JP2003522937A - 渦電流測定あるいは光学測定を利用して、メタライゼーション処理を実状態で監視する方法 - Google Patents
渦電流測定あるいは光学測定を利用して、メタライゼーション処理を実状態で監視する方法Info
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Abstract
Description
ハのフィルム特性(例えばフィルムエンドポイントあるいはフィルム厚)の測定
を実行する装置に関する。
子顕微鏡(SEM)法の2種類の方法が知られている。4点プローブ法では、ウ
エハ表面に多数の接触点を設けて伝導率を測定する。SEM法では、ウエハの断
面を取って、通常のSEM画像からフィルム厚を求める。4点プローブ法および
SEM法によれば、十分なフィルム測定値を求めることができるが、こうした方
法は測定によってウエハを破壊してしまうので、モニタ用のウエハでした実行す
ることができない。
て、フィルム厚の光学測定値を得ることである。CMP行程中に実状態(in-sit
u )で光学的に測定することは、通常は行われていない。これは、研磨中のサン
プルを異物が覆い隠して、測定値の読みとりに悪影響を与えるためである。ウエ
ハは、ウエハキャリヤと、プラテンの頂部に設けられたパッドと、の間で擦るこ
とによって研磨される。ウエハ表面上に堆積されたフィルムの一部を機械的且つ
科学的に除去する作業を効率よく行うために、通常、スラリが使用される。ウエ
ハに接するCMPスラリ及び残留物は、一般に、光学的に不均一且つほぼ不透明
である。
げる。研磨工程では、フィルムが完全に又は一定の厚さまでウエハから除去され
たタイミングを検出することが望ましい。一般に、フィルムが除去されたタイミ
ングを、エンドポイントと称する。ウエハを研磨しすぎないためには、エンドポ
イントを検出することが重要である。例えば、銅のCMP処理では、最初、銅フ
ィルムは光学的に不透明である。通常、銅のCMP処理では、3つのエンドポイ
ントが検出される。第一のエンドポイントは、銅フィルムが特定の厚さまで減少
したタイミングであり、これは、例えば銅フィルムが光学的に透明になり始めた
タイミングである。第二は、銅が完全に除去されて、ライナ下層(例えばTaN
又はWN)が露出するタイミングである。最後は、ライナ層が除去されたタイミ
ングである。
うに、或いは工程条件を変化させるために、研磨を停止することができる。CM
P処理に伴って沢山の異物(例えばスラリ及び/又はフィルム残留物)が生じる
ので、ウエハにCMP処理を施している途中で、エンドポイントを正確に判定す
ることは困難である。
が提案されてきたが、これらの方法は、いずれも、ウエハを不明瞭にする異物の
問題を解決することはできない。米国特許第5,433,651号には、CMP
研磨パッド及びプラテンのキャビティ内に設けられた窓を利用した、単一ビーム
の反射率計が開示されている。ここで開示されている方法は、プラテン/研磨パ
ッド内に形成されたキャビティ内に、CMPスラリ及び残留物が蓄積してしまう
という欠点を有している。このスラリ及び残留物は、光学測定を困難にする。欧
州特許第96302176.1号に開示されている別の方法では、スラリ及び残
留物が蓄積し得るキャビティ内に「ソフト窓(soft window)」を設
けることによって、この問題を解決しようと試みている。残念なことに、この窓
は、研磨工程及びパッド修正中に傷つけられて、光学測定の質を低下させる。ま
た、ソフト窓を形成するために使用された材料は、通常、測定ビームを散乱させ
る。
ドのエッジから離し、次いで、このパッドの取り除かれた部分に水ジェットを当
てて、ビームをウエハのエッジに導入可能としている。しかしながら、この方法
は、ウエハのエッジ部分ににおいてしか、フィルムを測定できないと言う欠点を
有する。ウエハの表面全体のうち小さな部分しか測定できないので、エンドポイ
ントの測定が、非常に不正確になる。更に、この手続きは、研磨工程に悪影響を
及ぼす可能性がある。
15日付けの継続出願願第09/396,143号(代理人整理番号KLA1P
011)「自己清浄型光学測定を実行する装置及び方法」には、光学CMP測定
を実行するための他の方法が開示されている。この方法は、薄膜の特性を良好に
測定することができるが、厚膜の光学測定には適していない。
ではない。つまり、研磨時間は、ウエハによって大きくばらつく傾向がある。し
たがって、研磨時間の大きなばらつきに対応するために、研磨時間の予測値を大
きめに見積もっておく必要がある。このようにすることで、フィルムが十分に除
去することができるものの、同然ながら、スループットの低下を引き起こす。
(Li)他による米国特許第6,072,313号には、こうした方法の一つが
開示されている。この特許は、単にフィルムが変化したかを検出する渦電流プロ
ーブに関するものである。具体的には、開示された渦電流プローブは、high
−Q調整共振回路を利用している形成される。この方法には、いくつかの欠点が
伴う。例えば、high−Q共振回路は、環境の変化に敏感であり、そのため、
温度、振動、及びプローブとウエハとの間の距離の変化といった環境条件の変動
によって、渦電流プローブによる測定は、悪影響を受ける。加えて、単一の共振
周波数での振幅の測定のみが提供される。結局、現在の方法では、測定しようと
するテスト用のフィルムについて得られる情報量は、比較的限られたものである
。
関する情報を、実状態(in-situ )で測定する手法及び装置が必要とされている
。更に具体的には、正確且つ効率的にフィルム厚を測定し、更にフィルムのエン
ドポイントを検出可能な非破壊的手法及び装置が必要とされている。
こうしたフィルムに関する情報を提供する改良された装置及び方法を提供するこ
とによって、上述した問題の一部に対処する。具体的には、実状態(in-situ )
渦電流プローブによる測定あるいは光学素子による測定を行う改良されたメカニ
ズムを開示する。
ブを使用して、サンプルのフィルムに関する実状態(in-situ )の情報を取得す
る方法に関する。この渦電流プローブは、少なくとも一つの検出コイルを有する
。渦電流プローブの検出コイルには、交流電圧が印加される。検出コイルがサン
プルのフィルムに近接した位置にある時には、渦電流プローブの検出コイルは第
1の信号を測定する。検出コイルが特定の組成を有する基準部材に近接あるいは
所定距離だけ離れた位置にある時には、渦電流プローブの検出コイルは第2の信
号を測定する。第1の信号は第2の信号によって校正されて、第1の信号に含ま
れている利得や位相の望ましくない歪みが補正される。こうして校正された第1
の信号に基づいて、フィルムの特性値が決定される。
デバイスが開示される。この測定デバイスは、交流電源と、この交流電源に接続
された検出コイルとを備えており、この交流電源によって検出コイル上で交流電
圧を発生させる。更に、この測定デバイスには、検出コイルに接続されてコイル
上の交流電圧の変化を検出するインピーダンスメータと、プログラミング命令を
記憶したメモリと、このメモリに結合されたプロセッサとが備えられている。こ
のプロセッサ及びメモリは、サンプルのフィルムの厚さを決定するために、検出
コイル上で交流電圧を発生させ、センサ上の交流電圧の変化を分析可能となって
いる。特定の実施において、このプロセッサ及びメモリは、更に、上述した方法
を実行可能となっている。
ルを研磨する化学機械研磨(CMP)システムが開示される。このCMPシステ
ムは、研磨テーブルと、研磨テーブル上でサンプルを保持するように構成された
サンプルキャリヤと、上述の測定デバイスとを備えている。研磨テーブル及びサ
ンプルキャリヤは、サンプルと研磨テーブルとの間で研磨剤を受領し、研磨テー
ブルとサンプルキャリヤを相対的に動かすことで、サンプルを研磨するように構
成される。測定デバイスは、サンプルが研磨されている間に、サンプルに関する
情報を取得するように構成される。
する化学機械研磨(CMP)システムが開示されている。このCMPシステムは
、研磨テーブルと、研磨テーブル上でサンプルを保持するように構成されたサン
プルキャリヤと、渦電流プローブとを備えている。研磨テーブル及びサンプルキ
ャリヤは、サンプルと研磨テーブルとの間に研磨剤の供給を受けて、研磨テーブ
ルとサンプルキャリヤとを相対的に動かすことによって、サンプルを研磨するよ
うに構成されている。渦電流プローブは、サンプルの研磨中に、サンプルの測定
値を取得可能に構成されている。更に、このCMPシステムは、サンプルの研磨
中に、サンプルの測定値を取得可能な光学測定デバイスを備えている。このCM
Pシステムには、メモリと、このメモリに接続されたプロセッサとを更に備えて
