JPH08247783A - トランスデューサ - Google Patents

トランスデューサ

Info

Publication number
JPH08247783A
JPH08247783A JP7941195A JP7941195A JPH08247783A JP H08247783 A JPH08247783 A JP H08247783A JP 7941195 A JP7941195 A JP 7941195A JP 7941195 A JP7941195 A JP 7941195A JP H08247783 A JPH08247783 A JP H08247783A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
circuit
linearity
sensor
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7941195A
Other languages
English (en)
Inventor
Keisuke Uno
圭輔 宇野
Hidenobu Umeda
秀信 梅田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP7941195A priority Critical patent/JPH08247783A/ja
Publication of JPH08247783A publication Critical patent/JPH08247783A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Indication And Recording Devices For Special Purposes And Tariff Metering Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 機械量センサとの直線性誤差(非直線性)を
ほぼ問題ない程度まで簡易補正する簡単な直線性補正回
路を含んだトランスデューサを提供する。 【構成】 機械量センサ10と、その出力をアナログ演
算処理して計測出力を得る直線性補正回路とを備える。
直線性補正回路は、入力電圧または出力電圧を複数にレ
ンジに分割処理し、各レンジごとに入出力伝達特性を切
り替えることで前記機械量センサの直線性を折れ線グラ
フ状に補正する。直線性補正回路は複数個のオペアンプ
を用いて構成され、前記レンジの切替点の前後で入力電
圧に対するシフト量がステップ的に変化するレベルシフ
ト回路11と、レベルシフト回路11の出力電圧と前記
入力電圧とを加減算する加減算回路12とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧力や加速度などの機
械量をセンサで検出してマイコンなどの応用系に向けて
計測信号を出力するトランスデューサに関し、特に、セ
ンサの直線性誤差(非直線性)を補正し機械量入力と計
測出力との間の直線性を改善する直線性補正技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図12(A)は、静電容量型の加速度セ
ンサの一例を示している。同図に示すように、シリコン
基板1を半導体プロセスを用いて加工し、薄肉の梁部2
を介して片持ち支持状に重り3が形成されている。この
シリコン基板1をガラス基板4に接合する。そして、重
り3の下面には可動電極5が形成され、この稼働電極5
に対向するガラス基板4の表面には固定電極6が形成さ
れる。両電極5,6は、微小間隔をおいて対向するた
め、両者間にキャパシタが形成される。
【0003】係る構成において、重り3が図中の上下方
向の加速度を受けると、梁部2が撓むために変位し、そ
の加速度に比例的に両電極5,6の間隔が変化する。こ
の変化にともないキャパシタの容量も変化するので、そ
の変化量を検出することにより加速度を検出できる。と
ころで、容量は電極5,6間の距離に反比例するので、
加速度入力とセンサ出力(静電容量)は、同図(B)に
示すように、ほぼ反比例特性の曲線となる。
【0004】同図(B)のようなセンサ特性の場合、計
測範囲をごく狭い範囲に限定するのであればほぼ直線と
見なせないことはないが、計測範囲を広くするにはなん
らかの方法で直線性を補正する必要がある。よく知られ
ているように、多くの機械量センサでは図1(b)に例
示したような曲線的な特性を示すので、センサを駆動し
てその出力を取り出す計測回路部分や、センサ出力をマ
イコンなどに入力するためのインタフェース回路部分で
直線性の補正処理を行ったり、あるいはマイコンのディ
ジタル処理によってソフトウェア的に直線性の補正を行
っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の直線性補正処理
では、センサの直線性誤差(非直線性)を計測範囲の全
域にわたって滑らかに直線化しようとしているので、ア
ナログ回路方式でもディジタル回路方式でも、非常に処
