JP3113135B2 - パチンコゲーム機 - Google Patents

パチンコゲーム機

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JP3113135B2 JP05313676A JP31367693A JP3113135B2 JP 3113135 B2 JP3113135 B2 JP 3113135B2 JP 05313676 A JP05313676 A JP 05313676A JP 31367693 A JP31367693 A JP 31367693A JP 3113135 B2 JP3113135 B2 JP 3113135B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコゲーム機に係
り、特に、特定入賞部への遊技媒体の入賞により作動す
る表示部がそれぞれ停止した際の表示結果である表示図
柄が一致した場合に、変動入賞部が開放するパチンコゲ
ーム機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、パチンコゲーム機は、パチンコ
球を移動させるための空間を構成する盤面と、それを一
定間隔を保って覆うガラス板と、パチンコ球を、盤面と
ガラス板とで仕切られる空間内に投射するための投射機
構とを有する。パチンコゲーム機は、その盤面が、鉛直
方向に実質的に平行となるように、設置される。盤面に
は、パチンコ球がそこに入って盤面から排出されると入
賞となる、複数個の入賞部と、入賞部に入らなかったパ
チンコ球が最終的に集まって、盤面から排出される1つ
の排出口とが設けられている。
【0003】また、盤面には、盤面に沿って落下するパ
チンコ球が頻繁に衝突して、その運動方向に揺らぎを生
ずるように、多数の釘が、パチンコ球の直径相当の長さ
分、盤面から突出した状態で、実質的に垂直に設けられ
ている。これらの釘は、衝突するパチンコ球を、その運
動方向に対して揺らぎを与えつつ、ある場合には、入賞
部に向かうように誘導し、また、ある場合には、入賞部
から外れるように誘導するように、その分布が決定され
て、盤面に配置されている。
【0004】また、従来のパチンコゲーム機において
は、特定入賞部への遊技媒体の入賞により作動する可変
表示部を有し、可変表示部は、予め用意された複数種類
の図柄を複数個、順次可変表示していき、それぞれがい
ずれかの停止状態の図柄を表示するようになっている。
そして、可変表示部が停止状態の図柄を表示した際の図
柄の組合せが、あらかじめ定めた図柄の組合せに一致し
た場合に、入賞部の口が変動する変動入賞部が特定回数
開放して大受口となる。可変表示部の表示図柄の組合せ
があらかじめ定めた図柄の組合せに一致して変動入賞部
が開放することを「大当り」という。なお、変動入賞部
は、特定数の入賞があるかまたは特定時間が経過すると
閉鎖するようになっている。
【0005】例えば、可変表示部が、「0」〜「9」,
「A」〜「F」の16種類の図柄を3個、可変表示する
場合を考える。大当りとなるのは、3つの表示図柄が全
て「0」である場合,「1」である場合,…,「F」で
ある場合の16通りとする。特定入賞部へ遊技媒体が入
賞すると、可変表示部が、3個の表示部を順次可変して
表示していき、2個の表示部を停止状態の図柄を表示す
る。このとき、2個の図柄が一致したときに「リーチ」
となり、さらに、3個目の表示部を停止状態にする。3
つの表示図柄が全て一致したときに大当りとなり、変動
入賞部が特定回数開放する。これに関する従来例として
は、特公昭63−21511号公報、特公平2−510
2号公報および特公平2−29350号公報に記載され
ている技術がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のパチン
コゲーム機は、可変表示部の中央に表示された一列の表
示図柄があらかじめ定めた組み合わせに一致した場合に
大当りとなるよう決まっているので、遊技者は、可変表
示部の表示図柄が一致するのを待つだけであり、遊技者
の技量には関係なく、機械まかせの感があった。
【0007】本発明の目的は、遊技者が参加気分を持
ち、楽しんで遊技することを可能とするパチンコゲーム
機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、予め定められた複数種類の図柄を複数の
位置に変更表示する表示部と、遊技媒体の入賞が可能な
複数の入賞部と、遊技媒体の特定入賞が可能な少なくと
も一つの特定入賞部と、前記特定入賞部に前記遊技媒体
を受け付けると、前記表示部に対して、前記図柄の停止
状態の表示から図柄が動的に変化している動的状態の表
示に移行させ、さらに、あらかじめ定めた時間経過後に
前記動的状態の表示から前記図柄の停止状態の表示に移
行させる制御を行なう制御部と、前記表示部に表示され
た動的状態の表示が停止状態の表示になったときに、当
該停止状態の前記複数の位置の図柄の組み合わせがあら
かじめ定めた第1の組合せであるか否かを判断する第1
の判断部と、前記第1の判断部で前記図柄の組み合わせ
があらかじめ定めた組合せであると判断されたときに、
あらかじめ定めた入賞可能状態とする変動入賞部と、前
記第1の判断部で前記図柄の組み合わせがあらかじめ定
めた第1の組合せでないと判断されたときに、当該図柄
の組み合わせがあらかじめ定めた第2の組合せであるか
否かを判断する第2の判断部と、前記第2の判断部で前
記図柄の組み合わせがあらかじめ定めた第2の組合せで
あると判断されたときに、前記入賞部のいずれかに入賞
があったときに特定の入賞とすることを示す特定表示を
行なう特定表示部と、前記特定表示部により、特定の入
賞とすることを示す表示がなされているときに前記入賞
部のいずれかに遊技媒体の入賞があると、前記制御部に
対して、前記あらかじめ定めた第1の組合せの図柄を表
示するように指示する図柄変更指示手段とを有し、前記
第1の判断部は、前記図柄変更指示手段による指示後
に、再度、前記判断を行なう。
【0009】また、前記特定表示部は、前記特定表示
を、前記複数の入賞部のうち特定の入賞部に対して行な
い、前記図柄変更指示手段は、前記入賞部のいずれかに
遊技媒体の入賞があるときの代わりに、前記特定の入賞
部に遊技媒体の入賞があるときとすることができる。さ
らに、前記特定表示部は、前記特定の入賞部を、順次変
更していくことができる。前記特定表示部は、前記変更
を、前記変動入賞部においてあらかじめ定めた入賞可能
状態となったときごとに行なうようにしてもよい。また
は、前記特定表示部は、前記変更を、前記第2の判断部
による判断があったときから特定時間の間、順次行なう
ことができる。また、前記特定表示部は、前記変更を、
前記入賞部に対して任意の順番に変更していくことがで
きる。
【0010】さらに、前記複数の入賞部の各々に対応し
て設けられる表示灯をさらに備え、前記特定表示部は、
前記特定表示として、当該表示灯を順次点灯/消滅させ
ていくようにしてもよい。
【0011】また、前記特定表示部は、前記第2の判断
部で前記図柄の組み合わせがあらかじめ定めた第2の組
合せであると判断されたときから一定時間まで、前記特
定表示を有効にすることができる。
【0012】前記特定表示部は、前記複数の入賞部の各
々に対応して設けられ、前記各々の特定表示部に対して
前記特定表示の表示制御を行なう特定表示制御部をさら
に有するようにしてもよい。
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【作用】制御部は、特定入賞部に前記遊技媒体を受け付
けると、前記表示部に対して、前記図柄の停止状態の表
示から動的状態の表示に移行させ、さらに、あらかじめ
定めた時間経過後に前記動的状態の表示から前記図柄の
停止状態の表示に移行させる制御を行なう。第1の判断
部は、前記複数の表示部に表示された動的状態の表示が
停止状態の表示になったときに、前記選択部により選択
された表示部についての図柄の組み合わせがあらかじめ
定めた第1の組合せであるか否かを判断する。変動入賞
部では、前記判断部で前記図柄の組み合わせがあらかじ
め定めた第1の組合せであると判断されたときに、あら
かじめ定めた入賞可能状態とする。これにより、大当り
状態になる。
【0017】また、第2の判断部は、前記第1の判断部
で前記図柄の組み合わせがあらかじめ定めた第1の組合
