JPH0653804A - 補正テーブル生成方法、補正テーブル生成装置及び変位検出センサ - Google Patents

補正テーブル生成方法、補正テーブル生成装置及び変位検出センサ

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JPH0653804A
JPH0653804A JP22500292A JP22500292A JPH0653804A JP H0653804 A JPH0653804 A JP H0653804A JP 22500292 A JP22500292 A JP 22500292A JP 22500292 A JP22500292 A JP 22500292A JP H0653804 A JPH0653804 A JP H0653804A
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JP
Japan
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temperature
value
counting
correction
oscillating
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Application number
JP22500292A
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English (en)
Inventor
Akimitsu Ogata
昭光 小形
Kenji Ueda
建治 上田
Mitsuo Hatada
光男 畠田
Hidetomo Ootsuki
秀智 大槻
Toshiki Kitani
敏樹 木谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発振コイルや温度センサのばらつきの影響が
なく、正確に物体までの変位を検出できるようにするこ
と。 【構成】 発振コイル3を有する発振回路4と温度セン
サであるサーミスタ5とをセンサ部1に設ける。サーミ
スタ5にはCR発振回路6を接続する。又この発振回路
4,6の周波数を測定するカウンタ9,10を設ける。
そしてあらかじめ各温度に対するカウンタ9,10の出
力を補正するための補正テーブルメモリ13を設けてお
く。測定時にはこの補正テーブルメモリ13に基づいて
カウンタ9の計数値を補正し、温度及び各変位センサに
固有の素子のばらつきを打ち消して正確に物体までの距
離を検出できるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は被検出物体の接近による
変位を非接触で検知するための変位検出センサに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来高周波発振型の近接スイッチでは発
振コイルを設けた発振回路を有し、一定周波数で発振さ
せており、金属体の接近により発振の振幅や周波数が変
化することに基づいて物体を検出するようにしている。
例えば図10に示す近接スイッチでは、発振回路101
に発振コイル102を設け一定の周波数で発振させてお
り、その出力は検波回路103に与えられる。検波回路
103ではその出力を検波して直流レベルの信号に変換
し、リニアライザ104によって直線化して距離に対応
した信号を得ている。そして比較回路105においてこ
の信号を使用者が設定した設定値で弁別することによっ
て、特定の距離までに物体が近接した場合に出力するよ
うにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来の近接スイッチでは、物体の到来による発振コイ
ル102のコンダクタンスの変化よりも温度変化による
ものの方が大きい。従って温度による影響をなくすため
に、発振回路101の帰還回路部にサーミスタ等の温度
補償素子107を接続し、温度補償を行うようにしてい
る。しかし発振コイル102のコンダクタンスの温度特
性のばらつきや、サーミスタの定数のばらつきが影響す
るため、温度に対して高精度に補償された近接スイッチ
を得ることは難しいという欠点があった。
【0004】本発明はこのような従来の問題点に着目し