理が面倒である。センサ特性に合せたアナログ式の関数
発生器を設計すれば、広範囲にわたる高精度な直線性を
実現できる。しかし、そのような関数発生器は複雑で大
規模で高価な装置となるので、直線性補正回路を含むセ
ンサ駆動回路や前処理回路などをセンサと一体化実装し
たトランスデューサを安価に実現することは困難であ
る。
【0006】また、直線性補正をマイコンやDSPなど
のプロセッサでソフトウェア的に行うにしても、広帯域
で高精度な特性を実現するには処理規模が大きくなり、
したがって計測データの読み込みに伴う直線性補正処理
に時間がかかり過ぎ、オーバーヘッドが著しく大きくな
るという問題があった。またテーブル・ルックアップ方
式の補正ではメモリ使用量が大きくなり過ぎるという問
題もある。
【0007】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、上記した問題を解決
し、機械量センサとの直線性をほぼ問題ない程度まで簡
易補正する簡単な直線性補正回路を含んだトランスデュ
ーサを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係るトランスデューサでは、機械量セ
ンサと、その出力をアナログ演算処理して計測出力を得
る直線性補正回路とを備え、前記直線性補正回路は、入
力電圧または出力電圧を複数にレンジに分割処理し、各
レンジごとに入出力伝達特性を切り替えることで前記機
械量センサの直線性を折れ線グラフ状に補正するように
構成されている。ここで、前記直線性補正回路は複数個
のオペアンプを用いて構成され、前記レンジの切替点の
前後で入力電圧に対するシフト量がステップ的に変化す
るレベルシフト回路と、このレベルシフト回路の出力電
圧と前記入力電圧とを加減算する加減算回路とを含んで
よい。
【0009】また第2の発明のトランスデューサは、機
械量センサと、その出力に応じて周波数が変化する発振
器と、この発振器の一定時間あたりの出力パルス数をカ
ウントするカウンタと、このカウンタのカウント値をデ
ィジタル演算処理して計測出力を得る直線性補正回路と
を備え、前記直線性補正回路は、前記カウント値を複数
のレンジに分割処理し、各レンジごとに前記カウント値
に対する加減算アルゴリズムを切り替えることで前記機
械量センサの直線性を折れ線グラフ状に補正するように
構成されている。
【0010】
【作用】いずれの発明においても、センサの直線性誤差
を計測範囲の全域にわたって滑らかに直線化するのでは
なく、計測範囲を複数のレンジに分割し、各レンジごと
に入出力伝達特性を切り替えることで折れ線グラフ状の
特性を得て、機械量センサの特性を簡易的に補正する。
【0011】
【実施例】以下、本発明に係るトランスデューサの好適
な実施例を添付図面を参照にして詳述する。図1は本発
明の第1実施例の回路構成を示している。同図に示すよ
うに、機械量センサ10から与えられる入力Vin(セン
サ出力)が以下のように構成された直線性補正回路で処
理されて出力が生成される。
【0012】ここで機械量センサ10としては、上記し
た従来例で示したように、静電容量型の加速度センサは
もちろんのこと、静電容量型の圧力センサやピエゾ型の
圧力センサの他、与えられた各種の機械量に対してアナ
ログ電圧信号を出力するすべてのセンサに適用できる。
そして、この機械量とは、時間,温度,湿度,電圧,セ
ンサに作用する加速度,圧力,光量などがある。またセ
ンサ自体の直接の出力信号は、電圧,パルス,静電容
量,抵抗など種々の形態を取ることができるが、最終的
にはアナログ電圧として出力されるようになっている
(静電容量型加速度(圧力)センサの場合には、容量変
化に対応する電圧を出力する)。
【0013】入力電圧Vinはレベルシフト回路11に入
力されるとともに、加減算回路12にも入力される。そ
してレベルシフト回路11は入力電圧Vinと定電圧源1
3からの基準電圧Vpとを比較し、Vin<Vpのときは
レベルシフト回路11の出力電圧はゼロボルトに保た
れ、Vin≧Vpのときは差電圧(Vin−Vp)を出力す
るように構成されている。具体的には、上記定電圧源1
2と、4つの抵抗R1〜R4と、負電源電圧まで出力す
ることができる汎用片電源オペアンプOP1から構成さ
れる。そして定電圧電源12の出力がオペアンプOP1
の反転入力側(引算側)に入力され、センサからの信号
VinがオペアンプOP1の非反転入力側に入力され
る。さらに、その非反転入力側は、抵抗R3をGND
(0V)に接続する。
【0014】これにより、Vinが定電圧Vpと等しくな
った時に出力はGND(0V)に等しくなり、オペアン
プOP1を含む回路がVinとVpの減算回路となる。
一方、VinがVpより低くなると出力はOV以下(Vin
−Vp<0)を出力するが、ここでオペアンプの負電源
をGND(0V)に接続するとこのオペアンプは0V以
下を出力することができない。従ってこの回路は、入力
信号VinがVpより小さい時は0Vを出力し、Vinが
Vp以上になるとVinとVpの差を出力する回路を構成
することになる。