いる。このプロセッサ及びメモリは、渦電流プローブ及び光学測定デバイスを操
作することができる。
ている。この装置は、サンプルとサンプル上に蒸着する第1の材料とを収容する
チャンバと、第1の材料をサンプル上に堆積している間にサンプルの測定値を取
得可能な渦電流プローブとを備えている。この装置は、更に、光学測定デバイス
を備えており、この光学測定デバイスは、サンプルに向かって光ビームを照射す
るとともに、サンプルから放射された光ビームを検出することができるように配
置されている。更にこの装置は、メモリと、このメモリに結合されたプロセッサ
とを備えている。このプロセッサ及びメモリは、渦電流プローブ及び光学測定デ
バイスを操作することが可能である。
ローブ及び光学測定デバイスを使用して、サンプルのフィルムに関する情報を実
状態(in-situ )で取得する方法を開示している。渦電流プローブがサンプルの
フィルムに近接する位置にある時には、渦電流プローブにより第1の渦電流信号
出力を測定する。光学測定デバイスがサンプルのフィルムに近接する位置にある
時には、光学測定デバイスにより第2の光学信号出力を測定する。フィルムの第
1の特性値は、第1の渦電流信号に基づいて決定され、フィルムの第2の特性値
は、第1の光学信号に基づいて決定される。
使用して、サンプルのフィルムに関する情報を実状態(in-situ )で取得する方
法が開示されている。光学測定デバイスは、サンプルからの光学信号を時間の関
数として測定する。光学信号の反射率が低下する現象から、フィルムが除去され
るまでに要する時間を予測することができる、次いで、この予測時間に基づいて
、除去工程が終了する時間を修正する。反射率の低下を容易に確認することがで
きるように、異なる入射角を一組とした複数組の光信号を、測定デバイスを用い
て時間の関数として測定することとしても良い。
を例示する添付図面とにおいて、更に詳しく提示される。
実施形態の例は、添付の図面に例示されている。本発明をこれらの具体的な実施
形態と関連付けて説明するが、これは、本発明を、説明する実施形態に限定する
ことを意図するものではない。逆に、添付の請求項によって定義される本発明の
趣旨及び範囲内に含むことが可能な代替物、修正物、均等物をもカバーすること
が意図される。以下の説明では、本発明の完全な理解を提供するために、多数の
具体的な詳細について述べている。本発明は、こうした具体的な詳細の一部又は
全部がなくとも、実施することができる。尚、本発明についての詳細がいたずら
に不明瞭になることを避けるため、周知の工程動作については詳細に説明してい
ない。
の一方を決定することで、両方が決定される。簡単にするために、本明細書では
、サンプルの電気伝導率を決定する実施形態を参考に、本発明を説明するが、門
発明に基づいて電気抵抗率を決定するために、これらの実施形態を変形して実施
する方法は、当業者にとっては自明である。更に、当業者にとって、複素電気コ
ンダクタンス、抵抗、シート伝導、又はシート抵抗を決定するために、これらの
実施形態を変形して実施する方法は自明である。例えば、電気抵抗は、説明した
装置を使用して電気抵抗率を測定し、任意の従来手段でサンプルの直線寸法を別
個に測定し、抵抗を決定するために、測定された抵抗率を測定された直線寸法で
割ることで決定できる。請求項及び要約において、「コンダクタンス」という用
語は、伝導率、抵抗率、コンダクタンス、抵抗、シート伝導、又はシート抵抗を
示す広範な意味において使用されている。
正弦、方形、又は鋸歯波形のような電圧も含めて、時間とともに周期的に変化す
る任意の電圧を示すものとして使用されている。
測定を、実状態(in-situ )で実行する改良されたメカニズムを提供する。つま
り、本発明の渦電流を測定するための装置及び手法は、それ自体で、或いは本発
明の光学装置およびそのための手法と組み合わせて用いることができる。同様に
、渦電流を測定する本発明の装置および手法とは関係なく、本発明の光学装置及
び手法だけを使用することも可能である。
る、渦電流測定デバイス又はプローブ102を有する化学機械研磨(CMP)シ
ステム100を示す図である。図中に示すように、渦電流プローブ102は、パ
ッド106の下の研磨プラテン110内に取り付けられる。CMP100は、更
に、ウエハ(図示は省略)を取り付けることが可能なウエハキャリヤ104を含
む。当業者にとっては周知なことであるが、プラテン110及びパッド106は
、ウエハキャリヤと相対的に移動し、これにより、取り付けられたウエハを研磨
する。このように移動することで、渦電流プローブ102は、ウエハ、ウエハキ
ャリヤ、及び/又はプラテン110がウエハキャリヤ110と相対的に移動した
ときの空き領域(free space:ウエハからもウエハキャリアからもはずれた領域
)での測定値を得ることができる。下で説明するように、ウエハキャリヤ及び/
又は空き領域の渦電流プローブ測定値は、ウエハの渦電流プローブ測定値の校正
に利用可能であり、これにより、環境の影響を最小化することができる。
、本明細書で説明するデータ信号を生成し(例えば、下で説明するコンダクタン
ス関数及び関連するフィルム厚を示す信号と、下で説明する伝導率又は抵抗率の
値及び関連する厚さの値を示す信号と)、関連するメモリにデータを格納(及び
メモリから格納データを検索)するためのソフトウェアをプログラムされた多目
的デジタルコンピュータを含む。当然ながら、渦電流プローブ102を制御し、
プローブ102によって測定された信号を分析するために、ハードウェア及び/
又はソフトウェアの任意の最適な組み合わせを利用することができる。
かに言えば、渦電流プローブは、検出コイルと、検出コイル上で交流電圧を発生
させる交流電源と、検出コイル上のインピーダンス又はインピーダンスの変化を
測定するインピーダンスメータとを含む。このインピーダンスメータは、検出コ
イルインピーダンスの実際及び架空の成分を測定する任意の最適なメータの形態
にすることができる。或いは、このインピーダンスメータは、図2を参照しなが
ら説明するように、検出コイル、基準コイル、及び同期検出器に結合されるブリ
ッジを含むことができる。
た等価回路を示す説明図である。渦電流プローブ回路200は、プローブヘッド
203内に取り付けられた差動プローブコイル202を含む。差動コイル202
は、サンプル近くに位置する検出コイル202bと、サンプルから離れて位置す
る基準コイル202aとを含む。一実施形態において、プローブヘッド203は
、CMPシステムのプラテン内に取り付けられる(図示は省略)。渦電流プロー
ブ回路200は、更に、差動プローブコイル202に結合されたインピーダンス
ブリッジ204を含む。このインピーダンスブリッジ204は、差動プローブコ
イル202のI及びQ差分値を測定するために、同期検出ブロック250にも接
続される。この差動プローブコイル202は、更に、電力増幅器206及びブリ
ッジ204を通じて、周波数発生器(frequency source)208によって駆動さ
れる。
内の選択された周波数で、差動プローブコイル202において交流電圧を生成す
る。差動プローブコイル202(及び関連する電気回線)が、周波数発生器20
8にとって50オームの負荷となる代表的なケースにおいて、周波数発生器20
8は、差動プローブコイル202において約5ボルトの最高最低振幅を有する正
弦波電圧を生成することができる。このプローブの空間分解能を増加させ、より
小さなサンプル領域のコンダクタンスを測定可能にするために、差動プローブ2
02の直径を小さくし、差動プローブコイル202における交流電圧を大きくす
ればよい。加えて、交流電圧周波数は、任意の適切な要素に基づいて選択しても
良い。例えば、この周波数は、異なるフィルム厚、材料組成、プローブ対キャリ
ヤの距離、及び/又はプローブサイズに関して選択することができる。走査の周
波数、或いはいくつかの併発する別個の周波数も、渦電流プローブ上で選択的に
生成することができる。
ブコイル202における交流電圧周波数に応じて変化するので、多層構造を有す
るサンプルの中から所望の薄い層を選択的に測定することが可能である。この差
動コイル電圧周波数は、差動コイルによる電磁場がサンプル内の望ましい深さま
で延長されるように選択される。
検出コイル202bにおける交流電圧に応じて検出コイル202bにおいて生じ
る交流電圧の振幅は、サンプル205のコンダクタンスによって変化する。差動
増幅器210は、差動プローブコイル202に接続されており、基準コイル20
2aと検出コイル202bとからの信号の間の差分を増幅する。基準コイル20
2aと検出コイル202bとの間の差分を取り出すことで、環境の変化によって
これらのコイルに生じた差分は、こうした変化が理論上は両方のコイルに均等に
