JP3048745B2 - アナログ入力装置 - Google Patents

アナログ入力装置

Info

Publication number
JP3048745B2
JP3048745B2 JP4118541A JP11854192A JP3048745B2 JP 3048745 B2 JP3048745 B2 JP 3048745B2 JP 4118541 A JP4118541 A JP 4118541A JP 11854192 A JP11854192 A JP 11854192A JP 3048745 B2 JP3048745 B2 JP 3048745B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
analog
output
amplifier
bridge measuring
power supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4118541A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05288567A (ja
Inventor
憲位 江上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP4118541A priority Critical patent/JP3048745B2/ja
Priority to EP92116959A priority patent/EP0536667B1/en
Priority to DE69216529T priority patent/DE69216529T2/de
Priority to US07/957,032 priority patent/US5357189A/en
Publication of JPH05288567A publication Critical patent/JPH05288567A/ja
Priority to US08/302,326 priority patent/US5521492A/en
Priority to US08/302,340 priority patent/US5532582A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3048745B2 publication Critical patent/JP3048745B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Indication And Recording Devices For Special Purposes And Tariff Metering Devices (AREA)
  • Measurement Of Force In General (AREA)
  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ストレンゲージ等か
ら得られる微小のアナログ信号をディジタル値として取
り込めるようにするアナログ入力装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図5は例えば実開昭58−59218号
公報に示された従来のアナログ入力装置を示すブロック
図であり、図において、1はメモリ等を含むマイクロプ
ロセッサ、2はアナログ/ディジタル変換器、3は数点
のアナログ入力から1点を選ぶためのアナログマルチプ
レクサ、4Aはデューティ比が1:1の発振器、5は2
極電圧を発生する2極電圧電源としての定電圧電源であ
る。
【0003】また、6,7は水銀接点リレー等のスイッ
チ、11,31は歪みを計測するためのブリッジ測定器
としてのストレンゲージ、12,32は高入力インピー
ダンスの差動増幅器(以下、単にアンプという)、1
3,33は正転アンプ、14,16および15,17は
それぞれローパスフィルタを構成する抵抗およびコンデ
ンサ、34,36および35,37はそれぞれローパス
フィルタを構成する抵抗とコンデンサである。
【0004】次に動作について、図6に示すタイミング
チャートを見ながら説明する。発振器4Aの出力が`L
´から`H´に変化すると、スイッチ6,7はa接側が
オンとなり、ストレンゲージ11に+E0 (V)が印加
される。このとき、ストレンゲージの歪みにより現れる
微小のアナログ値である電圧をv21 、オフセット分
を含んだ歪みをε、アンプ12および正転アンプ13の
出力電圧をv+ ,V+とすると、電圧v2 ,v1 の差は
下記のようになる。
【0005】 v2 −v1 =E0 ・(Kε/4)・・・・・・・・・・・・・・・・・(1)
【0006】従ってアンプ12の出力は下記のようにな
る。
【0007】 v+ =g1 (v2 −v1 )+α(v2 +v1 )+β1 ・・・・・・・・(2)
【0008】さらに、この電圧v+ を入力として正転ア