【0015】レベルシフト回路11の出力は増幅減衰回
路14で適宜に増幅または減衰され、その出力が上記加
減算回路12に入力され、機械量センサ10からの入力
電圧Vinと加減算される。この加減算回路12の出力が
当該トランスデューサの出力としてマイコンなどに提供
される。なお、加減算回路12のゲインは可変抵抗R8
で適宜に調整できる。
【0016】以上の構成説明で明らかなように、このト
ランスデューサの出力特性は図2に実線で示すようにな
る。つまりVin=Vpとなる点がレンジの切替点であ
り、計測範囲をその前後2つのレンジに分割し、直線性
補正回路の入出力伝達特性がVin<VpのレンジとVin
≧Vpのレンジとで切り替えられる。
【0017】より具体的には、Vin<Vpの時は、レベ
ルシフト回路11の出力は0となるので、増幅減衰回路
14の出力も0となり、結局、センサ10から与えられ
る入力Vinがそのまま加減算回路12から出力される。
そして、Vin≧Vpになると、レベルシフト回路11か
らは入力電圧Vinに応じた出力が発生し(図2中破線で
示す)、その値を増幅減衰回路14で減衰させた値(図
2中一点鎖線で示す)を、加減算回路12にてセンサ1
0の生特性(入力Vin,図2中二点鎖線で示す)から減
算することにより、実線のような特性が得られる。
【0018】図3は本発明の第2の実施例の回路構成を
示している。図2の実施例と異なるのは、加減算回路1
2の出力電圧に基づいてレンジ切り替えを行っている。
つまり、加減算回路12の出力電圧Vout をレベルシフ
ト回路11に入力し、基準電圧Vpと比較している。V
out <Vpの第1レンジではレベルシフト回路11の出
力はゼロボルトであり、Vout ≧Vpの第2レンジでは
レベルシフト回路11から差電圧(Vout −Vp)が出
力される。
【0019】これにより、Vinではなく加減算回路12
からの出力のレベルを判定し、レベルシフトすることに
なり、センサ信号Vinの振幅レベルに関係なく判定レベ
ルVpを決めることが可能となり、センサの感度のばら
つきを無視することができる。
【0020】図4は本発明の第3の実施例の回路構成を
示している。本実施例では、上記した第2実施例を基本
とし、第2実施例における加減算回路12に替えて、加
算回路15を設けた。すなわち、オペアンプOP4を中
心とした反転加算回路16と、オペアンプOP5を中心
とした反転増幅回路17とで加算回路15を構成してい
る。そして反転増幅回路17のゲインは可変抵抗R13
で調整できるようになっている。
【0021】これにより、センサ10の出力特性が、図
5中二点鎖線で示すように、上に凸の信号となっていて
も、同図中実線で示すように、直線性を改善した補正が
できる。
【0022】以上の3つの実施例はいずれも計測範囲を
2つのレンジに分割処理しているが、本発明はこれに限
定されるものではなく、例えば図6に示すように3つの
レンジに分割処理して直線性補正を行うこともできる
し、さらに図7に示すように4つのレンジに分割処理し
て直線性補正を行うこともできる。より具体的には、図
6に示す例では、第2,第3実施例(または第1,第3
実施例)を組み合わせることにより変極点を持つ様な複
雑な信号を補正している。また、図7に示す例では、第
1実施例,第2実施例を複数用い、レベルシフトする電
圧Vpを複数設けることにより、より直線性を高くして
いる。
【0023】図8,図9は本発明の第4の実施例の回路
構成を示し、図10はその動作のタイミングチャートで
ある。まず図8に示すように、本実施例では、センサ1
0として静電容量型の圧力センサを用い、そのセンサ出
力の容量と基準となるリファレンス部20の容量Crと
の差分を取ることにより、温度特性,電源変動をキャン
セルし、測定精度を高めている。そして、係る減算を行
う際に、発振回路21a,21bを用いて各容量に相当
する周波数に変換し、カウンタ22a,22bにてその
周波数に応じたパルス数(カウント値)を出力し、その
出力されるカウント値同士を減算回路23にて減算処理
するようにしている。そして、その減算回路23にて減
算処理する際に、直線性の改善を図るための補正部24
から与えられる補正値データに基づいて所定の補正処理
を行えるようになっている。そして、具体的な構成は、
図9に示すようになっており、以下に詳述する。
【0024】まず、入力側に設置された各発振器の役割
について説明すると、 第1発振器21a:圧力センサ10の容量を周波数に変
換 第2発振器21b:リファランス部20の容量を周波数
に変換 第3発振器21c:直線性補正のためのカウンタ3と4
の動作時間を決定 第4発振器21d:動作タイミングを決める基準クロッ
クをつくるようになっている。
【0025】そして上記した図8で概略的な構成図で示
したようにセンサ部10の出力(容量)に応じたカウン
ト値C1を得るための第1発振器21a及び第1カウン
タ22aと、リファレンス部20の出力(容量)に応じ
たカウント値C2を得るための第2発振器21b及び第
2カウンタ22bを備えている。そして、両カウンタ2