影響を与えるため、減少させることが可能である。代わりに、単一のプローブコ
イルを使用しても良い。この差動信号は、同相成分及び直角位相成分を含む。差
動増幅器210の出力は、第1のミキサ214に、周波数発生器208からの交
流電圧出力と共に入力される。増幅器210の出力は、最初に90度の位相シフ
トを施された交流電圧と共に、第2のミキサ216にも入力される。ミキサ21
4の出力は、ローパスフィルタ218に入力され、ミキサ216の出力は、ロー
パスフィルタ220へ出力される。これらのローパスフィルタの出力は、差動プ
ローブコイル202の分離した同相(I)及び直交(Q)成分となる。これらの
信号は、次に、アナログデジタル変換器222及び224にそれぞれ送られ、デ
ジタルI及びQ値が生成される。代替方法を用いてI及びQ値を検出しても良い
。
0乃至50,000程度)を提供するように選択することが望ましい。信号飽和
を回避するために、こうした高利得は、検出コイル202bの近くにサンプルが
存在しない時、ブリッジ電圧出力が事実上ゼロに近くなるように、ブリッジ回路
204が正確に平衡を保っている場合のみ使用できる。二つのコイルが電気的に
同一になるような差動プローブコイル組立体202を構築することは、現在のと
ころ困難であるため、固定ブリッジ要素204又はプローブコイル202のイン
ピーダンスを調整する必要がある。固定ブリッジ又はプローブコイルのインピー
ダンスは、任意の適切なインピーダンス調整メカニズムによって平衡にすること
ができる。例えば、一方のプローブコイル又は一方のブリッジ抵抗204に、可
変抵抗を直列で追加することができる。この架空のインピーダンス条件は、一方
のプローブコイル202又は一方のブリッジレジスタ204に小さな電気容量を
配置することで平衡にすることができる。ここで説明したブリッジ回路を平衡化
するために使用する抵抗及び容量素子は、手動で調整される別個のコンポーネン
トの形態にすることが可能であり、或いは、コンピュータ制御下で又は閉ループ
制御回路を介して、ブリッジ回路を動的に平衡化するために使用できる電気的な
可変抵抗及び可変容量ダイオード又はバラクタ(varactor)といった能動素子に
置き換えても良い。当然ながら、二つのコイルが電気的に同一であるように差動
プローブコイル組立体202を構築することが可能になれば、固定ブリッジ要素
204又はプローブコイル202のインピーダンスを調整する必要はなくなるこ
とになる。
ーブコイル202における誘導電圧の同相成分および直角位相成分の両方の振幅
を示すデジタル信号であり、図1のプロセッサ108において、(下で説明する
形で)本発明による処理を施される。要するに、差動プローブコイル202にお
ける誘導電圧の同相及び直角位相成分は、交流相互誘導型ブリッジを使用して測
定される。代替の渦電流回路は、マロリ他による1993年6月25日付けの米
国特許第5,552,704号において説明されている。
度の保護が提供される。つまり、ブリッジは、変化する環境条件に比較的影響さ
れない。一部の好適な実施形態において、各コイルは、更に環境の影響を最小化
し且つ信号対雑音比を向上させるコンダクタンスエポキシ又は高透過性フェライ
ト材料といった材料のコアに巻き付けられる。他の好適な実施形態において、各
コイルは、アクリル材料のコアに巻き付けられる。差動プローブ及びブリッジの
設計によって、更に、基準コイル202aに比べ、検出コイル202bでの好感
度インピーダンス測定が提供される。つまり、サンプルによって影響される検出
コイル202bの絶対インピーダンスを取得することができる。換言すれば、定
量化可能な測定が行われる。
せることができる。したがって、正確な除去速度も、決定することができる。こ
れまでの渦電流プローブ法では、厚さが変化したことのみを判断可能で、厚さが
どれだけ変化したかを判断することはできない。つまり、従来方法は、環境によ
って生じた変化から当該エリアを分離することができない。したがって、従来方
法では、広範な校正と工程及びサンプルの演繹的知識とが必要になる。
できる。したがって、差動プローブのサイズが減少する時、差動プローブによっ
て、小さいが有益な信号を依然として検出することができる。
)用途で利用することができる。例えば、渦電流プローブは、化学機械研磨(C
MP)ツール内に統合することができる。この用途において、渦電流プローブは
、一つ以上のエッチング層での一つ以上のエンドポイントを検出するために利用
される。別の例として、渦電流プローブは、堆積ツール内に統合することができ
る。この場合、渦電流プローブは、堆積層のフィルム厚を検出するために利用さ
れる。
ンプルのフィルム厚を判断する手法が提供される。こうしたメカニズムは、温度
、及びプローブとサンプルとの間の距離を判断するために使用することもできる
。大まかに言えば、テスト中のサンプルと、サンプルキャリヤと、空き領域との
位相及び振幅の測定値が得られる。このサンプルキャリヤ及び/又は空き領域の
測定値は、テスト中のサンプルから得られた測定の校正に利用することができる
。大まかに言えば、このサンプルキャリヤ及び/又は空き領域(又はオープンコ
イル)の測定値は、サンプルのフィルム圧の測定値内の利得及び誤差を補正する
ために使用される。
た)伝導材料によって形成され、このサンプルキャリヤの組成及び厚さは、一定
の状態を維持すると考えられる。したがって、サンプルキャリヤの測定は、サン
プルの測定を継続的に校正するための安定した基準点を提供する。基準の測定は
、プローブからキャリヤまでの距離を判断するメカニズムも提供する(例えば、
パッド圧の測定として)。当然ながら、任意の適切な基準部材を使用可能であり
、この基準部材は、任意の測定可能位置に置くことができる。例えば、伝導材料
のスラグを、ウエハキャリヤの裏側に取り付けることができる。空き領域の測定
は、検出回路の変化(例えばコイル温度その他の変化)を感知するメカニズムを
提供する。
は架空の成分)の出力を時間の関数とするグラフを示す図である。このプローブ
は、ウエハと、ウエハキャリヤと、空き領域との全体で、連続して繰り返し測定
値を得るように、ウエハ及びウエハキャリヤと相対的に移動する。好ましくは、
このプローブは、ウエハ全体を容易に移動するように配置される。図3Aを参照
すると、サンプルキャリヤの測定ピーク信号値は、データ点234、434、及
び634に表示されている(この例において、各データ点は、1msである)。
空き領域(又はオープンコイル)のピーク信号値は、データ点212、412、
及び612に表示されている。サンプルの中心点のピーク信号値は、データ点3
10、510、及び710に表示されている。
。 REF(I,Q)=(Ri −OCi ,Rq −OCq ) [1]
号のQ成分である。同様に、OCi は、オープンコイル又は空き領域のI成分で
あり、OCq は、オープンコイル又は空き領域のQ成分である。次に、ウエハベ
クトルは、以下のように定めることができる。 WAF(I,Q)=(Wi −OCi ,Wq −OCq ) [2] Wi は、ウエハ信号のI成分であり、Wq は、ウエハ信号のQ成分である。
よる変化(及びその他の変化)は、最終的な校正振幅及び位相値から、大部分を
取り除くことができる。例えば、温度の変化により、キャリヤ信号のピーク信号
は、経時的にドリフトし低下する。こうした温度変化によって生じる信号の変化
は、オープンコイル及び基準信号におけるドリフトを通知することで、ウエハピ
ーク信号から差し引くことができる。同様に、プローブ対キャリヤ距離における
変化によって、オープンコイル及びキャリヤピーク信号の間の差分に変化が生じ
る。こうした信号の変化も、ウエハ信号において補正することができる。
幅及び位相値は、CMP工程中に「オンザフライ(on-the-fly)」で迅速に生成
することができる。これらの校正値は、その後、分析し、サンプルに関する様々
な特性を容易に判断することができる。
を時間の関数とするグラフを示す図である。振幅の値(垂直軸)は、厚さ値に容
易に変換し、フィルム厚を時間の関数として生成することができる。例えば、既
知の厚さ値を有するサンプルは、厚さの直線関数を電圧の関数として生成するた
めに、渦電流プローブにより測定することができる。或いは、渦電流プローブに
より測定されるサンプルの厚さは、4点プローブ等の任意の適切な測定システム
により決定することができる。振幅/厚さ対電圧のグラフは、既知のフィルム厚
値及び組成を有する多数のサンプルに関して生成することができる。したがって
、未知の厚さを有するサンプルからの測定電圧値は、厚さ対電圧のグラフを介し
て、厚さ値と相関させることができる。
位置)での位相及び振幅の両方を測定することにより、大量の情報が提供される
。例えば、異なる測定ベクトル(例えば、基準、ウエハ、及びオープンコイルベ
