JPH09501492A - 物体の変位を測定する方法と装置および電気信号の線型化装置 - Google Patents

物体の変位を測定する方法と装置および電気信号の線型化装置

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JPH09501492A JP7502349A JP50234994A JPH09501492A JP H09501492 A JPH09501492 A JP H09501492A JP 7502349 A JP7502349 A JP 7502349A JP 50234994 A JP50234994 A JP 50234994A JP H09501492 A JPH09501492 A JP H09501492A
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ホルム ラルセン,グンナ
ブリル イェンセン,ヘンリク
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エー/エス ブリュエル アンド キアル
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Abstract

(57)【要約】 導電性材料からなる物体の変位が測定される。変位を測定するため、物体中に渦電流を生成する電磁界が、物体の近くに間をおいて置かれたトランスデューサによって設定され、トランスデューサのインピーダンスを表す第一電気信号が生成される。この第一電気信号は第一および第二成分を有する第一ベクトルによって表され、第一成分はトランスデューサの特性およびトランスデューサと物体の間の距離に依存する第二ベクトルであり、第二成分は、実数である第一因子と第三のベクトルである第二因子との積である。ここで、第一因子はトランスデューサの特性、トランスデューサと物体の間の距離および物体の特性に依存し、第三のベクトルは実質的にトランスデューサの特性に依存する。第一電気信号は処理されるが、この処理は、物体特性への依存性を実質的に取り除くために、一般に第二成分と垂直な軸上への第一ベクトルの射影をシミュレートすることを含む。本発明はまた電気信号の線型化のための装置に関する。入力信号は正の分数指数を有する多項式関数に近似される。この多項式関数は帰還ループにおいて利用される。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 物体の変位を測定する方法と装置および 電気信号の線型化装置 本発明は導電性材料からなる物体の変位を測定する方法と装置に関する。 渦電流近接プローブあるいはトランスデューサで変位を測定する際、トランス デューサの精度は、物体の3つの本質的なパラメータすなわち導電率、透磁率お よび温度の変化に対する鋭敏性(sensitivity)により制限される。導電率及び/ 又は透磁率の変化は、測定物体の材料が不均一であることによるか及び/又は温 度の変化による。通常変位トランスデューサはある材料について較正され、もし この材料が不均一であれば測定した変位は誤ったものとなる。 論文「渦電流距離ゲージ」、H.サトクリフ教授、IEE会報、第124巻N o.5、1997年5月において、金属表面の上方での交流ループの場理論が概 観され、金属の導電率および透磁率の影響が補償される距離ゲージングの方法の 可能性を立証する記載がなされている。サトクリフの方法によれば、高周波一次 電流Iがプローブコイルに供給され、測定された電磁界Vが3つの要素すなわち V1、V2 およびΔVに分割できる という議論がなされている。V1 は金属が存在しないときの一次電流Iにより誘 導される電圧であり、V1 はIに対し90°進んでおり、そしてV2 はプローブ コイルの理想的鏡像により誘導される電圧でありIに対して90°遅れており、 その電圧の第三の要素ΔVは、プローブの他のパラメータ関数であることに加え て金属の導電率および透磁率の関数である。しかしながら、広い範囲の条件にわ たりΔVはIに対し45°の位相角で進んでいることが結論される。従って−4 5°の位相角を有する負荷インピーダンスを導入することによりΔVの影響を補 償し、金属の導電率および透磁率の影響を補償する距離ゲージシステムが、サト クリフにより提案されている。 しかしながら、45°の位相角の仮定は限られた値の作動パラメータに対して のみ有効であり、サトクリフにより提案されたシステムは、導電性材料からなる 物体の変位を測定する際に、測定物体の導電率および透磁率の変化を補償すると いう問題に対し一般的な解決法を提供しない。しかも、サトクリフにより提案さ れたシステムは導電性材料でコーティングした測定物体に関する用途に対して不 適当であることが注目される。 材料の厚みを測定するための渦電流トランスデューサの実例がSU−A−12 23129に開示されている。この特許は、作動表面から距離をおいて置かれた 補償巻き線を用いて測定物体の導電率の変化を補償するトランスデューサを開示 している。 1つの渦電流近接検知システムが、US−A−4,875,007に開示され ている。この特許は、温度変化の影響を低減 した検知システムを開示している。温度によるプローブの感度の減少を補償する ため、発振器の振幅を制御するネットワークに温度感知素子が設けられている。 その発振器は一方は測定プローブであり他方は参照プローブである2つのマッチ ングしたプローブに交互に給電するものである。このシステムにおいては、シス テムの線型性および感度の両方を増加させるため、共鳴モードでプローブを作動 させる。 導電率および透磁率などのような材料パラメータの変化の影響を補償しつつ、 導電性材料からなる物体の変位を測定する方法と装置を提供することが本発明の 1つの目的である。 本発明のもう1つの目的は、温度変化の影響を低減したトランスデューサシス テムを提供することである。 本発明の別の目的は、電気信号の線型化のためのシステムを提供することにあ る。 このように本発明は、トランスデューサ端子を有し物体の近くに間隔をあけて 配置されたトランスデューサによって物体中に渦電流を生成する電磁界を設定す ることと、 第一および第二成分を有し、第一成分はトランスデューサの特性およびトラン スデューサと物体の間の距離に依存する第二ベクトルであり、第二成分は、実数 である第一因子と第三のベクトルである第二因子との積であり、第一因子はトラ ンスデューサの特性、トランスデューサと物体の間の距離および物体の特性に依 存し、第三のベクトルは実質的にトランスデューサの特性に依存するような、第 一ベクトルによって表される、ト ランスデューサのインピーダンスを表す第一電気信号を発生させることと、 物体特性への依存性を実質的に取り除くために概ね第二成分と垂直な軸上への 第一ベクトルの射影をシミュレートすることを含む第一電気信号の処理とからな る、導電性材料からなる物体の変位を測定する方法を提供する。 本発明の方法によるトランスデューサを利用して物体の変位を測定する際に物 体の特性への依存性を取り除くためには、第一ベクトルの所望の射影を行うため に第一ベクトルの第二成分の方向を知ることが必要であることを理解するべきで ある。また第二成分の方向すなわち第三ベクトルはトランスデューサの特性の関 数であること、すなわちトランスデューサ構成が異なれば射影方向が異なること も理解するべきである。本発明の好ましい方法によれば、第二成分の方向は、ト ランスデューサと物体の間の距離の関数としての第一電気信号の値を表し、物体 の複数の導電性材料を表す複数の曲線の、図形的あるいは数値的最適化により見 い出される。 