JP2001058048A - パチンコゲーム機 - Google Patents

パチンコゲーム機

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JP2001058048A
JP2001058048A JP2000235099A JP2000235099A JP2001058048A JP 2001058048 A JP2001058048 A JP 2001058048A JP 2000235099 A JP2000235099 A JP 2000235099A JP 2000235099 A JP2000235099 A JP 2000235099A JP 2001058048 A JP2001058048 A JP 2001058048A
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JP2000235099A
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English (en)
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Takatoshi Takemoto
孝俊 武本
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Ace Denken KK
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Ace Denken KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】遊技者が参加気分を持ち、楽しんで遊技するこ
とができるゲーム機を提供する。 【解決手段】遊技者に対向する面に設けられ、予め定め
られた複数種類の図柄を表示する複数の表示部21〜2
9と、前記複数の表示部21〜29のうちのあらかじめ
定めた個数の表示部を選択する選択手段30とを設けて
おく。遊技者は、複数の表示部21〜29において、図
柄の停止状態の表示から回転状態の表示に移行した時に
選択手段30から表示部を選択する。表示部が回転状態
から停止状態になったときに、選択された表示部に表示
された図柄が全て一致するか否かを判断し、図柄が全て
一致する場合には、大当りとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコゲーム機
に係り、特に、特定入賞部への遊技媒体の入賞により作
動する表示部がそれぞれ停止した際の表示結果である表
示図柄が一致した場合に、変動入賞部が開放するパチン
コゲーム機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、パチンコゲーム機は、パチンコ
球を移動させるための空間を構成する盤面と、それを一
定間隔を保って覆うガラス板と、パチンコ球を、盤面と
ガラス板とで仕切られる空間内に投射するための投射機
構とを有する。パチンコゲーム機は、その盤面が、鉛直
方向に実質的に平行となるように、設置される。盤面に
は、パチンコ球がそこに入って盤面から排出されると入
賞となる、複数個の入賞部と、入賞部に入らなかったパ
チンコ球が最終的に集まって、盤面から排出される1つ
の排出口とが設けられている。
【0003】また、盤面には、盤面に沿って落下するパ
チンコ球が頻繁に衝突して、その運動方向に揺らぎを生
ずるように、多数の釘が、パチンコ球の直径相当の長さ
分、盤面から突出した状態で、実質的に垂直に設けられ
ている。これらの釘は、衝突するパチンコ球を、その運
動方向に対して揺らぎを与えつつ、ある場合には、入賞
部に向かうように誘導し、また、ある場合には、入賞部
から外れるように誘導するように、その分布が決定され
て、盤面に配置されている。
【0004】また、従来のパチンコゲーム機において
は、特定入賞部への遊技媒体の入賞により作動する可変
表示部を有し、可変表示部は、予め用意された複数種類
の図柄を複数個、順次可変表示していき、それぞれがい
ずれかの停止状態の図柄を表示するようになっている。
そして、可変表示部が停止状態の図柄を表示した際の図
柄の組合せが、あらかじめ定めた図柄の組合せに一致し
た場合に、入賞部の口が変動する変動入賞部が特定回数
開放して大受口となる。可変表示部の表示図柄の組合せ
があらかじめ定めた図柄の組合せに一致して変動入賞部
が開放することを「大当り」という。なお、変動入賞部
は、特定数の入賞があるかまたは特定時間が経過すると
閉鎖するようになっている。
【0005】例えば、可変表示部が、「0」〜「9」,
「A」〜「F」の16種類の図柄を3個、可変表示する
場合を考える。大当りとなるのは、3つの表示図柄が全
て「0」である場合,「1」である場合,…,「F」で
ある場合の16通りとする。特定入賞部へ遊技媒体が入
賞すると、可変表示部が、3個の表示部を順次可変して
表示していき、2個の表示部に停止状態の図柄を表示す
る。このとき、2個の図柄が一致したときに「リーチ」
となり、さらに、3個目の表示部を停止状態にする。3
つの表示図柄が全て一致したときに大当りとなり、変動
入賞部が特定回数開放する。これに関する従来例として
は、特公昭63−21511号公報、特公平2−510
2号公報および特公平2−29350号公報に記載され
ている技術がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のパチン
コゲーム機は、可変表示部の中央に表示された一列の表
示図柄があらかじめ定めた組み合わせに一致した場合に
大当りとなるよう決まっているので、遊技者は、可変表
示部の表示図柄が一致するのを待つだけであり、遊技者
の技量には関係なく、機械まかせの感があった。
【0007】本発明の目的は、遊技者が参加気分を持
ち、楽しんで遊技することを可能とするパチンコゲーム
機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ための本発明の要旨とするところは、以下の各項に存す
る。 [1]予め定められた複数種類の図柄を順次変更表示す
る複数の表示部と、前記複数の表示部のうちあらかじめ
定めた個数の表示部を選択する選択手段と、遊技媒体の
入賞が可能な複数の入賞部と、前記複数の入賞部のう
ち、特定の入賞部に前記遊技媒体を受け付けると、前記
複数の表示部の各々に対して、前記図柄の停止状態の表
示から図柄が動的に変化している動的状態の表示に移行
させ、さらに、あらかじめ定めた時間経過後に前記動的
状態の表示から前記図柄の停止状態の表示に移行させる
制御を行なう制御手段と、前記複数の表示部に表示され