クトル)は、画像で例示することができる。例えば、フィルム圧の変化は、プロ
ーブコイルインピーダンスを、キャリヤ及びコイル測定値と併せて調査すること
で、プローブ対サンプル距離の変化と温度の影響とから分離することができる。
図3Cは、測定ベクトル(I対Q)それぞれのグラフである。様々な環境条件に
より、ベクトルは、グラフ内において特定の形でドリフトする。図中に示すよう
に、温度変化により、ベクトルは、起点に向かって移動する。対照的に、プロー
ブ対キャリヤ距離の増加により、キャリヤ信号の振幅は減少する。測定ベクトル
方向は、材料の組成によっても影響を受ける。例えば、鉄類と非鉄類は、容易に
区別することができる。
内の問題を示す可能性がある。例えば、プローブ対キャリヤ距離の大幅な減少は
、CMPシステムのパッドに交換が必要なことを示す可能性がある。別の例とし
て、温度の大幅な上昇は、CMPシステムが過熱しており、修正処置が必要なこ
とを示す可能性がある。温度変化は、エンドポイントを予測するために使用する
こともできる。例えば、銅が除去されるにつれて、銅の摩擦係数は変化し、この
変化の結果、パッド及びスラリと擦れる銅によって生成される熱の量は変化する
。こうした温度の変化は、その後、エンドポイントと直接的に相関させることが
できる。
中に判断することが可能であり、(例えば均一性を維持するために)工程をオン
ザフライで調整するのに利用できる。例えば、サンプルの一部が、サンプルの残
りの部分より低速度で研磨されている時、研磨パラメータを調整し、研磨速度が
遅いサンプル部分の研磨速度を増やすことができる。この調整手法は、研磨シス
テムの特定の校正に応じて変化する。例えば、サンプルキャリヤの裏側に空気袋
を取り付け、パッドに対する背圧をサンプルに及ぼすことができる。圧力は、特
定のサンプル部分の裏側に位置する一つ以上の袋の空気量を増加させることで、
特定のサンプル部分で増加させることができる。したがって、サンプル全体で均
一にフィルムを除去することができる。他のタイプのCMPシステムでは、圧力
を制御するために、単にウエハの裏側に空気穴又は負圧穴を提供する。こうした
構成において、空気又は負圧の量は、研磨速度の不均一性のレベルに基づいて、
特定のサンプル部分で、単純に増減される。
使用することで、エンドポイントの決定に関して、より完全な範囲及び優れた信
頼性の水準が得られる。時間履歴を使用することで、研磨速度を判断し、残りの
厚さを判断してエンドポイントを決定することができる。放射状の不均一性も、
エンドポイント及び/又は研磨速度の予測において、決定し、明らかにすること
ができる。したがって、エンドポイント予測において、相対的に高い信頼性の水
準が得られる。
度、及びその他)をモニタリングする本発明の手法は、任意の適切な従来のモニ
タリング手法と統合することができる。例えば、モータ電流、トルク、及びモー
タ超音波をモニタリングする手法は、本発明の手法と併せて使用し、CMP工程
の動作パラメータを更に正確に調整することができる。
る時間を予測するのにも使用できる。例えば、図3Dは、3種類のサンプル部分
に関する3種類の研磨速度を例示ししている。各サンプル部分に関するエンドポ
イントの違いは、矢印375によって表されている。これにより、3種類のサン
プル部分すべてに関して、エンドポイントに達するのに十分な長さの研磨時間を
選択することができる(つまり最長の研磨時間)。
の米国特許「5,552,704」において詳細に説明されている。この特許は
、プローブとサンプルとの間の分離の測定又は知識を必要とせずに、渦電流プロ
ーブを使用してサンプル上でコンダクタンス測定を実行する方法及び装置につい
て全般的に説明している。次に、この渦電流分析手法について、図4を参考に説
明する。最初に、(オペレーティングプロセッサ108によって)ルックアップ
テーブルデータが生成され、このデータは、未知の伝導率を有するサンプル上で
のその後の測定において使用するために、ルックアップテーブルとして(メモリ
108に)格納される。
サンプル(Nサンプル)それぞれに関して、渦電流測定が最初に実行され、対応
する多数のリフトオフ曲線(Nリフトオフ曲線)が生成される。8種類のこうし
たリフトオフ曲線が、図4に表示されている。
沿った多数のプローブ位置それぞれに関して、差動コイル202において誘導さ
れる差分交流電圧の同相成分および直角位相成分を両方とも測定することによっ
て生成される。サンプルとプローブとの間の(z軸線に沿った)分離は、測定す
る必要、或いはその他の方法で知る必要はない。
角位相差分電圧を含む)が、各サンプルに関して測定される。各コイル電圧ペア
は、サンプルに関するz軸線に沿って、異なるプローブ位置で測定される。各サ
ンプルに関して、測定されたコイル差分電圧ペアのセットが処理され、リフトオ
フカーブが決定される。
ーブ位置それぞれでの同期検出ブロック250からの出力信号(差動コイル20
2電圧ペアを示す)を処理し、このデータに最も適合する多項関数(「同相」電
圧対「直角位相」電圧の関数)を決定する。この関数は、サンプルに関するリフ
トオフ曲線を決定する。
Aは、既知の抵抗としてスクエア当たり0.0216オームを有するサンプルを
測定することで得られた多数の検出コイル電圧ペア(例えば、七種類の検出コイ
ル電圧ペア)を処理することで決定される。リフトオフ曲線Rは、Y=(K)−
(L)X+(M)X2 の形態の多項関数のグラフであり、Yは、ボルトを単位と
する直角位相電圧であり、Xは、ボルトを単位とする同相電圧であり、K、L、
及びMは、定数である。プロセッサ108は、この二次多項関数を測定電圧ペア
に最も適合するものとして特定する。
分な精度で各リフトオフ曲線を特徴付けるのに十分である。測定が行われる(z
軸線に沿った)プローブ位置の範囲は、サンプルの伝導率に比例し(伝導率の大
きなサンプルでは、一般に、大きなプローブ対サンプル分離が必要)、プローブ
半径にも依存する。(通常のサンプルに関する)経験則として、リフトオフ曲線
を決定するために必要な差動プローブ対サンプル分離は、駆動コイル半径の50
%にほぼ等しい。非常に大きなプローブ対サンプル分離に関する検出コイル電圧
は、リフトオフ曲線の決定に有意な貢献をしないデータの不必要な処理を避ける
ため、切り捨てること(或いは測定を避けること)を選択した。
曲線Aを決定するために利用したものと同じ処理によって決定される(異なる既
知の抵抗を有する8種類のサンプルそれぞれに関して一つのリフトオフ曲線Aな
いし曲線H)。曲線Aないし曲線Hに関連する(スクエア当たりのオームを単位
とする)サンプルの抵抗は、それぞれ、0.0216、0.0263、0.05
25、0.0699、0.081、0.16、0.2597、及び0.39であ
る。
した後、プロセッサ108は、「交差」電圧ペアのセットを決定し、各交差電圧
ペアは、種類の異なる基準リフトオフ曲線の一つと「選択」曲線(例えば円弧又
は別の多項関数のグラフにすることが可能)とのX−Y電圧空間における交差を
表しており、Xは、同相電圧を表し、Yは、直角位相電圧を表す。こうした「選
択曲線」の一つ(円弧V)は、図2に表示されている。選択曲線Vは、X=0ボ
ルト及びほぼY=0.8ボルトを中心とする半円である。或いは、起点(Y=0
ボルト、X=0ボルト)を中心とする円弧等、別の選択曲線を利用しても良い。
リフトオフ曲線Aに沿った点A1の「X,Y」座標は、「選択」曲線Vに関する
こうした交差電圧ペアの例となる。
ロセッサ108は、本発明の方法における次のステップを実施し、これは、各交
差電圧ペアに関連する既知の伝導率と選択曲線との関数関係を決定することであ
る(下では「コンダクタンス関数」と呼ぶ)。このコンダクタンス関数は、基準
リフトオフ曲線のいずれにも関連しない伝導率値を含め、選択曲線の各点に関す
る伝導率値を決定する。例えば、選択曲線V上の点Zは、(リフトオフ曲線Bに
関連する)スクエア当たり0.0263オームより大きく、(リフトオフ曲線C
に関連する)スクエア当たり0.0525オームより小さい(選択曲線Vに関す
るコンダクタンス関数からプロセッサ108によって決定される)固有の伝導率
に対応する。好適な実施形態の一クラスにおいて、プロセッサ108は、選択曲
線上の多数の異なる点それぞれに関してコンダクタンス関数によって決定された
伝導率値を、ルックアップテーブルとしてメモリ108に格納する。こうした各
伝導率値は、対応するインデックス電圧ペアによってインデックス化されたメモ
リ位置にアクセスすることで、格納されたルックアップテーブルから取り出すこ
とができる。
ンス(伝導率ではない)を、「選択」曲線上の交差電圧ペアに関連づけるコンダ
クタンス関数、或いは、各測定サンプルの既知の抵抗又は抵抗率を、「選択」曲
