JP3563334B2 - パチンコゲーム機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコゲーム機に係り、特に、特定入賞部への遊技媒体の入賞により作動する表示部がそれぞれ停止した際の表示結果である表示図柄が一致した場合に、変動入賞部が開放するパチンコゲーム機に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、パチンコゲーム機は、パチンコ球を移動させるための空間を構成する盤面と、それを一定間隔を保って覆うガラス板と、パチンコ球を、盤面とガラス板とで仕切られる空間内に投射するための投射機構とを有する。パチンコゲーム機は、その盤面が、鉛直方向に実質的に平行となるように、設置される。盤面には、パチンコ球がそこに入って盤面から排出されると入賞となる、複数個の入賞部と、入賞部に入らなかったパチンコ球が最終的に集まって、盤面から排出される1つの排出口とが設けられている。
【0003】
また、盤面には、盤面に沿って落下するパチンコ球が頻繁に衝突して、その運動方向に揺らぎを生ずるように、多数の釘が、パチンコ球の直径相当の長さ分、盤面から突出した状態で、実質的に垂直に設けられている。これらの釘は、衝突するパチンコ球を、その運動方向に対して揺らぎを与えつつ、ある場合には、入賞部に向かうように誘導し、また、ある場合には、入賞部から外れるように誘導するように、その分布が決定されて、盤面に配置されている。
【0004】
また、従来のパチンコゲーム機においては、特定入賞部への遊技媒体の入賞により作動する可変表示部を有し、可変表示部は、予め用意された複数種類の図柄を複数個、順次可変表示していき、それぞれがいずれかの停止状態の図柄を表示するようになっている。そして、可変表示部が停止状態の図柄を表示した際の図柄の組合せが、あらかじめ定めた図柄の組合せに一致した場合に、入賞部の口が変動する変動入賞部が特定回数開放して大受口となる。可変表示部の表示図柄の組合せがあらかじめ定めた図柄の組合せに一致して変動入賞部が開放することを「大当り」という。なお、変動入賞部は、特定数の入賞があるかまたは特定時間が経過すると閉鎖するようになっている。
【0005】
例えば、可変表示部が、「0」〜「9」,「A」〜「F」の16種類の図柄を3個、可変表示する場合を考える。大当りとなるのは、3つの表示図柄が全て「0」である場合,「1」である場合,…,「F」である場合の16通りとする。特定入賞部へ遊技媒体が入賞すると、可変表示部が、3個の表示部を順次可変して表示していき、2個の表示部を停止状態の図柄を表示する。このとき、2個の図柄が一致したときに「リーチ」となり、さらに、3個目の表示部を停止状態にする。3つの表示図柄が全て一致したときに大当りとなり、変動入賞部が特定回数開放する。これに関する従来例としては、特公昭63−21511号公報、特公平2−5102号公報および特公平2−29350号公報に記載されている技術がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のパチンコゲーム機は、可変表示部の中央に表示された一列の表示図柄があらかじめ定めた組み合わせに一致した場合に大当りとなるよう決まっているので、遊技者は、可変表示部の表示図柄が一致するのを待つだけであり、遊技者の技量には関係なく、機械まかせの感があった。
【0007】
本発明の目的は、遊技者が参加気分を持ち、楽しんで遊技することを可能とするパチンコゲーム機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明は、予め定められた複数種類の図柄を複数の位置に変更表示する表示部と、
遊技媒体の入賞が可能な複数の入賞部と、
遊技媒体の特定入賞が可能な少なくとも一つの特定入賞部と、
前記特定入賞部に前記遊技媒体を受け付けると、前記表示部に対して、前記図柄の停止状態の表示から動的状態の表示に移行させ、さらに、あらかじめ定めた時間経過後に前記動的状態の表示から前記図柄の停止状態の表示に移行させる制御を行なう制御部と、
前記表示部に表示された動的状態の表示が停止状態の表示になったときに、当該停止状態の前記複数の位置の図柄の組み合わせがあらかじめ定めた第1の組合せであるか否かを判断する第1の判断部と、
前記第1の判断部で前記図柄の組み合わせがあらかじめ定めた組合せであると判断されたときに、あらかじめ定めた入賞可能状態とする変動入賞部と、
前記第1の判断部で前記図柄の組み合わせがあらかじめ定めた第1の組合せでないと判断されたときに、当該図柄の組み合わせがあらかじめ定めた第2の組合せであるか否かを判断する第2の判断部と、
前記複数の入賞部の各々ごとに設けられ、前記図柄を変更表示する特定表示部と、
前記第2の判断部で前記図柄の組み合わせがあらかじめ定めた第2の組合せであると判断されたときに、前記複数の入賞部の各々ごとに、前記図柄の停止状態の表示から動的状態の表示に移行させ、さらに、あらかじめ定めた時間経過後に前記動的状態の表示から前記図柄の停止状態の表示に移行させ、再度、あらかじめ定めた時間経過後に前記図柄の停止状態の表示から動的状態の表示に移行させる特定表示制御部と、
前記特定表示部に前記図柄の停止状態の表示が行なわれているときに、当該入賞部に遊技媒体の入賞があると、前記制御部に対して、前記表示部の複数の位置のうち特定位置に当該停止状態の図柄を表示するように指示する図柄変更指示手段とを有することができる。前記特定表示制御部は、前記それぞれの移行制御を、前記特定表示部の各々に対してあらかじめ定めた順序で行なうことができる。
【0009】
制御部は、特定入賞部に前記遊技媒体を受け付けると、前記表示部に対して、前記図柄の停止状態の表示から動的状態の表示に移行させ、さらに、あらかじめ定めた時間経過後に前記動的状態の表示から前記図柄の停止状態の表示に移行させる制御を行なう。第1の判断部は、前記複数の表示部に表示された動的状態の表示が停止状態の表示になったときに、前記選択部により選択された表示部についての図柄の組み合わせがあらかじめ定めた第1の組合せであるか否かを判断する。変動入賞部では、前記判断部で前記図柄の組み合わせがあらかじめ定めた第1の組合せであると判断されたときに、あらかじめ定めた入賞可能状態とする。
【0010】
これにより、大当り状態になる。
【0011】
また、第2の判断部は、前記第1の判断部で前記図柄の組み合わせがあらかじめ定めた第1の組合せでないと判断されたときに、当該図柄の組み合わせがあらかじめ定めた第2の組合せであるか否かを判断する。第2の組合せは、第1の組合せと図柄が一つ異なる組合せとしておけば、リーチのときを検出できる。特定表示制御部は、第2の判断部で前記図柄の組み合わせがあらかじめ定めた第2の組合せであると判断されたときに、前記複数の入賞部の各々ごとに、前記図柄の停止状態の表示から動的状態の表示に移行させ、さらに、あらかじめ定めた時間経過後に前記動的状態の表示から前記図柄の停止状態の表示に移行させ、再度、あらかじめ定めた時間経過後に前記図柄の停止状態の表示から動的状態の表示に移行させる。また特定表示制御部は、前記それぞれの移行制御を、前記特定表示部の各々に対してあらかじめ定めた順序で行なうようにすることができる。
【0012】
図柄変更指示手段では、前記特定表示部により、特定の入賞とすることを示す表示がなされているときに前記入賞部のいずれかに遊技媒体の入賞があると、前記制御部に対して、前記あらかじめ定めた第1の組合せの図柄を表示するように指示する。
【0013】
第1の判断部は、前記図柄変更指示手段による指示後に、再度、前記判断を行なう。これにより、前記特定表示部により、特定の入賞とすることを示す表示がなされているときに前記入賞部のいずれかに遊技媒体の入賞があると大当りとなる。