た動的状態の表示が停止状態の表示になったときに、前
記選択手段により選択された表示部についての図柄の組
み合わせがあらかじめ定めた組合せであるか否かを判断
する判断手段と、前記判断手段で前記図柄の組み合わせ
があらかじめ定めた組合せであると判断されたときに、
あらかじめ定めた特定の入賞状態とする特定入賞部とを
有し、前記選択手段は、前記選択を行なう時期を、前記
制御手段において前記複数の表示部の各々に対して、前
記図柄の停止状態の表示から動的状態の表示に移行させ
たときとすることを特徴とするパチンコゲーム機。
【0009】[2]前記選択手段はパチンコゲーム機内
部の制御に基づき、遊技者の選択指示を介さず前記複数
の表示部のうちあらかじめ定めた個数の表示部を任意に
選択することを特徴とする[1]記載のパチンコゲーム
機。
【0010】次に作用を説明する。選択手段は、複数の
表示部のうちあらかじめ定めた個数の表示部を選択す
る。この選択手段は、例えばパチンコゲーム機内部の制
御に基づき、遊技者の選択指示を介さずに任意に選択す
る。
【0011】前記制御手段は、複数の入賞部のうち、特
定の入賞部に前記遊技媒体を受け付けると、前記複数の
表示部の各々に対して、前記図柄の停止状態の表示から
動的状態の表示に移行させるが、この時に前記選択手段
に基づき、複数の表示部のうちあらかじめ定めた個数の
表示部が選択される。
【0012】さらに前記制御手段は、あらかじめ定めた
時間経過後に前記動的状態の表示から前記図柄の停止状
態の表示に移行させる制御を行なう。
【0013】前記判断手段は、前記複数の表示部に表示
された動的状態の表示が停止状態の表示になったとき
に、前記選択手段により選択された表示部についての図
柄の組み合わせが、あらかじめ定めた組合せであるか否
かを判断する。特定入賞部では、前記判断手段で前記図
柄の組み合わせがあらかじめ定めた組合せであると判断
されたときに、あらかじめ定めた特定の入賞状態とす
る。
【0014】このように、複数の表示部の中から表示部
が任意に選択され、選択された表示部に表示された図柄
の組合せが、あらかじめ定めた図柄の場合には大当りと
なる。遊技者は、その都度、表示部が選択されるので楽
しんで遊技をすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。実施の形態の説明に先立
ち、本発明の実施の形態が適用されるパチンコゲーム機
について、図1を参照して説明する。
【0016】図1に示すパチンコゲーム機10は、パチ
ンコ球を移動させるための空間を構成する盤面11と、
それを一定間隔を保って覆う表面ガラス体16と、パチ
ンコ球を、盤面11とガラス体16とで仕切られる空間
内に投射するための投射機構とを有する。パチンコゲー
ム機は、その盤面11が、鉛直方向に実質的に平行とな
るように設置される。
【0017】盤面11には、案内レール108が設けら
れている。そして、盤面11は、案内レール108で囲
まれる内側の領域がゲーム域12aをなしている。案内
レール108は、投射機構で打ち込まれたパチンコ球
を、これに沿って案内して、ゲーム域12aの鉛直方向
の上方位置(上流部)に送る。
【0018】このゲーム域12aには、パチンコ球がそ
こに入って盤面11から排出されると入賞となる、複数
個の入賞口14a、特定の入賞口105に入賞したとき
に特別の入賞状態を実現するための表示部21〜29
と、特別の入賞状態になったときに、特定回数開放して
大受口となる変動入賞部106と、これらの入賞口に入
らなかったパチンコ球が最終的に集まって、盤面11か
ら排出される1つのアウト玉入口111とが設けられて
いる。
【0019】表示部21〜29は、パチンコ球が特定の
入賞口105に入るたびごとに、その状態が変動して、
ある条件が満たされると、変動入賞部106が大受口と
なり、多数のパチンコ球を入賞とすることができる装置
である。表示部21〜29の各々は、複数種類ある図柄
を変更表示していき、特定時間経過後の停止状態のとき
に予め定めた図柄が揃うと、特別の入賞状態となって、
多数のパチンコ球を出すように構成される。また、表示
部21〜29は、CRTや液晶などの表示装置で構成さ
れ、複数種類の図柄を1または2以上表示する。
【0020】表示部21〜29は、特定の入賞口105
に入賞があると、絵柄が動的に変化している動的状態
(回転状態)となり、図柄を回転させているような状態
に表示を変えて、特定時間経過後に図柄を停止状態にし
て表示する。表示部21〜29に表示される図柄の順序
は、それぞれあらかじめ定められていて、回転方向が上
から下に回転するように見えるように制御される。
【0021】本実施の形態においては、表示部21〜2
9の各々の前面にタッチセンサー30が備えられてい
る。このタッチセンサー30は、複数の表示部のうちあ
らかじめ定めた個数の表示部を選択するために選択を受
け付ける受付部である。あらかじめ定めた時間のとき、
例えば、特定の入賞口105に入賞があったときから一
定時間の間に、遊技者は、あらかじめ定めた個数のタッ
チセンサー30をタッチすることにより表示部の選択を
することができる。
【0022】選択された表示部において、停止状態の図
柄を表示した際の図柄の組合せが、あらかじめ定めた図
柄の組合せに一致した場合に、入賞口の口が変動する変
動入賞部106が特定回数開放して大受口となる。な
お、変動入賞部は、特定数の入賞があるかまたは特定時
間が経過すると閉鎖するようになっている。
【0023】タッチセンサー30により選択された表示
部は、選択されたことを示すために、表示部の背景の色
を変更することができる。もしくは、表示部の周辺にL
ED(発光ダイオード)等の表示灯31を設けておき、
選択があったときには表示灯31を点灯させることがで
きる。
【0024】選択を解除する場合には、もう一度タッチ
センサー30をタッチすることにより解除できるように
する。また、一定時間内に表示部の選択がない場合に
は、あらかじめ初期値として設定されている表示部を選
択するようにする。例えば、初期値としては、表示部2
4,25,26を選択するように設定しておく。もしく
は、直前に選択されている表示部をそのまま選択するよ
うにしてもよい。
【0025】特定の入賞口105に入賞があったとき
に、表示部21〜29の各々は、回転表示をはじめ、表
示部21,22,25の3つがタッチセンサー30によ
り選択されると、表示部21,22,25の周辺に設け
られた表示灯を点灯する。その後、表示部の表示が停止
状態になったときに、表示部21,22,25の図柄
が、全て一致した場合には大当りとなる。このとき、図