せでないと判断されたときに、当該図柄の組み合わせが
あらかじめ定めた第2の組合せであるか否かを判断す
る。第2の組合せは、第1の組合せと図柄が一つ異なる
組合せとしておけば、リーチのときを検出できる。特定
表示部は、前記第2の判断部で前記図柄の組み合わせが
あらかじめ定めた第2の組合せであると判断されたとき
に、前記入賞部のいずれかに入賞があったときに特定の
入賞とすることを示す特定表示を行なう。この場合、特
定表示としては、表示灯などを点灯させることにより行
なえる。また、例えば、前記複数の入賞部の各々に対応
して設けられる表示灯をさらに備える場合には、前記特
定表示部は、前記特定表示として、当該表示灯を順次点
灯させていくことができる。
【0018】図柄変更指示手段では、前記特定表示部に
より、特定の入賞とすることを示す表示がなされている
ときに前記入賞部のいずれかに遊技媒体の入賞がある
と、前記制御部に対して、前記あらかじめ定めた第1の
組合せの図柄を表示するように指示する。
【0019】第1の判断部は、前記図柄変更指示手段に
よる指示後に、再度、前記判断を行なう。これにより、
前記特定表示部により、特定の入賞とすることを示す表
示がなされているときに前記入賞部のいずれかに遊技媒
体の入賞があると大当りとなる。
【0020】このように、第2の組合せであると判断さ
れたときに、前記特定の入賞とすることを示す特定表示
を行ない、遊技者は、特定表示がされているときに入賞
するように狙いうちをするので、参加意識を持ち、楽し
んで遊技をすることができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0022】実施例の説明に先立ち、本発明の実施例が
適用されるパチンコゲーム機について、図1を参照して
説明する。
【0023】図1に示すパチンコゲーム機10は、パチ
ンコ球を移動させるための空間を構成する盤面11と、
それを一定間隔を保って覆う表面ガラス体16と、パチ
ンコ球を、盤面11とガラス体16とで仕切られる空間
内に投射するための投射機構とを有する。パチンコゲー
ム機は、その盤面11が、鉛直方向に実質的に平行とな
るように設置される。
【0024】盤面11には、案内レール108が設けら
れている。そして、盤面11は、案内レール108で囲
まれる内側の領域がゲーム域12aをなしている。案内
レール108は、投射機構で打ち込まれたパチンコ球
を、これに沿って案内して、ゲーム域12aの鉛直方向
の上方位置(上流部)に送る。
【0025】このゲーム域12aには、パチンコ球がそ
こに入って盤面11から排出されると入賞となる、複数
個の回転制御入賞口1201〜1209、特定の入賞口
105、特定の入賞口105に入賞したときに特別の入
賞状態を実現するための表示部100と、特別の入賞状
態になったときに、特定回数開放して大受口となる変動
入賞部106と、これらの変動入賞部106、入賞口に
入らなかったパチンコ球が最終的に集まって、盤面11
から排出される1つのアウト玉入口111とが設けられ
ている。さらに、特定の入賞が可能であることを示すた
めの表示灯1211〜1219を、回転制御入賞口12
01〜1209の各々に対応して設け、さらに表示灯1
211〜1219を制御する特定表示制御部を備える。
表示部100は、パチンコ球が特定の入賞口105に入
るたびごとに、その状態が変動して、ある条件が満たさ
れると、変動入賞部106が大受口となり、多数のパチ
ンコ球を入賞とすることができる装置である。表示部1
00は、複数種類ある図柄を複数を変更表示し、スロッ
トマシンのような回転ドラムを配置して、入賞ごとにド
ラムを回転させ、停止状態のときに予め定めた図柄が揃
うと、特別の入賞状態となって、多数のパチンコ球を出
すように構成される。また、表示部100は、ドラムの
代わりにCRTや液晶などの表示装置を設けることによ
り、複数種類の図柄を複数個表示する。例えば、複数の
図柄を表示するのに、表示部101、102および10
3を設けておき各表示部にそれぞれ図柄を一つずつ表示
するようにしてもよい。表示部103は、特定の入賞口
105に入賞があると図柄を回転させているような状態
に表示を変えて、一定時間経過後に図柄を静止状態にし
て表示する。そして、表示部100が静止状態の図柄を
表示した際の図柄の組合せが、あらかじめ定めた図柄の
組合せに一致した場合に、入賞口の口が変動する変動入
賞部106が特定回数開放して大受口となる。なお、変
動入賞部は、特定数の入賞があるかまたは特定時間が経
過すると閉鎖するようになっている。回転制御入賞口1
201〜1209は、後述するように、あらかじめ定め
た一定時間の間に入賞があると、入賞したパチンコ玉に
対応させて、前記表示部の回転の制御を行なう。例え
ば、特定表示制御部では、表示灯1211〜1219
を、特定表示として、あらかじめ定めた一定時間、当該
表示灯1211〜1219を順次点灯させていく。点灯
している表示灯に対応する回転制御入賞口1201〜1
209に入賞があると、表示部103の表示を大当り表
示になるように指示する。あらかじめ定めた一定時間と
しては、特定の入賞口105に入賞があったとき、リー
チがかかったときや、リーチがかかって大当りとならな
かったときなどから一定時間とすることができる。一定
時間の間に、点灯している表示灯に対応する回転制御入
賞口1201〜1209に複数の入賞があったときに
は、賞球する数を多くするようにできる。例えば、回転
制御入賞口1201〜1209に対応して設けられる表
示灯1211〜1219を、順番に点灯消滅していき、
点灯している間に対応する回転制御入賞口に入賞する
と、表示部103の図柄を大当り表示になるように表示
させる。その後大あたりとして入賞口の口が変動する変
動入賞部106が特定回数開放して大受口とする。この
場合、特定表示制御部は、表示灯1211〜1219を
表示制御するために、表示灯を点灯させるためのドライ
ブ回路と、表示灯1211〜1219を順次切り換えて
表示するためのマルチプレクサとを備えることができ
る。
【0026】また、表示灯1211〜1219を設ける
代わりに、一つの表示灯を設けておき、当該表示灯が表
示している間に、いずれかの入賞口に入賞があったとき
に大当りとするようにしてもよい。
【0027】また、盤面11のゲーム域12aには、盤
面11に沿って落下するパチンコ球Bが頻繁に衝突し
て、その運動方向に揺らぎを生ずるように、多数の釘1
3が設けられている。これらの釘13は、パチンコ球B
の直径相当の長さ分、盤面11から突出した状態で、実
質的に垂直に盤面11に打ち込まれている。これらの釘
13は、上述したような目的で、盤面11上に分布して
配置される。パチンコホール側は、これらの障害釘の傾
き具合を微妙に調整することにより、特定入賞部105
への玉の入賞しやすさを変更することができる。
【0028】また、パチンコゲーム機10の前面には、
パチンコ球の打ち出し操作をする打ち出しハンドル10
7と、賞として払い出されるパチンコ球を受け取る受け
皿34とが設けられている。この打ち出しハンドル10
7は、前記投射機構の一部を構成するものである。打ち
出しハンドル107は、複数備えてもよく、例えば、パ
チンコゲーム機の正面に向かって右側と左側とにそれぞ
れ備えることができる。
【0029】つぎに、本実施例における動作を説明す
る。本実施例においては、回転制御入賞口1201〜1
209に、リーチがかかって大当りとならなかったとき
などから一定時間の間に、表示灯が点灯している間に入
賞があると、前記表示部の回転の制御を行なう場合を例
にする。
【0030】受皿110の遊技媒体は、打ち出しハンド
ル107を操作することにより発射され、案内レール1
08に案内されながら、ゲーム域12aに導かれる。特
定入賞部105に遊技媒体が入賞すると、表示部100
が作動し、回転状態の表示になるように、それぞれ、
「0」〜「9」,「A」〜「F」を順次変更表示する。
そして、内部のソフトウェアによって、それぞれがいず
れかの図柄を停止状態にして表示する。なお、表示部1
01〜103が作動している間に特定入賞部105に遊
技媒体が入賞することを考慮して、4個分までの玉の入
賞を入賞個数表示部104に表示し、保留することがで
きるようになっている。また、通常、表示部101〜1
03の動作中には、遊技者の気分を高揚させるために、
パチンコゲーム機からは効果音が流されており、2つの
