JP2002372422A - 角速度検出装置 - Google Patents

角速度検出装置

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JP2002372422A
JP2002372422A JP2001181209A JP2001181209A JP2002372422A JP 2002372422 A JP2002372422 A JP 2002372422A JP 2001181209 A JP2001181209 A JP 2001181209A JP 2001181209 A JP2001181209 A JP 2001181209A JP 2002372422 A JP2002372422 A JP 2002372422A
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JP2001181209A
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Kazuo Hasegawa
和男 長谷川
Daisuke Takai
大輔 高井
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度変化によって変動しやすい振動子の感度
を連続的に調整することにより、精度の高い角速度検出
装置を提供する。 【解決手段】 温度変化に対する振動子の感度の補正量
を連続的に加味したセンサ出力信号Vs及びセンサ反転
出力信号Vsバーを、角速度検出部40の位相差検出手
段20で選択して第1および第2の積分平滑回路31
A,31Bに出力する。前記位相差検出手段20は、比
較信号生成手段4の比較信号EX1,EX2及び反転比
較信号EX1バー,EX2バーの切り換えのタイミング
によってセンサ出力信号Vs及びセンサ反転出力信号V
sバーを選択して出力する構成としたことで、角速度出
力Voのリニアリティを高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振動子を用いた角
速度検出装置に係わり、特に温度変化によって変動しや
すい振動子の感度を連続的に調整して精度の高い角速度
の検出を可能とした角速度検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の角速度検出装置の構成を示
すブロック図である。
【0003】図5に示す角速度検出装置1は、圧電振動
子(圧電音叉)2がPLL回路7で制御される構成であ
る。すなわち、圧電振動子2の対を成す検出電極間から
検出された検出信号C,D間の位相差が比較信号生成手
段4により検出され、ドライブ回路8が生成する駆動信
号が前記位相差の中心点から90°位相が遅れた状態で
同期するように駆動制御されている。
【0004】前記比較信号生成手段4は、エクスクルー
シブオア(EX−OR)ゲート回路で形成されたディジ
タル位相比較器である。前記比較信号生成手段4の後段
には、角速度検出部5,バッファ手段6が設けられてい
る。前記角速度検出部5は平滑回路、バッファ回路及び
差動増幅回路などの平滑化手段で構成されており、前記
比較信号生成手段4の出力信号がそれぞれ前記平滑回路
によって積分平滑された後に差動増幅手段によって差動
増幅されることにより、角速度出力Voに相当する直流
電圧として出力する。そして、角速度出力Voは、利得
可変/増幅回路9において、感度補正、オフセット温度
補正に基づく利得で増幅され、さらにローパスフィルタ
10において不要な信号成分を除去した状態で出力され
る。
【0005】上記圧電振動子2は、感度(一定のコリオ
リ力に対する圧電振動子の出力)が温度変化しやすく、
かつオフセットを生じやすいという特性を有する。この
ため、上記角速度検出装置1では、補正手段11が設け
られている。前記補正手段11は、温度センサ12、感
度補正回路13、オフセット補正回路14、EEPRO
Mなどのメモリ手段15、メモリ手段用のインターフェ
ース手段16、D/Aコンバータ17などから構成され
ている。前記温度センサ12では、圧電振動子2の近傍
の温度を検出し、これを感度補正回路13およびオフセ
ット補正回路14に出力する。前記メモリ手段15に
は、予め取得しておいた温度に対する圧電振動子の感度
およびオフセットの離散的な補正データが蓄積されてお
り、インターフェース手段16を介し前記D/Aコンバ