2a,22bは、タイミングジェネレータ25で設定さ
れる一定時間E1内に発振器21a,21bからの入力
信号のカウント値C1,C2を減算回路23を構成する
第1減算器23aに入力するように構成される。この第
1減算器23aは、計測値に基づく補正前の生特性を得
るためのもので、 S←150+C2−C1 の演算処理を行うことにより出力値Sを得るようになっ
ている。なお、ここでC2とC1の差に150を加算し
たのは、本実施例が適用される圧力センサの仕様が、測
定範囲を0〜600mmHOとし、その時の出力範囲
を0〜300パルスとなるように設定されいるので、温
度特性等に対するキャンセル効果を高めるためにC1=
C2の時に出力範囲の中央(150)になるようにした
ためである。
【0026】また、第1,第2発振器21a,21bの
出力は補正部24を構成する入力側に設置された第3,
第4カウンタ24a,24bに与えられ、両カウンタ2
4a,24bは、タイミングジェネレータ25で設定さ
れる一定時間E2内に発振器21a,21bから入力さ
れるパルス数をカウントし、そのカウント値C3,C4
を第2減算器24cに入力するようにしている。そし
て、上記一定時間E2は、本例ではE1の1/6に設定
している。なお、E2が所望の時間になるように行う調
整は、リニアリティ補正部の可変抵抗を変えることによ
り、第3発振器21cの発振周波数を変え、それにより
タイミングジェネレータ25から出力されるパルス幅E
2を変えることにより行う。
【0027】これは、本実施例が適用される圧力センサ
の出力得性が図11に示すように下に凸の特性からな
り、しかも低圧側(200mmHO以下)及び高圧側
(400mmHO以上)での補正量を同図中2点鎖線
で示す生特性の値に対し、1/6程度小さな値を減算し
た値とするのが、最も直線性がよくなるからである。し
たがって、係るC1とC2の差分データの1/6の値を
得るために、カウントする期間を1/6にすることによ
り、 C3=C1/6 C4=C2/6 となるカウント値を抽出し、 C4−C3=(C2/6)−(C1/6) =(C2−C1)/6 を算出するようにした。
【0028】したがって、第2減算器24cでは、 R←25+C4−C3 の演算処理をし、生特性Sの1/6の特性に対応する圧
力に対する値Rを求める。そして、このようにして求め
たRを、低圧側の補正値を求めるための第3減算器24
dと高圧側の補正値を求めるための第4減算器24eに
それぞれ与える。すると第3減算器24dでは、 P←17−R の演算処理をし、低圧側補正値Pの初期値(仮の値)を
求め、さらに、Pが負の場合には上記演算結果に関係な
くP=0とする。そして、そのようにして決定された値
Pを第1補正値演算部24fに与える。
【0029】この第1補正値演算部24fでは、第1減
算器23aから与えられる生特性の出力値Sが低圧側と
なるパルス数100未満か否かの判断を行い、低圧側と
判断された場合(S<100)には、上記求めた補正値
Pをそのままの値とし、低圧側でない場合には低圧側の
補正は必要ないのでP=0とする。そして、そのように
して求めた低圧側補正値Pを第5減算器23bに与え
る。
【0030】一方、第4減算器24eでは、 Q←R−33 の演算処理をし、高圧側補正値Qの初期値(仮の値)を
求め、さらに、Qが負の場合には上記演算結果に関係な
くQ=0とする。そして、そのようにして決定された値
Qを第2補正値演算部24gに与える。
【0031】一方、第2補正値演算部24gでは、第1
減算器23aから与えられる生特性の出力値Sが高圧側
となるパルス数200より大きいか否かの判断を行い、
高圧側と判断された場合(S>200)には、上記求め
た補正値Qをそのままの値とし、高圧側でない場合には
高圧側の補正は必要ないのでQ=0とする。そして、そ
のようにして求めた高圧側補正値Qを第5減算器23b
に与える。上記各カウンタ並びに減算器部24a〜24
gが補正部24を構成している。尚上記第3,第4減算
器24d,24eにおける各定数17,33も第2減算
器24cにおける25と同様に、夫々100,200の
1/6の値の近似値である。
【0032】減算回路23を構成する第5減算器23b
では、上記したごとく第1,第2補正値演算部24f,
24gの出力と、第1減算器23aの出力が与えられ、
それら各値に基づいて T←S−P−Q なる演算処理を行うことにより計測値の補正データを得
る。すなわち、測定圧力が低圧側にあるときは低圧側補
正値Pが所定の値となりQは0である。従って、上記式
はS−Pを実行することと等価であり、実際の計測値に
基づくSの1/6の値を引く補正を行うことになる。一
方測定圧力が高圧側にあるときは高圧側補正値Qが所定
の値となりPは0である。従って、上記式はS−Qを実
行することと等価であり、実際の計測値に基づくSの1
/6の値を引く補正を行うことになる。さらに、Sが1
00〜200の中心領域にある時には、P,Qはともに
0となるので、T=Sとなる。
【0033】さらに、本実施例では、減算回路23にセ