柄の組合せは、全て同じ図柄であるとする代わりに、あ
らかじめ定めた図柄の組合せに一致した場合としてもよ
い。
【0026】さらに、タッチセンサー30において選択
が可能である旨を通知する通知手段を備えることができ
る。通知手段としては、特定のメッセージを出力した
り、特定の表示を行なったり、特定の効果音を出力する
ようにしてもよい。特定の表示としては、表示部21〜
29の背景の色や周辺の表示を、変更したり点滅表示に
したりできる。
【0027】また、盤面11のゲーム域12aには、盤
面11に沿って落下するパチンコ球Bが頻繁に衝突し
て、その運動方向に揺らぎを生ずるように、多数の釘1
3が設けられている。これらの釘13は、パチンコ球B
の直径相当の長さ分、盤面11から突出した状態で、実
質的に垂直に盤面11に打ち込まれている。これらの釘
13は、上述したような目的で、盤面11上に分布して
配置される。パチンコホール側は、これらの障害釘の傾
き具合を微妙に調整することにより、特定入賞部105
への玉の入賞しやすさを変更することができる。
【0028】また、パチンコゲーム機10の前面には、
パチンコ球の打ち出し操作をする打ち出しハンドル10
7と、賞として払い出されるパチンコ球を受け取る受け
皿34とが設けられている。この打ち出しハンドル10
7は、前記投射機構の一部を構成するものである。打ち
出しハンドル107は、複数備えてもよく、例えば、パ
チンコゲーム機の正面に向かって右側と左側とにそれぞ
れ備えることができる。
【0029】つぎに、本実施の形態における動作を説明
する。本実施の形態においては、あらかじめ定めた個数
として、3個の表示部21,22,25をタッチセンサ
ー30をタッチすることにより選択をする場合を例にす
る。
【0030】受皿110の遊技媒体は、打ち出しハンド
ル107を操作することにより発射され、案内レール1
08に案内されながら、ゲーム域12aに導かれる。特
定入賞部105に遊技媒体が入賞すると、表示部21〜
29が作動し、回転状態の表示になるように、それぞ
れ、「0」〜「9」,「A」〜「F」を順次変更表示す
る。それと同時に、選択が可能である旨を通知手段によ
り通知する。
【0031】遊技者は、表示部21,22,25の部分
をタッチすることにより選択を行なう。選択されると、
表示部21,22,25の周辺にある表示灯31を点灯
させる。そして、内部のソフトウェアによって、それぞ
れがいずれかの図柄を停止状態にして表示する。
【0032】なお、表示部21〜29が作動している間
に特定入賞部105に遊技媒体が入賞することを考慮し
て、4個分までの玉の入賞を入賞個数表示部104に表
示し、保留することができるようになっている。また、
通常、表示部21〜29の動作中には、遊技者の気分を
高揚させるために、パチンコゲーム機からは効果音が流
されており、選択された3つの表示部のうち、2つが停
止して表示図柄が一致すると、リーチがかかり、遊技者
に期待感を増加させるために、通常時の効果音とは異な
る効果音が流される。
【0033】表示部を、停止状態の表示にする順番は、
あらかじめ規定しておくようにしてもよい。本実施の形
態においては、停止させる優先順位としては、表示部2
1から順番に22,23…29とし、まず、選択された
3つの表示部を除いた他の表示部を停止状態にし、つぎ
に、選択された3つの表示部のうち、優先順位の高い2
つの表示部を停止状態にし、最後に残りの表示部を停止
状態にする。
【0034】ここで、選択された3つの表示部の表示図
柄が、あらかじめ定めた表示図柄と一致した場合に、大
当りとなる。例えば、大当りとなる場合は、3つの表示
部の表示図柄が全て一致したときとすると、3つの表示
部の表示図柄が全て「0」である場合,「1」である場
合,…,「F」である場合の16通りがある。この大当
りとなる場合の図柄の組合せを以下、大当り組合せとい
う。
【0035】大当りになると、変動入賞部106は、開
放し、予め決められた個数(例えば、10個)の玉の入
賞があるかまたは予め決められた時間(例えば29秒)
が経過すると閉鎖するようになっている。変動入賞部1
06が1回開放して閉鎖するまでの間、すなわち、1回
のラウンド中に入賞した玉のそれぞれについて、予め決
められた個数(例えば、15個)の玉が受皿110に支
払われる。
【0036】なお、表示部21〜29は、ラウンド中に
は、遊技者を飽きさせないために、予め決められた表示
パターンを表示したり、変動入賞部106への玉の入賞
球数をカウントした結果を表示したりするようにするこ
とが好ましい。
【0037】また、本実施の形態のパチンコゲーム機に
おいても、従来と同様に、1回の大当りに対して、複数
回(例えば、16回)のラウンドを用意するようにする
ことができる。また、1回のラウンド中に、変動入賞部
106内の特定部位に玉が入賞した場合にのみ、次のラ
ウンドに進むことができるようにすることもできる。一
方、いずれの入賞部にも入賞しなかった玉は、アウト玉
入口111に入り、パチンコホール側に回収される。
【0038】さて、いま、図2(a)に示すように、表
示部21,22,25の周辺にある表示灯31は点灯さ
れており、まず、選択されていない表示部の表示が停止
状態になる。つぎに、図2(b)に示すように、選択さ
れた表示部のうち優先順位の高い表示部21と22とが
停止状態となる。このとき、表示部21と22との表示
図柄が「7」となり、リーチがかかったとする。最後
に、図2(c)に示すように、表示部25の表示図柄が
「7」となった場合には大当りとなる。それ以外の場合
には、はずれとなる。
【0039】従来は、大当りか否かの判断は、表示部に
表示された1列の表示図柄について判断していたが、複
数の表示部を備えて、大当りの判断をする表示部を遊技
者に選択させる機会を与えることにより、遊技者は、大
当りの期待感が増すことができると共に、参加気分を持
ち、楽しんで遊技することができる。
【0040】また、本実施の形態においては、複数の表
示部を備えるが、一つの表示部に、複数の位置に図柄を
表示し、大当りの判断をする表示位置を選択するように
してもよい。
【0041】さらに、図7に示すように、タッチセンサ
ー30を設ける代わりに、遊技者から表示部の選択指示
を受け付ける受付手段の照光式スイッチ32を設けるよ
うにしてもよい。この照光式スイッチ32は、押下され
ると、選択されたスイッチが照光するようになってい
る。選択を解除したい場合には、照光している照光式ス
イッチ32を再度押下することにより解除となる。
【0042】次に、上述した本実施の形態の動作を実現
するための制御手段について、図4〜図8を用いて説明
する。制御手段は、パチンコゲーム機の内部に設けられ