ンプ13には、下記の出力電圧V+が得られる。
【0009】 V+ =g2+ +β2 =g21 (v2 −v1 )+g2 α(v2 +v1 ) +g2 β1 +β2 ・・・・・・・・(3)
【0010】ここで、Kはストレンゲージで決まる定
数、g1 はアンプ12の差動ゲイン、αはアンプ12の
同相ゲイン、β1 はアンプ12のオフセット、g2 は正
転アンプ13のゲイン、β2 は正転アンプ13のオフセ
ットである。
【0011】次に、発振器4Aの出力が`H´から`L
´に変化すると、スイッチ6,7はb接側がオンとな
り、ストレンゲージ11に−E0 (V)が印加される。
このとき、ストレンゲージの歪みにより現れる電圧をv
2 ′,v1 ′、正転アンプ13の出力をV- とすると、
電圧v2 ′,v1 ′の差は下記のようになる。
【0012】 v1 ′−v2 ′=E0 ・(Kε/4)・・・・・・・・・・・・・・・(4)
【0013】従って、正転アンプ13の出力電圧は下記
のようになる。
【0014】 V- =g21 (v1 ′−v2 ′)+g2 α(v2 ′+v1 ′) +g2 β1 +β2 ・・・・・(5)
【0015】この結果、上記の(1)式,(4)式,
(3)式,(5)式から、電圧V+ ,V- の差は下記の
ようになる。
【0016】 V+ −V- =2g21 (v2 −v1 )+g2 α[(v2+v1) −(v2 ′+v1 ′)]・・・・(6)
【0017】また、(6)式の2項目は0近辺のため、
下記が成立する
【0018】 |g2 α[(v2 +v1)−(v2 ′+v1 ′)]| 《2g21 (v2 −v1 )・・・・(7)
【0019】従ってオフセット成分を除去して、(1)
式,(6)式から歪みεを計測できることとなる。な
お、ストレンゲージ11自体の誤差はゲージの計測デー
タからマイコン補正する。また、定電圧電源5の電圧E
0 ,ゲインg12 はオフセットに比べて変動しにく
い。なお、上記ではストレンゲージ11に関連する回路
について述べたが、ストレンゲージ31に関連する回路
についても同様である。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】従来のアナログ入力装
置は以上のように構成されているので、例えば、使用温
度範囲が0〜125℃のように100℃以上ある場合、
1段目のアンプ12のオフセットはゲイン1換算で1ミ
リボルト以上変化し、歪みが小さく、ゲインを数100
0倍に上げる必要がある場合、例えば、歪みにより発生
する電圧を最大1ミリボルトとして、1段目のアンプ1
2のゲインを70倍,2段目の正転アンプ13のゲイン
を70倍とすると、(3)式のg2 β1 の値が、ゲイン
1換算のオフセット電圧1ミリボルト×70倍×70倍
=4.9ボルトにもなる。
【0021】このため、通常、信号も1ミリボルト×7
0倍×70倍=4.9ボルトとなり、合計9.8ボルト
にも達し、アナログ/ディジタル変換器2の入力範囲を
±5ボルトとするとオーバーする。つまり、オフセット
が大きすぎて、アンプ12,正転アンプ13のゲインを
上げられない。すなわち、この場合では、ゲインを半分
にする必要があり測定精度に影響を及ぼすなどの問題点
があった。
【0022】また、スイッチ6,7の切り替え時には、
上記ローパスフィルタの影響で、正転アンプ13の出力
の立ち上がり,立ち下がりが遅くなること、およびスイ
ッチ6,7のオン/オフ時間が遅いことなどにより、ア
ナログ入力の取り込み時間が遅くなるほかストレンゲー
ジ状態が変化するので、多数のアナログ入力を取り込も
うとすると短い方がよいものの、時定数の限界から長く
せざるを得ないなどの問題点があった。
【0023】さらに、定電圧電源5に供給する電圧がス
イッチング電源の場合、電源5の出力にもスパイクノイ
ズがのり、これを除去するために、ローパスフィルタを
構成する上記抵抗14,16およびコンデンサ15,1
7が必要になり、このローパスフィルタをとれば精度に
悪影響を及ぼす。
【0024】また、(6)式から明らかなように、コモ
ンモード成分が除去困難になり、アンプ12の同相ゲイ
ンを小さくできなければ、精度に悪影響を及ぼすなどの
問題点があった。
【0025】請求項1の発明は上記のような問題点を解
消するためになされたもので、広い使用温度に亘ってゲ
インを十分に高めることができ、歪みなどの測定を高く
でき、かつスイッチ遅れなどの生じない高速サンプリン
グを実現できるアナログ入力装置を得ることを目的とす
る。
【0026】また、請求項2の発明は差動アンプ等のオ
フセットを効果的に除去できるとともにアナログマルチ
プレクサの切替時間を十分に早めることができるアナロ
グ入力装置を得ることを目的とする。
【0027】請求項3の発明は電源電圧やゲインなどの
温度による変動を抑制できるアナログ入力装置を得るこ
とを目的とする。
【0028】さらに、請求項4の発明は差動アンプ等の
オフセットを除去でき、かつアナログマルチプレクサの