第一ベクトルの射影を行うため、得られた第二成分の方向を利用することによ り、実質的に第二成分に垂直である第四ベクトルに対応し射影軸を表す第二電気 信号を生成し、第一電気信号を生成された第二電気信号で乗算あるいは除算する ことが望ましい。このようにして射影の結果を表す情報をもつ第三電気信号が得 られ、この情報は第一および第二電気信号の位相差に対応する第一ベクトルと第 四ベクトルのなす角の関数である。 第一電気信号を第二電気信号で乗算する時、得られる第三電気信号は交流及び 直流成分を有し、その直流成分は射影の結果の情報を保持している。したがって 直流成分の情報を得るためには、乗算あるいは除算の結果を濾波(filter)する ことがさらに望ましく、この濾波は低域通過濾波(low-pass filtering)であるこ とが望ましい。 上記に記載した方法で物体の変位を測定する時、その結果は、電気信号を発生 し処理するトランスデューサと電子素子の非線型性のため、トランスデューサと 物体の距離の非線型関数になる可能性が高い。しかしながらこの非線型性は、濾 波の結果を線型化することにより補償することができる。 本発明による好ましい実施態様によれば、入力電流が発振器出力電圧から発生 し、その入力電流は実質的に一定の振幅と周波数を持ち、発振器出力電圧の位相 と実質的に等しい位相を有して、トランスデューサに供給される。さらに、発振 器出力電圧が一定の振幅と周波数を有することが望ましい。 トランスデューサに電流を供給する時、トランスデューサのインピーダンスの ためトランスデューサに電圧が生じる。このように、第一電気信号はトランスデ ューサの一対の端子の間の電圧である。 さらに、発振器出力電圧に位相偏移(phase shift)を与えることにより第二電 気信号を生成するため、発振器出力電圧を用いることができる。位相偏移の角度 は、発振器出力電圧と、実質的に第一電気信号の第二成分に垂直なベクトルとの なす角に 等しいことが望ましい。 温度変化の影響を低減するためには、トランスデューサが少しの程度だけ温度 に依存する導電率およびその他の電気的特徴を有する材料からなるコイル巻き線 を備えていることが望ましい。さらにトランスデューサが、自己補償的でブリッ ジネットワークの一部をなす一対のコイルと一対のインピーダンスを備えている ことが望ましい。この一対のコイルは一対の離れたコアのまわりに配置されてい てもよいが、またそれらは共通のコアのまわりに配置されていてもよい。コアは 、磁性材料から作られていることが望ましいが、コアを非磁性材料から作ること も可能である。 自己補償トランスデューサを得るためには、コイルの電気値(electric value )がほんのわずか異なっており、該一対のコイルに対し実質的に同じ電気値を得 るために、少なくとも1つのコイルの該電気値を調節手段で調節するならば非常 に好都合であることがわかった。調節手段は、導電性材料及び/又は磁化可能な 材料で作られかつコイルに対して移動可能な調節部材を備えていることが望まし い。 濾波の結果を線型化する際には、この結果はトランスデューサと測定物体の間 の距離の多項式関数として表現され、この多項式関数は最小二乗法により得られ る。そこでこの線型化は、濾波の結果を少なくとも4次の正整数の指数をもつ第 一多項式関数に近似することを含んでいる。この第一多項式関数は、増幅器を備 えた回路の帰還ループに用いられる。 しかしながら本発明による別の好ましい実施態様によれば、この線型化は、濾 波の結果を少なくとも2次のあるいは3次の正の分数指数をもつ第二多項式関数 に近似することを含んでいる。この第二多項式関数は、増幅器を備えた回路の帰 還ループに用いられる。さらにこの第二多項式関数は、集積回路の共通の基板上 に集積したトランジスタにより生成することが望ましい。これらのトランジスタ は、上述の多項式関数の生成の際利用する対数化装置と逆対数化装置を電気的に 実現するために用いられる。 本発明はまた、トランスデューサが物体の近くに間隔をおいて置かれたとき物 体中に渦電流を生成する電磁界を設定するトランスデューサを備え、該トランス デューサが、トランスデューサ端子と、トランスデューサのインピーダンスを表 す第一電気信号を発生させる手段と、第一電気信号を処理する手段とを備え、該 第一電気信号が第一および第二成分を有する第一ベクトルによって表され、第一 成分がトランスデューサの特性およびトランスデューサと物体の間の距離に依存 する第二ベクトルであり、第二成分は、実数である第一因子と第三のベクトルで ある第二因子との積であり、第一因子はトランスデューサの特性、トランスデュ ーサと物体の間の距離および物体の特性に依存し第三のベクトルは実質的にトラ ンスデューサの特性に依存し、該処理が物体特性への依存性を実質的に取り除く ために一般に第二成分と垂直な軸上への第一ベクトルの射影をシミュレートする ことを含む、導電性材料からなる物体の変位を測定 するためのトランスデューサシステムあるいは装置に関する。 第二成分と垂直な軸上への第一ベクトルの射影をシミュレートするためには、 上記に記載したような本発明の方法により第二成分の方向を決定する。しかしな がら第二成分に関する必要な情報を提供する他のどの方法でも用いることができ る。第二成分の方向に関する情報は処理手段に記憶させることができ、トランス デューサシステムあるいは装置の好ましい実施態様においては、処理手段はさら に、実質的に第二成分と垂直な第四ベクトルに対応し射影の方向を表す第二電気 信号を発生させる手段と、第一電気信号を生成された第二電気信号で乗算あるい は除算する手段とを備える。 第三電気信号は乗算あるいは除算手段の出力であり、この第三電気信号は交流 と直流成分の和で表され、直流成分はシミュレートした射影の結果を表すのに十 分な情報を含んでいる。このように射影を表すデータを表している結果を得るた めに、第三電気信号を濾波するが、トランスデューサシステムあるいは装置か乗 算あるいは除算手段の出力の濾波のための手段をさらに備えていることが望まし く、濾波手段は低域通過濾波用の手段であることが望ましい。 上述したように、濾波手段の出力は非線型になる可能性が高く、トランスデュ ーサシステムあるいは装置は濾波手段の出力を線型化する手段をさらに備えるこ とが望ましい。 トランスデューサシステムあるいは装置の好ましい実施態様によれば、第一電 気信号の発生手段は、発振器出力電圧を生成 する発振器手段と、トランスデューサへの入力電流を生成する手段とをさらに備 え、その入力電流は実質的に一定の振幅と周波数を持ち、発振器出力電圧の位相 と実質的に等しい位相を有している。さらに発振器手段は実質的に一定の周波数 の出力電圧を生成できることが望ましく、その周波数は0.1から10MHzの 範囲にあることが望ましく、1MHzであることがさらに望ましい。しかしなが らこの周波数は上に述べた0.1から10MHzの範囲に限定されないというこ とを理解すべきである。 またトランスデューサシステムあるいは装置は、処理手段の一部となる、第一 電気信号を増幅するための増幅手段をさらに備えることが望ましく、該第一電気 信号はトランスデューサ端子間の電圧であることが望ましい。 第二成分の方向に関する情報は、発振器出力電圧ベクトルと、実質的に第一電 気信号の第二成分に垂直なベクトルとのなす角として与えられ、トランスデュー サシステムあるいは装置の望ましい実施態様においては、第二電気信号を生成す る処理手段は、発振器出力電圧に位相偏移(phase shift)を与える移相手段はさ らに備え、そのことにより第二電気信号を得る。該移相手段は、発振器出力電圧 と、第一電気信号の第二成分に実質的に垂直なベクトルとのなす角に等しい位相 偏移の角度を与えることが望ましい。 