表示部101,102の表示図柄が一致すると、リーチ
がかかり、遊技者の期待感を増加させるために、通常時
の効果音とは異なる効果音が流される。
【0031】表示部101〜103は、順次図柄を表示
して停止するようになっており、2つの表示部101,
102が図柄を表示して停止した際に、それら2つの表
示図柄があらかじめ定めた表示図柄と一致した場合、リ
ーチがかかり、通常の効果音とは異なる特定の効果音が
流れ、遊技者の期待感を増すようになっている。表示部
を、停止させる順番は、あらかじめ規定しておくことが
できる。本実施例においては、表示部101、102、
103の順に停止表示を行なうものとする。
【0032】ここで、右側の3つ目の表示部103が図
柄を停止状態にして表示し、3つの表示図柄が、あらか
じめ定めた表示図柄と一致した場合に、大当りとなる。
例えば、大当りとなる場合は、3つの表示部101〜1
03の表示図柄が全て一致したときとすると、3つの表
示部の表示図柄が全て「0」である場合,「1」である
場合,…,「F」である場合の16通りがある。この大
当りとなる場合の図柄の組合せを以下、大当り組合せと
いう。
【0033】大当りになると、変動入賞部106は、開
放し、予め決められた個数(例えば、10個)の玉の入
賞があるかまたは予め決められた時間(例えば29秒)
が経過すると閉鎖するようになっている。変動入賞部1
06が1回開放して閉鎖するまでの間、すなわち、1回
のラウンド中に入賞した玉のそれぞれについて、予め決
められた個数(例えば、15個)の玉が受皿110に支
払われる。
【0034】なお、表示部101〜103は、ラウンド
中には、遊技者を飽きさせないために、予め決められた
表示パターンを表示したり、変動入賞部106への玉の
入賞個数をカウントした結果を表示したりするようにす
ることが好ましい。
【0035】また、本実施例のパチンコゲーム機におい
ても、従来と同様に、1回の大当りに対して、複数回
(例えば、16回)のラウンドを用意するようにするこ
とができる。また、1回のラウンド中に、変動入賞部1
06内の特定部位に玉が入賞した場合にのみ、次のラウ
ンドに進むことができるようにすることもできる。
【0036】一方、いずれの入賞部にも入賞しなかった
玉は、アウト玉入口111に入り、パチンコホール側に
回収される。
【0037】本実施例では、リーチがかかって大当りに
ならなかったときに、遊技者に対してもう一度当りのチ
ャンスを与えるために、大当りにならなかったときから
一定時間の間に表示灯1211〜1219を順次点灯さ
せていく。点灯している表示灯に対応する回転制御入賞
口1201〜1209に入賞があると、大当り表示にな
るように回転制御を行ない、大当り処理を行なうように
している。このように、リーチがかかって大当りになら
なかったときに、回転制御入賞口1201〜1209の
入賞に対応させて図柄を変更して表示させることを、リ
ターンマッチという。このとき、大当りにならなかった
ときから一定時間の間(リターンマッチの間)、遊技者
に、特定のメッセージを出力したり、特定の表示を行な
ったり、特定の効果音を出力するようにしてもよい。特
定の表示としては、表示部100の背景の色や周辺の表
示を、変更したり点滅表示にしたりできる。
【0038】さて、いま、図2(a)に示すように、表
示部100,101の表示図柄が「7」となり、リーチ
がかかったとする。このとき、図2(c)に示すよう
に、表示部103の表示図柄が「6」となった場合には
大当りでないので、リターンマッチとして、一定時間内
に表示灯1211〜1219を順次点灯/消滅させてい
く。表示灯が点灯している間に回転制御入賞口1201
〜1209に入賞すると、表示部103を制御し、一定
時間経過後、図2(b)に示すように、表示部103の
表示図柄も「7」を表示させ、大当りとする。
【0039】従来は、1回のリーチに対して、表示部1
02の表示図柄が該リーチに対応する表示図柄である場
合に、一回のチャンスしか期待できなかったが、リター
ンマッチのチャンスを与えることにより、遊技者は、大
当りの期待感が増すと共に、回転制御入賞口1201〜
1209に入賞するか否かは、遊技者の技量にもよるの
で参加気分を持ち、楽しんで遊技することができる。
【0040】また、最初に大当りとなったときと、リタ
ーンマッチで大当りになったときとで、変動入賞部10
6の開放回数を異ならせたり、または、変動入賞部10
6が閉鎖するまでの遊技媒体の入賞数を異ならせたり、
または、変動入賞部106が閉鎖するまでの時間を異な
らせたりすることにより、賞球する遊技媒体数を異なら
せるようにしてもよい。例えば、リターンマッチで大当
りになったときには、最初に大当りとなったときより、
賞球する遊技媒体数を少なくするようにできる。本実施
例においては、リターンマッチで大当りになったときに
は、5個の玉の入賞があったときか、または、15秒が
経過すると変動入賞部106が閉鎖するようにしてい
る。
【0041】次に、上述した本実施例の動作を実現する
ための制御部について、図4〜図8を用いて説明する。
【0042】制御部は、パチンコゲーム機の内部に設け
られており、上述した本実施例の動作を実現するための
制御を行うものである。
【0043】図4は制御部の構成図である。
【0044】図4において、401〜403は表示部制
御装置、404は特定入賞部制御装置、405は入賞個
数表示部制御装置、406は変動入賞部制御装置、40
7は回転制御装置、408はマイクロプロセッサ、40
9は記憶装置、420は特定表示部、421は特定表示
部制御装置である。
【0045】表示部制御装置401〜403は、それぞ
れ、マイクロプロセッサ408の制御に従って、表示部
101〜103の動作を開始さたり停止させたりする。
また、表示部制御装置401〜403は、それぞれ、表
示部101〜103の動作が停止した際の表示図柄をマ
イクロプロセッサ408に出力する。マイクロプロセッ
サ408に表示図柄を出力する場合、あらかじめ定めた
表示図柄の識別コードにより指示できる。
【0046】特定入賞部制御装置404は、特定入賞部
105に玉が入賞したことを検出するごとに、内部に設
けた特定入賞カウンタのカウント値に「1」を加算す
る。この特定入賞カウンタは、「0」〜「3」までカウ
ント可能なカウンタであり、初期値としては、「0」が
セットされており、カウント値は、入賞個数表示部制御
装置405に出力されている。
【0047】入賞個数表示部制御装置405は、特定入
賞部制御装置404から出力されているカウント値に基
づいて、特定入賞部105に入力した玉の個数を4個ま
で入賞個数表示部104に表示するためのものである。
これは、予め用意されている4個のランプのうちのカウ
ント値分のランプを点灯することにより実現することが
できる。
【0048】変動入賞部制御装置406は、マイクロプ
ロセッサ408の制御に従って、変動入賞部106を開
放させたり閉鎖させたりする。また、変動入賞部制御装
置406は、変動入賞部106が開放している間に変動
入賞部106に玉が入賞したことを検出する度に、その
旨をマイクロプロセッサ408に通知する。
【0049】特定表示部420は、前述の表示灯121
1〜1219に相当し、特定表示層御装置421に制御
されて特定の入賞が可能であることを示すための表示が
行なわれる。
【0050】リーチがかかって大当りとならなかったと
きに、マイクロプロセッサ408からリターンマッチを
行なうことを許可する許可信号を受け付け後、特定表示
部420に特定の入賞が可能であることを示すための表
示を行なうように制御する。前述の表示灯1211〜1
219の場合には、表示灯1211が点灯/消滅し、そ
の後、順番に1212,1213…1219というよう
に点灯/消滅させる。点灯させる時間は、例えば、2秒
ずつというようにあらかじめ規定しておくことができ
る。この場合、表示灯1211〜1219がリング状に
配置されている場合には、点灯している表示灯が順次移
動しているように見える。また、表示順序はランダムに
して任意の順番で表示/点滅を行なうようにしてもよ
い。また、特定表示部制御装置421は、回転制御装置
407に対して、どの表示灯を点灯しているかを示す情
報を出力する。例えば、2秒ずつ点灯する場合には2秒
ごとに表示灯の識別番号を出力するようにできる。
【0051】回転制御装置407は、リーチがかかって