切替時間を十分に早めることができるとともに、電源電
圧やゲインなどの温度による変動を抑制できるアナログ
入力装置を得ることを目的とする。
【0029】また、請求項5の発明は電源電圧やゲイン
などの温度による変動を抑制できるとともに、補正フェ
ーズの実行による測定精度の向上並びに温度データ採集
の高速化を図ることができるアナログ入力装置を得るこ
とを目的とする。
【0030】請求項6の発明は差動アンプ等のオフセッ
トの除去およびアナログマルチプレクサの切替時間の高
速化を図るとともに、補正フェーズの実行による測定精
度の向上並びに温度データ採集の高速化を図ることがで
きるアナログ入力装置を得ることを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るア
ナログ入力装置は、2極電圧電源に接続されたブリッジ
測定器と、該ブリッジ測定器の2出力を、極性を発振器
の出力レベルに応じて入れ替えて出力させるアナログマ
ルチプレクサと、該アナログマルチプレクサを通じて得
られる2極性の出力を増幅するアンプとを備えて、アナ
ログ/ディジタル変換器に、該アンプの出力をディジタ
ル出力させるようにしたものである。
【0032】また、請求項2の発明に係るアナログ入力
装置は、2極電圧電源に接続されたブリッジ測定器と、
該ブリッジ測定器の2出力を、極性を発振器の出力レベ
ルに応じて入れ替えて出力させるアナログマルチプレク
サと、該アナログマルチプレクサを通じて得られる2極
性の出力を増幅するアンプと、該アンプの出力を微分す
る微分回路とを備えて、アナログ/ディジタル変換器
に、該微分回路の出力をディジタル出力させるようにし
たものである。
【0033】請求項3の発明に係るアナログ入力装置
は、2極電圧電源に接続されたブリッジ測定器と、該ブ
リッジ測定器の2出力を、極性を発振器の出力レベルに
応じて入れ替えて出力させるアナログマルチプレクサ
と、上記2極電圧電源およびアナログマルチプレクサ間
に接続された更正用抵抗と、上記アナログマルチプレク
サを通じて得られる2極性の出力を増幅するアンプとを
備えて、アナログ/ディジタル変換器に、該アンプの出
力をディジタル出力させるようにしたものである。
【0034】請求項4の発明に係るアナログ入力装置
は、2極電圧電源に接続されたブリッジ測定器と、該ブ
リッジ測定器の2出力を、極性を発振器の出力レベルに
応じて入れ替えて出力させるアナログマルチプレクサ
と、上記2極電圧電源およびアナログマルチプレクサ間
に接続された更正用抵抗と、上記アナログマルチプレク
サを通じて得られる2極性の出力を増幅するアンプと、
該アンプの出力を微分する微分回路とを備えて、アナロ
グ/ディジタル変換器に、該微分回路の出力をディジタ
ル出力させるようにしたものである。
【0035】請求項5の発明に係るアナログ入力装置
は、2極電圧電源に接続されたブリッジ測定器と、該ブ
リッジ測定器の2出力を、極性を発振器の出力レベルに
応じて入れ替えて出力させるアナログマルチプレクサ
と、上記2極電圧電源およびアナログマルチプレクサ間
に接続された更正用抵抗と、上記アナログマルチプレク
サを通じて得られる2極性の出力を増幅するアンプと、
温度を検出して、設定温度変動時に上記更正用抵抗によ
る補正フェーズを実行可能にする温度センサとを備え
て、アナログ/ディジタル変換器に、上記アンプの出力
をディジタル出力させるようにしたものである。
【0036】請求項6の発明に係るアナログ入力装置
は、2極電圧電源に接続されたブリッジ測定器と、該ブ
リッジ測定器の2出力を、極性を発振器の出力レベルに
応じて入れ替えて出力させるアナログマルチプレクサ
と、上記2極電圧電源およびアナログマルチプレクサ間
に接続された更正用抵抗と、上記アナログマルチプレク
サを通じて得られる2極性の出力を増幅するアンプと、
該アンプの出力を微分する微分回路と、温度を検出し
て、設定温度変動時に上記更正用抵抗による補正フェー
ズを実行可能にする温度センサとを備えて、アナログ/
ディジタル変換器に、上記微分回路の出力をディジタル
出力させるようにしたものである。
【0037】
【作用】請求項1の発明におけるアナログマルチプレク
サは、発振器出力の`H´,`L´の各レベルに応じて
アンプ入力の極性を変えるようにすることで、従来にお
けるような差動増幅器(アンプ)のオフセットを抑え、
ゲイン上昇によるひずみなどの測定精度の向上を図れる
ほか、アナログ入力の取り込み(サンプリング)を迅速
化できるようにする。
【0038】請求項2の発明における微分回路は、差動
アンプ等におけるオフセットを除去し、出力側のアナロ
グマルチプレクサの切替時間を十分に早められるように
する。
【0039】請求項3の発明における更正用抵抗は、電
源電圧やゲインなどの温度による変動を抑制可能にす
る。
【0040】請求項4の発明における微分回路は、差動
アンプ等におけるオフセットの除去を図り、出力側のア
ナログマルチプレクサの切替時間を早め、一方、更正用