【0014】
このように、第2の組合せであると判断されたときに、前記特定の入賞とすることを示す特定表示を行ない、遊技者は、特定表示がされているときに入賞するように狙いうちをするので、参加意識を持ち、楽しんで遊技をすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお本発明の実施の形態は、次に説明する基本形の遊技機を変形したものであり、まずその基本形の遊技機について説明し、その後、変形部分について説明する。
【0016】
実施の形態の説明に先立ち、本発明の実施の形態が適用される基本形のパチンコゲーム機について、図1を参照して説明する。
【0017】
図1に示すパチンコゲーム機10は、パチンコ球を移動させるための空間を構成する盤面11と、それを一定間隔を保って覆う表面ガラス体16と、パチンコ球を、盤面11とガラス体16とで仕切られる空間内に投射するための投射機構とを有する。パチンコゲーム機は、その盤面11が、鉛直方向に実質的に平行となるように設置される。
【0018】
盤面11には、案内レール108が設けられている。そして、盤面11は、案内レール108で囲まれる内側の領域がゲーム域12aをなしている。案内レール108は、投射機構で打ち込まれたパチンコ球を、これに沿って案内して、ゲーム域12aの鉛直方向の上方位置(上流部)に送る。
【0019】
このゲーム域12aには、パチンコ球がそこに入って盤面11から排出されると入賞となる、複数個の回転制御入賞口1201〜1209、特定の入賞口105、特定の入賞口105に入賞したときに特別の入賞状態を実現するための表示部100と、特別の入賞状態になったときに、特定回数開放して大受口となる変動入賞部106と、これらの変動入賞部106、入賞口に入らなかったパチンコ球が最終的に集まって、盤面11から排出される1つのアウト玉入口111とが設けられている。さらに、特定の入賞が可能であることを示すための表示灯1211〜1219を、回転制御入賞口1201〜1209の各々に対応して設け、さらに表示灯1211〜1219を制御する特定表示制御部を備える。表示部100は、パチンコ球が特定の入賞口105に入るたびごとに、その状態が変動して、ある条件が満たされると、変動入賞部106が大受口となり、多数のパチンコ球を入賞とすることができる装置である。表示部100は、複数種類ある図柄を複数を変更表示し、スロットマシンのような回転ドラムを配置して、入賞ごとにドラムを回転させ、停止状態のときに予め定めた図柄が揃うと、特別の入賞状態となって、多数のパチンコ球を出すように構成される。また、表示部100は、ドラムの代わりにCRTや液晶などの表示装置を設けることにより、複数種類の図柄を複数個表示する。例えば、複数の図柄を表示するのに、表示部101,102および103を設けておき各表示部にそれぞれ図柄を一つずつ表示するようにしてもよい。表示部103は、特定の入賞口105に入賞があると図柄を回転させているような状態に表示を変えて、一定時間経過後に図柄を静止状態にして表示する。そして、表示部100が静止状態の図柄を表示した際の図柄の組合せが、あらかじめ定めた図柄の組合せに一致した場合に、入賞口の口が変動する変動入賞部106が特定回数開放して大受口となる。なお、変動入賞部は、特定数の入賞があるかまたは特定時間が経過すると閉鎖するようになっている。回転制御入賞口1201〜1209は、後述するように、あらかじめ定めた一定時間の間に入賞があると、入賞したパチンコ玉に対応させて、前記表示部の回転の制御を行なう。例えば、特定表示制御部では、表示灯1211〜1219を、特定表示として、あらかじめ定めた一定時間、当該表示灯1211〜1219を順次点灯させていく。点灯している表示灯に対応する回転制御入賞口1201〜1209に入賞があると、表示部103の表示を大当り表示になるように指示する。
【0020】
あらかじめ定めた一定時間としては、特定の入賞口105に入賞があったとき、リーチがかかったときや、リーチがかかって大当りとならなかったときなどから一定時間とすることができる。一定時間の間に、点灯している表示灯に対応する回転制御入賞口1201〜1209に複数の入賞があったときには、賞球する数を多くするようにできる。例えば、回転制御入賞口1201〜1209に対応して設けられる表示灯1211〜1219を、順番に点灯消滅していき、点灯している間に対応する回転制御入賞口に入賞すると、表示部103の図柄を大当り表示になるように表示させる。その後大あたりとして入賞口の口が変動する変動入賞部106が特定回数開放して大受口とする。この場合、特定表示制御部は、表示灯1211〜1219を表示制御するために、表示灯を点灯させるためのドライブ回路と、表示灯1211〜1219を順次切り換えて表示するためのマルチプレクサとを備えることができる。
【0021】
また、表示灯1211〜1219を設ける代わりに、一つの表示灯を設けておき、当該表示灯が表示している間に、いずれかの入賞口に入賞があったときに大当りとするようにしてもよい。
【0022】
また、盤面11のゲーム域12aには、盤面11に沿って落下するパチンコ球Bが頻繁に衝突して、その運動方向に揺らぎを生ずるように、多数の釘13が設けられている。これらの釘13は、パチンコ球Bの直径相当の長さ分、盤面11から突出した状態で、実質的に垂直に盤面11に打ち込まれている。これらの釘13は、上述したような目的で、盤面11上に分布して配置される。パチンコホール側は、これらの障害釘の傾き具合を微妙に調整することにより、特定入賞部105への玉の入賞しやすさを変更することができる。
【0023】
また、パチンコゲーム機10の前面には、パチンコ球の打ち出し操作をする打ち出しハンドル107と、賞として払い出されるパチンコ球を受け取る受け皿34とが設けられている。この打ち出しハンドル107は、前記投射機構の一部を構成するものである。打ち出しハンドル107は、複数備えてもよく、例えば、パチンコゲーム機の正面に向かって右側と左側とにそれぞれ備えることができる。
【0024】
つぎに、基本形の遊技機の動作を説明する。基本形の遊技機においては、回転制御入賞口1201〜1209に、リーチがかかって大当りとならなかったときなどから一定時間の間に、表示灯が点灯している間に入賞があると、前記表示部の回転の制御を行なう場合を例にする。
【0025】
受皿110の遊技媒体は、打ち出しハンドル107を操作することにより発射され、案内レール108に案内されながら、ゲーム域12aに導かれる。特定入賞部105に遊技媒体が入賞すると、表示部100が作動し、回転状態の表示になるように、それぞれ、「0」〜「9」,「A」〜「F」を順次変更表示する。
【0026】
そして、内部のソフトウェアによって、それぞれがいずれかの図柄を停止状態にして表示する。なお、表示部101〜103が作動している間に特定入賞部105に遊技媒体が入賞することを考慮して、4個分までの玉の入賞を入賞個数表示部104に表示し、保留することができるようになっている。また、通常、表示部101〜103の動作中には、遊技者の気分を高揚させるために、パチンコゲーム機からは効果音が流されており、2つの表示部101,102の表示図柄が一致すると、リーチがかかり、遊技者の期待感を増加させるために、通常時の効果音とは異なる効果音が流される。
【0027】
表示部101〜103は、順次図柄を表示して停止するようになっており、2つの表示部101,102が図柄を表示して停止した際に、それら2つの表示図柄があらかじめ定めた表示図柄と一致した場合、リーチがかかり、通常の効果音とは異なる特定の効果音が流れ、遊技者の期待感を増すようになっている。表示部を、停止させる順番は、あらかじめ規定しておくことができる。本基本形の遊技機においては、表示部101,102,103の順に停止表示を行なうものとする。
