4】(A)は、主図柄における当たりの組み合わせ例を示す図であり、(B)は、副図柄における当たりの組み合わせ例を示す図である。
【図5】(A)は、本発明の実施の形態に係るカウンタの概略構成を示す図であり、(B)は、本発明の実施の形態に係るメモリの概略構成を示す図である。
【図6】(A)は、本発明の実施の形態に係る大当たりカウンタの作動を説明するための図であり、(B)は、本発明の実施の形態に係るイベント発生カウンタの作動を説明するための図である。
【図7】(A)は、本発明の実施の形態に係る第1主図柄〜第3主図柄カウンタの作動を説明するための図であり、(B)は、本発明の実施の形態に係る第1副図柄〜第3副図柄カウンタの作動を説明するための図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る図柄表示制御処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】(A)は、本発明の実施の形態に係る停止副図柄抽選処理の流れを示すフローチャートであり、(B)は、本発明の実施の形態に係る停止主図柄抽選処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態に係る当たり図柄設定処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態に係るはずれ図柄設定処理の流れを示すフローチャートである。
【図12】本発明の実施の形態に係る図柄変動処理1の流れを示すフローチャートである。
【図13】(A)〜(D)は、本発明の実施の形態に係る図柄変動処理1における図柄表示の一例を示す図である。
【図14】(A)〜(F)は、本発明の実施の形態に係る図柄変動処理1において、主図柄の組み合わせがリーチ図柄である場合の図柄表示の一例を示す図である。
【図15】(A)〜(H)は、本発明の実施の形態に係る図柄変動処理1において、スーパーリーチ予告演出表示の一例を示す図である。
【図16】本発明の実施の形態に係る図柄変動処理2の流れを示すフローチャートである。
【図17】(A)〜(D)は、本発明の実施の形態に係る図柄変動処理2における図柄表示の一例を示す図である。
【図18】(A)〜(F)は、本発明の実施の形態に係る図柄変動処理2において、主図柄の組み合わせがリーチ図柄である場合の図柄表示の一例を示す図である。
【図19】(A)〜(H)は、本発明の実施の形態に係る図柄変動処理2において、スーパーリーチ予告演出表示の一例を示す図である。
【図20】本発明の実施の形態に係るイベント処理の流れを示すフローチャートである。
【図21】(A)〜(D)は、本発明の実施の形態に係るイベント処理における図柄表示の一例を示す図である。
【図22】(A)〜(C)は、イベント発生となる副図柄の組み合わせ例を示す図である。
【符号の説明】
110 パチンコ機(遊技機)
122 特別図柄変動表示装置
124 表示部
124A 主図柄表示部
142B 副図柄表示部
126 特別図柄始動入賞口
150 主制御基板
142 カウンタ
144 メモリ
146 タイマ
160 表示制御基板

Claims (1)

  1. 遊技状態を報知するために主に用いる複数の主図柄を組み合わせて表示する主図柄表示部と、前記主図柄とは別に定められ、前記主図柄と1対1に対応して表示される複数の副図柄を組み合わせて表示する副図柄表示部とに区別されて構成され、当該主図柄及び副図柄を表示する図柄表示部を備え、遊技状態が所定の条件を満たす場合に抽選を行い、当該抽選結果を報知するために前記抽選結果に応じて予め定めた抽選結果報知図柄の組み合わせで前記複数の主図柄を表示し、さらに、前記抽選結果が当たりの場合には、前記抽選結果報知図柄の組み合わせで前記複数の主図柄を表示する以前に、前記図柄表示部の複数の図柄があと1揃えば当たりとなるリーチ図柄の組み合わせで前記複数の主図柄を表示して当たり予告演出をすると共に、前記抽選結果報知図柄の組み合わせで前記複数の主図柄を表示した後に、遊技者に有利な遊技状態とする遊技機であって、
    前記図柄表示部は、前記前記抽選結果に基づいて、前記当たり予告演出に続いて前記当たり予告演出よりもさらに当たりの信頼度が高い特別当たり予告演出を実行する特別演出実行手段と、
    前記特別演出実行手段による特別当たり予告演出を実行する場合に、前記特別当たり予告演出表示の実行を予告報知するために、同じ図柄で停止表示されることにより前記リーチ図柄の組み合わせとなる主図柄を先に停止表示した主図柄とは図柄を異ならせて前記主図柄表示部に停止表示するとともに当該図柄を異ならせて停止表示させた主図柄に対応する副図柄を先に表示された副図柄の図柄と同じ図柄で揃えて前記副図柄表示部に表示させた後、前記複数の主図柄の組み合わせを確定表示する以前に、前記先に停止表示した主図柄とは図柄を異ならせて前記主図柄表示部に停止表示された主図柄を再変動表示させて、前記複数の主図柄を前記リーチ図柄の組み合わせで表示する表示制御手段と、
    を備えた遊技機。
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