てなされたものであって、発振コイルの温度特性のばら
つきやサーミスタの温度のばらつき等の影響がなく、高
精度で物体の変位を検知することができる変位センサを
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、発振コイルを有し該発振コイルへの被検出物体の接
近によって発振周波数が変化する第1の発振回路と、第
1の発振回路の温度の変化によって発振周波数が変化す
る第2の発振回路と、第1,第2の発振回路の発振周波
数を計数する第1,第2の計数手段と、を有する変位検
出センサに用いられる補正テーブルを生成する補正テー
ブル生成方法であって、使用温度範囲での第1の発振回
路の各温度に対応した第2の計数手段より得られるべき
演算値を算出して第1の計数テーブルを生成する第1の
ステップと、使用温度範囲での第1の発振回路の各温度
に対応して第1,第2の計数手段より得られる計数値を
夫々第2,第3の計数テーブルとして生成する第2のス
テップと、第2及び第3の計数テーブルのデータを比例
配分することによって第1のテーブルの各温度での演算
値に対応した第1の計数手段より得られるべき演算値を
算出する第3のステップと、第3のステップの各演算値
から第1の計数手段の基準計数値NR を減算することに
よって各温度での補正値ΔNの第4の計数テーブルを算
出する第4のステップと、を具備し、第1,第4の計数
テーブルを補正テーブルデータとすることを特徴とする
ものである。
【0006】本願の請求項2の発明は、発振コイルを有
し該発振コイルへの被検出物体の接近によって発振周波
数が変化する第1の発振回路と、第1の発振回路の温度
の変化によって発振周波数が変化する第2の発振回路
と、第1,第2の発振回路の発振周波数を計数する第
1,第2の計数手段と、を有する変位検出センサに用い
られる補正テーブルを生成する補正テーブル生成装置で
あって、使用温度範囲での第1の発振回路の各温度に対
応した第2の計数手段より得られるべき演算値を算出し
て第1の計数テーブルを生成する第1の計数テーブル算
出手段と、使用温度範囲での第1の発振回路の各温度に
対応して第1,第2の計数手段より得られる計数値を夫
々第2,第3の計数テーブルとして生成する第2の計数
テーブル生成手段と、第2及び第3の計数テーブルのデ
ータを比例配分することによって第1のテーブルの各温
度での演算値に対応した第1の計数手段より得られるべ
き演算値を算出し、第1の計数手段の基準計数値NR
減算することによって各温度での補正値ΔNの第4のテ
ーブルを算出するΔNテーブル算出手段と、を具備する
ことを特徴とするものである。
【0007】本願の請求項4の発明は、発振コイルを有
し該発振コイルへの被検出物体の接近によって発振周波
数が変化する第1の発振回路と、第1の発振回路の温度
の変化によって発振周波数が変化する第2の発振回路
と、第1,第2の発振回路の発振周波数を計数し、夫々
計数値NS ,MT を得る第1,第2の計数手段と、請求
項1によって生成された補正テーブルによって第2の計
数手段の計数値MT に対応する補正値ΔNを比例配分に
よって算出する温度補正処理部と、温度補正処理部より
得られる補正値ΔNと基準値NR とを加算する加算手段
と、第1の計数手段の計数値Nsから加算手段の加算値
(ΔN+NR )を減算する減算手段と、を具備すること
を特徴とするものである。
【0008】本願の請求項5の発明は、減算手段より得
られる出力Ndを発振コイルから物体までの距離dに対
して直線化する変位算出処理部と、を具備することを特
徴とするものである。
【0009】
【作用】このような特徴を有する本願の請求項1〜3の
発明によれば、第2の計数手段より得られるべき演算値
をまず演算によって算出して第1の計数テーブルを生成
している。そして第1の発振回路の温度を使用範囲内で
連続して変化させ、各温度に対応して第1,第2の計数
手段から得られる計数値を第2,第3の計数テーブルと
している。そして第2,第3の計数テーブルのデータの
比例配分によって、第1の計数テーブルの各温度での計
数値に対応した第1の計数手段より得られるべき演算値
を算出し、基準計数値NR を減算することによって補正
値ΔNの第4のテーブルを得ている。このΔNの第4の