線上の交差電圧ペアに関連づける「抵抗関数」又は「抵抗率関数」を、上述のコ
ンダクタンス関数の代わりに決定及び処理することができる。便宜上、「コンダ
クタンス関数」という表現は、本明細書(請求項を含む)において、こうしたコ
ンダクタンス関数、抵抗関数、又は抵抗率関数、或いは、測定サンプルのセット
それぞれにおける既知のコンダクタンス、伝導率、抵抗、抵抗率、シート抵抗、
又はシート伝導を、「選択」曲線上の交差電圧ペアに関連づける任意の関数、及
び(測定サンプルのセットそれぞれにおける既知のコンダクタンスを、「選択」
曲線上の交差電圧ペアに関連づける)狭義のコンダクタンス関数を示す広範な意
味において使用される。
の裏側の中に位置しても良い。この配置において、このキャリヤは、基準信号を
提供しなくなる。したがって、温度センサも、好ましくは、測定サンプル信号を
任意の温度変化に関して校正できるように、このキャリヤに取り付けられる。(
プラスチックに覆われた)基準金属スラグも、既知のサンプルに関する基準信号
が得られるように、周期的にプローブを通り過ぎて移動するような配置にするこ
とができる。この構成においては、ブリッジプローブ設計によっても、共振器プ
ローブ設計と比較して、相対的に小さなスポットサイズの測定が可能になる。
スを含むこともできる。渦電流測定デバイスは、厚膜で良好に機能し、光学測定
デバイスは薄膜で更に良好に機能するため、渦デバイスと光学デバイスとを組み
合わせることで、広範囲のフィルム厚を測定することができる。図5は、本発明
の一実施形態による、組み合わせ渦電流及び光学測定デバイス500を示す側面
図である。図中に示すように、組み合わせ測定デバイス500は、CMPツール
内に統合される。例示する実施形態においては、光ファイバ測定デバイス504
及び(例えば上述のような)渦電流プローブ502が、ハウジング510に収納
されている。ハウジング510は、渦電流信号及び光学信号を十分に透過させる
材料によって形成される。例えば、このハウジングは、ガラスによって形成され
る。
ル内に統合することができる。例えば、渦電流プローブコイルは、光学素子に巻
き付けることができる。好ましくは、光学測定デバイスは、渦電流プローブシス
テムと分離して、プラテン内に配置される。或いは、渦電流プローブは、上述の
ように、ウエハの裏側に配置することができる。一実施形態においては、自己清
浄型対物レンズが、光学測定デバイスのために、CMPのプラテン及びパッドの
中に挿入される。光学測定は、CMP動作中に自己清浄型対物レンズを通じて行
われる。自己清浄型対物レンズのいくつかの実施形態は、ニクナハッド他による
1999年9月15日付けの上述の同時系属米国特許出願第09/396,14
3号「自己清浄型光学測定を実行する装置及び方法」、及びニクナハッド他によ
る2000年4月24日付けの第09/556,238号「化学機械研磨中にキ
ラー粒子を検出する装置及び方法」において説明されている。
上の測定システム(図示は省略)を取り入れた化学機械研磨(CMP)装置60
0の断面を示す図である。様々な成分の寸法は、本発明の自己清浄型対物レンズ
をより明瞭に示すために、各種成分の寸法を誇張して示している。図中に示すよ
うに、CMP装置600は、サンプルホルダ601と、穴608を有したパッド
607及びプラテン206とを備えている。サンプルホルダ601は、パッド6
07及びプラテン606に対してサンプル602を保持するように構成される。
スラリ604は、サンプル602と、プラテン606の頭部を構成するパッドと
、の間に設けられる。サンプルがパッド607に対して移動すると、スラリ60
4は、サンプル602を機械的且つ又は化学的に研磨するように機能する。もち
ろん、任意の適切な研磨剤を利用して良い。
取り付けられる。図6の自己清浄型の対物レンズは、光学素子610と、流動流
体623とを備えている。自己清浄型と対物レンズの流動流体613は、任意の
適切なメカニズムを用いて生成することができる。図中に示すように、自己清浄
型の対物レンズは、光学素子610とサンプル表面602との間に一定の流体の
流れを生成する流体ポンプ612と、流体出口614とを更に備えている。或い
は、流動流体613を生成する単一デバイス内に、流体ポンピングシステムを導
入しても良い。最後の例としては、視野領域の周囲にリング上の穴を形成し、こ
の視野領域の中心にポンプから流体を供給することとしても良い。この流体は、
その後、リング上の穴を通じて排出される。
ることとしても良い。同様に、流体出口614に負圧を発生させて、流体出口6
14に流れ込む流量率を制御することとしても良い。例えば、流量率は、スラリ
の種類、研磨速度、流体リザーバのサイズ、光学素子の構成、光の波長、スラリ
の濃度、工程に及ぼす影響の程度等に応じて変更しても良い。図中に示すように
、パッド607とサンプル602との間に設けられたスラリ604は、流動流体
613によって、サンプル602の視野表面から実質的に排除される。
(図示は省略)を、流体ポンプ612に設けることとしても良い。センサは、圧
力や光学的な入力又はその他の入力を用いて、サンプルの位置を検出することが
できる。そして、自己清浄型の対物レンズの近く又は頭部にサンプルが存在する
場合には、流動流体を調整することとしても良い。こうすれば、自己清浄型の対
物レンズ付近のスラリを過度に希釈することなく、光学通路上の異物を排除する
ことができる。これにより、スラリが希釈されてサンプルを効果的に研磨できな
くなることが防止される。
反射、検出、及び分析されるサンプル602に対して送られる。次いで、サンプ
ル602から、一つ以上の検出可能信号618が反射される。自己清浄型対物連
巣の流体613によって、信号通路からスラリが排除されるので、多の実状態(
in-situ )測定システムのように、スラリ604によって測定及び検出可能信号
616及び618が大きく歪められる事態は生じない。
0と併せて使用することができる。具体的な例として、反射率計システム、偏光
解析器、緩衝計システム、及び光音響システムを使用することができる。光学測
定デバイスは、様々な方法で構成することができる。反射率計は、多数の入射ビ
ーム角度又は単一のビーム角度を使用して反射率を測定することができる。加え
て、反射率計は、様々な波長又は単一の波長での反射率を測定することができる
。同様に、偏光解析器は、多数の角度、単一の角度、多数の波長、及び単一の波
長の任意の組み合わせにおいて測定を行うように構成することができる。
他による米国特許5,747,813号及びワング(Wang)他による199
9年4月22日付けの米国特許出願第09/298,077号において説明され
ている。偏光解析装置及び方法のいくつかの実施形態は、ピウォンカ−コーレ(
Piwonka−Corle)他による米国特許第5,910,842号におい
て説明されている。光音響システム及び方法は、ニクナハッド他による1998
年2月24に付けの米国特許出願第09/028,417号において説明されて
いる。
ができる。エンドポイントが近い時には、反射率の下落が存在することが分かっ
ている。図7は、反射率値をフィルム厚の関数とする四種類のグラフを示してい
る。図中に示すように、フィルムが完全に除去される時に生じる反射率の下落が
存在する。例えば、厚さ1000オングストロームの銅層を除去する前に下落が
存在し、別の下落は、1000オングストロームの銅及び300オングストロー
ムのTaNの両方を除去する前に存在する。様々なフィルム厚および組成と動作
条件とに関して、多数の反射率曲線を生成し、反射率の低下後、どのくらいの時
間でエンドポイントが発生するかを決定することができる。例えば、エンドポイ
ントは、低下の5秒後に発生する場合がある。この場合、エンドポイントに到達
した状態を確保するために、予測される5秒よりも多少長く(例えば10秒間)
研磨を行うことができる。好ましくは、反射率は、より容易に低下を感知できる
ように、いくつかの入射角で測定される。
容易に特定可能な目印を提供する。この予測手続きは、研磨開始からエンドポイ
ントまでの研磨時間全体に関する従来の予測に対する改良を意味する。研磨工程
全体を通じて、同じ速度で研磨工程が進む可能性は低いため、合計研磨時間の予
測は、正確に行われる可能性は低い。対照的に、下落後の残り研磨時間を予測す
ることは、エンドポイントに到達するまでのこうした短い時間量において、速度
が大幅に変化する可能性が低いため、エンドポイント時間の正確な表示となる可
能性が高い。渦電流プローブにより研磨速度の変化を判断する上述の手法も、エ
ンドポイントの決定のために、反射率の下落と共に使用することができる。つま
り、ウエハ全体での研磨速度の変化を補うために、余分な時間を追加することが