ており、上述した本実施の形態の動作を実現するための
制御を行うものである。図4は制御手段の構成図であ
る。
【0043】図4において、421〜429は表示部制
御装置、404は特定入賞部制御装置、405は入賞個
数表示部制御装置、406は変動入賞部制御装置、40
7は選択手段制御装置、408はマイクロプロセッサ、
409は記憶装置である。また、タッチセンサー30や
照光式スイッチ32などの選択指示を受け付ける手段を
以下、選択手段120という。なお、ここでの選択手段
120は、後述するマイクロプロセッサ408から成る
選択手段とは異なる。
【0044】表示部制御装置421〜429は、それぞ
れ、マイクロプロセッサ408の制御に従って、表示部
21〜29の動作を開始させたり停止させたりする。ま
た、表示部制御装置421〜429は、それぞれ、表示
部21〜29の動作が停止した際の表示図柄をマイクロ
プロセッサ408に出力する。マイクロプロセッサ40
8に表示図柄を出力する場合、あらかじめ定めた表示図
柄の識別コードにより指示できる。
【0045】特定入賞部制御装置404は、特定入賞部
105に玉が入賞したことを検出するごとに、内部に設
けた特定入賞カウンタのカウント値に「1」を加算す
る。この特定入賞カウンタは、「0」〜「3」までカウ
ント可能なカウンタであり、初期値としては、「0」が
セットされており、カウント値は、入賞個数表示部制御
装置405に出力されている。
【0046】入賞個数表示部制御装置405は、特定入
賞部制御装置404から出力されているカウント値に基
づいて、特定入賞部105に入力した玉の個数を4個ま
で入賞個数表示部104に表示するためのものである。
これは、予め用意されている4個のランプのうちのカウ
ント値分のランプを点灯することにより実現することが
できる。
【0047】変動入賞部制御装置406は、マイクロプ
ロセッサ408の制御に従って、変動入賞部106を開
放させたり閉鎖させたりする。また、変動入賞部制御装
置406は、変動入賞口106が開放している間に変動
入賞部106に玉が入賞したことを検出する度に、その
旨をマイクロプロセッサ408に通知する。
【0048】選択手段制御装置407は、特定入賞部1
05に玉が入賞したときに、マイクロプロセッサ408
から選択指示の受け付けを許可する許可信号を受け付け
後、選択手段120で選択を受け付け、指示があると選
択された表示部の識別番号をマイクロプロセッサ408
に通知する。それとともに、選択された表示部に対応す
る表示灯を点灯する。また、特定時間経過後、マイクロ
プロセッサ408から選択指示を受け付けることを許可
しない不許可信号を受け付けると、選択手段120で、
その後は選択の指示を受け付けないようにする。
【0049】マイクロプロセッサ408は、記憶装置4
09に記憶されているプログラムを読み出して実行する
ことにより、本実施の形態の動作を実現する。記憶装置
409は、マイクロプロセッサ408が実行するプログ
ラムを記憶すると共に、図5に示すような各種データを
記憶する。図5は、記憶装置409に記憶される各種デ
ータを示す図である。
【0050】図5において、521,522,523は
選択された表示部における表示図柄をそれぞれ格納する
ための表示図柄格納領域、504は変動入賞部106に
入賞した玉の個数を10個までカウントするための変動
入賞カウンタである。また、501,502,503
は、選択表示部格納領域であり、選択された表示部の識
別番号を格納する。511,512,513は、選択表
示部初期値格納領域であり、一定時間内に選択がなかっ
たときに選択表示部として利用する表示部の識別番号を
格納する。
【0051】図5においては、選択表示部初期値格納領
域511には表示部24を、選択表示部初期値格納領域
512には表示部25を、選択表示部初期値格納領域5
13には表示部26をそれぞれ格納している。また、停
止優先順位格納領域530をさらに設けて、停止優先順
位格納領域530に停止する順序を格納しておく。図5
においては、停止優先順位として、表示部21が一番優
先順位が高く、続いて、表示部22,23,…29とい
う順序を規定している。
【0052】図8は、特定入賞部制御装置404および
入賞個数表示部制御装置405の動作の流れを示すフロ
ーチャートである。図8において、特定入賞部制御装置
404は、特定入賞部105に玉が入賞したことを検出
する度に(ステップ601)、内部に設けられた特定入
賞カウンタのカウント値を「1」加算する(ステップ6
02)。
【0053】特定入賞カウンタのカウント値は、入賞個
数表示部制御装置405に出力されており、入賞個数表
示部制御装置405は、予め用意されている4個のラン
プのうちのカウント値分のランプを点灯する(ステップ
603)。図8に示した動作は、以下に示すマイクロプ
ロセッサ408の動作に関係なく、常時行われているも
のである。
【0054】つぎに、表示部制御装置421〜429の
表示制御動作を、図10、図11および図12を参照し
て説明する。ここでは、表示部21〜29に、液晶表示
器などの表示手段を利用する場合の制御について説明す
る。また、表示部21〜29には、それぞれ複数の図柄
を表示する領域があり、停止状態のときには、1フレー
ムごとに同じ図柄が走査され、ゲーム実行中の回転状態
のときには、1フレームごとに、図柄が少しずつ移動し
ていくように、図柄を表示する位置を少しずつ移動さ
せ、さらに、回転しているように見せるために図柄が順
次切り替わって表示される。
【0055】図10に、表示制御装置の構成図を示す。
図10において、表示部制御装置421〜429は、表
示すべき全ての図柄データを記憶する表示データROM
部1010と、表示データROM部1010から図柄を
読み出すために、1フレームにおける表示すべき図柄の
表示データROM部1010のアドレスをフレームごと
に順次出力するアドレス発生部とをそれぞれ備える。
【0056】本実施の形態においては、図10に示すよ
うに、一つの表示部制御装置の構成を示し、表示部制御
装置421〜429をまとめて一つの制御装置で制御を
行なう場合には、図10に示すような構成で、各表示部
の表示制御を時分割で切り換えることにより制御するこ
とができる。
【0057】各々の表示部制御装置の表示タイミング等
は共通のものを利用する。また、アドレス発生部は、以
下に示す表示データROM部1010、アドレスカ
ウンタ部1020、表示開始位置アドレスバッファ1
030、データカウンタ1040、表示データ数バ
ッファ1050、番地およびデータ数発生部1100
を備える。
【0058】表示データROM部1010に、表示す