測定物体の温度変化の影響は上記のシステムあるいは装置を用いることにより 実質的に除去されることを理解するべきであ る。しかしながら一般的に温度に依存しない変位の測定を行うためにトランスデ ューサ自身の温度変化の影響もまた最小にするべきである。このように本発明は また上記のトランスデューサシステムあるいは装置において用いることのできる トランスデューサに関する。このトランスデューサは、コイルを備えることがで きるが、そのコイルは温度の関数としての材料パラメータにおける変化の少ない 材料で作られていることが望ましい。トランスデューサは、入力および出力電流 端子と、全体として相似の1対のコイルすなわち測定コイルおよび参照コイルと 、実質的に同じ値をもつ1対のインピーダンスとを備え、その2つのコイルと2 つのインピーダンスが平衡回路の一部を形成し、その平衡回路の2つの平衡点に おいて1対の出力電圧端子が形成されていることが望ましい。さらにトランスデ ューサは2つのコイルを巻き付けるための2つのコアあるいは共通コアおよび平 衡回路のつりあいをとるための調節コアとを備えることが望ましく、その2つの コアあるいは共通コアは2つのコイルが配置されるための異なった長さの凹部を 備えることが望ましい。 装置の望ましい実施態様によれば、線型化手段は、濾波手段の出力を少なくと も4次の正の整数の指数を有する第一多項式関数に近似する手段を備える。また 、回路手段は帰還ループを備えて、第一多項式関数をその帰還ループにおいて使 用する。 さらに本発明は電気信号の線型化のための線型化装置に関し、本発明によるト ランスデューサシステムあるいは装置において その装置が使用され、そして該線型化装置は、入力信号を少なくとも2次のある いは望ましくは3次の正の分数の指数を有する多項式関数に近似する手段を備え る。線型化手段は、また帰還ループを持ち多項式関数をその帰還ループにおいて 使用する回路手段をも備えていることが望ましい。該線型化装置の望ましい実施 態様において、近似手段は、共通の基板上に少なくとも3つのそして望ましくは 4つのトランジスタを有する集積回路を備え、該トランジスタは分数の指数を有 する多項式関数を生成するために使用される。 さて本発明は以下の図面を参照してさらに詳細に記述される。 図1は、変位トランスデューサのブロックダイアグラムを示す。 図2は、本発明によるインピーダンス射影の原理を示す。 図3は、本発明の望ましい実施態様による電圧射影の原理を示す。 図4は、本発明のシステムの望ましい実施態様を示すブロックダイアグラムで ある。 図5は、本発明のシステムの別の実施態様を示すブロックダイアグラムである 。 図6は、単一コイルを有する測定プローブのインピーダンスあるいは電圧の相 対変化を示す。 図7は、本発明の望ましい実施態様による平衡回路において接続された2つの コイルを有する測定プローブの概略図である。 図8は、例えば図7に示された平衡測定プローブのインピー ダンスあるいは電圧の相対変化を示す。 図9は、調節コアの配置を示す平衡プローブの断面図である。 図10は、トランスデューサ出力の非線型性を示す。 図11は、図4および5のシステムの非線型出力の線型化のための回路設計の ブロックダイアグラムである。 図12は、入力を任意の羃にあげるための回路設計のブロックダイアグラムで ある。 図13は、図4および5のシステムの非線型出力の線型化のための回路設計の 望ましい実施態様を示すダイアグラムである。 図1は、本発明の変位トランスデューサシステム10の原理を示すブロックダ イアグラムである。このシステムは、プローブあるいはトランスデューサ11を 備え、コイル12に高周波交流信号が供給されて、図1の点線で示される電磁界 が発生する。交流信号は、発振器/復調器装置13により供給されるが、この装 置内でプローブあるいはトランスデューサ出力の処理も行われている。トランス デューサ11の動作モードは、導電性測定物体14の中で発生する渦電流によっ ておこる電磁界の変化に基づいており、この電磁界の変化はコイル12のインピ ーダンス変化を測定することにより検出される。以下に記述するような検出器シ ステム10を用いることにより、測定する物体14の導電率および透磁率の変動 の影響を補償することができる。導電率および透磁率の変動を補償する際、測定 する物体14の温度変化の影響も補償される。そこで、以下に記述するように温 度変化の影響を最小にしたプローブ配置11を選ぶこと により、全体としてのトランスデューサシステム10に対する温度変化の影響が 最小になる。本発明の原理は、コイル12を備えているもの以外のプローブ配置 11に対しても有効であるということが強調されるべきである。プローブあるい はトランスデューサ11は例えば導電性材料でできた箔片(foil)として形成し てもよく、その他の好適な形態を有していても良い。 図2のダイアグラムは、本発明により提供されるインピーダンス射影の原理を 示す。この原理は、図1のコイル12のインピーダンスベクトルZsが2つのイ ンピーダンスの和として表されることが発明者によって発見されたという事実に 基づく。 (1) Zs=Z1+γZ2 ここでZ1はコイル12のパラメータ(寸法と電気的パラメータ)およびコイル 12と物体14との間の距離Xの関数であるベクトルであり、Z2 はコイル12 のパラメータのみの関数であるベクトルであり、γは、コイル12と物体14と の間の距離Xの関数であるとともにコイル12のパラメータおよび測定物体14 のパラメータの関数であるような実数である。このようにZ2 方向の単位ベクト ルは、測定物体14のパラメータよびコイル12と物体14との間の距離Xと独 立である方向を持つようになる。従ってZ2 の方向に垂直な軸上にインピーダン スZsが射影されるアルガン図表を利用することにより、測定物体14の材料に 独立な変位測定を行うことができる。この射影により得られたベクトルZpはコ イル12と物体14との間の距離の測定値を表し、従って物体14の相対変位を 測定す るために用いることができる。 図2において、コイル12のインピーダンスZsは、コイル12と物体14と の間の距離Xの関数として、4つの異なる材料でできた測定物体14に対して、 アルガン図表上で描かれており、射影によって得られたベクトルZpが、いかに 材料と独立であるか、したがって測定物体のパラメータと独立であるかか示され ている。物体14の変位を測定する際、Zpの値を用いることにより、測定物体 14の導電率、透磁率および温度の変化の影響を最小にできる。しかしながら、 ベクトルZ1 はコイル12あるいはプローブ11のパラメータの関数であるので 、Zpの値もまた距離Xの関数である以外にこれらのパラメータの関数になるこ とに注目すべきである。 図2に示す射影の原理によれば、Z2 およびZpの方向はコイル12あるいは プローブ11のパラメータのみの関数になる。 従って、図2に示す例は1つの特定のコイル12あるいはプローブ11の配置に 対するものであり、別のプローブ11の配置であれば射影ベクトルZpの方向が 違ったものになるので、Z2 の方向は各々のプローブ11に固有の定数であると いうことを理解するべきである。したがって、異なる材料の測定物体および異な る距離Xの値に対してインピーダンスZsの一連の測定を行うことにより、Z2 の方向を決定することができる。このようにして得られたインピーダンスZsの 値は図2に示されるように距離Xの関数としてダイアグラムで図示することかで き、図形的あるいは数値的最適化により、それぞれの距離X の値に対してそれぞれの曲線の測定点を通って一組の平行線を描くことができる 。ここで、これらの測定点は測定したインピーダンスZsの値を表す。このよう にして得られた平行線の方向は、Z2 の方向に等しい。 