ータ17によってアナログ値に変換された補正信号が前
記感度補正回路13およびオフセット補正回路14に与
えられる。そして、前記利得可変/増幅回路9において
前記角速度出力Voに対する感度補正およびオフセット
補正が行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】圧電振動子の感度は、
個々の圧電振動子によって異なり、且つ温度変化に対し
出力が敏感に変化する。前記角速度検出装置1の出力
は、感度の異なる圧電振動子にあっても一定のコリオリ
力を与えた場合には必ず一定の角速度出力が検出される
ものが好ましく、そのためには前記感度を補正する必要
がある。
【0007】前記感度の補正では、圧電振動子の出力を
増幅する増幅器の増幅率を温度変化に追従して変えると
いう手法が採用されている。すなわち、圧電振動子の出
力を増幅する際に、感度の大きい圧電振動子に対しては
増幅器の増幅率を下げ、感度の小さい圧電振動子に対し
ては増幅器の増幅率を上げることにより、一定のコリオ
リ力に対し前記角速度検出装置1が一定の出力となるよ
うに調整している。
【0008】従来、個々の圧電振動子の感度のばらつき
に対する増幅率の調整方法は、増幅器を構成するOPア
ンプ回りに外付けされる帰還抵抗又は入力抵抗の値を、
前記個々の圧電振動子の感度に合うように変更するとい
うものであった。また温度で変化する感度に対しては、
前記増幅器の帰還抵抗又は入力抵抗の値を温度変化に合
わせて連続的に可変させることができれば、常に最適な
増幅率とすることができるが、上記構成ではそのように
可変させることは難しい。
【0009】一方、OPアンプ構成の増幅器の代わり
に、トランスコンダクタンス・アンプを使用すると、前
記温度に対する感度の補正を連続的に行わせることがで
きるようになる。すなわち、前記トランスコンダクタン
ス・アンプは、バイアス電流の変化により増幅率が変化
するため、温度に比例した電流をトランスコンダクタン
ス・アンプに与えることにより、その増幅率を連続かつ
比例的に変化させることが可能となる。
【0010】しかし、一般に前記トランスコンダクタン
ス・アンプは、ダイナミックレンジが狭く、しかもリニ
アリティが悪い(非直線ひずみが大きい)という問題が
ある。
【0011】本発明は上記従来の課題を解決するための
ものであり、温度変化によって変動しやすい振動子の感
度を連続的に調整して精度の高い角速度の検出を可能と
した角速度検出装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、所定方向へ駆
動される振動子と、前記振動子に角速度が与えられたと
きに前記振動子から互いに位相の相違する検出信号を出
力する検出電極と、前記検出信号を波形整形して互いに
位相の相違する比較信号を生成する比較信号生成手段
と、前記比較信号の位相差分に相当する位相差検出信号
を得る位相差検出手段とを有し、温度センサーの検出出
力に基づいて、実質的に前記比較信号の振幅を可変し、
または前記位相差検出信号の振幅を可変する手段が設け
られ、さらに前記位相差検出信号を平滑化して出力値と
する平滑化手段が設けられていることを特徴とするもの
である。
【0013】本発明の角速度検出装置では、比較信号の
振幅を可変した後に位相差検出信号を生成してもよい
し、あるいは位相差検出信号の振幅を直接可変するもの
であってもよく、いずれにしても感度補正後の位相差検
出信号を平滑化することができるため、角速度を高精度
で検出することが可能となる。
【0014】例えば、それぞれの前記比較信号によって
選択制御される複数の切換え手段が設けられ、それぞれ
の前記切換え手段から前記温度センサーの検出出力に基
づいて振幅が変化する電圧が出力され、さらにそれぞれ
の比較信号に対応したそれぞれの前記電圧から、前記位
相差分に相当する位相差検出信号が得られる構成とする
ことで実現できる。
【0015】より具体的には、それぞれの切換え手段か
らは、所定電圧に前記温度センサーからの検出電圧が加
算された電圧がハイレベルとして出力され、前記加算し
た後に反転させた電圧がロウレベルとして出力されるこ
とによって、前記切換え手段から前記温度センサーの検
出出力に基づいて振幅が変化する電圧が得られるという
構成である。
【0016】さらに具体的には、一方の前記比較信号で
選択制御される第1の切換え手段および第2の切換え手
段と、他方の前記比較信号で選択制御される第3の切換