大当りとならなかったときに、マイクロプロセッサ40
8からリターンマッチを行なうことを許可する許可信号
を受け付け後、前述の特定表示部制御装置421からの
どの表示灯を点灯しているかを示す情報にしたがって、
点灯している表示灯を認識し、点灯している表示灯に対
応する回転制御入賞口1201〜1209で、入賞があ
るとその旨をマイクロプロセッサ408に通知する。ま
た、特定時間経過後、マイクロプロセッサ408からリ
ターンマッチを行なうことを許可しない不許可信号を受
け付けると、回転制御入賞口1201〜1209で、入
賞してもその旨を通知しないようにする。 または、表
示灯の表示する順番と時間とがあらかじめ固定的に規定
されている場合には、特定表示部制御装置421からの
どの表示灯を点灯しているかを示す情報を出力する代わ
りに、回転制御装置407において、点灯している表示
灯を検出するようにしてもよい。
【0052】マイクロプロセッサ408は、記憶装置4
09に記憶されているプログラムを読み出して実行する
ことにより、本実施例の動作を実現する。
【0053】記憶装置409は、マイクロプロセッサ4
08が実行するプログラムを記憶すると共に、図5に示
すような各種データを記憶する。
【0054】図5は、記憶装置409に記憶される各種
データを示す図である。
【0055】図5において、501・502・503は
表示部101,102,103の表示図柄を格納するた
めの表示図柄格納領域、505はリターンマッチを行な
っていることを示すフラグであり、リターンマッチが行
なわれるときにフラグがセットされ、リターンマッチの
実行が終了したときにリセットされる。504は変動入
賞部106に入賞した玉の個数を10個までカウントす
るための変動入賞カウンタである。
【0056】図8は、特定入賞部制御装置404および
入賞個数表示部制御装置405の動作の流れを示すフロ
ーチャートである。
【0057】特定入賞部制御装置404は、特定入賞部
105に玉が入賞したことを検出する度に(ステップ6
01)、内部に設けられた特定入賞カウンタのカウント
値を「1」加算する(ステップ602)。特定入賞カウ
ンタのカウント値は、入賞個数表示部制御装置405に
出力されており、入賞個数表示部制御装置405は、予
め用意されている4個のランプのうちのカウント値分の
ランプを点灯する(ステップ603)。図8に示した動
作は、以下に示すマイクロプロセッサ408の動作に関
係なく、常時行われているものである。
【0058】つぎに、表示部制御装置401〜403の
表示制御動作を、図10、図11および図12を参照し
て説明する。ここでは、表示部101〜103に、液晶
表示器などの表示手段を利用する場合の制御について説
明する。また、表示部101〜103には、それぞれ複
数の図柄を表示する領域があり、停止状態のときには、
1フレームごとに同じ図柄が走査され、ゲーム実行中の
回転状態のときには、1フレームごとに、図柄が少しず
つ移動していくように、図柄を表示する位置を少しずつ
移動させ、さらに、回転しているように見せるために図
柄が順次切り替わって表示される。
【0059】図10に、表示制御装置の構成図を示す。
図10において、表示部制御装置401〜403は、表
示すべき全ての図柄データを記憶する表示データROM
部1010と、表示データROM部1010から図柄を
読み出すために、1フレームにおける表示すべき図柄の
表示データROM部1010のアドレスをフレームごと
に順次出力するアドレス発生部とをそれぞれ備える。本
実施例においては、図10に示すように、一つの表示部
制御装置の構成を示し、表示部制御装置401〜403
をまとめて一つの制御装置で制御を行なう場合には、図
10に示すような構成で、各表示部の表示制御を時分割
で切り換えることにより制御することができる。また、
アドレス発生部は、以下に示すアドレスカウンタ部1
020、表示開始位置アドレスバッファ1030、
データカウンタ1040、表示データ数バッファ10
50番地およびデータ数発生部1100を備える。
【0060】表示データROM部1010に、表示す
べき全ての図柄データを記憶しておく。この場合、表示
データROM部1010は、各々表示制御装置ごとに設
けるので、それぞれの表示部に表示すべき順序の図柄デ
ータのパターンを記憶しておく。例えば、表示部1に対
応する表示データROM部1010には、「1、2、
3、…、G、F」の16種類のデータパターンを、表示
する順番に記憶する。
【0061】アドレスカウンタ部1020は、表示デ
ータROM1010の内容を読出す為のカウンタで、読
出開始番地がロードされ、キャラクタ読出しクロックに
よって順次カウントup(またはdown)する。
【0062】表示開始位置アドレスバッファ1030
は、次に表示すべき図柄の読出開始番地をストックする
バッファで、前の図柄を表示し終った時点でデータがア
ドレスカウンタ部にロードされる。読出開始番地は、後
述する番地およびデータ数発生部1100において生成
され、システムデータバスを介して送出される。
【0063】データカウンタ1040は、表示図柄の
何バイト(又はワード)を表示するかを監視するカウン
タで、表示データ数バッファのデータ数をロードし、キ
ャラクタ読出しクロックによりダウンカウントされ、0
になった時点で、キャリー信号を出力し、ワンショット
回路1060からロード信号が出力され、新しいデータ
がロードされる。
【0064】表示データ数バッファ1050は、次に
表示すべき図柄のバイト数(またはワード数)を規定す
るデータをストックするバッファで、データカウンタが
0になった時点でデータカウンタに読込まれる。
【0065】番地およびデータ数発生部1100で
は、読出開始番地および表示すべき図柄のバイト数を生
成する。このため、フレームに対応して設けられ、1フ
レームにおける表示部の最上段に表示する図柄の読出先
頭位置と読み出しデータ量と新しい図柄パターンを表示
するか否かを示すフラグとを少なくとも記憶しているテ
ンプレート1110を備えている。
【0066】図11は、テンプレートを示すための説明
図である。テンプレート1110は、図11に示すよう
に、例えば、表示状態が停止している状態を示す停止モ
ード、加速して回転するような表示状態を示す加速モー
ド、一定の速度で回転しているような表示状態を示す定
速回転動作モード、および、減速して回転するような表
示状態を示す減速中モードの各モードを備えることがで
きる。停止モードのときは、図柄は移動せずに、同じ図
柄が毎フレーム更新される。後述するように、マイクロ
プロセッサ408から動作開始信号を受け付けると、各
表示部制御装置とも加速モードに移り、あらかじめ定め
た図柄移動速度になるまで速度を加速していく。あらか
じめ定めた図柄移動速度になる(もしくは一定時間が経
過する)と、定速モードに移り、マイクロプロセッサ4
08から動作停止信号を受け付けると、あらかじめ定め
た減速スピードで減速していき、あらかじめ定めた図柄
移動速度になる(もしくは一定時間が経過する)と停止
モードになる。
【0067】また、テンプレートテーブルのデータ構成
例を図11(iv)に示す。図11の(iv)におい
て、(a)は表示する図柄の表示データROM部101
0の表示部の最上段に表示する図柄の読出先頭位置を示
す。読出先頭位置(a)は、バイアス値を示し、表示デ
ータROM部1010に記憶するそれぞれの図柄パター
ンごとの開始位置を0としたときに、その開始位置から
読出し開始位置までのラスタ数(ラスタ数=1図柄の総
バイト数÷16)を示す。これにより、図柄のどの位置
から表示するかを決定することができる。また、(b)
は、1フレームで読み出す表示データ数を示す。
【0068】このように、テンプレートには、1フレー
ムごとに読出先頭位置とデータ数とを記憶している。テ
ンプレートごとに読出先頭位置を少しずつずらしていく
ことにより、回転しているようにすることができる。こ
のずらす量は、1フレームごとに図柄の表示位置の移動
量に対応する。また、テンプレートを、各表示部ごとに
用意することにより、表示部ごとに回転する速度を異な
らせることができる。
【0069】さらに、番地およびデータ数発生部110
0では、図12に示すように、図柄パターンごとの開始
アドレスを格納する図柄レジスタ1210と、該図柄レ
ジスタ1210のポインタとして作用する図柄ポインタ
1200とを備える。図柄ポインタ1200は、各表示