レクタ23cを設け、このセレクタ23cに第1,第5
減算器23a,23bを入力するようになっている。そ
してこのセレクタ23cは、外部から与えられる制御信
号により、第1減算器23aから与えられる補正前のデ
ータSと第5減算器23bから与えられる補正後のデー
タTのいずれかを選択して出力するようになっている。
【0034】そして上記セレクタ23cから出力される
値に対応して所定のパルス数だけ出力パルスが出力部2
6より出力される。すなわち、タイミングジェネレータ
25より出力されるパルスE3の立上がりによって、第
5カウンタ27が、第4発振器21dから出力されるパ
ルス立下りのカウントを開始する。
【0035】そして、この第5カウンタ27のカウンタ
値出力は比較器28に与えられ、この比較器28にて上
記セレクタ23cの出力(S/T)と比較し、カウンタ
値のほうが小さい場合には比較28の出力はLとなり、
両者が一致或いはカウンタ値のほうが大きくなった場合
には出力をHに切り替えるようになっている。そして、
この比較器28の出力Comp及び上記E3が出力部2
6に対する制御信号として与えれ、このCompがLで
かつE3がHの時に出力部26は、入力(第4発信器2
1dから与えられるパルス)をそのまま出力し、それ以
外の時には遮断するように機能する。
【0036】これにより、図10に示すタイミングチャ
ートのように、E3の立上がりにともない、E3=H,
Comp=Lの状態になるので第4発振器21dのパル
スが出力パルスOUTとして出力される。そして第5カ
ウンタ27のカウント値C5とSまたはTが等しくなる
と、CompがHになるので出力部26が遮断されパル
ス出力が停止される。これにより、T,Sに応じた時間
だけてパルスが出力される。
【0037】また、上記E3,Compは基準クロック
制御部29にも与えられており、この基準クロック制御
部29は、NAND回路からなるので、上記Coomp
がHに切り替わることにより、基準クロック制御部29
の出力はLとなり、第4発信器21dも停止する。な
お、その後各カウンタ22a,22b,24a,24
b,27をリセットするとともにタイミングジェネレー
タ25もリセットして次の計測に備えるようになってい
る。
【0038】尚、上記した実施例ではE2をE1の1/
6に設定したが、第2〜第4減算器24c〜24eにお
ける各定数(25,17,33)が必ずしも正確な1/
6になるとは限らないので、それを目安にしてリニアリ
ティ補正部の可変抵抗を調整し、直線性のさらなる改善
を図るようにしてもよく、また所定の定数自体を変えて
もよく、1/6に限定するものではない。さらに、実装
するセンサの特性が異なれば、それに応じてE2/E1
や、第2〜第4減算器24c〜24eにおける各定数を
変更するのはもちろんである。
【0039】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るトランスデ
ューサでは、センサの直線性誤差を計測範囲の全域にわ
たって滑らかに直線化するのではなく、計測範囲を複数
のレンジに分割し、各レンジごとに入出力伝達特性を切
り替えることで折れ線グラフ状の特性を得て、機械量セ
ンサの特性を簡易的に補正している。したがって補正回
路の構成はきわめて簡単になり、センサと補正回路など
を一体化実装したトランスデューサを安価に製作でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す回路構成図である。
【図2】第1実施例の特性図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す回路構成図である。
【図4】本発明の第3実施例を示す回路構成図である。
【図5】第3実施例の特性図である。
【図6】その他の実施例を示す特性図である。
【図7】その他の実施例を示す特性図である。
【図8】本発明の第4実施例を示す概略構成図である。
【図9】本発明の第4実施例を示す機能ブロック図であ
る。
【図10】第4実施例の動作タイミングチャートであ
る。
【図11】第4実施例の特性図である。
【図12】機械量センサの一例の構成と特性を示す図で
ある。
【符号の説明】
10 機械量センサ 11 レベルシフト回路 12 加減算回路 14 増幅減衰回路 15 加算回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機械量センサと、 その出力をアナログ演算処理して計測出力を得る直線性
    補正回路とを備え、 前記直線性補正回路は、入力電圧または出力電圧を複数
    のレンジに分割処理し、各レンジごとに入出力伝達特性
    を切り替えることで前記機械量センサの直線性を折れ線
    グラフ状に補正することを特徴とするトランスデュー
    サ。
  2. 【請求項2】 前記直線性補正回路は複数個のオペアン
    プを用いて構成され、 前記レンジの切替点の前後で入力電圧に対するシフト量
    がステップ的に変化するレベルシフト回路と、 このレベルシフト回路の出力電圧と前記入力電圧とを加
    減算する加減算回路または、このレベルシフト回路の出
    力電圧と前記入力電圧とを加算する加算回路とを含んで
    いることを特徴とする請求項1に記載のトランスデュー
    サ。
  3. 【請求項3】 機械量センサと、 その出力に応じて周波数が変化する発振器と、この発振
    器の一定時間あたりの出力パルス数をカウントするカウ
    ンタと、 このカウンタのカウント値をディジタル演算処理して計
    測出力を得る直線性補正回路とを備え、 前記直線性補正回路は、前記カウント値を複数のレンジ
    に分割処理し、各レンジごとに前記カウント値に対する
    加減算アルゴリズムを切り替えることで前記機械量セン
    サの直線性を折れ線グラフ状に補正することを特徴とす
    るトランスデューサ。
JP7941195A 1995-03-13 1995-03-13 トランスデューサ Withdrawn JPH08247783A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7941195A JPH08247783A (ja) 1995-03-13 1995-03-13 トランスデューサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7941195A JPH08247783A (ja) 1995-03-13 1995-03-13 トランスデューサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08247783A true JPH08247783A (ja) 1996-09-27

Family

ID=13689130

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7941195A Withdrawn JPH08247783A (ja) 1995-03-13 1995-03-13 トランスデューサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08247783A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009139130A (ja) * 2007-12-04 2009-06-25 Ricoh Co Ltd 温度検出回路
US7996171B2 (en) * 2005-01-27 2011-08-09 Electro Industries/Gauge Tech Intelligent electronic device with broad-range high accuracy
US8930153B2 (en) 2005-01-27 2015-01-06 Electro Industries/Gauge Tech Metering device with control functionality and method thereof
US9194898B2 (en) 2005-01-27 2015-11-24 Electro Industries/Gauge Tech Intelligent electronic device and method thereof
US9989618B2 (en) 2007-04-03 2018-06-05 Electro Industries/Gaugetech Intelligent electronic device with constant calibration capabilities for high accuracy measurements
US10345416B2 (en) 2007-03-27 2019-07-09 Electro Industries/Gauge Tech Intelligent electronic device with broad-range high accuracy
US10628053B2 (en) 2004-10-20 2020-04-21 Electro Industries/Gauge Tech Intelligent electronic device for receiving and sending data at high speeds over a network
US10641618B2 (en) 2004-10-20 2020-05-05 Electro Industries/Gauge Tech On-line web accessed energy meter
US10845399B2 (en) 2007-04-03 2020-11-24 Electro Industries/Gaugetech System and method for performing data transfers in an intelligent electronic device
US11307227B2 (en) 2007-04-03 2022-04-19 Electro Industries/Gauge Tech High speed digital transient waveform detection system and method for use in an intelligent electronic device
US11366143B2 (en) 2005-01-27 2022-06-21 Electro Industries/Gaugetech Intelligent electronic device with enhanced power quality monitoring and communication capabilities
US11366145B2 (en) 2005-01-27 2022-06-21 Electro Industries/Gauge Tech Intelligent electronic device with enhanced power quality monitoring and communications capability
US11644490B2 (en) 2007-04-03 2023-05-09 El Electronics Llc Digital power metering system with serial peripheral interface (SPI) multimaster communications
US11686749B2 (en) 2004-10-25 2023-06-27 El Electronics Llc Power meter having multiple ethernet ports

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10628053B2 (en) 2004-10-20 2020-04-21 Electro Industries/Gauge Tech Intelligent electronic device for receiving and sending data at high speeds over a network
US11754418B2 (en) 2004-10-20 2023-09-12 Ei Electronics Llc On-line web accessed energy meter
US10641618B2 (en) 2004-10-20 2020-05-05 Electro Industries/Gauge Tech On-line web accessed energy meter
US11686749B2 (en) 2004-10-25 2023-06-27 El Electronics Llc Power meter having multiple ethernet ports
US9194898B2 (en) 2005-01-27 2015-11-24 Electro Industries/Gauge Tech Intelligent electronic device and method thereof
US11366143B2 (en) 2005-01-27 2022-06-21 Electro Industries/Gaugetech Intelligent electronic device with enhanced power quality monitoring and communication capabilities
US7996171B2 (en) * 2005-01-27 2011-08-09 Electro Industries/Gauge Tech Intelligent electronic device with broad-range high accuracy
US8878517B2 (en) 2005-01-27 2014-11-04 Electro Industries/Gauge Tech Intelligent electronic device with broad-range high accuracy
US8930153B2 (en) 2005-01-27 2015-01-06 Electro Industries/Gauge Tech Metering device with control functionality and method thereof
US10823770B2 (en) 2005-01-27 2020-11-03 Electro Industries/Gaugetech Intelligent electronic device and method thereof
US9903895B2 (en) 2005-01-27 2018-02-27 Electro Industries/Gauge Tech Intelligent electronic device and method thereof
US11366145B2 (en) 2005-01-27 2022-06-21 Electro Industries/Gauge Tech Intelligent electronic device with enhanced power quality monitoring and communications capability