発振器の出力電圧Vosc から生成されたプローブ電流Ioscを用いる際、Iosc がVoscと同位相であり一定の振幅と周波数を有している。このとき、簡単のた めコイル12のインピーダンスの値をコイル12あるいはトランスデューサ11 の出力端子間の電圧で置き換えることができ、すなわちZs、Z1 、Z2 および ZpがVs、V1 、V2 およびVpに相当する。このことは図3に示され、コイ ルVsの出力電圧ベクトルの測定値が、アルガン図表中で異なる材料に対して距 離Xの関数として示されている。 図3において、Z2 の方向を与える平行線と実電圧軸とのなす角がψ1として 示されている。そこで射影軸の角ψrは次の式で与えられ、 (2) ψr=ψ1+π/2 射影の角度ψpは次の式で与えられる。 (3) ψp=ψr−ψs ここでψSは、実電圧軸と出力電圧ベクトルVsとのなす角である。 射影軸の方向は、Vosc から生成される参照電圧ベクトルVrにより表される 。従ってベクトルVrは、Vosc と比較したとき一定の振幅、位相および振動周 波数をもつ。電圧ベクトル VsのベクトルVr上の射影は次のように射影ベクトルVpによって表される。 (4) Vp=Vr(Vs・Vr)/|Vr|2 これは次のように書ける。 (5) Vp=Vr (|Vs||Vr|cos(ψp))|Vr|2 Vrの振幅、位相および周波数が定数であるので、等式(5)からVpの大き さは次の式で与えられることが導き出される。 (6) |Vp|=Kr|Vs|cos(ψp) ここでKr は|Vr|に等しい定数である。 等式(6)の結果は、参照電圧ベクトルVrにコイル出力電圧ベクトルVsを 乗算することにより実現することができる。電圧が周波数ωの正弦波ならば、V rおよびVsの実数値は、時間tの関数として次の式で書くことができる。 (7) Vr=Arcos(ωt+ψr) Vs=Ascos(ωt+ψs) ここでArおよびAsは、電圧の振幅を表す定数である。 VrとVsを乗算することにより、結果Voが次のように得られる。 (8) Vo= 1/2(ArAs)(cos(2ωt+ψr+ψs)+ cos(ψr−φs)) 発振器の周波数ωは測定物体の移動により振幅変調された搬送波周波数とみな される。搬送波周波数は移動の変調周波数より何倍か大きい。等式(8)から、 Voに対する表現は、直流 成分と、2倍の周波数2ωを有する成分に対応する、ωの和と差である周波数を 含むことがわかる。そこで、適当な低域通過濾波を用いることにより、倍周波数 2ω成分を除去し直流成分を保持することができる。従って復調した結果Vodem は次の式で与えられる。 (9) Vodem=1/2(ArAs)cos(ψr−ψs) =1/2(ArAs)cos(ψp) 参照電圧Vrの振幅Arが定数であるので、上記の式から、等式(9)は等式 (6)と同じ形を持っていることがわかり、従って等式(9)の結果は射影の結 果を表すために用いることができ、この結果は、コイルあるいはトランスデュー サ出力電圧Vsの振幅Asと射影の角ψpの関数である。 この発明のトランスデューサ原理に沿った上述の電圧射影の実現のための電子 システムの望ましい実施態様が、図4に示されている。ここで発振器21が、概 ね一定の振幅、位相および周波数を有する正弦波の出力電圧Vosc を供給してい る。出力周波数は0.1から10MHzの範囲にあり、望ましくは約1MHzで ある。電圧から電流への変換器22はプローブ電流Iosc を発生させるが、その 電流Iosc は一定の振幅をもち、Vosc と同じ位相と振動数をもつ。プローブ電 流Iosc は、トランスデューサの電流入力端子を通じてトランスデューサ11の 中の測定コイルに供給され、そのコイルにおいて電磁界が発生しそれにより測定 物体14中に渦電流を発生させる。トランスデューサあるいはプローブの出力電 圧Vsに等しい測定コイル の出力電圧は、トランスデューサ11の出力端子から、増幅装置23に供給され 、その増幅装置においてプローブ電圧Vsは増幅因子Avで増幅され、得られた 結果AvVsは増幅装置23の入力Vsと同じ位相をもっている。図4のシステ ムはまた、前の記述に沿って図形または数値的最適化によりあらかじめ設定され た射影軸の角ψrに等しい角だけ、発振器出力電圧Vosc あるいは一定の振幅を 有しVosc と同じ周波数と位相をもつ電圧を移相する移相装置24を備える。移 相装置24の出力は、一定の振幅をもち、電圧Vosc と同じ周波数を有し、かつ 電圧Vosc の位相と比較したとき角ψrだけ偏移(shift)した位相をもつ参照電 圧Vrである。移相装置24の出力Vrと増幅装置23の出力AvVsは乗算装 置25を用いて乗算され、次の出力電圧を生成する。 (10) Vos=(AvVs)Vr この出力は電圧Vosc の倍周波数2ωをもつ成分と直流成分を有する。乗算装 置の出力を低域通過濾波器26を用いて濾波することにより、所期の射影ベクト ルVpの大きさ|Vp|に対応する、復調した直流出力Vosdem が得られる。 本発明のトランスデューサ原理による上述の電圧射影の実現のための電子的シ ステムのもう1つの実施例が,図5に示されている。図5のシステムは図4のシ ステムとほとんど同じであるが、移相装置24に供給される電圧が発振器出力V osc のような正弦波ではない。そのかわり、一定の振幅、およびVosc と同じ周 波数ωと位相をもつ対称な矩形波電圧信号Vsqが、移 相装置24に供給される。このように、矩形波参照電圧Vrsq が、移相装置24 からの出力として得られるが、ここでVrsq は電圧Vsqに比較して参照角度ψr だけ移相されている。電圧Vsが正 弦波つまり図4と同じ電圧でありかつVrs q が同じ周波数ωの対称矩形波であるとき、フーリエ解析を用いて、図5による 乗算装置の出力 (11) Vosq =(AvVs)Vrsq は、直流成分と発振周波数ωの全ての偶数調和成分の和として書き表されること を示すことができる。出力Vosq を低域通過濾波することにより、変調された出 力Vosqdemが得られ、直流成分のフーリエ和として書き表すことができる。 (12) Vosqdem =AvAsΣAncos(ψp) ここでAvは増幅装置23の増幅因子であり、AsはVsの振幅で、Anは矩形 波参照電圧Vrsq のフーリエ係数であり、和はn=1からnが無限大までわたる 。フーリエ係数の和ΣAnは定数であるので、等式(12)の結果は、等式(6 )からの射影ベクトルの所期の大きさ|Vp|に対応することがわかる。 上述のようにトランスデューサ出力電圧Vsを測定することにより、単一コイ ルトランスデューサの測定コイルのインピーダンス変化を測定するとき、Vsの 大きさは、測定コイルの前における測定物体の移動あるいは変位の結果によるコ イルのインピーダンス変化に相当する、Vsの大きさの変化Δ|Vs|の数倍程 度以上大きい。このことは図6に示されており、図3の電圧曲線がより現実的な スケールで描かれている。図6から わかるようにコイルのインピーダンスの変化は、コイルの名目インピーダンスに 比べると相対的に小さい。本発明の望ましい実施態様の原理は、測定コイル中に 一定の振幅のプローブ電流Iosc を通し、コイル両端の電圧Vsを測定すること を含むので、プローブ電流Iosc の好ましくない変化はコイル両端の電圧に誤り を生じる結果となり、この誤電圧はプローブ電流の好ましくない変化に比例する 。しかしながらこの誤電圧は、測定物体の変位から生じるVsの変化Δ|Vs| に比較して非常に大きい。 プローブ電流Iosc のこの変化の影響を克服するため、本発明による好ましい 実施態様は図7に示される自己補償トランスデューサ30を用いることである。 