計数テーブルと第1の計数テーブルとを補正テーブルデ
ータとして補正テーブルを生成している。
【0010】又請求項4及び5の変位検出センサでは、
この補正テーブルを用い、第2の計数手段から得られる
計数値MT によりそのときの温度に対応した補正値ΔN
を得ている。そして基準値NR と加算し第1の計数手段
からの計数値NS より減算することによって温度に依存
しない距離情報Ndを得ている。又請求項5の発明で
は、このデータNdを変位算出処理部によって直線化処
理している。
【0011】
【実施例】図1は本発明の一実施例による変位検出セン
サの全体構成を示すブロック図である。本図においてこ
の変位検出センサはセンサ部1とその他の電子回路部2
から構成される。センサ部1には図示のように発振コイ
ル3を有する第1の発振回路4と温度検出素子、例えば
サーミスタ5が設けられる。ここでセンサ部1はその前
面に発振コイル3を有しており、物体が近接したときに
物体までの距離によって発振周波数fS が変化するもの
とする。
【0012】さて電子回路部2にはサーミスタ5を1つ
の抵抗とする第2のCR発振回路6が設けられている。
このCR発振回路6の発振周波数をfT とする。これら
の発振回路4及びCR発振回路6の出力は夫々分周回路
7,8に与えられる。分周回路7,8は夫々発振周波数
を1/Ks、1/Kt分周するもので、この分周値K
s,Ktは設定できるものとする。そして分周出力は夫
々カウンタ9及び10に与えられる。又電子回路部2内
には、一定の周波数、例えば10MHz及び4000Hzのクロ
ック周波数を有する基準クロック発振器11を有してお
り、夫々のクロック信号はカウンタ9及び10に与えら
れる。カウンタ9及び10は分周出力をゲート信号とし
てこの基準クロック発振器11のクロック数を計数する
カウンタであり、分周回路7,8及び基準クロック発振
器11と共に夫々第1,第2の計数手段を構成してい
る。ここでカウンタ9の計数値をNS とし、カウンタ1
0の計数値をNT とし、これらの出力はマイクロコンピ
ュータ12に与えられる。マイクロコンピュータ12に
は後述する補正用のテーブルである温度補正テーブルメ
モリ13,リニア補正テーブルメモリ14が接続され
る。これらのメモリ13,14は例えばE2 PROMに
よって構成される。マイクロコンピュータ12はこの温
度補正用テーブルによって温度補正処理を行い、変位デ
ータに変換すると共に、リニア補正テーブルによってこ
れを直線化する。そして設定部15によって設定された
位置データとの比較を行い、表示部16によって表示す
ると共に出力部17より出力するものである。
【0013】次にマイクロコンピュータ12内の詳細な
機能ブロックについて図2を参照しつつ説明する。マイ
クロコンピュータ12内には、カウンタ10からの計数
値MT を補正する温度補正テーブルメモリ13に基づい
て、基準温度に対する現在の温度のパルス数での補正値
ΔNを算出する温度補正処理部21が設けられる。又パ
ルス数の基準値NR を出力する基準値出力部22が設け
られている。この基準値NR は本実施例では 25600とす
る。このΔNとパルス数の基準値NR とは加算手段23
に与えられる。加算手段23はこれらを加算するもので
あって、その出力は減算手段24に与えられる。減算手
段24はカウンタ9の計数値NS から加算値NR +ΔN
を減算するものであって、Nd(=NS −(NR +Δ
N))が算出される。そしてこのNdが変位情報として
変位算出処理部25に与えられる。変位算出処理部25
はこれを直線化するものであって、基準位置からの変位
情報±Δdが得られる。この±Δdの変位情報を設定部
15で設定された設定値IN1によって減算し、減算手
段26により減算する。こうすれば設定位置からの変位
情報に変換されることとなって、この値が表示部16に
表示される。又この設定位置からの変位が入力値IN2
と比較部27によって比較され、比較出力が出力部17
に与えられる。
【0014】次に温度補正処理部21での処理について
詳細に説明する。本実施例ではまずセンサ部1の温度
は、センサ部1内のサーミスタ5によって検出される。
CR発振回路6はサーミスタ5の抵抗Rに対応した発振
周波数で発振することとなる。従って発振周波数からセ
ンサ部1の温度情報を得ることができる。さてサーミス