え手段および第4の切換え手段が設けられ、前記第1の
切換え手段からの電圧と前記第3の切換え手段からの電
圧により前記位相差検出信号が一方の極性の信号として
得られ、前記第2の切換え手段からの電圧と前記第4の
切換え手段からの電圧により前記位相差検出信号が前記
一方の極性の信号に対して反転した他方の極性の信号と
して得られる構成である。
【0017】また、前記比較信号生成手段では、一方の
検出信号を波形整形した比較信号EX1と前記比較信号
EX1を反転させた反転比較信号EX1バーが生成さ
れ、他方の検出信号を波形整形した比較信号EX2と前
記比較信号EX2を反転させた反転比較信号EX2バー
が生成され、前記第1の切換え手段は前記比較信号EX
1により選択制御され、前記第2の切換え手段は前記反
転比較信号EX1バーにより選択制御され、前記第3の
切換え手段は前記反転比較信号EX2バーにより選択制
御され、前記第4の切換え手段は前記比較信号EX2に
より選択制御され、前記第1の切換え手段からの電圧と
前記第3の切換え手段からの電圧を加算することにより
前記一方の極性の位相差検出信号が得られ、前記第2の
切換え手段からの電圧と前記第4の切換え手段からの電
圧を加算することにより前記他方の極性の位相差検出信
号が得られるものである。
【0018】上記においては、振動子の感度補正データ
が記憶されているメモリ手段と、前記メモリ手段の感度
補正データを読み出して所定の補正信号にD/A変換す
るインターフェースと、前記補正信号によって前記位相
差分に相当する前記検出信号の振幅を可変する感度補正
回路と、が設けられているものが好ましい。
【0019】上記構成では、振動子の2つの検出出力を
位相比較した比較信号および反転比較信号を積分平滑し
て直接的に角速度を求めるのではなく、温度変化に応じ
て感度調整された温度センサーの検出出力(センサ出力
信号およびセンサ反転出力信号)を比較信号および反転
比較信号で切り換えることにより位相差検出信号を得る
ものであるため、位相差検出信号の振幅を温度変化に応
じて連続的に可変することができる。よって、角速度出
力のリニアリティを高めることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は本発明における角速度検出
装置を示すブロック構成図、図2は角速度検出装置の主
要部分である角速度検出部を示す回路構成図、図3は比
較信号生成手段における各信号のタイミングチャート、
図4は位相差検出手段における各切換え手段と信号との
関係を示すタイミングチャートである。
【0021】図1に示す角速度検出装置の構成は、ほぼ
上記従来の角速度検出装置1と同様である。ただし、角
速度検出部5の代わりに新たな角速度検出部40が設け
られている点が異なっている。
【0022】前記振動子2は、例えば基端部から先端部
側に延びる複数の振動脚が、前記基端部で一体に形成さ
れた三脚型の圧電振動子又は静電容量振動子である。前
記振動子2が、その振動脚の並び方向に振動駆動された
状態で長軸(先端部から基端部に延びる中心軸)回りの
回転系に置かれると、振動駆動方向(脚の並び方向)と
直交する方向に振動脚を変位させるコリオリ力が作用す
る。そして、このコリオリ力の変位が、前記振動子2に
設けられた一対の検出電極により検出することができる
というものである。
【0023】前記角速度検出装置では、振動子2を中心
に、アンプ部3、比較信号生成手段4、バッファ回路
6、PLL回路7およびドライブ回路8によって1つの
閉ループが形成されている。そして、この閉ループで
は、ドライブ回路8から出力され、且つ前記振動子2を
駆動する駆動信号Sdが、前記振動子2に設けられた一
対の検出電極から出力される検出信号C,D間の位相差
λの中心点(λ/2)に対し、90°位相遅れが生じた状
態で同期するようなPLL制御が行われている(図3参
照)。
【0024】前記出力信号C,Dは、アンプ部3におい
てそれぞれ増幅されるとともにディジタル信号に波形整
形された状態で比較信号生成手段4において位相比較さ
れる。比較信号生成手段4の後段には、角速度出力Vo
を出力する角速度検出部40が設けられている。
【0025】図2に示すように、前記比較信号生成手段
4は、エクスクルーシブオア(EX−OR)ゲート回路
で形成されたディジタル位相比較器で構成されている。
ここで、符号VC1,VD1は前記アンプ部3,3の出力信
号であり、振動子2の電極から出力される検出信号C,