【0028】
ここで、右側の3つ目の表示部103が図柄を停止状態にして表示し、3つの表示図柄が、あらかじめ定めた表示図柄と一致した場合に、大当りとなる。例えば、大当りとなる場合は、3つの表示部101〜103の表示図柄が全て一致したときとすると、3つの表示部の表示図柄が全て「0」である場合,「1」である場合,…,「F」である場合の16通りがある。この大当りとなる場合の図柄の組合せを以下、大当り組合せという。
【0029】
大当りになると、変動入賞部106は、開放し、予め決められた個数(例えば、10個)の玉の入賞があるかまたは予め決められた時間(例えば29秒)が経過すると閉鎖するようになっている。変動入賞部106が1回開放して閉鎖するまでの間、すなわち、1回のラウンド中に入賞した玉のそれぞれについて、予め決められた個数(例えば、15個)の玉が受皿110に支払われる。
【0030】
なお、表示部101〜103は、ラウンド中には、遊技者を飽きさせないために、予め決められた表示パターンを表示したり、変動入賞部106への玉の入賞個数をカウントした結果を表示したりするようにすることが好ましい。
【0031】
また、本パチンコゲーム機においても、従来と同様に、1回の大当りに対して、複数回(例えば、16回)のラウンドを用意するようにすることができる。また、1回のラウンド中に、変動入賞部106内の特定部位に玉が入賞した場合にのみ、次のラウンドに進むことができるようにすることもできる。
【0032】
一方、いずれの入賞部にも入賞しなかった玉は、アウト玉入口111に入り、パチンコホール側に回収される。
【0033】
本パチンコゲーム機では、リーチがかかって大当りにならなかったときに、遊技者に対してもう一度当りのチャンスを与えるために、大当りにならなかったときから一定時間の間に表示灯1211〜1219を順次点灯させていく。点灯している表示灯に対応する回転制御入賞口1201〜1209に入賞があると、大当り表示になるように回転制御を行ない、大当り処理を行なうようにしている。このように、リーチがかかって大当りにならなかったときに、回転制御入賞口1201〜1209の入賞に対応させて図柄を変更して表示させることを、リターンマッチという。このとき、大当りにならなかったときから一定時間の間(リターンマッチの間)、遊技者に、特定のメッセージを出力したり、特定の表示を行なったり、特定の効果音を出力するようにしてもよい。特定の表示としては、表示部100の背景の色や周辺の表示を、変更したり点滅表示にしたりできる。
【0034】
さて、いま、図2(a)に示すように、表示部100,101の表示図柄が「7」となり、リーチがかかったとする。このとき、図2(c)に示すように、表示部103の表示図柄が「6」となった場合には大当りでないので、リターンマッチとして、一定時間内に表示灯1211〜1219を順次点灯/消滅させていく。表示灯が点灯している間に回転制御入賞口1201〜1209に入賞すると、表示部103を制御し、一定時間経過後、図2(b)に示すように、表示部103の表示図柄も「7」を表示させ、大当りとする。
【0035】
従来は、1回のリーチに対して、表示部102の表示図柄が該リーチに対応する表示図柄である場合に、一回のチャンスしか期待できなかったが、リターンマッチのチャンスを与えることにより、遊技者は、大当りの期待感が増すと共に、回転制御入賞口1201〜1209に入賞するか否かは、遊技者の技量にもよるので参加気分を持ち、楽しんで遊技することができる。
【0036】
また、最初に大当りとなったときと、リターンマッチで大当りになったときとで、変動入賞部106の開放回数を異ならせたり、または、変動入賞部106が閉鎖するまでの遊技媒体の入賞数を異ならせたり、または、変動入賞部106が閉鎖するまでの時間を異ならせたりすることにより、賞球する遊技媒体数を異ならせるようにしてもよい。例えば、リターンマッチで大当りになったときには、最初に大当りとなったときより、賞球する遊技媒体数を少なくするようにできる。本パチンコゲーム機においては、リターンマッチで大当りになったときには、5個の玉の入賞があったときか、または、15秒が経過すると変動入賞部106が閉鎖するようにしている。
【0037】
次に、上述した本パチンコゲーム機の動作を実現するための制御部について、図4〜図8を用いて説明する。
【0038】
制御部は、パチンコゲーム機の内部に設けられており、上述した本パチンコゲーム機の動作を実現するための制御を行うものである。
【0039】
図4は制御部の構成図である。
【0040】
図4において、401〜403は表示部制御装置、404は特定入賞部制御装置、405は入賞個数表示部制御装置、406は変動入賞部制御装置、407は回転制御装置、408はマイクロプロセッサ、409は記憶装置、420は特定表示部、421は特定表示部制御装置である。
【0041】
表示部制御装置401〜403は、それぞれ、マイクロプロセッサ408の制御に従って、表示部101〜103の動作を開始させたり停止させたりする。また、表示部制御装置401〜403は、それぞれ、表示部101〜103の動作が停止した際の表示図柄をマイクロプロセッサ408に出力する。マイクロプロセッサ408に表示図柄を出力する場合、あらかじめ定めた表示図柄の識別コードにより指示できる。
【0042】
特定入賞部制御装置404は、特定入賞部105に玉が入賞したことを検出するごとに、内部に設けた特定入賞カウンタのカウント値に「1」を加算する。この特定入賞カウンタは、「0」〜「3」までカウント可能なカウンタであり、初期値としては、「0」がセットされており、カウント値は、入賞個数表示部制御装置405に出力されている。
【0043】
入賞個数表示部制御装置405は、特定入賞部制御装置404から出力されているカウント値に基づいて、特定入賞部105に入力した玉の個数を4個まで入賞個数表示部104に表示するためのものである。これは、予め用意されている4個のランプのうちのカウント値分のランプを点灯することにより実現することができる。
【0044】
変動入賞部制御装置406は、マイクロプロセッサ408の制御に従って、変動入賞部106を開放させたり閉鎖させたりする。また、変動入賞部制御装置406は、変動入賞部106が開放している間に変動入賞部106に玉が入賞したことを検出する度に、その旨をマイクロプロセッサ408に通知する。
【0045】
特定表示部420は、前述の表示灯1211〜1219に相当し、特定表示層御装置421に制御されて特定の入賞が可能であることを示すための表示が行なわれる。
【0046】
リーチがかかって大当りとならなかったときに、マイクロプロセッサ408からリターンマッチを行なうことを許可する許可信号を受け付け後、特定表示部420に特定の入賞が可能であることを示すための表示を行なうように制御する。
【0047】
前述の表示灯1211〜1219の場合には、表示灯1211が点灯/消滅し、その後、順番に1212,1213−1219というように点灯/消滅させる。
【0048】
点灯させる時間は、例えば、2秒ずつというようにあらかじめ規定しておくことができる。この場合、表示灯1211〜1219がリング状に配置されている場合には、点灯している表示灯が順次移動しているように見える。また、表示順序はランダムにして任意の順番で表示/点滅を行なうようにしてもよい。また、特定表示部制御装置421は、回転制御装置407に対して、どの表示灯を点灯しているかを示す情報を出力する。例えば、2秒ずつ点灯する場合には2秒ごとに表示灯の識別番号を出力するようにできる。
【0049】