部における最上段の図柄を指し示し、テンプレートの内
容によりインクリメントされる。すなわち、前述のフラ
グにより新しい図柄パターンを表示することが示されて
いるときには、図柄ポインタ1200がつぎの図柄を指
し示すように更新される。図12に示すように、番地お
よびデータ数発生部1100では、1フレームごとに、
図柄ポインタ1200が指し示す図柄レジスタ1210
に格納する図柄パターンの開始アドレスを読出し、図柄
テンプレート1110を参照して、読出先頭位置と図柄
パターンの開始アドレスとを加算することにより、読出
開始番地を生成する。また、表示すべき図柄のバイト数
は、図柄テンプレート1110の読み出しデータ量とす
る。
【0070】つぎに、上記テンプレートの処理手順を図
11を参照して説明する。図11において、テンプレー
トテーブルの位置を示すために、ムーブポインタを備え
る。ムーブポインタは、表示テンプレートの読出し位置
を示すカウンタにより構成でき、表示タイミングをクロ
ックとして順次カウントアップし、最後のテンプレート
までカウントアップすると0に戻る。テンプレートテー
ブルから読みだしたデータは一時的に作業用のテンポラ
リに蓄積される。
【0071】(1)表示制御装置は、パチンコゲーム機
の電源ON後、もしくは、マイクロプロセッサ408か
ら指示があると、テンプレートのSSDT0(停止モー
ド)をくり返し読み出す。
【0072】(2)マイクロプロセッサ408から動作
開始信号を受け付けた時点で、テンプレートをSSDT
1とし、テンプレートSSDT1のデータを展開し、次
フレーム用に展開したデータをテンポラリに書き込む。
【0073】(3)フレームが更新する毎に(すなわ
ち、表示タイミングがくる毎に)テンプレートをSSD
T2,3,…として順次これをくり返す。
【0074】(4)加速テンプレートが終了した時点
で、定速テンプレートの処理に移り、同様にこれをくり
返す。定速テンプレートの処理は、CNDT14→CN
DT0とループをくり返す。
【0075】つぎに、図10における動作を説明する。
【0076】1.表示部制御装置おける番地およびデー
タ数発生部1100では、前述のようにテンプレートを
参照して、表示すべき図柄の<読出開始番地>と<表示
データ数>とを、1フレーム分テーブルとして生成し、
読出開始番地を、表示開始位置アドレスバッファ103
0に格納し、表示データ数を表示データ数バッファに格
納する。
【0077】2.表示タイミングにあわせて、アドレス
カウンタおよびデータカウンタにそれ読出開始番地と表
示データ数とをロードする。
【0078】3.現フレームで、番地およびデータ数発
生部は、次のフレームで表示すべきデータのテーブルを
作成する。
【0079】以上のようにして、アドレス発生部によ
り、アドレスを発生し、表示データROM1010から
図柄データを読み出すことができる。
【0080】また、マイクロプロセッサ408から後述
する回転制御信号を受けた場合の制御動作を説明する。
前述のように、回転制御装置407は、リーチがかかっ
て大当りとならなかったときに、マイクロプロセッサ4
08からリターンマッチを行なうことを許可する許可信
号を受け付け後、前述の特定表示部制御装置421から
のどの表示灯を点灯しているかを示す情報にしたがっ
て、点灯している表示灯を認識し、点灯している表示灯
に対応する回転制御入賞口1201〜1209で、入賞
があるとその旨をマイクロプロセッサ408に通知す
る。この場合、マイクロプロセッサ408は、大当りに
なるように表示部103の図柄を、他の表示部101お
よび102における図柄と同じ図柄を表示するように制
御する。この場合、表示灯が点灯している間に対応する
回転制御入賞口に入賞してその旨の通知があると、表示
図柄格納領域503と表示図柄格納領域501とを参照
し、格納されている表示図柄の識別番号を検出し、表示
図柄格納領域503と表示図柄格納領域501とに格納
されている表示図柄の識別番号の差を検出する。マイク
ロプロセッサ408からは、回転制御信号として識別番
号の差分信号を出力する。表示部制御装置403では、
図11(vi)に示すように、回転制御用テンプレート
(a)〜(o)までの15種類の回転制御用テンプレー
トを用意しておく。この種類は、表示図柄の種類から一
つ引いた数に対応する。識別番号が順番に1から16ま
で付加されて、その順番に表示する場合、前述の識別番
号の差分から同じ図柄を表示するのにいくつ絵柄を換え
ればよいかがわかり、差分に対応させて回転制御用テン
プレートを用意しておけば、表示部103に表示する図
柄を、表示部101および102に表示された図柄と同
じにすることができる。例えば、差分が1の場合には、
回転制御信号として「1」を出力し、「1」に対応する
回転制御用テンプレート(a)を参照して表示制御を行
なう。回転制御用テンプレート(a)には、表示部10
3の図柄を下方向に一つ図柄を進めるように回転させて
表示するように制御するように、テンプレート中の1つ
にフラグを「+1」にしておく。フラグに「+1」がセ
ットされている場合には、図柄ポインタ1200をつぎ
の図柄パターンを示すようにアップカウントを行なう。
【0081】また、回転制御用テンプレート(a)〜
(o)には、あらかじめ定めた移動量で回転するよう
に、それぞれのテーブルを設定しておく。表示部制御装
置403では、回転指示信号に従って、「1」ならば回
転制御用テンプレート(a)にしたがって表示部の図柄
を変更する。これにより、点灯時に回転制御入賞口に入
賞があると表示部の図柄を大当りのときの表示にするこ
とができる。
【0082】つぎに、マイクロプロセッサ408の動作
を説明する。図1および図9はマイクロプロセッサ40
8の動作の流れを示すフローチャートである。
【0083】図1は図柄表示処理を示し、図9は大当り
処理を示している。なお、図柄表示処理は、電源が投入
されるか、または、発射ダイヤルが回転されと起動され
る。図1に示すように、図柄表示処理においては、ま
ず、マイクロプロセッサ408は、特定入賞部制御装置
404内の特定入賞カウンタのカウント値を判定し、カ
ウント値が「0」でないならば(ステップ701)、表
示部101〜103の動作を開始させるための動作開始
信号をそれぞれ表示部制御装置401〜403に出力す
ると共に(ステップ702)、特定入賞カウンタのカウ
ント値を「1」減算する(ステップ703)。すなわ
ち、前述のように、特定入賞部制御装置404では、特
定入賞部105に玉が入賞したことを検出しており、検
出するたびに、内部に設けた特定入賞カウンタのカウン
ト値に「1」を加算しているので、マイクロプロセッサ
408では、この特定入賞カウンタを参照することによ
り、カウント値が0でなければ特定入賞部に入賞があっ
たことがわかる。これにより、表示部制御装置401〜
403は、表示部101〜103の動作を開始させる。
表示部101〜103は、ゲーム実行中の状態として前
述のように回転状態の図柄を表示する。
【0084】続いて、マイクロプロセッサ408は、予
め決められた時間または乱数計算によって求めた時間が
経過すると、表示部101の回転状態の動作を停止させ
るための動作停止信号を表示部制御装置401に出力す
る(ステップ704)。
【0085】これにより、表示部制御装置401は、表
示部101の回転状態の動作を停止させ、表示部101
に、停止状態の表示図柄を表示させ、表示した表示図柄
をマイクロプロセッサ408に出力する。
【0086】そこで、マイクロプロセッサ408は、表
示部制御装置401から出力された表示図柄を、記憶装
置409の表示図柄格納領域501に格納する(ステッ
プ705)。
【0087】同様に、マイクロプロセッサ408は、予
め決められた時間または乱数計算によって求めた時間が
経過すると、表示部102の動作を停止させるための動
作停止信号を表示部制御装置402に出力し(ステップ
706)、表示部制御装置402から出力された表示図
柄を、記憶装置409の表示図柄格納領域502に格納
する(ステップ707)。
【0088】続いて、マイクロプロセッサ408は、表
示図柄格納領域501,502に格納されている表示図
柄が一致したか否かを判定し(ステップ708)、両者
が一致した場合、すなわち、リーチがかかった場合は、
ステップ711に進み、一致しなかった場合は、予め決
められた時間または乱数計算によって求めた時間が経過