Dを増幅し、且つディジタル信号に波形整形処理した後
の信号である。また符号Vrは振動子2を駆動する駆動
信号Sdに同期する参照信号であり、PLL回路7を構
成する図示しないVCO(電圧制御発振器)の出力信号を
分周処理した信号である。
【0026】前記比較信号生成手段4では、前記検出信
号C,Dと参照信号Vrとから図3に示すような第1の
比較信号EX1,第2の比較信号EX2および前記第
1、第2の比較信号EX1,EX2をそれぞれ電源電熱
の1/2の中点電圧(Vcc/2)を基準に振幅反転させ
た第1の反転比較信号EX1バー,第2の反転比較信号
EX2バーとが生成される。
【0027】図1に示すように、前記振動子2の近傍に
は、温度センサ12が設けられている。前記温度センサ
12は、例えば温度変動に応じて一次直線的に比例して
変化するトランジスタのベース−エミッタ間電圧Vbe
ど利用することができる。前記温度センサ12の出力
は、その後段に設けられた感度補正回路13に入力され
る。
【0028】前記感度補正回路13には、D/Aコンバ
ータ17が接続されており、インターフェース手段16
を介してメモリ手段15に記憶されている振動子2の各
温度に対応する感度補正データなどの読み出しが可能と
なっている。温度センサ12の出力特性(温度に対する
出力電圧の特性)は一次直線で近似され、感度補正回路
13では前記温度センサ12の出力や感度補正データな
どからセンサ出力信号Vsの生成を行う。例えば、温度
センサ12の温度特性(一次直線)を常温(例えば、2
5℃) を基準とする正規化一次直線、すなわち温度セン
サ12の出力特性を示す一次直線が、常温時に0ボルト
を通るように変換される。そして、前記正規化一次直線
にある温度係数を掛けて所望の傾きに設定し、これに各
温度ごとの感度補正データを加えることにより、温度に
対し連続的に補正された補正信号V4(図2参照)を生
成する。前記補正信号V4は、温度変化に応じて振幅方
向の電圧量が可変調整された信号である。そして、この
補正信号V4に中点電圧(Vcc/2)をバイアス電圧と
して加えることにより、温度センサ12のセンサ出力信
号Vsを生成する。
【0029】センサ出力信号Vsは2系統に分かれ、一
方の系統は後述の位相差検出手段20に直接接続され、
他方の系統は反転手段28に入力され、この反転手段2
8によってセンサ反転出力信号Vsバーに反転させられ
た後に前記位相差検出手段20に入力されている。
【0030】前記位相差検出手段20は、第1の切換え
手段21,第2の切換え手段22,第3の切換え手段2
3および第4の切換え手段24の4つの切換え手段から
なる信号選択手段と、加算部P1,P2とから構成され
ている。前記第1ないし第4の切換え手段21,22,
23および24は、例えばCMOSアナログスイッチで
構成されている。1つの切換え手段は、制御端子Tc
と、2つの入力端子T1,T2および1つの出力端子T
oを有している。そして、前記制御端子Tcにハイレベ
ル信号Hが印加されることにより、一方の入力端子T1
と出力端子Toとを電気的に接続することができ、また
制御端子Tcにローレベル信号Lを印加することによ
り、他方の入力端子T2と出力端子Toとを電気的に接
続することができるようになっている。
【0031】前記位相差検出手段20の第1ないし第4
の切換え手段21,22,23および24では、一方の
入力端子T1に前記センサ出力信号Vsが、他方の入力
端子T2にセンサ反転出力信号Vsバーがそれぞれ入力
される。
【0032】また第1の切換え手段21の制御端子Tc
には比較信号EX1が、第2切換え手段22の制御端子
Tcには反転比較信号EX1バーが、第3の切換え手段
23の制御端子Tcには比較信号EX2バーが、そして
第4の切換え手段24の制御端子Tcには反転比較信号
EX2がそれぞれ接続され、これらの信号によって各切
換え手段が選択制御される。また前記加算部P1は、第
1の切換え手段21の出力端子Toと第3の切換え手段
23の出力端子Toとを抵抗R1およびR5を介して接
続した構成であり、加算部P2は、第2の切換え手段2
1の出力端子Toと第4の切換え手段24の出力端子T
oとを抵抗R4およびR8を介して接続した構成であ
る。なお、加算部P1およびP2の後段には、平滑化手
段30が設けている。
【0033】前記平滑化手段30は、第1の積分平滑回
路31A、第2の積分平滑回路31B,バッファ回路3