回転制御装置407は、リーチがかかって大当りとならなかったときに、マイクロプロセッサ408からリターンマッチを行なうことを許可する許可信号を受け付け後、前述の特定表示部制御装置421からのどの表示灯を点灯しているかを示す情報にしたがって、点灯している表示灯を認識し、点灯している表示灯に対応する回転制御入賞口1201〜1209で、入賞があるとその旨をマイクロプロセッサ408に通知する。また、特定時間経過後、マイクロプロセッサ408からリターンマッチを行なうことを許可しない不許可信号を受け付けると、回転制御入賞口1201〜1209で、入賞してもその旨を通知しないようにする。または、表示灯の表示する順番と時間とがあらかじめ固定的に規定されている場合には、特定表示部制御装置421からのどの表示灯を点灯しているかを示す情報を出力する代わりに、回転制御装置407において、点灯している表示灯を検出するようにしてもよい。
【0050】
マイクロプロセッサ408は、記憶装置409に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、本パチンコゲーム機の動作を実現する。
【0051】
記憶装置409は、マイクロプロセッサ408が実行するプログラムを記憶すると共に、図5に示すような各種データを記憶する。
【0052】
図5は、記憶装置409に記憶される各種データを示す図である。
【0053】
図5において、501・502・503は表示部101,102,103の表示図柄を格納するための表示図柄格納領域、505はリターンマッチを行なっていることを示すフラグであり、リターンマッチが行なわれるときにフラグがセットされ、リターンマッチの実行が終了したときにリセットされる。504は変動入賞部106に入賞した玉の個数を10個までカウントするための変動入賞カウンタである。
【0054】
図8は、特定入賞部制御装置404および入賞個数表示部制御装置405の動作の流れを示すフローチャートである。
【0055】
特定入賞部制御装置404は、特定入賞部105に玉が入賞したことを検出する度に(ステップ601)、内部に設けられた特定入賞カウンタのカウント値を「1」加算する(ステップ602)。特定入賞カウンタのカウント値は、入賞個数表示部制御装置405に出力されており、入賞個数表示部制御装置405は、予め用意されている4個のランプのうちのカウント値分のランプを点灯する(ステップ603)。図8に示した動作は、以下に示すマイクロプロセッサ408の動作に関係なく、常時行われているものである。
【0056】
つぎに、表示部制御装置401〜403の表示制御動作を、図10、図11および図12を参照して説明する。ここでは、表示部101〜103に、液晶表示器などの表示手段を利用する場合の制御について説明する。また、表示部101〜103には、それぞれ複数の図柄を表示する領域があり、停止状態のときには、1フレームごとに同じ図柄が走査され、ゲーム実行中の回転状態のときには、1フレームごとに、図柄が少しずつ移動していくように、図柄を表示する位置を少しずつ移動させ、さらに、回転しているように見せるために図柄が順次切り替わって表示される。
【0057】
図10に、表示制御装置の構成図を示す。図10において、表示部制御装置401〜403は、表示すべき全ての図柄データを記憶する表示データROM部1010と、表示データROM部1010から図柄を読み出すために、1フレームにおける表示すべき図柄の表示データROM部1010のアドレスをフレームごとに順次出力するアドレス発生部とをそれぞれ備える。本パチンコゲーム機においては、図10に示すように、一つの表示部制御装置の構成を示し、表示部制御装置401〜403をまとめて一つの制御装置で制御を行なう場合には、図10に示すような構成で、各表示部の表示制御を時分割で切り換えることにより制御することができる。また、アドレス発生部は、以下に示す▲2▼アドレスカウンタ部1020、▲3▼表示開始位置アドレスバッファ1030、▲4▼データカウンタ1040、▲5▼表示データ数バッファ1050、▲6▼番地およびデータ数発生部1100を備える。
【0058】
▲1▼表示データROM部1010に、表示すべき全ての図柄データを記憶しておく。この場合、表示データROM部1010は、各々表示制御装置ごとに設けるので、それぞれの表示部に表示すべき順序の図柄データのパターンを記憶しておく。例えば、表示部1に対応する表示データROM部1010には、「1,2,3,…,G,F」の16種類のデータパターンを、表示する順番に記憶する。
【0059】
▲2▼アドレスカウンタ部1020は、表示データROM1010の内容を読出す為のカウンタで、読出開始番地がロードされ、キャラクタ読出しクロックによって順次カウントup(またはdown)する。
【0060】
▲3▼表示開始位置アドレスバッファ1030は、次に表示すべき図柄の読出開始番地をストックするバッファで、前の図柄を表示し終った時点でデータがアドレスカウンタ部にロードされる。読出開始番地は、後述する番地およびデータ数発生部1100において生成され、システムデータバスを介して送出される。
【0061】
▲4▼データカウンタ1040は、表示図柄の何バイト(又はワード)を表示するかを監視するカウンタで、表示データ数バッファのデータ数をロードし、キャラクタ読出しクロックによりダウンカウントされ、0になった時点で、キャリー信号を出力し、ワンショット回路1060からロード信号が出力され、新しいデータがロードされる。
【0062】
▲5▼表示データ数バッファ1050は、次に表示すべき図柄のバイト数(またはワード数)を規定するデータをストックするバッファで、データカウンタが0になった時点でデータカウンタに読込まれる。
【0063】
▲6▼番地およびデータ数発生部1100では、読出開始番地および表示すべき図柄のバイト数を生成する。このため、フレームに対応して設けられ、1フレームにおける表示部の最上段に表示する図柄の読出先頭位置と読み出しデータ量と新しい図柄パターンを表示するか否かを示すフラグとを少なくとも記憶しているテンプレート1110を備えている。
【0064】
図11は、テンプレートを示すための説明図である。テンプレート1110は、図11に示すように、例えば、表示状態が停止している状態を示す停止モード、加速して回転するような表示状態を示す加速モード、一定の速度で回転しているような表示状態を示す定速回転動作モード、および、減速して回転するような表示状態を示す減速中モードの各モードを備えることができる。停止モードのときは、図柄は移動せずに、同じ図柄が毎フレーム更新される。後述するように、マイクロプロセッサ408から動作開始信号を受け付けると、各表示部制御装置とも加速モードに移り、あらかじめ定めた図柄移動速度になるまで速度を加速していく。あらかじめ定めた図柄移動速度になる(もしくは一定時間が経過する)と、定速モードに移り、マイクロプロセッサ408から動作停止信号を受け付けると、あらかじめ定めた減速スピードで減速していき、あらかじめ定めた図柄移動速度になる(もしくは一定時間が経過する)と停止モードになる。
【0065】
また、テンプレートテーブルのデータ構成例を図11(iv)に示す。図11の(iv)において、(a)は表示する図柄の表示データROM部1010の表示部の最上段に表示する図柄の読出先頭位置を示す。読出先頭位置(a)は、バイアス値を示し、表示データROM部1010に記憶するそれぞれの図柄パターンごとの開始位置を0としたときに、その開始位置から読出し開始位置までのラスタ数(ラスタ数=1図柄の総バイト数÷16)を示す。これにより、図柄のどの位置から表示するかを決定することができる。また、(b)は、1フレームで読み出す表示データ数を示す。
【0066】