この自己補償トランスデューサ30は相似形あるいは概相似形の一対のコイル3 1およぴ32すなわち直列に接続した測定コイル31と参照コイル32、および 実質的に同じ値をもち直列に接続した一対のインピーダンス33と34を備え、 2つのインピーダンス33と34の値が2つのコイル31と32のインピーダン ス値よりもずっと大きく、2つのコイル31と32および2つのインピーダンス 33と34が平衡したあるいは実質的に平衡した回路の一部を形成し、出力電圧 Vsを測定するための一対の出力電圧端子が、それぞれ直列接続したコイル31 と32および直列接続したインピーダンス33と34の中心点すなわち平衡回路 の2つの平衡点において形成されている。プローブ電流Iosc を供給するための 一対の電流入力端子が、それぞれ参照コイル3 2の入力と測定コイル31の出力に形成されている。 図7に示す自己補償トランスデューサ30においては、プローブ電流の大きさ の変化から生じる測定コイル31の両端間の電圧変化が、参照コイル32の両端 間の同様の電圧変化によって平衡(balance)される。さらに温度変化に伴う測 定コイル31のパラメータの変化から生じる電圧変化も、参照コイル32の両端 間の同様の電圧変化によって平衡される。 図4および図5のシステムにおける図7に示した自己補償トランスデューサ配 置30を用いる時、測定したトランスデューサ出力電圧Vsは、自己補償トラン スデューサ30のコイル31と32の近傍に物体14がないとき平衡されるが、 これは図8に示すアルガン図表において原点にある「無限」遠点に対応する。 図7に示す自己補償トランスデューサ30の望ましい実施態様においては、2 つのコイル31および32が磁気コアのような共通のコア41上に巻かれており 、図9に示すように2つのコイル31および32はコア41の両端に形成された 対応する凹部42と43に配置されている。図9に示すように2つの凹部42と 43の長さは異なっており、測定コイルの凹部42の長さは参照コイルの凹部4 3の長さよりも長い。このような異なる長さの凹部を有する配置を用いる時、回 路の平衡をとるため調節コアあるいはトリムコア44を用いることにより最短の 凹部をもつコイルを調節あるいは調整(trim)することができる。これはまた図 9に示され、ブリッジつまり「平衡」回路の 平衡をとるため参照コイル32に生起する電磁界にトリムコア44が影響を与え るように、トリムコア44が参照コイル32の近傍に置かれている。トリムコア すなわち調節部材44は、導電性材料及び/又は磁化可能材料で製造される。 望ましい実施態様においては、作動の共鳴モードの外で機能するトランスデュ ーサ配置が選ばれる(共鳴モードの作動においては、コイル31と32の自己誘 導およびコイルの電気容量の間に共鳴が存在する)。このように、システムが共 鳴モードの外で作動することを保証し、例えば温度の変化のようなケーブルの電 気容量の変化がトランスデューサ機能に少しの影響だけしか及ぼさないようにす るために、トランスデューサコイル31と32のインピーダンスは、比較的小さ な値を有するよう選ばれる必要がある。コイル31と32のインピーダンスを低 くすることによって、トランスデューサから高い出力電圧Vsを取り出すことが できるように,トランスデューサに比較的高いプローブ電流Iosc を供給する必 要がある。 上述のトランスデューサに用いられるコイル31と32については、温度の関 数としての材料パラメータの変動が少ない材料によってコイル31と32がつく られていることが望ましい。 射影ベクトルの大きさ|Vp|に対応する図4および5のシステム出力Vosde m およびVosqdemは、トランスデューサ11の測定コイル12と31および測定 物体14の間の距離Xの変化の関数である。そして前記のセクションにおいて記 述したような距離Xの変化の関数として所期のトランスデューサシステ ムの出力が供給される。しかしながら、これらのシステム出力は線型ではない。 これは図10に示すように、トランスデューサ出力電圧Vsが、測定コイル12 と31および物体14の間の距離Xの変化の関数として線型に変化しないからで ある。図中、射影ベクトルの大きさ|Vp|が、距離Xの関数として示され、所 期の線型トランスデューサ出力電圧Vfと比較されている。 最後のトランスデューサシステム出力電圧Vfは、コイル12と32および測 定物体14の間の距離Xの変化の線型関数であるべきであるので、図4あるいは 5のシステムに沿ってシステム出力を線型化する必要がある。 システム出力電圧に、距離Xの関数としてのシステム出力の逆数関数を乗算す ることにより、正確な線型化が得られる。システム出力は、最小2乗法で得られ る次数nの多項式関数T(x)として表現される。T(x)は次のように書くこ とができる。 (13) T(x)=c0+c1(x)+c2(x)2+ c3(x)3+…+cn(x)n ここでcnは実数であり、nは正の整数である。 多項式関数T(x)は電子メモリに記憶することができ、そこから、システム 出力電圧の線型化を実行するため、T(x)あるいは1/T(x)の値が取り出 される。 逆数関数1/T(x)を電気的に実現するために、図11の線型化回路ダイア グラム50に示されるように演算増幅器52 の帰還ループ51に多項式関数T(x)が置かれる。図11のダイアグラムにお いて非線型電圧信号Vinが抵抗R54を通して演算増幅器52のV.入力53に 入力電流を供給し、非線型電圧信号の多項式関数T(x)が増幅器52の帰還ル ープ51に置かれる。V.入力53においてVout により加算点に供給される電 流が、Vinによって生成される入力電流に等しくかつ逆向きであるように、演算 増幅器がVout を制御することにより、演算増幅器の出力Vout がXについて線 型化される。これは、非線型信号Vinに逆数トランスデューサ関数1/T(x) を乗算することに相当する。 実際上は、任意に高い次数nの多項式関数T(x)を電気的に実現するのは好 都合ではなく、通常nとして可能な最小の値が選ばれ、そして経験によればnが 4次の多項式関数T(x)を用いることにより、ほど良い線型化が得られる。 多項式関数T(x)を生成する上での困難な部分はxをnの羃に上げることで ある。このxの昇羃は、一連の乗算装置を用いるか、あるいは対数及び/又は逆 対数機能を実行する電子装置を用いることにより行われる。対数および逆対数機 能を用いることにより、次の等式が得られる。 (14) (x)n=Alog(log((x)n)) =Alog(nlog(x)) 等式14を用いることにより、nの値は正の分数を含むどの様な実数にもなり 得るので、nの値は正の整数に限定されない。入力電圧信号を任意の羃に上げる ブロックダイアグラムが、図 12に示されている。そこでは入力信号Vinが対数装置61に印加され、その出 力が帰還ループをもつ演算増幅器62によって5(1+R2/R1))倍に乗算 され、演算増幅器の出力が逆対数装置63によって処理されて、出力電圧Vout となる。図12のダイアグラムにおいて、出力と入力電圧の間の関係は次の式で 表される。 (15) Vout =Vinr ここでrの値は次の式で表される。 (16) r=1+(R2/R1) 図12の対数および逆対数装置61と63は、電気的には、トランジスタを用 い、コレクタ電流Icとベース−エミッタ電圧Vbeの間の指数関数的関係を利用 して実行される。この指数関数的関係は、自然対数を用いて次の式で表すことも できる。 (17) Vbe=(KT/q)1n(Ic/Ies) ここでqは電子の電荷であり、Kはボルツマンの定数であり、Tはケルビンで 表した絶対温度であり、Iesはトランジスタの固有エミッタ漏れ(leakage)電 流である。