すると、表示部103の動作を停止させるための動作停
止信号を表示部制御装置403に出力すると共に(ステ
ップ709)、表示図柄格納領域501,502に格納
されている表示図柄を削除し(ステップ710)、ステ
ップ701に戻る。もしくは、表示図柄を削除する代わ
りに、特定入賞部105につぎの入賞があるまで、同じ
図柄を表示しておいてもよい。
【0089】さて、リーチがかかった場合、ステップ7
11において、マイクロプロセッサ408は、予め決め
られた時間または乱数計算によって求めた時間が経過す
ると、表示部103の動作を停止させるための動作停止
信号を表示部制御装置403に出力する。これにより、
表示部制御装置403は、表示部103の回転状態の動
作を停止させ、表示部103に停止状態の表示図柄を表
示させ、表示した表示図柄をマイクロプロセッサ408
に出力する。表示部制御装置403から出力された表示
図柄は、表示図柄格納領域503に格納され(ステップ
712)、表示図柄格納領域501,502に格納され
ている表示図柄と、表示図柄格納領域503に格納され
た図柄とが一致したか否かを判定する(ステップ71
3)。両者が一致した場合は、図9に示す大当り処理を
起動し(ステップ722)、大当り処理の終了を待っ
て、ステップ701に戻る。
【0090】ステップ713の判定において、両者が一
致しなかった場合は、リターンマッチフラグ505をセ
ットし(ステップ714)、回転制御装置407に許可
信号を出力する(ステップ715)。この許可信号があ
ると、回転制御装置407では、回転制御入賞口120
1〜1209に対して回転制御を行なうための入賞を受
け付けることを許可する許可信号を出力する。これによ
り回転制御入賞口1201〜1209は、入賞がある
と、回転制御装置407を介してマイクロプロセッサ4
08にその旨を通知する。その際、回転制御入賞口12
01〜1209において回転制御可能であることを遊技
者に通知するようにすると親切である。通知方法として
は、回転制御装置407において、あらかじめ定めたメ
ッセージを出力したり、あらかじめ定めた音を出力した
り、表示灯や表示装置に表示して通知することができ
る。マイクロプロセッサ408は、予め決められた時間
が経過するまでの間に回転制御入賞口1201〜120
9から入賞の通知があるかないかを判断し(ステップ7
16およびステップ717)、入賞の通知がある場合に
は、ステップ719に進む。
【0091】マイクロプロセッサ408は、入賞の通知
あると、表示灯が点灯している間に対応する回転制御入
賞口に入賞してその旨の通知があると、表示図柄格納領
域503と表示図柄格納領域501とを参照し、格納さ
れている表示図柄の識別番号を検出し、表示図柄格納領
域503と表示図柄格納領域501とに格納されている
表示図柄の識別番号の差を検出する。マイクロプロセッ
サ408からは、回転制御信号として識別番号の差分信
号を表示部制御装置403に出力する(ステップ71
9)。これにより、表示部制御装置403は、回転指示
信号にしたがって表示部103の図柄を変更し、表示し
た表示図柄をマイクロプロセッサ408に出力する。例
えば、表示灯1210の点灯時に回転制御入賞口120
1に入賞すると、表示部103の図柄の識別番号と表示
部101の図柄の識別番号とを比較し、その差分を回転
指示信号として出力する。差分が2であれば、回転指示
信号としては「2」を出力する。その後表示部制御装置
403で表示制御された図柄は、表示図柄格納領域50
3に格納される(ステップ720)。その後、特定時間
が経過したか否かを判断し、経過していない場合には、
ステップ716に戻り、さらに入賞口の通知があったか
否かの判断を行なう。
【0092】予め決められた時間が経過した場合には
(ステップ717)、マイクロプロセッサ408は、ス
テップ718において、回転制御入賞口1201〜12
09で指示を受け付けないように回転制御装置407を
介して、回転制御入賞口1201〜1209に対して不
許可信号を出力する。マイクロプロセッサ408は、表
示図柄格納領域501,502に格納されている表示図
柄と、表示図柄格納領域503に格納された図柄とが一
致したか否かを判定する(ステップ721)。両者が一
致した場合は、図9に示す大当り処理を起動し(ステッ
プ722)、大当り処理の終了を待って、ステップ70
1に戻る。不一致の場合には、そのままステップ710
に進む。
【0093】また、特定時間中に複数の入賞があれば、
その数をカウントしてその数に対応した大当り処理を行
なうようにしてもよい。または、1つでも入賞があれ
ば、特定時間が経過していなくても、回転制御入賞口1
201〜1209に対して不許可信号を出力するように
してもよい。この場合、ステップ720の処理の後にス
テップ722の大当り処理に移行するようにすればよ
い。また、差分に対応する回転指示信号は、あらかじめ
規定しておくことができる。
【0094】一方、図9に示すように、大当り処理にお
いては、マイクロプロセッサ408は、まず、変動入賞
部106を開放させるための開放信号を変動入賞部制御
装置406に出力する(ステップ800)。
【0095】これにより、変動入賞部制御装置406
は、変動入賞部106を開放させるので、変動入賞部1
06への玉の入賞が可能となる。変動入賞部制御装置4
06は、変動入賞部106が開放している間に変動入賞
部106に玉が入賞したことを検出する度に、その旨を
示す入賞検出信号をマイクロプロセッサ408に出力す
る。
【0096】マイクロプロセッサ408は、リターンマ
ッチフラグ505がセットされているかいないかを判断
し(ステップ801)、セットされていない場合には、
最初に大当りがでた場合にであるので、通常の処理とし
てステップ802に進み、セットされている場合には、
回転制御により大当りがでたとして、ステップ809に
進む。
【0097】ステップ802において、マイクロプロセ
ッサ408は、予め決められた時間(例えば、29秒)
が経過するまでに、変動入賞部制御装置406から入賞
検出信号が出力されると(ステップ803)、変動入賞
カウンタ504のカウント値を「1」加算する(ステッ
プ804)。
【0098】変動入賞カウンタ504のカウント値を
「1」加算した結果、変動入賞カウンタ504のカウン
ト値が「10」に達していないならば(ステップ80
5)、ステップ802に戻り、「10」に達したなら
ば、ステップ806に進む。また、変動入賞カウンタ5
04のカウント値に係らず、29秒が経過しても(ステ
ップ802)、ステップ806に進む。
【0099】回転制御により大当りした場合には、通常
の大当りよりも、大受口にする時間を短くし、変動入賞
カウント値も5回までカウントを行なうようにするもの
とする。この場合、ステップ809において、マイクロ
プロセッサ408は、予め決められた時間(例えば、1
5秒)が経過するまでに、変動入賞部制御装置406か
ら入賞検出信号が出力されると(ステップ810)、変
動入賞カウンタ504のカウント値を「1」加算する
(ステップ811)。
【0100】変動入賞カウンタ504のカウント値を
「1」加算した結果、変動入賞カウンタ504のカウン
ト値が「5」に達していないならば(ステップ81
2)、ステップ809に戻り、「5」に達したならば、
ステップ813に進む。また、変動入賞カウンタ504
のカウント値に係らず、15秒が経過しても(ステップ
809)、ステップ813に進む。ステップ813にお
いては、リターンマッチフラグをリセットし、ステップ
806に進む。
【0101】さて、ステップ806においては、マイク
ロプロセッサ408は、変動入賞部106を閉鎖させる
ための閉鎖信号を変動入賞部制御装置406に出力す
る。
【0102】これにより、変動入賞部制御装置406
は、変動入賞部106を閉鎖させるので、変動入賞部1
06への玉の入賞が不可能となる。
【0103】続いて、マイクロプロセッサ408は、変
動入賞カウンタ504の値をリセットすると共に(ステ
ップ807)、表示図柄格納領域501,502に格納
されている表示図柄および選択指示図柄格納領域503
に格納されている図柄を削除し(ステップ808)、処
理を終了する。
【0104】なお、1回の大当りに対して、複数回(例
えば、16回)のラウンドを用意するようにした場合
は、図9に示した大当り処理を16回繰り返すようにす
ればよい。