できる。例えば、最も研磨が遅いウエハの部分がエンドポイントに到達する状態
を確保するために、余分な時間を追加することができる。
できる。多数の入射角を有する光学システムのいくつかの実施形態は、ニクナハ
ッドによる上述の同時系属米国特許出願第09/396,143号及び第09/
556,238号において説明されている。
フィルム厚測定の精度を最適化することができる。つまり、両方のプローブによ
って測定を行い、広範なフィルム厚で最適な結果を得る。例えば、渦及び光学プ
ローブは、合わせることで、あらゆる種類の金属化エンドポイントを提供する。
渦電流プローブ測定は、200乃至400A以上といった厚いフィルムの測定に
対する感度が高いことが分かっている。更に、光学測定は、厚さ約400A乃至
500A以下の最上層Cuに対する感度が高いことが分かっている。したがって
、渦電流プローブ測定は、厚膜測定に利用可能であり、光学プローブは、薄膜測
定に利用される。加えて、渦電流プローブは、サンプル上の下層のフィルムパタ
ーンに対する感度が相対的に低いと思われる。
れ、低速エッチング中は、別の手法が利用される。図8Aないし図8Bは、相対
的に高速なエッチングを表している。図8Aは、サンプルの3つの層、つまり二
酸化珪素層802、Ta層804a、及びCu層806aを示している。エッチ
ング前、Cu層806aは、通常、Ta下層804aと比較して、相対的に大き
な厚さを有する。
者には周知であるように、この結果として、かなりの起伏があるCu層806a
が生じる。例えば、Cu層806aは、高位点808においては約1000Aに
なる可能性がある。Cu層806aは、ここから、領域810a及び810bの
厚さゼロまで、徐々に少なくなる場合がある。Cu層806のエンドポイントが
正確に検出されない場合は、図8Cに示すように、障壁層のTa804bも、領
域810a及び810bに沿って、エッチングされる恐れがある。つまり、Ta
層804において、ディッシング又は浸食が発生する恐れがある。ディッシング
及び浸食は、Cuエンドポイントが正確に検出されなかった時に発生する望まし
くない効果である。解決策として、ディッシングが発生する前にCu層806の
相対的に大きな厚さ808(図8B)を正確に検出するために、渦電流プローブ
を利用することができる。
Dに示すように、より均等にエッチングされる。例えば、Cu層は、最高点85
8において、約200Aになる可能性がある。この場合は、相対的に小さいCu
厚(例えば200A)において発生するCuエンドポイントを正確に測定するた
めに、光学プローブを利用することができる。
ールにおいて利用することができる。例えば、両ツールは、堆積ツール内で利用
することができる。図9は、本発明の一実施形態による、組み合わせ渦電流及び
光学プローブを有するマルチチャンバ堆積ツール900を示す図である。
チャンバ902bとを有する。当然ながら、任意の数及びタイプのチャンバを使
用することができる。第1のチャンバ902aは、サンプル904に第1の層を
堆積させるのに使用することが可能であり、次いで、第2のチャンバ902bは
、サンプル904に第2の層を堆積させるのに使用する。大まかに言えば、サン
プル904は、第1のチャンバ902a内で第1の材料906aの上に取り付け
られる。第1の材料906aは、サンプルに蒸着する(908a)。
付けることができる。渦電流プローブ914aは、好ましくは、サンプルの裏側
を通じて、第1の層の厚さを測定できる。加えて、光学エミッタ916a及び検
出器918aを、第1のチャンバ902a内に取り付けることができる。エミッ
タ916aは、サンプルに向けて信号を放射し、信号はサンプル904で反射さ
れ、検出器918aに向かう。
第2のチャンバ902bも、サンプル904に蒸着させる第2の材料906bを
含む(908b)。第2のチャンバ902bは、更に、渦電流プローブ914b
及び光学エミッタ/検出器916b及び918bを含む。
ブのみを含むこととしても良い。好ましくは、渦電流プローブにより、上述の校
正手法及び/又はマロリの特許が実施される。
を、トランスファモジュール910内に取り付けることとしても良い。図中に示
すように、渦電流プローブ912は、サンプル904の付近に配置される。した
がって、サンプルがチャンバ間を移動する際に、フィルム厚を測定することがで
きる。フィルム厚が不十分であると判断された場合は、フィルムの再適用のため
に、サンプルをチャンバに戻すことができる。当然ながら、各プローブは、フィ
ルム厚の決定のために、更に、処理デバイス(図示せず)に結合される。
の請求項の範囲内で、特定の変更及び修正を実行できることは明らかである。な
お、本発明の工程及び装置の両方を実施する多数の代替方法が存在する。
大幅に研磨した後、依然として光学的に不透明である時、これは、事実上、理想
的な銅鏡であるように思える。この銅鏡は、その後、湾曲しているファイバ等、
環境条件の変化を調整するために利用することができる。加えて、反射率値の低
い物体を、光学通路内に周期的に配置し、校正用の低反射率基準を提供すること
ができる。
ることもできる。キャリヤ、パッド、又はプラテン内にピエゾセンサを埋め込み
、研磨の力学を決定することもできる。例えば、サンプルがキャリヤを滑り落ち
る時、異なる音が生成されるため、ピエゾセンサによって、この滑りを検出する
ことができる。別の例として、この光学システムは、軌道プラテン内の内視鏡型
装置内に取り付けることもできる。加えて、コンダクタンスポリマ接点をパッド
内に取り付け、シート抵抗等、サンプルの様々な電気的測定値を非破壊的に得る
ことができる。
こともできる。例えば、光学プローブは、金属鏡面を基準として使用することで
校正することができる。金属は、金属層がほとんど取り除かれ、依然として光学
的に不透明である時、適切な鏡状の表面となる。このポイントは、渦電流プロー
ブによって決定することができる。加えて、光学測定デバイスを使用して、フィ
ルムが取り除かれた時期を判断し、その後、フィルム抵抗率測定ではなく、基板
抵抗率測定を行うために、渦電流プローブを校正することができる。
は、本明細書で述べた詳細に制限されず、前記特許請求の範囲及び均等物の中で
変形することが可能である。
説明から容易に理解されよう。
械研磨(CMP)システムを示す説明図である。
ある。
示したグラフである。
数として示したグラフである。
トを示す説明図である。
。
オフ曲線に交差する円弧とを示すグラフである。
側面図である。
システム(図示は省略)を取り入れた化学機械研磨(CMP)装置の断面を示す
説明図である。
説明図である。
を示す説明図である。
たマルチチャンバ堆積ツールを示す説明図である。
Claims (64)
- 【請求項1】 サンプルに形成された薄膜を除去しながら、検出コイルを組
み込んだ渦電流プルーブを用いて、該薄膜に関する情報を実状態で取得する方法
であって、 (a)前記渦電流プルーブの検出コイルに交流電圧を印加する工程と、 (b)前記渦電流プルーブの検出コイルが前記サンプルの薄膜に近接したとき
に、該検出コイルに生じる第1の信号を測定する工程と、 (c)特定の組成を有し、あるいは前記渦電流プルーブの検出コイルから所定
距離に設けられた基準部材に該検出コイルが近接したときに、該検出コイルに生
じる第2の信号を測定する工程と、 (d)前記第1の信号に含まれる利得あるいは位相の歪みを補正するべく、前
記第2の信号に基づいて該第1の信号を校正する工程と、 (e)前記校正した第1の信号に基づいて、前記薄膜の特性値を決定する工程
と を備える方法。 - 【請求項2】 前記特性値が、前記薄膜の膜厚である請求項1記載の方法。
- 【請求項3】 前記基準部材が、サンプルを保持するサンプルキャリヤであ
る請求項1又は2記載の方法。 - 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の方法であって、 前記渦電流プルーブの検出コイルを前記サンプルおよび前記基準部材から離し
た状態で、該検出コイルに生じる第3の信号を測定する工程を更に備え、 前記第1の信号を校正する工程は、前記第3の信号も考慮して該第1の信号を
校正する工程である方法。 - 【請求項5】 請求項4記載の方法であって、 前記第1の信号を校正する工程は、温度変化、あるいは前記渦電流プルーブと
前記基準部材との間の距離の変化に起因した利得あるいは位相の誤差を補正する
工程である方法。 - 【請求項6】 複数の検出コイル間で平衡を取る工程を更に備えた請求項1
ないし請求項5のいずれかに記載の方法。 - 【請求項7】 第1の信号、第2の信号、及び第3の信号が、それぞれに同
相成分と直角位相成分とを含んでいる請求項4記載の方法。 - 【請求項8】 請求項7の方法であって、 前記決定される特性値は、前記第1の信号、第2の信号、及び第3の信号に基