2A,32Bおよび差動増幅手段33から構成されてい
る。
【0034】前記第1の積分平滑回路31Aは、抵抗R
2とコンデンサC1からなる積分器と、抵抗R3とコン
デンサC2からなる積分器とをカスケード2段接続した
2次系の積分器から構成され、同様に第2の積分平滑回
路31Bは抵抗R9とコンデンサC3からなる積分器
と、抵抗R10とコンデンサC4からなる積分器との2
次系の積分器から構成されている。
【0035】前記第1の切換え手段21および第3の切
換え手段23の制御端子Tcにハイレベル信号Hが与え
られると、入力端子T1と出力端子Toが接続されるた
め、前記加算部P1を介して第1の積分平滑回路31A
にセンサ出力信号Vsどうしを加算した信号を入力する
ことができる。また前記第1の切換え手段21および第
3の切換え手段23の制御端子Tcにローレベル信号L
が与えられると、入力端子T2と出力端子Toが接続さ
れるように切り換えられるため、第1の積分平滑回路3
1Aに反転出力信号Vsバーどうしを加算した信号を入
力することができる。さらに第1の切換え手段21と第
2の切換え手段23の入力端子Tcのいずれか一方にハ
イレベル信号Hが与えられ、且つ他方にローレベル信号
Lが与えられると、第1の積分平滑回路31Aにはセン
サ出力信号Vsとセンサ反転出力信号Vsバーとを加算
した信号が入力される。なお、以上のことは第2,第4
の切換え手段22,24側についても同様である。
【0036】前記バッファ回路32A,32Bは演算増
幅器から構成され、前記第1,第2の積分平滑回路31
A,31Bの出力側にそれぞれ設けられ、前記差動増幅
手段33は前記バッファ回路32A,32Bの後段に設
けられている。そして、前記角速度検出部40の出力が
前記差動増幅手段33からの角速度出力Voである。
【0037】図1に示すように、前記角速度出力Voは
利得可変/増幅回路9に入力され、さらにローパスフィ
ルタ10に入力される。なお、利得可変/増幅回路9で
は、前記角速度出力Voのオフセット補正を行うととも
に、所定の出力レベルまで増幅し、ローパスフィルタ1
0において不要な高周波ノイズを除去した後、最終的な
角速度出力信号Voutを出力する。
【0038】以下本発明の動作について説明する。振動
子2が振動駆動させられた状態で回転系に置かれると、
各振動脚にコリオリ力が生じ、前記検出信号C,D間に
位相差λが生じる。よって、図3に示すように前記検出
信号C,Dを波形整形した出力信号VC1,VD1の間には
位相差λが生じる。また上述のVCOを分周した参照信
号Vrは、前記出力信号VC1,VD1の位相差λの中心点
(λ/2)からπ/2ラジアンだけ遅れた信号である。
よって、前記比較信号生成手段4では、図3に示すよう
な前記出力信号VC1,VD1と参照信号Vrとから第1の
比較信号EX1,第2の比較信号EX2、およびこれら
を反転させた第1,第2の反転比較信号EX1バー,E
X2バーが生成される。
【0039】第1,第2の比較信号EX1,EX2およ
び第1,第2の反転比較信号EX1バー,EX2バー
は、前記位相差検出手段20の第1ないし第4の切換え
手段21,22,23および24の制御端子Toにそれ
ぞれ入力される。よって、第1ないし第4の切換え手段
21,22,23および24では、前記第1,第2の比
較信号EX1,EX2および前記第1,第2の反転比較
信号EX1バー,EX2バーのタイミングに従った切換
え手段の切り換え動作が行われる。
【0040】ここで、図4に示すように前記出力信号V
C1の1周期を各信号の切り換えのタイミングである時刻
t1からt7で区切ってみると、各切換え手段の状態は
図4Iに示す通りとなる。また第1ないし第4の切換え
手段21,22,23および24の各入力端子T1およ
びT2には、センサ出力信号Vs又はセンサ反転出力信
号Vsバーが入力されているので、前記加算部P1の位
相差検出信号VC2および加算部P2の位相差検出信号V
D2の電位は、図4IIに示すように、時刻t1−t2の
区間および時刻t4−t5の区間で、それぞれ2Vs
(V)および2Vsバー(=−2Vs)(V)となり、
それ以外の区間では中点電位Vcc/2(V)に固定され
ている。よって、図4IIIに示すように、前記位相差
検出信号V C2および位相差検出信号VD2の積分平滑後の
電位、すなわちバッファ回路26A,26Bの平滑出力
C3および平滑出力VD3は、中点電位Vcc/2に対し等
しい電圧量だけ、+方向および−方向にそれぞれバイア