このように、テンプレートには、1フレームごとに読出先頭位置とデータ数とを記憶している。テンプレートごとに読出先頭位置を少しずつずらしていくことにより、回転しているようにすることができる。このずらす量は、1フレームごとに図柄の表示位置の移動量に対応する。また、テンプレートを、各表示部ごとに用意することにより、表示部ごとに回転する速度を異ならせることができる。
【0067】
さらに、番地およびデータ数発生部1100では、図12に示すように、図柄パターンごとの開始アドレスを格納する図柄レジスタ1210と、該図柄レジスタ1210のポインタとして作用する図柄ポインタ1200とを備える。図柄ポインタ1200は、各表示部における最上段の図柄を指し示し、テンプレートの内容によりインクリメントされる。すなわち、前述のフラグにより新しい図柄パターンを表示することが示されているときには、図柄ポインタ1200がつぎの図柄を指し示すように更新される。図12に示すように、番地およびデータ数発生部1100では、1フレームごとに、図柄ポインタ1200が指し示す図柄レジスタ1210に格納する図柄パターンの開始アドレスを読出し、図柄テンプレート1110を参照して、読出先頭位置と図柄パターンの開始アドレスとを加算することにより、読出開始番地を生成する。また、表示すべき図柄のバイト数は、図柄テンプレート1110の読み出しデータ量とする。
【0068】
つぎに、上記テンプレートの処理手順を図11を参照して説明する。図11において、テンプレートテーブルの位置を示すために、ムーブポインタを備える。ムーブポインタは、表示テンプレートの読出し位置を示すカウンタにより構成でき、表示タイミングをクロックとして順次カウントアップし、最後のテンプレートまでカウントアップすると0に戻る。テンプレートテーブルから読みだしたデータは一時的に作業用のテンポラリに蓄積される。
【0069】
(1)表示制御装置は、パチンコゲーム機の電源ON後、もしくは、マイクロプロセッサ408から指示があると、テンプレートのSSDT0(停止モード)をくり返し読み出す。
【0070】
(2)マイクロプロセッサ408から動作開始信号を受け付けた時点で、テンプレートをSSDT1とし、テンプレートSSDT1のデータを展開し、次フレーム用に展開したデータをテンポラリに書き込む。
【0071】
(3)フレームが更新する毎に(すなわち、表示タイミングがくる毎に)テンプレートをSSDT2,3,…として順次これをくり返す。
【0072】
(4)加速テンプレートが終了した時点で、定速テンプレートの処理に移り、同様にこれをくり返す。定速テンプレートの処理は、CNDT14→CNDT0とループをくり返す。
【0073】
つぎに、図10における動作を説明する。
【0074】
1.表示部制御装置おける番地およびデータ数発生部1100では、前述のようにテンプレートを参照して、表示すべき図柄の<読出開始番地>と<表示データ数>とを、1フレーム分テーブルとして生成し、読出開始番地を、表示開始位置アドレスバッファ1030に格納し、表示データ数を表示データ数バッファに格納する。
【0075】
2.表示タイミングにあわせて、アドレスカウンタおよびデータカウンタにそれぞれ読出開始番地と表示データ数とをロードする。
【0076】
3.現フレームで、番地およびデータ数発生部は、次のフレームで表示すべきデータのテーブルを作成する。
【0077】
以上のようにして、アドレス発生部により、アドレスを発生し、表示データROM1010から図柄データを読み出すことができる。
【0078】
また、マイクロプロセッサ408から後述する回転制御信号を受けた場合の制御動作を説明する。前述のように、回転制御装置407は、リーチがかかって大当りとならなかったときに、マイクロプロセッサ408からリターンマッチを行なうことを許可する許可信号を受け付け後、前述の特定表示部制御装置421からのどの表示灯を点灯しているかを示す情報にしたがって、点灯している表示灯を認識し、点灯している表示灯に対応する回転制御入賞口1201〜1209で、入賞があるとその旨をマイクロプロセッサ408に通知する。この場合、マイクロプロセッサ408は、大当りになるように表示部103の図柄を、他の表示部101および102における図柄と同じ図柄を表示するように制御する。この場合、表示灯が点灯している間に対応する回転制御入賞口に入賞してその旨の通知があると、表示図柄格納領域503と表示図柄格納領域501とを参照し、格納されている表示図柄の識別番号を検出し、表示図柄格納領域503と表示図柄格納領域501とに格納されている表示図柄の識別番号の差を検出する。マイクロプロセッサ408からは、回転制御信号として識別番号の差分信号を出力する。表示部制御装置403では、図11(vi)に示すように、回転制御用テンプレート(a)〜(o)までの15種類の回転制御用テンプレートを用意しておく。この種類は、表示図柄の種類から一つ引いた数に対応する。識別番号が順番に1から16まで付加されて、その順番に表示する場合、前述の識別番号の差分から同じ図柄を表示するのにいくつ絵柄を換えればよいかがわかり、差分に対応させて回転制御用テンプレートを用意しておけば、表示部103に表示する図柄を、表示部101および102に表示された図柄と同じにすることができる。例えば、差分が1の場合には、回転制御信号として「1」を出力し、「1」に対応する回転制御用テンプレート(a)を参照して表示制御を行なう。回転制御用テンプレート(a)には、表示部103の図柄を下方向に一つ図柄を進めるように回転させて表示するように制御するように、テンプレート中の1つにフラグを「+1」にしておく。フラグに「+1」がセットされている場合には、図柄ポインタ1200をつぎの図柄パターンを示すようにアップカウントを行なう。
【0079】
また、回転詩御用テンプレート(a)〜(o)には、あらかじめ定めた移動量で回転するように、それぞれのテーブルを設定しておく。表示部制御装置403では、回転指示信号に従って、「1」ならば回転制御用テンプレート(a)にしたがって表示部の図柄を変更する。これにより、点灯時に回転制御入賞口に入賞があると表示部の図柄を大当りのときの表示にすることができる。
【0080】
つぎに、マイクロプロセッサ408の動作を説明する。図1および図9はマイクロプロセッサ408の動作の流れを示すフローチャートである。
【0081】
図1は図柄表示処理を示し、図9は大当り処理を示している。なお、図柄表示処理は、電源が投入されるか、または、発射ダイヤルが回転されると起動される。図1に示すように、図柄表示処理においては、まず、マイクロプロセッサ408は、特定入賞部制御装置404内の特定入賞カウンタのカウント値を判定し、カウント値が「0」でないならば(ステップ701)、表示部101〜103の動作を開始させるための動作開始信号をそれぞれ表示部制御装置401〜403に出力すると共に(ステップ702)、特定入賞カウンタのカウント値を「1」減算する(ステップ703)。すなわち、前述のように、特定入賞部制御装置404では、特定入賞部105に玉が入賞したことを検出しており、検出するたびに、内部に設けた特定入賞カウンタのカウント値に「1」を加算しているので、マイクロプロセッサ408では、この特定入賞カウンタを参照することにより、カウント値がOでなければ特定入賞部に入賞があったことがわかる。これにより、表示部制御装置401〜403は、表示部101〜103の動作を開始させる。表示部101〜103は、ゲーム実行中の状態として前述のように回転状態の図柄を表示する。
【0082】
続いて、マイクロプロセッサ408は、予め決められた時間または乱数計算によって求めた時間が経過すると、表示部101の回転状態の動作を停止させるための動作停止信号を表示部制御装置401に出力する(ステップ704)。
【0083】
これにより、表示部制御装置401は、表示部101の回転状態の動作を停止させ、表示部101に、停止状態の表示図柄を表示させ、表示した表示図柄をマイクロプロセッサ408に出力する。