づいて求められる温度変化量、あるいは前記検出コイルと前記基準部材との間の
距離変化量であり、 前記前記求められた温度変化量あるいは距離変化量に基づいて、前記薄膜を除
去する処理を調整する工程を更に備えている方法。 - 【請求項9】 前記第1の信号、第2の信号、及び第3の信号間の関係に基
づいて前記温度変化量を求め、時間の関数として求められた該第3の信号の振幅
の変化量に基づいて前記距離変化量を求める請求項8記載の方法。 - 【請求項10】 請求項8または請求項9に記載の方法であって、 前記除去処理を調整する工程は、前記渦電流プルーブと前記サンプルとの間に
設けられたパッドを交換する工程である方法。 - 【請求項11】 請求項8または請求項9に記載の方法であって、 前記除去処理を調整する工程は、該除去処理を行う設備を変更する工程である
方法。 - 【請求項12】 請求項8または請求項9に記載の方法であって、 前記除去処理を調整する工程は、終了時間を設定あるいは修正する工程である
方法。 - 【請求項13】 請求項2記載の方法であって、 前記薄膜の膜厚を決定する工程は、 膜厚が既知のサンプルから得られた振幅値に基づいて、振幅値と膜厚との相
関を求める工程と、 前記求められた前記振幅値と前記膜厚との相関を参照することにより、前記校
正された第1の信号の振幅から前記薄膜の膜厚を決定する工程と を備えている方法。 - 【請求項14】 請求項13記載の方法であって、 前記相関を求める工程は、膜厚が既知のサンプルから振幅値と膜厚との相関を
示す一次式を時間の関数として求める工程であり、 前記膜厚を決定する工程は、前記校正された第1の信号の振幅を前記一次式に
当てはめることにより、前記膜厚を決定する工程である方法。 - 【請求項15】 前記検出コイルに印加される交流電圧の周波数が、前記薄
膜の組成、前記検出コイルの大きさ、あるいは該薄膜の測定しようとする領域の
深さの3つの中から選択された要因に基づいて設定される請求項1ないし請求項
14のいずれかに記載の方法。 - 【請求項16】 前記検出コイルに印加される交流電圧が複数の周波数に設
定されて、工程(a)ないし工程(d)の各工程が行われる請求項15記載の方
法。 - 【請求項17】 前記第1の信号が、前記サンプルの複数の領域で測定され
る請求項1ないし請求項16のいずれかに記載の方法。 - 【請求項18】 請求項17記載の方法であって、 前記決定された特性値は、前記校正された第1の信号に基づいて求められた前
記サンプルの各領域での除去速度であり、 除去の均一性を向上させるために、前記求められた除去速度に基づいて前記除
去処理を調整する工程を更に備えている方法。 - 【請求項19】 請求項18記載の方法であって、 前記除去処理を調整する工程は、前記サンプルキャリヤに前記サンプルが保持
されている領域の背面側に設けられた空気袋内の空気量を、前記求められた除去
速度が相対的に低い領域では増加させる工程である方法。 - 【請求項20】 請求項18記載の方法であって、 前記除去処理を調整する工程は、前記求められた除去速度が想定的に低い領域
では除去速度を増加させる工程である方法。 - 【請求項21】 請求項17ないし請求項21のいずれかに記載の方法であ
って、 前記決定された特性値は、前記サンプルの各測定領域での除去速度であり、 前記薄膜が完全に除去されるまでに要する時間を、前記求められた除去速度に
基づいて予測する工程と、 前記除去処理の終了時間を、前記薄膜が完全に除去されるまでの予測時間に基
づいて調整する工程と を更に備える方法。 - 【請求項22】 サンプルに形成された薄膜に関する情報を取得する測定装
置であって、 交流電源と、 前記交流電源に接続されて交流電圧が印加される検出コイルと、 前記検出コイルに接続されて、該検出コイルに生じる交流電圧の変化を検出す
るインピーダンス検出器と、 プログラミング命令を記憶したメモリと、 前記メモリに接続されて、前記検出コイルに交流電流を印加するとともに、該
検出コイルに生じた交流電圧の変化を解析して、前記サンプルに形成された前記
薄膜の膜厚を決定する処理を、該メモリとともに司るプロセッサと を備える測定装置。 - 【請求項23】 請求項22記載の測定装置であって、 前記交流電源に接続されて、該交流電圧が印加される基準コイルを更に備える
とともに、 前記インピーダンス検出器は、前記検出コイルと前記基準コイルとの交流電圧
間の差分信号を増幅する検出器であり、 前記プロセッサ及びメモリは、前記検出コイルの交流電圧と前記基準コイルの
交流電圧との間の差分信号を解析するプロセッサおよびメモリである測定装置。 - 【請求項24】 請求項23記載の測定装置であって、 前記インピーダンス検出器は、同期検出器であり、 前記検出コイルと、前記基準コイルと、前記同期検出器とに結合されたインピ
ーダンスブリッジを更に備えている測定装置。 - 【請求項25】 請求項24記載の測定装置であって、 前記インピーダンスブリッジは、実質的に平衡が取られたブリッジであり、 前記同期検出器は、前記平衡が取られたインピーダンスブリッジで測定された
差分信号を増幅する検出器である測定装置。 - 【請求項26】 請求項25記載の測定装置であって、 前記ブリッジ内の第1の抵抗と該ブリッジ内の第2の抵抗とでインピーダンス
を平衡させるために、該第1の抵抗のインピーダンスを調整するインピーダンス
調整ブロックを備えている測定装置。 - 【請求項27】 請求項23記載の測定装置であって、 前記検出コイルと前記基準コイルとでインピーダンスを平衡させるために、該
検出コイルあるいは該基準コイルのインピーダンスを調整するインピーダンス調
整ブロックを備えている測定装置。 - 【請求項28】 前記基準コイルおよび前記検出コイルの各々が、相対的に
温度変化の影響を受け難いコア部材に巻き付けられている請求項23記載の測定
装置。 - 【請求項29】 前記コア部材が、高透過性フェライト材料、コンダクタン
スエポキシ、アクリル材料の中から選択された部材である請求項28記載の測定
装置。 - 【請求項30】 請求項22ないし請求項29のいずれかに記載の測定装置
であって、 前記インピーダンス検出器は、前記検出コイルに生じた交流電圧の変化の同相
成分と直角位相成分とを、前記プロセッサに出力する検出器である測定装置。 - 【請求項31】 請求項22ないし請求項29のいずれかに記載の測定装置
であって、 前記プロセッサおよび前記メモリは、 (a)前記検出コイルが前記サンプルの薄膜に近接したときに、該検出コイル
に生じる第1の信号を測定する工程と、 (b)既知の組成を有するとともに前記検出コイルから離して設けられた基準
部材に該検出コイルが近接したときに、該検出コイルに生じる第2の信号を測定
する工程と、 (c)前記第1の信号に含まれる非対称な利得の歪みが小さくなるように、前
記第2の信号に基づいて該第1の信号を校正する工程と、 (d)前記校正された第1の信号に基づいて、前記薄膜の特性値を決定する工
程と を実行するプロセッサおよびメモリである測定装置。 - 【請求項32】 研磨剤を用いたサンプルの研磨と、該サンプルの監視とを
行う化学機械研磨(CMP)システムであって、 研磨テーブルと、 前記サンプルと前記研磨テーブルとの間に研磨材を介在させた状態で該サンプ
ルと該研磨テーブルとの相対位置を変更することによって該サンプルの研磨を行
うべく、該サンプルを該研磨テーブルに面した状態で保持するするサンプルキャ
リヤと、 前記サンプルの研磨中に、該サンプルに関する情報を取得する請求項24記載
の測定装置と を備えたCMPシステム。 - 【請求項33】 測定装置が、前記サンプル背面の前記サンプルキャリヤ内
に設けられている請求項32記載のCMPシステム。 - 【請求項34】 温度センサを更に備える請求項32または請求項33記載
のCMPシステム。 - 【請求項35】 測定装置付近に移動可能な基準部材を更に備えている請求
項32ないし請求項34のいずれかに記載のCMPシステム。 - 【請求項36】 研磨剤を用いたサンプルの研磨と、該サンプルの監視とを
行う化学機械研磨(CMP)システムであって、 研磨テーブルと、 前記サンプルと前記研磨テーブルとの間に研磨材を介在させた状態で該サンプ
ルと該研磨テーブルとの相対位置を変更することによって該サンプルの研磨を行
うべく、該サンプルを該研磨テーブルに面した状態で保持するするサンプルキャ
リヤと、 前記サンプルの研磨中に、該サンプルの測定を行う渦電流プルーブと、 前記サンプルの研磨中に、該サンプルの測定を行う光学測定器と、 メモリと、 前記メモリに接続されて、該メモリとともに、前記渦電流プルーブおよび前記