1n(Ic/Ies)の値はトランジスタの温度の強い関数(strong fu nction)であり、ディスクリートなトランジスタと比較してトランジスタ毎に大 きな変動がある。しかしながら、1つの集積回路の同一の基板の上に4つのほと んど同一のトランジスタを形成することが可能であり、そのことによりこれら4 つのトランジスタについて得られたIesの値はほとんど同じであり、またそれに よってこれら4つのトランジスタについてほとんど同一の動作 温度が保たれる。 4つのほとんど同一のトランジスタにより、等式(13)による次数3の多項 式関数T(x)を生成することが可能である。しかしながら、これはトランスデ ューサシステム出力の要求される線型性を満たすためには十分ではない。しかし 、次数3の実数を用いた多項式関数T’(x)によって、次数4の正整数を用い た多項式関数T(x)から得られるのとほとんど同じ線型性が得られることが見 いだされた。そこでT’(x)は次の式で書き表される。 (18) T’(x)=c0+c1(x)+c2(x)r1+c3(x)r2 ここでcn、r1およびr2は実数である。 等式(18)のT’(x)の機能は、上述のように同一基板上に形成された4 つのマッチングしたトランジスタを用いることにより実現される。 図13に、等式(18)の多項式関数を用いることにより非線型電気信号を線 型化するための電子回路70の望ましい実施態様のダイアグラムを示す。図13 の回路において、適当な抵抗値を選ぶことにより、係数c0からc3と指数r1お よびr2を独立に調節することができる。 図13の線型化回路70は、2つの帰還ループ72と73、すなわち能動ルー プ73および受動ループ72を有する演算増幅器71を備える。受動ループ72 は等式(18)のc0+c1(x)部分に対応し、能動ループ73はこの等式のc2 (x)r1+c3(x)r2の部分に対応する。2つのループ72と73から の電流は、増幅器71のマイナス入力V.74において加算される。入力電圧V in(x)は非線型電圧であるので、入力電圧によって増幅器71の加算点V.7 4に供給される電流は非線型電流である。この非線型電流は、受動(線型)およ び能動(非線型)帰還ループ72と73を通って供給される逆方向の電流によっ て、平衡(balance)されるので、帰還ループ72と73は非線型インピーダンス とみなされる。 本発明はその望ましい実施態様について示され記述されているが、本発明の精 神と範囲から離れることなく、その中において様々の他の変形やそれへの追加を 行うことができることを理解するべきである。したがって関連する信号を処理す るコンピュータを備える他の実施態様は、本発明の一部である。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年6月21日 【補正内容】 請求の範囲 1.第一および第二成分を有し、第一成分はトランスデューサ(11、30)の 特性およびトランスデューサ(11、30)と物体(14)の間の距離に依存す る第二ベクトルであり、第二成分は実数である第一因子と第三のベクトルである 第二因子との積であり、第一因子はトランスデューサ(11、30)の特性、ト ランスデューサ(11、30)と物体(14)の間の距離および物体(14)の 特性に依存し、第三のベクトルは実質的にトランスデューサ(11、30)の特 性に依存するような、第一ベクトルによって表され、かつトランスデューサ(1 1、30)のインピーダンスを表す第一電気信号を発生させることと、 物体(14)の特性への依存性を実質的に取り除くために、該第二成分の方向を 知って、 概ね第二成分と垂直な軸上への第一ベクトルの射影をシミュレートする ことを含む第一電気信号の処理とからなることを特徴とし、 トランスデューサ端子を有し物体(14)の近くに間をおいて置かれたトラン スデューサ(11、30)によって物体(14)中に渦電流を生成する電磁界を 設定することにより、 導電性材料からなる物体(14)の変位を測定する方法。 2.第二成分の方向が、トランスデューサ(11、30)と物体(14)の間の 距離の関数としての第一電気信号の値を表し、 物体(14)の複数の導電性材料を表す複数の曲線を、図形的あるいは数値的に 最適化をすることにより見い出される、請求項1記載の方法。 3.該処理が、 実質的に第二成分に垂直である第四ベクトルに対応し射影軸を表す第二電気信 号の生成と、 第一電気信号を、生成された第二電気信号で乗算あるいは除算することと をさらに含む、請求項1または2記載の方法。 4.該処理が、さらに乗算あるいは除算の結果を濾波することを含み、濾波が望 ましくは低域通過濾波である、請求項3記載の方法。 5.該処理がさらに濾波の結果を線型化することを含む、請求項4記載の方法。 6.発振器出力電圧から発生し、実質的に一定の振幅と周波数を持ち、発振器出 力電圧の位相と実質的に等しい位相を有する入力電流が、トランスデューサ(1 1、30)に供給される、請求項1から6までの何れかに記載の方法。 7.第一電気信号が、トランスデューサ(11、30)の一対の端子の間の電圧 である、請求項1から6までの何れかに記載の方法。 8.第二電気信号が、発振器出力電圧に位相偏移(phase shift)を与えることに より生成される、請求項6または7記載の方法。 9.位相偏移の角度が、発振器出力電圧と、実質的に第一電気信号の第二成分に 垂直なベクトルとのなす角に等しい、請求項8記載の方法。 10.トランスデューサ(11、30)が、わずかな程度だけ温度に依存する導 電率およびその他の電気的特徴を有する材料からなるコイル巻き線を備えている 、請求項1から9までの何れかに記載の方法。 11.トランスデューサ(11、30)が、自己補償的で、ブリッジネットワー クの一部をなす一対のコイル(31、32)と一対のインピーダンス(33、3 4)を備えている、請求項1から10までの何れかに記載の方法。 12.コイル(31、32)が共通の磁気コア(41)のまわりに配置されてい る、請求項11記載の方法。 13.コイル(31、32)の電気値(electric value)がほんのわずか異なっ ており、該一対のコイル(31、32)に対し実質的に同じ電気値を得るために 、少なくとも1つのコイル(31、32)の該電気値を調節手段(44)で調節 する、請求項11あるいは12記載のの方法。 14.調節手段(44)が、導電性材料及び/又は磁化可能な材料で作られ、か つコイル(31、32)に対して移動可能な調節部材を備える、請求項13記載 の方法。 15.線型化が、濾波の結果を少なくとも4次の正整数の指数をもつ第一多項式 関数に近似することを含む、請求項5から14までの何れかに記載の方法。 16.多項式関数が、増幅器(52)を備えた回路の帰還ループ(51)に用い られる、請求項15記載の方法。 17.線型化が、濾波の結果を少なくとも2次の正の分数指数をもつ第二多項式 関数に近似することを含む、請求項5から14までの何れかに記載の方法。 18.第二多項式関数が、少なくとも3次の正の分数指数を有する、請求項16 記載の方法。 19.多項式関数が、増幅器(71)を備えた回路の帰還ループ(72、73) に用いられる、請求項17または18記載の方法。 20.多項式関数が、集積回路の共通の基板上に集積したトランジスタにより生 成される、請求項17から19までの何れかに記載の方法。 21.