抵抗は温度による電源電圧やゲインなどの変動を抑制可
能にする。
【0041】また、請求項5の発明における温度センサ
は、温度データ採集の高速化を図るとともに、補正フェ
ーズの実行による測定精度の向上を図れるようにし、さ
らに更正用抵抗は電源電圧やゲインなどの温度による変
動を抑制する。
【0042】請求項6の発明における温度センサは、温
度データ採集の高速化を図るとともに、補正フェーズの
実行による測定精度の向上を図れるようにし、さらに微
分回路は差動アンプ等におけるオフセットを抑え、ゲイ
ン上昇によるひずみなどの測定精度の向上,アナログ入
力の迅速化を図る。
【0043】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1において、1はメモリ等を含むマイクロプロ
セッサ、2はアナログ/ディジタル変換器、3は数点の
アナログ入力から1点を選ぶためのアナログマルチプレ
クサ、4Bはデューティ比が1:1の発振器、5は2極
電圧を発生する2極電圧電源としての定電圧電源であ
る。
【0044】また、11,31は歪みを計測するための
ブリッジ測定器としてのストレンゲージ、12,32は
高入力インピーダンスの差動増幅器(以下、単にアンプ
という)、13,33は正転アンプ、14,16および
15,17はそれぞれローパスフィルタを構成する抵抗
およびコンデンサ、34,36および35,37はそれ
ぞれローパスフィルタを構成する抵抗とコンデンサであ
る。
【0045】さらに、18,19および38,39は2
入力タイプのアナログマルチプレクサ、20,21はア
ンプ12および正転アンプ13間に接続された微分回路
Dを構成するコンデンサおよび抵抗、40,41はアン
プ32および正転アンプ33間に接続された微分回路D
を構成するコンデンサおよび抵抗である。
【0046】次に動作について図2のタイミングチャー
トを見ながら説明する。発振器4Bの出力が`L´から
`H´に変化すると、アナログマルチプレクサ18,1
9は上記ストレンゲージ11からの信号をアンプ12の
入力に接続する。
【0047】このときのストレンゲージ11が出力する
微小電圧をv2 ,v1 、歪みをε、アンプ12の出力電
圧をv+ 、正転アンプ13の入力をv+ ′、出力をV+
とすると、出力電圧v2 ,v1 の差v2 −v1 は上記の
(1)式のようになり、アンプ12の出力は(2)式の
ようになる。
【0048】また、正転アンプ13の入力v+ ′および
+ は(8)式および(9)式のようになる。
【0049】 v+ ′=g1 (v2 −v1 )・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(8)
【0050】 V+ =g21 (v2 −v1 )+β2 ・・・・・・・・・・・・・・・(9)
【0051】次に、発振器4Bの出力が`H´から`L
´に変化すると、アンプ12への入力は反転し、アンプ
12の出力電圧v- 、正転アンプ13の入力v- ′、出
力V- は、下記のようになる。
【0052】 v- =g1 (v1 −v2 )+α(v1 +v2 )+β1 ・・・・・・・(10)
【0053】 v- ′=g1 (v1 −v2 )・・・・・・・・・・・・・・・・・・(11)
【0054】 V- =g21 (v1 −v2 )+β2 ・・・・・・・・・・・・・・(12)
【0055】ここで、(8)式,(11)式に(2)
式,(10)式の中のα(v1 −v2)+β1 が欠けて
いるのは、微分されているからであり、また、上記微分
回路Dの時定数よりアナログマルチプレクサ3の切替時
間を十分速くすると微分回路Dでの電圧減少を精度上無
視することができる。かくして、(9)式,(12)式
から、出力の差は下記のようになり、これと(1)式か
ら歪みを求めることができる。
【0056】 V+ −V- =2g12 (v2 −v1 )・・・・・・・・・・・・・(13)
【0057】この結果、(9)式から明らかなように、
2段目の正転アンプ13のオフセットのみが問題となる
が、1段目のアンプ12のそれに比べて十分小さい。つ
まり、使用温度範囲が広くてもゲインを上げることがで
き、アンプ12に加わる電圧はアナログマルチプレクサ
18,19のスイッチ速度に依存し、大幅にスキャン速
度を高速化できる。
【0058】また、(13)式から明らかなように、コ
モンモード成分が除去され、精度の向上を図ることがで
きる。なお、上記微分回路Dは上記使用温度範囲のゲイ
ン上昇に有効に寄与する。
【0059】実施例2.図3はこの発明の他の実施例を
示し、22,42はそれぞれアナログマルチプレクサ1
8,38の出力側に接続された正転アンプで、これらの
各ゲインおよびオフセットがg1 ,β1 とされている。
この場合には、発振器4Bの出力が`H´のときの正転
アンプ22の出力電圧をe+ 、`L´のときの出力電圧
をe- とすると、それぞれ下記のようになる。