タ5の任意の温度Tでの抵抗値Rは、次式によって定ま
る。 R=R0expB(1/T−1/T0 ) ・・・(1) T :任意の温度(°K) R :温度Tでの抵抗値 T0 :基準温度(°K) R0 :基準温度T0 における抵抗値 B :B定数
【0015】ここで温度補正処理に用いる温度補正テー
ブルの作成について説明する。CR発振回路6の発振周
波数はサーミスタ5の抵抗値R、即ち温度及び固有のB
定数によって変化する。本実施例ではサーミスタ5の個
別のデータ及び発振コイル3の固有のばらつきによるカ
ウンタ9の計数値をデータとして取込み、これに基づい
て補正を行っている。図3はこれらの個別の素子のデー
タに基づいて温度補正テーブル13を作成するための補
正テーブル生成装置30を示すブロック図である。本図
において図1と同一符号の各ブロックは図1と同一のも
のであって、各変位センサ毎に固有の発振コイル3,サ
ーミスタ5を有するセンサ部1自体を恒温槽31に入れ
る。恒温槽31の温度は制御部32によって制御されて
いる。そして所定の温度での発振周波数fS ,fT に夫
々対応したカウンタ9,10の計数値NS 及びNT を求
める。そしてカウンタ9,10からの出力をデータ書込
部33を介してデータメモリ34に書込む。データメモ
リ34はE2 PROMによって構成されている。
【0016】さて恒温槽31で正確に規定できる温度を
例えば−10℃及び+60℃とすると、MT テーブル算
出部35はこの温度での発振周波数からサーミスタ5の
抵抗値を算出し、これによってB定数を算出する。こう
すれば任意の温度でのサーミスタ5の抵抗値を計算によ
って求めることができる。
【0017】次にこの変位センサが使用可能な全ての温
度、本実施例では−30℃〜78℃までの温度につい
て、例えば2℃刻みでのサーミスタの温度に対する抵抗
値を求める。そして各抵抗値からCR発振回路6の発振
周波数及びこの発振周波数に対応したカウンタ10の計
数値MT を計算によって算出する。そして各温度でのM
T 値をデータメモリ36内のMT テーブルエリアに書込
む。図4(a)はこうして演算によって求められたMT
値の変化を示す第1の計数テーブルである。ここでMT
テーブル算出部35は第2の計数手段から得られる各温
度での演算値を算出する第1の計数テーブル算出手段で
ある。
【0018】さて図3に示すように恒温槽31にセンサ
部1を実際に入れて制御部32を動作させ、温度を変化
させる。図6は物体までの距離dに対するカウンタ9の
計数値NS の変化を示すグラフである。本図に示すよう
に物体までの距離dのうち検知領域を 100%として、そ
の1/2までの距離を基準距離dR としている。この基
準距離dR における基準温度、本実施例では24℃のN
S 値を基準値NR とする。NR は 25600パルスとなるよ
うに設定する。例えば基準クロック発振器11の第1の
クロック周波数が10MHzに設定されている場合は、分
周数Ksを変化させて分周回路7の出力パルス幅を2.56
msとする。こうして得られた基準値NRを図2に示す基
準値出力部22から出力できるようにしておく。又この
基準温度でのMT 値を例えば8000パルスとなるように設
定する。この場合には分周回路8の分周数KT を変化さ
せて出力パルス幅を2秒とし、基準クロック発振器11
の4000Hzの第2のクロック周波数を計数することによっ
て、8000のパルス数を得ている。
【0019】そして恒温槽31にセンサ部1を入れた状
態で恒温槽31の温度を連続して変化させることによっ
て、−30℃〜78℃までの各温度で例えば2℃刻みで
T値及びNS 値を得る。そしてこのデータを図5
(a)及び(b)に示すようにデータメモリ34に書込
む。尚このときの温度は厳密に規定しておらず、MT
に対するNS 値の関係を知るために用いられる。ここで
データ書込部33は発振回路3の使用範囲の各温度での
第1,第2の計数手段により得られる計数値NS ,MT
を第2,第3の計数テーブルとして生成する第2の計数
テーブル生成手段を構成している。又こうして得られる
図5(a)及び(b)のテーブルは第2,第3のテーブ
ルとなっている。
【0020】さてNS テーブル算出部37はこうして得
られた図5のMT 及びNS のテーブルと図4(a)に示