【0105】また、特定入賞部105,変動入賞部10
6に入賞した玉についての支払を行うためには、玉支払
機構を設け、特定入賞部制御装置404から玉支払機構
に対して、特定入賞部105に玉が入賞したことを示す
入賞検出信号が出力されるようにし、変動入賞部制御装
置406から玉支払機構に対して、入賞検出信号が出力
されるようにする。そして、玉支払機構は、特定入賞部
制御装置404から入賞検出信号が出力されると、7個
の玉を受皿110に支払うようにし、変動入賞部制御装
置406から入賞検出信号が出力されると、15個の玉
を受皿110に支払うようにする。玉支払機構は、例え
ば、パチンコホール側から各パチンコゲーム機に玉を供
給するために、玉が1つずつ列をなして並んでいる供給
路を、通常時に遮断しておき、マイクロプロセッサ40
8から該制御信号が出力された場合に、供給路を開通さ
せ、指示された個数分の玉を供給するようにすることに
より実現することができる。また、回転制御入賞口12
01〜1209は、リターンマッチを行なっているとき
(許可信号があってから不許可信号があるまでの間)以
外は、通常の入賞として取り扱うようにできる。
【0106】また、効果音を流すためには、通常時の効
果音,リーチ時の効果音,大当り時の効果音、リターン
マッチ時の効果音を出力する効果音出力機構を設け、特
定入賞部制御装置404から効果音出力機構に対して入
賞検出信号が出力されるようにし、変動入賞部制御装置
406から効果音出力機構に対して入賞検出信号が出力
されるようにする。また、マイクロプロセッサ408が
リーチがかかったと判定した場合、回転制御許可信号が
出力された場合および大当りとなったと判定した場合
に、それぞれ、マイクロプロセッサ408から効果音出
力機構に対して、その旨を通知する制御信号が出力され
るようにする。そして、効果音出力機構は、特定入賞部
制御装置404から入賞検出信号が出力されると、通常
時の効果音を出力するようにし、さらに、マイクロプロ
プロセッサ408からリーチがかかった旨を示す制御信
号が出力されると、リーチ時の効果音を出力するように
し、さらに、マイクロプロセッサ408から大当りとな
った旨を示す制御信号が出力されると、大当り時の効果
音を出力するようにする。
【0107】上述したように、本実施例によれば、従来
は、1回のリーチに対して、一回のチャンスしか与えら
れていながったが、入賞口に入賞させることにより回転
制御を行なうことができるので、遊技者は、大当りの期
待感が増し、参加意識を抱き、楽しんで遊技することが
できる。
【0108】なお、本実施例においては、表示部101
〜103が「0」〜「9」,「A」〜「F」を変更表示
する例を示したが、これに限るものではなく、絵や記号
など様々な図柄を変更表示するようにしてもよい。
【0109】さて、上述したパチンコゲーム機の例で
は、表示部101〜103の表示図柄が全て一致した場
合に大当りとなるような例について説明したが、これと
は逆に、特定入賞部105に玉が入賞すると、マイクロ
プロセッサ408が、大当りとなるか否かを決定し、そ
の決定に応じて、表示部101〜103の表示図柄を決
定するようにするようにしてもよい。この場合、表示部
制御装置401〜403は、マイクロプロセッサ408
から出力された図柄を表示して動作を停止するよう、表
示部101〜103をそれぞれ制御するようにする。
【0110】また、上記実施例においては、回転制御入
賞口1201〜1209が、リーチがかかって大当りと
ならなかったときなどから一定時間の間に点灯している
ときに入賞があると、大当りとなるように前記表示部の
回転の制御を行なう場合を例にしていたが、表示灯の代
わりに絵柄を表示する特定表示部を回転制御入賞口に対
応させて設けるようにしてもよい。この場合の実施例を
以下に説明する。
【0111】本実施例におけるパチンコゲーム機の正面
図は図7に示す。大当りとなる場合の表示図柄を示す図
は、図2と同じである。また、本実施例における制御部
の構成図は図4と同じである。
【0112】ただし、表示部制御装置403は、マイク
ロプロセッサ408から出力された回転制御信号にした
がって、表示部103を制御するようにする点が異な
る。
【0113】図7において、本実施例では、表示灯の代
わりに絵柄を表示する特定表示部1231〜1239を
回転制御入賞口に対応させて設けている。本実施例にお
いては、特定入賞部105に玉が入賞すると、表示部1
01〜103を回転表示させ、リーチになって大当りに
ならなかったときに、特定表示部1231〜1239を
回転状態の表示をさせる。一定時間経過後に特定表示部
1231〜1239の表示図柄を停止状態にし、そのと
きに回転制御入賞口1201〜1209に入賞がある
と、その入賞した回転制御入賞口に対応する特定表示部
に表示されている図柄を表示するように制御する。この
場合、特定表示部1231〜1239の制御は、図4に
示す特定表示部制御装置421において行なう。図柄の
表示制御は、前述した表示制御装置401〜403の制
御と同様に行なえる。また、表示している図柄を格納す
る領域は、特定表示部1231〜1239の各々に対応
させて設けておき、この領域を参照することにより図柄
を検出できる。
【0114】この場合のマイクロプロセッサ408の動
作は、図3に示すフローチャートにおいて、変更を加え
るだけで対応できる。変更後のフローチャートを図6に
示し、図6を参照して動作を説明する。
【0115】図6において、ステップ701〜713ま
での処理は同様に行なう。ステップ713の判定におい
て、両者が一致しなかった場合は、ステップ714の処
理の前に、マイクロプロセッサ408は、特定表示部制
御装置421に対して動作開始信号を出力し(ステップ
713−1)、一定時間経過後に特定表示部制御装置4
21に対して動作停止信号を出力する(ステップ713
−2)。特定表示部制御装置421は、動作開始信号が
あると特定表示部1231〜1239の各々に図柄を回
転表示し、動作停止信号があると停止状態の図柄を表示
させるように制御する。その後、特定表示部1231〜
1239の各々に表示している図柄を表示図柄格納領域
に格納しておく(ステップ713−3)。
【0116】つぎに、ステップ714およびステップ7
15の処理は同様に行ない、マイクロプロセッサ408
は、予め決められた時間が経過するまでの間に回転制御
入賞口1201〜1209から入賞の通知があるかない
かを判断し(ステップ716およびステップ717)、
入賞の通知がある場合には、ステップ719に進む。ス
テップ719では、マイクロプロセッサ408は、入賞
の通知あると、回転制御入賞口に入賞してその旨の通知
があると、回転制御入賞口1201〜1209で指示を
受け付けないように回転制御装置407を介して、回転
制御入賞口1201〜1209に対して不許可信号を出
力する(ステップ716−1)。その後、入賞した回転
制御入賞口に対応する特定表示部に表示されている図柄
を表示図柄格納領域と、表示図柄格納領域503とを参
照し、格納されている表示図柄の識別番号を検出し、そ
れらの表示図柄の識別番号の差を検出する。マイクロプ
ロセッサ408からは、回転制御信号として識別番号の
差分信号を表示部制御装置403に出力する(ステップ
719)。これにより、表示部制御装置403は、回転
指示信号にしたがって表示部103の図柄を変更し、表
示した表示図柄をマイクロプロセッサ408に出力す
る。例えば、特定表示部1231には、図柄「1」が表
示されて、特定時間の間に回転制御入賞口1201に入
賞すると、表示部103の図柄の識別番号と特定表示部
1231には、図柄「1」の識別番号とを比較し、その
差分を回転指示信号として出力する。差分が2であれ
ば、回転指示信号としては「2」を出力する。その後表
示部制御装置403で表示制御された図柄は、表示図柄
格納領域503に格納される(ステップ720)。その
後、ステップ721に進み、マイクロプロセッサ408
は、表示図柄格納領域501,502に格納されている
表示図柄と、表示図柄格納領域503に格納された図柄
とが一致したか否かを判定する(ステップ721)。両
者が一致した場合は、図9に示す大当り処理を起動し
(ステップ722)、大当り処理の終了を待って、ステ
ップ701に戻る。不一致の場合には、そのままステッ
プ710に進む。
【0117】入賞がなく、予め決められた時間が経過し