【0084】
そこで、マイクロプロセッサ408は、表示部制御装置401から出力された表示図柄を、記憶装置409の表示図柄格納領域501に格納する(ステップ705)。
【0085】
同様に、マイクロプロセッサ408は、予め決められた時間または乱数計算によって求めた時間が経過すると、表示部102の動作を停止させるための動作停止信号を表示部制御装置402に出力し(ステップ706)、表示部制御装置402から出力された表示図柄を、記憶装置409の表示図柄格納領域502に格納する(ステップ707)。
【0086】
続いて、マイクロプロセッサ408は、表示図柄格納領域501,502に格納されている表示図柄が一致したか否かを判定し(ステップ708)、両者が一致した場合、すなわち、リーチがかかった場合は、ステップ711に進み、一致しなかった場合は、予め決められた時間または乱数計算によって求めた時間が経過すると、表示部103の動作を停止させるための動作停止信号を表示部制御装置403に出力すると共に(ステップ709)、表示図柄格納領域501,502に格納されている表示図柄を削除し(ステップ710)、ステップ701に戻る。もしくは、表示図柄を削除する代わりに、特定入賞部105につぎの入賞があるまで、同じ図柄を表示しておいてもよい。
【0087】
さて、リーチがかかった場合、ステップ711において、マイクロプロセッサ408は、予め決められた時間または乱数計算によって求めた時間が経過すると、表示部103の動作を停止させるための動作停止信号を表示部制御装置403に出力する。これにより、表示部制御装置403は、表示部103の回転状態の動作を停止させ、表示部103に停止状態の表示図柄を表示させ、表示した表示図柄をマイクロプロセッサ408に出力する。表示部制御装置403から出力された表示図柄は、表示図柄格納領域503に格納され(ステップ712)、表示図柄格納領域501,502に格納されている表示図柄と、表示図柄格納領域503に格納された図柄とが一致したか否かを判定する(ステップ713)。両者が一致した場合は、図9に示す大当り処理を起動し(ステップ722)、大当り処理の終了を待って、ステップ701に戻る。
【0088】
ステップ713の判定において、両者が一致しなかった場合は、リターンマッチフラグ505をセットし(ステップ714)、回転制御装置407に許可信号を出力する(ステップ715)。この許可信号があると、回転制御装置407では、回転制御入賞口1201〜1209に対して回転制御を行なうための入賞を受け付けることを許可する許可信号を出力する。これにより回転制御入賞口1201〜1209は、入賞があると、回転制御装置407を介してマイクロプロセッサ408にその旨を通知する。その際、回転制御入賞口1201〜1209において回転制御可能であることを遊技者に通知するようにすると親切である。通知方法としては、回転制御装置407において、あらかじめ定めたメッセージを出力したり、あらかじめ定めた音を出力したり、表示灯や表示装置に表示して通知することができる。マイクロプロセッサ408は、予め決められた時間が経過するまでの間に回転制御入賞口1201〜1209から入賞の通知があるかないかを判断し(ステップ716およびステップ717)、入賞の通知がある場合には、ステップ719に進む。
【0089】
マイクロプロセッサ408は、入賞の通知があると、表示灯が点灯している間に対応する回転制御入賞口に入賞してその旨の通知があると、表示図柄格納領域503と表示図柄格納領域501とを参照し、格納されている表示図柄の識別番号を検出し、表示図柄格納領域503と表示図柄格納領域501とに格納されている表示図柄の識別番号の差を検出する。マイクロプロセッサ408からは、回転制御信号として識別番号の差分信号を表示部制御装置403に出力する(ステップ719)。これにより、表示部制御装置403は、回転指示信号にしたがって表示部103の図柄を変更し、表示した表示図柄をマイクロプロセッサ408に出力する。例えば、表示灯1210の点灯時に回転制御入賞口1201に入賞すると、表示部103の図柄の識別番号と表示部101の図柄の識別番号とを比較し、その差分を回転指示信号として出力する。差分が2であれば、回転指示信号としては「2」を出力する。その後表示部制御装置403で表示制御された図柄は、表示図柄格納領域503に格納される(ステップ720)。その後、特定時間が経過したか否かを判断し、経過していない場合には、ステップ716に戻り、さらに入賞口の通知があったか否かの判断を行なう。
【0090】
予め決められた時間が経過した場合には(ステップ717)、マイクロプロセッサ408は、ステップ718において、回転制御入賞口1201〜1209で指示を受け付けないように回転制御装置407を介して、回転制御入賞口1201〜1209に対して不許可信号を出力する。マイクロプロセッサ408は、表示図柄格納領域501,502に格納されている表示図柄と、表示図柄格納領域503に格納された図柄とが一致したか否かを判定する(ステップ721)。両者が一致した場合は、図9に示す大当り処理を起動し(ステップ722)、大当り処理の終了を待って、ステップ701に戻る。不一致の場合には、そのままステップ710に進む。
【0091】
また、特定時間中に複数の入賞があれば、その数をカウントしてその数に対応した大当り処理を行なうようにしてもよい。または、1つでも入賞があれば、特定時間が経過していなくても、回転制御入賞口1201〜1209に対して不許可信号を出力するようにしてもよい。この場合、ステップ720の処理の後にステップ722の大当り処理に移行するようにすればよい。また、差分に対応する回転指示信号は、あらかじめ規定しておくことができる。
【0092】
一方、図9に示すように、大当り処理においては、マイクロプロセッサ408は、まず、変動入賞部106を開放させるための開放信号を変動入賞部制御装置406に出力する(ステップ800)。
【0093】
これにより、変動入賞部制御装置406は、変動入賞部106を開放させるので、変動入賞部106への玉の入賞が可能となる。変動入賞部制御装置406は、変動入賞部106が開放している間に変動入賞部106に玉が入賞したことを検出する度に、その旨を示す入賞検出信号をマイクロプロセッサ408に出力する。
【0094】
マイクロプロセッサ408は、リターンマッチフラグ505がセットされているかいないかを判断し(ステップ801)、セットされていない場合には、最初に大当りがでた場合であるので、通常の処理としてステップ802に進み、セットされている場合には、回転制御により大当りがでたとして、ステップ809に進む。
【0095】
ステップ802において、マイクロプロセッサ408は、予め決められた時間(例えば、29秒)が経過するまでに、変動入賞部制御装置406から入賞検出信号が出力されると(ステップ803)、変動入賞カウンタ504のカウント値を「1」加算する(ステップ804)。
【0096】
変動入賞カウンタ504のカウント値を「1」加算した結果、変動入賞カウンタ504のカウント値が「10」に達していないならば(ステップ805)、ステップ802に戻り、「10」に達したならば、ステップ806に進む。また、変動入賞カウンタ504のカウント値に係らず、29秒が経過しても(ステップ802)、ステップ806に進む。
【0097】
回転制御により大当りした場合には、通常の大当りよりも、大受口にする時間を短くし、変動入賞カウント値も5回までカウントを行なうようにするものとする。この場合、ステップ809において、マイクロプロセッサ408は、予め決められた時間(例えば、15秒)が経過するまでに、変動入賞部制御装置406から入賞検出信号が出力されると(ステップ810)、変動入賞カウンタ504のカウント値を「1」加算する(ステップ811)。
