JP4776990B2 - トルクセンサ - Google Patents
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Description
即ち、図6には従来のトルクセンサの基本回路構成例が示されている。この図6において、ブリッジ回路100は、等価回路で示した第1の検出コイル101及び第2の検出コイル102を直列接続したハーフブリッジ回路と、同一の抵抗値に設定された第1の抵抗器103及び第2の抵抗器104を直列接続したハーフブリッジ回路とを並列に接続して構成される。交流電源回路105は、上記両ハーフブリッジ回路の各両端に所定周波数の交流電圧を印加する。差動増幅器106は、両ハーフブリッジ回路の各中点間に発生するブリッジ回路100の出力を差動増幅した交流電圧信号Vsub を発生する。同期検波回路107は、交流電圧信号Vsub を交流電源回路105の出力電圧に同期して検波することによりトルクに応じたレベルの検出電圧Vcを発生する。
R4 ・(r1 +jωL1 )=R3 ・(r2 +jωL2 )……(1)
である。このため、上記平衡条件式の実数部及び虚数部について、次式(2)、(3)が同時に成り立つ必要がある。
R4 ・jωL1 =R3 ・jωL2 ……(3)
このような平衡条件に基づいて、従来では、R3 =R4 に設定するとともに、L1 及びL2 、r1 及びr2 については、それらをトルクセンサ毎に厳密に一致するように製造することが困難であるので、極力同一値に近づくように設定している。しかし、実際には、これらの回路定数を全て一致させることは非常に難しく、印加トルクが零のときにブリッジ回路100を完全な平衡状態に設定することはほとんど不可能である
従って、印加トルクが零の状態時でも所定レベルの検出電圧Vcがオフセット電圧として出力されることになり、トルク検出制度が悪いという問題がある。このようなオフセット電圧の出現を解消するためには、トルクの非印加状態において同期位相角を種々変更して検出電圧Vcが零レベルとなるような回路構成とする必要があり、同期検波回路107の回路構成が複雑になり且つ高価になるという欠点があった。
図2にはトルクセンサの機械的構造が示されている。この図2において、トルク伝達軸1は、ステンレス鋼などの金属により円柱状に形成されたもので、その中央部部分の外周面には、短冊形状とされた複数本の第1の磁歪材2が平行配列状に形成されているとともに、同じく短冊形状とされた複数本の第2の磁歪材3が平行配列状に形成されており、各磁歪材2及び3は、トルク伝達軸1の軸方向に対して互いに異なる方向へ45°だけ傾斜した状態となるように配置されている。このような配置とされた結果、トルク伝達軸1にトルクが作用した状態では、第1の磁歪材2及び第2の磁歪材3の一方に圧縮応力、他方に引張応力が働くようになり、その結果、逆磁歪効果により磁歪材2及び3の一方の透磁率が増加し、他方の透磁率が低下するようになる。
第1の磁歪材2及び第2の磁歪材3の周囲には、夫々所定のギャップを存して第1の検出コイル4及び第2の検出コイル5が配設されている。つまり、各検出コイル4及び5は、対応する磁歪材2及び3の透磁率変化に応じてインダクタンスが変化するように配置されている。
第1及び第2の差動増幅器13及び14は、オペアンプを利用した周知構成のもので、夫々の一方の入力端子は、第1のハーフブリッジ回路10の補助抵抗器9の両端子即ち一方の端子9a及び他方の端子9bに接続され、夫々の他方の入力端子は、第2のハーフブリッジ回路11の中点11aに接続されている。
而して、ブリッジ回路6において、第1の検出コイル4のインダクタンスL1 及び内部抵抗値r1 と第2の検出コイル5のインダクタンスL2 及び内部抵抗値r2 とが夫々互いに等しくなるように設定される。但し、L1 及びL2 、r1 及びr2 は、それらをトルクセンサ毎に厳密に一致させて製造することが困難であるので、「略等しい」という設定状態になる。
交流電源回路12からブリッジ回路6の第1及び第2のハーフブリッジ回路10及び11の各両端に交流電圧Vs(図3(a)参照)が印加されると、ブリッジ回路6からは第1及び第2のブリッジ出力電圧V1 及びV2 が出力されてこれらが夫々差動増幅器15及び16に与えられる。差動増幅器15及び16は、第1及び第2のブリッジ出力電圧V1 及びV2 を差動増幅して出力電圧V3 及びV4 を出力するが、前述したように、伝達軸1にトルクが印加されていない時(トルク零)にも比較的高いレベルの不平衡電圧がブリッジ出力電圧V1 及びV2 として出力されるので、差動増幅器15及び16は、図3(b)及び(c)に示すように、出力電圧V3 (a)及びV4 (a)を出力する。この場合、出力電圧V3 (a)及びV4 (a)の振幅の大きさは等しくなっている。そして、これらの出力電圧V3 (a)及びV4 (a)はピークホールド回路15及び16に与えられ、ピークホールド回路15及び16は、出力電圧V3 (a)及びV4 (a)の例えば正側のピーク値をホールドして、ピーク値電圧P1 (a)及びP2 (a)を出力する。
上記実施例では、第1及び第2のブリッジ出力電圧V1 及びV2 を増幅する差動増幅器13及び14を設けるようにしたが、第1及び第2のブリッジ出力電圧V1 及びV2 として充分に大きな値が得られるなら、差動増幅器13及び14を省略して、第1及び第2のブリッジ出力電圧V1 及びV2 をピークホールド回路15及び16に直接入力させるようにしてもよい。
上記実施例では、トルク零の時にセンサ出力電圧Vdも零とするようにしたが、センサ出力電圧Vdは直線性を有するので、若干のオフセット値をもつようにしてもトルク検出精度については問題がない。
Claims (3)
- トルク伝達軸の外周面にトルク作用状態で透磁率が互いに異なる方向へ変化するように配置された第1及び第2の磁歪材と、
これら第1及び第2の磁歪材の透磁率変化に応じてインダクタンスが変化するように配置された第1及び第2の検出コイルと、
同一の抵抗値を有する第1及び第2の抵抗器の間にこれらと異なる抵抗値を有する補助抵抗器を直列接続した第1のハーフブリッジ回路並びに前記第1及び第2の検出コイルを直列接続した第2のハーフブリッジ回路を並列に接続して形成されたブリッジ回路と、
前記第1及び第2のハーフブリッジ回路の各両端に交流電圧を印加する交流電源回路とを備え、
前記ブリッジ回路において、第1のハーフブリッジ回路の補助抵抗器の両端子と第2のハーフブリッジ回路の中点との間に発生する不平衡電圧を第1及び第2のブリッジ出力電圧として取出すようにしたことを特徴とするトルクセンサ。 - 請求項1記載のトルクセンサにおいて、
第1及び第2のブリッジ出力電圧のピーク値を夫々ホールドする第1及び第2のピークホールド回路と、
これらの第1及び第2のピークホールド回路の出力電圧を差動増幅する差動増幅器とを備えたことを特徴とするトルクセンサ。 - 請求項1記載のトルクセンサにおいて、
第1及び第2のブリッジ出力電圧を夫々差動増幅する第1及び第2の差動増幅器と、
これらの第1及び第2の差動増幅器の出力電圧のピーク値を夫々ホールドする第1及び第2のピークホールド回路と、
これらの第1及び第2のピークホールド回路の出力電圧を差動増幅する第3の差動増幅器とを備えたことを特徴とするトルクセンサ。
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JP2005181986A JP4776990B2 (ja) | 2005-06-22 | 2005-06-22 | トルクセンサ |
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