た場合には(ステップ717)、マイクロプロセッサ4
08は、ステップ718において、回転制御入賞口12
01〜1209で指示を受け付けないように回転制御装
置407を介して、回転制御入賞口1201〜1209
に対して不許可信号を出力し、ステップ710に進む。
この場合、特定時間の間に回転制御入賞口1201に入
賞しなければ表示部103の図柄は変更されない。
【0118】以上のように処理することにより、表示部
103の回転は、回転制御入賞口1201〜1209に
入賞したときの特定表示部に表示されている表示図柄を
表示するように制御することができる。従って、遊技者
は、回転制御入賞口1201〜1209に入賞するよう
に狙いを定めるので、遊技者が参加気分を持ち、楽しん
で遊技することができる。
【0119】さらに、上記した実施例においては、リタ
ーンマッチのときにのみ回転制御を行なっているが、そ
れ以外の特定時間のときにも回転制御を行なうようにし
てもよい。例えば、表示部103に表示する表示図柄
を、リターンマッチ後ではなく、回転制御入賞口に入賞
したときの特定表示部の表示図柄としてもよい。さら
に、表示部103における回転制御を示したが、全ての
表示部101から103について、回転制御入賞口から
回転の制御をするようにしてもよい。この場合、表示部
101の制御を行なう時間と、表示部102の制御を行
なう時間と、表示部103の制御を行なう時間とを設け
ることにより、それぞれの表示部の制御を行なうことが
できる。
【0120】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
遊技者が参加気分を持ち、楽しんで遊技することができ
る。また、遊技者は、遊技者の技量により、回転制御を
行なえる可能性があり、参加意識を抱くことができる。
従って、本発明のゲーム機を設置しているホールにとっ
ても、遊技者の増加を見込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のパチンコゲーム機の正面図。
【図2】大当りとなる場合の表示図柄の説明図。
【図3】本実施例におけるマイクロプロセッサの図柄表
示処理を示すフローチャート。
【図4】本実施例の制御部の構成図。
【図5】本実施例において記憶装置に記憶される各種デ
ータを示す説明図。
【図6】他の実施例におけるマイクロプロセッサの図柄
表示処理を示すフローチャート。
【図7】他の実施例実施例のパチンコゲーム機の正面
図。
【図8】本実施例における特定入賞部制御装置および入
賞個数表示部制御装置の動作の流れを示すフローチャー
ト。
【図9】本実施例におけるマイクロプロセッサの大当り
処理を示すフローチャート。
【図10】本実施例における表示部制御装置の構成図。
【図11】本実施例におけるテンプレートの構成説明
図。
【図12】本実施例におけるアドレス発生動作の説明
図。
【符号の説明】
101〜103…表示部、104…入賞個数表示部、1
05…特定入賞部、106…変動入賞部、107…発射
ダイヤル、108…ガイドレール、109…遊技部、1
10…受皿、111…アウト玉入口、401〜403…
表示部制御装置、404…特定入賞部制御装置、405
…入賞個数表示部制御装置、406…変動入賞部制御装
置、407…回転制御装置、408…マイクロプロセッ
サ、409…記憶装置、501・502・503…表示
図柄格納領域、505…回転制御フラグ、504…変動
入賞カウンタ。

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予め定められた複数種類の図柄を複数の位
    置に変更表示する表示部と、 遊技媒体の入賞が可能な複数の入賞部と、 遊技媒体の特定入賞が可能な少なくとも一つの特定入賞
    部と、 前記特定入賞部に前記遊技媒体を受け付けると、前記表
    示部に対して、前記図柄の停止状態の表示から図柄が動
    的に変化している動的状態の表示に移行させ、 さらに、あらかじめ定めた時間経過後に前記動的状態の
    表示から前記図柄の停止状態の表示に移行させる制御を
    行なう制御部と、 前記表示部に表示された動的状態の表示が停止状態の表
    示になったときに、当該停止状態の前記複数の位置の図
    柄の組み合わせがあらかじめ定めた第1の組合せである
    か否かを判断する第1の判断部と、 前記第1の判断部で前記図柄の組み合わせがあらかじめ
    定めた組合せであると判断されたときに、あらかじめ定
    めた入賞可能状態とする変動入賞部と、 前記第1の判断部で前記図柄の組み合わせがあらかじめ
    定めた第1の組合せでないと判断されたときに、当該図
    柄の組み合わせがあらかじめ定めた第2の組合せである
    か否かを判断する第2の判断部と、 前記第2の判断部で前記図柄の組み合わせがあらかじめ
    定めた第2の組合せであると判断されたときに、前記入
    賞部のいずれかに入賞があったときに特定の入賞とする
    ことを示す特定表示を行なう特定表示部と、 前記特定表示部により、特定の入賞とすることを示す表
    示がなされているときに前記入賞部のいずれかに遊技媒
    体の入賞があると、前記制御部に対して、前記あらかじ
    め定めた第1の組合せの図柄を表示するように指示する
    図柄変更指示手段とを有し、 前記第1の判断部は、前記図柄変更指示手段による指示
    後に、再度、前記判断を行なうことを特徴とするパチン
    コゲーム機。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記特定表示部は、前
    記特定表示を、前記複数の入賞部のうち特定の入賞部に
    対して行ない、 前記図柄変更指示手段は、前記入賞部のいずれかに遊技
    媒体の入賞があるときの代わりに、前記特定の入賞部に
    遊技媒体の入賞があるときとすることを特徴とするパチ
    ンコゲーム機。
  3. 【請求項3】請求項2において、前記特定表示部は、前
    記特定の入賞部を、順次変更していくことを特徴とする
    パチンコゲーム機。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記特定表示部は、前
    記変更を、前記変動入賞部においてあらかじめ定めた入
    賞可能状態となったときごとに行なうことを特徴とする
    パチンコゲーム機。
  5. 【請求項5】請求項3において、前記特定表示部は、前
    記変更を、前記第2の判断部による判断があったときか
    ら特定時間の間、順次行なうことを特徴とするパチンコ
    ゲーム機。
  6. 【請求項6】請求項3において、前記特定表示部は、前
    記変更を、前記入賞部に対して任意の順番に変更してい
    くことを特徴とするパチンコゲーム機。
  7. 【請求項7】請求項3において、前記複数の入賞部の各
    々に対応して設けられる表示灯をさらに備え、前記特定
    表示部は、前記特定表示として、当該表示灯を順次点灯
    /消滅させていくことを特徴とするパチンコゲーム機。
  8. 【請求項8】請求項1において、前記特定表示部は、前
    記第2の判断部で前記図柄の組み合わせがあらかじめ定
    めた第2の組合せであると判断されたときから一定時間
    まで、前記特定表示を有効にすることを特徴とするパチ
    ンコゲーム機。
  9. 【請求項9】請求項1において、前記特定表示部は、前
    記複数の入賞部の各々に対応して設けられ、 前記各々の特定表示部に対して前記特定表示の表示制御
    を行なう特定表示制御部をさらに有することを特徴とす
    るパチンコゲーム機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101821527B (zh) * 2007-10-09 2012-12-19 大陆-特韦斯贸易合伙股份公司及两合公司 用于钳盘式制动器的制动衬块

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN101821527B (zh) * 2007-10-09 2012-12-19 大陆-特韦斯贸易合伙股份公司及两合公司 用于钳盘式制动器的制动衬块

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