す計算で求めたMT のテーブルから、各温度でのNS
を算出し、データメモリ36に書込む。即ち図4(a)
のMT テーブルの各MT 値に対応してその前後のMT
を図5(a)のテーブルから捜し出す。そして比例演算
によって図4(a)の各MT 値に対応するNS 値を図4
(b)に示すように算出する。又ΔNテーブル算出部3
8はこうして求められた各温度でのNS 値と基準温度、
ここでは24℃でのNS 値(=NR =25600)との差から
ΔNを演算によって求め、これを図4(c)に示すΔN
テーブル(第4のテーブル)としてデータメモリ36に
書込む。ここでNS テーブル算出部37は図5(a),
(b)に示す計数テーブルのデータを比例配分すること
によって図4(a)のテーブルの各温度での演算値に対
応した第1の計数手段より得られるべき演算値を算出す
る第3の計数テーブル算出手段であり、NS テーブル算
出部38はこのテーブルから基準計数値NR を減算する
ことによって補正値ΔNの第4のテーブルを算出するΔ
Nテーブル算出手段を構成している。
【0021】こうして図4(a),(c)に示すように
各温度でのMT に対応したΔN値を書込んだ一対のテー
ブルを、図1,2に示す温度補正テーブルメモリ13の
2PROMにデータを転送して温度補正テーブルとし
て用いる。尚ここでは図4(b)に示すように一旦各温
度に対応したNS 値を求めてテーブルを形成し、この値
から所定の基準値NR を減算して、図4(c)に示すΔ
Nのテーブルを生成するようにしているが、比例配分の
後、直接ΔNのテーブルを生成するようにしてもよいこ
とはいうまでもない。
【0022】図6において曲線Aは基準温度での距離d
に対するNS 値の変化を示すグラフであり、この曲線は
特定のあらかじめ多数の変位センサからのデータによっ
て求めた曲線をそのまま用いるものとする。そしてこの
基準温度より高い温度では距離dに対するパルス数NS
は例えば曲線Bに示すように変化し、低温では曲線Cに
示すように変化する。このためΔNをNS から減算する
ことによって基準値からの差Ndを算出し、曲線Aに変
換して修正されたパルス数Ndに基づいて距離のデータ
を得るようにしている。
【0023】図7は距離dに対する温度補正されたパル
ス数Ndの変化を示すグラフである。このグラフは複数
の変位センサのデータに基づいて得られた規定の曲線を
用いて、これにあてはめることによって距離情報dを得
るものとする。そしてNdの256が1%の変化とし、こ
の距離に応じたデータを図8に示すようにリニア補正テ
ーブル14内に保持しておく。この補正テーブルは、例
えば曲線の傾きが小さい部分では 0.5%単位で距離デー
タd10,d11・・・が順次テーブルT1に記録されてい
る。又基準距離dR より距離が近い部分では図示のよう
にテーブルT2,テーブルT3,T4・・・により順次
距離が記録されている。実際の基準距離dR からの距離
Δdは次式(2)によって求まる。
【数1】 ここでPは基準位置からのデータ数である。式(2)の
第1項はnが0〜P−1までの変位の総和であり、第2
項はその変位内でのパルス数Ndに対する距離の比例配
分値を示している。
【0024】こうして得られた±Δdの値と設定部15
で設定された値IN2とを比較部27によって比較す
る。そしてユーザが設定した位置との関係によって物体
までの検知信号を出力している。
【0025】次に本実施例の動作について説明する。ま
ず変位検出センサのセンサ部1を物体までの測定領域に
配置する。そして発振コイル3に物体が接近した場合に
は、その物体までの距離dに対応した発振周波数で発振
回路4が発振することとなる。又このときの温度に対応
した発振周波数fT でCR発振回路6が発振する。従っ
てその温度に対応したカウンタ10の計数値MT が求め
られる。このMT を図4(a),(c)に示す温度補正
テーブルメモリ13によって補正し、ΔNの比例配分値
を得ることによってセンサ部1のこの温度でのΔNが得
られる。こうしてΔNとNR とを加算手段23によって
加算し、減算手段24でNS との差を求めることによっ
て、温度や各変位センサの素子に依存しない距離dだけ
に対応したパルス数Ndが得られる。そしてこの値を図
7,図8に示すように変換テーブルに基づいて変換する