スされた直流電圧となる。よって、前記平滑出力VC3
よび平滑出力VD3を差動増幅した差動増幅手段27の角
速度出力Voは、図4のIVに示すように前記位相差λ
に相当する電圧量(Vo=|VC3−VD3|)となる。
【0041】上記において、振動子2の感度が変化する
ほどに温度変化が生じると、この温度変化に比例してセ
ンサ出力信号Vsが変化する。よって、図4のIIに示
す加算部P1の位相差検出信号VC2および加算部P2の
位相差検出信号VD2の矩形波の振幅方向の大きさ(振幅
量)を互いに同じタイミングで増減させることができ
る。しかも、一方の位相差検出信号VC2の振幅量が+方
向に変位するときには、他方の位相差検出信号VD2の振
幅量が−方向に変位し、また一方の位相差検出信号VC2
の振幅量が−方向に変位するときには、他方の位相差検
出信号VD2の振幅量は+方向に変位するため、両者の振
幅量の変位の絶対値は等しくできる。
【0042】すなわち、温度変化に起因して振動子2の
感度が変化することにより、前記振動子2の検出信号
C,Dが変動して比較信号生成手段4に入力される前記
出力信号VC1,VD1の振幅量に変化が生じた場合であっ
ても、上記平滑化手段30の差動増幅手段33で差動増
幅することにより、前記感度変化に起因して変動する出
力信号VC1,VD1の振幅の変位量を相殺することが可能
となる。よって、角速度検出部40の角速度出力Vo
は、前記振動子2の感度の変化の影響を受けなないよう
にすることができる。
【0043】上記温度センサ12のセンサ出力信号Vs
の振幅は、温度ごとの感度の変化に対応して連続的に可
変させられるが、前記位相差検出手段20ではこのセン
サ出力信号Vsを比較信号生成手段4から出力される信
号によって切り換える構成としたことにより、実質的に
は第1の比較信号EX1,第2の比較信号EX2、およ
び第1,第2の反転比較信号EX1バー,EX2バー信
号の振幅を可変したのと同様である。
【0044】なお、上記実施の形態では、温度センサー
のセンサ出力信号に基づいて、実質的に前記比較信号の
振幅を可変する構成としたが、その他前記位相差検出手
段20から出力される加算部P1の位相差検出信号VC2
および加算部P2の位相差検出信号VD2の各振幅を前記
センサ出力信号に基づいて可変する構成であってもよ
い。
【0045】また上記角速度検出装置では、従来のよう
にトランスコンダクタンス・アンプを使用する必要がな
いため、リニアリティの悪化の問題が生じることがな
い。また差動増幅手段33によって差動増幅を行うこと
ができるため、ダイナミックレンジが狭いという問題も
解消できる。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明では、振動子の検出
出力に、温度変化に対する振動子の感度の補正量を連続
的に加味することができるため、角速度検出装置の角速
度出力のリニアリティを高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における角速度検出装置を示すブロック
構成図、
【図2】角速度検出装置の主要部分である角速度検出部
を示す回路構成図、
【図3】比較信号生成手段における各信号のタイミング
チャート、
【図4】位相差検出手段における各切換え手段と信号と
の関係を示すタイミングチャート、
【図5】従来の角速度検出装置の構成を示すブロック
図、
【符号の説明】
2 振動子 3 アンプ部 4 比較信号生成手段 11 補正手段 12 温度センサ 13 感度補正回路 20 位相差検出手段 21 第1の切換え手段 22 第2の切換え手段 23 第3の切換え手段 24 第4の切換え手段 28 反転手段 30 平滑化手段 31A 第1の積分平滑回路 31B 第2の積分平滑回路 32A,32B バッファ回路 33 差動増幅手段 40 角速度検出部 EX1 第1の比較信号 EX2 第2の比較信号 EX1バー 第1の反転比較信号 EX2バー 第2の反転比較信号 V4 補正信号 C,D 検出信号 P1,P2 加算部 VC1,VC1 アンプ部の出力信号 VC2 加算部P1の位相差検出信号 VD2 加算部P2の位相差検出信号 Vs センサ出力信号 Vsバー センサ反転出力信号

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定方向へ駆動される振動子と、前記振
    動子に角速度が与えられたときに前記振動子から互いに