【0098】
変動入賞カウンタ504のカウント値を「1」加算した結果、変動入賞カウンタ504のカウント値が「5」に達していないならば(ステップ812)、ステップ809に戻り、「5」に達したならば、ステップ813に進む。また、変動入賞カウンタ504のカウント値に係らず、15秒が経過しても(ステップ809)、ステップ813に進む。ステップ813においては、リターンマッチフラグをリセットし、ステップ806に進む。
【0099】
さて、ステップ806においては、マイクロプロセッサ408は、変動入賞部106を閉鎖させるための閉鎖信号を変動入賞部制御装置406に出力する。
【0100】
これにより、変動入賞部制御装置406は、変動入賞部106を閉鎖させるので、変動入賞部106への玉の入賞が不可能となる。
【0101】
続いて、マイクロプロセッサ408は、変動入賞カウンタ504の値をリセットすると共に(ステップ807)、表示図柄格納領域501,502に格納されている表示図柄および選択指示図柄格納領域503に格納されている図柄を削除し(ステップ808)、処理を終了する。
【0102】
なお、1回の大当りに対して、複数回(例えば、16回)のラウンドを用意するようにした場合は、図9に示した大当り処理を16回繰り返すようにすればよい。
【0103】
また、特定入賞部105,変動入賞部106に入賞した玉についての支払を行うためには、玉支払機構を設け、特定入賞部制御装置404から玉支払機構に対して、特定入賞部105に玉が入賞したことを示す入賞検出信号が出力されるようにし、変動入賞部制御装置406から玉支払機構に対して、入賞検出信号が出力されるようにする。そして、玉支払機構は、特定入賞部制御装置404から入賞検出信号が出力されると、7個の玉を受皿110に支払うようにし、変動入賞部制御装置406から入賞検出信号が出力されると、15個の玉を受皿110に支払うようにする。玉支払機構は、例えば、パチンコホール側から各パチンコゲーム機に玉を供給するために、玉が1つずつ列をなして並んでいる供給路を、通常時に遮断しておき、マイクロプロセッサ408から該制御信号が出力された場合に、供給路を開通させ、指示された個数分の玉を供給するようにすることにより実現することができる。また、回転制御入賞口1201〜1209は、リターンマッチを行なっているとき(許可信号があってから不許可信号があるまでの間)以外は、通常の入賞として取り扱うようにできる。
【0104】
また、効果音を流すためには、通常時の効果音,リーチ時の効果音,大当り時の効果音、リターンマッチ時の効果音を出力する効果音出力機構を設け、特定入賞部制御装置404から効果音出力機構に対して入賞検出信号が出力されるようにし、変動入賞部制御装置406から効果音出力機構に対して入賞検出信号が出力されるようにする。また、マイクロプロセッサ408がリーチがかかったと判定した場合、回転制御許可信号が出力された場合および大当りとなったと判定した場合に、それぞれ、マイクロプロセッサ408から効果音出力機構に対して、その旨を通知する制御信号が出力されるようにする。そして、効果音出力機構は、特定入賞部制御装置404から入賞検出信号が出力されると、通常時の効果音を出力するようにし、さらに、マイクロプロプロセッサ408からリーチがかかった旨を示す制御信号が出力されると、リーチ時の効果音を出力するようにし、さらに、マイクロプロセッサ408から大当りとなった旨を示す制御信号が出力されると、大当り時の効果音を出力するようにする。
【0105】
上述したように、本パチンコゲーム機によれば、従来は、1回のリーチに対して、一回のチャンスしか与えられていなかったが、入賞口に入賞させることにより回転制御を行なうことができるので、遊技者は、大当りの期待感が増し、参加意識を抱き、楽しんで遊技することができる。
【0106】
なお、本パチンコゲーム機においては、表示部101〜103が「0」〜「9」,「A」〜「F」を変更表示する例を示したが、これに限るものではなく、絵や記号など様々な図柄を変更表示するようにしてもよい。
【0107】
さて、上述したパチンコゲーム機の例では、表示部101〜103の表示図柄が全て一致した場合に大当りとなるような例について説明したが、これとは逆に、特定入賞部105に玉が入賞すると、マイクロプロセッサ408が、大当りとなるか否かを決定し、その決定に応じて、表示部101〜103の表示図柄を決定するようにしてもよい。この場合、表示部制御装置401〜403は、マイクロプロセッサ408から出力された図柄を表示して動作を停止するよう、表示部101〜103をそれぞれ制御するようにする。
【0108】
また、上記基本形のパチンコゲーム機においては、回転制御入賞口1201〜1209が、リーチがかかって大当りとならなかったときなどから一定時間の間に点灯しているときに入賞があると、大当りとなるように前記表示部の回転の制御を行なう場合を例にしていたが、本発明の実施の形態では、基本形における表示灯の代わりに絵柄を表示する特定表示部を回転制御入賞口に対応させて設けている。以下、実施の形態について説明する。
【0109】
本実施の形態におけるパチンコゲーム機の正面図は図7に示す。大当りとなる場合の表示図柄を示す図は、図2と同じである。また、本実施の形態における制御部の構成図は図4と同じである。
【0110】
ただし、表示部制御装置403は、マイクロプロセッサ408から出力された回転制御信号にしたがって、表示部103を制御するようにする点が異なる。
【0111】
図7において、本実施の形態では、表示灯の代わりに絵柄を表示する特定表示部1231〜1239を回転制御入賞口に対応させて設けている。本実施の形態においては、特定入賞部105に玉が入賞すると、表示部101〜103を回転表示させ、リーチになって大当りにならなかったときに、特定表示部1231〜1239を回転状態の表示をさせる。一定時間経過後に特定表示部1231〜1239の表示図柄を停止状態にし、そのときに回転制御入賞口1201〜1209に入賞があると、その入賞した回転制御入賞口に対応する特定表示部に表示されている図柄を表示するように制御する。この場合、特定表示部1231〜1239の制御は、図4に示す特定表示部制御装置421において行なう。図柄の表示制御は、前述した表示制御装置401〜403の制御と同様に行なえる。また、表示している図柄を格納する領域は、特定表示部1231〜1239の各々に対応させて設けておき、この領域を参照することにより図柄を検出できる。
【0112】
この場合のマイクロプロセッサ408の動作は、図3に示すフローチャートにおいて、変更を加えるだけで対応できる。変更後のフローチャートを図6に示し、図6を参照して動作を説明する。
【0113】
図6において、ステップ701〜713までの処理は同様に行なう。ステップ713の判定において、両者が一致しなかった場合は、ステップ714の処理の前に、マイクロプロセッサ408は、特定表示部制御装置421に対して動作開始信号を出力し(ステップ713−1)、一定時間経過後に特定表示部制御装置421に対して動作停止信号を出力する(ステップ713−2)。特定表示部制御装置421は、動作開始信号があると特定表示部1231〜1239の各勾に図柄を回転表示し、動作停止信号があると停止状態の図柄を表示させるように制御する。その後、特定表示部1231〜1239の各灯に表示している図柄を表示図柄格納領域に格納しておく(ステップ713−3)。
【0114】