ことによって、直線化された位置情報Δdが得られる。
このΔdは変位センサに固有の基準値dR からの変位を
示しているため、設定部15によってユーザが設定した
位置IN1からの変位に変換する。そしてこの値を表示
部16によって表示すると共に、ユーザの基準位置から
の変位を比較部27によって比較し、所定変位までの距
離に対する出力を得るようにしている。
【0026】図9(a)は使用者が設定した基準位置I
N1からの変位がIN2を越えているか否かによって、
図示のような一対の出力OUT1,OUT2を出力する
ようにしたものである。この場合には比較部27はIN
1からの変位の絶対値がIN2を越えているかどうかを
識別する。又図9(b)に示すように基準位置IN1、
及びこれより遠い位置IN2を設定し、これによって一
対の出力OUT1,OUT2を出力するようにしてもよ
い。
【0027】尚本実施例では第2の発振回路に接続され
る温度センサとしてサーミスタを用いているが、サーミ
スタに限らず種々の温度センサを用いることができるこ
とはいうまでもない。
【0028】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本願の請求項
4又は5の発明によれば、温度の補償を各変位センサに
固有の温度検出手段と発振コイルの温度に対する変化を
含めた補正テーブルメモリを作成し、このデータに基づ
いて補正を行っている。従って発振コイルや温度センサ
のばらつきによる温度補償の誤差がなく、正確に物体の
変位を測定することができる。又請求項1〜3の発明で
は、この温度補正に必要な補正テーブルを作成すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による変位検出センサの全体
構成を示すブロック図である。
【図2】本実施例のマイクロコンピュータの機能ブロッ
クを示すブロック図である。
【図3】本実施例による補正テーブルメモリ13を作成
するための補正テーブル生成装置の構成を示すブロック
図である。
【図4】(a)は本実施例によって演算に求めたMT
ーブル、(b)はこれに対応するパルス数Nd、(c)
は補正値ΔNを示すテーブルである。
【図5】(a)はこの変位検出センサの使用温度範囲で
の恒温槽にセンサ部を挿入したときに得られる各温度で
のMT 値を示すテーブル、(b)はその場合のNT 値を
示すテーブルである。
【図6】本実施例の距離に対するパルス数NS の変化を
示すグラフである。
【図7】本実施例の距離dに対する温度補償されたNd
値の変化を示すグラフである。
【図8】本実施例のNdに対するリニアライズするため
の変換テーブルを示す図である。
【図9】本実施例の距離に対する出力の対応を示す図で
ある。
【図10】従来の高周波発振型近接スイッチの構成を示
すブロック図である。
【符号の説明】
1 センサ部 2 電子回路部 3 発振コイル 4 発振回路 5 サーミスタ 6 CR発振回路 7,8 分周回路 9,10 カウンタ 11 基準クロック発振器 12 マイクロコンピュータ 13 温度補正テーブルメモリ 14 リニア補正テーブルメモリ 15 設定部 16 表示部 17 出力部 21 温度補正処理部 22 加算手段 23 基準値出力部 24,26 減算手段 25 変位算出処理部 27 比較部 30 補正テーブル生成装置 31 恒温槽 32 制御部 33 データ書込部 34,36 データメモリ 35 MT テーブル算出部 37 NS テーブル算出部 38 ΔNテーブル算出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大槻 秀智 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 (72)発明者 木谷 敏樹 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発振コイルを有し該発振コイルへの被検
    出物体の接近によって発振周波数が変化する第1の発振
    回路と、 前記第1の発振回路の温度の変化によって発振周波数が
    変化する第2の発振回路と、 前記第1,第2の発振回路の発振周波数を計数する第
    1,第2の計数手段と、を有する変位検出センサに用い