べき全ての図柄データを記憶しておく。この場合、表示
データROM部1010は、各々表示制御装置ごとに設
けるので、それぞれの表示部に表示すべき順序の図柄デ
ータのパターンを記憶しておく。例えば、表示部1に対
応する表示データROM部1010には、「1,2,
3,…,G,F」の16種類のデータパターンを、表示
する順番に記憶する。
【0059】アドレスカウンタ部1020は、表示デ
ータROM1010の内容を読出す為のカウンタで、読
出開始番地がロードされ、キャラクタ読出しクロックに
よって順次カウントup(またはdown)する。
【0060】表示開始位置アドレスバッファ1030
は、次に表示すべき図柄の読出開始番地をストックする
バッファで、前の図柄を表示し終った時点でデータがア
ドレスカウンタ部にロードされる。読出開始番地は、後
述する番地およびデータ数発生部1100において生成
され、システムデータバスを介して送出される。
【0061】データカウンタ1040は、表示図柄の
何バイト(又はワード)を表示するかを監視するカウン
タで、表示データ数バッファのデータ数をロードし、キ
ャラクタ読出しクロックによりダウンカウントされ、0
になった時点で、キャリー信号を出力し、ワンショット
回路1060からロード信号が出力され、新しいデータ
がロードされる。
【0062】表示データ数バッファ1050は、次に
表示すべき図柄のバイト数(またはワード数)を規定す
るデータをストックするバッファで、データカウンタが
0になった時点でデータカウンタに読込まれる。
【0063】番地およびデータ数発生部1100で
は、読出開始番地および表示すべき図柄のバイト数を生
成する。このため、フレームに対応して設けられ、1フ
レームにおける表示部の最上段に表示する図柄の読出先
頭位置と読み出しデータ量と新しい図柄パターンを表示
するか否かを示すフラグとを少なくとも記憶しているテ
ンプレート1110を備えている。
【0064】図11は、テンプレートを示すための説明
図である。テンプレート1110は、図11に示すよう
に、例えば、表示状態が停止している状態を示す停止モ
ード、加速して回転するような表示状態を示す加速モー
ド、一定の速度で回転しているような表示状態を示す定
速回転動作モード、および、減速して回転するような表
示状態を示す減速中モードの各モードを備えることがで
きる。
【0065】停止モードのときは、図柄は移動せずに、
同じ図柄が毎フレーム更新される。後述するように、マ
イクロプロセッサ408から動作開始信号を受け付ける
と、各表示部制御装置とも加速モードに移り、あらかじ
め定めた図柄移動速度になるまで速度を加速していく。
あらかじめ定めた図柄移動速度になる(もしくは一定時
間が経過する)と、定速モードに移り、マイクロプロセ
ッサ408から動作停止信号を受け付けると、あらかじ
め定めた減速スピードで減速していき、あらかじめ定め
た図柄移動速度になる(もしくは一定時間が経過する)
と停止モードになる。
【0066】また、テンプレートテーブルのデータ構成
例を図11(iv)に示す。図11の(iv)におい
て、(a)は表示する図柄の表示データROM部101
0の表示部の最上段に表示する図柄の読出先頭位置を示
す。読出先頭位置(a)は、バイアス値を示し、表示デ
ータROM部1010に記憶するそれぞれの図柄パター
ンごとの開始位置を0としたときに、その開始位置から
読出し開始位置までのラスタ数(ラスタ数=1図柄の総
バイト数÷16)を示す。これにより、図柄のどの位置
から表示するかを決定することができる。また、(b)
は、1フレームで読み出す表示データ数を示す。
【0067】このように、テンプレートには、1フレー
ムごとに読出先頭位置とデータ数とを記憶している。テ
ンプレートごとに読出先頭位置を少しずつずらしていく
ことにより、回転しているようにすることができる。こ
のずらす量は、1フレームごとに図柄の表示位置の移動
量に対応する。また、テンプレートを、各表示部ごとに
用意することにより、表示部ごとに回転する速度を異な
らせることができる。
【0068】さらに、番地およびデータ数発生部110
0では、図12に示すように、図柄パターンごとの開始
アドレスを格納する図柄レジスタ1210と、該図柄レ
ジスタ1210のポインタとして作用する図柄ポインタ
1200とを備える。図柄ポインタ1200は、各表示
部における最上段の図柄を指し示し、テンプレートの内
容によりインクリメントされる。
【0069】すなわち、前述のフラグにより新しい図柄
パターンを表示することが示されているときには、図柄
ポインタ1200がつぎの図柄を指し示すように更新さ
れる。図12に示すように、番地およびデータ数発生部
1100では、1フレームごとに、図柄ポインタ120
0が指し示す図柄レジスタ1210に格納する図柄パタ
ーンの開始アドレスを読出し、図柄テンプレート111
0を参照して、読出先頭位置と図柄パターンの開始アド
レスとを加算することにより、読出開始番地を生成す
る。また、表示すべき図柄のバイト数は、図柄テンプレ
ート1110の読出データ量とする。
【0070】つぎに、前記テンプレートの処理手順を図
11を参照して説明する。図11において、テンプレー
トテーブルの位置を示すために、ムーブポインタを備え
る。ムーブポインタは、表示テンプレートの読出し位置
を示すカウンタにより構成でき、表示タイミングをクロ
ックとして順次カウントアップし、最後のテンプレート
までカウントアップすると0に戻る。テンプレートテー
ブルから読みだしたデータは一時的に作業用のテンポラ
リに蓄積される。
【0071】(1)表示制御装置は、パチンコゲーム機
の電源ON後、もしくは、マイクロプロセッサ408か
ら指示があると、テンプレートのSSDT0(停止モー
ド)をくり返し読み出す。
【0072】(2)マイクロプロセッサ408から動作
開始信号を受け付けた時点で、テンプレートをSSDT
1とし、テンプレートSSDT1のデータを展開し、次
フレーム用に展開したデータをテンポラリに書き込む。
【0073】(3)フレームが更新する毎に(すなわ
ち、表示タイミングがくる毎に)テンプレートをSSD
T2,3,…として順次これをくり返す。
【0074】(4)加速テンプレートが終了した時点
で、定速テンプレートの処理に移り、同様にこれをくり
返す。定速テンプレートの処理は、CNDT14→CN
DT0とループをくり返す。
【0075】つぎに、図10における動作を説明する。 1.表示部制御装置における番地およびデータ数発生部
1100では、前述のようにテンプレートを参照して、
表示すべき図柄の<読出開始番地>と<表示データ数>
とを、1フレーム分テーブルとして生成し、読出開始番