【0060】 e+ =g12 +β1 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(14)
【0061】 e- =g11 +β1 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(15)
【0062】また、上記`H´,`L´各場合における
正転アンプ13の入力電圧をv+ ′,v- ′とすると、
微分回路が働くことによって、それぞれが下記のように
なる。
【0063】 v+ ′=(1/2)g1 (v2 −v1 )・・・・・・・・・・・・・(16)
【0064】 v- ′=(1/2)g1 (v1 −v2 )・・・・・・・・・・・・・(17)
【0065】従って、正転アンプ13の出力電圧をV
+ ,V- とすると、これらはそれぞれ下記のようにな
り、
【0066】 V+ =(1/2)g21 (v2 −v1 )+β2 ・・・・・・・・・(18)
【0067】 V- =(1/2)g21 (v1 −v2 )+β2 ・・・・・・・・・(19)
【0068】従って、これらの出力電圧の差V+ −V-
は下記のようになり、従来の各欠点を克服できる。
【0069】 V+ −V- =g21 (v2 −v1 )・・・・・・・・・・・・・・(20)
【0070】実施例3.図4はこの発明のさらに他の実
施例を示し、23,24,25および43,44,45
は定電圧電源5と各アナログマルチプレクサ18,19
およびアナログマルチプレクサ38,39との間に接続
された更正用抵抗で、これらは、電源電圧,ゲインなど
の温度による変動の影響をキャンセルするように機能す
る。また、8は温度センサであり、ここでは構成の簡略
化のためにローパスフィルタを省略してある。
【0071】次に動作について説明する。いま、マイク
ロプロセッサ1が出力する信号9が`L´のときは、ス
トレンゲージ11の微小信号が入力され(計測フェーズ
という)、`H´のときは更正用抵抗23〜25による
更正用の電圧が入力される(補正フェーズという)。
【0072】まず、計測フェーズのときの動作は、上記
実施例と全く同一であり、(1)式,(13)式より出
力の差が下記の通りとなる。
【0073】 V+ −V- =2g12 ・E0 ・(Kε/4)・・・・・・・・・・(21)
【0074】そして、温度が大きく変動すると、正転ア
ンプ13のオフセットほどではないが、E0 ,g12
も変動する。
【0075】そこで、補正フェーズが登場する。この補
正フェーズのときの動作は、計測フェーズと同様で、更
正用抵抗24の両端の電圧をそれぞれC2 ,C1 、正転
アンプ13の出力電圧をVt+ ,Vt- とすると、更正
用抵抗24の両端の電位差は下記のようになる。
【0076】 C2 −C1 =E0 ・ε0 ′・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(22)
【0077】また、正転アンプ13の出力電圧の差は下
記のようになる。
【0078】 Vt+ −Vt- =2g12 (C2 1 )= 2g12 ・E0ε 0 ・・・・(23)
【0079】従って(21)式,(23)式より次式が
得られる。
【0080】 (V+ −V- )/(Vt+ −Vt- )=(Kε/4ε0 ′)・・・・(24)
【0081】ここで、ε0 ′は広い範囲に亘り非常に精
度の高い更正用抵抗23,24,25から既知となる値
として得ることができ、(24)式から判るように、上
記E0 ,g12 の変動分も補正することが可能なる。
つまり、非常に精度の高い計測が可能となる。
【0082】実施例4.なお、上記実施例のように計測
フェーズと補正フェーズをある程度交互に繰り返してい
ては肝心の計測フェーズのサンプリング周期が遅くなる
ので、温度センサ8を利用して高速化するものである。
【0083】そもそも、上記E0 ,g12 などの電子
回路のパラメータの変動が、温度変動に起因しているの
で、1秒に1回程度の非常に低周期で温度を計測し、例
えば10℃の温度変動があると、そのときだけ補正フェ
ーズを実行するようにして、計測値を記憶しておく。
【0084】このとき、以前に1度でも補正フェーズを
実行した場合に、実行した以前の値も記憶しておくよう
にしておくと、繰り返し温度が高低する場合には、補正
フェーズ自体の実行もする必要がなくなる。計測点が多
い場合、補正フェーズの実行時間が長くなり、その間の
計測データが抜けるので効果が大きい。
【0085】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれば
2極電圧電源に接続されたブリッジ測定器と、該ブリッ
ジ測定器の2出力を、極性を発振器の出力レベルに応じ
て入れ替えて出力させるアナログマルチプレクサと、該
アナログマルチプレクサを通じて得られる2極性の出力
を増幅するアンプとを備えて、アナログ/ディジタル変
換器に、、該アンプの出力をディジタル出力させるよう
に構成したので、ゲインを十分に高めて歪みなどの測定