トランスデューサ端子を有し、物体(14)の近くに間隔をおいて置かれ たとき物体(14)中に渦電流を生成する電磁界を設定するトランスデューサ( 11、30)を備え、 トランスデューサ(11、30)のインピーダンスを表し、かつ第一および第 二成分を有する第一ベクトルによって表され、第一成分はトランスデューサ(1 1、30)の特性およびトランスデューサ(11、30)と物体(14)の間の 距離に依存する第二ベクトルてあり、第二成分は、実数である第一因子と第三の ベクトルである第二因子との積であり、第一因子はトランスデューサ(11、3 0)の特性、トランスデューサ(11、30)と物体(14)の間の距離および 物体(14)の特性に 依存し、第三のベクトルは実質的にトランスデューサ(11、30)の特性に依 存する、第一電気信号を発生する手段(13)と、 物体(14)の特性への依存性を実質的に取り除くために、該第二成分の方向 を知って、 概ね第二成分と垂直な軸上への第一ベクトルの射影をシミュレートす ることを含む、第一電気信号を処理する手段(13)と、をさらに備えることを特徴とする、 導電性材料からなる物体(14)の変位を測 定するための装置。 22.処理手段がさらに、実質的に第二成分と垂直な第四ベクトルに対応し射影 の方向を表す第二電気信号を発生させる手段(13)と、生成された第二電気信 号で第一電気信号を乗算あるいは除算する手段(25)とを備える、請求項21 記載の装置。 23.乗算あるいは除算手段(25)の出力を濾波するための手段(26)をさ らに備え、望ましくは濾波手段(26)が低域通過濾波用の手段(26)である 、請求項21または22記載の装置。 24.濾波手段(26)の出力を線型化する手段(70)をさらに備える、請求 項23記載の装置。 25.第一電気信号発生手段(13)は、 発振器出力電圧を生成する発振器手段(21)と、 トランスデューサへの入力電流を生成する手段(22)と をさらに備え、その入力電流は実質的に一定の振幅と周波数を 持ち、発振器出力電圧の位相と実質的に等しい位相を有している、請求項21か ら24の何れかに記載の装置。 26.発振器手段(21)は実質的に一定の周波数の出力電圧を生成できる、請 求項25記載の装置。 27.周波数が0.1から10MHzの範囲にあり、望ましくは1MHzである 、請求項26記載の装置。 28.該処理手段(13)が、第一電気信号を増幅するための増幅手段(23) をさらに備え、望ましくは該第一電気信号がトランスデューサ(11、30)の 端子間の電圧である、請求項21から27までの何れかに記載の装置。 29.第二電気信号を生成する該処理手段(13)が、発振器出力電圧に位相偏 移(phase shift)を与え、そのことにより第二電気信号を得る移相手段(24 )をさらに備え、望ましくは該移相手段(24)が、発振器出力電圧と第一電気 信号の第二成分に実質的に垂直なベクトルとのなす角に等しい位相偏移の角度を 与える、請求項25から28までの何れかに記載の装置。 30.トランスデューサ(11、30)が、温度の関数としての材料パラメータ における変化の少ない材料で作られていることが望ましいコイル(12、31、 32)を備える、請求項21から29までの何れかに記載の装置。 31.トランスデューサ(30)が、 入力および出力電流端子と、 概ね相似の1対のコイル(31、32)、すなわち測定コイ ル(31)および参照コイル(32)と、 実質的に同じ値をもつ1対のインピーダンス(33、34)とを備え、 その2つのコイル(31、32)と2つのインピーダンス(33、34)が平 衡回路の一部を形成し、その平衡回路の2つの平衡点において1対の出力電圧端 子が形成されている自己補償トランスデューサである、請求項21から30まで の何れかに記載の装置。 32.トランスデューサ(30)が、2つのコイル(31、32)を巻き付ける ための2つのコアあるいは共通コア(41)、および平衡回路のつりあいをとる ための調節コア(44)とをさらに備え、望ましくはその2つのコアあるいは共 通コア(41)が、2つのコイル(31、32)が配置される異なった長さの凹 部(42、43)を有する、請求項31記載の装置。 33.コイル(31、32)が、温度の関数としての材料パラメータにおける変 化の少ない材料で作られている、請求項31または32に記載の装置。 34.線型化手段(50)が、 濾波手段の出力を少なくとも4次の正の整数の指数を有する第一多項式関数に 近似する手段と、 帰還ループ(51)を備え、第一多項式関数をその帰還ループ(51)におい て使用する回路手段と を備える、請求項24から33までの何れかに記載の装置。 35.入力信号を多項式関数に近似する手段と、 帰還ループ(72、73)を備え、多項式関数をその帰還ループ(72、73 )において使用する回路手段とを備え、近似手段が入力信号を少なくとも2次の あるいは望ましくは3次の正の分数の指数を有する多項式関数に近似するように したことを特徴とする、 電気信号の線型化のための線型化装置(70)。 36.近似手段が、共通の基板上に少なくとも3つのそして望ましくは4つのト ランジスタを有する集積回路を備え、該トランジスタが分数の指数を有する多項 式関数を生成するために使用される、請求項35記載の線型化装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AM,AT,AU,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CZ,CZ,DE,DE,D K,DK,ES,FI,FI,GB,GE,HU,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LU,LV, MD,MG,MN,MW,NL,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SI,SK,SK,TJ ,TT,UA,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.トランスデューサ端子を有し物体(14)の近くに間隔をおいて置かれたト ランスデューサ(11、30)によって物体(14)中に渦電流を生成する電磁 界を設定することと、 第一および第二成分を有し、第一成分はトランスデューサ(11、30)の特 性およびトランスデューサ(11、30)と物体(14)の間の距離に依存する 第二ベクトルであり、第二成分は実数である第一因子と第三のベクトルである第 二因子との積であり、第一因子はトランスデューサ(11、30)の特性、トラ ンスデューサ(11、30)と物体(14)の間の距離および物体(14)の特 性に依存し、第三のベクトルは実質的にトランスデューサ(11、30)の特性 に依存するような、第一ベクトルによって表され、かつトランスデューサ(11 、30)のインピーダンスを表す第一電気信号を発生させることと、 物体(14)の特性への依存性を実質的に取り除くために、概ね第二成分と垂直 な軸上への第一ベクトルの射影をシミュレートすることを含む第一電気信号の処 理と からなる、導電性材料からなる物体(14)の変位を測定する方法。 2.第二成分の方向が、トランスデューサ(11、30)と物体(14)の間の 距離の関数としての第一電気信号の値を表し、物体(14)の複数の導電性材料 を表す複数の曲線を、図形的 あるいは数値的に最適化をすることにより見い出される、請求項1記載の方法。 3.該処理が、 実質的に第二成分に垂直である第四ベクトルに対応し射影軸を表す第二電気信 号の生成と、 第一電気信号を、生成された第二電気信号で乗算あるいは除算することと をさらに含む、請求項1または2記載の方法。 4.該処理が、さらに乗算あるいは除算の結果を濾波することを含み、濾波が望 ましくは低域通過濾波である、請求項3記載の方法。 5.該処理がさらに濾波の結果を線型化することを含む、請求項4記載の方法。 6.発振器出力電圧から発生し、実質的に一定の振幅と周波数を持ち、発振器出 力電圧の位相と実質的に等しい位相を有する入力電流が、トランスデューサ(1 1、30)に供給される、請求項1から6までの何れかに記載の方法。 