地を、表示開始位置アドレスバッファ1030に格納
し、表示データ数を表示データ数バッファに格納する。
【0076】2.表示タイミングにあわせて、アドレス
カウンタおよびデータカウンタにその読出開始番地と表
示データ数とをロードする。
【0077】3.現フレームで、番地およびデータ数発
生部は、次のフレームで表示すべきデータのテーブルを
作成する。
【0078】以上のようにして、アドレス発生部によ
り、アドレスを発生し、表示データROM1010から
図柄データを読み出すことができる。
【0079】つぎに、マイクロプロセッサ408の動作
を説明する。図1および図9はマイクロプロセッサ40
8の動作の流れを示すフローチャートである。
【0080】図1は図柄表示処理を示し、図9は大当り
処理を示している。なお、図柄表示処理は、電源が投入
されるか、または、発射ダイヤルが回転されると起動さ
れる。
【0081】図1に示すように、図柄表示処理において
は、まず、マイクロプロセッサ408は、特定入賞部制
御装置404内の特定入賞カウンタのカウント値を判定
し、カウント値が「0」でないならば(ステップ60
1)、表示部21〜29の動作を開始させるための動作
開始信号をそれぞれ表示部制御装置421〜429に出
力すると共に(ステップ602)、特定入賞カウンタの
カウント値を「1」減算する(ステップ603)。
【0082】すなわち、前述のように、特定入賞部制御
装置404では、特定入賞部105に玉が入賞したこと
を検出しており、検出するたびに、内部に設けた特定入
賞カウンタのカウント値に「1」を加算しているので、
マイクロプロセッサ408では、この特定入賞カウンタ
を参照することにより、カウント値が0でなければ特定
入賞部に入賞があったことがわかる。これにより、表示
部制御装置421〜429は、表示部21〜29の動作
を開始させる。表示部21〜29は、ゲーム実行中の状
態として前述のように回転状態の図柄を表示する。
【0083】続いて、マイクロプロセッサ408は、選
択手段制御装置407に対して選択許可信号を出力する
(ステップ604)。選択手段制御装置407では、選
択許可信号を受けると選択手段120を選択指示受け付
け可能とする。このとき、選択指示が可能であることを
遊技者に通知するようにすると親切である。通知方法と
しては、選択手段制御装置407において、あらかじめ
定めたメッセージを出力したり、あらかじめ定めた音を
出力したり、表示灯や表示装置に表示して通知すること
ができる。
【0084】選択手段制御装置407では、選択手段1
20で選択指示を受け付けると、選択された表示部の表
示灯31を点灯させ、選択された表示部をマイクロプロ
セッサ408に通知する。マイクロプロセッサ408で
は、選択指示があるかないかを判断し(ステップ60
5)、選択指示があれば、選択された表示部を選択表示
部格納領域501,502,503に格納する(ステッ
プ606)。また、マイクロプロセッサ408は、選択
不許可信号を選択手段制御装置407に対して出力す
る。
【0085】また、選択許可信号を出力してから一定時
間が経過する間に選択指示がないときには(ステップ6
08)、選択不許可信号を選択手段制御装置407に対
して出力する(ステップ609)。選択表示部初期値格
納領域511,512,513に格納されている表示部
を選択された表示部とするために、選択表示部格納領域
501,502,503に選択表示部初期値格納領域5
11,512,513に格納されている表示部をコピー
する(ステップ610)。
【0086】このとき、マイクロプロセッサ408は、
選択表示部初期値格納領域511,512,513に格
納されている表示部を選択手段制御装置407に通知す
る。選択手段制御装置407では、マイクロプロセッサ
408から指示された表示部の表示灯31を点灯させ
る。
【0087】続いて、マイクロプロセッサ408は、動
作開始信号を出力してから予め決められた時間または乱
数計算によって求めた時間が経過すると、選択された表
示部以外の表示部を停止状態の表示にさせるため、これ
らの表示部制御装置に対して回転状態の動作を停止させ
るための動作停止信号を出力する(ステップ611)。
これにより、選択された表示部以外の各々の表示部制御
装置では、ゲーム実行中の回転状態の表示から図柄の停
止状態の表示に移行させる。
【0088】つぎに、マイクロプロセッサ408は、動
作開始信号を出力してから予め決められた時間または乱
数計算によって求めた時間が経過すると、記憶装置40
9の停止優先順位格納領域530および選択表示部格納
領域501,502,503を参照し、選択された表示
部のうち停止優先順位が1番高い表示部の表示部制御装
置に対して回転状態の動作を停止させるための動作停止
信号を出力する(ステップ612)。選択された表示部
のうち停止優先順位が高い表示部の表示部制御装置で
は、前記ゲーム実行中の状態の表示から図柄の停止状態
の表示に移行させ、表示した表示図柄をマイクロプロセ
ッサ408に出力する。
【0089】そこで、マイクロプロセッサ408は、表
示部制御装置から出力された表示図柄を、記憶装置40
9の表示図柄格納領域501に格納する(ステップ61
3)。
【0090】同様に、マイクロプロセッサ408は、予
め決められた時間または乱数計算によって求めた時間が
経過すると、選択された表示部のうち停止優先順位が2
番目に高い表示部の表示部制御装置102に対し、その
動作を停止させるための動作停止信号を出力し(ステッ
プ614)、表示部制御装置から出力された表示図柄
を、記憶装置409の表示図柄格納領域502に格納す
る(ステップ615)。
【0091】続いて、判断手段でもあるマイクロプロセ
ッサ408は、表示図柄格納領域501,502に格納
されている表示図柄が一致したか否かを判定し(ステッ
プ616)、両者が一致した場合、すなわち、リーチが
かかった場合は、ステップ619に進み、一致しなかっ
た場合は、予め決められた時間または乱数計算によって
求めた時間が経過すると、回転状態になっている残りの
表示部の動作を停止させるための動作停止信号を表示部
制御装置に出力すると共に(ステップ617)、表示図
柄格納領域501,502に格納されている表示図柄を
削除し(ステップ618)、ステップ601に戻る。こ
のとき、表示部では特定入賞部105につぎの入賞があ
るまで、同じ図柄を表示しておいてもよい。
【0092】さて、リーチがかかった場合、ステップ6
19において、マイクロプロセッサ408は、予め決め
られた時間または乱数計算によって求めた時間が経過す
ると、回転状態になっている残りの表示部の動作を停止
させるための動作停止信号を表示部制御装置に出力す