    位相の相違する検出信号を出力する検出電極と、前記検
    出信号を波形整形して互いに位相の相違する比較信号を
    生成する比較信号生成手段と、前記比較信号の位相差分
    に相当する位相差検出信号を得る位相差検出手段とを有
    し、 温度センサーの検出出力に基づいて、実質的に前記比較
    信号の振幅を可変し、または前記位相差検出信号の振幅
    を可変する手段が設けられ、さらに前記位相差検出信号
    を平滑化して出力値とする平滑化手段が設けられている
    ことを特徴とする角速度検出装置。
  2. 【請求項2】 それぞれの前記比較信号によって選択制
    御される複数の切換え手段が設けられ、それぞれの前記
    切換え手段から前記温度センサーの検出出力に基づいて
    振幅が変化する電圧が出力され、さらにそれぞれの比較
    信号に対応したそれぞれの前記電圧から、前記位相差分
    に相当する位相差検出信号が得られる請求項1記載の角
    速度検出装置。
  3. 【請求項3】 それぞれの切換え手段からは、所定電圧
    に前記温度センサーからの検出電圧が加算された電圧が
    ハイレベルとして出力され、前記加算した後に反転させ
    た電圧がロウレベルとして出力されることによって、前
    記切換え手段から前記温度センサーの検出出力に基づい
    て振幅が変化する電圧が得られる請求項2記載の角速度
    検出装置。
  4. 【請求項4】 一方の前記比較信号で選択制御される第
    1の切換え手段および第2の切換え手段と、他方の前記
    比較信号で選択制御される第3の切換え手段および第4
    の切換え手段が設けられ、前記第1の切換え手段からの
    電圧と前記第3の切換え手段からの電圧により前記位相
    差検出信号が一方の極性の信号として得られ、前記第2
    の切換え手段からの電圧と前記第4の切換え手段からの
    電圧により前記位相差検出信号が前記一方の極性の信号
    に対して反転した他方の極性の信号として得られる請求
    項2または3記載の角速度検出装置。
  5. 【請求項5】 前記比較信号生成手段では、一方の検出
    信号を波形整形した比較信号EX1と前記比較信号EX
    1を反転させた反転比較信号EX1バーが生成され、他
    方の検出信号を波形整形した比較信号EX2と前記比較
    信号EX2を反転させた反転比較信号EX2バーが生成
    され、 前記第1の切換え手段は前記比較信号EX1により選択
    制御され、前記第2の切換え手段は前記反転比較信号E
    X1バーにより選択制御され、前記第3の切換え手段は
    前記反転比較信号EX2バーにより選択制御され、前記
    第4の切換え手段は前記比較信号EX2により選択制御
    され、 前記第1の切換え手段からの電圧と前記第3の切換え手
    段からの電圧を加算することにより前記一方の極性の位
    相差検出信号が得られ、前記第2の切換え手段からの電
    圧と前記第4の切換え手段からの電圧を加算することに
    より前記他方の極性の位相差検出信号が得られる請求項
    4記載の角速度検出装置。
  6. 【請求項6】 振動子の感度補正データが記憶されてい
    るメモリ手段と、前記メモリ手段の感度補正データを読
    み出して所定の補正信号にD/A変換するインターフェ
    ースと、前記補正信号によって前記位相差分に相当する
    前記検出信号の振幅を可変する感度補正回路と、が設け
    られている請求項1ないし5のいずれかに記載の角速度
    検出装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008064663A (ja) * 2006-09-08 2008-03-21 Seiko Epson Corp 検出装置、センサ及び電子機器
US7377166B2 (en) 2006-01-31 2008-05-27 Fujitsu Limited Sensor signal processing system and detector
CN108351210A (zh) * 2015-11-09 2018-07-31 精工爱普生株式会社 物理量检测装置、电子设备以及移动体

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