7.第一電気信号が、トランスデューサ(11、30)の一対の端子の間の電圧 である、請求項1から6までの何れかに記載の方法。 8.第二電気信号が、発振器出力電圧に位相偏移(phase shift)を与えることに より生成される、請求項6または7記載の方法。 9.位相偏移の角度が、発振器出力電圧と、実質的に第一電気 信号の第二成分に垂直なベクトルとのなす角に等しい、請求項8記載の方法。 10.トランスデューサ(11、30)が、わずかな程度だけ温度に依存する導 電率およびその他の電気的特徴を有する材料からなるコイル巻き線を備えている 、請求項1から9までの何れかに記載の方法。 11.トランスデューサ(11、30)が、自己補償的で、ブリッジネットワー クの一部をなす一対のコイル(31、32)と一対のインピーダンス(33、3 4)を備えている、請求項1から10までの何れかに記載の方法。 12.コイル(31、32)が共通の磁気コア(41)のまわりに配置されてい る、請求項11記載の方法。 13.コイル(31、32)の電気値(electric value)がほんのわずか異なっ ており、該一対のコイル(31、32)に対し実質的に同じ電気値を得るために 、少なくとも1つのコイル(31、32)の該電気値を調節手段(44)で調節 する、請求項11あるいは12記載のの方法。 14.調節手段(44)が、導電性材料及び/又は磁化可能な材料で作られ、か つコイル(31、32)に対して移動可能な調節部材を備える、請求項13記載 の方法。 15.線型化が、濾波の結果を少なくとも4次の正整数の指数をもつ第一多項式 関数に近似することを含む、請求項5から14までの何れかに記載の方法。 16.多項式関数が、増幅器(52)を備えた回路の帰還ルー プ(51)に用いられる、請求項15記載の方法。 17.線型化が、濾波の結果を少なくとも2次の正の分数指数をもつ第二多項式 関数に近似することを含む、請求項5から14までの何れかに記載の方法。 18.第二多項式関数が、少なくとも3次の正の分数指数を有する、請求項16 記載の方法。 19.多項式関数が、増幅器(71)を備えた回路の帰還ループ(72、73) に用いられる、請求項17または18記載の方法。 20.多項式関数が、集積回路の共通の基板上に集積したトランジスタにより生 成される、請求項17から19までの何れかに記載の方法。 21.トランスデューサ端子を有し、物体(14)の近くに間隔をおいて置かれ たとき物体(14)中に渦電流を生成する電磁界を設定するトランスデューサ( 11、30)と、 トランスデューサ(11、30)のインピーダンスを表し、かつ第一および第 二成分を有する第一ベクトルによって表され、第一成分はトランスデューサ(1 1、30)の特性およびトランスデューサ(11、30)と物体(14)の間の 距離に依存する第二ベクトルであり、第二成分は、実数である第一因子と第三の ベクトルである第二因子との積であり、第一因子はトランスデューサ(11、3 0)の特性、トランスデューサ(11、30)と物体(14)の間の距離および 物体(14)の特性に依存し、第三のベクトルは実質的にトランスデューサ(1 1、 30)の特性に依存する、第一電気信号を発生する手段(13)と、 物体(14)の特性への依存性を実質的に取り除くために概ね第二成分と垂直 な軸上への第一ベクトルの射影をシミュレートすることを含む、第一電気信号を 処理する手段(13)と、を備える、導電性材料からなる物体(14)の変位を 測定するための装置。 22.処理手段がさらに、実質的に第二成分と垂直な第四ベクトルに対応し射影 の方向を表す第二電気信号を発生させる手段(13)と、生成された第二電気信 号で第一電気信号を乗算あるいは除算する手段(25)とを備える、請求項21 記載の装置。 23 乗算あるいは除算手段(25)の出力を濾波するための手段(26)をさ らに備え、望ましくは濾波手段(26)が低域通過濾波用の手段(26)である 、請求項21または22記載の装置。 24.濾波手段(26)の出力を線型化する手段(70)をさらに備える、請求 項23記載の装置。 25.第一電気信号発生手段(13)は、 発振器出力電圧を生成する発振器手段(21)と、 トランスデューサへの入力電流を生成する手段(22)と をさらに備え、その入力電流は実質的に一定の振幅と周波数を持ち、発振器出力 電圧の位相と実質的に等しい位相を有している、請求項21から24の何れかに 記載の装置。 26.発振器手段(21)は実質的に一定の周波数の出力電圧を生成できる、請 求項25記載の装置。 27.周波数が0.1から10MHzの範囲にあり、望ましくは1MHzである 、請求項26記載の装置。 28.該処理手段(13)が、第一電気信号を増幅するための増幅手段(23) をさらに備え、望ましくは該第一電気信号がトランスデューサ(11、30)の 端子間の電圧である、請求項21から27までの何れかに記載の装置。 29.第二電気信号を生成する該処理手段(13)が、発振器出力電圧に位相偏 移(phase shift)を与え、そのことにより第二電気信号を得る移相手段(24 )をさらに備え、望ましくは該移相手段(24)が、発振器出力電圧と第一電気 信号の第二成分に実質的に垂直なベクトルとのなす角に等しい位相偏移の角度を 与える、請求項25から28までの何れかに記載の装置。 30.トランスデューサ(11、30)が、温度の関数としての材料パラメータ における変化の少ない材料で作られていることが望ましいコイル(12、31、 32)を備える、請求項21から29までの何れかに記載の装置。 31.トランスデューサ(30)が、 入力および出力電流端子と、 概ね相似の1対のコイル(31、32)、すなわち測定コイル(31)および 参照コイル(32)と、 実質的に同じ値をもつ1対のインピーダンス(33、34) とを備え、 その2つのコイル(31、32)と2つのインピーダンス(33、34)が平 衡回路の一部を形成し、その平衡回路の2つの平衡点において1対の出力電圧端 子が形成されている自己補償トランスデューサである、請求項21から30まで の何れかに記載の装置。 32.トランスデューサ(30)が、2つのコイル(31、32)を巻き付ける ための2つのコアあるいは共通コア(41)、および平衡回路のつりあいをとる ための調節コア(44)とをさらに備え、望ましくはその2つのコアあるいは共 通コア(41)が、2つのコイル(31、32)が配置される異なった長さの凹 部(42、43)を有する、請求項31記載の装置。 33.コイル(31、32)が、温度の関数としての材料パラメータにおける変 化の少ない材料で作られている、請求項31または32に記載の装置。 34.線型化手段(50)が、 濾波手段の出力を少なくとも4次の正の整数の指数を有する第一多項式関数に 近似する手段と、 帰還ループ(51)を備え、第一多項式関数をその帰還ループ(51)におい て使用する回路手段と を備える、請求項24から33までの何れかに記載の装置。 35.入力信号を少なくとも2次のあるいは望ましくは3次の正の分数の指数を 有する多項式関数に近似する手段と、 帰還ループ(72、73)を備え、多項式関数をその帰還 ループ(72、73)において使用する回路手段と を備える、電気信号の線型化のための線型化装置(70)。 36.近似手段が、共通の基板上に少なくとも3つのそして望ましくは4つのト ランジスタを有する集積回路を備え、該トランジスタが分数の指数を有する多項 式関数を生成するために使用される、請求項35記載の線型化装置。
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