精度を向上でき、しかも高速サンプリングによる測定を
実現できるものが得られる効果がある。
【0086】請求項2の発明によれば2極電圧電源に接
続されたブリッジ測定器と、該ブリッジ測定器の2出力
を、極性を発振器の出力レベルに応じて入れ替えて出力
させるアナログマルチプレクサと、該アナログマルチプ
レクサを通じて得られる2極性の出力を増幅するアンプ
と、該アンプの出力を微分する微分回路とを備えて、ア
ナログ/ディジタル変換器に、該微分回路の出力をディ
ジタル出力させるように構成したので、差動アンプ等の
オフセットを効果的に除去できるとともに、アナログマ
ルチプレクサの切替時間を早めることができるものが得
られる効果がある。
【0087】請求項3の発明によれば2極電圧電源に接
続されたブリッジ測定器と、該ブリッジ測定器の2出力
を、極性を発振器の出力レベルに応じて入れ替えて出力
させるアナログマルチプレクサと、上記2極電圧電源お
よびアナログマルチプレクサ間に接続された更正用抵抗
と、上記アナログマルチプレクサを通じて得られる2極
性の出力を増幅するアンプとを備えて、アナログ/ディ
ジタル変換器に、該アンプの出力をディジタル出力させ
るように構成したので、温度変化による電源電圧やゲイ
ンの変動を抑制できるものが得られる効果がある。
【0088】請求項4の発明によれば2極電圧電源に接
続されたブリッジ測定器と、該ブリッジ測定器の2出力
を、極性を発振器の出力レベルに応じて入れ替えて出力
させるアナログマルチプレクサと、上記2極電圧電源お
よびアナログマルチプレクサ間に接続された更正用抵抗
と、上記アナログマルチプレクサを通じて得られる2極
性の出力を増幅するアンプと、該アンプの出力を微分す
る微分回路とを備えて、アナログ/ディジタル変換器
に、該微分回路の出力をディジタル出力させるように構
成したので、差動アンプ等のオフセットを効果的に除去
できるとともに、アナログマルチプレクサ切替時間を早
められるほか、電源電圧のゲインの温度変化による影響
を抑えられるものが得られる効果がある。
【0089】請求項5の発明によれば2極電圧電源に接
続されたブリッジ測定器と、該ブリッジ測定器の2出力
を、極性を発振器の出力レベルに応じて入れ替えて出力
させるアナログマルチプレクサと、上記2極電圧電源お
よびアナログマルチプレクサ間に接続された更正用抵抗
と、上記アナログマルチプレクサを通じて得られる2極
性の出力を増幅するアンプと、温度を検出して、設定温
度変動時に上記更正用抵抗による補正フェーズを実行可
能にする温度センサとを備えて、アナログ/ディジタル
変換器に、上記アンプの出力をディジタル出力させるよ
うに構成したので、電源電圧やゲインなどの温度による
変動を抑制できるとともに、補正フェーズの実行による
測定精度の向上,上記温度の温度データ採集の高速化を
図れるものが得られる効果がある。
【0090】請求項6の発明によれば2極電圧電源に接
続されたブリッジ測定器と、該ブリッジ測定器の2出力
を、極性を発振器の出力レベルに応じて入れ替えて出力
させるアナログマルチプレクサと、上記2極電圧電源お
よびアナログマルチプレクサ間に接続された更正用抵抗
と、上記アナログマルチプレクサを通じて得られる2極
性の出力を増幅するアンプと、該アンプの出力を微分す
る微分回路と、温度を検出して、設定温度変動時に上記
更正用抵抗による補正フェーズを実行可能にする温度セ
ンサとを備えて、アナログ/ディジタル変換器に、上記
微分回路の出力をディジタル出力させるように構成した
ので、差動アンプ等のオフセットの除去およびアナログ
マルチプレクサの切替時間の高速化を図れるほか、補正
フェーズの実行による測定精度の向上および温度データ
採集の高速化を図れるものが得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるアナログ入力装置を
示すブロック接続図である。
【図2】図1のブロック各部における信号を示すタイミ
ングチャートである。
【図3】この発明の他の実施例によるアナログ入力装置
を示すブロック接続図である。
【図4】この発明のさらに他の実施例によるアナログ入
力装置を示すブロック接続図である。
【図5】従来のアナログ入力装置を示すブロック接続図
である。
【図6】図5のブロック各部における信号を示すタイミ
ングチャートである。
【符号の説明】
2 アナログ/ディジタル変換器 4B 発振器 5 定電圧電源(2極電圧電源) 8 温度センサ 11,31 ストレンゲージ(ブリッジ測定器) 12,32 差動増幅器(アンプ) 18,19,38,39 アナログマルチプレクサ D(20,21,40,41) 微分回路 23,24,25,43,44,45 更正用抵抗

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2極電圧電源に接続されたブリッジ測定
    器と、該ブリッジ測定器の2出力を、極性を発振器の出