る。これにより、表示部制御装置は、回転状態になって
いる表示部に停止状態の表示図柄を表示させ、表示した
表示図柄をマイクロプロセッサ408に出力する。
【0093】表示部制御装置から出力された表示図柄
は、表示図柄格納領域503に格納され、表示図柄格納
領域501,502に格納されている表示図柄と、表示
図柄格納領域503に格納された図柄とが一致したか否
かを判定する(ステップ620)。両者が一致した場合
は、図9に示す大当り処理を起動し(ステップ62
2)、大当り処理の終了を待って、ステップ601に戻
る。
【0094】ステップ620の判定において、両者が一
致しなかった場合は、表示図柄格納領域501,50
2,503に格納されている表示図柄を削除し(ステッ
プ621)、ステップ601に戻る。
【0095】一方、図9に示すように、大当り処理にお
いては、マイクロプロセッサ408は、まず、変動入賞
部106を開放させるための開放信号を変動入賞部制御
装置406に出力する(ステップ801)。
【0096】これにより、変動入賞部制御装置406
は、変動入賞部106を開放させるので、変動入賞部1
06への玉の入賞が可能となる。変動入賞部制御装置4
06は、変動入賞部106が開放している間に変動入賞
部106に玉が入賞したことを検出する度に、その旨を
示す入賞検出信号をマイクロプロセッサ408に出力す
る。
【0097】ステップ802において、マイクロプロセ
ッサ408は、開放してから予め決められた時間(例え
ば、29秒)が経過するまでに、変動入賞部制御装置4
06から入賞検出信号が出力されると(ステップ80
3)、変動入賞カウンタ504のカウント値を「1」加
算する(ステップ804)。
【0098】変動入賞カウンタ504のカウント値を
「1」加算した結果、変動入賞カウンタ504のカウン
ト値が「10」に達していないならば(ステップ80
5)、ステップ802に戻り、「10」に達したなら
ば、ステップ806に進む。また、変動入賞カウンタ5
04のカウント値に係らず、29秒が経過しても(ステ
ップ802)、ステップ806に進む。
【0099】ステップ806においては、マイクロプロ
セッサ408は、変動入賞部106を閉鎖させるための
閉鎖信号を変動入賞部制御装置406に出力する。これ
により、変動入賞部制御装置406は、変動入賞部10
6を閉鎖させるので、変動入賞部106への玉の入賞が
不可能となる。
【0100】続いて、マイクロプロセッサ408は、変
動入賞カウンタ504の値をリセットすると共に(ステ
ップ807)、表示図柄格納領域501,502に格納
されている表示図柄および選択指示図柄格納領域503
に格納されている図柄を削除し(ステップ808)、処
理を終了する。
【0101】なお、1回の大当りに対して、複数回(例
えば、16回)のラウンドを用意するようにした場合
は、図9に示した大当り処理を16回繰り返すようにす
ればよい。
【0102】また、特定入賞部105、変動入賞部10
6に入賞した玉についての支払を行うためには、玉支払
機構を設け、特定入賞部制御装置404から玉支払機構
に対して、特定入賞部105に玉が入賞したことを示す
入賞検出信号が出力されるようにし、変動入賞部制御装
置406から玉支払機構に対して、入賞検出信号が出力
されるようにする。
【0103】そして、玉支払機構は、特定入賞部制御装
置404から入賞検出信号が出力されると、7個の玉を
受皿110に支払うようにし、変動入賞部制御装置40
6から入賞検出信号が出力されると、15個の玉を受皿
110に支払うようにする。玉支払機構は、例えば、パ
チンコホール側から各パチンコゲーム機に玉を供給する
ために、玉が1つずつ列をなして並んでいる供給路を、
通常時に遮断しておき、マイクロプロセッサ408から
該制御信号が出力された場合に、供給路を開通させ、指
示された個数分の玉を供給するようにすることにより実
現することができる。
【0104】また、効果音を流すためには、通常時の効
果音,リーチ時の効果音,大当り時の効果音,選択可能
時の効果音を出力する効果音出力機構を設け、特定入賞
部制御装置404から効果音出力機構に対して入賞検出
信号が出力されるようにし、変動入賞部制御装置406
から効果音出力機構に対して入賞検出信号が出力される
ようにする。また、マイクロプロセッサ408がリーチ
がかかったと判定した場合、選択許可信号が出力された
場合および大当りとなったと判定した場合に、それぞ
れ、マイクロプロセッサ408から効果音出力機構に対
して、その旨を通知する制御信号が出力されるようにす
る。
【0105】そして、効果音出力機構は、特定入賞部制
御装置404から入賞検出信号が出力されると、通常時
の効果音を出力するようにし、さらに、マイクロプロセ
ッサ408からリーチがかかった旨を示す制御信号が出
力されると、リーチ時の効果音を出力するようにし、選
択許可信号が出力されると、選択可能時の効果音を出力
するようにし、さらに、マイクロプロセッサ408から
大当りとなった旨を示す制御信号が出力されると、大当
り時の効果音を出力するようにする。
【0106】上述したように、本実施の形態によれば、
従来は大当りの判断をする表示図柄の位置は固定であっ
たのが、遊技者の指示により大当りの判断をする表示図
柄の位置が選択可能となり、参加意識を抱き、楽しんで
遊技することができる。
【0107】なお、本実施の形態においては、表示部2
1〜29が「0」〜「9」,「A」〜「F」を変更表示
する例を示したが、これに限るものではなく、絵や記号
など様々な図柄を変更表示するようにしてもよい。
【0108】さて、上述したパチンコゲーム機の例で
は、選択された3つの表示部の表示図柄が全て一致した
場合に大当りとなるような例について説明したが、これ
とは逆に、特定入賞部105に玉が入賞すると、マイク
ロプロセッサ408が、大当りとなるか否かを決定し、
その決定に応じて、選択された表示部の表示図柄を決定
するようにしてもよい。この場合、選択された表示部の
表示部制御装置は、マイクロプロセッサ408から出力
された図柄を表示して動作を停止するよう、表示部をそ
れぞれ制御するようにする。
【0109】前記実施の形態においては、3つの表示部
の選択を選択手段120で受け付けているが、選択手段
としてのマイクロプロセッサ408において、遊技者の
選択指示を介さず任意に選択されるようにしてもよい。
例えば、一回に選択する表示部について、複数通りテー
ブルに規定しておき、入賞ごとにテーブルから順次選択
するか、もしくは、乱数によりテーブルから任意に選択
することができる。
【0110】また、選択できる表示部の個数は、3つ以