US10345416B2 (en) 2007-03-27 2019-07-09 Electro Industries/Gauge Tech Intelligent electronic device with broad-range high accuracy
US10845399B2 (en) 2007-04-03 2020-11-24 Electro Industries/Gaugetech System and method for performing data transfers in an intelligent electronic device
US11307227B2 (en) 2007-04-03 2022-04-19 Electro Industries/Gauge Tech High speed digital transient waveform detection system and method for use in an intelligent electronic device
US11635455B2 (en) 2007-04-03 2023-04-25 El Electronics Llc System and method for performing data transfers in an intelligent electronic device
US11644490B2 (en) 2007-04-03 2023-05-09 El Electronics Llc Digital power metering system with serial peripheral interface (SPI) multimaster communications
US9989618B2 (en) 2007-04-03 2018-06-05 Electro Industries/Gaugetech Intelligent electronic device with constant calibration capabilities for high accuracy measurements
JP2009139130A (ja) * 2007-12-04 2009-06-25 Ricoh Co Ltd 温度検出回路

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08247783A (ja) トランスデューサ
US7023221B1 (en) Structure of object proximity and position detector
FI70485B (fi) Maetningsfoerfarande foer impedanser saerskilt smao kapacitanser vid vilket man anvaender en eller flera referenser
WO1995002173A1 (fr) Procede et dispositif de mesure de pression a l'aide d'un oscillateur a cristal
JPH07113709A (ja) 圧力差測定方法及び変位変換装置
US5532582A (en) Analog input apparatus
EP1024348A2 (en) Low-frequency noise removing method and a related CMOS sensing circuit
JPH10104292A (ja) 静電容量検出回路および静電容量型センサ装置
JPH0769232B2 (ja) ロ−ドセルの温度補償方法及びその装置
JP2003050270A (ja) 磁気センサの出力補正方法及びその補正回路
JPH0943078A (ja) 静電容量型センサの容量検出回路
JP2556367B2 (ja) 電子温湿度計
KR100904225B1 (ko) 수위 측정 장치
JP2530950B2 (ja) Adコンバ―タを用いたサ―ミスタ温度検出装置
JP6094315B2 (ja) センサ回路
JP2913395B2 (ja) 静電容量型センサ
JP2002318622A (ja) 位置検出信号の補正方法及び位置決め装置
JPH05149905A (ja) 測定装置
JPH06294664A (ja) 非線形回路
JP3761390B2 (ja) デジタル秤における平均化処理
JP3048745B2 (ja) アナログ入力装置
KR100383736B1 (ko) Cmos 게이트를 이용한 저항형 및 용량형 센서용 인터페이스
JP3328462B2 (ja) 湿度検出回路
JP2013024808A (ja) 計測装置および計測方法
JPH06258127A (ja) 静電容量式レベル計

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020604