    力レベルに応じて入れ替えて出力させるアナログマルチ
    プレクサと、該アナログマルチプレクサを通じて得られ
    る2極性の出力を増幅するアンプと、該アンプの出力を
    ディジタル出力するアナログ/ディジタル変換器とを備
    えたアナログ入力装置。
  2. 【請求項2】 2極電圧電源に接続されたブリッジ測定
    器と、該ブリッジ測定器の2出力を、極性を発振器の出
    力レベルに応じて入れ替えて出力させるアナログマルチ
    プレクサと、該アナログマルチプレクサを通じて得られ
    る2極性の出力を増幅するアンプと、該アンプの出力を
    微分する微分回路と、該微分回路の出力をディジタル出
    力するアナログ/ディジタル変換器とを備えたアナログ
    入力装置。
  3. 【請求項3】 2極電圧電源に接続されたブリッジ測定
    器と、該ブリッジ測定器の2出力を、極性を発振器の出
    力レベルに応じて入れ替えて出力させるアナログマルチ
    プレクサと、上記2極電圧電源およびアナログマルチプ
    レクサ間に接続された更正用抵抗と、上記アナログマル
    チプレクサを通じて得られる2極性の出力を増幅するア
    ンプと、該アンプの出力をディジタル出力するアナログ
    /ディジタル変換器とを備えたアナログ入力装置。
  4. 【請求項4】 2極電圧電源に接続されたブリッジ測定
    器と、該ブリッジ測定器の2出力を、極性を発振器の出
    力レベルに応じて入れ替えて出力させるアナログマルチ
    プレクサと、上記2極電圧電源およびアナログマルチプ
    レクサ間に接続された更正用抵抗と、上記アナログマル
    チプレクサを通じて得られる2極性の出力を増幅するア
    ンプと、該アンプの出力を微分する微分回路と、該微分
    回路の出力をディジタル出力するアナログ/ディジタル
    変換器とを備えたアナログ入力装置。
  5. 【請求項5】 2極電圧電源に接続されたブリッジ測定
    器と、該ブリッジ測定器の2出力を、極性を発振器の出
    力レベルに応じて入れ替えて出力させるアナログマルチ
    プレクサと、上記2極電圧電源およびアナログマルチプ
    レクサ間に接続された更正用抵抗と、上記アナログマル
    チプレクサを通じて得られる2極性の出力を増幅するア
    ンプと、温度を検出して、設定温度変動時に上記更正用
    抵抗による補正フェーズを実行可能にする温度センサ
    と、上記アンプの出力をディジタル出力するアナログ/
    ディジタル変換器とを備えたアナログ入力装置。
  6. 【請求項6】 2極電圧電源に接続されたブリッジ測定
    器と、該ブリッジ測定器の2出力を、極性を発振器の出
    力レベルに応じて入れ替えて出力させるアナログマルチ
    プレクサと、上記2極電圧電源およびアナログマルチプ
    レクサ間に接続された更正用抵抗と、上記アナログマル
    チプレクサを通じて得られる2極性の出力を増幅するア
    ンプと、該アンプの出力を微分する微分回路と、温度を
    検出して、設定温度変動時に上記更正用抵抗による補正
    フェーズを実行可能にする温度センサと、上記微分回路
    の出力をディジタル出力するアナログ/ディジタル変換
    器とを備えたアナログ入力装置。
JP4118541A 1991-10-07 1992-04-13 アナログ入力装置 Expired - Fee Related JP3048745B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4118541A JP3048745B2 (ja) 1992-04-13 1992-04-13 アナログ入力装置
EP92116959A EP0536667B1 (en) 1991-10-07 1992-10-05 Analogue signal processor
DE69216529T DE69216529T2 (de) 1991-10-07 1992-10-05 Verarbeiter für analoge Signale
US07/957,032 US5357189A (en) 1991-10-07 1992-10-06 Analog input apparatus
US08/302,326 US5521492A (en) 1991-10-07 1994-09-08 Analog input method
US08/302,340 US5532582A (en) 1991-10-07 1994-09-08 Analog input apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4118541A JP3048745B2 (ja) 1992-04-13 1992-04-13 アナログ入力装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05288567A JPH05288567A (ja) 1993-11-02