光学測定器を操作するプロセッサと を備えるCMPシステム。 - 【請求項37】 前記渦電流プルーブの検出コイルが、前記光学測定器の光
学素子に巻き付けられている請求項36記載のCMPシステム。 - 【請求項38】 請求項36または請求項37記載のCMPシステムであっ
て、 前記光学測定器は、前記研磨テーブルの穴の中に配置された自己清浄型対物レ
ンズを備えているCMPシステム。 - 【請求項39】 請求項36ないし請求項38のいずれかに記載のCMPシ
ステムであって、 渦電流プルーブは、 交流電源と、 前記交流電源に接続されて、該交流電源によって交流電圧が印加される検出
コイルと、 前記検出コイルに接続されて、検出コイル上の交流電圧の変化を検出するイ
ンピーダンス検出器と を備え、 前記プロセッサおよび前記メモリは、前記検出コイルに交流電圧を印加すると
ともに、前記センサに生じた交流電圧の変化を解析して、該サンプルの薄膜の厚
さを決定する処理を行うプロセッサおよびメモリであるCMPシステム。 - 【請求項40】 請求項39記載の測定装置であって、 前記プロセッサ及びメモリは、 (a)前記検出コイルが前記サンプルの薄膜に近接したときに、該検出コイル
に生じる第1の信号を測定する処理と、 (b)既知の組成を有するとともに前記検出コイルから離して設けられた基準
部材に該検出コイルが近接したときに、該検出コイルに生じる第2の信号を測定
する処理と、 (c)前記第1の信号に含まれる非対称な利得の歪みを小さくするように、前
記第2の信号に基づいて該第1の信号を校正する処理と、 (d)前記校正された第1の信号に基づいて、前記薄膜の特性値を決定する処
理と を実行するプロセッサおよびメモリである測定装置。 - 【請求項41】 請求項36ないし請求項40のいずれかに記載の測定装置
であって、 前記プロセッサおよびメモリは、 高速研磨中に渦電流プルーブを扱う処理と、 低速研磨中に光学測定器を扱う処理と を更に実行するプロセッサおよびメモリである測定装置。 - 【請求項42】 サンプルに薄膜を堆積させる薄膜堆積装置であって、 前記サンプルおよび該サンプル上に蒸着する第1の材料を収納するチャンバと
、 前記第1の材料を前記サンプルに蒸着させている間に、該サンプルの測定を行
う渦電流プルーブと、 前記サンプルに向けて光ビームを照射するとともに、該サンプルから放射され
た光ビームを検出可能な位置に設けられた光学測定器と、 メモリと、 前記メモリに接続されて、該メモリとともに、前記渦電流プルーブおよび前記
光学測定器の操作を司るプロセッサと を備える薄膜堆積装置。 - 【請求項43】 サンプルに形成された薄膜を除去しながら、渦電流プルー
ブおよび光学測定器を用いて、該サンプルの薄膜に関する情報を実状態で取得す
る方法であって、 前記渦電流プルーブが前記サンプルの薄膜に近接したときに、該渦電流プルー
ブによって第1の渦電流信号出力を測定する工程と、 前記光学測定器が前記サンプルの薄膜に近接したときに、該光学測定器によっ
て第2の光学信号出力を測定する工程と、 前記第1の渦電流信号に基づいて、前記薄膜の第1の特性値を決定する工程と
、 前記第1の光学信号に基づいて、前記薄膜の第2の特性値を決定する工程と、 を備える方法。 - 【請求項44】 請求項43記載の方法であって、 前記渦電流プルーブの検出コイルが、既知の組成を有するとともに該検出コイ
ルから離して設けられている基準部材に近接したときに、該検出コイルに生じる
第2の渦電流信号を測定する工程と、 前記第1の渦電流信号に含まれる非対称な利得の歪みが小さくなるように、前
記第2の渦電流信号に基づいて該第1の渦電流信号を校正する工程と を更に備えている方法。 - 【請求項45】 前記基準部材が、前記サンプルを保持するサンプルキャリ
ヤである請求項44記載の方法。 - 【請求項46】 請求項44または請求項45に記載の方法であって、 前記渦電流プルーブの検出コイルがオープンコイル位置にあるときに、該検出
コイルに生じる第3の渦電流信号を検出するとともに、該第3の渦電流信号も考
慮して、前記第1の渦電流信号を校正する工程を更に備えている方法。 - 【請求項47】 第1の渦電流信号、前記第2の渦電流信号、および前記第
3の渦電流信号の各々は、同相成分と直角位相成分とを含んでいる請求項46記
載の方法。 - 【請求項48】 請求項46または請求項47記載の方法であって、 前記決定された特性値は、前記第1の信号、前記第2の信号、および前記第3
の信号に基づいて求められた温度変化量あるいは前記検出コイルと前記基準部材
との間の距離変化量であり、 前記求められた温度変化量あるいは距離変化量に基づいて、前記除去処理を調
整する工程を更に備えている方法。 - 【請求項49】 請求項48記載の方法であって、 前記温度変化量は、前記第1の渦電流信号、前記第2の渦電流信号、および前
記第3の渦電流信号との関係に基づいて求められ、 前記距離変化量は、時間の関数としても前記第3の渦電流信号の振幅に基づい
て求められる方法。 - 【請求項50】 前記除去処理を調整する工程は、前記渦電流プルーブと前
記サンプルとの間に設けられたパッドを交換する工程である請求項48記載の方
法。 - 【請求項51】 前記除去処理を調整する工程は、該除去処理を行う設備を
変更する工程である請求項48記載の方法。 - 【請求項52】 前記除去処理を調整する工程は、終了時間を設定する工程
である請求項48記載の方法。 - 【請求項53】 請求項44ないし請求項52のいずれかに記載の方法であ
って、 前記特性値は、前記薄膜の膜厚であり、 前記膜厚は、 膜厚が既知のサンプルから得られた振幅値に基づいて、前記第1の渦電流信
号の振幅値と膜厚との相関を求め、 前記第1の渦電流信号の振幅値と膜厚との相関を参照することにより、前記
校正された第1の渦電流信号から求められた膜厚である方法。 - 【請求項54】 膜厚が既知のサンプルから求められた前記振幅値と膜厚と
が、時間の関数としてグラフに表されている請求項53記載の方法。 - 【請求項55】 前記第1の渦電流信号が、前記サンプルの複数の領域で測
定される請求項44ないし請求項54のいずれかに記載の方法。 - 【請求項56】 請求項55記載の方法であって、 前記決定された特性値は、前記校正された第1の信号に基づいて求められた前
記サンプルの各測定領域での除去速度であり、 前記求められた除去速度に基づいて、除去の均一性を向上させるべく前記除去
処理を調整する工程を更に備えている方法。 - 【請求項57】 請求項56記載の方法であって、 前記除去処理を調整する工程は、前記サンプルキャリヤに前記サンプルが保持
されている領域の背面側に設けられた空気袋内の空気量を、前記求められた除去
速度が相対的に低い領域では増加させる工程である方法。 - 【請求項58】 請求項56記載の方法であって、 前記除去処理を調整する工程は、前記求められた除去速度が想定的に低い領域
では除去速度を増加させる工程である方法。 - 【請求項59】 請求項55記載の方法であって、 前記決定された特性値は、前記サンプルの各測定領域での除去速度であり、 前記薄膜が完全に除去されるまでに要する時間を、前記求められた除去速度に
基づいて予測する工程と、 前記除去処理の終了時間を、前記薄膜が完全に除去されるまでの予測時間に基
づいて調整する工程と を更に備える方法。 - 【請求項60】 請求項59記載の方法であって、 前記第1の光学信号における反射率の低下を確認する工程と、 前記薄膜が完全に除去されるまでに要する第2の時間を、前記反射率の低下に
基づいて予測する工程と を更に備えており、 前記除去処理の終了時間を調整する工程は、前記第2の時間も考慮して調整す
る工程である方法。 - 【請求項61】 前記予測された第2の時間は、前記反射率の低下後、短い
時間となるように決定される請求項60記載の方法。 - 【請求項62】 前記第1の光信号が、前記反射率の低下を容易に確認すべ
く複数の入射角度で測定される請求項60または請求項61に記載の方法。 - 【請求項63】 サンプルに形成された薄膜を除去しながら、光学測定器を
用いて、該サンプルに関する情報を実状態で取得する方法であって、 前記光学測定器を用いて、前記サンプルから光学信号を時間の関数として測定
する工程と、 前記光学信号の低下に基づいて、前記薄膜が除去されるまでに要する時間を予
測する工程と、 前記予測された時間に基づいて、前記除去処理の終了時間を調整する工程と を備える方法。 - 【請求項64】 請求項63記載の方法であって、 前記反射率の低下を容易に確認するために、前記サンプルに対して異なる入射
角で測定された一組の光学信号を、前記測定装置を用いて時間の関数として取得
する工程を更に備える方法。
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