外の、2つや4つ以上でもよく、あらかじめ規定してお
くことができる。さらに、前記実施の形態においては、
あらかじめ規定した個数の表示部を選択するようにして
いるが、任意の個数の表示部を選択するようにしてもよ
い。このような場合についての実施の形態を以下に説明
する。
【0111】この場合の実施の形態におけるパチンコゲ
ーム機の正面図を図3に示す。図3においては、選択終
了を指示するための選択終了指示スイッチ40を設けて
おり、他は、図1に示す構成と同じである。選択終了指
示スイッチ40は、タッチセンサーにより構成でき、パ
チンコゲーム機10の前面に備える。選択終了指示スイ
ッチ40は、図3に示す以外の場所に設けてもよく、例
えば、打ち出しハンドルの近くに押しボタン式のスイッ
チとして設けておくようにしてもよい。
【0112】また、本実施の形態における制御手段の構
成図は図4と同じである。ただし、選択手段制御装置4
07は、選択終了を通知する選択終了信号をマイクロプ
ロセッサ408に通知する点が異なる。すなわち、本実
施の形態においては、遊技者が複数の表示部を選択した
後に、選択終了指示スイッチ40を操作することによ
り、選択手段制御装置407は、選択された全ての表示
部を通知するとともに、選択が終了したとして選択終了
信号をマイクロプロセッサ408に通知する。これによ
り、マイクロプロセッサ408は、選択の終了を検出で
き、選択された表示部が確定する。
【0113】この場合、図5に示す選択表示部格納領域
は、表示部の数分用意しておき、選択された表示部の全
てを格納する。また、選択された表示部の個数を格納す
る選択個数格納領域をさらに設けておき、マイクロプロ
セッサ408で選択された表示部の個数をカウントし
て、選択個数格納領域に格納する。大当りか否かの判断
は、選択された表示部に表示された図柄が全て一致する
場合に大当りとし、それ以外は外れとする。
【0114】ただし、この場合、選択された表示部の個
数により大当りとなる確率が異なるので、図9に示す大
当り処理は、その確率に対応させて異なる処理を行なう
ようにする。
【0115】例えば、選択個数格納領域に格納された個
数に対応させて、変動入賞部106の開放回数を異なら
せたり、または、変動入賞部106が閉鎖するまでの遊
技媒体の入賞数を異ならせたり、または、変動入賞部1
06が閉鎖するまでの時間を異ならせたりすることによ
り、賞球する遊技媒体数を異ならせるようにしてもよ
い。
【0116】例えば、9個の表示部全て選択して、大当
りになったときには、賞球する遊技媒体数を一番多くす
るようにでき、8,7,6,…2と選択された表示部の
個数が少ない場合には、順次、賞球する遊技媒体数を少
なくするように設定しておく。
【0117】以上のように処理することにより、あらか
じめ規定した個数の表示部を選択する代わりに、任意の
個数の表示部を選択することができるので、遊技者はよ
り参加気分を持ち、楽しんで遊技することができる。
【0118】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
遊技者が参加気分を持ち、楽しんで遊技することができ
る。従って、本発明のゲーム機を設置しているホールに
とっても、遊技者の増加を見込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態のパチンコゲーム機の正面図。
【図2】大当りとなる場合の表示図柄の説明図。
【図3】他の実施の形態のパチンコゲーム機の正面図。
【図4】本実施の形態の制御手段の構成図。
【図5】本実施の形態において記憶装置に記憶される各
種データを示す説明図。
【図6】他の実施の形態におけるマイクロプロセッサの
図柄表示処理を示すフローチャート。
【図7】他の実施の形態のパチンコゲーム機の正面図。
【図8】本実施の形態における特定入賞部制御装置およ
び入賞個数表示部制御装置の動作の流れを示すフローチ
ャート。
【図9】本実施の形態におけるマイクロプロセッサの大
当り処理を示すフローチャート。
【図10】本実施の形態における表示部制御装置の構成
図。
【図11】本実施の形態におけるテンプレートの構成説
明図。
【図12】本実施の形態におけるアドレス発生動作の説
明図。
【符号の説明】
21〜29…表示部 30…センサー(選択手段) 104…入賞個数表示部 105…特定入賞部 106…変動入賞部 107…発射ダイヤル 108…ガイドレール 109…遊技部 110…受皿 111…アウト玉入口 421〜429…表示部制御装置 404…特定入賞部制御装置 405…入賞個数表示部制御装置 406…変動入賞部制御装置 407…選択手段制御装置 408…マイクロプロセッサ(判断手段、選択手段) 409…記憶装置 501,502,503…選択表示部格納領域 521,522,523…表示図柄格納領域 504…変動入賞カウンタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予め定められた複数種類の図柄を順次変更
    表示する複数の表示部と、 前記複数の表示部のうちあらかじめ定めた個数の表示部
    を選択する選択手段と、 遊技媒体の入賞が可能な複数の入賞部と、 前記複数の入賞部のうち、特定の入賞部に前記遊技媒体
    を受け付けると、前記複数の表示部の各々に対して、前
    記図柄の停止状態の表示から図柄が動的に変化している
    動的状態の表示に移行させ、さらに、あらかじめ定めた
    時間経過後に前記動的状態の表示から前記図柄の停止状
    態の表示に移行させる制御を行なう制御手段と、 前記複数の表示部に表示された動的状態の表示が停止状
    態の表示になったときに、前記選択手段により選択され
    た表示部についての図柄の組み合わせがあらかじめ定め
    た組合せであるか否かを判断する判断手段と、 前記判断手段で前記図柄の組み合わせがあらかじめ定め
    た組合せであると判断されたときに、あらかじめ定めた
    特定の入賞状態とする特定入賞部とを有し、 前記選択手段は、前記選択を行なう時期を、前記制御手
    段において前記複数の表示部の各々に対して、前記図柄
    の停止状態の表示から動的状態の表示に移行させたとき
    とすることを特徴とするパチンコゲーム機。
  2. 【請求項2】前記選択手段はパチンコゲーム機内部の制
    御に基づき、遊技者の選択指示を介さず前記複数の表示
    部のうちあらかじめ定めた個数の表示部を任意に選択す
    ることを特徴とする請求項1記載のパチンコゲーム機。
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