    られる補正テーブルを生成する補正テーブル生成方法で
    あって、 使用温度範囲での前記第1の発振回路の各温度に対応し
    た前記第2の計数手段より得られるべき演算値を算出し
    て第1の計数テーブルを生成する第1のステップと、 使用温度範囲での前記第1の発振回路の各温度に対応し
    て前記第1,第2の計数手段より得られる計数値を夫々
    第2,第3の計数テーブルとして生成する第2のステッ
    プと、 前記第2及び第3の計数テーブルのデータを比例配分す
    ることによって前記第1のテーブルの各温度での演算値
    に対応した前記第1の計数手段より得られるべき演算値
    を算出する第3のステップと、 前記第3のステップの各演算値から前記第1の計数手段
    の基準計数値NR を減算することによって各温度での補
    正値ΔNの第4の計数テーブルを算出する第4のステッ
    プと、を具備し、 前記第1,第4の計数テーブルを補正テーブルデータと
    することを特徴とする補正テーブル生成方法。
  2. 【請求項2】 発振コイルを有し該発振コイルへの被検
    出物体の接近によって発振周波数が変化する第1の発振
    回路と、 前記第1の発振回路の温度の変化によって発振周波数が
    変化する第2の発振回路と、 前記第1,第2の発振回路の発振周波数を計数する第
    1,第2の計数手段と、を有する変位検出センサに用い
    られる補正テーブルを生成する補正テーブル生成装置で
    あって、 使用温度範囲での前記第1の発振回路の各温度に対応し
    た前記第2の計数手段より得られるべき演算値を算出し
    て第1の計数テーブルを生成する第1の計数テーブル算
    出手段と、 使用温度範囲での前記第1の発振回路の各温度に対応し
    て前記第1,第2の計数手段より得られる計数値を夫々
    第2,第3の計数テーブルとして生成する第2の計数テ
    ーブル生成手段と、 前記第2及び第3の計数テーブルのデータを比例配分す
    ることによって前記第1のテーブルの各温度での演算値
    に対応した前記第1の計数手段より得られるべき演算値
    を算出し、前記第1の計数手段の基準計数値NR を減算
    することによって各温度での補正値ΔNの第4のテーブ
    ルを算出するΔNテーブル算出手段と、を具備すること
    を特徴とする補正テーブル生成装置。
  3. 【請求項3】 前記ΔNテーブル算出手段は、前記第2
    及び第3の計数テーブルのデータを比例配分することに
    よって前記第1のテーブルの各温度での演算値に対応し
    た前記第1の計数手段より得られるべき演算値を算出す
    る第3の計数テーブル生成部と、前記第3の計数テーブ
    ル生成部の各演算値から第1の計数手段の基準計数値N
    R を夫々減算することによって各温度での補正値ΔNの
    第4のテーブルを算出するΔNテーブル算出部と、を具
    備することを特徴とする請求項2記載の補正テーブル生
    成装置。
  4. 【請求項4】 発振コイルを有し該発振コイルへの被検
    出物体の接近によって発振周波数が変化する第1の発振
    回路と、 前記第1の発振回路の温度の変化によって発振周波数が
    変化する第2の発振回路と、 前記第1,第2の発振回路の発振周波数を計数し、夫々
    計数値NS ,MT を得る第1,第2の計数手段と、 請求項1によって生成された補正テーブルによって前記
    第2の計数手段の計数値MT に対応する補正値ΔNを比
    例配分によって算出する温度補正処理部と、 前記温度補正処理部より得られる補正値ΔNと基準値N
    R とを加算する加算手段と、 前記第1の計数手段の計数値Nsから前記加算手段の加
    算値(ΔN+NR )を減算する減算手段と、を具備する
    ことを特徴とする変位検出センサ。
  5. 【請求項5】 前記減算手段より得られる出力Ndを前
    記発振コイルから物体までの距離dに対して直線化する
    変位算出処理部と、を具備することを特徴とする請求項
    4記載の変位検出センサ。
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