つぎに、ステップ714およびステップ715の処理は同様に行ない、マイクロプロセッサ408は、予め決められた時間が経過するまでの間に回転制御入賞口1201〜1209から入賞の通知があるかないかを判断し(ステップ716およびステップ717)、入賞の通知がある場合には、ステップ719に進む。ステップ719では、マイクロプロセッサ408は、入賞の通知があると、回転制御入賞口に入賞してその旨の通知があると、回転制御入賞口1201〜1209で指示を受け付けないように回転制御装置407を介して、回転制御入賞口1201〜1209に対して不許可信号を出力する(ステップ716−1)。その後、入賞した回転制御入賞口に対応する特定表示部に表示されている図柄を表示図柄格納領域と、表示図柄格納領域503とを参照し、格納されている表示図柄の識別番号を検出し、それらの表示図柄の識別番号の差を検出する。マイクロプロセッサ408からは、回転制御信号として識別番号の差分信号を表示部制御装置403に出力する(ステップ719)。これにより、表示部制御装置403は、回転指示信号にしたがって表示部103の図柄を変更し、表示した表示図柄をマイクロプロセッサ408に出力する。例えば、特定表示部1231には、図柄「1」が表示されて、特定時間の間に回転制御入賞口1201に入賞すると、表示部103の図柄の識別番号と特定表示部1231には、図柄「1」の識別番号とを比較し、その差分を回転指示信号として出力する。差分が2であれば、回転指示信号としては「2」を出力する。その後表示部制御装置403で表示制御された図柄は、表示図柄格納領域503に格納される(ステップ720)。その後、ステップ721に進み、マイクロプロセッサ408は、表示図柄格納領域501,502に格納されている表示図柄と、表示図柄格納領域503に格納された図柄とが一致したか否かを判定する(ステップ721)。両者が一致した場合は、図9に示す大当り処理を起動し(ステップ722)、大当り処理の終了を待って、ステップ701に戻る。不一致の場合には、そのままステップ710に進む。
【0115】
入賞がなく、予め決められた時間が経過した場合には(ステップ717)、マイクロプロセッサ408は、ステップ718において、回転制御入賞口1201〜1209で指示を受け付けないように回転制御装置407を介して、回転制御入賞口1201〜1209に対して不許可信号を出力し、ステップ710に進む。この場合、特定時間の間に回転制御入賞口1201に入賞しなければ表示部103の図柄は変更されない。
【0116】
以上のように処理することにより、表示部103の回転は、回転制御入賞口1201〜1209に入賞したときの特定表示部に表示されている表示図柄を表示するように制御することができる。従って、遊技者は、回転制御入賞口1201〜1209に入賞するように狙いを定めるので、遊技者が参加気分を持ち、楽しんで遊技することができる。
【0117】
さらに、上記した実施の形態においては、リターンマッチのときにのみ回転制御を行なっているが、それ以外の特定時間のときにも回転制御を行なうようにしてもよい。例えば、表示部103に表示する表示図柄を、リターンマッチ後ではなく、回転制御入賞口に入賞したときの特定表示部の表示図柄としてもよい。さらに、表示部103における回転制御を示したが、全ての表示部101から103について、回転制御入賞口から回転の制御をするようにしてもよい。この場合、表示部101の制御を行なう時間と、表示部102の制御を行なう時間と、表示部103の制御を行なう時間とを設けることにより、それぞれの表示部の制御を行なうことができる。
【0118】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、遊技者が参加気分を持ち、楽しんで遊技することができる。また、遊技者は、遊技者の技量により、回転制御を行なえる可能性があり、参加意識を抱くことができる。従って、本発明のゲーム機を設置しているホールにとっても、遊技者の増加を見込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の基本形を成すパチンコゲーム機の正面図。
【図2】大当りとなる場合の表示図柄の説明図。
【図3】本実施の形態の基本形を成すパチンコゲーム機におけるマイクロプロセッサの図柄表示処理を示すフローチャート。
【図4】本実施の形態の基本形を成すパチンコゲーム機の制御部の構成図。
【図5】本実施の形態の基本形を成すパチンコゲーム機において記憶装置に記憶される各種データを示す説明図。
【図6】本実施の形態におけるマイクロプロセッサの図柄表示処理を示すフローチャート。
【図7】本実施の形態のパチンコゲーム機の正面図。
【図8】本実施の形態の基本形を成すパチンコゲーム機特定入賞部制御装置および入賞個数表示部制御装置の動作の流れを示すフローチャート。
【図9】本実施の形態の基本形を成すパチンコゲーム機マイクロプロセッサの大当り処理を示すフローチャート。
【図10】本実施の形態の基本形を成すパチンコゲーム機表示部制御装置の構成図。
【図11】本実施の形態の基本形を成すパチンコゲーム機テンプレートの構成説明図。
【図12】本実施の形態の基本形を成すパチンコゲーム機アドレス発生動作の説明図。
【符号の説明】
101〜103…表示部、104…入賞個数表示部、105…特定入賞部、106…変動入賞部、107…発射ダイヤル、108…ガイドレール、109…遊技部、110…受皿、111…アウト玉入口、401〜403…表示部制御装置、404…特定入賞部制御装置、405…入賞個数表示部制御装置、406…変動入賞部制御装置、407…回転制御装置、408…マイクロプロセッサ、409…記憶装置、501.502.503…表示図柄格納領域、505…回転制御フラグ、504…変動入賞カウンタ
Claims (2)
- 予め定められた複数種類の図柄を複数の位置に変更表示する表示部と、
遊技媒体の入賞が可能な複数の入賞部と、
遊技媒体の特定入賞が可能な少なくとも一つの特定入賞部と、
前記特定入賞部に前記遊技媒体を受け付けると、前記表示部に対して、前記図柄の停止状態の表示から動的状態の表示に移行させ、さらに、あらかじめ定めた時間経過後に前記動的状態の表示から前記図柄の停止状態の表示に移行させる制御を行なう制御部と、
前記表示部に表示された動的状態の表示が停止状態の表示になったときに、当該停止状態の前記複数の位置の図柄の組み合わせがあらかじめ定めた第1の組合せであるか否かを判断する第1の判断部と、
前記第1の判断部で前記図柄の組み合わせがあらかじめ定めた組合せであると判断されたときに、あらかじめ定めた入賞可能状態とする変動入賞部と、
前記第1の判断部で前記図柄の組み合わせがあらかじめ定めた第1の組合せでないと判断されたときに、当該図柄の組み合わせがあらかじめ定めた第2の組合せであるか否かを判断する第2の判断部と、
前記複数の入賞部の各々ごとに設けられ、前記図柄を変更表示する特定表示部と、
前記第2の判断部で前記図柄の組み合わせがあらかじめ定めた第2の組合せであると判断されたときに、前記複数の入賞部の各々ごとに、前記図柄の停止状態の表示から動的状態の表示に移行させ、さらに、あらかじめ定めた時間経過後に前記動的状態の表示から前記図柄の停止状態の表示に移行させ、再度、あらかじめ定めた時間経過後に前記図柄の停止状態の表示から動的状態の表示に移行させる特定表示制御部と、
前記特定表示部に前記図柄の停止状態の表示が行なわれているときに、当該入賞部に遊技媒体の入賞があると、前記制御部に対して、前記表示部の複数の位置のうち特定位置に当該停止状態の図柄を表示するように指示する図柄変更指示手段とを有することを特徴とするパチンコゲーム機。 - 請求項1において、前記特定表示制御部は、前記それぞれの移行制御を、前記特定表示部の各々に対してあらかじめ定めた順序で行なうことを特徴とするパチンコゲーム機。
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