JP3048745B2 true JP3048745B2 (ja) 2000-06-05

Family

ID=14739149

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4118541A Expired - Fee Related JP3048745B2 (ja) 1991-10-07 1992-04-13 アナログ入力装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3048745B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100549702C (zh) * 2007-12-12 2009-10-14 江苏省电力公司无锡供电公司 电源电压和电桥电压取样电路结构
RU2789656C1 (ru) * 2022-03-31 2023-02-07 Акционерное общество "Обнинское научно-производственное предприятие"Технология" им. А.Г.Ромашина" Способ определения предела прочности при сжатии керамических и композиционных материалов при индукционном нагреве

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103913259B (zh) * 2014-03-25 2016-02-24 哈尔滨工业大学 具有自动补偿的机器人末端六维力矩传感器采集系统及其零漂补偿方法和零点漂移获得方法
CN110031142A (zh) * 2019-04-15 2019-07-19 东南大学 一种用于六维力传感器的信号处理系统

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100549702C (zh) * 2007-12-12 2009-10-14 江苏省电力公司无锡供电公司 电源电压和电桥电压取样电路结构
RU2789656C1 (ru) * 2022-03-31 2023-02-07 Акционерное общество "Обнинское научно-производственное предприятие"Технология" им. А.Г.Ромашина" Способ определения предела прочности при сжатии керамических и композиционных материалов при индукционном нагреве

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05288567A (ja) 1993-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4352562B2 (ja) 信号処理装置
US4246497A (en) Phase measuring circuit
KR101127891B1 (ko) 출력증폭회로 및 그것을 사용한 센서 장치
CN111416582B (zh) 一种运算放大器集成电路输入失调电压自校准电路
KR100494273B1 (ko) 표본 유지회로
EP0536667B1 (en) Analogue signal processor
JP2006084400A (ja) 容量式物理量検出装置
JP3048745B2 (ja) アナログ入力装置
JPH08327677A (ja) 容量型センサ用検出回路および検出方法
JP6387469B2 (ja) 正弦波乗算装置とこれを有する入力装置
JP3462133B2 (ja) ホール素子を用いた電力量計
JP2001091373A (ja) 圧力センサ回路
JPH0682399B2 (ja) 積分回路
JPS63209208A (ja) 増幅装置
JPH09205367A (ja) 積分型a/d変換方法
JPS63133069A (ja) 直流差電圧の測定装置
JPS62196919A (ja) 比較器
JP2002372422A (ja) 角速度検出装置
JPH0454461Y2 (ja)
WO2018087914A1 (ja) 波形復元装置及び波形復元方法
JPH06290284A (ja) 校正機能付き掛算回路
KR20200069836A (ko) 리플을 저감하는 저항 감지 장치 및 방법
JPH0418481B2 (ja)
JPS63209311A (ja) 増幅装置
JPS59191674A (ja) 積分回路

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees